JP2016120522A - 電動プレス加工機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 応答性が高く、被成形品の平坦度が確保され高精度の成形が可能な電動プレス加工機を提案する。
【解決手段】 電動プレス加工機1は、支柱2と、支柱2に対して摺動するスライド11,21と、スライド11,21を駆動する複数の駆動源12,22と、複数の駆動源12,22に対応してスライド11,21の位置を検出する複数の位置検出部14,24と、スライド11,21にかかる荷重を検出する荷重検出部17,27と、少なくとも位置検出部14,24が検出した実位置に基づいて複数の駆動源12,22をそれぞれ予め定めた設定位置に制御する位置制御と少なくとも荷重検出部17,27が検出した実荷重に基づいて複数の駆動源12,22をそれぞれ予め定めた設定荷重に制御する荷重制御とを切り替え可能な制御部7と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、スライドが、複数の駆動手段によって上昇あるいは下降される電動プレス加工機の作動方法に関する。
従来、プレス荷重を検出するロードセル及びモータの回転位置を検出する回転位置センサによってスライドを制御し、被成形品をプレス加工するサーボプレス装置が知られている(特許文献1)。
特開2013─237062号公報
特許文献1に記載されたサーボプレスは、目標荷重に相当する位置を設定し、荷重を規制するものであり、プレス加工中に材料反力が変化した場合、目標荷重に相当する位置も変化するおそれがあり、深絞り成形や樹脂成形等に対して高応答性や高精度の成形が困難であった。
本発明は、応答性が高く、被成形品の平坦度が確保され高精度の成形が可能な電動プレス加工機を提案することを目的としている。
本発明にかかる電動プレス加工機は、
支柱と、
前記支柱に対して摺動するスライドと、
前記スライドを駆動する複数の駆動源と、
前記複数の駆動源に対応して前記スライドの位置を検出する複数の位置検出部と、
前記スライドにかかる荷重を検出する荷重検出部と、
少なくとも前記位置検出部が検出した実位置に基づいて前記複数の駆動源をそれぞれ予め定めた設定位置に制御する位置制御と少なくとも前記荷重検出部が検出した実荷重に基づいて前記複数の駆動源をそれぞれ予め定めた設定荷重に制御する荷重制御とを切り替え可能な制御部と、
を備える
ことを特徴とする。
また、本発明にかかる電動プレス加工機では、
前記制御部は、
前記スライドの任意の位置に対して予め前記位置制御と前記荷重制御を切り替え可能な荷重制御切替可能範囲を設定し、
前記実荷重が前記荷重制御切替可能範囲内で予め定めた所定の制御切替荷重に到達した場合、前記位置制御から前記荷重制御又は前記荷重制御から前記位置制御へ切り替える
ことを特徴とする。
また、本発明にかかる電動プレス加工機では、
前記制御部は、前記荷重制御の際に、
予め定めた設定荷重と前記実荷重との差を求め、
予め定めた任意の時間に対して前記実荷重から前記設定荷重までの時間当たりの変化量を第1荷重指令として出力する
ことを特徴とする。
また、本発明にかかる電動プレス加工機では、
前記第1荷重指令は、予め定めた所定時間、前記実荷重と前記設定荷重との差が所定の範囲内に収束するまで出力される
ことを特徴とする。
また、本発明にかかる電動プレス加工機では、
前記制御部は、前記荷重制御の際に、
予め定めた圧抜き完了荷重と前記実荷重との差を求め、
予め定めた任意の時間に対して前記実荷重から前記圧抜き完了荷重までの時間当たりの変化量を第2荷重指令として出力する
ことを特徴とする。
また、本発明にかかる電動プレス加工機では、
前記第2荷重指令は、予め定めた所定時間、前記実荷重と前記圧抜き荷重との差が所定の範囲内に収束するまで出力される
ことを特徴とする。
また、本発明にかかる電動プレス加工機では、
前記制御部は、前前記実荷重と前記圧抜き荷重との差が所定の範囲内に収束するまで出力されたと判定すると、前記荷重制御から前記位置制御へ切り替える
ことを特徴とする。
また、本発明にかかる電動プレス加工機は、
前記複数の駆動源に対応して前記スライドにかかる荷重を検出する複数の前記荷重検出部を有し、
前記制御部は、前記設定荷重を前記複数の駆動源毎に定め、前記荷重検出部が前記複数の駆動源に対応してそれぞれ検出した荷重の平均値を前記実荷重とする
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の電動プレス加工機。
また、本発明にかかる電動プレス加工機では、
前記スライドは、少なくとも第1のスライドと、第2のスライドと、を含み、
前記複数の駆動源は、前記第1のスライドを駆動する複数の第1側の駆動源と、前記第2のスライドを駆動する複数の第2側の駆動源と、を含み、
前記位置検出部は、前記複数の第1側の駆動源にそれぞれ対応する複数の第1側の位置検出部と、前記複数の第2側の駆動源にそれぞれ対応する複数の第2側の位置検出部と、を含み、
前記荷重検出部は、前記複数の第1側の駆動源にそれぞれ対応する複数の第1側の荷重検出部と、前記複数の第2側の駆動源にそれぞれ対応する複数の第2側の位置検出部と、を含み、
前記制御部は、
前記複数の第1側の位置検出部及び前記複数の第1側の荷重検出部の検出値に基づいてそれぞれ前記複数の第1側の駆動源を独立して制御し、
前記複数の第2側の位置検出部及び前記複数の第2側の荷重検出部の検出値に基づいてそれぞれ前記複数の第2側の駆動源を独立して制御する
ことを特徴とする。
また、本発明にかかる電動プレス加工機では、
前記制御部は、前記荷重制御において、荷重を切り替える途中の荷重が変化する荷重切替区間と荷重を所定時間保持する荷重保持区間を有する階段状荷重付与パターンで荷重を制御し、各荷重切替区間は予め定めた設定荷重と実荷重との差を求め、予め定めた任意の時間に対して実荷重から設定荷重までの時間当たりの変化量を荷重指令として出力する
ことを特徴とする。
また、本発明にかかる電動プレス加工機では、
前記制御部は、前記荷重制御において、荷重を切り替える途中の荷重が変化する荷重切替区間を有する折れ線状荷重付与パターンで荷重を制御し、各荷重切替区間は予め定めた設定荷重と実荷重との差を求め、予め定めた任意の時間に対して実荷重から設定荷重までの時間当たりの変化量を荷重指令として出力する
ことを特徴とする。
また、本発明にかかる電動プレス加工機では、
前記制御部は、前記階段状荷重付与パターンの前記荷重切替区間と前記荷重保持区間又は前記折れ線状荷重付与パターンの前記荷重切替区間のうち、一部の区間で荷重を振動させながら付与する振動状荷重付与パターンで荷重を制御する
ことを特徴とする。
また、本発明にかかる電動プレス加工機では、
前記制御部は、時間に応じて切り替える単独切替パターン又は外部機器の状態に連動した連動切替パターンによって荷重を切り替え制御する
ことを特徴とする。
