JP2018183741A - 固液分離システム及び固液分離方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被処理物から固体と液体とを分離する固液分離方法及び固液分離システムにおいて、設置する装置を低減し、装置構成及び処理工程をさらに単純化する。
【解決手段】
固液分離システム(100a)は、被処理物を収容する処理槽(2)、第1の熱交換器(3)、第2の熱交換器(4)、物質A供給手段(7)、回収タンク(8)、第1の熱交換器(3)、第2の熱交換器(4)、圧縮機(5)及び膨張弁(6)を有する閉じられた系、この系を状態変化しながら循環する物質Bを有する。常温常圧で気体であり、液化すると油を溶解可能であり、かつ、水を溶解しない物質Aは、第1の熱交換器(3)で油と分離しながら気化し、第2の熱交換器(4)で液化し、液化した物質Aが物質A供給手段(7)によって処理槽(2)に供給される。第1の熱交換器(3)から回収タンク(8)に油を回収する。
【選択図】図1

Description

本発明は、固液分離システム及び固液分離方法に関する。
本技術分野の背景技術として、以下の特許文献1がある。特許文献1には、常温常圧で気体であり、液化状態では水と油を溶解できる物質Aの相変化のサイクルを利用し、固体と液体の混合物を分離する構成が開示されている。物質Aの相変化のサイクルには、物質B(フロン、アンモニア及びイソブタン等)の冷凍サイクルを利用している。
特許第6051308号公報
特許文献1では、物質Aの例として、水と油の両方を溶解することができるDME(DiMethyl Ether:ジメチルエーテル)を選択し、水と油と固体の混合物を、液体と固体とに分離する方法が開示されている。DMEは水と油を両方溶解させる特性があるので、液体側には水と油の両方が含まれる。したがって、特許文献1記載の方法を用いて水と油と固体の混合物から油のみを抽出する場合、DMEに溶解した水と油の混合物から油のみを取り出すために油水分離機を設置する必要があった。また、物質Aの相変化を利用する場合、液化した物質Aを輸送するために、ポンプを設置する必要があった。
本発明は、上記事情に鑑み、被処理物から固体と液体とを分離する固液分離システム及び固液分離方法において、設置する装置を低減し、装置構成及び処理工程をさらに単純化した固液分離システム及び固液分離方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、水と、油と、固体とを含む被処理物から、常温常圧で気体であり、液化すると油を溶解可能であり、かつ、水を溶解しない物質Aを用いて被処理物から油を分離して回収するための固液分離システムにおいて、被処理物を収容する処理槽と、処理槽において得られた油と物質Aの混合物に含まれる物質Aを気化する第1の熱交換器と、第1の熱交換器で気化した物質Aを液化する第2の熱交換器と、液化した物質Aを第2の熱交換器から処理槽を通って第1の熱交換器に供給する物質A供給手段と、第1の熱交換器に接続された回収タンクと、第1の熱交換器、第2の熱交換器、圧縮機及び膨張弁を有する閉じられた系と、閉じられた系を状態変化しながら循環する物質Bと、を有し、第1の熱交換器は、圧縮機で圧縮された物質Bを凝縮して物質Bの凝縮熱と物質Aの蒸発熱を交換し、膨張弁は、凝縮した物質Bを減圧し、第2の熱交換器は、物質Bの蒸発熱と物質Aの凝縮熱を交換し、第1の熱交換器で油と分離しながら気化した物質Aが第2の熱交換器で液化し、液化した物質Aが物質A供給手段によって処理槽に供給され、物質A供給手段による物質Aの供給を中断し、物質Bの循環を継続することで、第1の熱交換器から回収タンクに油を回収する構成を有することを特徴とする固液分離システムを提供する。
また、本発明は、水と、油と、固体とを含む被処理物から、常温常圧で気体であり、液化すると油を溶解可能であり、かつ、水を溶解しない物質Aを用いて被処理物から油を分離して回収するための固液分離方法において、物質Aを液体の状態で被処理物に供給し、物質Aに油が溶解した混合物を得る工程と、混合物を加熱して混合物に含まれる物質Aを気化し、物質Aと油を分離して油を回収する工程と、気化した物質Aを冷却して液化し、再び被処理物に供給する工程と、を有し、物質Aの気化及び液化は、閉じられた系内で圧縮、凝縮、膨張及び蒸発を繰り返す物質Bと熱交換することで行うことを特徴とする油抽出方法を提供する。
