JP2018191491A - 電力管理システム、電力変換システム、プログラム - Google Patents

電力管理システム、電力変換システム、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】複数の上位システムから受信した入出力制御が異なる場合であっても、入出力を正常に実行させる技術を提供する。【解決手段】第1受信部60は、第1上位システム26から入出力制御の第1スケジュールを受信し、第2受信部62は、第2上位システム28から入出力制御の第2スケジュールを受信する。出力部54は、第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲に、第2スケジュールでの入出力制御の内容が含まれる時間帯に対する第1制御指令を出力する。出力部54は、第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲外に、第2スケジュールでの入出力制御の内容が対応する時間帯に対する第2制御指令を出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、電力系統に対する入出力を制御する電力管理システム、電力変換システム、プログラムに関する。
太陽電池および蓄電池は電力変換装置を介して電力系統に接続される。例えば、電力変換装置は、太陽電池で発電された直流電力を交流電力に変換してから電力系統に出力する。電力変換装置は、リモートコントローラ、EMS(Energy Management System)を介して外部サーバに接続する。EMSは、外部サーバから出力抑制メッセージを受信し、出力抑制メッセージをリモートコントローラに出力する。リモートコントローラは、出力抑制メッセージにしたがって電力変換装置からの出力を制御する(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第16/136912号
特許文献1では、1つの上位システムである外部サーバに電力変換装置が接続されており、当該上位システムからのスケジュールであって、かつ出力抑制メッセージが含まれたスケジュールにしたがって、電力変換装置が交流電力を電力系統に出力する。ここで、互いに異なった目的に応じた入出力制御を実行するための複数の上位システムに電力変換装置が接続される場合もある。このような構成において、複数の上位システムから受信したスケジュールが異なる場合に、電力変換装置をどのように制御すればよいか分からなくなってしまう。
本発明はこうした状況に鑑みなされたものであり、その目的は、複数の上位システムから受信した入出力制御が異なる場合であっても、入出力を正常に実行させる技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の電力管理システムは、需要家における電力系統との間の電力の入出力を制御する電力管理システムであって、第1上位システムから入出力制御の第1スケジュールを受信する第1受信部と、第1上位システムとは異なった第2上位システムから入出力制御の第2スケジュールを受信する第2受信部と、第1受信部が受信した第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲に、第2受信部が受信した第2スケジュールでの入出力制御の内容が含まれる時間帯に対する第1制御指令であって、かつ第1スケジュールでの入出力制御の内容と第2スケジュールでの入出力制御の内容を満たす第1制御指令を出力する出力部とを備える。出力部は、第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲外に、第2スケジュールでの入出力制御の内容が対応する時間帯に対する第2制御指令であって、かつ第1スケジュールでの入出力制御の内容と第2スケジュールでの入出力制御の内容のいずれか一方から外れた第2制御指令を出力する。
本発明の別の態様は、電力変換システムである。この電力変換システムは、需要家に設置された発電装置および蓄電装置と電力系統とに接続された電力変換装置と、電力変換装置における電力系統側の電力の入出力を制御する電力管理システムとを備える。電力管理システムは、第1上位システムから需要家における電力系統との間の入出力制御の第1スケジュールを受信する第1受信部と、第1上位システムとは異なった第2上位システムから需要家における電力系統との間の入出力制御の第2スケジュールを受信する第2受信部と、第1受信部が受信した第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲に、第2受信部が受信した第2スケジュールでの入出力制御の内容が含まれる時間帯に対する第1制御指令であって、かつ第1スケジュールでの入出力制御の内容と第2スケジュールでの入出力制御の内容を満たす第1制御指令を出力する出力部とを備える。出力部は、第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲外に、第2スケジュールでの入出力制御の内容が対応する時間帯に対する第2制御指令であって、かつ第1スケジュールでの入出力制御の内容と第2スケジュールでの入出力制御の内容のいずれか一方から外れた第2制御指令を出力する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、またはコンピュータプログラムを記録した記録媒体などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、複数の上位システムから受信した入出力制御が異なる場合であっても、入出力を正常に実行させることができる。
