JP2018192655A - 記録装置 - Google Patents

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JP2018192655A JP2017096366A JP2017096366A JP2018192655A JP 2018192655 A JP2018192655 A JP 2018192655A JP 2017096366 A JP2017096366 A JP 2017096366A JP 2017096366 A JP2017096366 A JP 2017096366A JP 2018192655 A JP2018192655 A JP 2018192655A
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Abstract

【課題】インクが配線を伝う現象をより確実に抑制し、ひいては装置の機能をより確実に維持することができる記録装置を提供する。
【解決手段】記録装置は、インクを吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドにインクを供給するインク供給部と、前記記録ヘッドを搭載するとともに、前記インク供給部から前記記録ヘッドへのインク流路の接続及び切断を実行可能な流路中継部を備えた、所定方向に往復動するキャリッジと、前記キャリッジの下側であって、少なくとも一部が前記キャリッジの移動領域と重力方向において重なる位置に配置された配線58と、前記少なくとも一部の配線と前記キャリッジの移動領域との間に配置された防滴部材64とを備えている。
【選択図】図10

Description

本発明は、媒体に記録を行う記録装置、特にインクを吐出して記録を行う記録装置に関する。
媒体に記録を行う記録装置、特にインクを吐出して記録を行うインクジェットプリンターにおいては、装置内部において媒体以外の部分にインクが付着することに起因して発生する不具合が種々存在する。その一つとして、装置内の配線にインクが付着し、毛細管現象によって配線の端部までインクが伝わり、電気的な短絡を招いて正常な通信ができなくなるといった問題がある。
その様な問題に鑑み、特許文献1には、接続ケーブルを伝う液体を塞き止める塞止部を設ける構成が開示されている。
特開2008−062575号公報
上記特許文献1の塞止部は、接続ケーブルに対して側方から強く当接する柱状部で構成されている。しかしながら接続ケーブルが複数のリード線が捻られて構成されたものであると、上記の塞止部ではリード線間を毛細管現象で伝うインクを塞き止めることはできず、課題を解決することができない。
そこで本発明はこの様な状況に鑑みなされたものであり、その目的は、インクが配線を伝う現象をより確実に抑制し、ひいては装置の機能をより確実に維持することができる記録装置を提供することにある。
上記課題を解決する為の、本発明の第1の態様に係る記録装置は、インクを吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドにインクを供給するインク供給部と、前記記録ヘッドを搭載するとともに、前記インク供給部から前記記録ヘッドへのインク流路の接続及び切断を実行可能な流路中継部を備えた、所定方向に往復動するキャリッジと、前記キャリッジの下側であって、少なくとも一部が前記キャリッジの移動領域と重力方向において重なる位置に配置された配線と、前記少なくとも一部の配線と前記キャリッジの移動領域との間に配置された防滴部材と、を備えたことを特徴とする。
本態様によれば、記録装置が備えるキャリッジは、記録ヘッドと、インク供給部から記録ヘッドへのインク流路の接続及び切断を実行可能な流路中継部を備えていることから、前記流路中継部からインクが流出し、キャリッジ下方に位置する配線にインクが滴下する虞がある。
しかしながら本態様によれば、前記少なくとも一部の配線と前記キャリッジの移動領域との間に配置された防滴部材を備えるので、前記防滴部材によって前記配線へのインクの付着を防止或いは抑制することができ、つまり前記配線そのものへのインクの付着を防止或いは抑制することができ、ひいては前記配線を伝ってインクが接点等に達することを防止できる。その結果、装置の機能をより確実に維持することができる。
尚、本明細書における「重力方向」とは、図1に示す記録装置の姿勢におけるZ軸方向だけではなく、記録装置の傾きや姿勢に応じて、インクが重力により落下する方向も含んでいる。
本発明の第2の態様は、第1の態様において、前記キャリッジの底部には、インクを前記キャリッジの内側から外側に排出するインク排出口が設けられ、前記防滴部材の少なくとも一部は、前記キャリッジの移動に伴う前記インク排出口の移動領域の下側であって、前記配線と前記インク排出口の移動領域との間に位置することを特徴とする。
本態様によれば、前記キャリッジの底部には、インクを前記キャリッジの内側から外側に排出するインク排出口が設けられているので、前記キャリッジからインクが滴下する位置が不規則にならず、一定の位置からインクを滴下させることができる。
そして前記防滴部材の少なくとも一部は、前記キャリッジの移動に伴う前記インク排出口の移動領域の下側であって、前記配線と前記インク排出口の移動領域との間に位置するので、前記インク排出口から滴下するインクの前記配線への付着を確実に防止或いは抑制することができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、前記配線を設置する筐体を備え、前記配線は、前記筐体の内側底面から浮いた状態で保持されることを特徴とする。
