JP2018182729A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザーが容易に所望の位置に可変抵抗を位置させることができるようにすること。【解決手段】音楽再生装置1は、複数の可変抵抗VR1〜VR3を有するロータリースイッチSW1付ポテンショメータ6と、マイクロコンピュータ2と、を備える。マイクロコンピュータ2は、可変抵抗VR3に所定電位を与えた場合の、可変抵抗VR3による分圧値を記憶し、記憶した分圧値に対応する可変抵抗VR1、VR2の位置を報知する。【選択図】図1
Description
本発明は、ロータリースイッチ付ポテンショメータを有する電子機器に関する。
ポータブルヘッドホンアンプのような電子機器において、ツマミとなる部分に、ロータリースイッチ付のポテンショメータが使用されている場合がある。その他、例えば、テレビに接続され、ユーザーの手元に置いて使用される手元スピーカーにも、ロータリースイッチ付のポテンショメータが使用されている。この場合、電子機器の電源のオン/オフと、可変抵抗の分圧による音量等の調整と、がツマミにより同時に実現される。ユーザーは、電源をオフするとき、ロータリースイッチをオフするために、ツマミをいっぱいに回すこととなり、電源をオフする前の調整状態は、必然的に維持されない。このため、ユーザーは、電源をオンするたびに、調整をやり直すことになる。
ツマミの回転による調整を行う場合の調整方法として、例えば、音量等の調整にマイクロコンピュータが介在し、信号量の調整回路をマイクロコンピュータが制御する場合等においては、調整数値化された調整量を表示装置(例えば、LCD、OLED、VFD)に表示する。ユーザーは、それを確認しながら、調整すればよい。しかしながら、上記のような、ポテンショメータが使用される場合、信号量調整回路が、ポテンショメータの可変抵抗における分圧のみで成り立っていれば、マイクロコンピュータは、信号量の調整に介在する必要がなく、表示装置のない製品仕様となる。
また、表示装置のないような製品仕様の場合でも、ツマミの周囲に目盛を付け、ユーザーは、それを目安にツマミを合わせるという場合が考えられる。しかしながら、製品の形状による制約、デザイン性により、ツマミの周囲に目盛のない場合もある。そのような場合、ユーザーの調整方法としては、ツマミの角度をおおよその位置に視覚的に合わせるか、又は、調整による実際の出力を確認しながら合わせることになる。
そのような場合、もしユーザーがいつも所望の調整位置に設定したいと考える場合でも、上記のような操作による調整は、調整するたびに誤差の発生が予想される。また、ポテンショメータの抵抗特性カーブによっては、少しの回転で音量が大きく変わる角度位置もあり、さらに調整の再現性が難しくなる。
なお、特許文献1には、可変抵抗を用いて回転角度を検出し、検出した回転角度を記憶する技術が開示されている。
上述のように、ユーザーは、所望の位置に可変抵抗を位置させることが難しいという問題がある。
本発明の目的は、ユーザーが容易に所望の位置に可変抵抗を位置させることができるようにすることである。
第1の発明の電子機器は、可変抵抗を有するロータリースイッチ付ポテンショメータと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記可変抵抗に所定電位を与えた場合の、前記可変抵抗による分圧値を記憶し、記憶した分圧値に対応する前記可変抵抗の位置を報知することを特徴とする。
本発明では、制御部は、記憶している分圧値に対応する可変抵抗の位置を報知する。これにより、ユーザーは、容易に所望の位置に可変抵抗を位置させることができる。
第2の発明の電子機器は、第1の発明の電子機器において、前記ロータリースイッチ付ポテンショメータは、複数の前記可変抵抗を有し、前記制御部は、前記複数の可変抵抗のいずれかの可変抵抗に所定電位を与えた場合の、前記可変抵抗による分圧値を記憶し、記憶した分圧値に対応する可変抵抗の位置を報知することを特徴とする。
