JP2014017978A - 電磁部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】変圧器及びインダクタが一体化された小型の電磁部品の提供。
【解決手段】断面が矩形状をなす導線からなる巻線2は、磁性体4の本体42が有する柱部42cを巻回してあり、巻線2,3は、本体42が有する柱部42cと、本体43が有する柱部とを巻回してある。巻線2,3、基台41及び本体42によって変圧器が構成され、巻線3、基台41及び本体43によってインダクタが構成されている。巻線2は、本体42,43の間で巻回軸方向に屈曲している。このため、本体42,43の間隔が狭く、電磁部品1の小型化が実現されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気機器、例えばDCDCコンバータに用いられる電磁部品に関する。
車両内の空間は限定されているため、車載機器の小型化が要求されている。車載機器には、導電性の巻線を用いた変圧器及びインダクタ等の電磁部品が多く用いられている。車両機器の小型化を実現する方法として、1つの電磁部品に他の電磁部品の機能を持たせる方法が考えられる。
特許文献1には、変圧器及びインダクタの両方の機能を有し、変圧器を構成する巻線をインダクタの巻線としても利用している電磁部品が提案されている(特許文献1参照)。
この電磁部品は、柱状のコア部を有する第1、第2及び第3磁性体と、断面が矩形状をなす導線からなる2つの巻線とを備えている。一方の巻線は、第1及び第2磁性体のコア部に巻回してあり、他方の巻線は第2及び第3磁性体のコア部に巻回してある。第1、第2及び第3磁性体夫々のコア部の軸方向は一致してあり、第1、第2及び第3磁性体夫々のコア部の軸は、2つの巻線夫々を構成する導線における断面の長辺と垂直をなしている。
特許文献1に記載の電磁部品では、一方の巻線及び第1磁性体によって1つのインダクタが構成されており、他方の巻線及び第3磁性体によってもう1つのインダクタが構成されている。更に、2つの巻線及び第2磁性体によって変圧器が構成されている。
このため、特許文献1に記載の電磁部品は、変圧器及びインダクタの機能を有し、変圧器を構成する2つの巻線夫々が2つのインダクタの巻線としても利用されている。
特開2009−284647号公報
特許文献1に記載の電磁部品では、2つの巻線夫々は矩形状の断面を有する導線からなるため、一定の空間に2つの巻線夫々を隙間なく配置することができ、2つの巻線夫々の直流抵抗が低い。
しかしながら、2つの巻線夫々を構成する導線における断面の長辺が第3磁性体のコア部の軸と垂直をなしているため、第1及び第3磁性体の間隔、並びに、第2及び第3磁性体の間隔が大きい。このため、特許文献1に記載の電磁部品については、十分な小型化が実現されていない。従って、特許文献1に記載の電磁部品には、車載機器に搭載した場合に、車載機器の十分な小型化が実現されないという問題点がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、変圧器及びインダクタが一体化された小型の電磁部品を提供することにある。
本発明に係る電磁部品は、2つの柱状のコア部を有する磁性体と、断面が矩形状をなす導線からなり、前記2つのコア部の一方に巻回してある第1巻線と、前記2つのコア部に巻回してある第2巻線とを備える電磁部品において、前記第1巻線の一部は、前記2つのコア部の間で、前記第1巻線の巻回軸方向に屈曲していることを特徴とする。
本発明にあっては、磁性体が有する2つのコア部は共に柱状をなし、一方のコア部に、断面が矩形状をなす導線からなる第1巻線が巻回してあり、2つのコア部に巻線が巻回してある。このため、第1及び第2巻線と、一方のコア部とによって変圧器が構成され、第2巻線と、他方のコア部とによってインダクタが構成されている。
また、第1巻線の一部は2つのコア部の間で第1巻線の巻回軸方向に屈曲しているため、2つのコア部の間隔が短く、小型化が実現されている。更に、第1巻線は矩形状の断面を有しているため、第1巻線の直流抵抗は低い。
本発明に係る電磁部品は、前記磁性体は前記2つのコア部の端面が共に当接されるヨーク部を更に有することを特徴とする。
