JP2018187754A - ロボットの制御装置及び制御方法、並びに、ロボットシステム - Google Patents

ロボットの制御装置及び制御方法、並びに、ロボットシステム Download PDF

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    • H01R43/26Apparatus or processes specially adapted for manufacturing, assembling, maintaining, or repairing of line connectors or current collectors or for joining electric conductors for engaging or disengaging the two parts of a coupling device

Abstract

【課題】対象物の適切な嵌合作業をロボットに教示する技術を提供する。【解決手段】ロボットを教示する時に、少なくとも1つのプロセッサーは、ロボットを用いて第1対象物と第2対象物を第1の力で接触させ、前記接触に基づいた教示データを生成する。また、教示データに従った動作をロボットに実行させる時には、少なくとも1つのプロセッサーは、ロボットを用いて第1の力よりも大きい第2の力で第1対象物と第2対象物を嵌合させる。【選択図】図1

Description

本発明は、ロボットの制御装置及び制御方法、並びに、ロボットシステム関するもので
ある。
特開2014−166681号公報(JP2014−166681A)には、2つのワ
ーク又は対象物の嵌合作業をロボットに教示する技術が開示されている。この背景技術で
は、嵌合作業におけるロボットの動作を、接触動作と、探り動作と、挿入動作とに分割し
、これらの3つの動作における動作条件パラメータを調整している。
しかしながら、上述した背景技術では、2つのワーク同士を接触させながら挿入に適し
た位置を探るため、適切な嵌合作業をロボットに教示できない場合がある。また、探り動
作によって、ワーク自身の弾性力や表面の摩擦力により、ワーク保持位置が変化する可能
性、更にはワークを破損させてしまう可能性がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の
形態(aspect)として実現することが可能である。
(1)本発明の第1の形態によれば、第1対象物と前記第1対象物と嵌合可能な第2対象
物との嵌合作業を実行する、力検出器を有するロボットを制御する制御装置が提供される
。この制御装置は、少なくとも1つのプロセッサーを備え、前記ロボットを教示する時、
前記少なくとも1つのプロセッサーは、前記ロボットを用いて第1対象物と第2対象物を
第1の力で接触させ、前記少なくとも1つのプロセッサーは、前記接触に基づいた教示デ
ータを生成する。前記教示データに従った嵌合動作を前記ロボットに実行させる時、前記
少なくとも1つのプロセッサーは、前記ロボットを用いて前記第1の力よりも大きい第2
の力で前記第1対象物と前記第2対象物を嵌合させる。
この制御装置によれば、ロボットを教示する時には第1対象物と第2対象物を第1の力
で接触させてその接触に基づいた教示データを生成し、教示データに従った嵌合動作をロ
ボットに実行させる時には第1の力よりも大きい第2の力で第1対象物と第2対象物を嵌
合させるので、2つの対象物同士を接触させながら挿入に適した位置を探る必要が無く、
また、適切な嵌合作業をロボットに教示することが可能である。また、従来のような探り
動作を行わないので、探り動作によって対象物自身の弾性力や表面の摩擦力によりエンド
エフェクターによる対象物の保持位置が変化する可能性を低減でき、更には対象物を破損
させてしまう可能性を低減できる。
(2)上記制御装置において、前記教示データは、前記第1対象物と前記第2対象物の複
数の相対位置に関する前記接触に基づいて作成されるものとしてもよい。
この制御装置によれば、複数の相対位置のうちから、嵌合作業に適した相対位置を決定
することが可能である。
(3)上記制御装置において、前記少なくとも1つのプロセッサーは、前記複数の相対位
置の各相対位置から前記第1対象物と前記第2対象物を近づける第1方向に前記接触を行
わせ、前記複数の相対位置は、前記第1方向と交差する2次元方向の位置であるものとし
てもよい。
この制御装置によれば、第1方向と交差する2次元方向の位置である複数の相対位置に
ついて接触を実行するので、嵌合作業に適した相対位置を決定することが可能である。ま
た、従来のような探り動作を行わないので、探り動作によって対象物自身の弾性力や表面
の摩擦力によりエンドエフェクターによる対象物の保持位置が変化する可能性を低減でき
、更には対象物を破損させてしまう可能性を低減できる。
(4)上記制御装置において、前記複数の相対位置は、前記2次元方向に第1間隔に設定
されるものとしてもよい。
この制御装置によれば、複数の相対位置を容易に設定可能である。
(5)上記制御装置において、前記複数の相対位置のうち、前記複数の相対位置の各相対
位置から前記第1対象物を前記第1方向に沿って移動させて前記第1対象物と前記第2対
象物を前記第1の力で接触させたときの前記第1対象物の移動距離が最長となる相対位置
を含む領域において、前記複数の相対位置は、前記2次元方向に前記第1間隔よりも細か
い第2間隔に設定されるものとしてもよい。
この制御装置によれば、嵌合作業に適した相対位置を高精度で決定することが可能であ
る。
(6)上記制御装置において、前記少なくとも1つのプロセッサーは、1つ以上の軸方向
の回りの複数の回転角度において、前記第1対象物と前記第2対象物の前記接触を実行す
るものとしてもよい。
この制御装置によれば、嵌合作業に適した相対位置を更に高精度で決定することが可能
