JP6879343B2 - 抽出装置及び抽出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、物質の相変化を用いて原料から固体成分を抽出する抽出装置及び抽出方法に関する。
従来、このような分野の技術として、常温常圧では気体であって液化すると抽出対象物を溶解できる液化ガスが知られている。液化ガスの特性を利用した抽出装置として、例えば下記特許文献に記載されるものがある。特許文献1には、液化ガスを用いて揮発性の異なる液体の混合物をそれぞれに分離する装置が開示されている。特許文献2には、液化ガスを用いて混合物から有機物を抽出する装置が開示されている。
特表2003−508203号公報 特開平02−273502号公報
特許文献1では、液化ガスとしてフロン類が例示され、植物から液体の生理活性物質を抽出した後の液化ガスを除去することが開示されているが、植物中の固体成分の分離手段は開示されていない。また、特許文献2では、液化ガスを含む炭化水素を用いて混合物から有機物を分離することが開示されているが、固体成分を抽出する手段も開示されていない。
そこで、本発明は、物質の相変化を用いて原料から固体成分を容易に抽出する抽出装置及び抽出方法を提供することを目的とする。
本発明に係る抽出装置は、物質の相変化を用いて原料から固体成分を抽出する抽出装置であって、液化した前記物質で前記固体成分を溶解する処理槽と、前記物質の液化時に発生する潜熱で前記固体成分を溶解した前記物質を加熱し、前記物質を気化させるとともに前記固体成分の濃度を高める熱交換器と、前記熱交換器の底部と連通し、前記固体成分と液化した前記物質とを排出する排出部と、を備えることを特徴としている。
本発明に係る抽出装置では、液化した物質で固体成分を溶解する処理槽と、物質の液化時に発生する潜熱で固体成分を溶解した物質を加熱し、物質を気化させるとともに固体成分の濃度を高める熱交換器と、熱交換器の底部と連通して固体成分と液化した物質とを排出する排出部とを備えるので、熱交換器で固体成分を濃縮し、排出部を介して濃縮した固体成分を排出することができる。その結果、物質の相変化を用いて原料から固体成分を容易に抽出することができる。
本発明に係る抽出方法は、物質の相変化を用いて原料から固体成分を抽出する抽出方法であって、液化した前記物質で前記固体成分を溶解する溶解工程と、前記物質の液化時に発生する潜熱で前記固体成分を溶解した前記物質を加熱し、前記物質を気化させるとともに前記固体成分の濃度を高める濃縮工程と、前記濃縮工程で濃縮した前記固体成分と液化した前記物質とを排出する排出工程と、を含むことを特徴としている。
本発明に係る抽出方法では、液化した物質で固体成分を溶解する溶解工程と、物質の液化時に発生する潜熱で固体成分を溶解した物質を加熱し、物質を気化させるとともに固体成分の濃度を高める濃縮工程と、濃縮工程で濃縮した固体成分と液化した物質とを排出する排出工程とを含むので、濃縮工程で固体成分を濃縮し、排出工程で濃縮した固体成分を排出することができる。その結果、物質の相変化を用いて原料から固体成分を容易に抽出することができる。
本発明によれば、物質の相変化を用いて原料から固体成分を容易に抽出することができる。
第1実施形態に係る抽出装置の構成を示す模式図である。 第2実施形態に係る抽出装置の構成を示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明に係る抽出装置及び抽出方法の実施形態について説明する。図面の説明において同一の要素には同一符号を付し、その重複説明は省略する。
[第1実施形態]
