JP2018184238A - パネル施工装置 - Google Patents

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Shuichi Nagakami
修一 永上
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Abstract

【課題】吸着パッドの負圧作用でパネルを吸着保持し、運搬や据え付けを行う装置において、パネルの形状や大きさに対応してパネルの倒れを適確に防止し、安全性を確保することができる汎用性を有するパネル施工装置を提供する。
【解決手段】フォークリフト100のフォーク101に着脱可能に装着される装置であり、複数の吸着パッド50で吸着保持したパネル1を、継手部材30の回転作用で立て、フォークリフト100を走行させて運搬する。パネル倒れ防止手段60およびパネル落下防止手段70により、立てたパネル1の倒れおよび落下を防止する。パネル倒れ防止手段60をフレーム40に移動可能に設けることで、パネル1の形状や大きさに対応してパネル倒れ防止手段60の保持爪62を適確な位置に配置することができるようにした。
【選択図】図3

Description

本発明は、建材パネルで壁を構築する場合などにおいてパネルを保持しながら運搬し、据え付けを行うパネル施工装置に関する。
建築物の内装あるいは外装にパネルを用いる場合がある。建築用パネルとしては、近年、断熱材からなる芯材を鋼板等の金属板で挟み込んだ金属サンドイッチ断熱パネルが普及しており、特に大型冷凍・冷蔵倉庫や工場棟の外壁材や内壁材あるいは間仕切りなどに需要が増加している。この種のパネルを多用して建築物を建てるにあたっては、パネル枚数を少なくして省エネルギーを図るなどの観点から、大きさが例えば長さ10m以上、厚さが最大で300mm程度といったような長大なパネルを用いる傾向にあり、これに伴ってパネルの重さも300kg程度と重くなる。このため、施工現場でのパネルの据え付け作業は、従来の人力作業では施工性が悪く、危険が伴うことに加えコスト面でも不利となることから、例えばクレーン等の機械を使用して据え付けることが行われている。
また、パネルを保持する装置として、負圧作用でパネルを吸着保持する真空チャック式の吸着パッドが知られており(特許文献1、2参照)、特許文献2に示される装置においては、パネルの落下を防止する支持部材を設けている。
特開2007−8592号公報 特開平8−282989号公報
特許文献2に示される装置は、立てた状態のパネルの下端を支持部材が受ける構成となっており、支持部材でパネルの落下は防止される。しかし、吸着パッドでパネルを吸着保持する構成において吸着パッドに真空抜け等の不具合が生じた場合、パネルが前方に倒れるおそれがある。パネルが倒れると大きな事故につながるおそれがあり、安全の面で不十分である。また、パネルの形状や大きさに応じてパネルの倒れを適確に防止することも考慮されていない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、吸着パッドの負圧作用でパネルを吸着保持して運搬や据え付けを行う装置において、パネルの形状や大きさに対応してパネルの倒れを適確に防止し、安全性を確保することができる汎用性を有するパネル施工装置を提供することにある。
本発明のパネル施工装置は、パネルを所定箇所に運搬して据え付けるパネル施工装置であって、自走式昇降機の昇降部に着脱可能に固定されるベースと、前記ベースに、水平なX軸および鉛直なZ軸を有する継手部材を介して回転可能に支持され、前記パネルの片面に対向配置されるフレームと、前記フレームに設けられ、前記パネルを負圧作用で吸着保持する複数の吸着パッドと、前記フレームを、前記X軸を軸に回転させるX軸駆動手段と、前記フレームを、前記Z軸を軸に回転させるZ軸駆動手段と、前記継手部材の回転作用によって立てられた状態の前記パネルの側端部に対し係脱可能に係合するパネル倒れ防止手段と、前記継手部材の回転作用によって立てられた状態の前記パネルの下端部に対し係脱可能に係合するパネル落下防止手段と、を備え、前記パネル倒れ防止手段は、前記パネルの側端部に対し、該パネルの前記片面側に位置する退避位置と、該退避位置から回転して前記片面と反対側の他の面側に位置する倒れ防止位置とに位置付けられる保持爪と、該保持爪を回転駆動する保持爪駆動手段と、を有し、前記パネル落下防止手段は、前記パネルの前記下端部に対し、該パネルの前記片面側に位置する退避位置と、該退避位置から回転して該下端部の下面に対向する落下防止位置の2位置に位置付けられるストッパ爪と、該ストッパ爪を回転駆動するストッパ爪駆動手段と、を有し、前記パネル倒れ防止手段は、前記フレームに移動可能に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、吸着パッドで吸着保持したパネルを継手部材を用いて立てた状態とすることができ、その状態で自走式昇降機によりパネルを運搬することができる。