JP2018191071A - 画像処理装置及びその制御方法、印刷システム、並びにプログラム - Google Patents

画像処理装置及びその制御方法、印刷システム、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】印刷対象のカラーチャート(検査画像)に対してカラーマッチング処理を行う場合でも、当該カラーチャートに含まれるトリガーパッチの明度の低下を抑えることを可能にする技術を提供する。【解決手段】画像処理装置のCPUは、画像形成装置が備えるセンサによる測定の対象となるカラーパッチを含むカラーチャートを生成する(S402)。CPUは、生成されたカラーチャートがカラーマッチング処理の対象となるか否かを判定し(S404)、カラーチャートがカラーマッチング処理の対象となる場合、カラーチャートにおけるトリガーパッチに対して、カラーマッチング処理の実行後のカラーチャートにおけるトリガーパッチの明度を調整する色処理を行う(S405)。その後、CPUは、カラーチャートをシートに印刷してセンサによる測定を行うための印刷ジョブを、画像形成装置へ送信する(S407)。【選択図】図4

Description

本発明は、画像処理装置及びその制御方法、印刷システム、並びにプログラムに関するものである。
電子写真方式の画像形成装置において、シート搬送路上の定着部から排紙口の間の位置にセンサを設け、当該センサによって、カラー調整用の測定を行う構成が知られている。このような画像形成装置では、カラー調整用のパッチをシートに印刷すべくトナーを定着してから当該シートを排紙するまでの間の搬送中に、当該シートに印刷したパッチを対象とした測定を行うことが可能である。即ち、印刷とセンサによる測定とを続けて行うことが可能である。この測定の結果は、画像形成装置のキャリブレーション、ベリフィケーション又はカラープロファイル作成に利用される。なお、ベリフィケーション機能は、画像形成装置による画像の色値が、所定の基準を満たしているか否かを判定するための機能である。
上述のような画像形成装置において、シートに印刷された複数のパッチのそれぞれについてセンサによる測定を行うタイミングを制御するために、トリガーパッチを用いる場合がある。この場合、シートに印刷したトリガーパッチをセンサによって検出し、当該トリガーパッチの検出タイミングを基準として、シート搬送方向において当該トリガーパッチに続けて印刷された複数のパッチのそれぞれについての測定のタイミングを制御する。
このようにトリガーパッチを用いてセンサによる各パッチの測定のタイミングを制御する手法では、例えば画像形成条件の変動に起因してトリガーパッチの明度が高くなると、トリガーパッチの検出エラーが発生する可能性がある。これは、トリガーパッチの明度が高くなると、シートとトリガーパッチとの間の濃度差(コントラスト)が小さくなるためである。特許文献1には、このようなトリガーパッチの検出エラーを防止するために、最も明度が低い色材とその他の色材とを重ね合わせてトリガーパッチを形成することによって、トリガーパッチの明度を所定の明度以下にする手法が提案されている。
特開2006−243276号公報
商業印刷向けの電子写真方式の画像形成装置は、付加価値向上を目的とした画像処理装置と接続された構成で、印刷システムを成す形態が一般的である。この場合、画像処理装置が、上記のキャリブレーション、ベリフィケーション、及びカラープロファイル作成機能を備える。これらの機能を実行するために、画像処理装置は、画像形成装置に測定対象のパッチを含む画像データを送信する。これを受け、画像形成装置がパッチの形成、印刷、そしてセンサによるパッチの測定を実施し、画像処理装置にパッチの測定結果を送信する。画像処理装置は、受信した測定結果を用いて、キャリブレーション、ベリフィケーション、カラープロファイル作成機能のいずれかを実行する。
画像処理装置によるベリフィケーションが行われる場合、複数のパッチを含むカラーチャートの印刷時に、通常の印刷時と同様に、カラーマネジメント機能(カラーマッチング処理)が適用される。なお、キャリブレーションやカラープロファイル作成が行われる場合には、通常、カラーマネジメント機能は適用されない。カラーマッチング処理は、例えばICCプロファイルを用いて、カラーチャートの印刷用の画像データに対して適用される。その結果、画像処理装置が画像形成装置へ送信するカラーチャートデータに含まれる各パッチに対応する信号値が変化し、トリガーパッチの明度の上昇が生じる可能性がある。このような場合、特許文献1のように複数の色材を重ね合わせてトリガーパッチを形成したとしても、トリガーパッチの信号値の変化に起因して、形成されるトリガーパッチの明度が高くなり、トリガーパッチの検出エラーが発生する可能性がある。
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものである。本発明は、印刷対象のカラーチャート(検査画像)に対してカラーマッチング処理を行う場合でも、当該カラーチャートに含まれるトリガーパッチの明度の低下を抑えることを可能にする技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る画像処理装置は、画像形成装置と通信可能な画像処理装置であって、前記画像形成装置が備えるセンサによる測定の対象となる複数のパッチと、前記複数のパッチについての測定タイミングの決定に用いられるトリガーパッチとを含み、前記トリガーパッチと前記複数のパッチとがシート搬送方向に沿って順に配置された検査画像を生成する生成手段と、前記検査画像がカラーマッチング処理の対象となる場合、前記検査画像における前記トリガーパッチに対して、前記複数のパッチのうちトリガーパッチ以外のパッチに対して行われる色処理とは異なる色処理を行う色処理手段と、前記検査画像をシートに印刷して前記センサによる前記測定を行うための印刷ジョブを、前記画像形成装置へ送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様に係る印刷システムは、センサを備える画像形成装置と、前記画像形成装置と通信可能な画像処理装置と、を備える印刷システムであって、前記画像処理装置は、前記画像形成装置が備えるセンサによる測定の対象となる複数のパッチと、前記複数のパッチについての測定タイミングの決定に用いられるトリガーパッチとを含み、前記トリガーパッチと前記複数のパッチとがシート搬送方向に沿って順に配置された検査画像を生成する生成手段と、前記検査画像がカラーマッチング処理の対象となる場合、前記検査画像における前記トリガーパッチに対して、前記複数のパッチのうちトリガーパッチ以外のパッチに対して行われる色処理とは異なる色処理を行う色処理手段と、前記検査画像をシートに印刷して前記センサによる前記測定を行うための印刷ジョブを、前記画像形成装置へ送信する第1送信手段と、を備え、前記画像形成装置は、前記画像処理装置から受信した前記印刷ジョブに従って、前記検査画像をシートに印刷して前記センサによる前記測定を行う測定手段と、前記測定手段による前記測定の結果を、前記画像処理装置へ送信する第2送信手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、印刷対象のカラーチャート(検査画像)にカラーマッチング処理を行う場合でも、当該カラーチャートに含まれるトリガーパッチの明度の低下を抑えることが可能になる。これにより、画像形成装置のセンサによるトリガーパッチの検出精度を高めることが可能になる。
