JP2018193976A - 直結型モータポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】スプライン摩耗によりポンプが劣化する。【解決手段】本発明の直結型モータポンプ1は、モータ2の出力軸16の軸端面には、係合穴16bが形成され、ポンプ3の駆動軸17は係合穴16bに挿入された状態で連結された直結型モータポンプにおいて、モータ2に、出力軸16と駆動軸17との連結部分であるスプライン部20と、モータ2の外周面とを連通させる通路31を形成し、通路31を介して潤滑材をスプライン部20に供給可能に構成した。【選択図】図2

Description

本発明は、例えばモータの出力軸とポンプの駆動軸とを連結した直結型モータポンプに関する。
モータポンプには、モータの出力軸とポンプの駆動軸とがスプライン結合により連結されたものがある。従来、モータポンプのスプライン摩耗対策として、ポンプ作動油をスプライン部に供給することにより油潤滑する技術がある。
実用新案第3206239号公報
この技術では、作動油をスプライン部の油潤滑に使用することから、スプラインの摩耗粉がポンプ内に混入することや、ポンプの油経路内のコンタミがスプライン部に混入することで、ポンプ劣化あるいはスプライン摩耗を誘発する問題がある。また、この技術では、モータの出力軸がポンプの駆動軸に形成された係合穴に挿入された状態で連結され、ポンプ側からの作動油をスプライン部の端部から供給する構造であり、スプライン部の作動油が適時新しい作動油に交換されず、スプライン摩耗を完全に抑制することができない問題がある。なお、スプラインに限らず、キー締結など他の結合方法であっても同様の問題があり得る。
そこで、本発明の目的は、ポンプが劣化することなく、モータの出力軸とポンプの駆動軸との連結部分の摩耗を抑制可能な直結型モータポンプを提供することである。
第1の発明にかかる直結型モータポンプは、モータの出力軸及びポンプの駆動軸の一方の軸端面には、係合穴が形成され、他方の軸は上記係合穴に挿入された状態で連結された直結型モータポンプにおいて、上記モータ及び上記ポンプのうち上記係合穴が形成された側のモータまたはポンプに、上記出力軸と上記駆動軸との連結部分と、当該モータまたはポンプの外周面とを連通させる通路を形成し、上記通路を介して潤滑材を上記連結部分に供給可能に構成したことを特徴とする。
この直結型モータポンプでは、モータまたはポンプには、出力軸と駆動軸との連結部分と、当該モータまたはポンプの外周面とを連通させる通路が形成され、上記通路を介して潤滑材を連結部分に供給可能に構成されていることから、作動油を連結部分に供給する場合のように、連結部分の摩耗粉がポンプ内に混入することや、ポンプの油経路内のコンタミが連結部分に混入することによる、ポンプ劣化や連結部分の摩耗の誘発を防止できる。
第2の発明にかかる直結型モータポンプは、第1の発明において、上記通路は、上記係合穴が形成された軸側のモータまたはポンプの本体部に形成された本体通路と、上記係合穴が形成された軸に形成された軸通路とを有することを特徴とする。
この直結型モータポンプでは、出力軸と駆動軸との連結部分と、当該モータまたはポンプの外周面とを連通させる通路が、本体通路及び軸通路を有し、本体部の外周面において連結部分周辺に潤滑材の供給口を形成することができる。したがって、通路の長さが短いことから、潤滑材を連結部分に効率よく供給できる。
第3の発明にかかる直結型モータポンプは、第1または第2の発明において、上記通路は、上記係合穴の底部と他方の軸の先端部との間の空間と、上記モータまたはポンプの外周面とを連通させることを特徴とする。
この直結型モータポンプでは、係合穴の内部において、潤滑材が他方の軸の先端部から連結部分に向かって流れることから、連結部分の潤滑材を新しい潤滑材に完全に交換できる。
第4の発明にかかる直結型モータポンプは、第1−第3の発明のいずれかにおいて、上記モータの出力軸の軸端面には、係合穴が形成され、上記ポンプの駆動軸は上記係合穴に挿入された状態で連結されたことを特徴とする。
