JP2018194178A - モデル生成プログラム、モデル生成装置、及びモデル生成方法 - Google Patents

モデル生成プログラム、モデル生成装置、及びモデル生成方法 Download PDF

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【課題】空調装置における冷媒漏れの推定精度を向上させる。【解決手段】コンピュータは、空調装置の複数の運転モードそれぞれにおける特徴量を示す変数と変数の係数とを含み、複数の運転モードそれぞれにおける冷媒漏れの指標を推定する計算モデルにおいて、係数に対する制約条件を設定する(ステップ601)。このとき、コンピュータは、第1運転モードにおける特徴量の測定値と、第1運転モードから切り替えられた第2運転モードにおける特徴量の測定値とを、計算モデルに適用する。そして、コンピュータは、第1運転モードにおける指標と第2運転モードにおける指標との差分に対して制約を課すことで、係数に対する制約条件を設定する。次に、コンピュータは、特徴量と指標の組み合わせを含む訓練データを用いて、制約条件を満たす係数の値を求める(ステップ602)。【選択図】図6

Description

本発明は、モデル生成プログラム、モデル生成装置、及びモデル生成方法に関する。
空気調和装置(空調装置)において、冷媒漏れは様々な故障に発展する事象であり、早期に検知することが望ましい。しかし、冷媒漏れを検知する専用の検知装置をすべての空調装置に搭載することは現実的ではなく、空調装置の運転中に冷媒漏れを直接測定することは困難である。
空調システムを制御するためのモデル関数をデータから生成する技術、及びプロセスで測定されたデータを用いてモデルを構築する方法が知られている(例えば、特許文献1及び非特許文献1を参照)。
特開2015−215659号公報
船津 公人、金子 弘昌、「ソフトセンサー入門」、コロナ社、pp.9−11、2014年
専用の検知装置を搭載していない空調装置の運転中に、温度、圧力等のセンサ情報から冷媒漏れを精度良く推定することは困難である。
1つの側面において、本発明は、空調装置における冷媒漏れの推定精度を向上させることを目的とする。
1つの案では、モデル生成プログラムは、以下の処理をコンピュータに実行させる。
(1)コンピュータは、空調装置の複数の運転モードそれぞれにおける特徴量を示す変数と変数の係数とを含み、複数の運転モードそれぞれにおける冷媒漏れの指標を推定する計算モデルにおいて、係数に対する制約条件を設定する。このとき、コンピュータは、第1運転モードにおける特徴量の測定値と、第1運転モードから切り替えられた第2運転モードにおける特徴量の測定値とを、計算モデルに適用する。そして、コンピュータは、第1運転モードにおける指標と第2運転モードにおける指標との差分に対して制約を課すことで、係数に対する制約条件を設定する。
(2)コンピュータは、特徴量と指標の組み合わせを含む訓練データを用いて、制約条件を満たす係数の値を求める。
1つの実施形態によれば、空調装置における冷媒漏れの推定精度を向上させることができる。
仮想計測技術における模擬試験データを示す図である。 暖房モード及び冷房モードにおける模擬試験データを示す図である。 回帰モデルを示す図である。 冷媒漏れ度の推定値を示す図である。 モデル生成装置の機能的構成図である。 モデル生成処理のフローチャートである。 モデル生成装置の具体例を示す機能的構成図である。 モデル生成処理の具体例を示すフローチャートである。 切り替わり時点抽出処理のフローチャートである。 冷媒漏れデータを示す図である。 運転モードの切り替わり時点のインデックスを示す図である。 差分情報生成処理のフローチャートである。 冷媒漏れ度の差分を示す図である。 制約条件設定処理のフローチャートである。 制約条件を示す図である。 係数情報生成処理のフローチャートである。 冷媒漏れ度を推定した結果を示す図である。 情報処理装置の構成図である。
以下、図面を参照しながら、実施形態を詳細に説明する。
空調装置の冷媒漏れを検知するために、測定が容易な温度、圧力等のセンサ情報から、測定が困難な冷媒漏れ度を推定する仮想計測技術を利用することが考えられる。この場合、温度、圧力等のセンサ情報は、空調装置内に設けられたセンサによって取得され、空調装置の状態を表す特徴量として用いられる。
冷媒漏れ度は、冷媒漏れの度合いを示す指標である。例えば、空調装置に冷媒が充填されたときの冷媒量の初期値と、その後の所定時刻において空調装置内に残存している冷媒量との差分である、漏れ量を表す指標が、冷媒漏れ度として用いられる。
図1は、このような仮想計測技術において用いられる模擬試験データの例を示している。横軸は、空調装置の特徴量を表し、縦軸は、空調装置の冷媒漏れ度を表す。2本の座標軸によって表される平面上にプロットされた各点は、模擬試験によって求められた特徴量及び冷媒漏れ度の測定データ(模擬試験データ)を表す。この模擬試験は、空調装置内の冷媒量を測定可能な実験環境で実施される。
模擬試験データに基づいて、冷媒漏れ度と特徴量との対応関係をモデル化することで、特徴量から冷媒漏れ度を推定する計算モデルを構築することができる。そして、空調装置の運転中に、その計算モデルを用いて冷媒漏れ度を監視することで、冷媒漏れの故障診断を行うことが可能になる。