印刷システムのハードウェア構成例を示すブロック図 画像形成装置のセンサによる測定に用いられるカラーチャートの例を示す図 印刷システムのソフトウェア構成例を示すブロック図 画像処理装置において実行される処理の手順を示すフローチャート カラーチャート生成処理の手順を示すフローチャート カラーチャートの出力指示のデータ構造の例を示す図
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る本発明を限定するものでなく、また本実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[第1実施形態]
<印刷システムのハードウェア構成>
図1は、第1実施形態に係る印刷システムのハードウェア構成例を示すブロック図である。印刷システムは、画像形成装置100と、画像形成装置100と通信可能な画像処理装置101とで構成される。画像処理装置101は、画像形成装置100の印刷処理を制御するプリントサーバとして機能する。
画像形成装置100は、画像形成装置100のコントローラ200と、コントローラ200に接続された、プリンタ部212及び操作部214とを備える。コントローラ200は、CPU201、ROM202、RAM203、ハードディスクドライブ(HDD)204、制御系インタフェース(I/F)205、プリンタI/F207、センサI/F208、操作部I/F209、及び画像データ系I/F210で構成される。コントローラ200内のこれらのデバイスは、システムバス206に接続されている。
CPU201は、ROM202又はHDD204に格納された制御プログラムに基づいて、システムバス206に接続されている各デバイスへのアクセスを制御する。ROM202は、CPU201による実行が可能な制御プログラム等を格納する。RAM203は、主としてCPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。なお、増設ポート(図示せず)にオプションRAMが接続されることでメモリ容量を拡張可能である。HDD204は、ブートプログラム、各種アプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル等のデータを格納する外部記憶装置である。なお、HDD204の他にSDカードやフラッシュメモリ等が外部記憶装置として利用してもよい。
制御系I/F205は、画像形成装置100による印刷処理を制御する印刷制御のための情報を、画像処理装置101から受信する。プリンタI/F207は、プリンタ部212への画像出力を制御する。操作部I/F209は、操作部214が備える表示部216の表示制御、及び入力部215における各種設定情報の入力を制御する。画像データ系I/F210は、プリンタ部212による画像形成(印刷)に用いられる画像データを画像処理装置101から受信する。センサI/F208は、プリンタ部212内部に備わっているセンサ217の動作を制御し、センサ217による測定の結果をセンサ217から受信する。
画像処理装置101は、画像形成装置100における印刷処理を制御するプリントサーバ機能を実現するためのコントローラ220を備えている。コントローラ220は、投入された印刷ジョブの解析や画像データへの展開等、画像形成装置100における印刷処理の実行に必要な処理を行う。コントローラ220は、CPU221、ROM222、RAM223、HDD224、制御系I/F225、画像データ系I/F227、及びネットワークI/F228で構成される。コントローラ220内のこれらのデバイスは、システムバス226に接続されている。
CPU221は、ROM222又はHDD224に格納された制御プログラムに基づいて、システムバス226に接続されている各デバイスへのアクセスを制御する。ROM222は、CPU221による実行が可能な制御プログラム等を格納する。RAM223は、主としてCPU221の主メモリ、ワークエリア等として機能する。なお、増設ポート(図示せず)にオプションRAMが接続されることでメモリ容量を拡張可能である。HDD224は、ブートプログラム、各種アプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル等のデータを格納する外部記憶装置である。なお、HDD224の他にSDカードやフラッシュメモリ等が外部記憶装置として利用してもよい。
制御系I/F225は、画像形成装置100に対する印刷制御のための情報を、画像形成装置100へ送信する。画像データ系I/F227は、プリンタ部212による印刷に用いられる画像データを画像形成装置100へ送信する。ネットワークI/F228は、LAN等のネットワーク106に接続されており、ネットワーク106を介してクライアントPC102等の外部装置と通信可能である。
クライアントPC102は、ネットワーク106を介して画像処理装置101と通信可能である。クライアントPC102は、ネットワーク106を介して画像処理装置101に対して印刷ジョブを投入しうる。
<カラーチャートを用いた測定>
図2は、画像形成装置100による測定に用いられるカラーチャート(検査画像)の例を示す図である。画像形成装置100は、シートの搬送路上に配置されたセンサ217を用いて、搬送路上を搬送されるシートに印刷されたカラーチャート250についての測定を行う。本実施形態では、画像形成装置100は、搬送路上の定着器と排紙口との間の位置に、図2に示すように、シート搬送方向253と直交する方向に一列に配置された4つのセンサ217a,217b,217c,217dを備えている。(以下、4つのセンサ217a,217b,217c,217dをまとめてセンサ217と表記する。)センサ217による測定では、例えば、分光値、色度値及び濃度の少なくともいずれかが測定される。
カラーチャート250は、シート搬送方向253に沿って順に配置された複数のパッチ(パッチ画像)を含んでいる。また、カラーチャート250は、また、カラーチャート250は、シート搬送方向253と直交する方向に、各センサ217a,217b,217c,217dの位置に合わせて並列に並べられた、トリガーパッチ252及び複数のカラーパッチ251から成る複数のパッチ群を含んでいる。カラーパッチ251は、画像形成装置100が備えるセンサ217による測定の対象となるパッチである。トリガーパッチ252は、複数のカラーパッチ251についての測定タイミングの決定に用いられる。
