JP2018185500A - 複合光学素子及びそれを有する走査光学系 - Google Patents

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利光 齋藤
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Abstract

【課題】サグ量に拘わらず、高い精度の非球面形状を備えた複合光学素子を提供すること。【解決手段】ベースとなるガラスの表面に樹脂層を有する複合光学素子において、樹脂層は、有効径範囲に対応する第1領域と、前記第1領域の外側に位置する第2領域とを有し、第1領域の表面は、少なくとも一部に非球面形状の凹面を含み、第2領域の表面は、第1領域の表面と連続すると共に、変曲点を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、ベースとなるガラスの表面に樹脂層を有する複合光学素子と、該複合光学素子を有する走査光学系に関する。
従来、レーザビームプリンタ、レーザスキャナ、バーコードリーダ等においては、レーザ光を所定の結像面に走査させる走査光学系が用いられている。図5は、従来の走査光学系の一例を示す図であり、走査光学系は、半導体レーザ1、コリメータレンズ3、ポリゴンミラー等の光偏向器5、fθレンズ系7等から構成され、半導体レーザ1から出射したレーザ光束Lは、コリメータレンズ3を透過して光偏向器5に照射され、光偏向器5の回転によって走査され、走査されたレーザ光束Lは、fθレンズ系7を介して、被走査面9(例えば感光体)に結像されるようになっている。
このような走査光学系で高精細化を図るには、被走査面上でのビーム径を小さくするために、fθレンズ系7で収差を抑制する必要があり、副走査断面及び主走査断面が非球面であることが望ましい。このようなfθレンズ系7としては、非球面形状を形成しやすいことから、例えば、ガラス表面に樹脂層を形成したハイブリッドレンズ(複合光学素子)が用いられている(例えば、特許文献1)。
このようなハイブリッドレンズは、ベースとなるガラスレンズの表面に紫外線硬化樹脂を塗布し、所定の形状に加工された金型を紫外線硬化樹脂に密着させて配置し、この状態でガラスの裏面側から所定の強度の紫外光を照射して紫外線硬化樹脂を硬化させ、金型を離型することによって得られる(例えば、特許文献2、3)。
特開平9−49967号公報 特開2002−131512号公報 特開2006−232626号公報
特許文献2、3に記載の方法によれば、ガラスレンズの表面に任意の非球面形状を形成することができ、所望のハイブリッドレンズを得ることができる。しかしながら、特許文献2、3に記載の方法によって得られるハイブリッドレンズは、ガラスレンズの表面に紫外線硬化樹脂を硬化させるため、紫外線硬化樹脂の硬化収縮の影響によって、必ずしも樹脂層の表面が金型の成形面の形状とはならず、いわゆるヒケ(Sink Marks)が発生する場合がある。このように、樹脂層の表面にヒケが発生すると、ハイブリッドレンズの光学性能は著しく劣化してしまうため、ハイブリッドレンズの歩留まりが悪くなる。
また、一般に、このようなヒケは、材料の量に比例し、樹脂層の厚みが厚いほど生じ易いため、サグ量が大きい表面形状を得ようとする場合に、その影響が顕著となる。また、樹脂層の表面にサグ量が大きい凹面の非球面形状を形成する場合、金型の成形面はそれに対応した凸面となるが、レンズの中心から離れるに従って、ベースとなるガラスレンズと成形面との距離が大きくなるため、レンズの周辺部分において紫外線硬化樹脂と成形面との密着性が悪くなり、成形性、転写性が悪くなるといった問題も発生する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、サグ量に拘わらず、高い精度の非球面形状を備えた複合光学素子を提供すること、また、該複合光学素子を有する走査光学系を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の複合光学素子は、ベースとなるガラスの表面に樹脂層を有する複合光学素子であって、樹脂層は、有効径範囲に対応する第1領域と、第1領域の外側に位置する第2領域とを有し、第1領域の表面は、少なくとも一部に非球面形状の凹面を含み、第2領域の表面は、第1領域の表面と連続すると共に、変曲点を含むことを特徴とする。
このような構成によれば、樹脂層の第2領域の表面に変曲点が形成されるため、サグ量が小さくなり、ヒケの発生が抑制される。このため、樹脂層の表面には、高い精度の非球面形状が形成される。
