JP2018193745A - ブレース芯材およびこれを備えた座屈拘束ブレース - Google Patents

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Abstract

【課題】シンプルな構造で降伏荷重を自在に設定することができるブレース芯材およびこれを備えた座屈拘束ブレースを提案する。
【解決手段】ブレース芯材8は、長板状の芯材本体5と、芯材本体5に形成されたスリット構造6を備える。スリット構造6は、芯材本体5のうち、長さ方向D1の中央部分51を挟んで位置する両側の部分52において、厚み方向に貫通するように形成されている。座屈拘束ブレース9は、このブレース芯材8を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブレース芯材およびこれを備えた座屈拘束ブレースに関する。
従来、建物の耐震性を高めるために、長板状のブレース芯材を備えた座屈拘束ブレースが用いられている。この種の座屈拘束ブレースにおいて、ブレース芯材の降伏荷重を抑える必要がある場合(たとえば、木造建築物に対応した座屈拘束ブレースを提供する場合)には、ブレース芯材の断面積が小さく設定される。
ここで、ブレース芯材全体を通常よりも大幅に幅狭に形成すると、このブレース芯材を挟み込む一対の座屈拘束部材についても、通常よりも大幅に幅狭な特別サイズで形成する必要がある。また、ブレース芯材全体を通常よりも大幅に幅狭に形成すると、ブレース芯材の溶接作業を行いにくくなる。
そのため、ブレース芯材の全体を幅狭に形成するのではなく、ブレース芯材の長さ方向の両端部の幅は標準サイズのままで、ブレース芯材のうち両端部を除いた部分を幅狭に形成することが、一般的に行われる(特許文献1等参照)。
特開2015−105482号公報
上記のように、長板状のブレース芯材の一部分だけを幅狭に設けた場合には、この幅狭の部分と座屈拘束部材との間に、隙間があいてしまう。この隙間を埋めるために、隙間の形状に対応したスペーサを用意して配置する必要があり、構造および組み立て工程が複雑化する。
本発明は、シンプルな構造で降伏荷重を自在に設定することができるブレース芯材およびこれを備えた座屈拘束ブレースを提案することを、目的とする。
本発明の一様態に係るブレース芯材は、芯材本体と、前記芯材本体に形成されたスリット構造と、を備える。前記芯材本体は、互いに直交する3方向を長さ方向、幅方向および厚み方向とする長板状の部材である。前記スリット構造は、前記芯材本体のうち、前記長さ方向の中央部分を挟んで位置する両側の部分において、前記厚み方向に貫通するように形成されている。
本発明の一様態に係る座屈拘束ブレースは、前記ブレース芯材と、前記ブレース芯材の前記厚み方向の第一面に沿って配置される第一座屈拘束部材と、前記ブレース芯材の前記厚み方向の第二面に沿って配置される第二座屈拘束部材と、を備える。前記第一座屈拘束部材と前記第二座屈拘束部材が、前記ブレース芯材を前記厚み方向に挟み込んだ状態で、互いに結合されている。
本発明によれば、シンプルな構造で降伏荷重を自在に設定することができるブレース芯材およびこれを備えた座屈拘束ブレースを提案することができる。
図1は、第一実施形態のブレース芯材を備える座屈拘束ブレースの正面図である。 図2は、図1のA−A線断面図である。 図3は、図1のB−B線断面図である。 図4は、同上の座屈拘束ブレースの側面図である。 図5は、同上のブレース芯材の正面図である。 図6は、第二実施形態のブレース芯材の正面図である。
[第一実施形態]
第一実施形態のブレース芯材8とこれを備える座屈拘束ブレース9について、添付図面に基づいて説明する。
まず、第一実施形態のブレース芯材8を備える座屈拘束ブレース9の全体の構成について、図1〜図4に基づいて説明する。
座屈拘束ブレース9は、全体が板板状に形成されたブレース芯材8と、長尺の金属部材である第一座屈拘束部材1と、長尺の金属部材である第二座屈拘束部材2を備える。
ブレース芯材8は、たとえば炭素鋼、ステンレス鋼、合金鋼等の鉄鋼で形成されるが、ブレース芯材8の材質は特に限定されず、アルミニウム等の他の材質で形成されてもよい。
長板状であるブレース芯材8の長さ方向D1、幅方向D2および厚み方向D3は、互いに直交する3方向である。以下においては、これらの方向D1,D2,D3を用いて、座屈拘束ブレース9の各構成を説明する。
