JP2018179717A - 加速度センサ - Google Patents

加速度センサ Download PDF

Info

Publication number
JP2018179717A
JP2018179717A JP2017078618A JP2017078618A JP2018179717A JP 2018179717 A JP2018179717 A JP 2018179717A JP 2017078618 A JP2017078618 A JP 2017078618A JP 2017078618 A JP2017078618 A JP 2017078618A JP 2018179717 A JP2018179717 A JP 2018179717A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acceleration sensor
electrode
beam portion
differential amplifier
acceleration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017078618A
Other languages
English (en)
Inventor
義典 高嶋
Yoshinori Takashima
義典 高嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to JP2017078618A priority Critical patent/JP2018179717A/ja
Publication of JP2018179717A publication Critical patent/JP2018179717A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

【課題】本発明は、加速度センサを上下逆さまに取り付けても、出力信号の精度が劣化するということのない加速度センサを提供することを目的とするものである。【解決手段】第1の梁部24aにおける検出部24cからの出力信号の差値を増幅して出力する差動増幅器31と、差動増幅器31からの出力信号を入力されるとともに故障信号を出力するウインドウコンパレータ40と、差動増幅器31からの出力信号を判定する比較器43とを設け、差動増幅器31と比較器43からの出力信号を供給電圧切替手段46に入力することにより、加速度センサの上下の取り付け方向を検出する構成とした。【選択図】図8

Description

本発明は、車両やナビゲーション装置、携帯端末等に用いられる加速度センサに関するものである。
図11は従来の加速度センサの側断面図、図12は同加速度センサにおける基板の上面図である。
図10,図11において、従来の加速度センサは、外枠部3と、錘部2と、外枠部3に一端が接続され、錘部2に他端が接続された起歪部4と、錘部2と対向するように外枠部3に接続された上部基板8とを設けている。また、錘部2の上面に形成された故障診断電極7と、上部基板8において、故障診断電極7と対向する位置に形成された対向電極6とを設けている。そして、外枠部3に形成された電極パッド9と、電極パッド9と故障診断電極7とを電気的に接続する故障診断用配線10と、を備えていた。
この構成において、故障診断電極7と対向電極6との間に電圧を印加して錘部2に静電力を与えることにより、あたかも加速度がかかったかのように錘部2を動作させて、加速度センサが正常に機能しているか否かを確認する故障診断機能を実現していた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平5−322925号公報
しかしながら、上記従来の構成においては、鉛直方向の加速度を検出しようとする際に、加速度センサを上下逆さまに取り付けると、錘部2の自重により、故障診断電極7と対向電極6との間のクリアランスが減少することとなり、静電力により梁部4が大きく変形するから、梁部4が塑性変形するため、出力信号の精度が劣化するという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、加速度センサを上下逆さまに取り付けても、出力信号の精度が劣化するということのない加速度センサを提供することを目的とするものである。