本発明にあっては、磁性体が有するヨーク部には2つのコア部夫々の端面が当接されている。第1巻線が巻回してあるコア部の端面が当接されるヨーク部と、第1及び第2巻線が巻回してあるコア部の端面が当接されるヨーク部とを各別に設ける場合と比較して、磁性体を構成する部品点数が少なく、磁性体が容易に製造され、製造費用が安く抑えられる。
本発明に係る電磁部品は、前記ヨーク部は平板状をなすことを特徴とする。
本発明にあっては、ヨーク部が平板状をなすため、ヨーク部の製造時に複雑な加工が不要であり、磁性体が更に容易に製造される。
本発明によれば、第1巻線の一部が磁性体の2つのコア部の間で第1巻線の巻回軸方向に屈曲しているため、変圧器及びインダクタが一体化された小型の電磁部品を実現することができる。
本発明に係る電磁部品を一面側から見た斜視図である。 電磁部品の分解斜視図である。 図1のA−A線における電磁部品の断面図である。 図1のB−B線における電磁部品の断面図である。 電磁部品を他面側から見た斜視図である。 電磁部品を備えるDCDCコンバータの回路図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
図1は本発明に係る電磁部品を一面側から見た斜視図であり、図2は電磁部品の分解斜視図である。この電磁部品1は、導電性を有する巻線2,3と、磁性体4とを備えている。
巻線2は、断面が矩形状をなす導線からなる1ターンの巻線であり、巻線2の一部は、図2の一点鎖線で示す巻回軸の方向に屈曲している。巻線2は、前記一部を除く他部からなる本体部分21と、屈曲している一部からなり、本体部分21に立設している立設部分22とを有する。図2に示すように、本体部分21を構成する導線の断面においては、長辺が巻線2の巻回軸と垂直をなしており、立設部分22を構成する導線の断面においては、長辺が巻線2の巻回軸と平行をなしている。
巻線2は、例えば、一枚の金属板を打ち抜くことによって製造される1ターンの巻線の一部を、該巻線の巻回軸方向に屈曲することによって製造される。巻線2を構成する導線は矩形状の断面を有するため、巻線2の直流抵抗が低い。
磁性体4は、図1に示すように基台41と、基台41に当接する本体42,43とを有する。
基台41は、図2に示すように平板状をなしている。
本体42は、矩形状の平板部42aと、平板部42aの一面から、該一面に垂直な方向に突出している3つの柱部42b,42c,42dとを有する。柱部42b,42c,42d夫々における軸方向の長さは略同一であり、柱部42b,42d夫々は平板部42aの両端部に、柱部42cは平板部42aにおける長手方向の中央部に設けられている。本体42は全体としてE字状をなしている。
本体43は本体42と同様の形状をなしている。本体43は、矩形状の平板部43aと、平板部43aの一面から、該一面に垂直な方向に突出している3つの柱部43b,43c,43dとを有する。柱部43b,43c,43d夫々の軸方向の長さは略同一であり、柱部43b,43d夫々は、平板部43aの両端部に、柱部43cは平板部43aにおける長手方向の中央部に設けられている。本体43は全体としてE字状をなしている。
以下では、電磁部品1において、基台41側を下側とする。
図3は図1のA−A線における電磁部品1の断面図である。巻線3は5ターンの巻線であり、巻線3を構成する導線の断面は、図3に示すように円状をなしている。また、本体42の柱部42cには、図1及び図3に示すように、巻線2,3夫々が巻回してある。本体42の柱部42b,42c,42d夫々の下端面は基台41の一面に当接してある。電磁部品1において、巻線2は巻線3よりも上側に位置し、巻線2の立設部分22は本体部分21に上向きに立設している。
電磁部品1では、磁性体4の基台41及び本体42は、巻線2,3夫々の内側及び外側を周回している。従って、巻線3の両端部間に交流電圧を印加した場合、磁性体4において、柱部42c、平板部42a、柱部42b及び基台41を循環する磁場と、柱部42c、平板部42a、柱部42d及び基台41を循環する磁場とが発生し、これらの磁場は巻線2,3を鎖交する。
