JP2018184823A - 地盤材料及び地盤改良方法 - Google Patents

地盤材料及び地盤改良方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018184823A
JP2018184823A JP2018016709A JP2018016709A JP2018184823A JP 2018184823 A JP2018184823 A JP 2018184823A JP 2018016709 A JP2018016709 A JP 2018016709A JP 2018016709 A JP2018016709 A JP 2018016709A JP 2018184823 A JP2018184823 A JP 2018184823A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ground
ground material
present
particle size
soil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018016709A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7238257B2 (ja
Inventor
裕二 杉村
Yuji Sugimura
裕二 杉村
晴彦 篠崎
Haruhiko Shinozaki
晴彦 篠崎
有三 赤司
Yuzo Akashi
有三 赤司
典央 伊勢
Norio Ise
典央 伊勢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp filed Critical Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp
Publication of JP2018184823A publication Critical patent/JP2018184823A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7238257B2 publication Critical patent/JP7238257B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Abstract

【課題】想定を上回る地震動が発生した場合であっても、土構造物が著しく変形することなく、破壊を抑制することが可能となる地盤材料及び地盤改良方法を提供する。【解決手段】地盤材料は、軟弱土が用いられる地盤材料であって、軟弱土と粒状材とが含まれる混合体であり、前記混合体は、圧密非排水下においてせん断力が作用するもとで、ひずみ硬化の挙動を示すものであることを特徴とする。また本発明を適用した地盤材料は、土構造物に用いられる。【選択図】図10

