JP2018194111A - 変速機の潤滑装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転軸に設けられた機械要素に十分な潤滑油を供給可能な変速機の潤滑装置を提供する。【解決手段】変速機に組み込まれる回転軸の内部に形成された軸方向油路および径方向油路を介して、回転軸に設けられた機械要素に潤滑油を供給する変速機の潤滑装置を、回転軸の軸方向における一端側の開口部から軸方向油路に挿入され、軸方向油路に潤滑油を供給するノズルと、ノズルの外周面と回転軸の内周面との間に設けられたシール部材と、を備えるように構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、変速機の潤滑装置に関する。
特許文献1には、トランスミッションに組み込まれる回転軸の内部に形成された潤滑油路に潤滑油を供給することにより、回転軸に設けられた機械要素(たとえば、ベアリング、ギヤなど)を潤滑する潤滑装置が開示されている。このような潤滑装置の場合、回転軸の軸方向油路に潤滑油を噴射するためのノズルが、一端側の開口部から軸方向油路に挿入されている。軸方向油路に噴射された潤滑油は、回転軸の軸方向油路および径方向油路を通って各機械要素に供給される。
特開2013−113305号公報
ところで、上述のような潤滑装置の場合、軸方向油路内の潤滑油が、軸方向油路を画成する回転軸の内周面とノズルの外周面との間の隙間を通って回転軸の軸方向における一端から外部空間に流出し、十分な量の潤滑油が、上記機械要素に供給されない可能性がある。
本発明の目的は、回転軸に設けられた機械要素に十分な潤滑油を供給可能な変速機の潤滑装置を提供することである。
本発明の変速機の潤滑装置の一態様は、変速機に組み込まれる回転軸の内部に形成された軸方向油路および径方向油路を介して、上記回転軸に設けられた機械要素に潤滑油を供給する変速機の潤滑装置であって、上記回転軸の軸方向における一端側の開口部から上記軸方向油路に挿入され、上記軸方向油路に潤滑油を供給するノズルと、上記ノズルの外周面と上記回転軸の内周面との間に設けられたシール部材と、を備えている。
本発明の変速機の潤滑装置によれば、回転軸に設けられた機械要素に十分な潤滑油を供給できる。
本発明の実施形態に係る変速機の潤滑装置を示す断面図である。 図1のA部拡大図である。 シール部材の断面図である。 図4Aは、潤滑油の圧力が加わる前のシール部材の状態を示す断面図であって、図4Bは、潤滑油の圧力が加わった後のシール部材の状態を示す断面図である。 シール部材の変形例1を示す断面図である。 シール部材の変形例2を示す断面図である。 シール部材の変形例3を示す断面図である。 シール部材の変形例4を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る変速機の潤滑装置を説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明に係る変速機の潤滑装置の一例であり、本発明は実施形態により限定されるものではない。
[1.実施形態について]
図1〜3を参照して、本実施形態に係る変速機の潤滑装置1の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る変速機の潤滑装置1を示す断面図である。図2は、図1のA部拡大図である。図3は、シール部材11の断面図である。
[1.1 変速機の潤滑装置の概要について]
先ず、図1を参照して、本実施形態に係る変速機の潤滑装置1の概要について説明する。本実施形態に係る変速機の潤滑装置1は、変速機2に組み込まれるカウンタシャフト20(単に、回転軸ともいう。)の内部に形成された軸方向油路201および径方向油路202を介して、カウンタシャフト20に設けられた機械要素(たとえば、ベアリング、ギヤなど)に潤滑油を供給する。このような変速機の潤滑装置1は、カウンタシャフト20の軸方向における一端側の開口部から軸方向油路201に挿入され、軸方向油路201に潤滑油を供給するノズル10と、ノズル10の外周面とカウンタシャフト20の内周面との間に設けられたシール部材11と、を備える。
