JP2018186202A - 複合インダクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のコイルを内蔵する複合インダクタであって、コイル間の結合係数を略0にすることが可能な複合インダクタを提供する。【解決手段】複数のコイルと、該複数のコイルを内包する磁性成形体とを備える複合インダクタであり、該複数のコイルは、それぞれの巻軸を平行にして巻軸に平行な方向に積み重ねられ、該複数のコイルの巻軸は、該コイルの積み重ねる順に該巻軸に直交する一方向に沿って離隔して配置され、該巻軸に直交する方向で隣接する2つのコイルの巻軸の間隔が、それぞれのコイルの巻軸から外縁までの距離の和よりも小さい複合インダクタである。【選択図】図4

Description

本発明は、複合インダクタに関する。
電子回路において、同一の電子部品が複数用いられる場合がある。そのような場合に、実装面積を減らすため、複数の電子部品を一体化した複合電子部品が用いられる。インダクタにおいても、複数のインダクタを一体化した複合インダクタを用いられることがある。一般的に複合インダクタでは、それぞれのコイルが他のコイルに影響しないように、各インダクタ間の磁気結合を極力小さくしなければならない。例えば特許文献1には、1対の断面E字形状のEP型フェライトコアと、板状のI型フェライトコアと、それぞれのEP型フェライトコアに収容されるコイルとを有し、1対のEP型フェライトコアの間にI型フェライトコアが挟持されてなる複合インダクタが記載されている。特許文献1では、複合インダクタを4次LCローパスフィルタに適用するために、二つのコイルを結合させているが、同じ構成の複合インダクタは一対の2次LCローパスフィルタのインダクタとして広く使われている。この場合、I型フェライトコアに高透磁率のフェライトを使用したり、コアの厚みを大きくしたりすることにより、二つのコイル間の磁気結合を遮断しなければならない。
特開2003−224013号公報
しかしながら、特許文献1に記載の複合インダクタでは2つのコイル間にわずかながら磁気結合が発生し、結合係数を略0にすることは困難であった。本発明の一態様は、複数のコイルを内蔵する複合インダクタであって、コイル間の結合係数を略0にすることが可能な複合インダクタを提供することを目的とする。
本発明の第一態様は、複数のコイルと、該複数のコイルを内包する磁性成形体とを備える複合インダクタであり、該複数のコイルは、それぞれの巻軸を平行にして巻軸に平行な方向に積み重ねられ、該複数のコイルの巻軸は、該コイルの積み重ね順に該巻軸に直交する一方向に沿って離隔して配置され、該巻軸に直交する方向で隣接する2つのコイルの巻軸の間隔が、それぞれのコイルの巻軸から外縁までの距離の和よりも小さい複合インダクタである。
本発明の一態様によれば、複数のコイルを内蔵する複合インダクタであって、コイル間の結合係数を略0にすることが可能な複合インダクタを提供することができる。
実施例1に係る複合インダクタの概略透視斜視図である。 実施例1に係る複合インダクタの概略断面図である。 実施例2に係る複合インダクタの概略断面図である。 実施例3に係る複合インダクタの概略断面図である。 実施例3に係る複合インダクタのシミュレーション結果である。 複合インダクタにおけるコイル間の磁気結合を例示する図である。 BLT接続のデジタルアンプの回路図である。 マルチフェーズ型DC−DCコンバータの回路図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための、複合インダクタを例示するものであって、本発明は、以下に示す複合インダクタに限定されない。なお特許請求の範囲に示される部材を、実施形態の部材に限定するものでは決してない。特に実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。なお、各図中には同一箇所に同一符号を付している。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態を分けて示すが、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能である。実施例2以降では実施例1と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
