JP2018193784A - 尿水飛散防止具 - Google Patents

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Abstract

【課題】尿水が便器の前方側の内壁に直接当たることを抑制するだけにとどまらず、尿水が便器の前方側の内壁を伝う量を減少させて中央付近に導くことを促すことができる尿水飛散防止具の提供を図る。【解決手段】容器状の受容部21と、便器に着座して使用者が手で持つ保持部11とを備える。保持部11を最上位置となるようにして持った状態で、受容部21の開口28の後端が排出部29となって、受容部21が受けた尿水を開口28から便器内に後方へ向けて流出させる。受容部21は、左シート22と右シート23によって構成でき、両シートは、底において境界線24が互いに閉じられ、両シートの上側が閉じられずに開口28となる。【選択図】図1

Description

本発明は、洋式便器に着座して排尿を行う際に、便器の汚れを抑制するために用いる尿水飛散防止具の改良に関するものである。
近年、男性でも便器に座って用を足す習慣が定着しつつあるという。その背景は、尿が飛び散ることによる嫌な臭いや汚れを防止したいという清潔志向、掃除の手間を省きたいという家事の軽減、この2つの観点からである。しかし、男女共に座って用を足しても、便器の裏や床が汚れることがわかっている。勢いのある尿が便器より跳ね返り、その周りを汚染するからである。インターネットのお悩み相談では、このような事例を投稿している人が多く、その解決策として、トイレットペーパーを便器に布くことで飛び散り防止を行っているという。このようなニーズがある中、現在これを解決する商品は販売されていない。
今日市販されているトイレタリー商品にあっては、トイレ用のブラシ、トイレ用の清掃シート、トイレ用の洗浄剤などを挙げることができるが、これらはいずれにあっても汚れた便器を清掃することを目的とするものであり、「そもそも汚さない」という発想の製品は、飛び散り防止機能付き便器などの特殊で高級な便器に限られるものであり、広く一般家庭において「そもそも汚さない」ことを目的とする製品が提供されていないのが現状である。
本発明者にあっては、「そもそも汚さない」ことを目的とする汎用製品の開発にあたって、種々の検討を加えた結果、便器の上端縁の内側の汚れを清掃することが最も手間がかかる点、水が常時溜まっている便器の中央付近は比較的汚れにくく比較的清掃も簡単である点に着目した。
他方、排尿に際しては、尿水は前方に飛ぶものであり、便器の前方側の内壁に当って、一部が飛散し、残りが内壁を伝って中央付近に流れていく。
この尿水の飛散を抑制するとともに、便器の前方側の内壁の汚れを抑制するためには、尿水が便器の前方側の内壁に直接当たらないようにするだけではなく、尿水が便器の前方側の内壁を伝う量を減少させて中央付近に直接導くことができるようにすることが重要であることを知見した。
特許文献にあっては、尿水飛散防止具に関連し、以下のような提案がなされている。
特許文献1は、男子立ち小便飛散防止用ペーパーを開示する。
この発明は、男子が立ち小便をする際、便器外に尿が飛び散るのを防止し、便器や衣服、手等を汚す事を無くす男子立ち小便飛散防止用ペーパーを提供するもので、男子立ち小便飛散防止用ペーパーであって、長方形をした一枚の水溶解紙を、長手方向を二等分する位置で二つ折り2にした後、二つ折りにより形成された辺に対して直交する辺を接着し、それによってできた頂点の角に小穴を設けたものであることを特徴とする。
ところが、この男子立ち小便飛散防止用ペーパーにあっては、立小便時の尿水の飛散を防止するものであって、受容部の後ろ側を手で持って使用するものであり、受容部の前側から上方に伸びるように設けられた保持部が存在しないものである。
特許文献2は、洋式便器用尿飛散防止具を開示する。
この発明は、洋式便器使用における放尿時において、着座位における尿飛散を防止する洋式便器用尿飛散防止具を提供するもので、裏面に弱粘着層を有する軟質素材による任意形状のシート体を設け、シート体に尿飛散防止のためのガード体を、シート体端部裏面に設けたことを特徴とする。
ところが、この洋式便器用尿飛散防止具にあっては、シート体が袋状をなすものではなく、また、便器に貼り付けて使用するものであり、手で持って使用するための保持部が存在しないものである。