例えば、空調装置に接続されたサーバ等の監視装置が、空調装置の運転中に測定される特徴量から冷媒漏れ度を推定し、推定した冷媒漏れ度が閾値を超えた場合に、冷媒漏れの発生を示す警報を出力することができる。
図1では、簡単のため、1次元の特徴量が用いられているが、実際には、複数の特徴量から冷媒漏れ度を推定することが多い。複数の特徴量を用いる場合、横軸は、それらの特徴量を成分とする多次元の特徴量ベクトルを表す。
ところで、空調装置は、ユーザの選択に基づいて、暖房モード、冷房モード、除湿モード、加湿モード等の複数の運転モードの間を不定期に遷移する。それぞれの運転モードは互いに異なるデータ特性を持つため、単一の計算モデルではなく、各運転モードに対応する計算モデルを構築することが望ましい。
図2は、暖房モード及び冷房モードにおける模擬試験データの例を示している。暖房モードにおける模擬試験データと冷房モードにおける模擬試験データとが混在している状態で単一の計算モデルを構築した場合、特徴量F1及び特徴量F2に対応する冷媒漏れ度の推定値はL1である。
一方、暖房モードにおける模擬試験データのみから計算モデルを構築した場合、特徴量F1に対応する冷媒漏れ度の推定値はL2になり、特徴量F2に対応する冷媒漏れ度の推定値はL3になる。また、冷房モードにおける模擬試験データのみから計算モデルを構築した場合、特徴量F1に対応する冷媒漏れ度の推定値はL5になり、特徴量F2に対応する冷媒漏れ度の推定値はL4になる。
このように、運転モードを区別するか否かによって、同じ特徴量に対する冷媒漏れ度の推定値が変化するため、冷媒漏れの診断結果に影響する。そこで、データ特性の異なる運転モード毎に、冷媒漏れ度を推定する計算モデルを構築することが望ましい。例えば、計算モデルとして回帰モデルを用いた場合、1つ又は複数の特徴量が説明変数として用いられ、冷媒漏れ度が目的変数として用いられる。そして、コンピュータは、例えば、以下の手順で、特徴量から冷媒漏れ度を推定する回帰モデルを生成する。
ステップ1:コンピュータは、模擬試験データを運転モード毎に分割する。
ステップ2:コンピュータは、各運転モードにおける模擬試験データを訓練データとして用いて、冷媒漏れ度と特徴量との対応関係を学習し、運転モード毎に特徴量から冷媒漏れ度を推定する回帰モデルを生成する。
図3は、暖房モード及び冷房モードにおける回帰モデルの例を示している。まず、コンピュータは、暖房モードにおける模擬試験データ301と冷房モードにおける模擬試験データ302とが混在している模擬試験データを、模擬試験データ301と模擬試験データ302とに分割する。
次に、コンピュータは、模擬試験データ301を訓練データとして用いて、暖房モードにおける回帰モデルを表す回帰直線311を求め、模擬試験データ302を訓練データとして用いて、冷房モードにおける回帰モデルを表す回帰直線312を求める。
しかしながら、実験環境で測定される模擬試験データの個数は有限であるのに対して、空調装置のデータ特性は、機器構成、天候、動作負荷等の利用環境に伴って変動する。このため、限られた個数の模擬試験データから生成された回帰モデルでは、各運転モードにおける冷媒漏れ度の推定精度が低下し、異なる運転モードの間で冷媒漏れ度の推定値に不一致が生じることがある。
図4は、暖房モード及び冷房モードにおける冷媒漏れ度の推定値の例を示している。モデル構築時に、暖房モードにおける模擬試験データ(白丸)から生成された回帰直線401は、空調装置の実際のデータ特性を反映した理想的な回帰直線402とは異なっている。このため、モデル適用時に、回帰直線401に基づいて冷媒漏れ度を推定した場合、冷媒漏れ度の推定値は、曲線411及び曲線413のように変化する。同様に、冷房モードにおける模擬試験データから生成された回帰直線に基づいて冷媒漏れ度を推定した場合、冷媒漏れ度の推定値は、曲線412のように変化する。
この場合、時刻T1及び時刻T2において、暖房モードと冷房モードの間で冷媒漏れ度が一致していない。このため、時刻T1において急速に冷媒が漏れ、時刻T2において急速に冷媒が充填されたように見える。
そこで、冷媒漏れ度の推定精度を向上させるために、模擬試験データを増やすことが考えられる。しかし、作業負荷及び試験時間の観点から、模擬試験データを増やすことは容易ではなく、利用環境の組み合わせの個数は膨大であるため、模擬試験データによって実際の運用環境のデータ分布を網羅することは現実的ではない。
図5は、実施形態のモデル生成装置の機能的構成例を示している。モデル生成装置501は、記憶部511及び計算部512を含む。記憶部511は、空調装置の複数の運転モードそれぞれにおける特徴量を示す変数と、その変数の係数とを含み、複数の運転モードそれぞれにおける冷媒漏れの指標を推定する計算モデル521を記憶する。計算部512は、記憶部511が記憶する計算モデル521の係数を決定するモデル生成処理を行う。
図6は、図5のモデル生成装置501が行うモデル生成処理の例を示すフローチャートである。まず、計算部512は、第1運転モードにおける特徴量の測定値と、第1運転モードから切り替えられた第2運転モードにおける特徴量の測定値とを、計算モデル521に適用する。そして、計算部512は、第1運転モードにおける指標と第2運転モードにおける指標との差分に対して制約を課すことで、係数に対する制約条件を設定する(ステップ601)。次に、計算部512は、特徴量と指標の組み合わせを含む訓練データを用いて、制約条件を満たす係数の値を求める(ステップ602)。