本態様によれば、前記配線を設置する筐体を備え、前記配線は、前記筐体の内側底面から浮いた状態で保持されるので、前記筐体の内側底面にインクが溜まっても、前記筐体の内側底面から前記配線へのインクの移行を防止或いは抑制できる。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、前記防滴部材は、前記配線の周囲を覆う筒状の部材で構成されることを特徴とする。
本態様によれば、前記防滴部材は、前記配線の周囲を覆う筒状の部材で構成されるので、前記配線をより確実にインクから保護することができる。
本発明の第5の態様は、第4の態様において、前記防滴部材の外面には、前記配線の延在方向と交差する方向に延びる凹部及び凸部の少なくともいずれかが形成されていることを特徴とする。
本態様によれば、前記防滴部材の外面には、前記配線の延在方向と交差する方向に延びる凹部及び凸部の少なくともいずれかが形成されているので、前記防滴部材の外面に付着したインクが前記配線の延在方向に移動して前記配線に付着するといった不具合を回避できる。
本発明の第6の態様は、第4のまたは第5の態様において、前記配線は、前記防滴部材により支持されることを特徴とする。
本態様によれば、前記配線は、前記防滴部材により支持されるので、前記配線の下側からのインクの付着に対して前記配線を保護することができる。
本発明の第7の態様は、第3の態様において、前記配線は、前記筐体の内側底面から上方に突出する支持部により支持されることを特徴とする。
本態様によれば、前記配線は、前記筐体の内側底面から上方に突出する支持部により支持されるので、前記配線が安定して保持される。
本発明の第8の態様は、第3から第7の態様のいずれかにおいて、前記筐体の内側底面には、前記配線の一端側に設けられたコネクタが接続される接続部が設けられ、前記接続部の上部にはカバー部材が設けられ、前記防滴部材が、前記カバー部材から延在していることを特徴とする。
本態様によれば、前記配線の一端側に設けられたコネクタが接続される接続部の上部にはカバー部材が設けられ、前記防滴部材が、前記カバー部材から延在しているので、前記接続部と前記配線を、前記カバー部材と前記防滴部材とによってインクから保護することができる。
本発明の第9の態様は、第8の態様において、前記接続部は、前記筐体の内側底面から上方に立ち上がる壁によって囲われており、前記カバー部材は、前記壁によって囲われた領域よりも広い範囲を覆うことを特徴とする。
本態様によれば、前記接続部は、前記筐体の内側底面から上方に立ち上がる壁によって囲われており、前記カバー部材は、前記壁によって囲われた領域よりも広い範囲を覆うので、前記接続部の周囲及び上方が覆われた状態となり、前記接続部へのインクの付着を確実に抑制できる。
本発明の第10の態様は、第8または第9の態様において、前記カバー部材の上面には、前記防滴部材の延在方向とは異なる方向にインクを導くガイドが設けられていることを特徴とする。
本態様によれば、前記カバー部材の上面には、前記防滴部材の延在方向とは異なる方向にインクを導くガイドが設けられているので、前記カバー部材に付着したインクが前記防滴部材即ち前記配線に向かうことを抑制できる。
本発明の第11の態様は、第8から第10の態様のいずれかにおいて、前記カバー部材と前記防滴部材とを連結する連結部を有し、前記連結部は、前記キャリッジの移動に伴う前記インク排出口の移動領域の下側から外れた位置にあることを特徴とする。
本態様によれば、前記カバー部材と前記防滴部材とを連結する連結部を有し、前記連結部は、前記キャリッジの移動に伴う前記インク排出口の移動領域の下側から外れた位置にあるので、前記連結部にインクが付着しひいては前記防滴部材や前記カバー部材の内側にインクが進入することを回避できる。
本発明の第12の態様は、第1から第11の態様のいずれかにおいて、前記配線は、前記キャリッジがホームポジションにある際の当該キャリッジの下側に位置することを特徴とする。
本態様によれば、前記配線は、前記キャリッジがホームポジションにある際の当該キャリッジの下側に位置するので、前記配線に向かってインクが滴下する可能性が高くなるが、上述した第1から第11の態様により、前記配線へのインクの付着を防止或いは抑制できる。
本発明の第13の態様は、第1から第12の態様のいずれかにおいて、前記防滴部材は可撓性を有することを特徴とする。
本態様によれば、前記防滴部材は可撓性を有するので、前記配線の曲がり状態に対して容易に対応することができる。
本発明の第14の態様は、第1から第13の態様のいずれかにおいて、前記インク供給部は、前記キャリッジとは別の配置位置に設けられ、前記インク供給部と前記流路中継部とが、インクチューブによって接続されることを特徴とする。
本態様によれば、前記インク供給部は、前記キャリッジとは別の配置位置に設けられ、前記インク供給部と前記流路中継部とが、インクチューブによって接続された構成において、上述した第1から第13の態様のいずれかと同様な作用効果が得られる。
本発明に係るプリンターの外観斜視図。 本発明に係るプリンターの装置本体の斜視図。 インクチューブが装着された状態のキャリッジの斜視図。 インクチューブを取り外した状態のキャリッジの斜視図。 キャリッジの筐体の平面図。 装置本体を構成する筐体の底部及び底部に設けられた接続部を示す斜視図。 装置本体を構成する筐体の底部及び底部に設けられた接続部を示す断面図。 装置本体の筐体の底部に増設ユニットを装着した状態における接続部を示す断面図。 接続部に接続されたコネクタから延設された配線の経路を示す斜視図。 配線をカバー部材及び防滴部材により覆った状態を示す斜視図。 カバー部材及び防滴部材の斜視図。 防滴部材の斜視図。 カバー部材と防滴部材との連結部を示す断面図。 カバー部材及び防滴部材と、キャップ手段との関係を示す斜視図。 カバー部材及び防滴部材と、キャリッジとの関係を示す斜視図。 カバー部材及び防滴部材と、キャリッジとの関係を示す平面図。 第2の実施例に係る配線の支持部及びカバー部材を示す概要図。 第2の実施例の変更例に係る配線のカバー部材を示す概要図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、各実施例において同一の構成については、同一の符号を付し、最初の実施例においてのみ説明し、以後の実施例においてはその構成の説明を省略する。