第3の発明の電子機器は、第2の発明の電子機器において、前記ロータリースイッチ付ポテンショメータは、左チャンネル音声信号用の第1可変抵抗と、右チャンネル音声信号用の第2可変抵抗と、第3可変抵抗と、を有するロータリースイッチ付一軸三連ポテンショメータであり、前記制御部は、前記第3可変抵抗に所定電位を与えた場合の、前記第3可変抵抗による分圧値を記憶することを特徴とする。
第4の発明の電子機器は、第2の発明の電子機器において、前記ロータリースイッチ付ポテンショメータは、モノラル音声信号用の第1可変抵抗と、第2可変抵抗と、を有するロータリースイッチ付一軸二連ポテンショメータであり、前記制御部は、前記第2可変抵抗に所定電位を与えた場合の、前記第2可変抵抗による分圧値を記憶することを特徴とする。
第5の発明の電子機器は、第1の発明の電子機器において、前記制御部は、前記可変抵抗による分圧値が、記憶した分圧値となるまで、音声出力をミュートし、前記可変抵抗による分圧値が、記憶した分圧値となると、音声出力のミュートを解除することで、前記可変抵抗の位置を報知することを特徴とする。
本発明では、制御部は、可変抵抗による分圧値が、記憶した分圧値となるまで、音声出力をミュートし、可変抵抗による分圧値が、記憶した分圧値となると、音声出力のミュートを解除することで、可変抵抗の位置を報知する。これにより、ユーザーは、音声が出力されることで、可変抵抗が所望の位置となったことを理解することができる。また、報知用のLED、効果音の発生も不要である。
第6の発明の電子機器は、第2〜第4のいずれかの発明の電子機器において、前記制御部は、前記複数の可変抵抗のいずれかの可変抵抗による分圧値が、記憶した分圧値となるまで、音声出力をミュートし、前記複数の可変抵抗のいずれかの可変抵抗による分圧値が、記憶した分圧値となると、音声出力のミュートを解除することで、前記可変抵抗の位置を報知することを特徴とする。
本発明では、制御部は、複数の可変抵抗のいずれかの可変抵抗による分圧値が、記憶した分圧値となるまで、音声出力をミュートし、複数の可変抵抗のいずれかの可変抵抗による分圧値が、記憶した分圧値となると、音声出力のミュートを解除することで、可変抵抗の位置を報知する。これにより、ユーザーは、音声が出力されることで、可変抵抗が所望の位置となったことを理解することができる。また、報知用のLED、効果音の発生も不要である。
第7の発明の電子機器は、第1の発明の電子機器において、前記制御部は、記憶した分圧値を中心とした所定の範囲を、出力有効範囲に設定し、前記可変抵抗による分圧値が、出力有効範囲に入るまで、音声出力をミュートし、前記可変抵抗による分圧値が、出力有効範囲に入ると、音声出力のミュートを解除することで、前記可変抵抗の位置を報知することを特徴とする。
第8の発明の電子機器は、第2〜第4のいずれかの発明の電子機器において、前記制御部は、記憶した分圧値を中心とした所定の範囲を、出力有効範囲に設定し、前記複数の可変抵抗のいずれかの可変抵抗による分圧値が、出力有効範囲に入るまで、音声出力をミュートし、前記複数の可変抵抗のいずれかの可変抵抗による分圧値が、出力有効範囲に入ると、音声出力のミュートを解除することで、前記可変抵抗の位置を報知することを特徴とする。
第9の発明の電子機器は、第5〜第8のいずれかの発明の電子機器において、デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換するD/Aコンバータをさらに備え、前記制御部は、前記D/Aコンバータにより、音声出力のミュート、及び、ミュートの解除を行うことを特徴とする。
第10の発明の電子機器は、第1、第5、第7のいずれかの発明の電子機器において、スイッチをさらに備え、前記制御部は、前記スイッチの操作を受け付けた場合、前記可変抵抗に所定電位を与えた場合の、前記可変抵抗による分圧値を記憶することを特徴とする。
