JP6692766B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
一方で、大当り時に実行される演出としては、まず、オープニング演出が行われ、その後、大当り演出が行われ、最後にエンディング演出が行われるのが一般的である(下記特許文献1参照)。
まず、本実施形態の遊技機10の概要について、図1、図2、図4、図7、図8、図9を用いて説明する。図1は、遊技機10の正面図である。図2は、図1に示す領域IIに配設されるLED群を示す図である。図4は、遊技機内に設置される遊技盤を示す図である。図7は、遊技機の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。図8は、当選を示す特別図柄(当選特図)とラウンド数候補との組合せの例を示す図である。図9は、特図1大当り遊技開始時の演出表示の流れを示す図である。
遊技状態制御手段は、大当り遊技を実行させる。本実施形態における遊技状態制御手段は、例えば、大当り制御部141によって実現される。
ここで「大当り遊技」とは、後述する特別電動役物65を連続して作動させることができる特別の遊技状態をいう。ここで「特別電動役物を連続して作動」とは、ラウンド遊技の回数(ラウンド数)が複数回であることをいう。
遊技状態制御手段は、例えば、後述する当否判定部122により読み出された乱数が当選と判定され、その判定結果に基づいて後述する特図選択部123により選択された当選を示す特別図柄が図柄表示装置90に停止表示された場合に、大当り遊技に関する制御を実行する。また、遊技状態制御手段は、更に、遊技球が転動する遊技領域に設けられた特定領域(いわゆるVゾーンなど)への遊技球の通過を更なる要件として、大当り遊技に関する制御を実行してもよい。このように、遊技状態制御手段による大当り遊技の実行契機は制限されない。
ここで「確率変動状態(確変状態)」とは、後述する当否判定部122による当否判定の当選確率が通常遊技状態より高確率になる遊技状態を意味する。本実施形態における確率付与手段は、例えば、確変制御部143によって実現される。いわゆるVゾーンへの遊技球の通過が確変状態付与の条件とされる場合には、確変付与手段は、Vゾーンに遊技球が通過したか否かにより、大当り遊技の終了後に確率変動状態を付与するか否かを決定することができる。また、後述する特図選択部123による乱数抽選で選択される特図により確変状態が付与されるか否かが決められている場合には、確変付与手段は、選択された特図に応じて、大当り遊技の終了後に確率変動状態を付与するか否かを決定することができる。
本実施形態における遊技選択手段は、例えば、ラウンド数選択部145によって実現される。また、本実施形態における複数種の大当り遊技は、大当り遊技終了後に確変が付与されるか否かと大当り遊技中のラウンド数との組合せで構成されている(図8参照)。本実施形態では、確変が付与されるか否かについても大当り遊技を区別する要素に用いているが、ラウンド数又は獲得可能賞球数のみを大当り遊技を区別する要素として用いてもよい。
ここで「獲得可能賞球数」は、大当り遊技により獲得が期待される賞球数を意味し、大当り遊技中の大入賞口55への入賞に伴い払い出されることが期待される賞球の総数であってもよいし、大当り遊技中に期待される差球数であってもよい。
ここで「大当り遊技の開始時」とは、当選を示す特別図柄が図柄表示装置90に停止表示されてから特別電動役物65の連続作動が開始されるまでの間、及び、特別電動役物65の連続作動が開始された時点及びその直後も含む広い概念で用いられる。
また、「確率変動状態(確変状態)となり得る」とは、確変状態となる又は確変状態となる可能性のあることを意味する。大当り遊技の終了前に既に確変状態となる条件が成立し得る場合には、確変状態となるか否かを報知することができる。一方で、確変状態となる条件が複数設けられている場合には、大当り遊技の終了前にその一部の条件が成立しているか否かにより、確変状態となり得るか否かが報知されてもよい。
演出制御手段は、ラウンド遊技の回数若しくは獲得可能賞球数、又は確変状態となり得るか否かの報知を、数字又は文字で直接的に示してもよいし、図形(キャラクタなど)、記号、色彩などで間接的に示してもよい。また、演出制御手段は、報知手法として、表示、音声、発光など様々な手法を用いることができる。本実施形態における演出制御部210は、選択ラウンド数のパネル表示STの出力によりこのような報知を実現している(図9参照)。
これにより、遊技者は、大当り遊技の開始時にこれから開始される大当り遊技の特典をいち早く把握することができ、更には、大当り遊技終了前にこれから確変状態となるか否かをいち早く把握することができる。結果、大当り遊技の開始時の遊技者の高揚感を高めることができると共に、大当り遊技の特典をいち早く把握させることで、遊技者に腰を据えて大当り遊技を楽しませることができ、ひいては、遊技性を向上させることができる。
「確変状態となる期待度」は、遊技者が定められたように遊技を行った場合に、大当り遊技の終了後に確変状態となる可能性の高さを示しており、以降、確変期待度と表記する場合もある。
後述する図8の例における特図1大当り遊技では、少ないラウンド遊技の回数又は獲得可能賞球数が対応付けられている大当り遊技ほど、確変期待度が高くなるよう調整されている。具体的には、特図1大当り遊技において、4回のラウンド数を持つ大当り遊技の確変期待度が100%であり、8回のラウンド数を持つ大当り遊技の確変期待度が約70(=14.5/21×100)%となっており、12回のラウンド数を持つ大当り遊技の確変期待度が50(=22.5/45×100)%となっており、16回のラウンド数を持つ大当り遊技の確変期待度が30(=9/30×100)%となっている。
これにより、大当り遊技開始時のラウンド数又は獲得可能賞球数の報知により、確変期待度を暗黙的に報知することになり、大当り遊技の開始時の遊技者の高揚感を一層高めることができる。更に、少ないラウンド数又は獲得可能賞球数の大当り遊技が選択されたとしても、逆に確変期待度が高くなるため、大当り遊技に伴い得られる特典を一定化させることができる。
但し、当該複数種の大当り遊技の一部に、そのようなラウンド遊技の回数又は獲得可能賞球数と確変期待度との関係とはなっていない大当り遊技が含まれていてもよい。
以下、本実施形態に係る遊技機10についてより詳しく説明する。
図1から図4を用いて遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。図2は、図1に示す領域IIに配設されるLED群を示す図である。図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群及びその周辺を示す俯瞰図である。図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図である。図5は、メイン表示部81を示す図である。