図1は本発明に係るプリンターの外観斜視図であり、図2は本発明に係るプリンターの装置本体の斜視図であり、図3はインクチューブが装着された状態のキャリッジの斜視図であり、図4はインクチューブを取り外した状態のキャリッジの斜視図である。
図5はキャリッジの筐体の平面図であり、図6は装置本体を構成する筐体の底部及び底部に設けられた接続部を示す斜視図であり、図7は装置本体を構成する筐体の底部及び底部に設けられた接続部を示す断面図であり、図8は装置本体の筐体の底部に増設ユニットを装着した状態における接続部を示す断面図である。
図9は接続部に接続されたコネクタから延設された配線の経路を示す斜視図であり、図10は配線をカバー部材及び防滴部材により覆った状態を示す斜視図であり、図11はカバー部材及び防滴部材の斜視図であり、図12は防滴部材の斜視図である。
図13はカバー部材と防滴部材との連結部を示す断面図であり、図14はカバー部材及び防滴部材と、キャップ手段との関係を示す斜視図であり、図15はカバー部材及び防滴部材と、キャリッジとの関係を示す斜視図である。
図16はカバー部材及び防滴部材と、キャリッジとの関係を示す平面図であり、図17は第2の実施例に係る配線の支持部及びカバー部材を示す概要図であり、図18は第2の実施例の変更例に係る配線のカバー部材を示す概要図。
また、各図において示すX−Y−Z座標系はX方向が媒体の幅方向、すなわち装置幅方向を示し、Y方向が記録装置内の搬送経路における媒体の搬送方向、すなわち装置奥行き方向を示し、Z方向が装置高さ方向を示している。
■■■第1の実施例■■■■
<<<プリンターの概要>>>
図1において、プリンター(複合機)10は装置本体(記録装置本体)12と、スキャナーユニット14とを備えている。スキャナーユニット14は装置本体12の上方(+Z方向側)に配置され、スキャナーユニット14の原稿カバー(ADF)14aはスキャナーユニット14に対して装置背面側(−Y方向側)を支点として回動可能に取り付けられている。具体的には、スキャナーユニット14の原稿カバー(ADF)14aは、スキャナーユニット14に対して閉じた姿勢(図1実線部)と、装置背面側に回動した開いた姿勢(符号14a−1が付された二点鎖線部)とを切り換え可能である。
装置本体12の前面側(+Y方向側)には、操作部16及び排出口18が設けられており、排出口18の下方には、媒体受けトレイ20が設けられている。媒体受けトレイ20の下方には、装置本体12の前面側から装置本体12に挿抜可能な媒体収容カセット22が設けられている。
さらに、本実施例では、装置本体12の下部には、増設ユニット24が装着されている。増設ユニット24には、前面側から増設ユニット24に挿抜可能な媒体収容カセット26が設けられている。
図2において、装置本体12は、装置本体12の底部の少なくとも一部を構成する筐体28と、インク供給部30と、キャリッジ32と、制御部34と、電源部36とを備えている。筐体28には、媒体収容カセット22が挿抜可能に装着されている。筐体28の上方において、装置奥行き方向前面側には、インク供給部30及びキャリッジ32が配置されている。具体的には、インク供給部30は装置本体12内において+X方向側端部に配置されている。インク供給部30には、複数のインクカートリッジ38が、インク供給部30の前面側からインク供給部30に対して挿抜可能に装着されている。各インクカートリッジ38には、一例としてブラック、マゼンタ、シアン、イエロー等のインクが収容されている。
装置幅方向においてインク供給部30の右方(−X方向側)には、キャリッジ32が配置されている。キャリッジ32は、X軸方向に沿って移動可能に構成されている。キャリッジ32の下部には、インク供給部30から供給されるインクを吐出可能な複数の吐出ノズルを備えた記録ヘッド40(図1破線部)が設けられている。
装置本体12において、インク供給部30及びキャリッジ32が設けられた領域に対して装置奥行き方向背面側には制御部34及び電源部36が設けられている。本実施例では、装置幅方向において装置本体12の右側端部に制御部34が設けられ、左側端部に電源部36が設けられている。図示していないが、電源部36と制御部34とは、ケーブルで電気的に接続されており、電源部36から制御部34に電力が供給されている。尚、本実施例において、制御部34は、複数の電子部品を備える回路基板として構成されている。
<<<キャリッジについて>>>
図3及び図4において、キャリッジ32の構成について説明する。本実施例において、キャリッジ32は、装置高さ方向上方に開口する箱状の筐体32aを備えている。筐体32aの背面側には、装置本体12に設けられ、X軸方向に延びるガイド軸42が挿通されている。本実施例では、キャリッジ32は、ガイド軸42に沿ってX軸方向に往復動可能に構成されている。キャリッジ32の筐体32a内には、流路中継部44(図4)が配置されている。
図3において、流路中継部44(図3における破線部及び図4)には、インク流路接続部材46が接続されている。インク流路接続部材46から、複数のインクチューブ48が−X方向側に延出し、装置高さ方向上方側に湾曲して+X方向側に向きを変えて、インク供給部30まで延びている。インク流路接続部材46及び複数のインクチューブ48は、インク供給部30から流路中継部44までのインク流路50を構成している。流路中継部44は、不図示の流路により記録ヘッド40と接続されている。従って、インク供給部30からインク流路50及び流路中継部44を介して記録ヘッド40に向けてインクが供給される。
