JP2018190122A - 火災保険料算出サーバ、火災保険料算出方法および火災保険料算出プログラム - Google Patents

火災保険料算出サーバ、火災保険料算出方法および火災保険料算出プログラム Download PDF

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皓太 河合
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尚子 四ツ柳
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直子 川上
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Abstract

【課題】契約者の生活パターンに応じて、火災保険料を算出すること。【解決手段】火災保険料を算出する火災保険料算出サーバは、過去の電気の使用状況に基づいて、契約者の世帯の生活パターンを推定する生活パターン推定部と、生活パターン推定部が推定した契約者の世帯の生活パターンに基づいて、火災発生率を推定する火災発生率推定部と、火災発生率の推定結果に基づいて、火災保険料を算出する演算部とを備える。【選択図】図4

Description

本発明は、火災保険料算出サーバ、火災保険料算出方法および火災保険料算出プログラムに関する。
火災保険などの損害保険が知られている。火災保険の見積や契約にあたっては適用料率と呼ばれる値が決定される。適用料率とは、保険料率の適用において、割増・割引のすべてが 算入された最終的な料率(最終適用料率)をいい、例えば保険金額千円に対する一年間の保険料の割合をいう。適用料率は、火災保険では、建物の構造や、材質などによって異なる。損害保険の契約者が損害保険会社に支払う保険料は、損害が発生したときに支払われる契約保険金額と適用料率とによって算出される。
適用料率は、建物の構造や、材質などによって異なるため、保険会社の担当員などの損害保険の募集資格を有する者が実際に現地に赴いて建物の現物を確認した上で適用料率を決定する。
一方、近時においては、スマートメータ、ホームエネルギーマネジメントシステム(Home Energy Management System:HEMS)などの普及に伴い、契約者の生活パターンを推定することが可能になってきた。また、全電化住宅などのガス火力を使用しない建物が出現している。
保険料の算出に関して、建物を現物確認することなく、建物の電化の状態を考慮した上で保険料を算出する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−027175号公報
全電化住宅などのガス火力を使用しない建物は、直接火を用いることがないため、ガス火力を使用している同じ構造の建物より火災発生率が低くなる。さらに、契約者の生活パターンによっても火災発生率が異なると想定される。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、契約者の生活パターンに応じて、火災保険料を算出することができる火災保険料算出サーバ、火災保険料算出方法および火災保険料算出プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様は、火災保険料を算出する火災保険料算出サーバであって、過去の電気の使用状況に基づいて、契約者の世帯の生活パターンを推定する生活パターン推定部と、前記生活パターン推定部が推定した前記契約者の世帯の前記生活パターンに基づいて、火災発生率を推定する火災発生率推定部と、前記火災発生率の推定結果に基づいて、火災保険料を算出する演算部とを備える、火災保険料算出サーバである。
また、本発明の一態様の火災保険料算出サーバにおいて、過去の前記電気の使用状況に基づいて、前記契約者の前記世帯が在宅している割合を示す在宅率を推定する在宅率推定部を備え、前記火災発生率推定部は、前記在宅率の推定結果にさらに基づいて、前記火災発生率を推定する。
また、本発明の一態様の火災保険料算出サーバにおいて、前記生活パターン推定部は、発電装置の有無を推定し、前記火災発生率推定部は、前記発電装置の有無の推定結果に基づいて、前記火災発生率を推定する。
また、本発明の一態様の火災保険料算出サーバにおいて、前記生活パターン推定部は、熱源の種別を推定し、前記火災発生率推定部は、前記熱源の種別の推定結果に基づいて、前記火災発生率を推定する。
本発明の一態様は、コンピュータ装置を用いて、火災保険料を算出する火災保険料算出方法であって、過去の電気の使用状況に基づいて、契約者の世帯の生活パターンを推定するステップと、前記契約者の世帯の前記生活パターンの推定結果に基づいて、火災発生率を推定するステップと、前記火災発生率の推定結果に基づいて、火災保険料を算出するステップとを実行させる、火災保険料算出方法である。
本発明の一態様は、火災保険料を算出するコンピュータ装置に、過去の電気の使用状況に基づいて、契約者の世帯の生活パターンを推定するステップと、前記契約者の世帯の前記生活パターンの推定結果に基づいて、火災発生率を推定するステップと、前記火災発生率の推定結果に基づいて、火災保険料を算出するステップとを実行させる、火災保険料算出プログラムである。
本発明によれば、契約者の生活パターンに応じて、火災保険料を算出することができる。
実施形態に係る火災保険料算出システムを示す図である。 実施形態に係る火災保険料算出サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。 基本指標テーブルの一例を示す図である。 実施形態に係る火災保険料算出サーバの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。 熱源の種別を推定する処理(その1)の一例を示す図である。 熱源の種別を推定する処理(その2)の一例を示す図である。 火災原因と保険料との関係の一例を示す図である。 実施形態に係る火災保険料算出システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。 実施形態に係る火災保険料算出サーバの機能構成の一例を示す図である。 在宅率を推定する処理の一例を示す図である。 在宅率と保険料との関係の一例を示す図である。 実施形態に係る火災保険料算出システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
[第1の実施形態]
[火災保険料算出システム]
実施形態に係る火災保険料算出システムは、過去の電気の使用状況に基づいて、火災保険の対象となる建物(以下、「保険対象建物」という)に居住している人の生活パターンを推定し、推定した生活パターンに基づいて、保険対象建物の火災発生率を推定する。ここで、生活パターンの一例は、保険対象建物に、太陽光発電(Photovoltaics)設備、蓄熱機器、燃料電池システムなどの発電装置が設置されているか否かの推定結果や、保険対象建物に設置された熱源の種別が何であるかの推定結果である。保険対象建物に設置された熱源の種別によって、どのような生活をしているか推定でき、その推定の精度は、発電装置が設置されているか否かによって影響を受けるためである。そして、火災保険料算出システムは、火災発生率の推定結果に基づいて、保険対象建物の火災保険料を算出する。
図1は、実施形態に係る火災保険料算出システムを示す図である。火災保険料算出システム1は、火災保険料算出サーバ100と、電力データサーバ200と、端末装置300と、端末装置400とを備える。火災保険料算出サーバ100と、電力データサーバ200と、端末装置300と、端末装置400との間は、インターネットなどの通信網50を介して接続される。火災保険料算出サーバ100は保険会社に設置され、端末装置300および端末装置400は損害保険の募集資格を有する者(以下、「担当員」という)に保持され、電力データサーバ200は電力会社によって所有される。