本発明では、制御部は、スイッチの操作を受け付けた場合、可変抵抗に所定電位を与えた場合の、可変抵抗による分圧値を記憶する。これにより、ユーザーは、スイッチを操作することで、可変抵抗の所望の位置を設定することができる。
第11の発明の電子機器は、第2〜第4、第6、第8、第9のいずれかの発明の電子機器において、スイッチをさらに備え、前記制御部は、前記スイッチの操作を受け付けた場合、前記複数の可変抵抗のいずれかの可変抵抗に所定電位を与えた場合の、前記可変抵抗による分圧値を記憶することを特徴とする。
本発明では、制御部は、スイッチの操作を受け付けた場合、複数の可変抵抗のいずれかの可変抵抗に所定電位を与えた場合の、可変抵抗による分圧値を記憶する。これにより、ユーザーは、スイッチを操作することで、可変抵抗の所望の位置を設定することができる。
第12の発明の電子機器は、第1、第5、第7のいずれかの発明の電子機器において、前記制御部は、前記可変抵抗に所定電位を与え、前記可変抵抗による分圧値が変動していない場合の、前記可変抵抗による分圧値を記憶することを特徴とする。
本発明では、制御部は、可変抵抗に所定電位を与え、可変抵抗による分圧値が変動していない場合の、可変抵抗による分圧値を記憶する。これにより、ユーザーは、可変抵抗を所望の位置に操作することで、可変抵抗の所望の位置を設定することができる。
第13の発明の電子機器は、第2〜第4、第6、第8、第9のいずれかの発明の電子機器において、前記制御部は、前記複数の可変抵抗のいずれかの可変抵抗に所定電位を与え、前記可変抵抗による分圧値が変動していない場合の、前記可変抵抗による分圧値を記憶することを特徴とする。
本発明では、制御部は、複数の可変抵抗のいずれかの可変抵抗に所定電位を与え、可変抵抗による分圧値が変動していない場合の、可変抵抗による分圧値を記憶する。これにより、ユーザーは、可変抵抗を所望の位置に操作することで、可変抵抗の所望の位置を設定することができる。
第14の発明の電子機器は、第1又は第2の発明の電子機器において、前記制御部は、表示により、記憶した分圧値に対応する前記可変抵抗の位置を報知することを特徴とする。
第15の発明の電子機器は、第1又は第2の発明の電子機器において、前記制御部は、音により、記憶した分圧値に対応する前記可変抵抗の位置を報知することを特徴とする。
本発明によれば、ユーザーは、容易に所望の位置に可変抵抗を位置させることができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、第1実施形態に係る音楽再生装置の構成を示すブロック図である。音楽再生装置1(電子機器)は、音声信号に基づいて、音楽を再生する。音楽再生装置1は、マイクロコンピュータ2と、D/Aコンバータ(以下、「DAC」という。)3と、増幅器4、5と、ロータリースイッチ付一軸三連ポテンショメータ(以下、単に「ポテンショメータ」という。)6と、スイッチSW2と、を備える。なお、増幅器4、5は、必須の構成ではない。
マイクロコンピュータ2(制御部)は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力インターフェース等のハードウェアから構成されている。マイクロコンピュータ2は、音楽再生装置1を構成する各部を制御する。DAC3は、Lチャンネル、Rチャンネルのデジタル音声信号をアナログ音声信号にD/A変換する。DAC3によりD/A変換されたアナログ音声信号は、増幅器4、5に出力される。増幅器4は、Lチャンネルのアナログ音声信号を増幅する。増幅器4により増幅されたLチャンネルのアナログ音声信号は、ポテンショメータ6の可変抵抗VR1に出力される。増幅器5は、Rチャンネルのアナログ音声信号を増幅する。増幅器5により増幅されたRチャンネルのアナログ音声信号は、ポテンショメータ6の可変抵抗VR2に出力される。