図1は第1実施形態に係る抽出装置の構成を示す模式図である。本実施形態では、物質の相変化を用いて原料から固体成分を抽出する抽出装置及び抽出方法として、液化ガスの相変化を用いて生物に含まれる固体の有用成分を効率的に抽出する例を挙げて説明する。より具体的には、例えばジメチルエーテル(DME)の相変化を用いて、柑橘類からカロテノイドを抽出する例である。すなわち、以下の例では、DMEは特許請求の範囲に記載の「物質」、柑橘類は「原料」、カロテノイドは「固体成分」にそれぞれ該当する。なお、本発明の原料は柑橘類に限定されるものではなく、様々な植物や動物であっても良い。また、本発明の物質はDMEに限定されるものではなく、ブタンやプロパンなどの炭化水素ガスであっても良い。
また、下記の説明において、説明に応じて、気化したDMEを「気化DME」或いは「DMEガス」、液化したDMEを「液化DME」と称する場合がある。
図1に示すように、本実施形態の抽出装置1は、例えば柑橘類に含まれるカロテノイドを溶解できるDMEを用いて、柑橘類から固体のカロテノイドを抽出するための装置である。この抽出装置1は、主に、気化したDMEを圧縮する第1圧縮機2と、DMEの気化に必要な蒸発潜熱をDMEの液化時に発生する凝縮潜熱で賄うように構成された熱交換器3と、第1圧縮機2と熱交換器3との間に配置された第1冷却器4、柑橘類に含まれるカロテノイドを溶解する処理槽5と、液化DMEを気化させる気化器6と、気化したDMEとカロテノイドとを分離する分離器7と、DMEの再利用を行うための第2圧縮機8及び第2冷却器9と、抽出装置1全体の制御を行う制御部10と、を備えている。
第1圧縮機2は、配管11を介して熱交換器3と接続されており、熱交換器3で気化したDMEを加圧するとともに昇温させる。配管11には、第1圧縮機2に供給されるDMEガスの流量を調整する流量調整バルブ21が取り付けられている。
第1冷却器4は、第1圧縮機2の下流側に設けられており、第1圧縮機2の損失で発生する熱をDMEの相変化サイクルから排除するために備えられている。この第1冷却器4は、気化したDMEの温度を指定した温度に維持するように備え付けられたファン41でDMEガスを冷却する。
熱交換器3は、いわゆるシェルアンドチューブ型熱交換器であり、第1冷却器4の下流側に設けられている。この熱交換器3は、DMEの液化時に発生する凝縮潜熱でカロテノイドを溶解した液化DMEを加熱し、DMEを気化させるとともにカロテノイドの濃度を高めるように構成されている。すなわち、熱交換器3は、液化したDMEとカロテノイドとの混合物を収容する箱状のシェル部31と、シェル部31の内部に配置された伝熱チューブ部32とを有する。
シェル部31の上部は、上述の配管11を介して第1圧縮機2と連通している。伝熱チューブ部32は、シェル部31を貫通するように蛇行状に形成されており、その一端は配管を介して第1冷却器4と連通し、他端は配管12を介して処理槽5と連通している。このような構造を有する熱交換器3を用いることで、凝縮側のDMEと蒸発側のDMEとは、伝熱チューブ部32を通して直接熱交換されるので、凝縮潜熱から蒸発潜熱への熱伝達を効率良く行うことができる。
また、シェル部31の内部には、カロテノイドの濃度を計測する濃度センサ33が配置されている。濃度センサ33は、制御部10と電気的に接続されており、その計測した結果を制御部10に出力する。
処理槽5は、液化したDMEを利用して柑橘類中のカロテノイドを溶解するための槽であり、その内部には柑橘類及び液化したDMEが充填されている。図1に示すように、処理槽5に充填される液化DMEは、2種類である。一つは伝熱チューブ部32を通過して液化したDME、もう一つは第2冷却器9で液化して配管13を介して供給された液化DMEである。また、処理槽5の内部には、柑橘類及び液化したDMEを撹拌するための撹拌機(図示せず)が設けられている。このように撹拌機を設けることで、柑橘類中のカロテノイドを効率良くDMEに溶解することができる。更に、処理槽5の出口側には、柑橘類中の固形分を捕集するためのフィルタ(図示せず)が取り付けられている。
