JP2018187642A - 電動プレス加工機及び電動プレス加工機の作動方法 - Google Patents

電動プレス加工機及び電動プレス加工機の作動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 高速で高精度の成形が可能な電動プレス加工機及び電動プレス加工機の作動方法を提案する。【解決手段】 電動プレス加工機1は、支柱2と、支柱2に対して摺動するスライド11と、スライド11を駆動する駆動部12と、駆動部12が発生した駆動力をスライド11に伝達する動力伝達部13と、スライド11の実位置を検出する位置検出部14と、スライド11にかかる実荷重を検出する荷重検出部17と、予め定めた設定荷重と実荷重との荷重差分を位置情報に変換した補償値を求め、予め定めた目標位置に補償値を加算した補償位置を求め、実位置と補償位置との位置差分に基づいて駆動部12を制御する制御部7と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、スライドが複数の駆動手段によって上昇あるいは下降される電動プレス加工機及び電動プレス加工機の作動方法に関する。
従来、位置を検出してスライドを制御する位置制御と荷重を検出してスライドを制御する荷重制御を切り替えることで、高精度の成形が可能な電動プレス加工機が開示されている(特許文献1参照)。
特開2016−120522号公報
図10は、従来の電動プレス加工機の作動状態を示す。
従来の電動プレス加工機は、図10に示すように、位置制御と荷重制御を切り替える際に、わずかではあるが、スライドが停止する時間Aがあった。そのため、加工時間が若干遅くなる場合があった。
本発明は、高速で高精度の成形が可能な電動プレス加工機及び電動プレス加工機の作動方法を提案することを目的としている。
本発明にかかる一実施形態の電動プレス加工機は、
支柱と、
前記支柱に対して摺動するスライドと、
前記スライドを駆動する駆動部と、
前記駆動部が発生した駆動力を前記スライドに伝達する動力伝達部と、
前記スライドの実位置を検出する位置検出部と、
前記スライドにかかる実荷重を検出する荷重検出部と、
予め定めた設定荷重と前記実荷重との荷重差分を位置情報に変換した補償値を求め、予め定めた目標位置に前記補償値を加算した補償位置を求め、前記実位置と前記補償位置との位置差分に基づいて前記駆動部を制御する制御部と、
を備える。
本発明にかかる一実施形態の電動プレス加工機及び電動プレス加工機の作動方法によれば、高速で高精度の成形が可能となる。
第1実施形態の電動プレス加工機の一実施形態を示す。 第1実施形態の電動プレス加工機のスライド機構の概略を示す。 第1実施形態の電動プレス加工機のシステム構成を示す図である。 第1実施形態の電動プレス加工機の作動フローチャートを示す。 第1実施形態の電動プレス加工機の作動状態を示す。 第1実施形態の電動プレス加工機の荷重補償のフローチャートを示す。 第2実施形態の電動プレス加工機のスライド機構の概略を示す。 第2実施形態の電動プレス加工機の傾斜したスライドを示す。 第2実施形態の電動プレス加工機の荷重補償のフローチャートを示す。 従来の電動プレス加工機の作動状態を示す。
図1は、第1実施形態の電動プレス加工機Pの一実施形態を示す。図2は、第1実施形態の電動プレス加工機Pのスライド機構の概略を示す。なお、図2では支柱2及びクラウン3を省略している。
電動プレス加工機Pは、ベッド1、支柱2、クラウン3、目盛柱4、スライド11、駆動部としてのモータ12、動力伝達部としてのボールネジ13、位置検出部14及び連結部18を備える。
ベッド1は、電動プレス加工機Pを地面に載置するための基台となる部材である。支柱2は、ベッド1から上方に向かって延びる柱である。本実施形態の支柱2は4本あり、ベッド1の4隅にそれぞれ設置される。クラウン3は、支柱2の上方に設置され、モータ12を載置する。ベッド1、支柱2及びクラウン3は、電動プレス加工機Pの枠体を形成する。なお、支柱2は4本に限らず、少なくとも2本以上有し、クラウン3を支えられればよい。また、柱状のものに限らず、どのような形状でもよい。
