JP2018194731A - 光学素子、反射型空中結像素子及びこれらの製造方法 - Google Patents

光学素子、反射型空中結像素子及びこれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】輸送性を向上して大型で高画質な空中映像を表示できる光学素子及び反射型空中結像素子を提供する。【解決手段】厚み方向に平行な反射面4を所定周期で平行に配した光学素子において、反射面4を有する平板状のパーツ部材30を側端面で複数密着して形成され、厚み方向に垂直な方向で隣接するパーツ部材30の突合せ面が蛇行する。【選択図】図14

Description

本発明は、被投影物の実像を空中に結像させる反射型空中結像素子、反射型空中結像素子に用いられる光学素子及びこれらの製造方法に関する。
従来の反射型空中結像素子は特許文献1に開示されている。この反射型空中結像素子は2枚の平板状の光学素子を有する。光学素子は厚み方向に平行な反射面を有した複数の透明なガラス等の基材を反射面に垂直な方向に接着剤を介して並設される。反射面は基材上にアルミニウムや銀等の蒸着を行って形成される。2枚の光学素子を反射面が互いに直交するように上下に重ねて接着して反射型空中結像素子が形成される。
上記構成の反射型空中結像素子の下方に被投影物が配置され、被投影物に向けて光が照射される。被投影物で反射した光の一部は下方の光学素子に下面から入射し、下方の光学素子の反射面で反射した後に上方の光学素子に入射する。上方の光学素子の反射面で反射した光は反射型空中結像素子の上面から出射し、反射型空中結像素子に対して被投影物と面対称の位置の空中で被投影物の実像が結像される。これにより、被投影物の映像が空中に浮かんだ状態で表示される。すなわち、被投影物の空中映像が表示される。
特開2012−128456号公報(第5頁、第6頁、第1図〜第4図)
しかしながら、大型の空中映像を表示するために上記従来の反射型空中結像素子を大型にすると、反射型空中結像素子の設置場所までの輸送が困難になる問題があった。一方、上記従来の複数の反射型光学素子(小型の反射型空中結像素子)を側端面で密着させて大型の反射型空中結像素子を形成することが考えられる。しかしながら、厚み方向に垂直な垂直方向で隣接する小型の反射型空中結像素子の突合せ面は面一であるため、隣接する一方の小型の反射型空中結像素子の反射面と他方の小型の反射型空中結像素子の反射面とが厚み方向や反射面に垂直な方向で許容範囲を超えてずれる場合がある。この場合、被投影物で反射して上記垂直方向で隣接する小型の反射型空中結像素子の境界を通過する光線は所望の方向に反射されないため空中映像の結像に寄与できなくなる。したがって、空中映像に黒色のスジ等が発生して空中映像の画質が低下する問題があった。
本発明は、輸送性を向上して大型で高画質な空中映像を表示できる光学素子及び反射型空中結像素子を提供することを目的とする。また本発明は、輸送性を向上して大型で高画質な空中映像を表示できる光学素子及び反射型空中結像素子の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、厚み方向に平行な反射面を所定周期で平行に配した平板状の光学素子において、前記反射面を有する平板状のパーツ部材を側端面で複数密着して形成され、前記厚み方向に垂直な方向で隣接する前記パーツ部材の突合せ面が蛇行することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の光学素子において、前記パーツ部材は、前記反射面を有して平面形状が四角形の平板状の複数の第1小片部を側端面で互いに接着して形成され、複数の前記パーツ部材は互いに未接着であり、前記厚み方向から見て、前記突合せ面は前記平面形状の一辺に一致すると好ましい。
また本発明は、上記構成の光学素子において、前記パーツ部材は、前記反射面を有して平面形状が三角形の平板状の複数の第2小片部をさらに有し、前記第2小片部が前記第1小片部の周囲に接着されると好ましい。
また本発明は、上記構成の光学素子において、各前記パーツ部材は前記反射面を有する単一の平板状の小片部により形成され、複数の前記パーツ部材は互いに接着されると好ましい。
また本発明は、上記構成の光学素子において、前記厚み方向から見て、前記突合せ面は端辺に平行または垂直であると好ましい。
また本発明は、上記構成の光学素子において、前記厚み方向から見て、前記突合せ面は屈曲線または曲線に形成されると好ましい。
また本発明は、上記構成の光学素子において、前記パーツ部材の平面形状が互いに異なると好ましい。
本発明の反射型空中結像素子は、上記構成の一枚の光学素子を備え、前記光学素子は、前記厚み方向に平行であるとともに前記反射面に直交して所定周期で平行に配された別の反射面をさらに有することを特徴としている。
また本発明の反射型空中結像素子は、上記構成の一対の光学素子を前記反射面が互いに直交するように前記厚み方向に重ねて配置することを特徴としている。
また本発明の反射型空中結像素子は、上記構成の光学素子を一対備え、一対の前記光学素子を前記反射面が互いに直交するように前記厚み方向に重ねて配置し、前記厚み方向に垂直な方向から見て、前記突合せ面は屈曲線または曲線に形成されることを特徴としている。
また本発明は、厚み方向に平行な反射面を所定周期で平行に配した平板状の一対の光学素子を前記反射面が直交するように前記厚み方向に重ねて配置した反射型空中結像素子において、
前記反射面を有する平板状の一対の小片部を前記厚み方向に並設したパーツ部材を側端面で複数密着して形成され、
前記厚み方向の一端の前記小片部の前記反射面と他端の前記小片部の前記反射面とが直交し、
前記厚み方向に垂直な方向で隣接する前記パーツ部材の突合せ面が蛇行することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の反射型空中結像素子において、前記厚み方向に垂直な方向から見て、前記突合せ面は屈曲線または曲線に形成されると好ましい。
また本発明は、上記構成の反射型空中結像素子において、前記厚み方向の一端面または両端面に配された補強板を備えると好ましい。
また本発明は、厚み方向に平行な反射面を所定周期で平行に配した平板状の光学素子の製造方法において、
前記反射面を有する平板状のパーツ部材を複数形成するパーツ部材形成工程と、
複数の前記パーツ部材を側端面で密着させて組み立てる組立工程と、
を備え、前記組立工程において、隣接する前記パーツ部材の突合せ面が蛇行することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の光学素子の製造方法において、前記反射面を有する平板状の小片部を複数形成する小片部形成工程を備え、前記パーツ部材形成工程において、複数の前記小片部を側端面で接着して前記パーツ部材を形成することを特徴としている。
また本発明は、上記構成の光学素子の製造方法において、前記厚み方向に垂直な方向で隣接する一方の前記パーツ部材の前記反射面と他方の前記パーツ部材の前記反射面との前記厚み方向及び前記反射面に垂直な方向におけるズレ量が所定範囲内になるように複数の前記パーツ部材を組み合わせるペアリング工程を備えると好ましい。
また本発明の反射型空中結像素子の製造方法は、上記構成の光学素子の製造方法により形成された一対の前記光学素子を前記反射面が直交するように前記厚み方向に重ねて配置する光学素子配置工程を備えたことを特徴としている。