特許文献3は、男性、女性が、洋式水洗トイレ、洋式ポータブルトイレに座って小用をする際の小便の飛散を防止できる小便飛散防止用シートを開示する。
この小便飛散防止用シートは、便座の前方内側、又は、便座の内側を利用して、飛散防止を図る長方形の接着面を有し、カーブしやすくするために接着部分における切れ目を設けたシートである。
ところが、この小便飛散防止用シートにあっては、シート体が袋状をなすものではなく、また、便器に貼り付けて使用するものであり、手で持って使用するための保持部が存在しないものであるし、尿水はシート体から下に落ちて便器の前側内壁を汚染する。
特許文献4は、男性の放尿補助トイレ器具を開示する。
この放尿補助トイレ器具は、男性器の勃起時や委縮時、あるいは排尿障害のある人等が放尿する時、便器や床又は当該者の衣服を汚すことを防ぐ器具で、使わない時は平たく畳める放尿補助トイレ器具であって、放尿補助器具をひろげて手で掴み支持し、その大径端部に男性器を挿入して放尿すると、反対側小径端部の落下口の落下誘導ガイドから全て便器内に落ち便器周囲や衣服が汚れず、しかも山折り線に沿って畳むことが出来るものを開示する。
ところが、この放尿補助トイレ器具にあっては、立小便時の尿水の飛散を防止するものであって、受容部の後ろ側を手で持って使用するものであり、受容部の前側から上方に伸びるように設けられた保持部が存在しないものである。またこの案件にあっては、受容部の先端に排出口を備え、この排出口から便器内に尿水を排出するものである。
特許文献5は、排尿飛散防止具を開示する。
この発明は、トイレットペーパーのように使い捨てができ、清潔で、使いやすく、どこでも使用できる男性用排尿飛散防止具を提供するもので、漏斗形状で下部に直径1cm程度の穴と、腕部を設けて持ちやすくして、便器の上で、尿検査時の採尿容器に尿を採取する時と同じ要領で使用して排尿することにより排尿飛散を防止し、1分ほどで水に溶ける紙などで製作して、使用後は、トイレットペーパーのように使い捨てとし、未使用品は、紙袋のように、閉じた状態で保管し、使用時に袋を開くようにした排尿飛散防止具を提案する。
ところが、この排尿飛散防止具にあっては、受容部の先端に排出口を備え、この先端の排出口から便器内に尿水を排出するものである。
特許文献6は、簡単な設置準備動作で便器の内壁面への排泄物に由来する汚れの付着を防止することのできる汚れ防止シートを開示する。
この発明は、水溶性の紙からなる洋式便器の汚れ防止シートであって、非使用時においては平面状となるように折り畳み可能な形状を有し、使用時における展開状態では立体形状となり、該立体形状は、便器本体の内側でその内壁面を覆い得る形状を有する内壁面保護部と、内壁面保護部の装着状態における上端縁に突出して形成され洋式便器の上部に位置する便座の上面に係止可能な装着用舌片部とを備えている汚れ防止シートを提案する。
ところが、この汚れ防止シートにあっては、シート体が大きな袋状をなすもので、便器の略全体をカバーするように、便器に貼り付けて使用するものであり、手で持って使用するための保持部が存在しないものである。
特許文献7は、男性排尿後尿切り時の尿滴飛散を防止する袋を開示する。
この発明は、男子小用専用トイレが各家庭になくなってきたことに鑑み提案されたもので、ある程度の強度を持った、トイレに流すことのできる紙の中央を2つに折り長方形とし、その底部を閉じると共に、底部から片側側面の中間位置のところまで閉じ、閉じた中間位置より上方を半開きにできる、男性排尿後尿切り時の尿滴飛散を防止する袋を提案する。
この尿滴飛散を防止する袋は、男性排尿後尿切り時に用いるのものであり、男性排尿後、袋の上側を両手で広げて持ち、中間位置の下方より上方に止まるまで引き上げる。次に開いている袋の両側を1つに合わせ、片手に持ちかえ、中間位置をしっかり包み込むようにして、袋の上の部分をつまんで袋を上下に振り、使用後はトイレに流すものである。
ところが、この尿滴飛散を防止する袋は、男性の泌尿器官を袋に包み込んで振るためのものであり、排尿の尿水を流すことを目的とするものではないため、中間位置まで袋が閉じられており、袋の上部を最上位置となるようにして持った状態で、開口から便器内に後方へ向けて流出するように構成されたものではない。