また、第2領域の表面は、凹面と連続する、非球面形状の凸面を含み、第2領域の外縁よりも内側の位置において、サグ量が最大となることが望ましい。
また、樹脂層は、有効径範囲が縦横で異なる矩形状に形成され、凹面及び凸面が、樹脂層の短辺方向に形成されていることが望ましい。
また、凹面と凸面が、単一の二次元多項式非球面として形成されていることが望ましい。
また、凹面が、樹脂層の短辺方向において、二次元多項式非球面の2次関数成分を含み、樹脂層の長辺方向において、二次元多項式非球面の奇数次の関数成分を含むことが望ましい。
また、凸面が、二次元多項式非球面の2次よりも高い高次成分を含むことが望ましい。
また、第1領域の表面の形状が、樹脂層の長辺方向において非対称であることが望ましい。
また、樹脂層のサグ量が、10μm以下であることが望ましい。
また、別の観点からは、本発明の走査光学系は、上記いずれかの複合光学素子を有する走査光学系であって、主走査方向に偏向される光束が複合光学素子を通り、所定の結像面上を走査するように構成されていることを特徴とする。また、この場合、複合光学素子が、結像面における走査湾曲を補正するように構成されていることが望ましい。
以上のように、本発明によれば、サグ量に拘わらず、高い精度の非球面形状を備えた複合光学素子が実現される。また、この複合光学素子を有する走査光学系が実現される。
図1は、本発明の実施形態に係るハイブリッドレンズの構成を説明する図である。 図2は、本発明の実施形態に係るハイブリッドレンズの製造方法を説明する図である。 図3は、実施例1に係るハイブリッドレンズの第1面の形状を示すグラフである。 図4は、比較例1に係るハイブリッドレンズの第1面の形状を示すグラフである。 図5は、従来の走査光学系の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一の符号を付してその説明は繰り返さない。
(ハイブリッドレンズ100の構成及びその製造方法)
図1は、本発明の実施形態に係るハイブリッドレンズ100の構成を説明する図である。本実施形態のハイブリッドレンズ100は、レーザビームプリンタ等において、レーザ光を走査させる走査光学系のfθレンズ系に組み込まれる部材であり、主に走査ビームの走査湾曲を補正するように機能する長尺レンズである。図1に示すように、ハイブリッドレンズ100は、平板状のガラス102と、ガラス102の表面に形成された樹脂層104とによって構成されており、樹脂層104側が入射面(第1面)、ガラス102の裏面側が出射面(第2面)となるように配置される。なお、本実施形態においては、ハイブリッドレンズ100の長手方向(つまり、走査光学系の主走査方向)をX軸方向とし、短手方向(つまり、走査光学系の副走査方向)をY軸方向とし、X軸方向及びY軸方向に直交する方向(つまり、ハイブリッドレンズ100の厚さ方向)をZ軸方向として以下説明する。
ガラス102は、X軸方向に細長い矩形平板状(96mm(X軸方向)×16mm(Y軸方向)×5mm(Z軸方向))のガラス製(例えば、石英、青板ガラス、光学ガラス)の部材であり、走査されるレーザ光の波長域(例えば、780nm)の透過率特性として、90%以上となるものが好ましい。また、ガラス102は、紫外線帯域(例えば、365nm)の透過率特性として、80%以上となるものが好ましい。
樹脂層104は、紫外線硬化性の樹脂組成物からなる、厚さ約20μmの薄膜である。樹脂層104は、金型成形によってガラス102の表面に形成され、樹脂層104によって非球面レンズが構成されている。図1に示すように、樹脂層104は、有効径範囲(レーザ光が通過する範囲)に対応する第1領域104aと、第1領域104aの外側に位置する第2領域104bとを有している。なお、本実施形態においては、樹脂層104の中心部に位置する80mm(X軸方向)×12mm(Y軸方向)の領域が第1領域104aに設定されている。また、第1領域104aの表面は、X軸方向に沿って凸面、Y軸方向に沿って凹面の非球面形状となっており、第2領域104bの表面は、第1領域104aと連続し、Y軸方向に沿って凸面の非球面形状となっている。なお、ハイブリッドレンズ100の樹脂層104には、ラジカル重合性モノマーとシランカップリング剤を所定の割合で混合した、一般的な樹脂組成物を用いることができる。また、樹脂層104には、ガラス102と樹脂層104との境界面で入射したレーザ光が反射及び屈折しないように、ガラス102と略同一の屈折率を有するものが望ましい。