スライド11は、支柱2に対して移動可能に取り付けられる。本実施形態のスライド11は、4本の支柱2に対して4隅が移動可能となるように設置される。
モータ12は、クラウン3の上に載置され、ボールネジ13を駆動する。ボールネジ13は、クラウン3を貫通してモータ12の駆動力をスライダ11に伝達する。ボールネジ13は、連結部18を介してスライド11に取り付けられる。ボールネジ13は、モータ12の発生する駆動力をスライド11に伝達する。
本実施形態のモータ12及びボールネジ13は、クラウン3及びスライド11の4隅に対応してそれぞれ4つ設置される。4つのモータ12及びボールネジ13は、それぞれ独立して作動することができる。なお、モータ12は、それぞれ4つに限らず、少なくとも2つ以上あればよい。
位置検出部14は、目盛柱4を読み取り、スライド11がベッド1に対して位置する実位置を測定するリニア・スケール等が好ましい。本実施形態の位置検出部14は、スライド11の4隅に対応して4つ設置される。なお、位置検出部14は、少なくとも2つ以上あればよい。
目盛柱4は、一方をベッド1に、他方をクラウン3に鉛直方向に取り付けられる。本実施形態では、スライド11の外側の4隅に取り付けられる。
上型部5は、スライド11によって移動する。下型部6は、ベッド1に載せられている。
図3は、第1実施形態の電動プレス加工機Pのシステム構成を示す図である。
電動プレス加工機Pは、操作者によって操作される操作盤6と、操作盤6からの指令に応じて第1軸〜第4軸のモータ12a〜12dを駆動制御する制御部7と、それぞれのモータ12a〜12dに供給するスライド11の移動段階ごとの駆動エネルギーに関する情報を予め記憶する記憶部8と、を有する。なお、第1軸〜第4軸は、ボールネジ13の軸に対応する。また、記憶部8は、制御部7に含まれてもよい。
さらに、電動プレス加工機Pは、各軸に対応して、制御部7から信号を受けてモータ12a〜12dを駆動制御するサーボアンプ16a〜16dと、モータ12の回転数を検出するエンコーダ15a〜15dと、各軸にかかる荷重を検出する歪みゲージ又はモータの実トルクを検出するトルクセンサ等の荷重検出部17a〜17dと、各軸に対応するスライド11の位置を検出する位置検出部14a〜14dと、を有する。なお、荷重検出部17は、総荷重を検出するロードセル等でもよい。総荷重を検出する荷重検出部17の場合、各軸の位置検出部14a〜14dと対応して各軸に異なる荷重を分割したり、軸の数に対応して等しく荷重を分割してもよい。
制御部7は、各軸に対応するサーボアンプ16a〜16dに指令値を送る指令部7aと、位置検出部14a〜14dの検出値から指令値を演算する演算部7bと、を有する。記憶部8は、荷重補償を行う際に荷重を位置情報に変換するためのテーブル又は演算式等を記憶する。なお、操作盤6、制御部7又は記憶部8は、電動プレス加工機Pとは別体に設置してもよい。
ここで、本実施形態の電動プレス加工機の位置制御及び荷重補償について説明する。なお、ここでは、電動プレス加工機Pが4軸の場合について説明する。
本実施形態の電動プレス加工機Pは、実際に成形品を作成する本番のプレス加工期間で、被成形品をプレス加工する動作を繰り返し自動的に行う。スライド11は、本番のプレス加工期間で、当該プレス加工動作中の段階ごとに、高精度で水平状態又は予め定めた傾斜状態とすることができる。
本実施形態の電動プレス加工機Pは、本番のプレス加工期間に先立って、ティーチング加工期間を有する。ティーチング加工期間は、以下のように進められる。まず、プレス加工の1回のショットにおける進行途中の段階ごとに、位置検出部14a〜14dの測定結果を取り込む。取り込んだ位置検出部14a〜14dの測定結果に対応して、スライド11を駆動する4つのモータ12a〜12dに供給する駆動エネルギーを決定する。段階ごとにそれぞれのモータ12a〜12dに供給する駆動エネルギーに関する情報を記憶部8に記憶させる。