なお、図1から図5に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成及び機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成又は機能が省かれても良い。
前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50a及び遊技盤50を透視保護している。
前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27及び下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
第二表示領域812に表示される演出図柄群の変動表示において、表示される演出図柄群は、一又は複数の列をなす。変動表示されている演出図柄群がなす列の方向は特に制限されず、例えば、上下方向、左右方向、奥行き方向、又はこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで「奥行き方向」とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な表示変動であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向又はその逆方向に演出図柄が変動しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
本実施形態における図柄表示装置90には、図2に示されるように、第1特別図柄表示装置91、第2特別図柄表示装置92及び普通図柄表示装置93が含まれる。本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一具体例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
第1特別図柄は、「特図1」と略称される場合があり、第2特別図柄は、「特図2」と略称される場合がある。また、特別図柄は、「特図」と略称される場合がある。
以下、普通図柄のことを「普図」と略して表記する場合がある。
また、以下の説明において、普通図柄表示装置93を変動表示させた後に普通図柄を停止表示させる図柄変動ゲームを「普通図柄に係る図柄変動ゲーム」と称する場合がある。
或いは、以下の説明において、上述のメイン表示部81に表示される演出図柄の変動表示は、「特別図柄に係る図柄変動ゲーム」や「普通図柄に係る図柄変動ゲーム」と区別して「演出図柄に係る図柄変動ゲーム」と称する場合がある。
なお、以下の説明において、単に「図柄変動ゲーム」と称した場合には、特段の説明がない限り「特別図柄に係る図柄変動ゲーム」を意味する。
ここで風車52は、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものである。
第1始動口57に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、第1特別図柄に係る図柄変動ゲームを始動させる始動条件が成立する。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、第2特別図柄に係る図柄変動ゲームを始動させる始動条件が成立する。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
特定ゲート64は、普通ゲート63の下方右側に配置されている。特定ゲート64の後方には、通過した遊技球を検知するカウントスイッチSW42が配設されている。遊技球の通過がカウントスイッチSW42で検知された場合の少なくとも一部において、後述するラウンド数選択を実行する抽選条件が成立する。
カウントスイッチSW41及びSW42による遊技球の通過検知は、賞球の払出条件とされてもよいし、されなくてもよい。
また、普通ゲート63又は特定ゲート64は、通過した遊技球が通過後再び遊技領域50aを転動する、いわゆるゲートタイプの入賞口であってもよいし、そうでなくてもよい。普通ゲート63又は特定ゲート64を通過することも、本明細書では「入球」と称する場合がある。
大入賞口55の上方には特別電動役物65が配設されている。特別電動役物65は、大入賞口55に遊技球への入球が容易となる開放状態又は入球が困難となる閉鎖状態に遷移可能な部材であり、ソレノイドコイルSOL1の作動により開放状態又は閉鎖状態のいずれかに遷移する。特別電動役物65の具体的形状については何ら制限されない。
特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への遊技球の入球が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大しうる。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が普通入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されている。
続いて、図6又は図7を用いて遊技機10の制御構成について説明する。なお、上述した図1から図5に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
図6は、遊技機10の主要な電気的構成を示すブロック図である。図7は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
なお、図6又は図7で図示される各構成要素は本実施形態の遊技機10を説明する上で必要な構成要素を挙げたものであり、ここに図示しない構成要素を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成要素の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成要素が省かれても良い。
より具体的には、メイン制御基板100及びサブ制御基板200は、CPU101又はCPU201、RAM102又はRAM202、ROM103又はROM203などを有している。メイン制御基板100及びサブ制御基板200は、CPU101又はCPU201がROM103又はROM203から読み出した制御プログラムを実行し、RAM102又はRAM202に種々のデータを書き込み又は読み出しを行うことにより種々の機能を実現する。
図6では、一つのサブ制御基板200が図示されているが、サブ制御基板200は、複数の基板で形成されていてもよい。サブ制御基板200が複数の基板で形成される場合、メイン制御基板100に複数のサブ制御基板200が並列に接続されていてもよいし、メイン制御基板100に対して複数のサブ制御基板200が階層的に接続されていてもよい。
