JP2018191109A - 光通信ノード - Google Patents

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Abstract

【課題】従来技術の波長デフラグメンテーションでは、送信ノード側の信号光の波長と、受信ノード側の局部発振光の波長を、遠隔地にあるノード間で同期して変化させ、信号光が通過するノードの波長選択スイッチで使用する波長透過帯域も同期して変化させる必要がある。光通信ネットワーク運用中に波長を変更するのは面倒で複雑な制御が必須で、変更範囲にも制限がありサービス中断や通信品質低下なしに波長切替は難しかった。【解決手段】本発明は、波長デフラグメンテーションの新規な構成を提供する。光通信ノード内で、出力合波用WSSへのパスまたはAddポートからの経路上に、少なくとも1つの波長変換手段を設ける。入力ポートから複数の方路へ向けた出力ポートまでのパス内で、一部のパスは直接接続であり、残りの一部のパス上に波長変換手段が設けられる。波長変換手段に対し、ポンプ光発生手段から波長変換のためのポンプ光が供給される。波長変換手段へポンプ光を供給するための集積化に適した構成も開示される。【選択図】図4

Description

本発明は、光通信ノードおよび光通信サブシステムに関する。
現在の光通信ネットワークでは、一本の光ファイバーケーブルに複数の異なる波長の光信号を同時に乗せる波長分割多重通信(WDM:Wavelength Division Multiplexing)技術を用いることで、大容量化が実現されている。WDM技術を用いた光通信ネットワークは、ノード間を異なる波長によって接続して、仮想的に任意の接続の光通信パスを設定する(以下、光通信パスをパスと呼ぶ)。これらのパスに使用する波長の構成は、ほぼ固定的に運用されていた。
一方で、近年のビデオオンデマンドやソーシャルメディアの発達により、インターネット上のトラフィック要求量は時々刻々と変動するようになっている。光通信ネットワークに対しても、このような時間的に変動するトラフィックを効率的に柔軟に処理することが求められている。例えば、トラフィック需要の変化に対応してノード間のパスの容量およびパスを形成する波長構成などを柔軟に変更できるのが好ましい。しかしながら、新規にパスを構成したり、既設のパスにおける通信容量を変更したりすることは、既設のパスの構成によって影響を受ける。例えば、既設のパスの起点ノードおよび終点ノード、使用波長、波長帯域幅などによって影響を受ける。このため、光通信の通信帯域における波長資源を必ずしも効率的に利用できておらず、ネットワークのトラフィック収容効率を最大化することはできなかった。
図1は、従来技術の光通信ネットワークにおけるトラフィック時間変化の例を説明する図である。図1の(a)は光通信ネットワークのノード構成を示し、図1の(b)は各ノードまたはパス上における信号を波長軸上で概念的に示している。図1の(a)では、ノードA、ノードB、ノードCおよびノードDの4つのノードからなる光通信ネットワークにおいて、ノードAからノードCへのトラフィックを考える。ここで、次のようにパスが設定された状況を考える。図1の(b)も参照すると、まずノードAにおいて信号1〜6がAdd部1からアドされ(A:Add)、ノードB方向へ伝送される。ノードBでは、信号1〜6の内の信号2および信号4がノードBのDrop部2からドロップされる(B:Drop)。さらに残りの信号1、3、5、6が、ノードCのDrop部3からドロップ(C:Drop)される。このような状況で、さらに新しいトラフィック需要が発生し、ノードBからノードCへ信号7のパスを設定する必要が生じたとする。ノードBからノードCへのWDM波長帯域には、全体としてみれば十分な余裕がある。しかしながら、信号7の波長帯域7が、信号3の全帯域5および信号5の帯域6の一部の重なるため、ノードBで信号7を収容することができない。結局、波長帯域全体としては空きがあり余裕があっても、新規のトラフィックのためのパスの態様によっては、そのトラフィックを受け入れることができない。このような問題を解決するため、例えば非特許文献1では、波長デフラグメンテーションが提案されている。
図2は、非特許文献1における波長デフラグメンテーションの概念を説明する図である。非特許文献1では、図2に示すようなノードA〜ノードDからなる直線状のネットワークにおいて、3つのStepによる波長デフラグメンテーションが開示されている。初期状態のStep1では、Signal1〜Signal4がノードA〜ノードD間で伝送されている。各Stepにおいて縦方向は波長λを表しており、横軸方向はノード位置(伝送方向)を表している。帯域幅の広いSignal1(広帯域信号)がノードA〜ノードC間で、帯域幅の狭いSignal4(狭帯域信号)がノードA〜B間でそれぞれ伝送されている。Step2の状態は、初期状態のStep1においてノードCからノードDへパスが設定されていたSignal3が廃止された状態である。ここで、Signal2(10a)およびSignal1(9a)の波長を徐々に下方(例えば短波長側)に変化させることができる。これによって、Step3で、元々Signal1が占めていた波長帯に空きの波長帯域8を設け、波長資源におけるトラフィック収容効率を最大化することができる。非特許文献1では、100Gの2重偏波4位相偏移変調(DP―QPSK)信号の伝送に成功した例が開示されている。
Kyosuke Sone, Xi Wang, Shoichiro Oda, Goji Nakagawa, Yasuhiko Aoki, Inwoong Kim, Paparao Palacharla, Takeshi Hoshida, Motoyoshi Sekiya, and Jens C. Rasmussen, "First Demonstration of Hitless Spectrum Defragmentation using Real-time Coherent Receivers in Flexible Grid Optical Networks," ECOC2012,_Th.3.D.1(PD)
しかしながら、非特許文献1に開示された波長デフラグメンテーションでは、実施するための制御が複雑で面倒な問題があった。非特許文献1の方法によれば、送信ノード側の信号光の波長と、受信ノード側の受信器のための局部発振光の波長を、遠隔地にあるこれらノード間で同期させて変化させる必要がある。さらに、その信号光が通過するノードにおける波長選択スイッチで使用する透過帯域の波長も同期させて変化させる必要がある。
