JP7303358B1 - 判定方法、判定装置、管理装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

Figure 0007303358000001
【課題】 対象者に供給された電力供給量から、対象者が活動状態にあるか非活動状態にあるかを判定することに適した判定方法等を提供する。
【解決手段】 判定装置7は、判定時間帯において対象者が活動状態であるか非活動状態であるかを判定する。判定時間帯は、複数の判定区分時間帯を含む。閾値計算部49は、判定閾値を計算する。非活動状態判定部53は、判定時間帯において対象者が使用する消費部に供給された電力供給量の変化が判定閾値よりも大きい場合に、各判定区分時間帯において電力供給量が基準値よりも大きいならば、対象者が非活動状態であると判定し、判定時間帯のいずれかに電力供給量が基準値よりも小さくなるものが存在するならば、前記対象者が活動状態であると判定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、判定方法、判定装置、管理装置及びプログラムに関し、特に、判定時間帯において対象者が活動状態であるか非活動状態であるかを判定する判定方法等に関する。
賃貸業者が高齢者の入居者を受け入れた場合に、特に独居の高齢者は孤独死による物件価値低下のリスクがある。特許文献1には、高齢者などの被験者の活動を検知センサで検知して、被験者の日常の生活活動度を評価することが記載されている。
特許文献2にあるように、出願人は、消費者が使用した電力使用量から、消費者の健康状態を推定することを提案した。
特開2002-170181号公報 特開2015-060560号公報
しかしながら、特許文献1にあるように、検知センサなどを生活空間に導入することは、プライバシーの観点から忌避されることが多い。
また、特許文献2には、対象者の活動を評価することは記載されていない。
よって、本願発明は、対象者に供給された電力供給量から、対象者が活動状態にあるか非活動状態にあるかを判定することに適した判定方法等を提供することを目的とする。
本願発明の第1の側面は、判定時間帯において対象者が活動状態であるか非活動状態であるかを判定する判定方法であって、前記判定時間帯は、複数の判定区分時間帯を含み、情報処理装置が備える閾値計算部が判定閾値を計算する判定閾値計算ステップと、情報処理装置が備える非活動状態判定部が、前記判定時間帯において前記対象者が使用する消費部に供給された電力供給量の変化が判定閾値よりも大きい場合に、前記各判定区分時間帯において電力供給量が基準値よりも大きいならば、前記対象者が非活動状態であると判定し、前記判定時間帯のいずれかに電力供給量が基準値よりも小さくなるものが存在するならば、前記対象者が活動状態であると判定する判定ステップを含む。
本願発明の第2の側面は、第1の側面の判定方法であって、前記判定時間帯は、第1判定区分時間帯群と、第2判定区分時間帯群を含み、前記第1判定区分時間帯群は、複数の判定区分時間帯を含み、前記第2判定区分時間帯群は、複数の判定区分時間帯を含み、前記第1判定区分時間帯群に含まれる複数の判定区分時間帯と前記第2判定区分時間帯群に含まれる複数の判定区分時間帯は、少なくとも一つは異なり、前記判定ステップにおいて、前記非活動状態判定部は、前記判定時間帯において前記消費部に供給された電力供給量の変化が判定閾値よりも小さい場合に、前記第1判定区分時間帯群における電力供給量と前記第2判定区分時間帯群における電力供給量を比較して電力供給量の変化が存在するならば、前記対象者が活動状態であると判定する。
本願発明の第3の側面は、第1又は第2の側面の判定方法であって、情報処理装置が備える記憶部は、気温と対応させて、前記消費部に供給された電力供給量の履歴を記憶し、最大気温値及び最小気温値を、それぞれ、電力供給量の履歴が対応する気温の最大値及び最小値とし、前記判定閾値計算ステップにおいて、前記閾値計算部は、電力供給量の履歴が対応する対象気温のそれぞれに対応する前記判定閾値を、各対象気温に対応する対象気温帯における電力供給量の履歴から計算し、前記対象気温帯は、対応する前記対象気温を含み、その幅は、前記最大気温値と前記最小気温値の幅の半分よりも短い。
本願発明の第4の側面は、第1から第3のいずれかの側面の判定方法であって、前記非活動状態判定部は、前記消費部が特定時間帯に動作する特定時間帯装置を含む場合に、前記特定時間帯に供給された前記電力供給量を除いて判定する。
本願発明の第5の側面は、判定時間帯において対象者が非活動状態であるか否かを判定する判定装置であって、前記判定時間帯は、複数の判定区分時間帯を含み、前記判定時間帯において前記対象者が使用する消費部に供給された電力供給量の変化が判定閾値よりも大きい場合に、前記各判定区分時間帯において電力供給量が基準値よりも大きいならば、前記対象者が非活動状態であると判定する非活動状態判定部を備える。
本願発明の第6の側面は、第5の側面の判定装置が対象者を非活動状態であると判定した場合に、前記対象者が非活動状態であることを表示する表示部を備える管理装置である。
本願発明の第7の側面は、コンピュータを、第1から第4のいずれかの側面の非活動状態判定部として機能させるためのプログラムである。なお、本願発明を、第7の側面のプログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体として捉えてもよい。