以下の説明において、「軸方向」、「径方向」、および「円周方向」といった場合には、組み付け状態におけるカウンタシャフト20の各方向をいう。また、以下、変速機の潤滑装置1および変速機2を構成する各部材については、これら各部材が、変速機の潤滑装置1および変速機2に組み込まれた状態を基準に説明する。
[1.2 変速機の概要について]
上述のように本実施形態に係る変速機の潤滑装置1は、たとえば、図1に示すような変速機2に組み込まれる。本実施形態に係る変速機の潤滑装置1が組み込まれる変速機として、たとえば、AMT(Automated Manual Transmission)、あるいはマニュアルトランスミッションなどの変速機が挙げられる。このような変速機は、制御装置(図示省略)の制御、あるいは運転者によるシフトレバー(図示省略)の操作に基づいて、ギア段の切り替え処理を行う。なお、以下、変速機2の構造については、本実施形態に係る変速機の潤滑装置1の説明に必要な部分の構造のみを説明する。その他の構造については、従来から知られている各種の変速機の構造と同様である。
カウンタシャフト20は、変速機2の入力軸(図示省略)と平行に設けられている。このようなカウンタシャフト20は、軸方向(図1、2の左右方向)の一端面(図1、2の左端面)に開口し、かつ、軸方向に延在した軸方向油路201を有している。すなわち、このような軸方向油路201は、カウンタシャフト20の中空部分の内周面により画成されている。
本実施形態の場合、軸方向油路201の軸方向における他端(図示省略)は開口していない。すなわち、軸方向油路201の軸方向における他端は、カウンタシャフト20の軸方向における中間部に位置している。
また、カウンタシャフト20は、複数の径方向油路202を有している。なお、カウンタシャフト20において図1で省略されている部分に、任意の数の径方向油路202を形成することができる。
上述のような径方向油路202はそれぞれ、軸方向油路201(つまり、カウンタシャフト20の内周面)とカウンタシャフト20の外周面とに開口している。以上のような軸方向油路201および径方向油路202により、軸方向における一端側の開口部から軸方向油路201に供給された潤滑油が、軸方向油路201および径方向油路202を通りカウンタシャフト20の外周面に供給される。
本実施形態の場合、カウンタシャフト20の外周面における径方向油路202が開口する部分に、カウンタギヤ22(たとえば、リバースギヤ)が、ニードルベアリング21を介して設けられている。
なお、カウンタシャフト20に設けられる機械要素は、図1に示すカウンタギヤ22およびニードルベアリング21だけでなく、たとえば、シンクロメッシュ機構を構成する機械要素であってもよい。
カウンタシャフト20は、軸方向における一端部の外周面に小径部203を有する。小径部203の外周面には全周にわたり係止溝204が形成されている。
以上のようなカウンタシャフト20は、小径部203に外嵌された転がり軸受24(図示の場合、円すいころ軸受)を介して変速機2のケース23に支持されている。この状態で、カウンタシャフト20は、ケース23に対して回転可能である。
上述のケース23は、カウンタシャフト20の軸方向における一端部を挿入可能な凹部230を有する。具体的には、凹部230は、軸方向における一方側(図1、2の左側)から順に小径凹部230a、中径凹部230c、および大径凹部230eを有する。
上述の転がり軸受24の外輪241は、大径凹部230eに嵌合されている。このような外輪241の軸方向における一端面は、中径凹部230cと大径凹部230eとの間の段部に当接している。
一方、転がり軸受24の内輪242は、カウンタシャフト20の小径部203に圧入により固定されている。このような内輪242の軸方向における他端面は、軸方向における他方側に設けられたクラッチハブ25の一部と当接している。
内輪242の軸方向における一端面は、小径部203の係止溝204に係止された止め輪26(本実施形態の場合、Cリング)に当接している。このようにして内輪242は軸方向両側の位置決めを図られている。
なお、本実施形態の場合、転がり軸受24は、内輪242の内輪軌道および外輪241の外輪軌道の小径側が、軸方向における一方側に配置されている。転がり軸受24は、たとえば、玉軸受であってもよい。
[1.3 変速機の潤滑装置の具体的構成について]