複合インダクタは、複数のコイルと、該複数のコイルを内包する磁性成形体とを備え、該複数のコイルは、それぞれの巻軸を平行にして巻軸に平行な方向に積み重ねられ、該複数のコイルの巻軸は、該コイルの積み重ね順に該巻軸に直交する一方向に沿って離隔して配置され、該巻軸に直交する方向で隣接する2つのコイルの巻軸の間隔が、それぞれのコイルの巻軸から外縁までの距離の和よりも小さくなっている。複合インダクタでは、積み重ね方向で隣接する2つのコイルがコイルの巻軸方向から見たときに部分的に重畳されていることで、2つのコイル間の磁気結合の結合係数を略0にすることができる。
複合インダクタの磁性成形体は、外表面に少なくとも1つの平面部を有し、複数のコイルは、それらの巻軸が平面部に対して傾斜して配置されていてもよい。これにより複合インダクタの平面部に直交する方向の高さを抑制しつつ、さらに体積増加を抑制することができる。
複合インダクタの磁性成形体は、磁性粉末含有樹脂の加圧成形体であってもよい。これにより、簡便な工程で複合インダクタを効率的に製造することができる。
(実施例1)
図1は、実施例1に係る複合インダクタ100の基本構造を説明するための透視斜視図であり、図2はその縦断面図である。図1及び図2では、複合インダクタ100は、絶縁被覆された導線が巻軸C1又はC2を中心としてリング状に巻回されてなる2つのコイル11及び12と、コイル11及び12を内包する磁性成形体15とを備える。コイル11及びコイル12は略同一形状且つ略同一寸法に形成されている。コイル11及び12は、巻軸C1及びC2を平行にして巻軸に平行な方向に積み重ねられて配置されている。またコイル11及び12の巻軸C1及びC2は、巻軸に直交する一方向に離隔して配置されている。そして巻軸C1と巻軸C2の巻軸間距離Sは、それぞれのコイルの外半径である巻軸から外縁までの距離R1の和よりも小さく、S<R1+R1を満たしている。
複合インダクタ100では、コイル11及びコイル12は、コイル開口面が平行に配置され、コイルの巻軸方向からみて開口面の一部が互いに重畳するように部分的に積み重ねられて配置されている。図1及び図2には図示しないが、コイル11及びコイル12を構成するそれぞれの導線の2つの端末は、磁性成形体の外表面である複合インダクタの外装に引き出され、絶縁被覆が剥離されて実装電極となっている。
図2では、コイル11及びコイル12は、それぞれ巻軸からコイル外縁までの距離である外半径R1と巻軸からコイルの導線までの最短距離である内半径R2の和であるコイル平均直径D(=R1+R2)、及び巻軸方向のコイル高さhを有する。コイル11の巻軸C1とコイル12の巻軸C2とは巻軸間距離Sを有して平行に配置されている。またコイル11とコイル12とは、対向する開口面間の巻軸方向のコイル間距離dを有して、積み重ねて配置されている。ここでコイル平均直径D、コイル高さh及びコイル間距離dをそれぞれ所定の値に固定すると、コイル11とコイル12の磁気結合の結合係数は、巻軸間距離Sに応じて変化し、結合係数が略0になる臨界距離Scが存在する。複合インダクタ100では、巻軸間距離Sが、平均直径D、コイル高さh及びコイル間距離dに応じて選択される臨界距離Scと略一致して、コイル11及びコイル12が配置される。これにより、複合インダクタ100では、内包される2つのコイル間の磁気結合が略0となる。
磁性成形体15は、例えば、磁性粉含有樹脂の加圧成形体である。磁性成形体に含まれる磁性粉は、フェライト、金属磁性体等のいずれであってもよい。また、磁性成形体15はフェライトで形成されていてもよい。図1及び図2では、磁性成形体15は一体に形成されているが、コイル11を内包する磁性成形体とコイル12を内包する磁性成形体を積み重ねて複合インダクタを形成してもよい。