処理槽5は、配管14を介して熱交換器3の底部と連通しており、カロテノイドを溶解したDMEを熱交換器3の内部(すなわち、シェル部31の内部)に供給する。そして、配管14の途中には、膨張弁22が設けられている。
気化器6は、熱交換器3の下流側に設けられており、排出管(排出部)15を介して熱交換器3と連通している。排出管15は、熱交換器3の底部と連通し、熱交換器3の底部に溜まるカロテノイドと液化したDMEを排出する。より具体的には、この排出管15は、一端が熱交換器3の底部と連通し、他端が気化器6の噴霧器62(後述する)と接続されており、シェル部31の底部に溜まるカロテノイド及び液化したDMEを気化器6に供給する。排出管15の途中には、排出弁23が設けられている。
一方、気化器6は、気化室61と該気化室61の内部に配置された噴霧器62とを有する。図示しないが、噴霧器62は、排出管15の末端に接続され、カロテノイドを溶解した液化DMEを気化室61に噴霧する。噴霧器62は制御部10と電気的に接続され、噴霧の開始及び停止(言い換えれば噴霧タイミング)が制御部10にコントロールされている。
気化室61の内部には、配管16を介して第2冷却器9から気化したDMEが供給されている。気化室61の内部に気化したDMEを供給する理由は以下の通りである。すなわち、カロテノイドを溶解した液化DMEが噴霧器62から噴霧されると、熱交換器3の内圧が高いため、噴霧された液化DMEは、減圧されて直ちに蒸発する。これによって、カロテノイドは析出して微粒子になる(言い換えれば、粉末状になる)。噴霧器62の噴霧でDMEが蒸発する際に、蒸発潜熱によって気化室61の内部温度が低下していくので、DMEは蒸発し難くなる。従って、粉末状のカロテノイドの析出が阻害される。このようなことを防止するために、気化したDMEを気化器6の内部に供給することにより、気化室61内の温度を要求される温度に維持することができる。なお、ここでは、気化室61内への気化DMEの供給に代えて、気化室61を包むように該気化室61の外側に乾燥器等を設けて気化室61内部の温度を要求される温度に維持しても良い。
また、気化室61の内部には、該気化室61の温度及び圧力の少なくとも一方を計測する気化器センサ63が設けられている。気化器センサ63は、制御部10と電気的に接続されており、その計測した結果を制御部10に出力する。
分離器7は、気化器6の下流側に設けられている。この分離器7は、サイクロン式分離器であり、遠心力を利用してカロテノイドの微粒子と気化DMEとを効率良く分離する。分離器7にはカロテノイドの微粒子の大半の通過を阻止できるフィルタ式を用いても良いが、サイクロン式の場合は、DMEの気化により流入速度が増加し、そのまま分離可能であるので、送風機の設置を省けるメリットがある。しかし、微粒子の分離精度を更に向上させることを考慮した場合は、送風機を設置しても良い。
また、分離器7の下方には、カロテノイドの微粒子を回収するための回収容器20が配置されている。一方、分離器7で分離したDMEガスは、配管71を介して第2圧縮機8に供給される。
第2圧縮機8は、分離器7の下流側に設けられており、分離されたDMEガスを圧縮して昇温させ、第2冷却器9に供給する。
第2冷却器9は、第2圧縮機8の下流側に設けられており、第2圧縮機8によって圧縮されたDMEガスの少なくとも一部を液化する。この第2冷却器9では、備え付けられたファン91の回転速度を調整することで第2冷却器9内の過加熱を防ぐとともに、DMEガスを液化する。ファン91は、制御部10と電気的に接続され、その回転速度等が制御部10にコントロールされている。