本発明の請求項1に記載の発明は、支持基板と、前記支持基板に一端を接続されるとともに検出部を設けた梁部と、前記梁部の他端に接続されるとともに故障診断電極を設けた錘部と、前記錘部と対向するように設けられるとともに錘部における故障診断電極と対向する位置に対向電極を設けた対向基板と、前記故障診断電極と対向電極との間に電圧を印加する故障診断電源とを備え、前記故障診断電源から故障診断電極に供給する供給電圧を変更する供給電圧切替手段を設けたものである。この構成によれば、故障診断電源から故障診断電極に供給する供給電圧を変更する供給電圧切替手段を設けたため、加速度センサを上下逆さまに取り付けることにより、故障診断電極と対向電極との間のクリアランスが
減少しても、故障診断電極に供給する供給電圧を低下させることとなる。これにより、静電力により、梁部が大きく変形することが無くなるから、梁部の塑性変形を防止することができることとなり、その結果、出力信号が精度が向上するという作用効果を有するものである。
本発明の請求項2に記載の発明は、特に、梁部における検出部からの出力信号の差値を増幅して出力する差動増幅器と、前記差動増幅器からの出力信号を入力されるとともに故障信号を出力するウインドウコンパレータと、前記差動増幅器からの出力信号を判定する比較器とを設け、前記比較器からの出力信号を前記供給電圧切替手段に入力するようにしたものである。この構成によれば、差動増幅器と比較器とにより、加速度センサの上下の取り付け方向を検出することができるため、加速度センサ内部の回路構成で、故障診断電極に供給する供給電圧を低下させることができるという作用効果を有するものである。
本発明の請求項3に記載の発明は、特に、重力以外の加速度を負荷しない状態において、鉛直方向の加速度を検出する検出部からの出力信号を差動増幅器に入力するようにしたもので、この構成によれば、鉛直方向の加速度を検出することにより、確実に、加速度センサの上下の取り付け方向を検出することができるという作用効果を有するものである。
本発明の加速度センサは、支持基板と、前記支持基板に一端を接続されるとともに検出部を設けた梁部と、前記梁部の他端に接続されるとともに故障診断電極を設けた錘部と、前記錘部と対向するように設けられるとともに錘部における故障診断電極と対向する位置に対向電極を設けた対向基板と、前記故障診断電極と対向電極との間に電圧を印加する故障診断電源とを備え、前記故障診断電源から故障診断電極に供給する供給電圧を変更する供給電圧切替手段を設けたものである。この構成によれば、故障診断電源から故障診断電極に供給する供給電圧を変更する供給電圧切替手段を設けたため、加速度センサを上下逆さまに取り付けることにより、故障診断電極と対向電極との間のクリアランスが減少しても、故障診断電極に供給する供給電圧を低下させることとなる。これにより、静電力により、梁部が大きく変形することが無くなるから、梁部の塑性変形を防止することができることとなり、その結果、出力信号の精度が向上した加速度センサを提供することができるという効果を有するものである。
本発明の実施の形態1における加速度センサの上面図 同加速度センサの側断面図 同加速度センサの梁部が折れた場合の模式図 同加速度センサの回路図 本発明の実施の形態2における加速度センサの上面図 同加速度センサの側断面図 同加速度センサの回路路図 同加速度センサの故障診断用回路図 同加速度センサにおける故障診断の説明図 本発明の実施の形態2におけるなお書き記載の加速度センサの上面図 従来の加速度センサの側断面図 従来の加速度センサにおける基板の上面図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における加速度センサ11の上面図、図2は図1のA−A線における断面図である。
図1、図2に示すように、加速度センサ11は、支持基板12と、錘部13と、支持基板12に一端が接続され、錘部13に他端が接続された第一の梁部14aおよび第二の梁部14bと、錘部13と対向するように支持基板12に接続された対向基板15と、錘部13の上面に形成された故障診断電極16と、対向基板15において故障診断電極16と対向する位置に形成された対向電極17と、支持基板12に形成された電極パッド18と、電極パッド18と故障診断電極16とを電気的に接続する故障診断用配線19と、を備えている。また、第一の梁部14aの上に検出部14cが形成され、第二の梁部14bの上に検出部14dが形成されている。故障診断用配線19は電極パッド18に接続されるとともに、第一の梁部14aおよび第二の梁部14bを経由して故障診断電極16に接続されている。