図3は、従来技術の波長デフラグメンテーションにおける各ノードで必要な制御動作の概要を説明する図である。図3では、ノードA11、ノードB12、ノードC13の間で、同期させては信号光の波長を切替える場合の制御を示している。ノードA11のアド回路14から信号を入力して波長λ1の信号光を伝送し、ノードB12を経由して、ノードC13のドロップ回路15から信号を出力していたものとする。ここで使用していた波長をλ1からλ2へ切替え、波長を再配置する場合を考える。このとき、ノードA11における信号のための送信器16のTx周波数(波長)、ノードA〜Cの複数の波長選択スイッチの透過波長、並びに、ノードC13の受信器のための局部発振器の周波数(波長)を同期して制御する必要がある。したがって、波長をλ1からλ2へ再配置する際には、遠隔地にある3つのノードに渡って光伝送機器の複雑な制御が要求される。
加えて、その波長帯域幅の違いから波長が交錯するような波長再配置、たとえば図2においてSignal1とSignal4との関係を入れ替えるような波長再配置もできなかった。ノードに配置される光伝送機器は、多くの場合レーザ光源を用いている。レーザ光源の波長を変更する際には、デジタル式に瞬時に波長変更ができるわけではなく、レーザの共振長などをアナログ的に変化させて安定化させる必要がある。
多くの光伝送機器では、通信のための波長を実際に使用可能な状態に変更するためには一定の時間が掛かる。実際には、ユーザから見れば信号光を完全に停止させてしまうことになり、通信が途絶えてしまうことになる。切替える2つの波長の間の帯域内に他の信号に使用中の波長が含まれていれば、波長が切り替わる間にその使用中の信号への妨害や通信の途絶も生じさせてしまう。結局、実際の光通信ネットワーク運用中に波長を変更するのは面倒で複雑な制御が必須で、変更できる範囲にも制限があり、サービスの中断や通信品質の低下なしに波長切り替えを行うのは難しかった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、従来技術より柔軟かつ簡単な波長デフラグメンテーション手段を提供する。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、異なる入力方路からの波長分割多重信号を分波する複数の分波用波長選択スイッチと、前記複数の分波用波長選択スイッチの各々からの分波された信号光を含む波長分割多重信号を合波する複数の合波用波長選択スイッチと、前記複数の分波用波長選択スイッチの各々と、前記複数の合波用波長選択スイッチとの各々との間を相互に接続する複数の経路とを備え、前記複数の合波用波長選択スイッチへ接続される経路の内の少なくとも1つの経路に対して、波長変換手段が設置されたことを特徴とする光通信ノードである。
請求項2に記載の発明は、請求項1の光通信ノードであって、前記少なくとも1つの経路は、前記分波用波長選択スイッチおよび前記合波用波長選択スイッチの少なくとも1つの組み合わせの経路、または前記複数の合波用波長選択スイッチへ接続されるAddポートからの経路を含むことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2の光通信ノードであって、前記波長変換手段に励起光を供給する励起光発生手段をさらに備え、前記波長変換手段は、波長変換が光レイヤのみで実施される全光的波長変換手段であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3の光通信ノードであって、前記励起光発生手段は、CW光から周波数コム光を発生する励起光生成部と、前記励起光生成部で発生した前記周波数コム光を、コム周波数毎に単一のCW光へ空間的に分波するコム分離手段と、前記分波された単一のCW光の周波数をシフトする複数の周波数シフト部と、前記複数の周波数シフト部の各々からの前記周波数をシフトされたCW光を合波し、空間的に分波する励起光選択分配手段とを含むことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4の光通信ノードであって、前記励起光選択分配手段から出力される少なくとも2つのCW光は同一の周波数であって、前記少なくとも2つのCW光は、異なる2つ以上の前記分波用波長選択スイッチへの前記経路上の前記波長変換手段へ、それぞれ励起光として供給されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5の光通信ノードであって、前記励起光選択分配手段は、多入力多出力の波長選択スイッチであることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6の光通信ノードであって、前記コム分離手段は波長選択スイッチであって、前記多入力多出力の波長選択スイッチと同一の光学系を共有することを特徴とする。
以上説明したように、本発明によって、従来技術より柔軟かつ簡単な波長デフラグメンテーション手段が提供される。
図1は、光通信ネットワークのトラフィック時間変化を説明する図である。 図2は、従来技術の波長デフラグメンテーションを説明する図である。 図3は、従来技術の波長デフラグメンテーション制御を説明する図である。 図4は、本発明の光通信ノードの概略構成を示す図である。 図5は、本発明の光通信ノードのポンプ光発生手段の構成を示す図である。 図6は、ポンプ光発生手段における各部のスペクトルを示す図である。 図7は、本発明の光通信ノードの波長変換手段の構成を示す図である。 図8は、波長変換手段における各部のスペクトルを説明する図である。 図9は、2つの光信号を入替える波長変換の動作を説明する図である。 図10は、実施例1のM×pWSSの構成および動作を示す図である。 図11は、実施例2で使用されるLCOSの構成を説明する図である。 図12は、空間ビーム変換器の回路要素の概略を示す図である。 図13は、実施例3の3つのWSSを集積する光学系の光路図である。 図14は、本発明の光通信ノードの別の構成例を示す図である。 図15は、本発明の光通信ノードのさらに別の構成例を示す図である。
本発明の光通信ノードは、波長デフラグメンテーションのための新規な構成を提供する。通信ノード内における、入力ポート(経路切り替えのための分波用WSSおよびAddポート)および出力ポート(合波用WSS)間のパスの途中に、少なくとも1つの波長変換手段を設ける。ある入力ポートから複数の方路へ向けた出力ポートまでのパスの内で、一部のパスは直接接続であり、残りの一部のパス上に波長変換手段が設けられる。すべてのパスに波長変換手段を備えても良い。波長変換手段に対しては、ポンプ光発生手段から、波長変換のために使用するポンプ光が供給される。波長変換手段へポンプ光を供給するための効率的で集積化に適したな構成も開示される。以下、図面を参照しながら、本発明の光通信ノードの全体構成、その動作および各構成要素の具体的な構成について詳細に説明する。
[光通信ノードの構成]