複合インダクタ100では、磁性成形体に内包されるコイルは2つであるが、3以上のコイルを内包する複合インダクタであってもよい。図1及び図2では、コイルは導線が巻軸を中心にしてリング状に巻回されて形成されるが、巻軸を中心とする導線の巻回し形状は、円形に限られず、楕円状、矩形状、多角形状等であってもよい。コイルの巻回し方式は、α巻き、ガラ巻、エッジワイズ巻、整列巻等のいずれであってもよい。またコイルを形成する導線の断面は、円形、平角形等のいずれであってもよい。図1及び図2では、2つのコイルは略同一形状且つ略同一寸法であるが、異なる形状又は異なる寸法であってもよい。さらに、コイルは、磁性成形体内に、導体パターンを積層し、螺旋状に接続して形成されてもよい。
(実施例2)
図3は、実施例2に係る複合インダクタ200の基本構造を説明するための縦断面図である。実施例2では、4つのコイルが、巻軸を磁性成形体の1つの平面部に直交して積み重ねられている他は、実施例1の複合インダクタと同様に構成される。図3では、複合インダクタ200は、絶縁被覆された導線が巻軸C1、C2、C3又はC4を中心としてリング状に巻回されてなる4つのコイル21、22、23及び24と、コイル21から24を内包する磁性成形体25とを備える。コイル21から24は略同一形状且つ略同一寸法に形成され、平均直径D及びコイル高さhを有している。コイル21から24は、巻軸C1からC4を平行にして巻軸に平行な方向にコイル21から24の順に、コイル間距離dを有して積み重ねられて配置されている。またコイル21から24の巻軸C1からC4は、コイル21から24の積み重ね順に、巻軸に直交する一方向に巻軸間距離S12、S23及びS34を有して離隔して配置されている。そして積層方向で隣接するコイル21及びコイル22の巻軸C1と巻軸C2の巻軸間距離S12は、それぞれのコイルの外半径R1の和よりも小さく、S12<R1+R1を満たしている。同様にコイル22及びコイル23は、巻軸間距離S23<R1+R1を満たして配置され、コイル23及びコイル24は、巻軸間距離S34<R1+R1を満たして配置されている。
複合インダクタ200では、巻軸間距離S12、S23及びS34が、平均直径D、コイル高さh及びコイル間距離dに応じて選択される臨界距離Scと略一致して、コイル21から24が配置される。これにより、複合インダクタ200では、巻軸に直交する方向で隣接する2つのコイル間の磁気結合が略0となる。
(実施例3)
図4は、実施例3に係る複合インダクタ300の基本構造を説明するための縦断面図である。実施例3では、4つのコイルが、巻軸が磁性成形体の1つの平面部に直交せずに傾斜して積み重ねられている他は、実施例2の複合インダクタと同様に構成される。図4では、複合インダクタ300は、絶縁被覆された導線が巻軸C1、C2、C3又はC4を中心としてリング状に巻回されてなる4つのコイル31、32、33及び34と、コイル31から34を内包する磁性成形体35とを備える。コイル31から34は略同一形状且つ略同一寸法に形成され、平均直径D及びコイル高さhを有している。コイル31から34は、巻軸C1からC4を平行にして巻軸に平行な方向にコイル31から34の順に、コイル間距離dを有して積み重ねられて配置されている。またコイル31から34の巻軸C1からC4は、コイル31から34の積み重ね順に、巻軸に直交する一方向に巻軸間距離S12、S23及びS24を有して離隔して配置されている。そして巻軸に直交する方向で隣接するコイル31及びコイル32の巻軸C1と巻軸C2の巻軸間距離S12は、それぞれのコイルの外半径R1の和よりも小さく、S12<R1+R1を満たしている。同様にコイル32及びコイル33は、巻軸間距離S23<R1+R1を満たして配置され、コイル33及びコイル34は、巻軸間距離S34<R1+R1を満たして配置されている。さらに図4では、磁性成形体35の断面形状が矩形であり、磁性成形体35は少なくとも4つの平面部を有している。そして、コイル31からコイル34の巻軸C1からC4は、いずれの平面部に対しても直交することなく交差角θを有して交差し、傾斜して配置されている。またそれぞれのコイルの開口面が、平面部に対して傾斜して配置されている。ここで磁性成形体35の平面部の1つは複合インダクタの実装面となっていてもよい。