プリンタ部212によってシート上に印刷されたカラーチャート250は、当該シートの搬送中に、センサ217の位置を通過する。その際、センサ217によって、カラーチャート250に含まれるトリガーパッチ252及び複数のカラーパッチ251の検出(測定)が行われる。センサ217による各カラーパッチ251の測定タイミングは、トリガーパッチ252の検出タイミングを基準として制御される。具体的には、トリガーパッチ252の検出タイミングから、シートの搬送速度等に基づいて定められる所定の時間間隔で、トリガーパッチ252に後続する一連のカラーパッチ251の測定(検出)が行われる。なお、トリガーパッチ252の検出は、シートとトリガーパッチ252との間の濃度差(コントラスト)に基づいて行われる。
<印刷システムのソフトウェア構成>
図3(A)は、本実施形態に係る印刷システムにおける画像形成装置100のソフトウェア構成例を示すブロック図である。図3(A)に示す各ユニットの機能は、ROM202又はHDD204に格納されたプログラムをCPU201がRAM203に読み出して実行することによって、画像形成装置100において実現される。
印刷ジョブ解析部301は、画像処理装置101から送信されてデータ送受信部304によって受信された印刷ジョブを解析する。印刷処理実行部302は、印刷ジョブ解析部301による印刷ジョブの解析結果に基づいて、印刷ジョブに対応する一連の印刷動作(例えば、給紙、紙搬送、印刷及び排紙等)を制御する。センサ制御部303は、センサ217の測定動作を制御し、センサ217から測定結果を取得する。センサ制御部303は、取得した測定結果をデータ送受信部304へ送る。データ送受信部304は、画像処理装置101との間でデータの送受信を行う。例えば、データ送受信部304は、印刷ジョブの受信、及びセンサ217による測定結果の送信を行う。
図3(B)は、本実施形態に係る印刷システムにおける画像処理装置101のソフトウェア構成例を示すブロック図である。図3(B)に示す各ユニットの機能は、ROM222又はHDD224に格納されたプログラムをRAM223にCPU221が読み出して実行することによって、画像処理装置101において実現される。
UI制御部311は、画像処理装置101の表示デバイス(図示せず)の表示、及び画像処理装置101の入力デバイス(図示せず)からの入力を制御する。印刷ジョブ生成部312は、印刷ジョブの実行指示に基づいて、印刷ジョブを生成し、生成した印刷ジョブを印刷ジョブ処理部314へ送る。印刷ジョブ生成部312は、印刷ジョブを生成する際に、印刷ジョブの投入元及び設定情報に基づいて、以下で詳しく説明する属性データを、必要に応じて印刷ジョブに対して付与する。印刷ジョブ管理部313は、印刷ジョブを管理する。例えば、印刷ジョブ管理部313は、印刷ジョブ生成部312によって生成された印刷ジョブの、HDD224への書き込み又はHDD224からの読み出し、及び実行済みの印刷ジョブの履歴の管理を行う。
印刷ジョブ処理部314は、ユーザから受け付けた印刷ジョブの解析、画像データへの展開、画像の圧縮又は伸長等の、印刷処理の実行に必要な処理を行う。印刷ジョブ処理部314は、ジョブ種判定部315及び色処理部316を含む。ジョブ種判定部315は、印刷ジョブ生成部312によって印刷ジョブに付与された属性データに基づいて、処理対象の印刷ジョブの種類を判定する。色処理部316は、印刷ジョブに対する色処理を行う。色処理には、例えば、カラープロファイルの適用、及びスポットカラーマッチングの適用等の、カラーマッチング処理が含まれる。また、色処理部316は、後述する黒色保持機能、色置換機能、及び埋め込みプロファイル優先機能等の色処理を行いうる。
カラーチャート生成部317は、画像処理装置101において動作中のアプリケーションからの指示に従って、画像形成装置100が備えるセンサ217による測定に用いられるカラーチャート(検査画像)を生成する(即ち、当該カラーチャートに対応するカラーチャートデータを生成する)。カラーチャート生成部317は、画像処理装置101とネットワーク106を介して通信可能な外部装置(例えば、クライアントPC102)において動作中のアプリケーションからの指示に従って、カラーチャートデータを生成してもよい。
データ送受信部318は、画像形成装置100との間でデータの送受信を行う。例えば、データ送受信部318は、印刷ジョブの送信、及びセンサ217による測定結果の受信を行う。データ送受信部318によって受信された測定結果は、画像処理装置101において動作中のアプリケーションに提供され、例えば、画像処理装置101におけるキャリブレーション機能、ベリフィケーション機能又は、カラープロファイル作成機能に適用されうる。また、データ送受信部318は、ネットワーク106を介して通信可能な外部装置(例えば、クライアントPC102)との間でデータの送受信を行う。例えば、データ送受信部318は、カラーチャートの出力指示等の各種指示の受信、及びセンサ217による測定結果の送信を行う。
リソース管理部319は、カラープロファイル、スポットカラー、及び色置換機能に関連する色置換プロファイル等の、印刷ジョブ処理部314によって使用されるデータを保存及び管理する。
画像処理装置101は、画像処理装置101にて生成される画像データの出力結果に対し補正を施すために用いられるLUTの生成、プロファイル生成、ベリフィケーション実行を実行する。このために必要となるカラーチャートの印刷とカラーチャートの測定とを、画像形成装置100に依頼し、この測定結果を画像形成装置100から受信することが必要となる。
<処理手順>
図4は、本実施形態に係る画像処理装置101によって実行されるキャリブレーション、ベリフィケーション、及びカラープロファイル作成のいずれかの処理の手順を示すフローチャートである。図4の各ステップの処理は、ROM222又はHDD224に格納されたプログラムをCPU221がRAM223に読み出して実行することによって、画像処理装置101において実現される。
S401で、CPU221は、画像処理装置101において動作中のいずれかのアプリケーションから、カラーチャートの出力指示を受け付けたか否かを判定する。カラーチャートの出力指示は、上述のように、クライアントPC102等の外部装置から受け付けられてもよい。CPU221は、カラーチャートの出力指示を受け付けた場合には、処理をS402へ進める。
ここで、図6は、S401において受け付けられる、カラーチャートの出力指示に対応するデータの構造の例を示す図である。図6に示す出力指示600は、図2に示すカラーチャート250を構成する複数のカラーパッチ251の信号値603を含む。出力指示600は、更に、センサ217による測定を要するか否かを示す情報601、及びカラーパッチ251にカラーマネジメント機能(カラーマッチング処理)を適用するか否かを示す情報602を含む。なお、出力指示には、図6に示すように、カラーチャート250の印刷対象となるシートのサイズ(Paper Size)及び種類(Media Type)、並びに出力部数(Copies)等の、印刷設定を示す情報が更に含まれていてもよい。なお、本実施形態では、情報601が、センサ217による測定を要することを示すことを前提としている。