また、本発明は、液体と固体とを含む被処理物から、常温常圧で気体であり、液化すると液体を溶解可能な物質Aを用いて被処理物から液体を分離して回収するための固液分離システムにおいて、被処理物を収容する処理槽と、処理槽において得られた液体と物質Aの混合物に含まれる物質Aを気化する第1の熱交換器と、第1の熱交換器で気化した物質Aを液化する第2の熱交換器と、液化した物質Aを第2の熱交換器から処理槽を通って第1の熱交換器に供給する物質A供給手段と、第1の熱交換器に接続された回収タンクと、第1の熱交換器、第2の熱交換器、圧縮機及び膨張弁を有する閉じられた系と、閉じられた系を状態変化しながら循環する物質Bと、を有し、第1の熱交換器は、圧縮機で圧縮された物質Bを凝縮して物質Bの凝縮熱と物質Aの蒸発熱を交換し、膨張弁は、凝縮した物質Bを減圧し、第2の熱交換器は、物質Bの蒸発熱と物質Aの凝縮熱を交換し、第1の熱交換器で液体と分離しながら気化した物質Aが第2の熱交換器で液化し、液化した物質Aが物質A供給手段によって処理槽に供給され、物質A供給手段による物質Aの供給を中断し、物質Bの循環を継続することで、第1の熱交換器から回収タンクに液体を回収する構成を有し、設置位置が高い方から順に第2の熱交換器、処理槽及び第1の熱交換器になるように配置されており、物質A供給手段は、重力によって液化した物質Aを第2の熱交換器から処理槽を通って第1の熱交換器に供給することを特徴とする固液分離システムを提供する。
また、本発明は、液体と固体とを含む被処理物から、常温常圧で気体であり、液化すると液体を溶解可能な物質Aを用いて被処理物から液体を分離して回収するための固液分離方法において、物質Aを液体の状態で処理槽に収容された被処理物に供給し、物質Aに液体が溶解した混合物を得る工程と、混合物を加熱して混合物に含まれる物質Aを第1の熱交換器によって気化し、物質Aと液体を分離して液体を回収する工程と、気化した物質Aを第2の熱交換器によって冷却して液化し、物質A供給手段によって再び被処理物に供給する工程と、を有し、物質Aの気化及び液化は、閉じられた系内で圧縮、凝縮、膨張及び蒸発を繰り返す物質Bと熱交換することで行い、設置位置が高い方から順に第2の熱交換器、処理槽及び第1の熱交換器になるように配置されており、物質A供給手段は、重力によって液化した物質Aを第2の熱交換器から処理槽を通って第1の熱交換器に供給することを特徴とする固液分離方法を提供する。
本発明のより具体的な構成は、特許請求の範囲に記載される。
本発明によれば、被処理物から固体と液体とを分離する固液分離システム及び固液分離方法において、設置する装置を低減し、装置構成及び処理工程をさらに単純化した固液分離システム及び固液分離方法を提供することができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
実施例1の固液分離システムの構成を示す模式図である。 実施例2の固液分離システムの構成を示す模式図である。 実施例3の固液分離システムの構成を示す模式図である。 実施例4の固液分離システムの構成を示す模式図である。 実施例5の固液分離システムの構成を示す模式図である。 実施例6の固液分離システムの構成を示す模式図である。 実施例7の固液分離システムの構成を示す模式図である。 図7Aの熱交換器及び処理槽の側面を示す模式図である。
以下、本発明の固液分離システム及び固液分離方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施例では、水と油と固体を含む被処理物から、油のみを効率的に抽出可能な固液分離システム及び固液分離方法について説明する。ここで、被処理物としては動植物(食用油や香料等の原料になる物)を、油としては食用油や親油性の香料を挙げることができる。食用油の抽出の具体例としては、大豆やゴマ等の植物に含まれる食用油の抽出及び魚に含まれるドコサヘキサエン酸(DocosaHexaenoic Acid,DHA)、エイコサペンタエン酸(Eicosa Pentaenoic Acid,EPA)又は魚油の抽出等が挙げられる。
以下、魚を例に挙げて本実施例の固液分離システム及び固液分離方法を説明するが、上述したとおり、本発明の被処理物は魚に限定されるものではない。