また、施工箇所ではパネルの姿勢を継手部材の回転作用で制御してパネルを据え付けることができる。パネルを立てて運搬中には、パネル倒れ防止手段をパネルの側端部に係合させ、パネル落下防止手段をパネルの下端部に係合させる。ここで、吸着パッドに真空抜け等の不具合が生じると、吸着パッドからパネルが落下するおそれがある。しかし本発明によれば、パネルの倒れがパネル倒れ防止手段で防止され、パネルの落下がパネル倒れ防止手段で防止される。したがって吸着パッドからパネルが万一外れても、倒れや落下といった事故を防止することができ、安全性が確保される。また、パネル倒れ防止手段がフレームに移動可能に設けられているため、パネル倒れ防止手段をパネルの形状および大きさに合わせて適切な位置に配置することができ、汎用性を有している。
本発明は、前記パネル倒れ防止手段は、前記フレームに移動可能に設けられた支持部材を介して該フレームに設けられている形態を含む。また、当該支持部材を伸縮可能とし、その支持部材にパネル倒れ防止手段を設け、支持部材の伸縮によってパネル倒れ防止手段が移動するようにしてもよい。
また、本発明では、前記パネル落下防止手段が、上下方向に伸縮可能に設けられたアームに取り付けられている形態を含む。この形態によれば、アームを伸縮させることでパネル落下防止手段をパネルの長さに対応して適確に配置することができる。
また、本発明は、前記継手部材は、前記X軸および前記Z軸に直交するY軸を有するとともに、該Y軸を軸に前記フレームを回転させるY軸駆動手段を備える形態を含む。この形態によれば、Y軸を軸にパネルの姿勢を制御することができ、パネルの姿勢制御をより高精度に行うことができるとともに、人力の手間をより省くことができる。
また、本発明は、複数の前記吸着パッドに接続されて負圧を発生させる負圧回路が少なくとも2系統に分離されている形態を含む。この形態では、例え1つの負圧回路につながる吸着パッドがパネルから外れたとしても、他の系統の負圧回路につながる吸着パッドがパネルを吸着保持することにより、吸着パッドによる吸着保持は維持され、安全性が確保される。
本発明によれば、吸着パッドの負圧作用でパネルを吸着保持して運搬や据え付けを行う装置において、パネルの形状や大きさに対応してパネルの倒れを適確に防止し、安全性を確保することができる汎用性を有するパネル施工装置が提供されるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るパネル施工装置でパネルを水平に保持している状態を示す斜視図である。 同パネル施工装置の斜視図である。 図1に示した状態の上面図である。 同パネル施工装置の内側の斜視図である。 同パネル施工装置を装着したフォークリフトでパネルを運搬する状態を示す側面図である。 パネルの一例を示す斜視図である。 同パネル施工装置が具備する継手部材を示す斜視図である。 同パネル施工装置が具備するパネル倒れ防止手段を示す斜視図である。 同パネル施工装置が具備するパネル落下防止手段を示す斜視図である。 パネル倒れ防止手段の作用を示す正面図である。 パネル落下防止手段の作用を示す側面図である。 フレームに対する吸着パッド側のステーの支持構造を示す正面断面図である。 フレームに対するパネル倒れ防止手段側のステーの支持構造を示す正面断面図である。 パネル倒れ防止手段をフレームに沿って移動させ、小さいパネルを吸着保持している状態を示す上面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
図1は、一実施形態のパネル施工装置2によって建材用のパネル1を水平に保持している状態を示しており、図2〜図4はパネル施工装置2を示している。図5はパネル施工装置2を装着したフォークリフト(自走式昇降機)100によってパネル1を運搬する状態を示している。
[1]パネル
