JP2018192538A - 超仕上げ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】砥石3を揺動させることによりワーク1の被加工面を超仕上げする超仕上げ装置2において、砥石3の揺動速度を可及的に向上可能とする。【解決手段】クランク軸9の一端側にその中心300から偏心した位置に設けられるクランクピン93と、揺動アーム62の自由端側に設けられる偏心軸63とが連接棒10で連接されている。クランク軸9の一端側には、当該クランク軸9の回転をバランスさせるための第1バランスウェイト11が設けられている。また、揺動アーム62の取付側には、当該揺動アーム62および砥石ヘッド5の揺動運動の慣性力をバランスさせるための第2バランスウェイト12が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、砥石を揺動させることによりワーク(例えば軸受軌道輪など)の被加工面(例えば軸受軌道輪の軌道面など)を超仕上げする超仕上げ装置に関する。
従来のこの種の超仕上げ装置として、例えば特許文献1,2が挙げられる。前記特許文献1,2には、ワークである軸受軌道輪を回転させておいて、当該軸受軌道輪の軌道面の円周上の1ヶ所に対して砥石を当てた状態で、当該砥石を前記軸受軌道輪の回転中心軸線と平行な方向に揺動させる、ということが記載されている。
特許文献1,2では、共に、駆動系の回転動力を砥石の揺動動力に変換するようになっている。特許文献1では駆動系(サーボモータ)の回転軸と砥石の揺動軸とが隣り合わせに平行に配置されるようになっている。これに対し、特許文献2では、駆動系(モータ)の回転軸と砥石の揺動軸とが平行に配置されているものの、それらが軸方向にずらされて配置されるようになっている。このように、特許文献1の方が特許文献2に比べてコンパクトな外形になっていると言える。
特開2002−254293号公報 特許第5609904号公報
上記特許文献1,2の超仕上げ装置では、いずれも、前記砥石の揺動動作を高速化すると、振動が激しくなって加工精度が低下するなど、揺動速度の向上に限界がある。そのため、ワークの品質を確保するには、ワークの加工時間が長くなるため、製造コストが高くなることが懸念される。
このような事情に鑑み、本発明は、砥石を揺動させることによりワークの被加工面を超仕上げする超仕上げ装置において、前記砥石の揺動速度を可及的に向上可能とすることを目的としている。
本発明は、砥石を揺動させることによりワークの被加工面を超仕上げする超仕上げ装置であって、前記砥石を保持する砥石ヘッドと、一端側に前記砥石ヘッドが取り付けられかつ他端側に揺動アームの基端側が取り付けられる揺動軸と、前記揺動アームを所定角度範囲で揺動させるための駆動系とを備え、前記駆動系は、回転動力を出力する動力源と、この動力源の回転動力により回転させられかつ一端側にその中心から偏心した位置にクランクピンが設けられるクランク軸と、一端側が前記クランクピンにまた他端側が前記揺動アームの自由端側に設けられる偏心軸にそれぞれ相対回動自在に支持される連接棒とを含み、前記クランク軸の一端側には、当該クランク軸の回転をバランスさせるための第1バランスウェイトが設けられており、また、前記揺動アームの取付側には、当該揺動アームおよび前記砥石ヘッドの揺動運動の慣性力をバランスさせるための第2バランスウェイトが設けられている、ことを特徴としている。
この構成では、前記クランク軸の一端側に前記第1バランスウェイトを、また前記揺動アームの取付側に前記第2バランスウェイトを設けるだけの比較的簡単な構成で、前記揺動アームの揺動動作に伴い発生する振動を可及的に抑制することが可能になる。これにより、前記砥石の揺動速度を可及的に向上させることが可能になる。
ところで、上記超仕上げ装置において、前記クランクピンは、前記クランク軸の中心に対する偏心量が変更可能に構成されている、ことが好ましい。
この構成では、前記砥石の揺動角度(揺動動作範囲)を変更することが可能になるから、超仕上げ対象となるワークの種類を増やすことが可能になる。