図2は、ハイブリッドレンズ100の製造方法を説明する図である。図2(a)に示すように、本実施形態の製造方法においては、まずガラス102の表面(図2(a)において下向きの面)上に、紫外線硬化樹脂Rを塗布する。そして、樹脂層104の表面形状に対応する成形面Fが形成された金型Mを、ガラス102の表面の紫外線硬化樹脂Rに密着させて配置し、不図示の付勢手段によって、ガラス102を金型Mに向かって付勢する(図2(b))。次いで、この状態でガラス102の裏面側(図2(a)において上向きの面)から所定の強度の紫外光UVを照射して紫外線硬化樹脂Rを硬化させる(図2(c))。そして、紫外線硬化樹脂Rの硬化後(つまり、樹脂層104の形成後)、樹脂層104の表面から金型Mを離型してハイブリッドレンズ100が得られる(図2(d))。
このように、本実施形態のハイブリッドレンズ100は、ガラス102の表面に樹脂層104を成形して得られる。このため、ハイブリッドレンズ100の歩留まりは、樹脂層104の成形性、転写性に依存するところ、紫外線硬化樹脂Rの硬化収縮の影響によって、樹脂層104の表面が金型Mの成形面Fの形状とはならず、いわゆるヒケ(Sink Marks)が発生する場合がある。このようなヒケは、一般に、材料の量に比例するため、樹脂層104の厚みが厚いほど生じ易い。従って、本実施形態の樹脂層104のように、第1領域104aの表面がY軸方向に沿って凹面の非球面形状となっているような場合、Y軸方向の両端部が中心部よりも厚くなるため、この部分でヒケが発生し易いという問題がある。そこで、本実施形態においては、第1領域104aの外側の第2領域104bの表面に、凸面の非球面形状を形成することで、かかる問題を解決している(つまり、ヒケの発生を抑制している)。
以下、本実施形態のハイブリッドレンズ100の第1面(樹脂層104側の面)の具体的な形状について、実施例(実施例1)及び比較例(比較例1)を挙げて説明する。
実施例1のハイブリッドレンズ100の第1面は、二次元多項式非球面(つまり、主走査方向(X軸方向)、副走査方向(Y軸方向)それぞれの高さに関する多項式で表現される非球面)である。従って、その形状は、主走査方向及び副走査方向の光軸からの高さがそれぞれ(x)、(y)の点における光軸での接平面からのサグ量Z(x,y)として、下記式(1)により表される。
Z(x,y)=1/R・(x2+y2)/[1+√{1-(κ+1)・(x2+y2)/R2}]
+ΣBmn・xmyn ・・・・・・(1)
式(1)において、Rは、回転対称球面成分の曲率半径であり、実施例1においては、無限である。また、κは円錐係数、Bmnは主走査方向における次数がm次であって副走査方向における次数がn次である非球面係数である。実施例1においてハイブリッドレンズ100の第1面の具体的形状を特定するために、式(1)に適用される各係数を表1に示す。
Figure 2018185500
表1に示すように、実施例1の非球面係数は、主走査方向における次数が1次、2次、3次及び4次の関数成分を含み、副走査方向における次数が0次、2次、6次、8次及び10次の関数成分を含んでいる。つまり、主走査方向については、奇数次の関数成分を含むが、副走査方向については、奇数次の関数成分を含まず、偶数次の関数成分のみからなっている。
図3は、表1の非球面係数を用いたときの、ハイブリッドレンズ100の第1面(樹脂層104側の面)の形状を示すシミュレーション結果である。図3(a)は、X軸方向(長手方向)の形状を示すグラフであり、横軸は、ハイブリッドレンズ100の長手方向の中心位置を0mmとしたときのX軸方向の位置を示し、縦軸は、ハイブリッドレンズ100の長手方向及び短手方向の中心位置における樹脂層104表面の位置を0mmとしたときのZ軸方向の位置を示している。なお、図3(a)においては、説明の便宜のため、Y=0mm(つまり、短手方向の中心位置)、4.0mm、5.5mm、6.0mm、6.5mm、7.0mm、7.5mm、8.0mmの位置におけるカーブのみを示している。また、図3(b)は、Y軸方向(短手方向)の形状を示すグラフであり、横軸は、ハイブリッドレンズ100の短手方向の中心位置を0mmとしたときのY軸方向の位置を示し、縦軸は、ハイブリッドレンズ100の長手方向及び短手方向の中心位置における樹脂層104表面の位置を0mmとしたときのZ軸方向の位置を示している。なお、図3(b)においては、説明の便宜のため、X=0mm(つまり、長手方向の中心位置)、±16mm、±32mm、±48mmの位置におけるカーブのみを示している。なお、実施例1のハイブリッドレンズ100においては、±40mm(X軸方向)×±6.0mm(Y軸方向)の領域が有効径範囲(つまり、第1領域104a(図1))に設定されている。
比較例1
比較例1のハイブリッドレンズは、実施例1のハイブリッドレンズ100と同様の構成を有し、表2に示す非球面係数を有するものである。
Figure 2018185500
