JP2018180522A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 連続印刷時の記録材間距離が現像ローラの周長よりも短い構成において、現像ゴーストの軽減と、画像形成領域の上流側領域で発生する画像抜けの発生を防止することを目的とする。【解決手段】 第1画像形成領域の先端から後端に向かう画像形成領域の区間で、供給ローラから現像ローラへの方向の力がトナーに作用するよう、前記現像ローラと前記供給ローラとの間の電位差を制御する制御部を備え、前記制御部は、第2画像形成領域の先端より前記現像ローラの周長以上だけ第1画像形成領域に戻った切り替ポイントから、前記第1画像形成領域の後端まで、の区間において、トナーに作用する力が小さくなるように前記電位差を制御する。【選択図】 図3

Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の電子写真装置あるいは静電記録装置の現像装置に関するものである。
従来から、非磁性1成分トナーを用いて静電潜像を可視化する現像装置として、トナーを担持搬送する現像剤担持体としての現像ローラと、現像ローラにトナーを供給する現像剤供給部材としての供給ローラと、を備えたものが知られている。この現像装置においては、供給ローラと現像ローラとの機械的摺擦によりトナーが摩擦帯電されながら現像ローラに供給される。供給されたトナーは、現像剤規制部材によって、現像ローラ上のトナー層厚が一定量に規制された後、静電潜像担持体である感光ドラムとの近接領域である現像領域に搬送され、静電潜像をトナー像として可視化する。
現像領域で現像に使用されずに現像ローラ上に残留するトナー(以下、現像残トナー)は、供給ローラとの当接部で供給ローラと現像ローラとの機械的摺擦により現像ローラ上から掻き取られる。それと同時に、供給ローラから現像ローラに対してトナーが供給される。一方、掻き取られたトナーは、供給ローラ内部及びその周囲のトナーと混合される。
従来、このような現像装置において印字パターン、例えば背景色をハーフトーン濃度とした場合にあっては、ベタ画像を出力した直後の領域とベタ画像を出力しなかった領域でハーフトーン濃度が異なる現象(以下、現像ゴースト)が発生する場合があった。現像ゴーストは、現像ローラで現像される印字パターンの違いによるトナー帯電量の差によって発生し、供給ローラの掻き取り性能が低い場合に発生しやすい。
これに対して、供給ローラの機械的剥ぎ取りを強めるという対応を行うと、現像ゴーストが軽減するものの、現像ローラと供給ローラとの間の機械的摺擦が増加するため、トナー劣化が促進される。トナー劣化、すなわちトナーの表面における外添剤の遊離・埋没が促進されると、凝集度の増加や帯電性能の低下を招き、現像ローラ表面にトナーが融着するトナーフィルミングなどの問題が発生し、現像装置の長寿命化が妨げられる。そのため、機械的摺擦を高める以外の方法で、現像ゴーストの発生を抑制することが必要であった。
そこで、現像ゴーストの発生を抑制する方法として、現像ローラと供給ローラとの間のバイアスを変更し、静電的な力によって現像ローラ上の現像残トナーを剥ぎ取るように制御することが検討されている。しかしながら、この場合にあっては、現像残トナーを剥ぎ取るようなバイアスを印加すると、全ベタ画像のような高印字の印字が行われた場合に、トナー供給量が不足することによる画像抜け(以下、ベタ追従性不良)が発生する恐れがあった。
特開平9−329958 特開2015−175993
これに対して、現像ローラと供給ローラとの間に電位差を設けるためのバイアスを印加し、静電的な力によって供給ローラから現像ローラへの供給や、現像ローラ上のトナーを供給ローラに回収を行う方法が一般的に行われている。
特許文献1では連続して印刷する時の用紙間距離が少なくとも現像ローラ1周期分以上の距離を有している構成において、用紙間の非画像形成時には現像ローラ上のトナー帯電量を上昇させないように供給ローラを接地電位にする。そして、画像形成時には、現像ローラ上にトナー層を形成するようにバイアスを印加する制御を行う方法が提案されている。このように現像ローラ上のトナー層が用紙間に対応する領域において、供給ローラに印加する電圧を少なくとも現像ローラの1周期分にあたる時間を接地電位とする。このようにして、現像ローラ上を何回も搬送されて帯電量の高くなったトナーを供給ローラにて電気的に掻きおとす(特許文献1)。
また、画像形成時には現像ローラ上にトナーが供給ローラから供給されるようにバイアス制御を行うことで、全ベタ画像のような高印字の印刷が行われた場合に、トナー供給量が不足することによる「ベタ追従性不良」の抑制が図られている。
昨今、市場の多様化に伴い、よりスループット生産性の向上が必要とされてきている。更なるスピードアップに対して画像形成装置の稼働音や装置内の昇温をできる限り抑制するために、装置のプロセススピードアップを最小限に留めながら、従来よりも記録材の記録材間の距離を詰めることで生産性の向上を図る構成が検討されている。
しかしながら、現像ローラ1周期分よりも短くなると、記録材間中の供給バイアスによる非画像形成領域時のトナーをはぎ取る効果が充分でなく画像形成中の印字パターンによっては、現像ゴーストが悪化する場合があった。
そこで記録材間を詰め、記録材間距離を現像ローラ1周期分よりも短くした場合、現像ゴーストの軽減を図るため、供給ローラの印加バイアスを現像ローラから供給ローラへトナーを剥ぎ取る方向に電位差が生じるものとすることが考えられる。このようにして、2枚目の画像形成開始までに少なくとも現像ローラ1周分トナーを剥ぎ取る制御を行うバイアスを供給ローラに印加し、現像ゴーストの軽減を図る構成を検討した。
しかしこの現像ゴーストを抑制できる構成にあっては、1枚目の画像形成中にて、記録材の搬送方向の上流側領域で画像抜けが発生する場合があることが検証の結果、判明した。つまり、画像形成中に現像ローラから供給ローラへと付勢される方向に変動させると、本来画像形成に必要なトナーが不足することで画像形成領域の後端部で画像抜けが発生する場合があった。