本発明の光学素子及び反射型空中結像素子によると、厚み方向に平行な反射面を所定周期で平行に配した平板状のパーツ部材を側端面で複数密着して形成される。これにより、大型の光学素子及び反射型空中結像素子を設置場所までパーツ部材に分解して運搬し、設置場所でパーツ部材を密着させて光学素子及び反射型空中結像素子を組み立てることができる。また、厚み方向に垂直な方向で隣接するパーツ部材の突合せ面が蛇行する。これにより、パーツ部材を密着させた際に、厚み方向に垂直な方向で隣接する一方のパーツ部材の反射面と他方のパーツ部材の反射面との上記厚み方向や反射面に垂直な方向でのズレを防止することができる。したがって、光学素子及び反射型空中結像素子の輸送性を向上できるとともに大型で高画質な空中映像を表示することができる。
また、本発明の光学素子及び反射型空中結像素子の製造方法によると、反射面を有する平板状のパーツ部材を複数形成するパーツ部材形成工程と、複数のパーツ部材を側端面で密着させて組み立てる組立工程とを備え、組立工程において、隣接するパーツ部材の突合せ面が蛇行する。これにより、輸送性を向上して大型で高画質な空中映像を表示できる光学素子及び反射型空中結像素子を容易に形成することができる。
本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子を備えた空中映像表示装置を示す斜視図 図1の要部を拡大した斜視図 本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子の分解斜視図 本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子を示す平面図 本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子を示す側面図 本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子の光学素子の基材間の接着部分を拡大した側面断面図 本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子の製造工程を示す図 本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子の反射面形成工程を示す斜視図 本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子のスペーサー形成工程を示す側面図 本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子のスペーサー形成工程完了時の基板を示す斜視図 本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子の積層固着工程を示す斜視図 本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子の積層固着工程完了時の固着ブロックを示す斜視図 本発明の第1実施形態の反射型空中結像素子の研磨工程後の小片部の素材を示す平面図 本発明の第1実施形態の光学素子の組立工程を示す平面図 本発明の第1実施形態の変形例の組立工程を示す平面図 本発明の第2実施形態の反射型空中結像素子を示す平面図 図16のA矢視図 本発明の第2実施形態の反射型空中結像素子の組立工程を示す平面図 本発明の第2実施形態の反射型空中結像素子の組立工程を示す側面図 本発明の第2実施形態の変形例の反射型空中結像素子の組立工程を示す斜視図 本発明の第3実施形態の反射型空中結像素子を備えた空中映像表示装置を示す斜視図 本発明の第3実施形態の反射型空中結像素子を示す平面図 本発明の第3実施形態の反射型空中結像素子の光学素子を示す平面図 本発明の第3実施形態の反射型空中結像素子の組立工程を示す平面図 本発明の第3実施形態の第1変形例の反射型空中結像素子の組立工程を示す平面図 本発明の第3実施形態の第2変形例の反射型空中結像素子の組立工程を示す平面図 本発明の第4実施形態の反射型空中結像素子を示す平面図 本発明の第4実施形態の反射型空中結像素子の光学素子を示す平面図 本発明の第4実施形態の反射型空中結像素子の製造工程を示す図 本発明の第4実施形態の反射型空中結像素子の反射面形成工程を示す斜視図 本発明の第4実施形態の反射型空中結像素子の積層固着工程を示す斜視図 本発明の第4実施形態の反射型空中結像素子の原ブロック材切断工程完了時の第1積層ブロックを示す斜視図 本発明の第4実施形態の反射型空中結像素子の第2積層ブロック形成工程完了時の第2積層ブロックを示す斜視図 本発明の第4実施形態の反射型空中結像素子の接合ブロック形成工程を示す平面図 本発明の第4実施形態の反射型空中結像素子の接合ブロック形成工程完了時の接合ブロックを示す斜視図 本発明の第4実施形態の反射型空中結像素子の組立工程を示す平面図
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は第1実施形態の反射型空中結像素子を備えた空中映像表示装置の斜視図を示している。図2は図1の要部を拡大した斜視図を示している。図3〜図5は反射型空中結像素子の分解斜視図、平面図及び側面図をそれぞれ示している。X方向、Y方向及びZ方向はそれぞれ反射型空中結像素子10の幅方向、奥行方向及び厚み方向を示している。なお、図2及び図4では補強板5の図示を省略している。また、図2において矢印Qは光路を示している。
空中映像表示装置100は光源20及び反射型空中結像素子10を有する。大型の反射型空中結像素子10は2枚の平板状の大型の光学素子1を有し、反射型空中結像素子10の下端面には1枚の平板状の補強板5が配される。
光学素子1の平面形状は一辺の長さが例えば約1700mmの正方形に形成される。光学素子1はアクリル樹脂等の透明な樹脂やガラスの光透過性材料により形成される。なお、以下の説明において、「正方形」は略正方形も含む。
光学素子1は、複数(本実施形態では4枚)の平板状のパーツ部材30(図14も参照)を密着して形成される。すなわち、光学素子1では複数のパーツ部材30を側端面で密着させた状態である。この時、隣接するパーツ部材30間には接着剤は塗布されておらず、隣接するパーツ部材30は互いに非接着になっている。光学素子1は周縁部を支持する一の額縁部材(不図示)に嵌め込まれている。これにより、パーツ部材30を容易に互いに密着させることができる。
また、パーツ部材30の突合せ面30a(図4参照)は蛇行している。これにより、厚み方向(Z方向)から見て、パーツ部材30の突合せ面30aは屈曲線(ジグザグ)に形成される。すなわち、突合せ面30aは厚み方向に垂直な断面において屈曲線に形成される。パーツ部材30は平面視凸字状に形成され、4枚のパーツ部材30の平面形状は同じになっている。
なお、光学素子1を透明な樹脂フィルムから成る袋状部材(不図示)に収納し、その後に袋状部材を真空引きしてもよい。この場合でも接着剤を用いずにパーツ部材30を互いに密着させることができる。
また、各パーツ部材30はそれぞれ4枚の平板状の小片部31(第1小片部)により形成される。小片部31の平面形状は正方形の四角形であり、隣接する小片部31の側端面には接着剤(例えば二液混合型の接着剤)が塗布されている。なお、小片部31の平面形状は長方形または平行四辺形等でもよい。厚み方向から見て、パーツ部材30の突合せ面30aは四角形の小辺部31の一辺に一致している。また、厚み方向から見て、突合せ面30aは光学素子1の端辺に平行または垂直になっている。
小片部31はアクリル樹脂等の透明な樹脂やガラスの光透過性材料により形成され、厚み方向(Z方向)に平行な反射面4が所定の周期Dr(例えば、0.52mm)で平行に配される。
