JP2018190831A - 組成物、成形物、および成形物の製造方法 - Google Patents

組成物、成形物、および成形物の製造方法 Download PDF

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和久 出戸
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章 腹子
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宏茂 手塚
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Taku Yamamura
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Abstract

【課題】封止部材が高い充填率で粒子を含み、製造効率に優れる成形物を提供する。【解決手段】成形物10は、被封止部材20と、被封止部材20を封止する封止部材30とを備える。封止部材30は、磁性粒子を含む粉末と樹脂とを含む。そして、封止部材30に対する粉末の体積含有率は60%以上であり、粉末の真球度の平均値は0.7以上である。封止部材30における粉末の含有率は、例えば80重量%以上95重量%以下である。【選択図】図1

Description

本発明は組成物、成形物、および成形物の製造方法に関する。
コイル等の素子や部品を封止する方法としては、たとえば粉末状の封止材料と被封止部材を高圧プレスするプレス成形や、柔らかい組成物で被封止部材を覆い、組成物を固化または硬化させるモールド成形がある。
また、封止部材にたとえば電磁気的な機能を持たせる場合、封止材料や組成物には粒子、例えば磁性粒子を充填させることがある。
ここで、モールド成形では、被封止部材の隙間に組成物を入り込ませて効率良く成形物を製造するために、組成物が高い流動性を有することが好ましい。一方、封止部材に所望の特性を持たせるために、組成物における粒子の充填率を高めることがある。しかし、組成物における粒子の充填率を高めると流動性が低下する場合があった。
特許文献1には、大きい磁性粉体と、その1/10の粒径の磁性粉体を体積比で二つの山を持つように混合して樹脂に混入することにより、混入率を90%以上に高め、かつ成形性を良好に保つことが記載されている。
また、特許文献2には、複数種の粉末と樹脂との混合物が固化された複合磁性材料において、平均粒径が0.1μm以下の粉末を樹脂の1vol%以上、20vol%以下含まれるようにすることが記載されている。
特開平5−299232号公報 特開2008−41691号公報
たとえばモールド成形を行う場合、組成物の流動性は高いことが好ましい。本発明は粉末の充填率を高い値に保ちつつ、流動性を高くすることを検討した。
本発明は、封止部材が高い充填率で粉末を含み、製造効率に優れる成形物を提供する。
本発明によれば、
磁性粒子を含む粉末と
樹脂とを含み、
前記粉末の体積含有率が60%以上であり、
前記粉末の真球度の平均値が0.7以上である組成物が提供される。
ただし、真球度は、前記粉末の投影像における短径/長径である。
本発明によれば、
被封止部材および組成物を成形型に導入する工程と、
前記組成物を固化または硬化する工程とを含み、
前記組成物は、
磁性粒子を含む粉末と
樹脂とを含み、
前記組成物に対する前記粉末の体積含有率が60%以上であり、
前記粉末の真球度の平均値が0.7以上である成形物の製造方法が提供される。
本発明によれば、
被封止部材と、
前記被封止部材の少なくとも一部を封止する封止部材とを備え、
前記封止部材は、
磁性粒子を含む粉末と
樹脂とを含み、
前記封止部材に対する前記粉末の体積含有率が60%以上であり、
前記粉末の真球度の平均値が0.7以上である成形物が提供される。
本発明によれば、封止部材が高い充填率で粉末を含み、製造効率に優れる成形物を提供できる。
第1の実施形態に係る成形物の構造を例示する図である。 (a)〜(c)は、第1の実施形態に係る成形物の構造を例示する図である。 封止部材および組成物に含まれる粉末の粒径分布曲線を例示する図である。 (a)〜(e)は、第1の実施形態に係る成形物の製造方法の例を説明するための図である。 (a)〜(d)は、第1の実施形態に係る成形物の製造方法の例を説明するための図である。 被封止部材および組成物を成形型に導入する工程の変形例について説明するための図である。 (a)は第2の実施形態に係る成形物の構造を例示する図であり、(b)は、(a)に示す成形物から封止部材の一部を除いた状態を示す図である。 (a)〜(c)は、第2の実施形態に係る成形物の製造方法の例を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る成形物10の構造を例示する図である。