JP2018192726A - 鉛筆削器 - Google Patents

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Abstract

【課題】短い鉛筆でも削り易く、携帯に便利な鉛筆削器を提供する。【解決手段】鉛筆差込口21からケース10の内部に向かう鉛筆導入部23と、縮径する円錐状の芯先保持部24とを備え、芯先保持部に設けられたスリット25に沿って切削刃26を設けた鉛筆削器において、鉛筆差込口を覆うキャップ30を消しゴム部材で構成すると共に、その内側に、鉛筆の後端部を保持する凹部32を設けた。その凹部に鉛筆の後端部を差し込んだ状態で回転させることで、短い鉛筆を容易に削ることができる。【選択図】図8

Description

本発明は、鉛筆を差し込んで回転させて削る小型の鉛筆削器に関する。
小型の鉛筆削器としては、ケースの一側面に設けられた鉛筆差込口からケースの内部に向けて縮径する円錐状の保持部にスリットを設け、そのスリットに沿って切削刃を設けた構造のものが一般的である(特許文献1を参照)。
このような鉛筆削器において、鉛筆差込口からケース内部に向けて鉛筆を差し込み、そのケースの他側面に取り付けられたハンドルを持ち、糸巻きの要領でケース自体を回転させて鉛筆を削る構造のものが提案されている(特許文献2を参照)。
特開2015−83355号公報 意匠第1543284号公報
しかしながら、鉛筆削器には、鉛筆が長いうちは削り易いが、短くになるにつれて削り難くなるという問題があった。また、筆箱に入れようとすると嵩張り、他の物を入れるのを断念せざるを得ない場合があった。さらに、鉛筆削器を持ち歩く際に、鉛筆差込口から切削屑が零れ落ちるという問題もあった。
そこで、本発明は、短い鉛筆でも削り易く、携帯に便利な鉛筆削器の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、鉛筆差込口からケースの内部に向かう鉛筆導入部と、縮径する円錐状の芯先保持部と、を備え、該芯先保持部に設けられたスリットに沿って切削刃を設けて構成された鉛筆削器であって、前記鉛筆差込口を覆うキャップを消しゴム部材で構成したことを特徴とするものである。
この場合、前記キャップの内側に、鉛筆の後端部を保持する凹部を設けてもよい。
前記鉛筆差込口とは逆の方向からケースの内部に向けて取り付けられるハンドルを、前記鉛筆差込口に差し込まれる鉛筆と平行になるように設けて構成された鉛筆削器であって、前記鉛筆差込口が設けられる側面部に、前記凹部に挿入される凸部を設けたことを特徴とするものであってもよい。
また、前記キャップの表面部に、所定の図柄を押印するためのスタンプ部を設けたものであってもよい。
また、前記鉛筆導入部を筒状に構成し、その内周に鉛筆の周側面に圧接されるOリングを取り付けてもよい。
この場合、前記鉛筆導入部を筒部材によって構成し、該筒部材をベアリングを介して前記ケースに回転可能に取り付けてもよい。
請求項1に係る鉛筆削器は、前記鉛筆差込口を覆うキャップを消しゴム部材で構成したので、筆箱などに入れて持ち歩く際に、別途消しゴムを用意する必要がなく、筆箱の嵩張りを防止することができる。また、鉛筆挿入口がキャップで覆われているので、スリットを介して切削屑が鉛筆挿入口からこぼれるのを防止できるので、携帯に適する。
請求項2に係る鉛筆削器は、キャップの内側に凹部を設け、その凹部に鉛筆の後端部を差し込めるようにしたので、短い鉛筆を削る際には、そのキャップをハンドルとして回転させることができる。これにより、短い鉛筆でも削り易く、鉛筆を最後まで使用することが可能となる。
請求項3に係る鉛筆削器は、鉛筆差込口とは逆の方向からケース内部に向けて取り付けられるハンドルを、前記鉛筆差込口に差し込まれる鉛筆と平行になるように設けたので、一方の手で鉛筆を握り、他方の手でハンドルを握って糸巻きの要領でケースを回転させることで、楽しく鉛筆を削ることができる。
短い鉛筆を削る際には、その後端部を、キャップ内側の凹部に差し込むことで、キャップをハンドルとして機能させることができる。これによって、短い鉛筆を迅速かつ容易に削ることができる。