本発明の目的は、以上の課題を鑑みてなされたものであり、連続印刷時の記録材間距離が現像ローラの周長よりも短くなる構成において、現像ゴーストの軽減と画像後端部の画像抜け防止を両立することである。
上記目的を達成する為、本発明に係る画像形成装置は、現像剤を担持する回転可能な現像剤担持体と、前記現像剤担持体に静電潜像を現像する現像バイアスを印加する現像バイアス印加手段と前記現像剤担持体に前記現像剤を供給するための供給バイアス印加手段による供給バイアスが印加される供給ローラと、を備え、第1記録材に対応する第1画像形成領域と、前記現像剤担持体の周長未満の間隔で配置され、前記第1記録材に連続して搬送される第2記録材に対応する第2画像形成領域との夫々に画像を形成可能な画像形成装置であって、前記第1画像形成領域の先端から後端に向かう画像形成領域の区間で、前記供給ローラから前記現像剤担持体への方向の力が前記現像剤に作用するよう、前記現像剤担持体と前記供給ローラとの間の電位差を制御する制御部を備え、前記制御部は、前記第2画像形成領域の先端より前記現像剤担持体の周長以上前記第1画像形成領域に戻った切り替ポイントから、前記第1画像形成領域の後端まで、の区間において、前記現像剤に作用する前記供給ローラから前記現像剤担持体への方向の力が小さくなるように前記現像剤担持体と前記供給ローラとの間の電位差を制御する。
以上、説明したように、本発明によれば、連続印刷時の記録材間距離が現像ローラの周長よりも短い構成において、画像形成領域で発生する現像ゴーストの軽減と、画像形成領域の後端部で発生する画像抜けの発生を防止することができる。
本発明の実施例で説明に使用した画像形成装置の概略図である。 本発明の実施例で説明に使用したプロセスカートリッジの概略図である。 本発明の実施例1における電圧制御のタイミングチャートである。 本発明の実施例1の変形例における電圧制御のタイミングチャートである。 本発明の実施例2における電圧制御のタイミングチャートである。 本発明の実施例で説明に使用した画像形成装置のブロック図である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、発明が適応される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[画像形成装置]
図1を参照して、本発明の実施例に係る電子写真画像形成装置(画像形成装置)の全体構成について説明する。図1は、本実施例の画像形成装置100の断面図である。本発明の画像形成装置100は、インライン方式、中間転写方式を採用したフルカラーレーザービームプリンタである。画像形成装置100は、画像情報に従って、記録材(例えば、記録用紙、プラスチックシート、布など)にフルカラー画像を形成することができる。画像情報は、画像形成装置本体に接続された画像読み取り装置、或いは画像形成装置本体に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器から、画像形成装置本体に入力される。画像形成装置100は、複数の画像形成部を形成するプロセスカートリッジ7が、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の画像を形成するためのSY、SM、SC、SKを有する。本実施例では、画像形成部SY、SM、SC、SKは、鉛直方向と交差する方向に一列に配置されている。
プロセスカートリッジ7は、画像形成装置本体に設けられた装着ガイド、位置決め部材などの装着手段を介して、画像形成装置100に着脱可能となっている。本実施例では、各色用のプロセスカートリッジ7は略同一形状を有しており、各色用のプロセスカートリッジ7内には、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーが収容されている。
感光体ドラム1は、図6に示されるドラム駆動手段(駆動源)により回転駆動される。感光体ドラム1の周囲にはスキャナユニット(露光装置)30が配置されている。図2に示すように、スキャナユニット30は、画像情報に基づきレーザ11を照射して感光体ドラム1上に静電像(静電潜像)を形成する露光手段である。レーザ露光の書き出しは、主走査方向(記録材12の搬送方向と直交する方向)では、走査ラインごとにBDと呼ばれるポリゴンスキャナ内の位置信号から行われる。一方で、副走査方向(記録材12の搬送方向)では、記録材12搬送路内のスイッチ(不図示)を起点とするTОP信号から所定の時間だけ遅延させて行われる。これにより、4つのプロセスステーションY、M、C、Kにおいて、常に感光ドラム1上の同じ位置に対してレーザ露光を行うことができる。
4個の感光体ドラム1に対向して、感光体ドラム1上のトナー像を記録材12に転写するための中間転写体としての中間転写ベルト31が配置されている。
中間転写体としての無端状のベルトで形成された中間転写ベルト31は、全ての感光体ドラム1に当接し、図示矢印B方向(反時計方向)に循環移動(回転)する。
中間転写ベルト31の内周面側には、各感光体ドラム1に対向するように、一次転写手段としての、4個の一次転写ローラ32が並設されている。そして、一次転写ローラ32に、図示しない一次転写バイアス印加手段としての一次転写バイアス電源(高圧電源)から、トナーの正規の帯電極性とは逆極性のバイアスが印加される。これによって、感光体ドラム1上のトナー像が中間転写ベルト31上に転写(一次転写)される。例えば、フルカラー画像の形成時には、上述のプロセスが、画像形成部SY、SM、SC、SKにおいて順次に行われ、中間転写ベルト31上に各色のトナー像が順次に重ね合わせて一次転写される。
また、中間転写ベルト31の外周面側において、二次転写手段としての二次転写ローラ33が配置されている。
