JP2018192000A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】保留数の増加と保留数の減少とが近接して生じた場合に、主制御基板が管理している保留数を他の基板に確実に伝送する遊技機を提供する。
【解決手段】主制御基板(メイン)が他の基板(サブ)に対してコマンドを送信し、他の基板が主制御基板から受信したコマンドに基づく処理を行う遊技機であって、保留数が零であって、且つ第一始動口及び第二始動口に略同時に遊技球が入球した場合、同一の割込期間AR4内に「特1保留増加」コマンド及び「特2保留増加」コマンドを設定した後に「特2保留減少」コマンドを設定することを特徴とする。
【選択図】図13

Description

本発明は、遊技機に関し、特にパチンコ遊技機に関する。
パチンコ遊技機に代表される遊技機の分野において、始動口の入賞を契機として取得される乱数が、実際に当否判定に用いられるまで保留されることが一般的であり、その時点で保留されている乱数の個数(以下、保留数と呼称する)の増減を管理している主制御基板から他の基板(サブ統括基板等)に伝送することによって主制御基板における処理と他の基板における処理との整合性を図ることを要する。
この種の遊技機として、下記の特許文献1を例示する。
特許文献1には、主制御基板から他の基板に対して保留数に係るコマンドを、保留が増加したことを示すもの(保留増加コマンド)と保留が減少したことを示すもの(保留減少コマンド)に分けて伝送することが記載されている。
このようにコマンドを構成することにより、保留数が零の状態で行われる図柄変動が、客待ちデモ状態からの図柄変動(保留数が零の状態で乱数を取得し、取得した乱数を直ぐに当否判定に用いた場合の図柄変動)であるか、又は保留されている乱数が順次消化されて零個となった場合の図柄変動であるかを、保留数に係るコマンドを参照するのみで判別することができる。
特開2014−100520号公報
特許文献1には、乱数が保留されていない(保留数が零である)状態で、異なる始動口において入賞タイミングが近接することを想定した記載が見当たらず、同文献に記載の遊技機は上記のような場合に伝送された保留数に係るコマンドを適切に処理できない虞がある。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、乱数が保留されていない状態で、異なる始動口において入賞タイミングが近接した場合に、主制御基板が管理している保留数を他の基板に確実に伝送する遊技機を提供するものである。
本発明によれば、主制御基板が他の基板に対してコマンドを送信し、前記他の基板が前記主制御基板から受信したコマンドに基づく処理を行う遊技機であって、前記主制御基板は、図柄変動ゲームを行う図柄表示制御手段と、始動口に遊技球が入球した場合の少なくとも一部において乱数を取得する乱数取得手段と、前記乱数取得手段によって取得された乱数の少なくとも一部を保留する保留手段と、前記保留手段に保留されている乱数の個数である保留数が零である場合、前記乱数取得手段が乱数を取得することを契機として図柄変動開始処理を実行する図柄変動開始手段と、前記主制御基板から前記他の基板に対して送信するコマンドを設定し、設定したコマンドを前記他の基板に送信するコマンド制御手段と、を備え、前記コマンド制御手段によって設定されるコマンドには、前記乱数取得手段が乱数を取得することを契機として設定される保留増加コマンドと、前記図柄変動開始手段による前記図柄変動開始処理を契機として設定される保留減少コマンドと、が含まれ、前記保留数が零である場合であって、且つ第一始動口に遊技球が入球したことを契機として前記乱数取得手段が第一乱数を取得する処理と、第二始動口に遊技球が入球したことを契機として前記乱数取得手段が第二乱数を取得する処理と、が同一の割込期間内に生じた場合、前記コマンド制御手段は、該割込期間内に前記第一乱数に係る前記保留増加コマンド及び前記第二乱数に係る前記保留増加コマンドを設定した後に該第二乱数に係る前記保留減少コマンドを設定することを特徴とする遊技機が提供される。
本発明によれば、乱数が保留されていない状態で、異なる始動口において入賞タイミングが近接した場合に、主制御基板が管理している保留数を他の基板に確実に伝送する遊技機が提供される。
遊技機の正面図である。 図1に示す領域IIに配設されるLED群を示す図である。 図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群及びその周辺を示す瞰図である。 遊技機内に設置される遊技盤を示す図である。 遊技機の主要な電気的構成を示すブロック図である。 遊技機の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。 始動口入球時処理の処理手順を示すフローチャートである。 図柄変動開始処理の処理手順を示すフローチャートである。 保留減少コマンドと保留増加コマンドの内容を表すテーブルである。 始動口入球時処理に基づくコマンドの設定と出力に係るタイムチャートである。 図柄変動開始処理に基づくコマンドの設定と出力に係るタイムチャートである。 保留数が零であって、始動口入球時処理と図柄変動開始処理とが略同時に実行される場合のタイムチャートである。 保留数が零である場合であって、第1始動口及び第2始動口に略同時に遊技球が入球した場合のタイムチャートである。 保留数が1以上且つ上限数未満であって、特定期間に始動口入球時処理の開始条件と図柄変動開始処理の開始条件とが成立する場合のタイムチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。また、以下の説明では、「前」「後」「左」「右」「上」「下」とは、特に断りのない限り、図1に示すように遊技機10を正面側(遊技者側)から見た状態で指称するものとする。
<遊技機10の概要について>
まず、本実施形態の遊技機10の概要について、図1、図5、図6を用いて説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。
図5は、遊技機10の主要な電気的構成を示すブロック図である。
図6は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態の遊技機10は、いわゆるパチンコ遊技機であり、主制御基板100と、他の基板(例えば、サブ制御基板200)と、を備える。
主制御基板100は他の基板に対してコマンドを送信することができ、他の基板は主制御基板100から受信したコマンドに基づく処理を行うことができる。
主制御基板100は、図柄表示制御手段と、乱数取得手段と、保留手段と、図柄変動開始手段と、コマンド制御手段と、を備える。
図柄表示制御手段は、図柄変動ゲームを行う。
ここで図柄変動ゲームとは、遊技機10によって実行される遊技であって、その実行期間の少なくとも一部において図柄の変動を伴うものをいう。
本実施形態における図柄表示制御手段は、図柄を特別図柄と解する場合には第1特別図柄表示制御部151又は第2特別図柄表示制御部152が該当する。
乱数取得手段は、始動口に遊技球が入球した場合の少なくとも一部において乱数を取得する。保留手段は、乱数取得手段によって取得された乱数の少なくとも一部を保留する。
本実施形態における乱数取得手段及び保留手段は、特図保留制御部111によって実現される。
図柄変動開始手段は、保留手段に保留されている乱数の個数である保留数が零である場合、乱数取得手段が乱数を取得することを契機として図柄変動開始処理を実行する。
本実施形態における図柄変動開始手段は、特図遊技制御部120によって実現される。
コマンド制御手段は、主制御基板100から他の基板に対して送信するコマンドを設定し、設定したコマンドを他の基板に送信する。
ここでコマンドとは、他の基板に実装されているCPU(Central Processing Unit)やIC(Integrated Circuit)等に所定の処理を実行させるための指示内容を示す情報である。
本実施形態におけるコマンド制御手段は、情報伝送部190によって実現される。
コマンド制御手段によって設定されるコマンドには、乱数取得手段が乱数を取得することを契機として設定される保留増加コマンドと、図柄変動開始手段による図柄変動開始処理を契機として設定される保留減少コマンドと、が含まれる。
即ち、保留増加を指示するコマンド(保留増加コマンド)と保留減少を指示するコマンド(保留減少コマンド)とが別々に設けられている。
保留数が零である場合であって、且つ第一始動口(例えば、第1始動口57)に遊技球が入球したことを契機として乱数取得手段が第一乱数(例えば、乱数M1)を取得する処理と、第二始動口(例えば、第2始動口59)に遊技球が入球したことを契機として乱数取得手段が第二乱数(例えば、乱数M2)を取得する処理と、が同一の割込期間内に生じた場合、コマンド制御手段は、該割込期間内に第一乱数に係る保留増加コマンド及び第二乱数に係る保留増加コマンドを設定した後に該第二乱数に係る保留減少コマンドを設定することを特徴とする。
より詳細には、主制御基板によって実行される処理の少なくとも一部が所定の割込期間ごとに実行される仕様(タイマー割込)になっている遊技機において、同一の割込期間に対して複数の始動口に遊技球が入球する状況において、本発明は実施されることが好ましい。
なお、割込期間の時間長さは任意に変更可能であるが、例えば4ミリ秒である。
本実施形態における遊技機10(主制御基板100)は、上記のような状況において、同一の割込期間内に各々の始動口(第一始動口及び第二始動口)に係る保留増加コマンドを設定してから第二始動口に係る保留減少コマンドを設定するように設定処理の順序が予め定まっているので、設定処理が重畳することなく円滑に行われるため、その時点で保留されている乱数の数を確実に他の基板に伝送することができる。
以下、本実施形態に係る遊技機10についてより詳しく説明する。
<遊技機10の構造について>