図5において、キャリッジ32の筐体32aの底部32bには、記録ヘッド40がセットされる開口部32cが設けられている。さらに底部32bには、筐体32a内から筐体32aの外にインクを排出するためのインク排出口32dが設けられている。本実施例において、インク排出口32dは、一例として2箇所設けられている。これにより、インク流路接続部材46と流路中継部44との接続状態が不完全な状態、あるいは流路中継部44からインク流路接続部材46が脱落した状態において、インクが筐体32a内に漏れ出ても、インク排出口32dを介してインクを筐体32a内から排出することができる。
<<<カバー部材及び防滴部材について>>>
次いで、図6ないし図16において、増設ユニット24と制御部34との間の電気配線について説明する。図6及び図7において、装置本体12の底部を構成する筐体28の内側底面28aには、開口部28b(図7)が形成されている。開口部28bの周囲は、筐体28の内側底面28aより装置高さ方向上方側に立ち上がる壁28cによって囲われている。
開口部28bには、接続部(コネクタ)52(図6)が設けられている。したがって、接続部52も壁28cにより囲まれている。図7に示すように、接続部52の一端側(図7において装置高さ方向上方側)には第1端子52aが設けられ、他端側(装置高さ方向下方側)には第2端子52bが設けられている。
さらに、筐体28の底部には、位置決め部28dが形成されている。図8において、装置本体12に増設ユニット24が装着されると、増設ユニット24に設けられた、装置高さ方向上方側に突出する位置決めピン24aが位置決め部28d内に挿入され、位置決め部28dと位置決めピン24aとが係合する。これにより、装置本体12に対する増設ユニット24の位置決めが成される。
装置本体12に増設ユニット24が装着されると、接続部52の第2端子52bにコネクタ54が接続される。コネクタ54は、増設ユニット24内の不図示の配線の一端部に接続されている。不図示の配線の他端部は、増設ユニット24内に設けられた増設ユニット回路基板56(図2における二点鎖線部)に接続されている。
図9において、接続部52の第1端子52aには、配線58の一端部に設けられたコネクタ60が接続されている。本実施例において、配線58の他端部は、制御部34に接続されている。これにより制御部34と増設ユニット回路基板56とは、配線58、接続部52等を介して電気的に接続されている。
図10に示すように、装置本体12の背面側に設けられた制御部34から延出した配線58は、制御部34とキャリッジ32の移動領域とを区切るフレーム62に設けられた開口62aからキャリッジ32の移動領域内に延出している。キャリッジ32の移動領域内に延出した配線58は、防滴部材64に覆われた状態で防滴部材64に支持され、接続部52まで延びている。接続部52の上方には、カバー部材66が配置され、カバー部材66が接続部52を覆っている。尚、図7、図8及び図14ないし図16においてフレーム62の図示を省略している。
図11ないし図13において、防滴部材64及びカバー部材66について説明する。図12において、防滴部材64は筒状に形成され、その内部に配線58を挿通することが可能に構成されている。本実施例において、防滴部材64は、可撓性を有する材質、一例としてエストラマーで形成されている。より具体的には、防滴部材64は一例としてシリコーンゴムで形成されている。
防滴部材64の外面には、防滴部材64の長手方向(図12においてY軸方向)と交差する方向(図12においてX軸方向又はZ軸方向)に延びる凹部あるいは凸部が形成されている。具体的には、一例として防滴部材64の外面に、連続した凹凸形状、所謂蛇腹形状を有する凹凸部64aが形成されている。本実施例では、凹凸部64aは、防滴部材64の長手方向に間隔をおいて2箇所設けられている。さらに、防滴部材64の外面には、枠状の掛止部64bが形成されている。本実施例では、掛止部64bも防滴部材64の長手方向に間隔をおいて2箇所設けられている。さらに、防滴部材64の一端側には、他端側よりも直径の大きい大径部64cが形成されている。
再度、図11及び図13において、カバー部材66について説明する。カバー部材66は、上面66aと、上面66aの周囲を取り囲むように形成されたガイド66bと、防滴部材取付部66cと、固定部66dとを備えている。図13に示すように防滴部材取付部66cは、円筒状に形成されて開口しており、カバー部材66の外側と内側とを連通している。本実施例において防滴部材取付部66cは、防滴部材64の大径部64cに嵌合するように構成されている。具体的には、防滴部材取付部66cと大径部64cと嵌合させた際、径方向において締まり嵌めとなるように大径部64cの内径寸法及び、防滴部材取付部66cの外径寸法が設定されている。本実施例では、防滴部材取付部66cと大径部64cとは、防滴部材64及びカバー部材66の連結部68を構成している。
図11においてガイド66bは、上面66aの周囲を取り囲むとともに、防滴部材取付部66cと反対の側(図11において+Y方向側)の一部が切り欠かれている。固定部66dは、上面66aにおいてガイド66bが切り欠かれている部分に対応する位置において、上面66aよりも装置高さ方向下方側に形成されている。
本実施例において、上面66aにインクが滴下し、その一部がガイド66bに触れた場合、インクは毛細管現象により、ガイド66bを伝って、防滴部材64と反対の側(図11における+Y方向側)に流れ、ガイド66bが切り欠かれた部分において上面66aから装置高さ方向下方側に設けられた固定部66dに向けて流れ落ちるように構成されている。