本発明にかかる電動プレス加工機によれば、応答性が高く、被成形品の平坦度が確保され高精度の成形が可能となる。
電動プレス加工機の一実施例構成を示す図である。 電動プレス加工機のインナー・スライド機構の概略図である。 電動プレス加工機のダイセット部付近を示す図である。 第1実施形態の電動プレス加工機のシステム構成を示す図である。 第1実施形態の電動プレス加工機の第1実施例のフローチャートを示す。 第1実施形態の電動プレス加工機の第1実施例の作動状態を示す。 第1実施形態の電動プレス加工機のシステム構成の他の例を示す図である。 第2実施形態の電動プレス加工機の一部の拡大図である。 第2実施形態の電動プレス加工機のシステム構成を示す図である。 第2実施形態の電動プレス加工機の作動状態を示す図である。 本実施形態の電動プレス加工機の荷重制御の第1実施例を示す。 本実施形態の電動プレス加工機の荷重制御の第2実施例を示す。 本実施形態の電動プレス加工機の荷重制御の第3実施例を示す。 本実施形態の電動プレス加工機の荷重制御の第4実施例を示す。 本実施形態の電動プレス加工機の荷重制御の第5実施例を示す。 本実施形態の電動プレス加工機の荷重制御の第6実施例を示す。
図1は電動プレス加工機Pの一実施形態を示す図、図2は電動プレス加工機のインナー・スライド機構の概略図である。なお、図2では支柱2、クラウン3及びアウター用モータ22を省略している。また、アウター・スライド機構は、インナー・スライド機構と同様の構造である。
図中の1はベッド、2は支柱、3はクラウン、4は目盛柱、11は第1のスライドとしてのインナー・スライド、12は第1側の駆動源としてのインナー用モータ、13は第1側の送り部材としてのインナー用ボールネジ、14は第1側の位置検出部材としてのインナー用位置検出部材、21は第2のスライドとしてのアウター・スライド、22は第2側の駆動源としてのアウター用モータ、23は第2の第2側の送り部材としてのアウター用ボールネジ、24は第2側の位置検出部材としてのアウター用位置検出部材を示す。
ベッド1は、電動プレス加工機Pを地面に載置するための基台となる部材である。支柱2は、ベッド1から上方に向かって延びる柱である。本実施形態の支柱2は4本あり、ベッド1の4隅にそれぞれ設置される。クラウン3は、支柱2に載置されインナー用モータ12及びアウター用モータ22を載置する。ベッド1、支柱2及びクラウン3で電動プレス加工機の枠体を形成する。なお、支柱2は4本に限らず、少なくとも2本以上有し、クラウン3を支えられればよい。また、柱状のものに限らず、板状のものでもよい。
インナー・スライド11は、支柱2に対して移動可能に取り付けられる台状部11a及び台状部11aから下方に延びる凸部11bを有する。本実施形態では、台状部11aの4隅を支柱2に摺動可能に設置し、凸部11bを台状部11aの中央から下方に延びるように設置する。なお、凸部11bは、台状部11aから複数個延びてもよい。
インナー用モータ12は、クラウン3の上に載置され、インナー用ボールネジ13を駆動する。インナー用ボールネジ13は、図2に示すように、ネジ軸13aと、ナット部13bとを有する。ネジ軸13aは、クラウン3を貫通してインナー用モータ12の出力軸に連結される。ナット部13bは、インナー・スライド11に取り付けられ、図示しない循環する鋼球を内蔵する。
本実施形態では、インナー用モータ12及びインナー用ボールネジ13は、クラウン3及びインナー・スライド11の4隅に対応してそれぞれ4つ有する。4つのインナー用モータ12及びインナー用ボールネジ13は、それぞれ独立して作動する。なお、インナー用モータ12及びインナー用ボールネジ13は、それぞれ4つに限らず、少なくとも2つ以上あればよい。
インナー用位置検出部材14は、目盛柱4を読み取り、インナー・スライド11がベッド1に対して位置する高さを測定するリニア・スケール等が好ましい。本実施形態では、インナー・スライド11の4隅に対応して4つ有する。なお、インナー用位置検出部材14は、少なくとも2つ以上あればよい。
アウター・スライド21は、インナー・スライド11の下方で、支柱2に対して移動可能に取り付けられる台状部21a及び台状部21aの上下方向にインナー・スライド11の凸部11bが移動可能に貫通する孔部21bを有する。本実施形態では、台状部21aの4隅を支柱2に摺動可能に設置し、孔部21bを台状部21aの中央にインナー・スライド11の凸部11bが摺動可能に貫通するように設ける。
アウター用モータ22は、クラウン3の上に載置され、アウター用ボールネジ23を駆動する。アウター用ボールネジ23は、ネジ軸23aと、ナット部23bとを有する。ネジ軸23aは、クラウン3及びインナー・スライド11を貫通してアウター用モータ22の出力軸に連結される。ナット部23bは、アウター・スライド21に取り付けられ、図示しない循環する鋼球を内蔵する。
本実施形態では、アウター用モータ22及びアウター用ボールネジ23は、クラウン3及びアウター・スライド21の4隅に対応してそれぞれ4つ有する。4つのアウター用モータ22及びアウター用ボールネジ23は、それぞれ独立して作動する。なお、アウター用モータ22及びアウター用ボールネジ23は、それぞれ4つに限らず、少なくとも2つ以上あればよい。
アウター用位置検出部24は、目盛柱4を読み取り、アウター・スライド21がベッド1に対して位置する高さを測定するリニア・スケール等が好ましい。本実施形態では、アウター・スライド21の4隅に対応して4つ有する。なお、アウター用位置検出部24は、少なくとも2つ以上あればよい。
目盛柱4は、一方をベッド1に、他方をクラウン3に鉛直方向に取り付けられる。本実施形態では、インナー・スライド11及びアウター・スライド21の外側の4隅に取り付けられる。インナー用位置検出部14及びアウター用位置検出部24は、目盛柱4を共通に利用する。したがって、目盛柱4、インナー用位置検出部14及びアウター用位置検出部24は、それぞれ同数設けられる。
本実施形態は、被成形品をプレス加工する動作が繰り返し自動的に行われるが、本番でのプレス加工期間で、1回ごとの当該プレス加工動作中の各段階ごとに、インナー・スライド11やアウター・スライド21が高精度で水平状態を保つことができるようにされている。
すなわち、本番でのプレス加工期間に先立ってのティーチング加工期間において、プレス加工の各1回のショットの進行途中の各段階ごとに、(i)インナー・スライド11を水平に保つことができるように、インナー用位置検出部14の測定結果を取り込んで、インナー・スライド11を駆動する4つのインナー用モータ12の夫々に供給する駆動エネルギーを調整して決定し、各段階ごとにインナー用モータ12の夫々に供給する駆動エネルギーに関する情報を記憶装置に記憶させ、(ii)アウター・スライド21を水平に保つことができるように、アウター用位置検出部24の測定結果を取り込んで、アウター・スライド21を駆動する4つのアウター用モータ22のそれぞれに供給する駆動エネルギーを調整して決定し、各段階ごとにアウター用モータ22のそれぞれに供給する駆動エネルギーに関する情報を記憶装置に記憶させておく。