ポテンショメータ6は、可変抵抗VR1〜VR3、ロータリースイッチSW1を有する。可変抵抗VR1〜VR3は、ユーザー操作により、抵抗値が変化する。可変抵抗VR1(第1可変抵抗)は、L(左)チャンネルのアナログ音声信号用である。可変抵抗VR1の一端は、増幅器4に接続されている。可変抵抗VR1の他端は、グラウンドGNDに接続されている。可変抵抗VR1は、Lチャンネルのアナログ音声信号を分圧する。可変抵抗VR1により分圧されたLチャンネルのアナログ音声信号は、Lチャンネル出力端子に出力される。
可変抵抗VR2(第2可変抵抗)は、R(右)チャンネルのアナログ音声信号用である。可変抵抗VR2の一端は、増幅器5に接続されている。可変抵抗VR2の他端は、グラウンドGNDに接続されている。可変抵抗VR2は、Rチャンネルのアナログ音声信号を分圧する。可変抵抗VR2により分圧されたRチャンネルのアナログ音声信号は、Rチャンネル出力端子に出力される。
可変抵抗VR3(第3可変抵抗)は、可変抵抗VR1、VR2の位置を記憶するための可変抵抗である。可変抵抗VR3の一端は、所定電位の電圧を供給する電源VCCに接続されている。可変抵抗VR3の他端は、グラウンドGNDに接続されている。可変抵抗VR3は、電源VCCからの電圧を分圧する。可変抵抗VR3による分圧値は、マイクロコンピュータ2のA/DポートADC1に出力される。ロータリースイッチSW1の一端は、マイクロコンピュータ2の入力ポートIN1に接続されている。ロータリースイッチSW1の他端は、グラウンドGNDに接続されている。
スイッチSW2は、可変抵抗VR1、VR2の位置を記憶するためのスイッチである。スイッチSW2の一端は、マイクロコンピュータ2の入力ポートIN2に接続されている。スイッチSW2の他端は、グラウンドGNDに接続されている。なお、スイッチSW2は、タクトスイッチ、スライドスイッチ、トグルスイッチ等であればよい。なお、ロータリースイッチSW1、スイッチSW2において、ロー/ハイの極性が特定できればよいため、ロータリースイッチSW1、スイッチSW2の他端は、必ずしもグランドGNDに接続される必要はない。
マイクロコンピュータ2は、スイッチSW2のオン操作を受け付けると、可変抵抗VR1、VR2の位置を記憶するため、A/DポートADC1のA/D値を読み取り、読み取ったA/D値を記憶する。従って、ユーザーは、スイッチSW2をオンとすることで、所望の音量を音楽再生装置1に設定することができる。マイクロコンピュータ2は、A/D値を中心とした所定の範囲を出力有効範囲とする。マイクロコンピュータ2は、スイッチSW1がオフとなり、電源がオフとなった後、スイッチSW1がオンとなり、電源がオンとなった後、DAC4により、音声出力をミュートする。そして、マイクロコンピュータ2は、ユーザーがポテンショメータ6を操作して、出力有効範囲に可変抵抗VR3の分圧値が達すると、DAC3による音声出力のミュートを解除する。
以上説明したように、本実施形態では、マイクロコンピュータ2は、記憶している分圧値に対応する可変抵抗VR1、VR2の位置を報知する。これにより、ユーザーは、容易に所望の位置に可変抵抗VR1、VR2を位置させることができる。
また、本実施形態では、マイクロコンピュータ2は、可変抵抗VR3による分圧値が、記憶した分圧値となるまで、音声出力をミュートし、可変抵抗VR3による分圧値が、記憶した分圧値となると、音声出力のミュートを解除することで、可変抵抗VR1、VR2の位置を報知する。これにより、ユーザーは、音声が出力されることで、可変抵抗VR1、VR2が所望の位置となったことを理解することができる。また、報知用のLED、効果音の発生も不要である。
また、本実施形態では、マイクロコンピュータ2は、スイッチSW2の操作を受け付けた場合、可変抵抗VR3に所定電位を与えた場合の、可変抵抗VR3による分圧値を記憶する。これにより、ユーザーは、スイッチSW2を操作することで、可変抵抗VR1、VR2の所望の位置を設定することができる。
図2は、第2実施形態に係る音楽再生装置の構成を示すブロック図である。図2に示すように、音楽再生装置1(電子機器)は、マイクロコンピュータ12と、DSP(Digital Signal Processor)13と、ロータリースイッチ付一軸一連ポテンショメータ(以下、単に「ポテンショメータ」という。)14と、スイッチSW4と、を備える。