以上、今日知られている特許文献にあっては、いずれの文献に係る発明にあっても、尿水を適正な前方の方向に導くものにすぎないものや、便器の前方側の内壁に尿水が直接当たらないようにするにすぎないものであり、便器の中央付近に尿水を積極的に導くことを促すものではなかった。
登録実用新案第3200265号公報 登録実用新案第3193671号公報 登録実用新案第3194724号公報 特開2012-167531号公報 特開2012-255327号公報 特開2002-233477号公報 特開2001-065031号公報
本発明は、尿水が便器の前方側の内壁に直接当たることを抑制するだけにとどまらず、尿水が便器の前方側の内壁を伝う量を減少させて直接中央付近に導くことを促すことにより、便器の前方側の内壁の汚れを抑制するとともに、たとえ内壁の汚れが発生したとしても、発生面積を減少させたり、比較的清掃の容易な便器の中央付近に発生領域を限定させたりすることができる尿水飛散防止具の提供を課題とする。
本発明は、底が閉じられた容器状の受容部と保持部とを備え、前記保持部を持って便器への着座状態での排尿の際に泌尿器官の前方に配置し、前記受容部に尿水を受けることができるように構成された尿水飛散防止具の改良に関するものである。本発明の尿水飛散防止具にあっては、前記受容部は、上部が閉じられていない開口を備え、前記保持部を最上位置となるようにして持った状態で、前記開口の後端が排出部となって、前記受容部が受けた尿水を前記開口から便器内に後方へ向けて流出するように構成されたものである。
使用者は、便器への着座状態で、前記保持部を持って泌尿器官の前方に配置し、排尿を行うことにより、尿水を受容部に向けて排出することができるため、尿水が便器の前方側の内壁に直接当たることを防止することができる。そして、受容部に向けて排出された尿水は、前記受容部は、上部が閉じられていない開口を備え、前記保持部を最上位置となるようにして持った状態で、前記開口の後端が排出部となるように構成されているため、前記受容部が受けた尿水を前記開口から便器内に後方(言い換えれば便器の中央付近)へ向けて流出させることができる。その結果、前記受容部が受けた尿水によって、便器の前方側の内壁を汚してしまうことを抑制することができる。
本発明の実施に際しては、前記受容部を、左右二枚のシートによって構成さることができる。具体的には、前記左右の両シートは、前記底において両シートの境界線が互いに閉じられ、前記両シートの上側が閉じられずに前記開口を構成する。前記保持部は、左保持部と右保持部を備え、前記左保持部と前記右保持部とは前記受容部の前記左右の両シート前側から上方に伸びるように設けることができる。そして、前記左保持部と前記右保持部とを手で持つことによって、前記受容部の前記左右の両シートを開いた立体状態で前記受容部内に向けて排尿ができ、且つ、前記境界線に沿って前記尿水が流出するように構成することができる。
また、前記左保持部と前記右保持部は、前折り目線を介して互いにつながっており、前記左保持部と前記右保持部の両手で持つことによって、前記左右の両シートを開いた立体状態とすることができるようにしてもよい。
また、前記左保持部と前記右保持部は、前折り目線を介して互いにつながっており、前記前折り目線を伸ばすと共に前記左保持部と前記右保持部と前方へ折り曲げることができ、前記左保持部と前記右保持部を前方へ折り曲げた状態で、前記左保持部と前記右保持部を片手で持つことによって、前記左右の両シートを開いた立体状態に維持できるように構成することも望ましい。
本発明は、尿水が便器の前方側の内壁に直接当たることを抑制するだけにとどまらず、尿水が便器の前方側の内壁を伝う量を減少させて中央付近に導くことを促すことができる尿水飛散防止具を提供することができたものである。
本発明の実施の形態に係る尿水飛散防止具を示すもので、(A)は立体様態の斜視図、(B)は折り畳み状態の平面図。 同尿水飛散防止具の縦状態の斜視図。 同尿水飛散防止具の使用状態を示すもので、(A)は全体説明図、(B)は要部拡大図。 本発明の他の実施の形態に係る尿水飛散防止具の立体様態の斜視図。 同尿水飛散防止具の立体様態の平面図。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