この構成において、故障診断電極16と対向電極17との間に電圧Vを印加して錘部13に静電力を与えることにより、あたかも加速度がかかったかのように錘部13を動作させ、加速度センサ11が正常に機能しているか否かを確認する故障診断機能を実現できる。
図3(a)は第一の梁部14aが折れた場合の模式図であり、図3(b)は第二の梁部14bが折れた場合の模式図である。図3(a)に示すように、第一の梁部14aが折れた場合には、故障診断用配線19は第一の梁部14aで断線する。また、図3(b)に示すように、第二の梁部14bが折れた場合には、故障診断用配線19は第二の梁部14bで断線する。このように、第一の梁部14aまたは第二の梁部14bのいずれか一方が折れた場合に、故障診断用配線19が断線し、電極パッド18と故障診断電極16は電気的に接続されなくなる。したがって、電極パッド18に電圧Vを印加しても、故障診断電極16と対向電極17との間に電圧Vが印加されず、錘部13が変位しない。したがって、加速度センサ11が故障状態にあると判定できる。
以下、加速度センサ11の構成について詳細に説明する。
支持基板12、錘部13、第一の梁部14a、第二の梁部14b、対向基板15は、シリコン、溶融石英、アルミナ等を用いることができる。好ましくは、シリコンを用いて形成することにより、微細加工技術を用いて小型の加速度センサとすることができる。
支持基板12と対向基板15とを接着する方法として、接着材による接着や金属接合、常温接合、陽極接合等を用いることができる。このうち、接着材としてはエポキシ系樹脂やシリコン系樹脂等の接着剤が用いられる。接着剤として、シリコン系樹脂を用いることにより、接着剤自身の硬化による応力を小さくすることができる。
検出部14c、14dとして、歪抵抗方式や静電容量方式などを用いることができる。歪抵抗方式としてピエゾ抵抗を用いることにより、加速度センサ11の感度を向上させることができる。また、歪抵抗方式として酸化膜歪み抵抗体を用いた薄膜抵抗方式を用いることにより、加速度センサ11の温度特性を向上させることができる。
図4は検出部14c、14dとして、歪抵抗方式を用いた場合の回路図の例である。R1は検出部14cに対応する抵抗、R4は検出部14dに対応する抵抗、R2およびR3は支持基板12に設けられた基準となる抵抗である。図4に示す如く、R1、R2、R3、R4をブリッジ型に接続し、対向する一対の接続点VddとGNDとの間に電圧を印加し、他の一対の接続点V1とV2との間の電圧Voutを検出することにより、加速度セ
ンサ11に印加された加速度を検出することができる。
以下、図2および図4を用いて故障診断機能について説明する。故障診断を行う際には、図2に示すように、故障診断電極16と対向電極17との間に電圧V(約12.4V)を印加する。これにより静電力が発生し、錘部13が対向基板15に引き寄せられる。この錘部13の変位により、検出部14cに対応する抵抗R1および検出部14dに対応する抵抗R4が低下する。したがって、ブリッジ回路の出力電圧Voutは大きくなり、正常に動作していることが確認できる。
ここで、第一の梁部14a又は第二の梁部14bのどちらか一方が折れた場合には、故障診断電極16と対向電極17との間に電圧Vが印加されないため、抵抗R1および抵抗R4が変化せず、加速度センサ11が故障状態にあると判定できる。
(実施の形態2)
図5は、実施の形態2における加速度センサ21の上面図、図6は図5のB−B線における断面図である。
図5、図6に示すように、加速度センサ21は、支持基板22と、錘部23a、23b、23c、23dと、錘部23a〜23dに他端が接続された第一の梁部24aおよび第二の梁部24bと、錘部23a〜23dと対向するように支持基板22に接続された対向基板25と、錘部23a〜23dの上面に形成された故障診断電極26と、対向基板25において故障診断電極26と対向する位置に形成された対向電極27と、支持基板22に形成された電極パッド28と、電極パッド28と故障診断電極26とを電気的に接続する故障診断用配線29と、を備えている。また、第一の梁部24aの上に検出部24cが形成され、第二の梁部24bの上に検出部24dが形成されている。故障診断用配線29は電極パッド28に接続されるとともに、第一の梁部24aおよび第二の梁部24b