電力データサーバ200は、過去の電気使用状況を示す情報を記憶する。具体的には、電力データサーバ200は、スマートメータ、HEMSなどの電力使用量を外部に出力することが可能なシステムから電気使用状況を示す情報を、所定の周期で取得する。電力データサーバ200は、取得した電気使用状況を示す情報を、取得時間と、電力を外部に出力することが可能なシステムが設置された建物の所在地情報と関連付けて記憶する。
担当員は、端末装置300を操作することによって、火災保険料算出サーバ100へアクセスする。火災保険料算出サーバ100は、端末装置300からのアクセスに応じて、火災保険料を試算するための契約予定者の属性、各種条件などを入力する画面である火災保険料試算画面を、端末装置300へ送信する。端末装置300は、火災保険料算出サーバ100が送信した火災保険料試算画面を表示する。
担当員は、端末装置300に表示されている火災保険料試算画面を参照し、保険対象建物の所在地情報と、保険金額と、世帯情報などの属性情報とを入力し、入力した内容に同意する操作を行う。
端末装置300は、担当員が同意する操作を行うことによって、保険対象建物の所在地情報と、保険金額と、属性情報とを、火災保険料算出サーバ100へ送信する。属性情報には、世帯情報の他に、部屋の広さ、建物の構造、建物の種類、建物の用途、築年数、在住エリア、つけっぱなしアラート機能、たばこを吸う習慣などが含まれる。
ここで、「部屋の広さ」は、専有延床面積などの火災保険の対象となる建物の面積をいう。また、「建物の構造」は、木造、鉄筋などの火災保険の対象となる建物の主要構造をいう。「建物の種類」は、マンション、戸建てなどの火災保険の対象となる建物の種別をいう。「建物の用途」は、住宅物件、一般物件などの建物の使用の目的をいう。「築年数」は、保険対象建物が完成した後の経過年数のことをいう。「在住エリア」とは、寒冷地、温暖地などの火災保険の対象となる建物が存在する地域の気候をいう。「つけっぱなしアラート機能」とは、エアコンなどの電気機器の消し忘れを防ぐためにお知らせする機能である。「つけっぱなしアラート機能」は、エアコンなどの電気機器の連続運転時間をモニタし、連続運転時間が設定した時間を超えた場合、タイムライン、およびプッシュ通知でお知らせする機能である。「つけっぱなしアラート機能」と「たばこを吸う習慣」については、担当員は、「有り」又は「無し」と回答する。
火災保険料算出サーバ100は、端末装置300が送信した保険対象建物の所在地情報と、保険金額と、属性情報とを取得し、取得した保険対象建物の所在地情報を含み、電力データサーバ200を宛先とする電力データ要求を作成する。火災保険料算出サーバ100は、作成した電力データ要求を、電力データサーバ200へ送信する。
電力データサーバ200は、火災保険料算出サーバ100が送信した電力データ要求を受信し、受信した電力データ要求に含まれる保険対象建物の過去の電気の使用状況を示す情報を取得する。電力データサーバ200は、取得した過去の電気の使用状況を示す情報を含み、火災保険料算出サーバ100を宛先とする電力データを作成する。電力データサーバ200は、作成した電力データを、火災保険料算出サーバ100へ送信する。
火災保険料算出サーバ100は、電力データサーバ200が送信した電力データを受信し、受信した電力データに含まれる過去の電気の使用状況を示す情報を取得する。火災保険料算出サーバ100は、取得した過去の電気の使用状況と火災保険料算定のための基本指標と保険金額と属性情報とに基づいて、火災発生率を推定する。火災保険料算定のための基本指標については、後述する。そして、火災保険料算出サーバ100は、推定した火災発生率に基づいて、火災保険料を算出し、火災保険料の算出結果を出力する。以下、一例として、端末装置300が、火災保険料算出サーバ100へアクセスした場合について説明を続ける。
[火災保険料算出サーバの構成]
図2は、実施形態に係る火災保険料算出サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
火災保険料算出サーバ100は、CPU(Central Processing Unit)102と、ROM(Read Only Memory)104と、RAM(Random Access Memory)106と、通信I/F108と、記憶部110と、バス150とを備えている。
CPU102は、火災保険料算出サーバ100の動作を制御するプログラム1102などを記憶部110から読み出し、RAM106に展開して実行する。
通信I/F108は、USB(Universal Serial Bus)、イーサネット(登録商標)などの規格にしたがって動作するインタフェースによって構成される。通信I/F108は、通信網50を経由して、端末装置300、端末装置400、電力データサーバ200などの他の装置と通信を行う。
記憶部110は、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)、SSD(Solid State Drive)、SD(Secure Digital)カードなどの不揮発性メモリによって構成される。記憶部110には、CPU102によって実行されるプログラム1102と基本指標テーブル1104とが格納される。基本指標テーブル1104は、所定の地域の各々について、火災発生率と、延焼範囲と、平均被害額と、適用料率などの請求率とを関連付けたテーブル形式の情報である。基本指標テーブル1104の詳細については、説明する。
[基本指標テーブル]
図3は、基本指標テーブルの一例を示す図である。
基本指標テーブル1104は、前述したように、地域と、火災発生率と、延焼範囲と、平均被害額と、請求率とを関連付けたテーブル形式のデータである。
地域は、同一の保険料率を適用する範囲を示す。具体的には、地域は、都道府県である。火災発生率は、地域での火災の発生率を示す。延焼範囲は、近隣から発生した火炎が燃え広がり、火災保険の対象である建物を類焼する範囲を示す。平均被害額は、火災が発生した場合に想定される被害の金額を示す。平均被害額は、延焼範囲に基づいて決定される。請求率は、所定の保険金額に対する一年間の保険料の割合をいう。図3に示される例では、地域「AAA」と、火災発生率「XX」と、延焼範囲「xxx」と、平均被害額「kkk」と、請求率「αα」とが関連付けられている。
以下、地域と関連付けらえた火災発生率を「地域火災発生率」ともいう。
[火災保険料算出サーバの機能構成]
図4は、実施形態に係る火災保険料算出サーバの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。
火災保険料算出サーバ100は、取得部152と、発電推定部154と、熱源種別推定部156と、火災発生率推定部158と、火災保険料算出部160と、出力部162とを有している。これらの各部は、図4に示されている各構成要素のいずれかが、記憶部110からRAM106上に展開されたプログラム1102を実行するCPU102からの命令によって動作することで実現される機能である。
<火災保険料算出サーバの各機能構成>
図2および図4を用いて、火災保険料算出サーバ100の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、火災保険料算出サーバ100の各機能構成を説明するにあたって、図4に示されている各構成要素のうち、火災保険料算出サーバの100の各機能構成を実現させるための主なハードウェアとの関係も説明する。