次にS402で、CPU221(カラーチャート生成部317)は、S401において受け付けた出力指示600に基づいてカラーチャート250を生成する処理を実行し、生成したカラーチャートデータをHDD224に保存する。S402では、CPU221は、例えばポストスクリプト形式又はPDF形式のカラーチャートデータを生成する。S402におけるカラーチャート生成処理は、図5に示す手順で実行される。
具体的には、S501で、CPU221は、S401において受け付けた出力指示600に含まれる信号値603を、所定の順序でカラーパッチ251に対して割り当てる。更に、S502で、CPU221は、後述する所定の信号値又は属性を、トリガーパッチ252に対して割り当てる。その後、S503で、CPU221は、S501及びS502における信号値又は属性の割り当ての結果に基づいて、所定のデータ形式のカラーチャートデータを生成し、処理を終了する。
カラーチャート生成処理が完了すると、CPU221はS402からS403へ処理を進める。S403で、CPU221(印刷ジョブ生成部312)は、S401において受け付けた出力指示600と、S402において生成されたカラーチャートデータとに基づいて、印刷ジョブを生成する。印刷ジョブは、印刷ジョブ処理部314による処理が可能な形式で生成される。生成される印刷ジョブには、出力指示600に従って、センサ217による測定を要するか否かを示す情報と、カラーパッチ251にカラーマネジメント機能(カラーマッチング処理)を適用するか否かを示す情報とが、属性データとして含まれる。
次にS404で、CPU221(ジョブ種判定部315)は、処理対象の印刷ジョブにおいて、カラーパッチ251にカラーマネジメント機能を適用するか否かを、当該印刷ジョブに含まれる属性データに基づいて判定する。即ち、CPU221は、印刷ジョブに含まれるカラーチャート250がカラーマッチング処理の対象となるか否かを判定する。CPU221は、カラーマネジメント機能を適用すると判定した場合には処理をS405へ進め、適用しないと判定した場合には処理をS406へ進める。
S405では、CPU221(色処理部316)は、後述する所定の色処理機能を有効化して適用する。具体的には、色処理部316は、カラーチャート250におけるトリガーパッチ252に対して、所定の色処理機能による色処理を行う。この色処理は、カラーチャート250(検査画像)に含まれる複数のパッチのうちトリガーパッチ以外のカラーパッチ251に対して行われる色処理とは異なる色処理である。この色処理により、カラーマッチング処理の実行後のカラーチャート250におけるトリガーパッチ252の明度が調整される。より具体的には、カラーマッチング処理の実行後のカラーチャート250におけるトリガーパッチ252の信号値を、トリガーパッチ252の明度の調整用の信号値に設定する(トリガーパッチ252の明度を所定の明度以下にする)ための色処理が行われる。トリガーパッチ252の明度の調整用の信号値は、センサ217によるトリガーパッチ252の検出エラーが発生しない程度に十分な低さの明度に対応する信号値であり、例えば、後述するシアン50%及びブラック100%である。
S405では、更に、CPU221(印刷ジョブ処理部314)は、印刷ジョブの設定に従って、印刷ジョブに含まれるカラーチャート250のラスタライズ処理(RIP)を行う。なお、処理対象の印刷ジョブが、カラーパッチ251にカラーマネジメント機能を適用する印刷ジョブである場合には、S405のラスタライズ処理において、カラーマネジメント機能が適用される。具体的には、ICCプロファイルを用いたカラーマッチング処理が行われる。ただし、後述するように、S405において所定の色処理機能が適用されたオブジェクトに対しては、このカラーマッチング処理は行われない。即ち、トリガーパッチ252に対してはカラーマッチング処理は行われず、カラーパッチ251に対してカラーマッチング処理が行われる。
一方、S406では、CPU221(印刷ジョブ処理部314)は、印刷ジョブの設定に従って、印刷ジョブに含まれるカラーチャートデータのラスタライズ処理(RIP)を行う。CPU221は、S405又はS406の処理が完了すると、処理をS407へ進める。
S407で、CPU221(印刷ジョブ管理部313)は、データ送受信部318を介して、印刷ジョブを画像形成装置100へ送信する。本実施形態では、CPU221は、カラーチャート250をシートに印刷してセンサ217による測定を行うための印刷ジョブを、画像形成装置100へ送信する。
画像形成装置100では、データ送受信部304によって受信された印刷ジョブについて印刷ジョブ解析部301による解析が行われる。本実施形態では、S407において画像処理装置101から送信される印刷ジョブには、センサ217による測定を要することを示す情報が含まれている。このため、印刷処理実行部302による、印刷ジョブに従った印刷処理が行われる際に、当該印刷処理によってシートに印刷されたカラーチャート250について、センサ217による測定が行われる。センサ217による測定結果は、センサ制御部303によって、データ送受信部304を介して画像処理装置101へ送信される。
これにより、S408で、CPU221(データ送受信部318)は、画像形成装置100からセンサ217による測定結果を受信する。更に、S409で、CPU221は、受信した測定結果を、カラーチャートの出力指示を行ったアプリケーションへ提供する。これにより、当該アプリケーションによって、センサ217による測定結果が、キャリブレーション機能、ベリフィケーション機能又はカラープロファイル作成機能へ適用される。これにより、例えば、CPU221は、センサ217による測定結果に基づいて、画像処理装置101のキャリブレーション、ベリフィケーション又はカラープロファイル作成を行うことになる。その後、CPU221は、図4の処理手順に従った処理を終了する。
なお、CPU221は、S401においてカラーチャートの出力指示を、外部装置(ここではクライアントPC102とする。)から受信した場合には、画像形成装置100から受信した測定結果を、クライアントPC102へ送信する。この場合、クライアントPC102において動作中のアプリケーションによって、センサ217による測定結果がキャリブレーション機能又はベリフィケーション機能へ適用される。なお、クライアントPC102のアプリケーションは、センサ217による測定結果の適用が完了した際に、完了通知を画像処理装置101へ送信してもよい。画像処理装置101は、完了通知の受信に応じて、図4の処理手順に従った処理を終了してもよい。
<色処理機能の具体例>
次に、本実施形態に係る、カラーチャート生成部317によるトリガーパッチ252の生成(S402)、及び色処理部316による色処理機能の適用(S405)について、より具体的に説明する。本実施形態では、カラーチャート生成部317によって、トリガーパッチ252に対して、所定の特色(スポットカラー)を指定し、色処理部316によって、指定された色(指定色)に基づく「スポットカラーマッチング機能」を適用する。