第2冷却器9で冷却した液化DMEは、配管13を介して処理槽5に供給されている。配管13の途中には、弁25が配置されている。また、図1に示すように、第2冷却器9で冷却されないDMEガスは、配管16を介して気化器6の気化室61内に供給されている。配管16の途中には、供給弁24が設けられている。
また、第2冷却器9の内部には、第2冷却器9の温度及び圧力の少なくとも一方を計測する冷却器センサ92が配置されている。冷却器センサ92は、制御部10と電気的に接続されており、その計測結果を制御部10に出力する。
制御部10は、例えば演算を実行するCPU(Central processing unit)と、演算のためのプログラムを記録した二次記憶装置としてのROM(Read only memory)と、演算経過の保存や一時的な制御変数を保存する一時記憶装置としてのRAM(Random access memory)とを組み合わせてなるマイクロコンピュータにより構成されており、各構成部分の動作を制御する。例えば、この制御部10は、気化器センサ63と冷却器センサ92との計測結果に基づき、第2圧縮機8の動作や各弁の開度等を制御する。
具体的には、制御部10は、例えば気化器センサ63の計測結果に基づいて気化室61の温度や圧力を常に監視し、気化室61の圧力が高くなり過ぎた場合若しくは温度が低すぎた場合、排出弁23の開度が小さくなるように調整する。また、気化室61の温度が低すぎる場合、制御部10は、DMEガスを気化室61に供給する配管16に設けられた供給弁24の開度を大きくしても良い。また、気化室61の圧力が高くなり過ぎた場合、制御部10は、第2圧縮機8の運転速度を上げても良い。このように気化室61内の温度や圧力に応じて排出弁23と供給弁24と第2圧縮機8を制御することで、粉末状のカロテノイドを安定的に得られる。
以下、上述の構成を有する抽出装置1の抽出方法を説明する。本実施形態に係る抽出方法は、主に、液化したDMEでカロテノイドを溶解する溶解工程と、DMEの液化時に発生する潜熱でカロテノイドを溶解したDMEを加熱してDMEを気化させるとともにカロテノイドの濃度を高める濃縮工程と、濃縮工程で濃縮したカロテノイドと液化DMEとを排出する排出工程と、排出工程で排出したDMEを気化させる気化工程と、気化工程で気化したMDEとカロテノイドとを分離する分離工程と、分離工程で分離したDMEの少なくとも一部を液化する液化工程と、を含む。以下、これらの工程を詳細に説明する。
[溶解工程]
溶解工程では、処理槽5に柑橘類と液化したDMEとを充填し、柑橘類に含まれるカロテノイドを液化DMEに溶解させる。処理槽5の中には、上述したように、配管12を介して熱交換器3から供給された液化DMEのほか、配管13を介して第2冷却器9から供給された液化DMEも充填されている。そして、カロテノイドの溶解をより効率良く行うため、処理槽5に備え付けられた撹拌機で撹拌することが好ましい。
カロテノイドを溶解した液化DMEは、処理槽5の出口側に設けられたフィルタを通過し、配管14を介して熱交換器3のシェル部31に送られる。配管14を流れる液化DMEは、膨張弁22を通過する際に減圧するので温度と圧力が低下し、二相流となって熱交換器3のシェル部31に供給される。
[濃縮工程]
濃縮工程では、DMEガスは第1圧縮機2の圧縮により高温高圧のガスになって、更に第1冷却器4を経由して熱交換器3の伝熱チューブ部32内に送られる。熱交換器3では、高温高圧のDMEガスは凝縮して液化される。そして、液化したDMEは配管12を介して処理槽5に戻される。
熱交換器3では、DMEの液化時に発生した凝縮潜熱がシェル部31内に充填された液化DMEとカロテノイドとの混合液に伝わるので、液化DMEは凝縮潜熱で蒸発して(すなわち、気化して)、DMEガスとなる。言い換えれば、シェル部31内に送られた液化DMEは、伝熱チューブ部32から凝縮潜熱を受熱し、気化してDMEガスとなる。この気化したDMEガスは、配管11を介して再度第1圧縮機2に送られる。これによって、高圧系内でDMEの相変化サイクルを形成することになる。