その後、中間転写ベルト31の移動に同期して記録材12が二次転写部へと搬送され、二次転写ローラ33に図示しない二次転写バイアス印加手段としての二次転写バイアス電源(高圧電源)からトナーの正規帯電極性とは逆極性のバイアスが印加される。これによって、記録材12を介して中間転写ベルト31に当接している二次転写ローラ33の作用もあって、中間転写ベルト31上の4色トナー像は、一括して記録材12上に二次転写される。
トナー像が転写された記録材12は、定着手段としての定着装置34に搬送される。定着装置34において記録材12に熱および圧力を加えられることで、記録材12にトナー像が定着される。
[プロセスカートリッジ]
本発明の画像形成装置に装着されるプロセスカートリッジ7の全体構成について説明する。
図2は、感光体ドラム1の長手方向(回転軸線方向)に沿って見た本発明のプロセスカートリッジ7の断面(主断面)図である。尚、本発明では、収容している現像剤の種類(色)を除いて、各色用のプロセスカートリッジ7の構成および動作は実質的に同一である。
プロセスカートリッジ7は、感光体ドラム1等を備えた感光体ユニット13と、現像ローラ4等を備えた現像ユニット3とを有する。
感光体ユニット13には、図示しない軸受を介して感光体ドラム1が回転可能に取り付けられている。感光体ドラム1は、感光体ドラム駆動手段(駆動源ア)としての駆動モータの駆動力を受けることによって、画像形成動作に応じて図示矢印A方向に回転駆動される。
また、感光体ユニット13には、感光体ドラム1の周面上に接触するように、帯電ローラ2、クリーニング部材6が配置されている。帯電ローラ2には、図示しない帯電バイアス印加手段としての帯電バイアス電源(高圧電源)から、感光ドラム1上に任意の電荷を載せられるのに十分なバイアスが印加される。本実施例では、感光ドラム1上の電位(帯電電位:Vd)がー500Vとなるように印加するバイアスを設定した。
スキャナユニット30から画像情報に基づきレーザ11が照射され感光体ドラム1上に静電像(静電潜像)を形成する。
一方、現像ユニット3は、現像室18aと現像剤収容室18bから成り、現像剤収容室18bは現像室18aの下方に配置されている。この現像剤収容室18bの内部には、現像剤としてのトナーが収容されるトナー収容部10が設けられている。本発明において、このトナーの正規帯電極性は、負極性であり、以下、負帯電性トナーを用いた場合について説明する。ただし、本発明は、負帯電性トナーに限定されるものではない。
また、現像剤収容室18bには、このトナーを現像室18aに搬送するための現像剤搬送部材22が設けられており、図中矢印Gの方向へ回転することによってトナーを現像室18aへと搬送している。
現像室18aには、感光体ドラム1と接触し、図6に示される現像駆動手段(駆動源)としての駆動モータの駆動力を受けることによって図示矢印D方向に回転する現像剤担持体としての現像ローラ4が設けられている。本実施例では、現像ローラ4と感光体ドラム1とは、対向部(接触部)において互いの表面が同方向に移動するようにそれぞれ回転(ウィズ回転)する。また、現像ローラ4には、図6に示される現像バイアス印加手段としての現像バイアス電源(高圧電源)から、感光体ドラム1上の静電潜像をトナー像として現像、可視化するのに十分なバイアスが印加される。なお、記録材12の搬送方向と直交する方向において、感光体ドラム1上の静電潜像形成可能な幅、もしくは現像ローラ4の感光体ドラムの静電潜像を現像可能な幅、いずれか狭い方が画像形成領域の幅となる。一方で、記録材12の搬送方向においては、搬送方向の上流側及び下流側に所定の間隔(非画像形成領域)を設け、その間の幅が画像形成領域の幅とされている。
また、現像室18aの内部には、現像剤収容室18bから搬送されたトナーを現像ローラ4に供給する供給ローラ5と、供給ローラ5によって供給された現像ローラ4上のトナーのコート量規制及び電荷付与を行う規制部材8が配置されている。
次に、現像ローラ4、供給ローラ5、規制部材としての規制ブレード8の構成について、詳細に説明する。
現像ローラ4はφ15mmであって、φ6mmの導電性の芯金上にシリコーンゴムの基層を形成し、その上にウレタンゴムを表層として形成したものを用いている。なお、現像ローラ4の体積抵抗としては、10E4〜10E12Ωの抵抗のものを用いることができる。
供給ローラ5は、φ15mmであって、φ6mmの導電性の芯金上に発泡体層を形成した弾性スポンジローラであり、現像ローラ4との対向部において、現像ローラ4の周面上に所定の接触部を形成して配設されている。現像駆動手段(駆動源イ)としての駆動モータは、現像ローラ4と供給ローラ5とのそれぞれに駆動力を伝達し、その伝達により供給ローラ5は、図示矢印Eの方向に現像ローラ4に対して回転する。本実施例においては、現像ローラ4は100rpm、供給ローラ5は200rpmでそれぞれ駆動回転し、現像ローラ4と供給ローラ5とは、対向部(接触部)において互いの表面が同方向に移動(ウィズ回転)するようにされている。また、本実施例で用いた供給ローラ5は、抵抗値が4×10^6Ω、硬度が190gfのものを用いた。ただし、本実施例における供給ローラ5の硬度は、長手幅50mmの平板を供給ローラ5の表面から1mm侵入させたときの荷重を測定した値である。
規制ブレード8は、厚さ0.1mmの金属製のSUS板金であり、現像ローラ4に対して、自由端が現像ローラ回転方向の上流になるように接触配置している。本実施例で用いた規制ブレード8はSUS板金の先端をDローラ当接面から切断加工したものを用いた。
供給ローラ5には、図6に示される供給バイアス印加手段としての供給ローラバイアス電源(高圧電源)からバイアスが印加される。供給ローラ5に印加する負のバイアスの値から現像ローラ4に印加する負のバイアスの値を減じた値がトナーの正規帯電極性と同極性の場合、供給ローラ5と現像ローラ4の当接部のトナーには供給ローラ5から現像ローラ4へ付勢される方向の力が作用する。逆に、供給ローラ5に印加するバイアスの値から現像ローラ4に印加するバイアスの値を引いた値が、トナーの正規帯電極性と逆極性の場合には、トナーに現像ローラ4から供給ローラ5に付勢する力が作用する。