次に、本実施形態に係る変速機の潤滑装置1の具体的構成について説明する。変速機の潤滑装置1は、ポンプおよび油路(たとえば、ホースなど)などを含んで構成される潤滑油供給部(図示省略)、ノズル10、およびシール部材11を有する。
[1.3.1 潤滑油供給部について]
潤滑油供給部は、たとえば、変速機2のケース23の下部に溜まった潤滑油を汲み上げるポンプと、一端が当該ポンプの吐出口に、他端がケース23の凹部230に、それぞれ接続された油路(図示省略)とを含んで構成される。たとえば、当該油路の他端は、凹部230の小径凹部230a(図1、2に破線Xで示す部分)に開口している。このような潤滑油供給部については、従来から知られている構造を採用できるため、詳しい説明は省略する。
[1.3.2 ノズルについて]
ノズル10は、たとえば、金属製あるいは合成樹脂製であって、潤滑油供給部から供給された潤滑油をカウンタシャフト20の軸方向油路201に噴射する。以下、ノズル10の具体的な構造について説明する。
ノズル10は、図2に示すように、ノズル本体100、ノズル側円輪部101、およびノズル側嵌合筒部102を有する。ノズル本体100は、筒状であって、外径がカウンタシャフト20の軸方向油路201の直径(つまり、カウンタシャフト20の内径)よりも小さい。
このようなノズル本体100は、軸方向における一端側の開口部から軸方向油路201に挿入されている。この状態で、ノズル本体100の外周面と軸方向油路201の内周面との間には、所定の大きさの径方向隙間12が存在している。
ノズル側円輪部101は、ノズル本体100から径方向における外側に延在している。具体的には、ノズル側円輪部101は、円輪状であって、径方向における内側の端部が、ノズル本体100の軸方向における一端部に連続している。ノズル側円輪部101の外径は、カウンタシャフト20の小径部203の外径よりも大きく、凹部230の中径凹部230cの内径よりも小さい。
このようなノズル側円輪部101は、カウンタシャフト20よりも軸方向の一方側に配置されている。ノズル側円輪部101の軸方向における他側面は、カウンタシャフト20の軸方向における一端面にわずかな軸方向隙間13を介して近接対向している。
また、ノズル側円輪部101の径方向における外側の端部は、小径凹部230aと中径凹部230cとの間の第一段部230fよりも軸方向の他方側に配置されている。ノズル側円輪部101の軸方向における一側面と、第一段部230fとは、軸方向のわずかな隙間を介して対向している。
この状態で、凹部230の小径凹部230aとノズル側円輪部101との間に、上述の潤滑油供給部から供給された潤滑油が存在できるオイル用空間14が形成される。
ノズル側嵌合筒部102は、ノズル側円輪部101から軸方向の他方側に延在している。具体的には、ノズル側嵌合筒部102は、円筒状であって、軸方向の一端部が、ノズル側円輪部101の径方向における外側の端部に連続している。ノズル側嵌合筒部102の外径は、中径凹部230cの内径よりもわずかに小さい。
このようなノズル側嵌合筒部102は、中径凹部230cの径方向における内側に配置されている。この状態で、ノズル側嵌合筒部102の外周面は、中径凹部230cの内周面と径方向のわずかな隙間を介して対向している。なお、ノズル側嵌合筒部102の外周面は、中径凹部230cの内周面に圧入されていてもよい。
また、ノズル側嵌合筒部102の軸方向における他端面は、転がり軸受24の外輪241の軸方向における一端面と、軸方向のわずかな隙間を介して対向している。
[1.3.3 シール部材について]
シール部材11は、たとえば、全体がゴム製であって、ノズル本体100の外周面と、当該外周面と径方向に対向するカウンタシャフト20の内周面との間に設けられている。このようなシール部材11は、軸方向油路201内の潤滑油が、径方向隙間12を通ってカウンタシャフト20の軸方向における一端から流出することの防止を目的として設けられている。
以下、図3を参照して、シール部材11の具体的な構造について説明する。シール部材11は、嵌合部110およびシールリップ111を有する。
嵌合部110は、カウンタシャフト20の内周面に圧入により固定されている。具体的には、嵌合部110は、筒状であって、カウンタシャフト20の内周面においてノズル本体100の外周面と径方向に対向する部分に圧入されている。