続いて、本番加工期間におけるプレス加工中の各1回のショットの進行途中の各段階ごとに、(i)インナー・スライド11を駆動するインナー用モータ12の夫々に、上記記憶しておいた情報にもとづいて駆動エネルギーを供給し、(ii)アウター・スライド21を駆動するアウター用モータ22の夫々に、上記記憶しておいた情報にもとづいて駆動エネルギーを供給する。
本実施形態では、このような制御が行われることから、1回ごとのプレス加工動作の各段階ごとにおいても、インナー・スライド11やアウター・スライド21は高精度で水平状態を保持している。この結果として、インナー・スライド11の4隅の摺動孔と支柱2との間のクリアランスを0.10mmないし0.25mmに決定することができる。
図3は、電動プレス加工機のダイセット部付近を示す図である。
図1に示した電動プレス加工機Pのベッド1には、ダイセット部30が設置される。ダイセット部30は、ベッド1の上方に設置された下サブプレート31と、下サブプレート31から上方に延びる脚部32と、脚部32上に設置される下スペーサープレート33と、下スペーサープレート33上に設置される下スペーサー34と、下スペーサー34上に設置される下ダイセット35と、下ダイセット35の四隅から上方へ延びるガイドポスト36と、ガイドポスト36を移動可能に係合する係合穴を有する上ダイセット37と、上ダイセット37上に設置された上サブプレート38と、を有する。また、下サブプレート31上には、バルブ等を制御することによりクッション力を制御可能な油圧クッション5が設置されている。
インナー用上型部40は、インナー・スライド11によって移動し、アウター用上型部50は、アウター・スライド21によって移動する。また、第1の下型部60が下ダイセット35に載せられている。
図4は、第1実施形態の電動プレス加工機のシステム構成を示す図である。
電動プレス加工機Pは、操作者によって操作される操作盤6と、操作盤6からの指令に応じて第1軸〜第4軸のインナー用モータ12及びアウター用モータ22を駆動制御する制御部7と、を有する。
また、各軸に対応して、制御部7から信号を受けてインナー用モータ12及びアウター用モータ22を駆動制御するインナー用サーボアンプ16及びアウター用サーボアンプ26と、インナー用モータ12及びアウター用モータ22の回転数を検出するインナー用エンコーダ15及びアウター用エンコーダ25と、各軸にかかる荷重を検出する歪みゲージ等のインナー用荷重検出部17及びアウター用荷重検出部27と、各軸の位置を検出するインナー用位置検出部14及びアウター用位置検出部24と、を有する。
制御部7は、各軸に対応するサーボアンプ16,26に位置又は荷重を指令する指令部7aと、各軸に対応する荷重検出部17,27及び位置検出部14,24の検出値から指令値を演算する演算部7bと、を有する。
ここで、本実施形態の電動プレス加工機の位置制御と荷重制御について説明する。なお、ここでは、電動プレス加工機が4軸の場合について説明する。
本実施形態の電動プレス加工機の位置制御は、各軸の位置検出部14,24で位置を検出し、制御部7が各軸のモータ12,22を独立に制御してスライド11,21を平行に保持しながら移動させる。スライド11,21の移動速度は可変であり、速度切替位置に対して、上限位置に近い側の速さを上限位置から遠い側の速さよりも速くする。したがって、加工時間を短縮することが可能となる。
制御部7は、スライド11,21の任意の位置に対して予め位置制御から荷重制御へ切り替え可能な荷重制御切替可能範囲を設定し、荷重検出部17,27の検出値が荷重制御切替可能範囲内で予め定めた所定の制御切替荷重に到達した場合、位置制御から荷重制御へ切り替える。
本実施形態の電動プレス加工機の荷重制御は、各軸の荷重検出部17,27から検出された荷重に基づいて制御する。各軸の荷重検出部17,27から検出された荷重は、演算部7bで一度合算される。演算部7bは、合算した荷重の平均値を求めて実荷重とし、予め定めた全体の目標荷重を1/4に分割した設定荷重と実荷重の差を求める。その後、演算部7bは、予め定めた任意の時間に対して設定荷重までの時間当たりの変化量及び各軸への荷重指令を演算する。任意の時間及び目標荷重は、材料特性及び材料寸法等を考慮して的確に決定することが好ましい。その後、指令部7aは、演算部7bが演算した荷重指令を各軸に独立して出力する。すなわち、制御部7が各軸のモータ12,22を独立に制御してスライド11,21を平行に保持しながら昇圧する。
荷重指令は、予め定めた所定時間、検出される荷重が設定荷重に対して所定の範囲内に収束するまで出力される。つまり、検出される荷重が設定荷重に対して所定の範囲内に予め定めた所定時間収束した場合、実荷重が設定荷重に到達したと判定する。したがって、設定荷重に的確に近づけることが可能となる。
そして、予め定めた所定時間、荷重を保持した後、圧抜きを開始する。演算部7bは、予め定めた任意の時間に対して圧抜き完了荷重までの時間当たりの変化量及び各軸への荷重指令を演算する。任意の時間及び圧抜き荷重は、材料特性及び材料寸法等を考慮して的確に決定することが好ましい。
荷重指令は、予め定めた所定時間、検出される荷重が圧抜き荷重に対して所定の範囲内に収束するまで出力される。つまり、検出される荷重が圧抜き荷重に対して所定の範囲内に予め定めた所定時間収束した場合、実荷重が圧抜き荷重に到達したと判定する。なお、圧抜き荷重は、0より大きいことが好ましい。したがって、圧抜き荷重に的確に近づけることが可能となる。
制御部7は、実荷重が圧抜き荷重に到達したと判定すると、荷重制御から位置制御へ切り替える。
次に、電動プレス加工機の作動について説明する。
図5は、第1実施形態の電動プレス加工機の第1実施例のフローチャートを示す。図6は、第1実施形態の電動プレス加工機の第1実施例の作動状態を示す。なお、第1実施例では、スライド11,21が共に移動する場合について説明する。なお、スライドが1つの電動プレス加工機でもよい。
まず、ステップ1で、予め設定された第1速度でスライド11,21を下降させる(ST1)。スライド11,12は、初期状態で上限位置にあり、最初は位置制御によって作動する。まず、操作盤6が操作され、指令部7aからサーボアンプ16,26に速度指令が送られ、モータ12,22が駆動される。
次に、ステップ2で、速度切替位置に到達したか否かを判定する(ST2)。ステップ2において、速度切替位置に到達していない場合、ステップ1に戻る。
ステップ2において、速度切替位置に到達した場合、ステップ3で、スライド下降速度を切り替え、予め設定された第2速度でスライド11,21を下降させる(ST3)。図6に示すように、第1実施例の電動プレス加工機では、スライド11,21の下降時に荷重制御に切り替えることが可能な荷重制御切替可能範囲が設定されている。そして、スライド11,21が荷重制御切替可能範囲に入ると、下降速度が遅くなるように設定されている。すなわち、荷重制御切替可能範囲に到達した位置が速度切替位置となっている。そして、位置検出部14,24の検出値から速度切替位置に到達したことを検出する。このようにスライド11,21の下降速度を切り替えることが可能なので、加工時間を短縮することが可能となる。
