JP2018188032A - リンクロッドとリンクロッドエンド組立体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】右側エンド14の雌嵌合部15内周面に右ねじの雌ねじ16を形成し、タイロッド21右端部の雄嵌合部22外周面に右ねじの雄ねじ23を形成し、雄ねじ23を雌ねじ16に螺入する。左側エンド14の雌嵌合部15にスリットを形成し、スリットの両脇に形成した締結部25に一対の挿通孔を開設する。タイロッド21左端部の雄嵌合部22の外周面における挿通孔に対応する位置に環状溝28を形成する。タイロッド21の雄嵌合部22を左側エンド14の雌嵌合部15に嵌入し、左側エンド14のボルト27Aにナットをねじ込んでスリットを縮径させてタイロッド21の左端部を左側エンド14に締結する。ボルト27Aは環状溝28に摺動自在に係合し、タイロッド21を左側エンドに回転自在で軸方向に移動不可能に連結する。
【選択図】図2
Description
一般に、タイロッドとタイロッド組立体は、タイロッドの両端部外周に右雄ねじおよび左雄ねじがそれぞれ形成されているとともに、一対のタイロッドエンドに右雌ねじおよび左雌ねじがそれぞれ形成されており、タイロッドの右雄ねじが一方のタイロッドエンドの右雌ねじに螺入され、タイロッドの左雄ねじが他方のタイロッドエンドの左雌ねじに螺入されている。
したがって、両方のタイロッドエンドを回り止めした状態でタイロッドを回転させて、タイロッド両端部の右雄ねじおよび左雄ねじの両方のタイロッドエンドの右雌ねじおよび左雌ねじに対するねじ込み量を調整することにより、トーインを調節することができる(例えば、特許文献1および特許文献2参照)。
(1)リンクロッドの両端部に一対のリンクロッドエンドがそれぞれ連結されたリンクロッドとリンクロッドエンド組立体において、
前記リンクロッドの一端部の外周に形成された右ねじの雄ねじが前記一対のリンクロッドエンドの一方に形成された右ねじの雌ねじに螺入されており、
前記リンクロッドの他端部が前記一対のリンクロッドエンドの他方に回転自在で軸方向に移動不可能に連結されている、
ことを特徴とするリンクロッドとリンクロッドエンド組立体。
(2)リンクロッドの両端部に一対のリンクロッドエンドがそれぞれ連結されたリンクロッドとリンクロッドエンド組立体において、
前記一対のリンクロッドエンドの一方に形成された右ねじの雌ねじにアジャスタロッドの外周に形成された右ねじの雄ねじが螺入されており、
前記アジャスタロッドが前記一対のリンクロッドエンドの他方に回転自在で軸方向に移動不可能に連結されている、
ことを特徴とするリンクロッドとリンクロッドエンド組立体。
本実施形態において、本発明に係るリンクロッドとリンクロッドエンド組立体は、前輪駆動車のフロント・アクスル・ビームに図1に示されているように併設されたタイロッドとタイロッドエンド組立体に使用されている。
図1において、図1(a)の上側が車両の前側、下側が車両の後側を示し、図1(b)の上側が車両の上側、下側が車両の下側を示す。以下、車両の運転席側(車両の正面から見て左側)を「右」と言い、その反対側を「左」と言う。
左右の前輪10、10(図1では右車輪だけが図示されている)の間には、フロント・アクスル・ビーム(以下、ビームという)11が軸架されており、ビーム11の両端部に装着された各ナックル12には、各タイロッドアーム(以下、アームという)13の一端部がそれぞれ支持されている。各アーム13の他端部にはタイロッドエンド(以下、エンドという)14の一端部がそれぞれ支持されている。
左右のエンド14、14は鉄鋼材料が用いられて鋳造あるいは型鍛造等により形成されており、左右のエンド14、14には円筒形状の雌嵌合部15、15が形成されている。左右のエンド14、14の雌嵌合部15、15にはタイロッド21の両端部がそれぞれ嵌合されて連結されている。
この状態において、タイロッド21は左右のアーム13、13の間に左右のアーム13、13をそれぞれ介してビーム11に平行に軸架された状態になっている。
タイロッド21の右端部に形成された雄嵌合部22の外周面には雄ねじ23が形成されている。雄ねじ23は右ねじによって形成されている。
タイロッド21の右端部の雄ねじ23が右側エンド14の雌ねじ16に螺入され、右側エンド14のボルト20Aに締結具としてのナット20Bがねじ込まれて、スリット17が縮径されることにより、タイロッド21の右端部は右側エンド14に締結される。
タイロッド21の左端部の雄嵌合部22が左側エンド14の雌嵌合部15に嵌入され、左側エンド14のボルト27Aに締結具としてのナット27Bがねじ込まれて、スリット24が縮径されることにより、タイロッド21の左端部は左側エンド14に締結される。
