JP2018194431A - 車載情報機器及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】車両から離れたユーザが車両に再接近したとき、ユーザによる操作を不要としつつ、車両の位置をユーザに知らせることができる車載情報機器及びプログラムを提供する。【解決手段】車載情報機器100は、車両1が駐停車したことを検出する駐停車検出部19と、車両1が駐停車した状態にて、車両1と車両1から降車したユーザとの間の距離を推定する距離推定部20と、距離推定部20による推定結果を用いて、車両1から離れたユーザが車両1に再接近したことを検出する再接近検出部21と、ユーザが車両1に再接近したとき、車両1の位置をユーザに通知する制御を実行する自車位置通知部23とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、車載情報機器及びプログラムに関する。
従来、車両が駐車又は停車(以下、総称して「駐停車」という。)した状態にて、車両から離れたユーザが車両に再接近したとき、車両の位置をユーザに知らせる技術が開発されている。これにより、ユーザが車両を探し回る時間を短縮することができる。
例えば、特許文献1の車両位置確認システムにおいては、ユーザーが携帯装置から位置表明要求信号を出力させる操作を行うことによって、車両内システムにその位置表明要求信号が送信され、車両内システムがCD再生、ハザード点滅などの位置表明動作を行う。またユーザーが携帯装置から位置情報要求信号を出力させる操作を行うことによって、車両内システムにその位置情報要求信号が送信され、それに対して車両内システムが位置情報としての画像情報を送信する。そしてその画像情報(地図画像等)が携帯装置の表示手段で表示されるようにする。これらの動作により位置確認を可能としている(特許文献1の要約等参照)。
特許文献1の車両位置確認システムにおいて、車両に再接近したユーザが車両の位置を知るためには、携帯情報端末に対する所定の操作(「位置表明要求信号を出力させる操作」又は「位置情報要求信号を出力させる操作」)が必要となる。このため、ユーザが車両に再接近したとき、例えば両手で荷物を持っている場合などに、携帯情報端末の操作に煩わしさを覚える問題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、車両から離れたユーザが車両に再接近したとき、ユーザによる操作を不要としつつ、車両の位置をユーザに知らせることができる車載情報機器及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の車載情報機器は、車両が駐停車したことを検出する駐停車検出部と、車両が駐停車した状態にて、車両と車両から降車したユーザとの間の距離を推定する距離推定部と、距離推定部による推定結果を用いて、車両から離れたユーザが車両に再接近したことを検出する再接近検出部と、ユーザが車両に再接近したとき、車両の位置をユーザに通知する制御を実行する自車位置通知部とを備えるものである。
本発明によれば、上記のように構成したので、車両から離れたユーザが車両に再接近したとき、ユーザによる操作を不要としつつ、車両の位置をユーザに知らせることができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る車載情報機器が車両に搭載された状態を示すブロック図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る車載情報機器における中央制御部のハードウェア構成を示すブロック図である。図1及び図2を参照して、実施の形態1の車載情報機器100について説明する。なお、図1に示す如く、車載情報機器100は車両1に搭載されている。
図1は、本発明の実施の形態1に係る車載情報機器が車両に搭載された状態を示すブロック図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る車載情報機器における中央制御部のハードウェア構成を示すブロック図である。図1及び図2を参照して、実施の形態1の車載情報機器100について説明する。なお、図1に示す如く、車載情報機器100は車両1に搭載されている。
近距離無線通信制御部2は、近距離無線通信用のアンテナ3を用いて、ユーザが所持する携帯情報端末4に対する近距離無線通信を実行するものである。この近距離無線通信は、電波によるものであり、例えばBLUETOOTH(登録商標)規格に基づくものである。近距離無線通信制御部2は、例えば、専用の処理回路により構成されている。携帯情報端末4には、例えば、スマートフォン又はタブレットコンピュータなどを用いることができる。
GPS(Global Positioning System)信号受信制御部5は、GPS信号受信用のアンテナ6を用いて、図示しないGPS衛星が送信したGPS信号を受信するものである。GPS信号受信制御部5は、例えば、専用の処理回路により構成されている。
記憶部7は、車載情報機器100の設定などを示す各種データを記憶するものである。車載情報機器100の設定のうちの少なくとも一部は、設定変更用の画面が表示部8に表示された状態にて、操作入力部9に入力された操作により変更自在である。記憶部7は、例えば、半導体メモリ又は磁気ディスクにより構成されている。表示部8は、例えば、液晶ディスプレイ又は有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイにより構成されている。操作入力部9は、例えば、ハードウェアキー、又は表示部8と一体型のタッチパネルによるソフトウェアキーにより構成されている。
ネットワーク接続制御部10は、車両1内のネットワーク11に接続するものである。ネットワーク11は、例えば、CAN(Controller Area Network)規格に基づくものである。ネットワーク11には、車載情報機器100に加えて、車両1に搭載された各種機器が接続されている。図1に示す例においては、ハザードランプなどの灯具12を制御するECU(Electronic Control Unit)13が接続されている。ネットワーク接続制御部10は、例えば、専用の処理回路により構成されている。