また、各機能構成を実現する基板は、図6に示される基板に限定されるものではなく、メイン制御基板100若しくはサブ制御基板200又は他の基板上で実現されてもよい。
普図遊技制御部130は、普通図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する。
遊技状態制御部140は、大当り遊技を制御する機能、確率変動(確変)状態や変短状態を管理し、これらの付与や解除(通常遊技状態への移行)を制御する機能を有する。
図柄表示制御部150は、特別図柄を変動表示させると共に、特別図柄に係る図柄変動ゲームの結果として選択された特別図柄、又は、普通図柄に係る図柄変動ゲームの結果として選択された普通図柄、を図柄表示装置90に表示させる。
情報伝送部190は、メイン制御基板100で実現される各機能構成にて生成された制御情報(コマンド)をサブ制御基板200上で実現される機能構成(例えば、演出制御部210等)に伝送する。情報伝送部190によって伝送されるコマンドには、特図抽選や普図抽選の結果、確変状態の有無、変短状態の有無、保留されている乱数に関する情報、大当り遊技の実行に関する情報等が含まれてもよい。
演出制御部210は、照明装置35による点灯(点滅)演出、又はスピーカ33による音声演出についても制御することができ、これらの演出表示、点灯演出、音声演出等を組み合わせて遊技者の興趣を喚起することができる。また、演出制御部210は、プッシュボタン37にて受け付けた遊技者の操作に応じて各種演出を可変に切り替えることもできる。
以下、特別図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する特図遊技制御部120について詳述する。
特図遊技制御部120は、特図保留制御部121と、当否判定部122と、特図選択部123と、リーチ抽選部124と、変動パターン決定部125と、を有する。
また、演出制御部210は、情報伝送部190を介して入力したコマンドに応じて、保留されている乱数の個数に等しい数の保留玉を、演出表示装置80に表示させてもよい。
特図選択部123により選択された第1特別図柄は、後述する第1特別図柄表示制御部151によって第1特別図柄表示装置91に表示され、特図選択部123により選択された第2特別図柄は、後述する第2特別図柄表示制御部152によって第2特別図柄表示装置92に表示される。
また、本実施形態では、当選特図は確変特図と非確変特図とに大別される。「確変特図」とは、その当選特図が図柄表示装置90に停止表示されたことに起因する大当り遊技の終了を契機として確変状態が付与され得る当選特図であり、「非確変特図」とは、当該確変状態が付与され得ない当選特図である。例えば、いわゆるVゾーンと称される特定領域の遊技球の通過が確変状態付与の要件に含まれる場合、「確変特図」は、Vゾーン通過を許容する状態となり得る当選特図であり、「非確変特図」は、Vゾーン通過を許容しない状態となり得る当選特図である。確変特図及び非確変特図の各々についても予め複数とおり用意される。
なお、当否判定部122によって落選が判定された場合、その判定に起因する図柄変動ゲームの結果はハズレであるため、当該図柄変動ゲームでリーチ演出を実行したとしても最後に仮停止する列の演出図柄は他の列の演出図柄と異なる種別になる。
また、当否判定部122によって当選が判定された場合、その判定に起因する図柄変動ゲームの結果は当選であるため、リーチ抽選部124による抽選が行われずとも、当該図柄変動ゲームの実行中には原則としてメイン表示部81においてリーチ演出が行われ、さらに最後に仮停止する列の演出図柄が他の列の演出図柄と同種になる。
変動パターン決定部125によって決定された変動パターンは、第1特別図柄表示制御部151又は第2特別図柄表示制御部152に対する制御情報として出力され、当該制御情報を入力した第1特別図柄表示制御部151又は第2特別図柄表示制御部152は当該制御情報が示す時間にわたって特別図柄に係る図柄変動ゲームを実行する。
また、変動パターン決定部125によって決定された変動パターンは、情報伝送部190を介して伝送されるコマンドとして演出制御部210に出力され、当該コマンドを入力した演出制御部210は当該コマンドに含まれる変動パターンを用いて演出(リーチ演出等)を制御する。より具体的には、演出制御部210は、入力した変動パターン(変動時間情報)が示す時間に合わせて、当該変動パターンに基づく演出図柄に係る図柄変動ゲームを終了させるように演出図柄の変動態様及びそれに付随する演出態様を決定して実行する。
これにより、演出制御部210は、特別図柄に係る図柄変動ゲームが実行時間に合わせて、当該図柄変動ゲームに対する演出を実行することができる。
以下、普通図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する普図遊技制御部130について詳述する。
普図遊技制御部130は、普図保留制御部131と、普図抽選部132と、普通電役制御部133と、を有する。
普通電役制御部133は、変短制御部144によって変短状態が付与されているとき、開放状態をとる時間が単位時間あたりで増加するように普通電動役物61を制御する。即ち、普通電役制御部133の制御は、後述する変短制御部144による変短状態の付与に起因して変動する。
以下、大当り遊技、確変状態、及び変短状態を制御する遊技状態制御部140について詳述する。
遊技状態制御部140は、大当り制御部141と、確変制御部143と、変短制御部144と、ラウンド数選択部145と、を有している。
ここで「変短状態」とは、以下の少なくとも一つが行われる遊技状態をいう。
(i)普図抽選部132による抽選の当選確率が通常遊技状態より高確率になる。
(ii)普通電動役物61の開放時間が通常遊技状態より延長される。
(iii)普通電動役物61の開放回数が通常遊技状態より増加される。
(iv)普通図柄表示装置93における一回あたりの変動表示時間が通常遊技状態より短縮される。
なお、(i)において言及した普図抽選部132によって行われる抽選の当選確率は、通常遊技状態において零であっても良いし、零でなくても良い。
なお、本実施形態に係る確変状態の付与条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の付与条件はこの例に限られない。例えば、いわゆるVゾーンへの遊技球の通過を条件として確変状態が付与されてもよい。
なお、本実施形態に係る確変状態の解除条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の解除条件はこの例に限られない。例えば、特別図柄に係る図柄変動ゲームの回数に関わらず大当り遊技に当選することのみを契機として、確変制御部143は確変状態を解除してもよい。或いは、確変状態を解除するか否かを決定する抽選(転落抽選)に当選することを契機として、確変制御部143は確変状態を解除してもよい。