磁性体4の基台41及び本体42において発生した磁場は、巻線3の両端部間に印加された交流電圧に応じて変動する。これにより、巻線2を鎖交する磁場が変動するため、巻線2の両端部間から交流電圧が出力される。巻線2の両端部間から出力される交流電圧の振幅値は、巻線2のターン数を巻線3のターン数で割った値に、巻線3の両端部間に印加された交流電圧の振幅値を掛けた値である。
巻線3の両端部間に印加された交流電圧は変圧され、変圧された交流電圧は巻線2の両端部間から出力される。巻線2,3と、磁性体4の基台41及び本体42とは変圧器として機能する。
また巻線2,3と、磁性体4の基台41及び本体42とで構成される変圧器において、本体42の柱部42cはコアとして機能し、本体42の平板部42a及び柱部42b,42d、並びに、基台41はヨークとして機能する。
なお、巻線2,3夫々は特許請求の範囲における第1及び第2巻線に該当する。
図4は図1のB−B線における電磁部品1の断面図である。図4には、図1に示す巻線3において一端部の電位を基準として他端部に正(又は負)の電圧が印加された場合に発生する磁場の循環方向が矢印で示されている。巻線3において一端部の電位を基準として他端部に正の電圧が印加された場合に発生した磁場が循環する方向は、前記他端部に負の電圧が印加された場合に発生した磁場が循環する方向と逆である。巻線3の両端部間に交流電圧が印加された場合、巻線3には一端部の電位を基準として他端部に正及び負の電圧が印加される。
巻線2のインダクタンスは、巻線2のターン数と、巻線2が巻回している柱部42cの断面積と、磁性体4の基台41及び本体42において発生する磁場の磁路長と、磁性体4の比誘電率とに依存する。これらは、巻線2の一部が屈曲しているか否かに無関係である。
従って、巻線2のインダクタンスは、断面が巻線2と同様の形状をなす矩形板状の導線を幅方向に折り曲げることによって、柱部42cを巻回させた1ターンの巻線のインダクタンスと同じである。
図5は電磁部品1を他面側から見た斜視図である。図3及び図5に示すように、巻線3は、本体42の柱部42cと共に、本体43の柱部43cに巻回してある。本体43の柱部43b,43c,43d夫々の下端面は、本体42の柱部42b,42c,43c夫々の下端面と共に基台41の前記一面に当接してある。巻線2の立設部分22は、本体42,43の間に位置してある。
電磁部品1では、巻線3は、磁性体4の基台41及び本体43は、巻線3の内側及び外側を周回している。従って、巻線3の両端部間に交流電圧を印加した場合、磁性体4において、柱部43c、平板部43a、柱部43b及び基台41を循環する磁場と、柱部43c、平板部43a、柱部43b及び基台41を循環する磁場とが発生する。巻線3と磁性体4の基台41及び本体43とはインダクタとして機能する。
巻線3と磁性体4の基台41及び本体43とによって構成されるインダクタにおいて、本体43の柱部43cはコアとして機能し、本体43の平板部43a及び柱部42b,42d、並びに、基台41はヨークとして機能する。
なお、柱部42c,43cは特許請求の範囲における2つのコア部に該当し、基台41は特許請求の範囲におけるヨーク部に該当する。
以上に述べたように、電磁部品1は、変圧器及びインダクタとしての機能を有し、変圧器に含まれる巻線3がインダクタの巻線としても用いられており、変圧器及びインダクタが一体化されている。また、巻線2の立設部分22が本体42,43の間に位置しており、巻線2が巻線2の巻回軸方向に屈曲しているため、本体42,43の間隔が短く、電磁部品1では小型化が実現されている。
また、磁性体4の基台41には柱部42c,43cの下端面が共に当接されているため、柱部42c,43c夫々に基台を設ける場合と比較して、磁性体4を構成する部品点数が少なく、磁性体4を容易に製造することができ、製造費用を安く抑えることができる。
更に、基台41が平板状をなしているため、基台41の製造時に複雑な加工が不要であり、磁性体4をより容易に製造することができる。
図6は、電磁部品1を備えるDCDCコンバータの回路図である。このDCDCコンバータ5は、端子T1,T2,T3,T4を備え、端子T2の電位を基準として端子T1に印加された直流電圧を変圧し、変圧した直流電圧を端子T3,T4から出力する。