図9、図10、図14ないし図16において、配線58、防滴部材64及びカバー部材66とキャリッジ32との関係について説明する。図9及び図10においてカバー部材66は、筐体28の内側底面28aの壁28cに囲まれた領域70と、当該領域70の周りも覆うように筐体28に配置されている。具体的には、カバー部材66の固定部66dが、不図示の粘着部材(粘着シート)等により筐体28の底面28eに貼り付けられている。
図7に示すように、カバー部材66は、筐体28において壁28cに囲まれた領域70の上方を覆っている。これにより、領域70はカバー部材66の上面66a及び壁28cに囲まれる空間となるので、当該領域70内へのインクの流入をより確実に防止できる。
図10に示すように防滴部材64は、筐体28に取り付けられたカバー部材66から−Y軸方向側に延び、フレーム62の手前で向きを装置高さ方向上方側に変えて、開口62aに対応する高さまで延びている。防滴部材64においてその向きを変える位置には、蛇腹状の凹凸部64aが形成されているので、容易に防滴部材64の形状を変化させることができ、筐体28及びフレーム62に沿った形状とすることができる。その結果、防滴部材64は、開口62aに対応する位置まで配線58を覆うことができ、配線58の露出を極力抑制することができる。
フレーム62及び筐体28には掛止部材72が設けられている。図10において、掛止部材72は、防滴部材64の掛止部64bと係合している。これにより、防滴部材64の筐体28に対する位置が規定される。
図14において、カバー部材66の背面側から−Y方向側に延設された防滴部材64の装置高さ方向上方には、記録ヘッド40の少なくともノズル面を覆うキャップ手段74が配置されている。キャップ手段74はキャップ74aを備えている。キャップ74aは、装置高さ方向に変位可能に構成されている。本実施例においてキャップ74aは、装置高さ方向上方に変位して、キャリッジ32の記録ヘッド40を覆うキャップ位置と、装置高さ方向において記録ヘッド40から離間した退避位置とを切り換え可能に構成されている。
さらに、図15に示すように、本実施例では、装置幅方向右側端部(−X方向側端部)がキャリッジ32のホームポジションとして設定されている。キャリッジ32がホームポジションに位置すると、キャリッジ32は、カバー部材66の背面側から−Y方向側に延設された防滴部材64の装置高さ方向上方に位置することとなる。したがって、防滴部材64の少なくとも一部は、キャリッジ32の移動領域内においてキャリッジ32の装置高さ方向下方側に配置されている。
図16において、キャリッジ32がホームポジションに位置する際におけるキャリッジ32と、防滴部材64及びカバー部材66との関係について説明する。図16において、符号Sが付された領域(二点鎖線で囲まれた領域)は、キャリッジ32の筐体32aの底部32b(図5)に設けられたインク排出口32dの移動領域である。本実施例において、防滴部材64とカバー部材66との連結部68は、Y軸方向においてインク排出口32dの移動領域Sの下側から外れた位置、より具体的には+Y方向側に位置している。
さらに、本実施例では、Y軸方向においてインク排出口32dの移動領域Sの下側には、防滴部材64の凹凸部64aが位置している。ここで、インク排出口32dからインクが漏れ出た場合、漏れ出たインクは防滴部材64の凹凸部64aに滴下する。図16において凹凸部64aは、Y軸方向に凹凸が連続するように形成され、凹凸部64aの凹部または凸部は、X軸方向に延設されている。これにより、凹凸部64aにインクが付着すると、凹凸部64aは、凹部または凸部に沿ってインクがX軸方向に流れることを許容するが、インクが凹部または凸部を乗り越えてY軸方向、特に連結部68に向けて流れることを規制する。
さらに、連結部68は、Y軸方向においてインク排出口32dの移動領域Sからずれた位置に位置しているので、インク排出口32dから漏れ出たインクが連結部68に直接付着することを防止できる。その結果、インクが連結部68から防滴部材64の内部、あるいは、カバー部材66により覆われた領域70内に入り込むことを防止でき、配線58、コネクタ60及び接続部52のいずれかにインクが付着することを防止できる。
本実施例では、インク排出口32dの移動領域Sの下側を通る配線58は、装置高さ方向において配線58とキャリッジ32との間には防滴部材64の少なくとも一部が位置しており、防滴部材64が配線58にインクが付着することを防止できる。より詳しくは、筒状の防滴部材64内に配線58が通されているので、インクが防滴部材64の上方から滴下した場合だけでなく、筐体28の内側底面28aにインクが溜まっている場合でも防滴部材64が配線58へのインクの付着を抑制、あるいは防止できる。
本実施例ではキャリッジ32が記録動作を実行する際、ホームポジションにおいて記録ヘッド40のノズルからインクをキャップ74aに向けて吐出するフラッシング動作が行われる場合がある。フラッシング動作において吐出されたインクの一部はインクミストとなって装置本体12内を漂うことがある。これらインクミストの一部は、装置本体12内を漂ううちに防滴部材64の外面やカバー部材66に付着することがある。本実施例では、防滴部材64を筒状に形成し、配線58を防滴部材64の内側に通しているので、防滴部材64内にインクミストが入り込むことを抑制でき、インクミストが配線58に付着することを抑制できる。
<<<第1の実施例の変更例>>>
(1)本実施例において、防滴部材64の外面に防滴部材64の長手方向に間隔を空けて凹凸部64aを2箇所設ける構成としたが、この構成に代えて、防滴部材64において必要に応じて適宜1箇所、あるいは複数の箇所に凹凸部64aを設けてもよく、あるいは防滴部材64の長手方向全てに連続した凹凸部64aを設けてもよい。また、本実施例では、凹部及び凸部が連続して凹凸部64aを形成する構成としたが、凹部及び凸部のいずれか一方のみを単独で防滴部材64の外面に構成してもよい。