を経由して故障診断電極26に接続されている。
この構成において、故障診断電極26と対向電極27との間に電圧Vを印加して錘部23a〜23dに静電力を与えることにより、あたかも加速度がかかったかのように錘部23a〜23dを動作させ、加速度センサ21が正常に機能しているか否かを確認する故障診断機能を実現できる。
以下、加速度センサ21の構成について詳細に説明する。
支持基板22は上面からみて四角形状であり、中心部に中空領域22aが形成されている。この中空領域22aは四角形や円状でも良い。
ここで、図5に示す如く、中空領域22aの外縁が4つの長辺22bと4つの短辺22cからなる八角形とし、4つの長辺22bをそれぞれ支持基板22の角部22dに対向するように形成することが好ましい。これにより、4つの長辺22bと角部22dとの間の領域に、対向基板25を支持基板22に接着するための接着領域22eを設けることができる。この結果、対向基板25の面積を支持基板22の面積よりも小さくすることができる。このように対向基板25の面積を小さくして、支持基板22の端部を対向基板25から露出させることにより、支持基板22の端部に設けた電極パッド28とパッケージ(図示せず)又はIC(図示せず)との接続を容易に行うことができる。
さらに、中空領域22aの4つの短辺22cに第一の梁部24aおよび第二の梁部24bを接続することが好ましい。この構成により、支持基板22の端部に設けた電極パッド28と検出部24c、24dとの配線距離を短くすることができ、不要なノイズの混入を
防ぐことができる。
支持基板22と対向基板25とを接着する方法として、接着材による接着や金属接合、常温接合、陽極接合等を用いることができる。このうち、接着材としてはエポキシ系樹脂やシリコン系樹脂等の接着剤が用いられる。
ここで、製造工程において、この接着剤を加熱して硬化させる際に、接着剤自身の硬化や支持基板22と対向基板25との線膨張係数の差に起因する応力が発生するため、この応力が第一の梁部24aや第二の梁部24bに残留応力として蓄積される。本実施の形態2における加速度センサ21は、錘部23a〜23dがそれぞれ、第一の梁部24aおよび第二の梁部24bにより一方向からのみ支持されているため、異なる座屈のモードへの遷移を抑制することができる。なお、接着剤として、シリコン系樹脂を用いることにより、接着剤自身の硬化による応力を小さくすることができる。
また、図5において、第一の梁部24aおよび第二の梁部24bは、支持基板22にそれぞれ一端が接続され、中空領域22aに延伸している。この第一の梁部24aおよび第二の梁部24bの厚みは、支持基板22の厚みよりも薄く、かつ、錘部23a〜23dの厚みよりも薄くすることが好ましい。これにより、第一の梁部24aおよび第二の梁部24bが撓み易くなり、加速度の検出感度を向上させることができる。
錘部23a〜23dはそれぞれ、第一の梁部24aおよび第二の梁部24bの他端に接続されている。錘部23a〜23dはそれぞれ凸部を有し、錘部23aの凸部と錘部23cの凸部とが対向し、錘部23bの凸部と錘部23dの凸部とが対向するように形成することが好ましい。すなわち、中空領域22aの中心において、錘部23a〜23dの凸部が互いに対向するように形成することが好ましい。この構成により、4つの錘部23a〜23dを互いに近接して形成することができる。これにより、4つの錘部23a〜23dの質量を大きくして感度を大きくするとともに、加速度センサ21を小型化することができる。
支持基板22、第一の梁部24aおよび第二の梁部24b、錘部23a〜23d、対向基板25は、シリコン、溶融石英、アルミナ等を用いることができる。好ましくは、シリコンを用いて形成することにより、微細加工技術を用いて小型の加速度センサとすることができる。
検出部24cおよび検出部24dとして、歪抵抗方式や静電容量方式などを用いることができる。歪抵抗方式としてピエゾ抵抗を用いることにより、加速度センサ21の感度を向上させることができる。また、歪抵抗方式として酸化膜歪み抵抗体を用いた薄膜抵抗方式を用いることにより、加速度センサ21の温度特性を向上させることができる。
図7は加速度の検出方法を説明するための回路図の例である。図7(a)に示す如く、第一の梁部24aおよび第二の梁部24bの上部に検出部24cおよび検出部24dとして歪抵抗R1〜R8を配置している。また、支持基板22の上に歪抵抗R9、R10を配置している。