DCDCコンバータ5は、電磁部品1及び端子T1,T2,T3,T4の他に、FET(Field-Effect Transistor)51,52,53,54、制御部55、コンデンサC1,C2,C3,C4,C5、ダイオードD1,D2,D3,D4及びインダクタL1を備える。電磁部品1は、端子T5,T6,T7,T8、インダクタL2及び変圧器11を有する。変圧器11は2つのインダクタ11a,11bを有する。FET51,52,53,54夫々は、Nチャネル型のMOSFET(Metal-Oxide Semiconductor Field-Effect Transistor)である。
以下には、DCDCコンバータ5の構成、主には接続関係を説明する。端子T1は、FET51,52夫々のドレインと、コンデンサC1,C2夫々の一方の端子とに接続されている。端子T2は、FET53,54夫々のソースと、コンデンサC3,C4夫々の一方の端子とに接続されている。
FET51のソースは、FET53のドレインと、コンデンサC1,C3夫々の他方の端子と、電磁部品1の端子T5とに接続されている。FET52のソースは、FET54のドレインと、コンデンサC2,C4夫々の他方の端子と、電磁部品1の端子T6とに接続されている。FET51,52,53,54夫々のゲートは制御部55によって各別に接続されている。
電磁部品1内では、端子T5,T6間には、インダクタL2と、変圧器11のインダクタ11aとからなる直列回路が接続されており、端子T7,T8間には、変圧器11のインダクタ11bが接続されている。
端子T5は図1に示す電磁部品1の巻線3の一端部に対応し、端子T6は巻線3の他端部に対応する。端子T7は巻線2の一端部に対応し、端子8は巻線2の他端部に対応する。インダクタL2は、巻線3と、磁性体4の基台41及び本体43とで構成されるインダクタに対応し、変圧器11は、巻線2,3と、磁性体4の基台41及び本体42とで構成される変圧器に対応する。
端子T7は、ダイオードD1のアノードとダイオードD2のカソードとに接続しており、端子T8は、ダイオードD3のアノードとダイオードD4のアノードとに接続している。ダイオードD1,D3夫々のカソードはインダクタL1の一方の端子に接続している。インダクタL1の他方の端子は、端子T3と、コンデンサC5の一方の端子とに接続している。コンデンサC5の他方の端子は、ダイオードD2,D4夫々のアノードと端子T4とに接続している。
次に、DCDCコンバータ5の作用を説明する。FET51,52,53,54夫々について、ゲートに所定電圧以上の電圧が制御部55によって印加された場合、ドレインからソースに電流が流れることが可能となり、FET51,52,53,54夫々はオンとなる。
FET51,52,53,54夫々について、制御部55によってゲートに印加されている電圧が所定電圧未満である場合、ドレインからソースに電流が流れることはなく、FET51,52,53,54夫々はオフとなる。
制御部55は、FET51,54をオンに、FET52,53をオフにした第1状態と、FET51,54をオフに、FET52,53をオンにした第2状態と、FET51,52,53,54をオフにした停止状態とを作り出す。
制御部55は、DCDCコンバータ5による変圧の開始を指示する開始信号を受け付けた場合、第1状態、停止状態、第2状態及び停止状態を順次作り出し、この作り出しを繰り返す。制御部55が第1及び第2状態の間に停止状態を作り出すことによって、端子T1,T2間の短絡が防止される。
制御部55が第1状態を作り出した場合、電流が端子T1からFET51、インダクタL2、変圧器11のインダクタ11a、FET54及び端子T2の順に流れる。これにより、変圧器11のインダクタ11aにおいて、端子T6側の端子の電位を基準として、インダクタL2側の端子に正の電圧が印加される。
FET51,52,53,54が第1状態である間、コンデンサC2の一方の端子、及び、コンデンサC3の他方の端子夫々に、端子T1から電流が流れ込み、コンデンサC2,C3夫々に電荷が蓄積される。これにより、FET52,53夫々について、ソースの電位を基準としてドレインに正の電圧が印加される。