音声出力制御部14は、音源15に記憶された音声データを取得して、この音声データに対応する音声を音声出力装置16に出力させるものである。音声出力制御部14は、例えば、専用の処理回路により構成されている。音源15には、例えば、CD(Compact Disc)、USB(Universal Serial Bus)メモリ又は携帯音楽プレーヤーなどを用いることができる。音声出力装置16は、例えば、車両1に搭載されたスピーカにより構成されている。音声出力制御部14、音源15及び音声出力装置16により、オーディオシステム17が構成されている。
中央制御部18は、近距離無線通信制御部2、GPS信号受信制御部5、記憶部7、表示部8、操作入力部9、ネットワーク接続制御部10及び音声出力制御部14の動作を制御するものである。また、中央制御部18は、駐停車検出部19、距離推定部20、再接近検出部21、屋内外判定部22及び自車位置通知部23を有している。
駐停車検出部19は、車両1が駐停車したことを検出するものである。具体的には、例えば、駐停車検出部19は、車両1におけるアクセサリ電源(以下「ACC電源」という。)のオンオフを監視して、ACC電源がオン状態からオフ状態に切り替えられたとき、車両1が駐停車したと判定する。駐停車検出部19は、車両1の駐停車を検出したとき、その旨を距離推定部20及び再接近検出部21に通知する。
距離推定部20は、車両1が駐停車した状態にて、車両1と車両1から降車したユーザとの間の距離を推定するものである。具体的には、例えば、距離推定部20は、携帯情報端末4に対する近距離無線通信における電波の受信強度を示す情報を近距離無線通信制御部2から取得する。距離推定部20は、当該電波の受信強度の値に基づき、車両1と車両1から降車したユーザ間の距離を推定する。
例えば、車載情報機器100と携帯情報端末4間の近距離無線通信がClass3のBLUETOOTH(登録商標)規格に基づくものである場合、当該近距離無線通信を実行可能な距離範囲は1〜100メートルである。そこで、距離推定部20は、電波の受信強度が近距離無線通信を実行可能な値である場合、車両1とユーザ間の距離が1〜100メートルであると推定する。他方、電波の受信強度が近距離無線通信を実行不能な値である場合、距離推定部20は、車両1とユーザ間の距離が100メートル以上であると推定する。以下、近距離無線通信を実行可能な距離範囲を「圏内」ということがあり、近距離無線通信を実行不能な距離範囲を「圏外」ということがある。
再接近検出部21は、車両1が駐停車した状態にて、距離推定部20による推定結果を用いて、ユーザが車両1から離れたことを検出するとともに、車両1から離れたユーザが車両1に再接近したことを検出するものである。
通常、車両1が駐停車したとき、距離推定部20により推定された距離(以下「推定距離」という。)は圏内の値である。その後、距離推定部20による推定距離が圏外の値になったとき、再接近検出部21は、ユーザが車両1から離れたと判定する。その後、距離推定部20による推定距離が再び圏内の値になったとき、再接近検出部21は、車両1から離れたユーザが車両1に再接近したと判定する。再接近検出部21は、車両1に対するユーザの再接近を検出したとき、その旨を屋内外判定部22及び自車位置通知部23に通知する。
屋内外判定部22は、車両1から離れたユーザが車両1に再接近したとき、車両1の駐停車している場所が屋内であるか屋外であるかを判定するものである。具体的には、例えば、屋内外判定部22は、GPS信号を受信する処理の実行をGPS信号受信制御部5に指示する。当該処理によりGPS信号を受信することができた場合、屋内外判定部22は、車両1の駐停車している場所が屋外であると判定する。他方、当該処理によりGPS信号を受信することができなかった場合、屋内外判定部22は、車両1の駐停車している場所が屋内であると判定する。屋内外判定部22は、判定結果を自車位置通知部23に出力する。
自車位置通知部23は、車両1から離れたユーザが車両1に再接近したとき、車両1の位置(以下「自車位置」という。)をユーザに通知可能な複数の手段のうち、屋内外判定部22による判定結果に応じた手段を用いて、自車位置をユーザに通知する制御を実行するものである。
具体的には、例えば、車両1の駐停車している場所が屋外であると判定された場合、自車位置通知部23は、音声出力制御部14を制御することにより、オーディオシステム17に音声を出力させる。車両1の近くにいるユーザは、当該音声を聞くことにより、自車位置を把握することができる。
また、車両1の駐停車している場所が屋内であると判定された場合、自車位置通知部23は、ネットワーク接続制御部10を用いてネットワーク11に接続し、灯具12を点灯させるようECU13に指示する。車両1の近くにいるユーザは、灯具12の光を視認することにより、自車位置を把握することができる。
以下、中央制御部18が有する各種機能のうち、車両1から離れたユーザが車両1に再接近したときに自車位置をユーザに通知する機能を「自車位置通知機能」という。自車位置通知機能のオンオフは、設定変更用の画面が表示部8に表示された状態にて、操作入力部9に入力された操作により変更自在である。記憶部7には、自車位置通知機能のオンオフ設定を示すデータが記憶されるようになっている。
また、自車位置通知機能がオンに設定された状態において、再接近検出部21によりユーザの再接近が検出された後の屋内外判定部22及び自車位置通知部23による処理を総称して「自車位置通知処理」という。
近距離無線通信制御部2、アンテナ3、GPS信号受信制御部5、アンテナ6、記憶部7、表示部8、操作入力部9、ネットワーク接続制御部10、音声出力制御部14及び中央制御部18により、車載情報機器100の要部が構成されている。また、近距離無線通信制御部2、アンテナ3、GPS信号受信制御部5、記憶部7及び中央制御部18により、自車位置通知機能に関するメインブロックAが構成されている。
図2に、中央制御部18のハードウェア構成の一例を示す。図2に示す如く、中央制御部18はコンピュータにより構成されており、プロセッサ31及びメモリ32を有している。メモリ32には、当該コンピュータを図1に示す駐停車検出部19、距離推定部20、再接近検出部21、屋内外判定部22及び自車位置通知部23として機能させるためのプログラムが記憶されている。メモリ32に記憶されたプログラムをプロセッサ31が読み出して実行することにより、駐停車検出部19、距離推定部20、再接近検出部21、屋内外判定部22及び自車位置通知部23の機構が実現される。