表2に示すように、比較例1の非球面係数は、実施例1のハイブリッドレンズ100の非球面係数と同一であるものの、副走査方向における次数が0次と2次であり、高次の非球面係数を含んでいない点で、実施例1のハイブリッドレンズ100の非球面係数と異なっている。
図4は、表1の非球面係数を用いたときの、比較例1のハイブリッドレンズの第1面の形状を示すシミュレーション結果である。図4(a)は、図3(a)と同様、X軸方向(長手方向)の形状を示すグラフである。また、図4(b)は、図3(b)と同様、Y軸方向(短手方向)の形状を示すグラフである。
(実施例1と比較例1との対比)
図3(a)と図4(a)とを比較すると、実施例1のハイブリッドレンズ100の第1面(つまり、樹脂層104の表面)も、比較例1のハイブリッドレンズの第1面も、共に、Y軸方向から見たときに、有効径範囲(つまり、±40mm(X軸方向)の領域)においてZ軸方向のマイナス側に突出する凸面の非球面形状となっているのが分かる。また、実施例1のハイブリッドレンズ100の第1面及び比較例1のハイブリッドレンズの第1面のX軸方向の形状は、Y軸方向の位置によって異なり、また、X=−40〜0mmの範囲の形状と、X=0〜+40mmの範囲の形状とが異なるものとなっている(つまり、左右非対称な形状を呈している)。
図3(b)と図4(b)とを比較すると、実施例1のハイブリッドレンズ100の第1面は、X軸方向から見たときに、有効径範囲(つまり、±40mm(X軸方向)×±6.0mm(Y軸方向)の領域)においてZ軸方向のプラス側に凹む、凹面の非球面形状となっている。そして、Y軸方向の有効径範囲の外側(つまり、−8.0mm〜−6.0mm、6.0mm〜8.0mmの領域(つまり、第2領域104b))において、Z軸方向のマイナス側に突出する凸面の非球面形状となっている。つまり、実施例1のハイブリッドレンズ100の第1面は、Y軸方向に形成された凹面と凸面とを有しており、凹面と凸面が切り替わる点(いわゆる、変曲点)が形成されている。そして、Y軸方向の有効径範囲の外側であって、第2領域104bの外縁よりも内側の位置(本実施形態においては、Y=±7.0mmの位置)において、サグ量Zが最大(約10μm)となっている。
一方、比較例1のハイブリッドレンズの第1面は、X軸方向から見たときに、有効径範囲から有効径範囲の外側の領域(つまり、±8.0mm(Y軸方向)の領域)に亘って、Z軸方向のプラス側に凹む、凹面の非球面形状となっている。そして、Y軸方向のサグ量Zの絶対値は、Y軸方向の端部(つまり、Y=±8.0mmの位置)において最大(約15μm)となり、Y軸方向の端部が角状に尖った形状となっている。
比較例1のように、サグ量Zが大きくなると、いわゆるヒケが発生しやすくなる。そして、ヒケが発生すると、その影響は有効径範囲の外側の領域に留まらず、有効径範囲にまで及ぶことが懸念される。また、比較例1のように、Y軸方向の端部が角状に尖った形状となっていると、この部分が成形後に欠け易いといった問題がある。つまり、比較例1のハイブリッドレンズは、実施例1のハイブリッドレンズ100に比較して歩留まりの悪いものとなる。
このように、実施例1のハイブリッドレンズ100は、Y軸方向の有効径範囲の外側(つまり、−8.0mm〜−6.0mm、6.0mm〜8.0mmの領域(つまり、第2領域104b))において、2次よりも高い高次の非球面係数が作用して、Z軸方向のマイナス側に突出する凸面の非球面形状となる。このため、比較例1よりもサグ量Zが小さく抑えられて、ヒケの発生が抑制され、高い精度の非球面形状を形成することができる(つまり、高い歩留まりが維持される)。また、実施例1のハイブリッドレンズ100においては、第2領域104bに、レンズ位置に応じて特異な局所曲率を有する変曲点ができるため、かかる変曲点をアライメントマークとして、例えば、三次元測定時の位置合わせに用いることもできる。また、実施例1のハイブリッドレンズ100の製造工程においては、樹脂層104の表面形状に対応する成形面Fが形成された金型Mを用いるが、成形面Fは、Y軸方向の有効径範囲の外側において、凸面の非球面形状に対応する凹部を有するため、紫外線硬化樹脂Rが第1領域104a及び第2領域104bの範囲内に留まりやすくなっている。つまり、ハイブリッドレンズ100の有効径範囲の外側に凸面の非球面形状を形成することによって、紫外線硬化樹脂Rと成形面Fとの密着性を高め、これによって成形性、転写性を高めている。
以上が本発明の実施形態の説明であるが、本発明は、上記の実施形態の構成に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で様々な変形が可能である。