また、前記クランクピンに対する前記連接棒の一端側の支持部位および前記揺動アームの偏心軸に対する前記連接棒の他端側の支持部位には、転がり軸受が介装されており、前記連接棒は、その全長寸法が変更可能に構成されている、ことが好ましい。
この構成では、前記クランクピンおよび前記偏心軸の設置位置の製造公差を吸収するように前記連接棒の全長寸法を変更することが可能になる。この他、例えば前記砥石の揺動角度を変更するために前記クランクピンの偏心量を変更した場合においても、前記連接棒の全長寸法を変更することにより対応できるので、例えば全長寸法が固定された連接棒を用いる場合のように連接棒を交換するといった無駄を省くことが可能になる。
また、前記第1バランスウェイトは、前記クランク軸の一端側においてその中心を挟む反クランクピン側に設けられていて、かつ、その取付位置は前記クランク軸の中心から前記クランクピンの中心を通る径方向仮想線に沿って変更可能に構成されているとともに前記径方向仮想線と直交する方向に沿って変更可能に構成されている、ことが好ましい。
ここでは、前記第1バランスウェイトの設置場所を特定するとともに、当該第1バランスウェイトの設置場所を変更可能に構成することを特定している。これにより、前記クランク軸の回転をバランスさせる際の微調整が可能になる。
また、前記第2バランスウェイトは、前記揺動アームにおいてその取付位置を挟む反偏心軸側に設けられている、ことが好ましい。
ここでは、前記第2バランスウェイトの設置場所を特定することにより、本発明を実施するための構成を明らかにしている。
本発明に係る超仕上げ装置によれば、砥石の揺動速度を可及的に向上させることが可能になるので、ワークの被加工面の加工精度を向上できるとともに加工時間を短縮できるようになるなど、前記ワークの品質向上ならびに製造コストの低減に貢献できるようになる。
本発明に係る超仕上げ装置の一実施形態を正面側から示す斜視図である。 図1の超仕上げ装置を背面側から示す斜視図である。 図1の超仕上げ装置の平面図である。 図1の超仕上げ装置の背面図である。 図4のクランク軸および第1バランスウェイト周辺を拡大して示す図である。 図1の砥石ヘッドの正面図である。 図1の砥石とワークとの相対位置を示す正面図であり、砥石が揺動範囲の一端側に配置されている状態を示している。 図1の砥石とワークとの相対位置を示す正面図であり、砥石が揺動範囲の他端側に配置されている状態を示している。 図1の揺動アーム(砥石)の揺動動作を模式的に示す図で、(a)は始動前の状態を、(b)は揺動アームを一端側に揺動させた状態を、(c)は揺動アームを他端側に揺動させた状態をそれぞれ示している。 図1のクランク軸から揺動軸への動力伝達系を示す斜視図である。 図10の分解斜視図である。 本発明に係る超仕上げ装置の他の実施形態を正面側から示す斜視図である。 図12のクランク軸から揺動軸への動力伝達系を示す斜視図である。 図13の分解斜視図である。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1から図11に、本発明の一実施形態を示している。図中、1はワーク、2は超仕上げ装置の全体を示している。
超仕上げ装置2は、ワーク1の被加工面を超仕上げするものであって、図1から図3に示すように、砥石3、基台4、砥石ヘッド5、揺動軸6、動力源7、減速機構8、クランク軸9、連接棒10などを備えている。
なお、動力源7、減速機構8、クランク軸9ならびに連接棒10が、砥石ヘッド5および揺動軸6を所定角度範囲で揺動させるための構成であって、特許請求の範囲に記載の駆動系に相当している。
ワーク1は、軸受軌道輪(外輪、内輪)などとされ、図7に示すようにワーク駆動装置1aに回動自在に支持される。
砥石3は、例えば角棒形状とされていて、その先端側はワーク1の被加工面に応じた形状に形成される。この砥石3の先端側は、ワーク1を例えば深溝玉軸受用の外輪とする場合だと、ワーク1の被加工面となる外輪内周の軌道溝の形状に対応して、部分円弧状に形成される。
基台4は、図示していないが、X−Yテーブルなどに搭載されることにより、図1のX軸方向およびY軸方向の位置がそれぞれ変更可能とされる。