また、現像ローラ4と供給ローラ5の間の電位差(絶対値)を徐々に大きくし、供給ローラ5から現像ローラ4へ付勢される方向にトナーに対して作用する力が徐々に強まる方向へ変化させた。この結果、供給ローラ5内のトナーは、供給ローラ5で保持される力が弱まっていく半面、現像ローラ4へ供給される力が強まっていく。これに伴って、供給ローラ5内および表面に存在するトナーのうち、電位差に対する応答性の高いトナーから徐々に現像ローラ4へ供給されるようになる。
供給ローラ5によって現像ローラ4に供給されたトナーは、現像ローラ4の矢印D方向への回転によって、規制部材8と現像ローラ4とが接触する当接部へ進入し、現像ローラ4の表面と規制部材8との摺擦により摩擦帯電されると同時にその層厚が規制される。規制された現像ローラ4上のトナーは、現像ローラ4の回転により、感光体ドラム1との対向部に搬送され、感光体ドラム1上の静電潜像をトナー像として現像、可視化する。
現像ローラ4上の現像領域で現像に使用されずに残留するトナー(以下、現像残トナー)は、現像ローラ4の矢印D方向の回転によって供給ローラ5との接触当接部へ進入する。現像残トナーの一部は、現像ローラ4と供給ローラ5との機械的摺擦および現像ローラ4と供給ローラ5との間の電位差によって供給ローラ5に回収され、現像室18a内のトナー及び供給ローラ5に担持されたトナーと混合される。一方、現像残トナーのうち供給ローラ5に回収されず現像ローラ4上に残留したトナーは、供給ローラ5との摺擦によって電荷を付与されると同時に、供給ローラ5から新たに供給されたトナーと混合される。
[ブロック図]
画像形成装置100のブロック図の説明をする。制御部であるところのコントローラ601は、演算処理を行う中心的素子である中央演算処理ユニット、記憶手段であるROM、RAMなどのメモリ、周辺機器との情報の入出力を行う入出力インターフェース等を有している。RAMには、各種制御パラメータ、演算結果などが格納され、ROMには制御プログラムが格納されている。
コントローラ601には、少なくともは、現像駆動手段602、ドラム駆動手段603、現像バイアス電源604、供給ローラバイアス電源605が電気的に接続されている。そしてコントローラ601はこれら各ブロック要素との各種の電気的情報信号の授受を行い、後述する各タイミングチャートの処理を司る。
[現像ゴースト発生メカニズム]
以下、現像ゴーストの発生メカニズムと、現像ゴーストと供給ローラ5による現像残トナーの回収量の関係について説明する。ただし、本実施例における現像ゴーストは、ベタ黒の画像を印刷後(以下、黒後)、印刷したハーフトーン画像に比べ、ブランク画像(トナーを一切転写しない画像)を印刷後(以下、白後)、印刷したハーフトーン画像の方が、濃度が濃くなる現象をいう。
現像ゴーストは、白後のトナー帯電量と黒後のトナー帯電量との間の差によって、感光ドラム1上の静電潜像に対して現像されるトナー量に差が生じることが原因となって発生する。黒後では、現像ローラ4上のトナーがその都度消費されるために、規制部材8を通過したトナーの帯電量は、規制部材8の摩擦帯電能力の寄与が大きい。
一方、白後では、あらかじめ帯電されている現像残トナーに対して、供給ローラ5と現像ローラ4との間の摩擦帯電と規制部材8による摩擦帯電が加わる。そのため、白後のトナー帯電量は黒後のトナー帯電量と比較して高くなりやすい。つまり、現像残トナーが供給ローラ5によって回収されず残ってしまうことが原因であり、供給ローラ5で回収される現像残トナー量を多くすることができれば、黒後のトナー帯電量に近づけることができる。これによって黒後のトナー帯電量と白後のトナー帯電量の差を少なくでき、現像ゴーストを軽減できる。
現像残トナーの供給ローラ5での回収量を多くするためには、現像ローラ4と供給ローラ5との間の電位差を現像残トナーが供給ローラ5へ付勢される方向に設定し、現像残トナーの供給ローラ5への回収量を増加させることが有効である。しかし、単に画像形成時にトナーが供給ローラ5に付勢される方向に現像ローラ4と供給ローラ5の間の電位差を設定してしまうと、供給ローラ5から現像ローラ4へのトナー供給量が不十分になってしまう。つまり、ベタ画像のような高印字の印刷を行った時にトナーの供給量が不足し、均一な濃度のベタ画像が形成できない(ベタ追従性)不良が発生してしまう。
そこで、前回転時や用紙間時等の非画像領域時には、現像ゴースト対策として、現像残トナーの供給ローラ5への回収量を多くするためには、現像ローラ4と供給ローラ5との間の電位差をトナーが供給ローラ5へ付勢される方向に設定する。そして、画像領域時にはベタ追従性対策として、トナーの現像ローラへの供給量を多くするために、現像ローラ4と供給ローラ5との間の電位差をトナーが現像ローラ4へ付勢される方向に設定する。
上記のバイアス制御を実行することで、ベタ追従性不良を防止しつつ、且つ現像残トナーの供給ローラ5への回収量を増加させて、現像ゴーストの発生を軽減している。
なお本実施例では、現像ローラ4と供給ローラ5の各々の表面がと当接部において同方向に移動する現像装置(以下、ウィズ現像装置)を用いた。このようなウィズ現像装置においては、現像ローラと供給ローラの各々の表面がと当接部において同方向に回転しているため、お互いの摺擦による機械的な供給力も弱く、顕著な現像ゴーストが発生する場合あった。しかしながらウィズ現像装置においても、上記のバイアス制御を行うことでより良く現像ゴーストの発生を軽減することができる。
[画像後端での画像抜け]
次に画像形成領域の後端部(記録材12の搬送方向の上流側領域)の画像抜けについて説明する。画像形成領域の後端部の画像抜けは、ベタ画像のような高印字率の画像形成中に現像ローラ4と供給ローラ5との間の電位差を現像ローラ4から供給ローラ5へ現像残トナーを付勢される方向に急激に設定を変化させることが原因で発生する。つまり、現像ローラ4から供給ローラ5へトナーが移動するように急激な電位差をつけることによって、現像ローラ4上のトナーが著しく不足する。その結果、本来画像形成に必要なトナーが不足して現像ローラに供給されず、画像抜けが発生する。