実施例1に係る配電システムの構成を示す図である。 図1の配電システムの別の構成を示す図である。 図3(a)−(c)は、図1の電力管理システムサーバの動作概要を示す図である。 図1の電力管理システムサーバによる制御手順を示すフローチャートである。 実施例2に係る電力管理システムサーバの構成を示す図である。 図5の電力管理システムサーバによる制御手順を示すフローチャートである。 図5の電力管理システムサーバによる別の制御手順を示すフローチャートである。
(実施例1)
本発明の実施例を具体的に説明する前に、実施例の基礎となった知見を説明する。実施例は、需要家に設置された創蓄連携システムにおける電力の入出力を制御する電力管理システムに関する。需要家は、電力会社等からの電力の供給を受けている施設であり、例えば、住宅(需要家宅)、事務所、店舗、工場、公園などである。また、創蓄連携システムは、太陽電池と蓄電装置とを組み合わせるとともに、電力変換装置を介してこれらを電力会社等の電力系統に接続するシステムである。創蓄連携システムは、例えば、日中において太陽電池で発電した電力を電力系統に出力するが、夜間において電力を電力系統に出力しない。このような創蓄連携システムが複数の需要家に設置される場合、これらから電力系統に出力される電力の変動が大きくなる。その変動に電力会社の発電所が追従できなくなると、大規模停電が発生するおそれがある。
大規模停電の発生を抑制するために、遠隔出力制御システムが、各需要家の電力管理システムにネットワーク経由で接続される。遠隔出力制御システムは、創蓄連携システムの発電量が多い時間帯において電力の出力を抑制させるような入出力制御のスケジュールを各電力管理システムに送信する。電力管理システムは、受信したスケジュールにしたがって電力の出力を制御するので、複数の需要家から電力系統に出力される電力のピークが小さくなり、当該電力の変動が小さくなる。このような遠隔出力制御システムは、創蓄連携システムに対する上位システムであるといえる。
一方、電力管理システムは、遠隔出力制御システムとは異なった上位システムに接続されることもある。そのような上位システムの一例が、バーチャルパワープラント(Virtual Power Plant)(以下、「VPP」という)である。VPPは、点在する小規模な再生可能エネルギー発電装置、蓄電池、燃料電池等の小規模発電設備と、電力の需要を管理するネットワークシステムをまとめて制御する。つまり、VPPは、複数の小規模発電設備、ネットワークシステム等を1つの発電所のようにまとめて機能させる。この小規模発電設備に創蓄連携システムが含まれる。VPPは、売電あるいは買電を制御させるような入出力制御のスケジュールを各電力管理システムに送信する。電力管理システムは、受信したスケジュールにしたがって売電あるいは買電を実行するように電力の入出力を制御する。
遠隔出力制御システムとVPPの両方に電力管理システムが接続される場合、遠隔出力制御システムとVPPは別々の制御を実行しているので、それぞれから受信したスケジュールに含まれた入出力制御の内容が同一時間帯で異なることもある。特に、一方の入出力制御にしたがうと他方の入出力制御にしたがえない場合に、電力管理システムは、電力の入出力をどのように制御すればよいか分からなくなってしまう。
図1は、実施例1に係る配電システム100の構成を示す。配電システム100は、発電装置10、蓄電装置12、電力変換装置14、分電盤16、負荷18、計測器20、電力系統22、電力管理システムサーバ24、第1上位システム26、第2上位システム28を含む。電力変換装置14は、第1変換部30、第2変換部32、第3変換部34、第1変換制御部40、第2変換制御部42、第3変換制御部44を含む。電力管理システムサーバ24は、通信部50、処理部52、出力部54を含み、通信部50は、第1受信部60、第2受信部62を含む。ここで、電力変換装置14、電力管理システムサーバ24は、電力変換システム70に含まれ、発電装置10、蓄電装置12、電力変換装置14は、創蓄連携システム72に含まれる。発電装置10から計測器20、電力管理システムサーバ24は、需要家に設置される。ただし、電力管理システムサーバ24の機能の一部は、需要家の外に設置され、第1上位システム26および第2上位システム28に接続されたサーバが備えていてもよい。
発電装置10は、再生可能エネルギー発電装置であり、ここでは一例として太陽電池である。太陽電池は、光起電力効果を利用し、光エネルギーを直接電力に変換する。太陽電池として、シリコン太陽電池、化合物半導体などを素材にした太陽電池、色素増感型(有機太陽電池)等が使用される。発電装置10は、第1変換部30に接続され、発電した直流電力を第1変換部30に出力する。
第1変換部30は、DC−DCコンバータであり、発電装置10から出力される直流電力を、所望の電圧値の直流電力に変換し、変換した直流電力を直流バス110に出力する。直流バス110は、後述の第3変換部34に接続される。第1変換部30は、例えば、昇圧チョッパで構成される。
第1変換制御部40は、第1変換部30に接続され、第1変換部30を制御する。第1変換制御部40は、基本制御として、発電装置10の出力電力が最大になるよう第1変換部30をMPPT(Maximum Power Point Tracking)制御する。具体的には第1変換制御部40は、発電装置10の出力電圧および出力電流である、第1変換部30の入力電圧および入力電流を計測して発電装置10の発電電力を推定する。第1変換制御部40は、計測した発電装置10の出力電圧と推定した発電電力をもとに、発電装置10の発電電力を最大電力点(最適動作点)にするための指令値を生成する。例えば、山登り法にしたがい動作点電圧を所定のステップ幅で変化させて最大電力点を探索し、最大電力点を維持するように指令値を生成する。第1変換部30は、生成された指令値に基づく駆動信号に応じてスイッチング動作する。