図1は実施例1の固液分離システムの構成を示す模式図である。本実施例では、常温常圧で気体であり、液化すると油を溶解し、かつ、水を溶解しないものを物質Aとして使用する。物質Aとして、ブタン(ノルマルブタン)を使用する。また、閉じられた系内で圧縮、凝縮、膨張及び蒸発を繰り返し、状態変化を起こしながら循環する物質Bとしてフロンを使用した例について示す。また、後述する2つの熱交換器(熱交換器3,4)はシェルアンドチューブ型のものを使用し、双方ともシェルに物質A(ブタン)を通過させた例について示す。
まず初めに、フロンのサイクルについて説明する。本発明では、ブタンの相変化に必要な熱や冷熱を、フロンの冷凍サイクルを用いて供給する。まず、フロンは圧縮機5から高温高圧のガスとなって排出され、配管21を経由して熱交換器(第1の熱交換器)3のチューブ31に送られる。ここで、高温高圧のフロンガスは、凝縮しながら凝縮熱をブタン側に伝えるので、シェル30の液化ブタンは、フロンガスから供給された凝縮熱を蒸発熱として利用し、ブタンガスとなる。
次いで、高温高圧の液体となった液化フロンは、配管22を通って膨張弁6に送られ、通過時に減圧することで温度と圧力が低下し、二相流となって配管23を経由して熱交換器(第2の熱交換器)4のチューブ41に送られる。ここで、シェル40のブタンガスは、凝縮しながら凝縮熱をフロンガスに伝えるので、低温の液化フロンは、ブタンガスから供給された凝縮熱を蒸発熱として利用し、低温低圧のフロンガスとなる。次いで、フロンガスは配管24を経由して圧縮機5に送られて再度圧縮され、冷凍サイクルが形成される。
次に、ブタンのサイクルについて説明する。まず、熱交換器4のシェル40から排出された液化ブタンは、ポンプ(物質A供給手段)7が備えられた配管11を経由し、被処理物が充填及び保持された処理槽2に送られる。処理槽2では、被処理物に含まれる油が液化ブタンに溶解する。次に、油を溶解した液化ブタンは、処理槽2の内部のフィルター(図示せず)を通過し、配管12を通って熱交換器3に送液される。このとき、被処理物に含まれる水分は、ブタンにはほとんど溶解しないので、固体とともに処理槽2に残存する。
熱交換器3には、液化ブタンよりもやや高温のフロンが連続的に供給されているので、フロンの持つ潜熱と顕熱により液化ブタンが加熱され、ブタンガスとなって排出される。このとき、液化ブタンに溶存していた油は沸点以下であるため、それらの大半が蒸発することなく熱交換器3の内部にとどまる。
熱交換器3から排出された高純度のブタンガスは、配管13を経由して熱交換器4に送られる。熱交換器4には、ブタンガスよりも低温のフロンが連続的に供給されているので、フロンの蒸発潜熱と顕熱によりブタンガスが冷却され、液化ブタンとなって排出される。排出された液化ブタンは、ポンプ7によって再び処理槽2に送られる。
以上が定常状態(固液分離操作)の運転方法である。この定常運転を継続すると、熱交換器3のシェルの油の濃度が上昇する。油の濃度が所定の値以上、すなわち、油の抽出量が目的とする量に達した後、ポンプ7を停止するか、配管11もしくは配管12に設置したバルブ(図示せず)を閉じ、フロン側サイクルの運転を継続することで、熱交換器3のシェル30の液化ブタンの大半を蒸発させる。次いで、配管14に設置したバルブ55を開放すると、熱交換器3のシェル30に残存していた油が内圧によって押し出され、タンク8に油が回収される。ここで、上述したとおり、水はブタンにはほとんど溶解しないため、タンク2に留まり、タンク8には水をほとんど含まない油が回収される。
上述したように、特許文献1に記載の発明では、DMEに溶解した水と油の混合物から油のみを取り出すためには、第1の熱交換器3と回収タンク8の間に油水分離機を設置する必要があった。本発明は、油を溶解可能であり、かつ、水を溶解しないブタンを用いるため、油水分離機を必要とすることなく、油のみを効率的に抽出及び回収することができる。したがって、設置する装置を低減し、装置構成及び処理工程をさらに単純化した固液分離方法及び固液分離システムを提供することができる。
本実施例では、油を溶解可能であり、かつ、水を溶解しない物質Aとして、液化した物質Aに対する水の溶解度が20℃で1g/L以下となるものが好ましい。ブタン以外で水の溶解度が20℃で1g/L以下となる物質として他の炭化水素を用いた場合も同様の効果が得られる。その中でも、毒性を考慮するとアルカン類のガスが好ましい。具体的には、プロパン、イソブタン又はネオペンタンが好ましく、これらの内の2種以上の混合物であっても同様の効果を得られる。