この直結型モータポンプでは、直結型以外の、一般的なポンプとモータの締結方法である、カップリング締結構造に対してカップリングの慣性力を無くすことが出来るため、ポンプ回転の応答性を上げることができる。またカップリングを無くすことによりコストの低減が可能となる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、モータまたはポンプには、出力軸と駆動軸との連結部分と、当該モータまたはポンプの外周面とを連通させる通路が形成され、上記通路を介して潤滑材を連結部分に供給可能に構成されていることから、作動油を連結部分に供給する場合のように、連結部分の摩耗粉がポンプ内に混入することや、ポンプの油経路内のコンタミが連結部分に混入することによる、ポンプ劣化や連結部分の摩耗の誘発を防止できる。
第2の発明では、出力軸と駆動軸との連結部分と、当該モータまたはポンプの外周面とを連通させる通路が、本体通路及び軸通路を有し、本体部の外周面において連結部分周辺に潤滑材の供給口を形成することができる。したがって、通路の長さが短いことから、潤滑材を連結部分に効率よく供給できる。
第3の発明では、係合穴の内部において、潤滑材が他方の軸の先端部から連結部分に向かって流れることから、連結部分の潤滑材を新しい潤滑材に完全に交換できる。
第4の発明では、直結型以外の、一般的なポンプとモータの締結方法である、カップリング締結構造に対してカップリングの慣性力を無くすことが出来るため、ポンプ回転の応答性を上げることができる。またカップリングを無くすことによりコストの低減が可能となる。
本発明の実施形態に係る直結型モータポンプを示す断面図である。 図1に示すモータの出力軸とポンプの駆動軸との連結部分周辺の拡大図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る直結型モータポンプの実施形態について説明する。
[直結型モータポンプの全体構成]
本実施形態にかかる直結型モータポンプ1では、図1に示すように、モータ2と、ポンプ3とを有している。モータ2は、筒状のハウジング10を有し、ハウジング10の両端は、2つのカバー11、12により塞がれている。ハウジング10、2つのカバー11、12は、モータ2の本体部2aを構成する。ハウジング10の内部には、ステータ13と、ステータ13の内側に配置されたロータ14とが収容される。ステータ13は、コイル15を有している。ロータ14には、モータ2の出力軸16が取り付けられ、出力軸16は、2つのカバー11、12に配置されたベアリング11a、12aにより軸支されている。モータ2の出力軸16は、ポンプ3の本体部3aの外周面から突出するように配置された駆動軸17に連結されている。ポンプ3の本体部3aの右端部は、モータ2のカバー11の左端部と接触している。駆動軸17は、ポンプ3の本体部3a内のベアリング17aにより軸支されている。
モータ2の出力軸16とポンプ3の駆動軸17の連結部分周辺の構成について、図2に基づいて説明する。
モータ2の出力軸16の軸端面16aには、係合穴16bが形成され、ポンプ3の駆動軸17は係合穴16bに挿入された状態でスプライン部20により連結される。したがって、出力軸16の係合穴16bの内周面には、モータ側スプライン部20aが形成され、ポンプ3の駆動軸17の外周面には、ポンプ側スプライン部20bが形成される。よって、モータ側スプライン部20aとポンプ側スプライン部20bとの連結部分が、スプライン部20を構成する。
上述したように、モータ2の出力軸16のポンプ3側の端部は、カバー11に配置されたベアリング11aにより軸支されるが、ベアリング11aは、シール付きベアリングで構成される。シール部材11aは、カバー11の内周面と出力軸16の外周面との間を、ポンプ3側からモータ2側に向かって潤滑材が漏れるのを防止する。また、カバー11のポンプ3側の端面には、凹部20が形成され、凹部20の内周面と出力軸16の外周面との間には、シール部材21が配置される。シール部材21は、ベアリング11aよりポンプ3側に離れて配置される。シール部材21は、カバー11の凹部20の内周面と出力軸16の外周面との間を、モータ2側からポンプ3側に向かって潤滑材が漏れるのを防止する。ポンプ3の本体部3a内において、ベアリング17aよりモータ2側には、シール部材17bが配置される。