蓄電装置12は、電力を充放電可能な蓄電池であり、リチウムイオン蓄電池、ニッケル水素蓄電池、鉛蓄電池、電気二重層キャパシタ、リチウムイオンキャパシタ等を含む。蓄電装置12は第2変換部32に接続される。
第2変換部32は、蓄電装置12と直流バス110の間に接続され、蓄電装置12を充放電する双方向コンバータである。第2変換制御部42は、第2変換部32に接続され、第2変換部32を制御する。第2変換制御部42は、基本制御として、所定の指令値をもとに第2変換部32を制御して、蓄電装置12を定電流(CC)/定電圧(CV)で充電/放電する。
第3変換部34は双方向インバータである。第3変換部34は、直流バス110から入力される直流電力を交流電力に変換し、変換した交流電力を配電線120に出力する。配電線120は、分電盤16、計測器20を介して電力系統22に接続される。また第3変換部34は、電力系統22から供給される交流電力を直流電力に変換し、変換した直流電力を直流バス110に出力する。直流バス110には、平滑用の電解コンデンサ(不図示)が接続されている。
第3変換制御部44は、第3変換部34に接続され、第3変換部34を制御する。第3変換制御部44は、基本制御として、直流バス110の電圧が第1しきい値電圧を維持するように第3変換部34を制御する。具体的には第3変換制御部44は、直流バス110の電圧を検出し、検出したバス電圧を第1しきい値電圧に一致させるための指令値を生成する。第3変換制御部44は、直流バス110の電圧が第1しきい値電圧より高い場合に第3変換部34のデューティ比を上げるための指令値を生成し、直流バス110の電圧が第1しきい値電圧より低い場合に第3変換部34のデューティ比を下げるための指令値を生成する。第3変換部34は、生成された指令値に基づく駆動信号に応じてスイッチング動作する。
ここで、第1変換制御部40と第3変換制御部44間は通信線130で接続され、両者の間で所定のシリアル通信規格(例えば、例えばRS−485規格、TCP−IP規格)に準拠した通信が行われる。また、第2変換制御部42と第3変換制御部44間は通信線132で接続され、これらの間でもシリアル通信規格に準拠した通信が行われる。
分電盤16は、配電線120に接続されるとともに、負荷18を接続する。分電盤16は、負荷18に電力を供給する。負荷18は、配電線120を介して供給される電力を消費する機器である。負荷18は、冷蔵庫、エアコン、照明等の機器を含む。ここでは、分電盤16に1つの負荷18が接続されているが、分電盤16に複数の負荷18が接続されてもよい。
計測器20は、配電線120において、分電盤16と電力系統22との間に配置される。計測器20は、通過する電力の電力値を計測する。ここで、通過する電力には、需要家から電力系統22に出力される電力と、電力系統22から需要家に入力される電力とが含まれる。前者が売電に相当し、後者が買電に相当する。また、電力値の計測には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。計測器20は、計測した電力値を第3変換制御部44に出力する。
電力管理システムサーバ24は、電力管理システムのサーバであり、第3変換制御部44に接続されるとともに、第1上位システム26、第2上位システム28にも接続される。電力管理システムサーバ24は、電力変換装置14における電力系統22側、つまり配電線120での入出力を制御する。これにより、電力管理システムサーバ24は、需要家における電力系統22との間の電力の入出力、つまり計測器20と電力系統22との間の電力の入出力を制御する。電力管理システムサーバ24、第1上位システム26、第2上位システム28の構成を説明する前に、図2を使用しながらこれらの接続を説明する。
図2は、配電システム100の別の構成を示す。配電システム100は、第1上位システム26、第2上位システム28、ネットワーク82、電力管理システムサーバ24と総称される第1電力管理システムサーバ24a、第2電力管理システムサーバ24b、第N電力管理システムサーバ24nを含む。第1電力管理システムサーバ24aは、例えば、図1の電力管理システムサーバ24に相当し、第1需要家80aに設置される。第1需要家80aには、図示しない創蓄連携システム72も設置される。第2需要家80bには、第1需要家80aと同様に、第2電力管理システムサーバ24b、図示しない創蓄連携システム72が設置される。第N需要家80nも同様である。
第1電力管理システムサーバ24aから第N電力管理システムサーバ24nは、ネットワーク82を介して第1上位システム26と第2上位システム28に接続される。第1上位システム26は、前述の遠隔出力制御システムのサーバであり、電力系統22の安定化のために需要家80から電力系統22への出力を計画的に制御する。一方、第2上位システム28は、前述のVPPのサーバであり、地域単位の電力需要を予測し、その予測に基づき蓄電装置12の充放電を計画的に制御する。なお、第1上位システム26と第2上位システム28における制御については公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。第1上位システム26と第2上位システム28は、ネットワーク82を介して複数の電力管理システムサーバ24に、制御の結果であるスケジュールを送信する。図1に戻る。
第1受信部60は、第1上位システム26から、需要家80における電力系統22との間の入出力制御の第1スケジュールを受信する。第1上位システム26は遠隔出力制御システムであるので、第1スケジュールでは、入出力制御の内容として、需要家80からの出力の抑制に関する情報が示される。これは、需要家80からの出力における上限値が示されることに相当する。図3(a)−(c)は、電力管理システムサーバ24の動作概要を示す。図3(a)は、第1スケジュールのデータ構造を示す。第1スケジュールでは、時刻T1からT2における入出力制御の内容として「0%抑制」が示される。これは、出力を抑制しないことを示し、最大出力が例えば「4kW」である場合、出力の上限値が4kWであることに相当する。そのため、出力は4kW以下であればよい。