成形物10は、被封止部材20と、被封止部材20の少なくとも一部を封止する封止部材30とを備える。封止部材30は、磁性粒子を含む粉末と樹脂とを含む。そして、封止部材30に対する粉末の体積含有率が60%以上であり、上記した粉末の真球度の平均値が0.7以上である。なお、真球度は、粉末の投影像(例えば走査型電子顕微鏡による投影像)における短径/長径である。ここで、長径は、投影像において粉末の幅の最大値である。短径は、長径の中点を通る直線における粉末の幅のうちの最小値である。また、本実施形態において、組成物に対する含有率とは、組成物が溶媒を含む場合には、組成物のうちの溶媒を除く成分全体に対する含有率を指す。以下に詳しく説明する。
図2(a)〜図2(c)は、本実施形態に係る被封止部材20の構造を例示する図である。ただし、図2(a)および図2(b)では、被封止部材20の構造を視認しやすいように一部の封止部材30を除いて状態を示している。図2(c)では、第1部材31を除いた状態を示している。図2(a)は図1と同じ方向から見た構造を示し、図2(b)は、図1の左側から右向きに見た構造を示している。また、図2(c)は図1の上側から下向きに見た平面図を示している。
被封止部材20は特に限定されないが、本実施形態において、被封止部材20はコイルを含む。この場合、成形物10はモールドインダクタである。成形物10はたとえば表面実装インダクタやリアクトルでありうる。被封止部材20のコイルは、たとえば導線が同軸に複数回巻かれた構造を有している。被封止部材20のタイプは特に限定されないが、たとえばエッジワイズコイルである。被封止部材20のコイルに対し、封止部材30の一部分が磁芯として機能する。したがって、封止部材30の透磁率が高いほど、このインダクタのインダクタンスを高くすることができる。被封止部材20は全体が封止部材30に覆われ、封止されていても良いし、一部分のみが封止部材30に封止されていても良い。なお、被封止部材20の一部分のみが封止部材30に封止されている状態とは、たとえば、一部分が封止部材30に覆われ、封止部材30の中に埋め込まれている状態をいう。
図2(a)および図2(b)に示す例において、封止部材30は第1部材31および第2部材32を含む。第1部材31と第2部材32は一体に接合されている。被封止部材20は環状部201と配線部202とを含む。環状部201は導線が同軸に対して複数回巻かれた部分であり、コイルとして機能する。導線は特に限定されないが、たとえば平角導線であり、絶縁被覆がされている。配線部202は環状部201と電気的に接続されている。例えば、一つの巻線の両端部が配線部202を構成し、両端の配線部202の間の部分で環状部201が構成されている。
環状部201は第2部材32の上に位置し、第1部材31で覆われている。そして、環状部201は第1部材31と第2部材32の間に位置し、封止されている。一方、各配線部202の少なくとも一部は封止部材30の外側に露出している。そして、露出した部分は第2部材32を取り巻いている。具体的には、配線部202は第2部材32のうち環状部201側とは反対側の面の一部を覆っている。また、配線部202のうち、一部は絶縁被覆が取り除かれて半田203に覆われており、インダクタの端子を構成する。ただし、成形物10の構造は本図の例に限定されない。
また、後述するように、本実施形態に係る組成物の流動性は高いため、封止部材30を薄くすることができる。このため、被封止部材20のうち封止部材30に被覆された部分の体積を高めることができる。
<組成物>
次に、本実施形態に係る組成物について説明する。この組成物は、磁性粒子を含む粉末と樹脂とを含む。そして、組成物に対する粉末の体積含有率が60%以上である。なお、以下に説明する組成物の調整方法は一例である。
<樹脂>
樹脂は、例えば熱硬化性樹脂、湿気硬化性樹脂、光硬化性樹脂、又は熱可塑性樹脂などである。樹脂の具体例としては、たとえばエポキシ樹脂、シリコン樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ポリウレタン樹脂、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、エステルアクリレート、ビニルエーテル、
ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、
ポリスチレン、アクリロニトリルスチレン、スチレン−ブタジエン−アクリロニトリル共重合体(ABS)等のポリスチレン、
アクリル、ポリカーボネート、変性ポリフェニレンエーテル、6−ナイロン、芳香族ポリアミド、脂肪族ポリアミド等のポリアミド、ポリアセタール、
ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、液晶ポリマー等のポリエステル樹脂、