パネル1は、例えば各種倉庫や工場等の建築物の内装、外装あるいは間仕切り等に用いられる長方形状のもので、図6に示すように、幅方向に延びる一対の平行な短辺側の端縁1cと縦方向(長手方向)に延びる一対の平行な長辺側の端縁1dで外形が形成されている。パネル1のサイズは、例えば幅が900mm程度、長さが5〜12m、厚さが50〜200mm程度のものである。パネル1は、例えば断熱材からなる芯材を鋼板等の金属板で挟み込んだ金属サンドイッチ断熱パネル等とされるが、本発明でのパネルはこれに限定されない。
[2]パネル施工装置の構成
パネル施工装置2は、ベース21を有している。ベース21は、図5に示すようにフォークリフト100のフォーク(昇降部)101に着脱可能に固定される。フォーク101は、ベース21の下面に設けられた角筒からなる左右一対のフォーク固定部211内に挿入され、このフォーク固定部211がフォーク101に固定される。ベース21上には、パネル施工装置2の動作を制御する制御ボックス23が固定されている。
フォークリフト100のフォーク101に固定されたベース21の前端面には、ブラケット24を介して2軸の継手部材30が取り付けられている。図1においてX・Y・Zで示す座標軸は、X方向が一水平方向、Z方向が鉛直方向、Y方向がX、Zに直交する水平方向を示しており、継手部材30は、図1においてX方向を回転軸とするX軸31と、Z方向を回転軸とするZ軸32を有している。図1に示すパネル1は、短辺側の端縁1cをX方向と平行にし、長辺側の端縁1dをY方向と平行にした水平な状態でパネル施工装置2に保持されている。
図7に示すように、継手部材30は、Z軸32がブラケット24に回転可能に支持され、Z軸32にX軸31が回転可能に支持されている。Z軸32はモータ322およびギヤ323を備えるZ軸駆動手段321で回転駆動され、X軸31はモータ312およびギヤ313を備えるX軸駆動手段311で回転駆動される。
継手部材30のX軸31は円盤状部分を有し、このX軸31の先端面に、角筒状の長尺なフレーム40が図1においてY方向に延びる状態に支持されている。フレーム40は長手方向のほぼ中央部の側面がX軸31に固定されており、これによりフレーム40はX軸31を軸に回転可能、かつZ軸32を軸に回転可能となっている。
フレーム40の図1において下面には、フレーム40の長手方向に直交してX方向に延びる複数の吸着パッド50を支持するステー41が設けられている。この場合、ステー41は、継手部材30の両側に3本ずつ、計6本が具備されている。これらステー41は中央部がフレーム40の長手方向(図1でY方向)に沿って移動可能に支持されている。ステー41がフレーム40に沿って移動可能に支持されている構造については後述する。各ステー41の両端部にはシリンダ状のクッション42を介して円盤状の吸着パッド50がそれぞれ支持されている。吸着パッド50は吸着面が図1においてZ方向の下方に向いている。
各吸着パッド50には、真空吸引ホースによる負圧回路がそれぞれ接続されており、負圧回路に連通する図示せぬ真空ポンプが運転されると、吸着パッド50の吸着面に負圧が発生する。真空ポンプは、例えば制御ボックス23内に収容される。この場合、吸着パッド50は全部で12個であるが、図3に示すように負圧回路は符号51、52で示す2系統に分離されており、各負圧回路51、52にそれぞれ真空ポンプが付随して設けられている。異なる2系統の負圧回路51、52は、吸着パッド50に対し千鳥状に分散して接続され、1つの負圧回路で均等にパネル1を吸着するようになされている。
図3、図4、図8、図9に示すように、吸着パッド50を支持する6本のステー41のうち、両端の2つのステー41の間には、パネル倒れ防止手段60を支持するステー44が配置されている。これらステー44はステー41よりも短く、フレーム40に直交しており、その中央部がフレーム40の下面に対しステー41と同様にフレーム40の長手方向に沿って移動可能に支持されている。ステー44がフレーム40に沿って移動可能に支持されている構造はステー41と同様であり、後述する。
ステー44の両端にはブラケット65が固定され、それらブラケット65に、図1でY方向(図10で図面表裏方向)に延びる保持軸61を介してL字状の保持爪62が回転可能に支持されている。すなわちパネル施工装置2には、左右方向(図1においてX方向)に配置された一対の保持爪62が、フレーム40の長手方向に間隔をおいて2組設けられている。
また、図4、図9、図10に示すように、左右のブラケット65の間には、ステー44に固定された支持プレート45が配置され、この支持プレート45に、左右の保持爪62を回転駆動する保持爪駆動手段63が組み込まれている。左右一対の保持爪62と保持爪駆動手段63とによってパネル倒れ防止手段60が構成される。