である。また、回転角度に関しても従来のような探り動作を行わないので、探り動作によ
って対象物自身の弾性力や表面の摩擦力によりエンドエフェクターによる対象物の保持位
置が変化する可能性を低減でき、更には対象物を破損させてしまう可能性を低減できる。
(7)上記制御装置において、前記少なくとも1つのプロセッサーは、前記複数の相対位
置の各相対位置における前記接触の後に、前記第1対象物と前記第2対象物を遠ざけるも
のとしてもよい。
この制御装置によれば、2つの対象物同士を接触させながら相対位置を移動させる動作
を避けることができるので、従来のような探り動作によって対象物自身の弾性力や表面の
摩擦力によりエンドエフェクターによる対象物の保持位置が変化する可能性を低減でき、
更には対象物の破損を防止することが可能である。
(8)上記制御装置において、前記少なくとも1つのプロセッサーは、前記複数の相対位
置のうち、前記複数の相対位置の各相対位置から前記第1対象物を前記第1方向に沿って
移動させて前記第1対象物と前記第2対象物を前記第1の力で接触させたときの前記第1
対象物の移動距離が最長となる相対位置を選択し、選択した相対位置を前記教示データの
教示点として設定するものとしてもよい。
この制御装置によれば、嵌合に適した相対位置を教示点とするので、教示データに従っ
て第1対象物と第2対象物の嵌合作業をうまく実行することが可能である。
(9)上記制御装置において、前記第1対象物と前記第2対象物は、前記第1の力では嵌
合せず、前記第2の力で嵌合する電気コネクターであるものとしてもよい。
この制御装置によれば、電気コネクターの嵌合作業に適した教示、及び、その嵌合作業
を行うことが可能である。
(10)本発明の第2の形態は、ロボットと、前記ロボットに接続された上記制御装置と
を備えるロボットシステムである。
このロボットシステムも、2つの対象物同士を接触させながら挿入に適した位置を探る
必要が無く、また、適切な嵌合作業をロボットに教示することが可能である。
(11)本発明の第3の形態は、力検出器を有するロボットを、少なくとも1つのプロセ
ッサーによって制御する制御方法が提供される。この制御方法は、前記ロボットを教示す
る時、前記少なくとも1つのプロセッサーが、前記ロボットを用いて第1対象物と第2対
象物を第1の力で接触させ、前記少なくとも1つのプロセッサーが、前記接触に基づいた
教示データを生成する。前記教示データに従った動作を前記ロボットに実行させる時、前
記少なくとも1つのプロセッサーが、前記ロボットを用いて前記第1の力よりも大きい第
2の力で前記第1対象物と前記第2対象物を嵌合させる。
この制御方法によれば、ロボットを教示する時には第1対象物と第2対象物を第1の力
で接触させてその接触に基づいた教示データを生成し、教示データに従った動作をロボッ
トに実行させる時には第1の力よりも大きい第2の力で第1対象物と第2対象物を嵌合さ
せるので、2つの対象物同士を接触させながら挿入に適した位置を探る必要が無く、嵌合
作業をロボットにうまく教示することが可能である。また、従来のような探り動作を行わ
ないので、探り動作によって対象物自身の弾性力や表面の摩擦力によりエンドエフェクタ
ーによる対象物の保持位置が変化する可能性を低減でき、更には対象物を破損させてしま
う可能性を低減できる。
本発明は、上記以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、制御装置の機
能を実現するためのコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一
時的でない記録媒体(non-transitory storage medium)等の形態で実現することができ
る。
ロボットシステムの概念図。 ロボットと制御装置の機能を示すブロック図。 対象物の一例を示す平面図。 退避点(第1教示点)における対象物の位置関係を示す説明図。 予備教示点における対象物の位置関係を示す説明図。 第2教示点における対象物の位置関係を示す説明図。 適切な相対位置において対象物が近接する時の力の変化を示すグラフ。 不適切な相対位置において対象物が近接する時の力の変化を示すグラフ。 教示と嵌合作業の全体手順を示すフローチャート。 第1実施形態における教示データ作成手順を示すフローチャート。 教示点探索処理の詳細手順を示すフローチャート。 複数の相対位置の一例を示す説明図。 教示点探索処理の分析結果の一例を示す説明図。 第1教示点から第2教示点への移動動作の一例を示す説明図。 第2実施形態における教示データ作成手順を示すフローチャート。 第2実施形態における対象物の回転角度を示す説明図。 第3実施形態における教示データ作成手順を示すフローチャート。 第3実施形態において探索される複数の相対位置の例を示す説明図。
<第1実施形態>
図1は、一実施形態におけるロボットシステムの概念図である。このロボットシステム
は、ロボット100と、制御装置200と、ティーチングペンダント300と、搬送装置
400を備えている。ロボット100は、ティーチングプレイバック方式のロボットであ
る。ロボット100を用いた作業は、予め作成された教示データに従って実行される。こ
のロボットシステムには、直交する3つの座標軸X,Y,Zで規定されるシステム座標系
Σsが設定されている。図1の例では、X軸とY軸は水平方向であり、Z軸は鉛直上方向
である。教示データに含まれる教示点やエンドエフェクタの姿勢は、このシステム座標系
Σsの座標値と各軸回りの角度で表現される。
ロボット100は、基台120と、アーム130とを備えている。アーム130は、6
つの関節J1〜J6で順次接続されている。これらの関節J1〜J6のうち、3つの関節
J2,J3,J5は曲げ関節であり、他の3つの関節J1,J4,J6はねじり関節であ
る。本実施形態では6軸ロボットを例示しているが、1個以上の関節を有する任意のアー