次に、ステップ4で、制御切替荷重に到達したか否かを判定する(ST4)。制御切替荷重は予め設定されており、荷重検出部17の検出値から判定する。ステップ4において、制御切替荷重に到達していない場合、ステップ3に戻る。
ステップ4において、制御切替荷重に到達している場合、ステップ5で、荷重制御に切り替える(ST5)。
次に、ステップ6で、スライド下降して昇圧する(ST6)。荷重制御への切り替えは、指令部7aからの指令によって行う。昇圧は、予め操作盤6で任意に昇圧時間を設定することができる。例えば、設定された昇圧時間を元に自動的に実荷重から設定荷重までの時間当たりの荷重指令を演算し出力すればよい。
次に、ステップ7で、実荷重が予め定めた設定荷重対して所定の範囲A内であるか否かを判定する(ST7)。特に、検出される荷重が設定荷重に対して所定の範囲内に予め定めた所定時間収束しているか否かを判定することが好ましい。
ステップ7において、所定の範囲A内に無いと判定された場合、ステップ6に戻る。ステップ7において、所定の範囲A内にあると判定された場合、ステップ8で、荷重保持時間のカウントを開始する(ST8)。荷重保持時間は、予め操作盤6で任意に設定することができる。
次に、ステップ9で、荷重保持時間が予め定めた所定時間経過したか否かを判定する(ST9)。ステップ9において、荷重保持時間が予め定めた所定時間経過していない場合、ステップ8に戻り、カウントを続ける。ステップ9において、荷重保持時間が予め定めた所定時間経過した場合、ステップ10で、スライド11,21を上昇させて圧抜きを開始する(ST10)。圧抜きは、予め操作盤6で任意に圧抜き時間を設定することができる。例えば、設定された圧抜き時間を元に自動的に実荷重から設定荷重までの時間当たりの荷重指令を演算し出力すればよい。
次に、ステップ11で、実荷重が予め定めた圧抜き荷重対して所定の範囲B内であるか否かを判定する(ST11)。特に、検出される荷重が圧抜き荷重に対して所定の範囲B内に予め定めた所定時間収束しているか否かを判定することが好ましい。
ステップ11において、所定の範囲B内に無いと判定された場合、ステップ10に戻る。ステップ11において、所定の範囲B内にあると判定された場合、ステップ12で、スライドの上昇を停止させる(ST12)。
次に、ステップ13で、位置制御に切り替えて、第1速度でスライド11,21を上昇させる(ST13)。
次に、ステップ14で、速度切替位置に到達したか否かを判定する(ST14)。ステップ14において、速度切替位置に到達していない場合、ステップ13に戻る。
ステップ14において、速度切替位置に到達した場合、ステップ15で、スライド上昇速度を切り替え、予め設定された第2速度でスライド11,21を上昇させる(ST15)。図6に示すように、第1実施例の電動プレス加工機では、スライド11,21の上昇時に位置制御に切り替えることが可能な位置制御切替可能範囲が設定されている。そして、スライド11,21が位置制御切替可能範囲に入ると、上昇速度が遅くなるように設定されている。すなわち、位置制御切替可能範囲に到達した位置が速度切替位置となっている。そして、位置検出部14,24の検出値から速度切替位置に到達したことを検出する。このようにスライド11,21の上昇速度を切り替えることが可能なので、加工時間を短縮することが可能となる。
次に、ステップ16で、スライドが上限位置に到達したか否かを判定する(ST16)。スライド上限位置は予め設定されており、位置検出部14の検出値から判定する。ステップ16において、スライドが上限位置に到達していない場合、ステップ15に戻る。
ステップ16において、スライドが上限位置に到達している場合、ステップ17で、スライド上昇を停止する(ST17)。
このようにプレス加工中に材料反力が変化し、目標荷重に相当する位置が変化しても、被成形品の平坦度が確保され、深絞り成形や樹脂成形等に対して高応答で高精度に成形することが可能となる。
図7は、第1実施形態の電動プレス加工機のシステム構成の他の例を示す図である。
図7に示す電動プレス加工機は、図4に示した荷重検出部に代えて、モータの実トルクを検出するモータ実トルク検出部18,28を用いた例である。
図7に示す例の電動プレス加工機の荷重制御は、各軸のモータ実トルク検出部18,28から検出されたトルクに基づいて制御する。各軸のモータ実トルク検出部18,28から検出されたトルクは、演算部7bで一度合算される。演算部7bは、合算したトルクの平均値を求めて、予め定めた全体の目標トルクを各軸のモータ12,22毎に1/4に分割した設定トルクと実トルクの差を求める。その後、演算部7bは、予め定めた任意の時間に対して設定トルクまでの時間当たりの変化量及び各軸へのトルク指令を演算する。任意の時間及び目標トルクは、材料特性及び材料寸法等を考慮して的確に決定することが好ましい。その後、指令部7aは、演算部7bが演算したトルク指令を各軸に独立して出力する。すなわち、制御部7が各軸のモータ12,22を独立に制御してスライド11,21を平行に保持する。その他の構成は、図4に示した第1実施形態の電動プレス加工機のシステム構成と同様なので、説明は省略する。
このようにモータ実トルクを直接用いることで、より高応答で高精度に成形することが可能となる。
次に、第2実施形態の電動プレス加工機Pについて説明する。
図8は、第2実施形態の電動プレス加工機の一部の拡大図である。
第2実施形態の電動プレス加工機Pは、インナー・スライド11及びアウター・スライド21を使用した深絞り加工を行うことが可能である。図8に示すように、第2実施形態の深絞り加工では、インナー・スライド11の押圧によって移動するインナー用上型部40で成形品Wを押さえ、アウター・スライド21の押圧によって移動するアウター用上型部50で成形品Wを押し出す。
図9は、第2実施形態の電動プレス加工機のシステム構成を示す図である。
第2実施形態の電動プレス加工機の荷重制御は、インナー用上型部40がインナー・スライド11によって押圧される荷重をロードセル19によって検出し、検出された荷重に基づいて制御する。したがって、直接荷重制御を行いたい部分の荷重を検出することができるので、高精度の荷重制御が可能となる。
ロードセル19によって検出された実荷重は、演算部7bで各軸のモータ12,22毎に1/4に分割され、予め定めた全体の目標荷重を1/4に分割した設定荷重と実荷重の差を求める。その後、演算部7bは、予め定めた任意の時間に対して設定荷重までの時間当たりの変化量及び各軸への荷重指令を演算する。任意の時間及び目標荷重は、材料特性及び材料寸法等を考慮して的確に決定することが好ましい。その後、指令部7aは、演算部7bが演算した荷重指令を各軸に独立して出力する。すなわち、制御部7が各軸のモータ12,22を独立に制御してスライド11,21を平行に保持する。その他の構成は、図4に示した第1実施形態の電動プレス加工機のシステム構成と同様なので、説明は省略する。