図4は、本発明の光通信サブシステムの概略構成を示す図である。図4の光通信サブシステム20は、図1における方路数N=3のノードBやノードDに対応している。典型的には、光通信サブシステム20は、例えばROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexer)システムにおける光通信ノードに対応する。以下、簡単のため図4の光通信サブシステム20を光通信ノードと呼ぶ。図4の光通信ノードは、従来技術の一般的な光通信ノードの構成に加えて、本発明による波長デフラグメンテーションに必要な機能ブロックを追加した構成を持つ。図4の光通信ノード20は、方路数N=3の光ネットワークノードの構成を例に示すが、方路数Nは3だけに限られず、異なる方路数Nに適合させスケーラブルに構成できる。
図4において異なる方路の入力(In1、In2、In3)からの波長分割多重信号(以下WDM信号)が、それぞれ分波用波長選択スイッチ21−1〜21−3(WSS:Wavelength Selective Switch)(Ingress1〜Ingress3)に入力される。入力されたWDM信号は、分波用WSS21−1〜21−3の各々によって波長分波され、波長毎にいずれかの所望の方路(Out1〜Out3)に向かってルーティングされる。ルーティングされた光信号は、それぞれの方路(Out1〜Out3)の対応する合波用WSS29−1〜29−3(Egress1〜Egress3)により波長合波される。合波用WSS29−1〜29−3で波長合波された光信号は、WDM信号としてWSS29−1〜29−3の各々の出力(Out1〜Out3)より出力される。
上述の光通信ノード20におけるルーティングにおいて、入力側の分波用WSS21−1〜21−3と出力側の合波用WSS29−1〜29−3は、それぞれ図4の点線で示されたパスおよび実線で示されたパスによって接続される。ここで、例えばIn1とOut1との間などの同一方路のWSS間のパスでは、同じ方路に信号をルーティングして光信号を返すことになるので意味が無い。したがって、光通信ノード20内において、同一方路の分波用WSSおよび合波用WSS間は接続されない。
図4において点線で示されたパス23−1〜23−3は、入力側の分波用WSSおよび出力側の合波用WSSを直接接続するパスである。これに対し、実線で示されたパス22−1〜22−3は、本発明の光通信ノードにおいて新たに加えられるパスであって、各々のパス上に波長変換手段が挿入される。従来技術の光通信ノードでは、方路In1から入力したWDM信号は、分波用WSS21−1を経由して波長分波され、点線のパス23−1を経由して合波用WSS29−2、29−3へと直接接続される。光通信ノード20において、分波用WSS21−1を経由して波長分波され実線のパス22−1を経由する場合、波長変換手段24a〜24dをそれぞれ経由して、合波用WSS29−2、29−3に接続される。分波用WSS21−1で分波された光信号は、波長変換手段24a〜24dにおいて波長変換された後に、合波用WSS29−2〜29−3を経て所望の方路へルーティングされる。分波用WSS22−2から合波用WSS29−1、29−3へのパス22−2、分波用WSS22−3から合波用WSS29−1、29−2へのパス22−3に対しても、同様の波長変換手段が設置される。
したがって本発明の光通信ノードは、異なる入力方路からの波長多重信号を分波する複数の分波用波長選択スイッチ21−1〜21−3と、前記複数の分波用波長選択スイッチの各々からの分波された信号光を含む波長多重信号を合波する複数の合波用波長選択スイッチ29−1〜29−3と、前記複数の分波用波長選択スイッチの各々と、前記複数の合波用波長選択スイッチとの各々との間を相互に接続する複数の経路とを備え、前記複数の合波用波長選択スイッチへ接続される経路22−1〜22−3の内の少なくとも1つの経路に対して、波長変換手段が設置されたものとして実施できる。この少なくとも1つの経路は、分波用波長選択スイッチおよび合波用波長選択スイッチの少なくとも1つの組み合わせの経路である。
特定の接続パス(たとえば、In1→Out2)において、波長変換手段はq台設置される。したがって、qは、特定の接続パスにおいて波長変換手段を含むパスの数となる。図4の光通信ノードの構成例ではq=2であり、qの値は1でも3でも構わないが、qが多いほうが光通信ノードで波長デフラグメンテーションを行う際の自由度は高い。光通信ノード20において、1つの方路の分波用WSSについて、qの値は接続パス(ルーティングする方路)毎に異なっていても良い。また何らかの他の理由によって、光通信ノード20の一部で、q=0すなわち波長変換手段が設置されない方路が含まれていても良い。
最も簡単な構成は、図4に示したように、異なる方路間の分波用WSSおよび合波用WSSを接続するすべての接続パスにおいて、波長変換手段が設置された同じ数の経路を含めば良い。以下の説明では、図4の構成を前提として、本発明の光通信ノードで使用される波長変換手段の構成について説明する。
[波長変換手段の構成]
図4の光通信ノードにおける波長変換手段24a〜24dとして、全光的波長変換手段を用いることができる。ここで全光的波長変換手段とは、光―電気―光変換(O/E/O変換)を実施せずに、全て光レイヤだけで波長変換を実施するものである。後述するように、本発明の光通信ノードにおける波長変換手段24a〜24dでは、光レイヤの非線形光学現象を利用して波長変換を行う。全光的波長変換手段は、電気レイヤを介在させないため、配備コスト、消費電力、部品の故障率、運用の煩雑さなどあらゆる面でメリットを持つ。
図4を再び参照すると、例えば1つの波長変換手段24aに対しては、信号光78が入力されるとともに、波長変換を生じるためのポンプ光77が入力される。ポンプ光77は、複数のポンプ光の1つとして、ポンプ光発生手段25−1により発生され、M×p構成のWSS26−1を介して、波長変換手段24a〜24dへと入力される。ポンプ光は、励起光とも呼ばれ、ポンプ光発生手段は励起光発生手段に対応する。以下、入力ポート数がMで出力ポート数がp構成のWSSをM×p WSSと呼ぶ。M×p WSS26−1における出力ポート数pは、p=(N−1)×qとなる。ここでNを光通信ノードにおける方路数、qを1つの方路から他の1つの方路への接続パスにおける波長変換手段を含む経路の最大数とする。
図4においてはqの値はすべての接続パスで同じであって、N=3、q=2であるから、ポンプ光発生手段におけるM×p WSS26−1における出力ポート数pは2×2=4となる。図4の光通信ノードのようにすべての接続パスでqの数が同じであれば、M×p WSSのすべてのポートを過不足なく利用できる。M×p WSS26−1における入力ポート数Mについては、後述する。図4の本発明の光通信ノードにおいては1つの分波用WWSからの接続パスに対して、1つのポンプ光発生手段からポンプ光が供給される構成とした。図14では、別の構成でポンプ光を供給する光通信ノードが説明される。