図7(b)はX軸方向の加速度を検出する場合の回路例である。R1、R2、R3、R4をブリッジ接続し、対向する一対の接続点VddとGNDとの間に電圧を印加し、他の一対の接続点VxPとVxMとの間の電位差(VxP−VxM)を検出することにより、X軸方向の加速度を検出することができる。
図7(c)はY軸方向の加速度を検出する場合の回路例である。R5、R6、R7、R
8をブリッジ接続し、対向する一対の接続点VddとGNDとの間に電圧を印加し、他の一対の接続点VyPとVyMとの間の電位差(VyP−VyM)を検出することにより、Y軸方向の加速度を検出することができる。
図7(d)はZ軸方向の加速度を検出する場合の回路例である。R5、R10、R6、R9をブリッジ接続し、対向する一対の接続点VddとGNDとの間に電圧を印加し、他の一対の接続点VzPとVzMとの間の電位差(VzP−VzM)を検出することにより、Z軸方向の加速度を検出することができる。
図8は本発明の実施の形態2における故障診断回路図である。
図8において、31は差動増幅器で、この差動増幅器31における反転入力端子32にZ軸検出回路33におけるVzPを接続するとともに、非反転入力端子35にVzMを接続している。40はウインドウコンパレータで、このウインドウコンパレータ40は前記差動増幅器31からの出力信号を入力されるとともに、0.4Gの加速度に相当する第1の基準電圧41と、3Gの加速度に相当する第2の基準電圧42を設けており、差動増幅器31からの出力信号が0.4Gの加速度相当〜3Gの加速度相当の間である場合に、High信号を出力している。一方、差動増幅器31からの出力信号が0.4Gの加速度相当以下か3Gの加速度相当以上である場合に、Low信号を出力している。43はコンパレータからなる比較器で、この比較器43は前記差動増幅器31からの出力信号を非反転入力端子44に入力されている。そして、差動増幅器31からの出力信号が+1Gの加速度相当であり、比較器43の反転入力端子45の+0.5Gの加速度相当以上である場合に、加速度センサが表向きに取り付けられているとして、High信号を出力する。一方、差動増幅器31からの出力信号が−1Gの加速度相当であり、比較器43の反転入力端子45の−0.5Gの加速度相当以下である場合に、加速度センサが裏向きに取り付けられているとして、Low信号を出力する。46はスイッチからなる供給電圧切替手段で、この供給電圧切替手段46は前記比較器43からの出力信号がHigh信号である場合に、接続されるとともに、Low信号である場合に、オープン状態になるように構成されている。47は故障診断電源で、この故障診断電源47は、12.4Vの電圧を印加するように設定されている。そして、この故障診断電源47は、互いに並列に接続された前記供給電圧切替手段46および100KΩからなる第1の抵抗48を介して、Vfoutとして、図5に示す支持基板22における電極パッド28に電気的に接続されている。そしてまた、前記第1の抵抗48および供給電圧切替手段46は100KΩからなる第2の抵抗49を介してGND50に接続させている。すなわち、前記供給電圧切替手段46のON、OFFに応じて、VFOUTから支持基板22における電極パッド28に12.4Vが印加されたり、6.2Vが印加されたりするものである。
図9を用いて故障診断機能について説明する。本実施の形態においては、3つのパターン(印加パターン1〜3)で故障診断を行う。
図9(a)は印加パターン1であり、錘部23aと23dの上面に形成された故障診断電極26と対向電極27との間に所定の電圧Vを印加する。これにより静電力が発生し、錘部23a、23dが対向基板25に引き寄せられる。この錘部23a、23dの変位により、抵抗R1、R3、R5、R7の抵抗値が低下する。したがって、図9(b)に示すように、Y軸検出回路において、VyMの電圧が上がり、VyPの電圧が下がるため、VyPとVyMとの間の電位差(VyP−VyM)は負となる。また、Z軸検出回路において、VzMの電圧が上がり、VzPの電圧は変化しないため、VzPとVzMとの間の電位差(VzP−VzM)は負となる。このように、Y軸検出回路とZ軸検出回路の出力がともに負となれば、正常に動作していると判定できる。