図10は、第2実施形態の電動プレス加工機の作動状態を示す図である。図10(a)はアウター・スライドの作動状態、図10(b)はインナー・スライドの作動状態を示す。
第2実施形態の電動プレス加工機1では、インナー・スライド11が第1実施形態と同様に位置制御と荷重制御を切替可能となっている。アウター・スライド21は、位置制御のみを行う。インナー・スライド11の荷重制御は、図10(b)に示すように、荷重を加減することができる。また、インナー・スライド11及びアウター・スライド21は、作動中、駆動源毎に独立して制御できるので、平行状態を的確に保持することができる。したがって、複雑な形状であっても高精度な成形が可能となる。
なお、第1及び第2実施形態では、位置制御から荷重制御に切り替えて位置制御に戻るものであるが、位置制御と荷重制御は少なくとも1度切り替え可能であって、それぞれ複数回位置制御と荷重制御を切り替え可能としてもよい。
次に、荷重制御について具体的に説明する。
本実施形態の電動プレス加工機Pは、以下の表1に示すような荷重付与パターン及び以下の表2に示すような切替パターンを設定することによって荷重制御される。
Figure 2016120522
Figure 2016120522
本実施形態の電動プレス加工機Pの荷重制御における荷重付与パターンは、階段状荷重付与パターン又は折れ線状荷重付与パターンの2つのパターンを有する。また、階段状荷重付与パターン及び折れ線状荷重付与パターンには、それぞれ振動状荷重付与パターンを付加してもよい。なお、これら全ての荷重付与パターンを有する必要はなく、少なくとも階段状荷重付与パターン又は折れ線状荷重付与パターンのうち、いずれか1つを含んでいればよい。
階段状荷重付与パターンは、荷重切替区間と荷重保持区間を有する。荷重切替区間は、荷重を切り替える途中の区間であって、荷重が変化する区間である。荷重保持区間は、荷重を所定時間保持する区間である。
折れ線状荷重付与パターンは、荷重保持区間を有する。荷重切替区間は、荷重を切り替える途中の区間であって、荷重が変化する区間である。
振動状荷重付与パターンは、階段状荷重付与パターンの荷重切替区間と荷重保持区間又は折れ線状荷重付与パターンの荷重切替区間のうち、一部の区間で荷重を振動させながら付与する区間である。
単独切替パターンは、荷重制御時に荷重をタイマ等で測定した時間に応じて切り替える。また、連動切替パターンは、荷重制御時に荷重を外部機器の状態に連動し切り替える。外部機器の状態とは、例えば、インナー・スライド11及びアウター・スライド21等の変位又は荷重等のセンサ検出値、若しくは機器トリガに連動したものである。可変制御時には、単独切替パターン及び連動切替パターンのうち少なくとも1つの切替パターンを用いればよく、両方の切替パターンを1つの制御で行ってもよい。このように、単独切替パターン及び連動切替パターンのうち少なくとも1つの切替パターンを用いることによって、多段可変荷重制御を行うことが可能となる。
図11は、本実施形態の電動プレス加工機Pの荷重制御の第1実施例を示す。
第1実施例は、階段状荷重付与パターンをタイマ等の単独切替パターンによって切り替える荷重制御である。単独切替パターンによって切り替える階段状荷重付与パターンでは、あらかじめ切替荷重、各荷重切替区間の時間、及び各荷重保持区間の時間を設定する。図11の例では、第1〜第4荷重、荷重切替区間(11)〜(15)の時間、及び荷重保持区間(21)〜(24)の時間を設定する。荷重切替速度は、切替荷重の差分を荷重切替区間の時間で割ることで求められる。
図11を用いて、第1実施例を具体的に説明する。第1実施例の荷重制御は、制御切替荷重で位置制御から荷重制御に切り替える。荷重制御では、まず第1荷重切替区間(11)で制御切替荷重から第1荷重に切り替える。その後、第1荷重保持区間(21)、第1荷重を保持する。続いて、第2荷重切替区間(12)=0で第1荷重から第2荷重に切り替える。その後、第2荷重保持区間(22)、第2荷重を保持する。続いて、第3荷重切替区間(13)で第2荷重から第3荷重に切り替える。その後、第3荷重保持区間(23)、第3荷重を保持する。続いて、第4荷重切替区間(14)で第3荷重から第4荷重に切り替える。その後、第4荷重保持区間(24)、第4荷重を保持する。最後に、第5荷重切替区間(15)で第4荷重から圧抜荷重に切り替える。
このように、荷重保持区間を設定することによって、材料が樹脂の場合には樹脂硬化のための時間を得ることができ、閉塞鍛造の場合には材料の流れを待つ時間を得ることができる。したがって、階段状荷重付与パターンによる荷重制御は、安定した加工をすることができ、製品を高精度で加工することが可能となる。
図12は、本実施形態の電動プレス加工機Pの荷重制御の第2実施例を示す。
第2実施例は、折れ線状荷重付与パターンをタイマ等の単独切替パターンによって切り替える荷重制御である。単独切替パターンによって切り替える折れ線状荷重付与パターンでは、あらかじめ切替荷重及び各荷重切替区間の時間を設定する。図12の例では、第1〜第4荷重及び荷重切替区間(31)〜(35)の時間を設定する。荷重切替速度は、切替荷重の差分を荷重切替区間の時間で割ることで求められる。
図12を用いて、第2実施例を具体的に説明する。第2実施例の荷重制御は、制御切替荷重で位置制御から荷重制御に切り替える。荷重制御では、まず第1荷重切替区間(31)で制御切替荷重から第1荷重に切り替える。続いて、第2荷重切替区間(32)で第1荷重から第2荷重に切り替える。続いて、第3荷重切替区間(33)で第2荷重から第3荷重に切り替える。続いて、第4荷重切替区間(34)で第3荷重から第4荷重に切り替える。最後に、第5荷重切替区間(35)で第4荷重から圧抜荷重に切り替える。
このように、折れ線状荷重付与パターンによる荷重制御は、円滑な動きをすることができ、製品を高精度で加工することが可能となる。
図13は、本実施形態の電動プレス加工機Pの荷重制御の第3実施例を示す。
第3実施例は、振動状荷重付与パターンを付加した階段状荷重付与パターンをタイマ等の単独切替パターンによって切り替える荷重制御である。単独切替パターンによって切り替える階段状荷重付与パターンでは、あらかじめ切替荷重、各荷重切替区間の時間、及び各荷重保持区間の時間を設定する。また、振動状荷重付与パターンでは、あらかじめ振動周波数及び振動実行区間を設定する。
図13の例では、第1〜第4荷重、荷重切替区間(11)〜(15)の時間、及び荷重保持区間(21)〜(24)の時間を設定する。荷重切替速度は、切替荷重の差分を荷重切替区間の時間で割ることで求められる。また、この例の振動実行区間は、第3荷重保持区間(23)である。