また、時刻T2からT3における入出力制御の内容として「50%抑制」が示される。これは、出力を50%抑制することを示し、出力の上限値が2kWであることに相当する。さらに、時刻T3からT4における入出力制御の内容として「100%抑制」が示される。これは、出力を100%抑制することを示し、出力の上限値が0kWであることに相当する。図3(b)−(c)は後述し、図1に戻る。
第2受信部62は、第2上位システム28から、需要家80における電力系統22との間の入出力制御の第2スケジュールを受信する。第2上位システム28はVPPであるので、第2スケジュールでは、入出力制御の内容として、電力系統22に対して売電あるいは買電すべき電力値が示される。これは入出力の電力値が示されることに相当する。図3(b)は、第2スケジュールのデータ構造を示す。第2スケジュールでは、時刻T1からT2における入出力制御の内容として「2kW売電」が示される。これは、需要家80から電力系統22に電力値2kWの電力を出力することに相当する。また、時刻T2からT3における入出力制御の内容として「1kW売電」が示される。これは、需要家80から電力系統22に電力値1kWの電力を出力することに相当する。さらに、時刻T4からT5における入出力制御の内容として「1kW買電」が示される。これは、電力系統22から需要家80に電力値1kWの電力を入力することに相当する。図3(c)は後述し、図1に戻る。
処理部52は、第1受信部60から第1スケジュールを受けつけるとともに、第2受信部62から第2スケジュールを受けつける。処理部52は、第1スケジュールと第2スケジュールとを比較する。処理部52は、第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲に、第2スケジュールでの入出力制御の内容が含まれる時間帯が存在する場合、第1制御指令を生成する。第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲に、第2スケジュールでの入出力制御の内容が含まれる時間帯は、例えば、図3(a)−(b)の時刻T1からT2、時刻T2からT3、時刻T4からT5、時刻T5からT6に相当する。時刻T1からT2では、第1スケジュールでの出力が4kW以下とされており、第2スケジュールでの出力が2kWとされているので、後者が前者に含まれる。時刻T2からT3では、第1スケジュールでの出力が2kW以下とされており、第2スケジュールでの出力が1kWとされているので、後者が前者に含まれる。
時刻T4からT5では、第1スケジュールでの出力が2kW以下とされており、第2スケジュールでの入力が1kWとされているので、後者が前者に含まれる。時刻T5からT6では、第1スケジュールでの出力が2kW以下とされており、第2スケジュールでの出力が1kWとされているので、後者が前者に含まれる。つまり、第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲に、第2スケジュールでの入出力制御の内容が含まれる時間帯とは、第1スケジュールでの上限値以下の範囲に、第2スケジュールでの入出力の電力値が含まれる時間帯であるといえる。このような場合、第2スケジュールの入出力制御の内容にしたがえば、第1スケジュールの入出力制御の内容にしたがうことになる。そのため、処理部52は、第1スケジュールでの入出力制御の内容と第2スケジュールでの入出力制御の内容を満たす第1制御指令であって、かつ第2スケジュールでの入出力の電力値に応じた第1制御指令を生成する。このような第1制御指令は、図3(c)に示される。
一方、処理部52は、第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲外に、第2スケジュールでの入出力制御の内容が対応する時間帯が存在する場合、第2制御指令を生成する。第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲外に、第2スケジュールでの入出力制御の内容が対応する時間帯は、図3(a)−(b)の時刻T3からT4に相当する。時刻T3からT4では、第1スケジュールでの出力が0kW以下とされており、第2スケジュールでの出力が2kWとされているので、一方を満たせば他方を満たさなくなる。つまり、第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲外に、第2スケジュールでの入出力制御の内容が対応する時間帯が存在する場合とは、第1スケジュールでの上限値よりも、第2スケジュールでの出力の電力値が大きい場合であるといえる。
このような場合、処理部52は、第1スケジュールでの入出力制御の内容と第2スケジュールでの入出力制御の内容のいずれか一方から外れた第2制御指令を生成する。この第2制御指令は、第1スケジュールでの入出力制御の内容と第2スケジュールでの入出力制御の内容のいずれか一方に応じている。例えば、処理部52は、第1スケジュールでの上限値に応じた第2制御指令を生成する。このような第2制御指令は、図3(c)に示される。なお、処理部52は、第1上位システム26からの入出力制御にしたがわなかった場合のペナルティに関する情報と、第2上位システム28からの入出力制御にしたがわなかった場合のペナルティに関する情報を記憶してもよい。その際、処理部52は、ペナルティが大きい方の入出力制御にしたがうような第2制御指令を生成する。