図5のモデル生成装置501によれば、空調装置における冷媒漏れの推定精度を向上させることができる。
図7は、図5のモデル生成装置501の具体例を示している。図7のモデル生成装置501は、記憶部511、計算部512、取得部701、及び出力部702を含む。取得部701は、模擬試験によって求められた空調装置の特徴量と冷媒漏れ度の組み合わせを含む模擬試験データ711を取得して、記憶部511に格納する。
例えば、室外機及び室内機を含む空調装置の特徴量としては、以下のパラメータのうちいずれか1つ以上を用いることができる。
(P1)室外機の圧縮機回転数
(P2)室外機の吐出管圧力
(P3)室外機の吸入管圧力
(P4)室外機の吐出温度
(P5)室外機の外気温
(P6)室外機の吸入温度
(P7)室外機の熱交出口温度
(P8)室外機の圧縮機温度
(P9)室外機の高圧飽和温度
(P10)室外機の低圧飽和温度
(P11)室外機の吐出スーパーヒート
(P12)室外機の吸入スーパーヒート
(P13)室内機の熱交入口温度
(P14)室内機の熱交出口温度
(P15)室内機の電子膨張弁開度
また、冷媒漏れ度yとしては、例えば、次式のような値を用いることができる。
y=[m0−m(t)]/m0 (1)
m0は、空調装置に冷媒が充填されたときの冷媒量の初期値を表し、m(t)は、時刻tにおいて空調装置内に残存している冷媒量を表す。したがって、式(1)の冷媒漏れ度yは、初期値m0に対する漏れ量[m0−m(t)]の割合を表している。
取得部701は、さらに、空調装置の運転中に測定された各時刻の特徴量の測定値のうち、冷媒漏れが発生していることが判明した期間の測定値を取得し、冷媒漏れデータ712として記憶部511に格納する。冷媒漏れデータ712には、特徴量の測定値のみが含まれ、冷媒漏れ度の測定値は含まれていないため、各時刻における冷媒漏れ度は不明である。
例えば、圧縮機の故障、「冷えない」又は「暖まらない」といったユーザからのクレーム等の故障情報から、経験的知識に基づく解析によって、故障の原因が冷媒漏れであると判明する場合がある。この場合、事後的かつ間接的に検出された冷媒漏れが発生している期間の測定値を、冷媒漏れデータ712として利用することができる。
取得部701は、オペレータによって入力された模擬試験データ711及び冷媒漏れデータ712を取得してもよく、通信ネットワークを介して外部のサーバから模擬試験データ711及び冷媒漏れデータ712を取得してもよい。
計算部512は、特徴量及び冷媒漏れ度をそれぞれ説明変数及び目的変数として含む回帰モデル714を運転モード毎に生成して、記憶部511に格納する。回帰モデル714は、図5の計算モデル521に対応する。そして、計算部512は、模擬試験データ711及び冷媒漏れデータ712を訓練データとして用いて、各説明変数の回帰係数を学習することで、回帰モデル714の回帰係数を決定する。
このとき、計算部512は、運転モードが切り替わる間に冷媒漏れが急速に進展することはないという空調装置の特性に着目し、切り替わりの前後で冷媒漏れ度の推定値が大きく変化しないことを条件として用いる。
図8は、図5のモデル生成装置501が行うモデル生成処理の具体例を示すフローチャートである。まず、計算部512は、冷媒漏れデータ712から、運転モードの切り替わり時点を抽出する(ステップ801)。そして、計算部512は、切り替わり前の運転モードにおける冷媒漏れ度の推定値と、切り替わり後の運転モードにおける冷媒漏れ度の推定値との差分を表す差分情報715を生成して、記憶部511に格納する(ステップ802)。
次に、計算部512は、冷媒漏れデータ712に含まれる特徴量の測定値を、運転モード毎に回帰モデル714に適用し、差分情報715が表す差分が所定値以下であるという制約を課すことで、回帰係数に対する制約条件716を設定する(ステップ803)。そして、計算部512は、設定した制約条件716を記憶部511に格納する。
次に、計算部512は、模擬試験データ711を用いて、制約条件716を満たす回帰係数の値を求め、求めた回帰係数を表す係数情報717を生成して、記憶部511に格納する(ステップ804)。
そして、出力部702は、回帰モデル714及び係数情報717を出力する。出力された回帰モデル714及び係数情報717は、空調装置の冷媒漏れの故障診断に用いられる。出力部702は、通信ネットワークを介して、故障診断を行う外部のサーバへ回帰モデル714及び係数情報717を出力してもよい。
差分情報715が表す差分が所定値以下であるという制約を課すことで、切り替わり前後の2つの運転モードの間における冷媒漏れ度の推定値の不一致が改善され、推定精度の高い回帰モデルが生成される。これにより、冷媒漏れの故障診断を精度良く実施することが可能になる。
図9は、図8のステップ801における切り替わり時点抽出処理の例を示すフローチャートである。まず、取得部701は、冷媒漏れデータ712を取得する(ステップ901)。
図10は、冷媒漏れデータ712の例を示している。t(i)は、インデックスi(iは正の整数)に対応する測定時刻を表し、冷媒漏れデータ712は、各測定時刻における運転モードが暖房モード又は冷房モードのいずれであるかを示す情報と、各測定時刻における特徴量の測定値とを含む。したがって、各インデックスiには、運転モード及び特徴量の測定値が対応付けられている。