本願発明の各側面によれば、気温によって動作するエアコンなどによって電力供給量は増減することが多いところ、電力供給量による判定に加えて、電力供給量が十分に低い状態が存在することを加味して判定することにより、対象者が活動状態にあるか非活動状態にあるかを精度よく判定することができる。
さらに、本願発明の第2の側面などによれば、電力供給量が全体的に少ない傾向にある対象者であっても、全体としての電力供給量の変化に着目して、対象者が活動状態にあるか非活動状態にあるかを精度よく判定することができる。
さらに、本願発明の第3の側面などによれば、電力供給量を評価するための判定閾値を、気温に対して局所的に評価して、適切に設定することができる。
さらに、本願発明の第4の側面によれば、対象者が深夜電力などを使用する特定時間帯装置を使用していても、その時間帯を除いて判定することにより、対象者が活動状態にあるか非活動状態にあるかを精度よく判定することができる。
本願発明の実施の形態に係る判定システムの構成の一例を示すブロック図である。 処理部35の動作の概要を説明するための図である。 判定閾値の設定を説明するための第1図である。 判定閾値の設定を説明するための第2図である。 非活動状態判定部53の動作の一例を示すフロー図である。 特定時間帯装置を含む場合の電力供給量の一例を示す。 図5のステップSTB5の判定処理の具体的な一例を示すフロー図である。 (a)電力供給量が少ないときの誤検知の一例と、(b)非活動状態と低消費状態の移動平均値のヒストグラムを示す。 エアコンをつけたまま長期入院した例を説明するための図である。 本願発明の実施の形態に係る判定システムの構成の他の一例を示すブロック図である。 図10の判定システム61における通知に関する動作の一例を示すフロー図である。 図10の判定システム61における通知に関する動作の他の一例を示すフロー図である。
以下、図面を参照して、本願発明の実施例について述べる。なお、本願発明の実施の形態は、以下の実施例に限定されるものではない。
図1は、本願発明の実施の形態に係る判定システムの構成の一例を示すブロック図である。
判定システム1は、消費部3(本願請求項の「消費部」の一例)と、スマートメーター5と、判定装置7(本願請求項の「判定装置」の一例)と、管理装置9(本願請求項の「管理装置」の一例)を備える。
消費部3は、対象者が使用する電気機器であり、電力会社などから電力(電気)の供給を受けて電力を消費して動作する。ここで、対象者は、例えば一名から数名程度の少人数で生活していることを想定する。消費部3は、ほとんどが、対象者が生活する室内・ベランダ・庭などに置かれている。消費部3は、生活機器11と、空調装置13と、特定時間帯装置15(本願請求項の「特定時間帯装置」の一例)を備える。
生活機器11は、例えばテレビなどであり、対象者のオンの操作によって動作し、オフの操作によって動作を停止する。生活機器11は、オフの状態では、通常、消費電力はないか、待機電力などのように消費電力は極めて少ない。
空調装置13は、例えばエアコンであり、対象者が指定する設定温度になるように室温を調整する。空調装置13は、室温を測定する温度測定部17と、測定された室温が設定温度となるように、例えば排出する空気の温度を高くしたり低くしたりして室温を制御するための室温制御部19を備える。室温制御部19は、通常、測定された室温と設定温度との差が大きいと消費電力が大きく、差が小さいと消費電力が少ない。夏や冬の時季には気温と設定温度との差が大きく、消費電力が大きくなる傾向にある。消費部3に供給される電力供給量のうち、室温制御部19に供給されるものが占める割合が増える。そのため、気温が高かったり低かったりする時季には、室温制御部19に供給される電力供給量によって、消費部3全体に供給される電力供給量が大きく影響をうける傾向にある。
特定時間帯装置15は、例えば深夜電力を利用してお湯を沸かす給湯装置などであり、動作する時間帯が原則として決まっているものである。本実施例では、この時間帯を「特定時間帯」という。特定時間帯装置15は、電力を使用してお湯を沸かすなどの動作を行う電力使用部21と、特定時間帯となったか否かを判断して、特定時間帯に電力使用部21を動作させる動作時間制御部23を備える。
スマートメーター5は、消費部3に供給された電力供給量を測定する。スマートメーター5は、通信機能を有し、一定時間間隔で(通常は30分ごとに)測定した電力供給量を送配電事業者に自動で送信する機能を有する。本実施例では、この間隔を「判定区分時間帯」(本願請求項の「判定区分時間帯」の一例)という。送配電事業者は、スマートメーター5から受信した電力供給量を小売電気事業者などに通知する。スマートメーター5は、消費部3に電力を供給する供給部25と、供給部25が供給した電力供給量を測定する測定部27と、測定された電力供給量を一定時間間隔で送信する送信部29を備える。
判定装置7は、判定時間帯において対象者が活動状態であるか非活動状態であるかを判定する。判定装置7は、通信部31と、記憶部33と、処理部35を備える。
通信部31は、各種データを受信する受信部37と、管理装置9に判定の結果を通知する通知部39を備える。
記憶部33は、例えばメモリやハードディスクなどのように、データを記憶するための装置であり、基準値記憶部41と、使用量履歴記憶部43と、気温履歴記憶部45と、閾値記憶部47を備える。
処理部35は、例えばプロセッサなどのように情報処理を行うための装置であり、閾値計算部49と、区間計算部51と、非活動状態判定部53(本願請求項の「非活動状態判定部」の一例)を備える。なお、この例では一つの判定装置7が各部を備えるが、異なる情報処理装置が各部を備えるものなどであってもよい。