複合インダクタ300では、巻軸間距離S12、S23及びS34が、平均直径D、コイル高さh及びコイル間距離dに応じて選択される臨界距離Scと略一致して、コイル21から24が配置される。これにより、複合インダクタ300では、巻軸に直交する方向に隣接する2つのコイル間の磁気結合が略0となる。
複合インダクタ300では、コイル31からコイル34の巻軸C1からC4が、磁性成形体35の平面部に対して傾斜して配置されていることで、巻軸が平面部に直交して配置される場合よりも、平面部に直交する方向の高さを低減することができ、さらに複合インダクタ300の総体積を低減することができる。
図4では、コイルの巻軸は磁性成形体の平面部に対して交差角θで交差している。ここで交差角θが、θ=atan{(d+h)/S}であると、各コイルと平面部との距離が同一になり、複合インダクタ300の高さ抑制と総体積の低減に特に効果的である。
図5は、実施例3に係る複合インダクタについて、コイルの平均直径D、コイル高さh及びコイル間距離dを所定の値にして、巻軸間距離Sを変化させた場合の、コイル31から34の間の結合係数をシミュレーションした結果例を示すグラフである。図5において、横軸はコイルの平均直径Dに対する巻軸間距離Sの比S/Dを示し、縦軸は符号を考慮した結合係数を示す。図5では、k12はコイル31とコイル32の結合係数であり、コイル23は、コイル32とコイル33の結合係数であり、共に巻軸に直交する方向で隣接するコイル間の結合係数である。なお、コイル33とコイル34の結合係数はk12と同値である。またk13は、コイル31とコイル33の結合係数であり、コイル32を挟んで積み重ねられるコイル間の結合係数であり、コイル32とコイル34の結合係数と同値である。k14は、コイル31とコイル34の結合係数であり、コイル32及び33を挟んで積み重ねられるコイル間の結合係数である。
図5では、コイルの平均直径Dを1.0mm、コイル高さhを0.58mm、及びコイル間距離dを0.34mmとしてコイル間の結合係数をシミュレーションしたが、これらを別の所定値とした場合でも同様の結果が得られる。
図5から、S=0、すなわち2つのコイルが巻軸を一致させて積み重ねられた状態から、巻軸間の距離が大きくなるにつれて、コイル間の結合係数が減少し、比S/Dが約0.82の近傍で、k12、k23、k13及びk14のすべての結合係数が略0になる。また比S/Dが約0.82よりさらに大きくなると、結合係数の符号が反転して結合係数の絶対値が増加し、1.2付近から結合係数の絶対値が減少している。すなわち図5から、コイルの巻軸方向から見たときに、2つのコイルが部分的重畳を有して積み重ねられていることで2つのコイル間の磁気結合を低減させることができることが分かる。
図6は、2つのコイルL1及びL2の間の結合係数が略0になるように最適化された複合インダクタにおけるコイルL1とコイルL2の間の電磁誘導の実測状態を示す図である。図6には、一方のコイルL1の両端に1MHz、約9Vppの正弦波電圧Vinを印加した場合に、他方のコイルL2の両端に誘起される誘起電圧Voの変化が示されている。図6から分かるように、コイルL2における誘起電圧Voはほぼ0であることが確認された。
複合インダクタは、様々な分野に応用可能である。例えば、デジタルアンプとしてよく用いられるBTL(Bridge Tied Load)接続のデジタルアンプ回路では、1チャンネル毎に2つのインダクタが用いられるため、左右2チャンネルで合計4つのインダクタが必要になる。