小片部31は、対向する両面に反射面4を形成した複数の透明な基材25を反射面4上に配した接着剤3(図6参照)により接着して形成される。すなわち、小片部31は、厚み方向(Z方向)に平行な反射面4を有した複数の透明な基材25を反射面4に垂直な方向に接着剤3を介して並設される。
基材25はアクリル樹脂等の透明な樹脂やガラスにより形成される。接着剤3は例えばエポキシ樹脂やアクリル樹脂等から成る主剤と例えばポリアミド樹脂等から成る硬化剤とを混合した二液混合型の接着剤から成る。反射面4は基材25上に例えばアルミニウムや銀等のスパッタや蒸着を行って形成される。
図6は隣接する基材25間の接着部分を拡大した側面断面図を示している。隣接する基材25間には反射面4上にドット状の複数のスペーサー17が平面視でマトリクス状に配置されている。スペーサー17は例えば紫外線硬化性樹脂から成り、高さH(反射面4に垂直な方向の突出量)が例えば20μm±1μmの範囲内で形成され、直交する二方向に所定のピッチE(本実施形態では1mm)で配置される。これにより、各接着剤3の層の膜厚を容易に揃えることができ、複数の反射面4を互いに平行に維持することができる。
補強板5の平面形状は一辺の長さが例えば約2000mmの正方形に形成される。補強板5はアクリル樹脂等の透明な樹脂やガラス等の光透過性材料により形成される。下方の光学素子1は補強板5上に接着剤(例えばシリコーン接着剤)を介して接着される。なお、上方の光学素子1の上面2a上にも補強板5を接着してもよい。
一対の光学素子1は上下に重ねて接着剤(例えばシリコーン接着剤)を介して接着される。この時、下方の光学素子1の反射面4と上方の光学素子1の反射面4とが直交するように一対の光学素子1は接着される。これにより、一対の光学素子1は厚み方向(Z方向)に並設されるとともに補強板5上に配され、補強板5は一対の光学素子1を覆う。補強板5により一対の光学素子1を補強することができる。なお、一対の光学素子1を接着する接着剤、及び光学素子1と補強板5とを接着する接着剤はシリコーン接着剤に限定されず、例えば接着剤3と同様の二液硬化型の接着剤でもよく、互いに異なる材質の接着剤でもよい。
補強板5の下面は光が入射する入射面18(図1、図3参照)を形成し、上方の光学素子1の上面2aは光が出射する出射面19(図1、図3参照)を形成する。
補強板5の表面には反射防止処理を施した反射防止部(不図示)が設けられる。反射防止処理として例えばフッ化マグネシウム等のコーティング(光学薄膜処理)や、凹凸の平均周期が可視光波長以下であるミクロの凹凸構造の配置等が挙げられる。
なお、補強板5及び一対の光学素子1を一の額縁部材でまとめて挟持してもよい。また、補強板5及び一対の光学素子1をまとめて袋状部材に収納し、その後に袋状部材を真空引きしてもよい。これらの場合に、一対の光学素子1を互いに接着する接着剤、及び下方の光学素子1と補強板5とを接着する接着剤を省いてもよい。
光源20は下方の光学素子1側(図1において、補強板5よりも下方)に配される。光源20は例えばLEDから成り、白色の照明光Lを出射する。光源20は被投影物OBの反射光が約45°の入射角で補強板5の入射面18に入射するように被投影物OBに対して照明光Lを出射する。なお、CCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp)により光源20を形成してもよい。
上記構成の空中映像表示装置100において、下方の光学素子1側(図1において、補強板5よりも下方)に2次元画像の被投影物OB(図1、図2参照)を配置し、光源20を点灯する。光源20から出射された照明光Lは被投影物OBで反射する。被投影物OBの反射光の一部は補強板5の入射面18から補強板5の内部に入射する。
この時、補強板5の表面に反射防止部が設けられるため入射面18上の入射光の反射を防止でき、補強板5の内部に入射する光量の減少を防止することができる。すなわち、入射面18での反射による光損失を低減することができる。
入射面18から補強板5に入射した光は補強板5の内部を透過した後に矢印Q(図2参照)で示すように、下方の光学素子1の下面1b(図3参照)から下方の光学素子1に入射し、下方の光学素子1の反射面4で反射した後に下面2b(図3参照)から上方の光学素子1に入射する。
上方の光学素子1の反射面4で反射した光は上方の光学素子1の上面2a(出射面19、図2、図3参照)から上方へ出射される。これにより、反射型空中結像素子10に対して被投影物OBと面対称の位置の空中で被投影物OBの実像(空中映像FI)が結像される。すなわち、被投影物OBの空中映像FIが空中に浮かんだ状態で表示される。
この時、図4に示すように、光学素子1の下面1bに平行な面に投影して使用者の視線方向ELに対して光学素子1の反射面4が45゜傾斜すると、空中映像FIの視認性を最良にできる。
また、被投影物OBが例えば商品等に関する情報であれば、空中映像FIにより商品等の広告宣伝を行うことができる。また、医療現場や工事現場等で使用される機器のタッチパネル等を空中映像FIとして表示してもよい。これにより、機器の汚染等を防止することができる。また、反射型空中結像素子10をゲーム機等に搭載してもよい。
なお、被投影物OBは2次元画像に限定されず、立体物でもよい。また、被投影物OBは液晶パネル等の表示装置に表示された画像でもよい。この時、光源20を省いて表示装置に内蔵された光源を用いることができる。
図7は反射型空中結像素子10の製造工程を示す図である。反射型空中結像素子10の製造工程は小片部形成工程、ペアリング工程、パーツ部材形成工程、組立工程、光学素子配置工程、及び補強板取付工程を備えている。小片部形成工程は、反射面形成工程、スペーサー形成工程、積層固着工程、切断工程及び研磨工程を有する。
反射面形成工程では図8に示すように、平面形状が正方形の基板21の両面にアルミニウムや銀等のスパッタや蒸着等によって反射面4を形成する。基板21は薄板状のガラス板から成る。ガラス板の材質に特に限定はないが、例えばホウケイ酸ガラス(屈折率1.52)を用いることができる。なお、基板21の材質は青板ガラス(ソーダライムガラス)でもよい。本実施形態では反射面4は厚み(膜厚)が100nmのアルミニウムにより形成される。なお、基板21の片面のみに反射面4を形成してもよい。また、アクリル樹脂等の薄板状の透明樹脂板により基板21を形成してもよい。
本実施形態の基板21は424mm×424mmの正方形で、板厚が0.50mmになっている。なお、基板21の板厚は0.6mm以下であると好ましい。これにより、良好な空中映像FIを得ることができる。
基板21の製造方法に特に限定はないが、例えばフュージョン法を用いることができる。フュージョン法は、上面を開口して断面形状が下端を絞るハート形状の樋に溶けたガラス(溶融ガラス)を入れ、樋の上面から溢れ出たガラスが下方へ流れ出て樋の下方で一体になる方法である。これにより、ガラス面は空気以外には非接触で表面張力のみによって形成されるため、平滑な面を得ることができる。
図9はスペーサー形成工程を示す側面図である。スペーサー形成工程は基板21の反射面4に略平行な二方向(一方を矢印Fで示す)に移動するスペーサー形成部70により行われる。スペーサー形成部70はインクジェットヘッド71、紫外線光源72及び測距センサ73を有する。
測距センサ73は反射面4までの距離を測定する。インクジェットヘッド71は紫外線硬化性樹脂から成るインク71aを基板21に向けて吐出する。インクジェットヘッド71の吐出前に、測距センサ73によって測定開始位置(例えば、基板21の端部)で反射面4までの距離を測定し、この距離を基準距離とする。そして、反射面4上のインク71aの滴下予定位置と測距センサ73との距離と基準距離とを比較し、インクジェットヘッド71のインク71aの吐出量を可変する。これにより、スペーサー17の高さを均一にすることができる。