砥石ヘッド5は、砥石3を保持するものであって、ホルダブラケット51、ホルダアーム52、加圧装置53などを備えている。
この砥石ヘッド5の重心100は、図6に示すように、揺動軸6の中心200に可及的に接近するように設定されている。
ホルダブラケット51は、下記する揺動軸6の正面側外端(基台4の正面側に突出している端部)に取り付けられている。
ホルダアーム52は、砥石3を着脱可能に保持するものであって、ホルダブラケット51に取り付けられている。
加圧装置53は、図1、図6、図7、図8に示すように、ホルダアーム52に保持させた砥石3をワーク1に押圧させるためのものであって、アクチュエータ53a、加圧レバー53bなどを備えている。
アクチュエータ53aは、エアシリンダなどとされており、シリンダブラケット53cを介してホルダブラケット51に固定されている。
加圧レバー53bは、加圧アーム53dを介してアクチュエータ53aのプランジャ(図示省略)に連結されている。
揺動軸6は、ケース61に転がり軸受(図示省略)を介して回動自在となるように挿通支持されている。このケース61は、基台4の一側面にZ軸方向(図1参照)に変位可能に取り付けられている。
この揺動軸6の背面側外端(基台4の背面側に突出している端部)には、図4に示すように、揺動アーム62の長手方向中央よりも一端寄りの所定位置が取り付けられている。
この揺動アーム62の他端(自由端)寄りの所定位置には、偏心軸63が設けられている。この偏心軸63の中心201は、揺動軸6の中心200に対して偏心した位置に配置されている。
動力源7は、サーボモータなどとされており、基台4の他側面に不動に取り付けられている。
減速機構8は、動力源7から出力される回転動力を減速してクランク軸9に伝達するものであって、図1および図3に示すように、ドライブプーリ81、ドリブンプーリ82、ベルト83などを備えている。
ドライブプーリ81は、動力源7の出力軸71の正面側外端(基台4の正面側に突出している端部)に固定されている。ドリブンプーリ82は、クランク軸9の正面側外端(基台4の正面側に突出している端部)に固定されている。ベルト83は、ドライブプーリ81とドリブンプーリ82とに巻き掛けられている。ドライブプーリ81とドリブンプーリ82の外径比により減速比が適宜に設定される。
クランク軸9は、図2に示すように、ケース91に転がり軸受(図示省略)を介して回動自在となるように挿通支持されている。このケース91は、基台4の中央に取り付けられている。
このクランク軸9の背面側外端(基台4の背面側に突出している端部)には、環状板部92が一体に形成されており、この環状板部92においてクランク軸9の中心300から偏心した所定位置にクランクピン93が設置されている。
この環状板部92は、図4に示すように、クランク軸9の中心300に対するクランクピン93の中心301の偏心量を変更可能とするように構成されている。
具体的に、環状板部92には、その中心(クランク軸9の中心300)を通るように径方向に沿う蟻溝94が設けられている。
また、環状板部92の蟻溝94の幅狭直線部94b内にはアジャストカラー95がスライド可能に嵌合されている。このアジャストカラー95には、クランクピン93が固定されている(図11参照)。
さらに、蟻溝94の幅広開口部94aには、ガイドブロック96がスライド可能に嵌合されている。
このガイドブロック96は、図5および図11に示すように、環状板部92に固定ボルト96bにより固定されている。
詳しくは、ガイドブロック96には、長孔96aと、ボルト挿通孔96cとが設けられており、長孔96aから固定ボルト96bが差し入れられて環状板部92にねじ込まれている。なお、長孔96a内における固定ボルト96bの位置を変更することにより、蟻溝94の幅広開口部94a内におけるガイドブロック96の固定位置を変更できるようになっている。
なお、長孔96aは、固定ボルト96bのねじ軸が隙間を介して挿通されるような大きさに設定されており、また、長孔96aの外側開口は、固定ボルト96bの頭部がすきま嵌めされるように大きく形成されている。この固定ボルト96bは、この実施形態において、例えば六角穴付きボルト(キャップボルト)とされている。