一方、液化DMEの蒸発に伴い、液化DMEに溶解したカロテノイドの濃度は高くなる。具体的には、液化DMEに溶解したカロテノイドは、その沸点がDMEよりも高いので、蒸発せずにシェル部31内に残留して徐々に濃縮されていく。
以上のようなDMEの相変化サイクルは定常運転である。このような定常運転が継続されると、熱交換器3のシェル部31内に残留したカロテノイドの濃度が徐々に上昇する。そして、例えばカロテノイドの濃度及び抽出量が目標値に達するときに、排出工程が行われる。
なお、このような定常運転時では、熱交換器3の内部の温度が高温にならないので、シェル部31の内部に残留したカロテノイドには温度の変化が生じない。このため、仮に抽出対象物である固体成分が高温になると分解してしまう物質であっても、熱交換器3での分解が発生しない。
[排出工程]
シェル部31内に残留したカロテノイドは、例えばその濃度が所定の濃度に到達するときに、排出管15を介して熱交換器3から排出される。具体的には、制御部10は、熱交換器3のシェル部31の内部に設けられた濃度センサ33を介してカロテノイドの濃度を常に監視し、シェル部31内に残留したカロテノイドの濃度が所定の濃度に到達したら、第1圧縮機2を停止させ、排出弁23を開放する。これによって、カロテノイドを溶解した液化DME、言い換えればカロテノイド及び液化DMEは、熱交換器3から排出される。
[気化工程]
排出弁23が開放されると、カロテノイドを溶解した液化DMEは排出管15を介して気化器6に流入する。このとき、熱交換器3の内圧が高いので、カロテノイドを溶解した液化DMEは噴霧器62から噴霧されると、減圧されて直ちに蒸発する。これによって、カロテノイドは析出して微粒子になる。
なお、噴霧を継続すると、液化DMEの蒸発潜熱によって気化室61内部の温度が低下し液化DMEが蒸発し難くなるので、上述したように配管16を介して第2冷却器9から気化室61の内部にDMEガスを供給し続ける。供給されるDMEガスの温度は気化室61の室温と略同じであることが好ましい。このようにすることで、気化室61内部の温度の低下を抑制できるので、継続的な噴霧によるカロテノイドの微粒子の析出を実現できる。
[分離工程]
分離工程では、気化したDMEガスとカロテノイドの微粒子は、固気混合流体となってサイクロン式の分離器7に送られ、カロテノイドの微粒子とDMEガスに分離される。分離したカロテノイドの微粒子は、分離器7の下部から排出され、回収容器20に回収される。
[液化工程]
一方、分離したDMEガスは、第2圧縮機8によって昇圧されるとともに、断熱圧縮により温度が上昇する。高温高圧になったDMEガスは、第2冷却器9に供給され、冷却されて一部が液化する。液化したDMEは必要に応じて弁25の開放によって処理槽5に供給される。一方、液化しないDMEガスは、供給弁24の開放によって気化器6の気化室61内部に供給され、蒸発潜熱の供給源として利用される。
以上のような構造を有する抽出装置1では、液化したDMEでカロテノイドを溶解する処理槽5と、DMEの液化時に発生する凝縮潜熱でカロテノイドを溶解した液化DMEを加熱してDMEを気化させるとともにカロテノイドの濃度を高める熱交換器3と、熱交換器3の底部と連通してカロテノイドとDMEとを排出する排出管15とを備えるので、熱交換器3でカロテノイドを濃縮し、排出管15を介して濃縮したカロテノイドを排出することができる。その結果、DMEの相変化を用いて柑橘類からカロテノイドを容易に抽出することができる。
また、気化器6を備えるので、カロテノイドを溶解した液化DMEを気化させることで、粉末状のカロテノイドを容易に得ることができる。更に、分離器7を備えるので、粉末状のカロテノイドと気化DMEを容易に分離することができる。
