JP2018186907A - 棚組立ユニット - Google Patents

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Takahide Hashimoto
崇秀 橋本
賢二 福嶋
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賢二 福嶋
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Abstract

【課題】天井が比較的高い場合であっても、比較的安価且つ容易に棚を組み立てることができると共に、支柱が不安定となりにくい棚組立ユニットを提供する。【解決手段】支柱5の下端部にキャップ状に嵌合する第1部材1と、支柱5の上端部にキャップ状に嵌合する第2部材2と、を備え、第1部材1は、支柱5の側面を囲う第1側壁部10と、支柱5の下端面5aに接する第1端面接触部11と、棚が載置される床面に接する床面接触面12と、を有しており、第1端面接触部11は、第1部材1が支柱5の下端部にキャップ状に嵌合した状態において、支柱5の下端面5aが床面接触面12に対して傾斜するように構成されており、第2部材2は、支柱5の側面を囲う第2側壁部20と、棚の背後に位置する壁面に接する壁面接触部23と、を有している。【選択図】図4

Description

本発明は、四角形断面を有する左右の支柱と、前記左右の支柱に亘る棚板と、を備えた棚を組み立てる棚組立ユニットに関する。
室内において四角形断面を有する柱を立てるための柱支持ユニットとして、例えば、特許文献1に記載のものが既に知られている。この柱支持ユニットは、四角形断面を有する柱の上端部または下端部にキャップ状に嵌合する。また、この柱支持ユニットは、圧縮バネを備えている。
そして、この柱支持ユニットは、圧縮バネの反発力によって、床面と天井面との間で突っ張ることにより柱を支持する。
特開2009−13770号公報
ここで、上述の柱支持ユニットを用いて、四角形断面を有する左右の支柱を立てた上で、この左右の支柱に亘って棚板を設けることにより、棚を製作することが考えられる。
しかしながら、天井が比較的高い場合には、比較的長い支柱を用いる必要が生じるため、棚の製作コストが増大してしまう。しかも、用いられる支柱が比較的長い場合には、床面と天井面との間で支柱を突っ張らせるための作業に、大きな労力が必要となりがちである。
また、上述の柱支持ユニットを用いて棚を製作する場合、床面の沈下やバネの経年劣化等により、突っ張る力が弱まり、支柱が不安定となる事態が想定される。
本発明の目的は、天井が比較的高い場合であっても、比較的安価且つ容易に棚を組み立てることができると共に、支柱が不安定となりにくい棚組立ユニットを提供することである。
本発明の特徴は、
四角形断面を有する左右の支柱と、前記左右の支柱に亘る棚板と、を備えた棚を組み立てる棚組立ユニットであって、
前記支柱の下端部にキャップ状に嵌合する第1部材と、
前記支柱の上端部にキャップ状に嵌合する第2部材と、を備え、
前記第1部材は、前記支柱の側面を囲う第1側壁部と、前記支柱の下端面に接する第1端面接触部と、前記棚が載置される床面に接する床面接触面と、を有しており、
前記第1端面接触部は、前記第1部材が前記支柱の下端部にキャップ状に嵌合した状態において、前記支柱の下端面が前記床面接触面に対して傾斜するように構成されており、
前記第2部材は、前記支柱の側面を囲う第2側壁部と、前記棚の背後に位置する壁面に接する壁面接触部と、を有していることにある。
本発明であれば、左右の支柱は、第1部材と第2部材とにより、壁面に立てかけられた状態で安定的に設置される。即ち、本発明であれば、左右の支柱を床面と天井面との間で突っ張らせる必要がない。
また、本発明であれば、例えば2×4材のような直方体の形状を有する規格材を支柱として用いる場合、規格材を加工することなく、壁面に立てかけられた状態で安定的に設置することができる。即ち、本発明であれば、直方体の形状を有する規格材を支柱として用いる場合の加工コストがかからない。