例えば、本実施形態のハイブリッドレンズ100においては、Y軸方向の有効径範囲の外側の領域(つまり、第2領域104b)において、Z軸方向のマイナス側に突出する凸面の非球面形状を形成するものとしたが、サグ量Zを小さく抑えることができればよく(つまり、変曲点を設ければよく)、必ずしも非球面形状に限定されるものではない。しかしながら、実施例1に示したように、第1領域104a及び第2領域104bに亘って、単一の非球面として表せる形状とすると、レンズ設計が容易となる点で好ましい。
また、本実施形態のハイブリッドレンズ100は、走査光学系のfθレンズに組み込まれて、主に走査ビームの湾曲を補正する長尺レンズであるとしたが、本発明は、他の用途、機能を有する長尺レンズにも適用することができる。
また、本実施形態のハイブリッドレンズ100は、矩形板状の長尺レンズであるとして説明したが、本発明は、円形レンズ等、他の形状のレンズにも適用することができる。
また、本実施形態のハイブリッドレンズ100の第1面のX軸方向の形状は、左右非対称であるとして説明したが、左右対称であってもよい。
また、本実施形態のハイブリッドレンズ100の第1面は、X軸方向から見たときに、有効径範囲(つまり、±40mm(X軸方向)×±6.0mm(Y軸方向)の領域)においてZ軸方向のプラス側に凹む、凹面の非球面形状となっているとしたが、必ずしも有効径範囲の全域において凹面となっている必要はなく、有効径範囲の一部が凹面となっていればよい。
また、本実施形態においては、ガラス102は、平板状であるとしたが、本発明は、ガラス102の表面(つまり、樹脂層104側の面)にベースカーブが形成されているものに適用することもできる。その場合、樹脂厚さと対応させるべく、ベースカーブに対する相対形状をサグ量として扱う。
なお、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 半導体レーザ
3 コリメータレンズ
5 偏光器
7 fθレンズ系
9 被走査面
100 ハイブリッドレンズ
102 ガラス
104 樹脂層
104a 第1領域
104b 第2領域

Claims (10)

  1. ベースとなるガラスの表面に樹脂層を有する複合光学素子であって、
    前記樹脂層は、有効径範囲に対応する第1領域と、前記第1領域の外側に位置する第2領域とを有し、
    前記第1領域の表面は、少なくとも一部に非球面形状の凹面を含み、
    前記第2領域の表面は、前記第1領域の表面と連続すると共に、変曲点を含む
    ことを特徴とする複合光学素子。
  2. 前記第2領域の表面は、前記凹面と連続する、非球面形状の凸面を含み、前記第2領域の外縁よりも内側の位置において、サグ量が最大となることを特徴とする請求項1に記載の複合光学素子。
  3. 前記樹脂層は、前記有効径範囲が縦横で異なる矩形状に形成され、
    前記凹面及び前記凸面が、前記樹脂層の短辺方向に形成されている
    ことを特徴とする請求項2に記載の複合光学素子。
  4. 前記凹面と前記凸面が、単一の二次元多項式非球面として形成されていることを特徴とする請求項3に記載の複合光学素子。
  5. 前記凹面が、前記樹脂層の短辺方向において、前記二次元多項式非球面の2次関数成分を含み、前記樹脂層の長辺方向において、前記二次元多項式非球面の奇数次の関数成分を含むことを特徴とする請求項4に記載の複合光学素子。
  6. 前記凸面が、前記二次元多項式非球面の2次よりも高い高次成分を含むことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の複合光学素子。
  7. 前記第1領域の表面の形状が、前記樹脂層の長辺方向において非対称であることを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか一項に記載の複合光学素子。
  8. 前記樹脂層のサグ量が、10μm以下であることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の複合光学素子。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の複合光学素子を有する走査光学系であって、
    主走査方向に偏向される光束が前記複合光学素子を通り、所定の結像面上を走査するように構成されている
    ことを特徴とする走査光学系。
  10. 前記複合光学素子が、前記結像面における走査湾曲を補正することを特徴とする請求項9に記載の走査光学系。
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