請求項4に係る鉛筆削器は、キャップの表面部にスタンプ部を設けたので、鉛筆削器にスタンプとしての機能をも持たせることができる。別途スタンプを持ち歩く必要がないので、筆箱の嵩張りを防ぐことができる。
請求項5に係る鉛筆削器は、鉛筆差込口から芯先保持部に向かう鉛筆導入部を筒状に構成し、その内周に、鉛筆の周側面に圧接されるOリングを固定したので、鉛筆が回転される際に傾きが生じるのを防止することができる。これによって、ケース内に差し込まれた鉛筆を切削刃に対して均一の傾きで圧接させながら回転させることが可能となり、切削不良の発生を低減できる。
請求項6に係る鉛筆削器は、鉛筆を導入するための筒部材を、ベアリングを介してケースに回転可能に固定させたので、鉛筆が導入される筒部材ごと、鉛筆芯を中心に回転させることができる。切削刃に対する角度を維持した状態で鉛筆を回転させることができるので、切削不良の発生をより効果的に防止できる。
本発明の第1実施形態に係る鉛筆削器を示す斜視図である。 上記鉛筆削器の正面図である。 上記鉛筆削器の右側面図である。 上記鉛筆削器の左側面図である。 上記鉛筆削器の平面図である。 上記鉛筆削器の底面図である。 上記鉛筆削器の使用状態を示す斜視図である。 上記鉛筆削器のケースの内部構造を示す断面図である。 キーホルダーの下げ飾りとしての使用状態を示す正面図である。 スタンプ部の図柄の一例を示す左側面図である。 短い鉛筆を削る際の使用状態を示す断面図である。 上記鉛筆削器の第1変形例を示す断面図である。 上記鉛筆削器の第2変形例を示す断面図である。 上記第2変形例の使用状態を示す断面図である。 短い鉛筆を削る際の上記第2変形例の使用状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る鉛筆削器を示す断面図である。 上記鉛筆削器のキャップ部材を外した状態を示す斜視図である。 上記鉛筆削器によって削られる鉛筆の形状を示す斜視図である。 上記鉛筆削器の分解図である。 上記鉛筆削器によって鉛筆が切削される状態を示す斜視図である。 上記鉛筆削器の使用状態を示す断面図である。 上記鉛筆削器の変形例を示す断面図である。
本発明の好適な実施形態を添付図面に基づいて説明する。本発明は、鉛筆を差し込んで回転させることで、ケース内に傾斜状に配設された切削刃によって削る構造の鉛筆削器に適用されるものであり、その実施形態の一例を下記に示す。
図1は、本発明の第1実施形態に係る鉛筆削器1の斜視図である。図2、図3、図4、図5、図6は、それぞれ正面図、右側面図、左側面図、平面図、底面図である。
この鉛筆削器1は、ケース本体10と、ケースの側面部材20と、キャップ部材30と、ハンドル部材40と、からなるもので、図7に示すように、ケース側面に設けられた鉛筆差込口21からケース内部に向けて鉛筆を差し込み、ハンドル41を持って、糸巻きの要領でケースを回転させて鉛筆を削る構造のものである。
ケース本体10の一側部は開口されており、そこにケースの側面部材20が取り付けられる。ケース本体10の他側部は、側面に沿った方向に延びており、その延長部11にハンドル40を取り付けるためのハンドル取付部12が形成される(図8を参照)。
ケースの側面に取り付けられる側面部材20は、鉛筆差込口21、キャップ保持部22と、鉛筆導入部23と、芯先保持部24と、によって構成される。
鉛筆差込口21は、鉛筆が挿入される筒部であり、その開口縁部においてキャップを保持することができるように、ケースの外側に向けて突出した形状となっている。この鉛筆差込口21の近傍に、キャップを装着するためのキャップ保持部22が突設されている。
キャップ保持部22は、鉛筆差込口21の開口縁部と共に、キャップ部30を固定的に取り付けるために設けられた凸部であり、ケースの外側に向けて所定長突出させ、鉛筆の後端部と略同一形状に設計されている。
鉛筆差込口21からケース内側に向けて、鉛筆導入部23と、芯先保持部24と、が形成される。即ち、ケース側面部の内側には、鉛筆差込口21から連続される筒状の鉛筆導入部23と、縮径する円錐状の芯先保持部24と、が設けられる。
鉛筆導入部23の内周には、滑らかな湾曲面からなるOリング28が配されている。このOリング28の湾曲面に摺接されながら鉛筆が回転することで、鉛筆切削時のガタつきが防止できるようになっている。