モータ2の本体部2aの一部を構成するカバー11の外周面には、潤滑材供給口30が形成され、カバー11の内部には、モータ2の出力軸16とポンプ3の駆動軸17との連結部分であるスプライン部20と、モータ2の外周面に形成された潤滑材供給口30とを連通させる通路31が形成されている。通路31は、モータ2のカバー11に形成された本体通路31aと、モータ2の出力軸16に形成された軸通路31bとを有している。本発明において、潤滑材供給口30から供給される潤滑材としては、例えばグリス等が使用される。
本体通路31aは、カバー11の内部において潤滑材供給口30からスプライン部20に向かって延びた穴であって、軸通路31bは、出力軸16の外周面から係合穴16bの内周面に向かって延びた穴である。軸通路31bは、係合穴16bの内周面において、スプライン部20より係合穴16bの底部側に開口している。したがって、通路31は、係合穴16bの底部とポンプ3の駆動軸17の先端部との間の空間と、モータ2の外周面に形成された潤滑材供給口30を連通させる。
カバー11の外周面には、凹部20の下端に連通した溝部32が形成される。溝部32は、ポンプ3から漏れた作動油を排出するものである。本発明の直結型モータポンプ1では、潤滑材が、モータ2の外周面に形成された潤滑材供給口30から供給された場合、スプライン部20をポンプ3側に向かって通過した潤滑材は、溝部32を介して外部へ排出される。したがって、スプライン部20を通過した潤滑材が、ポンプ3内に入り込むのを防止できる。
したがって、本発明の直結型モータポンプ1において、モータ2の外周面に形成された潤滑材供給口30から供給された潤滑材は、本体通路31aを通過した後、軸通路31bを通過し、係合穴16bの内部のスプライン部20より係合穴16bの底部側に供給される。その後、係合穴16b内の潤滑材は、スプライン部20をポンプ3側に向かって通過し、溝部32を介して外部へ排出される。
<本実施形態の直結型モータポンプの特徴>
本実施形態の直結型モータポンプ1には、以下の特徴がある。
本実施形態の直結型モータポンプ1では、モータ2には、モータ2の出力軸16とポンプ3の駆動軸17との連結部分であるスプライン部20と、モータ2の外周面とを連通させる通路31が形成され、通路31を介して潤滑材をスプライン部20に供給可能に構成されていることから、作動油をスプライン部20に供給する場合のように、スプラインの摩耗粉がポンプ内に混入することや、ポンプの油経路内のコンタミがスプライン部に混入することによる、ポンプ劣化やスプライン摩耗の誘発を防止できる。
本実施形態の直結型モータポンプ1では、モータ2の出力軸16とポンプ3の駆動軸17との連結部分であるスプライン部20と、モータ2の外周面とを連通させる通路31が、本体通路31a及び軸通路31bを有し、モータ2の本体部2aの外周面においてスプライン部20周辺に潤滑材供給口30を形成することができる。したがって、通路31の長さが短いことから、潤滑材をスプライン部20に効率よく供給できる。
本実施形態の直結型モータポンプ1では、通路31が、モータ2の出力軸16の係合穴16bの底部とポンプ3の駆動軸17の先端部との間の空間と、モータ2の本体部2aの外周面とを連通するように構成され、係合穴16bの内部において、潤滑材がポンプ3の駆動軸17の先端部からスプライン部20をポンプ3側に向かって流れることから、スプライン部20の潤滑材を新しい潤滑材に完全に交換できる。
本実施形態の直結型モータポンプ1では、モータ2の出力軸16に係合穴16bが形成され、ポンプ3の駆動軸17が係合穴16bに挿入された状態で連結されることから、直結型以外の、一般的なポンプとモータの締結方法である、カップリング締結構造に対してカップリングの慣性力を無くすことが出来るため、ポンプ回転の応答性を上げることができる。またカップリングを無くすことによりコストの低減が可能となる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
上記実施形態では、潤滑材供給口30から供給される潤滑材としては、例えばグリス等が使用される場合説明したが、他の潤滑材が潤滑材供給口30から供給されてよい。