長さ方向D1は、ブレース芯材8が最も長い寸法を有する方向であり、厚み方向D3は、ブレース芯材8が最も短い寸法を有する方向である。幅方向D2は、長さ方向D1と厚み方向D3に直交する方向である。ブレース芯材8は、厚み方向D3において互いに反対側を向く第一面81と第二面82を有する(図2、図3参照)。
ブレース芯材8の長さ方向D1の一端部には、一対の固定片83が固定されている。一対の固定片83は、幅方向D2に互いに距離をあけて位置する。一対の固定片83は、建物の柱、梁等の構造物(図示略)に接続される部分である。
ブレース芯材8の第一面81の長さ方向D1の両端部には、さらに補強材85が固着されている。補強材85は、ブレース芯材8の幅方向D2の中間部に固着されている。ブレース芯材8と補強材85は、T字状をなすように互いに結合されている。ブレース芯材8のより具体的な構造については後述する。
第一座屈拘束部材1は、炭素鋼、ステンレス鋼、合金鋼、アルミニウム等を用いて四角筒型に形成された角型金属筒10である(図2、図3等参照)。
角型金属筒10は、ブレース芯材8の第一面81に対して、長さ方向D1のほぼ全長に亘って当接する平坦な第一座屈拘束面11を有する。
第二座屈拘束部材2は、炭素鋼、ステンレス鋼、合金鋼、アルミニウム等を用いて形成されたコ字型の溝型金属材20である(図2、図3等参照)。
溝型金属材20は、ブレース芯材8の第二面82に対して、長さ方向D1のほぼ全長に亘って当接する平坦な第二座屈拘束面22を有する。
溝型金属材20は、長板状であるウエブ205と、ウエブ205の幅方向D2の両端縁から、厚み方向D3の同一側に突出した一対のフランジ207を備える。ウエブ205の厚み方向D3の両面のうち、フランジ207が突出する側を向く面が、第二座屈拘束面22である。第二座屈拘束面22は、角型金属筒10の第一座屈拘束面11と協働して、ブレース芯材8の座屈を拘束するように構成されている。
角型金属筒10と溝型金属材20の長さ方向D1の寸法は、互いに同一である。本文で用いる同一の文言は、略同一の場合を含む。ブレース芯材8の長さ方向D1の寸法は、角型金属筒10および溝型金属材20の長さ方向D1の寸法よりも、所定寸法だけ長く設定されている。
ブレース芯材8が角型金属筒10と溝型金属材20に結合された状態において、ブレース芯材8の長さ方向D1の両端部は、角型金属筒10と溝型金属材20よりも、長さ方向D1の外側に突出して位置する。
角型金属筒10と溝型金属材20は、溶接によって互いに結合される。ブレース芯材8は、角型金属筒10と溝型金属材20の少なくとも一方に対して、溶接によって結合される。ブレース芯材8は、溶接された箇所以外においては、角型金属筒10と溝型金属材20に対して相対的に移動可能である。
次に、第一実施形態のブレース芯材8のさらに具体的な構成について、図5等に基づいて説明する。
第一実施形態のブレース芯材8は、ブレース芯材8の主体を構成する長板状の芯材本体5と、この芯材本体5に形成されたスリット構造6を備える。芯材本体5の長さ方向D1、幅方向D2および厚み方向D3は、ブレース芯材8のそれと一致する。
スリット構造6は、レーザー等を用いたスリット加工によって、芯材本体5を厚み方向D3に貫通するように形成されている。スリット構造6は、芯材本体5の長さ方向D1の中央部分51には形成されていない。
スリット構造6は、芯材本体5の長さ方向D1の中央部分51を挟んで位置する両側の部分52に、形成されている。スリット構造6は、中央部分51を通過して幅方向D2に伸びる仮想線L1を中心として、線対称な形状を有する。以下においては、スリット構造6のうち、一方の側の部分52に形成される構造について説明する。
芯材本体5の部分52には、互いに平行に形成された一対のスリット61と、一対のスリット61のそれぞれに繋がるように切り欠かれた一対の切欠き溝63が設けられている。
一対のスリット61は、幅方向D2に互いに距離をあけた位置で、それぞれが長さ方向D1に沿って一直線状に形成されている。各スリット61は、芯材本体5の幅方向D2の両側の端縁55に対して平行である。
各スリット61が有する長さ方向D1の両側の端部615のうち、中央部分51から遠い側の端部615は、切欠き溝63に繋がる位置にある。
一対の切欠き溝63は、対応する部分52の両側の端縁55から、それぞれ幅方向D2の内側に向けて切り欠かれている。各切欠き溝63は、一対のスリット61のうち近い側のスリット61の一部(端部615)に繋がるように、切り欠かれている。