また、物質Aは沸点が−100℃以上10℃以下もしくは、常温における飽和蒸気圧が2MPa以下であることが好ましい。沸点が−100℃より低いと、常温での蒸気圧が高くなり、装置の耐圧性を高める必要があることから、装置の製造コストが高くなる。また、沸点が10℃より大きいと、外気温(装置の周辺温度)が10℃より低くなると蒸留をしにくくなり、ランニングコストが高くなる。上述した物質Aの沸点は、それぞれ、プロパン:−42.1℃、イソブタン:−11.7℃、ブタン:−0.5℃、ネオペンタン:9.5℃(出典:「岩波理化学辞典」第5版(岩波書店))であるが、上述した装置の耐圧性及び蒸留温度を考慮すると、物質Aとして、ブタンが最も好ましい。
以上に示した本実施例による固液分離システム及び固液分離方法では、油の抽出に使用するブタン等の液化ガスの蒸留エネルギーを、フロンの冷凍サイクルにより有効利用でき、また油水分離機を設置する必要が無いので、油抽出にかかるランニングコストを大幅に削減することができる。
また、食品等の被処理物は、処理槽2への投入から油抽出及び処理槽2からの排出の全ての工程についてほぼ常温で実施されるため、加熱劣化を抑制できる。
図2は実施例2の固液分離システムの構成を示す模式図である。本実施例の固液分離システム100bは、配管11にバルブ51を、配管13にバルブ55を、配管12に蓄圧器37及びバルブ52,57を有する。さらに、第1の熱交換器3と処理槽2を接続し、第1の熱交換器3で気化した物質Aを処理槽2に供給する配管15と、配管15に設けられたバルブ56を有していることが実施例1と異なる点である。
固液分離システム100bの定常運転を継続すると、処理槽2内の油(DHA)が減少し、熱交換器3のシェル30の油濃度が上昇する。したがって、抽出した油を回収すると共に、処理槽2に充填された被処理物(魚)を入れ換える必要がある。しかしながら、被処理物を入れ換える際に処理槽2をそのまま開放すると、処理槽2内に残存する液化ブタンが大気圧まで減圧されるので、液化ブタンが大気に多量に放出されてしまう。そこで、本実施例では、処理槽2内の液化ブタンの量の削減を目的に、液化ブタンをブタンガスで置換する。
まず、ポンプ7を使用している場合は運転を停止し、バルブ51,55,57を閉じ、バルブ56を開き、フロン側サイクルの運転を継続することで、熱交換器3内の液化ブタンを蒸発させる。蒸発したブタンガスは、配管15にあるバルブ56を通過し、処理槽2の上部から供給される。次第に処理槽2の上部側の圧力が上昇するので、処理槽2内に残存する液化ブタンは配管12に備えられたバルブ52を通過し、蓄圧器37に貯留(回収)される。
熱交換器3の液化ブタンの大半が蒸発した後、配管14に設置したバルブ53を開放すると、熱交換器3のシェル30に残存していた油が内圧によって押し出され、タンク8に回収される。この後、まずバルブ56とバルブ52を閉じて、処理槽2を開放すると、ガス状のブタンが大気圧となるので、処理槽2内の魚を交換し、次の抽出処理に移る。
本実施例によれば、実施例1の効果に加えて、処理槽2に留まる液化ブタンを外部に放出せずに処理槽2内の被処理物を交換することが可能となる。
図3は実施例3の固液分離システムの構成を示す模式図である。本実施例の固液分離システム100cは、配管16及び圧縮機32を有していることが実施例2と異なる点である。本実施例では、配管15と配管16の間に圧縮機32を設置することで、処理槽2の上流側圧力を実施例2の構成よりもさらに上昇させる事が可能となり、効率良く処理槽2内に残留した液化ブタンを蓄圧器37に輸送することができる。
本実施例によれば、実施例2よりもさらに効率的に、処理槽2に留まる液化ブタンを排出し、液化ブタンを外部に放出せずに処理槽2内の被処理物を交換することが可能となる。
図4は実施例4の固液分離システムの構成を示す模式図である。本実施例の固液分離システム100dは、配管15及びバルブ56を有さず、配管11にヒーター33を有することが実施例2と異なる点である。本実施例では、実施例2と比較して、処理槽2の開放手順が異なる。