なお、本実施形態に係る変短状態の付与条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の付与条件はこの例に限られない。例えば、大当り制御部141によって実行される大当り遊技が終了した場合の一部を契機として、変短制御部144は変短状態を付与してもよい。
なお、変短制御部144による変短状態の解除条件は、確変状態の解除条件と同一の条件であってもよいし、異なる条件であってもよい。本実施形態に即していえば、変短状態の解除に係る所定回数は、確変状態の解除に係る所定回数と同一の回数であってもよいし、異なる回数であってもよい。
本実施形態では、図8に示されるように、特図選択部123により選択される第1当選特図は、特図A、特図B及び特図Cの3つの当選特図タイプに分類され、特図A及び特図Bが確変特図であり、特図Cが非確変特図である。第2当選特図は、特図a、特図b、特図c、特図d及び特図eの5つの当選特図タイプに分類され、特図a、特図b、特図c及び特図dが確変特図であり、特図eが非確変特図である。
更に、本実施形態では、当選特図のタイプごとに、選択され得るラウンド数候補が予め決められている。具体的には、特図Aが選択されている場合、ラウンド数候補は唯一の4回であり、特図B又は特図Cが選択されている場合、ラウンド数候補は8回、12回及び16回の3つである。また、特図a及び特図bが選択されている場合、ラウンド数候補は唯一の16回であり、特図cが選択されている場合、ラウンド数候補は16回、12回、8回及び4回の4つであり、特図dが選択されている場合、ラウンド数候補は唯一の4回であり、特図eが選択されている場合、ラウンド数候補は唯一の4回である。
図8に示されるラウンド数は、実質的に大入賞口への入賞を許容するラウンド遊技の回数であってもよい。この場合、ラウンド数選択部145は、図8に示されるラウンド数とは異なる(それよりも多い)ラウンド数を選択し、大当り制御部141が実質的に図8に示されるラウンド数となるようにラウンド遊技時間などの情報を特別電役制御部142に伝送してもよい。
具体的には、当否判定部122によって乱数M1が当選と判定された場合の特図選択部123による乱数抽選は、平均として、4%の割合で特図Aのタイプに属する第1当選特図が選択され、46%の割合で特図Bのタイプに属する第1当選特図が選択され、50%の割合で特図Cのタイプに属する第1当選特図が選択されるように調整されている。言い換えれば、特図選択部123による第1当選特図の乱数抽選は、平均として、50%の割合で確変特図(特図A及び特図B)が選択され、50%の割合で非確変特図(特図C)が選択されるように調整されている。
更に、特図選択部123により特図Bが選択されている場合、ラウンド数選択部145による乱数抽選は、14.5/46×100(%)の割合で8回が選択され、22.5/46×100(%)の割合で12回が選択され、9/46×100(%)の割合で16回が選択されるように調整されている。特図選択部123により特図Cが選択されている場合には、6.5/50×100(%)の割合で8回が選択され、22.5/50×100(%)の割合で12回が選択され、21/50×100(%)の割合で16回が選択されるように調整されている。
また、当否判定部122によって乱数M2が当選と判定された場合の特図選択部123による乱数抽選は、平均として、47%の割合で特図aのタイプに属する第2当選特図が選択され、1%の割合で特図bのタイプに属する第2当選特図が選択され、16%の割合で特図cのタイプに属する第2当選特図が選択され、1%の割合で特図dのタイプに属する第2当選特図が選択され、35%の割合で特図eのタイプに属する第2当選特図が選択されるように調整されている。言い換えれば、特図選択部123による第2当選特図の乱数抽選は、平均として、65%の割合で確変特図(特図a、特図b、特図c及び特図d)が選択され、35%の割合で非確変特図(特図e)が選択されるように調整されている。
以降、ラウンド数選択部145が選択するものを「ラウンド数」と表記する場合もあるし、「一種の大当り遊技」と表記する場合もある。
また、本実施形態では、上述したように、特図2大当り遊技における確変期待度(特図a、特図b、特図c及び特図dの発現割合)は65%であるのに対して、特図1大当り遊技には、約70%の確変期待度に対応付られた大当り遊技(特図Bのラウンド数8回)が設けられている。これは、第1始動口57の入賞を契機として実行され得る大当り遊技で、相互に異なるラウンド数又は獲得可能賞球数が対応付けられ、選択候補となる複数種の大当り遊技には、通常遊技状態よりも変短状態の方が入賞容易な第2始動口59への遊技球の入賞を契機として実行され得る大当り遊技において確変状態となる期待度より高い期待度が対応付けられた大当り遊技を含むと言い換えることができる。
本実施形態では、特図1大当り遊技にこのような確変期待度が高い大当り遊技を設けることで、大当り遊技に対する遊技者の高揚感を一層高めることができる。
更に、本実施形態では、上述したように、少ないラウンド数又は獲得可能賞球数が対応付けられている大当り遊技ほど、確変期待度が高くなるように、調整されている複数種の大当り遊技が設けられている。これにより、少ないラウンド数又は獲得可能賞球数の大当り遊技が選択されたとしても、確変期待度が高くなるため、大当り遊技に伴う特典を一定化させることができる。
当否判定部122によって当選が判定された場合、大当り制御部141は、特図選択部123により選択された当選特図が第1特別図柄表示装置91又は第2特別図柄表示装置92に停止表示された後、所定条件の成立を契機に、ラウンド数選択部145にこれから開始する大当り遊技に関するラウンド数選択を実行させ、選ばれたラウンド数を有する大当り遊技を開始させる。
ここでの「大当り遊技の開始」とは、特別電動役物65の連続作動の開始を意味し、具体的には、当選特図の停止表示後、はじめて特別電動役物65を開放状態に遷移させることを意味する。
本実施形態では、遊技球が特定ゲート64を通過することが当該所定条件とされる。本実施形態では、遊技球の特定ゲート64の通過は、カウントスイッチSW42により検知することができる。即ち、カウントスイッチSW42は遊技球の所定領域の通過を検出する検出手段と呼ぶことができる。
但し、当該所定条件はこのような例に限定されない。例えば、当選特図の停止表示後から所定時間の経過が当該所定条件とされてもよいし、当選特図の停止表示後の遊技者の所定操作(プッシュボタン37の押下)の検出が当該所定条件とされてもよい。