取得部152は、通信I/F108とCPU102からの命令によって実現される。取得部152は、端末装置300が送信した保険対象建物の所在地情報と保険金額と属性情報とを、通信I/F108から取得する。取得部152は、取得した保険金額を火災保険料算出部160へ出力し、取得した属性情報を火災発生率推定部158へ出力する。
また、取得部152は、記憶部110に記憶された基本指標テーブル1104から、取得した保険対象建物の所在地情報を含む地域に関連付けられた地域火災発生率、延焼範囲、平均被害額、および請求率を取得する。取得部152は、取得した地域火災発生率を、火災発生率推定部158へ出力する。また、取得部152は、取得した延焼範囲、平均被害額、および請求率を、火災保険料算出部160へ出力する。
さらに、取得部152は、取得した保険対象建物の所在地情報に基づいて、電力データサーバ200から、過去の電気使用状況を示す情報を取得する。取得部152は、取得した過去の電気使用状況を示す情報を、発電推定部154と熱源種別推定部156とへ出力する。
発電推定部154は、CPU102からの命令によって実現される。発電推定部154は、取得部152が出力した過去の電気使用状況を示す情報に基づいて、保険対象建物に、太陽光発電設備、蓄熱機器、燃料電池システムなどの発電装置が設置されているか否かを判定する。発電推定部154は、保険対象建物に、発電装置が設置されているか否かの判定結果を、火災発生率推定部158へ出力する。
ここで、太陽光発電設備は、太陽電池を用いて、太陽光を直接的に電力に変換する設備をいう。蓄熱機器は、通電時間中に蓄熱のために使用される機器をいう。燃料電池システムは、都市ガスから取り出した水素と、空気中の酸素を反応させることで発電するシステムをいう。
熱源種別推定部156は、CPU102からの命令によって実現される。熱源種別推定部156は、取得部152が出力した過去の電気使用状況を示す情報に基づいて、熱源の種別を推定する。熱源種別推定部156は、熱源の種別の推定結果を、火災発生率推定部158へ出力する。
[熱源の種別を推定する処理(その1)]
熱源種別推定部156は、過去の電気使用状況に基づいて、電気使用量と使用時間帯との関係を求め、自然冷媒ヒートポンプ給湯機(エコキュート)、電気温水器などの給湯器を使用しているか否かを推定する。
図5は、熱源の種別を推定する処理(その1)の一例を示す図である。図5は、給湯器を使用している建物で消費される電力使用量の一例であり、縦軸は電気使用量を示し、横軸は使用時間帯を示す。図5によれば、一般に電気使用量が少なくなると想定される、例えば2時から6時の夜間の時間の電気使用量が多くなっていることが分かる。その理由として、給湯器は、負荷が少ない夜間に集中して稼働するものが多く、夜間時間では、一般の負荷に加え給湯器を動作させるために電気が使用される。このため、夜間時間の電気使用量が多くなる。
そこで、電気使用量の閾値(以下、「夜間電気使用量閾値」という)を設定し、熱源種別推定部156は、電気使用量と使用時間帯との関係から、夜間の時間の電気使用量が夜間電気使用量閾値以上である場合に給湯器を使用していると推定し、夜間の時間の電気使用量が夜間電気使用量閾値未満である場合に給湯器を使用していないと推定する。図4に戻り、熱源種別推定部156の具体例について説明を続ける。
[熱源の種別を推定する処理(その2)]
熱源種別推定部156は、過去の電気使用状況に基づいて、電気使用量と日平均外気温との関係を求め、電気で動作する暖房機器(以下、「電気暖房」という)を使用しているか否かを推定する。
図6は、熱源の種別を推定する処理(その2)の一例を示す図である。図6は、電気暖房を使用している建物の電気使用量およびガス暖房を使用している建物の電気使用量の一例であり、縦軸は電気使用量を示し、横軸は日平均外気温度を示す。
図6によれば、電気暖房を使用している場合には日平均外気温度が低くなるにしたがって電気使用量が大きく増加する。一方、ガス暖房などの電気暖房以外の暖房機器を使用している場合には日平均外気温度が低くなっても電気使用量の増加が小さいことが分かる。この理由として、日平均外気温が低くなった場合に、電気暖房を使用した場合には消費電力が大きいため、電気使用量の増加が大きくなるが、ガス暖房を使用した場合には電力を消費しないため、電気使用量の増加が小さいためであると想定される。
そこで、電気暖房を使用しているか否かを推定するために、日平均外気温度に対する電気使用量の変化率の閾値(以下、「電気使用量変化率閾値」という)を設定する。熱源種別推定部156は、電気使用量と日平均外気温との関係から、暖房が必要であると想定される温度範囲の日平均外気温度に対する電気使用量の変化率(以下、「変化率」という)を演算する。熱源種別推定部156は、変化率が電気使用量変化率閾値未満である場合には電気暖房を使用していると推定し、変化率が電気使用量変化率閾値以上である場合には電気暖房を使用していないと推定する。図4に戻り、説明を続ける。
火災発生率推定部158は、CPU102からの命令によって実現される。火災発生率推定部158は、取得部152が出力した地域火災発生率、および属性情報と、発電推定部154が出力した発電装置が設置されているか否かの判定結果と、熱源種別推定部156が出力した熱源の種別の推定結果とに基づいて、保険対象建物の火災発生率を推定する。火災発生率推定部158は、保険対象建物の火災発生率の推定結果を、火災保険料算出部160へ出力する。
具体的には、火災発生率推定部158は、熱源の種別の重み付けを設定する。火災発生率推定部158は、保険対象建物でガス暖房が使用されている場合には、電気暖房が使用されている場合よりも、重み付けの値を大きな値に設定する。ガス暖房の方が、電気暖房よりも火災に結びつく可能性が高いため、火災発生率が高いと想定されるためである。ただし、火災発生率推定部158は、保険対象建物に発電装置が設置されている場合には、発電装置が設置されていない場合よりも、重み付けを低い値に設定する。この理由として、発電装置が設置されている場合には、発電装置が設置されていない場合よりも、スマートメータ、HEMSなどの電力使用量を外部に出力することが可能なシステムから取得される情報(電気使用量)の精度が低くなる。このため、熱源の種別の推定精度が低くなると想定されるためである。
火災発生率推定部158は、重み付けを設定した後に、設定した重み付け、地域火災発生率、および属性情報に基づいて、火災発生率を推定する。
図7は、火災原因と保険料との関係の一例を示す図である。図7は、火災原因と、火災保険料と、適用できる割引との関係を示す。図7に示される例では、保険対象建物で、電気コンロが使用されていると推定された場合と、ガスコンロが使用されていると推定された場合について示される。
保険対象建物で電気コンロが使用され、且つ放火などの外的要因がない場合には、熱源が電気のため、火災リスクが低いと想定される。さらに、外的要因がないため、外的要因による火災リスクが低いと想定される。このため、熱源の種別の重み付けが低く設定される。熱源の種別の重み付けが低く設定されるため、火災発生率は低く推定され、火災保険料も安くなる。さらに、熱源が電気であることによって、火災発生率が低くなる利点があり、この利点を火災保険料に反映させるために、火災保険料を割り引くようにしてもよい。図7には、この割引を、「熱源電化割引」と記載する。
保険対象建物で電気コンロが使用され、且つ放火などの外的要因が生じにくい場合には、熱源が電気のため、火災リスクが低いと想定される。さらに、外的要因も生じにくいため、外的要因による火災リスクが低いと想定される。このため、熱源の種別の重み付けが低く設定される。熱源の種別の重み付けが低く設定されるため、火災発生率は低く推定され、火災保険料も安くなる。さらに、熱源が電気であることによって、火災発生率が低くなる利点があり、この利点を火災保険料に反映させるために、火災保険料を割り引くようにしてもよい。図7には、この割引を、「熱源電化割引」と記載する。