更に、本実施形態において、カロテノイドの微粒子の析出にヒーターのような加熱器を設けずに、一連の抽出作業において温度が室温を大きく超えることはないので、加熱器の加熱により劣化しやすい抽出対象物を高品質のまま抽出し、微粒化することができる。
なお、本実施形態では、DMEを用いて柑橘類からカロテノイドを抽出する例を説明したが、柑橘類からフラボノイドを抽出するにも適用される。また、本実施形態において用いる物質としてDMEを例示して説明したが、プロパン、ノルマルブタン、イソブタン、ネオペンタン、イソペンタンでも同様に抽出することができる。また、抽出対象物が水溶性の物質である場合、これらを溶解できるジメチルエーテルやエチルメチルエーテルを利用するのが好ましく、或いはこれらのガスの組み合わせでも良い。
更に、上述の第1圧縮機2が潤滑材を必要とする型式であると潤滑材が抽出対象物に混入する恐れがあるので、オイルフリーの圧縮機であることが好ましく、例えば、ダイアフラム型やチューブポンプ型の圧縮機が好ましい。第1圧縮機2に潤滑材を用いるのであれば、無害な食用油もしくはシリコーンオイルを潤滑材として用いることが好ましい。
一方、本実施形態に係る抽出方法では、液化したDMEでカロテノイドを溶解する溶解工程と、DMEの液化時に発生する凝縮潜熱でカロテノイドを溶解した液化DMEを加熱してDMEを気化させるとともにカロテノイドの濃度を高める濃縮工程と、濃縮工程で濃縮したカロテノイドと液化したDMEとを排出する排出工程とを含むので、濃縮工程でカロテノイドを濃縮し、排出工程で濃縮したカロテノイドを排出することができる。その結果、DMEの相変化を用いて柑橘類からカロテノイドを容易に抽出することができる。
また、排出工程で排出したMDEを気化させる気化工程を含むので、カロテノイドを溶解した液化DMEを気化させることで、粉末状のカロテノイドを容易に得ることができる。更に、気化工程で気化したDMEと粉末状のカロテノイドとを分離する分離工程を更に含むので、粉末状のカロテノイドと液化DMEを容易に分離することができる。
[第2実施形態]
図2は第2実施形態に係る抽出装置の構成を示す模式図である。本実施形態に係る抽出装置1Aは、カロテノイドの抽出に用いる物質としてDME、熱の伝達に用いる冷媒としてフロンをそれぞれ利用する点において、上述の第1実施形態と相違するが、その他の構造は第1実施形態と同様である。以下では、第1実施形態との相違点のみを説明する。
すなわち、本実施形態では、DMEの相変化に必要な蒸発潜熱と凝縮潜熱とを、フロンを用いた冷凍サイクルで賄うようになっている。具体的には、抽出装置1Aは、上述の熱交換器3に加えて熱交換器35を更に備えている。熱交換器35は、上述の熱交換器3と同様にシェル部36と伝熱チューブ部37とを有し、配管17を介して熱交換器3と接続されている。配管17の途中には、膨張弁26が取り付けられている。
フロン(冷媒)の流れをより分かり易くするため、図2においてフロンの流れを破線で示す。図2に示すように、熱交換器35の伝熱チューブ部37の一端は配管17を介して熱交換器3の伝熱チューブ部32と接続されており、他端は配管18を介して第1圧縮機2と接続されている。第1圧縮機2は、更に配管19を介して第1冷却器4と熱交換器3に順に接続されている。そして、熱交換器3の伝熱チューブ部32、配管17、熱交換器35の伝熱チューブ部37、配管18、第1圧縮機2、配管19及び第1冷却器4は、フロンを用いた冷凍サイクルの流路を構成する。
また、本実施形態に係る抽出装置1Aは、複数(ここでは、2つ)の処理槽(すなわち、処理槽5a,5b)を備えている。原料交換による時間のロスをなくすために、処理槽5a及び処理槽5bは並列で接続されることが好ましい。処理槽5a,5bの入口側には充填順序を切り換えるための弁27a,27b、出口側には排出順序を切り換えるための弁27c,27dがそれぞれ取り付けられている。このようにすれば、例えば処理槽5aが原料交換で停止するときに、処理槽5bの溶解処理等を継続することができる。