スポットカラーマッチングは、処理対象の画像に含まれるオブジェクトのうちでスポットカラーが割り当てられたオブジェクトの信号値を、スポットカラーに対応する信号値に設定する処理に相当する。一般に、スポットカラーマッチング機能が適用されたオブジェクトに対しては、カラーマネジメント機能によるICCプロファイルが適用されない(ICCプロファイルを用いたカラーマッチング処理が行われない)。本実施形態では、カラーマネジメント機能のこのような特徴を利用して、トリガーパッチ252の出力信号値を、十分な低さの明度に対応する信号値とする。
具体的には、S402において、CPU221(カラーチャート生成部317)は、トリガーパッチ252に対して、所定の名称の指定色を設定する。ここでは、指定色の名称として「Trigger」が設定されるものとする。即ち、S502において、CPU221は、指定色「Trigger」を示す属性を、トリガーパッチ252に対して割り当てられることで、トリガーパッチ252に対して特色(スポットカラー)を割り当てる。
本実施形態では、リソース管理部319は、特色ライブラリを管理しており、指定色「Trigger」に対応する出力信号値を特色ライブラリに予め登録している。本実施形態では、トリガーパッチ252の明度が十分な低さの明度となるように、シアン50%及びブラック100%が、指定色「Trigger」に対応する出力信号値(トリガーパッチ252の出力信号値9として登録される。なお、画像形成装置100による出力が可能な信号値であれば、シアン50%及びブラック100%以外の信号値の組み合わせが、トリガーパッチ252の出力信号値として使用されてもよい。また、特色ライブラリへの登録は、指定色「Trigger」の初回の使用時にのみ必要とされてもよい。
更に、S405において、CPU221(色処理部316)は、スポットカラーマッチング機能を有効化して適用する。具体的には、色処理部316は、リソース管理部319によって管理されている特色ライブラリにおいて、指定色「Trigger」を検索する。指定色「Trigger」が特色ライブラリに登録されている場合には、色処理部316は、指定色「Trigger」に対応付けて登録されている出力信号値(シアン50%及びブラック100%)を、トリガーパッチ252に割り当てる。このようにして、トリガーパッチ252に対してスポットカラーマッチングが実行される。
なお、特色ライブラリに指定色「Trigger」が登録されていない場合、トリガーパッチ252に対して代替色が適用されてもよい。この代替色として、上述のシアン50%及びブラック100%を予め指定しておくことによって、特色ライブラリに指定色「Trigger」が登録されていなくとも適切な出力信号値をトリガーパッチ252に対して割り当てることが可能になる。
S405において実行されるラスタライズ処理(RIP)では、スポットカラーマッチングが行われたオブジェクトに対しては、カラーマネジメント機能による所定のカラープロファイル(ICCプロファイル)が適用されない。即ち、スポットカラーマッチングにより割り当てられた信号値が、トリガーパッチ252の出力信号値として、ラスタライズ処理後のカラーチャートデータに含められることになる。
以上説明したように、本実施形態では、CPU221(カラーチャート生成部317)は、画像形成装置100が備えるセンサ217による測定の対象となるカラーパッチ251を含むカラーチャート250(検査画像)を生成する。CPU221(色処理部316)は、生成されたカラーチャート250がカラーマッチング処理の対象となる場合、カラーチャート250におけるトリガーパッチ252に対して、カラーパッチ251に対して行われる色処理とは異なる色処理を行う。この色処理は、カラーマッチング処理の実行後のカラーチャート250におけるトリガーパッチ252の明度を所定の明度以下にするための色処理でありうる。その後、CPU221は、カラーチャート250をシートに印刷してセンサ217による測定を行うための印刷ジョブを、画像形成装置100へ送信する。
本実施形態によれば、画像形成装置100による印刷対象のカラーチャート250に対してカラーマッチング処理を行う場合でも、当該カラーチャート250に含まれるトリガーパッチ252の明度の低下を抑えることが可能になる。その結果、カラーマッチング処理の実行に起因した、センサ217によるトリガーパッチ252の検出精度の劣化を抑え、トリガーパッチ252の検出精度を高めることが可能になる。また、センサ217によるトリガーパッチ252の検出エラーの発生を防止できることで、トリガーパッチ252に続いて測定されるカラーパッチ251を適切なタイミングで測定することが可能となる。よって、カラーパッチ251の測定精度の低下を抑制することが可能となり、この測定結果を用いて実行されるベリフィケーションの精度低下を抑制することが可能となる。
[第2実施形態]
第2実施形態では、色処理部316によって適用される色処理機能として、「黒色保持機能」を使用する例について説明する。なお、以下では、第1実施形態と共通する部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。
本実施形態では、カラーチャート生成部317によって、トリガーパッチ252を、グラフィックス又はテキスト属性のオブジェクトとして生成し、色処理部316によって、「黒色保持機能」を適用する。一般に、黒色保持機能が適用されたオブジェクトに対しては、カラーマネジメント機能によるICCプロファイルが適用されない。本実施形態では、カラーマネジメント機能のこのような特徴を利用して、トリガーパッチ252の出力信号値を、十分な低さの明度に対応する信号値とする。
黒色保持機能は、テキスト又はグラフィックス属性等の特定のタイプのオブジェクトに対して、黒色の品質を保証するための機能である。例えば、黒色保持機能を使用した場合、対象オブジェクトについての入力信号値がブラック100%である場合に、出力信号値として純ブラックの信号値(ブラック100%)又はリッチブラックの信号値(シアン50%+ブラック100%)が設定される。本実施形態では、この出力信号値は、トリガーパッチ252の明度の調整用の信号値として使用される。具体的には、カラーチャート生成部317は、カラーチャート250におけるトリガーパッチ252を、特定の信号値を有する、テキスト又はブラックの属性のオブジェクトとして生成する。色処理部316は、黒色保持機能による色処理として、処理対象の画像に含まれるオブジェクトのうちでテキスト又はグラフィックの属性のオブジェクトが特定の信号値を有する場合に、当該オブジェクトの信号値を、出力信号値に変換する処理を行う。
まず、図4における処理手順に基づいて、トリガーパッチ252をグラフィックス属性のオブジェクトとして生成する場合について説明する。この場合、S402において、CPU221(カラーチャート生成部317)は、トリガーパッチ252を、黒色保持機能の適用対象となる特定の信号値(本例では、ブラック100%とする)を有するグラフィックスオブジェクトとして生成する。