ポリフェニルスルホン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアリレート、環状ポリオレフィン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、
ポリアミドイミド、ポリイミド、ビスマレイミド等のイミド系樹脂、
ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、及びその共重合体(PFA、ETFE、FEP等)、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)等のフッ素樹脂、からなる群から選択される一以上の樹脂が挙げられる。熱硬化性樹脂、湿気硬化性樹脂、及び光硬化性樹脂は常温で液状であることが好ましい。組成物に対する樹脂の体積含有率は40vol%以下であることが好ましく、30vol%以下であることがより好ましい。
<粉末>
上記した通り、粉末は磁性粒子を含む。そして、磁性粒子はたとえばFe、Ni、Co、Cr、Si、Al、B、P、C、Mn、Zn、Cu及びNbからなる群から選択される一以上の元素を含む合金粒子および酸化物粒子の少なくとも一方を含む。磁性粒子として具体的にはセンダスト、鉄基アモルファス合金等が挙げられる。また、粉末は、磁性粒子以外の粒子として、たとえばシリカ、アルミナ、窒化アルミ、ゴム粒子及びPTFEからなる群から選択される一以上を含んでもよい。ただし、封止部材30の透磁率を高める観点から、粉末に対する、磁性粒子の体積含有率が高いことが好ましい。なお、各粒子は結晶質であってもよいし、非晶質であっても良い。また、導電物質で構成されている粉末については、絶縁性の被膜が形成されていてもよい。この場合、組成物の絶縁耐圧は増加する。
図3は、本実施形態に係る封止部材30および組成物に含まれる粉末の粒径分布曲線を例示する図である。本図において、横軸は粒径を示し、縦軸は各粒径の粉末が占める体積を示している。封止部材30および組成物に含まれる粉末の粒径分布曲線には、第1ピーク51および第2ピーク52が現れる。第2ピーク52は、第1ピーク51よりも小さい粒径を示す。
ここで、組成物に含まれる粉末に対する、第1ピークの1/3以下の粒径を有する粉末の割合は、20体積%以上60体積%以下であるのが好ましい。このようにすると、相対的に径の小さい粒子が必要以上に増えず、その結果、組成物の流動性が低下しにくくなる。
さらに、組成物に含まれる粒子のBET比表面積(m/g)は0.2以下であることが好ましく、0.18以下であるのがさらに好ましく、0.15以下であるのがさらに好ましい。このようにすると、粉末を覆う樹脂の量が少なくて済み、組成物の流動性に寄与する樹脂量が増加する。 その結果、組成物の流動性が低下しにくくなる。
なお、粉末の粒径分布は三つ以上のピークを有しても良い。その場合、第1ピーク51は粉末の粒径分布曲線において最もピーク値が高いピークであり、第2ピーク52は、2番目にピーク値が高いピークである。第2ピーク52の高さは、第1ピーク51の高さの、例えば1/5以上2/3以下である。第1ピーク51と第2ピーク52との間には他のピークや複数の極小値があってもよい。第1ピーク51は、例えば30μm以上300μm以下であることが好ましく、50μm以上150μm以下であることがより好ましい。また第2ピーク52は、例えば1μm以上50μm以下であることが好ましく、3μm以上30μm以下であることがより好ましい。また、第1ピーク51と第2ピーク52の差は、例えば5μm以上300μm以下である。
封止部材30に対する粉末の体積含有率、すなわち組成物に対する粉末の体積含有率は60%以上であれば特に限定されないが、70%以上であることがより好ましい。また、組成物(すなわち封止部材30)における粉末の重量含有率は80%以上であることが好ましく、85%以上であることがより好ましい。また、この重量含有率は90%以上であってもよい。このように粉末の充填率を高めることにより、たとえば成形物10がインダクタである場合、磁芯の透磁率を高めることができる。なお、組成物(すなわち封止部材30)における粉末の重量含有率の上限値は、例えば95重量%(95重量%以下)である。
本実施形態に係る組成物は、少なくとも、第1ピークを生じさせる第1粒子と、第2ピークを生じさせる第2粒子とを用いて調製できる。なお、第1粒子及び第2粒子は、それぞれ粒子群を示す。また、第1粒子の粒径及び第2粒子の粒径は、各粒子群の平均粒径を示す。第1粒子及び第2粒子のうち少なくとも一方は磁性粒子である。例えば、少なくとも第1粒子が磁性粒子であることが好ましい。なお、第1粒子及び第2粒子は、互いに異なる組成を有していても良いし、互いに同じ組成を有していても良い。