本番のプレス加工期間では、プレス加工中の各1回のショットの進行途中の段階ごとで、記憶部8に記憶しておいた情報にもとづいて、それぞれのモータ12a〜12dに駆動エネルギーを供給する。スライド11の位置は、位置検出部14a〜14dが測定する。位置検出部14a〜14dが測定した位置とティーチング加工期間に取り込んだ位置とが異なる場合には、演算部7bが修正する指令値を演算する。指令部7aは、各軸に対応するサーボアンプ16a〜16dに、演算部7bが修正した指令値を指令する。本実施形態では、このような制御が行われることから、1回ごとのプレス加工動作の段階ごとにおいても、スライド11は高精度で水平状態又は予め定めた傾斜状態とすることができる。
また、本実施形態の電動プレス加工機Pは、スライド11の移動速度が可変であり、速度変更位置に対して、上限位置に近い側の速さを上限位置から遠い側の速さよりも速くすることができる。したがって、加工時間を短縮することが可能となる。
さらに、本実施形態の電動プレス加工機は、位置制御中に荷重補償を行う。荷重補償は、予め定めた目標荷重と荷重検出部17から検出された荷重との差を位置情報に変換して、位置制御中のモータ12の駆動力を補償する。
次に、第1実施形態の電動プレス加工機の作動について説明する。
図4は、第1実施形態の電動プレス加工機の作動フローチャートを示す。図5は、第1実施形態の電動プレス加工機の作動状態を示す。
まず、ステップ1で、制御部7は、予め設定された速度でスライド11を下降させる(ST1)。スライド11は、初期状態で上限位置にあり、予め設定された時間に予め設定された位置にあるような位置制御によって作動する。まず、操作盤6が操作され、指令部7aからサーボアンプ16に速度指令が送られ、モータ12が駆動される。予め設定された速度、予め設定された時間及び予め設定された位置は、記憶部8に記憶されていればよい。
次に、ステップ2で、制御部7は、スライド11が下降速度変更位置に到達したか否かを判定する(ST2)。下降速度変更位置は、記憶部8に記憶されていればよい。そして、制御部7は、位置検出部14が検出した値と、記憶部8に記憶された下降速度変更位置と、を比較することで、スライド11が下降速度変更位置に到達したか否かを判定すればよい。
ステップ2において、下降速度変更位置に到達していない場合、ステップ1に戻る。ステップ2において、下降速度変更位置に到達した場合、ステップ3で、制御部7は、スライド下降速度を切り替え、予め設定されたステップ1とは異なる速度でスライド11を下降させる(ST3)。
次に、ステップ4で、制御部7は、予め設定したプレス加工位置に到達したか否かを判定する(ST4)。プレス加工位置は、記憶部8に記憶されていればよい。そして、位置検出部14が検出した値と、記憶部8に記憶されたプレス加工位置と、を比較することで、スライド11がプレス加工位置に到達したか否かを判定すればよい。
予め設定したプレス加工位置に到達していない場合、ステップ4に戻る。ここで、プレス加工位置は、1回のショット中にスライド11が移動する位置のうち、予め設定された最も下方の位置とする。
ステップ4において、予め設定したプレス加工位置に到達している場合、ステップ5で、制御部7は、スライドを停止する(ST5)。続いて、ステップ6で、制御部7は、位置保持時間のカウントをする(ST6)。位置保持時間は、予め操作盤6で任意に設定し、記憶部8に記憶すればよい。
次に、ステップ7で、制御部7は、カウントが位置保持時間経過したか否かを判定する(ST7)。ステップ7において、カウントが位置保持時間経過していない場合、ステップ6に戻り、制御部7は、カウントを続ける。ステップ7において、カウントが位置保持時間経過した場合、ステップ8で、制御部7は、スライド11を上昇させる(ST8)。