従って、本発明であれば、天井の高さにかかわらず、必要最低限の長さの支柱を用いて、比較的安価且つ容易に棚を組み立てることができる。
また、本発明であれば、左右の支柱を床面と天井面との間で突っ張らせる必要がないため、突っ張る力が弱まることにより支柱が不安定となる事態は生じない。従って、本発明であれば、支柱が不安定となりにくい。
即ち、本発明であれば、天井が比較的高い場合であっても、比較的安価且つ容易に棚を組み立てることができると共に、支柱が不安定となりにくい。
さらに、本発明において、
前記第1部材は、前記第1側壁部と、前記床面接触面と、によって箱状に形成されており、
箱状の前記第1部材の内側に前記第1端面接触部が形成されていると好適である。
この構成によれば、第1部材が箱状であるため、第1部材の強度を確保しやすい。従って、床面に対する左右の支柱の安定性を確保しやすい。
さらに、本発明において、
前記第1端面接触部は、複数のリブの先端により構成されていると好適である。
この構成によれば、第1端面接触部が面状に形成されている場合に比べて、第1部材を軽量化しやすい。しかも、複数のリブにより、第1部材の強度が高められる。
さらに、本発明において、
前記第1側壁部における前記支柱の側面に接する部分に、第1突起が形成されており、
前記第2側壁部における前記支柱の側面に接する部分に、第2突起が形成されていると好適である。
この構成によれば、支柱の下端部における側面に第1突起が食い込むことにより、第1部材が支柱の下端部から抜けにくくなる。また、支柱の上端部における側面に第2突起が食い込むことにより、第2部材が支柱の上端部から抜けにくくなる。
即ち、この構成によれば、第1部材及び第2部材と、支柱と、の間の嵌合が強固となるため、設置された支柱の安定性が向上する。
さらに、本発明において、
前記第1部材と前記第2部材とは、互いに同一の形状を有していると好適である。
この構成によれば、第1部材と第2部材とが互いに異なる形状を有している場合に比べて、第1部材及び第2部材の製造コストを低減することができる。
さらに、本発明において、
左の前記支柱に取り付けられる第1棚板支持部材と、
右の前記支柱に取り付けられる第2棚板支持部材と、を備え、
前記第1棚板支持部材及び前記第2棚板支持部材は、それぞれ、前記棚板を支持する棚板受け部と、前記支柱における棚幅方向内側の側面に取り付けられる支柱取付部と、前記支柱における棚奥行方向の側面に接する状態で前記支柱に対する取り付け角度を規定するガイド部と、を有していると好適である。
この構成によれば、棚板は、第1棚板支持部材及び第2棚板支持部材を介して、左右の支柱に取り付けられることとなる。そして、ガイド部により、支柱に対する第1棚板支持部材及び第2棚板支持部材の取り付け角度が規定される。これにより、棚板の取り付け角度が規定されるため、壁面に立てかけられた状態で設置される左右の支柱に対して、棚板を適切な角度で取り付けやすくなる。
さらに、本発明において、
前記第1棚板支持部材及び前記第2棚板支持部材は、それぞれ、前記左の支柱に対する前記第1棚板支持部材の取り付け位置と、前記右の支柱に対する前記第2棚板支持部材の取り付け位置と、を揃えるための位置合わせ部を有しており、
前記第1棚板支持部材の有する前記位置合わせ部は、前記第1棚板支持部材が前記左の支柱に取り付けられている状態において、側面視で、前記左の支柱から突出しない状態で、前記左の支柱における棚奥行方向の側面のうち前記ガイド部が位置する側とは反対側の側面と同じ位置に位置しており、
前記第2棚板支持部材の有する前記位置合わせ部は、前記第2棚板支持部材が前記右の支柱に取り付けられている状態において、側面視で、前記右の支柱から突出しない状態で、前記右の支柱における棚奥行方向の側面のうち前記ガイド部が位置する側とは反対側の側面と同じ位置に位置していると好適である。