本実施形態では、当該所定条件が遊技球の特定ゲート64の通過であるため、その成立不可能期間はゲート無効期間と呼ぶことができる。
このような成立不可能期間を設けることにより、当選特図の停止表示後から大当り遊技が開始されるまでの間の制御の自由度を上げることができる。例えば、通常遊技状態における当選特図の停止表示時の成立不可能期間が、大当り遊技状態から遷移される有利遊技状態における当選特図の停止表示時の成立不可能期間よりも長くする。ここで、「大当り遊技状態から遷移される有利遊技状態」とは、確変状態、変短状態などのような大当り遊技後に付与される、通常状態よりも遊技者にとって有利な遊技状態を意味する。
このようにすれば、通常遊技状態での大当りの当選は遊技者にとって初当りであるため、成立不可能期間を長くし大当り遊技開始までの時間を長くとることで、大当り遊技の遊技性を十分に報知することができる。逆に、そうでない場合には、成立不可能期間を短くし大当り遊技開始までの時間を短くして早めに大当り遊技を開始させることで、遊技者にとって冗長な時間を省き、遊技者の興趣が低下するのを防ぐことができる。
本実施形態におけるオープニング演出には、大当り遊技のタイトル表示、大当り遊技の説明、ラウンド数候補のパネル表示、ラウンド数候補の選択予告表示、操作誘導表示、選択ラウンド数のパネル表示などが含まれる。これらオープニング演出の詳細については後述する。
大当り制御部141は、ラウンド数選択部145により選択されたラウンド数(ラウンド回数)を少なくとも含むコマンドを情報伝送部190を介して演出制御部210に出力することで、当該選択ラウンド数のパネル表示に係る演出を演出制御部210に実行させることができる。
なお、上述のようなオープニング演出はあくまで例示であり、オープニング演出の内容は制限されない。
また、大当り制御部141は、ラウンド遊技中に係る演出に関するコマンドを情報伝送部190を介して演出制御部210に出力することで、演出制御部210にコマンドに従ったラウンド演出を実行させる。
規定のラウンド回数が終了すると、大当り制御部141は、情報伝送部190を介して演出制御部210に大当り遊技の終了を示すエンディング演出に関するコマンドを出力する。演出制御部210は入力したコマンドに従い所定時間(エンディング時間)にわたってエンディング演出を実行し、大当り制御部141は大当り遊技を終了させる。
特別電役制御部142は、特別電動役物65を開放させている間、1回のラウンド遊技中に大入賞口55に入球した遊技球の個数をカウントスイッチSW7の検知に基づいて監視している。特別電役制御部142は、監視している入賞した遊技球が上限数に達したとき、ソレノイドコイルSOL1を作動させて特別電動役物65を閉鎖させる。
このようにして、オープニング演出の終了後には、大入賞口55が開放されるラウンド遊技が、ラウンド数選択部145により選択されたラウンド数(ラウンド回数)を上限として複数回行われる。ラウンド遊技では、特別電動役物65が所定回数(例えば1回)開放される。また、特別電動役物65の開放により大入賞口55に規定個数の遊技球が入球した後、又は特別電動役物65の開放が規定時間(ラウンド遊技時間)継続された後に、特別電動役物65が閉鎖されてそのラウンド遊技が終了する。
ラウンド遊技の終了後には、特別電動役物65が所定時間(インターバル時間)だけ閉鎖され、次のラウンド遊技の開始と共に再び特別電動役物65が開放される。
以下、各図柄に係る図柄変動ゲームと演出表示について詳述する。
図柄表示制御部150は、第1特別図柄表示制御部151と、第2特別図柄表示制御部152と、普通図柄表示制御部153と、を有する。
第1特別図柄表示制御部151は、第1特別図柄表示装置91における特別図柄の変動表示と停止表示を制御する。
第2特別図柄表示制御部152は、第2特別図柄表示装置92における特別図柄の変動表示と停止表示を制御する。
普通図柄表示制御部153は、普通図柄表示装置93における普通図柄の変動表示と停止表示を制御する。
演出制御部210は、予告演出を実行する場合、予告演出に係る演出表示を演出表示装置80に表示させる。特に特別図柄に係る図柄変動ゲームの実行中に関していえば、演出制御部210は、複数列の演出図柄群がスクロールした後に確定停止した演出図柄の組合せによって、大当り遊技に当選したか否かを、演出表示装置80に報知させる。
演出制御部210は、特別図柄に係る図柄変動ゲームの実行中において、演出制御部210は、図柄表示装置90による特別図柄の変動時間に合わせて、演出表示装置80による演出表示(演出図柄に係る図柄変動ゲームを含む)を実行させている。換言すれば、演出制御部210は、図柄表示装置90における一回の特別図柄に係る図柄変動ゲームと、演出表示装置80における一回の演出表示(演出図柄に係る図柄変動ゲームを含む)とを、原則として対応付けて実行する。
ただし、複数回の特別図柄に係る図柄変動ゲームにわたって連続性を有している予告演出が実行される場合や、一回の特別図柄に係る図柄変動ゲームに対して複数回の演出図柄の変動表示を含む予告演出が実行される場合もある。前者の代表例は連続演出と称される予告演出であり、後者の代表例は擬似連演出と称される予告演出である。
ここで「連続演出」とは、数回の遊技(特別図柄に係る図柄変動ゲーム)にわたって連続性を有する演出である。また、ここで「擬似連演出」とは、遊技者に認識可能な区切りから区切りまでの期間である変動サイクルにおいて一連の演出図柄群をスクロールさせ、一回の遊技(特別図柄に係る図柄変動ゲーム)において複数回の変動サイクルを含める演出である。
以下、本実施形態における大当り遊技時の演出表示について図9を用いて説明する。図9は、特図1大当り遊技開始時の演出表示の流れを示す図である。
演出制御部210は、当選特図が第1特別図柄表示装置91又は第2特別図柄表示装置92に停止表示された後、第二表示領域812に出力させている演出図柄群の変動表示を、大当り遊技の当選を示す特定の演出図柄の組合せで確定停止させる。これにより、大当り遊技に当選したことが遊技者に報知される。その後、演出制御部210は、大当り遊技のオープニング演出に関するコマンドを情報伝送部190を介して受信し、大当り遊技のオープニング演出に係る表示をメイン表示部81に出力する。
演出制御部210は、オープニング演出に係る表示として、まず、大当り遊技のタイトル表示を出力し、続いて大当り遊技の説明表示を出力する。
各ラウンド数候補のパネル表示には、各候補に対応する大当り遊技中のラウンド遊技の回数又は各候補に対応する大当り遊技中の大入賞口55への入賞による獲得可能賞球数が示されていることが好ましい。図9の例では、各パネル表示PN1、PN2、PN3及びPN4には、ラウンド数ではなく獲得可能賞球数(具体的には許容差球数)が示されている。
このようなパネル表示により、これから開始され得る複数種の大当り遊技のそれぞれについて、遊技者が受け得る特典の大きさを遊技者に知らせることができる。