また、ボルト挿通孔96cは、調整ボルト97が隙間を介して挿通されるような大きさに設定されており、このボルト挿通孔96cの外側開口は、調整ボルト97の頭部がすきま嵌めされるように大きく形成されている。この調整ボルト97は、この実施形態において、例えば六角穴付きボルト(キャップボルト)とされている。
なお、調整ボルト97は、図5に示すように、ガイドブロック96のボルト挿通孔96cから差し入れられてアジャストカラー95の雌ねじ孔95aにねじ込まれている。この調整ボルト97のねじ込み量を任意に変更することにより、ガイドブロック96に対するアジャストカラー95の離隔位置を変更できるようになっている。
ここで、クランクピン93の偏心量を変更するには、図5および図11に示すように、まず、ガイドブロック96を蟻溝94の幅広開口部94a内の所定位置に位置決めした状態で環状板部92に固定ボルト96bで固定してから、調整ボルト97のねじ込み量を任意に変更することによりガイドブロック96に対するアジャストカラー95の離隔位置を決定し、ロックリング98をアジャストカラー95に圧接させるようにねじ込むとともに、当該ロックリング98のピン孔98aにロックピン99(図5および図11に記載)を差し込む。これにより、環状板部92(クランク軸9)の中心300に対するクランクピン93の中心301の偏心量を変更する作業が完了する。
連接棒10は、クランク軸9の回転動力を受けて直線的に往復運動されることによって揺動軸6を揺動させるものであって、この実施形態では公知のターンバックルとされている。
このターンバックルからなる連接棒10は、図2および図10に示すように、左ねじ軸10aの内端と右ねじ軸10bの内端とをナット10cで螺合連結した構成であって、ナット10cを正逆いずれか一方に回転することにより左ねじ軸10aと右ねじ軸10bとの連結長さ(連接棒10の全長寸法)を任意に変更できるようになっている。
この連接棒10の左ねじ軸10a側(取付基端側)は、クランク軸9のクランクピン93に転がり軸受21(図11のみ記載)を介して連結されている。また、連接棒10の右ねじ軸10b側(先端側)は、揺動アーム62の偏心軸63に転がり軸受22(図11のみ記載)を介して連結されている。連接棒10の取付基端側(左ねじ軸10a側)および先端側(右ねじ軸10b側)には、それぞれベアリングケース10d,10eが一体に取り付けられている。
このようにクランク軸9と揺動軸6とを連接棒10で連結しているから、例えば図9(a)〜(c)に示すように、クランク軸9(クランクピン93)を1回転させると、揺動アーム62(揺動軸6)が所定の揺動角度で1往復されるようになる。
次に、上記超仕上げ装置2の基本的な動作を説明する。
ここでは、ワーク1を転がり軸受の外輪とし、ワーク1の被加工面を前記外輪の軌道面である内周溝とする場合を例に挙げる。
例えば図8に示すように、砥石ヘッド5に取り付けられている砥石3の先端側をワーク1の被加工面に位置決めして当接させる状態にする。
そして、ワーク1をワーク駆動装置1aにより回転させる一方で、動力源7を駆動させることによりクランク軸9を回転させる。
これにより、図9(a)〜(c)に示すように、連接棒10が往復運動させられることになって、揺動アーム62を経て揺動軸6およびそれと一体の砥石ヘッド5が所定角度範囲で揺動させられることになる。
そのため、砥石ヘッド5に取り付けられている砥石3が、図7および図8に示すように、ワーク1としての外輪の回転中心軸線400と平行な方向に揺動(首振りとも言う)することになって、回転させられているワーク1の被加工面が超仕上げ研磨されることになる。
この実施形態では、クランク軸9の回転をバランスさせるとともに揺動アーム62および砥石ヘッド5の揺動運動の慣性力をバランスさせることにより、砥石ヘッド5の揺動動作に起因する振動の発生を抑制して可及的に円滑な高速揺動を実現するようにしている。