上記実施形態では、通路31が、モータ2の出力軸16の係合穴16bの底部とポンプ3の駆動軸17の先端部との間の空間と、モータ2の本体部2aの外周面とを連通するように構成された場合を説明したが、通路31は、スプライン部20とモータ2の本体部2aの外周面とを連通するように構成されたものであってよい。
上記実施形態では、スプライン部20とモータ2の外周面とを連通させる通路31が、本体通路31a及び軸通路31bを有した場合を説明したが、スプライン部20とモータ2の外周面とを連通させる通路31が、モータ2の本体部2aに形成された本体通路だけで構成されてよい。
上記実施形態では、モータ2の出力軸16に係合穴16bが形成され、ポンプ3の駆動軸17が係合穴16bに挿入された状態で連結され、モータ2に、スプライン部20とモータ2の外周面とを連通させる通路31が形成された場合を説明したが、ポンプ3の駆動軸17に係合穴が形成され、モータ2の出力軸16が上記係合穴に挿入された状態で連結され、ポンプ3に、スプライン部20とポンプ3の外周面とを連通させる通路が形成されてよい。
上記実施形態では、モータ2の出力軸16とポンプ3の駆動軸17とのスプライン締結について説明したが、スプラインに限らず、キー締結など他の結合方法であってもよい。上記実施形態では、モータ2側からポンプ3側に向かって潤滑材が漏れるのを防止するためにシール部材21を用いているが、シール部材のみではなく、シール付ベアリングなどシール可能な他の構造材で構成されてよい。
本発明を利用すれば、ポンプが劣化することなくスプライン摩耗を抑制できる。
1 直結型モータポンプ
2 モータ
2a 本体部
3 ポンプ
16 出力軸
16b 係合穴
17 駆動軸
20 スプライン部
31 通路
31a 本体通路
31b 軸通路
本発明は、例えばモータの出力軸とポンプの駆動軸とを連結した直結型モータポンプに関する。
モータポンプには、モータの出力軸とポンプの駆動軸とがスプライン結合により連結されたものがある。従来、モータポンプのスプライン摩耗対策として、ポンプ作動油をスプライン部に供給することにより油潤滑する技術がある。
実用新案第3206239号公報
この技術では、作動油をスプライン部の油潤滑に使用することから、スプラインの摩耗粉がポンプ内に混入することや、ポンプの油経路内のコンタミがスプライン部に混入することで、ポンプ劣化あるいはスプライン摩耗を誘発する問題がある。また、この技術では、モータの出力軸がポンプの駆動軸に形成された係合穴に挿入された状態で連結され、ポンプ側からの作動油をスプライン部の端部から供給する構造であり、スプライン部の作動油が適時新しい作動油に交換されず、スプライン摩耗を完全に抑制することができない問題がある。なお、スプラインに限らず、キー締結など他の結合方法であっても同様の問題があり得る。
そこで、本発明の目的は、ポンプが劣化することなく、モータの出力軸とポンプの駆動軸との連結部分の摩耗を抑制可能な直結型モータポンプを提供することである。
第1の発明にかかる直結型モータポンプは、モータの出力軸及びポンプの駆動軸の一方の軸端面には、係合穴が形成され、他方の軸は上記係合穴に挿入された状態で連結された直結型モータポンプにおいて、上記モータ及び上記ポンプのうち上記係合穴が形成された側のモータまたはポンプに、上記出力軸と上記駆動軸との連結部分と、当該モータまたはポンプの外周面とを連通させる通路を形成し、上記通路を介して潤滑材を上記連結部分に供給可能に構成するとともに、上記モータまたはポンプに、上記連結部分と、当該モータまたはポンプの外周面とを連通させる溝部を形成し、上記溝部を介して上記連結部分から外部へ上記潤滑材を排出可能に構成したことを特徴とする。
この直結型モータポンプでは、モータまたはポンプには、出力軸と駆動軸との連結部分と、当該モータまたはポンプの外周面とを連通させる通路が形成され、上記通路を介して潤滑材を連結部分に供給可能に構成されていることから、作動油を連結部分に供給する場合のように、連結部分の摩耗粉がポンプ内に混入することや、ポンプの油経路内のコンタミが連結部分に混入することによる、ポンプ劣化や連結部分の摩耗の誘発を防止できる。
第2の発明にかかる直結型モータポンプは、第1の発明において、上記通路は、上記係合穴が形成された軸側のモータまたはポンプの本体部に形成された本体通路と、上記係合穴が形成された軸に形成された軸通路とを有することを特徴とする。