また、メモリ32には、図1に示す近距離無線通信制御部2、GPS信号受信制御部5、記憶部7、表示部8、操作入力部9、ネットワーク接続制御部10及び音声出力制御部14の動作を制御するためのプログラムが記憶されている。メモリ32に記憶されたプログラムをプロセッサ31が読み出して実行することにより、近距離無線通信制御部2、GPS信号受信制御部5、記憶部7、表示部8、操作入力部9、ネットワーク接続制御部10及び音声出力制御部14の動作を制御する機能が実現される。
プロセッサ31は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ又はDSP(Digital Signal Processor)などにより構成されている。メモリ32は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)などの半導体メモリにより構成されている。
次に、図3のフローチャートを参照して、車載情報機器100の動作について、中央制御部18が自車位置通知機能を実行する動作を中心に説明する。駐停車検出部19により車両1の駐停車が検出されたとき、中央制御部18はステップST1の処理を開始する。
まず、ステップST1にて、中央制御部18は、記憶部7に記憶されたデータを参照して、自車位置通知機能がオンに設定されているか否かを判定する。自車位置通知機能がオフに設定されている場合(ステップST1“NO”)、ステップST2にて、中央制御部18は車載情報機器100全体の電源をオフする。これにより、中央制御部18の処理が終了する。
他方、自車位置通知機能がオンに設定されている場合(ステップST1“YES”)、ステップST3にて、中央制御部18は、車載情報機器100のうちのメインブロックAを除く部位の電源をオフする。これは、ステップST4以降の処理に用いる電源を確保しつつ、車載情報機器100による消費電流を低減して、車両1に搭載されたバッテリ(不図示)の残量が減少するのを抑制するためである。
次いで、ステップST4にて、距離推定部20は、車両1とユーザ間の距離を推定する。具体的には、例えば、距離推定部20は、携帯情報端末4に対する近距離無線通信における電波の受信強度を示す情報を近距離無線通信制御部2から取得する。距離推定部20は、当該電波の受信強度の値に基づき、車両1とユーザ間の距離を推定する。
次いで、ステップST5にて、再接近検出部21は、ステップST4における推定結果を用いて、ユーザが車両1から離れたか否かを判定する。
具体的には、例えば、ステップST4における推定距離が圏内の値である場合、再接近検出部21は、未だユーザが車両1から離れていないと判定する(ステップST5“NO”)。この場合、中央制御部18の処理はステップST4に戻り、距離推定部20が車両1とユーザ間の距離を再度推定する。他方、ステップST4における推定距離が圏外の値となったとき、再接近検出部21は、ユーザが車両1から離れたと判定する(ステップST5“YES”)。この場合、中央制御部18の処理はステップST6に進む。
次いで、ステップST6にて、距離推定部20は、車両1とユーザ間の距離を推定する。ステップST6における距離の推定方法は、ステップST4における距離の推定方法と同様であるため、説明を省略する。
次いで、ステップST7にて、再接近検出部21は、ステップST6における推定結果を用いて、ユーザが車両1に再接近したか否かを判定する。
具体的には、例えば、ステップST6における推定距離が圏外の値である場合、再接近検出部21は、ユーザが車両1から離れたままであると判定する(ステップST7“NO”)。この場合、中央制御部18の処理はステップST6に戻り、距離推定部20が車両1とユーザ間の距離を再度推定する。他方、ステップST6における推定距離が圏内の値となったとき、再接近検出部21は、ユーザが車両1に再接近したと判定する(ステップST7“YES”)。この場合、再接近検出部21は、ユーザが車両1に再接近したことを屋内外判定部22及び自車位置通知部23に通知する。これにより、中央制御部18の処理はステップST8に進む。
次いで、ステップST8にて、自車位置通知処理が実行される。以下、図4のフローチャートを参照して、ステップST8の詳細な処理内容について説明する。
まず、ステップST11にて、屋内外判定部22は、車両1の駐停車している場所が屋内であるか屋外であるかを判定する。具体的には、例えば、屋内外判定部22は、GPS信号を受信する処理の実行をGPS信号受信制御部5に指示する。当該処理によりGPS信号を受信することができた場合、屋内外判定部22は、車両1の駐停車している場所が屋外であると判定する。他方、当該処理によりGPS信号を受信することができなかった場合、屋内外判定部22は、車両1の駐停車している場所が屋内であると判定する。屋内外判定部22は、判定結果を自車位置通知部23に出力する。
次いで、ステップST12〜ST14にて、自車位置通知部23は、自車位置をユーザに通知可能な複数の手段のうち、ステップST11における判定結果に応じた手段を用いて、自車位置をユーザに通知する制御を実行する。
すなわち、車両1の駐停車している場所が屋外であると判定された場合(ステップST12“YES”)、ステップST13にて、自車位置通知部23は音声出力制御部14の電源をオンする。自車位置通知部23は、音声出力制御部14を制御することにより、オーディオシステム17に音声を出力させる。車両1の近くにいるユーザは、当該音声を聞くことにより、自車位置を把握することができる。
他方、車両1の駐停車している場所が屋内であると判定された場合(ステップST12“NO”)、ステップST14にて、自車位置通知部23はネットワーク接続制御部10の電源をオンする。自車位置通知部23は、ネットワーク接続制御部10を用いてネットワーク11に接続し、灯具12を点灯させるようECU13に指示する。車両1の近くにいるユーザは、灯具12の光を視認することにより、自車位置を把握することができる。
このように、車載情報機器100は、車両1から離れたユーザが車両1に再接近したことを検出する再接近検出部21を有し、ユーザが車両1に再接近したとき、自車位置通知処理を自動で実行する。これにより、ユーザが車両1に再接近したとき、ユーザによる操作を不要としつつ、自車位置をユーザに知らせることができる。この結果、ユーザが当該操作に煩わしさを覚えるのを回避することができる。