図1を参照して、受信部37は、スマートメーター5で測定された電力供給量を受信する。受信部37は、スマートメーター5が測定した電力供給量をスマートメーター5から直接受信してもよく、送配電事業者や小売電気事業者などが管理するサーバなどを経由して受信してもよい。
また、受信部37は、外部サーバで管理されている気温のデータを受信する。受信部37は、記憶部33の使用量履歴記憶部43及び気温履歴記憶部45に、電力供給量の履歴と気温を対応づけて記憶する。
基準値記憶部41は、対象者が消費部3の機器・装置(特に空調装置13)を操作して、消費電力が少ないオフ状態とした時間帯があるか否かを判断するための基準値を記憶する(図7のステップSTC7参照)。
閾値記憶部47は、気温と対応して、閾値計算部49が計算した判定閾値を記憶する。
区間計算部51は、例えば、判定時間帯(例えば1日など)における電力供給量の計算や、複数の判定区分時間帯における移動平均処理(図7のステップSTC3参照)などのように、一つ又は複数の判定区分時間帯での電力供給量を利用した計算をする。
非活動状態判定部53は、判定時間帯において、対象者が活動状態であったか、非活動状態であったかを判定する。通知部39は、例えば、非活動状態判定部53が複数の判定時間帯で続けて対象者が非活動状態であったと判定した場合に、管理装置9に、対象者が異常状態にあると判定された結果を通知する。
管理装置9は、判定装置7による判定の結果を受信する通知受信部55と、判定の結果を表示する表示部57を備える。
図2を参照して、処理部35の動作の概要を説明する。以下では、判定時間帯は1日であり、判定区分時間帯は30分であるとする。そのため、判定時間帯である1日には、48個の電力供給量のデータが存在する。区間計算部51は、この48個のデータから、1日における電力供給量の変化を示す値として標準偏差を計算する。通知部39は、非活動状態判定部53が3日続けて対象者が非活動状態にあると判定した場合に、対象者が異常状態にあると判定するとする。
電力供給量は、対象者の活動量に応じて増減すると考えられる。そのため、対象者の活動が大きければ1日での電力供給量の変化が大きくなり、活動者の活動が小さければ1日での電力供給量の変化が小さくなることが期待される。
また、一般的に、電力供給量は、気温に応じて増減する。
ラインL1は、各温度に対応して設定された判定閾値を示す。非活動状態判定部53は、基本的には、判定対象日における電力供給量の変化を示す標準偏差が、判定対象日の気温においてラインL1よりも大きいならば対象者が活動状態にあると判定し、ラインL1よりも小さいと対象者が非活動状態にあると判定することにより、活動者が活動状態か非活動状態かを判定することができると期待される。
判定閾値は、対象者の生活習慣などに応じて、対象者ごとに設定する必要がある。閾値計算部49は、気温に応じて、対象者の電力供給量の変化の履歴からラインL1を設定する。ただし、エリアA1にあるように、外出時などで電力供給量の変化はほとんど生じない日が存在する。そのため、閾値計算部49は、このようなほとんど変化のないデータを除外して判定閾値を設定する。
発明者らが実際に計測されたデータを用いて判定した場合に、1,469件は対象者が正常である(活動状態である)ことを適切に判定し、2件の異常(入院1件、長期出張1件)について、対象者が非活動状態であることを適切に判定した。しかしながら、長期入院時にエアコンをつけた状態であったときに、気温変化に応じたエアコンの電力消費の変化によって電力供給量の変化が生じて、対象者が正常である(活動状態である)と誤判定した場合があった。また、対象者が電力をあまり使用しない場合に、電力消費量の変化が小さく、対象者が正常であるのに異常であると判定した誤検知が9件生じた。
判定の精度を向上させるためには、まず、判定閾値を適切に設定することが必要となる。この点について、図3及び図4を参照して具体的に説明する。
さらに、例えばエアコンや深夜電力を使用する給湯器のように、1日において対象者の活動によらずに電力供給量を大きく変化させる機器が存在することを考慮した判定が必要となる。また、対象者の使用電力量が少ない場合にも、適切に判定することが必要となる。これらの点については、図5から図9を参照して具体的に説明する。
図3~図9を使って説明する対応によって、誤判定が生じなくなった。
図3を参照して、閾値計算部49の動作の一例を説明する。図3は、閾値計算部49における処理の一例を示すフロー図である。
閾値計算部49は、記憶部33の使用量履歴記憶部43及び気温履歴記憶部45から、電力供給量及びこれに対応する気温の履歴のデータを読み出す(ステップSTA1)。ここで、消費部3に特定時間帯装置15が存在する場合には、特定時間帯のデータを除く。各気温に対応する電力供給量の履歴から、判定閾値を計算する(ステップSTA2)。
図4を参照して、図3の判定閾値を計算する処理の具体的な一例を説明する。
図2では、すべての気温を対象にして一つの近似曲線を計算して、ラインL1としていた。消費電力量は、気温が高くなったり低くなったりすると多くなり、中間的な温度では少なくなる。そこで、近似曲線は二次曲線を選択していた。
しかしながら、気温が高いときと気温が低いときで同じ近似曲線を使用すると、例えば冬の電力供給量が夏の判定閾値に影響してしまうように判定閾値が安定しない。一般的に、対象者の生活習慣は、気温が高いときと気温が低いときでは、大きく異なる。また、中間的な温度帯で、正常時データよりも上に判定閾値が設定されたり、判定閾値が大きく下回って設定されたりしていた。そこで、ある気温での判定閾値を計算するときには、その前後2℃程度の値を利用して、局所的に判定閾値を計算することにより、各気温での判定閾値の値を安定させて、非活動状態判定部53の判定の精度を向上させることができる。