次に、計算部512は、冷媒漏れデータ712に含まれる複数のインデックスを昇順に検索して、運転モードの切り替わり時点のインデックスを抽出し(ステップ902)、切り替わり間隔を計算する(ステップ903)。
図11は、運転モードの切り替わり時点のインデックスの例を示している。この例では、暖房モードから冷房モードへの切り替わり時点のインデックスと、冷房モードから暖房モードへの切り替わり時点のインデックスとが抽出されている。Δtは、切り替わり間隔に対応し、切り替わり前のインデックスiに対応する測定時刻t(i)と、切り替わり後のインデックスi+1に対応する測定時刻t(i+1)との差分を表す。
例えば、インデックス“133”及びインデックス“134”は、暖房モードから冷房モードへの切り替わり時点のインデックスであり、それらの間の切り替わり間隔は0.2日である。また、インデックス“188”及びインデックス“189”は、冷房モードから暖房モードへの切り替わり時点のインデックスであり、それらの間の切り替わり間隔は0.6日である。
次に、計算部512は、Δtを閾値と比較し(ステップ904)、Δtが閾値以下である場合(ステップ904,YES)、インデックスi及びインデックスi+1の組み合わせをインデックス情報713に記録する(ステップ905)。Δtに対する閾値としては、冷媒漏れがほとんど進展しないと仮定できる所定期間を用いることが望ましい。例えば、1日〜数日を閾値として用いてもよい。
次に、計算部512は、冷媒漏れデータ712の末尾のインデックスに達したか否かをチェックし(ステップ906)、末尾のインデックスに達していない場合(ステップ906,NO)、ステップ902以降の処理を繰り返す。
計算部512は、Δtが閾値よりも大きい場合(ステップ904,NO)、ステップ906以降の処理を行い、末尾のインデックスに達した場合(ステップ906,YES)、処理を終了する。
例えば、Δtに対する閾値として1日を用いた場合、図11のインデックスのうち以下のインデックスの組み合わせを含む、複数の組み合わせがインデックス情報713に記録される。
(I1)“133”及び“134”
(I2)“250”及び“251”
(I3)“1157”及び“1158”
(I4)“188”及び“189”
(I5)“570”及び“571”
(I6)“1748”及び“1749”
図9の切り替わり時点抽出処理によれば、冷媒漏れ度が一致していると仮定できる2つの運転モードの特徴量のインデックスを特定することができる。
図12は、図8のステップ802における差分情報生成処理の例を示すフローチャートである。まず、計算部512は、冷媒漏れ度を表す目的変数、特徴量を表す説明変数である特徴量ベクトル、及び説明変数の係数である回帰係数ベクトルを用いて、各運転モードにおける回帰モデル714を生成する(ステップ1201)。
例えば、運転モードが暖房モード及び冷房モードの2種類である場合、それぞれの運転モードの回帰モデル714は、次式により記述できる。
yh(i)=ωh・xh(i) (11)
yc(i)=ωc・xc(i) (12)
式(11)は、暖房モードの回帰モデル714を表す。yh(i)は、暖房モードにおけるインデックスiの冷媒漏れ度を表し、xh(i)は、暖房モードにおけるインデックスiの特徴量ベクトルを表し、ωhは、暖房モードにおける回帰係数ベクトルを表す。
式(12)は、冷房モードの回帰モデル714を表す。yc(i)は、冷房モードにおけるインデックスiの冷媒漏れ度を表し、xc(i)は、冷房モードにおけるインデックスiの特徴量ベクトルを表し、ωcは、冷房モードにおける回帰係数ベクトルを表す。
n個(nは1以上の整数)の特徴量を用いて回帰モデル714を生成する場合、xh(i)、xc(i)、ωh、及びωcは、n次元ベクトルになる。
次に、計算部512は、インデックス情報713から1つの組み合わせを選択し、式(11)のyh(i)又は式(12)のyc(i)を用いて冷媒漏れ度の差分を生成し、差分情報715に記録する(ステップ1202)。
暖房モードから冷房モードへの切り替わり時点の場合、|yc(i+1)−yh(i)|が冷媒漏れ度の差分として記録され、冷房モードから暖房モードへの切り替わり時点の場合、|yh(i+1)−yc(i)|が冷媒漏れ度の差分として記録される。
次に、計算部512は、インデックス情報713の末尾の組み合わせを選択したか否かをチェックし(ステップ1203)、末尾の組み合わせを選択していない場合(ステップ1203,NO)、ステップ1202以降の処理を繰り返す。そして、計算部512は、末尾の組み合わせを選択した場合(ステップ1203,YES)、処理を終了する。
図13は、図11のインデックスに対する冷媒漏れ度の差分の例を示している。例えば、インデックス“133”及びインデックス“134”の組み合わせからは、|yc(134)−yh(133)|が差分として生成される。また、インデックス“188”及びインデックス“189”の組み合わせからは、|yh(189)−yc(188)|が差分として生成される。
図14は、図8のステップ803における制約条件設定処理の例を示すフローチャートである。まず、計算部512は、冷媒漏れ度の差分に対する上限値cを設定する(ステップ1401)。上限値cとしては、1よりも十分に小さな所定値を用いることが望ましい。例えば、0〜0.1を上限値cとして用いてもよい。