次に、ステップ9で、制御部7は、上昇速度変更位置に到達したか否かを判定する(ST9)。上昇速度変更位置は、記憶部8に記憶されていればよい。そして、制御部7は、位置検出部14が検出した値と、記憶部8に記憶された上昇速度変更位置と、を比較することで、スライド11が上昇速度変更位置に到達したか否かを判定すればよい。
ステップ9において、上昇速度変更位置に到達していない場合、ステップ9に戻る。ステップ9において、上昇速度変更位置に到達した場合、ステップ10で、制御部7は、スライド上昇速度を切り替え、予め設定されたステップ8とは異なる速度でスライド11を上昇させる(ST10)。
次に、ステップ11で、制御部7は、スライド11が上限位置に到達したか否かを判定する(ST11)。スライド上限位置は予め設定され、記憶部8に記憶されていればよい。そして、制御部7は、位置検出部14が検出した値と、記憶部8に記憶された上限位置と、を比較することで、スライド11が上限位置に到達したか否かを判定すればよい。
ステップ11において、スライドが上限位置に到達していない場合、ステップ11に戻る。ステップ11において、スライドが上限位置に到達している場合、ステップ12で、制御部7は、スライド上昇を停止する(ST12)。
次に、荷重補償について説明する。荷重補償は、荷重検出部17によって検出された荷重に応じて位置制御を補償する。
図6は、第1実施形態の電動プレス加工機Pの荷重補償のフローチャートを示す。
まず、ステップ21で、位置検出部14がスライド11の軸ごとの実位置を検出する(ST21)。続いて、ステップ22で、荷重検出部17がスライド11の総荷重を検出する(ST22)。総荷重は、荷重検出部17としてロードセル等を用いて検出してもよい。また、複数の荷重検出部17から検出された軸ごとの実荷重を演算部7bで合算してもよい。
次に、ステップ23で、制御部7は、総荷重を軸の数で分割し、平均値を算出して平均荷重とする(ST23)。第1実施形態の電動プレス加工機Pは、4軸なので、総荷重を4で割った値を平均値とする。続いて、ステップ24で、制御部7は、予め定めた全体の目標荷重を軸の数で分割した設定荷重と平均荷重との荷重差分を算出する(ST24)。
次に、ステップ25で、制御部7は、設定荷重と平均荷重との荷重差分を位置情報としての補償値に変換する(ST25)。荷重情報から位置情報への変換は、予め定めた変換テーブル又は変換演算式を用いて演算部7bにより演算すればよい。変換テーブル又は変換演算式は、ティーチング加工期間等にデータを収集して作成し、記憶部8に記憶しておけばよい。変換テーブル又は変換演算式は、材料特性及び材料寸法等を考慮して的確に決定することが好ましい。
次に、ステップ26で、制御部7は、予め定めた目標位置に補償値を加算し、補償位置を演算する(ST26)。例えば、平均荷重が設定荷重よりも大きい場合に、補償位置は、予め定めた目標位置よりも補償値の分高い位置となる。
次に、ステップ27で、制御部7は、検出した実位置と補償位置との位置差分に基づいて、モータ12の駆動力を制御する(ST27)。第1実施形態の電動プレス加工機Pは、総荷重を各軸に均等に分割した平均荷重に基づいて補償するので、スライド11を姿勢に保持しながら、各軸のモータ12a〜12dを駆動させる。
このように、第1実施形態の電動プレス加工機Pは、位置制御をしながら荷重補償を行うので、図10に示した位置制御と荷重制御の切り替え時にスライドが停止する時間Aを無くすことができる。したがって、第1実施形態の電動プレス加工機Pによれば、従来よりも高速な成形が可能となる。
また、第1実施形態の電動プレス加工機Pは、スライド11を高精度に水平状態又は予め定めた傾斜状態を保持したまま制御することができる。したがって、第1実施形態の電動プレス加工機Pによれば、高精度にスライド11の姿勢を保持しながら、各軸に同一に加圧することが可能となる。