具体的には、閾値計算部49は、一日ごとに、各日の電力供給量の増減を表す指標として標準偏差をプロットする。そして、閾値計算部49は、気温1℃ごとに信頼区間を算出する。信頼区間は、各気温の最大最小のデータ範囲の95%とした。そして、閾値計算部49は、各対象温度に対して、上下2℃も含めた対象気温帯(対象気温帯には、併せて5℃の気温が含まれる)の電力供給量の変化を示す標準偏差によって近似線を求める。図4(a)は、各気温で求められた近似線を示す。そして、閾値計算部49は、各近似線から、全体としての近似曲線を求める。図4(b)は、求められた近似曲線を示す。例えば各気温における近似線が接するように近似曲線を求めてもよい。閾値計算部49は、記憶部33の閾値記憶部47に、判定閾値として、求めた近似曲線を記憶する。
閾値計算部49が近似閾値を求めるときに使用する対象気温帯の温度の幅は、例えば、気温の履歴における最大温度と最小温度の幅の半分未満である。これにより、高い気温での消費電力量の標準偏差が、低い気温での判定閾値を求めるときの影響を小さくできる。同様に、低い気温での消費電力量の標準偏差が、高い気温での判定閾値を求めるときの影響を小さくできる。
図5は、非活動状態判定部53の動作の一例を示すフロー図である。
非活動状態判定部53は、記憶部33の使用量履歴記憶部43及び気温履歴記憶部45から、対象者が活動状態か非活動状態かを判定する判定対象日(本願請求項の「判定時間帯」の一例)の気温と電力供給量の履歴を読み出す(ステップSTB1)。非活動状態判定部53は、消費部3に特定時間帯装置15が含まれているか否かを判定し(ステップSTB2)、含まれているならば特定時間帯での電力供給量を除いて(ステップSTB3)、ステップSTB4に進む。含まれていないならば、ステップSTB4に進む。
図6は、特定時間帯装置を含む場合の電力供給量の一例を示す。各行は一日の電力供給量を示す。各行では、左から、30分ごとの電力供給量を示す。着色は、電力供給量が少ないほど薄く、電力供給量が多いほど濃い。最も左の数値は、0時から0時半までの電力供給量である。以下、1時まで、1時半まで、の各判定区分時間帯での電力供給量が続き、最も右の数値は、23時半から24時までの電力供給量である。図8及び図9も同様である。
深夜の時間帯(エリアA2)において深夜電力を利用して特定時間帯装置が動作するために、色が濃くなっており、電力供給量が大きく増加している。この時間帯での電力供給量を含めると、標準偏差の値は、利用者の活動との関係性が弱まってしまう。そのため、特定時間帯装置が存在する場合には、これが動作する時間帯の電力供給量を除いて判定を行う。
図5のステップSTB4において、非活動状態判定部53は、必要であれば、電力供給量の各データのデータ処理を行う。本実施例では、30分ごとの測定値をそのまま使用するため、特別なデータ処理は行わない。
非活動状態判定部53は、判定対象日に対象者が非活動状態か活動状態かの判定を行う(ステップSTB5)。
通知部39は、非活動状態判定部53が、3日連続で非活動状態と判定したか否かを判断する(ステップSTB6)。3日連続では非活動状態と判定していないならば、処理を終了する。非活動状態判定部53が3日連続で非活動状態と判定したならば、通知部39は対象者が異常状態であると判定し、管理装置9に判定の結果を通知して、管理装置9の表示部57に対象者に異常状態が生じたことを表示させる。管理装置9は、例えば、対象者が入居している部屋を管理する不動産業者の従業員が操作するものであり、従業員は、対象者が異常状態であると判定されたことを認識して、対象者に電話などでの連絡を試みることができる。例えば電化製品を使用したままで長期入院したり、孤独死などが生じたりしたとしても、従業員が短期間で対応することができる。
図7は、図5のステップSTB5の判定処理の具体的な一例を示すフロー図である。
区間計算部51は、判定対象日における電力供給量の標準偏差を計算する(ステップSTC1)。非活動状態判定部53は、標準偏差が判定閾値を超えるか否かを判断する(ステップSTC2)。
標準偏差が判定閾値を超えないならば、区間計算部51は、移動平均処理を行う(ステップSTC3)。そして、非活動状態判定部53は、一日における異なる時間帯を比較して、使用量の変化があるか否かを判断する(ステップSTC4)。変化がないならば対象者は非活動状態であると判定する(ステップSTC5)。変化があるならば対象者は活動状態であると判定する(ステップSTC6)。
図8(a)は、電力供給量が少ないときの誤検知の一例である。エリアA3の3日間(144個のデータ)において、電力供給量は、3か所で0.2であったものの、ほとんどが0か0.1であり、標準偏差が極めて低くなり、異常と判定された。
しかしながら、図8(a)を全体としてみれば、0時から12時までの電力供給量は少なく、12時から24時までの電力供給量が多い傾向が認められる。各判定区分時間帯での電力供給量が少なくても、全体としてみれば電力供給量が多い時間帯と少ない時間帯が存在する。