図9(c)は印加パターン2であり、錘部23bと23cの上面に形成された故障診断電極26と対向電極27との間に所定の電圧Vを印加する。これにより静電力が発生し、錘部23b、23cが対向基板25に引き寄せられる。この錘部23b、23cの変位により、抵抗R2、R4、R6、R8の抵抗値が低下する。したがって、Y軸検出回路において、VyMの電圧が下がり、VyPの電圧が上がるため、VyPとVyMとの間の電位差(VyP−VyM)は正となる。また、Z軸検出回路において、VzMの電圧は変化せず、VzPの電圧は下がるため、VzPとVzMとの間の電位差(VzP−VzM)は負となる。このように、Y軸検出回路の出力が正となり、Z軸検出回路の出力が負となれば、正常に動作していると判定できる。
図9(d)は印加パターン3であり、錘部23a〜23dの上面に形成された故障診断電極26と対向電極27との間に所定の電圧Vを印加する。これにより静電力が発生し、錘部23a〜23dが対向基板25に引き寄せられる。この錘部23a〜23dの変位により、抵抗R1〜R8の抵抗値が低下する。したがって、Y軸検出回路において、yMもVyPも変化せず、VyPとVyMとの間の電位差(VyP−VyM)は0となる。また、Z軸検出回路において、VzMの電圧は上がり、VzPの電圧は下がるため、VzPとVzMとの間の電位差(VzP−VzM)は負となる。このように、Y軸検出回路の出力が0となり、Z軸検出回路の出力が負となれば、正常に動作していると判定できる。
錘部23a〜23dに接続された第一の梁部24a又は第二の梁部24bのいずれか一本が折れた場合には、この折れた梁部により接続された錘部は変位しないため、上記故障診断機能を用いて故障状態にあると判定できる。
ここで、加速度センサをZ軸方向(鉛直方向)の上下逆さまに取り付けた場合を考える。錘部23a、23b、23c、23dが重力加速度−1Gにより、対向基板25側に引き寄せられる。そのため、故障診断電極26と対向電極27との間のクリアランスが減少しようとする。
本発明の実施の形態2における加速度センサにおいては、第1の梁部24aにおける検出部24cからの出力信号の差値を増幅して出力する差動増幅器31と、前記差動増幅器31からの出力信号を入力されるとともに故障信号を出力するウインドウコンパレータ40と、前記差動増幅器31からの出力信号を判定する比較器43とを設け、前記比較器43からの出力信号を前記供給電圧切替手段46に入力するようにしている。この構成によれば、差動増幅器31と比較器43とにより、加速度センサの上下の取り付け方向を検出することができるため、加速度センサ内部の回路構成で、故障診断電極26に供給する供給電圧を低下させることができる。すなわち、支持基板22における電極パッド28に加わる故障診断電源に加わる電圧を通常の12.4Vから6.2Vに低減することが可能となる。そのため、静電力により、第1の梁部24aが大きく変形することが無くなるから、第1の梁部24aの塑性変形を防止することができることとなり、その結果、出力信号の精度が向上するという作用効果を有するものである。
なお、本発明の実施に形態2における加速度センサにおいては、図5に示すように、錘部23a〜23dの上面の故障診断電極26にそれぞれ接続された4つの故障診断用配線29は、それぞれ別の電極パッド28に接続されていたが、図10に示すように、錘部23aの上面の故障診断電極26に接続された故障診断用配線29と、錘部23dの上面の故障診断電極26に接続された故障診断用配線29とを接続して電極パッド28aに接続し、錘部23bの上面の故障診断電極26に接続された故障診断用配線29と、錘部23cの上面の故障診断電極26に接続された故障診断用配線29とを接続して電極パッド28bに接続してもよいものである。
本発明の加速度センサは、加速度センサを上下逆さまに取り付けても、出力信号の精度が劣化するということのない加速度センサを提供することができるので、車両やナビゲーション装置、携帯端末等に用いられる加速度センサや角速度加速度センサ等の加速度センサとして有用である。
12、22 支持基板
13、23a、23b、23c、23d 錘部
14a、14b、24a、24b 梁部
14c、14d、24c、24d 検出部
15、25 対向基板
16、26 故障診断電極
17、27 対向電極
31 差動増幅器
40 ウインドウコンパレータ
43 比較器
46 供給電圧切替手段
47 故障診断電源

Claims (3)