図7は、第2実施形態の電動プレス加工機Pのスライド機構の概略を示す。図8は、第2実施形態の電動プレス加工機Pの傾斜したスライド11を示す。
第2実施形態の電動プレス加工機Pでは、連結部19として、ボールジョイント等を用いる。また、スライド11は、支柱2に対して、図示しないわずかな隙間等を形成し、傾斜可能な構造とする。したがって、スライド11は、ボールネジ13に対して任意の方向に回転可能に取り付けられる。すなわち、スライド11は、支柱2に対して傾斜可能となる。第2実施形態の電動プレス加工機Pのその他の構造は、第1実施形態の電動プレス加工機Pと同様なので、説明を省略する。
図9は、第2実施形態の電動プレス加工機の荷重補償のフローチャートを示す。
まず、ステップ31で、位置検出部14がスライド11の軸ごとの実位置を検出する(ST31)。続いて、ステップ32で、荷重検出部17がスライド11の軸ごとの実荷重を検出する(ST32)。次に、ステップ33で、制御部7は、予め定めた軸ごとの設定荷重と軸ごとの実荷重との荷重差分を算出する(ST33)。
次に、ステップ34で、制御部7は、軸ごとの設定荷重と実荷重との荷重差分を位置情報としての補償値に変換する(ST34)。荷重情報から位置情報への変換は、予め定めた変換テーブル又は変換演算式を用いて演算部7bにより演算すればよい。変換テーブル又は変換演算式は、ティーチング加工期間等にデータを収集して作成し、記憶部8に記憶しておけばよい。変換テーブル又は変換演算式は、材料特性及び材料寸法等を考慮して的確に決定することが好ましい。
次に、ステップ35で、制御部7は、軸ごとの予め定めた目標位置に軸ごとの補償値を加算し、軸ごとの補償位置を演算する(ST35)。例えば、実荷重が設定荷重よりも大きい場合に、補償位置は、予め定めた目標位置よりも補償値の分高い位置となる。
次に、ステップ36で、制御部7は、軸ごとに、検出した実位置と補償位置との位置差分に基づいて、モータ12の駆動力を制御する(ST36)。第2実施形態の電動プレス加工機Pは、軸ごとに、荷重に基づいて補償するので、スライド11を荷重に応じた姿勢に変更しながら、各軸のモータ12a〜12dを駆動させる。
このように、第2実施形態の電動プレス加工機Pは、位置制御をしながら荷重補償を行うので、図10に示した位置制御と荷重制御の切り替え時にスライドが停止する時間Aを無くすことができる。したがって、第1実施形態の電動プレス加工機Pによれば、従来よりも高速な成形が可能となる。
また、第2実施形態の電動プレス加工機Pは、荷重に応じてスライド11の姿勢を高精度に制御することができる。したがって、第2実施形態の電動プレス加工機Pによれば、軸ごとに予め設定された荷重が加えられることとなり、スライド11を高精度に水平状態又は予め定めた傾斜状態とすることができ、材料を均一に広げ、高精度の成形が可能となる。
以上、本実施形態の電動プレス加工機Pは、支柱2と、支柱2に対して摺動するスライド11と、スライド11を駆動するモータ12と、モータ12が発生した駆動力をスライド11に伝達するボールネジ13と、スライド11の実位置を検出する位置検出部14と、スライド11にかかる実荷重を検出する荷重検出部17と、予め定めた設定荷重と実荷重との荷重差分を位置情報に変換した補償値を求め、予め定めた目標位置に補償値を加算した補償位置を求め、実位置と補償位置との位置差分に基づいてモータ12を制御する制御部7と、を備える。すなわち、位置制御をしながら荷重補償を行うので、図10に示した位置制御と荷重制御の切り替え時にスライドが停止する時間Aを無くすことができる。したがって、第1実施形態の電動プレス加工機Pによれば、従来よりも高速な成形が可能となる。