次に、計算部512は、差分情報715が表す差分が上限値c以下であるという制約を用いて、回帰係数に対する制約条件716を生成する(ステップ1402)。この場合、差分情報715が表す差分に対して、次式のような条件が設定される。
|yc(i+1)−yh(i)|≦c (13)
|yh(i+1)−yc(i)|≦c (14)
式(13)及び式(14)は、次式のように書き換えることができる。
yc(i+1)−yh(i)≦c (15)
−yc(i+1)+yh(i)≦c (16)
yh(i+1)−yc(i)≦c (17)
−yh(i+1)+yc(i)≦c (18)
式(15)〜式(18)に対して式(11)及び式(12)を適用することで、次式が得られる。
ωc・xc(i+1)−ωh・xh(i)≦c (19)
−ωc・xc(i+1)+ωh・xh(i)≦c (20)
ωh・xh(i+1)−ωc・xc(i)≦c (21)
−ωh・xh(i+1)+ωc・xc(i)≦c (22)
式(19)〜式(22)を変形すると、次式が得られる。
ωh・xh(i)−ωc・xc(i+1)+c≧0 (23)
−ωh・xh(i)+ωc・xc(i+1)+c≧0 (24)
ωh・xh(i+1)−ωc・xc(i)+c≧0 (25)
−ωh・xh(i+1)+ωc・xc(i)+c≧0 (26)
式(23)〜式(26)のxh(i)、xc(i+1)、xc(i)、及びxh(i+1)に対して、冷媒漏れデータ712に含まれる測定値を代入することで、ωh及びωcに対する制約条件716が生成される。
図15は、図13の冷媒漏れ度の差分から生成される制約条件716の例を示している。例えば、|yc(134)−yh(133)|からは、次式のような制約条件716が生成される。
ωh・xh(133)−ωc・xc(134)+c≧0 (27)
−ωh・xh(133)+ωc・xc(134)+c≧0 (28)
また、|yh(189)−yc(188)|からは、次式のような制約条件716が生成される。
ωh・xh(189)−ωc・xc(188)+c≧0 (29)
−ωh・xh(189)+ωc・xc(188)+c≧0 (30)
図14の制約条件設定処理によれば、切り替わり前後の2つの運転モードの間における冷媒漏れ度の差分を所定値以下に抑えることが可能な制約条件716を設定することができる。
図16は、図8のステップ804における係数情報生成処理の例を示すフローチャートである。まず、取得部701は、模擬試験データ711を取得する(ステップ1601)。次に、計算部512は、最小二乗法によりωh及びωcの最適値を求めるために、次式のような目的関数f(ωh,ωc)を設定する(ステップ1602)。
f(ωh,ωc)=Σ(yh−ωh・xh)+Σ(yc−ωc・xc) (31)
式(31)のyh及びxhは、模擬試験データ711に含まれる暖房モードの冷媒漏れ度及び特徴量ベクトルの組み合わせを表し、Σは、暖房モードのすべての組み合わせについての総和を表す。また、yc及びxcは、模擬試験データ711に含まれる冷房モードの冷媒漏れ度及び特徴量ベクトルの組み合わせを表し、Σは、冷房モードのすべての組み合わせについての総和を表す。
次に、計算部512は、模擬試験データ711に含まれるyh、xh、yc、及びxcの値を式(31)に代入し、制約条件716の下でf(ωh,ωc)を最小化するωh及びωcの値を、最小二乗法によって計算する(ステップ1603)。そして、計算部512は、計算したωh及びωcを表す係数情報717を生成する。
図16の係数情報生成処理によれば、運転モード毎に、制約条件716を満たし、かつ、模擬試験データ711を近似する回帰係数ベクトルの最適値を求めることができる。これにより、模擬試験データ711に含まれる冷媒漏れ度及び特徴量ベクトルの組み合わせの個数が少ない場合であっても、異なる運転モードの間で冷媒漏れ度の推定値を一致させることが可能になる。
図17は、空調装置の運転中に測定された各時刻(日時)の特徴量に回帰モデルを適用して、冷媒漏れ度を推定した結果の例を示している。図17(a)は、制約条件716を用いずに、模擬試験データ711のみから生成された回帰モデルに基づく推定結果を示している。曲線1701、曲線1703、及び曲線1705は、暖房モードにおける冷媒漏れ度の推定値の変化を示し、曲線1702及び曲線1704は、冷房モードにおける冷媒漏れ度の推定値の変化を示す。
制約条件716を用いずに回帰モデルを生成した場合、暖房モードから冷房モードへの切り替わり時点と冷房モードから暖房モードへの切り替わり時点において、切り替わり前後の2つの曲線が大きく乖離していることが分かる。図17(a)の場合、切り替わり前後の2つの運転モードの間における冷媒漏れ度の差分の平均値は、約0.762である。
一方、図17(b)は、制約条件716を用いて生成された回帰モデルに基づく推定結果を示している。この例では、上限値cが0に設定されている。曲線1711、曲線1713、及び曲線1715は、暖房モードにおける冷媒漏れ度の推定値の変化を示し、曲線1712及び曲線1714は、冷房モードにおける冷媒漏れ度の推定値の変化を示す。
制約条件716を用いて回帰モデルを生成した場合、運転モードの切り替わり時点において、切り替わり前後の2つの曲線が近接していることが分かる。曲線1713と曲線1714とが離れているのは、それらの曲線の間の切り替わり時点において冷媒を充填する作業が行われ、冷媒漏れが復旧したためである。図17(b)の場合、切り替わり前後の2つの運転モードの間における冷媒漏れ度の差分の平均値は、約0.135であり、図17(a)の場合よりも減少している。