この直結型モータポンプでは、出力軸と駆動軸との連結部分と、当該モータまたはポンプの外周面とを連通させる通路が、本体通路及び軸通路を有し、本体部の外周面において連結部分周辺に潤滑材の供給口を形成することができる。したがって、通路の長さが短いことから、潤滑材を連結部分に効率よく供給できる。
第3の発明にかかる直結型モータポンプは、第1または第2の発明において、上記通路は、上記係合穴の底部と他方の軸の先端部との間の空間と、上記モータまたはポンプの外周面とを連通させることを特徴とする。
この直結型モータポンプでは、係合穴の内部において、潤滑材が他方の軸の先端部から連結部分に向かって流れることから、連結部分の潤滑材を新しい潤滑材に完全に交換できる。
第4の発明にかかる直結型モータポンプは、第1−第3の発明のいずれかにおいて、上記モータの出力軸の軸端面には、係合穴が形成され、上記ポンプの駆動軸は上記係合穴に挿入された状態で連結されたことを特徴とする。
この直結型モータポンプでは、直結型以外の、一般的なポンプとモータの締結方法である、カップリング締結構造に対してカップリングの慣性力を無くすことが出来るため、ポンプ回転の応答性を上げることができる。またカップリングを無くすことによりコストの低減が可能となる。
以上の説明に述べたように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
第1の発明では、モータまたはポンプには、出力軸と駆動軸との連結部分と、当該モータまたはポンプの外周面とを連通させる通路が形成され、上記通路を介して潤滑材を連結部分に供給可能に構成されていることから、作動油を連結部分に供給する場合のように、連結部分の摩耗粉がポンプ内に混入することや、ポンプの油経路内のコンタミが連結部分に混入することによる、ポンプ劣化や連結部分の摩耗の誘発を防止できる。
第2の発明では、出力軸と駆動軸との連結部分と、当該モータまたはポンプの外周面とを連通させる通路が、本体通路及び軸通路を有し、本体部の外周面において連結部分周辺に潤滑材の供給口を形成することができる。したがって、通路の長さが短いことから、潤滑材を連結部分に効率よく供給できる。
第3の発明では、係合穴の内部において、潤滑材が他方の軸の先端部から連結部分に向かって流れることから、連結部分の潤滑材を新しい潤滑材に完全に交換できる。
第4の発明では、直結型以外の、一般的なポンプとモータの締結方法である、カップリング締結構造に対してカップリングの慣性力を無くすことが出来るため、ポンプ回転の応答性を上げることができる。またカップリングを無くすことによりコストの低減が可能となる。
本発明の実施形態に係る直結型モータポンプを示す断面図である。 図1に示すモータの出力軸とポンプの駆動軸との連結部分周辺の拡大図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る直結型モータポンプの実施形態について説明する。
[直結型モータポンプの全体構成]
本実施形態にかかる直結型モータポンプ1では、図1に示すように、モータ2と、ポンプ3とを有している。モータ2は、筒状のハウジング10を有し、ハウジング10の両端は、2つのカバー11、12により塞がれている。ハウジング10、2つのカバー11、12は、モータ2の本体部2aを構成する。ハウジング10の内部には、ステータ13と、ステータ13の内側に配置されたロータ14とが収容される。ステータ13は、コイル15を有している。ロータ14には、モータ2の出力軸16が取り付けられ、出力軸16は、2つのカバー11、12に配置されたベアリング11a、12aにより軸支されている。モータ2の出力軸16は、ポンプ3の本体部3aの外周面から突出するように配置された駆動軸17に連結されている。ポンプ3の本体部3aの右端部は、モータ2のカバー11の左端部と接触している。駆動軸17は、ポンプ3の本体部3a内のベアリング17aにより軸支されている。
モータ2の出力軸16とポンプ3の駆動軸17の連結部分周辺の構成について、図2に基づいて説明する。