保険対象建物でガスコンロが使用され、且つ放火などの外的要因がない場合には、熱源がガスのため、火災リスクがあると想定される。さらに、外的要因がないため、外的要因による火災リスクが低いと想定される。このため、熱源の種別の重み付けがやや低く設定される。熱源の種別の重み付けがやや低く設定されるため、火災発生率はやや低く推定され、火災保険料もやや安くなる。
保険対象建物でガスコンロが使用され、且つ放火などの外的要因が生じにくい場合には、熱源がガスのため、火災リスクがあると想定される。さらに、外的要因が生じにくいため、火災リスクが低いと想定される。このため、熱源の種別の重み付けがやや低く設定される。熱源の種別の重み付けがやや低く設定されるため、火災発生率はやや低く推定され、火災保険料もやや安くなる。
保険対象建物で電気コンロおよびガスコンロの両方が使用されてなく、且つ放火などの外的要因が生じやすい場合には、熱源がないため、火災リスクがないと想定される。さらに、外的要因が生じやすいため、火災リスクが高いと想定される。この場合、保険対象建物の一例は、空き家であると想定される。保険対象建物が空き家である場合には、「建物の用途」を、「住宅物件」から「一般物件」へ変更する必要がある。「建物の用途」を、「住宅物件」から「一般物件」へ変更することによって、火災保険料が高くなる可能性があるが、迅速に変更することにより、「建物の用途」を変更することを失念したことによって、保険会社からの保険金の支払いが拒否されることを回避できる。図4に戻り、説明を続ける。
火災保険料算出部160は、CPU102からの命令によって実現される。火災保険料算出部160は、取得部152が出力した保険金額と、延焼範囲と、平均被害額と、請求率と、火災発生率推定部158が出力した保険対象建物の火災発生率の推定結果とに基づいて、火災保険料を算出する。具体的には、延焼範囲は、前述したように、平均被害額と関連するため、除外して考える。火災保険料算出部160は、保険対象建物の火災発生率の推定結果と、平均被害額と、請求率とを乗算する。そして、火災保険料算出部160は、乗算した結果と、保険金額とに基づいて、火災保険料を算出する。火災保険料算出部160は、火災保険料の算出結果を、出力部162へ出力する。
出力部162は、CPU102からの命令によって実現される。出力部162は、火災保険料算出部160が出力した火災保険料の算出結果を含み、端末装置300を宛先とする火災保険料応答を作成する。出力部162は、作成した火災保険料応答を、通信I/F108へ出力する。
[端末装置]
本実施形態に係る端末装置300のハードウェア構成の一例について説明する。端末装置300は、CPUと、メモリと、不揮発性メモリと、ディスプレイと、操作部と、通信I/Fと、内部バスとを備えている。
CPUは、例えば不揮発性メモリに格納されるプログラムを実行し、メモリをワークメモリとして使用して、端末装置300の各部を制御する。プログラムには、ウェブブラウザ、アプリ等が含まれる。メモリは、半導体素子を使用した揮発性のメモリ等のRAMによって構成され、CPUのワークメモリとして使用される。不揮発性メモリは、例えばハードディスク(HD)やROM等によって構成される。不揮発性メモリには、CPUによって実行されるプログラムが格納される。ディスプレイは、CPUによって制御され、画像、GUI(Graphical User Interface)等を表示する。
CPUは、プログラムを実行することによって制御信号や、ディスプレイに表示する画像を表す映像信号を生成する。CPUは、画像を表す映像信号をディスプレイへ出力する。ディスプレイは、CPUによって出力された映像信号を処理することによって、映像を表示する。操作部は、ユーザの操作を受け付ける入力デバイスである。
通信I/Fは、外部機器や、通信網50に接続された火災保険料算出サーバ100等と通信して、映像データなどの各種情報の送受信を行うためのインタフェースである。内部バスは、CPU、メモリ、不揮発性メモリ、ディスプレイ、操作部、および通信I/Fを互いに接続する。内部バスに接続される各部は、内部バスを介して互いにデータのやりとりを行うことができるようにされている。
[端末装置の機能構成]
本実施形態に係る端末装置300は、通信部と通信制御部とを有している。これらの各部は、不揮発性メモリからメモリ上に展開されたプログラムを実行するCPUからの命令によって動作することで実現される。
通信部は、CPUからの命令、および通信I/Fによって実現される。通信部は、通信網50を経由して、火災保険料算出サーバ100などの他の装置との間で各種データの送受信を行う。例えば、通信部は、火災保険料算出サーバ100が送信する火災保険料試算画面を受信すると、該火災保険料試算画面をCPUへ出力する。また、例えば、通信部は、火災保険料算出サーバ100が送信する火災保険料応答を受信すると、該火災保険料応答をCPUへ出力する。
通信制御部は、CPUからの命令によって実現される。通信制御部は、通信部と火災保険料算出サーバ100との間での接続処理や、通信制御を行う。また、通信制御部は、通信部から火災保険料算出サーバ100へ、保険対象建物の所在地情報と、保険金額と、属性情報とを送信する。また、通信制御部は、火災保険料算出サーバ100が送信した火災保険料応答を受信する。
[火災保険料算出システムの動作]
図8は、実施形態に係る火災保険料算出システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。
図8は、担当員が、端末装置300を操作することによって、火災保険料算出サーバ100へアクセスし、火災保険料算出サーバ100が、端末装置300からのアクセスに応じて、火災保険料試算画面を、端末装置300へ送信した後の動作を示す。端末装置300は、火災保険料算出サーバ100が送信した火災保険料試算画面を表示している。
(ステップS101) 端末装置300は、担当員が入力する保険対象建物の所在地情報と、保険金額と、属性情報とを取得する。
(ステップS102) 端末装置300は、担当員が、入力した情報へ同意する操作を行うことによって、保険対象建物の所在地情報と、保険金額と、属性情報とを、火災保険料算出サーバ100へ送信する。
(ステップS103) 火災保険料算出サーバ100の取得部152は、端末装置300が送信した保険対象建物の所在地情報と、保険金額と、属性情報とを取得する。
(ステップS104) 火災保険料算出サーバ100の取得部152は、保険対象建物の所在地情報を含み、電力データサーバ200を宛先とする電力データ要求を作成し、作成した電力データ要求を、通信I/F108から電力データサーバ200へ送信する。
(ステップS105) 電力データサーバ200は、火災保険料算出サーバ100が送信した電力データ要求を受信し、受信した電力データ要求に含まれる保険対象建物の所在地情報に関連付けられている過去の電気使用状況を示す情報を取得する。
(ステップS106) 電力データサーバ200は、取得した過去の電気使用状況を示す情報を含み、火災保険料算出サーバ100を宛先とする電力データを作成し、作成した電力データを、火災保険料算出サーバ100へ送信する。火災保険料算出サーバ100の通信I/F108は、電力データサーバ200が送信した電力データを受信する。取得部152は、電力データを取得し、取得した電力データに含まれる過去の電気使用状況を示す情報を、発電推定部154と熱源種別推定部156へ出力する。