また、第1実施形態の電動プレス加工機Pは、位置検出部14は、ボールネジ13の軸ごとに実位置を検出し、荷重検出部17は、スライドの総荷重を検出し、制御部7は、総荷重を軸の数で分割した平均荷重を算出し、予め定めた全体の目標荷重を軸の数で分割した設定荷重と平均荷重との荷重差分を算出し、荷重差分を位置情報としての補償値に変換し、予め定めた目標位置に補償値を加算し、補償位置を求め、検出した実位置と補償位置との位置差分に基づいて、モータ12の駆動力を制御する。すなわち、第1実施形態の電動プレス加工機Pは、スライド11を高精度に水平状態又は予め定めた傾斜状態を保持したまま制御することができる。したがって、第1実施形態の電動プレス加工機Pによれば、高精度にスライド11の姿勢を保持しながら、各軸に同一に加圧することが可能となる。
また、第2実施形態の電動プレス加工機Pは、位置検出部14は、ボールネジ13の軸ごとに実位置を検出し、荷重検出部17は、スライドの軸ごとの実荷重を検出し、制御部7は、予め定めた軸ごとの設定荷重と軸ごとの実荷重との荷重差分を算出し、荷重差分を位置情報としての補償値に変換し、予め定めた目標位置に補償値を加算し、補償位置を求め、検出した実位置と補償位置との軸ごとの位置差分に基づいて、軸ごとにモータ12の駆動力を制御する。すなわち、第2実施形態の電動プレス加工機Pは、荷重に応じてスライド11の姿勢を高精度に制御することができる。したがって、第2実施形態の電動プレス加工機Pによれば、軸ごとに予め設定された荷重が加えられることとなり、スライド11を高精度に水平状態又は予め定めた傾斜状態とすることができ、材料を均一に広げ、高精度の成形が可能となる。
さらに、本実施形態の電動プレス加工方法は、モータ12が発生した駆動力をボールネジ13がスライド11に伝達し、支柱2に対してスライド11が摺動する電動プレス加工方法であって、予め定めた設定荷重と位置検出部14が検出したスライド11の実荷重との荷重差分を位置情報に変換した補償値を求め、予め定めた目標位置に補償値を加算した補償位置を求め、実位置と補償位置との位置差分に基づいてスライド11を駆動するモータ12を制御する。すなわち、位置制御をしながら荷重補償を行うので、図10に示した位置制御と荷重制御の切り替え時にスライドが停止する時間Aを無くすことができる。したがって、第1実施形態の電動プレス加工機Pによれば、従来よりも高速な成形が可能となる。
また、第1実施形態の電動プレス加工方法は、ボールネジ13の軸ごとにスライド11の実位置を検出し、スライド11の総荷重を検出し、予め定めた全体の目標荷重を軸の数で分割した設定荷重と平均荷重との荷重差分を算出し、荷重差分を位置情報としての補償値に変換し、予め定めた目標位置に補償値を加算し、補償位置を求め、検出した実位置と補償位置との位置差分に基づいて、モータ12の駆動力を制御する。すなわち、第1実施形態の電動プレス加工機Pは、スライド11を高精度に水平状態又は予め定めた傾斜状態を保持したまま制御することができる。したがって、第1実施形態の電動プレス加工機Pによれば、高精度にスライド11の姿勢を保持しながら、各軸に同一に加圧することが可能となる。
また、第2実施形態の電動プレス加工方法は、 ボールネジの軸ごとにスライドの実位置を検出し、スライド11の軸ごとの実荷重を検出し、予め定めた軸ごとの設定荷重と実荷重との荷重差分を算出し、荷重差分を位置情報としての補償値に変換し、予め定めた目標位置に補償値を加算し、補償位置を求め、実位置と補償位置との軸ごとの位置差分に基づいて、軸ごとにモータ12の駆動力を制御する。すなわち、第2実施形態の電動プレス加工機Pは、荷重に応じてスライド11の姿勢を高精度に制御することができる。したがって、第2実施形態の電動プレス加工機Pによれば、軸ごとに予め設定された荷重が加えられることとなり、スライド11を高精度に水平状態又は予め定めた傾斜状態とすることができ、材料を均一に広げ、高精度の成形が可能となる。
以上、電動プレス加工機Pをいくつかの実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されず種々の組み合わせ又は変形が可能である。