ム機構を有するロボットを用いることが可能である。
アーム130の先端部であるアームエンド132には、力検出器150と、エンドエフ
ェクター160とがこの順に装着されている。図1の例では、エンドエフェクター160
は、第1対象物OB1を保持する機構である。エンドエフェクター160と対象物OB1
,OB2の例については後述する。
力検出器150は、エンドエフェクター160に掛かる力を検出するセンサーである。
力検出器150としては、単軸方向の力を検出可能なロードセルや、複数の軸方向の力成
分を検出可能な力覚センサーやトルクセンサーを利用可能である。本実施形態では、力検
出器150として、6軸の力覚センサーを用いている。6軸の力覚センサーは、固有のセ
ンサー座標系において互いに直交する3個の検出軸に平行な力の大きさと、3個の検出軸
まわりのトルクの大きさとを検出する。なお、力検出器150は、エンドエフェクター1
60の位置以外の位置に設けるようにしてもよく、例えば、関節J1〜J6のうちの1つ
以上の関節に設けるようにしてもよい。
制御装置200は、プロセッサー210と、メインメモリー220と、不揮発性メモリ
ー230と、表示制御部240と、表示部250と、I/Oインターフェース260とを
有している。これらの各部は、バスを介して接続されている。プロセッサー210は、例
えばマイクロプロセッサー又はプロセッサー回路である。制御装置200は、I/Oイン
ターフェース260を介して、力検出器150と、ロボット100と、ティーチングペン
ダント300に接続される。
制御装置200の構成としては、図1に示した構成以外の種々の構成を採用することが
可能である。例えば、プロセッサー210とメインメモリー220を図1の制御装置20
0から削除し、この制御装置200と通信可能に接続された他の装置にプロセッサー21
0とメインメモリー220を設けるようにしてもよい。この場合には、当該他の装置と制
御装置200とを合わせた装置全体が、ロボット100の制御装置として機能する。他の
実施形態では、制御装置200は、2つ以上のプロセッサー210を有していてもよい。
更に他の実施形態では、制御装置200は、互いに通信可能に接続された複数の装置によ
って実現されていてもよい。これらの各種の実施形態において、制御装置200は、1つ
以上のプロセッサー210を備える装置又は装置群として構成される。
ティーチングペンダント300は、人間の教示作業者がロボット100の動作を教示す
る際に使用するロボット教示装置の一種である。ティーチングペンダント300は、図示
しないプロセッサーとメモリーとを有している。ティーチングペンダント300を用いた
教示により作成される教示データは、制御装置200の不揮発性メモリー230に格納さ
れる。
図2は、ロボット100と制御装置200の機能を示すブロック図である。制御装置2
00のプロセッサー210は、不揮発性メモリー230に予め格納された各種のプログラ
ム命令232を実行することにより、教示点探索実行部211と、近接位置判定部212
と、表示データ作成部213と、教示データ作成部214と、嵌合工程実行部215との
機能をそれぞれ実現する。これらの各部211〜215の機能については後述する。不揮
発性メモリー230には、教示データ作成部214によって作成された教示データ234
が格納される。嵌合工程実行部215は、この教示データ234に従ってロボット100
の嵌合作業を制御する。
図3は、第1対象物OB1と第2対象物OB2の一例を示す平面図である。この一対の
対象物OB1,OB2は、電気的なコネクターであり、嵌合すると2つの対象物OB1,
OB2に設けられた複数の電気接点同士が電気的に接続される。後述する教示データの作
成作業では、これらの対象物OB1,OB2の嵌合作業に適した教示点が探索され、探索
により決定された教示点を用いて教示データが作成される。電気コネクター以外の物体を
対象物OB1,OB2としてもよい。例えば、電気接点を有さず、機械的に嵌合する2つ
の物体を対象物OB1,OB2としてもよい。
図4〜図6は、教示点の探索時における対象物OB1,OB2の位置関係を示す説明図
である。エンドエフェクター160は、第1対象物OB1を保持する機構を有する。エン
ドエフェクター160は、貫通孔164を有する真空吸着板162と、ゴム製の緩衝材1
66とを備えている。第1対象物OB1は、フレキシブルプリント基板FPC1を介して
第1基板BB1に固定されている。第1基板BB1は、例えばプラスチック製又は金属製
の補強板材である。真空吸着板162には、第1基板BB1が配置される凹部が設けられ
ている。第1基板BB1は、エンドエフェクター160の貫通孔164によって真空吸着
されて真空吸着板162の凹部に保持される。緩衝材166は、第1基板BB1と真空吸
着板162の間に配置されており、第1基板BB1と真空吸着板162とが直接接触する
ことによる第1基板BB1の損傷を防止する。但し、緩衝材166は省略してもよい。第
2対象物OB2は、第2基板BB2上に固定されている。この第2基板BB2は、例えば
プリント基板(Printed Circuit Board)である。エンドエフェク
ター160は、真空吸着により第1対象物OB1を保持するものに限らず、グリッパーの
ような他の種類のエンドエフェクターを利用してもよい。図4の例では、真空吸着板16
2の凹部の内周面と第1基板BB1の外周面との間には隙間がある。従って、従来のよう
に第1対象物OB1と第2対象物OB2とを接触したままで探り動作を行うと、探り動作
に伴う摩擦力によって第1対象物OB1の保持位置が変化してしまう可能性がある。後述
するように、本実施形態では、従来のような探り動作を行わないので、探り動作によって
対象物自身の弾性力や表面の摩擦力によりエンドエフェクターによる第1対象物OB1の