各切欠き溝63は、長さ方向D1において所定の開口幅を有するように、厚み方向D3から視て台形状に切り欠かれている。各切欠き溝63は、幅方向D2の内側に位置する箇所ほど、長さ方向D1の開口幅が小さくなるように形成されている。各切欠き溝63のうち幅方向D2の最も内側に位置する箇所が、スリット61に繋がっている。各切欠き溝63の長さ方向D1の開口幅は、芯材本体5の長さ方向D1の伸縮を許容するように設定されている。
芯材本体5のうち、長さ方向D1の両端部53には、スリット構造6が形成されていない。両端部53は、芯材本体5のうち、両側の部分52よりもさらに長さ方向D1の外側に位置する。両端部53に補強材85が固着され、一方の端部53に一対の固定片83が固着される。
つまり、第一実施形態のブレース芯材8の主体をなす芯材本体5には、長さ方向D1の中央に、スリット加工が施されていない中央部分51が設けられ、中央部分51を挟んだ両側の部分52に、一対のスリット61間の幅狭部分56と、幅狭部分56に対して各スリット61を挟んで幅方向D2の外側に位置する長尺部分57が、それぞれ設けられている。幅狭部分56は、隣接する中央部分51と端部53に対して、一体に連続している。長尺部分57は、中央部分51に対して一体に連続し、且つ、隣接する端部53に対しては切欠き溝63を介して分離されている。
第一実施形態の座屈拘束ブレース9は、上記構成のブレース芯材8を、角型金属筒10と溝型金属材20で厚み方向D3に挟み込んだ構造であるから、複雑な構造を要することなく、降伏荷重が自在に設定可能である。
つまり、第一実施形態のブレース芯材8では、長板状の芯材本体5に対してスリット加工を施すことで、ブレース芯材8としての実質的な機能を発揮する幅狭部分56(一対のスリット61間の部分)の断面を、自在に設定することができる。たとえば、一対のスリット61間の距離を小さく設定するほど、ブレース芯材8の降伏荷重を抑えることができる。
加えて、第一実施形態のブレース芯材8においては、降伏荷重を抑えるためにブレース芯材8の外形を幅狭に設ける必要がないので、従来の座屈拘束ブレースのように、第一座屈拘束部材1と第二座屈拘束部材2の間にスペーサをさらに配置する必要がない。
言い換えれば、第一実施形態のブレース芯材8においては、芯材本体5の幅方向D2の各端縁55とこれに近い側のスリット61との間に形成される長尺部分57が、実質的なスペーサとして機能する。そのため、座屈拘束ブレース9の組立工程もシンプルで済む。
加えて、第一実施形態のブレース芯材8においては、第一座屈拘束部材1と第二座屈拘束部材2の少なくとも一方に対する溶接を、簡易な作業で且つ高い確実性で行うことができる。
つまり、第一実施形態のブレース芯材8によれば、幅狭部分56に溶接を行うのではなく、幅狭部分56に一体に連続した中央部分51と、同じく幅狭部分56に一体に連続した両端の長尺部分57に対して溶接を行えばよいので、溶接作業を行いやすく、且つ、溶接がより確実に行われる。
しかも、第一座屈拘束部材1と第二座屈拘束部材2としては、ブレース芯材8のスリット構造6がどのような構造であるか(あるいはスリット構造6を設けているか否か)に関わらず、共通の部材を用いることができ、部材の共通化が図られる。
また、ブレース芯材8のスリット構造6がどのような構造であるか(あるいはスリット構造6を設けているか否か)に関わらず、共通の溶接作業で座屈拘束ブレース9を組み立てることができ、組立作業の共通化が図られる。
[第二実施形態]
第二実施形態のブレース芯材8について、以下に説明する。なお、第二実施形態のブレース芯材8の構成のうち、第一実施形態において既述した構成と同様の構成については、同一符号を付して詳しい説明を省略する。
図6に示すように、第二実施形態のブレース芯材8が備えるスリット構造6は、長板状の芯材本体5の中央部分51を挟んだ両側の部分52のそれぞれにおいて、互いに平行に形成された一対のスリット61と、一対のスリット61の同士を繋ぐように形成された連通溝65を備える。
連通溝65は、幅方向D2に距離をあけて位置する一対のスリット61のうち、中央部分51から遠い側の端部615同士を繋ぐように形成されている。
連通溝65は、長さ方向D1において所定の開口幅を有する。連通溝65は、厚み方向D3から視たときに、全体として、長さ方向D1の外側に向けて膨らむように円弧状に湾曲した形状を有する。連通溝65の長さ方向D1の開口幅は、芯材本体5の長さ方向D1の伸縮を許容するように設定されている。
第二実施形態のブレース芯材8においては、芯材本体5の幅方向D2の各端縁55とこれに近い側のスリット61との間に形成される幅狭部分58が、ブレース芯材8としての実質的な機能を発揮する。一対のスリット61間の長尺部分59は、実質的なスペーサとして機能する。