鉛筆導入部23に連続して芯先保持部24が設けられる。芯先保持部24は、鉛筆の芯先を保持するための円錐状の部位である。傾斜面に沿ってスリット25が設けられており、スリット25に沿って切削刃26が取り付けられている。
このように構成することで、鉛筆の周側面が傾斜面に押し付けられながら回転することで、鉛筆が傾斜状に削られる。
この側面部材20の上端部には、キーホルダーとして使用する際の取付穴60が設けられており、所望のストラップを取り付けることで、キーホルダーの下げ飾りとして利用できるようにしている(図9を参照)。
ケース外側に向けて突出する鉛筆差込口21とキャップ保持部22には、鉛筆差込口21を覆うためのキャップ部材30が着脱可能に取り付けられている。
キャップ部材30は、鉛筆差込口21とキャップ保持部22に挿入された状態で、側面部材の係止部29において係止される。キャップ部材30は、消しゴム材によって構成されており、消しゴムとしての機能をも有するものである。
キャップ部材30の内側には2つの窪み(31、32)が形成されている。第1の窪みは、鉛筆差込口21を保持するための、差込口保持部31である。この差込口保持部31は、キャップ部材30がしっかりと取り付けられるようにするために、鉛筆差込口21の外径と略同一径に設計されている。
第2の窪み(32)は、側面部材20のキャップ保持部22が挿入される凹部32であり、差込口保持部31よりも若干小さな径に設計されている。この凹部32は、鉛筆の後端部を挿入することができるように、鉛筆径に対応させた形状に設計されている。即ち、消しゴム材の弾性力によって鉛筆の挿入を可能し、その収縮力によって鉛筆をしっかり保持することができるように設計されている。
キャップ部材30の表面は、所定の形状を押印するためのスタンプ部33となっている(図10を参照)。
ケース本体部10の他側部はハンドル部40が取り付けられる。
ハンドル部40は、ケース本体10の延長部11に設けられたハンドル取付部12に回動可能に取り付けられている(図8を参照)。即ち、ケース本体部10の他側部は、側面に沿った方向に延びており、その延長部11にハンドル取付部12が形成されることとなる。
ハンドル取付部12は、鉛筆の差込方向とは逆の方向からハンドル40を取り付けるための筒部であり、内部はハンドル取付穴として機能する。この筒部は、ケース10と反対側(外側)に向かって直角方向に延びており、差し込まれる鉛筆から所定距離(M)離れた位置において平行となる。
このハンドル取付部12の内部に、ハンドル部材40の取付部41が、遊びを持たせた状態で挿入される。
ハンドル部材40は、取付部41を内部に備えたキャップ状の把手であり、取付部41の先端には抜け止め部42が形成されている。
把手の長さ(T)は、手で握れる程度の長さが好ましく、2cm〜10cm(本実施例では2.2cm)が適当である。ケース(本体部と側面部)の長さは(H)2cm〜10cm(本実施例では3cm)が適当で、キャップ30の長さ(K)は2cm〜10cm(本実施例では2.2cm)が適当である。
以下、本発明に係る鉛筆削器1の使用状態を説明する。
鉛筆を削る際には、キャップ部材30を取り外して使用する。この場合、鉛筆差込口21に鉛筆を差し込み、糸巻の要領でハンドル部材40を回転させる。切削刃27によって鉛筆が傾斜状に削られていき、その先端部がケース本体10に設けられたストッパ17に当接することで、切削が終了する。
短い鉛筆を削る際には、図11に示すように、キャップ部材40の第2の凹部32に鉛筆の後端部を差し込む。
キャップ部材40は消しゴム部材によって構成されると共に、その内側の第2の凹部32が鉛筆径に合わせて設計されているので、その弾性力によって鉛筆をしっかり保持することができる。このキャップ部材40をハンドルとして機能させることで、左右それぞれの手でハンドルを持ち、糸巻の要領で鉛筆を回転させることが可能となる。
差し込まれた鉛筆は、鉛筆導入部23に配設されたOリング28の湾曲面上を摺接しながら回転する。Oリング28の弾性変形によって、鉛筆の太さのばらつきを吸収することができる上に、鉛筆の周側面がOリング28の湾曲面に案内されながら回転するので、切削刃に対する均一な傾きを保った状態で切削することできる。