保持位置が変化する可能性を低減でき、更には第1対象物OB1や第2対象物OB2を破
損させてしまう可能性を低減できる。
図4の状態では、ロボット100のツール制御点TCPが、第2対象物OB2の上方に
ある退避点TP1に位置決めされている。ツール制御点TCPは、ロボット100のエン
ドエフェクター160と一定の相対位置関係を有する位置であり、ロボット100の制御
においてエンドエフェクター160の作業位置として使用される。本実施形態において、
ツール制御点TCPは、エンドエフェクター160で保持された第1対象物OB1の近傍
の点に予め設定されている。退避点TP1は、第1対象物OB1やエンドエフェクター1
60が、第2対象物OB2や、その他の周辺物体と物理的に干渉しない位置に予め設定さ
れる。この退避点TP1の設定は、例えば人間の教示作業者がティーチングペンダント3
00を用い、目視で図4の状態となるようにロボット100を動作させ、そのときの位置
を教示点として指定することによって実行される。なお、退避点TP1は、2つの対象物
OB1,OB2の嵌合作業に関する教示データにおいて、第1教示点としても使用される
。この点については後述する。
図4の右側には、エンドエフェクター160の局所座標系としてのツール座標系Σtが
描かれている。このツール座標系Σtは、ツール制御点TCPを座標原点とし、直交する
3つの座標軸x,y,zで規定されている。+z方向は、第1対象物OB1が第2対象物
OB2から離れる方向である。−z方向は、2つの対象物OB1,OB2を近づける第1
方向に相当する。なお、図4では、図示の便宜上、ツール座標系Σtをその座標原点より
も右側に描いている。
第2対象物OB2のやや上方には、予備教示点TPpの位置が示されている。この予備
教示点TPpは、退避点TP1から−z方向に進んだ点である。
図5は、図4の状態からエンドエフェクター160が下降して、ツール制御点TCPが
予備教示点TPpに達した状態を示している。この予備教示点TPpの設定は、例えば人
間の教示作業者がティーチングペンダント300を用い、目視で図5の状態に至るまでロ
ボット100を動作させて、そのときの位置を教示点として指定することによって実行さ
れる。後述する教示点の探索処理の際には、図4に破線で示すように、ツール制御点TC
Pが退避点TP1から予備教示点TPpにほぼ直線的に移動するようにロボット100が
制御される。
図5の右側には、予備教示点TPpにおけるエンドエフェクター160の局所座標系Σ
pが描かれている。この局所座標系Σpは、予備教示点TPpを座標原点とし、直交する
3つの座標軸x,y,zで規定されている。後述する教示点の探索処理では、この局所座
標系Σpが使用される。
図5に示した予備教示点TPpは、2つの対象物OB1,OB2の嵌合作業に適切な位
置では無い。この理由は、エンドエフェクター160に比べて対象物OB1,OB2が小
さいため、予備教示点TPpとして嵌合に適切な位置を人間の教示作業者が目視で設定す
るのが困難だからである。後述する教示点の探索処理は、この予備教示点TPpを使用し
て、嵌合に適切な第2教示点を探索する処理である。図5のように第1対象物OB1がエ
ンドエフェクター160によって隠れてしまい、2つの対象物OB1,OB2の位置関係
を目視で確認できない場合には、後述する教示点の探索処理によって嵌合に適切な教示点
を探索して設定することが特に有効である。
図6は、教示点の探索処理によって設定された第2教示点TP2にツール制御点TCP
が移動した状態を示している。局所座標系Σpにおける第2教示点TP2の座標値は、z
座標値が0であり、x座標値x2とy座標値y2が探索によって設定される。すなわち、
教示点の探索処理は、探索に適した位置である第2教示点TP2のx座標値x2とy座標
値y2を探索する処理である。x座標値x2とy座標値y2で規定される2次元位置(x
2,y2)は、2つの対象物OB1,OB2の相対位置に相当する。また、この位置(x
2,y2)は、−z方向(第1方向)と交差する2次元方向の位置に相当する。予備教示
点TPpや第2教示点TP2は、第11対象物OB1と第2対象物OB2の複数の相対位
置の一部である。教示点の探索処理は、複数の相対位置の中から嵌合に適した第2教示点
TP2を探索する処理である。
退避点TP1(第1教示点)や、予備教示点TPp、第2教示点TP2等の教示点(te
aching point)の代わりに、それらの位置における教示位置姿勢(teaching pose)を用
いて嵌合に適した教示位置姿勢の探索や教示データの作成を実行してもよい。
図7は、嵌合に適した相対位置(図6の第2教示点TP2)から2つの対象物OB1,
OB2を近づけたときの力の変化の一例を示すグラフである。横軸は予備教示点TPpを
座標原点とする局所座標系Σp(図6)の−z座標値であり、縦軸は力検出器150で検
出されたz方向の力Fzである。横軸を−z座標値とした理由は、−z方向が2つの対象
物OB1,OB2が近づく第1方向に相当するからである。
このグラフG1において、z座標値が0の位置(第2教示点TP2)では力Fzはゼロ
である。第1対象物OB1が−z方向に進んで2つの対象物OB1,OB2が接触すると
、第1対象物OB1が−z方向に進むに従って力Fzが増大し、力Fzがピーク値Fpk
に達した後に一旦減少し、その後、再度増大する。本実施形態の対象物OB1,OB2は
、ピーク値Fpkを超える力で対象物OB1,OB2を押しつけ合うことによって嵌合す
る。また、対象物OB1,OB2が一旦嵌合した後は、強い力で両者を引き離さない限り
、嵌合状態を解除できないように構成されている。この理由は、電気コネクターである対
象物OB1,OB2の電気的な接続を適切に維持するためである。
ロボット100を用いて対象物OB1,OB2を嵌合させる嵌合作業では、ピーク値F