この構成によれば、左の支柱に対する第1棚板支持部材の取り付け位置と、右の支柱に対する第2棚板支持部材の取り付け位置と、を容易に揃えることができる。
棚の斜視図である。 棚の正面図である。 棚の側面図である。 第1部材及び第2部材の構成を示す斜視図である。 第1部材の平面図である。 第1部材の縦断側面図である。 第1部材の縦断背面図である。 第1棚板支持部材及び第2棚板支持部材の斜視図である。 位置合わせ部の構成を示す図である。 その他の実施形態(4)における第2部材の構成を示す図である。 その他の実施形態(5)における第1部材の構成を示す図である。
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。尚、以下の説明においては、図2に示す矢印Lの方向を「左」、矢印Rの方向を「右」として、図2及び図3に示す矢印Uの方向を「上」、矢印Dの方向を「下」とする。
〔棚組立ユニットの全体構成〕
図1から図3に示すように、棚組立ユニットAは、第1部材1と、第2部材2と、第1棚板支持部材3と、第2棚板支持部材4と、を備えている。棚組立ユニットAを用いることにより、棚8を組み立てることができる。棚8は、四角形断面を有する左右の支柱5、5と、左右の支柱5、5に亘る棚板7と、を備えている。
このように、棚組立ユニットAは、四角形断面を有する左右の支柱5、5と、左右の支柱5、5に亘る棚板7と、を備えた棚8を組み立てる。
尚、本実施形態における左右の支柱5、5は、同じ長さを有しており、何れも2×4材である。しかしながら、本発明はこれに限定されず、左右の支柱5、5は、1×4材や2×2材等、2×4材以外の規格材であっても良い。また、左右の支柱5、5は、四角形断面を有するものであれば、規格材でなくても良い。
また、本実施形態における第1部材1、第2部材2、第1棚板支持部材3、第2棚板支持部材4は、何れも樹脂製である。
〔第1部材及び第2部材の構成〕
図1から図4に示すように、第1部材1は、支柱5の下端部にキャップ状に嵌合する。また、第2部材2は、支柱5の上端部にキャップ状に嵌合する。
このように、棚組立ユニットAは、支柱5の下端部にキャップ状に嵌合する第1部材1を備えている。また、棚組立ユニットAは、支柱5の上端部にキャップ状に嵌合する第2部材2を備えている。
図4から図7に示すように、第1部材1は、第1側壁部10と、第1端面接触部11と、床面接触面12と、を有している。
第1側壁部10は、支柱5の側面を囲って包持する。また、図3及び図4に示すように、第1端面接触部11は、支柱5の下端面5aに接する。また、図2及び図3に示すように、床面接触面12は、棚8が載置される床面Gに接する。
このように、第1部材1は、支柱5の側面を囲う第1側壁部10と、支柱5の下端面5aに接する第1端面接触部11と、棚8が載置される床面Gに接する床面接触面12と、を有している。
また、図4に示すように、第2部材2は、第2側壁部20と、第2端面接触部21と、壁面接触部23と、を有している。
第2側壁部20は、支柱5の側面を囲って包持する。また、図3及び図4に示すように、第2端面接触部21は、支柱5の上端面5bに接する。また、図3に示すように、壁面接触部23は、棚8の背後に位置する壁面Wに接する。
このように、第2部材2は、支柱5の側面を囲う第2側壁部20と、棚8の背後に位置する壁面Wに接する壁面接触部23と、を有している。
図4から図7に示すように、第1端面接触部11は、複数のリブ11aの先端により構成されている。また、図4に示すように、第2端面接触部21は、複数のリブ21aの先端により構成されている。
また、図4から図7に示すように、第1側壁部10における支柱5の側面に接する部分に、第1突起10aが形成されている。また、図4に示すように、第2側壁部20における支柱5の側面に接する部分に、第2突起20aが形成されている。
本実施形態においては、図4及び図5に示すように、第1側壁部10の内壁面において対向する2つの面に、それぞれ、3つずつの第1突起10aが形成されている。即ち、第1側壁部10においては、6つの第1突起10aが設けられている。