Description

本発明は、浚渫土等の軟弱土が用いられる地盤材料及び地盤改良方法に関する。
土構造物としての盛土は、窪地、平坦地、斜面に土砂を盛ることで、平坦な地表面を形成したり、周囲より地表面を高くして、道路、鉄道、住宅地等を支持する地盤として利用される。盛土は、通常、所定の強度を有する土砂が用いられるが、強度が小さい浚渫土等の軟弱土が用いられる場合もある。軟弱土は、一般的に細粒分(粘土、シルト分)が多く含まれ、含水比が高いことから、軟弱土のまま盛土として用いることはできないため、適宜加工、処理等が施され、その性質を改善する必要がある。
従来、軟弱土を改善することを目的として、特許文献1〜7の開示技術が提案されている。
特許文献1に開示された浚渫土の改質方法は、鉄鋼スラグを混合することで浚渫土の改質を行う方法であって、鉄鋼スラグが混合された浚渫土を、浅場や干潟等の造成材として使用することにより、海水のpH上昇が適切に抑制されるように浚渫土を改質することができる。
特許文献2に開示された人工浅場または干潟は、中詰材の上に覆砂材が敷設された人工浅場または干潟であって、浚渫土と適量の遊離CaOを含有する鉄鋼スラグとの混合材料からなる中詰材が用いられる。特許文献2に開示された人工浅場または干潟によれば、この中詰め材が適度に固結して強度を発現するものとなるため、覆砂材の沈み込み等が適切に防止され、長期間に亘って適正な状態を維持できる。
特許文献3に開示された浚渫窪地の埋め戻し方法は、海底の浚渫窪地の埋め戻し方法であって、浚渫土砂と、炭酸化処置をしていない第1の製鋼スラグとを混合するものである。特許文献3に開示された浚渫窪地の埋め戻し方法によれば、製鋼スラグを活用し、浚渫土砂を用いた埋め戻しによる海域環境改善効果を向上させることができる。
特許文献4に開示された窪地の処理方法は、水底に形成された窪地に浚渫土を投入して基礎地盤を形成した後、基礎地盤の表面層に対して、所定の小領域毎に製鋼スラグを含んだ改質浚渫土を順次投入しながら、基礎地盤の表層面を改質浚渫土層で被覆するものである。特許文献4に開示された窪地の処理方法によれば、浚渫土を用いて窪地を処理することができ、しかも硫化物やリン等の溶出を封じることができる。
特許文献5に開示された泥土改質材料は、泥土に混合して泥土の改質をはかる泥土改質材料であって、泥土改質材料が製鋼スラグのみからなることで、泥土の強度改質をすることができる。
特許文献6に開示された軟弱土改良土は、軟弱土に混合して軟弱土の強度を改良する軟弱土改良材であって、エージング処理が施されて粒度範囲が5〜30mmの第1製鋼スラグと、エージング処理が施されておらず、かつ粒度範囲が0〜5mmの第2製鋼スラグとが含まれるものである。特許文献6に開示された軟弱土改良土によれば、軟弱土と混合して短時間でトラフィカビリティを確保することができると共に、必要な強度を得ることができる。
特許文献7に開示された土質改良体は、盛土に対して適用される土質改良体であって、鉄鋼スラグと土の混合物中に占める土の配合比率と、土の含水比が所定の値に設定されるものである。特許文献7に開示された土質改良体によれば、施工直後の初期強度が改善され、混合直後から建設機械の走行が可能となるため、施工性を改善できる。
特開2011−206625号公報 特開2011−208365号公報 国際公開第2010/116602号 特開2012−149424号公報 特開2009−121167号公報 特開2014−133782号公報 特開2013−119578号公報
ここで、軟弱土が用いられる地盤の強度を改善することを目的として、軟弱土にセメントを混合させるセメント改良工法が知られている。従来のセメント改良工法では、軟弱土にセメントを混合させることで、地盤の強度が改善され、道路等を支持する地盤を施工することが可能となる。
しかしながら、従来のセメント改良工法では、地盤の強度が改善されていたとしても想定を上回る地震動が作用した場合、この改善された地盤のせん断強度が低下してしまう。そして、せん断強度が低下した地盤は、さらに繰り返し荷重を受け続けた場合、著しく変形し、破壊してしまうという問題点があった。
特許文献1〜4の開示技術は、干潟等や水底に形成される窪地等の埋め戻しに用いられるものであって、地震動等に抵抗するものではないため、仮に想定を上回る地震動が発生した場合、著しく変形され、破壊を抑制することができない。また、特許文献5〜7の開示技術は、確かに、軟弱土の強度を改善できるものの、あくまで施工初期段階における強度を改善するものであって、想定を上回る地震動に対して破壊を抑制することについて何ら記載や示唆がされておらず、更なる改良の余地があった。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであって、その目的とするところは、想定を上回る地震動が発生した場合であっても、土構造物が著しく変形することなく、破壊を抑制することが可能となる地盤材料及び地盤改良方法を提供することにある。
第1発明に係る地盤材料は、軟弱土が用いられる地盤材料であって、軟弱土と粒状材とが含まれる混合体であり、前記混合体は、圧密非排水下においてせん断力が作用するもとで、ひずみ硬化の挙動を示すものであることを特徴とする。
第2発明に係る地盤材料は、第1発明において、前記粒状材は、砕石が含まれることを特徴とする。
第3発明に係る地盤材料は、第1発明又は第2発明において、前記混合体は、更にセメントが含まれることを特徴とする。
第4発明に係る地盤材料は、第1発明〜第3発明の何れかにおいて、前記粒状材は、鉄鋼スラグが含まれることを特徴とする。
第5発明に係る地盤材料は、第4発明において、前記粒状材は、製鋼スラグが含まれることを特徴とする。
第6発明に係る地盤材料は、第1発明〜第5発明の何れかにおいて、前記粒状材は、最大粒径が50mm超であることを特徴とする。
第7発明に係る地盤材料は、第1発明〜第6発明の何れかにおいて、前記軟弱土は、浚渫土、掘削発生土、及び細粒土が少なくとも1種含まれることを特徴とする。
第8発明に係る地盤材料は、第3発明〜第7発明の何れかにおいて、前記混合体は、更にポゾラン反応物質が含まれることを特徴とする。
第9発明に係る地盤材料は、第8発明において、前記ポゾラン反応物質は、フライアッシュ、又は高炉スラグ微粉末の何れかが含まれることを特徴とする。
第10発明に係る地盤改良方法は、第1発明〜第9発明の何れか1項記載の地盤材料を、土構造物に用いることを特徴とする。
第11発明に係る地盤改良方法は、第10発明において、前記土構造物は、道路盛土、鉄道盛土、防潮堤、河川堤防、裏込材、及び構造物の支持地盤の何れかであることを特徴とする。
第1発明〜第11発明によれば、軟弱土と粒状材とが含まれる混合体であることで、想定を上回る地震動が発生した場合、せん断変形に対して粒状材同士で摩擦抵抗(かみ合わせ抵抗)が作用し、地盤材料の内部摩擦角が大きくなる。このため、第1発明〜第11発明によれば、想定を上回る地震動等の圧密非排水下においてせん断力が作用するもとで、ひずみ硬化の挙動を示すものとなる。その結果、第1発明〜第11発明によれば、想定を上回る地震動が発生した場合であっても、地盤が著しく変形することなく、破壊を抑制することが可能となる。
模擬浚渫土の粒径加積曲線を示すグラフである。 粒径範囲が0mm超40mm以下の天然砕石の粒径加積曲線を示すグラフである。 粒径範囲が0mm超5mm以下の天然砕石と、粒径範囲が5mm超25mm以下の天然砕石との粒径加積曲線を示すグラフである。 粒径範囲が5mm超25mm以下の製鋼スラグの粒径加積曲線を示すグラフである。 粒径範囲が0mm超60mm以下の製鋼スラグの粒径加積曲線を示すグラフである。 圧密応力を200kN/m2としたときの地盤材料の圧密非排水三軸圧縮試験の結果を示すグラフである。 天然砕石の粒径範囲を異ならせた地盤材料の圧密非排水三軸圧縮試験の結果を示すグラフである。 圧密応力を200kN/m2としたときの地盤材料の圧密非排水三軸圧縮試験の結果を示すグラフである。 滑動量の検討に用いた盛土の断面を示す図である。 (a)は、地震動を入力してからの時間に対応する地震動の加速度を示すグラフであり、(b)は、地震動を入力してからの時間に対応する本発明例7における盛土の滑動量を示すグラフであり、(c)は、地震動を入力してからの時間に対応する比較例4における盛土の滑動量を示すグラフである。 (a)は、圧密応力を100kN/m2としたときの比較例5と本発明例10の圧密非排水三軸圧縮試験を結果を示し、(b)は、比較例6と本発明例11のせん断強度τとせん断ひずみγの関係を示す。 滑動量の検討に用いた他の盛土の断面を示す図である。 (a)は、地震動を入力してからの時間に対応する地震動の加速度を示すグラフであり、(b)は、地震動を入力してからの時間に対応する比較例6における盛土の変位量を示すグラフであり、(c)は、地震動を入力してからの時間に対応する本発明例11における盛土の変位量を示すグラフである。