また、車載情報機器100は、車両1の駐停車している場所が屋外であると判定された場合、オーディオシステム17に音声を出力させることにより自車位置をユーザに知らせる一方、車両1の駐停車している場所が屋内であると判定された場合、灯具12を点灯させることにより自車位置をユーザに知らせる。これにより、車両1が屋内に駐停車した状態にてオーディオシステム17が自車位置通知用の音声を出力するのを回避することができる。この結果、屋内にて当該音声が反響して騒音が発生するのを防ぐことができる。
なお、自車位置をユーザに通知する手段は、オーディオシステム17による音声出力及び灯具12の点灯に限定されるものではない。
例えば、自車位置通知部23は、車両1に設けられたクラクションを鳴らすことにより、自車位置をユーザに知らせるものであっても良い。車両1の近くにいるユーザは、クラクションの音を聞くことにより、自車位置を把握することができる。
または、例えば、自車位置通知部23は、車両1に設けられたワイパーを作動させることにより、自車位置をユーザに知らせるものであっても良い。車両1の近くにいるユーザは、駐停車中に作動しているワイパーを視認することにより、自車位置を把握することができる。
または、例えば、自車位置通知部23は、近距離無線通信制御部2を制御することにより、自車位置を示す情報(以下「位置情報」という。)を携帯情報端末4に送信するものであっても良い。位置情報は、例えば、車両1が駐車場に駐車しているとき、近距離無線通信制御部2がアンテナ3を用いて当該駐車場に対する近距離無線通信を実行して、当該駐車場から取得したものである。位置情報は、例えば、自差位置を示す画像に対応する画像データを含むものである。携帯情報端末4は、車載情報機器100から位置情報を受信したとき、当該位置情報に含まれる画像データに対応する画像を表示する。ユーザは、携帯情報端末4に表示された画像を視認することにより、自車位置を把握することができる。図5に、携帯情報端末4に表示された画像の一例を示す。図中、星印(★)は駐車場における自車位置を示している。
また、ステップST13にて自車位置を通知する手段はオーディオシステム17による音声出力に限定されるものではなく、ステップST14にて自車位置を通知する手段は灯具12の点灯に限定されるものではない。ステップST13,ST14の各々において、自車位置通知部23は、上記複数の手段のうちのいずれの手段を用いるものであっても良く、二以上の手段を組み合わせて用いるものであっても良い。ただし、騒音の発生を防ぐ観点から、ステップST14におけるオーディオシステム17及びクラクションの使用は避けるのが好適である。
また、ステップST13,ST14の各々においていずれの通知手段を用いるかは、車載情報機器100の製造時又は出荷時などに予め設定されたものであっても良く、又は車両1の販売後にユーザにより設定されたものであっても良い。当該設定を示すデータは記憶部7に記憶されるものであっても良い。
また、屋内外判定部22は、GPS信号の受信可否に代えて、画像解析処理により車両1の駐車している場所が屋内であるか屋外であるかを判定するものであっても良い。この場合のブロック図を図6に示す。
図6に示す如く、車両1にカメラ41が設けられており、車載情報機器100はカメラ制御部42を有している。カメラ41は、例えば、いわゆる「リアカメラ」又は「サイドカメラ」により構成されており、車両1の車外を撮影するものである。カメラ制御部42は、例えば専用の処理回路により構成されており、カメラ41の動作を制御するとともに、カメラ41により撮影された画像に対する画像解析処理を実行するものである。
すなわち、カメラ制御部42による画像解析処理は、車両1の周囲の明るさを検出したり、車両1が駐停車している場所における天井の有無を認識したりするものである。屋内外判定部22は、カメラ制御部42による画像解析処理の結果を用いて、車両1の駐停車している場所が屋内であるか屋外であるかを判定する。
ここで、画像解析処理を実行する機能は、カメラ制御部42に代えて屋内外判定部22が有するものであっても良い。
以上のように、実施の形態1の車載情報機器100は、車両1が駐停車したことを検出する駐停車検出部19と、車両1が駐停車した状態にて、車両1と車両1から降車したユーザとの間の距離を推定する距離推定部20と、距離推定部20による推定結果を用いて、車両1から離れたユーザが車両1に再接近したことを検出する再接近検出部21と、ユーザが車両1に再接近したとき、車両1の位置をユーザに通知する制御を実行する自車位置通知部23とを備える。これにより、車両1から離れたユーザが車両1に再接近したとき、ユーザの操作を不要としつつ、自車位置をユーザに知らせることができる。
また、車載情報機器100は、車両1が駐停車した状態にて、車両1が駐停車している場所が屋内であるか屋外であるかを判定する屋内外判定部22を備え、自車位置通知部23は、車両1の位置をユーザに通知可能な複数の手段のうち、屋内外判定部22による判定結果に応じた手段を用いて車両1の位置をユーザに通知する。これにより、車両1の駐停車している場所が屋内であるか屋外であるかに応じて、より適切な手段を用いて自車位置をユーザに知らせることができる。
また、自車位置通知部23は、車両1が屋外に駐停車している場合、車両1に設けられたオーディオシステム17に音声を出力させることにより車両1の位置をユーザに通知し、車両1が屋内に駐停車している場合、車両1に設けられた灯具12を点灯させることにより車両1の位置をユーザに通知する。これにより、車両1が屋内に駐停車しているとき、オーディオシステム17が出力した音声の反響により騒音が発生するのを防ぐことができる。
また、距離推定部20は、車載情報機器100とユーザが所持する携帯情報端末4との間の近距離無線通信における電波の受信強度に基づき、車両1と車両1から降車したユーザとの間の距離を推定する。これにより、GPS信号を受信することができるか否かにかかわらず、すなわち車両1の駐停車している場所が屋内であるか屋外であるかにかかわらず、車両1とユーザ間の距離を推定することができる。また、車両1に対するユーザの方位にかかわらず、車両1とユーザ間の距離を推定することができる。
また、操作入力部9に入力された操作により、車両1の位置をユーザに通知する機能のオンオフが設定自在である。これにより、ユーザに対して不要な通知がなされるのを防ぐことができる。
実施の形態2.