1…ベッド(枠体)
2…支柱(枠体)
3…クラウン(枠体)
4…目盛柱
5…上金型
6…下金型
7…制御部
8…記憶部
11…スライド
12…モータ(駆動部)
13…ボールネジ(動力伝達部)
14…位置検出部
17…荷重検出部
18,19…連結部

Claims (6)

  1. 支柱と、
    前記支柱に対して摺動するスライドと、
    前記スライドを駆動する駆動部と、
    前記駆動部が発生した駆動力を前記スライドに伝達する動力伝達部と、
    前記スライドの実位置を検出する位置検出部と、
    前記スライドにかかる実荷重を検出する荷重検出部と、
    予め定めた設定荷重と前記実荷重との荷重差分を位置情報に変換した補償値を求め、予め定めた目標位置に前記補償値を加算した補償位置を求め、前記実位置と前記補償位置との位置差分に基づいて前記駆動部を制御する制御部と、
    を備える
    電動プレス加工機。
  2. 前記位置検出部は、前記動力伝達部の軸ごとに前記実位置を検出し、
    前記荷重検出部は、前記スライドの総荷重を検出し、
    前記制御部は、
    前記総荷重を前記軸の数で分割した平均荷重を算出し、
    予め定めた全体の目標荷重を前記軸の数で分割した設定荷重と平均荷重との荷重差分を算出し、
    前記荷重差分を位置情報としての補償値に変換し、
    予め定めた目標位置に前記補償値を加算し、補償位置を求め、
    検出した実位置と前記補償位置との位置差分に基づいて、前記駆動部の駆動力を制御する
    請求項1に記載の電動プレス加工機。
  3. 前記位置検出部は、前記動力伝達部の軸ごとに前記実位置を検出し、
    前記荷重検出部は、前記スライドの前記軸ごとの実荷重を検出し、
    前記制御部は、
    予め定めた軸ごとの設定荷重と軸ごとの実荷重との荷重差分を算出し、
    前記荷重差分を位置情報としての補償値に変換し、
    予め定めた目標位置に前記補償値を加算し、補償位置を求め、
    検出した実位置と前記補償位置との軸ごとの位置差分に基づいて、軸ごとに前記駆動部の駆動力を制御する
    請求項1に記載の電動プレス加工機。
  4. 駆動部が発生した駆動力を動力伝達部がスライドに伝達し、支柱に対してスライドが摺動する電動プレス加工方法であって、
    予め定めた設定荷重と位置検出部が検出したスライドの実荷重との荷重差分を位置情報に変換した補償値を求め、
    予め定めた目標位置に前記補償値を加算した補償位置を求め、
    実位置と前記補償位置との位置差分に基づいて前記スライドを駆動する駆動部を制御する
    電動プレス加工方法。
  5. 前記動力伝達部の軸ごとに前記スライドの実位置を検出し、
    前記スライドの総荷重を検出し、
    予め定めた全体の目標荷重を前記軸の数で分割した設定荷重と平均荷重との荷重差分を算出し、
    前記荷重差分を位置情報としての補償値に変換し、
    予め定めた目標位置に前記補償値を加算し、補償位置を求め、
    検出した実位置と前記補償位置との位置差分に基づいて、前記駆動部の駆動力を制御する
    請求項4に記載の電動プレス加工方法。
  6. 前記動力伝達部の軸ごとに前記スライドの実位置を検出し、
    前記スライドの前記軸ごとの実荷重を検出し、
    予め定めた軸ごとの設定荷重と前記実荷重との荷重差分を算出し、
    前記荷重差分を位置情報としての補償値に変換し、
    予め定めた目標位置に前記補償値を加算し、補償位置を求め、
    前記実位置と前記補償位置との軸ごとの位置差分に基づいて、軸ごとに前記駆動部の駆動力を制御する
    請求項4に記載の電動プレス加工方法。
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