以上のことを鑑みると、画像形成領域の後端部の画像抜けを防止しつつ、かつ現像ゴーストを軽減する方法が必要である。
本実施例においては、連続して印刷する時の記録材の記録材間距離が現像ローラ4の周長未満である画像形成装置において、画像形成中に現像ローラ4と供給ローラ5との電位差を徐々に小さくするように単位時間当たりの変化量を切替える。そして、少なくとも画像形成終了までは供給ローラ5から現像ローラ4へトナーを付勢される方向になるような電位差を生じさせるバイアスを印加する。その後、記録材間において、現像ローラ4から供給ローラ5へ付勢されるような力がトナーに作用するような電位差が生じるように供給ローラ5の印加バイアスを制御する。その結果、トナー供給量の急激な変化を防止して、画像抜けの発生を抑制した。
以下、制御の詳細とその効果について実施例を用いて説明する。
[実施例1]
[供給ローラバイアス制御]
本実施例における現像ローラ4と供給ローラ5間のバイアス制御について、図3を用いて説明する。図3は、複数枚連続プリントを行った場合(ここでは第1記録材と第2記録材を順次、印刷する2枚連続プリント)を行った場合のバイアス制御を実施例1と比較例とを比較して示したタイミングチャートである。
1枚目画像形成開始から1枚目画像形成終了までの区間が第1記録材に対応する第1画像形成領域に相当する。また2枚目画像形成開始から2枚目画像形成終了までの区間が第2記録材に対応する第2画像形成領域に相当する。各々の画像形成領域においては、露光装置により主走査方向及び副走査方向に展開された2次元の静電潜像が感光体ドラム1上に形成される。
そして、第1画像形成領域と第2画像形成領域は、第1及び第2画像形成領域が配置される方向において、それらの間隔は現像ローラ4の周長以下又は周長未満となっている。
ここで、タイミングチャート内の各タイミングについて詳しく説明する。以下のタイミングは、1枚の記録材12のプリント中(画像形成動作時)におけるそれぞれのタイミングである。
現像駆動開始とは、現像ローラ4及び供給ローラ5が現像駆動手段(駆動源イ)としての駆動モータの駆動力を受け回転を開始したタイミングである。
画像形成開始とは、副走査方向のレーザ露光の書き出しタイミングである。画像形成終了は、副走査方向のレーザ露光が終了するタイミングとしている。現像駆動停止は、現像駆動手段(駆動源イ)としての駆動モータの駆動力が停止し、現像ローラ4および供給ローラ5の回転が停止するタイミングである。
ただし、各タイミングはこれに限ったものではない。例えば、画像形成開始を副走査方向のレーザ露光の書き出しタイミングより所定の時間だけ前に設定してもよい。また、画像形成終了についても、例えばレーザ露光終了タイミングより所定の時間だけ後に設定してもよい。現像装置および画像形成装置の構成に応じて最適になるよう変更して良い。
また、実際には、副走査方向のレーザ露光の書き出し/終了タイミングにおける静電潜像が現像位置に到達するタイミングと、供給ローラ5への印加バイアス変更時の供給ローラ5と現像ローラとの接点が現像位置に到達するタイミングにはずれが生じ得る。即ち、供給ローラ5の印加バイアスの変更位置と画像形成可能領域の先端位置/後端位置にズレが生じ得る。以下の説明では、そのズレが無い場合、或いはズレが無視できる程度の場合とする。しかながら、そのズレが無視できない程度の場合には、レーザ露光の書き出し/終了タイミングから(t2−t1)だけ待機した後を、供給ローラ5の印加バイアスを変更するタイミングにすれば良い。なおt1がt2よりも大きい場合は、負の時間待機するということで、変更タイミングは早めになる。ここでt1は、供給ローラ5への印加バイアス変更時の供給ローラ5と現像ローラとの接点が現像位置に到達するまでに要する時間を指す。またt2は、副走査方向のレーザ露光の書き出し/終了タイミングにおける静電潜像が現像位置に到達するまでの時間を指す。
現像ローラ4に印加するバイアスは、現像駆動開始から現像駆動終了まで一定のバイアスであり、本実施例では−400Vを印加してある。
供給ローラ5には、現像駆動開始から画像形成開始までの間(以下、前回転)において、負帯電極性トナーが現像ローラ4から供給ローラ5へと付勢されるよう、現像ローラ4の印加バイアスに比べて高いバイアスが印加されている。これによって、現像ローラ4上に不必要なトナーが供給されるのを抑制し、供給ローラ5でのトナー回収量を増加させることができるため、前回転時に現像ローラ4上のトナーの帯電量が上昇することを抑制できる。
次に、画像形成開始から搬送方向における1枚目の記録材12の画像形成領域の中央部より後端側(上流側)に位置する切り替えポイントPまでの間では、供給ローラ5に印加するバイアスに傾きを持たせている。これにより、供給ローラ5から現像ローラ4へ付勢されるようにトナーに作用する力が大きくなるように、供給ローラ5に印加するバイアスは、現像ローラ4に印加バイアスとの電位差が大きくなるように、徐々に低くなる制御を行う。
そして、画像形成中の切り替えポイントPから1枚目の画像形成終了までは、さらに供給ローラ5に印加するバイアスに傾きを変化させる。これにより、供給ローラ5から現像ローラ4へ付勢されるようにトナーに作用する力が加わるようにしつつも、トナーに作用する力が小さくなるように、現像ローラ4の大小関係は変えず、徐々に電位差を小さくする制御を行う。
これにより、現像ローラ4と供給ローラ5間の電位差に対して応答性の高いトナーから徐々に供給ローラ5から現像ローラ4へ供給され、画像先端側(上流端側)においては必要量以上のトナーが供給ローラ5から現像ローラ4上に供給されるのを抑制できる。その結果、画像形成中においても白後のトナー帯電量の上昇が抑制でき、白後のトナー帯電量と黒後のトナー帯電量との差を小さくすることが可能となる。