全光的波長変換手段としては、光ファイバや非線形結晶における四光波混合を用いた波長変換を用いることができる。加えて、半導体光増幅器の相互利得変調を用いた方式を用いても構わない。波長変換を行う手段としては、電気レイヤを介在させるため消費電力が増える欠点はあるが、全光的波長変換手段を用いないで、OE変換およびEO変換を伴うものであっても良い。この場合は、ポンプ光発生手段25−1〜25−3およびM×p WSSは不要となる。次に、波長変換手段とともに使用されるポンプ光発生手段のより具体的な構成について説明する。
[ポンプ光発生手段の構成]
図5は、本発明の光通信ノードにおけるポンプ光発生手段のより具体的な構成を示す図である。図5に示したポンプ光発生手段(励起光発生手段)は、励起光生成部25aおよび励起光周波数シフト部25bからなる。図5に示したポンプ光発生手段には、図4におけるM×p WSS26−1〜26−3が、励起光選択分配部26として含まれている。図5の励起光生成部25aでは、まずレーザダイオード光源LD41により出力された連続光(CW光)は、ガスセル42を経由してフォトディテクタPD43へと入力される。PD43により受光された光信号は、電気信号に変換されて、制御回路44に入力される。制御回路44は、LD41への注入電流を制御する機構を持っている。したがって、LD41、ガスセル42、PD43および制御回路44は、LD41からの出力波長を制御するフィードバックループを形成する。本ループにおいてLD41への注入電流に微弱な変調を加えることによって、ガスセル42の吸収線にLD41の発振波長をロックする制御ループが構成される。結果として、点60において、LD41から出力光の発振波長は非常に精密に所望の波長へとロックされる。
LD41から出力されたCW光の一部は強度変調器45により、周波数fで強度変調され、点61においてパルスが生成される。生成されたパルス光は、エルビウムドープ光ファイバ増幅器(EDFA: Erbium Dopedoptical Fiber Amplifier)46で増幅された後に、高非線形ファイバHNLF47へと入力される。HNLF47では、点62において、自己位相変調によってスーパコンティニュウム光(周波数コム)が生成される。ここで周波数コムの周波数間隔は、周波数fである。
HNLF47で発生した周波数コムは、1×M WSS48によって、周波数コム光の中から所望のポンプ周波数の1つのCW光が選択される。点63において、選択されたCW光がSSB(Single Side Band)変調器49へ入力される。したがって、1×M WSS48は、周波数コム光をコム周波数毎に単一のCW光へ空間的に分波するコム分離手段として機能する。1×M WSS48の出力においては、最大M個のSSB変調器が並列に備えられる。変調周波数Δfで駆動されたSSB変調器49では、入力されたCW光の周波数を微調整する。微調整されたCW光は、EDFA50で増幅された後に、周波数シフト部25bから出力される。並列に備えられた最大M個のSSB変調器における変調周波数Δfは、それぞれ異なって良い。
周波数シフト部25bからの最大M個の微調整されたCW光は、励起光選択分配部26において、まずM×1 WSS52によって合波される。さらに、1×p WSS53によって分波されて、所定の出力ポート54a〜54dに希望の波長のCW光である励起光として出力される。出力ポート54a〜54dの何れかに出力された所望の波長のCW光は、図4におけるポンプ光発生手段からのポンプ光として、波長選択手段に供給される。出力ポート54a〜54dは、図4の波長変換手段24a〜24dに接続される接続端子であり、前述のCW光は、波長変換手段24a〜24dにそれぞれ入力される。周波数シフト部25bのEDFA50から出力されたCW光は、励起光選択分配部26を経由せずに、その一部を分岐して、分岐光51をポンプ光発生手段25−1〜25−3のポンプ光としても良い。
したがって、ポンプ光発生手段すなわち励起光発生手段は、CW光から周波数コム光を発生する励起光生成部25aと、前記励起光生成部で発生した前記周波数コム光を、コム周波数毎に単一のCW光へ空間的に分波するコム分離手段48と、前記分波された単一のCW光の周波数をシフトする複数の周波数シフト部49と、前記複数の周波数シフト部の各々からの前記周波数をシフトされたCW光を合波し、空間的に分波する励起光選択分配手段52、53とを含むものとして実施できる。
図6は、ポンプ光発生手段におけるポンプ光発生過程をスペクトルで示した図である。以下の説明における各点は、図5のポンプ光発生手段の点60〜66dに対応する。波長制御ループの出力である点60において、ガスセルの吸収スペクトルの1つに、LD41の発振波長がロックされ、CW光として出力される。強度変調器45の出力である点61では、CW光が強度変調されることによって側帯波を発生する。強度変調された光波がEDFA46で増幅された後、高非線形ファイバ中の自己位相変調により、スーパコンティニュウム(Supercontinuum)光を生成する。その結果、HNLF47の出力である点62では、スペクトルは非常に広い帯域に渡る周波数コム光67となる。ここで周波数コム光の間隔は、強度変調周波数fである。
周波数シフト部25bの1×M WSS48出力である点63において、周波数コム光67のうち所望のスペクトルを、1×M WSS48の各出力ポートに一波ずつ出力する。点63で出力されるのは、CW光68のままである。このCW光はSSB変調器49の出力である点64において、周波数がΔfだけシフトされ、微調整されたものとなる。さらにM×1 WSS52の合波出力である点65において、異なるSSB変調器からの複数のCW光が合波される。図6では、3波が合波された状態を示している。最終的に1×p WSS53の出力ポートの各点66a〜66dにおいて、周波数シフトされた、所望の波長のCW光であるポンプ光が1つずつ分配される。1×p WSS53の各出力ポートには異なるSSB変調器からのCW光が一波ずつ分配、出力されるが、図6に示したように、同一の波長のポンプ光69−1、69−2を複数の出力ポートに分配しても構わない。図6では、1×p WSS53の2つの出力ポート54b、54dに同一の波長のCW光69−1、69−2を出力する例を示した。分配出力の方法は、後述の実施例で詳細に説明する。
図5に示したポンプ光発生手段では、励起光選択分配部26におけるM×1 WSS52の波長フィルタ機能により、必要とする波長のポンプ光をCW光として抜き出すことができる。したがって、図5における周波数シフト部25bのSSB変調器49は、両側帯波を発生する位相変調器または強度変調器に置き換えても良い。すなわち、SSB変調器49の代替変調器において発生した不要側帯波および搬送波は、M×1 WSSのフィルタ機能により除去することもできる。次に、図4の光通信ノードにおける波長変換手段24a〜24dの具体的な構成について説明する。