また、組成物に含まれる粉末の真球度の平均値は、いずれも0.7以上、好ましくは0.8以上、さらに好ましくは0.85以上である。組成物が上記した第1粒子及び第2粒子を含む場合、第1粒子の真球度の平均値及び第2粒子の真球度の平均値の少なくとも一方は、0.7未満であってもよい。ただし、この場合においても、第1粒子の真球度の平均値(又は第2粒子の真球度の平均値)は、0.6以上であるのが好ましい。第1粒子及び第2粒子は、たとえばアトマイズ法、具体的にはガスアトマイズ法、水アトマイズ法、及びガスアトマイズ法と水アトマイズ法を組み合わせた方法を用いて製造される。ただし、第1粒子及び第2粒子は、他の方法、具体的には、ディスクアトマイズ法、回転電極法、カーボニル法、化学還元法、又は電解法を用いて製造されてもよい。なお、第1粒子及び第2粒子は、互いに異なる方法を用いて製造されてもよいし、互いに同じ方法を用いて製造されてもよい。
樹脂と磁性粉末を含む組成物を用いてインダクタの磁芯を形成する場合において、磁芯の透磁率等を高めるためには磁性粉末の含有率を高める必要がある。一方、粉末の含有率を高めると、組成物の流動性が損なわれ、成形性や製造効率は低下してしまう。
これに対し、本実施形態に係る組成物では、組成物に含まれる粉末の真球度の平均値は0.7以上である。このようにすることで、組成物における粉末の含有率を高めつつ、当該組成物の流動性を高い状態に維持できる。
本実施形態に係る組成物は、必要に応じて樹脂および粒子以外の添加剤をさらに含んでも良い。添加剤としてはたとえば分散剤、硬化剤、カップリング剤、消泡剤、離型剤、難燃剤、酸化防止剤、イオン吸着剤等が挙げられる。また、組成物は、必要に応じて溶媒をさらに含んでも良い。
本実施形態に係る組成物は、上記した成分を混合することにより得られる。なお、本組成物は、チキソ性を有していなくても良いし、有していても良い。なお混合の際には、混合容器に対して振動を加えたり、加熱したり、減圧して脱泡したりしても良い。そうすれば、得られる成形物10に含まれる空隙をさらに減らすことができる。
本実施形態に係る組成物は、型に注入されるときの温度において注入可能な粘度を有している。例えば、組成物の粘度は、キャピラリーレオメーターにおけるせん断速度10/secでの溶融粘度が1000Pa・s以下であるのが好ましい。また、組成物に含まれる樹脂が熱硬化性樹脂の場合、他の指標として、粘度計で回転数0.3rpm、25℃の条件で測定される組成物の粘度は、1000Pa・s以下であることが好ましい。この場合、成形物10の成形性は向上する。
<成形物の製造方法>
図4(a)〜(e)、および図5(a)〜(d)は、本実施形態に係る成形物10の製造方法の例を説明するための図である。本製造方法は、被封止部材20および組成物300を成形型42に導入する工程(以下、単に「導入する工程」とも呼ぶ。)、および組成物300を固化または硬化する工程を含む。ここで、組成物300は、上記したような組成物である。すなわち、組成物300は、磁性粒子を含む粉末と樹脂とを含み、組成物300に対する粉末の体積含有率が60%以上である。そして、粉末の真球度は0.7以上である。
まず、図4(a)に示す様に成形型41に減圧脱泡した組成物300を注入し、組成物300を固化または硬化させる。そして、成形型41から取り出して図4(b)のように第2部材32を得る。次いで、図4(c)のように、被封止部材20を第2部材32の上に配置する。この際、被封止部材20のうち端子となる部分には絶縁被覆が取り除かれて、半田203が被覆されている。次いで、図4(d)および図4(e)のように環状部201と繋がった配線部202を第2部材32に巻き付け、固定する。図4(e)は、図4(d)を左から見た図に相当する。
一方、図5(a)に示す様に、成形型42に減圧脱泡した組成物300を注入する。そして、図5(b)のように、成形型42の組成物300第2部材32に固定した被封止部材20を導入する。そして、図5(c)のように、組成物300に被封止部材20を挿入した状態で組成物300を固化または硬化させる。封止部材30が固化または硬化した後、図5(d)のように脱型すると、成形物10が得られる。なお、成形物10の表面を、他の樹脂で覆ってもよい。
図6は、被封止部材20および組成物300を成形型に導入する工程の変形例について説明するための図である。本図に示す様に、成形型42に設けられた注入口421から組成物300を注入することにより、組成物300を成形型42に導入しても良い。注入口421は成形型42の成形空間に繋がる開口である。本図に示す工程においては、被封止部材20を成形型42に配置した後に、組成物300を注入しても良い。