まず、左側エンド14および右側エンド14とタイロッド21の左右両端部との締結が解除される。
両端部の締結が解除された状態で、タイロッド21が所望の方向に回転されると、タイロッド21の雄ねじ23の右側エンド14の雌ねじ16に対するねじ込み量が加減されるので、トーインの位置が調整される。
このとき、左側エンド14の一対のボルト27A、27Aは中間部が一対の環状溝28、28に摺動自在に係合した状態になっているので、タイロッド21の回転を妨げないし、タイロッド21の左側エンド14に対する軸方向の移動を阻止する。したがって、タイロッド21の雄ねじ23の右側エンド14の雌ねじ16に対するねじ込み量の加減だけでのトーインの位置調整は確保される。
トーインの位置調整が終了した後に、左側エンド14および右側エンド14とタイロッド21の左右両端部とが締結される。
本例が前記第一実施形態と異なる点は、スリット24、締結部25、挿通孔26、ボルト27Aおよびナット27Bが左側エンド14およびタイロッド21の左端部におけるビーム11側(タイロッド21に対して車両上側)に配置されている点、である。
本例が前記第一実施形態と異なる点は、スリット24、締結部25、挿通孔26、ボルト27A、ナット27Bおよび環状溝28が左側エンド14の雌嵌合部15およびタイロッド21左端部の雄嵌合部22に一組のみ設けられている点、である。
本例が前記第一実施形態と異なる点は、スリット24、締結部25、挿通孔26、ボルト27Aおよびナット27Bが左側エンド14およびタイロッド21の左端部におけるビーム11側に配置されており、かつ、スリット24、締結部25、挿通孔26、ボルト27A、ナット27Bおよび環状溝28が左側エンド14の雌嵌合部15およびタイロッド21左端部の雄嵌合部22に一組のみ設けられている点、である。
本例が前記第一実施形態と異なる点は、スリット24、締結部25、挿通孔26、ボルト27Aおよびナット27Bが左側エンド14およびタイロッド21の左端部におけるビーム11側およびビーム11と反対側の両側にそれぞれ配置されており、かつまた、環状溝28が左側エンド14の雌嵌合部15およびタイロッド21左端部の雄嵌合部22に一条のみ設けられている点、である。
本例が前記第一実施形態と異なる点は、左側エンド14およびタイロッド21左端部において、スリット24および締結部25が省略されており、挿通孔26の一端部に雌ねじ29が形成され、一端部に雄ねじ30を有する止めピン31が挿通孔26に挿通されて雄ねじ30が雌ねじ29に螺入されている点と、環状溝28、挿通孔26、雌ねじ29および止めピン31が一組のみ設けられている点、である。止めピン31はタイロッド21の左端部を左側エンド14に回転自在で軸方向に移動不可能に取り付けている。
本例が前記第一実施形態と異なる点は、左側エンド14および右側エンド14がオフセットタイプ(図1に示されたタイプ)に構成されている点、である。
すなわち、タイロッド21の右端部に右ねじの雄ねじ23および雌ねじ16によって取
り付けられた右側エンド14は右端部を右上方に延長されてアーム13(図1参照)に連結するための球面軸継手装置60を設けられており、タイロッド21の左端部に回転自在で軸方向に移動不可能に取り付けられた左側エンド14は左端部を左上方に延長されてアーム13に連結するための球面軸継手装置60を設けられている。
本実施形態においても、本発明に係るリンクロッドとリンクロッドエンド組立体は、前輪駆動車のフロント・アクスル・ビームに併設されたタイロッドとタイロッドエンド組立体に使用されている。
右側エンド14の雌嵌合部15の内周面には雌ねじ16が形成されており、雌ねじ16は右ねじによって形成されている。右側エンド14の雌嵌合部15にはスリット17がビーム11と反対側の位置に配置されて、軸線方向に延在するように形成されており、スリット17の両脇には一対の締結部18、18がビームと反対側に延在するように突設されている。一対の締結部18、18には締結具としてのボルト20Aが挿通される挿通孔19が一対ずつ、軸線方向の両端部に配置されて、ビーム11と反対方向にそれぞれ開設されている。
アジャスタロッド41の右端部の雄ねじ43が右側エンド14の雌ねじ16に螺入され、右側エンド14のボルト20Aに締結具としてのナット20Bがねじ込まれて、スリット17が縮径されることにより、アジャスタロッド41の右端部は右側エンド14に締結される。
アジャスタロッド41の左端部の雄嵌合部42が連結部材44の雌嵌合部45に嵌入され、連結部材44のボルト49Aに締結具としてのナット49Bがねじ込まれて、スリット46が縮径されることにより、アジャスタロッド41の左端部は連結部材44に締結される。