図13を用いて、第3実施例を具体的に説明する。第3実施例の荷重制御は、制御切替荷重で位置制御から荷重制御に切り替える。荷重制御では、まず第1荷重切替区間(11)で制御切替荷重から第1荷重に切り替える。その後、第1荷重保持区間(21)、第1荷重を保持する。続いて、第2荷重切替区間(12)=0で第1荷重から第2荷重に切り替える。その後、第2荷重保持区間(22)、第2荷重を保持する。続いて、第3荷重切替区間(13)で第2荷重から振動荷重である第3荷重に切り替える。その後、第3荷重保持区間(23)、振動荷重である第3荷重を保持する。続いて、第4荷重切替区間(14)で第3荷重から第4荷重に切り替える。その後、第4荷重保持区間(24)、第4荷重を保持する。最後に、第5荷重切替区間(15)で第4荷重から圧抜荷重に切り替える。
このように、階段状荷重付与パターンによる荷重制御は、荷重保持区間の時間を設定することによって、材料が樹脂の場合には樹脂硬化のための時間を得ることができ、閉塞鍛造の場合には材料の流れを待つ時間を得ることができる。したがって、階段状荷重付与パターンによる荷重制御は、安定した加工をすることができ、製品を高精度で加工することが可能となる。また、振動状荷重付与パターンを付加することによって、深絞りの場合に、より深くまで絞ることが可能となる。
図14は、本実施形態の電動プレス加工機Pの荷重制御の第4実施例を示す。
第4実施例は、振動状荷重付与パターンを付加した折れ線状荷重付与パターンをタイマ等の単独切替パターンによって切り替える荷重制御である。単独切替パターンによって切り替える折れ線状荷重付与パターンでは、あらかじめ切替荷重及び各荷重切替区間の時間を設定する。図14の例では、第1〜第4荷重及び荷重切替区間(31)〜(35)の時間を設定する。荷重切替速度は、切替荷重の差分を荷重切替区間の時間で割ることで求められる。また、この例の振動実行区間は、第3荷重切替区間(33)である。
図14を用いて、第4実施例を具体的に説明する。第4実施例の荷重制御は、制御切替荷重で位置制御から荷重制御に切り替える。荷重制御では、まず第1荷重切替区間(31)で制御切替荷重から第1荷重に切り替える。続いて、第2荷重切替区間(32)で第1荷重から第2荷重に切り替える。続いて、第3荷重切替区間(33)で第2荷重から第3荷重に振動荷重を付与して切り替える。続いて、第4荷重切替区間(34)で第3荷重から第4荷重に切り替える。最後に、第5荷重切替区間(35)で第4荷重から圧抜荷重に切り替える。
このように、折れ線状荷重付与パターンによる荷重制御は、円滑な動きをすることができ、製品を高精度で加工することが可能となる。また、振動状荷重付与パターンを付加することによって、深絞りの場合に、より深くまで絞ることが可能となる。
図15は、本実施形態の電動プレス加工機Pの荷重制御の第5実施例を示す。
第5実施例は、階段状荷重付与パターンをインナー・スライド等の他部材の位置又は荷重等の情報に連動する連動切替パターンによってアウター・スライドの荷重を切り替える荷重制御である。連動切替パターンによって切り替える階段状荷重付与パターンでは、あらかじめ切替荷重を設定する。また、連動する他部材の情報を測定するセンサ等を有し、測定値から各荷重切替区間の時間、及び各荷重保持区間の時間を演算する。演算された値は、推定値でもよい。
図15の例では、第1〜第4荷重、荷重切替区間(11)〜(15)の時間、及び荷重保持区間(24)の時間、荷重変更位置を予め設定する。荷重切替速度は、切替荷重の差分を荷重切替区間の時間で割ることで求められる。
図15を用いて、第5実施例を具体的に説明する。第5実施例の荷重制御は、アウター・スライド位置に対して予め位置制御から荷重制御へ切り替え可能な荷重制御切替可能範囲を設定し、アウター・スライド実荷重が荷重制御切替可能範囲内で予め定めた所定の制御切替荷重に到達した場合、位置制御から荷重制御へ切り替える。荷重制御では、まず第1荷重切替区間(11)で制御切替荷重から第1荷重に切り替える。その後、第1荷重保持区間(21)で第1荷重を保持する。荷重切替速度は、切替荷重の差分を荷重切替区間の時間で割ることで求められる。
続いて、第1荷重変更位置(41)において、第2荷重切替区間(12)=0で第1荷重から第2荷重に切り替える。その後、第2荷重保持区間(22)で第2荷重を保持する。
第2荷重から第3荷重、第3荷重から第4荷重に切り替える場合も、第1荷重から第2荷重に切り替える場合とそれぞれ同様に制御する。第4荷重から圧抜荷重に切替える場合は荷重保持時間(24)タイムアップ後とする。
このように、荷重変更位置を設定することによって、材料が樹脂の場合で深絞り形状を成形する場合は絞り深さによってしわ押さえ荷重を連動することができ、閉塞鍛造の場合には材料の反力によりパンチ押し付け荷重を連動することができる。したがって、階段状荷重付与による荷重制御は、安定した加工をすることができ、製品を高精度で加工することが可能となる。また、アウター・スライド荷重をインナー・スライドのリアルタイムの位置に連動して切り替えるので、製品をより高精度で加工することが可能となる。
なお、第5実施形態では、インナー・スライドの位置に連動して荷重を切り替えたが、アウター・スライドの位置に連動して荷重を切り替えてもよい。
図16は、本実施形態の電動プレス加工機Pの荷重制御の第6実施例を示す。
第6実施例は、階段状荷重付与パターンによる荷重制御を行ったものであり、階段状荷重付与パターンは、型内圧に連動してアウター・スライド荷重を切り替える荷重制御である。第6実施例では、型内圧は、センサ等で測定すればよい。図16の例では、第1〜第4荷重、荷重切替区間の時間(11)〜(15)、及び荷重保持区間の時間(24)、荷重変更内圧をあらかじめ設定する。荷重切替速度は、切替荷重の差分を荷重切替区間の時間で割ることで求められる。
図16を用いて、第6実施例を具体的に説明する。第6実施例の荷重制御は、スライド位置に対して予め位置制御から荷重制御へ切り替え可能な荷重制御切替可能範囲を設定し、スライド実荷重が荷重制御切替可能範囲内で予め定めた所定の制御切替荷重に到達した場合、位置制御から荷重制御へ切り替える。荷重制御では、まず第1荷重切替区間(11)で制御切替荷重から第1荷重に切り替える。その後、第1荷重保持区間(21)、第1荷重を保持する。荷重切替速度は、切替荷重の差分を荷重切替区間の時間で割ることで求められる。
続いて、第1荷重変更内圧(51)において、第2荷重切替区間(12)=0で第1荷重から第2荷重に切り替える。その後、第2荷重保持区間(22)、第2荷重を保持する。第2荷重から第3荷重、第3荷重から第4荷重に切り替える場合も、第1荷重から第2荷重に切り替える場合とそれぞれ同様に制御する。第4荷重から圧抜荷重に切替える場合は荷重保持区間(24)の時間経過したタイムアップ後とする。