保持爪62は、先端に内側に屈曲する爪片621を有し、保持軸61を軸に図1においてX・Z平面に沿って回転可能に支持されている(図10:矢印A方向に回転)。保持爪駆動手段63は、左右の保持爪62を同期させて回転させるもので、図4および図8に示すように、フレーム40に固定された1つのモータ631と、このモータ631の動力を左右の保持爪62の回転に伝達するギヤ632と、ギヤ632の回転を左右の保持爪62に伝達するチェーン等の図示せぬ動力伝達部材を備えている。
左右の保持爪62は、モータ631の正逆回転により、吸着パッド50でパネル1を吸着保持した状態において、パネル1の長辺側の各端縁1dに対し、図10の二点破線で示す端縁1dより表面1a側(吸着パッド50が吸着している面側)に位置する退避位置と、図10の実線で示す端縁1dを越えて裏面1bに爪片621が回り込み裏面1bに爪片621が対向する倒れ防止位置との2位置に位置付けられる。爪片621の内面側には、パネル1を傷つけないためにゴム等の弾性材からなるパッド621aが固着されている。
フレーム40の両端の開口40aのいずれか一方には、アーム43が摺動可能に挿入されるようになっている。すなわちアーム43はフレーム40に対しパネル1の長手方向に沿って伸縮するように装着される。アーム43は、フレーム40から出る長さが調節可能となっており、図示せぬ固定手段によってフレーム40から出る長さを所望のとおりに固定することが可能となっている。その固定手段は、例えばアーム43に一定間隔おきに孔を空け、フレーム40に空けた1つの孔とアーム43側のいずれかの孔を一致させてピンを貫通させるなどの手段が挙げられるが、これに限定はされない。
アーム43の先端には、パネル落下防止手段70が設けられている。パネル落下防止手段70は、図9および図11に示すように、アーム43に固定されたブラケット75に設けられており、ブラケット75に対しX軸31の軸方向(図11で図面表裏方向)と平行なストッパ軸71を介して回転可能に支持されたL字状のストッパ爪72と、ストッパ爪駆動手段73とから構成される。
ストッパ爪72は先端に内側に屈曲する爪片721を有し、ストッパ軸71を軸に図1においてY・Z平面に沿って回転可能に支持されている(図11:矢印B方向に回転)。ストッパ爪駆動手段73は、ブラケット75に固定されたモータ731と、このモータ731の動力をストッパ爪72の回転に伝達するギヤ732と、ギヤ732の回転を左右のストッパ爪72に伝達するチェーン等の図示せぬ動力伝達部材を備えている。
ストッパ爪72は、モータ731の正逆回転により、吸着パッド50でパネル1を吸着保持した状態において、パネル1の一方の端縁1cに対し、図11の二点破線で示す端縁1cよりも表面1a側(吸着パッド50が吸着している面側)に位置する退避位置と、図11の実線で示す端縁1cを越えて裏面1bに爪片721が回り込み端縁1cに爪片721が対向する落下防止位置との2位置に位置付けられる。爪片721の内面側には、パネル1を傷つけないためにゴム等の弾性材からなるパッド721aが固着されている。
上記のX軸駆動手段311のモータ312、Z軸駆動手段321のモータ322、保持爪駆動手段63のモータ631、ストッパ爪駆動手段73のモータ731および真空ポンプは、制御ボックス23内に収容された図示せぬ制御部により制御される。
次に、吸着パッド50を支持するステー41とパネル倒れ防止手段60を支持するステー44がフレームに40に沿って移動可能に支持されている構造を説明する。
図12はステー41の支持構造を示し、図13はステー44の支持構造を示している。これら図に示すように、角筒状のフレーム40のステー41、44が設けられる面(図12、図13で下面、図1でZ方向の下側の面)の幅方向中央には、自身の長手方向に延びるスリット401が形成されている。そしてスリット401には、ワッシャ付きのボルト90が移動可能に嵌め込まれている。ボルト90は、ワッシャがフレーム40内に収容され、軸部がスリット401を貫通しており、スリット401にガイドされてフレーム40に沿って移動可能となっている。ボルト90は、ステー41、44の数に応じた数(この場合、8個)が備えられている。なお、上記アーム43はボルト90に干渉しないようにスリットを設けるなどの手段が施されている。