なお、図4〜図6に示す工程において、組成物300に含まれる樹脂が熱硬化性樹脂の場合、型に組成物300を注入する際に、型の温度を樹脂の硬化温度未満にし、その後、型の温度を樹脂の硬化温度以上にする。なお、型の温度が硬化温度以上の場合であっても、注入時の組成物300の温度によっては、組成物300が固化する前に型の内部に組成物300を行き渡らせることができる。
また、組成物300に含まれる樹脂が熱可塑性樹脂の場合、型に組成物300を注入する際に型の温度を軟化温度以上にし、その後、型の温度を軟化温度未満にする。なお、型の温度が軟化点未満の場合であっても、注入時の組成物300の温度によっては、組成物300が固化する前に型の内部に組成物300を行き渡らせることができる。
本方法では、上記したように、組成物300に含まれる粉体の真球度は0.7以上である。このため、組成物300の流動性は高い。従って、成形型42に組成物300を注入する工程(導入する工程)において、雰囲気は7000hPa以下、例えば常圧であってもよいし、高圧であってもよいし、減圧であってもよい。例えば常圧で成形型42に組成物300を流し込むことができる。具体的には、成形空間の上部が開放された大気圧下の成形型42に対して、組成物300を、重力のみで流し込むことができる。また、注入口421から組成物300を注入する場合でも、特に成形空間に対して組成物300を高圧で押し込んだり、成形空間内を減圧して組成物300を引き込んだりする必要は無い。
また、本方法では、成形型42に組成物300を注入する工程(導入する工程)において組成物300の流動性をさらに高める必要がある場合には組成物300を加熱してもよい。ただし、組成物300は加熱しない状態でも流動性が高い場合には、組成物300を加熱しなくても良い。
また、本方法では、組成物300を成形型42に導入する工程の後、組成物300を固化または硬化する工程の前に組成物300および被封止部材20が導入された成形型42に対して振動を加えたり、加熱したり、減圧して脱泡したりしても良い。そうすれば、得られる成形物10に含まれる空隙をより減らすことができる。
成形物の製造において高圧プレスを伴うプレス成形を行ってコイル等を封止する場合には、上下で圧力のバランスが崩れ、亀裂が発生することがある。また、成形時の歪みにより電磁気的な特性の低下が生じ得る。一方、本方法によれば成形物10はプレス成形ではなく、高圧プレスを伴わないモールド成形で製造可能である。したがって、亀裂の発生や特性の低下を抑制できる。加えて、プレスのための設備が必要ない。さらには、圧力耐性を考慮する必要が無いことから、被封止部材や成形物の形状について制約が少ない。
また、本実施形態に係る組成物300は流動性が高いため、成形型42の成形空間において、狭い隙間にも入り込むことができる。このため、封止部材30を薄くすることができる。例えば、被封止部材20の表面と封止部材30の表面の間の封止部材30の厚みの最小値は、例えば0.5mmである。
上記のプレス成形の場合には、封止部材内には殆ど空隙が存在しないのに対し、本実施形態に係る方法のようなモールド成形で得られる成形物10の封止部材30内には、成形物10の品質に問題がない程度の空隙が存在する。また、成形物10がインダクタである場合、プレス成形で得られる成形品に比べ、本方法のようなモールド成形で得られる成形物10では、結晶歪みが少なく、鉄損が小さくなる。また、成形物10の自己共振周波数をたとえば1000kHz以上とすることができる。
組成物300の固化物または硬化物の初透磁率はたとえば15以上である。すなわち、組成物300を用いて得られる成形物10がインダクタである場合、磁芯の初透磁率は15以上である。
以上、本実施形態によれば、組成物および封止部材に含有される粉末の真球度の平均値は0.7以上である。このため、粉末の充填率を高めつつ組成物の高い流動性を確保できる。よって、封止部材30の粉末含有率を高くすることができる。また、封止部材30を成形するための組成物の流動性は高いため、封止部材30などの成形物の製造効率は高くなる。
特に本実施形態では、粉末の粒径分布曲線は、第1ピークと第2ピークを有する。このため、特に粉末の充填率を高めつつ組成物の高い流動性を確保できる。
(第2の実施形態)
図7(a)は、第2の実施形態に係る成形物10の構造を例示する図である。図7(b)は、図7(a)に示す成形物10から封止部材30の一部を除いた状態を示す図である。本実施形態に係る成形物10の製造方法は、以下に説明する点を除いて第1の実施形態に係る成形物10の製造方法と同様である。