このように、階段状荷重付与パターンによる荷重制御は、円滑な動きをすることができ、製品を高精度で加工することが可能となる。また、型内圧に連動して切り替えるので、材料に無理をかけず、成形中の材料の挙動に連動し安定して加工することが可能となる。
以上、本実施形態の電動プレス加工機Pは、支柱2と、支柱2に対して摺動するスライド11,21と、スライド11,21を駆動する複数のモータ12,22と、複数のモータ12,22に対応してスライド11,21の位置を検出する複数の位置検出部14,24と、スライド11,21にかかる荷重を検出する荷重検出部17,27と、少なくとも位置検出部14,24が検出した実位置に基づいて複数のモータ12,22をそれぞれ予め定めた設定位置に制御する位置制御と少なくとも荷重検出部17,27が検出した実荷重に基づいて複数のモータ12,22をそれぞれ予め定めた設定荷重に制御する荷重制御とを切り替え可能な制御部7と、を備えるので、スライド11,21の平行度を維持しつつ、荷重制御することができ、応答性が高く、被成形品の平坦度が確保され高精度の成形が可能となる。
また、本実施形態の電動プレス加工機Pでは、制御部7は、スライド11,21の任意の位置に対して予め位置制御と荷重制御を切り替え可能な荷重制御切替可能範囲を設定し、実荷重が荷重制御切替可能範囲内で予め定めた所定の制御切替荷重に到達した場合、位置制御から荷重制御又は荷重制御から位置制御へ切り替えるので、短時間で高精度の制御をすることが可能となる。
また、本実施形態の電動プレス加工機Pでは、制御部7は、荷重制御の際に、予め定めた設定荷重と実荷重との差を求め、予め定めた任意の時間に対して実荷重から設定荷重までの時間当たりの変化量を第1荷重指令として出力するので、設定荷重まで所定の時間で的確に制御することが可能となる。
また、本実施形態の電動プレス加工機Pでは、第1荷重指令は、予め定めた所定時間、実荷重と設定荷重との差が所定の範囲内に収束するまで出力されるので、設定荷重に的確に近づけることが可能となる。
また、本実施形態の電動プレス加工機Pでは、制御部7は、荷重制御の際に、予め定めた圧抜き完了荷重と実荷重との差を求め、予め定めた任意の時間に対して実荷重から圧抜き完了荷重までの時間当たりの変化量を第2荷重指令として出力するので、圧抜き完了荷重まで所定の時間で的確に制御することが可能となる。
また、本実施形態の電動プレス加工機Pでは、第2荷重指令は、予め定めた所定時間、実荷重と圧抜き完了荷重との差が所定の範囲内に収束するまで出力されるので、圧抜き完了荷重に的確に近づけることが可能となる。
また、本実施形態の電動プレス加工機Pでは、制御部7は、実荷重と圧抜き荷重との差が所定の範囲内に収束するまで出力されたと判定すると、荷重制御から位置制御へ切り替えるので、短時間で高精度の制御をすることが可能となる。
また、本実施形態の電動プレス加工機Pは、複数のモータ12,22に対応してスライド11,12にかかる荷重を検出する複数の荷重検出部17,27を有し、制御部7は、設定荷重を複数のモータ12,22毎に定め、荷重検出部17,27が複数のモータ12,22に対応してそれぞれ検出した荷重の平均値を実荷重とするので、複数のモータ12,22に対して同期して制御することが可能となる。
また、本実施形態の電動プレス加工機Pでは、スライド11,21は、少なくともインナー・スライド11と、アウター・スライド21と、を含み、複数の駆動源12,22は、インナー・スライド11を駆動する複数のインナー用モータ12と、アウター・スライド21を駆動する複数のアウター用モータ22と、を含み、位置検出部14、24は、複数のインナー用モータ12にそれぞれ対応する複数のインナー用位置検出部14と、複数のアウター用モータ22にそれぞれ対応する複数のアウター用位置検出部24と、を含み、荷重検出部17,27は、複数のインナー用モータ12にそれぞれ対応する複数のインナー用荷重検出部17と、複数の第2駆動源22にそれぞれ対応する複数のアウター用位置検出部27と、を含み、制御部7は、複数のインナー用位置検出部14及び複数のインナー用荷重検出部17の検出値に基づいてそれぞれ複数のインナー用モータ12を独立して制御し、複数のアウター用位置検出部24及び複数のアウター用荷重検出部27の検出値に基づいてそれぞれ複数のアウター用モータ22を独立して制御するので、スライド11,21の平行度を維持しつつ、荷重制御することができ、平行状態を的確に保持することができ、複雑な形状であっても高精度な成形が可能となる。
特に、本実施形態の電動プレス加工機Pは、従来の油圧式に比べ、高精度な位置及び荷重制御が離散的に行うことができ、的確に移動させることが可能となる。したがって、精度が安定し、品質が向上する。また、歩留まりが改善され、生産効率が向上する。さらに、炭素繊維強化プラスチック及びハイテン材等の難削材をプレス成形に対応させることが可能となる。また、操作盤6への入力で自動的に加工するので、段取り時間を短縮することが可能となる。そして、必要最小限のエネルギ消費量で加工することが可能となる。
また、本実施形態の電動プレス加工機Pでは、制御部7は、荷重制御において、荷重を切り替える途中の荷重が変化する荷重切替区間と荷重を所定時間保持する荷重保持区間を有する階段状荷重付与パターンで荷重を制御し、各荷重切替区間は予め定めた設定荷重と前記実荷重との差を求め、予め定めた任意の時間に対して前記実荷重から前記設定荷重までの時間当たりの変化量を荷重指令として出力するので、荷重保持区間を設定することによって、材料が樹脂の場合には樹脂硬化のための時間を得ることができ、閉塞鍛造の場合には材料の流れを待つ時間を得ることができる。したがって、階段状荷重付与パターンによる荷重制御は、安定した加工をすることができ、製品を高精度で加工することが可能となる。
また、本実施形態の電動プレス加工機Pでは、制御部7は、荷重制御において、荷重を切り替える途中の荷重が変化する荷重切替区間を有する折れ線状荷重付与パターンで荷重を制御し、各荷重切替区間は予め定めた設定荷重と前記実荷重との差を求め、予め定めた任意の時間に対して前記実荷重から前記設定荷重までの時間当たりの変化量を荷重指令として出力するので、円滑な動きをすることができ、製品を高精度で加工することが可能となる。
また、本実施形態の電動プレス加工機Pでは、制御部7は、階段状荷重付与パターンの荷重切替区間と荷重保持区間又は折れ線状荷重付与パターンの荷重切替区間のうち、一部の区間で荷重を振動させながら付与する振動状荷重付与パターンで荷重を制御するので、深絞りの場合に、より深くまで絞ることが可能となる。
また、本実施形態の電動プレス加工機Pでは、制御部7は、時間に応じて切り替える単独切替パターン又は外部機器の状態に連動した連動切替パターンによって荷重を切り替え制御するので、単独切替パターン及び連動切替パターンのうち少なくとも1つの切替パターンを用いることによって、多段可変荷重制御を行うことが可能となる。
以上、電動プレス加工機Pをいくつかの実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されず種々の組み合わせ又は変形が可能である。