以下、本発明を適用した地盤材料を実施するための形態について、説明する。
本発明を適用した地盤材料は、例えば、道路盛土、鉄道盛土、防潮堤、河川堤防、裏込材、及び構造物の支持地盤の土構造物に用いられる。
本発明を適用した地盤材料は、実施形態の一つとして、軟弱土と、粒状材と、セメントとが含まれる混合体である。また、本発明を適用した地盤材料は、更に、フライアッシュ、高炉スラグ微粉末等のポゾラン反応物質が含まれていてもよい。
軟弱土は、例えば、浚渫土、掘削発生土、及び細粒土が少なくとも1種含まれるものである。軟弱土は、Si、Al等を主成分とし、例えば、粒径74μm以下の材料が50質量%以上含まれ、含水率が25質量%以上のものが用いられる。軟弱土は、例えば、最大粒径が1mm以下程度のものが用いられる。浚渫土は、浚渫工事において発生する土砂である。掘削発生土は、建設工事で掘削されて発生する土砂である。細粒土は、粒径74μm以下の材料が50%以上含まれるものである。
本発明の粒状材には、好ましくは鉄鋼スラグが用いられる。粒状材は、地盤材料全体積に対して30体積%から50体積%程度の所定の割合で混合される。なお、粒状材は、砕石が用いられてもよいし、鉄鋼スラグ及び砕石が所定の割合で混合されたものが用いらていてもよい。
粒状材は、軟弱土の平均粒径以上の平均粒径を有するものであり、例えば、最大粒径50mm超のものが好ましい。
粒状材は、例えば、最大粒径が5mm以下とされていてもよいが、最大粒径が大きい方が好ましく、最大粒径が25mm以下とされていてもよいし、最大粒径が40mm以下とされていてもよい。また、粒状材は、最大粒径が50mm超100mm以下とされることがより好ましい。
更に粒状材は、例えば、粒径50mm超の含有率が、粒径5mm超粒径50mm以下の含有率以上であることが好ましい。また、粒状材は、例えば、粒径5mm以下の含有率が、粒径5mm超粒径50mm以下の含有率以下であることが好ましい。
鉄鋼スラグは、鉄鋼製造工程において副産物として生成されるものであり、石灰(CaO)とシリカ(SiO2)等を主成分とする。鉄鋼スラグは、高炉で鉄鉱石を溶融、還元する際に生成される高炉スラグと、鉄を鋼に精錬する際に生成される製鋼スラグの2種類に分類される。
高炉スラグは、鉄鉱石に含まれるシリカ(SiO2)等の鉄以外の成分や還元材として使われるコークスの灰分が、副原料の石灰石と結合したものである。高炉から排出されたばかりのスラグは、1500℃程度の溶融状態にあるが、冷却方法によって、高炉徐冷スラグと、高炉水砕スラグの2種類に分類される。
高炉徐冷スラグは、1500℃程度の溶融状態にあるスラグを冷却ヤードに流し込み、自然放冷と適度の散水により徐々に冷却処理して製造されるスラグであり、結晶質で岩石状である。高炉徐冷スラグは、水と接触すると石灰(CaO)とシリカ(SiO2)が溶け出し、スラグ表面に緻密な水和物を形成し、さらにアルカリ性の雰囲気のもとでは酸化アルミニウム(Al23)が加わった水和物を形成し、これらがスラグの粒子同士を結合する結合材となり硬化性を有する。
高炉水砕スラグは、1500℃程度の溶融状態にあるスラグに加圧水を噴射し、急激に冷却処理して製造されるスラグであり、非晶質(ガラス質)で粒状である。高炉水砕スラグは、ガラス質であるため、活性が強くアルカリ性の雰囲気のもとでは、水和物を形成して潜在水硬性を有する。
本発明では、高炉徐冷スラグを粒状材として用いることができる。一方で、高炉水砕スラグは粒状材としては用いないが、硬化性を有することから、本発明を適用した地盤材料に含まれていてもよい。
製鋼スラグは、銑鉄やスクラップから鋼を製造する製鋼工程で生成されるものである。製鋼スラグは、転炉から生成される転炉系スラグと、スクラップを原料とする電気炉から生成される電気炉系スラグの2種類に分類される。転炉系スラグは、例えば鉄等の金属元素が酸化物の形で取り込まれており、精錬時間が短く石灰含有量が高いため、副原料の石灰(CaO)の一部が未溶解のままf−CaO(フリーライム)として残存するものもある。
製鋼工程で発生したままの転炉系スラグには、f−CaO(フリーライム)が、5質量%以上含まれるものもあるが、本発明では、エージング処理等によって膨張性のf−CaO(フリーライム)が十分低減された製鋼スラグを用いる。転炉系スラグは、高炉徐冷スラグと同様、水と反応したときに硬化性を有する。
転炉系スラグは、冷却ヤードで放冷や散水により徐冷処理された後加工されたものである。また、電気炉系スラグは、鉄スクラップを溶解、精錬する際に生成され、酸化精錬で生成する酸化スラグと還元精錬で生成する還元スラグがある。
本発明の粒状材として、好ましくは製鋼スラグであり、より好ましくは転炉系スラグである。
砕石は、天然に存在する岩石を破砕機等により砕いた天然砕石や、コンクリート塊やアスファルト塊を破砕機等により砕いた再生砕石が用いられる。
セメントは、例えば、普通ポルトランドセメント等のポルトランドセメントの他、混合セメント、エコセメント等が用いられる。なお、本発明を適用した地盤材料は、軟弱土、粒状材に加え、更にセメント、高炉スラグ微粉末、フライアッシュ、シリカフューム、及びもみ殻灰等が少なくとも1種含まれるものであってもよい。
以下、本発明を適用した地盤材料の作用効果を説明する。
本発明を適用した地盤材料は、実施形態の一つとして、軟弱土と、軟弱土の平均粒径以上の平均粒径を有する粒状材と、セメントとが含まれる混合体である。
従来の地盤材料は、軟弱土自体が有する粘着力と、軟弱土に含まれる水分とセメントとの水和反応による粘着力とを有する。これにより、地震動がない場合又は小さな地震動が発生した場合においては、これらの粘着力で抵抗できる。
しかし、従来の地盤材料は、たとえセメントで硬化されていても、想定を上回る地震動等の圧密非排水下においてせん断力が作用するもとで、ひずみ硬化の挙動を示すことなく、破壊強度以上のせん断力が作用すれば、粘着力が低下してせん断強度が低下する。これに対して、本発明を適用した地盤材料は、軟弱土と粒状材が含まれることによって、内部摩擦角が従来の地盤材料の内部摩擦角よりも大きくなり、せん断変形に対して粒状材同士の摩擦抵抗(かみ合わせ抵抗)が作用するため、想定を上回る地震動等の圧密非排水下においてせん断力が作用するもとで、ひずみ硬化の挙動を示すものとなる。また、上記混合体はさらに鉄鋼スラグ、セメント、ポゾラン反応物質が含まれる場合、セメントで硬化したときと同等程度以上の粘着力を発現するものとなる。その結果、本発明を適用した地盤材料は、想定を上回る地震動が発生した場合であっても、土構造物が著しく変形することなく、破壊を抑制することが可能となる。ここでいう、ひずみ硬化の挙動とは、せん断変形の増加に伴ってせん断強度が低下せずに、せん断強度が維持又は向上する挙動のことをいう。
本発明を適用した地盤材料は、粒状材の最大粒径が50mm超の場合、粒状材の最大粒径が5mm以下の場合と比較して、せん断変形に対する粒状材同士の摩擦抵抗(かみ合わせ抵抗)が、より強く作用するものとなる。即ち、本発明を適用した地盤材料は、粒状材の最大粒径を大きくするにつれて、せん断変形に対する粒状材同士の摩擦抵抗(かみ合わせ抵抗)が、より強く作用するものとなる。また、鉄鋼スラグが含まれる場合はその硬化特性が向上する。このため、本発明を適用した地盤材料は、粒状材の最大粒径を大きくするにつれて、圧密非排水下においてせん断力が作用するもとで、ひずみ硬化の挙動をより顕著に示すものとなる。その結果、本発明を適用した地盤材料は、想定を上回る地震動が発生した場合であっても、土構造物が著しく変形することなく、破壊を抑制する効果をより発揮することが可能となる。
また、本発明を適用した地盤材料は、例えば、粒径50mm超の粒状材の含有率が、粒径5mm超粒径50mm以下の粒状材の含有率以上であることが好ましい。また、本発明を適用した地盤材料は、例えば、粒径5mm以下の粒状材の含有率が、粒径5mm超粒径50mm以下の粒状材の含有率以下であることが好ましい。このとき、本発明を適用した地盤材料は、粒径50mm超の粒状材同士の隙間に、粒径5mm以下の粒状材が入り込んだ状態となる。これにより、本発明を適用した地盤材料は、せん断変形に対する粒状材同士の摩擦抵抗(かみ合わせ抵抗)が強く作用するものとなり、内部摩擦角がより大きくなる。このため、本発明を適用した地盤材料は、想定を上回る地震動等の圧密非排水下においてせん断力が作用するもとで、ひずみ硬化の挙動を示すものとなる。その結果、本発明を適用した地盤材料は、想定を上回る地震動が発生した場合であっても、土構造物が著しく変形することなく、破壊を抑制する効果をより発揮することが可能となる。
本発明を適用した地盤材料は、粒状材に製鋼スラグが用いられる場合、製鋼スラグ中のf−CaO(フリーライム)が、軟弱土のSi、Al等とポゾラン反応により硬化性を有する。また、本発明を適用した地盤材料は、軟弱土に含まれる水分と製鋼スラグとが水和反応により硬化性を有する。これにより、本発明を適用した地盤材料は、製鋼スラグのポゾラン反応と、製鋼スラグの水和反応とにより粘着力が向上するため、粒状材に砕石が用いられる場合よりも、せん断強度が増加する。