紫外線光源72は反射面4上に滴下されたインク71aに向けて紫外線UVを照射し、インク71aを硬化させる。これにより、図10に示すように基板21の反射面4上に所定の高さ(本実施形態では20μm)のドット状のスペーサー17がピッチE(本実施形態では1mm)のマトリクス状に基板21に固着して形成される。スペーサー17をインクジェット印刷によりドット状に形成しているため、スペーサー17を反射面4上に容易に配置することができる。
図11は積層固着工程を示す斜視図である。次に、積層固着工程ではスペーサー17が形成された複数(本実施形態では816枚)の基板21を反射面4に垂直な方向(基板21の板厚方向)に積み重ねて挟持部材(不図示)により挟持する。これにより、隣接する基板21間に隙間Gを有する積層体11が形成される。
次に、積層方向LMから所定の加圧力を積層体11に加えて積層体11を加圧する。これにより、積層体11の各基板21の反りが矯正される。
そして、積層体11への加圧を継続した状態で積層体11を貯留槽(不図示)内の液状の接着剤3に浸漬する。これにより、隙間G内に接着剤3が進入して充填される。積層体11の接着剤3への浸漬を所定時間(例えば1時間)行った後に積層体11を貯留槽から引き上げて接着剤3を硬化させる。これにより、積層体11が固着され、図12に示す固着ブロック12が形成される。固着ブロック12の反射面4に垂直な方向の長さ(積層方向LMの長さ)は約424mmになっている。
また、隣接する基板21間に隙間Gを確保するスペーサー17が配されるため、基板21間の接着剤3の膜厚を揃えて各反射面4の平行を容易に維持することができる。隙間Gが大きくなると光学素子1の接着剤3の膜厚が大きくなるため、空中映像FIが粗くなる。このため、隙間Gを50μm以下にすると望ましい。一方、隙間Gを小さくすると、空中映像FIを良好に結像させることができるが、液状の接着剤3の充填が困難になる。このため、隙間Gを10μm以上にすると望ましい。
なお、スペーサー形成工程を省き、反射面4上に接着剤3を逐一塗布した複数の基板21を積み重ねて積層体11を形成してもよい。この場合、積層体11を貯留槽に浸漬することなく、積層体11への加圧を継続した状態で接着剤3を硬化させる。また、シート状の接着剤3を基板21間に挟み、積層体11を形成してもよい。
次に、切断工程では、図12の切断線KTで示すように、固着ブロック12を反射面4に平行な方向に所定周期(例えば2.0mm)で反射面4に垂直な方向に切断する。これにより、図13に示すように、分断された基板21から成る基材25を並設した小片部31(図4参照)の素材31´が複数形成される。素材31´は平板状に形成される。固着ブロック12の切断にはワイヤーソーが好適に用いられるが、スライサーを用いてもよい。
研磨工程では小片部31の素材31´の厚み方向の両面をラッピング装置により所定の厚さ(例えば、1.5mm)まで研磨する。その後、ポリッシング装置により小片部31の素材31´の両面を鏡面仕上げする。この時、素材31´の厚みは約1.34mmになっている。
次に、ペアリング工程では平板(不図示)上に複数の小片部31を光学素子1の形状になるように並べ、厚み方向に垂直な方向で隣接する一方の小片部31の反射面4と他方の小片部31の反射面4とが略連続する組合せで小片部31をペアリングする。具体的には、厚み方向に垂直な方向で隣接する一方の小片部31の反射面4と他方の小片部31の反射面4との厚み方向(Z方向)及び反射面4に垂直な方向におけるズレ量が所定の許容範囲(公差範囲)内に収まる組合せで小片部31をペアリングする。ペアリング工程では、光学素子1を形成する全ての小片部31についてペアリングを行う。
ペアリング工程において、ズレ量の測定は隣接する小片部31の境界付近をカメラ等(撮像装置)によって撮像した画像に基づいて行われる。ズレ量が許容範囲内に収まっている場合には空中映像FIに黒いスジ等の画質不良は生じない。なお、ペアリング工程において、複数の小片部31を仮固定した状態の光学素子1を用いて、プロジェクター(不図示)から正方形の格子のチャート画像(不図示)をこの光学素子1の入射面18に対して斜め方向に射出し、反射面4上で反射してスクリーン(不図示)上に投影された映像を目視してズレ量を測定してもよい。
パーツ部材形成工程ではペアリング済の複数の小片部31を接着剤を介して側端面で接着させる。本実施形態では、図14に示すように4枚の小片部31により平面視凸字状の平板状のパーツ部材30が1枚形成される。本実施形態では4枚のパーツ部材30が形成され、4枚のパーツ部材30の平面形状は互いに同じになっている。また、光学素子1を形成する全ての小片部31はペアリング済のため、パーツ部材30についても同様にペアリング済になっている。
パーツ部材30は雄部35及び雌部36を有する。平面視略三角形の雄部35はパーツ部材30の側端部に配されて厚み方向に垂直な方向に突出する。平面視略三角形の雌部36はパーツ部材30の側端部に配され、雌部36には雄部35が嵌合する。雄部35及び雌部36の一辺は小片部31の一辺と一致している。
図14は反射型空中結像素子10の組立工程の平面図を示している。組立工程では、矢印PAに示すように、ペアリング済の一方のパーツ部材30の雄部35を他方のパーツ部材30の雌部36に嵌合させてペアリング済のパーツ部材30同士を側端面で密着させる。これにより、図4に示す光学素子1が形成される。この時、光学素子1は一の額縁部材に嵌め込まれる。なお、光学素子1を透明な樹脂フィルムから成る袋状部材(不図示)に収納し、その後に袋状部材を真空引きしてもよい。これにより、パーツ部材30の側端面に接着剤を塗布せずにパーツ部材30同士を容易に密着させることができる。
次に、光学素子配置工程では、一方の光学素子1の反射面4と他方の光学素子1の反射面4とが互いに直交するように一対の光学素子1を厚み方向(Z方向)に重ねて配置し、接着剤(例えばシリコーン接着剤)を介して一対の光学素子1を接着する。これにより、一対の光学素子1は厚み方向(Z方向)に重ねて配置される。
補強板取付工程では、光学素子1の下面1b(図3参照)に接着剤を介して補強板5を接着する。すなわち、一対の光学素子1の並設方向(Z方向)の片面(下面1b)に補強板5を接着剤で接着する。以上により、図1に示す反射型空中結像素子10が形成される。
なお、ペアリング工程で用いる平板として補強板5を使用し、光学素子配置工程及び補強板取付工程において、補強板5上に重ねた2枚の光学素子1を透明な樹脂フィルムから成る袋状部材に収納し、その後に袋状部材を真空引きしてもよい。また、1枚の補強板5及び2枚の光学素子1を一の額縁部材に嵌め込んで重ねて配置してもよい。これにより、接着剤を用いずにパーツ部材30を互いに密着させ、補強板5上に2枚の光学素子を重ねた状態で固定することができる。
また、ペアリング済の複数のパーツ部材30を反射型空中結像素子10を設置する場所(設置場所)まで運搬し、設置場所において組立工程、光学素子配置工程及び補強板取付工程を行うことができる。これにより、複数のパーツ部材30により形成される大型の反射型空中結像素子10を複数のパーツ部材30に分解した状態で設置場所まで容易に運搬することができる。なお、ペアリング済のパーツ部材30同士を接着剤を介して接着してもよいが、パーツ部材30同士を非接着にすることにより設置場所での使用終了後に反射型空中結像素子10をパーツ部材30単位に容易に分解することができる。したがって、反射型空中結像素子10を設置場所から容易に撤去することができる。また、パーツ部材30同士を非接着にすることにより、反射型空中結像素子10を大型にした場合でも反射型空中結像素子10の撓みを低減することができる。