制御部55が第1状態から停止状態を作り出した場合、コンデンサC2,C3が放電を開始する。コンデンサC2の放電により、電流がコンデンサC2から、コンデンサC1、インダクタL2、変圧器11のインダクタ11a及びコンデンサC2の順に流れ、コンデンサC1に電荷が蓄積される。
コンデンサC3の放電により、電流がコンデンサC3から、インダクタL2、変圧器11のインダクタ11a、コンデンサC4及びコンデンサC3の順に流れ、コンデンサC4に電荷が蓄積される。
FET51,52,53,54が第1状態から停止状態に移行した場合、インダクタL2に流れる電流が低下し、インダクタL2は自身に流れている電流を維持すべく、インダクタL2の両端子間の電圧を上昇させる。これにより、コンデンサC2,C3夫々に蓄えられていた電荷が急速に放出され、FET52,53夫々において、ドレイン及びソース間の電圧がゼロとなる。
制御部55は、FET52,53夫々におけるドレイン及びソース間の電圧がゼロとなった場合に第2状態を作り出す。このため、FET52,53夫々をオフからオンにする場合に生じるスイッチング損失が低い。
制御部55が第2状態を作り出した場合、電流が端子T1からFET52、変圧器11のインダクタ11a、インダクタL2、FET53及び端子T2の順に流れる。これにより、変圧器11のインダクタ11aにおいて、端子T6側の端子の電位を基準として、インダクタL2側の端子に負の電圧が印加される。
FET51,52,53,54が第2状態である間、コンデンサC1の一方の端子、及び、コンデンサC4の他方の端子夫々に、端子T1から電流が流れ込み、コンデンサC1,C4夫々に電荷が蓄積される。これにより、FET51,54夫々について、ソースの電位を基準としてドレインに正の電圧が印加される。
制御部55が第2状態から停止状態を作り出した場合、コンデンサC1,C4が放電を開始する。コンデンサC1の放電により、電流がコンデンサC1から、コンデンサC2、変圧器11のインダクタ11a、インダクタL2、コンデンサC1の順に流れ、コンデンサC2に電荷が蓄積される。
コンデンサC4の放電により、電流がコンデンサC4から、変圧器11のインダクタ11a、インダクタL2、コンデンサC3及びコンデンサC4の順に流れ、コンデンサC3に電荷が蓄積される。
FET51,52,53,54が第2状態から停止状態に移行した場合、インダクタL2に流れる電流が低下し、インダクタL2は自身に流れる電流を維持すべく、インダクタL2の両端子間の電圧を上昇させる。これにより、コンデンサC1,C4夫々に蓄積されていた電荷が急速に放出され、FET51,54夫々において、ドレイン及びソース間の電圧がゼロとなる。
制御部55は、FET51,54夫々におけるドレイン及びソース間の電圧がゼロとなった場合に第1状態を作り出す。このため、FET51,54夫々をオフからオンにする場合に生じるスイッチング損失が低い。
以上のように、制御部55が停止状態を介して第1及び第2状態を交互に作り出すことによって、インダクタ11aにおけるFET54側の端子の電位を基準として、インダクタL2側の端子に正及び負の電圧が交互に印加される。これにより、変圧器11のインダクタ11aの両端子間には交流電圧が印加される。
変圧器11は、インダクタ11aに印加された交流電圧を変圧し、変圧した交流電圧をインダクタ11bの両端子から端子T7,T8間に印加する。端子T8の電位を基準として端子T7に正の電圧が印加された場合、電流が端子T7からダイオードD1を介してインダクタL1に向かって流れ、インダクタL1に向かって流れた電流は、ダイオードD4を介して端子T8に流れる。また、端子T8の電位を基準として端子T7に負の電圧が印加された場合、電流が端子T8からダイオードD3を介してインダクタL1に向かって流れ、インダクタL1に向かって流れた電流は、ダイオードD2を介して端子T7に流れる。