また、本実施形態においては、図4に示すように、第2側壁部20の内壁面において対向する2つの面に、それぞれ、3つずつの第2突起20aが形成されている。即ち、第2側壁部20においては、6つの第2突起20aが設けられている。
図4から図7に示すように、第1部材1は、第1側壁部10と、床面接触面12と、によって箱状に形成されている。そして、箱状の第1部材1の内側に第1端面接触部11が形成されている。
また、図5及び図6に示すように、第1側壁部10は、垂直壁部10b及び傾斜壁部10cを有している。垂直壁部10bと傾斜壁部10cとは、互いに対向している。
図6に示すように、垂直壁部10bは、床面接触面12に対して垂直に延びている。また、傾斜壁部10cは、床面接触面12から遠い側の端部が垂直壁部10bから遠ざかる方向に傾斜している。
ここで、図6及び図7に示すように、床面接触面12は、第1部材1における底壁部14の外壁面である。そして、複数のリブ11aは、底壁部14の内壁面である底壁面15に立設されている。図6に示すように、複数のリブ11aは、垂直壁部10bに近い側ほど高くなるように立設されている。
この構成により、第1端面接触部11は、床面接触面12に対して傾斜している。そして、これにより、図1、図3、図4に示すように、第1部材1が支柱5の下端部にキャップ状に嵌合した状態において、支柱5の下端面5aが、床面接触面12に対して傾斜することとなる。
このように、第1端面接触部11は、第1部材1が支柱5の下端部にキャップ状に嵌合した状態において、支柱5の下端面5aが床面接触面12に対して傾斜するように構成されている。
これにより、支柱5を、支柱5の上端部が壁面Wに近づく方向に傾斜した状態で設置することができる。
本実施形態においては、第1部材1と第2部材2とは、互いに同一の形状を有している。即ち、図5から図7には第1部材1の構造のみが示されているが、第2部材2の構造も、図5から図7に示す通りである。
〔第1棚板支持部材及び第2棚板支持部材の構成〕
図2に示すように、第1棚板支持部材3は、第1ネジS1によって、左の支柱5に締結されている。また、第2棚板支持部材4は、第1ネジS1によって、右の支柱5に締結されている。
このように、棚組立ユニットAは、左の支柱5に取り付けられる第1棚板支持部材3と、右の支柱5に取り付けられる第2棚板支持部材4と、を備えている。
また、図1から図3に示すように、第1棚板支持部材3及び第2棚板支持部材4は、棚板7を支持するように構成されている。図2に示すように、第1棚板支持部材3は、第2ネジS2によって、棚板7に締結されている。また、第2棚板支持部材4は、第2ネジS2によって、棚板7に締結されている。
本実施形態においては、図1から図3に示すように、3組の第1棚板支持部材3及び第2棚板支持部材4が、支柱5に取り付けられている。そして、3組の第1棚板支持部材3及び第2棚板支持部材4により、3段の棚板7が支持されている。
図8及び図9に示すように、第1棚板支持部材3は、棚板受け部30、支柱取付部31、ガイド部32、補強リブ33、位置合わせ部34を有している。また、第2棚板支持部材4は、棚板受け部40、支柱取付部41、ガイド部42、補強リブ43、位置合わせ部44を有している。
補強リブ33により、第1棚板支持部材3が補強されている。また、補強リブ43により、第2棚板支持部材4が補強されている。
図2に示すように、棚板受け部30、40は、棚板7を支持する。また、支柱取付部31、41は、支柱5における棚幅方向内側の側面に取り付けられる。
図8に示すように、棚板受け部30には、第2ネジ孔30aが形成されている。また、棚板受け部40には、第2ネジ孔40aが形成されている。そして、上述の第2ネジS2は、第2ネジ孔30a、40aに挿入される。
また、図8及び図9に示すように、支柱取付部31には、第1ネジ孔31aが形成されている。また、支柱取付部41には、第1ネジ孔41aが形成されている。そして、上述の第1ネジS1は、第1ネジ孔31a、41aに挿入される。