更に、S405において、CPU221(色処理部316)は、グラフィックス属性を有するオブジェクトに対して黒色保持機能を有効化して適用する。具体的には、色処理部316は、入力信号値が特定の信号値(ブラック100%)である場合に、当該入力信号値を、トリガーパッチ252の明度の調整用の信号値に相当するリッチブラックの信号値(シアン50%+ブラック100%)に変換する。これにより、トリガーパッチ252の出力信号値が、リッチブラックの信号値(シアン50%+ブラック100%)となる。
上記の例では、カラーパッチ251がグラフィックス属性のオブジェクトとして生成され、かつ、入力信号値が特定の信号値(ブラック100%)である場合、当該オブジェクトに対して黒色保持機能が適用される。その結果、カラーパッチ251に対してカラーマネジメント機能が適用されず、所望の出力が得られなくなりうる。以下で説明するように、トリガーパッチ252をテキスト属性のオブジェクトとして生成することによって、このような問題に対処することが可能である。
具体的には、S402において、CPU221(カラーチャート生成部317)は、トリガーパッチ252を、黒色保持機能の適用対象となる特定の信号値(本例では、ブラック100%とする)を有するテキストオブジェクトとして生成する。なお、テキストオブジェクトは、例えば、ポストスクリプトのType3フォントを用いて生成されてもよい。Type3フォントを用いた場合、ポストスクリプトで描画可能な任意の形状のオブジェクトをテキストとして指定することが可能である。
更に、S405において、CPU221(色処理部316)は、テキスト属性を有するオブジェクトに対して黒色保持機能を適用する。具体的には、色処理部316は、入力信号値が所定の信号値(ブラック100%)である場合に、当該入力信号値を、トリガーパッチ252の明度の調整用の信号値に相当するリッチブラックの信号値(シアン50%+ブラック100%)に変換する。これにより、トリガーパッチ252の出力信号値が、リッチブラックの信号値(シアン50%+ブラック100%)となる。
S405において実行されるラスタライズ処理(RIP)では、黒色保持機能が適用されたオブジェクトに対しては、カラーマネジメント機能による所定のカラープロファイル(ICCプロファイル)が適用されない。即ち、黒色保持機能による出力信号値が、トリガーパッチ252の出力信号値として、ラスタライズ処理後のカラーチャートデータに含められることになる。
本実施形態によれば、上述の実施形態と同様、画像形成装置100による印刷対象のカラーチャート250に対してカラーマッチング処理を行う場合でも、当該カラーチャート250に含まれるトリガーパッチ252の明度の低下を抑えることが可能になり、トリガーパッチ252に続いて測定されるカラーパッチ251を適切なタイミングで測定することが可能となる。よって、カラーパッチ251の測定精度の低下を抑制することが可能となり、この測定結果を用いて実行されるベリフィケーションの精度低下を抑制することが可能となる
[第3実施形態]
第3実施形態では、色処理部316によって適用される色処理機能として、「色置換機能(色の置き換え機能)」を使用する例について説明する。なお、以下では、第1実施形態と共通する部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。
本実施形態では、カラーチャート生成部317によって、トリガーパッチ252の出力信号値として所定の信号値を設定し、色処理部316によって、「色置換機能」を適用する。一般に、色置換機能が適用されたオブジェクトに対しては、カラーマネジメント機能によるICCプロファイルが適用されない。本実施形態では、カラーマネジメント機能のこのような特徴を利用して、トリガーパッチ252の出力信号値を、十分な低さの明度に対応する信号値とする。
色置換機能は、特定の入力信号値を、特定の信号値(出力信号値)へ変換する機能であり、入力信号値及び出力信号値にはそれぞれ任意の値を設定可能である。本実施形態では、リソース管理部319は、色置換ライブラリを管理しており、入力信号値(第1信号値)と、対応する出力信号値(第2信号値)とを定めた色置換プロファイルを管理する。カラーチャート生成部317は、カラーチャート250におけるトリガーパッチ252の信号値に所定の信号値を設定する。リソース管理部319は、カラーチャート生成部317によって生成されたカラーチャート250におけるトリガーパッチ252の信号値を、色置換プロファイルの第1信号値に設定する。更に、リソース管理部319は、トリガーパッチ252の明度の調整用の信号値を、色置換プロファイルの第2信号値に設定する。なお、リソース管理部319は、カラーチャート250におけるカラーパッチ251に設定されていない信号値を、トリガーパッチ252の信号値に設定してもよい。色処理部316は、色置換機能による色処理として、処理対象の画像に含まれるオブジェクトの信号値のうちで第1信号値を第2信号値に変換する色置換を行う。
図4における処理手順では、まず、S402において、CPU221(カラーチャート生成部317)は、トリガーパッチ252に対して、所定の信号値(本実施形態では、シアン50%及びブラック100%)を設定する。また、CPU221(リソース管理部319)は、トリガーパッチ252に対して設定した信号値を、入力信号値及び出力信号値の双方に設定した色置換プロファイルを生成し、生成した色置換プロファイルを管理する。なお、色置換プロファイルの出力信号値が、センサ217によるトリガーパッチ252の検出のために望ましい信号値であれば、シアン50%及びブラック100%以外の任意の組み合わせの信号値を、色置換プロファイルの出力信号値として設定してもよい。
ただし、カラーパッチ251の信号値が意図せず色置換プロファイルの入力信号値と一致した場合、カラーパッチ251の信号値も、色置換プロファイルによって変換されることになる。これを避けるためには、カラーパッチ251には採用される可能性がない信号値(例えば、シアン50%、マゼンタ1%、イエロー1%及びブラック100%)をトリガーパッチ252に対して設定し、これを色置換プロファイルの入力信号値として設定することが望ましい。あるいは、S501においてカラーパッチ251に割り当てられていない信号値を、色置換プロファイルの入力信号値として設定してもよい。
更に、S405において、CPU221(色処理部316)は、色置換機能を有効化して適用する。具体的には、色処理部316は、カラーチャートデータに含まれる、色置換プロファイルの入力信号値として設定された信号値(即ち、トリガーパッチ252の信号値)の変換を行う。
S405において実行されるラスタライズ処理(RIP)では、色置換機能が適用されたオブジェクトに対しては、カラーマネジメント機能による所定のカラープロファイル(ICCプロファイル)が適用されない。即ち、色置換機能による出力信号値が、トリガーパッチ252の出力信号値として、ラスタライズ処理後のカラーチャートデータに含められることになる。