[波長変換手段の構成]
図7は、本発明の光通信ノードにおける波長変換手段の構成例を示す図である。波長変換手段24は、ポンプ光77および信号光78を合流する光合流器70と、信号光の波長を変換する非線形光学媒質72とからなる。光合流器70で合流されたポンプ光および信号光の強度が非線形現象を発生するのに不十分な場合は、EDFA71により光増幅した後に非線形光学媒質72に入力することができる。
光合流器70としては、光方向性結合器や波長選択スイッチを用いることができる。また非線形光学媒質72としては、高非線形光ファイバや周期分極反転LiNbO3導波路または半導体光アンプ等を用いることができる。さらに、本発明の光通信ノードの各要素においてEDFAとして説明した光増幅器は、代わりに半導体光アンプを用いても良い。
図8は、本発明の光通信ノードの波長変換手段における各部のスペクトルを説明する図である。以下の説明の各点は、図7の波長変換手段24の点73〜76に対応する。波長変換手段の2つの入力である点73、74において、相異なる波長のポンプ光81および信号光82がそれぞれ入力される。光合流器70の出力である点75において、上述の2波が合波される。次いで、点76において、非線形光学媒質72により縮退四光波混合によりアイドラ光78を発生する。ポンプ光81の光周波数をfp、信号光82の光周波数をfsとすると、アイドラ光78の光周波数fiは次式で表される。
fi=2fp−fs 式(1)
また非線形光学媒質72では、fiの発生と同時に信号光をポンプ光とし、ポンプ光をプローブ光として生じたアイドラ光83も同時に発生する。
図4の光通信ノードにおける波長変換手段24c、24dは、図4の光通信ノードにおける合波用WSS29−2(Egress2)に接続される。合波用WSS29−2のフィルタリング機能により、図8の元のポンプ光81、信号光82および不要なアイドラ光83は除去され、波長変換された後の光信号84(アイドラ光)だけが合波用WSS29−2の出力ポートである点80−2へと出力される。図8では波長変換の説明のためにアイドラ光84のみのスペクトルを示したが、点80−2では波長変換されずに伝送される光信号や、他の波長に変換された光信号が合波されて出力される。
[複数の波長の光信号の波長変換のための構成]
前述の図8のスペクトルの説明では、ポンプ光を光通信ノードの特定の1つの波長の光信号の波長変換だけに用いる例を示した。しかし図5に示したポンプ光発生手段を用いると、本発明の光通信ノード20において複数の波長の光信号の波長変換を同時に行うのに用いることも可能である。図5のポンプ光発生手段では、周波数コム光67から1つのCW光を1×M WSS48で選択し、複数のSSB変調器を並列して独立して動作させ、同時に異なる波長のポンプ光を出力できるからである。これは異なる2つの光信号の波長を相互に入れ替える場合に効果的である。すなわち、fs2の光周波数をもつ光信号がfs4に変換され、fs4の光周波数をもつ信号がfs2に変換されるような場合に適用できる。
図9は、2つの光信号の波長変換を一括で行う場合と、図5に示したポンプ光発生手段で波長変換を分割して行う場合の動作を比較して説明した図である。図9の(a)は、図7の波長変換手段の非線形光学媒質72へ、周波数fs2の光信号およびfs4の光信号を一括して導入して波長変換を行う場合の動作を説明する。光合流器70の出力である点75では、周波数fpのポンプ光を含めて3つの波長が存在する。非線形光学媒質72の出力である点76における光スペクトルは、fs2の信号光の残留成分および変換後のfi4が混合している。同様に、fs4の信号光の残留成分および変換後のfi2が混合している。これらの混合した信号は、それぞれ同一波長であるため、光通信ノード20の例えば合波用WSS29−2の出力ポートである点80−2で、WSS29−2のフィルタリング機能では分離できない。
図9の(b)は、図5に示したポンプ光発生手段において、同一波長のCW光69−1、69−2で波長変換を行う動作を説明する図である。図9の(b)に示すように、fs2→fi2(=fs4)の変換およびfs4→fi4(=fs2)の変換を、同一波長のCW光69−1、69−2を使い、別個の波長変換手段で行う。この場合は、図9の(a)で説明した一方信号光の残留成分と他方の信号光の変換光成分の混合を避けることができる。すなわち、fpの光周波数をもつポンプ光69−1、69−2を、1×p WSS53の出力ポート54b、54dにそれぞれ分配し、波長変換手段24d、24bで個別に行う。
図9の(b)の上側の図には、波長変換手段24dにおいて信号光fs2をfs4に変換する場合を示す。ポンプ光fpおよび元の信号光fs2の残留成分の不要信号85は合波用WSS29−2でフィルタリングされ、点80−2において波長変換後の信号光fs4のみが抽出される。図9の(b)の下側の図には、波長変換手段24bにおいて信号光fs4をfs2に変換する場合を示す。波長変換手段24dの場合と同様に、不要信号86は合波用WSS29−3でフィルタリングされ、点80−3において波長変換後の信号光fs4のみが抽出される。このように、本発明の光通信ノード20では、2つの信号光の波長を入れ替えることも簡単にできる。ここでは2波に対する波長入れ替えの例を示したが、3つ以上の信号光の相互の波長変換に対して同一波長の3つのポンプ光を用いることも可能である。ここで説明した1×p WSS53の2つの出力ポートの点66b、66dで同一波長のCW光を出力することは、実施例2で後述する波長選択スイッチのブロードキャスト機能を用いて実現される。
図4に示した本発明の光通信ノードにより、従来技術と比べて、より柔軟で簡単な波長デフラグメンテーションが実現できる。送信ノードにおける送信器の周波数を変えずに、光通信ノード内の経路上で波長変換を行うことで、複数の通信ノード間に渡って必要であった面倒で複雑な制御が大幅に簡略化される。波長変更についての情報が受信ノードで知られていれば、予め受信ノードの受信器側で変更後の周波数(波長)に局部発振器の周波数を変更しておくことができる。ポンプ光発生手段でも、波長変更の実施の前に予め所定の周波数のポンプ光を準備しておけば良い。入力側WSSおよび出力側WSSの透過波長の設定を変更すれば、即座に信号光の波長変更を実施できる。受信ノード側では、変更前の波長による受信と、変更後の波長による受信を並行して行うこともできる。したがって、通信の中断を生じなくとも波長変更ができる。
次に、本発明の光通信ノードにおける各構成要素を集積化したWSSを用いて実現したより具体的な実施例を説明する。