幅方向D2の両側に位置する幅狭部分58は、隣接する中央部分51と端部53に対して、一体に連続している。幅方向D2の中央に位置する長尺部分59は、中央部分51に対して一体に連続し、且つ、隣接する端部53に対しては連通溝65を介して分離されている。
つまり、第二実施形態のブレース芯材8の主体をなす芯材本体5には、長さ方向D1の中央に、スリット加工が施されていない中央部分51が設けられ、中央部分51を挟んだ両側の部分52に、一対のスリット61間の長尺部分59と、長尺部分59に対して各スリット61を挟んで幅方向D2の外側に位置する幅狭部分58が、それぞれ設けられている。
長尺部分59は、中央部分51に対して一体に連続し、且つ、隣接する端部53に対しては連通溝65を介して分離されている。幅狭部分58は、隣接する中央部分51と端部53に対して、一体に連続している。
第二実施形態のブレース芯材8を用いて座屈拘束ブレース9を組み立てる際には、芯材本体5の中央部分51に対して、第一座屈拘束部材1と第二座屈拘束部材2の少なくとも一方を溶接する。ここで用いる第一座屈拘束部材1と第二座屈拘束部材2としては、ブレース芯材8のスリット構造6がどのような構造であるか(あるいはスリット構造6を設けているか否か)に関わらず、共通の部材を用いることができ、部材と組立作業の共通化が図られる。
[変形例]
上述したブレース芯材8およびこれを備える座屈拘束ブレース9の構成は一例にすぎず、適宜の設計変更を行うことが可能である。
たとえば、第一実施形態のブレース芯材8において、切欠き溝63は、対応するスリット61の端部615に繋がるように切り欠かれているが、対応するスリット61の他の部分に繋がるように切り欠かれてもよい。
また、第二実施形態のブレース芯材8において、連通溝65は、互いに平行に並んだ一対のスリット61のうち、中央部分51から遠い側の端部615同士を繋ぐように形成されているが、他の部分同士(たとえば中央部分51に近い側の端部615同士)を繋ぐように形成されてもよい。
その他の構成においても、課題解決の主旨を逸脱しない範囲内で、適宜の設計変更を行うことが可能である。
[効果]
以上、第一実施形態および第二実施形態において説明したように、ブレース芯材(8)は、芯材本体(5)と、芯材本体(5)に形成されたスリット構造(6)を備える。
芯材本体(5)は、互いに直交する3方向を長さ方向(D1)、幅方向(D2)および厚み方向(D3)とする長板状の部材である。
スリット構造(6)は、芯材本体(5)のうち、長さ方向(D1)の中央部分(51)を挟んで位置する両側の部分(52)において、厚み方向(D3)に貫通するように形成されている。
したがって、上記構成を備えるブレース芯材(8)によれば、芯材本体(5)としては標準化されたサイズのものを用い、芯材本体(5)に加工するスリット構造(6)の設定に基づいて、降伏荷重を自在に設定することができる。スリット構造(6)の設定に関わらず芯材本体(5)の外形はほぼ均一化されるので、従来技術のようにスペーサを別途設けずとも、共通の部材(第一座屈拘束部材(1)、第二座屈拘束部材(2)等)を用いて座屈拘束ブレース(9)を組み立てることができる。ブレース芯材(8)の溶接は、スリット構造(6)の設定に関わらず、芯材本体(5)の中央部分(51)で行うことができる。
また、第一実施形態において説明したように、上記のスリット構造(6)は、両側の部分(52)のそれぞれにおいて、幅方向(D2)に距離をあけて互いに平行に形成された一対のスリット(61)と、両側の部分(52)のそれぞれにおいて、芯材本体(5)の幅方向(D2)の各端縁(55)から、一対のスリット(61)のうち近い側のスリット(61)にまで繋がるように切り欠かれた切欠き溝(63)を含むことが好ましい。
この場合、芯材本体(5)のうち、一対のスリット(61)間に形成される幅狭部分(56)が、ブレース芯材(8)としての実質的な機能を発揮し、この幅狭部分(56)に対して各スリット(61)を挟んで外側に位置する長尺部分(57)が、実質的なスペーサとして機能する。ブレース芯材(8)としての降伏荷重は、一対のスリット(61)間の距離によって、自在に設定される。
また、第一実施形態において説明したように、上記の切欠き溝(63)は、芯材本体(5)の長さ方向(D1)の伸縮を許容するように構成されていることが好ましい。
この場合、スリット加工の際に、芯材本体(5)のうち切欠き溝(63)に対応する部分を、レーザー等を用いて所定幅で削り落とせばよく、加工が容易である。