図7は、本発明の実施の形態2に係る車載情報機器が車両に搭載された状態を示すブロック図である。図7を参照して、実施の形態2の車載情報機器100aについて説明する。なお、図7において、図1に示すブロックと同様のブロックには同一符号を付して説明を省略する。また、中央制御部18aのハードウェア構成は、実施の形態1にて図2を参照して説明したものと同様であるため、図示及び説明を省略する。
図7は、本発明の実施の形態2に係る車載情報機器が車両に搭載された状態を示すブロック図である。図7を参照して、実施の形態2の車載情報機器100aについて説明する。なお、図7において、図1に示すブロックと同様のブロックには同一符号を付して説明を省略する。また、中央制御部18aのハードウェア構成は、実施の形態1にて図2を参照して説明したものと同様であるため、図示及び説明を省略する。
実施の形態1の自車位置通知部23は、車両1から離れたユーザが車両1に再接近したとき、自車位置をユーザに通知可能な複数の手段のうち、屋内外判定部22による判定結果に応じた手段を用いて、自車位置をユーザに通知する制御を実行するものであった。
これに対して、実施の形態2の自車位置通知部23aは、車両1から離れたユーザが車両1に再接近したとき、自車位置をユーザに通知可能な複数の手段のうち、屋内外判定部22による判定結果及び距離推定部20による推定結果に応じた手段を用いて、自車位置をユーザに通知する制御を実行するものである。
すなわち、実施の形態2に係る自車位置通知処理は、距離推定部20、屋内外判定部22及び自車位置通知部23によるものである。以下、実施の形態2に係る自車位置通知処理の具体例について二つ説明する。
第1の具体例において、自車位置通知部23aには、距離推定部20による推定距離との比較対象となる第1閾値及び第2閾値が予め設定されている。第2閾値は、車載情報機器100aと携帯情報端末4間の近距離無線通信における圏内と圏外の境目に対応する値(例えば100メートル)よりも小さい値(例えば90メートル)に設定されており、第1閾値は、第2閾値よりも小さい値(例えば30メートル)に設定されている。
自車位置通知部23aは、車両1の駐停車している場所が屋外であると判定された場合、距離推定部20による推定距離が第1閾値以上かつ第2閾値未満の値であるとき、近距離無線通信制御部2を制御することにより、ユーザが所持する携帯情報端末4に位置情報を送信する。携帯情報端末4は、車載情報機器100aから位置情報を受信したとき、当該位置情報に含まれる画像データに対応する画像を表示する。ユーザは、携帯情報端末4に表示された画像、すなわち自車位置を示す画像を視認することにより、自車位置を把握することができる。
自車位置通知部23aは、車両1の駐停車している場所が屋外であると判定された場合、距離推定部20による推定距離が第1閾値未満の値であるとき、音声出力制御部14を制御することにより、オーディオシステム17に音声を出力させる。車両1の近くにいるユーザは、当該音声を聞くことにより、自車位置を把握することができる。
自車位置通知部23aは、車両1の駐停車している場所が屋内である場合、近距離無線通信制御部2を制御することにより、ユーザが所持する携帯情報端末4に位置情報を送信する。携帯情報端末4は、車載情報機器100aから位置情報を受信したとき、当該位置情報に含まれる画像データに対応する画像を表示する。ユーザは、携帯情報端末4に表示された画像、すなわち自車位置を示す画像を視認することにより、自車位置を把握することができる。
第2の具体例において、自車位置通知部23aには、第1の具体例と同様の第1閾値及び第2閾値が予め設定されている。
自車位置通知部23aは、距離推定部20による推定距離が第1閾値以上かつ第2閾値未満の値であるとき、近距離無線通信制御部2を制御することにより、ユーザが所持する携帯情報端末4に位置情報を送信する。携帯情報端末4は、車載情報機器100aから位置情報を受信したとき、当該位置情報に含まれる画像データに対応する画像を表示する。ユーザは、携帯情報端末4に表示された画像、すなわち自車位置を示す画像を視認することにより、自車位置を把握することができる。
自車位置通知部23aは、距離推定部20による推定距離が第1閾値未満の値であるとき、車両1の駐停車している場所が屋外であると判定された場合、音声出力制御部14を制御することにより、オーディオシステム17に音声を出力させる。車両1の近くにいるユーザは、当該音声を聞くことにより、自車位置を把握することができる。
自車位置通知部23aは、距離推定部20による推定距離が第1閾値未満の値であるとき、車両1の駐停車している場所が屋内であると判定された場合、ネットワーク接続制御部10を用いてネットワーク11に接続し、灯具12を点灯させるようECU13に指示する。車両1の近くにいるユーザは、灯具12の光を視認することにより、自車位置を把握することができる。
次に、図8のフローチャートを参照して、車載情報機器100aの動作について、中央制御部18aが自車位置通知機能を実行する動作を中心に説明する。駐停車検出部19により車両1の駐停車が検出されたとき、中央制御部18aはステップST1の処理を開始する。
まず、ステップST1にて、中央制御部18aは、記憶部7に記憶されたデータを参照して、自車位置通知機能がオンに設定されているか否かを判定する。自車位置通知機能がオフに設定されている場合(ステップST1“NO”)、ステップST2の処理が実行される。他方、自車位置通知機能がオンに設定されている場合(ステップST1“YES”)、ステップST3〜ST8aの処理が実行される。ステップST2〜ST8aのうち、ステップST2〜ST7の処理内容は実施の形態1にて図3を参照して説明したものと同様であるため、説明を省略する。
次いで、ステップST8aにて、自車位置通知処理が実行される。以下、図9Aのフローチャートを参照して、自車位置通知処理の第1の具体例について説明する。
まず、ステップST21にて、屋内外判定部22は、車両1の駐停車している場所が屋内であるか屋外であるかを判定する。具体的には、例えば、屋内外判定部22は、GPS信号を受信する処理の実行をGPS信号受信制御部5に指示する。当該処理によりGPS信号を受信することができた場合、屋内外判定部22は、車両1の駐停車している場所が屋外であると判定する。他方、当該処理によりGPS信号を受信することができなかった場合、屋内外判定部22は、車両1の駐停車している場所が屋内であると判定する。
車両1の駐停車している場所が屋内であると判定された場合(ステップST22“NO”)、ステップST23にて、自車位置通知部23aは、近距離無線通信制御部2を制御することにより、ユーザが所持する携帯情報端末4に位置情報を送信する。ユーザは、携帯情報端末4に表示された画像、すなわち自車位置を示す画像を視認することにより、自車位置を把握することができる。