そこで、30分値に代えて、30分値の前後2コマを含めた計5コマの移動平均を用いて判定する。例えば、7:00の値は、6:00、6:30、7:00、7:30、8:00の値の平均値とする。そうすると、移動平均値の標準偏差は、1日目が0.046、2日目が0.062、3日目が0.045であった。図8(b)は、非活動状態である場合(ヒストグラムH1)と、活動状態であるが低消費である場合(ヒストグラムH2)の移動平均値のヒストグラムを示す。非活動状態の標準偏差は、そのほとんどが0.015以下であった。それに対して、活動状態であるが低消費である場合には、そのピークは0.015よりも大きかった。そのため、対象者が活動状態であれば、3日のうちの1日は移動平均の標準偏差が0.015よりも大きくなることが期待される。移動平均の標準偏差が0.015以下の日が3日続いたのであれば、対象者は非活動状態である可能性が高い。図8(a)の場合には、いずれも0.015よりも大きく、活動状態であると評価できる。このように、計測値それ自体を使用することに代えて、連続して計測された複数の計測値から計算されて得られる計算値を利用して評価することにより、電力供給量が少ないことに起因する判断の誤りを回避することができる。なお、移動平均に代えて、加重移動平均値などを利用してもよい。
図7において、標準偏差が判定閾値を超えるならば、非活動状態判定部53は、一日における48個の電力供給量の測定値の少なくとも一つが、記憶部33の基準値記憶部41に記憶された基準値未満であるか否かを判断する(ステップSTC7)。基準値は、例えば0.1である。少なくとも一つの電力供給量が基準値未満である(すなわち、0である)ならば、対象者は活動状態であると判定する(ステップSTC8)。いずれの電力供給量も基準値以上である(すなわち、いずれの測定値も0.1以上であって、0となる測定値がない)ならば、対象者は非活動状態であると判定する(ステップSTC9)。
ステップSTC7~STC9について、非活動状態判定部53は、対象者の活動の大小が電力供給量の増減と関連することを前提に、電力供給量の大きさで対象者の活動を評価しがちである。しかしながら、例えばエアコンは、サーモスタットのようなオンオフ制御ではなく、近年、極めて細やかな制御をするようになり、気温の上下動に応じて電力供給量が細やかに増減する。そのため、特に気温が高くなったり低くなったりする時季には、エアコンの電力供給量が消費部の電力供給量の多くを占め、一般機器の電力消費量の占める割合が減る。そのため、エアコンの電力供給量の細やかな増減によって、電力供給量から対象者の活動を読み取ることが困難になる。
発明者らは、対象者が活動状態であれば、3日程度の間に30分ほどはエアコンを停止する時間帯が存在することに着目した。対象者がエアコンをオフにすると、通常、一般機器の使用も少なく、消費部は全体として消費する電力の量が極めて低くなる。いわば、対象者が活動状態にあることを、対象者がエアコンを含めた機器の電源をオフにして、電力消費量を極めて少なくする時間帯があることにより検出するという逆転の発想により判定することができる。
図9は、エアコンをつけたまま長期入院した例を示す。エリアA4では、正常な状態で生活していた。しかしながら、エアコンをつけたまま外出し、外出先でケガをしてしまって入院し、エリアA5では、エアコンをつけたまま、長期間部屋にいない状態となった。エリアA5では、気温の上下動によってエアコンが動作して電力供給量が増減し、電力消費量の標準偏差が判定閾値よりも大きくなってしまっている。
エリアA4とエリアA5を比較すると、エリアA4では、電力供給量が0となる時間帯が存在する。活動状態では、3日程度の間に30分程度はエアコンを切ることが認められる。他方、エリアA5では、いずれの時間帯でも0.1以上の値となっている。そこで、判定閾値による判断に加えて、電源がオフとなる時間帯を検出することにより、エリアA5のように対象者が非活動状態であってもエアコンが電力供給量を増減させている場合に、対象者が非活動状態であることを検出することができる。
図10から図12を参照して、本願発明の通知に関する処理の他の例について説明する。この例では、連絡は、活動状態か否かを判定する対象である対象者、及び、管理者に加えて、対象者とは生活環境を異にするが日常的に対象者に連絡をすることができる関係者に対して行われる。例えば、管理者は不動産業者である。対象者は高齢者であり、管理者との間で賃貸契約を締結して賃貸物件に住んでいる。関係者は、高齢者の子などの親族であり、高齢者が入居する賃貸物件とは異なる居住地で生活しているが、高齢者との間で日常的に連絡をすることが可能な者である。
図10は、本願発明の実施の形態に係る判定システム61の構成の他の一例を示すブロック図である。
判定システム61は、第1消費部63と、スマートメーター65と、第2消費部67と、判定装置69と、管理装置71を備える。
第1消費部63及びスマートメーター65は、それぞれ、図1の消費部3及びスマートメーター5に対応し、同様の構成であって、同様に動作する。すなわち、第1消費部63は、対象者が使用する複数の電気機器であり、電力会社などから電力(電気)の供給を受けて電力を消費して動作する。スマートメーター65は、第1消費部63に供給された電力供給量を測定する。スマートメーター65は、通信機能を有し、一定時間間隔で(通常は30分ごとに)測定した電力供給量を送配電事業者に自動で送信する機能を有する。
図10の第1消費部63は、図1の消費部3の構成に加えて、判定装置69からの連絡を受信して対象者がこの連絡に応答するための第1通知受信部73を備える。第1通知受信部73は、例えば、固定電話や、通話機能を備えるスマートフォンなどである。対象者は、例えば、判定装置69から自動電話連絡(オートコール)があると、これに応答することができる。