図1から図4を用いて遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。図2は、図1に示す領域IIに配設されるLED群を示す図である。図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群及びその周辺を示す瞰図である。図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図である。
なお、図1から図4に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成及び機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成又は機能が省かれても良い。
本実施形態の遊技機10は、いわゆるパチンコ機であり、多数の遊技釘(図示せず)が立設された遊技盤50の前面領域(以下、遊技領域50aと称す)に遊技球を発射し、遊技球が特定の入賞口(例えば、大入賞口55等)に入球すると賞球が得られる遊技を行うものである。
遊技機10は、前後に開口する矩形枠状の外枠15と、外枠15の開口前面側に遊技盤50を着脱可能に保持する中枠(図示せず)と、遊技盤50の前面側を覆うよう構成された前枠20と、を備える。
前枠20は、ヒンジ機構21により左端側を回動自在に支持され、中枠に対して開閉可能となっている。なお、前枠20は、シリンダ錠23により施錠・解錠が可能となっている。
前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50a及び遊技盤50を透視保護している。
前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27及び下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
図3に示すように、上球受け皿27の上面には、遊技者に操作される操作ボタン群が配置されている。この操作ボタン群には、遊技中に発生する演出を切り替える又は遊技者が遊技機10に関わる種々の情報を得るために行う遊技者の操作を受け付けることができるプッシュボタン37の他、それぞれ上、下、左、右への操作を指示するためのカーソルボタン38(38a、38b、38c、38d)、玉貸操作を受け付ける玉貸ボタン39a、及び、プリペイドカードの返却操作を受け付ける返却ボタン39bなどが含まれる。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
下球受け皿29の下部には、下球受け皿29に貯留された遊技球を下方へ排出する球抜き機構36が設けられている。この球抜き機構36を操作することにより、下球受け皿29の底面に形成された底面口(図示せず)が開口して、当該底面口から遊技球が自然落下して排出される。
前枠20の上枠部32の左側と右側にそれぞれ一対のスピーカ33(33a、33b)が配設されている。また、前枠20の上枠部32と左右側枠部34a、34bは光透過性のカバーにより形成されており、その内部にはそれぞれ照明装置35(35a、35b、35c)が配設されている。スピーカ33や照明装置35は、遊技中に発生する演出やエラー報知等と連動して音声出力又は点灯若しくは消灯することができる。
演出表示装置80は、遊技盤50の略中央に配設されているメイン表示部81と、メイン表示部81の上方に配設されている上サブ表示部82と、メイン表示部81の左側に配設されている左サブ表示部83と、メイン表示部81の右側に配設されている右サブ表示部84と、を含んでいる。メイン表示部81は固定式の液晶装置であり、上サブ表示部82・左サブ表示部83・右サブ表示部84は可動式の液晶装置である。
メイン表示部81は、第1特別図柄表示装置91又は第2特別図柄表示装置92における図柄変動ゲームに連動して行われる演出図柄の変動表示を表示することができ、さらに他の各種の演出も表示することができる。
メイン表示部81に表示される演出図柄群の変動表示において、表示される演出図柄群は、一又は複数の列をなす。変動表示されている演出図柄群がなす列の方向は特に制限されず、例えば、上下方向、左右方向、奥行き方向、又はこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な表示変動であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向又はその逆方向に演出図柄が変動しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
メイン表示部81は、保留表示(いわゆる保留玉)を表示することができる。保留表示が表示される表示領域と、演出図柄の変動が表示される表示領域とは、離間してもよいし重複してもよい。
ここで保留表示とは、始動口への入球を契機として取得された乱数のうち、現時点において実行されている図柄変動ゲームに用いられた乱数又は現時点において保留されている乱数を表す画像である。保留表示は、その形状や色彩等によって特典(例えば、大当り遊技)が付与される可能性を示唆しうる。
上サブ表示部82、左サブ表示部83又は右サブ表示部84は、主として演出に関連する演出画像を表示するために設けられるものであり、特定の演出の実行時に移動しうる。それぞれの原位置はメイン表示部81を基準として上側、左側又は右側であり、これらの原位置からメイン表示部81における演出図柄の表示領域に重なる位置まで上サブ表示部82、左サブ表示部83又は右サブ表示部84は移動しうる。
なお、本実施形態における演出表示装置80(メイン表示部81、上サブ表示部82、左サブ表示部83又は右サブ表示部84)には、いずれも液晶表示装置が採用されているが、本発明の実施はこれに限るものではない。例えば、ドラム式やドットマトリックス式等、多様な方式の表示装置を演出表示装置80として採用しうる。
メイン表示部81の右下側には、複数の発光ダイオード(light emitting diode、以下LEDと称す)が配設されており、これらのLEDによって図柄表示装置90の表示領域が構成されている。図柄表示装置90はメイン表示部81よりも遊技者が視認しにくい位置に配設され、図柄表示装置90の表示領域はメイン表示部81の表示領域よりも小さい面積になっている。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一具体例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
ここで特別図柄とは、特別電動役物(例えば、特別電動役物65)を作動させるか否かを決定する図柄変動ゲームの結果として停止表示される特定の図柄群である。本実施形態における特別図柄には、第1特別図柄表示装置91に表示される第1特別図柄と第2特別図柄表示装置92に表示される第2特別図柄とが含まれる。
第1特別図柄は、「特図1」と略称される場合があり、第2特別図柄は、「特図2」と略称される場合がある。また、特別図柄は、「特図」と略称される場合がある。
ここで普通図柄とは、普通電動役物(例えば、普通電動役物61)を作動させるか否かを決定する図柄変動ゲームの結果として停止表示される特定の図柄群である。本実施形態における普通図柄は、普通図柄表示装置93に表示される。
なお、以下、普通図柄のことを「普図」と略して表記する場合がある。
以下の説明において、第1特別図柄表示装置91又は第2特別図柄表示装置92を変動表示させた後に特別図柄を停止表示させる図柄変動ゲームを「特別図柄に係る図柄変動ゲーム」と称する場合がある。
また、以下の説明において、普通図柄表示装置93を変動表示させた後に普通図柄を停止表示させる図柄変動ゲームを「普通図柄に係る図柄変動ゲーム」と称する場合がある。
或いは、以下の説明において、上述のメイン表示部81に表示される演出図柄の変動表示は、「特別図柄に係る図柄変動ゲーム」や「普通図柄に係る図柄変動ゲーム」と区別して「演出図柄に係る図柄変動ゲーム」と称する場合がある。
なお、以下の説明において、単に「図柄変動ゲーム」と称した場合には、特段の説明がない限り「特別図柄に係る図柄変動ゲーム」を意味する。
遊技盤50の前面には、多数の遊技釘(図示せず)や風車52、装飾部材といった障害物が配置されていることにより、打ち出された遊技球が転動するように遊技領域50aが画成されている。また、遊技領域50aの左側及び上側には、操作ハンドル31の回転操作により発射された遊技球を遊技領域50aの上部に案内するために設けられた湾曲形状の外レール51及び内レール53が配置されている。なお、外レール51は、遊技領域50a中央を基準として内レール53より外側に位置している。
ここで風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
遊技機10は操作ハンドル31の回転操作量(例えば回転角度)の大小によって遊技球の打ち出しの強弱をつけることが可能になっている。また、より弱く打ち出された遊技球が転動する第1流路X(いわゆる左打ち)、より強く打ち出された遊技球が転動する第2流路Y(いわゆる右打ち)、のいずれか一方を遊技球が転動するように各種障害物が遊技領域50aに配置されている。
図4には、主要な入賞口として、大入賞口55、第1始動口57、第2始動口59、ゲート63、普通入賞口67(67a、67b)を図示する。ここで図示する入賞口は一例であり、その数や配置は適宜変更しても構わない。
第1始動口57は、遊技領域50aの中央下部に配置されている。第1始動口57にはカウントスイッチSW1が付設されており、カウントスイッチSW1が遊技球の通過を検知したことを契機として第1始動口57に係る入賞が判定されて、第1始動口57に対応付けられた賞球が付与される。