図2及び図3に示すように、ガイド部32、42は、支柱5における棚奥行方向の側面に接する状態で支柱5に対する取り付け角度を規定する。そして、棚板受け部30、40に対するガイド部32、42の傾斜角度を適宜設定することにより、床面Gに対する棚板7の傾斜を設定することができる。
本実施形態においては、図3に示すように、ガイド部32、42は、棚板受け部30、40に対して下方に角度Xだけ傾斜している。そして、支柱5の下端面5aと床面接触面12との間の角度は、角度Yである。即ち、支柱5の下端面5aと床面Gとの間の角度は、角度Yである。
この場合、角度Xを、90度から角度Yを減じた角度に設定することにより、棚板7は床面Gに対して水平となる。
このように、第1棚板支持部材3及び第2棚板支持部材4は、それぞれ、棚板7を支持する棚板受け部30、40と、支柱5における棚幅方向内側の側面に取り付けられる支柱取付部31、41と、支柱5における棚奥行方向の側面に接する状態で支柱5に対する取り付け角度を規定するガイド部32、42と、を有している。
また、図1から図3に示すように、1組の第1棚板支持部材3及び第2棚板支持部材4によって、1つの棚板7が支持される。そして、棚板7が床面Gに対して水平となるためには、図2に示すように、1組の第1棚板支持部材3及び第2棚板支持部材4において、第1棚板支持部材3と第2棚板支持部材4とは、同じ高さに位置している必要がある。そのため、左の支柱5に対する第1棚板支持部材3の取り付け位置と、右の支柱5に対する第2棚板支持部材4の取り付け位置と、を揃える必要がある。
ここで、上述の通り、第1棚板支持部材3は、位置合わせ部34を有している。また、第2棚板支持部材4は、位置合わせ部44を有している。位置合わせ部34、44は、左の支柱5に対する第1棚板支持部材3の取り付け位置と、右の支柱5に対する第2棚板支持部材4の取り付け位置と、を揃えるための部位である。
このように、第1棚板支持部材3及び第2棚板支持部材4は、それぞれ、左の支柱5に対する第1棚板支持部材3の取り付け位置と、右の支柱5に対する第2棚板支持部材4の取り付け位置と、を揃えるための位置合わせ部34、44を有している。
図3及び図9に示すように、第1棚板支持部材3の有する位置合わせ部34は、第1棚板支持部材3が左の支柱5に取り付けられている状態において、側面視で、左の支柱5から突出しない状態で、左の支柱5における棚奥行方向の側面のうちガイド部32が位置する側とは反対側の側面と同じ位置に位置している。また、第2棚板支持部材4の有する位置合わせ部44は、第2棚板支持部材4が右の支柱5に取り付けられている状態において、側面視で、右の支柱5から突出しない状態で、右の支柱5における棚奥行方向の側面のうちガイド部42が位置する側とは反対側の側面と同じ位置に位置している。
この構成により、左の支柱5に対する第1棚板支持部材3の取り付け位置と、右の支柱5に対する第2棚板支持部材4の取り付け位置と、を容易に揃えることができる。
より具体的には、左右の支柱5、5に第1棚板支持部材3及び第2棚板支持部材4を取り付ける際には、まず、図9に示すように、左右の支柱5、5を並べる。このとき、左右の支柱5、5における棚幅方向内側となる側面を手前に向ける。
次に、図9に示すように、左右の支柱5、5に、第1棚板支持部材3及び第2棚板支持部材4をあてがう。そして、その状態で第1棚板支持部材3及び第2棚板支持部材4を左右の支柱5、5の長手方向にスライドさせ、位置合わせ部34の位置と、位置合わせ部44の位置と、を揃える。これにより、第1棚板支持部材3及び第2棚板支持部材4の取り付け位置を決定する。
第1棚板支持部材3及び第2棚板支持部材4の取り付け位置を決定したら、その状態で
第1ネジS1を第1ネジ孔31a、41aに挿入し、第1ネジS1による締結を行う。
このようにして、左の支柱5に対する第1棚板支持部材3の取り付け位置と、右の支柱5に対する第2棚板支持部材4の取り付け位置と、を容易に揃えることができる。