第2消費部67は、関係者が使用する電気機器である。第2消費部67は、第2通知受信部75を備える。第2通知受信部75は、例えばメール、SMS(ショート・メッセージ・サービス)などである。これは、判定装置69から第2通知受信部75に連絡をした場合に、関係者は、この通知に対して、一定の作業を行うことにより応答するものである。関係者からの連絡は、対象者の状態を確認した後に行う必要があるため、時間が必要である。そのため、関係者からの連絡には、関係者が確認作業をできる時間的自由を確保するとともに、応答までの時間的余裕を与えるために、一定の作業を行うことを求める。
判定装置69は、通信部77と、記憶部79と、処理部81を備える。通信部77、記憶部79及び処理部81は、それぞれ、図1の通信部31、記憶部33及び処理部35と同様の構成であり、同様に動作する。
通信部77は、受信部83と、通知部85と、通知停止部87を備える。受信部83及び通知部85は、図1の受信部37及び通知部39と同様に動作する。通知部85は、第1通知受信部73、第2通知受信部75及び管理装置71に対して通知を行い、必要に応じて第1通知受信部73及び第2通知受信部75における応答を受信する。通知停止部87は、管理装置71の指示によって通知部85が通知しない状態にするとともに、管理装置71の指示によって通知部85が通知する状態に戻す。さらに、管理装置71の指示によって通知部85が通知しない状態にした後に、非活動状態判定部89が対象者が活動状態であると判定することが複数続いた場合に、管理装置71の指示がなくとも通知部85が通知する状態に戻す。
処理部81は、図示を省略する閾値計算部及び区間計算部と、非活動状態判定部89を備える。非活動状態判定部89は、図7などを参照して具体的に説明した処理などを用いて、スマートメーター65による測定結果を利用して、対象者が活動状態にあるか、非活動状態にあるかを判定する。
管理装置71は、管理者が操作する情報処理装置である。管理装置71は、第3通知受信部91と、表示部93と、通知状態管理部95を備える。第3通知受信部91は、図1の通知受信部55と同様に、判定装置69による判定の結果を受信する。表示部93は、図1の表示部57と同様に、管理者に対して判定の結果を表示する。管理者は、不動産業者などのように業務として賃貸物件を管理しているため、判定装置69は、管理装置71に対して、不動産管理業務が必要となる範囲で情報を伝える。
通知状態管理部95は、管理者の操作に応じて、判定装置69の通知停止部87に対して、通知部85が通知しない状態にする指示をしたり、通知する状態に戻す指示をしたりする。管理者は、例えば、対象者及び/又は関係者からの連絡によって、対象者が旅行や入院などによって長期外出中のために賃貸物件において非活動状態が続くことが予想される場合などに、管理装置71の入出力部を操作して、通知状態管理部95は、管理者の操作に応じて、判定装置69の通知停止部87に対して、通知部85が通知しない状態にする指示をする。また、管理者は、対象者及び/又は関係者からの連絡によって、対象者が賃貸物件に帰って活動状態となることが予想される場合などに、管理装置71の入出力部を操作して、通知状態管理部95は、管理者の操作に応じて、判定装置69の通知停止部87に対して、通知部85が通知する状態に戻す指示をする。
図11は、図10の判定システム61における通知に関する動作の一例を示すフロー図である。この例では、判定時間帯は1日であり、判定区分時間帯は30分であるとする。
通知部85は、非活動状態判定部89が、対象者が非活動状態と判定したか否かを判断する(ステップSTD1)。非活動状態判定部89が、対象者が非活動状態と判定していない(すなわち、対象者が活動状態と判定した)ならば、非活動状態と判定するまで待機する。
ステップSTD1で、通知部85は、非活動状態判定部89が、対象者が判定時間帯(例えば前日)に非活動状態と判定したならば、直前の判定時間帯(例えば、前々日)において、非活動状態判定部89が、対象者が活動状態と判定したか否かを判断する(ステップSTD2)。通知部85は、直前の判定時間帯(前々日)において非活動状態判定部89が対象者が活動状態と判定したならばステップSTD3に進む。通知部85は、直前の判定時間帯(前々日)において非活動状態判定部89が対象者が非活動状態と判定したならばステップSTD10に進む。
ステップSTD3において、通知部85は、第1通知受信部73に連絡をする。具体的には、例えば、自動電話連絡(オートコール)をする。対象者が受話器を操作して応答すると、通知部85は、対象者が活動状態であることを確認し(ステップSTD4においてYESの判断をする)、ステップSTD9に進む。対象者が受話器を操作せずに応答が確認できないならば、通知部85は、対象者が活動状態であることが確認できず(ステップSTD4においてNOの判断をする)、ステップSTD5に進む。
ステップSTD5において、通知部85は、第1通知受信部73による確認を第1設定回数(例えば2回)行ったか否かを判断する。第1設定回数行っていないならば、ステップSTD3に戻り、第1設定回数の確認を行う。第1設定回数の確認を行ったならば、ステップSTD6に進む。例えば2回であれば、8時半ころのテレビドラマの終了時刻の頃に最初の確認を行い、その後、10時頃に再度の確認を行う。対象者の年齢層から、その生活パターンで在宅の可能性が高い時間帯と、一般的に起床していることが期待される時間帯に再度の確認を行うためである。受話器を操作するという対象者に慣れた操作によって、その活動状態を確認することができる。