図9の例では、各パネル表示PN1、PN2、PN3及びPN4には、許容差球数(上側)及び確変期待度(下側)がそれぞれ示されている。なお、パネル表示PN1における確変期待度「MAX」は期待度100%を意味している。
このように、ラウンド数候補のパネル表示が候補ごとに順次出力されることで、遊技者は、これから開始される可能性のある大当り遊技にはいくつか種類があることを把握し、その中のいずれか一つが実行され得ることを把握可能であるため、高揚感が増すことになる。
このように所定条件の成立に関する操作誘導表示を出力することによって、遊技者を大当り遊技の開始に誘導することができ、遊技性を向上させることができる。
図9における選択ラウンド数のパネル表示STは、ラウンド数候補のルーレット表示RTにおいて、いずれか一つのラウンド数候補のパネル表示の強調表示が確定された状態の表示となっている。具体的には、当該パネル表示STは、ラウンド数16回が選択されたことを示す表示となっている。
確変状態となり得るか否かの報知は、確変状態となること又は確変状態とならないことが確定されたか否かの報知と、条件付きで確変状態となるか又は完全に確変状態となり得ないかの報知とを含む。
本実施形態では、特図選択部123により選択された当選特図が確変特図か非確変特図かにより確変状態となるか否かが確定されるため、大当り制御部141は、オープニング演出に関するコマンドに確変状態となるか否かを示すフラグを含めて演出制御部210に送信することができる。この場合、演出制御部210は、オープニング演出を開始してから大当り遊技を終了させるまでの間に、確変状態となることが確定されたか否かを報知することができる。確変状態付与の条件として、いわゆるVゾーンと称される特定領域に遊技球が入球することが求められている場合には、演出制御部210は、当該Vゾーンに遊技球が入球しないと確変状態となるか否かが確定しないため、大当り遊技の終了前に、確変状態となり得るか否か(条件付きで確変状態となるか完全に確変状態となり得ないか)を報知すればよい。
更に、演出制御部210は、その報知演出後その大当り遊技の終了前に、確変状態となり得るか否かを報知する演出を行う。これにより、これから確変状態となることを期待している遊技者に対して、いち早く確変状態となり得るか否かの情報を与えることができ、遊技者の興趣を喚起することができる。
以下、ラウンド数選択部145によるラウンド数選択の実行契機となる所定条件の成立と演出制御部210による演出表示との関係について、図10を用いて説明する。図10は、ラウンド数選択の実行契機となる所定条件の成立と大当り遊技開始時の演出表示との関係を示すタイミングチャートである。
一方で、演出制御部210は、そのコマンドを情報伝送部190を介して受信した後、そのゲート無効期間(30秒)の間に、上述したオープニング演出を実行する。具体的には、大当り遊技のタイトル表示を7秒出力し、大当り遊技の説明表示を10秒出力し、ラウンド数候補(複数種の大当り遊技)のパネル表示の個別出力(PN1、PN2、PN3及びPN4)を10秒出力し、ラウンド数候補のルーレット表示RTを3秒出力する。
このときゲート有効期間となっているため、大当り制御部141は、カウントスイッチSW42からの信号により遊技球の特定ゲート64通過を検知すると、所定条件の成立と判断して、ラウンド数選択部145にラウンド抽選を実行させる。
演出制御部210は、そのラウンド抽選の結果として選択されたラウンド数の情報を含むコマンドを情報伝送部190を介して受信し、選択ラウンド数のパネル表示STを出力する。そのパネル表示STには、選択された一種の大当り遊技に対応するラウンド数又は獲得可能賞球数及び確変期待度が示されている。
以降、演出制御部210は、ラウンド演出を実行する。また、そのとき、大当り制御部141は、その選択されたラウンド数などを含む制御情報を特別電役制御部142に伝送することで、特別電動役物65の連続作動を開始させる(大当り遊技を開始させる)。
ここで、演出制御部210は、操作誘導表示(「右打ち」表示)GDの出力開始を、オープニング演出に関するコマンドを受信してから所定時間(30秒)経過で判断してもよいし、大当り制御部141から情報伝送部190を介して出力されるコマンドの受信で判断してもよい。いずれの方法においても、ゲート有効期間と操作誘導表示の出力タイミングとを同期させることができる。但し、ゲート有効期間と操作誘導表示の出力期間とは完全に一致している必要はなく、ゲート有効期間の少なくとも一部において操作誘導表示の出力がなされていればよい。
また、演出制御部210は、プッシュボタン37にて受け付けた遊技者の操作に応じて各種演出を可変に切り替えることもできる。
また、演出制御部210は、上サブ表示部82、左サブ表示部83又は右サブ表示部84の移動制御を実行することができ、さらに図5では図示していないが、装飾可動体の移動制御を実行することができてもよい。
次に、上記で説明した各種処理の処理手順について、図11から図13を用いて説明する。なお、上述した図1から図7に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
なお、これらのフローチャートで図示される処理手順は、本発明の処理手順やその実行タイミングを限定するものではない。このため、本発明に関する処理を実施するときには、その複数の処理手順は内容的に支障のない範囲で変更することができ、また複数の処理の実行タイミングの一部又は全部が互いに重複していてもよい。
また、図11から図13に図示される各処理は、本発明の説明に必要な主たる処理であって、遊技機10によって実行される全ての処理を示すものではない。
第1始動口57又は第2始動口59への入球がカウントスイッチSW1又はカウントスイッチSW2で検知されるまで(ステップS102のNO)、ステップS104以降の処理は行われないまま待機となる。
また、第1始動口57又は第2始動口59への入球が検知されたとしても(ステップS102のYES)、特図保留制御部121により保留数が上限に達していると判定されれば(ステップS104のYES)、ステップS106以降の処理は行われないまま待機となる。
まず、特図遊技制御部120は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する(ステップS202)。ここで「変動開始条件」とは、(i)ステップS202の判定時において特別図柄に係る図柄変動ゲームが実行されていないこと、(ii)ステップS202の判定時において大当り遊技が実行されていないこと、(iii)ステップS202の判定時において保留記憶が1個以上存在すること等が挙げられる。
ステップS202の判定が否定されるとき(ステップS202のNO)、ステップS204以降の処理は実行されずに、図柄変動開始処理は終了となる。