他方、車両1の駐停車している場所が屋外であると判定された場合(ステップST22“YES”)、ステップST24にて、距離推定部20は、車両1とユーザ間の距離を推定する。具体的には、例えば、距離推定部20は、携帯情報端末4に対する近距離無線通信における電波の受信強度を示す情報を近距離無線通信制御部2から取得する。距離推定部20は、当該電波の受信強度の値に基づき、車両1とユーザ間の距離を推定する。すなわち、距離推定部20は、当該電波の受信強度の値が大きいほど車両1とユーザ間の距離が大きい値であると推定し、当該電波の受信強度の値が小さいほど車両1とユーザ間の距離が小さい値であると推定する。
次いで、ステップST25にて、自車位置通知部23aは、ステップST24における推定距離が第1閾値以上かつ第2閾値未満の値であるか否かを判定する。推定距離が第1閾値以上かつ第2閾値未満の値でない場合(ステップST25“NO”)、ユーザの再接近が検出された直後であることから、推定距離が第2閾値以上の値である蓋然性が高い。よって、この場合、中央制御部18aの処理はステップST24に戻り、距離推定部20が車両1とユーザ間の距離を再度推定する。他方、推定距離が第1閾値以上かつ第2閾値未満の値となったとき(ステップST25“YES”)、中央制御部18aの処理はステップST26に進む。
次いで、ステップST26にて、自車位置通知部23aは、近距離無線通信制御部2を制御することにより、ユーザが所持する携帯情報端末4に位置情報を送信する。ユーザは、携帯情報端末4に表示された画像、すなわち自車位置を示す画像を視認することにより、自車位置を把握することができる。
次いで、ステップST27にて、距離推定部20は、車両1とユーザ間の距離を推定する。ステップST27における距離の推定方法は、ステップST24における距離の推定方法と同様であるため、説明を省略する。
次いで、ステップST28にて、自車位置通知部23aは、ステップST27における推定距離が第1閾値未満の値であるか否かを判定する。推定距離が第1閾値未満の値でない場合(ステップST28“NO”)、すなわち推定距離が第1閾値以上の値である場合、中央制御部18aの処理はステップST27に戻り、距離推定部20が車両1とユーザ間の距離を再度推定する。他方、推定距離が第1閾値未満の値となったとき(ステップST28“YES”)、中央制御部18aの処理はステップST29に進む。
次いで、ステップST29にて、自車位置通知部23aは、音声出力制御部14を制御することにより、オーディオシステム17に音声を出力させる。車両1の近くにいるユーザは、当該音声を聞くことにより、自車位置を把握することができる。
このように、第1の具体例においては、車両1が屋外に駐停車している場合、車両1とユーザ間の距離が小さくなるにつれて、位置情報の送信による自車位置の通知と、オーディオシステム17の音声出力による自車位置の通知とが順次実行される。したがって、ユーザは、まず、携帯情報端末4の画像を視認しておおよその自車位置を把握することができ、次いで、オーディオシステム17の音声を聞いてより確実に自車位置を把握することができる。
また、車両1が屋内に駐停車している場合、車両1とユーザ間の距離にかかわらず、位置情報の送信による自車位置の通知が実行される。これにより、オーディオシステム17の音声が反響して騒音が発生するのを防ぐことができる。
次に、図9Bのフローチャートを参照して、自車位置通知処理の第2の具体例について説明する。
まず、ステップST31にて、距離推定部20は、車両1とユーザ間の距離を推定する。具体的には、例えば、距離推定部20は、携帯情報端末4に対する近距離無線通信における電波の受信強度を示す情報を近距離無線通信制御部2から取得する。距離推定部20は、当該電波の受信強度の値に基づき、車両1とユーザ間の距離を推定する。すなわち、距離推定部20は、当該電波の受信強度の値が大きいほど車両1とユーザ間の距離が大きい値であると推定し、当該電波の受信強度の値が小さいほど車両1とユーザ間の距離が小さい値であると推定する。
次いで、ステップST32にて、自車位置通知部23aは、ステップST31における推定距離が第1閾値以上かつ第2閾値未満の値であるか否かを判定する。推定距離が第1閾値以上かつ第2閾値未満の値でない場合(ステップST32“NO”)、ユーザの再接近が検出された直後であることから、推定距離が第2閾値以上の値である蓋然性が高い。よって、この場合、中央制御部18aの処理はステップST31に戻り、距離推定部20が車両1とユーザ間の距離を再度推定する。他方、推定距離が第1閾値以上かつ第2閾値未満の値となったとき(ステップST32“YES”)、中央制御部18aの処理はステップST33に進む。
次いで、ステップST33にて、自車位置通知部23aは、近距離無線通信制御部2を制御することにより、ユーザが所持する携帯情報端末4に位置情報を送信する。ユーザは、携帯情報端末4に表示された画像、すなわち自車位置を示す画像を視認することにより、自車位置を把握することができる。
次いで、ステップST34にて、距離推定部20は、車両1とユーザ間の距離を推定する。ステップST34における距離の推定方法は、ステップST31における距離の推定方法と同様であるため、説明を省略する。
次いで、ステップST35にて、自車位置通知部23aは、ステップST34における推定距離が第1閾値未満の値であるか否かを判定する。推定距離が第1閾値未満の値でない場合(ステップST35“NO”)、すなわち推定距離が第1閾値以上の値である場合、中央制御部18aの処理はステップST34に戻り、距離推定部20が車両1とユーザ間の距離を再度推定する。他方、推定距離が第1閾値未満の値となったとき(ステップST35“YES”)、中央制御部18aの処理はステップST36に進む。
次いで、ステップST36にて、屋内外判定部22は、車両1の駐停車している場所が屋内であるか屋外であるかを判定する。具体的には、例えば、屋内外判定部22は、GPS信号を受信する処理の実行をGPS信号受信制御部5に指示する。当該処理によりGPS信号を受信することができた場合、屋内外判定部22は、車両1の駐停車している場所が屋外であると判定する。他方、当該処理によりGPS信号を受信することができなかった場合、屋内外判定部22は、車両1の駐停車している場所が屋内であると判定する。
車両1の駐停車している場所が屋外であると判定された場合(ステップST37“YES”)、ステップST38にて、自車位置通知部23aは、音声出力制御部14を制御することにより、オーディオシステム17に音声を出力させる。車両1の近くにいるユーザは、当該音声を聞くことにより、自車位置を把握することができる。
他方、車両1の駐停車している場所が屋内であると判定された場合(ステップST37“NO”)、ステップST39にて、自車位置通知部23aは、ネットワーク接続制御部10を用いてネットワーク11に接続し、灯具12を点灯させるようECU13に指示する。車両1の近くにいるユーザは、灯具12の光を視認することにより、自車位置を把握することができる。