ステップSTD6において、通知部85は、第2通知受信部75に連絡をする。具体的には、例えば、メールとSMSによって連絡をする。関係者は、対象者に連絡して対象者が活動状態にあることを確認し、通知部85に対して、メール又はSMSの返信として応答の連絡をする。通知部85は、関係者から対象者が活動状態であるとの連絡をうけることにより対象者が活動状態であることを確認し(ステップSTD7においてYESの判断をする)、ステップSTD9に進む。関係者からの応答が確認できないならば、通知部85は、対象者が活動状態であることが確認できず(ステップSTD7においてNOの判断をする)、ステップSTD8に進む。
ステップSTD8において、通知部85は、第2通知受信部75による確認を第2設定回数(例えば1回)行ったか否かを判断する。第2設定回数行っていないならば、ステップSTD6に戻り、第2設定回数の確認を行う。第2設定回数の確認を行ったならば、ステップSTD1に戻る。例えば1回であれば、昼頃に連絡をする。対象者が一時的な外出をしているならば、関係者が午後に連絡をとる時間帯があるためである。関係者は、メール又はSMSに回答するため、対象者に確認できる時間を確保することができる。
ステップSTD9において、第1通知受信部73又は第2通知受信部75によって対象者が活動状態にあることを確認できたならば、非活動状態判定部89による判定結果を修正し、判定時間帯(例えば前日)に活動状態と判定したこととする。そして、ステップSTD1に戻る。
ステップSTD10において、通知部85は、第2通知受信部75に連絡をする。通知部85は、関係者から対象者が活動状態であるとの連絡をうけることにより対象者が活動状態であることを確認し(ステップSTD11においてYESの判断をする)、ステップSTD9に進む。関係者からの応答が確認できないならば、通知部85は、対象者が活動状態であることが確認できず(ステップSTD11においてNOの判断をする)、ステップSTD12に進む。
ステップSTD12において、通知部85は、第2通知受信部75による確認を第3設定回数(例えば1回)行ったか否かを判断する。第3設定回数行っていないならば、ステップSTD10に戻り、第3設定回数の確認を行う。第3設定回数の確認を行ったならば、ステップSTD13に進む。例えば1回であれば、8時半頃に連絡をする。関係者が対象者に連絡をとる時間帯を確保するためである。
ステップSTD13において、通知部85は、非活動状態判定部89が対象者が非活動状態であると判定したことが第4設定回数(例えば3回)続いたか否かを判断する。第4設定回数続いていないならば、ステップSTD1に戻る。第4設定回数続いたならば、通知部85は、第3通知受信部91に、対象者が非活動状態であることが続いていることを通知し(ステップST14)、管理者による確認を促す。
本願発明を、第1から第7のいずれかの側面に加えて、又は、これらの側面とは別に、次のように捉えることができる。
判定時間帯において対象者が活動状態であるか非活動状態であるかを判定する判定方法であって、
判定装置が対象者が非活動状態にあると判定したならば、
判定装置が備える通知部は前記対象者が使用する第1通知受信部に対して連絡をして前記対象者が応答することにより前記対象者が活動状態にあると判断し、
前記通知部は、前記第1通知受信部に対して連絡をしても前記対象者が応答しないならば、前記対象者とは異なる関係者が使用する第2通知受信部に対して連絡をして前記関係者が返信することにより前記対象者が活動状態にあると判断し、
前記通知部は、前記第1通知受信部及び前記第2通知受信部による連絡によっては前記対象者が活動状態にあることの確認ができないならば、管理者が使用する管理装置に対して対象者が非活動状態であると判定されたことを連絡する、判定方法。
図12は、図10の判定システム61における通知に関する動作の他の一例を示すフロー図である。この例では、判定時間帯は1日であり、判定区分時間帯は30分であるとする。図12は、通知状態管理部95が、通知停止部87に対して、対象者が長期外出中のために非活動状態が続くとして、通知部85による通知を停止するように指示し、その指示が解除されていない状態での動作の一例である。
一般に、長期外出が始まるタイミングでは、管理者は、対象者及び/又は関係者から事前に連絡があることが多く、また、非活動状態が続くために管理者が対象者及び/又は関係者に連絡をして確認することができる。
退院などによって長期外出状態が解消したタイミングでは、日常生活に戻るために忙しく、対象者も関係者も管理者に連絡をすることが難しかったり忘れたりすることが多い。しかし、対象者が長期外出中でも、関係者が着替えを取りに行くなど、一時的に活動状態になることはある。そのため、第1消費部63において活動状態が検出されたことをもって、直ちに、対象者の長期外出状態が解消したと判断することもできない。
図12を参照して、通知停止部87は、通知状態管理部95により通知部85による通知を停止するように指示され、その指示が解除されていない状態とする。なお、通知部85による通知を停止するように指示されていない状態であったり、その指示が解除されている状態であったりすれば、通知部85は、非活動状態判定部89による判定結果に応じて通知を行う。
通知停止部87は、非活動状態判定部89が、対象者が非活動状態であると判定したか否かを判定する(ステップSTE1)。非活動状態判定部89が、対象者が非活動状態であると判定したならば、通知停止部87は、通知部85に対して、通知に関する処理をさせないように制御し(ステップSTE5)、ステップSTE1に戻る。
