JP2018181984A - 基板処理方法および基板処理装置 - Google Patents

基板処理方法および基板処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018181984A
JP2018181984A JP2017077090A JP2017077090A JP2018181984A JP 2018181984 A JP2018181984 A JP 2018181984A JP 2017077090 A JP2017077090 A JP 2017077090A JP 2017077090 A JP2017077090 A JP 2017077090A JP 2018181984 A JP2018181984 A JP 2018181984A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal film
unit
substrate processing
wafer
etching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017077090A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6861566B2 (ja
Inventor
賢治 関口
Kenji Sekiguchi
賢治 関口
勇志 片桐
Yuji Katagiri
勇志 片桐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2017077090A priority Critical patent/JP6861566B2/ja
Publication of JP2018181984A publication Critical patent/JP2018181984A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6861566B2 publication Critical patent/JP6861566B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Weting (AREA)

Abstract

【課題】エッチング後の金属膜の表面の荒れを抑制すること。【解決手段】実施形態に係る基板処理方法は、保持工程と、エッチング工程とを含む。保持工程は、金属膜が形成された基板を保持する。エッチング工程は、保持工程において保持した基板に対し、金属膜を構成する金属に配位可能なキレート剤を含有するpH7以上のエッチング液を供給することによって金属膜の一部を除去する。【選択図】図1