これによって、鉛筆を美しく切削できる上に、短い鉛筆でも削り易く、無駄なく最後まで鉛筆を使用することが可能となる。
この鉛筆削器1を消しゴムとして機能させる場合は、キャップ部材30を取り付けた状態で使用する。この際、キャップ部材30の内側の2つの窪み(31、32)のそれぞれに、側面部材20の凸部(即ち、鉛筆差込口21とキャップ取付部22)が保持された状態なので、消そうとする部位に擦り付けた際に、キャップ部材30が外れることはない。
鉛筆削器1に消しゴムとしての機能を持たせたので、別個に消しゴムを用意する必要がなく、筆箱が嵩張ることもない。
スタンプとして使用する場合は、キャップ部材30に設けられたスタンプ部33にインクをつけて押印する。
なお、本実施例では鉛筆導入部23にOリング28を設けたが、Oリング28は必ずしも必要ではない(図12を参照)。
また、本発明の鉛筆削器は、図13に示すように、ケース本体10’に、鉛筆差込口21’と鉛筆導入部23’と芯先保持部24’を設け、ケース他側部に設けられた蓋部材50にハンドル部材40を取り付けた構造のものであってもよい。
ケース本体10’の一側部に設けられた鉛筆差込口21’から、筒状の鉛筆導入部23’と、円錐状の芯先保持部24’とが設けられる。芯先保持部24’の傾斜面に沿ってスリット25’が設けられており、そのスリット25’に沿って切削刃26’が取り付けられている。
ケース本体10’の他側部は開口され、その開口部に蓋部材50が取り付けられている。
蓋部材50の内側には、芯先の削りすぎを防止するためのストッパ17が設けられている、蓋部材50の外側面を延長し、その延長部51にハンドル取付部52が直角方向に形成される。このハンドル取付部52に、ハンドル部材40が回動可能に取り付けられる。
ケース本体10’の一側部(鉛筆差込口21’が設けられた側の側面部)には、キャップ部材30’が取り付けられている。
キャップ部材30’は消しゴム部材によって構成されており、内側には鉛筆の後端部を挿入することができる凹部32’が設けられている。外側面はスタンプ部33’として機能される。様々なスタンプ柄のキャップ部材30’を取り揃えておき、所望のキャップ部材30’を選択できるようにしてもよい。
鉛筆を削る際には、図14に示すように、キャップ部材30’を取り外し、鉛筆挿入口21’に鉛筆をさしこんで、糸巻きの要領で回転させる。
短い鉛筆を削る際には、図15に示すように、キャップ部材30’の凹部32’に鉛筆の後端部を差し込んだ状態で使用する。これによって、短い鉛筆でも容易に回転させることができる。
本発明の鉛筆削器は、必ずしもケースにハンドルを設けた「糸巻き式」の鉛筆削器である必要はなく、通常の鉛筆を手で回して削る「手回し式」の鉛筆削器であってもよい。
次に、本発明の第2実施形態に係る鉛筆削器101を、図16を参照して説明する。この鉛筆削器は、2つの切削部を有するものであり、図17に示すように、2つの鉛筆差込口111、121を備えたものである。
この鉛筆削器101は、図18に示す形状に鉛筆2を切削するためのものである。この形状は、既切削鉛筆として提供されることの多い色鉛筆や化粧用鉛筆の切削形状として適するもので、鉛筆芯3の径に対応する内径を有し、鉛筆径よりも小さい外径を有する平坦面からなるリング部4と、該リング部4から傾斜状のテ―パ部5を経て本体部6の周側面に連続する形状である。
このような形状に鉛筆を切削するために本実施形態に係る鉛筆削器101は、ケース110の一側面に2つの鉛筆差込口111、121を備え、他側部に屑収集部112を備えた構造とする。
一方の鉛筆差込口111は、本体部6を傾斜状に切削するための第1の鉛筆差込口111であり、それに隣接する第2の鉛筆差込口121は、傾斜状に切削されたテ―パ部5を、鉛筆芯3に対して直交する方向に切断するための差込口である(図19を参照)。
第1の鉛筆差込口111の延長上に配置される第1の切削部は、鉛筆の本体部6を傾斜状に切削するための部位であり、第1の鉛筆差込口111から、内部に向かう鉛筆導入部113と、縮径する円錐状の芯先保持部114と、を備えて構成される。