処理部52は、図3(c)のように生成した第1制御指令、第2制御指令を出力部54に出力する。ここで、第1制御指令、第2制御指令は制御指令と総称される。出力部54は、処理部52から受けつけた制御指令を電力変換装置14に出力する。
電力変換装置14の第3変換制御部44は、出力部54からの制御指令を受けつける。第1制御指令のように入出力の電力値(以下、「指示値」という)が示されている場合、第3変換制御部44は、計測器20において計測した電力値(以下、「計測値」という)が、指示値に近くなるような制御を実行する。一方、第2制御指令のように上限値が示されている場合、第3変換制御部44は、計測値が上限値以下になるような制御を実行する。なお、第3変換制御部44は、制御の内容を第1変換制御部40と第2変換制御部42に通知する。第1変換制御部40と第2変換制御部42は、通知された内容に応じた制御を実行する。
これらの制御には公知の技術が使用されればよいが、ここでは一例として電力変換装置14から電力系統22への出力を抑制するための制御を説明する。第3変換制御部44は、第3変換部34の出力が所定の上限電流値または上限電力値を超えないように第3変換部34を制御する。出力抑制中は、直流バス110の電圧を第1しきい値電圧に維持するように制御するバス電圧の安定化制御は停止する。これにより、第3変換部34の出力電力に対して第3変換部34の入力電力が過多となり、直流バス110の電圧が上昇する。より具体的には直流バス110に接続された電解コンデンサに電荷が蓄積されていく。第2変換制御部42は、直流バス110の電圧が第2しきい値電圧を超えないように第2変換部32を制御する。この制御は、所定の指令値に出力を合わせる制御に対して優先する。第2しきい値電圧は第1しきい値電圧より高い値に設定される。第1変換制御部40は、直流バス110の電圧が第3しきい値電圧を超えないように第1変換部30を制御する。この制御は、MPPT制御に対して優先する。第3しきい値電圧は第2しきい値電圧より高い値に設定される。
なお、電力管理システムサーバ24が、電力変換装置14に接続された例を示したが、さらに負荷18に接続されていてもよい。このとき、電力管理システムサーバ24は、電力変換装置14および負荷18を制御することによって、需要家80における電力系統22との間の電力の入出力を制御する。電力変換装置14に対する制御指令と、負荷18に対する制御指令は別々に生成される。電力変換装置14に対する制御指令と、負荷18に対する制御指令との組合せによって、図3(c)に示された制御が実現されればよい。処理部52は、図3(c)のように生成した第1制御指令、第2制御指令を出力部54に出力する。出力部54は、処理部52から受けつけた制御指令を電力変換装置14と負荷18に出力する。負荷18が、制御指令を受け付けた場合の制御には公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。なお、電力管理システムサーバ24が負荷18を制御せず、電力変換装置14だけを制御する場合、制御指令は電力変換装置14だけに出力される。
また、電力管理システムサーバ24が、負荷18に接続されている場合、需要家80には、必ずしも蓄電装置12が設置されていなくてもよい。需要家80に蓄電装置12が設置されてない場合、電力変換装置14は、発電装置10からの電力を変換する機能として、第1変換部30、第1変換制御部40、第3変換部34、および第3変換制御部44を備えていれば足りる。
本開示における装置、システム、または方法の主体は、コンピュータを備えている。このコンピュータがプログラムを実行することによって、本開示における装置、システム、または方法の主体の機能が実現される。コンピュータは、プログラムにしたがって動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、プログラムを実行することによって機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、半導体集積回路(IC)、またはLSI(Large Scale Integration)を含む1つまたは複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集積されてもよいし、複数のチップに設けられてもよい。複数のチップは1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に備えられていてもよい。プログラムは、コンピュータが読み取り可能なROM、光ディスク、ハードディスクドライブなどの非一時的記録媒体に記録される。プログラムは、記録媒体に予め格納されていてもよいし、インターネット等を含む広域通信網を介して記録媒体に供給されてもよい。
以上の構成による配電システム100の動作を説明する。図4は、電力管理システムサーバ24による制御手順を示すフローチャートである。第1受信部60は第1スケジュールを受信し(S10)、第2受信部62は第2スケジュールを受信する(S12)。第1スケジュールでの上限値以下の範囲に、第2スケジュールでの入出力の電力値が含まれる場合(S14のY)、処理部52は、入出力の電力値に応じた第1制御指令を生成する(S16)。出力部54は、第1制御指令を出力する(S18)。第1スケジュールでの上限値以下の範囲に、第2スケジュールでの入出力の電力値が含まれない場合(S14のN)、処理部52は、上限値に応じた第2制御指令を生成する(S20)。出力部54は、第2制御指令を出力する(S22)。