画像後半部においては、現像ローラ4と供給ローラ5との間の電位差を十分に設けているため、十分な量のトナー供給量が現像ローラ4上に供給されている。その結果、例えば全ベタ画像のような高印字画像が印刷された場合においても、トナー供給量不足によるベタ追従性不良が発生することなく、高品質な画像を提供することができる。
更に、画像形成領域の後端部においては、切り替えポイントPから徐々にトナーが供給ローラ5から現像ローラ4へ付勢される方向の電位差を小さくして、画像形成が終了した時点では同電位になるように設定する。そうすることで、切り替えポイントPから画像形成終了までは、現像ローラ4へのトナー供給力を少しずつ弱めるような制御をしている。このように、画像形成が終了した時点までは必ず供給ローラ5から現像ローラ4へトナーが付勢される方向のバイアス範囲内で設定しておくことで、現像ローラ4上のトナー供給不足による画像抜けの発生を防止することができる。
なお、本実施例では、前回転時には供給ローラ5にー300V印加している。また、画像形成開始時に印加するバイアスを−400V、切り替えポイントPでの印加するバイアスをー500Vとした。さらに画像形成が終了した時点で−400Vとなるように供給ローラ5に印加するバイアスの単位時間当たりの変化量(以下、供給ローラバイアス傾き)を一定として変化させる制御を行った。
また切り替えポイントPは、1枚目の記録材12の画像形成領域において、搬送方向における2枚目の記録材12における画像形成領域の開始位置(先端、つまり下流端)までの距離が現像ローラ4の周長以上(1周期分以上)となる位置とした。より具体的には、今、1枚目の記録材に対応する画像形成領域の後端と、2枚目の記録材に対応する画像形成領域の先端との、画像形成領域が配置される方向における距離が5mmの場合とする。そのとき、切り替えポイントPの位置は、記録材12の搬送方向における画像形成領域の終了位置から16mmとなるように制御を行った。
また、切り替えポイントPから画像形成終了におけるバイアス制御については、一定の供給ローラバイアス傾きを維持したままの制御に限られたものではない。供給ローラバイアス傾きは1回変化させる場合に限られず、複数回変化させてもよい。
図4に本実施例1における供給バイアスの制御の変形例のタイミングパターンを示す。図4(a)は、切り替えポイントPから段階的に電位差を変化させる制御例である。図4(b)は、供給ローラバイアス傾きが正弦曲線を描くように連続的に電位差を変化させた場合の制御例である。これらはあくまで1例であり、制御パターンはこれらに限定されるものではない。本実施例での検討においては、供給ローラバイアスの変化量が80V/5mm以内であれば、後端画像抜けを防止できる。
なお、1枚目の記録材12の印刷終了後、2枚目の記録材12の印刷開始までの期間において、供給ローラ5に印加するバイアスは、現像ローラ4に印加バイアスに比べて高いバイアスを印加している。これによって、負帯電極性トナーが現像ローラ4から供給ローラ5へと付勢される。現像ローラ4上に不必要なトナーが供給されるのを抑制し、供給ローラ5でのトナー回収量を増加させることができるため、前回転時に現像ローラ4上のトナーの帯電量が上昇することを抑制できる。そして2枚目、つまり連続印刷の最後の記録材12の画像形成開始から画像形成終了までの間では、供給ローラ5に印加するバイアスに傾きを持たせ、現像ローラ4に印加バイアスに比べて徐々に低くなる制御を行う。このようにして、トナーが供給ローラ5から現像ローラ4へ付勢されるように作用する力が大きくなるようにする。つまり、1枚目や連続印刷の最後の記録材12においては、画像形成開始から画像形成中の切り替えポイントPまで現像ローラ4に印加バイアスに比べて徐々に低くなる制御を行っていたが、最後の記録材12については、しなくてもよい。
[実験]
ここで、本実施例の効果を示すために行った実験について説明する。
本実験は、常温常湿条件の環境下(温度23℃、湿度60%)にて、評価用画像の印刷を行い、現像ゴーストと画像抜けの評価を行った。
現像ゴーストの判定は、紙先端(下流端)に5mm×5mmのベタ黒パッチを搬送方向と直交する方向に10mm間隔で配置し、それ以降にハーフトーン画像を印刷する評価画像を用いて行った。この画像において、ベタ黒パッチ後のハーフトーン画像濃度と、それ以外の部分でのハーフトーン画像濃度をX−Rite製SPECTORDENSITOMETER 500用いて測定し、その濃度差から以下のような基準でランク付けを行った。
A:ハーフトーン画像において、濃度差が0.04未満
B:ハーフトーン画像において、濃度差が0.04〜0.08未満
C:ハーフトーン画像において、濃度差が0.08以上
画像抜けの評価は、ベタ黒画像を出力し、ベタ黒画像の出力先端(下流端)と後端の濃度差から下記に示す評価を、X−Rite製SPECTORDENSITOMETER 500を用いて行った。尚、印字テスト及び評価画像は単色で出力した。
A:全ベタ画像において、紙先端と紙後端での濃度差が0.2未満
B:全ベタ画像において、紙先端と紙後端での濃度差が0.2〜0.3未満
C:全ベタ画像において、紙先端と紙後端での濃度差が0.3以上
また、本実施例の効果を比較する例として、図3中に示してある比較例1−1、比較例1−2、比較例1−3、バイアス制御を行った場合に対して同様の実験を行い、現像ゴーストと画像抜けの評価を行った。比較例1−1は、連続印刷時の1枚目と2枚目の記録材間のみをトナーが現像ローラ4から供給ローラ5に付勢される方向に制御した場合である。比較例1−2は、切り替えポイントP時点において、供給ローラバイアスをー500Vからー300Vに変動させて、現像ローラ4から供給ローラ5に付勢される方向に制御した場合である。比較例1−3は、切り替えポイントPから画像形成終了までに供給ローラバイアスが−300Vになるように供給ローラバイアス傾きを変更した。このように比較例1−3では、画像形成中に供給ローラ5から現像ローラ4に付勢される方向から現像ローラ4から供給ローラ5に付勢される方向に制御した場合である。実験の結果を表1に示す。