pkを超える力F2(第2の力)で2つの対象物OB1,OB2を嵌合させる。一方、2
つの対象物OB1,OB2の嵌合に適した相対位置(第2教示点TP2)を探索する処理
では、嵌合に適した力F2よりも小さな力F1(第1の力)で2つの対象物OB1,OB
2が接触するまで両者を近づけることが好ましい。この理由は、嵌合に適さない相対位置
から対象物OB1,OB2を近づけて両者に力F2を掛けると、対象物OB1の保持位置
がずれてしまい、適切な教示位置の探索動作が判明しない可能性、更には対象物OB1,
OB2の一部(例えば電気接点等)を破損させる可能性があるからである。特に生産物の
品質を保つためには、ばらつきの要素を低減する必要があり、外力による状況変化を避け
る必要から、探索時に対象物OB1,OB2に掛ける力F1は、グラフG1のピーク値F
pkよりも小さな力とすることが特に好ましい。こうすれば、適切な相対位置にある状態
から2つの対象物OB1,OB2を近づけた場合にも両者が嵌合しないので、両者を嵌合
状態から引き離すために必要な力が不要となり、探索処理をより短時間に、かつ正確に実
行できるからである。適切な相対位置にある状態から、力F1に達するまで2つの対象物
OB1,OB2を近づけた場合には、そのz座標値はz1となる。なお、力F1は、例え
ば、0.3N〜3Nの範囲の値に設定される。
図8は、嵌合に適さない相対位置から2つの対象物OB1,OB2を近づけたときの力
の変化の一例を示すグラフである。このグラフG2において、対象物OB1が−z方向に
進んで2つの対象物OB1,OB2が接触した後は、力Fzがほぼ直線的に増大する。グ
ラフG2において力Fzが第1の力F1に達したときのz座標値z2の絶対値は、グラフ
G1におけるz座標値z1の絶対値よりも小さく、第1対象物OB1の移動距離が小さい
ことを意味している。従って、適切な相対位置(第2教示点TP2)の探索の際に、複数
の相対位置において力F1で2つの対象物OB1,OB2を接触させ、そのときのz座標
値z1,z2を調べることによって、複数の相対位置の中から嵌合に適した相対位置を選
択することが可能である。
図9は、ロボット100を用いた教示と嵌合作業の全体手順を示すフローチャートであ
る。ステップS10では、教示データが作成される。この処理の詳細は後述する。ステッ
プS20では、教示データに従って複数組の対象物OB1,OB2の嵌合作業が実行され
る。この嵌合作業は、図1に示したロボットシステムが設置された製造ラインで実行され
る。より具体的には、搬送装置400によって複数の第2対象物OB2がロボット100
の作業空間内に1個ずつ順次搬送されて来ると、ロボット100が教示データに従って第
2対象物OB2に第1対象物OB1を嵌合する作業を実行する。第1対象物OB1は、搬
送装置400によって第2対象物OB2と共に搬送されてもよく、或いは、図示しないパ
ーツフィーダーによってロボット100の作業空間内に搬送されるようにしてもよい。ス
テップS20の嵌合作業は、制御装置200の嵌合工程実行部215(図2)の制御によ
って実行される。
図10は、第1実施形態における教示データ作成手順を示すフローチャートである。ス
テップS110では、教示点探索の初期条件が設定される。この初期条件は、システム座
標系Σs(図1)における退避点TP1(図4)及び予備教示点TPp(図5)の座標値
と、対象物OB1,OB2の相対位置の単位移動量と、探索に利用する相対位置の数とを
含む。相対位置の単位移動量は、図5の予備教示点TPpから局所座標系Σpの2次元座
標値(x,y)を変更する際の変更幅である。対象物OB1,OB2の複数の相対位置は
、局所座標系Σpのz座標値が0であり、x座標値とy座標値が種々の値に設定された3
次元位置(x,y,0)である。以下の説明では、局所座標系Σpの3次元位置(x,y
,0)の2次元座標値(x,y)を用いて、「相対位置(x,y)」と表記する。
ステップS120では、制御装置200が力検出器150をリセットする。このリセッ
トは、力検出器150の望ましくない出力シフトを解消するための処理である。また、こ
のリセットは、力検出器150の出力値(力検出値)を所定値(基準値)とする処理を意
味する。換言すれば、力検出器150のリセットとは、例えば、エンドエフェクター16
0で保持する物体の重量バラツキやアーム130の姿勢等による重力の影響、回路のリー
ク電流や熱膨張等によるドリフトの影響をなくすか、または減少させる処理である。すな
わち、これらの影響が存在する条件下で、力検出器150から出力される値を所定値(基
準値)とする処理がリセットである。この所定値は、「0」とすることが好ましい。
ステップS130では、教示点探索処理が実行される。この処理は、制御装置200の
教示点探索実行部211(図2)の制御によって実行される。
図11は、教示点探索処理の詳細手順を示すフローチャートである。ステップS210
では、ツール制御点TCPを、探索動作開始前の第1教示点TP1(図4)に移動させる
。ステップS220では、ツール制御点TCPを、予備教示点TPp(図5)に移動させ
る。この動作は、図4に示すように、ツール制御点TCPを予備教示点TPpの位置まで
−z方向に進める動作である。ステップS210,S220の移動動作は、力検出器15
0の力検出値を使用せず、教示点TP1,TPpを目標位置とする位置制御によって実行
される。
ステップS230,S240は、対象物OB1,OB2が力閾値F1で接触するまで両
者を近接させる処理である。この力閾値F1は、図7及び図8で説明した第1の力F1と
同じものである。このステップS230,S240の処理は、ロボット100の力制御を
実行しながら行われる。本明細書において、「力制御」とは、力検出器150で得られる
力検出値のフィードバックを使用してエンドエフェクター160を移動させる制御を意味
する。力制御としては、例えばインピーダンス制御を利用することが可能である。力検出