従って、端子T7,T8間に交流電圧が印加された場合、端子T8の電位を基準として端子T7に印加される電圧の正負に関係なく、電流が常にインダクタL1のダイオードD3側の端子からインダクタL1のコンデンサC5側の端子に向かって流れる。これにより、コンデンサC5の他方の端子の電位を基準としたインダクタL1の一方の端子の電圧は常に正となり、ダイオードD1,D2,D3,D4によって、端子T7,T8間に印加された交流電圧の全波整流が行われ、該交流電圧は直流電圧に整流される。
インダクタL1のインピーダンスは、コンデンサC5の他方の端子とインダクタL1の一方の端子との間に印加された直流電圧の低周波成分に対して小さく、該直流電圧の高周波成分に対して大きい。また、コンデンサC5のインピーダンスは、コンデンサC5の他方の端子とインダクタL1の一方の端子との間に印加された直流電圧の低周波成分に対して大きく、該直流電圧の高周波成分に対して小さい。
従って、コンデンサC5の他方の端子とインダクタL1の一方の端子との間に印加された直流電圧の高周波成分に係る電流は、インダクタL1を流れにくく、更には、コンデンサC5を介して端子T8に流れる。これにより、コンデンサC5の他方の端子とインダクタL1の一方の端子との間に印加された直流電圧の高周波成分が端子T3,T4から出力されることはない。
コンデンサC5の他方の端子とインダクタL1の一方の端子との間に印加された直流電圧の低周波成分に係る電流は、インピーダンスが大きいコンデンサC5に流れにくいため、インピーダンスが小さいインダクタL1を介して端子T3に流れ、低周波成分からなる平滑化された直流電圧が端子T3,T4から出力される。
以上のようにして、DCDCコンバータ5は、端子T1,T2に印加された直流電圧を変圧し、変圧した直流電圧を端子T3,T4から出力する。
制御部55は、DCDCコンバータ5による変圧の停止を指示する停止信号を受け付けた場合、FET51,52,53,54をオフにして、DCDCコンバータ5による変圧を停止する。
なお、柱部42cでの磁気飽和を防止するために、柱部42cの下端面を基台41の前記一面に当接せずに、柱部42cの下端面と基台41の前記一面との間にギャップを設けてもよい。同様に、柱部43cでの磁気飽和を防止するために、柱部43cの下端面を基台41の前記一面に当接せずに、柱部43cの下端面と基台41の前記一面との間にギャップを設けても良い。
また、基台41の形状は平板状に限定されず、例えば、基台41は、本体42の柱部42b,42c,42d、及び、本体43の柱部43b,43c,43d夫々に対向する位置に柱部が設けられていてもよい。
また、磁性体4は、基台41の代わりに、本体42の柱部42b,42c,42d夫々の下端面が当接される基台と、本体43夫々の柱部43b,43c,43d夫々の下端面が当接される基台とを各別に備えてもよい。磁性体4は、巻線2,3夫々を鎖交する磁路が形成される部分と、巻線2を鎖交する磁路が形成される部分とを有していればよい。
本体42,43の形状はE字状に限定されない。本体42,43夫々が有する柱部の数は、3に限定されず、2又は4以上であってもよい。
巻線2の立設部分22は、本体部分21に対して垂直をなさなくてもよい。また、巻線2のターン数は、1に限定されず、2以上であってもよい。巻線3のターン数は、5に限定されず、1、2、3、4又は6以上であってもよい。
開示された本実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 電磁部品
2,3 巻線
22 立設部分
4 磁性体
41 基台
42c,43c 柱部

Claims (3)

  1. 2つの柱状のコア部を有する磁性体と、断面が矩形状をなす導線からなり、前記2つのコア部の一方に巻回してある第1巻線と、前記2つのコア部に巻回してある第2巻線とを備える電磁部品において、
    前記第1巻線の一部は、前記2つのコア部の間で、前記第1巻線の巻回軸方向に屈曲していること
    を特徴とする電磁部品。
  2. 前記磁性体は前記2つのコア部の端面が共に当接されるヨーク部を更に有すること
    を特徴とする請求項1に記載の電磁部品。
  3. 前記ヨーク部は平板状をなすこと
    を特徴とする請求項2に記載の電磁部品。
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