(2)本実施例において、カバー部材66の上面66aの周囲を取り囲むガイド66bを防滴部材64と反対の側(図11における+Y方向側)の一部を切り欠いてインクを固定部66dの側に案内する構成としたが、この構成に代えて、ガイド66bの切り欠き部分を図16における上面66aの+X方向側端部、あるいは−X方向側端部に設け、上面66aに付着したインクを防滴部材64と接続された側と異なる側である上面66aの+X方向側端部、あるいは−X方向側端部に案内する構成としてもよい。
(3)本実施例では、インク供給部30からインク流路50を介してキャリッジ32の記録ヘッド40にインクを供給する構成としたが、この構成に代えて、キャリッジ32に着脱可能なインクカートリッジ、あるいはキャリッジ32に固定されてインクを補充可能なインクカートリッジを装着してインクカートリッジから記録ヘッド40へインクを供給する構成としてもよい。
(4)本実施例において防滴部材64は、カバー部材66から−Y方向に向かって真っ直ぐ延び、Y軸方向においてフレーム62に対応する位置で、装置高さ方向上方に向かって延びる構成としたが、この構成に代えて、カバー部材66から−Y方向に向かって延び、Y軸方向においてフレーム62に対応する位置で、向きを−Y方向側に向きを変えてもよく、あるいは、カバー部材66から−Y方向に向かって延出後、+X方向あるいは−X方向に曲がった後、−Y方向側に延びてもよい。防滴部材64の経路については、装置本体12内のスペースや、構成部品との干渉を避けて適宜任意のコースを取るように配置してもよい。さらに、防滴部材64の長さが、設定した装置本体12内の経路よりも長い場合は、適宜切断して使用してもよい。
(5)本実施例では、配線58を筒状の防滴部材64内を通す構成としたが、この構成に代えて、熱収縮チューブ内に配線58を通してから、熱収縮チューブの一端をカバー部材66に取り付ける構成としてもよい。
(6)本実施例では、筒状の防滴部材64をシリコーンゴムで形成したが、この構成に代えて、ラテックス材により防滴部材64を形成し、内径を拡げて配線58を通した後、ラテックス材の一端をカバー部材66の防滴部材取付部66cに被せて使用してもよい。
■■■第2の実施例■■■■
次いで、図17において、第2の実施例について説明する。本実施例では、筐体28の内側底面28aから装置高さ方向上方側に突出する支持部76が形成されている。支持部76は、一例として、筐体28において接続部52が設けられた位置から−Y軸方向に延び、フレーム62に対応する位置まで延びている。本実施例において配線58は、支持部76の上部に配置され、支持部76に支持されている。
配線58及び支持部76の上方には、防滴部材78が配置されている。本実施例における防滴部材78は、一例として庇状に形成されている。防滴部材78は、支持部76の経路に沿って、配線58の上方で配線58を覆うように構成されている。本実施例において、庇状の防滴部材78の上方からインクが滴下した場合、インクは防滴部材78の外面78aに沿って流れるので、庇状の防滴部材78の内側に配置された配線58にインクが付着することを防止できる。
さらに、本実施例では、支持部76を筐体28の内側底面28aから装置高さ方向上方側に突出させて、その上部に配線58を配置しているので、内側底面28aにインクが付着したとしても当該インクが支持部76を伝って配線58に付着することを抑制できる。本実施例では、支持部76に配線58を支持させているので、配線58を安定して保持することができる。
<<<第2の実施例の変更例>>>
本実施例では、筐体28の内側底面28aから装置高さ方向上方側に突出する支持部76を設け、支持部76に配線58を支持させ、配線58及び支持部76の上方に防滴部材78を配置する構成としたが、この構成に代えて、筐体28の内側底面28aに支持部76を設けずに、防滴部材80に配線58を保持させる構成としてもよい。具体的には、図18に示すように、庇状の防滴部材80に保持部80aを設けている。保持部80aは、配線58を保持している。本変更例では、配線58は、筐体28の内側底面28aから浮き上がった状態で保持されるとともに、庇状の防滴部材80により上方が覆われているので、内側底面28aにインクが溜まった状態でも、配線58にインクが付着することを抑制、あるいは防止できる。
上記説明をまとめるとプリンター10は、インクを吐出する記録ヘッド40と、記録ヘッド40にインクを供給するインク供給部30と、記録ヘッド40を搭載するとともに、インク供給部30から記録ヘッド40へのインク流路50の接続及び切断を実行可能な流路中継部44を備えた、所定方向に往復動するキャリッジ32と、キャリッジ32の下側であって、少なくとも一部がキャリッジ32の移動領域と重力方向において重なる位置に配置された配線58と、少なくとも一部の配線58とキャリッジ32の移動領域との間に配置された防滴部材64(図11及び図12)、78(図17)、80(図18)と、を備えている。
上記構成によれば、プリンター10が備えるキャリッジ32は、記録ヘッド40と、インク供給部30から記録ヘッド40へのインク流路50の接続及び切断を実行可能な流路中継部44を備えていることから、流路中継部44からインクが流出し、キャリッジ下方に位置する配線58にインクが滴下する虞がある。
しかしながら上記構成によれば、少なくとも一部の配線58とキャリッジ32の移動領域との間に配置された防滴部材64(図11及び図12)、78(図17)、80(図18)を備えるので、防滴部材64、78、80によって配線58へのインクの付着を防止或いは抑制することができ、つまり配線58そのものへのインクの付着を防止或いは抑制することができ、ひいては配線58を伝ってインクが接点等に達することを防止できる。その結果、装置の機能をより確実に維持することができる。