図15は本実施形態の変形例の組立工程の平面図を示している。同図に示すように、パーツ部材30は2枚の小片部31を厚み方向に重ねて形成してもよい。すなわち、本変形例では8枚の小片部31により1個のパーツ部材30が形成されている。この時、パーツ部材30において、厚み方向の一端の小片部31の反射面4と他端の小片部31の反射面4とは直交している。また、厚み方向の一端の小片部31と他端の小片部31とは接着剤を介して接着される。本変形例では組立工程の完了時に反射型空中結像素子10が形成されるため、光学素子配置工程を省くことができる。
なお、光学素子1の基材25間の接着剤3(図6参照)に例えば45°の入射角で入射した光源20の照明光Lは反射面4で数十回反射した後に接着剤3から出射される。これにより、接着剤3に入射した光は大きく減衰して出射されるため、空中映像FIの結像には殆ど寄与しない。したがって、光学素子1の基材25間の接着剤3にスペーサー17を配置しても空中映像FIの表示に大きな支障はない。
本実施形態によると、厚み方向に平行な反射面4を所定周期で平行に配した平板状の光学素子1は、反射面4を有する平板状のパーツ部材30を側端面で複数密着して形成される。これにより、光学素子1をパーツ部材30に分解して設置場所まで運搬し、設置場所においてパーツ部材30を密着させて光学素子1を組み立てることができる。また、厚み方向に垂直な方向で隣接するパーツ部材30の突合せ面30aが蛇行する。これにより、パーツ部材30の位置決めが容易になり、パーツ部材30同士を密着させた際に、隣接する一方のパーツ部材30の反射面4と他方のパーツ部材30の反射面4との反射面4に垂直な方向におけるズレを防止することができる。したがって、光学素子1及び反射型空中結像素子10の輸送性を向上できるとともに反射型空中結像素子10により大型で高画質な空中映像FIを表示することができる。
また、パーツ部材30は、反射面4を有して平面形状が正方形の平板状の複数の小片部31(第1小片部)を側端面で互いに接着して形成される。そして、厚み方向から見て、パーツ部材30の突合せ面30aは小片部31の一辺に一致する。これにより、パーツ部材30を簡単に形成することができ、反射型空中結像素子10の製造工数を削減することができる。また、複数のパーツ部材30は互いに未接着であるため、光学素子1及び反射型空中結像素子10を大型にした場合でも光学素子1及び反射型空中結像素子10の撓みを低減することができる。
なお、本実施形態では平面視凸字状のパーツ部材30は、平面形状が正方形の4枚の小片部31により形成されているが、平面視凸字状の1枚の小片部31により形成されてもよい。これにより、パーツ部材形成工程において、複数の小片部31を互いに接着する手間を省くことができる。この時、複数のパーツ部材30は互いに接着されてもよい。
また、厚み方向から見て、突合せ面30aは光学素子1の端辺に平行または垂直である。これにより、小片部形成工程後に光学素子1の周縁部を加工することなく、パーツ部材30の突合せ面30a以外の端面を光学素子1の端面に一致させることができる。したがって、光学素子1及び反射型空中結像素子10の形成時の作業性を向上させることができる。
また、厚み方向から見て、突合せ面30aは屈曲線に形成される。これにより、パーツ部材30同士を密着させた際に、厚み方向に垂直な方向で隣接する一方のパーツ部材30の反射面4と他方のパーツ部材30の反射面4との反射面4に垂直な方向でのズレをより防止することができる。なお、厚み方向から見て、突合せ面30aは曲線に形成されてもよい。
また、反射型空中結像素子10の厚み方向の一端面に配された補強板5を備えるため、反射型空中結像素子10を容易に補強することができる。なお、反射型空中結像素子10の厚み方向の両端面に補強板5を配してもよい。
また、パーツ部材30を複数形成するパーツ部材形成工程と、複数のパーツ部材30を側端面で密着させて組み立てる組立工程とを備える。これにより、輸送性を向上して大型で高画質な空中映像FIを表示できる光学素子1及び反射型空中結像素子10を容易に形成することができる。
また、反射面4を有する平板状の小片部31を複数形成する小片部形成工程を備え、パーツ部材形成工程において、複数の小片部31を側端面で接着してパーツ部材30を形成している。これにより、突合せ面30aが蛇行するパーツ部材30を容易に形成することができる。
また、厚み方向に垂直な方向で隣接する一方のパーツ部材30の反射面4と他方のパーツ部材30の反射面4との厚み方向及び反射面4に垂直な方向におけるズレ量が所定範囲内になるように複数のパーツ部材30を組み合わせるペアリング工程を備える。これにより、隣接する一方のパーツ部材30の反射面4と他方のパーツ部材30の反射面4とを高精度に連続させることができる。したがって、より高画質な空中映像FIを表示できる光学素子1及び反射型空中結像素子10を容易に形成することができる。
なお、単一の小片部31により大型の光学素子1や反射型空中結像素子1を形成後にレーザー照射等により複数のパーツ部材30に分断してもよい。これにより、パーツ部材30の設計の自由度を高めることができる。
<第2実施形態>
次に本発明の第2実施形態について説明する。図16は本実施形態の反射型空中結像素子10の平面図を示している。図17は図16のA矢視図を示している。図18及び図19は本実施形態の反射型空中結像素子10の組立工程の平面図及び側面図をそれぞれ示している。説明の便宜上、図1〜図15に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態では反射型空中結像素子10及びパーツ部材30の形状が第1実施形態とは異なる。その他の部分は第1実施形態と同様である。
反射型空中結像素子10は第1実施形態と同様に一対の光学素子1を厚み方向(Z方向)に重ねて配置される。光学素子1の平面形状は正方形であり、厚み方向の一端(上方)の光学素子1と他端(下方)の光学素子1とは正方形の一の対角線上で所定距離ずれている。
また、反射型空中結像素子10は複数(本実施形態では4個)のパーツ部材30(図18も参照)により形成される。各パーツ部材30は平面視正方形の2枚の小片部31を厚み方向に重ねて形成され、厚み方向の一端の小片部31の反射面4と他端の小片部31の反射面4とは直交している。この時、厚み方向の一端及び他端の小片部31は正方形の一の対角線上で所定距離ずれている。これにより、図18及び図19に示すように、パーツ部材30には雄部35及び雌部36が形成される。
雄部35はパーツ部材30の側端部に形成され、厚み方向に垂直な方向に突出している。雌部36はパーツ部材30の側端部に形成され、雄部35が嵌合する。
パーツ部材30の突合せ面30aは蛇行し、図17に示すように、厚み方向に垂直な方向から見て、パーツ部材30の突合せ面30aは屈曲線に形成される。なお、厚み方向に垂直な方向から見て、パーツ部材30の突合せ面30aは曲線に形成されてもよい。
小片部形成工程(図7参照)は第1実施形態と同様に行われる。ペアリング工程では、平板(不図示)上において厚み方向に重ねた複数の小片部31を反射型空中結像素子10の形状になるように並べ、厚み方向に垂直な方向で隣接する一方の小片部31の反射面4と他方の小片部31の反射面4とが略連続する組合せで小片部31をペアリングする。