1…ベッド(枠体)
2…支柱(枠体)
3…クラウン(枠体)
4…目盛柱
5…油圧クッション
7…制御部
11…インナー・スライド(第1のスライド)
12…インナー用モータ(第1側の駆動源)
13…インナー用ボールネジ
14…インナー用位置検出部(第1側の位置検出部)
17…インナー用荷重検出部(第1側の荷重検出部)
21…アウター・スライド(第2のスライド)
22…アウター用モータ(第2側の駆動源)
23…アウター用ボールネジ
24…アウター用位置検出部(第2側の位置検出部)
27…アウター用荷重検出部(第2側の荷重検出部)
30…ダイセット
31…ダイセット下台
32…ガイドポスト
33…ダイセット上台
40…インナー用上型部(第1の上型)
50…アウター用上型部(第2の上型)
60…第1の下型部(下型)

Claims (13)

  1. 支柱と、
    前記支柱に対して摺動するスライドと、
    前記スライドを駆動する複数の駆動源と、
    前記複数の駆動源に対応して前記スライドの位置を検出する複数の位置検出部と、
    前記スライドにかかる荷重を検出する荷重検出部と、
    少なくとも前記位置検出部が検出した実位置に基づいて前記複数の駆動源をそれぞれ予め定めた設定位置に制御する位置制御と少なくとも前記荷重検出部が検出した実荷重に基づいて前記複数の駆動源をそれぞれ予め定めた設定荷重に制御する荷重制御とを切り替え可能な制御部と、
    を備える
    ことを特徴とする電動プレス加工機。
  2. 前記制御部は、
    前記スライドの任意の位置に対して予め前記位置制御と前記荷重制御を切り替え可能な荷重制御切替可能範囲を設定し、
    前記実荷重が前記荷重制御切替可能範囲内で予め定めた所定の制御切替荷重に到達した場合、前記位置制御から前記荷重制御又は前記荷重制御から前記位置制御へ切り替える
    ことを特徴とする請求項1に記載の電動プレス加工機。
  3. 前記制御部は、前記荷重制御の際に、
    予め定めた設定荷重と前記実荷重との差を求め、
    予め定めた任意の時間に対して前記実荷重から前記設定荷重までの時間当たりの変化量を第1荷重指令として出力する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電動プレス加工機。
  4. 前記第1荷重指令は、予め定めた所定時間、前記実荷重と前記設定荷重との差が所定の範囲内に収束するまで出力される
    ことを特徴とする請求項3に記載の電動プレス加工機。
  5. 前記制御部は、前記荷重制御の際に、
    予め定めた圧抜き完了荷重と前記実荷重との差を求め、
    予め定めた任意の時間に対して前記実荷重から前記圧抜き完了荷重までの時間当たりの変化量を第2荷重指令として出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の電動プレス加工機。
  6. 前記第2荷重指令は、予め定めた所定時間、前記実荷重と前記圧抜き完了荷重との差が所定の範囲内に収束するまで出力される
    ことを特徴とする請求項5に記載の電動プレス加工機。
  7. 前記制御部は、前記実荷重と前記圧抜き完了荷重との差が所定の範囲内に収束するまで出力されたと判定すると、前記荷重制御から前記位置制御へ切り替える
    ことを特徴とする請求項6に記載の電動プレス加工機。
  8. 前記複数の駆動源に対応して前記スライドにかかる荷重を検出する複数の前記荷重検出部を有し、
    前記制御部は、前記設定荷重を前記複数の駆動源毎に定め、前記荷重検出部が前記複数の駆動源に対応してそれぞれ検出した荷重の平均値を前記実荷重とする
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載の電動プレス加工機。
  9. 前記スライドは、少なくとも第1のスライドと、第2のスライドと、を含み、
    前記複数の駆動源は、前記第1のスライドを駆動する複数の第1側の駆動源と、前記第2のスライドを駆動する複数の第2側の駆動源と、を含み、
    前記位置検出部は、前記複数の第1側の駆動源にそれぞれ対応する複数の第1側の位置検出部と、前記複数の第2側の駆動源にそれぞれ対応する複数の第2側の位置検出部と、を含み、
    前記荷重検出部は、前記複数の第1側の駆動源にそれぞれ対応する複数の第1側の荷重検出部と、前記複数の第2側の駆動源にそれぞれ対応する複数の第2側の位置検出部と、を含み、
    前記制御部は、
    前記複数の第1側の位置検出部及び前記複数の第1側の荷重検出部の検出値に基づいてそれぞれ前記複数の第1側の駆動源を独立して制御し、
    前記複数の第2側の位置検出部及び前記複数の第2側の荷重検出部の検出値に基づいてそれぞれ前記複数の第2側の駆動源を独立して制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載の電動プレス加工機。
  10. 前記制御部は、前記荷重制御において、荷重を切り替える途中の荷重が変化する荷重切替区間と荷重を所定時間保持する荷重保持区間を有する階段状荷重付与パターンで荷重を制御し、各荷重切替区間は予め定めた設定荷重と前記実荷重との差を求め、予め定めた任意の時間に対して前記実荷重から前記設定荷重までの時間当たりの変化量を荷重指令として出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1つに記載の電動プレス加工機。
  11. 前記制御部は、前記荷重制御において、荷重を切り替える途中の荷重が変化する荷重切替区間を有する折れ線状荷重付与パターンで荷重を制御し、各荷重切替区間は予め定めた設定荷重と前記実荷重との差を求め、予め定めた任意の時間に対して前記実荷重から前記設定荷重までの時間当たりの変化量を荷重指令として出力する
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1つに記載の電動プレス加工機。
  12. 前記制御部は、前記階段状荷重付与パターンの前記荷重切替区間と前記荷重保持区間又は前記折れ線状荷重付与パターンの前記荷重切替区間のうち、一部の区間で荷重を振動させながら付与する振動状荷重付与パターンで荷重を制御する
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載の電動プレス加工機。
  13. 前記制御部は、時間に応じて切り替える単独切替パターン又は外部機器の状態に連動した連動切替パターンによって荷重を切り替え制御する
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1つに記載の電動プレス加工機。
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