ステップS204において、当否判定部122は、特図保留制御部121により保留記憶された順番で乱数M1又は乱数M2を読み出してもよいし、一方を他方に優先して読み出してもよい。
続いて、特図選択部123が、当否判定部122による当否判定の結果に基づいて、特別図柄を選択する(ステップS208)。特図選択部123は、当否判定部122によって乱数M1が当選と判定された場合、乱数抽選を行うことによって、第1当選特図を選択し、乱数M2が当選と判定された場合、第2当選特図を選択する。また、当否判定部122によって落選と判定された場合、特図選択部123は、ハズレを示す第1特別図柄又は第2特別図柄(ハズレ図柄)を決定する。
更に、その他の判定処理が実行される(ステップS210)。当該その他の判定処理としては、(i)変短状態が付与されているか否か、(ii)演出図柄をリーチ目で停止させるか否か、(iii)特定の演出を行うか否か等の判定処理などが実行され得る。
変動パターン決定部125は、ステップS206、ステップS208及びステップS2108の判定処理結果、並びにステップS212で特定された保留数を用いて変動パターンを決定する(ステップS214)。
大当り制御部141は、当選特図が第1特別図柄表示装置91又は第2特別図柄表示装置92に停止表示されると、大当り遊技のオープニング演出に関するコマンドを情報伝送部190を介して演出制御部210に出力する(ステップS302)。演出制御部210は、このコマンドの受信を契機としてオープニング演出を実行する。
続いて、大当り制御部141は、特定ゲートタイマを起動する(ステップS304)。この特定ゲートタイマは、上述したゲート無効期間(成立不可能期間)かゲート有効期間かを識別するための計測手段である。大当り制御部141は、起動された特定ゲートタイマを用いてゲート無効期間の経過を監視し、ゲート有効期間が到来するまで、ステップS308以降の処理を行わず待機する(ステップS306)。具体的には、大当り制御部141は、特定ゲートタイマを用いて起動後からの経過時間が所定時間(ゲート無効期間、例えば30秒)となると、ステップS308以降を実行する。
この特定ゲートタイマは、例えば、起動後からゲート無効期間(例えば、30秒)の経過時に割り込みを発生させてもよいし、単に起動後からの経過時間を計測してもよい。
但し、演出制御部210がステップS302で伝送されるコマンドの受信からの経過時間でゲート無効期間かゲート有効期間かを判別する場合には、ステップS308の処理は不要となる。
遊技球の特定ゲート64の通過が検知されると、ラウンド数選択部145は、第1特別図柄表示装置91又は第2特別図柄表示装置92に停止表示されている当選特図に基づいて、ラウンド数(一種の大当り遊技)を選択する(ステップS312)。
続いて、大当り制御部141は、選択されたラウンド数などを含む制御情報を特別電役制御部142に伝送することで、特別電動役物65の連続作動を開始させる(ステップS316)。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、上述の本実施形態は、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等されることを許容する。
更に、上述の実施形態では、特図選択部123による抽選により確変状態となり得るか否かが決定されたが、確変状態となり得るか否かの抽選も当選特図の停止表示後に実行されてもよい。逆に、特図選択部123による抽選で確変状態となり得るか否かと共に大当り遊技中のラウンド数も決定されてもよい。この場合、ラウンド数選択部145は不要となる。
(1)大当り遊技を実行させる遊技状態制御手段と、
大当り遊技の終了後に確率変動状態を付与するか否かを決定する確変付与手段と、
大当り遊技が実行される場合に、大当り遊技中のラウンド遊技の回数又は大当り遊技中の大入賞口への入賞による獲得可能賞球数が相互に異なる複数種の大当り遊技の中から一種の大当り遊技を選択する遊技選択手段と、
大当り遊技の開始時に、前記選択された一種の大当り遊技に対応する前記ラウンド遊技の回数又は前記獲得可能賞球数を報知し、該報知後であって該大当り遊技の終了前に、前記確率変動状態となり得るか否かを報知する演出制御手段と、
を備え、
前記複数種の大当り遊技において、少ない前記ラウンド遊技の回数又は前記獲得可能賞球数が対応付けられている大当り遊技ほど、前記確率変動状態となる期待度が高くなっている、
遊技機。
(2)前記複数種の大当り遊技の各々には、前記確率変動状態となる期待度が相互に異なるようにそれぞれ対応付けられており、
前記演出制御手段は、前記ラウンド遊技の回数又は前記獲得可能賞球数と共に、前記選択された一種の大当り遊技に対応する前記確率変動状態となる期待度を報知する、
(1)に記載の遊技機。
(3)大当り遊技を実行させる遊技状態制御手段と、
大当り遊技の終了後に確率変動状態を付与するか否かを決定する確変付与手段と、
大当り遊技が実行される場合に、大当り遊技中のラウンド遊技の回数又は大当り遊技中の大入賞口への入賞による獲得可能賞球数が相互に異なる複数種の大当り遊技であって、前記確率変動状態となる期待度がそれぞれ対応付けられた複数種の大当り遊技の中から一種の大当り遊技を選択する遊技選択手段と、
大当り遊技の開始時に、前記選択された一種の大当り遊技に対応する前記確率変動状態となる期待度を報知し、該報知後であって該大当り遊技の終了前に、前記確率変動状態となり得るか否かを報知する演出制御手段と、
を備え、
前記複数種の大当り遊技において、少ない前記ラウンド遊技の回数又は前記獲得可能賞球数が設定されている大当り遊技ほど、前記確率変動状態となる期待度が高くなっている、
遊技機。
(4)前記複数種の大当り遊技は、第一始動口の入賞を契機として実行され得る大当り遊技であり、
前記複数種の大当り遊技には、通常遊技状態よりも変短状態の方が入賞容易な第二始動口への遊技球の入賞を契機として実行され得る大当り遊技において前記確率変動状態となる期待度より高い期待度が対応付けられた大当り遊技を含む、
(2)又は(3)に記載の遊技機。
(5)前記演出制御手段は、終了後に前記確率変動状態となり得る大当り遊技が実行される場合に、前記確率変動状態となる期待度に関して、終了後に前記確率変動状態となり得ない大当り遊技が実行される場合とは異なる内容又は態様で報知する場合がある、
(2)から(4)のいずれか一つに記載の遊技機。
(6)特別図柄を変動表示し停止表示する特別図柄変動ゲームを実行させる図柄表示制御手段と、
遊技球の所定領域の通過を検出する検出手段と、
を更に備え、
前記遊技選択手段は、大当り当選に対応する前記特別図柄が停止表示された後、遊技球の前記所定領域の通過の検出を契機に、前記複数種の大当り遊技の中から前記一種の大当り遊技を選択する、