また、本発明を適用した地盤材料は、上述した形態において、粒状材として製鋼スラグが用いられる形態について説明したが、粒状材として製鋼スラグと高炉徐冷スラグとが用いられてもよいし、粒状材として製鋼スラグと砕石とが用いられてもよい。
本発明を適用した地盤材料は、製鋼スラグと高炉徐冷スラグとが含まれる場合、上述した効果に加え、さらに高炉徐冷スラグが軟弱土に含まれる水分と水和反応により硬化するものとなり、粘着力が向上し、せん断強度が増加することとなる。
また、本発明を適用した地盤材料は、高炉水砕スラグが含まれる場合には、さらにセメントが含まれることが好ましい。これにより、セメントがアルカリ刺激剤として高炉水砕スラグに作用し、高炉水砕スラグが潜在水硬性を顕著に発現することとなる。このため、本発明を適用した地盤材料は、粘着力が顕著に向上し、せん断強度が増加することとなる。このとき、本発明を適用した地盤材料は、想定を上回る地震動等の圧密非排水下においてせん断力が作用するもとで、ひずみ硬化の挙動を顕著に示すものとなる。その結果、本発明を適用した地盤材料は、想定を上回る地震動が発生した場合であっても、土構造物が著しく変形することなく、破壊を抑制する効果をより発揮することが可能となる。
なお、本発明を適用した地盤材料は、製鋼スラグ、高炉スラグ、及び砕石の少なくとも1種が粒状材として用いられてもよい。
また、本発明を適用した地盤材料は、上述した形態において、軟弱土、粒状材、及びセメントを含む混合体について説明したが、セメントを含むことなく軟弱土、及び粒状材を含む混合体であってもよい。このときであっても、本発明を適用した地盤材料は、粒状体が含まれることで、せん断変形に対して粒状材同士で摩擦抵抗(かみ合わせ抵抗)が作用するため、内部摩擦角が軟弱土単独のときよりも大きくなる。このため、本発明を適用した地盤材料は、想定を上回る地震動等の圧密非排水下においてせん断力が作用するもとで、ひずみ硬化の挙動を示すものとなる。その結果、本発明を適用した地盤材料は、想定を上回る地震動が発生した場合であっても、土構造物が著しく変形することなく、破壊を抑制することが可能となる。
なお、本発明を適用した地盤材料がセメントを含まない場合においては、粒状材には鉄鋼スラグが含まれることが好ましく、更にはポゾラン反応物質が含まれることが好ましい。ポゾラン反応はセメントの水和反応に類似し、粘着力を増すものとなる。ポゾラン反応物質としては、フライアッシュ、又は高炉水砕スラグ微粉末の何れかを用いることが好ましい。
次に、本発明を適用した地盤改良方法について説明する。本発明を適用した地盤改良方法では、本発明を適用した地盤材料を、土構造物に用いる。以下では、土構造物として、道路盛土を例に取り説明するが、土構造物として、鉄道盛土、防潮堤、河川堤防、裏込材、及び構造物の支持地盤の何れかであってもよい。
本発明を適用した地盤改良方法では、例えば、バックホウ等の建設機械や混合機械により、軟弱土と、粒状材と、必要に応じてセメントとを所定の割合で混合する。その後、混合した地盤材料をバックホウ等の撒き出し機械で撒き出しながら、道路盛土を所定の法面勾配となるように施工し、完了する。
軟弱土と、粒状材と、必要に応じてセメントとの混合は、道路盛土施工前に行われればよい。これにより、本発明を適用した地盤材料方法では、本発明を適用した地盤材料のせん断強度がバラつくことなく、均一なせん断強度を有した道路盛土を施工することが可能となる。
本発明を適用した地盤改良方法では、本発明を適用した地盤材料が均一に混合できるものであれば、バックホウに限らず、例えば、油圧ショベル、ブルドーザーの建設機械や、垂直(一軸)式、ロータリー式、バケットスタビライザー式、又はツインヘッダー式の混合機械を用いて混合すればよい。
本発明を適用した地盤改良方法では、本発明を適用した地盤材料を撒き出し、転圧することが望ましい。本発明を適用した地盤改良方法によれば、均一混合した地盤材料を撒き出した後、ブルドーザー等の転圧機械で転圧することで、支持力の高い道路盛土を施工することが可能となる。
なお、ここでいう撒き出しは、窪地、平坦地、斜面等の道路盛土を施工する場所で撒き出し機械等で層状に敷き広げることである。撒き出し機械は、撒き出しが可能な機械であれば良く、例えば、油圧ショベル、ブルドーザー、バックホウが用いられればよい。
また、ここでいう転圧とは、撒き出し後に転圧機械等で締め固めることである。転圧機械は、転圧が可能な機械であれば良く、例えば、油圧ショベル、ブルドーザー、バックホウ、ロードローラー、タイヤローラー、ダンピングローラー、振動ローラー、振動コンパクター、ランマーが用いられればよい。
本発明を適用した地盤改良方法によれば、本発明を適用した地盤材料が用いられることで、想定を上回る地震動が発生した場合であっても、道路盛土が著しく変形することなく、破壊を抑制することが可能となる。
なお、本発明を適用した地盤改良方法では、本発明を適用した地盤材料を、道路盛土を施工する現場で混合してもよいし、工場等で予め混合した上で現場に搬入して施工しても良い。
比較例と本発明例における地盤材料について、公益社団法人地盤工学会が定めるJGS 0522に基づき、圧密非排水三軸圧縮試験を行い、せん断強度を評価した。
表1は、圧密非排水三軸圧縮試験に用いた比較例と本発明例における地盤材料の配合を示す。
Figure 2018184823
比較例1〜3、及び本発明例1〜8は、軟弱土として浚渫土を模擬した模擬浚渫土を用いた。模擬浚渫土は、ベントナイト(ボルクレイ/コロニー)と、関西ベントナイトと、標準砂(豊浦珪砂)とを、以下の表2に示す割合で混合して作製したものである。表3は、ベントナイト(ボルクレイ/コロニー)と、関西ベントナイトと、標準砂(豊浦珪砂)と、模擬浚渫土の物性値を示す。また、図1は、模擬浚渫土の粒径加積曲線を示すグラフであり、横軸に粒径をとり、縦軸に通過質量百分率をとって示す。なお、模擬浚渫土の粒径加積曲線は、JIS A 1204(土の粒度試験方法)に基づいて、ふるい試験と、沈降分析試験とにより測定されたものである。模擬浚渫土は、通過質量百分率50%の粒径を平均粒径としたとき、平均粒径が0.01mmであった。また、模擬浚渫土は、含水比103%のものを用いた。
Figure 2018184823
Figure 2018184823
比較例1〜3は、模擬浚渫土に、さらに普通ポルトランドセメントが地盤材料全体積に対して表1に示す割合でそれぞれ混合されるものである。
本発明例1は、模擬浚渫土と、粒状材として天然砕石とが含まれるものである。本発明例2〜4は、模擬浚渫土と、天然砕石とが含まれ、さらに普通ポルトランドセメントが地盤材料全体積に対して表1に示す割合でそれぞれ混合されるものである。本発明例5、6は、模擬浚渫土と、天然砕石とが含まれ、表1に示す粒径範囲の天然砕石を用いた。なお、本発明例1〜6は、天然砕石が地盤材料に対して、30体積%混合されるものである。また、天然砕石の粒径範囲は、5mm超25mm以下を表1中において5〜25と表記し、0mm超5mm以下を表1中において0〜5と表記し、0mm超40mm以下を表1中において0〜40と表記する。
図2は、粒径範囲が0mm超40mm以下の天然砕石の粒径加積曲線を示すグラフであり、横軸に粒径をとり、縦軸に通過質量百分率をとって示す。なお、粒径範囲が0mm超40mm以下の天然砕石の粒径加積曲線は、JIS A 1204(土の粒度試験方法)に基づいて、ふるい試験により測定されたものである。なお、粒径範囲が0mm超40mm以下の天然砕石は、本発明例6に用いた。
また、図3は、粒径範囲が0mm超5mm以下の天然砕石と、粒径範囲が5mm超25mm以下の天然砕石との粒径加積曲線を示すグラフであり、横軸に粒径をとり、縦軸に通過質量百分率をとって示す。なお、粒径範囲が0mm超5mm以下の天然砕石の粒径加積曲線は、図2で示した粒径範囲が0mm超40mm以下の通過質量百分率の測定結果から、粒径範囲が0mm超5mm以下の測定結果を抽出して算出されたものである。また、粒径範囲が5mm超25mm以下の天然砕石の粒径加積曲線は、粒径範囲が0mm超40mm以下の通過質量百分率の測定結果から、粒径範囲が5mm超25mm以下の測定結果を抽出して算出されたものである。なお、粒径範囲が0mm超5mm以下の天然砕石は、本発明例5に用い、粒径範囲が0mm超5mm以下の天然砕石は、本発明例1〜4に用いた。
天然砕石は、測定及び算出した粒径加積曲線における通過質量百分率50%の粒径を平均粒径としたとき、粒径範囲が0mm超5mm以下の天然砕石の平均粒径は、1.7mmであり、粒径範囲が5mm超25mm以下の天然砕石の平均粒径は、9.0mmであり、粒径範囲が0mm超40mm以下の天然砕石の平均粒径は、11.1mmであった。