第1始動口57に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、第1特別図柄に係る図柄変動ゲームを始動させる始動条件が成立する。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59は、遊技領域50aの右下部に配置されている。第2始動口59にはカウントスイッチSW2が付設されており、カウントスイッチSW2が遊技球の通過を検知したことを契機として第2始動口59に係る入賞が判定されて、第2始動口59に対応付けられた賞球が付与される。
第2始動口59に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、第2特別図柄に係る図柄変動ゲームを始動させる始動条件が成立する。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59には普通電動役物61が配設されている。普通電動役物61は、第2始動口59に遊技球への入球が容易である開放状態又は入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、ゲート63の付設されたカウントスイッチSW4が遊技球の通過を検知した場合の少なくとも一部において、ソレノイドコイルSOL4が作動することにより開放状態に遷移する。なお、普通電動役物61の制御については、後に詳述する。
大入賞口55は遊技領域50aの右下部に配置されている。大入賞口55にはカウントスイッチSW7が付設されており、カウントスイッチSW7が遊技球の通過を検知したことを契機として大入賞口55に係る入賞が判定されて、大入賞口55に対応付けられた賞球が付与される。
大入賞口55の上方には特別電動役物65が配設されている。特別電動役物65は、大入賞口55に遊技球への入球が容易である開放状態又は入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、ソレノイドコイルSOL1の作動により開放状態又は閉鎖状態のいずれかに遷移する。
特別電動役物65は、特別図柄に係る図柄変動ゲームで当選して行われる大当り遊技の少なくとも一部において開放状態になり、これに伴って大入賞口55への遊技球の入球が許容される。なお、本実施形態における特別電動役物65は、第1始動口57への入球及び第2始動口59への入球のいずれに起因する大当り遊技においても開放状態になりうるように構成されている。
特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への遊技球の入球が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大しうる。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
普通入賞口67(67a、67b)は、遊技領域50aの左下部に配置されている。普通入賞口67aには入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW51が付設されており、カウントスイッチSW51が遊技球の通過を検知したことを契機として普通入賞口67に係る入賞が判定されて、普通入賞口67に対応付けられた賞球が付与される。普通入賞口67bには入球した遊技球を検知するカウントスイッチSW52が付設されており、カウントスイッチSW52が遊技球の通過を検知したことを契機として普通入賞口67に係る入賞が判定されて、普通入賞口67に対応付けられた賞球が付与される。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が普通入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されている。
アウト口69は、遊技領域50aの最下部に配置されている。遊技領域50aに打ち込まれ、上述した各入賞口に入球しなかった遊技球はアウト口69に落入し、アウト球として処理される。
ここまで、本実施形態における遊技機10の構造について説明してきたが、これらは一具体例であって、別の構成によって本発明を実施することもできる。
<遊技機10の制御構成について>
続いて、図5又は図6を用いて遊技機10の制御構成について説明する。なお、上述した図1から図4に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
図5は、遊技機10の主要な電気的構成を示すブロック図である。図6は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
なお、図5又は図6で図示される各構成要素は本実施形態の遊技機10を説明する上で必要な構成要素を挙げたものであり、ここに図示しない構成要素を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成要素の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成要素が省かれても良い。
遊技機10は、主制御基板100、サブ制御基板200などの制御基板を自機の内部に備えており、種々の機能を各基板と当該各基板に電気的に接続されている部品とによって実現している。
より具体的には、主制御基板100及びサブ制御基板200は、CPU101又はCPU201、RAM102又はRAM202、ROM103又はROM203などを有している。主制御基板100及びサブ制御基板200は、CPU101又はCPU201がROM103又はROM203から読み出した制御プログラムを実行し、RAM102又はRAM202に種々のデータを書き込み又は読み出しを行うことにより種々の機能を実現する。
図5では、一つのサブ制御基板200が図示されているが、サブ制御基板200は、複数の基板で形成されていてもよい。サブ制御基板200が複数の基板で形成される場合、主制御基板100に複数のサブ制御基板200が並列に接続されていてもよいし、主制御基板100に対して複数のサブ制御基板200が階層的に接続されていてもよい。
また、各機能構成を実現する基板は、図5に示される基板に限定されるものではなく、主制御基板100若しくはサブ制御基板200又は他の基板上で実現されてもよい。
主制御基板100は、遊技を統括的に制御し、遊技に関連する演出等について、サブ制御基板200にコマンドを伝送する。主制御基板100は、遊技の結果に影響を及ぼす又は及ぼす虞がある機能を実現する基板であり、サブ制御基板200は、主制御基板100から送られるコマンドに従って、各種制御を行う基板である。
図6には、主制御基板100で実現される主要な機能構成として、始動口入球時処理部110、特図遊技制御部120、普図遊技制御部130、遊技状態制御部140、図柄表示制御部150、情報伝送部190が例示されている。また、同図には、サブ制御基板200で実現される主要な機能構成として、演出制御部210が例示されている。
始動口入球時処理部110は、第1始動口57又は第2始動口59に遊技球が入球した時に大当り遊技の当否判定に用いる乱数を取得すると共に所定の処理を実行する。
特図遊技制御部120は、特別図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する。
普図遊技制御部130は、普通図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する。
遊技状態制御部140は、大当り遊技を制御する機能、確変状態や変短状態を管理し、これらの付与や解除(通常遊技状態への移行)を制御する機能を有する。
図柄表示制御部150は、特別図柄に係る図柄変動ゲームの結果として選択された特別図柄、又は、普通図柄に係る図柄変動ゲームの結果として選択された普通図柄、を図柄表示装置90に表示させる。
情報伝送部190は、主制御基板100で実現される各機能構成にて生成された制御情報(コマンド)を設定し、サブ制御基板200上で実現される機能構成(例えば、演出制御部210等)に伝送する。情報伝送部190によって伝送されるコマンドには、特図抽選や普図抽選の結果、確変状態の有無、変短状態の有無、保留されている乱数に関する情報、大当り遊技の実行に関する情報等が含まれてもよい。
演出制御部210は、情報伝送部190を介して主制御基板100で実現される各種機能構成にて生成された制御情報(コマンド)を受け、主に特別図柄に係る図柄変動ゲームや大当り遊技に関する演出表示を、演出表示装置80(メイン表示部81、上サブ表示部82、左サブ表示部83又は右サブ表示部84)に表示させる。例えば、演出制御部210は、図柄変動ゲームの実行中に演出図柄をメイン表示部81に変動表示又は停止表示させる。また、演出制御部210は、特定の演出が実行される場合に、可動式の上サブ表示部82、左サブ表示部83及び右サブ表示部84をメイン表示部81の前面に移動させることもできる。
演出制御部210は、照明装置35による点灯(点滅)演出、又はスピーカ33による音声演出についても制御することができ、これらの演出表示、点灯演出、音声演出等を組み合わせて遊技者の興趣を喚起することができる。また、演出制御部210は、プッシュボタン37やカーソルボタン38にて受け付けた遊技者の操作に応じて各種演出を可変に切り替えることもできる。
<始動口の入球時処理について>
以下、始動口の入球時処理を制御する始動口入球時処理部110について詳述する。
始動口入球時処理部110は、特図保留制御部111と、先読み判定部112と、を有する。
特図保留制御部111は、第1始動口57に遊技球が入球した時、即ち第1始動口57に入賞した時に、保留されている乱数M1の数が保留上限数(例えば、4個)に達していない場合には乱数M1を取得して保留させる。
また、特図保留制御部111は、第2始動口59に遊技球が入球した時、即ち第2始動口59に入賞した時に、保留されている乱数M2の数が保留上限数(例えば、4個)に達していない場合には乱数M2を取得して保留させる。