このように、第2の具体例においては、車両1が屋外に駐停車している場合、車両1とユーザ間の距離が小さくなるにつれて、位置情報の送信による自車位置の通知と、オーディオシステム17の音声出力による自車位置の通知とが順次実行される。このため、ユーザは、まず、携帯情報端末4の画像を視認しておおよその自車位置を把握することができ、次いで、オーディオシステム17の音声を聞いてより確実に自車位置を把握することができる。
また、車両1が屋内に駐停車している場合、車両1とユーザ間の距離が小さくなるにつれて、位置情報の送信による自車位置の通知と、灯具12の点灯による自車位置の通知とが順次実行される。このため、ユーザは、まず、携帯情報端末4の画像を視認しておおよその自車位置を把握することができ、次いで、灯具12の光を視認してより確実に自車位置を把握することができる。また、オーディオシステム17の音声が反響して騒音が発生するのを防ぐことができる。
なお、自車位置をユーザに通知する手段は、位置情報の送信、オーディオシステム17による音声出力及び灯具12の点灯に限定されるものではない。例えば、自車位置通知部23aは、車両1に設けられたクラクションを鳴らすことにより、自車位置をユーザに知らせるものであっても良い。また、自車位置通知部23aは、車両1に設けられたワイパーを作動させることにより、自車位置をユーザに知らせるものであっても良い。
また、図9Aに示す第1の具体例において、ステップST23,ST26にて自車位置を通知する手段は位置情報の送信に限定されるものではなく、ステップST29にて自車位置を通知する手段はオーディオシステム17による音声出力に限定されるものではない。ステップST23,ST26,ST29の各々において、自車位置通知部23aは、上記複数の手段のうちのいずれの手段を用いるものであっても良く、二以上の手段を組み合わせて用いるものであっても良い。ただし、騒音の発生を防ぐ観点から、ステップST23におけるオーディオシステム17及びクラクションの使用は避けるのが好適である。
また、ステップST23,ST26,ST29の各々においていずれの通知手段を用いるかは、車載情報機器100aの製造時又は出荷時などに予め設定されたものであっても良く、又は車両1の販売後にユーザにより設定されたものであっても良い。当該設定を示すデータは記憶部7に記憶されるものであっても良い。
また、図9Bに示す第2の具体例において、ステップST33にて自車位置を通知する手段は位置情報の送信に限定されるものではなく、ステップST38にて自車位置を通知する手段はオーディオシステム17による音声出力に限定されるものではなく、ステップST39にて自車位置を通知する手段は灯具12の点灯に限定されるものではない。ステップST33,ST38,ST39の各々において、自車位置通知部23aは、上記複数の手段のうちのいずれの手段を用いるものであっても良く、二以上の手段を組み合わせて用いるものであっても良い。ただし、騒音の発生を防ぐ観点から、ステップST33,ST39におけるオーディオシステム17及びクラクションの使用は避けるのが好適である。
また、ステップST33,ST38,ST39の各々においていずれの通知手段を用いるかは、車載情報機器100aの製造時又は出荷時などに予め設定されたものであっても良く、又は車両1の販売後にユーザにより設定されたものであっても良い。当該設定を示すデータは記憶部7に記憶されるものであっても良い。
また、自車位置通知部23aは、屋内外判定部22による判定結果及び距離推定部20による推定結果に応じた手段を用いて自車位置をユーザに通知するものであれば良く、自車位置通知処理の内容は上記第1の具体例及び上記第2の具体例に限定されるものではない。例えば、自車位置通知部23aに設定された閾値は2個に限定されるものではなく、1個又は3個以上の閾値が設定されたものであっても良い。これらの閾値を用いて、第1の具体例(図9A)と同様に、車両1の駐停車している場所が屋外であると判定されたとき、車両1とユーザ間の距離に応じて異なる手段により自車位置を通知するものであっても良い。または、これらの閾値を用いて、第2の具体例(図9B)と同様に、車両1とユーザ間の距離に応じて異なる手段により自車位置を通知するものにおいて、車両1とユーザ間の距離が所定の距離範囲内の値になったとき、屋内外判定部22の判定結果に応じて異なる通知手段を用いるものであっても良い。
また、屋内外判定部22は、GPS信号の受信可否に代えて、画像解析処理により車両1の駐車している場所が屋内であるか屋外であるかを判定するものであっても良い。この場合のブロック図を図10に示す。図10に示すカメラ41及びカメラ制御部42は、実施の形態1にて図6を参照して説明したものと同様であるため、説明を省略する。
以上のように、実施の形態2の車載情報機器100aにおいて、自車位置通知部23aは、複数の手段のうち、屋内外判定部22による判定結果及び距離推定部20による推定結果に応じた手段を用いて車両1の位置をユーザに通知する。これにより、車両1とユーザ間の距離に応じて、より適切な手段を用いて自車位置をユーザに知らせることができる。
また、自車位置通知部23aは、車両1が屋外に駐停車している場合、距離推定部20により推定された距離が第1閾値以上かつ第2閾値未満の値であるとき、車両1の位置を示す情報をユーザが所持する携帯情報端末4に送信することにより車両1の位置をユーザに通知し、距離推定部20により推定された距離が第1閾値未満の値であるとき、車両1に設けられたオーディオシステム17に音声を出力させることにより車両1の位置をユーザに通知する。これにより、図9Aに示す第1の具体例にて、自車位置をユーザに通知することができる(ステップST26,ST29)。
また、自車位置通知部23aは、車両1が屋内に駐停車している場合、車両1に設けられた灯具12を点灯させることにより車両1の位置をユーザに通知する。これにより、図9Aに示す第1の具体例にて、自車位置をユーザに通知することができる(ステップST23)。
また、自車位置通知部23aは、距離推定部20により推定された距離が第1閾値以上かつ第2閾値未満の値であるとき、車両1の位置を示す情報をユーザが所持する携帯情報端末4に送信することにより車両1の位置をユーザに通知する。これにより、図9Bに示す第2の具体例にて、自車位置をユーザに通知することができる(ステップST33)。