本発明例7、8は、模擬浚渫土と、粒状材として製鋼スラグが含まれるものであり、表1に示す粒径範囲の製鋼スラグを用いた。製鋼スラグの粒径範囲は、5mm超25mm以下を表1中において5〜25と表記し、0mm超60mm以下を表1中において0〜60と表記する。表4は、本発明例7、8に用いた製鋼スラグの成分を示す。なお、本発明例7は、製鋼スラグが地盤材料に対して、50体積%混合され、本発明例8は、製鋼スラグが地盤材料に対して70体積%混合されるものである。
Figure 2018184823
図4は、粒径範囲が5mm超25mm以下の製鋼スラグの粒径加積曲線を示すグラフであり、図5は、粒径範囲が0mm超60mm以下の製鋼スラグの粒径加積曲線を示すグラフである。また、図4及び図5は、横軸に粒径をとり、縦軸に通過質量百分率をとって示す。図4及び図5に示す粒径加積曲線は、JIS A 1204(土の粒度試験方法)に基づいて、ふるい試験により測定されたものである。製鋼スラグは、測定した粒径加積曲線における通過質量百分率50%の粒径を平均粒径としたとき、粒径範囲が5mm超25mm以下の製鋼スラグの平均粒径は、13.3mmであり、粒径範囲が0mm超60mm以下の製鋼スラグの平均粒径は、8.5mmであった。
図6は、圧密応力を200kN/m2としたときの地盤材料の圧密非排水三軸圧縮試験の結果を、横軸に軸ひずみをとり、縦軸に主応力差をとって示すグラフである。なお、図6(a)〜図6(c)には、普通ポルトランドセメントを含有しない本発明例1の結果をそれぞれ示し、さらに図6(a)は、普通ポルトランドセメントを0.7体積%混合した本発明例2及び比較例1の結果を、図6(b)は、普通ポルトランドセメントを1.1体積%混合した本発明例3及び比較例2の結果を、図6(c)は、普通ポルトランドセメントを1.3体積%混合した本発明例4及び比較例3の結果を示す。
図6(a)に示すように、比較例1は、軸ひずみの増加に伴って主応力差が増加し、軸ひずみ2%付近で、軸ひずみの増加に対する主応力差の増加率(傾き)が小さくなりピークせん断強度となり、その後、軸ひずみの増加に伴って主応力差がわずかに減少した。このことから、比較例1は、模擬浚渫土とセメント硬化による粘着力に基づいてせん断強度が増加するものの、軸ひずみ2%付近で粘着力が低下したため、圧密非排水下においてせん断力が作用するもとで、ひずみ硬化の挙動を示さない。
これに対し、本発明例1は、軸ひずみの増加に伴って主応力差が増加し、軸ひずみ2%付近で、軸ひずみの増加に対する主応力差の増加率(傾き)が小さくなるものの、比較例1とは異なって、軸ひずみの増加に伴って主応力差が減少することなく増加し続けた。このことから、本発明例1は、模擬浚渫土自体が有する粘着力に基づいてせん断強度が増加し、軸ひずみ2%付近で粘着力は減少するが、模擬浚渫土と天然砕石とが含まれているため、せん断変形に対して天然砕石同士で摩擦抵抗(かみ合わせ抵抗)が作用する。このため、本発明例1は、地盤材料の内部摩擦角が大きくなり、圧密非排水下においてせん断力が作用するもとで、ひずみ硬化の挙動を示す。
即ち、本発明を適用した地盤材料は、模擬浚渫土と、天然砕石とが含まれることで、圧密非排水下においてせん断力が作用するもとで、ひずみ硬化の挙動を示すものとなるため、土構造物が著しく変形することなく、破壊を抑制することが可能となる。
本発明例2は、本発明例1と同様に、軸ひずみの増加に伴って主応力差が増加し、軸ひずみ2%付近で、軸ひずみの増加に対する主応力差の増加率(傾き)が小さくなるものの、比較例1とは異なって、軸ひずみの増加に伴って主応力差が減少することなく増加した。また、本発明例2の主応力差は、本発明例1の主応力差よりも大きくなった。これは、本発明例2は、本発明例1とは異なって、普通ポルトランドセメントが含まれるものであり、普通ポルトランドセメントが模擬浚渫土に含まれる水分と水和反応により硬化して粘着力が増加したため、せん断強度が本発明例1におけるせん断強度以上となるためである。
図6(b)に示すように、比較例2は、軸ひずみの増加に伴って主応力差が増加し、軸ひずみ2%付近で、軸ひずみの増加に対する主応力差の増加率(傾き)が小さくなりピークせん断強度となり、その後、軸ひずみの増加に伴って主応力差が減少した。このことから、比較例2は、模擬浚渫土が有する粘着力と、普通ポルトランドセメントの水和反応による粘着力とに基づいてせん断強度が増加するものの、軸ひずみ2%付近で粘着力が低下したため、圧密非排水下においてせん断力が作用するもとで、ひずみ硬化の挙動を示さない。
これに対し、本発明例3は、軸ひずみの増加に伴って主応力差が増加し、軸ひずみ2%付近で、軸ひずみの増加に対する主応力差の増加率(傾き)が小さくなるものの、比較例2とは異なって、軸ひずみの増加に伴って主応力差が減少することなく増加し続けた。また、比較例2のピークせん断強度(軸ひずみ2%付近)において、本発明例3の主応力差は、比較例2の主応力差とほぼ同一となった。このことから、本発明例3は、模擬浚渫土が有する粘着力と、普通ポルトランドセメントの水和による粘着力とに基づいてせん断強度が増加し、模擬浚渫土と天然砕石とが含まれているため、せん断変形に対して天然砕石同士で摩擦抵抗(かみ合わせ抵抗)が作用する。その結果、本発明例3は、地盤材料の内部摩擦角が大きくなり、圧密非排水下においてせん断力が作用するもとで、ひずみ硬化の挙動を示す。
図6(c)に示すように、比較例3は、軸ひずみの増加に伴って主応力差が増加し、軸ひずみ2%付近で、軸ひずみの増加に対する主応力差の増加率(傾き)が小さくなりピークせん断強度となり、その後、軸ひずみの増加に伴って主応力差が減少した。このことから、比較例3は、模擬浚渫土が有する粘着力と、普通ポルトランドセメントの水和による粘着力とに基づいてせん断強度が増加するものの、軸ひずみ2%付近で粘着力が低下したため、圧密非排水下においてせん断力が作用するもとで、ひずみ硬化の挙動を示さない。
これに対し、本発明例4は、軸ひずみの増加に伴って主応力差が増加し、軸ひずみ2%付近で、軸ひずみの増加に対する主応力差の増加率(傾き)が小さくなるものの、比較例3とは異なって、軸ひずみの増加に伴って主応力差が減少することなく増加し続けた。また、比較例3のピークせん断強度(軸ひずみ2%付近)において、本発明例4の主応力差は、比較例3の主応力差とほぼ同一となった。このことから、本発明例4は、模擬浚渫土が有する粘着力と、普通ポルトランドセメントの水和による粘着力とに基づいてせん断強度が増加し、模擬浚渫土と天然砕石とが含まれているため、せん断変形に対して天然砕石同士で摩擦抵抗(かみ合わせ抵抗)が作用する。その結果、本発明例4は、地盤材料の内部摩擦角が大きくなり、圧密非排水下においてせん断力が作用するもとで、ひずみ硬化の挙動を示す。
また、図6(a)〜図6(c)に示すように、本発明例2、本発明例3、及び本発明例4を比較した場合、普通ポルトランドセメントの含有量が多くなるにつれて、ピークせん断強度におけるせん断強度が増加したことが確認される。これは、普通ポルトランドセメントの含有量を多くなるにつれて、普通ポルトランドセメントの水和による粘着力を増加させる効果がより大きくなるためである。
図7は、模擬浚渫土に混合した天然砕石の粒径範囲を異ならせた地盤材料の圧密非排水三軸圧縮試験の結果を示すグラフである。図7(a)は、圧密応力を50kN/m2としたときの結果を、図7(b)は、圧密応力を100kN/m2としたときの結果を、図7(c)は、圧密応力を200kN/m2としたときの結果を示す。
本発明例1、本発明例5、及び本発明例6は、何れの圧密応力下においても、軸ひずみの増加に伴って主応力差が増加し、軸ひずみ2%付近で、軸ひずみの増加に対する主応力差の増加率(傾き)が小さくなった。このことから、本発明例5、及び本発明例6は、本発明例1と同様に、模擬浚渫土自体が有する粘着力に基づいてせん断強度が増加し、模擬浚渫土と天然砕石とが含まれているため、せん断変形に対して天然砕石同士で摩擦抵抗(かみ合わせ抵抗)が作用する。その結果、本発明例5、及び本発明例6は、内部摩擦角が大きくなり、圧密非排水下においてせん断力が作用するもとで、ひずみ硬化の挙動を示す。
また、本発明例1、本発明例5、及び本発明例6は、同一の圧密応力で比較した場合、模擬浚渫土に混合する天然砕石の最大粒径を大きくするにつれて、主応力差が大きくなることが確認された。このことから、本発明例1、本発明例5、及び本発明例6は、何れもせん断変形に対して天然砕石同士で摩擦抵抗(かみ合わせ抵抗)が作用し、特に模擬浚渫土に混合する天然砕石の最大粒径を大きくするにつれて、地盤材料の内部摩擦角がより大きくなるため、ひずみ硬化の挙動を示す効果もより大きくなる。
また、本発明例1、本発明例5、及び本発明例6は、同一の天然砕石の粒径範囲で比較した場合、圧密応力を大きくするにつれて、主応力差も増加することが確認される。このことから、圧密応力を大きくするにつれて、せん断強度が増加することとなる。