また、第二実施形態において説明したように、上記のスリット構造(6)は、両側の部分(52)のそれぞれにおいて、幅方向(D2)に距離をあけて互いに平行に形成された一対のスリット(61)と、両側の部分(52)のそれぞれにおいて、一対のスリット(61)の一部同士を繋ぐように形成された連通溝(65)を含むことも好ましい。
この場合、芯材本体(5)のうち、一対のスリット(61)間に形成される長尺部分(59)が、実質的なスペーサとして機能し、この長尺部分(59)に対して各スリット(61)を挟んで外側に位置する幅狭部分(58)が、ブレース芯材(8)として実質的な機能を発揮する。ブレース芯材(8)としての降伏荷重は、一対のスリット(61)間の距離によって、自在に設定される。
また、第二実施形態において説明したように、上記の連通溝(65)は、芯材本体(5)の長さ方向(D1)の伸縮を許容するように構成されていることが好ましい。
この場合、スリット加工の際に、芯材本体(5)のうち連通溝(65)に対応する部分を、レーザー等を用いて所定幅で削り落とせばよく、加工が容易である。
また、第一実施形態および第二実施形態において説明したように、座屈拘束ブレース(9)は、上記のブレース芯材(8)と、ブレース芯材(8)の厚み方向(D3)の第一面(81)に沿って配置される第一座屈拘束部材(1)と、ブレース芯材(8)の厚み方向(D3)の第二面(82)に沿って配置される第二座屈拘束部材(2)を備え、第一座屈拘束部材(1)と第二座屈拘束部材(2)が、ブレース芯材(8)を厚み方向(D3)に挟み込んだ状態で、互いに結合されている。
したがって、上記構成を備える座屈拘束ブレース(9)によれば、上記のブレース芯材(8)を用いたシンプルな構造で、多様な降伏荷重を自在に設定することができる。
1 第一座屈拘束部材
2 第二座屈拘束部材
5 芯材本体
51 中央部分
52 部分
55 端縁
6 スリット構造
61 スリット
63 切欠き溝
65 連通溝
8 ブレース芯材
81 第一面
82 第二面
9 座屈拘束ブレース
D1 長さ方向
D2 幅方向
D3 厚み方向

Claims (6)

  1. 芯材本体と、
    前記芯材本体に形成されたスリット構造と、を備え、
    前記芯材本体は、
    互いに直交する3方向を長さ方向、幅方向および厚み方向とする長板状の部材であり、
    前記スリット構造は、
    前記芯材本体のうち、前記長さ方向の中央部分を挟んで位置する両側の部分において、前記厚み方向に貫通するように形成されている
    ことを特徴とするブレース芯材。
  2. 前記スリット構造は、
    前記両側の部分のそれぞれにおいて、前記幅方向に距離をあけて互いに平行に形成された一対のスリットと、
    前記両側の部分のそれぞれにおいて、前記芯材本体の前記幅方向の各端縁から、前記一対のスリットのうち近い側のスリットにまで繋がるように切り欠かれた切欠き溝と、を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のブレース芯材。
  3. 前記切欠き溝は、
    前記芯材本体の前記長さ方向の伸縮を許容するように構成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載のブレース芯材。
  4. 前記スリット構造は、
    前記両側の部分のそれぞれにおいて、前記幅方向に距離をあけて互いに平行に形成された一対のスリットと、
    前記両側の部分のそれぞれにおいて、前記一対のスリットの一部同士を繋ぐように形成された連通溝と、を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のブレース芯材。
  5. 前記連通溝は、
    前記芯材本体の前記長さ方向の伸縮を許容するように構成されている
    ことを特徴とする請求項4に記載のブレース芯材。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のブレース芯材と、
    前記ブレース芯材の前記厚み方向の第一面に沿って配置される第一座屈拘束部材と、
    前記ブレース芯材の前記厚み方向の第二面に沿って配置される第二座屈拘束部材と、を備え、
    前記第一座屈拘束部材と前記第二座屈拘束部材が、前記ブレース芯材を前記厚み方向に挟み込んだ状態で、互いに結合されている
    ことを特徴とする座屈拘束ブレース。
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