本実施例によれば、第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲に、第2スケジュールでの入出力制御の内容が含まれる時間帯において、これらの入出力制御の内容を満たす第1制御指令を出力するので、複数の上位システムからの入出力制御に応じた入出力を実行させることができる。また、第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲外に、第2スケジュールでの入出力制御の内容が対応する時間帯において、いずれか一方から外れた第2制御指令を出力するので、複数の上位システムからの入出力制御が異なる場合であっても、入出力を正常に実行させることができる。また、第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲外に、第2スケジュールでの入出力制御の内容が対応する時間帯において、第1スケジュールと第2スケジュールのいずれか一方の入出力制御の内容に応じた第2制御指令を生成するので、第2制御指令を容易に生成できる。
また、第1スケジュールでは、出力における上限値が示され、第2スケジュールでは、入出力の電力値が示されるので、遠隔出力制御システムとVPPからの入出力制御に応じた処理を実行できる。また、第1スケジュールでの上限値以下の範囲に、第2スケジュールでの入出力の電力値が含まれる時間帯において、第2スケジュールでの入出力の電力値に応じた第1制御指令を出力するので、VPPからの入出力制御に応じた処理を実行できる。また、第1スケジュールでの上限値よりも、第2スケジュールでの出力の電力値が大きい場合、第1スケジュールでの上限値に応じた第2制御指令を出力するので、遠隔出力制御システムからの入出力制御に応じた処理を実行できる。
本発明の一態様の概要は、次の通りである。本発明のある態様の電力管理システムサーバ24は、需要家80における電力系統22との間の電力の入出力を制御する電力管理システムサーバ24であって、第1上位システム26から入出力制御の第1スケジュールを受信する第1受信部60と、第1上位システム26とは異なった第2上位システム28から入出力制御の第2スケジュールを受信する第2受信部62と、第1受信部60が受信した第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲に、第2受信部62が受信した第2スケジュールでの入出力制御の内容が含まれる時間帯に対する第1制御指令であって、かつ第1スケジュールでの入出力制御の内容と第2スケジュールでの入出力制御の内容を満たす第1制御指令を出力する出力部54とを備える。出力部54は、第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲外に、第2スケジュールでの入出力制御の内容が対応する時間帯に対する第2制御指令であって、かつ第1スケジュールでの入出力制御の内容と第2スケジュールでの入出力制御の内容のいずれか一方から外れた第2制御指令を出力する。
出力部54は、第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲外に、第2スケジュールでの入出力制御の内容が対応する時間帯において、第1スケジュールでの入出力制御の内容と第2スケジュールでの入出力制御の内容のいずれか一方に応じた第2制御指令を出力してもよい。
第1受信部60が受信した第1スケジュールでは、入出力制御の内容として、出力における上限値が示され、第2受信部62が受信した第2スケジュールでは、入出力制御の内容として、入出力の電力値が示され、出力部54は、第1スケジュールでの上限値以下の範囲に、第2スケジュールでの入出力の電力値が含まれる時間帯において、第2スケジュールでの入出力の電力値に応じた第1制御指令を出力し、出力部54は、第1スケジュールでの上限値よりも、第2スケジュールでの出力の電力値が大きい場合、第1スケジュールでの上限値に応じた第2制御指令を出力してもよい。
本発明の別の態様は、電力変換システム70である。この電力変換システム70は、需要家80に設置された発電装置10および蓄電装置12と電力系統22とに接続された電力変換装置14と、電力変換装置14における電力系統22側の電力の入出力を制御する電力管理システムサーバ24とを備える。電力管理システムサーバ24は、第1上位システム26から需要家80における電力系統22との間の入出力制御の第1スケジュールを受信する第1受信部60と、第1上位システム26とは異なった第2上位システム28から需要家80における電力系統22との間の入出力制御の第2スケジュールを受信する第2受信部62と、第1受信部60が受信した第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲に、第2受信部62が受信した第2スケジュールでの入出力制御の内容が含まれる時間帯に対する第1制御指令であって、かつ第1スケジュールでの入出力制御の内容と第2スケジュールでの入出力制御の内容を満たす第1制御指令を出力する出力部54とを備える。出力部54は、第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲外に、第2スケジュールでの入出力制御の内容が対応する時間帯に対する第2制御指令であって、かつ第1スケジュールでの入出力制御の内容と第2スケジュールでの入出力制御の内容のいずれか一方から外れた第2制御指令を出力する。
(実施例2)
次に、実施例2を説明する。実施例2も、実施例1と同様に、需要家に設置された創蓄連携システムにおける電力の入出力を制御する電力管理システムに関する。ここでは、需要家において制御指令を実行できない場合の処理に関する。制御指令を実行できない場合とは、例えば、制御指令によって買電を指示すべき場合であるが、蓄電装置の空き容量が少なくなっている場合、制御指令によって売電を指示すべき場合であるが、天気が晴れではなく発電量が少ない場合である。実施例2に係る配電システム100は、図1と同様のタイプである。ここでは、実施例1との差異を中心に説明する。