  1. 支持基板と、前記支持基板に一端を接続されるとともに検出部を設けた梁部と、前記梁部の他端に接続されるとともに故障診断電極を設けた錘部と、前記錘部と対向するように設けられるとともに錘部における故障診断電極と対向する位置に対向電極を設けた対向基板と、前記故障診断電極と対向電極との間に電圧を印加する故障診断電源とを備え、前記故障診断電源から故障診断電極に供給する供給電圧を変更する供給電圧切替手段を設けた加速度センサ。
  2. 梁部における検出部からの出力信号の差値を増幅して出力する差動増幅器と、前記差動増幅器からの出力信号を入力されるとともに故障信号を出力するウインドウコンパレータと、前記差動増幅器からの出力信号を判定する比較器とを設け、前記比較器からの出力信号を前記供給電圧切替手段に入力するようにした請求項1記載の加速度センサ。
  3. 重力以外の加速度を負荷しない状態において、鉛直方向の加速度を検出する検出部からの出力信号を差動増幅器に入力するようにした請求項2記載の加速度センサ。
JP2017078618A 2017-04-12 2017-04-12 加速度センサ Pending JP2018179717A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017078618A JP2018179717A (ja) 2017-04-12 2017-04-12 加速度センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017078618A JP2018179717A (ja) 2017-04-12 2017-04-12 加速度センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018179717A true JP2018179717A (ja) 2018-11-15

Family

ID=64276409

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017078618A Pending JP2018179717A (ja) 2017-04-12 2017-04-12 加速度センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018179717A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101057148B (zh) 加速度传感器装置
JP5037690B2 (ja) 微小電気機械システム
US20130283914A1 (en) Acceleration sensor
WO2019131816A1 (ja) 磁気センサモジュール
JP3009104B2 (ja) 半導体センサおよび半導体センサ用パッケージ
JP3281217B2 (ja) 半導体式加速度センサと該センサのセンサ素子の特性評価方法
JP2000338129A (ja) 加速度センサ素子の感度較正方法
KR20040097929A (ko) 가속도 센서 장치
JP2018179717A (ja) 加速度センサ
JP3223849B2 (ja) 半導体加速度センサ
JPS6385461A (ja) 加速度センサの校正方法と加速度センサ
US20150059430A1 (en) Inertial force sensor
JP5370610B1 (ja) センサ
JP3019549B2 (ja) 半導体加速度センサ
JPH1096743A (ja) 半導体センサ及びその製造方法
JPH11248737A (ja) 静電容量型多軸加速度センサ
JPH08248060A (ja) 半導体加速度検出装置
JP6531281B2 (ja) 加速度センサ
US9664719B2 (en) Capacitance detection circuit
JPH04204060A (ja) 半導体加速度検出装置
JPH0627133A (ja) 3次元加速度センサ
JP3287244B2 (ja) 加速度検出装置
US20170160307A1 (en) Sensor
JP2006153516A (ja) 加速度センサ
JP2006153518A (ja) 加速度センサ

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20190121