本実施形態に係る抽出装置1Aによれば、第1実施形態と同様な作用効果を得られるほか、DMEガスの圧縮機を使用しないので、既存の冷媒、その冷媒用圧縮機及び安価なDME用ポンプを用いることで、低コストを実現することができる。
なお、本実施形態において、カロテノイドの抽出に用いる物質はDMEである必要はなく、抽出対象物に合わせてプロパン、ノルマルブタン、イソブタン、ネオペンタン、イソペンタン、ジメチルエーテル、エチルメチルエーテルもしくはこれらの組み合わせを選定しても良い。また、熱の伝達に用いる冷媒は、フロンである必要はなく、室温付近で適切な圧力で相変化を起こすガスを選定しても良い。
また、本実施形態では、2つの熱交換器(熱交換器3及び熱交換器35)にともにシェルアンドチューブ型を用いた例を示したが、効率を上げるために、DMEガスの液化に利用する熱交換器35にプレート型を用いても良い。
一方、本実施形態に係る抽出方法は、上述の第1実施形態と同様に溶解工程、濃縮工程、排出工程、気化工程、分離工程、及び液化工程を含むが、上述のようにDMEの相変化に必要な蒸発潜熱と凝縮潜熱とをフロンを用いた冷凍サイクルで賄うため、濃縮工程だけが第1実施形態と相違する。
[濃縮工程]
具体的には、まずフロンガスは第1圧縮機2の圧縮によって高温高圧のガスとなって、第1冷却器4を経由して熱交換器3の伝熱チューブ部32の内部に送られる。熱交換器3では、高温のフロンガスは凝縮して液化される。その際に、フロンの液化時に発生した凝縮潜熱がシェル部31内に充填された液化DMEとカロテノイドとの混合液に伝わるので、液化DMEは凝縮潜熱で蒸発し、DMEガスとなる。
液体となった液化フロンは、配管17を介して熱交換器35に送られる。配管17を流れる液化フロンは、膨張弁26を通過する際に減圧するので温度と圧力が低下し、二相流となって熱交換器35の伝熱チューブ部37に送られる。熱交換器35では、シェル部36に供給されたDMEガスは凝縮して液化される。DMEの液化時に発生した凝縮潜熱が伝熱チューブ部37を介して伝熱チューブ部37を流れる液化フロンに伝わる。そして、低温の液化フロンは、伝熱チューブ部37からDMEの凝縮潜熱を受熱し、蒸発してフロンガスとなる。次いで、気体となったフロンガスは第1圧縮機2に送られて再度圧縮される。これによって、フロンを用いた冷凍サイクルが形成される。
一方、DMEの相変化サイクルでは、まず、熱交換器35のシェル部36から排出された液化DMEが、ポンプ28によって柑橘類が充填された処理槽5a,5bに供給される。処理槽5a,5bでは、柑橘類に含まれたカロテノイドが液化DMEに溶解する。カロテノイドを溶解した液化DMEは、処理槽5a,5bの出口側に設けられたフィルタを通過し、配管14を介して熱交換器3に供給される。
熱交換器3の伝熱チューブ部32には、液化DMEよりもやや高温のフロンが連続的に供給されている。従って、シェル部31内に充填された液化DMEは、フロンの持つ凝縮潜熱によって加熱され、気化してDMEガスとなる。このとき、液化DMEに溶解したカロテノイドは、その沸点がDMEより高いので、蒸発せずにシェル部31内に残留して徐々に濃縮されていく。
一方、気化したDMEガスは熱交換器35のシェル部36内に送られる。熱交換器35の伝熱チューブ部37にはDMEガスよりも低温のフロンが連続的に供給されているので、フロンの蒸発潜熱によってDMEガスが冷却され、液化DMEとなって処理槽5a,5bに供給される。これによって、DMEの相変化サイクルを形成することになる。
