JP2018179387A - 熱交換器及び熱交換器の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】管と管を挿入する挿入孔との組み立て性が良好であるとともに、管が挿入孔から脱落することを防止し、管と挿入孔との接合性を向上させることができる熱交換器及び熱交換器の製造方法を提供する。【解決手段】熱交換器は、内部に流体を流通させる第1の管である伝熱管21と、伝熱管21が挿入された挿入孔11aを有する第2の管であるヘッダーパイプ11と、を備える。また、ヘッダーパイプ11は、挿入孔の周縁から立設された接続部11bを有するとともに、内周部が伝熱管21の外周部に当接する縮管部11cを有する。【選択図】図4
Description
本発明は、熱交換器及び熱交換器の製造方法に関する。
空気調和機、冷蔵庫等に用いられる熱交換器は、内部に冷媒を流通させる複数の管を備える。これらの管が互いに接続されて、冷媒の流路を構成する。例えば、冷媒を流通させる伝熱管は、端部をヘッダーパイプの挿入孔に挿入された後、伝熱管とヘッダーパイプとの接合部がろう付されて、ヘッダーパイプに固定される(例えば、特許文献1、2)。
特許文献1及び特許文献2に記載の熱交換器では、伝熱管は、ヘッダーパイプの挿入孔に挿入される。そして、挿入孔に伝熱管が挿入された状態で、ろう付装置の加熱炉に投入され、ヘッダーパイプと伝熱管との接続部がろう付により固定される。
伝熱管をヘッダーパイプの挿入孔に挿入して組み付ける際、ヘッダーパイプの挿入孔の内周面と、伝熱管の外周面との隙間が小さい場合には、伝熱管とヘッダーパイプとの組み立て性が低下する。一方、ヘッダーパイプの挿入孔の内周面と、伝熱管の外周面との隙間が大きい場合には、伝熱管とヘッダーパイプとのろう付が不十分となるおそれがある。また、伝熱管をヘッダーパイプに組み付けた後、加熱炉への運搬時、加熱炉内での搬送時等に、ヘッダーパイプから伝熱管が脱落するおそれがある。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、管と管を挿入する挿入孔との組み立て性が良好であるとともに、管が挿入孔から脱落することを防止し、管と挿入孔との接合性を向上させることができる熱交換器及び熱交換器の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明に係る熱交換器は、内部に流体を流通させる第1の管と、第1の管が挿入された挿入孔を有する第2の管と、を備える。また、第2の管は、挿入孔の周縁から立設された接続部を有する。また、接続部は、内周部が第1の管の外周部に当接する縮管部を有する。
本発明によれば、挿入孔を有する第2の管は、挿入孔に挿入された第1の管の外周部に当接する縮管部を備えるため、第2の管の挿入孔の内周面と、第1の管の外周面との間に隙間を設けて組み立て性を確保する場合であっても、第1の管を第2の管に仮固定することができる。したがって、第1の管と第2の管との接合の際、第1の管が第2の管から脱落することを防止し、第1の管と第2の管の挿入孔との接合性を向上させることが可能である。
以下、図を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る熱交換器及び熱交換器の製造方法について説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態に係る熱交換器1は、熱交換器1の外部を流れる空気と、熱交換器1の内部を流れる冷媒との間で熱交換を行う。図1(A)、(B)に示すように、熱交換器1は、内部に冷媒を流通させる伝熱管21と、伝熱管21に接続されて伝熱管21に冷媒を流入させるヘッダーパイプ11と、伝熱管21に接続されて伝熱管21から冷媒を流出させるヘッダーパイプ12と、伝熱管21に取り付けられる放熱フィン31とを備える。
本実施の形態に係る熱交換器1は、熱交換器1の外部を流れる空気と、熱交換器1の内部を流れる冷媒との間で熱交換を行う。図1(A)、(B)に示すように、熱交換器1は、内部に冷媒を流通させる伝熱管21と、伝熱管21に接続されて伝熱管21に冷媒を流入させるヘッダーパイプ11と、伝熱管21に接続されて伝熱管21から冷媒を流出させるヘッダーパイプ12と、伝熱管21に取り付けられる放熱フィン31とを備える。
ヘッダーパイプ11、12は、熱交換器1に流体である冷媒を供給、排出する一対の配管部材である。ヘッダーパイプ11、12には、それぞれ複数の挿入孔11a、12aが形成されている。挿入孔11aは、図2(A)、(B)に示すように、バーリングによって円筒状のヘッダーパイプ11の長手方向中心軸から外側方向に立設された接続部11bを備える。そして、それぞれの挿入孔11aに伝熱管21が挿入されて、第1の管である伝熱管21と、第2の管であるヘッダーパイプ11が接続される。