この実施の形態にかかる尿水飛散防止具は、左シート22と右シート23とを備えたシート製の尿水飛散防止具であって、収納時には左シート22と右シート23とが重なり合った折り畳み状態となり、使用する時には、左シート22と右シート23の間が広がった立体状態とする。
この尿水飛散防止具は、底30が閉じられた容器状の受容部21と、受容部21の前側から上方に伸びる保持部11とを備えるものである。
(受容部21について)
受容部21は、図1(B)に示すように、立体状態において、上方に向けて広がるお椀状をなしている。
折り畳み状態では、図1(A)に示すように、逆台形状をなしているもので、左シート22と右シート23が境界線24で繋がっている。境界線24は底辺になる底境界線26と、底境界線26の両端から伸びる後境界線25と前境界線27を備えている。後境界線25は底境界線26の後端から後上方に向けて傾斜して伸び、前境界線27は底境界線26の前端から前上方に向けて傾斜して伸びる。
これらの境界線24は、左シート22と右シート23が接合されて閉じられている。製造に際しては、シートの材料取りにおいて、左シート22と右シート23を別々に作成して両シートをこれらの境界線24の位置で接着してもよいし、後境界線25、底境界線26、前境界線27のうち何か1つの線で左シート22と右シート23とをつなげて作成し、その線を折り目線として両シートを重ね合わせて、他の境界線の位置で両シートを接着して製造するようにしてもよい。
本発明に適用されるシートは、水溶性のものが好ましく、特に排尿時にあってはその形態を保つことができると共に便器内に落として排水することで溶解する紙製のものであることが好ましい。
受容部21の上部は、左シート22と右シート23が接合されておらず開口28となっている。この例では、逆台形状の上底となる満水線31(仮想線)より上方にウイング32が延設されている。このウイング32は設けずに実施することも可能ではあるが、ウイング32を設けることによって立体状態における開口面積を広くすることができ、排尿時の尿水をより確実に受け止めることができる。
(保持部11について)
保持部11は、受容部21の前部において上方に伸びるように設けられており、使用する際にこの保持部11を持って使用者の泌尿器官の前に尿水飛散防止具を配置する。
この例にあっては、左保持部12と右保持部13を備え、受容部21と同じシートによって構成されている。左保持部12と右保持部13は前折り目線14を介して繋がっており、前折り目線14は前境界線27の延長線となって同じ方向に伸びているが、異なる方向に伸びるものであっても構わないし、左保持部12と右保持部13を切り離して実施しても構わない。
(使用方法)
次に使用方法について説明する。
男女問わず使用者は便器41に着座状態で排尿するものとし、立体状態にした尿水飛散防止具を泌尿器官の前方に配置して、排尿する。その際、保持部11を最上位置となるようにして持つことにより、全体が縦られた縦状態(図2参照)となり、開口28が後方(使用者の方)に向けられる(図3参照)。これにより、尿水44は受容部21によって受けられて、開口28の後端が排出部29となって、尿水44を開口28から便器41内に後方へ向けて流出する。その結果、前方に向けて泌尿器官から排出された尿水44が、受容部21によって受け止められることにより、その飛散が抑制されることはもちろん、受容部21からの排出方向が逆転して後方へ向けられるため、その多くは便器41の中央部42へ受容部21から流出し、前壁43に当たる尿水の量や面積を少なくすることができる。
(後境界線25について)
保持部11を最上位置となるようにして持った縦状態において、全ての尿水44が自然と排出部29より流出することが好ましいが、すべて流出してしまわなくても尿水飛散防止具を更に傾けることによって排出部29より流出させることができる。
なお、後境界線25の傾斜角度αを適当な値に設定することで、全てを流出させることができる。具体的には傾斜角度α(満水線31と後境界線25とがなす角度)を、70度以下、好ましくは60度以下とする。これによって縦状態において排出部29を最下位置となるようにすることができ、スムーズに全量を排出部29から排出することができる。他方傾斜角度αは、好ましくは10度以上より好ましくは20度以上とすることにより、立体状態での立体形状を維持しやすくなる。なおこの例では境界線24を直線によって規定したが、曲線によっても規定することができる。その場合であっても、直線によって規定される線分内に当該曲線による境界線24が配置されればよい。