本実施形態において被封止部材20はコイル21および台座22を含む。コイル21は環状部211と配線部212を含む。環状部211および配線部212の構成は、それぞれ、第1の実施形態で説明した環状部201および配線部202の構成と同様である。台座22は、樹脂を用いて成形された部材である。ただし、台座22は他の材料を用いて製造されていてもよい。台座22は底板部222と、一端が底板部222に固定された支持部221とを含む。支持部221は底板部222と環状部211との間に位置する。封止部材30に封止される前の被封止部材20において、支持部221は他端で環状部211を支持している。環状部211の両側の配線部212の少なくとも一部は封止部材30の外側に露出している。そして、露出した部分は底板部222を取り巻いている。具体的には、配線部212は底板部222のうち環状部211側とは反対側の面の一部を覆っている。また、配線部212のうち、一部は絶縁被覆が取り除かれて半田213に覆われており、インダクタの端子を構成する。
図8(a)〜(c)は、本実施形態に係る成形物10の製造方法の例を説明するための図である。本方法では、図8(a)に示す様に、まずコイル21を台座22に対して固定し、被封止部材20を得る。なお、図8(a)は第1の実施形態の図4(d)に対応する。次いで、図8(b)のように成形型42に減圧脱泡した組成物300と被封止部材20とを導入する。そして図8(c)のような状態で組成物300を固化または硬化させた後、脱型して成形物10を得られる。本製造方法において、組成物300を成形型42に導入する工程の後、組成物300を固化または硬化する工程の条件は第1の実施形態で説明した条件と同様である。
本実施形態に係る成形物10は、第1の実施形態の様に組成物300の固化物または硬化物からなる第2部材32を別途用いることなく製造できる。また、台座22は樹脂部材であるため、成形物10を軽量及び安価にできる。
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の作用および効果を得られる。
以下、本実施形態を、実施例を参照して詳細に説明する。なお、本実施形態は、これらの実施例の記載に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
第1粒子及び第2粒子混合して粉末を得た。得られた粉末と樹脂とを、自動乳鉢で5分間混合して組成物1〜5を得た。得られた組成物を4kPa、30分の条件で減圧脱泡した。
実施例に係る組成物1〜3及び6において、第1粒子としては、表1のA、B,C,Eに示す粒子を使用し、第2粒子としては表1のDに示す粒子を使用した。具体的には、組成物1では粒子A,Dを使用し、組成物2,3では粒子B,Dを使用し、組成物6では粒子E,Dを使用した。また、比較例に係る組成物4,5において、第1粒子としては、表1のCに示す粒子を使用し、第2粒子としては表1のDに示す粒子を使用した。
粒子Aは、ガスアトマイズ法により形成され、粒子D、粒子Eは高圧水アトマイズ法により形成され、粒子Bはガスアトマイズ法及び水アトマイズ法を混合した方法(SWAP法)により形成されている。また、粒子Cは破砕法により形成されている。言い換えると、実施例に係る組成物1〜3,6では、粒子(粉末)は、いずれもアトマイズ法を用いて形成されている。これに対して、比較例に係る組成物4,5は、破砕法を用いて製造された粒子を含んでいる。
Figure 2018190831
表1において、センダストはFe−9.5%Si−5.5%Alの合金であり、結晶質であった。また、アモルファスはFe−6.8%Si−2.6%B−2.5%Cr−0.8%Cの合金であり、非晶質であった。また、Fe−SiはFe−3%Siであり、結晶質であった。
また、粒子A〜Eの真球度及びBET比表面積(m/g)は、表2に示す通りであった。
Figure 2018190831
樹脂にはエポキシ主剤(三菱化学BPA型エポキシjER−828)のみを用いた。
組成物1〜6それぞれの粉末濃度(フィラー濃度)、真球度、BET比表面積(BET値)、及び粘度は、表の通りであった。
Figure 2018190831
なお、粘度の測定には、粘度計(株式会社アタゴ製、BASE PLUS L)を用いた。また測定条件は、回転数0.3rpm、25℃とした。
フィラーの体積濃度は、樹脂とフィラーの比重から算出した。エポキシ樹脂の比重を1.17、アモルファスフィラーを7.1、センダストフィラーを7.0、Fe−Siフィラーを7.6として重量濃度から体積濃度を算出した。
また、粉末の真球度の測定においては、粉末を走査型電子顕微鏡で観察した。具体的には、倍率500倍で250μm×180μm、倍率5000倍で25μm×18μmの範囲を写した投影像に映っている粒子のうち焦点の合っている粒子について、短径L1、および長径L2を測り、真球度L1/L2を求めた。そして、投影像中の焦点の合っているすべての粒子の真球度の平均値を求めた。