特図保留制御部111は、第1始動口57の入賞を契機として取得される乱数M1と、第2始動口59の入賞を契機として取得される乱数M2と、を区別して保留する。なお、乱数M1及び乱数M2は、後述する当否判定部121による判定に用いられる。
特図保留制御部111は、保留されている乱数の数を、図柄表示装置90に表示させるように図柄表示制御部150を要求してもよいし、演出表示装置80に表示させるように情報伝送部190を介して演出制御部210にコマンドを出してもよい。
このとき、図柄表示制御部150は、特図保留制御部111の要求に応じて、保留されている乱数の数をLEDの発光パターンによって図柄表示装置90に表示させてもよい。
また、演出制御部210は、情報伝送部190を介して入力したコマンドに応じて、保留されている乱数の個数に等しい数の保留表示を、演出表示装置80に表示させてもよい。即ち、演出表示装置80は、保留されている乱数の個数である保留数を示す保留表示手段として機能する。
先読み判定部112は、特図保留制御部111が乱数M1又は乱数M2を保留させた場合の少なくとも一部において、後述する当否判定部121による判定の事前に乱数M1又は乱数M2を参照し、特定の演出を実行するか否か、実行する場合にはどのタイミングで実行するか等を決定する判定処理を実行する。
ここで先読み判定部112によって判定される特定の演出には、例えば保留表示の態様(色彩等)を変化させる演出が含まれてもよいし、複数回の特別図柄に係る図柄変動ゲームにわたって連続性を有している演出が含まれてもよい。
<特別図柄に係る図柄変動ゲームについて>
以下、特別図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する特図遊技制御部120について詳述する。
特図遊技制御部120は、当否判定部121と、特図選択部122と、リーチ抽選部123と、変動パターン決定部124と、を有する。
当否判定部121は、特別図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御又は大当り遊技に係る制御が行われていないとき、保留されている乱数M1又は乱数M2を所定の周期で読み出す。このとき、当否判定部121は、乱数M2の読み出しを優先的に実行し、乱数M2が読み出せなかった場合(保留されている乱数M2が零個である場合)に乱数M1を読み出す。このような制御によって、乱数M2が乱数M1より優先的に読み出される。その結果、当否判定部121は、乱数M1よりも乱数M2を優先的に判定することになる。
特図選択部122は、当否判定部121による当否判定の結果に基づいて特別図柄を選択する。
より具体的には、当否判定部121によって当選が判定された場合、特図選択部122は乱数抽選を行うことによって当選を示す特別図柄(当選図柄)を選択する。即ち、当否判定部121によって当選が判定された場合、特図選択部122は、予め複数とおりに用意されている当選図柄のうちいずれか一つを選択する。
或いは、当否判定部121によって落選が判定された場合、特図選択部122ははずれを示す特別図柄(はずれ図柄)を一意に決定する。
当否判定部121によって乱数M1が判定された場合、特図選択部122によって選択された特別図柄は、後述する第1特別図柄表示制御部151によって第1特別図柄表示装置91に表示される。
当否判定部121によって乱数M2が判定された場合、特図選択部122によって選択された特別図柄は、後述する第2特別図柄表示制御部152によって第2特別図柄表示装置92に表示される。
リーチ抽選部123は、当否判定部121によって落選が判定された場合、その判定結果を示す特別図柄に係る図柄変動ゲームの実行中に、リーチ演出をするか否かを乱数抽選で選択する。ここでリーチ演出とは、メイン表示部81における演出図柄の変動表示において、最後に仮停止する列を除く複数の列に演出図柄が仮停止しており、仮停止している各々の演出図柄が同種である状態に行われる演出をいう。なお、当該状態について、本実施形態においてはリーチ状態と称する場合がある。
なお、当否判定部121によって落選が判定された場合、その判定に起因する図柄変動ゲームの結果ははずれであるため、当該図柄変動ゲームでリーチ演出を実行したとしても最後に仮停止する列の演出図柄は他の列の演出図柄と異なる種別になる。
また、当否判定部121によって当選が判定された場合、その判定に起因する図柄変動ゲームの結果は当選であるため、リーチ抽選部123による抽選が行われずとも、当該図柄変動ゲームの実行中には原則としてメイン表示部81においてリーチ演出が行われ、さらに最後に仮停止する列の演出図柄が他の列の演出図柄と同種になる。
変動パターン決定部124は、一回の遊技(特別図柄に係る図柄変動ゲーム)において特別図柄が変動する時間を示す変動時間情報を少なくとも含む変動パターンを決定する。なお、変動パターン決定部124によって決定される変動パターン(変動時間情報)は、一回の特別図柄に係る図柄変動ゲーム(遊技)の実行期間とも換言できる。
変動パターン決定部124によって決定された変動パターンは、第1特別図柄表示制御部151又は第2特別図柄表示制御部152に対する制御情報として出力され、当該制御情報を入力した第1特別図柄表示制御部151又は第2特別図柄表示制御部152は当該制御情報が示す時間にわたって特別図柄に係る図柄変動ゲームを実行する。
また、変動パターン決定部124によって決定された変動パターンは、情報伝送部190を介して伝送されるコマンドとして演出制御部210に出力され、当該コマンドを入力した演出制御部210は当該コマンドに含まれる変動パターンを用いて演出(リーチ演出等)を制御する。より具体的には、演出制御部210は、入力した変動パターン(変動時間情報)が示す時間に合わせて、当該変動パターンに基づく演出図柄に係る図柄変動ゲームを終了させるように演出図柄の変動態様及びそれに付随する演出態様を決定して実行する。
これにより、演出制御部210は、特別図柄に係る図柄変動ゲームが実行時間に合わせて、当該図柄変動ゲームに対する演出を実行することができる。
なお、リーチ演出を実行する場合は、リーチ演出が非実行である場合に比べて長い時間を要するので、変動パターン決定部124は、リーチ抽選部123によってリーチ演出の実行が選択された場合には、リーチ演出の非実行が選択された場合に比べて、長い時間を示す変動パターン(変動時間情報)を決定する割合が高くなるように構成されている。
<普通図柄に係る図柄変動ゲームについて>
以下、普通図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する普図遊技制御部130について詳述する。
普図遊技制御部130は、普図保留制御部131と、普図抽選部132と、普通電役制御部133と、を有する。
普図保留制御部131は、ゲート63に遊技球が入球した時(カウントスイッチSW4による検知時)に、保留されている乱数M3の数が保留上限数(例えば、4個)に達していない場合には乱数M3を取得して保留させる。
普図抽選部132は、普通図柄に係る図柄変動ゲームが実行されていないとき、保留されている乱数M3を所定の周期で読み出し、読み出された乱数M3を用いて普通電動役物61を開放状態に遷移させるか否かの抽選を行う。なお、普図抽選部132によって行われる抽選の当選確率は、後述する変短状態であるときは通常遊技状態であるときより高くなっている。
普図抽選部132による抽選結果は、後述する普通図柄表示制御部153に伝送される。普通図柄表示装置93に対応している二つのLEDは一方が当選、他方が落選に対応しており、普通図柄表示制御部153は伝送された抽選結果に応じていずれかのLEDを発光させる。
普通電役制御部133は、普図抽選部132による抽選に当選したとき、ソレノイドコイルSOL4を作動させて所定の開放条件で普通電動役物61を開放させる。ここで所定の開放条件には、普図抽選部132による一回の当選に応じて普通電動役物61が開放される時間(以下、開放時間と称する)や開放される回数(以下、開放回数と称する)等が含まれる。
普通電役制御部133は、変短制御部144によって変短状態が付与されているとき、開放状態をとる時間が単位時間あたりで増加するように普通電動役物61を制御する。即ち、普通電役制御部133の制御は、後述する変短制御部144による変短状態の付与に起因して変動する。
<遊技状態制御について>
以下、大当り遊技、確変状態、及び変短状態を制御する遊技状態制御部140について詳述する。
遊技状態制御部140は、大当り制御部141と、確変制御部143と、変短制御部144と、を有している。
ここで大当り遊技とは、特別電動役物65を連続して作動させることができる特別の遊技状態をいう。ここで「特別電動役物を連続して作動」とは、後述のラウンド遊技の回数(ラウンド回数)が複数回であることをいう。
ここで確変状態とは、当否判定部121による当否判定の当選確率が通常遊技状態より高確率になる遊技状態をいう。
ここで変短状態とは、以下の少なくとも一つが行われる遊技状態をいう。
(i)普図抽選部132による抽選の当選確率が通常遊技状態より高確率になる。
(ii)普通電動役物61の開放時間が通常遊技状態より延長される。
(iii)普通電動役物61の開放回数が通常遊技状態より増加される。
(iv)普通図柄表示装置93における一回あたりの変動表示時間が通常遊技状態より短縮される。
なお、(i)において言及した普図抽選部132によって行われる抽選の当選確率は、通常遊技状態において零であっても良いし、零でなくても良い。
確変制御部143は、特定の特別図柄(当選図柄)が図柄表示装置90に停止表示されたことに起因する大当り遊技の終了を契機として確変状態を付与する。
なお、本実施形態に係る確変状態の付与条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の付与条件はこの例に限られない。例えば、いわゆるVゾーンと称される特定領域に遊技球が入球したことを契機として確変状態を付与してもよい。