Description

開示の実施形態は、基板処理方法および基板処理装置に関する。
従来、半導体の製造工程において、半導体ウェハ等の基板に形成された金属膜に酸化力のある酸性の薬液を供給することにより、金属膜の表面を酸化させて除去するエッチング方法が知られている(特許文献1参照)。
特許第3907151号明細書
しかしながら、金属膜の表面を酸化させて除去する方法では、エッチング後の金属膜の表面が荒れるおそれがある。金属膜の表面の荒れは、電気的特性の悪化等の原因となるおそれがあるため、極力抑えることが望ましい。
実施形態の一態様は、エッチング後の金属膜の表面の荒れを抑制することができる基板処理方法および基板処理装置を提供することを目的とする。
実施形態の一態様に係る基板処理方法は、保持工程と、エッチング工程とを含む。保持工程は、金属膜が形成された基板を保持する。エッチング工程は、保持工程において保持した基板に対し、金属膜を構成する金属に配位可能なキレート剤を含有するpH7以上のエッチング液を供給することによって金属膜の一部を除去する。
実施形態の一態様によれば、エッチング後の金属膜の表面の荒れを抑制することができる。
図1は、実施形態に係る基板処理方法の説明図である。 図2は、実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。 図3は、除去ユニットの概略構成を示す図である。 図4は、エッチングユニットの概略構成を示す図である。 図5は、基板処理システムが実行する基板処理の手順を示すフローチャートである。 図6は、変形例に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本願の開示する基板処理方法および基板処理装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
<1.基板処理方法>
まず、実施形態に係る基板処理方法について図1を参照して説明する。図1は、実施形態に係る基板処理方法の説明図である。
図1に示すように、実施形態に係る基板処理方法は、半導体ウェハ等の基板(以下、ウェハW)に形成された金属膜101の一部を除去することにより、金属膜101の厚さを薄くする方法である。なお、金属膜101は、層間絶縁膜102に形成された配線溝の内部に設けられる。層間絶縁膜102は、たとえばLow−k膜であり、ウェハWの表面に形成される。
従来、金属膜101の除去は、塩酸やフッ酸などの酸性のエッチング液を金属膜101に供給することによって金属膜101の表面に対象金属の酸化物101a(酸化膜)を形成し、この酸化物101aを除去することにより行われていた(図1のS01の上図参照)。
しかしながら、従来のエッチング方法では、エッチング後の金属膜101の表面が荒れてしまうおそれがあった(図1のS01の下図参照)。これは、金属膜101と層間絶縁膜102との隙間101bあるいは金属膜101を構成する金属(対象金属)のグレイン同士の隙間(図示せず)にエッチング液が入り込んでこれらの隙間を拡大させることにより、金属膜101の表面に凹凸が形成されて荒れた状態となる(上記隙間の部分がより深くエッチングされる)ためと考えられる。金属膜101の表面の荒れは、電気的特性の悪化等の原因となるおそれがあるため、金属膜101の表面の荒れは極力抑えることが望ましい。
そこで、実施形態に係る基板処理方法では、図1のS02の上図に示すように、酸性のエッチング液に代えて、特定のキレート剤を含むpH7以上のエッチング液(以下、本エッチング液と記載する場合がある)を金属膜101に対して供給することとした。
「特定のキレート剤」とは、対象金属に配位可能なキレート剤のことである。たとえば、対象金属がコバルトである場合には六座配位子のキレート剤(たとえばEDTA:エチレンジアミン四酢酸)などが相当し、対象金属が銅である場合には四座配位子のキレート剤などが相当する。
金属膜101に本エッチング液が供給されることにより、まず、金属膜101の表面に対象金属の水酸化物101cが形成される。つづいて、水酸化物101cに含有される対象金属が本エッチング液に含有されるキレート剤と反応してキレート錯体が形成される。そして、キレート錯体が本エッチング液に溶解することによって金属膜101が除去される。
キレート剤を含有する本エッチング液は、従来の酸性のエッチング液と比較して分子量が大きいため、金属膜101と層間絶縁膜102との隙間101b等に入り込み難い。このため、酸性のエッチング液を用いる場合と比較して、隙間101b等が拡大し難く、金属膜101の表面に凹凸が形成され難い。したがって、実施形態に係る基板処理方法によれば、エッチング後の金属膜101の表面の荒れを抑制することができる。言い換えれば、金属膜101の表面を平坦に保ったまま金属膜101の厚さを薄くすることができる(図1のS02の下図参照)。
<2.基板処理システムの構成>
次に、上述した基板処理方法を実行する基板処理システムの構成について図2を参照して説明する。図2は、実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。以下では、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。
図2に示すように、基板処理システム1は、搬入出ステーション2と、処理ステーション3とを備える。搬入出ステーション2と処理ステーション3とは隣接して設けられる。
搬入出ステーション2は、キャリア載置部11と、搬送部12とを備える。キャリア載置部11には、複数枚のウェハWを水平状態で収容する複数のキャリアCが載置される。
上述したように、ウェハWの表面には層間絶縁膜102が形成されており、層間絶縁膜102の表面に形成された配線溝には金属膜101が形成されている。
搬送部12は、キャリア載置部11に隣接して設けられ、内部に基板搬送装置13と、受渡部14とを備える。基板搬送装置13は、ウェハWを保持するウェハ保持機構を備える。また、基板搬送装置13は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウェハ保持機構を用いてキャリアCと受渡部14との間でウェハWの搬送を行う。