図8は、圧密応力を200kN/m2としたときの地盤材料の圧密非排水三軸圧縮試験の結果を、横軸に軸ひずみをとり、縦軸に主応力差をとって示すグラフである。図8には、比較例1〜3、本発明例7、8の結果を示す。
本発明例7、8は、軸ひずみ15%程度まで軸ひずみの増加に伴って主応力差が増加し続けた。このことから、本発明例7、8は、模擬浚渫土が有する粘着力に基づいてせん断強度が増加し、模擬浚渫土と製鋼スラグとが含まれているため、せん断変形に対して製鋼スラグ同士で摩擦抵抗(かみ合わせ抵抗)が作用する。このため、本発明例7、8は、地盤材料の内部摩擦角が大きくなり、圧密非排水下においてせん断力が作用するもとで、ひずみ硬化の挙動を示す。
また、本発明例7では、主応力差が800(kN/mm2)を超え、本発明例8では、主応力差が1000(kN/mm2)を超え、比較例1〜3の主応力差を上回る結果となった。このことから、本発明例7、8は、粒状体として製鋼スラグが用いられることにより、模擬浚渫土と製鋼スラグの固化反応により硬化性を有するものとなるため、せん断強度が増加することとなる。その結果、本発明を適用した地盤材料は、想定を上回る地震動が発生した場合であっても、土構造物が著しく変形することなく、破壊を抑制する効果をより発揮することが可能となる。
また、本発明例8の主応力差が、本発明例7の主応力差よりも大きくなる。このことから、本発明例8は、最大粒径が50mm超であることにより、せん断変形に対する粒状材同士の摩擦抵抗(かみ合わせ抵抗)が、より強く作用するものとなる。このため、本発明を適用した地盤材料は、粒状材の最大粒径を大きくするにつれて、圧密非排水下においてせん断力が作用するもとで、ひずみ硬化の挙動をより顕著に示すものとなる。その結果、本発明を適用した地盤材料は、想定を上回る地震動が発生した場合であっても、土構造物が著しく変形することなく、破壊を抑制する効果をより発揮することが可能となる。
次に、本発明を適用した地盤材料を用いた盛土において、地震動に対する滑動量の検討を行った。
滑動量の検討は、修正ニューマーク法に基づいて行った。修正ニューマーク法における滑動量の検討には、盛土におけるピークせん断強度と、残留せん断強度とが用いられ、これらのせん断強度は、地盤材料の粘着力と、地盤材料の内部摩擦角とで評価される。表4は、滑動量の検討に用いた地盤材料の粘着力と、地盤材料の内部摩擦角とを示す。また、検討する盛土は、図9に示すように、幅を40mとし、高さを15mとし、法面勾配を1:1.8とし、地下水位を盛土の天端から2m下方とした。入力する地震動は、新公益社団法人 日本道路協会HPから「道路橋の耐震設計における動的解析に用いる加速度波形(H24年版対応)」から選定した。検討する盛土の高さは15mであることから地盤種別がII種地盤とみなせるため、レベル2地震動のタイプII地震動として、呼び名II−II−1
波形を入力する地震動に用いた。
Figure 2018184823
表5に示すように、本発明例9においては、ピークせん断強度と、残留せん断強度として、粘着力をそれぞれ37.6kN/m2とし、内部摩擦角φをそれぞれ12.0度とした。これは、地震動が盛土の降伏震度に達した際に、粘着力が低下することなく、維持し、ひずみ硬化の挙動を示すことを意味している。一方、比較例4においては、ピークせん断強度として、粘着力を56.9kN/m2とし、内部摩擦角φを12.0度とし、残留せん断強度として、粘着力を18.8kN/m2とし、内部摩擦角φを12.0度とした。これは、地震動が盛土の降伏震度に達した際に、粘着力が低下してせん断強度が低下し、ひずみ硬化の挙動を示さないことを意味している。また、ピ−クせん断強度における粘着力は、本発明例9を比較例4よりも低く設定し、残留せん断強度における粘着力は、本発明例9を比較例4よりも高く設定した。
図10(a)は、地震動を入力してからの時間に対応する地震動の加速度を示すグラフであり、図10(b)は、地震動を入力してからの時間に対応する本発明例7における盛土の滑動量を示すグラフであり、図10(c)は、地震動を入力してからの時間に対応する比較例4における盛土の滑動量を示すグラフである。また、表6は、本発明例9と比較例4との地盤材料を用いた盛土において、地震動に対する滑動量の結果を示す。
Figure 2018184823
図10及び表6に示すように、本発明例9においては、滑動量が0.92mであったのに対し、比較例4においては、滑動量が10m以上であり、地震動による盛土の滑動量が大きく減少した。このように本発明を適用した地盤材料は、想定を上回る地震動が発生した場合であっても、盛土が著しく変形することなく、破壊を抑制することが可能となる。
また、本発明を適用した地盤材料を用いた他の盛土において、地震動に対する変位量の検討を行った。
この変位量の検討に際しては、先ず圧密非排水三軸圧縮試験を行い、この結果から修正Hardin−Drnevichモデル(以下、修正H−Dモデルという)に基づいてモデルの盛土のせん断力τとせん断ひずみγの関係における骨格曲線と履歴曲線、および等価減衰定数のひずみ依存性を設定した。そして、モデルの盛土に対して地震動を入力することで、地震動に対する変位量の検討を行った。
先ず、図11(a)に、圧密応力を100kN/m2としたときの比較例5と本発明例10の圧密非排水三軸圧縮試験を結果を示す。比較例5は、模擬浚渫土にセメントを全重量に対して2質量%の割合で混合したものである。本発明例10は、模擬浚渫土に製鋼スラグを全体積に対して50体積%の割合で混合したものである。なお、製鋼スラグの粒径範囲は、0mm超25mm以下のものを用いた。
図11(a)に示すように、比較例5は、軸ひずみ2%付近で降伏して主応力差が低下したため、圧密非排水下においてせん断力が作用するもとで、ひずみ硬化の挙動を示さないものとなった。また、本発明例10は、軸ひずみの増加に伴って増加し続けたため、圧密非排水下においてせん断力が作用するもとで、ひずみ硬化の挙動を示すものとなった。また、比較例5が降伏する前においては、比較例5の主応力差が本発明例10の主応力差よりも大きく、比較例5が降伏した後においては、比較例5の主応力差が本発明例10の主応力差よりも小さくなった。
次に、図11(b)は、比較例6と本発明例11のせん断強度τとせん断ひずみγの関係を示す。
図11(b)に示す比較例6と本発明例11のせん断強度τとせん断ひずみγの関係を設定するのに際しては、上述した図11(a)の比較例5と本発明例10の結果を模擬する。具体的には、比較例6における降伏前(せん断ひずみ0%近傍)の初期剛性が本発明例11よりも大きく設定され、また比較例6の降伏後(せん断ひずみ0.1%近傍)のせん断強度)が本発明例11よりも低く設定されるように、比較例6と本発明例11のそれぞれの基準ひずみγrと、初期剛性G0と、粘着力cとを設定した。これにより、比較例6は、ひずみ硬化の挙動を示さない比較例5を模擬した盛土とし、本発明例11は、ひずみ硬化の挙動を示す本発明例10を模擬した盛土とした。
ここで、修正H−Dモデルでは、せん断強度τとせん断ひずみγとの関係が以下の数式(1)を満たし、等価減衰定数hが以下の数式(2)を満たす。
Figure 2018184823
ここで、γrは基準ひずみ、G0は初期剛性、cは粘着力である。
Figure 2018184823
ここで、hmaxは最大減衰定数、γmはMassing則により定義された履歴曲線のカーブの折返し点におけるせん断ひずみである。
表7は、比較例6と本発明例11の基準ひずみγrと、最大減衰定数hmaxと、初期剛性G0と、粘着力cとを示す。
Figure 2018184823
そして、比較例6と本発明例11の盛土は、図12に示すように、幅を40m、高さを10mの断面台形状の盛土とし、変位の測定点Aは、図12に示す断面台形状の盛土の天端の頂点とした。入力する地震動は、2011年3月11日に岩手県大船渡市大船渡町にて観測された地震動のデータを用いた。
図13(a)は、地震動を入力してからの時間に対応する地震動の加速度を示すグラフであり、図13(b)は、地震動を入力してからの時間に対応する比較例6における盛土の変位量を示すグラフであり、図13(c)は、地震動を入力してからの時間に対応する本発明例11における盛土の変位量を示すグラフである。また、表8は、比較例6と本発明例11の盛土において、地震動に対する変位量の結果を示す。
Figure 2018184823
図13及び表8に示すように、比較例6においては、崩壊したのに対し、本発明例11においては、残留変位量が20mmであり、本発明例11では地震動による盛土の変位量が大きく減少した。このように本発明を適用した地盤材料は、想定を上回る地震動が発生した場合であっても、盛土が著しく変形することなく、破壊を抑制することが可能となる。
以上、本発明の実施形態の例について詳細に説明したが、上述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。