表3に示すように、組成物1,2と組成物4,5は、いずれもフィラー濃度は85.5重量%であった。組成物1,2,6の粘度はそれぞれ265(Pa・s),283(Pa・s)であったため、大気圧でも組成物を型に流し込むことが可能であった。これは、組成物1,2の真球度がそれぞれ0.92,0.89と高かったためである。また、組成物6の粘度は732(Pa・s)であったため、流動性は十分に高い。これも、組成物6の真球度が0.73と高かったためである。
一方、組成物4,5の粘度はそれぞれ粘度が1590(Pa・s),1929(Pa・s)と高かった。このため、大気圧では組成物を型に流し込むことが難しかった。これは、組成物4,5の真球度がそれぞれ0.66,0.65と低かったためである。
また、組成物3の粘度は1677(Pa・s)であり、組成物4,5の粘度と同等であった。ただし、フィラー濃度は91.0(重量%)と組成物4,5に対して高い。言い換えると、実施例に係る組成物では、比較例に係る組成物と同等の粘度でよい場合、高いフィラー濃度を高くすることができる。
なお、組成物1,2,3,6のBET比表面積は0.0877〜0.1170であったのに対し、組成物4,5のBET比表面積は0.2086,0.2416と高かった。
(実施例2)
表4に示す組成物7〜10を作製した。樹脂にはエポキシ主剤(三菱化学BPA型エポキシjER−828)のみを用いた。
Figure 2018190831
組成物7〜10のフィラーの含有率(濃度)及び真球度は、互いにほぼ等しいが、組成物7〜10のBET比表面積は互いに異なる。具体的には、組成物7,8において、第1粒子は表1のBであり、第2粒子は表2のDであるが、これらの比率が互いに異なる。一方、組成物9において、第1粒子は表1のCであり、第2粒子は表2のDである。また、組成物10は、粒子として、表1のAのみ含んでいる。そして、組成物7〜10のフィラーの含有率は85.5重量%と一定である。また、組成物7〜10の真球度は、それぞれ、0.89,0.89,0.80,093である。一方、組成物7〜10のBET比表面積は、それぞれ0.1334,0.2034,0.2416,0.0360であった。
そして、組成物7〜10の粘度を表3の組成物1と比較した。組成物7の粘度はわずかに増加した。一方、組成物8〜10の粘度の増加量は、組成物7の粘度の増加量と比較して大きかった。この理由は、以下の通りと推定される。まず、組成物8については、BET比表面積が0.23を超えていたためと推定される。組成物9については、第1粒子として表3のCを使用したため、真球度を高めるためには第2粒子としてのDの比率を増やす必要があり、その結果BET比表面積が0.3に近くなったためと推定される。組成物10については、第2粒子を含んでいないためと推定される。
(実施例3)
表5に示す組成物11〜15を作製し、初透磁率及びコアロスを測定した。これらのうち組成物11〜13は実施例に係る組成物であり、組成物14,15は比較例に係る組成物である。そして、フィラーの濃度を高めるために分散剤を使用した。樹脂にはエポキシ樹脂 (BPF型エポキシ樹脂および変性脂肪族ポリアミンの混合物)を用い、添加剤としては分散剤 (アルキルアンモニウム塩系)を用いた。 ここで、フィラー100重量部に対して、分散剤は0.5重量部とした。
Figure 2018190831
組成物11,12,14,15において、第2粒子には表3のDを使用した。また、組成物11の第1粒子には表3のAを使用し、組成物12の第1粒子には表3のBを使用し、組成物14,15の第1粒子には表3のCを使用した。一方、組成物13において、第1粒子には絶縁性の被膜を形成したB(B−R)を使用し、第2粒子には絶縁性の被膜を形成したD(D−R)を使用した。なお、絶縁性の被膜としては、リン酸塩皮膜 を使用した。
組成物11〜14において、フィラーの濃度は94.8重量%であった。一方、組成物15のフィラー濃度は87.3重量%であった。また、組成物11,12の真球度はそれぞれ0.92,0.89であったが、組成物14,15の真球度はいずれも0.66であった。また、組成物11,12のBET比表面積はそれぞれ0.0877,0.0935であったが、組成物14,15のBET比表面積はいずれも0.2086であった。
まず、各組成物の粘度について説明する。比較例である組成物14の粘度は測定できないほど高かった。言い換えると、組成物14は実用的ではない。一方、他の組成物11〜14,15については900Pa・s以下であった。特に組成物13の粘度は、絶縁性の被膜を有する粒子を用いているのにもかかわらず、組成物12の粘度から少し増加しているが、実用上は問題ない値であった。
次に、初透磁率について説明する。比較例である組成物15の初透磁率は14.1と低かったが、実施例に係る組成物11〜13の初透磁率は、いずれも25以上と十分高い値であった。
次に、コアロスについて説明する。組成物11のコアロスは766kW/mであったのに対し、組成物12,13のコアロスは、それぞれ1482kW/m、1498kW/mであった。