処理ステーション3は、搬送部12に隣接して設けられる。処理ステーション3は、搬送部15と、複数のロードロック室5と、複数の除去ユニット6と、複数のエッチングユニット16とを備える。複数のロードロック室5、複数の除去ユニット6および複数のエッチングユニット16は、搬送部15の両側に並べて設けられる。また、ロードロック室5および除去ユニット6は、隣接して配置される。なお、ロードロック室5および除去ユニット6の個数は、図2に示す例に限定されない。
搬送部15は、内部に基板搬送装置17を備える。基板搬送装置17は、ウェハWを保持するウェハ保持機構を備える。また、基板搬送装置17は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、ウェハ保持機構を用いて受渡部14とエッチングユニット16との間でウェハWの搬送を行う。
エッチングユニット16は、基板搬送装置17によって搬送されるウェハWに対して所定の基板処理を行う。
また、基板処理システム1は、制御装置4を備える。制御装置4は、制御部18と記憶部19とを備える。
制御部18は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力ポートなどを有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。制御部18は、CPUがROMに記憶されたプログラムを、RAMを作業領域として使用して実行することによって基板処理システム1の動作を制御する。
なお、上記プログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記録媒体に記録されていたものであって、その記録媒体から制御装置4の記憶部19にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記録媒体としては、例えばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
記憶部19は、たとえば、RAM、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
<3.ロードロック室の構成>
ロードロック室5は、所定の真空度まで真空引き可能に構成される。ロードロック室5は、ゲートバルブ55を介して搬送部15と連結され、ゲートバルブ56を介して除去ユニット6と連結される。
ロードロック室5の内部には、ウェハWを搬送するウェハ搬送機構57が設けられる。ウェハ搬送機構57は、たとえば多関節軸を有するアーム構造を備えるとともに、ウェハWを略水平に保持する保持部を有している。ウェハ搬送機構57は、保持部に保持したウェハWの除去ユニット6への搬入出を行う。
また、ロードロック室5には、吸引管を介して図示しない真空ポンプが接続される。これにより、ロードロック室5は、たとえばゲートバルブ55,56が閉鎖され、真空ポンプが作動すると、室内が減圧されて減圧雰囲気となる。一方、ロードロック室5は、たとえばゲートバルブ55が開放されると、室内が大気雰囲気下にある搬送部15と連通することから、室内の雰囲気は大気雰囲気となる。このように、ロードロック室5は、室内の雰囲気を大気雰囲気と減圧雰囲気との間で切り替え可能に構成される。
<4.除去ユニットの構成>
次いで、除去ユニット6の構成について図3を参照して説明する。図3は、除去ユニット6の概略構成を示す図である。
図3に示すように、除去ユニット6は、チャンバ60と、載置台61と、ガス供給機構62と、排気機構63とを備える。チャンバ60は、密閉構造とされ、その内部には、ウェハWを収納する処理室(処理空間)64が形成される。
また、チャンバ60の側壁には、ウェハWを処理室64内へ搬入出させるための搬入出口65が開口される。そして、搬入出口65には、搬入出口65を開閉するゲートバルブ56が設けられる。ゲートバルブ56は、上述したようにロードロック室5との間に設けられる。
載置台61は、処理室64の適宜位置に設けられる。載置台61には、表面に酸化膜が形成されたウェハWが略水平の状態で載置されて保持される。載置台61は、たとえば平面視において略円形状に形成され、チャンバ60の底部に固定される。また、載置台61の内部の適宜位置には、載置台61の温度を調節する温度調節器67が設けられる。
温度調節器67は、たとえば水などの液体が循環させられる管路を有し、かかる管路内を流れる液体と熱交換が行われることにより、載置台61の上面の温度が調節される。これにより、載置台61と載置台61上のウェハWとの間で熱交換が行われ、ウェハWの温度が調節される。なお、温度調節器67は、上述した構成に限定されるものではなく、たとえば電気ヒータなどであってもよい。
ガス供給機構62は、シャワーヘッド71と、ガス供給路72とを備える。シャワーヘッド71は、チャンバ60の天井部に設けられる。また、シャワーヘッド71は、処理ガスを吐出させる複数の吐出口(図示せず)を有する。なお、シャワーヘッド71が設けられる位置は、上記したチャンバ60の天井部に限定されるものではなく、処理ガスをウェハWの表面に供給できれば、チャンバ60の側面部など別の場所であってもよい。
ガス供給路72の一端は、シャワーヘッド71に接続される。また、ガス供給路72の他端は、処理ガスの一種である水素ガスの供給源73に接続される。また、ガス供給路72の中途部には、ガス供給路72の開閉動作および水素ガスの供給流量の調節が可能な流量調整弁74が介挿される。したがって、流量調整弁74が開弁されると、処理室64には、シャワーヘッド71を介して水素ガスが拡散されるようにして吐出される。
排気機構63は、たとえば、チャンバ60の底部に設けられた開口77に接続される排気路78を備える。排気路78の途中には、開閉弁79が介挿され、開閉弁79の下流側には、強制排気を行うための排気ポンプ80が介挿される。
なお、除去ユニット6のゲートバルブ56、温度調節器67、流量調整弁74、開閉弁79、排気ポンプ80等の各部の動作は、制御部18の制御命令によってそれぞれ制御される。すなわち、ガス供給機構62による水素ガスの供給、排気機構63による排気、温度調節器67による温度調節などは、制御部18によって制御される。