器150で検出されたz方向の力Fzが力閾値F1に達すると、ステップS250に進み
、ロボット100の動作を停止させる。ステップS260では、停止位置における局所座
標系Σpのz座標値をメモリー(例えば不揮発性メモリー230)に登録する。
ステップS270では、探索が終了したか否かが判定される。この判定は、例えば、探
索した相対位置の数が、図10のステップS110で設定された相対位置の数に達したか
否かの判断によって行われる。探索が終了していなければ、ステップS280において、
エンドエフェクター160をz方向に退避させ、相対位置(x,y)を移動させてステッ
プS230に戻る。ここでは、各相対位置(x,y)における対象物OB1,OB2の接
触の後に、相対位置(x,y)を移動する前に2つの対象物OB1,OB2を遠ざけてい
る。こうすれば、2つの対象物OB1,OB2同士を接触させながら相対位置(x,y)
を移動させる動作を避けることができるので、対象物OB1の保持位置がずれてしまうこ
とを防止することが可能であり、また、対象物OB1,OB2の破損を防止することが可
能である。なお、ステップS280における退避は、例えば、z座標値が0になるまでエ
ンドエフェクター160を+z方向に移動することによって行われる。
図12は、複数の相対位置(x,y)の例を示す説明図である。x軸及びy軸は、図5
に示した局所座標系Σpのx軸及びy軸を示している。座標原点は、局所座標系Σpにお
ける予備教示点TPpの位置(0,0)である。複数の黒点は、探索の対象として設定さ
れた相対位置(x,y)を示している。隣接する相対位置(x,y)の間隔δx,δyが
相対位置の単位移動量に相当する。単位移動量δx,δyは、例えば0.1mm〜0.2
mmの範囲の値に設定することが可能である。図12の例では、複数の相対位置(x,y
)が2次元方向に第1間隔に設定されている。こうすれば、複数の相対位置(x,y)を
容易に設定可能である。なお、第1間隔は、等間隔とすることが好ましい。
図11のステップS270において探索が終了したと判断されると、図10のステップ
S140に進む。ステップS140では、探索結果が分析され、その分析結果が表示され
る。探索結果の分析では、まず、図12に示した複数の相対位置(x,y)について、図
11のステップS260で登録されたz座標値を順にスキャンし、z座標値の絶対値の最
大値を検出する。検出されたz座標値に対応する相対位置(x,y)は、各相対位置から
第1対象物OB1を−z方向(第1方向)に沿って移動させて対象物OB1,OB2を力
F1で接触させたときの第1対象物OB1の移動距離が最長である相対位置として認識さ
れる。このステップS140における分析は、制御装置200の近接位置判定部212(
図2)によって実行される。分析結果を表示する表示データは、制御装置200の表示デ
ータ作成部213(図2)によって作成され、制御装置200の表示部250に表示され
る。
図13は、制御装置200の表示部250に表示された教示点探索処理の分析結果の一
例を示している。この分析結果の表示画面は、第1表示領域FDAと第2表示領域SDA
とを含んでいる。第1表示領域FDAには、z座標値の絶対値が最大値を示す相対位置(
x,y)の座標値が、最適教示点を示す座標値として表示されている。第2表示領域SD
Aには、複数の相対位置(x,y)におけるz座標値の分布が立体的に表示されている。
この例では、x=+0.2mm、y=+0.1mmの位置においてz座標値の絶対値が最
大値となっている。このように、嵌合に適した相対位置(x,y)や、複数の相対位置(
x,y)におけるz座標値を表示部250に表示するようにすれば、人間の教示作業者が
、ティーチングペンダント300を用いて適切な教示点を容易に設定することが可能であ
る。最適教示点の座標値は、局所座標系Σp(図5)でなく、システム座標系Σs(図1
)等の他の座標系の座標で表示してもよい。
図10のステップS150では、教示作業者がティーチングペンダント300を用いて
、嵌合に適した相対位置(x,y)を第2教示点TP2のx座標値及びy座標値として入
力し、制御装置200がその教示点の入力を受け付ける。第2教示点TP2の座標値は、
局所座標系Σp(図5)の座標値として入力してもよく、或いは、システム座標系Σs(
図1)等の他の座標系の座標値として入力してもよい。ステップS160では、受け付け
た教示点の入力を用いて、教示データ234が作成され、制御装置200の不揮発性メモ
リー230に保存される。この教示データ234の作成は、制御装置200の教示データ
作成部214によって実行される。よく知られているように、教示データ234は、複数
の教示点と、各教示点の間の移動の際に実行すべき制御モード(位置制御や力制御)の記
述を含んでいる。この制御モードも、教示作業者によりティーチングペンダント300を
用いて指定される。こうして教示データ234が完成すると、図9のステップS20にお
いて、実際の製品を製造するために、複数組の対象物OB1,OB2に対して教示データ
に従った嵌合作業が実行される。
図14は、教示データに従って第1教示点TP1から第2教示点TP2までエンドエフ
ェクター160が移動する動作の一例を示す説明図である。この移動動作は、図9のステ
ップS20における嵌合作業での動作である。第1教示点TP1から第2教示点TP2ま
での移動における位置制御は、例えばCP制御(Continuous Path control)によって行
われる。CP制御とは、エンドエフェクター160の2点間の移動経路が一定の軌道上を
たどるように、2点間を連続的に補間した制御方法である。図14の例では、第1教示点
TP1と第2教示点TP2の間の移動経路が直線的な軌道を辿るように形成されている。
こうすれば、第1対象物OB1やエンドエフェクター160が他の物体と物理的に干渉し