図12に示すように、ステー41の中央部には上下方向に貫通する孔41aが形成され、この孔41aにボルト90の軸が通され、ステー41の下方に突出するボルト90の端部にナット91が螺合される。また、図13に示すように、ステー44も同様に孔44aが形成され、この孔44aにボルト90の軸が通され、ステー44の下方に突出するボルト90の端部にナット91が螺合される。
ナット91をステー41、44に締め込むことで、ステー41、44はフレーム40の下面に固定される。ナット91を緩めると、ステー41、44はボルト90の軸をスリット401に沿って移動させることでフレーム40に沿って移動させることができる。すなわち、ステー41に支持された吸着パッド50と、ステー44に支持されたパネル倒れ防止手段60は、いずれもフレーム40に沿って移動可能であり、移動先の位置で固定することができる。図12、図13に示すように、ステー41、44の上面のフレーム40の両側には、それぞれ一対のガイド411、441が固着されている。これらガイド411、441はフレーム40の側面には固着されておらず、ステー41、44の移動時にフレーム40の側面に摺動する。ガイド411、441により、ボルト90を中心にステー41、44が回転することが規制されるようになっている。
吸着パッド50に接続される負圧回路51、52の配管やパネル倒れ防止手段60のモータ631への電気配線は、ステー41、44の移動を妨げないよう対処されている。
[3]パネル施工装置の使用方法および動作
続いて、上記パネル施工装置2の使用方法および動作を説明する。
上記パネル1は、例えば施工現場付近において平積み状態で複数枚がストックされる。ここではそのパネル1を施工装置2を用いて立てた状態に保持して施工現場に運搬し、パネル1を据え付ける場合を説明する。
はじめに、フォークリフト100のフォーク101をベース21のフォーク固定部211に挿入し、フォーク固定部211をフォーク101に固定する。また、X軸31を軸にフレーム40を回転させて図1に示すように吸着パッド50が下向きになるようにフレーム40の姿勢を水平に調整する。そして、パネル倒れ防止手段60の保持爪62がパネル1の倒れを防止し得る適切な位置に配置されるようにステー44を移動させ、フレーム40に固定する。またこれとともに、吸着パッド50が、パネル1を立てた状態でその表面1aに対しバランスよく分散した位置に吸着するように、各ステー41をフレーム40に沿って移動させて配置を調整してから、各ステー41をフレーム40に固定する。さらに、パネル倒れ防止手段60の保持爪62およびパネル落下防止手段70のストッパ爪72を、いずれも退避位置に位置付けておく。
次いで、フォーク101を下降させ、パネル1の表面1aのほぼ中央にフレーム40が対向する位置において各吸着パッド50を表面1aに当接させ、上記真空ポンプを運転して吸着パッド50にパネル1を吸着させる。このとき、図1に示すように、短辺側の端縁1cが継手部材30のX軸31と平行になり、長辺側の端縁1dがY方向と平行になり、パネル1の厚さ方向がZ軸32と平行になるようにする。また、パネル落下防止手段70のストッパ爪72の爪片721が一端側の端縁1cよりも外側に出る位置になるまでアーム43を伸ばし、固定する。なお、パネル1に上下方向の設定がある場合には、下側に配される端縁1c側にアーム43を取り付け、同様の調節を行う。吸着パッド50はパネル1を吸着保持した状態となり、フォーク101を上昇させれば吸着保持した1枚のパネル1を持ち上げて運搬することができる。
次に、フォーク101を僅かに上昇させてパネル1を浮かせ、図10に示したようにパネル倒れ防止手段60の保持爪62を退避位置から倒れ防止位置に回転させるとともに、図11に示したようにパネル落下防止手段70のストッパ爪72を退避位置から落下防止位置に回転させる。倒れ防止位置の保持爪62および落下防止位置のストッパ爪72と、パネル1との間には、僅かな隙間が空いている。
次いでフォーク101をさらに上昇させてパネル1を必要な高さまで持ち上げ、次いでストッパ爪72側が下側となるように、X軸駆動手段311でX軸31を軸にしてフレーム40を回転させ、パネル1を立てる。このときパネル1は図5(a)に示すように面方向がフォークリフト100の前進方向(図5で左方向)に沿った状態になる。
次に、Z軸31を約90°回転させ、図5(b)に示すようにパネル1における吸着パッド50の吸着面とは反対側の裏面1b側をフォークリフト100の前進方向に向ける。このとき、パネル倒れ防止手段60においては、パネル1の両側の端縁1dに対し保持爪62の爪片621がパネル1の裏面1bに対向する係合状態となり、パネル落下防止手段70においては、パネル1の下端部の端縁1cに対しストッパ爪72の爪片721が対向する係合状態となる。なお、保持爪62およびストッパ爪72は、いずれもパネル1に当接しておらず、ある程度の隙間を空けて離間している。これでパネル1を運搬する準備が完了し、フォークリフト100を運転して所定のパネル施工箇所までパネル1を運搬する。