次に、パーツ部材形成工程では、厚み方向に重ねた一対の小片部31を接着剤を介して接着することにより、1個のパーツ部材30が形成される。本実施形態では4個のパーツ部材30が形成される。次に、厚み方向に垂直な方向で隣接する一方のパーツ部材30の雄部35を他方のパーツ部材30の雌部36に嵌合させて組立工程を行う。これにより、図16に示す反射型空中結像素子10が形成される。
図20は本実施形態の変形例の組立工程の斜視図を示している。図中、左端のパーツ部材30は右側端部にのみ雄部35及び雌部36が形成され、前端面、後端面及び左側端面は面一になっている。図中、右端のパーツ部材30は左端部にのみ雄部35及び雌部36が形成され、前端面、後端面及び右側端面は面一になっている。図中、左右端のパーツ部材30に挟まれる2個のパーツ部材30は左右側端部に雄部35及び雌部36が形成され、前端面及び後端面は面一になっている。組立工程において、パーツ部材30を矢印PA方向に移動させ、反射型空中結像素子10を形成すると、反射型空中結像素子10の端面は面一になる。これにより、反射型空中結像素子10の端部に段差が形成されないため、空中映像FIの結像に寄与しない無駄な領域を省くことができる。
なお、図20において、中央部の2個のパーツ部材30を省き、左端のパーツ部材30の雄部35を右端のパーツ部材30の雌部36に嵌合させるとともに右端のパーツ部材30の雄部35を左端のパーツ部材30の雌部36に嵌合させ、左右端のパーツ部材30を密着させてもよい。また、図20の左右端のパーツ部材30を省き、中央部の2個のパーツ部材30の一方の雄部35を他方の雌部36に嵌合させ、中央部の2個のパーツ部材30を密着させてもよい。その他、図20のパーツ部材30を適宜組み合わせて密着させてもよい。
本実施形態でも第1実施形態と同様に反射型空中結像素子10の輸送性を向上させることができる。また、反射型空中結像素子10は、平板状の一対の小片部31を厚み方向(Z方向)に並設したパーツ部材30を側端面で複数密着して形成され、厚み方向の一端の小片部31の反射面4と他端の小片部31の反射面4とが直交する。そして、厚み方向に垂直な方向で隣接するパーツ部材30の突合せ面30aが蛇行する。これにより、パーツ部材30同士を密着させた際に、隣接する一方のパーツ部材30の反射面4と他方のパーツ部材30の反射面4との厚み方向(Z方向)におけるズレを防止することができる。したがって、反射型空中結像素子10により大型で高画質な空中映像FIを表示することができる。
また、厚み方向に垂直な方向から見て、パーツ部材30の突合せ面30aは屈曲線に形成される。これにより、パーツ部材30同士を密着させた際に、隣接する一方のパーツ部材30の反射面4と他方のパーツ部材30の反射面4との厚み方向(Z方向)におけるズレをより防止することができる。なお、厚み方向に垂直な方向から見て、パーツ部材30の突合せ面30aが曲線に形成されても同様の効果が得られる。
<第3実施形態>
次に本発明の第3実施形態について説明する。図21は本実施形態の反射型空中結像素子10を備えた空中映像表示装置100の斜視図を示している。図22及び図23は本実施形態の反射型空中結像素子10及び光学素子1の平面図をそれぞれ示している。説明の便宜上、図1〜図15に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態では反射型空中結像素子10及びパーツ部材30の構成が第1実施形態とは異なる。その他の部分は第1実施形態と同様である。
光学素子1及び反射型空中結像素子10の平面形状は一辺の長さが約2400mmの正方形に形成される。光学素子1のパーツ部材30は小片部31(第1小片部)及び小片部32(第2小片部)を有する。小片部31の平面形状は正方形であり、小片部32の平面形状は直角二等辺三角形である。小片部32は光学素子1の周縁部に配置される。小片部32の一の等辺は小片部31の一辺に接着され、光学素子1の四隅にそれぞれ配される2個の小片部32は等辺同士で接着される。また、小片部32の底辺は光学素子1の端辺を形成している。第1実施形態の光学素子1の反射面4は光学素子1の一端辺に垂直であるのに対し(図4参照)、本実施形態の平面視正方形の光学素子1の反射面4は光学素子1の一端辺に対して45°傾斜している。なお、小片部32の平面形状は直角二等辺三角形以外の三角形でもよい。
第1実施形態の反射型空中結像素子10(図4参照)のように、視線方向ELに対して反射面4が傾斜して配置されると、空中映像FIの形成領域が狭くなる。すなわち、被投影物OBは使用者に一辺が面した矩形に形成される場合が多い。この時、反射面4が視線方向ELに対して傾斜すると、反射型空中結像素子10内の使用者に一辺が面した矩形領域80(図4において、一点鎖線で示す)が被投影物OBの実像の結像に使用される。このため、被投影物OBの実像の結像に使用されない無駄な無効領域90(図4参照)が矩形領域80の外側に形成される。
本実施形態では、平面視正方形の光学素子1の反射面4は光学素子1の一端辺に対して45°傾斜しているため、被投影物OBの実像の結像に使用されない無駄な領域を小さくして光学素子1及び反射型空中結像素子10を大型化することができる。
小片部形成工程は第1実施形態と同様に行われる。小片部形成工程において形成された小片部31を一の対角線上で切断することにより小片部32を得ることができる。
図24は反射型空中結像素子10の組立工程の平面図を示している。ペアリング工程は第1実施形態と同様に行われ、パーツ部材形成工程では小片部31、32を用いてパーツ部材30を形成する。図24において、右下のパーツ部材30の平面形状と左上のパーツ部材30の平面形状とは同じであり、右上のパーツ部材30の平面形状と左下のパーツ部材30の平面形状とは異なっている。組立工程により図23に示す光学素子1が形成され、光学素子配置工程により図22に示す反射型空中結像素子10が形成される。
図25は本実施形態の第1変形例の組立工程の平面図を示している。同図に示すように、複数のパーツ部材30の平面形状は互いに異なってもよい。これにより、組立工程において、パーツ部材30の取り違えを容易に防止することができる。
図26は本実施形態の第2変形例の組立工程の平面図を示している。同図に示すように、パーツ部材30は小片部31、32をそれぞれ厚み方向に重ねて形成してもよい。この時、パーツ部材30において、厚み方向の一端の小片部31の反射面4と他端の小片部31の反射面4とは直交し、厚み方向の一端の小片部32の反射面4と他端の小片部32の反射面4とは直交している。また、厚み方向の一端の小片部31と他端の小片部31とは接着剤を介して接着され、厚み方向の一端の小片部32と他端の小片部32とは接着剤を介して接着される。本変形例によると、組立工程の完了時に反射型空中結像素子10が形成されるため、光学素子配置工程を省くことができる。
本実施形態でも第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、平面視正方形の光学素子1及び反射型空中結像素子10の一端辺に対して反射面4が45°傾斜しているため、被投影物OBの実像の結像に使用されない無駄な領域を小さくして光学素子1及び反射型空中結像素子10を大型化することができる。
<第4実施形態>
次に本発明の第4実施形態について説明する。図27及び図28は本実施形態の反射型空中結像素子10及び接合体33の平面図をそれぞれ示している。説明の便宜上、図21〜図26に示す第3実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態では反射型空中結像素子10及びパーツ部材30の構成が第3実施形態とは異なる。その他の部分は第3実施形態と同様である。