非活動状態判定部89が、対象者が非活動状態でない(すなわち、対象者が活動状態である)と判定したならば、通知停止部87は、第5設定回数(例えば3回)連続して、対象者が活動状態であると判定されたか否かを判定する(ステップSTE2)。第5設定回数連続しては活動状態であると判定されていないならば、ステップSTE1に戻る。第5設定回数連続して活動状態であると判定されたならば、通知停止部87は、通知部85による通知を停止する指示が解除されたものとし(ステップSTE3)、第3通知受信部91にその旨を通知して管理装置71において解除した処理を表示させるとともに、必要に応じて第1通知受信部73及び/又は第2通知受信部75に通知する(ステップSTE4)。
本願発明を、第1から第7のいずれかの側面に加えて、又は、これらの側面とは別に、次のように捉えることができる。
判定時間帯において対象者が活動状態であるか非活動状態であるかを判定する判定方法であって、
判定装置は、管理装置の指示によって通知部の通知を制限する通知停止部を備え、
前記通知停止部が、管理装置の指示によって、判定装置が前記対象者が非活動状態にあると判定しても通知部による通知を制限する通知制限ステップを含み、
前記通知制限ステップにおいて、前記通知停止部は、判定装置が前記対象者が活動状態にあると予め定められた回数連続で判定したならば、前記管理装置の指示がなくても、通知部による通知を制限しない状態にする、判定方法。
1 判定システム
3 消費部
5 スマートメーター
7 判定装置
9 管理装置
11 生活機器
13 空調装置
15 特定時間帯装置
17 温度測定部
19 室温制御部
21 電力使用部
23 動作時間制御部
25 供給部
27 測定部
29 送信部
31 通信部
33 記憶部
35 処理部
37 受信部
39 通知部
41 基準値記憶部
43 使用量履歴記憶部
45 気温履歴記憶部
47 閾値記憶部
49 閾値計算部
51 区間計算部
53 非活動状態判定部
55 通知受信部
57 表示部
61 判定システム
63 第1消費部
65 スマートメーター
67 第2消費部
69 判定装置
71 管理装置
73 第1通知受信部
75 第2通知受信部
77 通信部
79 記憶部
81 処理部
83 受信部
85 通知部
87 通知停止部
89 非活動状態判定部
91 第3通知受信部
93 表示部
95 通知状態管理部

Claims (7)

  1. 判定時間帯において対象者が活動状態であるか非活動状態であるかを判定する判定方法であって、
    前記判定時間帯は、複数の判定区分時間帯を含み、
    情報処理装置が備える閾値計算部が判定閾値を計算する判定閾値計算ステップと、
    情報処理装置が備える非活動状態判定部が、前記判定時間帯において前記対象者が使用する消費部に供給された電力供給量の変化が判定閾値よりも大きい場合に、
    前記各判定区分時間帯において電力供給量が基準値よりも大きいならば、前記対象者が非活動状態であると判定し、
    前記判定時間帯のいずれかに電力供給量が基準値よりも小さくなるものが存在するならば、前記対象者が活動状態であると判定する判定ステップを含む判定方法。
  2. 前記判定時間帯は、第1判定区分時間帯群と、第2判定区分時間帯群を含み、
    前記第1判定区分時間帯群は、複数の判定区分時間帯を含み、
    前記第2判定区分時間帯群は、複数の判定区分時間帯を含み、
    前記第1判定区分時間帯群に含まれる複数の判定区分時間帯と前記第2判定区分時間帯群に含まれる複数の判定区分時間帯は、少なくとも一つは異なり、
    前記判定ステップにおいて、前記非活動状態判定部は、前記判定時間帯において前記消費部に供給された電力供給量の変化が判定閾値よりも小さい場合に、前記第1判定区分時間帯群における電力供給量と前記第2判定区分時間帯群における電力供給量を比較して電力供給量の変化が存在するならば、前記対象者が活動状態であると判定する、請求項1記載の判定方法。
  3. 情報処理装置が備える記憶部は、気温と対応させて、前記消費部に供給された電力供給量の履歴を記憶し、
    最大気温値及び最小気温値を、それぞれ、電力供給量の履歴が対応する気温の最大値及び最小値とし、
    前記判定閾値計算ステップにおいて、前記閾値計算部は、電力供給量の履歴が対応する対象気温のそれぞれに対応する前記判定閾値を、各対象気温に対応する対象気温帯における電力供給量の履歴から計算し、
    前記対象気温帯は、対応する前記対象気温を含み、その幅は、前記最大気温値と前記最小気温値の幅の半分よりも短い、請求項1記載の判定方法。
  4. 前記非活動状態判定部は、前記消費部が特定時間帯に動作する特定時間帯装置を含む場合に、前記特定時間帯に供給された前記電力供給量を除いて判定する、請求項1記載の判定方法。
  5. 判定時間帯において対象者が非活動状態であるか否かを判定する判定装置であって、
    前記判定時間帯は、複数の判定区分時間帯を含み、
    前記判定時間帯において前記対象者が使用する消費部に供給された電力供給量の変化が判定閾値よりも大きい場合に、前記各判定区分時間帯において電力供給量が基準値よりも大きいならば、前記対象者が非活動状態であると判定する非活動状態判定部を備える判定装置。
  6. 請求項5記載の判定装置が対象者を非活動状態であると判定した場合に、前記対象者が非活動状態であることを表示する表示部を備える管理装置。
  7. コンピュータを、請求項1記載の非活動状態判定部として機能させるためのプログラム。
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