図4に示した本発明の光通信ノードにおけるM×p WSS26−1〜26−3は、図5に示したM×1 WSS52および1×p WSS53を従属接続することで実現される。一般に多入力多出力のWSSでは、入力ポートへの波長がすべて異なる場合、図5のように2つのWSSの共通ポート(合波側のポート)を接続できる。入力ポートへの波長がすべて異なれば波長衝突は起こらず、スイッチとして内部閉塞しない。図5におけるポンプ光発生手段25a、25bでは、周波数シフト部25bのM×1 WSS52への入力は原理的にすべて異なるので、内部閉塞は発生しない。M×p WSS26−1〜26−3と同様の機能のWSSは、1つの合波ポートを有する通常の1×(M+p−1)構成のWSSを用いても実現可能である。
図10は、本発明の光通信ノードにおける励起光の選択配分のためのM×p WSSの構成例を示した図である。単一の1×(M+p−1)構成のWSSを、図4に示したM×p構成のWSSとして用いる例を示している。図10の1×(M+p−1)構成のWSSは、(M+p)個の入出力ポート101、回折格子102、シリンドリカルレンズ103、104および偏向素子105から構成される。図10は、光の進行方向であるz方向を図面の横方向として、入出力ポート101の配列面(x−z面)を見た図と、これに直交する側面(y-z面)を見た図からなる。(M+p)個の入出力ポート101の内、M個を入力ポート101aとして、p個を出力ポート101bとして用いる。M個の入力ポート101aには、それぞれ異なる波長のCW光が入力される。たとえば、入力ポート101−2より入力されたCW光は、一点鎖線の光路に沿って伝搬する。このCW光は、まず回折格子102によって波長分波され、y−z平面内でCW光の波長に対応した方向に分散される。CW光は、さらにシリンドリカルレンズ103によりx−z平面内に屈折され、続いてシリンドリカルレンズ104によりy−z平面内で屈折され、最終的に偏向素子105に到達する。
M個の入力ポートの内の他の入力ポート、例えば入力ポート101−3より入力されたCW光は、点線の光路に沿って伝搬する。このCW光は、入力ポート101−2に入力されたCW光とは異なる波長を持つため、回折格子102で異なる方向に分散される。入力ポート101−4より入力されたCW光も同様に回折格子102によって、上述の2つのCW光とは異なる方向に分散される。異なる入力ポートから入力されたCW光はすべて異なる波長を有するため、各CW光は、最終的に偏向素子105上でy方向の異なる位置に着弾する。偏向素子105は、p個の出力ポート101bのうち所望のポートに出力するように各CW光を偏向する。偏向された各CW光は、シリンドリカルレンズ104、103および回折格子102を通過し、p個の出力ポート101bのいずれかに出力される。
上述のように、図5に示したM×1 WSS52および1×p WSS53を構成する多入力多出力のM×p WSSは、1つの合波ポートを有する、単一の1×(M+p−1)構成のWSSを図10のように構成することで実現できる。
図5に示したポンプ光発生手段では、1×p WSS53の2つの2つの出力ポート(点66b、66d)へ同一波長のCW光を出力の方法について言及した。本実施例では、偏向素子のブロードキャスト機能を使ってM×p WSSの異なる出力ポートから同一波長のCW光を出力する構成が説明される。本実施例におけるWSSの偏向素子としては、LCOS(Liquid Crystal on Silicon)を用いる。LCOSは、各々が個別に制御可能なピクセル状の位相変調素子を、2次元に配置した空間位相変調素子である。
図11は、本実施例の励起光の選択配分のためのM×p WSSで使用されるLCOSの構成を説明する図である。図10に示したLCOS105において、2次元に配置された位相変調素子(ピクセル)により表示される位相パターンと、LCOS105へ入射するCW光のビームとの関係を示している。図11の左側にはLCOS上に2次元に配置されたピクセルを見ており、3つのCW光が入射し、各々のCW光のビーム面106a、106b、106cが描かれている。このとき各CW光は、x方向についてはその中心位置105aに、y方向についてはそれぞれ異なる位置に着弾する。
それぞれのCW光がLCOS上で占める領域にあるピクセルによって、異なる位相変調パターンを表示することができる。例えば、一点鎖線で示したCW光のビーム面106aがカバーする領域106−2には位相パターン107−2を表示する。同様に、点線で示したビーム面106bがカバーする領域106−3には位相パターン107−3を、実線で示したビーム面106cがカバーする領域106−4には位相パターン107−4を、表示する。
各位相パターンは、位相値が2πで折り返される、のこぎり状のパターンであり、そのパターン周期によって入射光の偏光方向が調整される。例えば、位相パターン107−2は一定のパターン周期Λ1を有しており、ビーム面106aのCW光はすべて同一の方向に偏向される。位相パターン107−3は、中心線105aを境としてパターン周期Λ2およびΛ3の位相パターンからなる。このとき、パターン周期Λ2の領域に入射したCW光106bの成分と、パターン周期Λ3の領域に入射したCW光106bの成分はそれぞれ異なる方向に偏向される。位相パターン107−4は、パターン周期がΛ4、Λ5、Λ6の3つの成分からなっており、それぞれの領域に入射したCW光106cの成分はそれぞれ異なる方向に偏向される。
上述のように、LCOS105に入射するCW光のビーム面がLCOS上の領域で分割されるようCW光を入射させ、各領域の異なる位相パターンにより偏向することで、1つのCW光を、図10のM×p WSSの異なる出力ポートに導くことができる。すなわち、図5における1×p WSS53の異なる2つの出力ポートに同一波長のCW光を出力し、2つの波長変換手段に導入することが可能になる。
本実施例では、図5におけるポンプ光発生部における各波長合分波器の具体的な構成例について説明する。図5に示したポンプ光発生部では、波長合分波機能を備えたWSSとして、1×M WSS48、M×1 WSS52および1×p WSS53の三台が必要とされる。先の実施例2では、励起光選択配分のためのM×1 WSS52および1×p WSS53を単一の光学系で実現する構成を説明した。本実施例では、さらに1×M WSS48を加えて、3台のWSSを単一の光学系に集積する構成を説明する。
WSSの集積化の詳細を説明する前に、空間ビーム変換器(SBT:Spatial Beam Transformer)について説明する。SBTは光導波路素子に形成される回路要素であり、WSSの集積化を進めるための重要な構成要素である。