反射型空中結像素子10は一対の光学素子1を厚み方向(Z方向)に重ねて配置される。光学素子1の平面形状は正方形であり、厚み方向の一端(上方)の光学素子1と他端(下方)の光学素子1とは正方形の一の対角線上で所定距離ずれている。また、厚み方向の一端及び他端の光学素子1の反射面4は互いに直交している。本実施形態において、光学素子1の一辺の長さは約1200mmに形成される。
反射型空中結像素子10は4個のパーツ部材30(図36も参照)により形成される。パーツ部材30は平面視正方形の2枚の平板状の接合体33を厚み方向(Z方向)に重ねて形成される。厚み方向の一端の接合体33の反射面4と他端の接合体33の反射面4とは直交している。この時、厚み方向の一端及び他端の接合体33は正方形の一の対角線上で所定距離ずれている。これにより、パーツ部材30には雄部35(図36参照)及び雌部36(図36参照)が形成される。第2実施形態と同様に、厚み方向に垂直な方向から見て、パーツ部材30の突合せ面30aは屈曲線に形成される。
接合体33は、図28に示すように、1枚の小片部31(第1小片部)及び4枚の小片部32(第2小片部)から成る。小片部31は正方形の平面形状に形成されるとともに反射面4が一辺31aに平行になっている。小片部32は直角二等辺三角形の平面形状に形成され、直交する二辺32a、32bに対して反射面4が傾斜するとともに接合体33の四隅に配される。小片部31の反射面4と小片部32の反射面4とが略連続するように、小片部31の反射面4に垂直な辺31a及び反射面4に平行な辺31aに小片部32の斜辺32cが接合されている。小片部32の斜辺32cは小片部31の一辺31aと同じ長さに形成される。なお、本明細書において、接合体33を「小片部」という場合がある。
また、小片部32の直交する二辺32a、32bに対して反射面4は45°傾斜している。一方の接合体33の反射面4と他方の接合体33の反射面4とが互いに直交するように一対の接合体33を厚み方向に重ねてパーツ部材30が形成される。
図29は本実施形態の反射型空中結像素子10の製造工程を示す図である。小片部形成工程は第1積層ブロック形成工程、第2積層ブロック形成工程、接合ブロック形成工程、接合ブロック切断工程及び研磨工程を備えている。また、第1積層ブロック形成工程は反射面形成工程、スペーサー形成工程、積層固着工程及び原ブロック材切断工程を有している。
反射面形成工程では図30に示すように、平面形状が略長方形の基板21の両面にアルミニウムや銀等のスパッタや蒸着等によって反射面4を形成する。
本実施形態では基板21の短手方向の長さ、長手方向の長さ及び厚みはそれぞれ424mm、848mm及び0.50mmになっている。
スペーサー形成工程の後に816枚の基板21を積層方向LMに積層し、隙間Gに接着剤3を進入させて固着させることにより、図31に示す直方体形状の原ブロック材13(固着ブロック12)が形成される。この時、原ブロック材13の反射面4に垂直な方向の長さ(積層方向LMの長さ)は約424mmに形成される。原ブロック材13の積層方向LMの長さD1と基板21の長辺の長さD2との比は1:2になっている。
原ブロック材切断工程では、例えばワイヤーソー(不図示)またはスライサー(不図示)等を用いて原ブロック材13を切断線C1(図31参照)に沿って切断する。切断線C1は基板21の長辺の中央を通るように形成される。これにより、基板21の長辺の中央で積層方向LMに沿って原ブロック材13が切断され、図32に示すように、2個の立方体形状の第1積層ブロック14が形成される。
この時、原ブロック材13の切断面から成る第1積層ブロック14の周面14aは正方形になっており、反射面4及び周面14aに垂直な周面14bも正方形になっている。下面1b(図3参照)及び出射面19(図3参照)は周面14aまたは周面14bに平行に形成される。下面1b及び出射面19が周面14aに平行に形成される場合には周面14bが長方形でもよく、周面14bに平行に形成される場合には周面14aが長方形でもよい。
また、原ブロック材13の長さD1、D2(図31参照)の比は1:2に形成されるため、原ブロック材切断工程によって周面14bが正方形の第1積層ブロック14を複数同時に形成することができる。
第2積層ブロック形成工程では、一方の第1積層ブロック14を反射面4に垂直な周面14bの両方の対角線に沿った切断線C2で切断する。第1積層ブロック14の切断にはワイヤーソーやスライサー等が用いられる。これにより、図33に示すように底面15cが直角二等辺三角形で三角柱形状の複数の第2積層ブロック15a、15bが形成される。ここでは、切断線C2が第1積層ブロック14の周面14bの対角線から成るが周面14aの対角線であってもよい。
一対の第2積層ブロック15aは斜面151cと反射面4とが垂直であり、一対の第2積層ブロック15bは斜面151cと反射面4とが平行である。なお、以下の説明において、第2積層ブロック15a、15bを総称して「第2積層ブロック15」という場合がある。
接合ブロック形成工程では、図34、図35に示すように、第1積層ブロック14の反射面4に平行な対向する二面上に第2積層ブロック15bの斜面151cが接着剤3により接合される。また、第1積層ブロック14の反射面4に垂直な対向する二面(周面14a)上に第2積層ブロック15aの斜面151cが接着剤3により接合される。これにより、第1積層ブロック14の反射面4と第2積層ブロック15の反射面4とが互いに平行であるとともに底面が正方形の四角柱形状の接合ブロック16が形成される。
この時、第1積層ブロック14の反射面4と第2積層ブロック15aの反射面4とが略連続するように第1積層ブロック14及び第2積層ブロック15aが接合される。また、第1積層ブロック14及び第2積層ブロック15aの積層方向LMの一方の端部が原ブロック材13(図31参照)上で積層方向LMの同じ端部に配される。
これにより、第1積層ブロック14及び第2積層ブロック15aは同じ基板21が接合される。このため、基板21の厚みばらつきが生じても、第1積層ブロック14の反射面4と第2積層ブロック15aの反射面4とを高精度に連続させることができる。
なお、第1積層ブロック14と第2積層ブロック15との接合には接着剤3とは異なる材質の接着剤を用いてもよい。
本実施形態では、一の原ブロック材13から第1積層ブロック14及び第2積層ブロック15を形成するため、第1積層ブロック14の反射面4の配置周期と第2積層ブロック15の反射面4の配置周期とが略同じになる。このため、接合ブロック16の形成時に、第2積層ブロック15aと第1積層ブロック14との接合箇所において、第2積層ブロック15aの反射面4と第1積層ブロック14の反射面4との積層方向LMでのズレを低減することができる。したがって、反射面4の接合箇所で段差等が生じにくくなり、接合ブロック16から切り出した接合体33を使用した場合に空中映像FIの歪みやスジを防止することができる。
接合ブロック切断工程では、接合ブロック16を複数の切断線C3(図35参照)に沿って例えばワイヤーソーまたはスライサー等を用いて切断する。切断線C3は反射面4に対して垂直な方向に形成される。これにより、接合ブロック16は反射面4に垂直な方向に沿って所定周期(例えば1.8mm周期)で切断され、研磨工程を経て平面視正方形の接合体33(図28参照)が複数形成される。すなわち、小片部形成工程により、小片部31、32から成る接合体33が形成される。
ペアリング工程では、一対の接合体33(図36参照)を上下に重ねて正方形の一の対角線上で所定距離ずらし、四対の接合体33についてペアリングを行う。次に、パーツ部材形成工程では、上下の接合体33を接着剤で接着する。これにより、本実施形態では一対の接合体33が上下に重ねて接着されたパーツ部材30が4個形成される。そして、図36に示す組立工程により、図27に示す反射型空中結像素子10が形成される。