(1)から(5)のいずれか一つに記載の遊技機。
(1)から(6)のいずれか一つに記載の遊技機。
(付記b)前記演出制御手段は、前記複数種の大当り遊技の各々に対応する前記確率変動状態となる期待度を選択候補として報知しつつ、該選択候補の中から前記一種の大当り遊技が選択されたことを報知する演出を実行する、
(2)から(6)のいずれか一つに記載の遊技機。
15 外枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33 スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35 照明装置
36 球抜き機構
37 プッシュボタン
38(38a、38b、38c、38d) カーソルボタン
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
63 普通ゲート
64 役物連続作動装置作動ゲート(特定ゲート)
65 特別電動役物
67 普通入賞口
69 アウト口
80 演出表示装置
81 メイン表示部
82 上サブ表示部
83 左サブ表示部
84 右サブ表示部
90 図柄表示装置
91 特別図柄表示部
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
100 メイン制御基板
101 CPU
102 RAM
103 ROM
120 特図遊技制御部
121 特図保留制御部
122 当否判定部
123 特図選択部
124 リーチ抽選部
125 変動パターン決定部
130 普図遊技制御部
131 普図保留制御部
132 普図抽選部
133 普通電役制御部
140 遊技状態制御部
141 大当り制御部
142 特別電役制御部
143 確変制御部
144 変短制御部
150 図柄表示制御部
151 第1特別図柄表示制御部
152 第2特別図柄表示制御部
153 普通図柄表示制御部
190 情報伝送部
200 サブ制御基板
201 CPU
202 RAM
203 ROM
210 演出制御部
SOL1、SOL4 ソレノイドコイル
SW1、SW2、SW41、SW42、SW51、SW52、SW7 カウントスイッチ
X 第1流路
Y 第2流路
Claims (5)
- 大当り遊技を実行させる遊技状態制御手段と、
大当り遊技の終了後に確率変動状態を付与するか否かを決定する確変付与手段と、
大当り遊技が実行される場合に、大当り遊技中のラウンド遊技の回数又は大当り遊技中の大入賞口への入賞による獲得可能賞球数が相互に異なる複数種の大当り遊技の中から一種の大当り遊技を選択する遊技選択手段と、
大当り遊技の開始時に、前記選択された一種の大当り遊技に対応する前記ラウンド遊技の回数又は前記獲得可能賞球数を報知し、該報知後であって該大当り遊技の終了前に、前記確率変動状態となり得るか否かを報知する演出制御手段と、
を備え、
前記複数種の大当り遊技の各々には、前記確率変動状態となる期待度を相互に異なるようにそれぞれ対応付け可能であり、
前記ラウンド遊技の回数又は前記獲得可能賞球数が同じである一種の大当り遊技には、終了後に前記確率変動状態となり得る第一大当り遊技と終了後に前記確率変動状態となり得ない第二大当り遊技とが含まれ、該一種の大当り遊技には大当り遊技終了後に確率変動状態となる一つの期待度を対応付け可能であり、
前記演出制御手段は、大当り遊技の開始時に、前記ラウンド遊技の回数又は前記獲得可能賞球数と共に、前記選択された一種の大当り遊技に対応する前記確率変動状態となる一つの期待度を報知し、
前記報知において、前記一つの期待度が、前記第一大当り遊技が実行される場合と前記第二大当り遊技が実行される場合とで、該一つの期待度の表示を一部に含みつつ異なる内容又は異なる態様とされる場合があり、
前記複数種の大当り遊技において、少ない前記ラウンド遊技の回数又は前記獲得可能賞球数が対応付けられている大当り遊技ほど、前記確率変動状態となる期待度が高くなっている、
遊技機。 - 大当り遊技を実行させる遊技状態制御手段と、
大当り遊技の終了後に確率変動状態を付与するか否かを決定する確変付与手段と、
大当り遊技が実行される場合に、大当り遊技中のラウンド遊技の回数又は大当り遊技中の大入賞口への入賞による獲得可能賞球数が相互に異なる複数種の大当り遊技であって、前記確率変動状態となる期待度がそれぞれ対応付けられた複数種の大当り遊技の中から一種の大当り遊技を選択する遊技選択手段と、
大当り遊技の開始時に、前記選択された一種の大当り遊技に対応する前記確率変動状態となる一つの期待度を報知し、該報知後であって該大当り遊技の終了前に、前記確率変動状態となり得るか否かを報知する演出制御手段と、
を備え、
前記ラウンド遊技の回数又は前記獲得可能賞球数が同じである一種の大当り遊技には、終了後に前記確率変動状態となり得る第一大当り遊技と終了後に前記確率変動状態となり得ない第二大当り遊技とが含まれ、該一種の大当り遊技には大当り遊技終了後に確率変動状態となる一つの期待度を対応付け可能であり、
前記演出制御手段は、大当り開始時における前記選択された一種の大当り遊技に対応する前記確率変動状態となる一つの期待度の報知において、該一つの期待度が、前記第一大当り遊技が実行される場合と前記第二大当り遊技が実行される場合とで、該一つの期待度の表示を一部に含みつつ異なる内容又は異なる態様とされる場合があり、
前記複数種の大当り遊技において、少ない前記ラウンド遊技の回数又は前記獲得可能賞球数が設定されている大当り遊技ほど、前記確率変動状態となる期待度が高くなっている、
遊技機。 - 特別図柄を変動表示し停止表示する特別図柄変動ゲームを実行させる図柄表示制御手段と、
遊技球の所定領域の通過を検出する検出手段と、
を更に備え、
前記遊技選択手段は、大当り当選に対応する前記特別図柄が停止表示された後、遊技球の前記所定領域の通過の検出を契機に、前記複数種の大当り遊技の中から前記一種の大当り遊技を選択する、
請求項1又は2に記載の遊技機。 - 前記演出制御手段は、前記複数種の大当り遊技の各々に対応する前記ラウンド遊技の回数又は前記獲得可能賞球数を選択候補として報知しつつ、該選択候補の中から前記一種の大当り遊技が選択されたことを報知する演出を実行する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の遊技機。 - 前記演出制御手段は、前記複数種の大当り遊技の各々に対応する前記確率変動状態となる期待度を選択候補として報知しつつ、該選択候補の中から前記一種の大当り遊技が選択されたことを報知する演出を実行する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の遊技機。
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