てしまう可能性を低減することが可能である。第2教示点TP2に到達した後は、エンド
エフェクター160を−z方向に移動させ、力検出器150により検出される力が第2の
力F2(図7)に達するまでエンドエフェクター160を移動させて対象物OB1,OB
2を嵌合させる。その後、エンドエフェクター160を+z方向に退避させ、必要に応じ
て他の対象物の嵌合等の作業を実行する。なお、ステップS20において2つの対象物O
B1,OB2を嵌合させる動作は、CP制御のような位置制御のみを用いて実行してもよ
く、或いは、位置制御と力制御を用いて実行してもよい。
以上のように、第1実施形態では、ロボット100を教示する時に、プロセッサー21
0は、ロボット100を用いて第1対象物OB1と第2対象物OB2を第1の力F1で接
触させ、この接触に基づいた教示データを生成する。また、教示データに従った嵌合動作
をロボット100に実行させる時に、プロセッサー210は、ロボット100を用いて第
1の力F1よりも大きい第2の力F2で第1対象物OB1と第2対象物OB2を嵌合させ
る。従って、2つの対象物OB1,OB2同士を接触させながら挿入に適した位置を探る
必要が無く、また、適切な嵌合作業をロボット100に教示することが可能である。
<第2実施形態>
図15は、第2実施形態における教示データ作成手順を示すフローチャートであり、第
1実施形態の図10に対応する図である。図16は、第2実施形態における対象物の回転
の様子を示す説明図である。なお、ロボットシステムの構成は、第1実施形態と同一なの
で説明を省略する。第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、ステップS135,S1
36が追加されている点だけであり、他の手順は第1実施形態と同じである。
ステップS130において教示点探索処理(図11)が終了すると、ステップS135
に進み、すべての探索が完了したか否かが判断される。第2実施形態では、1つ以上の軸
方向の回りの複数の回転角度において、教示点の探索処理を実行する。例えば、ロールと
ピッチとヨーのうちの1つ以上の回転に関して、複数の回転角度においてステップS13
0における教示点探索処理を実行する。ここで、ロールは局所座標系Σpのx軸方向回り
の回転を意味し、ピッチはy軸方向回りの回転を意味し、ヨーはz軸方向回りの回転を意
味する。図16では、第1対象物OB1を、局所座標系Σpのz軸方向回りに+6度〜−
2度の範囲で回転させた例を示している。これらの複数の回転角度で教示点探索処理を実
行すれば、より適切な教示点位置を決定できる。なお、ロールとピッチとヨーの3種類の
回転のすべてに関し、複数の回転角度においてステップS130における教示点探索処理
を実行することが好ましい。回転角度の設定の変更はステップS136で行われ、その後
、ステップS120,S130が再度実行される。
第2実施形態も上述した第1実施形態とほぼ同様の効果を奏する。また、第2実施形態
では、1つ以上の軸方向の回りの複数の回転角度において教示点探索処理を実行するので
、嵌合作業に適した相対位置を更に高精度で決定することが可能である。
<第3実施形態>
図17は、第3実施形態における教示データ作成手順を示すフローチャートであり、第
2実施形態の図15に対応する図である。なお、ロボットシステムの構成は、第1実施形
態及び第2実施形態と同一なので説明を省略する。第3実施形態が第2実施形態と異なる
点は、ステップS136がステップS138に置き換えられている点だけであり、他の手
順は第2実施形態と同じである。
ステップS130において教示点探索処理(図11)が終了すると、ステップS135
に進み、すべての探索が完了したか否かが判断される。第3実施形態では、ステップS1
30の1回目の実行によって,接触までの第1対象物OB1の移動距離が最長となる相対
位置が求まると、ステップS135からステップS138に進み、探索の単位移動量δx
,δy(図12)を減少させる。その後、ステップS120,S130が再度実行される
図18は、第3実施形態において探索される複数の相対位置の例を示す説明図である。
黒丸はステップS130の1回目の実行時に相対位置(x,y)として使用された点を示
し、白丸はステップS130の2回目の実行時に相対位置(x,y)として使用される点
を示す。但し、白丸と黒丸が重なっている位置では、白丸のみを描いている。2回目の探
索時における探索の単位移動量δxa,δyaは、1回目における単位移動量δx,δy
(図12)よりも小さい。この例では、δxa=δx/2,δya=δy/2である。ま
た、2回目の探索時における相対位置の範囲は、1回目の探索時における相対位置の範囲
よりも狭い。この理由は、1回目の探索によって、嵌合に適した相対位置がほぼ求められ
ているので、2回目の探索時にはその周囲のみを再探索すればよいからである。このよう
に、2回目の探索時には、1回目の探索時において2つの対象物OB1,OB2の接触時
の第1対象物OB1の移動距離が最長となった相対位置の近傍の領域(すなわち、当該相
対位置を含む小領域)において、2次元方向の間隔δxa,δyaを細かくした条件で探
索を実行することが好ましい。また、このような探索は、3回以上実行するようにしても
よい。いずれの場合にも、第1対象物OB1を−z方向(第1方向)に沿って移動させて
第1対象物OB1と第2対象物OB2を第1の力F1で接触させたときの第1対象物OB
1の移動距離が最長である相対位置の近傍において、相対位置同士の2次元方向の間隔(
第2間隔)を最も細かく設定することが好ましい。
第3実施形態も上述した第1実施形態とほぼ同様の効果を奏する。また、第3実施形態
では、各相対位置から第1対象物OB1を−z方向(第1方向)に沿って移動させて第1
対象物OB1と第2対象物OB2を第1の力F1で接触させたときの第1対象物OB1の