(ステップS107) 火災保険料算出サーバ100の取得部152は、記憶部110に記憶されている基本指標テーブル1104から、保険対象建物の所在地情報を含む地域を特定し、特定した地域に関連付けられている地域火災発生率と、延焼範囲と、平均被害額と、請求率とを取得する。
(ステップS108) 火災保険料算出サーバ100の発電推定部154は、取得部152が出力した電気使用状況を示す情報に基づいて、保険対象建物に、太陽光発電設備、蓄熱機器、燃料電池システムなどの発電装置が設置されているか否かを判定する。発電推定部154は、火災保険の対象となる建物に、発電装置が設置されているか否かの判定結果を、火災発生率推定部158へ出力する。
(ステップS109) 火災保険料算出サーバ100の熱源種別推定部156は、取得部152が出力した電気使用状況を示す情報に基づいて、熱源の種別を推定する。熱源種別推定部156は、熱源の種別の推定結果を、火災発生率推定部158へ出力する。
(ステップS110) 火災保険料算出サーバ100の火災発生率推定部158は、取得部152が出力した地域火災発生率、および属性情報と、発電推定部154が出力した発電装置が設置されているか否かの判定結果と、熱源種別推定部156が出力した熱源の種別の推定結果とに基づいて、保険対象建物の火災発生率を推定する。
(ステップS111) 火災保険料算出部160は、取得部152が出力した保険金額、延焼範囲、平均被害額、および請求率と、火災発生率推定部158が出力した保険対象建物の火災発生率の推定結果とに基づいて、火災保険料を算出する。火災保険料算出部160は、火災保険料の算出結果を、出力部162へ出力する。
(ステップS112) 出力部162は、火災保険料算出部160が出力した火災保険料の算出結果を含み、端末装置300を宛先とする火災保険料応答を作成する。出力部162は、作成した火災保険料応答を、通信I/F108へ出力する。
(ステップS113) 端末装置300の通信部は、火災保険料算出サーバ100が送信した火災保険料応答を受信する。端末装置300のCPUは、ディスプレイに表示する火災保険料を表す映像信号を生成する。CPUは、火災保険料を表す映像信号をディスプレイへ出力する。ディスプレイは、CPUが出力した映像信号を処理することによって、火災保険料を表示する。
図7に示されるフローチャートにおいて、ステップS107、S108、およびS109はその順序を入れ替えてもよい。
前述した実施形態では、端末装置300が、火災保険料算出サーバ100へアクセスする場合について説明したが、この例に限られない。例えば、端末装置400が、火災保険料算出サーバ100へアクセスするようにしてもよい。さらに、二台の端末装置に限らず、三台以上の端末装置が、通信網50を介して、火災保険料算出サーバ100へ接続されてもよい。
前述した実施形態では、生活パターンの一例として、保険対象建物に、太陽光発電設備、蓄熱機器、燃料電池システムなどの発電装置が設置されているか否かの推定結果、保険対象建物に設置された熱源の種別が何であるかの推定結果について説明したが、この例に限られない。例えば、生活パターンとして、電気使用量が急激に増加する時間などの過去の電気使用量から取得できるデータを使用してもよい。
前述した実施形態では、火災保険料算出サーバ100と、電力データサーバ200とが別々の装置である場合について説明したが、この例に限られない。例えば、火災保険料算出サーバ100と、電力データサーバ200とが一台の装置で実現されてもよい。
前述した実施形態では、電力データサーバ200は、火災保険料算出サーバ100が送信し、且つ保険対象建物の所在地情報を含む電力データ要求にしたがって、過去の電気の使用状況を示す情報を含む電力データを、火災保険料算出サーバ100へ送信する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、電力データサーバ200は、火災保険料算出サーバ100が送信した保険対象建物の所在地情報に基づいて、過去の電気の使用状況を示す情報を取得し、取得した過去の電気の使用状況を示す情報に基づいて、保険対象物に、太陽光発電設備、蓄熱機器、燃料電池システムなどの発電装置が設置されているか否かを判定するとともに、熱源の種別を推定するようにしてもよい。そして、電力データサーバ200は、発電装置が設置されているか否かの判定結果と熱源の種別の推定結果とを、火災保険料算出サーバ100へ送信するようにしてもよい。火災保険料算出サーバ100は、地域火災発生率、および属性情報と、電力データサーバ200が送信した発電装置が設置されているか否かの判定結果と、熱源の種別の推定結果とに基づいて、保険対象建物の火災発生率を推定するようにしてもよい。
前述した実施形態では、熱源として、電気暖房、ガス暖房が推定される場合について説明したが、この例に限られない。例えば、電気調理器などが推定されてもよい。
前述した実施形態では、火災保険料算出サーバ100が、発電装置の有無の推定結果と熱源種別の推定結果とに基づいて、火災発生率を推定する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、火災保険料算出サーバ100は、発電装置の有無の推定結果および熱源種別の推定結果のいずれか一方に基づいて、火災発生率を推定してもよい。
前述した実施形態では、端末装置300が、火災保険料算出サーバ100へアクセスすることによって、火災保険料算出サーバ100から、火災保険料の算出結果を取得する場合にいて説明したが、この例に限られない。例えば、コンピュータ装置に、前述した火災保険料算出サーバ100が実行する処理を実行させるアプリを用意し、端末装置300が、そのアプリをインストールする。そして、端末装置300が、インストールしたアプリを実行することによって、前述した火災保険料算出サーバ100と同様の処理を行うようにしてもよい。
実施形態に係る火災保険料算出システムによれば、火災保険料算出サーバ100は、電力データサーバ200から、火災保険の対象となる建物の所在地情報に基づいて、過去の電気使用状況を取得し、取得した過去の電気の使用状況に基づいて、発電装置の有無や、熱源種別などの契約者の世帯の生活パターンを推定する。そして、火災保険料算出サーバ100は、推定した契約者の世帯の生活パターンに基づいて、火災発生率を推定し、火災発生率の推定結果に基づいて、火災保険料を算出する。このように構成することによって、契約者の生活パターンに応じて、火災発生率を推定できるため、より契約者の生活パターンに適した火災保険料を算出できる。
[第2の実施形態]
[火災保険料算出システム]
実施形態に係る火災保険料算出システムは、図1を適用できる。ただし、火災保険料算出サーバ100の代わりに火災保険料算出サーバ500を備える。
火災保険料算出システム1は、火災保険料算出サーバ500と電力データサーバ200と端末装置300と端末装置400とを備える。火災保険料算出サーバ500と電力データサーバ200と端末装置300と端末装置400との間は、通信網50を介して接続される。例えば、火災保険料算出サーバ500は保険会社に設けられ、端末装置300および端末装置400は担当員に保持され、電力データサーバ200は電力会社によって所有される。
実施形態に係る火災保険料算出システムは、過去の電気の使用状況に基づいて、保険対象建物に居住している人の生活パターンを推定し、推定した生活パターンに基づいて、火災発生率を推定する。ここで、生活パターンの一例は、保険対象建物に、太陽光発電設備、蓄熱機器、燃料電池システムなどの発電装置が設置されているか否かの推定結果や、保険対象建物に設置された熱源の種別が何であるかの推定結果や、在宅率である。保険対象建物に設置された熱源の種別や、在宅率によって、どのような生活をしているか推定でき、その推定の精度は、発電装置が設置されているか否かによって影響を受けるためである。そして、火災保険料算出システムは、火災発生率の推定結果に基づいて、保険対象建物の火災保険料を算出する。