(好ましい使用状態)
左保持部12と右保持部13は、前折り目線14を伸ばすと共に折り曲げ部15から前方へ折り曲げることができるようにして実施することも望ましい(図4、図5参照)。折り曲げ部15は、押し型による凹状やミシン目、ハーフカット等の弱め線を施したものであってもよいし、印刷などで使用者に折り曲げ位置を示す表示であってもよいし、これらの加工が施されていなくとも使用の際に実際に保持部11を前方に折り曲げることができるものであればよい。保持部11を前方へ折り曲げることで、左保持部12と右保持部13を片手で持つことができ、これによって、左保持部12と右保持部13が開いた状態で維持されると共に、折り曲げ部15を介して連続する左シート22と右シート23が開いた状態で維持されることとなる。その結果、立体状態状態が自然と維持できるようになり、安心して排尿を行うことができるようになる。折り曲げ部15における左シート22の幅と右シート23の幅との合計長さが、立体状態の開き幅となるが、この合計幅は3〜10cmとすることが適当である。
なお、保持部11の折り曲げの際にシートに破れが生ずることを抑制するために、保持部11とウイング32との間に間隔を開けるようにしてもよい。
(変更例)
本発明は図示の実施の形態に限定して理解されるべきではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することが可能である。例えば、底境界線26を無くすか極めて短いものとして、実質的に前境界線27と後境界線25のみで構成される略3角形状としても構わないし、立体状態のままで製品化して多数個を互いに重ねた状態で出荷販売しても構わない。
11 保持部
12 左保持部
13 右保持部
14 前折り目線
15 折り曲げ部
21 受容部
22 左シート
23 右シート
24 境界線
25 後境界線
26 底境界線
27 前境界線
28 開口
29 排出部
30 底
31 満水線
32 ウイング
41 便器
42 中央部
43 前壁
44 尿水
α 傾斜角度

Claims (4)

  1. 底が閉じられた容器状の受容部と保持部とを備え、前記保持部を持って便器への着座状態での排尿の際に泌尿器官の前方に配置し、前記受容部に尿水を受けることができるように構成された尿水飛散防止具において、
    前記受容部は、上部が閉じられていない開口を備え、
    前記保持部を最上位置となるようにして持った状態で、前記開口の後端が排出部となって、前記受容部が受けた尿水を前記開口から便器内に後方へ向けて流出するように構成されたことを特徴とする尿水飛散防止具。
  2. 前記受容部は、左右二枚のシートによって構成され、
    前記左右の両シートは、前記底において両シートの境界線が互いに閉じられ、前記両シートの上側が閉じられずに前記開口を構成し、
    前記保持部は、左保持部と右保持部を備え、前記左保持部と前記右保持部とは前記受容部の前記左右の両シート前側から上方に伸びるように設けられており、
    前記左保持部と前記右保持部とを手で持つことによって、前記受容部の前記左右の両シートを開いた立体状態で前記受容部内に向けて排尿ができ、且つ、前記境界線に沿って前記尿水が流出するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の尿水飛散防止具。
  3. 前記左保持部と前記右保持部は、前折り目線を介して互いにつながっており、
    前記左保持部と前記右保持部の両手で持つことによって、前記左右の両シートを開いた立体状態とすることを特徴とする請求項2記載の尿水飛散防止具。
  4. 前記左保持部と前記右保持部は、前折り目線を介して互いにつながっており、前記前折り目線を伸ばすと共に前記左保持部と前記右保持部と前方へ折り曲げることができ、
    前記左保持部と前記右保持部を前方へ折り曲げた状態で、前記左保持部と前記右保持部を片手で持つことによって、前記左右の両シートを開いた立体状態に維持できるように構成されことを特徴とする請求項2記載の尿水飛散防止具。
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