除去ユニット6は、上記のように構成されており、排気機構63を用いて処理室64内を減圧雰囲気下としたうえで、載置台61に載置されたウェハWを温度調節器67により加熱しつつ、シャワーヘッド71から水素ガスを供給する。これにより、ウェハW上の金属膜101の表面がアニールされ、金属膜101の表面に形成された自然酸化膜が除去される。
<5.エッチングユニットの構成>
次いで、エッチングユニット16の構成について図4を参照して説明する。図4は、エッチングユニット16の概略構成を示す図である。
図4に示すように、エッチングユニット16は、チャンバ20と、基板保持機構30と、供給部40と、回収カップ50とを備える。
チャンバ20は、基板保持機構30と供給部40と回収カップ50とを収容する。チャンバ20の天井部には、FFU(Fan Filter Unit)21が設けられる。FFU21は、チャンバ20内にダウンフローを形成する。
基板保持機構30は、保持部31と、支柱部32と、駆動部33とを備える。保持部31は、ウェハWを水平に保持する。ウェハWは、金属膜101が形成された面を上方に向けた状態で保持部31に保持される。
本実施形態では、保持部31が複数の把持部31aを備え、複数の把持部31aを用いてウェハWの周縁部を把持することにより、ウェハWを保持するものとするが、これに限らず、保持部31は、ウェハWを吸着保持するバキュームチャック等であってもよい。
支柱部32は、鉛直方向に延在する部材であり、基端部が駆動部33によって回転可能に支持され、先端部において保持部31を水平に支持する。駆動部33は、支柱部32を鉛直軸まわりに回転させる。かかる基板保持機構30は、駆動部33を用いて支柱部32を回転させることによって支柱部32に支持された保持部31を回転させ、これにより、保持部31に保持されたウェハWを回転させる。
供給部40は、保持部31に保持されたウェハWの上方に配置される。供給部40には供給路41の一端が接続され、供給路41の他端はエッチング液の供給源70が接続される。また、供給路41の中途部には、供給路41の開閉動作およびエッチング液の供給流量の調節が可能な流量調整弁75が介挿される。したがって、流量調整弁75が開弁されると、保持部31に保持されたウェハWに対して供給部40からエッチング液が供給される。これにより、ウェハW上の金属膜101に対してエッチング液が供給される。
また、供給路41には、流量調整弁76を介してリンス液の供給源77も接続される。したがって、流量調整弁76が開弁されると、保持部31に保持されたウェハWに対して供給部40からリンス液が供給される。リンス液は、たとえばDIW(純水)である。
回収カップ50は、保持部31を取り囲むように配置され、保持部31の回転によってウェハWから飛散するエッチング液またはリンス液を捕集する。回収カップ50の底部には、排液口51が形成されており、回収カップ50によって捕集されたエッチング液またはリンス液は、かかる排液口51からエッチングユニット16の外部へ排出される。また、回収カップ50の底部には、FFU21から供給される気体をエッチングユニット16の外部へ排出する排気口52が形成される。
金属膜101がコバルト膜である場合、すなわち、対象金属がコバルトである場合、供給源70から供給されるエッチング液は、キレート剤としてのEDA(エチレンジアミン)、pH調整剤としてのHCl(塩酸)およびH2O(水)の混合液である。EDAは強塩基(25%水溶液、25℃でpH11.9)であり、強酸であるHClを加えることにより、エッチング液のpHを調整している。具体的には、エッチング液のpHは、7以上11.9以下に調整される。より好ましくは、エッチング液のpHは、7以上10以下に調整される。
また、EDA単体ではコバルトに配位することができず、EDAにHClを加えることによってコバルトに配位可能となる。これは、HClによってEDAの配位座の数が調整されるためであると考えられる。すなわち、HClは、EDAの配位座の数を調整する機能も果たすと考えられる。
上記エッチング液が金属膜101に供給されると、まず、金属膜101の表面にコバルトの水酸化物である水酸化コバルト(Co(OH)2)が形成される。つづいて、水酸化コバルト中のコバルトがエッチング液中のEDAおよびHClと反応してキレート錯体(Co/2EDA+2HCl)が形成される。そして、キレート錯体がエッチング液中のH2Oに溶解することによって金属膜101が除去される。
また、金属膜101がコバルト膜である場合に供給源70から供給されるエッチング液は、EDTA、TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)およびH2Oの混合液であってもよい。EDTAは弱酸であるため、エッチング液のpHを7以上にするために強塩基であるTMAHが加えられる。これにより、エッチング液のpHは、7以上14以下に調整される。より好ましくは、エッチング液のpHは、9以上13以下に調整される。
また、対象金属はコバルトに限定されない。たとえば、対象金属は、銅であってもよい。対象金属が銅である場合、銅に配位可能なキレート剤を含有するpH7以上の液体をエッチング液として使用すればよい。
<6.基板処理システムの具体的動作>
次に、基板処理システム1の具体的動作について図5を参照して説明する。図5は、基板処理システム1が実行する基板処理の手順を示すフローチャートである。基板処理システム1が備える各装置は、制御部18の制御に従って図5に示す各処理手順を実行する。
図5に示すように、基板処理システム1では、まず、除去ユニット6へのウェハWの搬入処理が行われる(ステップS101)。具体的には、搬入出ステーション2の基板搬送装置13が、キャリア載置部11に載置されたキャリアCからウェハWを取り出し、取り出したウェハWを受渡部14に載置する。受渡部14に載置されたウェハWは、処理ステーション3の基板搬送装置17によって受渡部14から取り出されて、ロードロック室5へ搬入され、ロードロック室5のウェハ搬送機構57によって除去ユニット6の載置台61に載置される。