マイクロコンピュータ12(制御部)は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等のハードウェアから構成されている。マイクロコンピュータ12は、音楽再生装置1を構成する各部を制御する。DSP13は、デジタル音声信号にイコライジング等の信号処理を行う。また、DSP13は、音声信号の音量を調整する。なお、本実施形態では、DSP13が、音声信号の音量を調整するようになっているが、D/Aコンバータ(DAC)、増幅回路が音量調整するようになっていてもよい。
ポテンショメータ14は、可変抵抗VR4、ロータリースイッチSW3を有する。可変抵抗VR4は、ユーザー操作により、抵抗値が変化する。可変抵抗VR4の一端は、所定電位の電圧を供給する電源VCCに接続されている。可変抵抗VR4の他端は、グラウンドGNDに接続されている。可変抵抗VR4は、電源VCCからの電圧を分圧する。可変抵抗VR4による分圧値は、マイクロコンピュータ12のA/DポートADC1に出力される。ロータリースイッチSW3の一端は、マイクロコンピュータ12の入力ポートIN1に接続されている。ロータリースイッチSW3の他端は、グラウンドGNDに接続されている。
詳細は後述するが、音量調整モードとして、通常モードとメモリーモードとが存在する。通常モードでは、マイクロコンピュータ12は、A/DポートADC1のA/D変換値を読み取る。ここで、マイクロコンピュータ12は、A/D変換値に従った出力音量設定テーブルを記憶しており、出力音量設定テーブルに基づいて、A/D変換値に対応する音量をDSP13に設定する。DSP13は、マイクロコンピュータ12により設定された音量に基づいて、音量を調整する。なお、初期設定は、通常モードであり、ユーザーは、ツマミを介して、ポテンショメータ14を操作することで、音量を調整する。
スイッチSW4は、音量調整モード(通常モード/メモリーモード)を切り替えるためのスイッチである。スイッチSW4がオフの状態では、通常モードである。また、スイッチSW4がオンになると、メモリーモードとなる。メモリーモードは、スイッチSW4がオンとなったときの可変抵抗VR4の位置(A/DポートADC1のA/D変換値)を記憶し、記憶した位置(A/D変換値)をユーザーに報知するモードである。言い換えれば、スイッチSW4は、可変抵抗VR4の位置を記憶するためのスイッチである。スイッチSW4の一端は、マイクロコンピュータ12の入力ポートIN2に接続されている。スイッチSW4の他端は、グラウンドGNDに接続されている。なお、スイッチSW4は、タクトスイッチ、スライドスイッチ、トグルスイッチ等であればよい。なお、ロータリースイッチSW3、スイッチSW4において、ロー/ハイの極性が特定できればよいため、ロータリースイッチSW3、スイッチSW4の他端は、必ずしもグランドGNDに接続される必要はない。
マイクロコンピュータ12は、スイッチSW4のオン操作を受け付けると、可変抵抗VR4の位置を記憶するため、A/DポートADC1のA/D変換値を読み取り、読み取ったA/D変換値を記憶する。従って、ユーザーは、スイッチSW4をオンとすることで、所望の音量を音楽再生装置1に設定することができる。マイクロコンピュータ12は、A/D値を中心とした所定の範囲を出力有効範囲とする。マイクロコンピュータ12は、スイッチSW3がオフとなり、電源がオフとなった後、スイッチSW3がオンとなり、電源がオンとなった後、DSP13により、音声出力をミュートする。そして、マイクロコンピュータ2は、ユーザーがポテンショメータ6を操作して、出力有効範囲に可変抵抗VR4の分圧値が達すると、DSP13による音声出力のミュートを解除する。なお、D/Aコンバータ(DAC)、増幅回路が音量調整する場合、音声出力のミュートは、DAC、増幅回路により行われる。