図12は、空間ビーム変換器の構成の概略を示す図である。SBT200は、基板上に形成された複数の入力導波路201、スラブ導波路202、およびアレイ導波路203からなる。入力導波路201に入力された光信号は、スラブ導波路202において基板面に平行な面内で広がりながら、アレイ導波路203に到達する。アレイ導波路203は、隣合う導波路間でそれぞれの光路長が等しくなるように構成されている。アレイ導波路203に到達した光信号は、その波面を保ったまま、チップ端204から自由空間に出力される。ここで、入力導波路201の内のいずれの導波路から光信号を入力するかによって、チップ端204から出力される光信号の自由空間での波面の向きが決定される。例えば、入力導波路201aから入力された光信号は光線205aの向きへ、入力導波路202bから入力された光信号は光線205bの向きへと出力される。
図13は、本発明の光通信ノードで用いられるポンプ光発生手段における3つのWSSを集積した光学系の光路図である。図13に示した光学系では、図5における1×M WSS48、M×1 WSS52および1×p WSS53の3つのWSSを集積する。以下の説明では、図13の光路図は、光の進行方向z方向を図面の横方向として、M+p個の入出力ポートの配列面(x−z面)を見た図と、これに直交する側面(y-z面)を見た図からなる。本実施例の集積化したWSSでは、入出力ポートとして、SBT回路要素を少なくともM+p個含んだ光導波路チップ301を用いる。
まず、複数のCW光を分離するコム分離手段である1×M WSS48としての動作を説明する。入力ポート301bから入力されたCW光300bは、SBT回路要素302bを経由して、点線303bの光路方向に自由空間へ出力される。このCW光は、回折格子102で波長分波された後、シリンドリカルレンズ103、104を介して偏向素子105へと到達する。偏向素子105は実施例2と同じく、LCOS素子を用いるのが好ましい。前述のようにCW光300bは、x軸方向には光線303bの方向に傾いて自由空間に出力されている。このため、LCOS素子上でも光軸との交点105aからx方向にオフセットした位置105bに着弾する。
偏向素子105は、SBT回路要素群305の内で、CW光の波長毎に所望の出力ポートを構成するいずれか1つ(SBT回路要素305b)の方向へ、CW光を偏向して、点線304bの光路を進む。図13に示した集積化したWSSでは、基本的には1つのSBT回路要素において、1つの波長のCW光が出力される。図5における、周波数シフトのためのSSB変調器49による周波数調整量Δfが同じである信号は、まとめて同一の出力ポートに出力しても構わない。図13の光路図の例では、偏向素子(LCOS)105により偏向されたCW光のうち、点線で示される波長の光信号は光線304bの方向への伝搬し、SBT回路要素305bを介して出力ポート306bより出力される。
励起光選択分配部であるM×p WSS(M×1 WSS52および1×p WSS53)としての動作は、以下のとおりである。SBT回路要素群305に接続された入力導波路のうち、1×M WSS48の出力ポートとして用いない導波路に、例えばSBT回路要素305bにCW光が入力される。このCW光は、図5における周波数シフト部25bの複数のSSB変調器の内の1つからのCW光となる。入力されたCW光300cは、SBT回路要素305bの端部から実線303c方向に自由空間へ出力される。CW光300cは、回折格子102、シリンドリカルレンズ103、104を介して、LCOS105上の点105cに着弾する。ここで着弾位置105cは、上述のCW光300bの場合と同様の理由により、光軸とLCOS105の交点105aとは異なる。空間への出射方向である光線303bおよび光線303cは異なる方向であるため、2つの着弾位置の点105bおよび点105cも異なる点となる。したがって、LCOS105で、x方向について点105bおよび点105cの近傍でそれぞれ異なる位相パターンを表示することで、1×M WSS48およびM×p WSSを、1つの光学系に集積することが可能となる。CW光300cは、最終的にSBT回路要素群307のいずれか1つに接続された出力導波路に出力される。図13では、出力ポート307cから出力される。
上述のように、本実施例の構成により、図5に示したポンプ光生成手段において必要な3つのWSS(1×M WSS48、M×1 WSS52および1×p WSS53)を、単一の光学系に集積することができる。すなわち、コム分離手段である波長選択スイッチ1×M WSS48を、多入力多出力の波長選択スイッチ(M×1 WSS52および1×p WSS53)と同一の光学系を共有することができる。本発明の光通信ノードにおいて追加されるポンプ光生成手段における構成要素を効率的に集積化して、光通信ノードにおけるノード装置の小型化を実現することができる。
図4に示した本発明の光通信ノードでは、入力方路毎に波長変換手段および対応するポンプ光発生手段を有する構成を説明した。すなわち、入力方路In1の分波用WSS22−1からの経路22−1に対して、ポンプ光発生手段25−1およびM×p WSS26−1を備えていた。同様に、入力方路In2の分波用WSS22−2からの経路22−2に対して、ポンプ光発生手段25−2およびM×p WSS26−2を備えていた。入力方路In3の分波用WSS22−3からの経路22−3でも同様である。しかしながら、ポンプ光の強度が十分であれば、異なる方路間に渡って1つのポンプ光発生手段からポンプ光を供給することもできる。
図14は、本発明の光通信ノードの別の構成例を示す図である。図14の光通信ノード400では、1つのポンプ光発生手段25からM×p WSS401を介してポンプ光が3つの方路(In1〜In3)すべての波長変換手段に供給される。方路In1における波長変換手段24a〜24dだけでなく、方路In2、In3のすべての他の波長変換手段へ、M×p WSS401の出力ポートが接続される。したがって、M×p WSS401におけるポート数pはこの光通信ノードにおける波長変換手段の総数と等しい。
本実施例の光通信ノードでは、pと波長変換手段の数が等しい例を示したが、pの数値はこの例に限定されない。複数の方路に対応する波長変換手段に対して単一のポンプ光発生手段でポンプ光を供給することで、光通信ノードにおける装置の小型化、低コスト化を実現できる。
上述の各実施例の光通信ノードでは、波長変換手段は複数の分波用波長選択スイッチの各々と、複数の合波用波長選択スイッチとの各々との間を相互に接続する複数の経路の少なくとも1つに設置されている。この構成では、間に中継するノードが存在しない隣接する2つのノード間には適用できない。しかしながら、光通信ノードのAddポートからの光信号に対して、直ちに波長変換を行いたい場合もあり得る。本実施例では、Addされる光信号における波長断片化が激しい場合などに好適な光通信ノードの構成を提示する。