担当員は、端末装置300を操作することによって、火災保険料算出サーバ500へアクセスする。火災保険料算出サーバ500は、端末装置300からのアクセスに応じて、火災保険料試算画面を、端末装置300へ送信する。端末装置300は、火災保険料算出サーバ500が送信した火災保険料試算画面を表示する。
担当員は、端末装置300に表示されている火災保険料試算画面を参照し、保険対象建物の所在地情報と、保険金額と、属性情報とを入力し、入力した内容に同意する操作を行う。
端末装置300は、担当員が同意する操作を行うことによって、保険対象建物の所在地情報と、保険金額と、属性情報とを、火災保険料算出サーバ500へ送信する。ここで、属性情報には、前述した属性情報と同様に、世帯情報の他に、部屋の広さ、建物の構造、建物の種類、建物の用途、築年数、在住エリア、つけっぱなしアラート機能、たばこを吸う習慣などが含まれる。
火災保険料算出サーバ500は、端末装置300が送信した保険対象建物の所在地情報と、保険金額と、属性情報とを取得し、取得した保険対象建物の所在地情報を含み、電力データサーバ200を宛先とする電力データ要求を作成する。火災保険料算出サーバ500は、作成した電力データ要求を、電力データサーバ200へ送信する。
電力データサーバ200は、火災保険料算出サーバ500が送信した電力データ要求を受信し、受信した電力データ要求に含まれる保険対象建物の過去の電気の使用状況を示す情報を取得する。電力データサーバ200は、取得した過去の電気の使用状況を示す情報を含み、火災保険料算出サーバ500を宛先とする電力データを作成する。電力データサーバ200は、作成した電力データを、火災保険料算出サーバ500へ送信する。
火災保険料算出サーバ500は、電力データサーバ200が送信した電力データを受信し、受信した電力データに含まれる過去の電気の使用状況を示す情報を取得する。火災保険料算出サーバ500は、取得した過去の電気の使用状況と火災保険料算定のための基本指標と保険金額と属性情報とに基づいて、火災発生率を推定する。火災保険料算定のための基本指標は、第一の実施形態で説明した火災保険料算定のための基本指標を適用できる。そして、火災保険料算出サーバ100は、推定した火災発生率に基づいて、火災保険料を算出し、火災保険料の算出結果を出力する。以下、一例として、端末装置300が、火災保険料算出サーバ500へアクセスした場合について説明を続ける。
実施形態に係る火災保険料算出サーバのハードウェア構成の一例は、図2を適用できる。
<火災保険料算出サーバの機能構成>
図9は、実施形態に係る火災保険料算出サーバの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。火災保険料算出サーバ500は、取得部552と、発電推定部554と、熱源種別推定部556と、在宅率推定部557と、火災発生率推定部558と、火災保険料算出部560と、出力部562とを有している。これらの各部は、図9に示されている各構成要素のいずれかが、記憶部110からRAM106上に展開されたプログラム1102を実行するCPU102からの命令によって動作することで実現される機能である。
<火災保険料算出サーバの各機能構成>
図2および図9を用いて、火災保険料算出サーバ500の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、火災保険料算出サーバ500の各機能構成を説明するにあたって、図9に示されている各構成要素のうち、火災保険料算出サーバの500の各機能構成を実現させるための主なハードウェアとの関係も説明する。
取得部552、発電推定部554、熱源種別推定部556、火災発生率推定部558、火災保険料算出部560、および出力部562は、図4を参照して説明した取得部152、発電推定部154、熱源種別推定部156、火災発生率推定部158、火災保険料算出部160、および出力部162を、それぞれ適用できる。ただし、取得部552は、取得した保険対象建物の所在地情報に基づいて、電力データサーバ200から、過去の電気使用状況を示す情報を取得し、取得した過去の電気使用状況を示す情報を、発電推定部554と、熱源種別推定部556と、在宅率推定部557へ出力する。
在宅率推定部557は、CPU102からの命令によって実現される。在宅率推定部557は、取得部552が出力した過去の電気使用状況を示す情報に基づいて、保険対象建物に居住している人の在宅率を推定する。
在宅率推定部557は、所定の時間毎に、過去数時間の電気使用状況を示す情報を取得し、該過去数時間の電気使用状況を示す情報から、電気使用量の変動量を求める。そして、在宅率推定部557は、電気使用量の変動量に基づいて、保険対象建物に居住している人が在宅しているか不在であるかを推定する。具体的には、電気使用量の変動量の閾値(以下、「変動量閾値」という)を設定し、電気使用量の変動量が、変動量閾値以上である場合には在宅であると判定し、変動量閾値未満である場合には不在であると判定する。変動量閾値は、一定の値ではなく、お客さまの属性や建物属性(戸建・集合、床面積など)、判定する時間帯により変化する。そして、在宅率推定部557は、二十四時間(一日)などの所定の時間に対する在宅である時間の割合を求めることによって、在宅率を推定する。在宅率推定部557は、在宅率の推定結果を、火災発生率推定部558へ出力する。
図10は、在宅率を推定する処理の一例を示す図である。図10には、10:00〜11:00の間での在宅、不在の判定例が示される。
図10に示される例では、在宅率推定部557は、一時間に一回、過去一時間の電気使用状況を示す情報を取得し、取得した電気使用状況を示す情報と過去に取得した電気使用状況を示す情報とに基づいて、電気使用量の変動量を求める。在宅率推定部557は、電気使用量の変動に基づいて、電気使用量の変動量が、変動量閾値以上である場合には在宅であると判定し、変動量閾値未満である場合には不在であると判定する。これによって、在宅率推定部557は、保険対象建物に居住している人が在宅しているか不在であるかを推定する。
図10に示される例では、在宅率推定部557は、11:00に取得した電気使用状況を示す情報と、前日の11:00、8:00、9:00、10:00等の過去に取得した電気使用状況を示す情報とに基づいて、電気使用量の変動量を算出する。在宅率推定部557は、電気使用量の変動量が、変動量閾値以上である場合には在宅であると判定し、変動量閾値未満である場合には不在であると判定する。
火災発生率推定部558は、取得部552が出力した火災発生率、および属性情報と、発電推定部554が出力した発電装置が設置されているか否かの判定結果と、熱源種別推定部556が出力した熱源の種別の推定結果と、在宅率推定部557が出力した在宅率の推定結果とに基づいて、火災保険の対象の建物の火災発生率を推定する。火災発生率推定部558は、火災保険の対象の建物の火災発生率の推定結果を、火災保険料算出部560へ出力する。
具体的には、火災発生率推定部558は、熱源の種別の重み付け(以下、「熱源重み付け」という)と、在宅率の重み付け(以下、「在宅率重み付け」という)とを設定する。火災発生率推定部558は、保険対象建物でガス暖房が使用されている場合には、電気暖房が使用されている場合よりも、熱源重み付けの値を大きな値に設定する。ガス暖房の方が、電気暖房よりも火災に結びつく可能性が高いため、火災発生率が高いと想定されるためである。ただし、火災発生率推定部558は、保険対象建物に発電装置が設置されている場合には、発電装置が設置されていない場合よりも、熱源重み付けを低い値に設定する。この理由として、発電装置が設置されている場合には、発電装置が設置されていない場合よりも、スマートメータ、HEMSなどの電力使用量を外部に出力することが可能なシステムから取得される情報(電気使用量)の精度が低くなる。このため、熱源の種別の推定精度が低くなると想定されるためである。