確変制御部143は、確変状態に移行してから所定回数の特別図柄に係る図柄変動ゲームが行われた場合、又は所定回数の特別図柄に係る図柄変動ゲームが行われる前に新たに大当り遊技に当選した場合に、確変状態を解除する。
なお、本実施形態に係る確変状態の解除条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の解除条件はこの例に限られない。例えば、特別図柄に係る図柄変動ゲームの回数に関わらず大当り遊技に当選することのみを契機として、確変制御部143は確変状態を解除してもよい。或いは、確変状態を解除するか否かを決定する抽選(転落抽選)に当選することを契機として、確変制御部143は確変状態を解除してもよい。
変短制御部144は、大当り制御部141によって実行される大当り遊技が終了した場合のすべてを契機として、変短状態を付与する。
なお、本実施形態に係る変短状態の付与条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の付与条件はこの例に限られない。例えば、大当り制御部141によって実行される大当り遊技が終了した場合の一部を契機として、変短制御部144は変短状態を付与してもよい。
変短制御部144は、変短状態に移行してから所定回数の特別図柄に係る図柄変動ゲームが行われた場合、又は所定回数の特別図柄に係る図柄変動ゲームが行われる前に新たに大当り遊技に当選した場合に、変短状態を解除する。
なお、変短制御部144による変短状態の解除条件は、確変状態の解除条件と同一の条件であってもよいし、異なる条件であってもよい。本実施形態に即していえば、変短状態の解除に係る所定回数は、確変状態の解除に係る所定回数と同一の回数であってもよいし、異なる回数であってもよい。
大当り制御部141は、当否判定部121によって当選が判定された場合に、大当り遊技を実行する。本実施形態における大当り遊技は、具体的には以下のように実行される。
まず、当否判定部121によって当選が判定された場合、特図選択部122によって特別図柄が選択され、選択された特別図柄が第1特別図柄表示装置91又は第2特別図柄表示装置92に停止表示された後に、大当り制御部141は大当り遊技を開始させる。
大当り遊技が開始されると、大当り制御部141は演出制御部210に大当り遊技の開始を示すオープニング演出に関するコマンドを情報伝送部190を介して演出制御部210に出力する。演出制御部210は当該コマンドに従い所定時間(オープニング時間)にわたってオープニング演出を実行する。なお、本実施形態に係るオープニング演出では、遊技者に右打ちを推奨する等して、大入賞口55に向かう第2流路Yへの遊技球の打ち出しを促すことが好ましい。
オープニング演出の終了後には、大入賞口55が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定回数(ラウンド回数)を上限として複数回行われる。ラウンド遊技では、大入賞口55が所定回数(例えば1回)開放される。また、開放された大入賞口55に規定個数の遊技球が入球した後、又は規定時間(ラウンド遊技時間)が経過後に、大入賞口55が閉鎖されてそのラウンド遊技が終了する。
ラウンド遊技の終了後には、大入賞口55が所定時間(インターバル時間)だけ閉鎖され、次のラウンド遊技の開始と共に再び大入賞口55が開放される。
大当り制御部141は、上記のラウンド回数・ラウンド遊技時間・インターバル時間等を含む制御情報を特別電役制御部142に伝送する。
特別電役制御部142は、大当り制御部141から受けた制御情報に従って、特別電動役物65を開放させる。
特別電役制御部142は、特別電動役物65を開放させている間、1回のラウンド遊技中に大入賞口55に入球した遊技球の個数をカウントスイッチSW7の検知に基づいて監視している。そして、特別電役制御部142は、監視している入賞した遊技球が上限数に達したとき、ソレノイドコイルSOL1を作動させて特別電動役物65を閉鎖させる。
大当り制御部141は、ラウンド遊技中に係る演出に関するコマンドを情報伝送部190を介して演出制御部210に出力する。演出制御部210は入力したコマンドに従ってラウンド演出を実行する。
規定のラウンド回数が終了すると、大当り制御部141は情報伝送部190を介して演出制御部210に大当り遊技の終了を示すエンディング演出に関するコマンドを出力する。演出制御部210は入力したコマンドに従い所定時間(エンディング時間)にわたってエンディング演出を実行し、大当り制御部141は大当り遊技を終了させる。
<各図柄に係る図柄変動ゲームと演出表示について>
以下、各図柄に係る図柄変動ゲームと演出表示について詳述する。
図柄表示制御部150は、特別図柄に係る図柄変動ゲームの結果である特別図柄、又は普通図柄に係る図柄変動ゲームの結果である普通図柄を図柄表示装置90に表示させる。
図柄表示制御部150は、第1特別図柄表示制御部151と、第2特別図柄表示制御部152と、普通図柄表示制御部153と、を有する。
第1特別図柄表示制御部151は、第1特別図柄表示装置91における特別図柄の変動表示と停止表示を制御する。
第2特別図柄表示制御部152は、第2特別図柄表示装置92における特別図柄の変動表示と停止表示を制御する。
普通図柄表示制御部153は、普通図柄表示装置93における普通図柄の変動表示と停止表示を制御する。
演出制御部210は、予告演出を実行する。ここで予告演出とは、その実行時より後の遊技展開を示唆する演出であり、主に特別図柄に係る図柄変動ゲームや大当り遊技に関する演出である。
演出制御部210は、予告演出を実行する場合、予告演出に係る演出表示を演出表示装置80に表示させる。特に特別図柄に係る図柄変動ゲームの実行中に関していえば、演出制御部210は、複数列の演出図柄群がスクロールした後に確定停止した演出図柄の組合せによって、大当り遊技に当選したか否かを、演出表示装置80に報知させる。
演出制御部210は、特別図柄に係る図柄変動ゲームの実行中において、図柄表示装置90による特別図柄の変動時間に合わせて、演出表示装置80による演出表示(演出図柄に係る図柄変動ゲームを含む)を実行させている。換言すれば、演出制御部210は、図柄表示装置90における一回の特別図柄に係る図柄変動ゲームと、演出表示装置80における一回の演出表示(演出図柄に係る図柄変動ゲームを含む)とを、原則として対応付けて実行する。
ただし、複数回の特別図柄に係る図柄変動ゲームにわたって連続性を有している予告演出が実行される場合や、一回の特別図柄に係る図柄変動ゲームに対して複数回の演出図柄の変動表示を含む予告演出が実行される場合もある。前者の代表例は上述した連続演出であり、後者の代表例は擬似連演出と称される予告演出である。
ここで擬似連演出とは、遊技者に認識可能な区切りから区切りまでの期間である変動サイクルにおいて一連の演出図柄群をスクロールさせ、一回の遊技(特別図柄に係る図柄変動ゲーム)において複数回の変動サイクルを含める演出である。
なお、上記の説明において、演出制御部210は、演出表示装置80(メイン表示部81、上サブ表示部82、左サブ表示部83、右サブ表示部84)の演出表示を制御する旨を説明したが、演出制御部210の制御対象はこれに限られない。その他にも、演出制御部210は、照明装置35による点灯(点滅)演出、又はスピーカ33による音声演出についても制御することができ、これらの演出表示、点灯演出、音声演出等を組み合わせて遊技者の興趣を喚起することができる。
また、演出制御部210は、プッシュボタン37にて受け付けた遊技者の操作に応じて各種演出を可変に切り替えることもできる。
また、演出制御部210は、上サブ表示部82、左サブ表示部83又は右サブ表示部84の移動制御を実行することができ、さらに図5では図示していないが、いわゆる装飾可動体(演出用の役物)の移動制御を実行することができてもよい。
<主制御基板100における処理手順について>
次に、主制御基板100において実現される各種処理の処理手順について、図7及び図8を用いて説明する。なお、上述した図1から図6に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
図7は、始動口入球時処理の処理手順を示すフローチャートである。図8は、図柄変動開始処理の処理手順を示すフローチャートである。
なお、これらのフローチャートで図示される処理手順は、本発明の処理手順やその実行タイミングを限定するものではない。このため、本発明に関する処理を実施するときには、その複数の処理手順は内容的に支障のない範囲で変更することができ、また複数の処理の実行タイミングの一部又は全部が互いに重複していてもよい。
また、図7及び図8に図示される各処理は、本発明の説明に必要な主たる処理であって、遊技機10によって実行される全ての処理を示すものではない。
まず、始動口入球時処理について説明する。ここで「始動口入球時処理」とは、第1始動口57又は第2始動口59に対して遊技球が入球した後に実行される一連の処理である。
第1始動口57又は第2始動口59への入球がカウントスイッチSW1又はカウントスイッチSW2で検知されるまで(ステップS102のNO)、ステップS104以降の処理は行われないまま待機となる。
また、第1始動口57又は第2始動口59への入球が検知されたとしても(ステップS102のYES)、特図保留制御部111による保留数が上限に達していれば(ステップS104のYES)、ステップS106以降の処理は行われないまま待機となる。
第1始動口57又は第2始動口59への入球が検知されて(ステップS102のYES)、かつ特図保留制御部111による保留数が上限に達していないとき(ステップS104のNO)、特図保留制御部111によって乱数M1又は乱数M2が取得されて、専用の記憶領域に保留記憶され(ステップS106)、ステップS106で取得された乱数に係る保留数が1加算される(ステップS108)。
続いて、先読み判定部112によって特定の演出を実行するか否か、実行する場合にはどのタイミングで実行するか等が決定される(ステップS110)。