キャリッジ32の底部32bには、インクをキャリッジ32の内側から外側に排出するインク排出口32dが設けられ、防滴部材64、78、80の少なくとも一部は、キャリッジ32の移動に伴うインク排出口32dの移動領域Sの下側であって、配線58とインク排出口32dの移動領域Sとの間に位置する。
上記構成によれば、キャリッジ32の底部32bには、インクをキャリッジ32の内側から外側に排出するインク排出口32dが設けられているので、キャリッジ32からインクが滴下する位置が不規則にならず、一定の位置からインクを滴下させることができる。そして防滴部材64、78、80の少なくとも一部は、キャリッジ32の移動に伴うインク排出口32dの移動領域Sの下側であって、配線58とインク排出口32dの移動領域Sとの間に位置するので、インク排出口32dから滴下するインクの配線58への付着を確実に防止或いは抑制することができる。
配線58を設置する筐体28を備え、配線58は、筐体28の内側底面28aから浮いた状態で保持される。この構成によれば、防滴部材80(図18)の保持部80aにより配線58が筐体28の内側底面28aから浮いた状態で保持されるので、筐体28の内側底面28aにインクが溜まっても、筐体28の内側底面28aから配線58へのインクの移行を防止或いは抑制できる。
防滴部材64(図12)は、配線58の周囲を覆う筒状の部材で構成される。この構成によれば、防滴部材64は、配線58の周囲を覆う筒状の部材で構成されるので、配線58をより確実にインクから保護することができる。
防滴部材64(図12)の外面には、配線58の延在方向と交差する方向であるX軸方向に延びる凹部及び凸部の少なくともいずれかが形成されている。この構成によれば、防滴部材64の外面に凹凸部64aが形成されているので、防滴部材64の外面に付着したインクが配線58の延在方向に移動して配線58に付着するといった不具合を回避できる。
配線58は、防滴部材64により支持される。この構成によれば、配線58の下側からのインクの付着に対して配線58を保護することができる。
配線58は、筐体28の内側底面28aから上方に突出する支持部76(図17)により支持される。この構成によれば、配線58が安定して保持される。さらに、配線58は内側底面28aの上方で保持されるので、内側底面28aにインクが溜まった場合でも、配線58に溜まったインクが付着することを抑制、あるいは防止できる。
筐体28の内側底面28aには、配線58の一端側に設けられたコネクタ60が接続される接続部52が設けられ、接続部52(図8)の上部にはカバー部材66(図10)が設けられ、防滴部材64が、カバー部材66から延在している。この構成によれば、接続部52と配線58を、カバー部材66と防滴部材64とによってインクから保護することができる。
接続部52は、筐体28の内側底面28aから上方に立ち上がる壁28c(図6)によって囲われており、カバー部材66は、壁28cによって囲われた領域よりも広い範囲を覆う。この構成によれば、接続部52の周囲及び上方が覆われた状態となり、接続部52へのインクの付着を確実に抑制できる。
カバー部材66の上面66aには、防滴部材64の延在方向とは異なる方向、一例として実施例では、+Y方向側にインクを導くガイド66bが設けられている。この構成によれば、カバー部材66に付着したインクが防滴部材64即ち配線58に向かうことを抑制できる。
カバー部材66と防滴部材64とを連結する連結部68を有し、連結部68は、キャリッジ32の移動に伴うインク排出口32dの移動領域Sの下側から外れた位置にある。この構成によれば、連結部68にインクが付着しひいては防滴部材64やカバー部材66の内側にインクが進入することを回避できる。
配線58は、キャリッジ32がホームポジションにある際の当該キャリッジ32の下側に位置する。この構成によれば、配線58に向かってインクが滴下する可能性が高くなるが、配線58へのインクの付着を防止或いは抑制できる。
防滴部材64は可撓性を有する。この構成によれば、配線58の曲がり状態に対して容易に対応することができる。
インク供給部30は、キャリッジ32とは別の配置位置、より具体的には装置本体12内においてキャリッジ32の移動領域に対して装置幅方向左方側に設けられ、インク供給部30と流路中継部44とが、インクチューブ48によって接続される。
また、本実施形態では本発明に係る防滴部材64及びカバー部材66を記録装置の一例としてのインクジェットプリンターに適用したが、その他液体噴射装置一般に適用することも可能である。
ここで、液体噴射装置とは、インクジェット式記録ヘッドが用いられ、該記録ヘッドからインクを吐出して被記録媒体に記録を行うプリンター、複写機及びファクシミリ等の記録装置に限らず、インクに代えてその用途に対応する液体を前記インクジェット式記録ヘッドに相当する液体噴射ヘッドから被記録媒体に相当する被噴射媒体に噴射して、前記液体を前記被噴射媒体に付着させる装置を含むものである。
液体噴射ヘッドとして、前記記録ヘッドの他に、液晶ディスプレー等のカラーフィルター製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレーや面発光ディスプレー(FED)等の電極形成に用いられる電極材(導電ペースト)噴射ヘッド、バイオチップ製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド、精密ピペットとしての試料噴射ヘッド等が挙げられる。