以上説明したように、本実施形態では、マイクロコンピュータ12は、記憶している分圧値に対応する可変抵抗VR4の位置を報知する。これにより、ユーザーは、容易に所望の位置に可変抵抗VR4を位置させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明を適用可能な形態は、上述の実施形態には限られるものではなく、以下に例示するように、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることが可能である。
上述の第1実施形態においては、マイクロコンピュータ2は、音声出力のミュート、及び、ミュートの解除により、所望の音量(可変抵抗VR1、VR2の位置)を報知するようになっている。これに限らず、マイクロコンピュータ2は、LED(表示)により、所望の音量(可変抵抗VR1、VR2の位置)を報知するようになっていてもよい。マイクロコンピュータ2は、音により、所望の音量(可変抵抗VR1、VR2の位置)を報知するようになっていてもよい。
ここで、電源がオンした後、ユーザーがポテンショメータ6を操作した時の、実際のA/D値をX、ターゲットの(記憶している)A/D値をT、任意に設定した誤差a、b(a>b)とする。A/D値が、(1)ターゲット値から遠い場合(X<T−a、T−a<X)、(2)ターゲット値に近づいた場合(T−a<X<T−b、T+b<X<T+a)、(3)ターゲット値に入った場合(T−b<X<T+b)とする。
LEDの表示により、所望の音量(ターゲット値)を報知する場合、言い換えれば、所望の音量に誘導する場合、色を変えたり、同じ色であれば、点滅速度を変えたりすること等により、(1)、(2)、(3)の状態を示すことで誘導する。例えば、(1)オレンジLED点灯、(2)緑LED点灯、(3)青LED点灯などである。効果音の再生により、所望の音量(ターゲット値)を報知する場合、言い換えれば、所望の音量に誘導する場合、(1)、(2)、(3)で音のパターンを変えることで誘導する。例えば、(1)ピッピッ・・・、(2)ピピピピ・・・、(3)ピーーー等である。これにより、ユーザーは、何も見ずに手探りで音量調整再現が可能になる。なお、効果音のデータとそれを記憶する素子とが必要である。
上述の第1実施形態においては、マイクロコンピュータ2が可変抵抗VR1、VR2の位置を記憶するためのスイッチSW2が設けられている。これに限らず、スイッチSW2は、設けられていなくてもよい。マイクロコンピュータ2は、可変抵抗VR3の分圧値が変動していれば、ポテンショメータ6が操作されていると判断することができる。また、可変抵抗VR3の分圧値が変動していなければ、ポテンショメータ6が操作されていないと判断することができる。マイクロコンピュータ2は、変動していない可変抵抗VR3の分圧値を記憶するようになっていてもよい。これにより、ユーザーは、可変抵抗VR1、VR2を所望の位置に操作することで、可変抵抗VR1、VR2の所望の位置を設定することができる。
上述の第1実施形態においては、ポテンショメータ6は、ロータリースイッチ付一軸三連ポテンショメータである。これに限らず、例えば、モノラル音声信号の場合、ポテンショメータ6は、ロータリースイッチ付一軸二連ポテンショメータであってもよい。この場合、一方の可変抵抗がモノラル音声信号用であり、他方の可変抵抗が、一方の可変抵抗の位置を記憶するための可変抵抗となる。
上述の第2実施形態においては、マイクロコンピュータ12は、音声出力のミュート、及び、ミュートの解除により、所望の音量(可変抵抗VR4の位置)を報知するようになっている。これに限らず、マイクロコンピュータ12は、LED(表示)により、所望の音量(可変抵抗VR4の位置)を報知するようになっていてもよい。マイクロコンピュータ12は、音により、所望の音量(可変抵抗VR4の位置)を報知するようになっていてもよい。