タイロッド21の雄嵌合部22が連結部材44の雌嵌合部45にアジャスタロッド41と反対側から嵌入され、連結部材44のボルト49Aに締結具としてのナット49Bがねじ込まれて、スリット46が縮径されることにより、タイロッド21の右端部は連結部材44に締結される。
アジャスタロッド41の中央部外周には工具係合部51が形成されている。
まず、右側エンド14とアジャスタロッド41との締結およびアジャスタロッド41と連結部材44との締結がそれぞれ解除される。
両方の締結が解除された状態で、工具係合部51にスパナ等の工具が係合されて、アジャスタロッド41が所望の方向に回転されると、アジャスタロッド41の雄ねじ43の右側エンド14の雌ねじ16に対するねじ込み量が加減されるので、トーインの位置が調整される。
このとき、アジャスタロッド41のボルト49Aは中間部が環状溝50に摺動自在に係合した状態になっているので、アジャスタロッド41の回転を妨げないし、アジャスタロッド41の右側エンド14に対する軸方向の移動を阻止する。したがって、アジャスタロッド41の雄ねじ43の右側エンド14の雌ねじ16に対するねじ込み量の加減だけでのトーインの位置調整は確保される。
トーインの位置調整が終了した後に、右側エンド14とアジャスタロッド41との締結およびアジャスタロッド41と連結部材44との締結が実行される。
21…タイロッド、22…雄嵌合部、23…右ねじの雄ねじ、24…スリット、25…
締結部、26…挿通孔、27A…ボルト、27B…ナット、28…環状溝、29…雌ねじ、30…雄ねじ、31…止めピン、
40…アジャスタ、41…アジャスタロッド、42…雄嵌合部、43…雄ねじ、44…連結部材、45…雌嵌合部、46…スリット、47…締結部、48…挿通孔、49A…ボルト、49B…ナット、50…環状溝、51…工具係合部、
60…球面軸継手装置。
Claims (6)
- リンクロッドの両端部に一対のリンクロッドエンドがそれぞれ連結されたリンクロッドとリンクロッドエンド組立体において、
前記リンクロッドの一端部の外周に形成された右ねじの雄ねじが前記一対のリンクロッドエンドの一方に形成された右ねじの雌ねじに螺入されており、
前記リンクロッドの他端部が前記一対のリンクロッドエンドの他方に回転自在で軸方向に移動不可能に連結されている、
ことを特徴とするリンクロッドとリンクロッドエンド組立体。 - 前記リンクロッドの他端部外周に環状溝が形成されており、前記一対のリンクロッドエンドの他方に前記環状溝に摺動自在に係合する止めピンが取り付けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載のリンクロッドとリンクロッドエンド組立体。 - 前記止めピンが前記リンクロッドの他端部を前記一対のリンクロッドエンドの他方に締結するように構成されている、
ことを特徴とする請求項2に記載のリンクロッドとリンクロッドエンド組立体。 - リンクロッドの両端部に一対のリンクロッドエンドがそれぞれ連結されたリンクロッドとリンクロッドエンド組立体において、
前記一対のリンクロッドエンドの一方に形成された右ねじの雌ねじにアジャスタロッドの外周に形成された右ねじの雄ねじが螺入されており、
前記アジャスタロッドが前記一対のリンクロッドエンドの他方に回転自在で軸方向に移動不可能に連結されている、
ことを特徴とするリンクロッドとリンクロッドエンド組立体。 - 前記アジャスタロッドの外周に環状溝が形成されており、前記リンクロッドに連結された連結部材に前記環状溝に摺動自在に係合する止めピンが取り付けられている、
ことを特徴とする請求項4に記載のリンクロッドとリンクロッドエンド組立体。 - 前記止めピンが前記アジャスタロッドを前記連結部材に締結するように構成されている、
ことを特徴とする請求項5に記載のリンクロッドとリンクロッドエンド組立体。
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JP2017093012A JP6928308B2 (ja) | 2017-05-09 | 2017-05-09 | リンクロッドとリンクロッドエンド組立体 |
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CN113187803A (zh) * | 2021-05-17 | 2021-07-30 | 常州迈腾机械有限公司 | 一种多自由度转轴连杆组件 |
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2017
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