図7は、BTL接続のデジタルアンプの1チャンネル分の回路図である。直列に接続されたn型MOSのトランジスタTr2、Tr1、および、直列に接続されたn型MOSのトランジスタのTr4、Tr3が、電源+Vccと−Vccの間に接続されている。コンパレータCMPに入力された音声などの入力信号Signalと、三角波の基準信号と比較することにより、PWM変調されたPWM信号が生成される。ゲートドライバ1(Gate Driver 1)は、PWM信号からトランジスタTr1、Tr2の駆動信号を生成し、トランジスタTr1およびトランジスタTr2のゲートにそれぞれ入力する。ゲートドライバ2(Gate Driver 2)は、PWM信号を反転したnPWM信号からトランジスタTr3、Tr4の駆動信号を生成し、トランジスタTr3およびトランジスタTr4のゲートにそれぞれ入力する。トランジスタTr1のドレインとトランジスタTr2のソースの接続点VSW1は、インダクタL1とコンデンサC1からなるLCフィルタに入力され、出力Vo1がスピーカSPの一方の端子に接続される。同様に、トランジスタTr3のドレインとトランジスタTr4のソースの接続点VSW2は、インダクタL2とコンデンサC2からなるLCフィルタに入力され、出力Vo2がスピーカSPの他方の端子に接続されている。スピーカSPは、Vo1とVo2の間の電圧で駆動される。ステレオの場合は、図7に示す回路と同様な回路がもう1チャネル分必要となり、このような場合には、実施例3に記載されるような4つのコイルが一体化された複合インダクタが、実装面積を減らすために有用である。また2チャネル以上の多チャネル音響システムの場合、チャネル数の2倍の数のコイルが必要である。そのため、必要数のコイルを一体化した複合インダクタを用いることで、実装面積の低減効果かさらに顕著になる。さらに実施例3の複合インダクタでは、2つのコイル間の磁気結合を略0にできることから、チャネル間の相互干渉を抑制することができる。
複合インダクタは、マルチフェーズ型DC−DCコンバータにも応用可能である。図8は、4相のマルチフェーズ型DC−DC降圧コンバータの概略図を示す。図8では、DC−DCコンバータのLCフィルタに、従来の単一のコイルではなく、相数に応じた4つのコイルL1からL4が並列使用される。コイルL1からL4の方端は共同端子として出力コンデンサCoと二次電池などの負荷Loadに接続される。一方、他端はそれぞれ、位相を90度ずらしたスイッチング電圧SW1からSW4に接続されて駆動される。トータルスイッチング電流iに対して、複数のコイルにそれぞれi/4の電流を分担させることで、小型低背のコイルを用いながら大電流の取り扱いが可能になる。また位相をずらして駆動することにより、スイッチングのピーク電流が約1/4になるので、ノイズを低減するメリットも大きい。よって、実施例3の複合インダクタでは2つのコイル間の磁気結合を略0にできることから、マルチフェーズ型DC−DCコンバータに複合インダクタを用いることで、DC−DCコンバータの動作安定性を損なうことなく、実装密度を高めることができる。図8には4相のマルチフェーズ型DC−DCコンバータを示したが、制御ICの種類によって相数が異なるので、コイル数は奇数であっても、偶数であってもよい。制御ICの種類に応じた相数分のコイルを一体化した複合インダクタを用意することで柔軟に対応することができる。
11、12 コイル
15 磁性成形体
100 複合インダクタ

Claims (3)

  1. 複数のコイルと、該複数のコイルを内包する磁性成形体とを備え、
    該複数のコイルは、それぞれの巻軸を平行にして巻軸に平行な方向に積み重ねられ、
    該複数のコイルの巻軸は、該コイルの積み重ねる順に該巻軸に直交する一方向に沿って離隔して配置され、
    該巻軸に直交する方向で隣接する2つのコイルの巻軸の間隔が、それぞれのコイルの巻軸から外縁までの距離の和よりも小さい、
    複合インダクタ。
  2. 前記磁性成形体は、外表面に少なくとも1つの平面部を有し、
    前記複数のコイルは、それらの巻軸が該平面部に対して傾斜して配置される、請求項1に記載の複合インダクタ。
  3. 前記磁性成形体は、磁性粉含有樹脂の加圧成形体である請求項1または請求項2に記載の複合インダクタ。
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