また、自車位置通知部23aは、距離推定部20により推定された距離が第1閾値未満の値であるとき、車両1が屋外に駐停車している場合、車両1に設けられたオーディオシステム17に音声を出力させることにより車両1の位置をユーザに通知し、車両1が屋内に駐停車している場合、車両1に設けられた灯具12を点灯させることにより車両1の位置をユーザに通知する。これにより、図9Bに示す第2の具体例にて、自車位置をユーザに通知することができる(ステップST38,ST39)。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 車両、2 近距離無線通信制御部、3 アンテナ、4 携帯情報端末、5 GPS信号受信制御部、6 アンテナ、7 記憶部、8 表示部、9 操作入力部、10 ネットワーク接続制御部、11 ネットワーク、12 灯具、13 ECU、14 音声出力制御部、15 音源、16 音声出力装置、17 オーディオシステム、18,18a 中央制御部、19 駐停車検出部、20 距離推定部、21 再接近検出部、22 屋内外判定部、23,23a 自車位置通知部、31 プロセッサ、32 メモリ、41 カメラ、42 カメラ制御部、100,100a 車載情報機器。
Claims (11)
- 車両が駐停車したことを検出する駐停車検出部と、
前記車両が駐停車した状態にて、前記車両と前記車両から降車したユーザとの間の距離を推定する距離推定部と、
前記距離推定部による推定結果を用いて、前記車両から離れた前記ユーザが前記車両に再接近したことを検出する再接近検出部と、
前記ユーザが前記車両に再接近したとき、前記車両の位置を前記ユーザに通知する制御を実行する自車位置通知部と、
を備える車載情報機器。 - 前記車両が駐停車した状態にて、前記車両が駐停車している場所が屋内であるか屋外であるかを判定する屋内外判定部を備え、
前記自車位置通知部は、前記車両の位置を前記ユーザに通知可能な複数の手段のうち、前記屋内外判定部による判定結果に応じた手段を用いて前記車両の位置を前記ユーザに通知する
ことを特徴とする請求項1記載の車載情報機器。 - 前記自車位置通知部は、前記車両が屋外に駐停車している場合、前記車両に設けられたオーディオシステムに音声を出力させることにより前記車両の位置を前記ユーザに通知し、前記車両が屋内に駐停車している場合、前記車両に設けられた灯具を点灯させることにより前記車両の位置を前記ユーザに通知することを特徴とする請求項2記載の車載情報機器。
- 前記自車位置通知部は、前記複数の手段のうち、前記屋内外判定部による判定結果及び前記距離推定部による推定結果に応じた手段を用いて前記車両の位置を前記ユーザに通知することを特徴とする請求項2記載の車載情報機器。
- 前記自車位置通知部は、前記車両が屋外に駐停車している場合、前記距離推定部により推定された距離が第1閾値以上かつ第2閾値未満の値であるとき、前記車両の位置を示す情報を前記ユーザが所持する携帯情報端末に送信することにより前記車両の位置を前記ユーザに通知し、前記距離推定部により推定された距離が第1閾値未満の値であるとき、前記車両に設けられたオーディオシステムに音声を出力させることにより前記車両の位置を前記ユーザに通知することを特徴とする請求項4記載の車載情報機器。
- 前記自車位置通知部は、前記車両が屋内に駐停車している場合、前記車両に設けられた灯具を点灯させることにより前記車両の位置を前記ユーザに通知することを特徴とする請求項4又は請求項5記載の車載情報機器。
- 前記自車位置通知部は、前記距離推定部により推定された距離が第1閾値以上かつ第2閾値未満の値であるとき、前記車両の位置を示す情報を前記ユーザが所持する携帯情報端末に送信することにより前記車両の位置を前記ユーザに通知することを特徴とする請求項4記載の車載情報機器。
- 前記自車位置通知部は、前記距離推定部により推定された距離が第1閾値未満の値であるとき、前記車両が屋外に駐停車している場合、前記車両に設けられたオーディオシステムに音声を出力させることにより前記車両の位置を前記ユーザに通知し、前記車両が屋内に駐停車している場合、前記車両に設けられた灯具を点灯させることにより前記車両の位置を前記ユーザに通知することを特徴とする請求項4又は請求項7記載の車載情報機器。
- 前記距離推定部は、当該車載情報機器と前記ユーザが所持する携帯情報端末との間の近距離無線通信における電波の受信強度に基づき、前記車両と前記車両から降車した前記ユーザとの間の距離を推定することを特徴とする請求項1から請求項8のうちのいずれか1項記載の車載情報機器。
- 操作入力部に入力された操作により、前記車両の位置を前記ユーザに通知する機能のオンオフが設定自在であることを特徴とする請求項1から請求項9のうちのいずれか1項記載の車載情報機器。
- コンピュータを、
車両が駐停車したことを検出する駐停車検出部と、
前記車両が駐停車した状態にて、前記車両と前記車両から降車したユーザとの間の距離を推定する距離推定部と、
前記距離推定部による推定結果を用いて、前記車両から離れた前記ユーザが前記車両に再接近したことを検出する再接近検出部と、
前記ユーザが前記車両に再接近したとき、前記車両の位置を前記ユーザに通知する制御を実行する自車位置通知部と、
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2017098310A JP2018194431A (ja) | 2017-05-17 | 2017-05-17 | 車載情報機器及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017098310A JP2018194431A (ja) | 2017-05-17 | 2017-05-17 | 車載情報機器及びプログラム |
Publications (1)
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JP2017098310A Pending JP2018194431A (ja) | 2017-05-17 | 2017-05-17 | 車載情報機器及びプログラム |
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JP (1) | JP2018194431A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2023047700A1 (ja) * | 2021-09-21 | 2023-03-30 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 情報提供方法及び情報表示プログラム |
-
2017
- 2017-05-17 JP JP2017098310A patent/JP2018194431A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023047700A1 (ja) * | 2021-09-21 | 2023-03-30 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 情報提供方法及び情報表示プログラム |
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