以下は、処理槽2に封入した被処理物(魚)からの油(DHA)抽出後の動作である。まず、バルブ51とバルブ57を閉じ、バルブ52を開放する。ここで、処理槽2の上流側に設置されたヒーター33により配管11を加熱すると、配管11内に残存する液化ブタンの蒸気圧が上昇し、処理槽2の上流側の圧力が上昇する。したがって、処理槽2内に残存した液化ブタンを排出して蓄圧器37の送液することが可能になり、バルブ52を閉じて処理槽2を開放することで、液化ブタンを大気に放出せず、被処理物の交換を行うことができる。
本実施例によれば、実施例2と同様に、処理槽2に留まる液化ブタンを外部に放出せずに処理槽2内の被処理物を交換することが可能となる。
図5は実施例5の固液分離システムの構成を示す模式図である。本実施例の固液分離システム100eは、配管15及びバルブ56を有さず、処理槽2の上流に蓄圧器(第1の蓄圧器)35、ヒーター36、配管17及びバルブ54を有することが実施例2と異なる点である。図5を用いて本発明の他の実施例の固液分離システム及び固液分離方法を説明する。本実施例では、実施例2と比較して、処理槽2の開放手順が異なる。
以下は、処理槽2に封入した被処理物(魚)からの油(DHA)抽出後の動作である。定常状態では、蓄圧器35と配管17と処理槽2の内部の大半は液化ブタンで充たされている。処理槽2を開放するには、まず、バルブ51とバルブ57を閉じ、バルブ52とバルブ54を開放する。ここで、ヒーター36により蓄圧器35を加熱すると、蓄圧器35内の蒸気圧が上昇し、処理槽2の上流側の圧力が上昇する。したがって、処理槽2内に残存した液化ブタンを排出させ、蓄圧器(第2の蓄圧器)37に送液することが可能になり、バルブ52とバルブ54を閉じて処理槽2を開放することで、大気に放出されるブタンの量を削減できる。
本実施例によれば、実施例2と同様に、処理槽2に留まる液化ブタンを外部に放出せずに処理槽2内の被処理物を交換することが可能となる。また、蓄圧器35を設置したことにより実施例2〜4よりも多量のブタンガスを生成できる。
図6は実施例6の固液分離システムの構成を示す模式図である。本実施例の固液分離システム100fは、配管15及びバルブ56を有さず、処理槽2の上部にヒーター34を有することが実施例2と異なる点である。図6を用いて本実施例の固液分離方法及び固液分離システムを説明する。本実施例では、実施例2と比較して、処理槽2の開放手順が異なる。
以下は、処理槽2に封入した被処理物(魚)からの油(DHA)抽出後の動作である。まず、バルブ51とバルブ57を閉じ、バルブ52を開放する。ここで、処理槽2の上部に設置されたヒーター34により処理槽2を加熱すると、処理槽2内に残存するブタンの蒸気圧が上昇し、処理槽2の上流側の圧力が上昇する。したがって、処理槽2内に残存した液化ブタンを排出させることが可能になり、バルブ52を閉止して処理槽2を開放することで、大気に放出されるブタンの量を削減できる。
本実施例によれば、実施例2と同様に、処理槽2に留まる液化ブタンを外部に放出せずに処理槽2内の被処理物を交換することが可能となる。
図7Aは実施例7の固液分離システムの構成を示す模式図であり、図7Bは図7Aの熱交換器及び処理槽の側面を示す模式図である。図7A及び図7Bに示すように、本実施例は、配管11にポンプ7を設けず、熱交換器4、処理槽2及び熱交換器3の順に設置位置が高くなるように構成している点が実施例1と異なる。
実施例1では、液化ブタンを熱交換器4から処理槽2を通って熱交換器3まで送液するのにポンプ7を使用しているが、本実施例では、ポンプを使わず、重力によって液化した物質Aを循環させることが可能である。したがって、ポンプを設置する必要が無いため、装置構成及び処理工程をさらに単純化した固液分離方法及び固液分離システムを提供することができる。
この構成では、実施例1のように、物質Aとして、油を溶解可能であり、かつ、水を溶解しないものに限る必要はなく、水と油の両方を溶解することができるもの、例えば特許文献1に記載のDMEを用いることもできる。したがって、本実施例の抽出対象物の具定例としては、実施例1に挙げた食用油や香料(親油性)に限らず、物質Aに溶解可能な液体を挙げることができる。例えば、親水性の香料、親水性の香料と親油性の香料の混合物及び水溶性の固体状の香料も抽出対象物として挙げることができる。また、この構成は、実施例1に限らず、実施例2〜6に対しても適用することができる。すなわち、ポンプ7を除去して、設置位置が高い方から、熱交換器4、処理槽2及び熱交換器3の順となるように構成すれば、ポンプを設置する必要が無いため、装置構成及び処理工程をさらに単純化した固液分離方法及び固液分離システムを提供することができる。