モータ2の出力軸16の軸端面16aには、係合穴16bが形成され、ポンプ3の駆動軸17は係合穴16bに挿入された状態でスプライン部20により連結される。したがって、出力軸16の係合穴16bの内周面には、モータ側スプライン部20aが形成され、ポンプ3の駆動軸17の外周面には、ポンプ側スプライン部20bが形成される。よって、モータ側スプライン部20aとポンプ側スプライン部20bとの連結部分が、スプライン部20を構成する。
上述したように、モータ2の出力軸16のポンプ3側の端部は、カバー11に配置されたベアリング11aにより軸支されるが、ベアリング11aは、シール付きベアリングで構成される。シール部材11aは、カバー11の内周面と出力軸16の外周面との間を、ポンプ3側からモータ2側に向かって潤滑材が漏れるのを防止する。また、カバー11のポンプ3側の端面には、凹部20が形成され、凹部20の内周面と出力軸16の外周面との間には、シール部材21が配置される。シール部材21は、ベアリング11aよりポンプ3側に離れて配置される。シール部材21は、カバー11の凹部20の内周面と出力軸16の外周面との間を、モータ2側からポンプ3側に向かって潤滑材が漏れるのを防止する。ポンプ3の本体部3a内において、ベアリング17aよりモータ2側には、シール部材17bが配置される。
モータ2の本体部2aの一部を構成するカバー11の外周面には、潤滑材供給口30が形成され、カバー11の内部には、モータ2の出力軸16とポンプ3の駆動軸17との連結部分であるスプライン部20と、モータ2の外周面に形成された潤滑材供給口30とを連通させる通路31が形成されている。通路31は、モータ2のカバー11に形成された本体通路31aと、モータ2の出力軸16に形成された軸通路31bとを有している。本発明において、潤滑材供給口30から供給される潤滑材としては、例えばグリス等が使用される。
本体通路31aは、カバー11の内部において潤滑材供給口30からスプライン部20に向かって延びた穴であって、軸通路31bは、出力軸16の外周面から係合穴16bの内周面に向かって延びた穴である。軸通路31bは、係合穴16bの内周面において、スプライン部20より係合穴16bの底部側に開口している。したがって、通路31は、係合穴16bの底部とポンプ3の駆動軸17の先端部との間の空間と、モータ2の外周面に形成された潤滑材供給口30を連通させる。
カバー11の外周面には、凹部20の下端に連通した溝部32が形成される。溝部32は、ポンプ3から漏れた作動油を排出するものである。本発明の直結型モータポンプ1では、潤滑材が、モータ2の外周面に形成された潤滑材供給口30から供給された場合、スプライン部20をポンプ3側に向かって通過した潤滑材は、溝部32を介して外部へ排出される。したがって、スプライン部20を通過した潤滑材が、ポンプ3内に入り込むのを防止できる。
したがって、本発明の直結型モータポンプ1において、モータ2の外周面に形成された潤滑材供給口30から供給された潤滑材は、本体通路31aを通過した後、軸通路31bを通過し、係合穴16bの内部のスプライン部20より係合穴16bの底部側に供給される。その後、係合穴16b内の潤滑材は、スプライン部20をポンプ3側に向かって通過し、溝部32を介して外部へ排出される。
<本実施形態の直結型モータポンプの特徴>
本実施形態の直結型モータポンプ1には、以下の特徴がある。
本実施形態の直結型モータポンプ1では、モータ2には、モータ2の出力軸16とポンプ3の駆動軸17との連結部分であるスプライン部20と、モータ2の外周面とを連通させる通路31が形成され、通路31を介して潤滑材をスプライン部20に供給可能に構成されていることから、作動油をスプライン部20に供給する場合のように、スプラインの摩耗粉がポンプ内に混入することや、ポンプの油経路内のコンタミがスプライン部に混入することによる、ポンプ劣化やスプライン摩耗の誘発を防止できる。
本実施形態の直結型モータポンプ1では、モータ2の出力軸16とポンプ3の駆動軸17との連結部分であるスプライン部20と、モータ2の外周面とを連通させる通路31が、本体通路31a及び軸通路31bを有し、モータ2の本体部2aの外周面においてスプライン部20周辺に潤滑材供給口30を形成することができる。したがって、通路31の長さが短いことから、潤滑材をスプライン部20に効率よく供給できる。