図15は、本発明の光通信ノードのさらに他の構成を示した図である。図15の光通信ノード500は、図14に示した光通信ノード400に対して、さらにAddポート28からの経路上に波長変換手段を追加している。他の構成は図14と同じであるので、相違点についてのみ説明する。図15の光通信ノードは、Addポート28から3つの合波用波長選択スイッチ29−1〜29−3の各々へ、それぞれ2つの経路503が構成されている。各経路503上には、波長変換手段24e〜24jが設置される。入力方路および出力方路間の経路、並びに、Addポート28からの経路503上のすべての波長変換手段に対して、1つのポンプ光発生手段25からM×p WSS501を介してポンプ光が供給される。図15では、M×p WSS501の出力502から波長変換手段24e〜24jへポンプ光が供給される。
本実施例の光通信ノードでは、方路In1、In2、In3だけでなく、Out1、Out2、Out3に接続される経路上に存在するすべての波長変換手段へ、M×p WSS401の出力ポートが接続される。したがって図15の構成の場合は、M×p WSS501におけるポート数pはこの光通信ノードにおける波長変換手段の総数と等しく、出力ポート数pは、p=N×qとなる。尚、本実施例の光通信ノードでは、励起光選択分配部26のポート数pと波長変換手段の数が等しい例を示したが、pの数値はこの例に限定されない。励起光選択分配部26における空きポートを許容すれば、どのようなポンプ光発生手段の数や組み合わせ方法で、各波長変換手段へポンプ光を供給しても良い。
Addポートを含む複数の方路に対応する波長変換手段に対して単一のポンプ光発生手段でポンプ光を供給することで、光通信ノードにおける装置の小型化、低コスト化を実現できる。すなわち、複数の合波用波長選択スイッチへ接続される経路の内の少なくとも1つの経路であって、前記複数の合波用波長選択スイッチへ接続されるAddポートからの経路に波長変換手段が設置されている。
Addポート28上の経路に対しても波長変換手段を備えることで、送信器の直後で波長変換することになるが、光通信システム全体でより柔軟に波長を入れ替えることが可能となる。In1、In2、In3などを通過した光信号における波長断片化の状態より、Addされる光信号の波長断片化が激しい場合など、Addされる光信号の波長変換を実施して波長デフラグメンテーションを行う方が変換される波長数が少なくて済む場合がある。このため、図14に示した実施例の構成に加え、本実施例のようにAddポートの経路上で波長変換を可能とすることで、さらに柔軟な波長デフラグメンテーションが実現できる。本実施例のAddポートに対しても波長変換手段を備える構成は、当然に、最初に説明した図4の光通信ノードの構成にも適用できる。
本発明により、従来技術と比べて、より柔軟かつ簡単な波長デフラグメンテーションが実現できる。送信ノードにおける送信器の周波数を変えずに、光通信ノード内の経路上で波長変換を行うことで、複数の通信ノード間で面倒で複雑な制御が大幅に簡略化される。波長変更についての情報が受信ノードで知られていれば、予め受信ノードの受信器側で変更後の周波数(波長)に局部発振器の周波数変更を行っておけば良い。ポンプ光発生手段でも、波長変更の実施の前に予め所定の周波数のポンプ光を準備しておけば良い。入力側WSSおよび出力側WSSの透過波長の設定を変更すれば、即座に信号光の波長変更を実施できる。受信ノード側では、変更前の波長による受信と、変更後の波長による受信を並行して行うこともできる。したがって、通信の中断を生じなくとも波長変更ができる。本発明により追加となるポンプ光発生手段およびポンプ光の選択分配手段などの構成要素は、光平面回路で集積化したWSSを利用することで関連する装置を小型で低コストに実現できる。
本発明は、一般的に通信システムに利用することができる。特に、光通信システムの光通信ノードに利用できる。
11、12、13、20、400、500 光通信ノード
21−1〜21−3 分波用WSS
24、24a〜24i 波長変換手段
25、25−1〜25−3 ポンプ光発生手段
25a 励起光生成部
25b 周波数シフト部
26 励起光選択分配部
27 Dropポート
28 Addポート
26−1〜26−3、401、501 M×p WSS
29−1〜29−3 合波用WSS
46、50、71 EDFA
47 HNLF
48 1×M WSS
49 SSB変調器
52 M×1 WSS
53 1×p WSS
70 光合流器
72 非線形光学媒質
102 回折格子
103、104 シリンドリカルレンズ
105 偏向素子(LCOS)

Claims (7)

  1. 異なる入力方路からの波長分割多重信号を分波する複数の分波用波長選択スイッチと、
    前記複数の分波用波長選択スイッチの各々からの分波された信号光を含む波長分割多重信号を合波する複数の合波用波長選択スイッチと、
    前記複数の分波用波長選択スイッチの各々と、前記複数の合波用波長選択スイッチとの各々との間を相互に接続する複数の経路と
    を備え、
    前記複数の合波用波長選択スイッチへ接続される経路の内の少なくとも1つの経路に対して、波長変換手段が設置されたことを特徴とする光通信ノード。
  2. 前記少なくとも1つの経路は、
    前記分波用波長選択スイッチおよび前記合波用波長選択スイッチの少なくとも1つの組み合わせの経路、または
    前記複数の合波用波長選択スイッチへ接続されるAddポートからの経路
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の光通信ノード。
  3. 前記波長変換手段に励起光を供給する励起光発生手段をさらに備え、
    前記波長変換手段は、波長変換が光レイヤのみで実施される全光的波長変換手段であることを特徴とする請求項1または2に記載の光通信ノード。
  4. 前記励起光発生手段は、
    CW光から周波数コム光を発生する励起光生成部と、
    前記励起光生成部で発生した前記周波数コム光を、コム周波数毎に単一のCW光へ空間的に分波するコム分離手段と、
    前記分波された単一のCW光の周波数をシフトする複数の周波数シフト部と、
    前記複数の周波数シフト部の各々からの前記周波数をシフトされたCW光を合波し、空間的に分波する励起光選択分配手段と
    を含むことを特徴とする請求項3に記載の光通信ノード。
  5. 前記励起光選択分配手段から出力される少なくとも2つのCW光は同一の周波数であって、前記少なくとも2つのCW光は、異なる2つ以上の前記分波用波長選択スイッチへの前記経路上の前記波長変換手段へ、それぞれ励起光として供給されること
    を特徴とする請求項4に記載の光通信ノード。
  6. 前記励起光選択分配手段は、多入力多出力の波長選択スイッチであることを特徴とする請求項4または5に記載の光通信ノード。
  7. 前記コム分離手段は波長選択スイッチであって、前記多入力多出力の波長選択スイッチと同一の光学系を共有することを特徴とする請求項6に記載の光通信ノード。
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