以上、説明したように、本発明によれば、被処理物から固体と液体とを分離する固液分離方法及び固液分離システムにおいて、設置する装置を低減し、装置構成及び処理工程をさらに単純化した固液分離方法及び固液分離システムを提供することができることが示された。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
2…処理槽、3,4…熱交換器、30,40…シェル、31,41…チューブ、5,32…圧縮機、33,34,36…ヒーター、6…膨張弁、7…ポンプ、8…回収タンク、11,12,13,14,21,22,23,24…配管、35,37…蓄圧器、51,52,53,55,56,57…バルブ、100a,100b,100c,100d,100e,100f,100g…固液分離システム。

Claims (20)

  1. 水と、油と、固体とを含む被処理物から、常温常圧で気体であり、液化すると前記油を溶解可能であり、かつ、前記水を溶解しない物質Aを用いて前記被処理物から前記油を分離して回収するための固液分離システムにおいて、
    前記被処理物を収容する処理槽と、
    前記処理槽において得られた前記油と前記物質Aの混合物に含まれる前記物質Aを気化する第1の熱交換器と、
    前記第1の熱交換器で気化した前記物質Aを液化する第2の熱交換器と、
    前記液化した物質Aを前記第2の熱交換器から前記処理槽を通って前記第1の熱交換器に供給する物質A供給手段と、
    前記第1の熱交換器に接続された回収タンクと、
    前記第1の熱交換器、前記第2の熱交換器、圧縮機及び膨張弁を有する閉じられた系と、
    前記閉じられた系を状態変化しながら循環する物質Bと、を有し、
    前記第1の熱交換器は、前記圧縮機で圧縮された前記物質Bを凝縮して前記物質Bの凝縮熱と前記物質Aの蒸発熱を交換し、
    前記膨張弁は、凝縮した前記物質Bを減圧し、
    前記第2の熱交換器は、前記物質Bの蒸発熱と前記物質Aの凝縮熱を交換し、
    前記第1の熱交換器で前記油と分離しながら気化した前記物質Aが前記第2の熱交換器で液化し、液化した前記物質Aが前記物質A供給手段によって前記処理槽に供給され、
    前記物質A供給手段による前記物質Aの供給を中断し、前記物質Bの循環を継続することで、前記第1の熱交換器から前記回収タンクに前記油を回収する構成を有することを特徴とする固液分離システム。
  2. 請求項1記載の固液分離システムにおいて、
    液化した前記物質Aに対する水の溶解度が20℃で1g/L以下であることを特徴とする固液分離システム。
  3. 請求項1記載の固液分離システムにおいて、
    前記物質Aの沸点が−100℃以上10℃以下であることを特徴とする固液分離システム。
  4. 請求項1記載の固液分離システムにおいて、
    前記物質Aの常温における飽和蒸気圧が2MPa以下であることを特徴とする固液分離システム。
  5. 請求項1記載の固液分離システムにおいて、
    前記物質Aがプロパン、ノルマルブタン、イソブタン及びネオペンタンのうちの少なくとも1つを主成分とすることを特徴とする固液分離システム。
  6. 請求項1記載の固液分離システムにおいて、
    設置位置が高い方から順に、前記第2の熱交換器、前記処理槽及び前記第1の熱交換器となるように配置されており、
    前記物質A供給手段が重力によって液化した前記物質Aを前記第2の熱交換器から前記処理槽を通って前記第1の熱交換器に供給することを特徴とする固液分離システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の固液分離システムにおいて、
    前記第1の熱交換器と前記処理槽を接続し、前記第1の熱交換器で気化した前記物質Aを前記処理槽に供給する配管と、
    前記処理槽と前記第1の熱交換器との間の配管に設けられた蓄圧器と、を有し、
    前記第1の熱交換器から前記配管を通って前記処理槽に供給された気化した前記物質Aによって前記処理槽の液化した前記物質Aが排出されて前記蓄圧器に回収される構成を有すること特徴とする固液分離システム。