尚、このような方法による位置合わせを可能にするために、図3及び図9に示すように、第1棚板支持部材3の有する棚板受け部30は、第1棚板支持部材3が左の支柱5に取り付けられている状態において、側面視で、左の支柱5における棚奥行方向の側面のうちガイド部32が位置する側とは反対側の側面から突出しないように形成されている。また、第2棚板支持部材4の有する棚板受け部40は、第2棚板支持部材4が右の支柱5に取り付けられている状態において、側面視で、右の支柱5における棚奥行方向の側面のうちガイド部42が位置する側とは反対側の側面から突出しないように形成されている。
以上で説明した構成であれば、左右の支柱5、5は、第1部材1と第2部材2とにより、壁面Wに立てかけられた状態で安定的に設置される。即ち、以上で説明した構成であれば、左右の支柱5、5を床面Gと天井面との間で突っ張らせる必要がない。
また、以上で説明した構成であれば、例えば2×4材のような直方体の形状を有する規格材を支柱5として用いる場合、規格材を加工することなく、壁面Wに立てかけられた状態で安定的に設置することができる。即ち、以上で説明した構成であれば、直方体の形状を有する規格材を支柱5として用いる場合の加工コストがかからない。
従って、以上で説明した構成であれば、天井の高さにかかわらず、必要最低限の長さの支柱5を用いて、比較的安価且つ容易に棚8を組み立てることができる。
また、以上で説明した構成であれば、左右の支柱5、5を床面Gと天井面との間で突っ張らせる必要がないため、突っ張る力が弱まることにより支柱5が不安定となる事態は生じない。従って、以上で説明した構成であれば、支柱5が不安定となりにくい。
即ち、以上で説明した構成であれば、天井が比較的高い場合であっても、比較的安価且つ容易に棚8を組み立てることができると共に、支柱5が不安定となりにくい。
〔その他の実施形態〕
(1)第1突起10aの設けられる個数は、5つ以下であっても良いし、7つ以上であっても良い。
(2)第2突起20aの設けられる個数は、5つ以下であっても良いし、7つ以上であっても良い。
(3)第1棚板支持部材3及び第2棚板支持部材4の設けられる個数は、4つ以上であっても良いし、2つ以下であっても良い。また、棚板7は、4段以上であっても良いし、2段以下であっても良い。
(4)図10に示すように、第2部材2における壁面接触部23は、滑り止めパッドにより構成されていても良い。この場合、図10に示すように、第2側壁部20において、壁面Wに対向する面に第2凹部23aが形成されており、第2凹部23aに、滑り止めパッドで構成された壁面接触部23が取り付けられる構成とすることができる。
(5)図11に示すように、第1部材1における床面接触面12は、滑り止めパッドにより構成されていても良い。この場合、図11に示すように、底壁部14の外壁面に第1凹部14aが形成されており、第1凹部14aに、滑り止めパッドで構成された床面接触面12が取り付けられる構成とすることができる。
(6)第1棚板支持部材3及び第2棚板支持部材4が、それぞれ、位置合わせ部34、44を有していない構成であっても良い。
(7)第1棚板支持部材3及び第2棚板支持部材4を備えない構成であっても良い。
(8)第1部材1と第2部材2とは、互いに異なる形状を有していても良い。例えば、第1部材1が図11に示す形状を有し、且つ、第2部材2が図10に示す形状を有する構成であっても良い。
(9)第1突起10aは設けられていなくても良い。
(10)第2突起20aは設けられていなくても良い。
(11)第1端面接触部11は面状に形成されていても良い。
(12)第1部材1は、箱状に形成されていなくても良い。例えば、第1側壁部10と床面接触面12とが離間している構成であっても良い。
(13)棚組立ユニットAに、左右の支柱5、5が含まれていても良い。
(14)棚組立ユニットAに、棚板7が含まれていても良い。
(15)棚組立ユニットAに、第1ネジS1が含まれていても良い。
(16)棚組立ユニットAに、第2ネジS2が含まれていても良い。