なお、上記した実施例に示した組成物は、実施形態1,2に示した成形物 10の製造に用いることができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 成形物
20 被封止部材
21 コイル
22 台座
30 封止部材
31 第1部材
32 第2部材
41,42 成形型
51 第1ピーク
52 第2ピーク
201,211 環状部
202,212 配線部
203,213 半田
221 支持部
222 底板部
300 組成物

Claims (15)

  1. 磁性粒子を含む粉末と
    樹脂とを含み、
    前記粉末の体積含有率が60%以上であり、
    前記粉末の真球度の平均値が0.7以上である組成物。
    ただし、真球度は、前記粉末の投影像における短径/長径である。
  2. 請求項1に記載の組成物において、
    前記粉末の含有率が80重量%以上である組成物。
  3. 請求項2に記載の組成物において、
    粘度計で回転数0.3rpm、25℃の条件で測定される粘度が1000Pa・s以下である組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物において、
    前記粉末の粒径分布曲線は、第1のピークと、前記第1のピークよりも小径側に位置する第2のピークを含む組成物。
  5. 請求項4に記載の組成物において、
    前記粉末の全体に対する、前記第1のピークの1/3以下の粒径を有する前記粉末の割合は、20体積%以上60体積%以下である組成物。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物において、
    前記粒子のBET比表面積(m/g)は、0.2以下である組成物
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物において、
    前記樹脂は、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、ポリウレタン樹脂、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、エステルアクリレート、ビニルエーテル、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリアセタール、ポリエステル樹脂、ポリフェニルスルホン、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアリレート、環状ポリオレフィン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、イミド系樹脂、フッ素樹脂、からなる群から選択される一以上の樹脂を含む組成物。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物において、
    前記磁性粒子は、軟磁性体粒子を含む組成物。
  9. 被封止部材および組成物を成形型に導入する工程と、
    前記組成物を固化または硬化する工程とを含み、
    前記組成物は、
    磁性粒子を含む粉末と
    樹脂とを含み、
    前記組成物に対する前記粉末の体積含有率が60%以上であり、
    前記粉末の真球度の平均値が0.7以上である成形物の製造方法。
    ただし、真球度は、前記粉末の投影像における短径/長径である。
  10. 請求項9に記載の成形物の製造方法において、
    前記導入する工程において、7000hPa以下の圧力で前記成形型に前記組成物を流し込む成形物の製造方法。
  11. 請求項9に記載の成形物の製造方法において、
    前記導入する工程において、常圧で前記成形型に前記組成物を流し込む成形物の製造方法。
  12. 請求項9〜11のいずれか一項に記載の成形物の製造方法において、
    前記被封止部材はコイルを含む成形物の製造方法。
  13. 被封止部材と、
    前記被封止部材の少なくとも一部を封止する封止部材とを備え、
    前記封止部材は、
    磁性粒子を含む粉末と
    樹脂とを含み、
    前記封止部材に対する前記粉末の体積含有率が60%以上であり、
    前記粉末の真球度の平均値が0.7以上である成形物。
    ただし、真球度は、前記粉末の投影像における短径/長径である。
  14. 請求項13に記載の成形物において、
    前記被封止部材はコイルを含む成形物。
  15. 請求項14に記載の成形物において、
    前記コイルは、少なくとも一部が被覆樹脂材で被覆された導線を含む成形物。
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