ここで、電源がオンした後、ユーザーがポテンショメータ14を操作した時の、実際のA/D値をX、ターゲットの(記憶している)A/D値をT、任意に設定した誤差a、b(a>b)とする。A/D値が、(1)ターゲット値から遠い場合(X<T−a、T−a<X)、(2)ターゲット値に近づいた場合(T−a<X<T−b、T+b<X<T+a)、(3)ターゲット値に入った場合(T−b<X<T+b)とする。
LEDの表示により、所望の音量(ターゲット値)を報知する場合、言い換えれば、所望の音量に誘導する場合、色を変えたり、同じ色であれば、点滅速度を変えたりすること等により、(1)、(2)、(3)の状態を示すことで誘導する。例えば、(1)オレンジLED点灯、(2)緑LED点灯、(3)青LED点灯などである。効果音の再生により、所望の音量(ターゲット値)を報知する場合、言い換えれば、所望の音量に誘導する場合、(1)、(2)、(3)で音のパターンを変えることで誘導する。例えば、(1)ピッピッ・・・、(2)ピピピピ・・・、(3)ピーーー等である。これにより、ユーザーは、何も見ずに手探りで音量調整再現が可能になる。なお、効果音のデータとそれを記憶する素子とが必要である。
上述の第2実施形態においては、マイクロコンピュータ12が可変抵抗VR4の位置を記憶するためのスイッチSW4が設けられている。これに限らず、スイッチSW4は、設けられていなくてもよい。マイクロコンピュータ2は、可変抵抗VR4の分圧値が変動していれば、ポテンショメータ14が操作されていると判断することができる。また、可変抵抗VR4の分圧値が変動していなければ、ポテンショメータ14が操作されていないと判断することができる。マイクロコンピュータ12は、変動していない可変抵抗VR4の分圧値を記憶するようになっていてもよい。これにより、ユーザーは、可変抵抗VR4を所望の位置に操作することで、可変抵抗VR4の所望の位置を設定することができる。
本発明は、ロータリースイッチ付ポテンショメータを有する電子機器に好適に採用され得る。
1、11 音楽再生装置(電子機器)
2、12 マイクロコンピュータ(制御部)
3 DAC(D/Aコンバータ)
4、5 増幅器
6 ポテンショメータ
13 DSP
SW2 スイッチ
SW4 スイッチ
2、12 マイクロコンピュータ(制御部)
3 DAC(D/Aコンバータ)
4、5 増幅器
6 ポテンショメータ
13 DSP
SW2 スイッチ
SW4 スイッチ
Claims (15)
- 可変抵抗を有するロータリースイッチ付ポテンショメータと、
制御部と、を備え、
前記制御部は、前記可変抵抗に所定電位を与えた場合の、前記可変抵抗による分圧値を記憶し、記憶した分圧値に対応する前記可変抵抗の位置を報知することを特徴とする電子機器。 - 前記ロータリースイッチ付ポテンショメータは、複数の前記可変抵抗を有し、
前記制御部は、前記複数の可変抵抗のいずれかの可変抵抗に所定電位を与えた場合の、前記可変抵抗による分圧値を記憶し、記憶した分圧値に対応する可変抵抗の位置を報知することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記ロータリースイッチ付ポテンショメータは、
左チャンネル音声信号用の第1可変抵抗と、
右チャンネル音声信号用の第2可変抵抗と、
第3可変抵抗と、を有するロータリースイッチ付一軸三連ポテンショメータであり、
前記制御部は、前記第3可変抵抗に所定電位を与えた場合の、前記第3可変抵抗による分圧値を記憶することを特徴とする請求項2に記載の電子機器。 - 前記ロータリースイッチ付ポテンショメータは、
モノラル音声信号用の第1可変抵抗と、
第2可変抵抗と、を有するロータリースイッチ付一軸二連ポテンショメータであり、