ステップS102からステップS110までの一連の処理結果に基づき情報伝送部190によって設定されたコマンドがサブ制御基板200へ送信されて(ステップS112)、その始動口入球時処理は終了となる。当該コマンドには、先読み判定部112による判定結果、及び保留増加を示す指定情報(保留増加コマンド)等が含まれる。
本実施形態に係る保留増加コマンドの具体的な内容を図9(b)に示す。なお、図9(b)における各コマンドは2バイトで構成され、16進数により表記されている。
図9(b)において「保留0→1」と表記されるコマンドは、保留数が零から1個に増加する際に情報伝送部190によって設定され、サブ制御基板200に送信される保留増加コマンドである。「保留0→1」に係るコマンドは、第1始動口57の入賞を契機とする場合には「E111H」であり、第2始動口59の入賞を契機とする場合には「E211H」である。
図9(b)において「保留1→2」と表記されるコマンドは、保留数が1個から2個に増加する際に情報伝送部190によって設定され、サブ制御基板200に送信される保留増加コマンドである。「保留1→2」に係るコマンドは、第1始動口57の入賞を契機とする場合には「E112H」であり、第2始動口59の入賞を契機とする場合には「E212H」である。
図9(b)において「保留2→3」と表記されるコマンドは、保留数が2個から3個に増加する際に情報伝送部190によって設定され、サブ制御基板200に送信される保留増加コマンドである。「保留2→3」に係るコマンドは、第1始動口57の入賞を契機とする場合には「E113H」であり、第2始動口59の入賞を契機とする場合には「E213H」である。
図9(b)において「保留3→4」と表記されるコマンドは、保留数が3個から4個に増加する際に情報伝送部190によって設定され、サブ制御基板200に送信される保留増加コマンドである。「保留3→4」に係るコマンドは、第1始動口57の入賞を契機とする場合には「E114H」であり、第2始動口59の入賞を契機とする場合には「E214H」である。
上記のとおり、保留増加コマンドの上位バイトは「E1」である場合には第1始動口57に対応しており、「E2」である場合には第2始動口59に対応している。また、下位バイトのうち上位4ビットが「1」であることが保留増加コマンドであることを表しており、下位バイトのうち下位4ビットが増加後の保留数と一致している。
続いて、図柄変動開始処理の処理手順について説明する。ここで「図柄変動開始処理」とは、特別図柄に係る図柄変動ゲームを開始させる際に行われる一連の処理である。
まず、特図遊技制御部120は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する(ステップS202)。ここで「変動開始条件」とは、(i)ステップS202の判定時において特別図柄に係る図柄変動ゲームが実行されていないこと、(ii)ステップS202の判定時において大当り遊技が実行されていないこと、(iii)ステップS202の判定時において保留記憶が1個以上存在すること等が挙げられる。
ステップS202の判定が否定されるとき(ステップS202のNO)、ステップS204以降の処理は実行されずに、その図柄変動開始処理は終了となる。
ステップS202の判定が肯定されるとき(ステップS202のYES)、当否判定部121は、特図保留制御部111に保留されている乱数M1又は乱数M2を読み出す(ステップS204)。
なお、ステップS204において、当否判定部121は、特図保留制御部111に乱数M1及び乱数M2が共に保留されている場合、乱数M2を乱数M1に優先して読み出す。
ステップS204で乱数が読み出されることを契機として各判定処理が実行される(ステップS206)。
ここでステップS206に含まれる処理としては、具体的には、上述した当否判定部121による当否判定処理(保留されている乱数を消化して当否判定を行う)や特図選択部122による図柄選択処理(当否判定処理の結果を用いて、該当否判定の結果を報知する図柄変動ゲームで停止させる図柄を選択する)が少なくとも含まれる。
また、(i)変短状態が付与されているか否か、(ii)演出図柄をリーチ目で停止させるか否か、(iii)特定の演出を行うか否か等の判定処理が、ステップS206の処理に含まれてもよい。
そして、特図保留制御部111は、ステップS204で読み出した乱数に係る保留数を1減算する(ステップS208)。これにより、本処理手順で実行される図柄変動ゲームで読み出された乱数を除いた残りの乱数の数が保留数として特定される。
変動パターン決定部124は、ステップS206の処理結果及びステップS208で特定された保留数を用いて、図柄選択処理によって選択された図柄が停止するまでに行われる図柄の変動パターンを決定する(ステップS210)。
ステップS202からステップS210までの一連の処理結果に基づき情報伝送部190によって設定されたコマンドがサブ制御基板200に対して送信されて(ステップS212)、その図柄変動開始処理は終了となる。当該コマンドには、変動パターン、選択された特別図柄、及び保留減少を示す指定情報(保留減少コマンド)等が含まれる。
本実施形態に係る保留減少コマンドの具体的な内容を図9(a)に示す。なお、図9(a)における各コマンドは2バイトで構成され、16進数により表記されている。
図9(a)において「保留1→0」と表記されるコマンドは、保留数が1個から零に減少する際に情報伝送部190によって設定され、サブ制御基板200に送信される保留減少コマンドである。「保留1→0」に係るコマンドは、第1始動口57の入賞を契機とする場合には「E100H」であり、第2始動口59の入賞を契機とする場合には「E200H」である。
図9(a)において「保留2→1」と表記されるコマンドは、保留数が2個から1個に減少する際に情報伝送部190によって設定され、サブ制御基板200に送信される保留減少コマンドである。「保留2→1」に係るコマンドは、第1始動口57の入賞を契機とする場合には「E101H」であり、第2始動口59の入賞を契機とする場合には「E201H」である。
図9(a)において「保留3→2」と表記されるコマンドは、保留数が3個から2個に減少する際に情報伝送部190によって設定され、サブ制御基板200に送信される保留減少コマンドである。「保留3→2」に係るコマンドは、第1始動口57の入賞を契機とする場合には「E102H」であり、第2始動口59の入賞を契機とする場合には「E202H」である。
図9(a)において「保留4→3」と表記されるコマンドは、保留数が4個から3個に減少する際に情報伝送部190によって設定され、サブ制御基板200に送信される保留減少コマンドである。「保留4→3」に係るコマンドは、第1始動口57の入賞を契機とする場合には「E103H」であり、第2始動口59の入賞を契機とする場合には「E203H」である。
上記のとおり、保留減少コマンドの上位バイトは「E1」である場合には第1始動口57に対応しており、「E2」である場合には第2始動口59に対応している。また、下位バイトのうち上位4ビットが「0」であることが保留減少コマンドであることを表しており、下位バイトのうち下位4ビットが減少後の保留数と一致している。
<各状況におけるコマンドの設定と出力について>
続いて、各状況におけるコマンドの設定と出力について、図10から図14のタイムチャートを用いて説明する。
図10は、始動口入球時処理に基づくコマンドの設定と出力に係るタイムチャートである。図11は、図柄変動開始処理に基づくコマンドの設定と出力に係るタイムチャートである。図12は、保留数が零であって、始動口入球時処理と図柄変動開始処理とが略同時に実行される場合のタイムチャートである。図14は、保留数が1以上且つ上限数(4つ)未満であって、特定期間AR4に始動口入球時処理の開始条件と図柄変動開始処理の開始条件とが成立する場合のタイムチャートである。
図10から図14のタイムチャートは、或る条件下において設定及び出力されるコマンドの経時的な順序を示すものであって、左方から右方に向けて時間経過するものとする。
図10から図14のタイムチャート上の寸法は、模式的に示すものであって、必ずしも実際の時間長さと比例するものではない。
図10から図14のタイムチャートは、始動口入球時処理に基づくコマンド又は図柄変動開始処理に基づくコマンドは一具体例であって、不図示のコマンドが付加的に設定及び出力されてもよいし、一部のコマンドの設定及び出力が省かれてもよい。
図10は、図7を用いて説明した始動口入球時処理(ステップS112)において送信されるコマンドに係るタイムチャートである。
図10において「先読み1」「先読み2」と図示されるコマンドはいずれも先読み判定部112による判定結果に基づく情報を含んでおり、互いに異なるアドレスに格納されるコマンドを表している。また、図10において「保留増加」と図示されるコマンドは、上記の保留増加コマンドを表している。
図10において「先読み1」「先読み2」「保留増加」に係るコマンドは、いずれも上下に二つ図示されているが、上方については主制御基板100(図10においては「メイン」と表記)において各コマンドが設定されるタイミングを表しており、下方については送信された各コマンドをサブ制御基板200(図10においては「サブ」と表記)が受け付けるタイミングを表しており、上方と下方とを結ぶ矢印は主制御基板100からサブ制御基板200に各コマンドが送信されることを表している。
図10に図示するように「先読み1」「先読み2」「保留増加」に係るコマンドは、いずれも主制御基板100(情報伝送部190)で設定されると直ちに(次のコマンドが設定される前に)サブ制御基板200に送信される。即ち、主制御基板100において各コマンドを設定するタイミングと、主制御基板100からサブ制御基板200に各コマンドを送信するタイミングと、は略同時であり、このような送信方式を以下の説明において逐次送信方式と称する場合がある。
なお、図10に図示する例によれば、「先読み1」「先読み2」「保留増加」に係るコマンドは、いずれも同一の割込期間AR1内に設定されて、主制御基板100からサブ制御基板200に送信される。