Figure 2018180522
1−1の制御を行った場合では、連続通紙時の1枚目と2枚目の記録材間のみだけ現像ローラ4から供給ローラ5に付勢される方向に制御している。この場合では、現像ローラ4の周長よりも短い為、トナーが現像ローラ4から供給ローラ5に回収されるトナー回収量が充分ではない。その結果、白後のトナー帯電量が上昇し、黒後のトナー帯電量と白後のトナー帯電量との差が広がってしまうため、現像ゴーストが発生してしまった。
また、比較例1−2の制御を行った場合では、切り替えポイントP時点において、供給ローラバイアスをー500Vからー300Vに変動させて制御している。この場合では、供給バイアスの切り替え時でトナーが現像ローラ4から供給ローラ5に付勢される。その結果、画像形成中に上記の制御をすることで現像ローラ4上のトナー供給量が減少する現象が発生し、画像抜けが発生してしまった。
さらに、比較例1−3の制御を行った場合では、切り替えポイントPから画像形成終了までに供給ローラバイアスを−500Vから−300Vになるように供給ローラバイアス傾きを変更して制御している。この場合では、画像形成中にトナーを供給ローラ5から現像ローラ4に付勢される方向から現像ローラ4から供給ローラ5に付勢される方向に変更している。つまり、現像ローラに対する供給ローラバイアスの極性をマイナスからプラスに反転させている。この結果、比較例1−2よりは画像抜けレベルが良化するが、画像形成中に上記の制御をすることで現像ローラ上のトナー供給量が減少する現象が発生し、画像抜けが発生してしまった。
一方、本実施例の制御を行った場合には、上述した通りの効果が得られ、画像抜けを発生させることなく、現像ゴーストの発生を軽減できた。
なお、本実施例では、2枚の連続印刷時において1枚目の画像形成中から現像ローラ4のトナー保持力を少しずつ弱めるような電位差制御を行う場合について説明した。しかしこれに限らず、2枚以上の連続印刷を行った場合の画像形成時及び記録材間についても同様の制御を行うことができる。ただし、前回転時における現像ローラ4と供給ローラ5との間の電位差と、紙間時における現像ローラ4と供給ローラ5との間の電位差は異なる値に設定してもよい。
本実施例では、切り替えポイントPから画像形成終了までと記録材間中から2枚目の画像形成開始までの制御において、現像ローラ上のトナー保持力を少しずつ弱める。そして、その後に、記録材間で現像ローラ4と供給ローラ5との間の電位差をトナーが現像ローラ4から供給ローラ5へ付勢される力が働く側に設定したが、これに限ったものではない。
例えば、1枚目の画像形成終了から2枚目の画像形成開始まで、現像ゴーストに効果がある範囲において、現像ローラ4と供給ローラ5との電位差を任意に設定してもよい。連続通紙時の現像ゴーストと高印字時の後端画像抜けが発生しない限り各構成における最適な設定がなされればよい。
以上、実施例1で示した本発明により、連続印刷時の記録材間距離が現像ローラ4の周長よりも短くなる構成において、現像ゴーストの軽減と画像後端部の画像抜け防止を両立することができる。
[実施例2]
実施例2では、画像形成中の所定のタイミングにおいて供給ローラバイアス傾きを複数回変える制御について説明する。なお、実施例2の説明において、上述した実施例1と重複する部分については、その説明を省略する。
この制御の効果は記録材の後半部に現像ゴーストの発生しやすい画像を印刷された場合に顕著に表れ、本実施例の制御を行うことで、このような画像を印刷された場合においても現像ゴーストの発生を軽減することができる。
以下、実施例2の制御について図5のタイミングチャートを用いて説明する。
画像形成開始から画像形成終了までの所定のタイミングに電位差変化切り替えタイミングを複数設定する。画像形成開始から電位差変化切り替えタイミングまでと電位差変化切り替えタイミングから切り替えポイントPまでの供給ローラバイアス傾きを変化させる。より具体的には、電位差変化切り替えタイミングから切り替えポイントPまでの供給ローラバイアス傾きが、画像形成開始から電位差変化切り替えタイミングまでの供給ローラバイアス傾きよりも小さくなるように設定する。この制御を行うことにより、画像後半部におけるトナー供給量を抑制でき、トナーが供給されやすい状態になった場合においても、現像ゴーストの発生を軽減することが可能となる。
なお、本実施例では、電位差変化切り替えタイミングを画像形成開始から0.6sec後に設けた。また、画像形成開始で供給ローラ5に印加するバイアスをー400V、電位差変化切り替えタイミングで供給ローラ5に印加するバイアスがー450Vになるように設定した。また、電位差変化切り替えタイミングから切り替えポイントPまでは一定のバイアスとし、供給ローラ5にー450V印加するように制御を行った。切り替えポイントPから画像形成終了までの供給ローラバイアス傾きは、画像形成終了時に供給ローラ5に−400V印になるように徐々に変化させるように設定した。
[実験]
本実施例の効果を示すために行った実験について説明する。
本実験は、常温常湿条件の環境下(温度23℃、湿度60%)にて、評価用画像の印刷を行い、現像ゴーストと画像抜けの評価を行った。
本実施例における現像ゴーストの評価は、1枚目の記録材12の前半部(下流側)における現像ゴースト判定画像と、1枚目の記録材12の後半部(上流側)における現像ゴースト判定画像と、を用い、行った。記録材12の前半部(下流側)における現像ゴースト判定画像は、紙先端(下流端)に5mm×5mmのベタ黒パッチを搬送方向と直交する方向に10mm間隔で配置し、それ以降にハーフトーン画像を形成した評価画像を用いた。また、記録材12の後半部(上流側)における現像ゴースト判定画像は、記録材12の先端から150mm位置にベタ黒パッチを配置し、それ以降にハーフトーン画像を形成した評価画像を用いた。このようにして、記録材12の前半部における現像ゴースト判定画像と、記録材12の後半部における現像ゴース判定画像を用いて、記録材12の前半部及び後半部の現像ゴートの発生の評価を行った。この評価に併せ、両画像のハーフトーン画像の後端側(上流側)を確認し、画像抜けの発生の評価を行った。