つづいて、基板処理システム1では、除去ユニット6による酸化膜除去処理が行われる(ステップS102)。これにより、ウェハWの金属膜101に形成された自然酸化膜が除去される。その後、ウェハWは、ウェハ搬送機構57によって除去ユニット6から搬出され、さらに、基板搬送装置17によってロードロック室5からエッチングユニット16に搬入される。エッチングユニット16に搬入されたウェハWは、エッチングユニット16の保持部31によって保持される。
つづいて、基板処理システム1では、エッチング処理が行われる(ステップS103)。エッチング処理では、ウェハWを保持した保持部31を駆動部33により回転させつつ、保持部31に保持されたウェハWに対して供給部40からエッチング液を供給する。これにより、ウェハW上の金属膜101の一部が除去される。
上述したように、キレート剤を含有する本エッチング液は、従来の酸性のエッチング液と比較して分子量が大きいため、金属膜101と層間絶縁膜102との隙間101b等に入り込み難い。このため、酸性のエッチング液を用いる場合と比較して、隙間101b等が拡大し難く、金属膜101の表面に凹凸が形成され難い。したがって、エッチング後の金属膜101の表面の荒れを抑制することができる。言い換えれば、金属膜101の表面を平坦に保ったまま金属膜101の厚さを薄くすることができる。
また、本実施形態に係る基板処理システム1では、エッチング処理に先立ち、酸化膜除去処理を行って自然酸化膜を除去しておくこととしている。これにより、金属膜101の表面の荒れをさらに抑制することができる。
つづいて、基板処理システム1では、リンス処理が行われる(ステップS104)。リンス処理では、回転するウェハWに対して供給部40からリンス液を供給する。これにより、ウェハW上に残存するエッチング液が除去される。
つづいて、基板処理システム1では、乾燥処理が行われる(ステップS105)。乾燥処理では、ウェハWの回転数を増加させる。これにより、ウェハW上に残存するリンス液が除去されてウェハWが乾燥する。
つづいて、基板処理システム1では、搬出処理が行われる(ステップS106)。搬出処理では、乾燥処理後のウェハWが基板搬送装置17によってエッチングユニット16から搬出されて、受渡部14に載置される。そして、受渡部14に載置された処理済のウェハWは、基板搬送装置13によってキャリア載置部11のキャリアCへ戻される。これにより、1枚のウェハWについての一連の基板処理が修了する。
<7.変形例>
ロードロック室5および除去ユニット6は、必ずしも基板処理システム1に設けられることを要しない。以下では、ロードロック室5および除去ユニット6が別装置に設けられる場合の例について図6を参照して説明する。
図6は、変形例に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同様の部分については、既に説明した部分と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図6に示すように、変形例に係る基板処理システム1Aは、前処理装置としての第1処理装置1Aaと、後処理装置としての第2処理装置1Abとを備える。また、基板処理システム1Aは、制御装置4Aaと、制御装置4Abとを備える。
第1処理装置1Aaは、ウェハWに対して上述した酸化膜除去処理を行う。また、第2処理装置1Abは、第1処理装置1Aaで処理されたウェハWに対して上述したエッチング処理、リンス処理および乾燥処理を行う。
制御装置4Aaは、制御部18Aaと記憶部19Aaとを備え、第1処理装置1Aaの動作を制御する。また、制御装置4Abは、制御部18Abと記憶部19Abとを備え、第2処理装置1Abの動作を制御する。
第1処理装置1Aaは、たとえば図2に示す基板処理システム1に設けられている複数のエッチングユニット16を複数のロードロック室5および除去ユニット6に置き換えた構成を有する。
第1処理装置1Aaでは、まず、キャリアCからウェハWを1枚取り出してロードロック室5へ搬入する。その後、ウェハWは、除去ユニット6へ搬入され、除去ユニット6によって上述した酸化膜除去処理が施される。酸化膜除去処理後のウェハWは、除去ユニット6からロードロック室5へ搬出された後、キャリアCに戻され、その後、第2処理装置1Abへ搬送される。
第2処理装置1Abは、たとえば図2に示す基板処理システム1に設けられている複数のロードロック室5および除去ユニット6を複数のエッチングユニット16に置き換えた構成を有する。
かかる第2処理装置1Abでは、酸化膜除去処理後のウェハWをキャリアCから取り出してエッチングユニット16へ搬入し、エッチングユニット16において上述したエッチング処理(ステップS103)、リンス処理(ステップS104)および乾燥処理(ステップS104)を行う。その後、上述した搬出処理(ステップS106)を行って、金属膜101の一部が除去されたウェハWをキャリアCへ戻す。
このように、基板処理システム1Aは、酸化物除去処理を行う第1処理装置1Aaと、エッチング処理を行う第2処理装置1Abとを備える構成であってもよい。
上述してきたように、実施形態に係る基板処理システム1,1A(基板処理装置の一例)は、保持部31と、供給部40とを備える。保持部31は、金属膜101が形成されたウェハW(基板の一例)を保持する。供給部40は、保持部31に保持されたウェハWに対し、金属膜を構成する金属である対象金属に配位可能なキレート剤を含有するpH7以上のエッチング液を供給する。そして、実施形態に係る基板処理システム1,1Aは、保持部31に保持されたウェハWに対して供給部40からエッチング液を供給することにより、金属膜101の一部を除去する。
したがって、実施形態に係る基板処理システム1,1Aによれば、エッチング後の金属膜101の表面の荒れを抑制することができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
W ウェハ
5 ロードロック室
6 除去ユニット
16 エッチングユニット
101 金属膜
102 層間絶縁膜
101a 酸化物
101c 水酸化物