具体的に、クランク軸9の一端側の環状板部92には第1バランスウェイト11が設けられており、また、揺動アーム62の取付側には第2バランスウェイト12が設けられている。
第1バランスウェイト11は、図4および図5に示すように、環状板部92においてクランク軸9の中心300を挟む反クランクピン93側に着脱可能に取り付けられている。この第1バランスウェイト11は、クランクピン93の遠心力と釣り合わせるために設けられている。
第2バランスウェイト12は、図4および図5に示すように、揺動アーム62においてその取付位置(揺動軸6の中心200)を挟む反偏心軸63側に着脱可能に取り付けられている。この第2バランスウェイト12は、揺動アーム62および砥石ヘッド5の往復運動の慣性力をバランスさせるために設けられている。
なお、第1バランスウェイト11の取付位置は、クランク軸9の中心300からクランクピン93の中心301を通る径方向仮想線(図4および図5の矢印500参照)に沿って変更可能に構成されているとともに、前記径方向仮想線と直交する方向(図4および図5の矢印600参照、環状板部92の接線方向とも言う)に沿って変更可能に構成されている。
詳しくは、第1バランスウェイト11は、図2、図4、図5に示すように、クランク軸9の一端側においてクランクピン93の中心301を挟む反クランクピン93側(ガイドブロック96の外側)に固定ボルト11cにより取り付けられるようになっている。
この第1バランスウェイト11には、ボルト挿通孔11aと、長孔11bとが設けられており、長孔11bから固定ボルト11cが差し入れられてガイドブロック96にねじ込まれている。
なお、ボルト挿通孔11aは、第1バランスウェイト11の長手方向中央に厚み方向に貫通するように設けられている。このボルト挿通孔11aは、調整ボルト97の頭部が隙間を介して挿通されるような大きさに設定されている。
また、長孔11bは、第1バランスウェイト11の長手方向両端に厚み方向に貫通するように設けられている。この長孔11bは、その長手方向が第1バランスウェイト11の長手方向に平行になるように配置されている。この長孔11bは、固定ボルト11cのねじ軸が隙間を介して挿通されるような大きさに設定されており、また、長孔11bの外側開口は、固定ボルト11cの頭部がすきま嵌めされるような大きさに形成されている。固定ボルト11cは、この実施形態において、例えば六角穴付きボルト(キャップボルト)とされている。
そして、固定ボルト11cを緩めると、第1バランスウェイト11を環状板部92の接線方向600に変位させることが可能になる。なお、第1バランスウェイト11を図4および図5の矢印500の方向に変位させるには、ガイドブロック96の固定ボルト96bを緩めてガイドブロック96と一体に環状板部92の蟻溝94に沿って動かすことにより行う。
第2バランスウェイト12は、図4および図5に示すように、揺動アーム62においてその取付位置(200)を挟む反偏心軸63側に固定されている。なお、この第2バランスウェイト12の取付位置についても、図示していないが、揺動アーム62の長手方向およびそれと直交する方向の少なくともいずれか一方向に沿って変更できるように構成することが可能である。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態の超仕上げ装置2は、クランク軸9の一端側に第1バランスウェイト11を設けるとともに、揺動アーム62の取付側に第2バランスウェイト12を設けるだけの比較的簡単な構成で、揺動アーム62および砥石ヘッド5の揺動動作に伴い発生する振動を可及的に抑制することが可能になる。
これにより、砥石3を可及的に円滑に高速揺動させることが可能になるので、ワーク1の被加工面の加工精度を向上できるとともに加工時間を短縮できるようになるなど、ワーク1の品質向上ならびに製造コストの低減に貢献できるようになる。ちなみに、揺動アーム62の揺動速度は、第1、第2バランスウェイト11,12を設置していない場合に比べて約2倍以上に向上させることが可能になる。
なお、本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内および当該範囲と均等の範囲内で適宜に変更することが可能である。