図11は、図8を用いて説明した図柄変動開始処理(ステップS212)において送信されるコマンドに係るタイムチャートである。
図11において「変動」と図示されるコマンドは、変動パターン決定部124によって決定される変動パターンに係るコマンドを表している。また、図11において「図柄」と図示されるコマンドは、特図選択部122によって選択される特別図柄に係るコマンドを表している。また、図11において「保留減少」と図示されるコマンドは、上記の保留減少コマンドを表している。
図11において「変動」「図柄」「保留減少」に係るコマンドは、いずれも上下に二つ図示されているが、これらの意味合いと、上方と下方とを結ぶ矢印の意味合いについては、図10と同様である。また、図11における「変動」「図柄」「保留減少」に係るコマンドの送信方式が逐次送信方式である点についても図10と同様である。
なお、図11に図示する例によれば、「変動」「図柄」「保留減少」に係るコマンドは、いずれも主制御基板100(情報伝送部190)によって同一の割込期間AR2内に設定されて、主制御基板100からサブ制御基板200に送信される。
図12は、保留数が零であって、始動口入球時処理と図柄変動開始処理とが略同時に実行される場合のタイムチャートである。ここで「始動口入球時処理と図柄変動開始処理とが略同時に実行される場合」とは、例えば同一の割込期間に始動口入球時処理と図柄変動開始処理とが共に開始される場合である。
図12において「先読み1」「先読み2」「保留増加」「変動」「図柄」「保留減少」と図示されるコマンドの意味合いは、図10や図11に図示される同じ表記のコマンドと同様である。
図12に図示するように、保留数が零であって、且つ始動口入球時処理と図柄変動開始処理とが略同時に実行される場合には、その開始の先後を主制御基板100が区別し難いので、始動口入球時処理に係るコマンド(「先読み1」「先読み2」「保留増加」)を先に処理し、図柄変動開始処理に係るコマンド(「変動」「図柄」「保留減少」)を後に処理するものと予め定められている。これにより、主制御基板100からサブ制御基板200に対するコマンド送信の安定性を図ることができる。また、サブ制御基板200としては、結果的に保留数が変化しないものの、保留数が増加してから減少したものと認識できるので、保留数の変化に伴う処理(例えば保留表示の変化予告等)を間違いなく実行することができる。
なお、図12に図示する例によれば、「先読み1」「先読み2」「保留増加」「変動」「図柄」「保留減少」に係るコマンドは、いずれも同一の割込期間AR3内に設定されて、主制御基板100からサブ制御基板200に送信される。
図13は、保留数が零である場合であって、第1始動口57及び第2始動口59に略同時に遊技球が入球した場合のタイムチャートである。ここで「第1始動口57及び第2始動口59に略同時に遊技球が入球した場合」とは、例えば第1始動口57に遊技球が入球したことを契機として乱数M1を取得する処理と、第2始動口59に遊技球が入球したことを契機として乱数M2を取得する処理と、が同一の割込期間AR4内に生じた場合である。
図13において「特1先読み1」「特1先読み2」と図示されるコマンドはいずれも第1始動口57の入賞に起因して行われる先読み判定部112の判定結果に基づく情報を含んでおり、互いに異なるアドレスに格納されるコマンドを表している。また、「特2先読み1」「特2先読み2」と図示されるコマンドはいずれも第2始動口59の入賞に起因して行われる先読み判定部112の判定結果に基づく情報を含んでおり、互いに異なるアドレスに格納されるコマンドを表している。
図13において「特1保留増加」「特2保留増加」と図示されるコマンドは、それぞれ第1始動口57の入賞又は第2始動口59の入賞に起因する保留増加コマンドを表している。また、図13において「特2変動」「特2保留減少」と図示されるコマンドは、それぞれ第2始動口59の入賞に起因する変動パターンに係るコマンド又は保留減少コマンドを表している。
図13に図示するように、保留数が零であって、且つ第1始動口57及び第2始動口59に略同時に遊技球が入球した場合には、第1始動口57の入賞及び第2始動口59の入賞に起因する先読み判定結果(「特1先読み1」「特1先読み2」「特2先読み1」「特2先読み2」)を先に処理し、次に第1始動口57の入賞及び第2始動口59の入賞に起因する保留増加コマンド(「特1保留増加」「特2保留増加」)を処理し、そして図柄変動開始処理に係るコマンド(「特2変動」「図柄」「特2保留減少」)を後に処理するものと予め定められている。換言すれば、主制御基板100(情報伝送部190)は、「図柄」コマンド及び「変動」コマンドを設定するより前に乱数M1に係る保留増加コマンド及び乱数M2に係る保留増加コマンドを設定し、該「図柄」コマンドと該「変動」コマンドとを設定した後に乱数M2に係る保留減少コマンドを設定する。ここで該図柄変動開始処理に係るコマンドが第2始動口59の入賞に起因するものであるのは、乱数M2が乱数M1に比べて優先的に読み出されることによるものである。
上記のような構成により、主制御基板100からサブ制御基板200に対するコマンド送信の安定性を図ることができる。また、サブ制御基板200としては、保留数が2増加してから1減少したものと認識できるので、保留数の変化に伴う処理(例えば保留表示の変化予告等)を間違いなく実行することができる。
なお、図13に図示する例によれば、「特1先読み1」「特1先読み2」「特2先読み1」「特2先読み2」「特1保留増加」「特2保留増加」「特2変動」「図柄」「特2保留減少」に係るコマンドは、いずれも同一の割込期間AR4内に設定されて、主制御基板100からサブ制御基板200に送信される。即ち、図13におけるコマンドの送信方式も、上記の逐次送信方式である。
図14は、保留数が1以上且つ上限数(4つ)未満であって、特定期間AR7に始動口入球時処理の開始条件である始動口入賞と、図柄変動開始処理の開始条件である変動開始条件と、が成立する場合のタイムチャートである。
図14において「先読み1」「先読み2」「保留増加」「変動」「図柄」「保留減少」と図示されるコマンドの意味合いは、図10や図11に図示される同じ表記のコマンドと同様である。
図14において「図柄停止」と図示されるコマンドは、特定期間AR7の直前の図柄変動ゲームにおける図柄の停止表示時、即ち終了時に主制御基板100によって設定されてサブ制御基板200に送信されるコマンドである。ここで特定期間AR7は、「図柄停止」に係るコマンドの設定時又は送信時から所定時間が経過した後の期間であって、次回の図柄変動ゲームに係る変動開始条件が成立するまでの期間である。換言すれば、特定期間AR7は、直前の図柄変動ゲームの終了時から所定時間が経過すると開始され、次回の図柄変動ゲームの開始時に終了する期間である。
図14における割込期間AR6は、特定期間AR7の直後の図柄変動ゲームに係る変動開始条件が成立した割込期間である。換言すれば、割込期間AR6は、特定期間AR7の終了時に開始される割込期間である。
図14における矢印AR5は、始動口入賞のタイミング(特図保留制御部111が新たに乱数を取得するタイミング)を表している。図示されているように矢印AR5が示すタイミングは、特定期間AR7の範囲内に収まっている。仮に特定期間AR7の時間長さが零に近しい値であるならば、矢印AR5は割込期間AR6の開始時(変動開始条件の成立時)と略同時のタイミングを指していると言ってもよい。
なお、図14に図示する例によれば、「先読み1」「先読み2」「保留増加」「変動」「図柄」「保留減少」に係るコマンドは、いずれも主制御基板100(情報伝送部190)によって同一の割込期間AR6内に設定されて、主制御基板100からサブ制御基板200に送信される。
図14に図示するように、保留数が1以上且つ上限数未満であって、特定期間AR7内に特図保留制御部111が新たに乱数を取得した場合、主制御基板100(情報伝送部190)は、特定期間AR7の直後の図柄変動開始処理が実行される割込期間AR6内に「保留増加」コマンドと「保留減少」コマンドとを共に設定し、且つ設定した「保留増加」コマンドと「保留減少」コマンドとを共に割込期間AR6内にサブ制御基板200に送信するものと予め定められている。また、主制御基板100(情報伝送部190)は、図柄選択処理の結果に係る「図柄」コマンド及び変動パターン決定処理の結果に係る「変動」コマンドを設定するより前に「保留増加」コマンドを設定し、「図柄」コマンドと「変動」コマンドとを設定した後に「保留減少」コマンドを設定するものと予め定められている。
これにより、主制御基板100からサブ制御基板200に対するコマンド送信の安定性を図ることができる。また、サブ制御基板200としては、結果的に保留数が変化しないものの、保留数が増加してから減少したものと認識できるので、保留数の変化に伴う処理(例えば保留表示の変化予告等)を間違いなく実行することができる。
なお、図12及び図14を用いて説明した状況において主制御基板100(情報伝送部190)が各コマンドを送信する場合、演出表示装置80に表示される保留数(保留表示の個数)は、特図保留制御部111によって乱数(乱数M1又は乱数M2)が保留されることを契機として1増加した後に1減少することが好ましい。
また、図13を用いて説明した状況において主制御基板100(情報伝送部190)が各コマンドを送信する場合、演出表示装置80に表示される保留数(保留表示の個数)は、特図保留制御部111に乱数M1(第一乱数)と乱数M2(第二乱数)が保留されることを契機として2増加した後に1減少する
なぜならば、演出制御部210が認識する保留数の変化推移に合致するからである。換言すれば、遊技者に対して、保留数の変化推移を間違いなく報知することができるからである。
<本発明の変形例について>
ここまで図1から図14を用いて説明される実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