パネル施工箇所では、必要に応じて継手部材30のX軸31、Z軸32を軸にフレーム40を回転させることでパネル1の姿勢を微調整し、さらに、保持爪62およびストッパ爪72を退避位置に戻してから、フォーク101を適宜に下降させてパネル1を施工箇所に下ろし、据え付ける。この後、吸着パッド50による吸着保持を解除し、フォークリフト100を後退させて、パネル1の運搬および据え付けを完了する。
[4]本実施形態の効果
本実施形態のパネル施工装置2によれば、真空抜け等、負圧による吸着パッド50の吸着作用に何らかの原因で不具合が生じた場合、パネル1は落下し、また、前方へ倒れるおそれが生じる。しかし、パネル1は、ストッパ爪72の爪片721に載って落下が防止され、また、保持爪62の爪片621に裏面1bが当たることで裏面1b側(フォークリフト100の前側)への倒れが防止される。吸着パッド50で吸着保持していた表面1a側には吸着パッド50があるため、表面1a側は吸着パッド50で倒れが防止される。したがって吸着パッド50からパネル1が万一外れても、落下や倒れといった事故を未然に防止することができ、安全性が確保される。また、パネル1の運搬および姿勢制御を人力によらず適確に、かつ迅速に実施することができ、運搬も機動性に富むため、工数の削減が達成され、低コストで施工性の向上が図られる。
また、パネル倒れ防止手段60がステー44を介してフレーム40に沿って移動可能に設けられている。このため、フレーム40の長手方向におけるパネル倒れ防止手段60の配置を、パネル1の長さに合わせて適切な位置に配置することができ、汎用性を有している。
また、吸着パッド50がステー41を介しフレーム40に沿って移動可能に設けられている。このため、複数の吸着パッド50のパネル1に対する長手方向の配置をパネル1の長さに合わせて適切な位置にバランスよく配置させることができ、その結果、パネル1を保持する際の安定性および安全性が向上する。
図14は、図3に示したパネル1よりも長さが短いパネル1Bを保持している状態を示しており、パネル1Bに対応してステー41、44をフレーム40の中央部寄りに移動させ、吸着パッド50および保持爪62を適切な位置に配置している。この場合、両端の吸着パッド50はパネル1Bから外れているが、パネル1Bに吸着させる吸着パッド50によって十分な吸着力を得ることができれば吸着パッド50を選択的に使用し、使用しない吸着パッド50は作動させないという使用方法もある。
また、吸着パッド50はクッション42を介してステー41に支持されているため、吸着パッド50はクッション42の緩衝作用でパネル1の表面1aに適確に密着し、吸着保持の作用を十分、かつ適確に得ることができる。
また、フレーム40の両端の開口40aのいずれに対してもアーム43を挿入してパネル落下防止手段70を配設することができるため、X軸31を回転させてパネル1を立てる際に、パネル1の両方の端縁1cのいずれの方でも下側にしてパネル落下防止手段70のストッパ爪72でパネル1の落下防止を図ることができる。また、フレーム40に対してアーム43を伸縮可能に挿入して固定する構成であるため、パネル1の長さに応じてフレーム40から出るアーム43の長さを調節することで、長さが異なるパネル1に対応してパネル落下防止手段70を適確に配置することができる。
また、複数の吸着パッド50には、2系統の負圧回路51、52が分散して接続されており、すなわち負圧を発生させる負圧回路が2系統に分離されている。このため、一方側の負圧回路51(52)につながる吸着パッド50が負圧漏れなどによってパネル1から外れたとしても、他方側の負圧回路につながる吸着パッド50によるパネル1の吸着は保持される。したがって複数の吸着パッド50による吸着保持は維持され、この点でも安全性が向上する。
[5]他の実施形態
上記実施形態では、フレーム40に対しパネル倒れ防止手段60を移動可能とする手段として、パネル倒れ防止手段60が支持されるステー44をフレーム40に移動可能に設けている。この構成に加え、ステー44を左右方向に伸縮可能な構成とし、このようなステー44の先端部に保持爪62を支持する構成を採用することができる。なおこの構成の場合には、保持爪62を回転させる駆動機構は各保持爪62に対し個々に設ける。この構成によれば、ステー44の長さを調整して左右一対の保持爪62の間隔を変更することで、パネル1の幅に対応して保持爪62を適確な位置に配置することができる。このためパネル1の大きさへの対応範囲がより広くなり、汎用性がより高まる。