さらに、在宅率の閾値(以下、「在宅率閾値」という)が予め設定される。火災発生率推定部558は、在宅率が在宅率閾値以上である場合には在宅率が高いと判定し、在宅率が在宅率閾値未満である場合には在宅率が低いと判定する。火災発生率推定部558は、在宅率が高い場合には、在宅率が低い場合よりも、在宅率重み付けを高い値に設定する。この理由として、在宅率が高い場合には、在宅率が低い場合よりも、コンロなどの熱源を使用している確率が高く、コンロなどが火災の原因になるためである。
火災発生率推定部558は、熱源重み付けと在宅率重み付けとを設定した後に、設定した熱源重み付け、在宅率重み付け、地域火災発生率、および属性情報に基づいて、火災発生率を推定する。
図11は、在宅率と保険料との関係の一例を示す図である。図11は、在・不在と、火災原因と、火災保険料と、適用できる割引との関係を示す。図11に示される例では、保険対象建物で、電気コンロが使用されていると推定された場合と、ガスコンロが使用されていると推定された場合について示される。
在宅率が低く、保険対象建物で電気コンロが使用され、且つ放火などの外的要因がない場合には、在宅率が低いため、電気コンロによる出火のリスクが低いと想定される。また、熱源が電気のため、火災リスクが低いと想定される。さらに、外的要因がないため、外的要因による火災リスクが低いと想定される。このため、在宅率重み付けと熱源重み付けとが低く設定される。在宅率重み付けと熱源重み付けとが低く設定されるため、火災発生率は低く推定され、火災保険料も安くなる。
さらに、熱源が電気であることによって、火災発生率が低くなる利点があり、この利点を火災保険料に反映させるために、火災保険料を割り引くようにしてもよい。図11には、この割引を、「熱源電化割引」と記載する。在宅率が低いことによって、火災発生率が低くなる利点があり、この利点を火災保険料に反映させるために、火災保険料を割り引くようにしてもよい。図11には、この割引を、「不在割引」と記載する。
在宅率が高く、保険対象建物で電気コンロが使用され、且つ放火などの外的要因が生じにくい場合には、在宅率が高いため火災リスクが高いと想定されるが、熱源が電気のため、火災リスクが低いと想定される。さらに、外的要因も生じにくいため、外的要因による火災リスクが低いと想定される。このため、在宅率重み付けが高く設定され、熱源の種別の重み付けが低く設定される。在宅率重み付けが高く設定されるが、熱源の種別の重み付けが低く設定されるため、火災発生率は低く推定され、火災保険料も安くなる。
さらに、熱源が電気であることによって、火災発生率が低くなる利点があり、この利点を火災保険料に反映させるために、火災保険料を割り引くようにしてもよい。図11には、この割引を、「熱源電化割引」と記載する。在宅率が高いことによって、火災発生率が高いが、火災が発生してもすぐに対応できる利点があり、この利点を火災保険料に反映させるために、火災保険料を割り引くようにしてもよい。図11には、この割引を、「在宅割引」と記載する。
在宅率が低く、保険対象建物でガスコンロが使用され、且つ放火などの外的要因がない場合には、在宅率が低いため、ガスコンロによる出火のリスクが低いと想定される。熱源がガスのため、火災リスクがあると想定される。さらに、外的要因がないため、外的要因による火災リスクが低いと想定される。このため、在宅率重み付けは低く設定されるが、熱源重み付けは高く設定される。在宅率重み付けは低く設定されるが、熱源重み付けは高く設定されるため、火災発生率はやや低く推定され、火災保険料もやや安くなる。
さらに、在宅率が低いことによって、火災発生率が低くなる利点があり、この利点を火災保険料に反映させるために、火災保険料を割り引くようにしてもよい。図11には、この割引を、「不在割引」と記載する。
在宅率が高く、保険対象建物でガスコンロが使用され、且つ放火などの外的要因が生じにくい場合には、在宅率が高いため火災リスクが高く、さらに熱源がガスのため、火災リスクがあると想定される。さらに、外的要因が生じにくいため、火災リスクが低いと想定される。このため、在宅率重み付けと熱源重み付けとが高く設定される。在宅率重み付けと熱源重み付けとが高く設定されるが、外的要因による火災リスクが低いため、火災発生率はやや低く推定され、火災保険料もやや安くなる。
さらに、在宅率が高いことによって、火災発生率が高いが、火災が発生してもすぐに対応できる利点があり、この利点を火災保険料に反映させるために、火災保険料を割り引くようにしてもよい。図11には、この割引を、「在宅割引」と記載する。
保険対象建物が空き家で、電気コンロおよびガスコンロの両方が使用されてなく、且つ放火などの外的要因が生じやすい場合には、熱源がないため、火災リスクがないと想定される。さらに、外的要因が生じやすいため、火災リスクが高いと想定される。保険対象建物が空き家である場合には、「建物の用途」を、「住宅物件」から「一般物件」へ変更する必要がある。「建物の用途」を、「住宅物件」から「一般物件」へ変更することによって、火災保険料が高くなる可能性があるが、迅速に変更することにより、「建物の用途」を変更することを失念したことによって、保険会社からの保険金の支払いが拒否されることを回避できる。
[火災保険料算出システムの動作]
図12は、実施形態に係る火災保険料算出システムの動作の一例を示すシーケンスチャートである。図12は、担当員が、端末装置300を操作することによって、火災保険料算出サーバ500へアクセスし、火災保険料算出サーバ500が、端末装置300からのアクセスに応じて、火災保険料試算画面を、端末装置300へ送信した後の動作を示す。端末装置300は、火災保険料算出サーバ500が送信した火災保険料試算画面を表示している。
ステップS201−ステップS209は、図8を参照して説明したステップS101−ステップS109を適用できる。
(ステップS210) 火災保険料算出サーバ500の在宅率推定部557は、取得部552が出力した過去の電気使用状況を示す情報に基づいて、保険対象建物に居住している人の在宅率を推定する。在宅率推定部557は、在宅率の推定結果を、火災発生率推定部558へ出力する。
(ステップS211) 火災保険料算出サーバ500の火災発生率推定部558は、取得部552が出力した火災発生率、および属性情報と、発電推定部554が出力した発電装置が設置されているか否かの判定結果と、熱源種別推定部556が出力した熱源の種別の推定結果と、在宅率推定部557が出力した在宅率の推定結果とに基づいて、火災保険の対象の建物の火災発生率を推定する。
ステップS212−ステップS214は、図8を参照して説明したステップS111−ステップS113を適用できる。
図12に示されるフローチャートにおいて、ステップS208、S209、およびS210はその順序を入れ替えてもよい。
前述した実施形態では、端末装置300が、火災保険料算出サーバ500へアクセスする場合について説明したが、この例に限られない。例えば、端末装置400が、火災保険料算出サーバ500へアクセスするようにしてもよい。さらに、二台の端末装置に限らず、三台以上の端末装置が、通信網50を介して、火災保険料算出サーバ500へ接続されてもよい。