図5及び図7のモデル生成装置501の構成は一例に過ぎず、モデル生成装置501の用途又は条件に応じて、一部の構成要素を省略又は変更してもよい。例えば、図7のモデル生成装置501において、記憶部511が模擬試験データ711及び冷媒漏れデータ712を事前に記憶している場合は、取得部701を省略することができる。
図6、図8、図9、図12、図14、及び図16のフローチャートは一例に過ぎず、モデル生成装置501の構成又は条件に応じて一部の処理を省略又は変更してもよい。例えば、図7のモデル生成装置501において、記憶部511が模擬試験データ711及び冷媒漏れデータ712を事前に記憶している場合は、図9のステップ901及び図16のステップ1601の処理を省略することができる。
図9の切り替わり時点抽出処理において、すべての切り替わり時点における切り替わり間隔が十分に小さい場合は、ステップ903及びステップ904の処理を省略することができる。
図1〜図4の模擬試験データ及び図10の冷媒漏れデータは一例に過ぎず、模擬試験データ及び冷媒漏れデータは、空調装置の特徴量に応じて変化する。空調装置の運転モードは、暖房モード及び冷房モードに限られず、除湿モード、加湿モード等の他の運転モードであってもよい。
図4及び図17の冷媒漏れ度の推定結果は一例に過ぎず、冷媒漏れ度の推定結果は、計算モデル及び特徴量に応じて変化する。図11のインデックス及び切り替わり間隔、図13の冷媒漏れ度の差分、及び図15の制約条件は一例に過ぎず、インデックス、切り替わり間隔、冷媒漏れ度の差分、及び制約条件は、冷媒漏れデータに応じて変化する。
式(1)〜式(31)は一例に過ぎず、計算部512は、別の計算式を用いて計算モデルを生成してもよい。例えば、特徴量の非線形関数を用いて冷媒漏れ度を表現する計算モデルを用いても構わない。(P1)〜(P15)の特徴量は一例に過ぎず、計算部512は、別の特徴量を用いて計算モデルを生成してもよい。
図18は、図5及び図7のモデル生成装置501として用いられる情報処理装置(コンピュータ)の構成例を示している。図18の情報処理装置は、CPU1801、メモリ1802、入力装置1803、出力装置1804、補助記憶装置1805、媒体駆動装置1806、及びネットワーク接続装置1807を備える。これらの構成要素はバス1808により互いに接続されている。
メモリ1802は、例えば、Read Only Memory(ROM)、Random Access Memory(RAM)、フラッシュメモリ等の半導体メモリであり、処理に用いられるプログラム及びデータを格納する。メモリ1802は、図5及び図7の記憶部511として用いることができる。
CPU1801(プロセッサ)は、例えば、メモリ1802を利用してプログラムを実行することにより、図5及び図7の計算部512として動作する。CPU1801は、メモリ1802を利用してプログラムを実行することにより、図7の取得部701としても動作する。
入力装置1803は、例えば、キーボード、ポインティングデバイス等であり、オペレータ又はユーザからの指示及び情報の入力に用いられる。出力装置1804は、例えば、表示装置、プリンタ、スピーカ等であり、オペレータ又はユーザへの問い合わせ又は指示、及び処理結果の出力に用いられる。処理結果は、回帰モデル714及び係数情報717であってもよい。出力装置1804は、図7の出力部702として用いることができる。
補助記憶装置1805は、例えば、磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク装置、テープ装置等である。補助記憶装置1805は、ハードディスクドライブ又はフラッシュメモリであってもよい。情報処理装置は、補助記憶装置1805にプログラム及びデータを格納しておき、それらをメモリ1802にロードして使用することができる。補助記憶装置1805は、図5及び図7の記憶部511として用いることができる。
媒体駆動装置1806は、可搬型記録媒体1809を駆動し、その記録内容にアクセスする。可搬型記録媒体1809は、メモリデバイス、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク等である。可搬型記録媒体1809は、Compact Disk Read Only Memory(CD−ROM)、Digital Versatile Disk(DVD)、Universal Serial Bus(USB)メモリ等であってもよい。オペレータ又はユーザは、この可搬型記録媒体1809にプログラム及びデータを格納しておき、それらをメモリ1802にロードして使用することができる。
このように、処理に用いられるプログラム及びデータを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、メモリ1802、補助記憶装置1805、又は可搬型記録媒体1809のような、物理的な(非一時的な)記録媒体である。
ネットワーク接続装置1807は、Local Area Network、Wide Area Network等の通信ネットワークに接続され、通信に伴うデータ変換を行う通信インタフェースである。情報処理装置は、プログラム及びデータを外部の装置からネットワーク接続装置1807を介して受け取り、それらをメモリ1802にロードして使用することができる。ネットワーク接続装置1807は、図7の出力部702として用いることができる。