Claims (11)

  1. 軟弱土が用いられる地盤材料であって、
    軟弱土と粒状材とが含まれる混合体であり、
    前記混合体は、圧密非排水下においてせん断力が作用するもとで、ひずみ硬化の挙動を示すものであること
    を特徴とする地盤材料。
  2. 前記粒状材は、砕石が含まれること
    を特徴とする請求項1記載の地盤材料。
  3. 前記混合体は、更にセメントが含まれること
    を特徴とする請求項1又は2記載の地盤材料。
  4. 前記粒状材は、鉄鋼スラグが含まれること
    を特徴とする請求項1〜3の何れか1項記載の地盤材料。
  5. 前記鉄鋼スラグは、製鋼スラグが含まれること
    を特徴とする請求項4記載の地盤材料。
  6. 前記粒状材は、最大粒径が50mm超であること
    を特徴とする請求項1〜5の何れか1項記載の地盤材料。
  7. 前記軟弱土は、浚渫土、掘削発生土、及び細粒土が少なくとも1種含まれること
    を特徴とする請求項1〜6の何れか1項記載の地盤材料。
  8. 前記混合体は、更にポゾラン反応物質が含まれること
    を特徴とする請求項3〜7の何れか1項記載の地盤材料。
  9. 前記ポゾラン反応物質は、フライアッシュ、又は高炉スラグ微粉末の何れかが含まれること
    を特徴とする請求項8記載の地盤材料。
  10. 請求項1〜9の何れか1項記載の地盤材料を、土構造物に用いること
    を特徴とする地盤改良方法。
  11. 前記土構造物は、道路盛土、鉄道盛土、防潮堤、河川堤防、裏込材、及び構造物の支持地盤の何れかであること
    を特徴とする請求項10記載の地盤改良方法。
JP2018016709A 2017-04-27 2018-02-01 地盤材料及び地盤改良方法 Active JP7238257B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017087951 2017-04-27
JP2017087951 2017-04-27