本実施形態の直結型モータポンプ1では、通路31が、モータ2の出力軸16の係合穴16bの底部とポンプ3の駆動軸17の先端部との間の空間と、モータ2の本体部2aの外周面とを連通するように構成され、係合穴16bの内部において、潤滑材がポンプ3の駆動軸17の先端部からスプライン部20をポンプ3側に向かって流れることから、スプライン部20の潤滑材を新しい潤滑材に完全に交換できる。
本実施形態の直結型モータポンプ1では、モータ2の出力軸16に係合穴16bが形成され、ポンプ3の駆動軸17が係合穴16bに挿入された状態で連結されることから、直結型以外の、一般的なポンプとモータの締結方法である、カップリング締結構造に対してカップリングの慣性力を無くすことが出来るため、ポンプ回転の応答性を上げることができる。またカップリングを無くすことによりコストの低減が可能となる。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
上記実施形態では、潤滑材供給口30から供給される潤滑材としては、例えばグリス等が使用される場合説明したが、他の潤滑材が潤滑材供給口30から供給されてよい。
上記実施形態では、通路31が、モータ2の出力軸16の係合穴16bの底部とポンプ3の駆動軸17の先端部との間の空間と、モータ2の本体部2aの外周面とを連通するように構成された場合を説明したが、通路31は、スプライン部20とモータ2の本体部2aの外周面とを連通するように構成されたものであってよい。
上記実施形態では、スプライン部20とモータ2の外周面とを連通させる通路31が、本体通路31a及び軸通路31bを有した場合を説明したが、スプライン部20とモータ2の外周面とを連通させる通路31が、モータ2の本体部2aに形成された本体通路だけで構成されてよい。
上記実施形態では、モータ2の出力軸16に係合穴16bが形成され、ポンプ3の駆動軸17が係合穴16bに挿入された状態で連結され、モータ2に、スプライン部20とモータ2の外周面とを連通させる通路31が形成された場合を説明したが、ポンプ3の駆動軸17に係合穴が形成され、モータ2の出力軸16が上記係合穴に挿入された状態で連結され、ポンプ3に、スプライン部20とポンプ3の外周面とを連通させる通路が形成されてよい。
上記実施形態では、モータ2の出力軸16とポンプ3の駆動軸17とのスプライン締結について説明したが、スプラインに限らず、キー締結など他の結合方法であってもよい。上記実施形態では、モータ2側からポンプ3側に向かって潤滑材が漏れるのを防止するためにシール部材21を用いているが、シール部材のみではなく、シール付ベアリングなどシール可能な他の構造材で構成されてよい。
本発明を利用すれば、ポンプが劣化することなくスプライン摩耗を抑制できる。
1 直結型モータポンプ
2 モータ
2a 本体部
3 ポンプ
16 出力軸
16b 係合穴
17 駆動軸
20 スプライン部
31 通路
31a 本体通路
31b 軸通路

Claims (4)

  1. モータの出力軸及びポンプの駆動軸の一方の軸端面には、係合穴が形成され、他方の軸は上記係合穴に挿入された状態で連結された直結型モータポンプにおいて、
    上記モータ及び上記ポンプのうち上記係合穴が形成された側のモータまたはポンプに、上記出力軸と上記駆動軸との連結部分と、当該モータまたはポンプの外周面とを連通させる通路を形成し、上記通路を介して潤滑材を上記連結部分に供給可能に構成したことを特徴とする直結型モータポンプ。
  2. 上記通路は、
    上記係合穴が形成された軸側のモータまたはポンプの本体部に形成された本体通路と、
    上記係合穴が形成された軸に形成された軸通路とを有することを特徴とする請求項1に記載の直結型モータポンプ。
  3. 上記通路は、上記係合穴の底部と他方の軸の先端部との間の空間と、上記モータまたはポンプの外周面とを連通させることを特徴とする請求項1または2に記載の直結型モータポンプ。
  4. 上記モータの出力軸の軸端面には、係合穴が形成され、
    上記ポンプの駆動軸は上記係合穴に挿入された状態で連結されたことを特徴とする請求項1−3のいずれかに記載の直結型モータポンプ。
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