(1)上記実施形態では、連接棒10をターンバックルとした例に挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。
例えば図12から図14に示すように、連接棒10は、2つの棒状体10A,10Bをボルト10Cなどの締結部材で連結した構造とすることが可能である。
この実施形態では、2つの棒状体10A,10Bにボルト10Cを挿通するための孔として長孔10Fを設けており、この長孔10F内でのボルト10Cの位置を変更することにより、2つの棒状体10A,10Bの連結長さを変更できるようになっている。なお、2つの棒状体10A,10Bの各一端には、ベアリングケース10D,10Eが一体に設けられており、このベアリングケース10D,10Eにはベアリングキャップ10G,10Gが取り付けられている。この実施形態においても、基本的に上記実施形態と同等の作用、効果が得られる。
(2)上記実施形態では、ワーク1を軸受軌道輪とする例を挙げているが、このワーク1は軸受軌道輪のみに限定されるものではない。
本発明は、砥石3を揺動させることによりワーク1の被加工面を超仕上げする超仕上げ装置2に好適に利用することが可能である。
1 ワーク
2 超仕上げ装置
3 砥石
4 基台
5 砥石ヘッド
6 揺動軸
62 揺動アーム
63 偏心軸
7 動力源
71 出力軸
8 減速機構
9 クランク軸
92 環状板部
93 クランクピン
10 連接棒
11 第1バランスウェイト
12 第2バランスウェイト

Claims (5)

  1. 砥石を揺動させることによりワークの被加工面を超仕上げする超仕上げ装置であって、
    前記砥石を保持する砥石ヘッドと、一端側に前記砥石ヘッドが取り付けられかつ他端側に揺動アームの基端側が取り付けられる揺動軸と、前記揺動アームを所定角度範囲で揺動させるための駆動系とを備え、
    前記駆動系は、回転動力を出力する動力源と、この動力源の回転動力により回転させられかつ一端側にその中心から偏心した位置にクランクピンが設けられるクランク軸と、一端側が前記クランクピンにまた他端側が前記揺動アームの自由端側に設けられる偏心軸にそれぞれ相対回動自在に支持される連接棒とを含み、
    前記クランク軸の一端側には、当該クランク軸の回転をバランスさせるための第1バランスウェイトが設けられており、また、前記揺動アームの取付側には、当該揺動アームおよび前記砥石ヘッドの揺動運動の慣性力をバランスさせるための第2バランスウェイトが設けられている、ことを特徴とする超仕上げ装置。
  2. 請求項1に記載の超仕上げ装置において、
    前記クランクピンは、前記クランク軸の中心に対する偏心量が変更可能に構成されている、ことを特徴とする超仕上げ装置。
  3. 請求項1または2に記載の超仕上げ装置において、
    前記クランクピンに対する前記連接棒の一端側の支持部位および前記揺動アームの偏心軸に対する前記連接棒の他端側の支持部位には、転がり軸受が介装されており、
    前記連接棒は、その全長寸法が変更可能に構成されている、ことを特徴とする超仕上げ装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の超仕上げ装置において、
    前記第1バランスウェイトは、前記クランク軸の一端側においてその中心を挟む反クランクピン側に設けられていて、
    かつ、その取付位置は前記クランク軸の中心から前記クランクピンの中心を通る径方向仮想線に沿って変更可能に構成されているとともに前記径方向仮想線と直交する方向に沿って変更可能に構成されている、ことを特徴とする超仕上げ装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の超仕上げ装置において、
    前記第2バランスウェイトは、前記揺動アームにおいてその取付位置を挟む反偏心軸側に設けられている、ことを特徴とする超仕上げ装置。
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