なお、本実施形態に係る溶解工程、排出工程、気化工程、分離工程、及び液化工程は、第1実施形態と同様であるので、詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る抽出方法によれば、第1実施形態と同様な作用効果を得られる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
1,1A 抽出装置
2 第1圧縮機
3,35 熱交換器
4 第1冷却器
5,5a,5b 処理槽
6 気化器
7 分離器
8 第2圧縮機
9 第2冷却器
10 制御部
11,12,13,14,16,17,18,19,71 配管
15 排出管(排出部)
20 回収容器
21 流量調整バルブ
22,26 膨張弁
23 排出弁
24 供給弁
31,36 シェル部
32,37 伝熱チューブ部
33 濃度センサ
41,91 ファン
61 気化室
62 噴霧器
63 気化器センサ
92 冷却器センサ

Claims (11)

  1. 物質の相変化を用いて原料から固体成分を抽出する抽出装置であって、
    液化した前記物質で前記固体成分を溶解する処理槽と、
    前記物質の液化時に発生する潜熱で前記固体成分を溶解した前記物質を加熱し、前記物質を気化させるとともに前記固体成分の濃度を高める熱交換器と、
    前記熱交換器の底部と連通し、前記固体成分と液化した前記物質とを排出する排出部と、
    前記排出部の下流側に設けられ、前記排出部によって排出される前記物質を気化させる気化器と、
    を備えることを特徴とする抽出装置。
  2. 前記気化器の内部には、気化した前記物質が供給されている請求項に記載の抽出装置。
  3. 前記気化器の下流側に設けられ、気化した前記物質と前記固体成分とを分離する分離器を更に備える請求項1又は2に記載の抽出装置。
  4. 前記分離器はサイクロン式である請求項に記載の抽出装置。
  5. 前記分離器の下流側に設けられ、気化した前記物質を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機の下流側に設けられ、前記圧縮機によって圧縮された前記物質の少なくとも一部を液化する冷却器と、
    を更に備える請求項又はに記載の抽出装置。
  6. 前記気化器の内部に設けられ、前記気化器の温度及び圧力の少なくとも一方を計測する気化器センサと、
    前記冷却器の内部に設けられ、前記冷却器の温度及び圧力の少なくとも一方を計測する冷却器センサと、
    前記冷却器から気化した前記物質を前記気化器に供給する配管に設けられた供給弁と、 前記気化器センサと前記冷却器センサとの計測結果に基づき、前記圧縮機の動作と前記供給弁の開度とを制御する制御部と、
    を更に備える請求項に記載の抽出装置。
  7. 物質の相変化を用いて原料から固体成分を抽出する抽出方法であって、
    液化した前記物質で前記固体成分を溶解する溶解工程と、
    前記物質の液化時に発生する潜熱で前記固体成分を溶解した前記物質を加熱し、前記物質を気化させるとともに前記固体成分の濃度を高める濃縮工程と、
    前記濃縮工程で濃縮した前記固体成分と液化した前記物質とを排出する排出工程と、
    前記排出工程で排出した前記物質を気化させる気化工程と、
    を含むことを特徴とする抽出方法。
  8. 前記気化工程において、気化した前記物質を供給する請求項に記載の抽出方法。
  9. 前記気化工程で気化した前記物質と前記固体成分とを分離する分離工程を更に含む請求項又はに記載の抽出方法。
  10. 前記分離工程において、サイクロン式分離器を用いる請求項に記載の抽出方法。
  11. 前記分離工程で分離した前記物質の少なくとも一部を液化する液化工程を更に含む請求項又は10に記載の抽出方法。
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