なお、情報処理装置が図18のすべての構成要素を含む必要はなく、用途又は条件に応じて一部の構成要素を省略することも可能である。例えば、情報処理装置がオペレータ又はユーザと対話を行わない場合は、入力装置1803及び出力装置1804を省略してもよい。また、可搬型記録媒体1809又は通信ネットワークを利用しない場合は、媒体駆動装置1806又はネットワーク接続装置1807を省略してもよい。
開示の実施形態とその利点について詳しく説明したが、当業者は、特許請求の範囲に明確に記載した本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更、追加、省略をすることができるであろう。
図1乃至図18を参照しながら説明した実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
空調装置の複数の運転モードそれぞれにおける特徴量を示す変数と前記変数の係数とを含み、前記複数の運転モードそれぞれにおける冷媒漏れの指標を推定する計算モデルに、前記複数の運転モードのうち第1運転モードにおける前記特徴量の測定値と、前記第1運転モードから切り替えられた第2運転モードにおける前記特徴量の測定値とを適用し、前記第1運転モードにおける前記指標と前記第2運転モードにおける前記指標との差分に対して制約を課すことで、前記係数に対する制約条件を設定し、
前記特徴量と前記指標の組み合わせを含む訓練データを用いて、前記制約条件を満たす前記係数の値を求める、
処理をコンピュータに実行させるためのモデル生成プログラム。
(付記2)
前記第1運転モードにおける前記指標と前記第2運転モードにおける前記指標との差分に対する前記制約は、前記差分が所定値以下であることを表すことを特徴とする付記1記載のモデル生成プログラム。
(付記3)
前記第1運転モードにおける前記特徴量の測定値と前記第2運転モードにおける前記特徴量の測定値は、前記冷媒漏れが発生している期間に測定された測定値であることを特徴とする付記1又は2記載のモデル生成プログラム。
(付記4)
前記第1運転モードにおける前記特徴量の測定値の測定時刻と前記第2運転モードにおける前記特徴量の測定値の測定時刻との差分は、所定期間以内であることを特徴とする付記1乃至3のいずれか1項に記載のモデル生成プログラム。
(付記5)
前記空調装置は室外機及び室内機を含み、前記計算モデルは複数の特徴量を示す複数の変数を含み、前記複数の特徴量の各々は、前記室外機の圧縮機回転数、吐出管圧力、吸入管圧力、吐出温度、外気温、吸入温度、熱交出口温度、圧縮機温度、高圧飽和温度、低圧飽和温度、吐出スーパーヒート、及び吸入スーパーヒートと前記室内機の熱交入口温度、熱交出口温度、及び電子膨張弁開度とのうち、いずれか1つを表すことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1項に記載のモデル生成プログラム。
(付記6)
空調装置の複数の運転モードそれぞれにおける特徴量を示す変数と前記変数の係数とを含み、前記複数の運転モードそれぞれにおける冷媒漏れの指標を推定する計算モデルを記憶する記憶部と、
前記複数の運転モードのうち第1運転モードにおける前記特徴量の測定値と、前記第1運転モードから切り替えられた第2運転モードにおける前記特徴量の測定値とを、前記計算モデルに適用し、前記第1運転モードにおける前記指標と前記第2運転モードにおける前記指標との差分に対して制約を課すことで、前記係数に対する制約条件を設定し、前記特徴量と前記指標の組み合わせを含む訓練データを用いて、前記制約条件を満たす前記係数の値を求める計算部と、
を備えることを特徴とするモデル生成装置。
(付記7)
前記第1運転モードにおける前記指標と前記第2運転モードにおける前記指標との差分に対する前記制約は、前記差分が所定値以下であることを表すことを特徴とする付記6記載のモデル生成装置。
(付記8)
前記第1運転モードにおける前記特徴量の測定値と前記第2運転モードにおける前記特徴量の測定値は、前記冷媒漏れが発生している期間に測定された測定値であることを特徴とする付記6又は7記載のモデル生成装置。
(付記9)
前記第1運転モードにおける前記特徴量の測定値の測定時刻と前記第2運転モードにおける前記特徴量の測定値の測定時刻との差分は、所定期間以内であることを特徴とする付記6乃至8のいずれか1項に記載のモデル生成装置。
(付記10)
前記空調装置は室外機及び室内機を含み、前記計算モデルは複数の特徴量を示す複数の変数を含み、前記複数の特徴量の各々は、前記室外機の圧縮機回転数、吐出管圧力、吸入管圧力、吐出温度、外気温、吸入温度、熱交出口温度、圧縮機温度、高圧飽和温度、低圧飽和温度、吐出スーパーヒート、及び吸入スーパーヒートと前記室内機の熱交入口温度、熱交出口温度、及び電子膨張弁開度とのうち、いずれか1つを表すことを特徴とする付記6乃至9のいずれか1項に記載のモデル生成装置。
(付記11)
コンピュータが、
空調装置の複数の運転モードそれぞれにおける特徴量を示す変数と前記変数の係数とを含み、前記複数の運転モードそれぞれにおける冷媒漏れの指標を推定する計算モデルに、前記複数の運転モードのうち第1運転モードにおける前記特徴量の測定値と、前記第1運転モードから切り替えられた第2運転モードにおける前記特徴量の測定値とを適用し、前記第1運転モードにおける前記指標と前記第2運転モードにおける前記指標との差分に対して制約を課すことで、前記係数に対する制約条件を設定し、