前述した実施形態では、生活パターンの一例として、保険対象建物に、太陽光発電設備、蓄熱機器、燃料電池システムなどの発電装置が設置されているか否かの推定結果、保険対象建物に設置された熱源の種別が何であるかの推定結果、在宅率について説明したが、この例に限られない。例えば、生活パターンとして、電気使用量が急激に増加する時間などの過去の電気使用量から取得できるデータを使用してもよい。
前述した実施形態では、火災保険料算出サーバ500と、電力データサーバ200とが別々の装置である場合について説明したが、この例に限られない。例えば、火災保険料算出サーバ500と、電力データサーバ200とが一台の装置で実現されてもよい。
前述した実施形態では、熱源として、電気暖房、ガス暖房が推定される場合について説明したが、この例に限られない。例えば、電気調理器などが推定されてもよい。
前述した実施形態では、火災保険料算出サーバ500が、発電装置の有無の推定結果と熱源種別の推定結果と在宅率の推定結果とに基づいて、火災発生率を推定する場合について説明したが、この例に限られない。例えば、火災保険料算出サーバ500は、在宅率の推定結果に基づいて火災発生率を推定するようにしてもよいし、発電装置の有無の推定結果と在宅率の推定結果とに基づいて、火災発生率を推定するようにしてもよいし、熱源種別の推定結果と在宅率の推定結果とに基づいて、火災発生率を推定するようにしてもよい。
前述した実施形態では、端末装置300が、火災保険料算出サーバ500へアクセスすることによって、火災保険料算出サーバ500から、火災保険料の算出結果を取得する場合にいて説明したが、この例に限られない。例えば、コンピュータ装置に、前述した火災保険料算出サーバ500が実行する処理を実行させるアプリを用意し、端末装置300が、そのアプリをインストールする。そして、端末装置300が、インストールしたアプリを実行することによって、前述した火災保険料算出サーバ500と同様の処理を行うようにしてもよい。
前述した実施形態では、火災保険料算出サーバ500の在宅率推定部557が、所定の時間毎に、過去数時間の電力の変動量を求め、該過去数時間の電力の変動量に基づいて、在であるか不在であるかを判定する場合について説明したがこの例に限られない。例えば、在宅率推定部557は、過去数時間の電力ロードカーブより、最大値、最小値、平均値、分散といった変動量を算出、前日や一週間前との変動量の変化率を算出し、それぞれの変数に重みづけを行い、在不在を確率で推定するようにしてもよい。
実施形態に係る火災保険料算出システムによれば、火災保険料算出サーバ100は、電力データサーバ200から、火災保険の対象となる建物の所在地情報に基づいて、過去の電気使用状況を取得し、取得した過去の電気の使用状況に基づいて、発電装置の有無、熱源種別、在宅率などの契約者の世帯の生活パターンを推定する。そして、火災保険料算出サーバ100は、推定した契約者の世帯の生活パターンに基づいて、火災発生率を推定し、火災発生率の推定結果に基づいて、火災保険料を算出する。このように構成することによって、契約者の生活パターンに応じて、火災発生率を推定できるため、より契約者の生活パターンに応じた火災保険料を算出できる。
さらに、在宅率を推定し、推定した在宅率に基づいて、火災発生率を推定することによって、火災保険の満期が到来し、契約を更新するときなどに、これまでの在宅率に基づいて、火災保険料などを更新できる。さらに、長期不在などの契約者の状況を反映させて、火災保険料を算定できる。
以上、本発明の実施形態およびその変形例を説明したが、これらの実施形態およびその変形例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態およびその変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、組合せを行うことができる。これら実施形態およびその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれると同時に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
なお、上述の火災保険料算出サーバ、端末装置、および電力データサーバは内部にコンピュータを有している。そして、上述した各装置の各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリなどをいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
上述した実施形態において、火災保険料算出サーバ100および火災保険料算出サーバ500は火災保険料算出サーバの一例であり、発電推定部154および熱源種別推定部156と発電推定部554および熱源種別推定部556は生活パターン推定部の一例であり、火災発生率推定部158および火災発生率推定部558は火災発生率推定部の一例であり、火災保険料算出部160および火災保険料算出部560は演算部の一例であり、在宅率推定部557は在宅率推定部の一例である。
1…火災保険料算出システム、100、500…火災保険料算出サーバ、200…電力データサーバ、300、400…端末装置、102…CPU、104…ROM、106…RAM、108…通信I/F、110…記憶部、152、552…取得部、154、554…発電推定部、156、556…熱源種別推定部、158、558…火災発生率推定部、160、560…火災保険料算出部、162、562…出力部、557…在宅率推定部、1102…プログラム、1104…基本指標テーブル

Claims (6)

  1. 火災保険料を算出する火災保険料算出サーバであって、
    過去の電気の使用状況に基づいて、契約者の世帯の生活パターンを推定する生活パターン推定部と、
    前記生活パターン推定部が推定した前記契約者の世帯の前記生活パターンに基づいて、火災発生率を推定する火災発生率推定部と、
    前記火災発生率の推定結果に基づいて、火災保険料を算出する演算部と
    を備える、火災保険料算出サーバ。
  2. 過去の前記電気の使用状況に基づいて、前記契約者の前記世帯が在宅している割合を示す在宅率を推定する在宅率推定部
    を備え、
    前記火災発生率推定部は、前記在宅率の推定結果にさらに基づいて、前記火災発生率を推定する、請求項1に記載の火災保険料算出サーバ。
  3. 前記生活パターン推定部は、発電装置の有無を推定し、
    前記火災発生率推定部は、前記発電装置の有無の推定結果に基づいて、前記火災発生率を推定する、請求項1又は請求項2に記載の火災保険料算出サーバ。
  4. 前記生活パターン推定部は、熱源の種別を推定し、
    前記火災発生率推定部は、前記熱源の種別の推定結果に基づいて、前記火災発生率を推定する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の火災保険料算出サーバ。
  5. コンピュータ装置を用いて、火災保険料を算出する火災保険料算出方法であって、
    過去の電気の使用状況に基づいて、契約者の世帯の生活パターンを推定するステップと、
    前記契約者の世帯の前記生活パターンの推定結果に基づいて、火災発生率を推定するステップと、
    前記火災発生率の推定結果に基づいて、火災保険料を算出するステップと
    を実行させる、火災保険料算出方法。
  6. 火災保険料を算出するコンピュータ装置に、
    過去の電気の使用状況に基づいて、契約者の世帯の生活パターンを推定するステップと、
    前記契約者の世帯の前記生活パターンの推定結果に基づいて、火災発生率を推定するステップと、
    前記火災発生率の推定結果に基づいて、火災保険料を算出するステップと
    を実行させる、火災保険料算出プログラム。
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