Claims (6)

  1. 金属膜が形成された基板を保持する保持工程と、
    前記保持工程において保持した基板に対し、前記金属膜を構成する金属に配位可能なキレート剤を含有するpH7以上のエッチング液を供給することによって前記金属膜の一部を除去するエッチング工程と
    を含むことを特徴とする基板処理方法。
  2. 前記エッチング液は、pH調整剤を含有すること
    を特徴とする請求項1に記載の基板処理方法。
  3. 前記保持工程前に、前記金属膜の表面に形成された自然酸化膜を除去する酸化膜除去工程
    を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の基板処理方法。
  4. 前記金属は、コバルトまたは銅であり、
    前記エッチング液は、エチレンジアミン、塩酸および水の混合液であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の基板処理方法。
  5. 前記金属は、コバルトまたは銅であり、
    前記エッチング液は、エチレンジアミン四酢酸、水酸化テトラメチルアンモニウムおよび水の混合液であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の基板処理方法。
  6. 金属膜が形成された基板を保持する保持部と、
    前記保持部に保持された基板に対し、前記金属膜を構成する金属に配位可能なキレート剤を含有するpH7以上のエッチング液を供給する供給部と
    を備え、
    前記保持部に保持された基板に対して前記供給部から前記エッチング液を供給することにより、前記金属膜の一部を除去すること
    を特徴とする基板処理装置。
JP2017077090A 2017-04-07 2017-04-07 基板処理方法および基板処理装置 Active JP6861566B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017077090A JP6861566B2 (ja) 2017-04-07 2017-04-07 基板処理方法および基板処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017077090A JP6861566B2 (ja) 2017-04-07 2017-04-07 基板処理方法および基板処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018181984A true JP2018181984A (ja) 2018-11-15
JP6861566B2 JP6861566B2 (ja) 2021-04-21