(17)第1部材1、第2部材2、第1棚板支持部材3、第2棚板支持部材4は、樹脂製でなくても良い。例えば、第1部材1、第2部材2、第1棚板支持部材3、第2棚板支持部材4は、何れも金属製であっても良い。
本発明は、四角形断面を有する左右の支柱と、前記左右の支柱に亘る棚板と、を備えた棚を組み立てる棚組立ユニットに利用可能である。
1 第1部材
2 第2部材
3 第1棚板支持部材
4 第2棚板支持部材
5 支柱
5a 下端面
7 棚板
8 棚
10 第1側壁部
10a 第1突起
11 第1端面接触部
11a リブ
12 床面接触面
20 第2側壁部
20a 第2突起
23 壁面接触部
30、40 棚板受け部
31、41 支柱取付部
32、42 ガイド部
34、44 位置合わせ部
A 棚組立ユニット
G 床面
W 壁面

Claims (7)

  1. 四角形断面を有する左右の支柱と、前記左右の支柱に亘る棚板と、を備えた棚を組み立てる棚組立ユニットであって、
    前記支柱の下端部にキャップ状に嵌合する第1部材と、
    前記支柱の上端部にキャップ状に嵌合する第2部材と、を備え、
    前記第1部材は、前記支柱の側面を囲う第1側壁部と、前記支柱の下端面に接する第1端面接触部と、前記棚が載置される床面に接する床面接触面と、を有しており、
    前記第1端面接触部は、前記第1部材が前記支柱の下端部にキャップ状に嵌合した状態において、前記支柱の下端面が前記床面接触面に対して傾斜するように構成されており、
    前記第2部材は、前記支柱の側面を囲う第2側壁部と、前記棚の背後に位置する壁面に接する壁面接触部と、を有している棚組立ユニット。
  2. 前記第1部材は、前記第1側壁部と、前記床面接触面と、によって箱状に形成されており、
    箱状の前記第1部材の内側に前記第1端面接触部が形成されている請求項1に記載の棚組立ユニット。
  3. 前記第1端面接触部は、複数のリブの先端により構成されている請求項1または2に記載の棚組立ユニット。
  4. 前記第1側壁部における前記支柱の側面に接する部分に、第1突起が形成されており、
    前記第2側壁部における前記支柱の側面に接する部分に、第2突起が形成されている請求項1から3の何れか一項に記載の棚組立ユニット。
  5. 前記第1部材と前記第2部材とは、互いに同一の形状を有している請求項1から4の何れか一項に記載の棚組立ユニット。
  6. 左の前記支柱に取り付けられる第1棚板支持部材と、
    右の前記支柱に取り付けられる第2棚板支持部材と、を備え、
    前記第1棚板支持部材及び前記第2棚板支持部材は、それぞれ、前記棚板を支持する棚板受け部と、前記支柱における棚幅方向内側の側面に取り付けられる支柱取付部と、前記支柱における棚奥行方向の側面に接する状態で前記支柱に対する取り付け角度を規定するガイド部と、を有している請求項1から5の何れか一項に記載の棚組立ユニット。
  7. 前記第1棚板支持部材及び前記第2棚板支持部材は、それぞれ、前記左の支柱に対する前記第1棚板支持部材の取り付け位置と、前記右の支柱に対する前記第2棚板支持部材の取り付け位置と、を揃えるための位置合わせ部を有しており、
    前記第1棚板支持部材の有する前記位置合わせ部は、前記第1棚板支持部材が前記左の支柱に取り付けられている状態において、側面視で、前記左の支柱から突出しない状態で、前記左の支柱における棚奥行方向の側面のうち前記ガイド部が位置する側とは反対側の側面と同じ位置に位置しており、
    前記第2棚板支持部材の有する前記位置合わせ部は、前記第2棚板支持部材が前記右の支柱に取り付けられている状態において、側面視で、前記右の支柱から突出しない状態で、前記右の支柱における棚奥行方向の側面のうち前記ガイド部が位置する側とは反対側の側面と同じ位置に位置している請求項6に記載の棚組立ユニット。
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