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018184823A true JP2018184823A (ja) 2018-11-22
JP7238257B2 JP7238257B2 (ja) 2023-03-14

Family

ID=64355912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018016709A Active JP7238257B2 (ja) 2017-04-27 2018-02-01 地盤材料及び地盤改良方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7238257B2 (ja)

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5034327B1 (ja) * 1970-05-07 1975-11-07
JPH0449315A (ja) * 1990-06-15 1992-02-18 Takenaka Komuten Co Ltd 建設残土の有効利用法
JPH10338929A (ja) * 1997-06-05 1998-12-22 Chichibu Onoda Cement Corp 軽量土工法
JP2003055952A (ja) * 2001-08-13 2003-02-26 Chugoku Electric Power Co Inc:The 軟弱土壌の改質処理方法及び土質改良材
JP2007247201A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Fujita Corp 築堤土の製造方法及びフィルダムの堤体改修方法
JP2011122323A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Taiheiyo Soil Corp 軟弱土の処理方法
CN102774867A (zh) * 2012-08-02 2012-11-14 中国科学院武汉岩土力学研究所 羟基铝膨胀土改良剂的合成方法及其应用
JP2014133782A (ja) * 2013-01-08 2014-07-24 Nippon Steel & Sumitomo Metal 軟弱土改良材、これを用いた軟弱土の改良方法及び軟弱地盤の改良方法
JP2016094782A (ja) * 2014-11-17 2016-05-26 Jfeミネラル株式会社 地盤改良方法
CN106351099A (zh) * 2016-08-24 2017-01-25 广西交通科学研究院 一种以内摩擦角为设计指标的沥青混合料矿料级配组成设计方法

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5034327B1 (ja) * 1970-05-07 1975-11-07
JPH0449315A (ja) * 1990-06-15 1992-02-18 Takenaka Komuten Co Ltd 建設残土の有効利用法
JPH10338929A (ja) * 1997-06-05 1998-12-22 Chichibu Onoda Cement Corp 軽量土工法
JP2003055952A (ja) * 2001-08-13 2003-02-26 Chugoku Electric Power Co Inc:The 軟弱土壌の改質処理方法及び土質改良材
JP2007247201A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Fujita Corp 築堤土の製造方法及びフィルダムの堤体改修方法
JP2011122323A (ja) * 2009-12-09 2011-06-23 Taiheiyo Soil Corp 軟弱土の処理方法
CN102774867A (zh) * 2012-08-02 2012-11-14 中国科学院武汉岩土力学研究所 羟基铝膨胀土改良剂的合成方法及其应用
JP2014133782A (ja) * 2013-01-08 2014-07-24 Nippon Steel & Sumitomo Metal 軟弱土改良材、これを用いた軟弱土の改良方法及び軟弱地盤の改良方法
JP2016094782A (ja) * 2014-11-17 2016-05-26 Jfeミネラル株式会社 地盤改良方法
CN106351099A (zh) * 2016-08-24 2017-01-25 广西交通科学研究院 一种以内摩擦角为设计指标的沥青混合料矿料级配组成设计方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7238257B2 (ja) 2023-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5998713B2 (ja) 盛土施工方法
JP4696851B2 (ja) 簡易舗装用スラグ及び簡易舗装体、並びに、土木工事用スラグ及び土木工事施工体
TW201209013A (en) Artificial stone and method for producing same
CN102036931A (zh) 配重
JP5744387B2 (ja) 泥土含有固化体の製造方法
JP6032013B2 (ja) 軟弱土改良材、これを用いた軟弱土の改良方法及び軟弱地盤の改良方法
JP2003293345A (ja) 鉄鋼スラグを用いた土工材料およびその利用方法
JP2013119578A (ja) 土質改良体及びその施工方法
Hussan et al. Co-valorization of sediments incorporating high and low organic matter with alkali-activated GGBS and hydraulic binder for use in road construction
TWI434818B (zh) Manufacture of artificial stone
JP5696569B2 (ja) 鉄鋼スラグを用いたサンドドレーン材料及びサンドコンパクションパイル用材料
JP2015071540A (ja) 固化体の製造方法
JP7238257B2 (ja) 地盤材料及び地盤改良方法
Li et al. Strength and load-bearing behaviors of cement-industrial by-products solidified crust layer over soft subsoil
JP5954351B2 (ja) 人工浅場又は干潟及びその補修方法
JP2014001602A (ja) サンドコンパクションパイルおよびその造成方法
WO2011136395A1 (ja) 人工石材の製造方法
JP2018002914A (ja) 地盤改良添加剤、地盤改良組成物及び地盤改良方法
KR101372163B1 (ko) 보상기초와 표층개량층을 이용한 연약지반상 구조물 및 그 기초의 구축공법
JP4991489B2 (ja) 埋め立て用あるいは、捨石、裏込め用鉄鋼スラグ水和固化体製人工石材
CN112321225A (zh) 一种固化软土拓宽路基的固化剂
CN112321224A (zh) 一种固化软土拓宽路基的固化剂的制备方法
Islam et al. Behaviour of stabilised peat: A field study
JP7145910B2 (ja) 人工石の製造方法、人工石の搬送方法及び人工石
JP6270567B2 (ja) 遮水性土木材料

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180524

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20201008

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210806

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210907

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211021

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220315

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220512

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221206

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20221206

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20221215

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20221220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230213

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7238257

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151