本実施形態によれば、上述の各実施形態と同様、画像形成装置100による印刷対象のカラーチャート250に対してカラーマッチング処理を行う場合でも、当該カラーチャート250に含まれるトリガーパッチ252の明度の低下を抑えることが可能になり、トリガーパッチ252に続いて測定されるカラーパッチ251を適切なタイミングで測定することが可能となる。よって、カラーパッチ251の測定精度の低下を抑制することが可能となり、この測定結果を用いて実行されるベリフィケーションの精度低下を抑制することが可能となる
[第4実施形態]
第4実施形態では、色処理部316によって適用される色処理機能として、「埋め込みプロファイル優先機能」を使用する例について説明する。なお、以下では、第1実施形態と共通する部分については説明を省略し、異なる部分について説明する。
本実施形態では、カラーチャート生成部317によって、トリガーパッチ252に対して所定のカラープロファイル設定を埋め込み、色処理部316によって、「埋め込みプロファイル優先機能」を適用する。一般に、埋め込みプロファイル優先機能が適用されたオブジェクトに対しては、カラーマネジメント機能によるICCプロファイルが適用されない。本実施形態では、カラーマネジメント機能のこのような特徴を利用して、トリガーパッチ252の出力信号値を、十分な低さの明度に対応する信号値とする。
埋め込みプロファイル優先機能は、入力データのオブジェクトに埋め込まれたプロファイル設定を、画像処理装置の色設定よりも優先して適用する機能である。当該機能を使用すると、埋め込まれたプロファイル設定による色処理の出力が、印刷ジョブ処理部314における対象オブジェクトの出力となる。
本実施形態では、カラーチャート生成部317は、カラーチャート250におけるトリガーパッチ252に対して、所定のカラープロファイル設定を埋め込む。なお、本実施形態では、カラーチャート生成部317によって生成されるカラーチャート250のデータ形式はPDFであるものとする。色処理部316は、埋め込みプロファイル優先機能による色処理として、処理対象の画像に含まれるオブジェクトのうちで、カラープロファイル設定が埋め込まれたオブジェクトに対して、当該埋め込まれたカラープロファイル設定に従った色処理を行う。
図4における処理手順では、まず、S402において、CPU221(カラーチャート生成部317)は、トリガーパッチ252に対して、DeviceCMYK色空間のシアン50%及びブラック100%を信号値として割り当てる。また、カラーチャート生成部317は、トリガーパッチ252のプロファイル設定として、CMYKシミュレーションをOFFに設定する。
更に、S405において、CPU221(色処理部316)は、埋め込みプロファイル優先機能を有効化して適用する。これにより、トリガーパッチ252については、色処理部316によって実行されるCMYKシミュレーション機能が非適用となる。また、DeviceCMYK色空間の入力信号値(即ち、シアン50%及びブラック100%)が、変換されることなくそのまま出力信号値となる。
上述の例とは異なる例として、トリガーパッチ252に対して、専用のデバイスリンクプロファイルを埋め込んでもよい。デバイスリンクプロファイルを使用した場合、PCS(Profile Connection Space)を経由することなく、入力のCMYK信号値が出力のCMYK信号値へ直接変換される。
この場合、S402において、CPU221(カラーチャート生成部317)は、トリガーパッチ252のカラープロファイル設定として、トリガーパッチ252専用のデバイスリンクプロファイルを設定する。本実施形態では、あらゆる入力信号値を、所定の信号値(シアン50%及びブラック100%)に変換するプロファイルが、トリガーパッチ252専用のデバイスリンクプロファイルとして設定される。
本実施形態では、リソース管理部319は、このデバイスリンクプロファイルを管理している。デバイスリンクプロファイルの生成は、CPU221によって行われ、デバイスリンクプロファイルの初回の使用時にのみ生成が必要とされてもよい。
S405では、CPU221(色処理部316)は、トリガーパッチ252に埋め込まれたデバイスリンクプロファイルを、トリガーパッチ252に対して適用する。これにより、デバイスリンクプロファイルによる出力信号値が、トリガーパッチ252に割り当てられることになる。
S405において実行されるラスタライズ処理(RIP)では、埋め込みプロファイル優先機能が適用されたオブジェクトに対しては、カラーマネジメント機能による所定のカラープロファイル(ICCプロファイル)が適用されない。即ち、埋め込みプロファイル優先機能により割り当てられた信号値が、トリガーパッチ252の出力信号値として、ラスタライズ処理後のカラーチャートデータに含められることになる。
本実施形態によれば、上述の各実施形態と同様、画像形成装置100による印刷対象のカラーチャート250に対してカラーマッチング処理を行う場合でも、当該カラーチャート250に含まれるトリガーパッチ252の明度の低下を抑えることが可能になり、トリガーパッチ252に続いて測定されるカラーパッチ251を適切なタイミングで測定することが可能となる。よって、カラーパッチ251の測定精度の低下を抑制することが可能となり、この測定結果を用いて実行されるベリフィケーションの精度低下を抑制することが可能となる
[その他の実施形態]
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100:画像形成装置、101:画像処理装置、102:クライアントPC、217:センサ、221:CPU、314:印刷ジョブ処理部、315:ジョブ種判定部、316:色処理部、317:カラーチャート生成部、318:データ送受信部、319:リソース管理部、250:カラーチャート、251:カラーパッチ、252:トリガーパッチ

Claims (14)

  1. 画像形成装置と通信可能な画像処理装置であって、
    前記画像形成装置が備えるセンサによる測定の対象となる複数のパッチと、前記複数のパッチについての測定タイミングの決定に用いられるトリガーパッチとを含み、前記トリガーパッチと前記複数のパッチとがシート搬送方向に沿って順に配置された検査画像を生成する生成手段と、
    前記検査画像がカラーマッチング処理の対象となる場合、前記検査画像における前記トリガーパッチに対して、前記複数のパッチのうちトリガーパッチ以外のパッチに対して行われる色処理とは異なる色処理を行う色処理手段と、
    前記検査画像をシートに印刷して前記センサによる前記測定を行うための印刷ジョブを、前記画像形成装置へ送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記色処理手段は、前記カラーマッチング処理の実行後の前記検査画像における前記トリガーパッチの明度を所定の明度以下にするための色処理を、前記トリガーパッチに対して行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記生成手段は、前記検査画像における前記トリガーパッチに対してスポットカラーを割り当て、