図5は、実施例2に係る電力管理システムサーバ24の構成を示す。図1と比較して、電力管理システムサーバ24は取得部56をさらに含み、通信部50は第3受信部64をさらに含む。また、第3受信部64は天気予報サーバ90に接続される。
前述のごとく、第1受信部60は第1上位システム26から第1スケジュールを受信し、第2受信部62は第2上位システム28から第2スケジュールを受信する。ここでは、第1スケジュールでの上限値以下の範囲に、第2スケジュールでの入力の電力値が含まれる時間帯、つまり処理部52において第2スケジュールでの入出力の電力値に応じた第1制御指令を生成すべき場合を説明の対象にする。なお、第1スケジュールでの上限値以下の範囲に、第2スケジュールでの入力の電力値が含まれない時間帯、つまり処理部52において第1スケジュールでの上限値に応じた第2制御指令を生成すべき場合においても同様の処理が実行されればよい。
第2スケジュールでは、入出力制御の内容として、入力における電力値、例えば、1kWhの買電が示される。第2変換制御部42は、図示しない蓄電装置12の残量あるいは空き容量の情報を取得する。これには公知の技術が使用されればよいので、ここでは説明を省略する。取得部56は、第2変換制御部42に接続され、第2変換制御部42から空き容量の情報を取得する。空き容量情報では、例えば、0.5kWhが示される。
処理部52は、蓄電装置12の空き容量と、第2スケジュールで示された入力の電力値とを比較する。処理部52は、前者が後者よりも少ない場合、つまり入力した電力を蓄電装置12が充電不可能である場合、第1制御指令の代わりに、第2スケジュールでの入力の電力値とは異なった第3制御指令を生成する。これは、蓄電装置12の空き容量が0.5kWhであり、入力の電力値が1kWhである場合に相当する。第3制御指令では、第1スケジュールでの50%抑制が示されたり、蓄電装置12の空き容量に応じた0.5kWhが示されたりする。
また、第2スケジュールでは、入出力制御の内容として、出力における電力値、例えば、2kWの売電が示される。天気予報サーバ90は、天気予報の情報を提供するためのサーバであり、第3受信部64は、天気予報サーバ90から天気予報の情報を受けつける。処理部52は、天気予報の情報と、発電装置10が発電可能な電力との対応関係が示されたテーブルを予め記憶する。処理部52は、第2スケジュールにおいて売電が示されている場合、テーブルを参照しながら、第3受信部64が受けつけた天気予報の情報に対応した発電可能な電力を導出する。処理部52は、導出した発電可能な電力値と、第2スケジュールで示された出力の電力値とを比較する。処理部52は、前者が後者よりも小さい場合、つまり当該電力値の電力を発電装置10が発電不可能である場合、第1制御指令の代わりに、第2スケジュールでの出力の電力値とは異なった第3制御指令を生成する。これは、発電可能な電力値が1kWであり、出力の電力値が2kWである場合に相当する。出力部54は、処理部52から受けつけた第3制御指令を電力変換装置14と負荷18に出力する。
以上の構成による配電システム100の動作を説明する。図6は、電力管理システムサーバ24による制御手順を示すフローチャートである。これは、第1制御指令あるいは第2制御指令によって電力の入力を指示すべき場合に相当する。蓄電装置12が充電可能であれば(S50のY)、処理部52は、第1制御指令あるいは第2制御指令を生成し(S52)、出力部54は、生成した第1制御指令あるいは第2制御指令を出力する(S54)。蓄電装置12が充電可能でなければ(S50のN)、処理部52は、第3制御指令を生成し(S56)、出力部54は、生成した第3制御指令を出力する(S58)。
図7は、電力管理システムサーバ24による別の制御手順を示すフローチャートである。これは、第1制御指令あるいは第2制御指令によって電力の出力を指示すべき場合に相当する。発電装置10が発電可能であれば(S100のY)、処理部52は、第1制御指令あるいは第2制御指令を生成し(S102)、出力部54は、生成した第1制御指令あるいは第2制御指令を出力する(S104)。発電装置10が発電可能でなければ(S100のN)、処理部52は、第3制御指令を生成し(S106)、出力部54は、生成した第3制御指令を出力する(S108)。
本実施例によれば、第1制御指令あるいは第2制御指令により電力の入力を指示すべき場合であっても、入力した電力を蓄電装置12が充電不可能である場合、第3制御指令を出力するので、充電できない電力を入力することを回避できる。また、第1制御指令あるいは第2制御指令により電力の出力を指示すべき場合であっても、当該指示すべき電力値の電力を発電装置10が発電不可能である場合、第3制御指令を出力するので、発電できない電力を出力することを回避できる。
本発明の一態様の概要は、次の通りである。出力部54は、第1制御指令あるいは第2制御指令により電力の入力を指示すべき場合であっても、入力した電力を蓄電装置12が充電不可能である場合、第3制御指令を出力してもよい。
出力部54は、第1制御指令あるいは第2制御指令により電力の出力を指示すべき場合であっても、当該指示すべき電力値の電力を発電装置10が発電不可能である場合、第3制御指令を出力してもよい。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素あるいは各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
10 発電装置、 12 蓄電装置、 14 電力変換装置、 16 分電盤、 18 負荷、 20 計測器、 22 電力系統、 24 電力管理システムサーバ、 26 第1上位システム、 28 第2上位システム、 30 第1変換部、 32 第2変換部、 34 第3変換部、 40 第1変換制御部、 42 第2変換制御部、 44 第3変換制御部、 50 通信部、 52 処理部、 54 出力部、 60 第1受信部、 62 第2受信部、 70 電力変換システム、 72 創蓄連携システム、 100 配電システム。