芯先保持部114にはスリット115が設けられており、そのスリット115に沿って切削刃116が傾斜状に配設される。この芯先保持部114の先端に、保持された鉛筆の芯が現れる前に切削を停止させるためのストッパ117が配設される。
このように構成することで、第1の鉛筆差込口11に挿入された鉛筆が回転されることで本体部6が傾斜状に切削されていき、鉛筆芯3が現れる直前に切削を停止させることができる。
即ち、木製の本体部6と同時に鉛筆芯3が削られないようにすることができるので、鉛筆芯3との本体部6との間の接着材が剥がれるのを防止でき、鉛筆芯3の中折れを効果的に防止することが可能となる。
この第1の鉛筆差込口111に隣接して配置された第2の鉛筆差込口121からも、内部に向かい鉛筆導入部123が設けられ、その先端に芯先保持部124が形成される。
この芯先保持部124は、縮径する円錐台の形状をなし、その先端部に、差し込まれた鉛筆に対して略直交方向に刃先が延びる第2の切断刃126が配設されている。
第2の切削刃126は、鉛筆2のテ―パ部5を、その中間部から鉛筆芯3に向けて切削することにより、鉛筆芯3を露呈させるものであり、差し込まれた鉛筆2に対して略直交方向に刃先を向けた状態で、鉛筆芯3の周りを相対的に回転する。第2の切削刃126の刃先は、鉛筆芯3を傷つけることなく露呈させることができるような位置まで延びている。
このように第2の切削部を構成すれば、第1の切削部による切削によって形成されたテーパ部5の先端を切り落とし、リング部4から鉛筆芯3が露呈された状態とすることができる(図20を参照)。
このような鉛筆削器101において、第1及び弟2の鉛筆差込口111、121から内部に向かう鉛筆導入部113、123を筒部材113a、123aによって構成し、その筒部材113a、123aの内周に、鉛筆の周側面に摺接されるOリング118、128を固定した。
そして、鉛筆導入部113、123としての筒部材113a、123aを、ベアリング119、129を介してケース110に回転可能に固定した。これによって、鉛筆差込口111、121に挿入された鉛筆と共に筒部材113a、123aが回転された際に、鉛筆芯3を中心に安定した回転となり、更に、この鉛筆導入部113、123において、鉛筆2の周側面がOリング118、128によって固定されるので、鉛筆が回転される際に傾きが生じるのを防止することができる。そのため、鉛筆を切削刃116、126に対して均一の傾きで圧接させることが可能となる。
筒部材113a、123aに圧接される内側ホルダ119a、129aと、ケース110に固定される外側ホルダ119b、129bとの間にベアリング119が介装されるので、滑らかな回転が確保される。
ベアリング119の外側ホルダ119b、129bは、鉛筆導入部113、123に固定された外筒部材113b、123bに圧接されており、芯先保持部114、124を介してケース110に固定された切削刃116、126に対し、均一の傾きで圧接させることが可能となる。これによって、鉛筆芯3の中心性を維持した状態で筒部材113a、123aを回転させることが可能となる。
本実施例の鉛筆削器101においても、ケース本体110の一側部(鉛筆差込口111,121が設けられた側の側面部)に、消しゴム部材からなるキャップ部材130が取り付けられる。キャップ部材130の内側には鉛筆の後端部を挿入することができる凹部132が設けられている。
上記鉛筆削器101の使用状態を説明する。
まず、図21に示すように、鉛筆の後端部をキャップ部材130の凹部132に挿入する。
そして、鉛筆の後端部をキャップ部材130の凹部132に差し込み、その状態で第1の鉛筆差込口11に鉛筆を差し込んで回転させる。ストッパ17に当接するまで回転させることで、鉛筆の周側面が傾斜状に削り取られ、先端にテ―パ部5が形成される(図20(a)を参照)。
その後、第1の鉛筆差込口111から鉛筆を取り出し、第2の鉛筆差込口121に挿入する。鉛筆は第2の保持部124bに保持させた状態で回転され、テ―パ部5の先端が割り取られて芯先が露呈される(図20(b)を参照)。
鉛筆芯3が現れる前に、鉛筆の周りを傾斜状に横削りする工程が停止されるので、鉛筆芯3と共に、木製の本体部が切削されることがなく、本体部2と鉛筆芯3との間に抗力が発生することがない。これによって、本体部2と鉛筆芯3との間の接着材が剥がれるのを防止することができ、本体部6の内部における芯折れ(中折れ)を防止することができる。