  8. 請求項7記載の固液分離システムにおいて、
    さらに、前記第1の熱交換器と前記処理槽を接続する前記配管に設けられた圧縮機を有すること特徴とする固液分離システム。
  9. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の固液分離システムにおいて、
    前記第2の熱交換器と前記処理槽との間の配管に設けられたヒーターと、
    前記処理槽と前記第1の熱交換器との間の配管に設けられた蓄圧器と、を有し、
    前記ヒーターによって前記ヒーターが設けられた配管内の気化した前記物質Aが前記処理槽に供給され、前記処理槽の液化した前記物質Aが排出されて前記蓄圧器に回収される構成を有すること特徴とする固液分離システム。
  10. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の固液分離システムにおいて、
    前記第2の熱交換器と前記処理槽との間の配管に設けられた第1の蓄圧器と、
    前記第1の蓄圧器に設けられたヒーターと、
    前記処理槽と前記第1の熱交換器との間の配管に設けられた第2の蓄圧器と、を有し、
    前記第2の熱交換器から前記第1の蓄圧器に液化した前記物質Aが供給され、前記ヒーターによって前記第1の蓄圧器に収容された液化した前記物質Aが気化し、気化した前記物質Aが前記処理槽に供給され、前記処理槽の液化した前記物質Aが排出されて前記第2の蓄圧器に回収される構成を有すること特徴とする固液分離システム。
  11. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の固液分離システムにおいて、
    前記処理槽に設けられたヒーターと、
    前記処理槽と前記第1の熱交換器との間の配管に設けられた蓄圧器と、を有し、
    前記ヒーターによって前記処理槽の液化した前記物質Aが気化し、気化した前記物質Aが前記処理槽に供給され、前記処理槽の液化した前記物質Aが排出されて前記蓄圧器に回収される構成を有すること特徴とする固液分離システム。
  12. 水と、油と、固体とを含む被処理物から、常温常圧で気体であり、液化すると前記油を溶解可能であり、かつ、前記水を溶解しない物質Aを用いて前記被処理物から前記油を分離して回収するための固液分離方法において、
    前記物質Aを液体の状態で前記被処理物に供給し、前記物質Aに前記油が溶解した混合物を得る工程と、
    前記混合物を加熱して前記混合物に含まれる前記物質Aを気化し、前記物質Aと前記油を分離して前記油を回収する工程と、
    気化した前記物質Aを冷却して液化し、再び前記被処理物に供給する工程と、を有し、
    前記物質Aの気化及び液化は、閉じられた系内で圧縮、凝縮、膨張及び蒸発を繰り返す物質Bと熱交換することで行うことを特徴とする固液分離方法。
  13. 液体と固体とを含む被処理物から、常温常圧で気体であり、液化すると前記液体を溶解可能な物質Aを用いて前記被処理物から前記液体を分離して回収するための固液分離システムにおいて、
    前記被処理物を収容する処理槽と、
    前記処理槽において得られた前記液体と前記物質Aの混合物に含まれる前記物質Aを気化する第1の熱交換器と、
    前記第1の熱交換器で気化した前記物質Aを液化する第2の熱交換器と、
    前記液化した物質Aを前記第2の熱交換器から前記処理槽を通って前記第1の熱交換器に供給する物質A供給手段と、
    前記第1の熱交換器に接続された回収タンクと、
    前記第1の熱交換器、前記第2の熱交換器、圧縮機及び膨張弁を有する閉じられた系と、
    前記閉じられた系を状態変化しながら循環する物質Bと、を有し、
    前記第1の熱交換器は、前記圧縮機で圧縮された前記物質Bを凝縮して前記物質Bの凝縮熱と前記物質Aの蒸発熱を交換し、
    前記膨張弁は、凝縮した前記物質Bを減圧し、
    前記第2の熱交換器は、前記物質Bの蒸発熱と前記物質Aの凝縮熱を交換し、
    前記第1の熱交換器で前記液体と分離しながら気化した前記物質Aが前記第2の熱交換器で液化し、液化した前記物質Aが前記物質A供給手段によって前記処理槽に供給され、