また、液体噴射装置として、液体噴射ヘッドを走査するシリアル方式を一例としたが、記録ヘッドを走査させずに、記録媒体の幅全域に液体を噴射可能なライン方式の液体噴射装置も含むものとする。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
10…プリンター、12…装置本体、14…スキャナーユニット、14a…原稿カバー(ADF)、16…操作部、18…排出口、20…媒体受けトレイ、22、26…媒体収容カセット、24…増設ユニット、24a…位置決めピン、28、32a…筐体、28a…内側底面、28b、32c…開口部、28c…壁、28d…位置決め部、28e…底面、30…インク供給部、32…キャリッジ、32b…底部、32d…インク排出口、34…制御部、36…電源部、38…インクカートリッジ、40…記録ヘッド、42…ガイド軸、44…流路中継部、46…インク流路接続部材、48…インクチューブ、50…インク流路、52…接続部、52a…第1端子、52b…第2端子、54、60…コネクタ、56…増設ユニット回路基板、58…配線、62…フレーム、62a…開口、64、78、80…防滴部材、64a…凹凸部、64b…掛止部、64c…大径部、66…カバー部材、66a…上面、66b…ガイド、66c…防滴部材取付部、66d…固定部、68……連結部、70…領域、72…掛止部材、74…キャップ手段、74a…キャップ、76…支持部、78a…外面、80a…保持部、S…移動領域

Claims (14)

  1. インクを吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドにインクを供給するインク供給部と、
    前記記録ヘッドを搭載するとともに、前記インク供給部から前記記録ヘッドへのインク流路の接続及び切断を実行可能な流路中継部を備えた、所定方向に往復動するキャリッジと、
    前記キャリッジの下側であって、少なくとも一部が前記キャリッジの移動領域と重力方向において重なる位置に配置された配線と、
    前記少なくとも一部の配線と前記キャリッジの移動領域との間に配置された防滴部材と、
    を備えた記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記キャリッジの底部には、インクを前記キャリッジの内側から外側に排出するインク排出口が設けられ、
    前記防滴部材の少なくとも一部は、前記キャリッジの移動に伴う前記インク排出口の移動領域の下側であって、前記配線と前記インク排出口の移動領域との間に位置する、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置において、前記配線を設置する筐体を備え、
    前記配線は、前記筐体の内側底面から浮いた状態で保持される、
    ことを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3に記載の記録装置において、前記防滴部材は、前記配線の周囲を覆う筒状の部材で構成される、
    ことを特徴とする記録装置。
  5. 請求項4に記載の記録装置において、前記防滴部材の外面には、前記配線の延在方向と交差する方向に延びる凹部及び凸部の少なくともいずれかが形成されている、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の記録装置において、前記配線は、前記防滴部材により支持される、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 請求項3に記載の記録装置において、前記配線は、前記筐体の内側底面から上方に突出する支持部により支持される、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 請求項3から請求項7のいずれか一項に記載の記録装置において、前記筐体の内側底部には、前記配線の一端側に設けられたコネクタが接続される接続部が設けられ、
    前記接続部の上部にはカバー部材が設けられ、
    前記防滴部材が、前記カバー部材から延在している、
    ことを特徴とする記録装置。
  9. 請求項8に記載の記録装置において、前記接続部は、前記筐体の内側底面から上方に立ち上がる壁によって囲われており、
    前記カバー部材は、前記壁によって囲われた領域よりも広い範囲を覆う、
    ことを特徴とする記録装置。
  10. 請求項8または請求項9に記載の記録装置において、前記カバー部材の上面には、前記防滴部材の延在方向とは異なる方向にインクを導くガイドが設けられている、
    ことを特徴とする記録装置。
  11. 請求項8から請求項10のいずれか一項に記載の記録装置において、前記カバー部材と前記防滴部材とを連結する連結部を有し、
    前記連結部は、前記キャリッジの移動に伴う前記インク排出口の移動領域の下側から外れた位置にある、
    ことを特徴とする記録装置。
  12. 請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の記録装置において、前記配線は、前記キャリッジがホームポジションにある際の当該キャリッジの下側に位置する、
    ことを特徴とする記録装置。
  13. 請求項1から請求項12のいずれか一項に記載の記録装置において、前記防滴部材は可撓性を有する、
    ことを特徴とする記録装置。
  14. 請求項1から請求項13のいずれか一項に記載の記録装置において、前記インク供給部は、前記キャリッジとは別の配置位置に設けられ、
    前記インク供給部と前記流路中継部とが、インクチューブによって接続される、
    ことを特徴とする記録装置。

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