このような嵌合部110は、金属製で筒状の芯金112、およびゴム製で円筒状の弾性筒部113を有する。
弾性筒部113は、芯金112の内周面に全周にわたり固定されている。このような弾性筒部113は、たとえば、加硫接着またはインサート成形により芯金112に固定されている。
以上のような嵌合部110の厚さ寸法Hは、シールリップ111の厚さ寸法Hとほぼ同じである。ただし、上述の芯金112を有しているため、嵌合部110の剛性は、シールリップ111の剛性よりも高い。
シールリップ111は、嵌合部110から径方向の内側に延在している。具体的には、シールリップ111は、円輪状であって、径方向の外側の端部が、嵌合部110の軸方向における一端部に連続している。
また、シールリップ111は、径方向の内側に向かうほど軸方向の他方側(図1、2の右側)に向かう方向に傾斜している。このようなシールリップ111の自由状態における先端部の直径は、ノズル本体100の外径よりも小さい。したがって、シールリップ111の先端部は、ノズル本体100の外周面に締め代を有する状態で摺接している。
以上のようなシールリップ111は、シールリップ111よりも軸方向における他方側に存在する潤滑油の圧力に基づいて、シールリップ111の先端部をノズル本体100の外周面に押し付けるように弾性変形する。
具体的には、シールリップ111は、たとえば、図4Aにおいて矢印Paで示すような圧力が加わると、図4Bに示す状態に弾性変形する。この状態で、シールリップ111の先端部は、ノズル本体100の外周面に押し付けられている。これによりシールリップ111の先端部が摩耗した場合でも、シールリップ111とノズル本体100との摺接部の面圧が適切な大きさに維持される。
また、シールリップ111の形状は、図示の場合に限定されず、たとえば、シールリップ111の自由状態において、図4Bに示すような湾曲状であってもよい。
[1.4 本実施形態の作用・効果について]
以上のような構成を有する本実施形態の変速機の潤滑装置1によれば、カウンタシャフト20に設けられたカウンタギヤ22およびニードルベアリング21などの機械要素に十分な潤滑油を供給できる。以下、この理由について説明する。
上述の潤滑油供給部からオイル用空間14に潤滑油が供給されると、当該潤滑油は、カウンタシャフト20の軸方向油路201にノズル10により噴射される(図1の矢印α1参照)。このように噴射された潤滑油の一部は、図1、2において破線の矢印β1で示すように、軸方向油路201から流出しようとする。このように流出しようとする潤滑油に対して、本実施形態では、ノズル本体100の外周面とカウンタシャフト20の内周面との間に、潤滑油の流出を防止するシール部材11が設けられている。これにより軸方向油路201内の潤滑油が適量に維持されるため、上述のカウンタギヤ22およびニードルベアリング21に十分な量の潤滑油が供給される。
なお、本実施形態の場合、転がり軸受24が円すいころ軸受である。このような円すいころ軸受には、運転時に、潤滑油が、外輪241と内輪242との間を図1、2の左から右に向けて流れるポンプ作用が生じる。ポンプ作用は、軸方向油路201からの潤滑油の流出を促すように作用する。ただし、本実施形態の変速機の潤滑装置1によれば、このようなポンプ作用が生じた場合でも、潤滑油が軸方向油路201から流出することを防止できる。
[1.5 付記]
上述のような本実施形態に係るシール部材11は、潤滑油の流出を防止するための形状を有している。ただし、シール部材は、所定量の潤滑油をシール部材よりも軸方向の一方側に、意図的に流出させる構造であってもよい。以下、このようなシール部材の構造について、図5、6を参照して説明する。
図5は、変形例1に係るシール部材11aの断面図である。シール部材11aは、シールリップ111aに複数の流量調整孔114(単に、流量調整部ともいう。)が形成されている。
このような各流量調整孔114は、シールリップ111aの円周方向における複数箇所(図示の場合90°間隔で4箇所)に、シールリップ111aを軸方向に貫通する状態で形成されている。