本実施形態に係る鉛筆削器101は、鉛筆差込口111、121から芯先保持部114、124までの間に長い保持空間(即ち、鉛筆導入部113、123)を設け、その保持空間に配設された筒部材113a、123aを鉛筆と共に回転させるように構成したが、図22に示す鉛筆削器101’のように、筒部材113a’、123b’をケース110に固定し、筒部材113a’、123a’の中で鉛筆を回転させるようにしてもよい。
筒部材113a’、123a’は、外筒部材113b’、123b’を介してケース110に固定されている。筒部材113a’、123a’の内周面には、湾曲状の周側面からなるOリング118’が取り付けられている。このOリング118’は、弾性変形によって差し込まれた鉛筆2を保持しつつ、滑らかな湾曲面に摺接されながら鉛筆2を回転させる。
鉛筆2は、Oリング118’の湾曲面上を自身の周側面を摺接させながら回転するので、鉛筆芯3を中心として安定に回転させることができる。鉛筆2の太さにバラつきがある場合であっても、Oリング118’の湾曲面によって回転可能な状態に保持されるので、切削刃116、126に対する傾きの均一性を維持することができる。
なお、本実施形態においても、キャップ部材130の表面にスタンプ部を設けてもよい。
本発明は、筆記用具としての鉛筆に限らず、長尺部材の中心に芯材を備えた構造のものを削るものであれば、あらゆる産業分野において使用される鉛筆状部材の削り器に適用することができる。
1、101…鉛筆削器
2…鉛筆
3…鉛筆芯
4…リング部
5…テ―パ部
6…本体部
10、110…ケース本体
11…延長部
12…ハンドル取付部
17…ストッパ
20…側面部材
21、111…鉛筆差込口
22…キャップ保持部
23、113…鉛筆導入部
24、114…芯先保持部
25、115…スリット
26、116…切削刃
28、118…Oリング
29…係止部
30、130…キャップ部材
31…差込口保持部
32、132…凹部
33、133…スタンプ部
40…ハンドル部材
41…取付部
42…抜け止め部
50…蓋部材
60…キーホルダーの取付穴


Claims (6)

  1. 鉛筆差込口(21、111)からケース(10、110)の内部に向かう鉛筆導入部(23、113)と、縮径する円錐状の芯先保持部(24、114)と、を備え、該芯先保持部(24、114)に設けられたスリット(25、115)に沿って切削刃(26、116)を設けて構成された鉛筆削器(1、101)であって、
    前記鉛筆差込口(21、111)を覆うキャップ(30、130)を消しゴム部材で構成したしたことを特徴とする鉛筆削器。
  2. 前記キャップ(30,130)の内側に、鉛筆の後端部を保持する凹部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の鉛筆削器。
  3. 前記鉛筆差込口(21)とは逆の方向からケース(10)の内部に向けて取り付けられるハンドル(40)を、前記鉛筆差込口(21)に差し込まれる鉛筆と平行になるように設けて構成された鉛筆削器(1)であって、
    前記鉛筆差込口(21)が設けられる側面部に、前記凹部(32)に挿入される凸部(22)を設けたことを特徴とする請求項2に記載の鉛筆削器。
  4. 前記キャップ(30、130)の表面部に、所定の図柄を押印するためのスタンプ部(33、133)を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1つの請求項に記載の鉛筆削器。
  5. 前記鉛筆導入部(23、113)を筒状に構成し、その内周に鉛筆の周側面に圧接されるOリング(28、118)を取り付けたことを特徴とする請求項1〜請求項4の何れか1つの請求項に記載の鉛筆削器。
  6. 前記鉛筆導入部(113)を筒部材(113a)によって構成し、該筒部材(113a)をベアリング(119)を介して前記ケース(110)に回転可能に取り付けたことを特徴とする請求項5に記載の鉛筆削器

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