前記特徴量と前記指標の組み合わせを含む訓練データを用いて、前記制約条件を満たす前記係数の値を求める、
ことを特徴とするモデル生成方法。
(付記12)
前記第1運転モードにおける前記指標と前記第2運転モードにおける前記指標との差分に対する前記制約は、前記差分が所定値以下であることを表すことを特徴とする付記11記載のモデル生成方法。
(付記13)
前記第1運転モードにおける前記特徴量の測定値と前記第2運転モードにおける前記特徴量の測定値は、前記冷媒漏れが発生している期間に測定された測定値であることを特徴とする付記11又は12記載のモデル生成方法。
(付記14)
前記第1運転モードにおける前記特徴量の測定値の測定時刻と前記第2運転モードにおける前記特徴量の測定値の測定時刻との差分は、所定期間以内であることを特徴とする付記11乃至13のいずれか1項に記載のモデル生成方法。
(付記15)
前記空調装置は室外機及び室内機を含み、前記計算モデルは複数の特徴量を示す複数の変数を含み、前記複数の特徴量の各々は、前記室外機の圧縮機回転数、吐出管圧力、吸入管圧力、吐出温度、外気温、吸入温度、熱交出口温度、圧縮機温度、高圧飽和温度、低圧飽和温度、吐出スーパーヒート、及び吸入スーパーヒートと前記室内機の熱交入口温度、熱交出口温度、及び電子膨張弁開度とのうち、いずれか1つを表すことを特徴とする付記11乃至14のいずれか1項に記載のモデル生成方法。
301、302、711 模擬試験データ
311、312、401、402 回帰直線
411〜413、1701〜1705、1711〜1715 曲線
501 モデル生成装置
511 記憶部
512 計算部
521 計算モデル
712 冷媒漏れデータ
713 インデックス情報
714 回帰モデル
715 差分情報
716 制約条件
717 係数情報
1801 CPU
1802 メモリ
1803 入力装置
1804 出力装置
1805 補助記憶装置
1806 媒体駆動装置
1807 ネットワーク接続装置
1808 バス
1809 可搬型記録媒体

Claims (6)

  1. 空調装置の複数の運転モードそれぞれにおける特徴量を示す変数と前記変数の係数とを含み、前記複数の運転モードそれぞれにおける冷媒漏れの指標を推定する計算モデルに、前記複数の運転モードのうち第1運転モードにおける前記特徴量の測定値と、前記第1運転モードから切り替えられた第2運転モードにおける前記特徴量の測定値とを適用し、前記第1運転モードにおける前記指標と前記第2運転モードにおける前記指標との差分に対して制約を課すことで、前記係数に対する制約条件を設定し、
    前記特徴量と前記指標の組み合わせを含む訓練データを用いて、前記制約条件を満たす前記係数の値を求める、
    処理をコンピュータに実行させるためのモデル生成プログラム。
  2. 前記第1運転モードにおける前記指標と前記第2運転モードにおける前記指標との差分に対する前記制約は、前記差分が所定値以下であることを表すことを特徴とする請求項1記載のモデル生成プログラム。
  3. 前記第1運転モードにおける前記特徴量の測定値と前記第2運転モードにおける前記特徴量の測定値は、前記冷媒漏れが発生している期間に測定された測定値であることを特徴とする請求項1又は2記載のモデル生成プログラム。
  4. 前記第1運転モードにおける前記特徴量の測定値の測定時刻と前記第2運転モードにおける前記特徴量の測定値の測定時刻との差分は、所定期間以内であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のモデル生成プログラム。
  5. 空調装置の複数の運転モードそれぞれにおける特徴量を示す変数と前記変数の係数とを含み、前記複数の運転モードそれぞれにおける冷媒漏れの指標を推定する計算モデルを記憶する記憶部と、
    前記複数の運転モードのうち第1運転モードにおける前記特徴量の測定値と、前記第1運転モードから切り替えられた第2運転モードにおける前記特徴量の測定値とを、前記計算モデルに適用し、前記第1運転モードにおける前記指標と前記第2運転モードにおける前記指標との差分に対して制約を課すことで、前記係数に対する制約条件を設定し、前記特徴量と前記指標の組み合わせを含む訓練データを用いて、前記制約条件を満たす前記係数の値を求める計算部と、
    を備えることを特徴とするモデル生成装置。
  6. コンピュータが、
    空調装置の複数の運転モードそれぞれにおける特徴量を示す変数と前記変数の係数とを含み、前記複数の運転モードそれぞれにおける冷媒漏れの指標を推定する計算モデルに、前記複数の運転モードのうち第1運転モードにおける前記特徴量の測定値と、前記第1運転モードから切り替えられた第2運転モードにおける前記特徴量の測定値とを適用し、前記第1運転モードにおける前記指標と前記第2運転モードにおける前記指標との差分に対して制約を課すことで、前記係数に対する制約条件を設定し、
    前記特徴量と前記指標の組み合わせを含む訓練データを用いて、前記制約条件を満たす前記係数の値を求める、
    ことを特徴とするモデル生成方法。
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