    前記物質A供給手段による前記物質Aの供給を中断し、前記物質Bの循環を継続することで、前記第1の熱交換器から前記回収タンクに前記液体を回収する構成を有し、
    設置位置が高い方から順に、前記第2の熱交換器、前記処理槽及び前記第1の熱交換器になるように配置されており、
    前記物質A供給手段は、重力によって液化した前記物質Aを前記第2の熱交換器から前記処理槽を通って前記第1の熱交換器に供給することを特徴とする固液分離システム。
  14. 請求項13記載の固液分離システムにおいて、
    前記物質Aがジメチルエーテル、ホルムアルデヒド、ケテン及びアセトアルデヒドのうちの少なくとも1つを主成分とすることを特徴とする固液分離システム。
  15. 請求項13又は14に記載の固液分離システムにおいて、
    前記第1の熱交換器と前記処理槽を接続し、前記第1の熱交換器で気化した前記物質Aを前記処理槽に供給する配管と、
    前記処理槽と前記第1の熱交換器との間の配管に設けられた蓄圧器と、を有し、
    前記第1の熱交換器から前記配管を通って前記処理槽に供給された気化した前記物質Aによって前記処理槽の液化した前記物質Aが排出されて前記蓄圧器に回収される構成を有すること特徴とする固液分離システム。
  16. 請求項15記載の固液分離システムにおいて、
    さらに、前記第1の熱交換器と前記処理槽を接続する前記配管に設けられた圧縮機を有すること特徴とする固液分離システム。
  17. 請求項13又は14に記載の固液分離システムにおいて、
    前記第2の熱交換器と前記処理槽との間の配管に設けられたヒーターと、
    前記処理槽と前記第1の熱交換器との間の配管に設けられた蓄圧器と、を有し、
    前記ヒーターによって前記ヒーターが設けられた配管内の気化した前記物質Aが前記処理槽に供給され、前記処理槽の液化した前記物質Aが排出されて前記蓄圧器に回収される構成を有すること特徴とする固液分離システム。
  18. 請求項13又は14に記載の固液分離システムにおいて、
    前記第2の熱交換器と前記処理槽との間の配管に設けられた第1の蓄圧器と、
    前記第1の蓄圧器に設けられたヒーターと、
    前記処理槽と前記第1の熱交換器との間の配管に設けられた第2の蓄圧器と、を有し、
    前記第2の熱交換器から前記第1の蓄圧器に液化した前記物質Aが供給され、前記ヒーターによって前記第1の蓄圧器に収容された液化した前記物質Aが気化し、気化した前記物質Aが前記処理槽に供給され、前記処理槽の液化した前記物質Aが排出されて前記第2の蓄圧器に回収される構成を有すること特徴とする固液分離システム。
  19. 請求項13又は14に記載の固液分離システムにおいて、
    前記処理槽に設けられたヒーターと、
    前記処理槽と前記第1の熱交換器との間の配管に設けられた蓄圧器と、を有し、
    前記ヒーターによって前記処理槽の液化した前記物質Aが気化し、気化した前記物質Aが前記処理槽に供給され、前記処理槽の液化した前記物質Aが排出されて前記蓄圧器に回収される構成を有すること特徴とする固液分離システム。
  20. 液体と固体とを含む被処理物から、常温常圧で気体であり、液化すると前記液体を溶解可能な物質Aを用いて前記被処理物から前記液体を分離して回収するための固液分離方法において、
    前記物質Aを液体の状態で処理槽に収容された前記被処理物に供給し、前記物質Aに前記液体が溶解した混合物を得る工程と、
    前記混合物を加熱して前記混合物に含まれる前記物質Aを第1の熱交換器によって気化し、前記物質Aと前記液体を分離して前記液体を回収する工程と、
    気化した前記物質Aを第2の熱交換器によって冷却して液化し、物質A供給手段によって再び前記被処理物に供給する工程と、を有し、
    前記物質Aの気化及び液化は、閉じられた系内で圧縮、凝縮、膨張及び蒸発を繰り返す物質Bと熱交換することで行い、
    設置位置が高い方から順に前記第2の熱交換器、前記処理槽及び前記第1の熱交換器になるように配置されており、
    前記物質A供給手段は、重力によって液化した前記物質Aを前記第2の熱交換器から前記処理槽を通って前記第1の熱交換器に供給することを特徴とする固液分離方法。
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