Claims (7)

  1. 需要家における電力系統との間の電力の入出力を制御する電力管理システムであって、
    第1上位システムから入出力制御の第1スケジュールを受信する第1受信部と、
    前記第1上位システムとは異なった第2上位システムから入出力制御の第2スケジュールを受信する第2受信部と、
    前記第1受信部が受信した第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲に、前記第2受信部が受信した第2スケジュールでの入出力制御の内容が含まれる時間帯に対する第1制御指令であって、かつ第1スケジュールでの入出力制御の内容と第2スケジュールでの入出力制御の内容を満たす第1制御指令を出力する出力部とを備え、
    前記出力部は、第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲外に、第2スケジュールでの入出力制御の内容が対応する時間帯に対する第2制御指令であって、かつ第1スケジュールでの入出力制御の内容と第2スケジュールでの入出力制御の内容のいずれか一方から外れた第2制御指令を出力することを特徴とする電力管理システム。
  2. 前記出力部は、第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲外に、第2スケジュールでの入出力制御の内容が対応する時間帯において、第1スケジュールでの入出力制御の内容と第2スケジュールでの入出力制御の内容のいずれか一方に応じた第2制御指令を出力することを特徴とする請求項1に記載の電力管理システム。
  3. 前記第1受信部が受信した第1スケジュールでは、入出力制御の内容として、出力における上限値が示され、
    前記第2受信部が受信した第2スケジュールでは、入出力制御の内容として、入出力の電力値が示され、
    前記出力部は、第1スケジュールでの上限値以下の範囲に、第2スケジュールでの入出力の電力値が含まれる時間帯において、第2スケジュールでの入出力の電力値に応じた第1制御指令を出力し、
    前記出力部は、第1スケジュールでの上限値よりも、第2スケジュールでの出力の電力値が大きい場合、第1スケジュールでの上限値に応じた第2制御指令を出力することを特徴とする請求項1に記載の電力管理システム。
  4. 前記出力部は、第1制御指令あるいは第2制御指令により電力の入力を指示すべき場合であっても、入力した電力を蓄電装置が充電不可能である場合、第3制御指令を出力することを特徴とする請求項3に記載の電力管理システム。
  5. 前記出力部は、第1制御指令あるいは第2制御指令により電力の出力を指示すべき場合であっても、当該指示すべき電力値の電力を発電装置が発電不可能である場合、第3制御指令を出力することを特徴とする請求項3に記載の電力管理システム。
  6. 需要家に設置された発電装置および蓄電装置と電力系統とに接続された電力変換装置と、
    前記電力変換装置における電力系統側の電力の入出力を制御する電力管理システムとを備え、
    前記電力管理システムは、
    第1上位システムから需要家における電力系統との間の入出力制御の第1スケジュールを受信する第1受信部と、
    前記第1上位システムとは異なった第2上位システムから需要家における電力系統との間の入出力制御の第2スケジュールを受信する第2受信部と、
    前記第1受信部が受信した第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲に、前記第2受信部が受信した第2スケジュールでの入出力制御の内容が含まれる時間帯に対する第1制御指令であって、かつ第1スケジュールでの入出力制御の内容と第2スケジュールでの入出力制御の内容を満たす第1制御指令を出力する出力部とを備え、
    前記出力部は、第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲外に、第2スケジュールでの入出力制御の内容が対応する時間帯に対する第2制御指令であって、かつ第1スケジュールでの入出力制御の内容と第2スケジュールでの入出力制御の内容のいずれか一方から外れた第2制御指令を出力することを特徴とする電力変換システム。
  7. 需要家における電力系統との間の電力の入出力を制御する電力管理システムでのプログラムであって、
    第1上位システムから入出力制御の第1スケジュールを受信するステップと、
    前記第1上位システムとは異なった第2上位システムから入出力制御の第2スケジュールを受信するステップと、
    第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲に、第2スケジュールでの入出力制御の内容が含まれる時間帯に対する第1制御指令であって、かつ第1スケジュールでの入出力制御の内容と第2スケジュールでの入出力制御の内容を満たす第1制御指令を出力するステップと、
    第1スケジュールでの入出力制御の内容の範囲外に、第2スケジュールでの入出力制御の内容が対応する時間帯に対する第2制御指令であって、かつ第1スケジュールでの入出力制御の内容と第2スケジュールでの入出力制御の内容のいずれか一方から外れた第2制御指令を出力するステップとをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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