移動距離が最長である相対位置の近傍において、相対位置同士の2次元方向の間隔を最も
小さく設定したので、嵌合作業に適した相対位置を更に高精度で決定することが可能であ
る。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱
しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載
した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述
の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成す
るために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特
徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能で
ある。
100…ロボット、120…基台、130…アーム、132…アームエンド、150…
力検出器、160…エンドエフェクター、162…真空吸着板、164…貫通孔、166
…緩衝材、200…制御装置、210…プロセッサー、211…教示点探索実行部、21
2…近接位置判定部、213…表示データ作成部、214…教示データ作成部、215…
嵌合工程実行部、220…メインメモリー、230…不揮発性メモリー、232…プログ
ラム命令、234…教示データ、240…表示制御部、250…表示部、260…I/O
インターフェース、300…ティーチングペンダント、400…搬送装置

Claims (11)

  1. 第1対象物と前記第1対象物に嵌合可能な第2対象物との嵌合作業を実行する、力検出
    器を有するロボットを制御する制御装置であって、
    少なくとも1つのプロセッサーを備え、
    前記ロボットを教示する時、前記少なくとも1つのプロセッサーは、前記ロボットを用
    いて第1対象物と第2対象物を第1の力で接触させ、前記少なくとも1つのプロセッサー
    は、前記接触に基づいた教示データを生成し、
    前記教示データに従った嵌合動作を前記ロボットに実行させる時、前記少なくとも1つ
    のプロセッサーは、前記ロボットを用いて前記第1の力よりも大きい第2の力で前記第1
    対象物と前記第2対象物を嵌合させる、制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置であって、
    前記教示データは、前記第1対象物と前記第2対象物の複数の相対位置に関する前記接
    触に基づいて作成される、制御装置。
  3. 請求項2に記載の制御装置であって、
    前記少なくとも1つのプロセッサーは、前記複数の相対位置の各相対位置から前記第1
    対象物と前記第2対象物を近づける第1方向に前記接触を行わせ、
    前記複数の相対位置は、前記第1方向と交差する2次元方向の位置である、制御装置。
  4. 請求項3に記載の制御装置であって、
    前記複数の相対位置は、前記2次元方向に第1間隔に設定される、制御装置。
  5. 請求項4に記載の制御装置であって、
    前記複数の相対位置のうち、前記複数の相対位置の各相対位置から前記第1対象物を前
    記第1方向に沿って移動させて前記第1対象物と前記第2対象物を前記第1の力で接触さ
    せたときの前記第1対象物の移動距離が最長となる相対位置を含む領域において、前記複
    数の相対位置は、前記2次元方向に前記第1間隔よりも細かい第2間隔に設定される、制
    御装置。
  6. 請求項3〜5のいずれか一項に記載の制御装置であって、
    前記少なくとも1つのプロセッサーは、1つ以上の軸方向の回りの複数の回転角度にお
    いて、前記第1対象物と前記第2対象物の前記接触を実行する、制御装置。
  7. 請求項2〜6のいずれか一項に記載の制御装置であって、
    前記少なくとも1つのプロセッサーは、前記複数の相対位置の各相対位置における前記
    接触の後に、前記第1対象物と前記第2対象物を遠ざける、制御装置。
  8. 請求項3に記載の制御装置であって、
    前記少なくとも1つのプロセッサーは、前記複数の相対位置のうち、前記複数の相対位
    置の各相対位置から前記第1対象物を前記第1方向に沿って移動させて前記第1対象物と
    前記第2対象物を前記第1の力で接触させたときの前記第1対象物の移動距離が最長とな
    る相対位置を選択し、選択した相対位置を前記教示データの教示点として設定する、制御
    装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の制御装置であって、
    前記第1対象物と前記第2対象物は、前記第1の力では嵌合せず、前記第2の力で嵌合
    する電気コネクターである、制御装置。
  10. ロボットと、
    前記ロボットに接続された請求項1〜9のいずれか一項に記載の制御装置と、
    を備えるロボットシステム。
  11. 力検出器を有するロボットを、少なくとも1つのプロセッサーによって制御する制御方
    法であって、
    前記ロボットを教示する時、前記少なくとも1つのプロセッサーが、前記ロボットを用
    いて第1対象物と第2対象物を第1の力で接触させ、前記少なくとも1つのプロセッサー
    が、前記接触に基づいた教示データを生成し、
    前記教示データに従った動作を前記ロボットに実行させる時、前記少なくとも1つのプ
    ロセッサーが、前記ロボットを用いて前記第1の力よりも大きい第2の力で前記第1対象
    物と前記第2対象物を嵌合させる、制御方法。
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