Family

ID=64276929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017077090A Active JP6861566B2 (ja) 2017-04-07 2017-04-07 基板処理方法および基板処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6861566B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112534551A (zh) * 2018-09-04 2021-03-19 东京毅力科创株式会社 用于湿法刻蚀的光调整刻蚀剂反应性
KR20210095563A (ko) 2020-01-23 2021-08-02 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 기판 처리 장치, 기판 처리 방법 및 약액
WO2022131186A1 (ja) * 2020-12-18 2022-06-23 株式会社トクヤマ 遷移金属の半導体の処理方法、および遷移金属酸化物の還元剤含有処理液
US11545367B2 (en) 2020-01-23 2023-01-03 Tokyo Electron Limited Substrate processing apparatus, substrate processing method, and chemical liquid
JP7489885B2 (ja) 2020-01-23 2024-05-24 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置、基板処理方法及び薬液

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003115474A (ja) * 2001-10-03 2003-04-18 Ebara Corp 基板処理装置及び方法
JP2005277396A (ja) * 2004-02-27 2005-10-06 Ebara Corp 基板処理方法および装置
WO2009081884A1 (ja) * 2007-12-21 2009-07-02 Wako Pure Chemical Industries, Ltd. エッチング剤、エッチング方法及びエッチング剤調製液
JP2010010273A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 窒化チタン除去液、窒化チタン被膜の除去方法、及び窒化チタン除去液の製造方法
JP2011049508A (ja) * 2009-07-29 2011-03-10 Novellus Systems Inc 等方性銅エッチングのためのエッチング調合物
JP2016157714A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 富士フイルム株式会社 エッチング液、エッチング方法および半導体基板製品の製造方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003115474A (ja) * 2001-10-03 2003-04-18 Ebara Corp 基板処理装置及び方法
JP2005277396A (ja) * 2004-02-27 2005-10-06 Ebara Corp 基板処理方法および装置
WO2009081884A1 (ja) * 2007-12-21 2009-07-02 Wako Pure Chemical Industries, Ltd. エッチング剤、エッチング方法及びエッチング剤調製液
JP2010010273A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Tokyo Ohka Kogyo Co Ltd 窒化チタン除去液、窒化チタン被膜の除去方法、及び窒化チタン除去液の製造方法
JP2011049508A (ja) * 2009-07-29 2011-03-10 Novellus Systems Inc 等方性銅エッチングのためのエッチング調合物
JP2016157714A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 富士フイルム株式会社 エッチング液、エッチング方法および半導体基板製品の製造方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112534551A (zh) * 2018-09-04 2021-03-19 东京毅力科创株式会社 用于湿法刻蚀的光调整刻蚀剂反应性
CN112534551B (zh) * 2018-09-04 2024-03-05 东京毅力科创株式会社 用于湿法刻蚀的光调整刻蚀剂反应性
KR20210095563A (ko) 2020-01-23 2021-08-02 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 기판 처리 장치, 기판 처리 방법 및 약액
US11545367B2 (en) 2020-01-23 2023-01-03 Tokyo Electron Limited Substrate processing apparatus, substrate processing method, and chemical liquid
JP7489885B2 (ja) 2020-01-23 2024-05-24 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置、基板処理方法及び薬液
WO2022131186A1 (ja) * 2020-12-18 2022-06-23 株式会社トクヤマ 遷移金属の半導体の処理方法、および遷移金属酸化物の還元剤含有処理液
JP7342288B2 (ja) 2020-12-18 2023-09-11 株式会社トクヤマ 遷移金属の半導体の処理方法、および遷移金属酸化物の還元剤含有処理液

Also Published As

Publication number Publication date
JP6861566B2 (ja) 2021-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6861566B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
US8944078B2 (en) Substrate processing apparatus, substrate processing method and storage medium
JP5146526B2 (ja) 液処理装置
JP4397646B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
US9004079B2 (en) Substrate processing apparatus
JP6425639B2 (ja) 基板処理システム
JP2012195444A (ja) 液処理装置、液処理方法および記憶媒体
TW200807521A (en) Substrate treatment method, recording medium and substrate treatment device
JP7113949B2 (ja) 基板処理装置
JP5992379B2 (ja) 基板処理方法および基板処理装置
JP5146527B2 (ja) 液処理装置
JP6033048B2 (ja) 液処理装置
US11183396B2 (en) Substrate processing method and substrate processing apparatus
US11875991B2 (en) Substrate treatment method and substrate treatment device
JP6917807B2 (ja) 基板処理方法
TW202147481A (zh) 基板處理裝置、基板處理方法及藥液
TWI718458B (zh) 處理液吐出配管以及基板處理裝置
JP7090468B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP6376960B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
TW202002053A (zh) 基板處理裝置及基板處理方法
JP7489885B2 (ja) 基板処理装置、基板処理方法及び薬液
JP6454608B2 (ja) 基板処理方法、基板処理装置および記憶媒体
JP2014179378A (ja) 液処理装置および液処理方法
JP7055658B2 (ja) 基板処理装置
TW202212015A (zh) 用於在處理之後清潔基板的方法及設備

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210330

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6861566

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250