シールリップ111aよりも軸方向における他方側に存在する潤滑油は、各流量調整孔114を通って、シールリップ111aよりも軸方向における一方側に流出できる。このように流出した潤滑油は、径方向隙間12および軸方向隙間13を通って転がり軸受24に供給される(図1、2参照)。
流出する潤滑油の量は、各流量調整孔114の数、形状、大きさを変えることにより細かく調整できる。また、転がり軸受24に供給される潤滑油の量は、軸方向隙間13の軸方向寸法を変えることにより調整してもよい。
また、図6は、変形例2に係るシール部材11bの断面図である。シール部材11bは、シールリップ111bに複数の流量調整切り欠き115(単に、流量調整部ともいう。)が形成されている。
このような各流量調整切り欠き115は、シールリップ111bの先端部の円周方向における複数箇所(図示の場合90°間隔で4箇所)に形成されている。このような変形例2に係るシール部材11bの作用・効果は、上述の変形例1に係るシール部材11aの作用・効果と同様である。
また、上述したような本実施形態に係るシール部材11は、嵌合部110の剛性が、シールリップ111の剛性よりも高い。嵌合部の剛性をシールリップの剛性よりも高くできる構造の一例として、図7に示すシール部材11cの構造が挙げられる。
図7は、変形例3に係るシール部材11cの部分断面図である。変形例3に係るシール部材11cは、嵌合部110cの厚さ寸法Hが、シールリップ111の厚さ寸法Hよりも大きい。これにより嵌合部110cの剛性が、シールリップ111の剛性よりも高くなる。
なお、図8は、変形例4に係るシール部材11dの部分断面図である。変形例4に係るシール部材11dの嵌合部110dは、上述の本実施形態に係る嵌合部110の芯金112を有していない。すなわち、嵌合部110dは、全体がゴム製の筒状部材により構成されている。
このような嵌合部110dの厚さ寸法Hは、シールリップ111の厚さ寸法Hとほぼ同じである。したがって、嵌合部110dの剛性は、シールリップ111の剛性とほぼ同じである。
本発明は、AMT、あるいはマニュアルトランスミッションなどの変速機に適用できる。
1 変速機の潤滑装置
10 ノズル
100 ノズル本体
101 ノズル側円輪部
102 ノズル側嵌合筒部
11、11a、11b、11c、11d シール部材
110、110c、110d 嵌合部
111、111a、111b シールリップ
112 芯金
113 弾性筒部
114 流量調整孔
115 流量調整切り欠き
12 径方向隙間
13 軸方向隙間
14 オイル用空間
2 変速機
20 カウンタシャフト
201 軸方向油路
202 径方向油路
203 小径部
204 係止溝
21 ニードルベアリング
22 カウンタギヤ
23 ケース
230 凹部
24 転がり軸受
26 止め輪

Claims (6)

  1. 変速機に組み込まれる回転軸の内部に形成された軸方向油路および径方向油路を介して、前記回転軸に設けられた機械要素に潤滑油を供給する変速機の潤滑装置であって、
    前記回転軸の軸方向における一端側の開口部から前記軸方向油路に挿入され、前記軸方向油路に潤滑油を供給するノズルと、
    前記ノズルの外周面と前記回転軸の内周面との間に設けられたシール部材と、を備える
    変速機の潤滑装置。
  2. 前記シール部材は、前記回転軸の内周面に嵌合される筒状の嵌合部と、先端部が前記ノズルの外周面に全周にわたり摺接したシールリップと、を有する、請求項1に記載の変速機の潤滑装置。
  3. 前記嵌合部の剛性が、前記シールリップの剛性よりも高い、請求項2に記載の変速機の潤滑装置。
  4. 前記シールリップは、前記シールリップよりも前記回転軸の軸方向における他方側に存在する前記潤滑油の圧力に基づいて、前記シールリップの先端部が前記ノズルの外周面に押し付けられるように弾性変形する、請求項2〜3の何れか1項に記載の変速機の潤滑装置。
  5. 前記シールリップは、前記回転軸の径方向における内側に向かうほど、前記回転軸の軸方向における他方側に向かう方向に傾斜した円輪状である、請求項2〜4の何れか1項に記載の変速機の潤滑装置。
  6. 前記シールリップに潤滑油が通過可能な流量調整部が設けられている、請求項2〜5の何れか1項に記載の変速機の潤滑装置。
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