この実験の結果を表2に示す。
Figure 2018180522
実施例1の制御を行った場合には、記録材前半部の現像ゴーストの発生を抑制することができたが、記録材後半部において明らかな現像ゴーストが発生した。これは、記録材後半部に至るまでに現像ローラ4上にトナーが必要以上に供給され供給ローラ5による現像残トナーの回収不足が起こった結果、トナーの帯電量が上昇を招き白後のトナー帯電量と黒後のトナー帯電量との差が広がったためである。
一方、実施例2の制御を行えば、記録材後半部に至るまでの現像ローラ4上のトナー帯電量の上昇が抑制され、記録材後半部においても発生する現像ゴーストをより軽減することができた。
なお、本実施例では、画像形成中に電位差変化切り替えタイミングを設け、このタイミングにおいて供給ローラバイアス傾きを切り替える制御を行った。しかしながらこれに限らず、画像形成開始から切り替えポイントPまで連続的に供給ローラバイアス傾きが変化させる制御を行ってもよい。また、電位差変化切り替えタイミングを複数設定し、供給ローラバイアス傾きを複数回変化させるようにしてもよい。
1 感光体ドラム
2 帯電ローラ
3 現像ユニット
4 現像ローラ
5 供給ローラ
6 クリーニング部材
7 プロセスカートリッジ
8 現像ブレード
12 記録材
13 感光体ユニット
18a 現像室
18b 現像剤収納室
22 現像剤搬送部材
30 スキャナユニット
31 中間転写ベルト
32 一次転写ローラ
33 二次転写ローラ
100 画像形成装置

Claims (9)

  1. 現像剤を担持する回転可能な現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に静電潜像を現像する現像バイアスを印加する現像バイアス印加手段と
    前記現像剤担持体に前記現像剤を供給するための供給バイアス印加手段による供給バイアスが印加される供給ローラと、を備え、第1記録材に対応する第1画像形成領域と、前記現像剤担持体の周長未満の間隔で配置され、前記第1記録材に連続して搬送される第2記録材に対応する第2画像形成領域との夫々に画像を形成可能な画像形成装置であって、
    前記第1画像形成領域の先端から後端に向かう画像形成領域の区間で、前記供給ローラから前記現像剤担持体への方向の力が前記現像剤に作用するよう、前記現像剤担持体と前記供給ローラとの間の電位差を制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記第2画像形成領域の先端より前記現像剤担持体の周長以上前記第1画像形成領域に戻った切り替ポイントから、前記第1画像形成領域の後端まで、の区間において、前記現像剤に作用する前記供給ローラから前記現像剤担持体への方向の力が小さくなるように前記現像剤担持体と前記供給ローラとの間の電位差を制御する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記供給ローラは、前記現像剤担持体に対する当接部において前記現像剤担持体と同方向に移動するように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記現像剤担持体と前記供給ローラとの間の電位差の単位時間当たりの変化量を画像形成中において複数回、切り替える制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記切り替えポイントから前記現像剤担持体と前記供給ローラとの間の電位差を徐々に近づけるよう変化させ、前記第1記録材の画像形成が終了した後に、前記現像剤担持体から前記供給ローラへ前記現像剤が移動する力が作用するように前記供給バイアスを制御することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記供給バイアスの単位時間当たりの変化量が、段階的に変化することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記現像バイアス印加手段は、前記第1記録材から前記第2記録材まで至る画像形成時にわたって、大きさが一定の現像バイアスを印加し、
    前記供給バイアス印加手段は、前記第1記録材及び前記第2記録材におけるそれぞれの画像形成時において、絶対値の差が徐々に大きくなるように変化する供給バイアスを印加する
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1記録材の前記画像形成領域の後端から、前記第2記録材の前記画像形成領域の先端までの区間において、
    前記供給バイアス印加手段は、前記現像バイアスから前記供給バイアスを減じた値の極性が前記現像剤の正規帯電極性とは逆極性となる大きさの供給バイアスを印加することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記現像剤は、正規帯電極性が負であり、
    第1記録材の画像形成領域の下流端から前記切り替えポイントまでの期間において、負極性の前記現像バイアスと負極性の前記供給バイアスとの差が徐々に大きくなるように制御され、
    前記第1記録材の前記切り替えポイントから前記第2記録材の画像形成領域の下流端までの期間において、負極性の前記現像バイアスと負極性の前記供給バイアスとの差が徐々に小さくなるように制御を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記切り替えポイントは、前記第2画像形成領域の先端より前記配置の方向で前記現像剤担持体の周長以上且つ2周長未満に位置することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の画像形成装置。
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