本実施形態でも第3実施形態と同様な効果を得ることができる。また、反射面4が一端辺に対して45°傾斜する一対の接合体33によりパーツ部材30を形成している。これにより、光学素子配置工程を省きながら、被投影物OBの実像の結像に使用されない無駄な領域を小さくすることができる。
また、本実施形態では、第2実施形態と同様に、厚み方向に垂直な方向から見て、パーツ部材30の突合せ面30aは屈曲線に形成される。これにより、パーツ部材30同士を密着させた際に、隣接する一方のパーツ部材30の反射面4と他方のパーツ部材30の反射面4との厚み方向(Z方向)におけるズレをより防止することができる。
なお、第1実施形態〜第4実施形態において、厚み方向及び厚み方向に垂直な方向から見て、パーツ部材30の突合せ面30aは屈曲線または曲線に形成されてもよい。また、1枚の光学素子1において、厚み方向に垂直な方向から見て、パーツ部材30の突合せ面30aは屈曲線または曲線に形成されてもよい。
また、第1実施形態〜第4実施形態において、直交する二側面にそれぞれ反射面4及び反射面4と同様な別の反射面(不図示)を形成した複数の四角柱を透明な基板上にマトリクス状に配置して光学素子1と同様の光学素子を形成してもよい。また、透明な基板に断面矩形の複数の貫通孔(不図示)をマトリクス状に設け、貫通孔の直交する二側面にそれぞれ反射面4及び反射面4と同様の別の反射面を形成することにより光学素子1と同様の光学素子を形成してもよい。すなわち、光学素子は、厚み方向に平行であるとともに反射面4に直交して所定周期で平行に配された別の反射面をさらに有してもよい。これらの場合、1枚の光学素子により空中映像FIを結像できる反射型空中結像素子を構成する。
本発明は、空中に被投影物の実像を結像させる反射型空中結像素子及び反射型空中結像素子に用いられる光学素子に利用することができる。
1 光学素子
3 接着剤
4 反射面
5 補強板
10 反射型空中結像素子
11 積層体
12 固着ブロック
13 原ブロック材
14 第1積層ブロック
15 第2積層ブロック
16 接合ブロック
17 スペーサー
18 入射面
19 出射面
20 光源
21 基板
25 基材
30 パーツ部材
30a 突合せ面
31 小片部(第1小片部)
31´ 素材
32 小片部(第2小片部)
33 接合体
100 空中映像表示装置
G 隙間
OB 被投影物
FI 空中映像
L 照明光
LM 積層方向

Claims (17)

  1. 厚み方向に平行な反射面を所定周期で平行に配した平板状の光学素子において、
    前記反射面を有する平板状のパーツ部材を側端面で複数密着して形成され、
    前記厚み方向に垂直な方向で隣接する前記パーツ部材の突合せ面が蛇行することを特徴とする光学素子。
  2. 前記パーツ部材は、前記反射面を有して平面形状が四角形の平板状の複数の第1小片部を側端面で互いに接着して形成され、
    複数の前記パーツ部材は互いに未接着であり、
    前記厚み方向から見て、前記突合せ面は前記平面形状の一辺に一致することを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記パーツ部材は、前記反射面を有して平面形状が三角形の平板状の複数の第2小片部をさらに有し、
    前記第2小片部が前記第1小片部の周囲に接着されることを特徴とする請求項2に記載の光学素子。
  4. 各前記パーツ部材は前記反射面を有する単一の平板状の小片部により形成され、
    複数の前記パーツ部材は互いに接着されることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  5. 前記厚み方向から見て、前記突合せ面は端辺に平行または垂直であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の光学素子。
  6. 前記厚み方向から見て、前記突合せ面は屈曲線または曲線に形成されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の光学素子。
  7. 前記パーツ部材の平面形状が互いに異なることを特徴とする請求項6に記載の光学素子。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の一枚の光学素子を備え、
    前記光学素子は、前記厚み方向に平行であるとともに前記反射面に直交して所定周期で平行に配された別の反射面をさらに有することを特徴とする反射型空中結像素子。
  9. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の一対の光学素子を前記反射面が互いに直交するように前記厚み方向に重ねて配置したことを特徴とする反射型空中結像素子。
  10. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の光学素子を一対備え、
    一対の前記光学素子を前記反射面が互いに直交するように前記厚み方向に重ねて配置し、
    前記厚み方向に垂直な方向から見て、前記突合せ面は屈曲線または曲線に形成されることを特徴とする反射型空中結像素子。
  11. 厚み方向に平行な反射面を所定周期で平行に配した平板状の一対の光学素子を前記反射面が直交するように前記厚み方向に重ねて配置した反射型空中結像素子において、
    前記反射面を有する平板状の一対の小片部を前記厚み方向に並設したパーツ部材を側端面で複数密着して形成され、
    前記厚み方向の一端の前記小片部の前記反射面と他端の前記小片部の前記反射面とが直交し、
    前記厚み方向に垂直な方向で隣接する前記パーツ部材の突合せ面が蛇行することを特徴とする反射型空中結像素子。
  12. 前記厚み方向に垂直な方向から見て、前記突合せ面は屈曲線または曲線に形成されることを特徴とする請求項11に記載の反射型空中結像素子。
  13. 前記厚み方向の一端面または両端面に配された補強板を備えたことを特徴とする請求項8〜請求項12のいずれかに記載の反射型空中結像素子。
  14. 厚み方向に平行な反射面を所定周期で平行に配した平板状の光学素子の製造方法において、
    前記反射面を有する平板状のパーツ部材を複数形成するパーツ部材形成工程と、
    複数の前記パーツ部材を側端面で密着させて組み立てる組立工程と、
    を備え、前記組立工程において、隣接する前記パーツ部材の突合せ面が蛇行することを特徴とする光学素子の製造方法。
  15. 前記反射面を有する平板状の小片部を複数形成する小片部形成工程を備え、
    前記パーツ部材形成工程において、複数の前記小片部を側端面で接着して前記パーツ部材を形成することを特徴とする請求項14に記載の光学素子の製造方法。
  16. 前記厚み方向に垂直な方向で隣接する一方の前記パーツ部材の前記反射面と他方の前記パーツ部材の前記反射面との前記厚み方向及び前記反射面に垂直な方向におけるズレ量が所定範囲内になるように複数の前記パーツ部材を組み合わせるペアリング工程を備えることを特徴とする請求項14または請求項15に記載の光学素子の製造方法。
  17. 請求項14〜請求項16のいずれかに記載の光学素子の製造方法により形成された一対の光学素子を前記反射面が直交するように前記厚み方向に重ねて配置する光学素子配置工程を備えたことを特徴とする反射型空中結像素子の製造方法。
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