    前記色処理手段は、前記色処理として、処理対象の画像に含まれるオブジェクトのうちで前記スポットカラーが割り当てられたオブジェクトの信号値を、前記スポットカラーに対応する信号値に設定するスポットカラーマッチングを行う
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. スポットカラーと、当該スポットカラーに対応する信号値とを対応付けて登録したライブラリを管理する管理手段を更に備え、
    前記色処理手段は、
    前記管理手段によって管理されている前記ライブラリに、前記検査画像における前記トリガーパッチに割り当てられた前記スポットカラーが登録されている場合には、前記トリガーパッチの信号値を、前記スポットカラーに対応付けて登録されている信号値に設定し、
    前記管理手段によって管理されている前記ライブラリに、前記検査画像における前記トリガーパッチに割り当てられた前記スポットカラーが登録されていない場合には、前記トリガーパッチの信号値を、前記スポットカラーに対して指定された代替色の信号値に設定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記生成手段は、前記検査画像における前記トリガーパッチを、特定の信号値を有する、テキスト又はグラフィックの属性のオブジェクトとして生成し、
    前記色処理手段は、前記色処理として、処理対象の画像に含まれるオブジェクトのうちで前記テキスト又は前記グラフィックの属性のオブジェクトが前記特定の信号値を有する場合に、前記オブジェクトの信号値を、前記トリガーパッチの明度の調整用の信号値に変換する処理を行う
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  6. 前記生成手段は、前記検査画像における前記トリガーパッチの信号値に所定の信号値を設定し、
    前記色処理手段は、前記色処理として、処理対象の画像に含まれるオブジェクトの信号値のうちで第1信号値を第2信号値に変換する色置換を行い、
    前記画像処理装置は、前記検査画像における前記トリガーパッチの信号値を前記第1信号値に設定し、前記トリガーパッチの明度の調整用の信号値を前記第2信号値に設定する設定手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  7. 前記生成手段は、前記複数のパッチに対して設定されていない信号値を、前記検査画像における前記トリガーパッチの信号値に設定することを特徴とする請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記生成手段は、前記検査画像における前記トリガーパッチに対して、所定のカラープロファイル設定を埋め込み、
    前記色処理手段は、前記色処理として、処理対象の画像に含まれるオブジェクトのうちで、前記カラープロファイル設定が埋め込まれたオブジェクトに対して、埋め込まれた前記カラープロファイル設定に従った色処理を行う
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  9. 前記画像形成装置において行われた前記測定の結果を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された前記測定の結果に基づいて、前記画像形成装置のベリフィケーションを行う制御手段と、を更に備える
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記カラーマッチング処理の対象となる前記検査画像に対して前記カラーマッチング処理を行う処理手段を更に備え、
    前記処理手段は、前記カラーマッチング処理の対象となる前記検査画像における前記トリガーパッチに対して前記カラーマッチング処理を行わず、前記複数のパッチに対して前記カラーマッチング処理を行う
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 検査画像の出力指示を受け付ける受け付け手段を更に備え、
    前記生成手段は、前記出力指示に基づいて前記検査画像を生成し、
    前記画像処理装置は、前記出力指示に含まれる、前記カラーマッチング処理を前記検査画像に適用するか否かを示す情報に基づいて、前記検査画像がカラーマッチング処理の対象となるか否かを判定する判定手段を更に備える
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. センサを備える画像形成装置と、前記画像形成装置と通信可能な画像処理装置と、を備える印刷システムであって、
    前記画像処理装置は、
    前記画像形成装置が備えるセンサによる測定の対象となる複数のパッチと、前記複数のパッチについての測定タイミングの決定に用いられるトリガーパッチとを含み、前記トリガーパッチと前記複数のパッチとがシート搬送方向に沿って順に配置された検査画像を生成する生成手段と、
    前記検査画像がカラーマッチング処理の対象となる場合、前記検査画像における前記トリガーパッチに対して、前記複数のパッチのうちトリガーパッチ以外のパッチに対して行われる色処理とは異なる色処理を行う色処理手段と、
    前記検査画像をシートに印刷して前記センサによる前記測定を行うための印刷ジョブを、前記画像形成装置へ送信する第1送信手段と、を備え、
    前記画像形成装置は、
    前記画像処理装置から受信した前記印刷ジョブに従って、前記検査画像をシートに印刷して前記センサによる前記測定を行う測定手段と、
    前記測定手段による前記測定の結果を、前記画像処理装置へ送信する第2送信手段と、を備える
    ことを特徴とする印刷システム。
  13. 画像形成装置と通信可能な画像処理装置の制御方法であって、
    前記画像形成装置が備えるセンサによる測定の対象となる複数のパッチと、前記複数のパッチについての測定タイミングの決定に用いられるトリガーパッチとを含み、前記トリガーパッチと前記複数のパッチとがシート搬送方向に沿って順に配置された検査画像を生成する生成工程と、
    前記検査画像がカラーマッチング処理の対象となる場合、前記複数のパッチのうちトリガーパッチ以外のパッチに対して行われる色処理とは異なる色処理を行う色処理工程と、
    前記検査画像をシートに印刷して前記センサによる前記測定を行うための印刷ジョブを、前記画像形成装置へ送信する送信工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
  14. 請求項13に記載の画像処理装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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