上述の実施形態においてフローチャートやタイムチャートを用いて説明した処理手順は、本発明の実施に係る一具体例であって、その一部を省いたり前後に入れ替えたり、或いは記載されていない処理を処理手順の一部に含める等の変更を許容する。
上述の実施形態において、各コマンドは逐次送信方式によって主制御基板100からサブ制御基板200に送信される態様を述べたが、本発明の実施はこれに限られない。即ち、主制御基板100において各コマンドが設定されるタイミングと、主制御基板100からサブ制御基板200に各コマンドが送信されるタイミングと、が異なる割込期間にずれてもよい。
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)主制御基板が他の基板に対してコマンドを送信し、前記他の基板が前記主制御基板から受信したコマンドに基づく処理を行う遊技機であって、前記主制御基板は、図柄変動ゲームを行う図柄表示制御手段と、始動口に遊技球が入球した場合の少なくとも一部において乱数を取得する乱数取得手段と、前記乱数取得手段によって取得された乱数の少なくとも一部を保留する保留手段と、前記保留手段に保留されている乱数の個数である保留数が零である場合、前記乱数取得手段が乱数を取得することを契機として図柄変動開始処理を実行する図柄変動開始手段と、前記主制御基板から前記他の基板に対して送信するコマンドを設定し、設定したコマンドを前記他の基板に送信するコマンド制御手段と、を備え、前記コマンド制御手段によって設定されるコマンドには、前記乱数取得手段が乱数を取得することを契機として設定される保留増加コマンドと、前記図柄変動開始手段による前記図柄変動開始処理を契機として設定される保留減少コマンドと、が含まれ、前記保留数が零である場合であって、且つ第一始動口に遊技球が入球したことを契機として前記乱数取得手段が第一乱数を取得する処理と、第二始動口に遊技球が入球したことを契機として前記乱数取得手段が第二乱数を取得する処理と、が同一の割込期間内に生じた場合、前記コマンド制御手段は、該割込期間内に前記第一乱数に係る前記保留増加コマンド及び前記第二乱数に係る前記保留増加コマンドを設定した後に該第二乱数に係る前記保留減少コマンドを設定することを特徴とする遊技機。
(2)前記保留数が零である場合であって、且つ前記第一乱数を取得する処理と前記第二乱数を取得する処理とが同一の割込期間内に生じた場合、前記コマンド制御手段は、該割込期間内に設定した前記第一乱数に係る前記保留増加コマンド、前記第二乱数に係る前記保留増加コマンド及び該第二乱数に係る前記保留減少コマンドを、該割込期間内に前記他の基板に送信する(1)に記載の遊技機。
(3)前記図柄変動開始手段によって実行される前記図柄変動開始処理には、保留されている乱数を消化して当否判定を行う当否判定処理と、前記当否判定処理の結果を用いて、該当否判定の結果を報知する図柄変動ゲームで停止させる図柄を選択する図柄選択処理と、前記図柄選択処理によって選択された図柄が停止するまでに行われる図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定処理と、が含まれ、前記保留数が零である場合であって、且つ前記第一乱数を取得する処理と前記第二乱数を取得する処理とが同一の割込期間内に生じた場合、該割込期間内に該第二乱数を用いた前記図柄変動開始処理が実行され、前記コマンド制御手段は、該図柄変動開始処理における前記図柄選択処理の結果に係る図柄コマンド及び前記変動パターン決定処理の結果に係る変動コマンドを設定するより前に前記第一乱数に係る前記保留増加コマンド及び前記第二乱数に係る前記保留増加コマンドを設定し、該図柄コマンドと該変動コマンドとを設定した後に前記第二乱数に係る前記保留減少コマンドを設定する(1)又は(2)に記載の遊技機。
(4)前記保留手段によって保留されている乱数の個数である保留数を示す保留表示手段を備え、前記保留数が零である場合であって、且つ前記第一乱数を取得する処理と前記第二乱数を取得する処理とが同一の割込期間内に生じた場合、前記保留表示手段によって表示されている前記保留数が、該第一乱数と該第二乱数が保留されることを契機として2増加した後に1減少する(1)から(3)のいずれか一つに記載の遊技機。
10 遊技機
15 外枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33 スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35 照明装置
36 球抜き機構
37 プッシュボタン
38(38a、38b、38c、38d) カーソルボタン
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
63 ゲート
65 特別電動役物
67 普通入賞口
69 アウト口
80 演出表示装置
81 メイン表示部
82 上サブ表示部
83 左サブ表示部
84 右サブ表示部
90 図柄表示装置
91 特別図柄表示部
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
100 主制御基板
101 CPU
102 RAM
103 ROM
110 始動口入球時処理部
111 特図保留制御部
112 先読み判定部
120 特図遊技制御部
121 当否判定部
122 特図選択部
123 リーチ抽選部
124 変動パターン決定部
130 普図遊技制御部
131 普図保留制御部
132 普図抽選部
133 普通電役制御部
140 遊技状態制御部
141 大当り制御部
142 特別電役制御部
143 確変制御部
144 変短制御部
150 図柄表示制御部
151 第1特別図柄表示制御部
152 第2特別図柄表示制御部
153 普通図柄表示制御部
190 情報伝送部
200 サブ制御基板
201 CPU
202 RAM
203 ROM
210 演出制御部
SOL1、SOL4 ソレノイドコイル
SW1、SW2、SW4、SW51、SW52、SW7 カウントスイッチ
X 第1流路
Y 第2流路

Claims (4)

  1. 主制御基板が他の基板に対してコマンドを送信し、前記他の基板が前記主制御基板から受信したコマンドに基づく処理を行う遊技機であって、
    前記主制御基板は、
    図柄変動ゲームを行う図柄表示制御手段と、
    始動口に遊技球が入球した場合の少なくとも一部において乱数を取得する乱数取得手段と、
    前記乱数取得手段によって取得された乱数の少なくとも一部を保留する保留手段と、
    前記保留手段に保留されている乱数の個数である保留数が零である場合、前記乱数取得手段が乱数を取得することを契機として図柄変動開始処理を実行する図柄変動開始手段と、
    前記主制御基板から前記他の基板に対して送信するコマンドを設定し、設定したコマンドを前記他の基板に送信するコマンド制御手段と、を備え、
    前記コマンド制御手段によって設定されるコマンドには、前記乱数取得手段が乱数を取得することを契機として設定される保留増加コマンドと、前記図柄変動開始手段による前記図柄変動開始処理を契機として設定される保留減少コマンドと、が含まれ、
    前記保留数が零である場合であって、且つ第一始動口に遊技球が入球したことを契機として前記乱数取得手段が第一乱数を取得する処理と、第二始動口に遊技球が入球したことを契機として前記乱数取得手段が第二乱数を取得する処理と、が同一の割込期間内に生じた場合、前記コマンド制御手段は、該割込期間内に前記第一乱数に係る前記保留増加コマンド及び前記第二乱数に係る前記保留増加コマンドを設定した後に該第二乱数に係る前記保留減少コマンドを設定することを特徴とする遊技機。
  2. 前記保留数が零である場合であって、且つ前記第一乱数を取得する処理と前記第二乱数を取得する処理とが同一の割込期間内に生じた場合、前記コマンド制御手段は、該割込期間内に設定した前記第一乱数に係る前記保留増加コマンド、前記第二乱数に係る前記保留増加コマンド及び該第二乱数に係る前記保留減少コマンドを、該割込期間内に前記他の基板に送信する請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記図柄変動開始手段によって実行される前記図柄変動開始処理には、
    保留されている乱数を消化して当否判定を行う当否判定処理と、
    前記当否判定処理の結果を用いて、該当否判定の結果を報知する図柄変動ゲームで停止させる図柄を選択する図柄選択処理と、
    前記図柄選択処理によって選択された図柄が停止するまでに行われる図柄の変動パターンを決定する変動パターン決定処理と、が含まれ、
    前記保留数が零である場合であって、且つ前記第一乱数を取得する処理と前記第二乱数を取得する処理とが同一の割込期間内に生じた場合、該割込期間内に該第二乱数を用いた前記図柄変動開始処理が実行され、前記コマンド制御手段は、該図柄変動開始処理における前記図柄選択処理の結果に係る図柄コマンド及び前記変動パターン決定処理の結果に係る変動コマンドを設定するより前に前記第一乱数に係る前記保留増加コマンド及び前記第二乱数に係る前記保留増加コマンドを設定し、該図柄コマンドと該変動コマンドとを設定した後に前記第二乱数に係る前記保留減少コマンドを設定する請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記保留手段によって保留されている乱数の個数である保留数を示す保留表示手段を備え、
    前記保留数が零である場合であって、且つ前記第一乱数を取得する処理と前記第二乱数を取得する処理とが同一の割込期間内に生じた場合、前記保留表示手段によって表示されている前記保留数が、該第一乱数と該第二乱数が保留されることを契機として2増加した後に1減少する請求項1から3のいずれか一項に記載の遊技機。
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