前記制御部は、前記第2可変抵抗に所定電位を与えた場合の、前記第2可変抵抗による分圧値を記憶することを特徴とする請求項2に記載の電子機器。 - 前記制御部は、前記可変抵抗による分圧値が、記憶した分圧値となるまで、音声出力をミュートし、前記可変抵抗による分圧値が、記憶した分圧値となると、音声出力のミュートを解除することで、前記可変抵抗の位置を報知することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記制御部は、前記複数の可変抵抗のいずれかの可変抵抗による分圧値が、記憶した分圧値となるまで、音声出力をミュートし、前記複数の可変抵抗のいずれかの可変抵抗による分圧値が、記憶した分圧値となると、音声出力のミュートを解除することで、前記可変抵抗の位置を報知することを特徴とする請求2項〜4のいずれか1項に記載の電子機器。
- 前記制御部は、記憶した分圧値を中心とした所定の範囲を、出力有効範囲に設定し、前記可変抵抗による分圧値が、出力有効範囲に入るまで、音声出力をミュートし、前記可変抵抗による分圧値が、出力有効範囲に入ると、音声出力のミュートを解除することで、前記可変抵抗の位置を報知することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記制御部は、記憶した分圧値を中心とした所定の範囲を、出力有効範囲に設定し、前記複数の可変抵抗のいずれかの可変抵抗による分圧値が、出力有効範囲に入るまで、音声出力をミュートし、前記複数の可変抵抗のいずれかの可変抵抗による分圧値が、出力有効範囲に入ると、音声出力のミュートを解除することで、前記可変抵抗の位置を報知することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の電子機器。
- デジタル音声信号をアナログ音声信号に変換するD/Aコンバータをさらに備え、
前記制御部は、前記D/Aコンバータにより、音声出力のミュート、及び、ミュートの解除を行うことを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の電子機器。 - スイッチをさらに備え、
前記制御部は、前記スイッチの操作を受け付けた場合、前記可変抵抗に所定電位を与えた場合の、前記可変抵抗による分圧値を記憶することを特徴とする請求項1、5、7のいずれか1項に記載の電子機器。 - スイッチをさらに備え、
前記制御部は、前記スイッチの操作を受け付けた場合、前記複数の可変抵抗のいずれかの可変抵抗に所定電位を与えた場合の、前記可変抵抗による分圧値を記憶することを特徴とする請求項2〜4、6、8、9のいずれか1項に記載の電子機器。 - 前記制御部は、前記可変抵抗に所定電位を与え、前記可変抵抗による分圧値が変動していない場合の、前記可変抵抗による分圧値を記憶することを特徴とする請求項1、5、7のいずれか1項に記載の電子機器。
- 前記制御部は、前記複数の可変抵抗のいずれかの可変抵抗に所定電位を与え、前記可変抵抗による分圧値が変動していない場合の、前記可変抵抗による分圧値を記憶することを特徴とする請求項2〜4、6、8、9のいずれか1項に記載の電子機器。
- 前記制御部は、表示により、記憶した分圧値に対応する前記可変抵抗の位置を報知することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
- 前記制御部は、音により、記憶した分圧値に対応する前記可変抵抗の位置を報知することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
Applications Claiming Priority (2)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2020066988A1 (ja) | 2018-09-27 | 2020-04-02 | 富士フイルム株式会社 | 放射線検出器、放射線画像撮影装置、及び製造方法 |
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2018
- 2018-02-13 JP JP2018022972A patent/JP2018182729A/ja active Pending
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