上記実施形態では、継手部材30はX軸31とZ軸32の2軸であるが、これらX軸31とZ軸32に直交するY軸を有する3軸の形態とし(図1のX・Y・Zの軸方向を参照)、Y軸を軸にフレーム40を回転させるY軸駆動手段を備えた構成としてもよい。Y軸を有することにより、パネル1の姿勢をそのY軸を軸に揺動させることができる。このため、立てたパネル1を施工箇所に据え付ける際などにおいて、パネル1の姿勢制御をより高精度に行うことができるとともに、人力の手間をより省くことができる。
また、パネル倒れ防止手段60の保持爪62およびパネル落下防止手段70のストッパ爪72の長さを可変とし、パネル1の厚さが大きくてもそれに対応して倒れ防止および落下防止が確実になされるように構成することができる。
本発明は、壁パネル据え付け施工する際に用いて好適な装置である。
1…パネル
1a…パネルの表面(片面)
1b…パネルの裏面
1c…パネルの端縁(短辺側)
1d…パネルの端縁(長辺側)
2…パネル施工装置
21…ベース
30…継手部材
31…X軸
311…X軸駆動手段
32…Z軸
321…Z軸駆動手段
40…フレーム
43…アーム
44…ステー(支持部材)
50…吸着パッド
51、52…負圧回路
60…パネル倒れ防止手段
62…保持爪
63…保持爪駆動手段
70…パネル落下防止手段
72…ストッパ爪
73…ストッパ爪駆動手段
100…フォークリフト(自走式昇降機)
101…フォーク(昇降部)

Claims (6)

  1. パネルを所定箇所に運搬して据え付けるパネル施工装置であって、
    自走式昇降機の昇降部に着脱可能に固定されるベースと、
    前記ベースに、水平なX軸および鉛直なZ軸を有する継手部材を介して回転可能に支持され、前記パネルの片面に対向配置されるフレームと、
    前記フレームに設けられ、前記パネルを負圧作用で吸着保持する複数の吸着パッドと、
    前記フレームを、前記X軸を軸に回転させるX軸駆動手段と、
    前記フレームを、前記Z軸を軸に回転させるZ軸駆動手段と、
    前記継手部材の回転作用によって立てられた状態の前記パネルの側端部に対し係脱可能に係合するパネル倒れ防止手段と、
    前記継手部材の回転作用によって立てられた状態の前記パネルの下端部に対し係脱可能に係合するパネル落下防止手段と、を備え、
    前記パネル倒れ防止手段は、前記パネルの側端部に対し、該パネルの前記片面側に位置する退避位置と、該退避位置から回転して前記片面と反対側の他の面側に位置する倒れ防止位置とに位置付けられる保持爪と、該保持爪を回転駆動する保持爪駆動手段と、を有し、
    前記パネル落下防止手段は、前記パネルの前記下端部に対し、該パネルの前記片面側に位置する退避位置と、該退避位置から回転して該下端部の下面に対向する落下防止位置の2位置に位置付けられるストッパ爪と、該ストッパ爪を回転駆動するストッパ爪駆動手段と、を有し、
    前記パネル倒れ防止手段は、前記フレームに移動可能に設けられている
    ことを特徴とするパネル施工装置。
  2. 前記パネル倒れ防止手段は、前記フレームに移動可能に設けられた支持部材を介して該フレームに設けられていることを特徴とする請求項1に記載のパネル施工装置。
  3. 前記支持部材が伸縮可能であることを特徴とする請求項2に記載のパネル施工装置。
  4. 前記パネル落下防止手段は、上下方向に伸縮可能に設けられたアームに取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のパネル施工装置。
  5. 前記継手部材は、前記X軸および前記Z軸に直交するY軸を有するとともに、該Y軸を軸に前記フレームを回転させるY軸駆動手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のパネル施工装置。
  6. 複数の前記吸着パッドに接続されて負圧を発生させる負圧回路が少なくとも2系統に分離されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のパネル施工装置。
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