また、ヘッダーパイプ11は、後述する流入パイプ51が取り付けられる流入孔11dを備える。流入孔11dは、挿入孔11aと同様に、バーリングによって円筒状のヘッダーパイプ11の長手方向中心軸から外側方向に立設された接続部(不図示)を備える。
図2(A)、(B)のヘッダーパイプ11と同様に、ヘッダーパイプ12の挿入孔12aは、バーリングによって円筒状のヘッダーパイプ12の長手方向中心軸から外側方向に立設された接続部12bを備える。そして、それぞれの挿入孔12aに伝熱管21が挿入されて、ヘッダーパイプ12と伝熱管21が接続される。
また、ヘッダーパイプ12は、後述する流出パイプ52が取り付けられる流出孔12dを備える。流出孔12dは、挿入孔11aと同様に、バーリングによって円筒状のヘッダーパイプ12の長手方向中心軸から外側方向に立設された接続部(不図示)を備える。
伝熱管21は、図1、図2(A)、(B)に示すように、円筒状の配管部材であり、内部に冷媒を流通させる。伝熱管21は、例えば、アルミ板の表面にろう材が圧延接合されたクラッド材で形成される。
伝熱管21の一方の端部は、ヘッダーパイプ11に形成された挿入孔11aに挿入され、ヘッダーパイプ11に、ろう付により溶着固定される。また、伝熱管21の他方の端部は、ヘッダーパイプ12に形成された挿入孔12aに挿入され、ろう付により溶着固定される。
放熱フィン31は、空気との接触面積を大きくすることで、冷却効率を高めるための平板状の部材であり、図1(A)、(B)に示すように、伝熱管21に複数枚取り付けられている。
放熱フィン31は、図3に示すように、伝熱管21が挿通される複数の貫通孔31aを備える。貫通孔31aは、円筒状である伝熱管21を挿通可能な断面円形の孔である。各貫通孔31aには、それぞれ伝熱管21が挿通される。そして、挿通された伝熱管21と放熱フィン31との接続部をろう付することにより、放熱フィン31と伝熱管21が接続される。放熱フィン31の材質は、例えば、アルミ板の表面にろう材が圧延接合されたクラッド材である。
放熱フィン31は、図1(A)、(B)に示すように、伝熱管21の軸方向、すなわち冷媒の流れる方向に、複数枚取り付けられる。
流入パイプ51は、円筒状の配管部材であり、内部に冷媒を流通させる。流入パイプ51は、例えば、アルミ板の表面にろう材が圧延接合されたクラッド材で形成される。
流入パイプ51の一方の端部は、図1(A)、(B)に示すように、ヘッダーパイプ11に形成された流入孔11dに挿入され、ヘッダーパイプ11に、ろう付固定される。これにより、流入パイプ51とヘッダーパイプ11は接続され、流入パイプ51からヘッダーパイプ11に冷媒が流入される。
流出パイプ52は、円筒状の配管部材であり、内部に冷媒を流通させる。流出パイプ52は、例えば、アルミ板の表面にろう材が圧延接合されたクラッド材で形成される。
流出パイプ52の一方の端部は、ヘッダーパイプ12に形成された流出孔12dに挿入され、ヘッダーパイプ12に、ろう付固定される。これにより、流出パイプ52とヘッダーパイプ12は接続され、ヘッダーパイプ12から流出パイプ52に冷媒が流出される。
熱交換器1は、上述のように構成され、ヘッダーパイプ11に接続された流入パイプ51から流入された冷媒を、伝熱管21で熱交換し、ヘッダーパイプ12に接続された流出パイプ52から流出させる。
続いて、本実施の形態に係る熱交換器1の製造方法、特に伝熱管21、放熱フィン31、ヘッダーパイプ11、12、流入パイプ51、流出パイプ52の接続方法について説明する。
伝熱管21は、上述したように放熱フィン31の貫通孔31aに挿通される。また、図1(A)、(B)のように、複数の放熱フィン31が伝熱管21に取り付けられる。
伝熱管21は、図2(A)に示すように、一方の端部が、ヘッダーパイプ11に形成された挿入孔11aに挿入される。また、他方の端部が、ヘッダーパイプ12に形成された挿入孔12aに挿入される。伝熱管21を挿入孔11a、12aに挿入する際の作業性向上ため、挿入孔11a、12aと伝熱管21との間には、隙間が設けられている。
伝熱管21が挿入孔11a、12aに挿入された後、接続部11b、12bを縮小させる。具体的には、図4(A)、(B)に示すように、挿入孔11aの周縁から立設された接続部11bの先端部を縮管工具90によって縮小させて縮管部11cを形成し、縮管部11cの内周部を伝熱管21の外周部に当接させる。これにより、伝熱管21は、ヘッダーパイプ11に仮固定される。また、ヘッダーパイプ12の接続部12bも同様に、縮管工具90で縮小させて縮管部12cを形成し、縮管部12cの内周部を、伝熱管21の外周部に当接させる。これにより、伝熱管21は、ヘッダーパイプ12に仮固定される。
流入パイプ51の一方の端部は、ヘッダーパイプ11に形成された流入孔11dに挿入される。流入孔11dと流入パイプ51との間には、上述の挿入孔11aと伝熱管21との間と同様に隙間が設けられている。これにより、流入パイプ51を流入孔11dに挿入する際の作業性が向上される。
流出パイプ52の一方の端部は、ヘッダーパイプ12に形成された流出孔12dに挿入される。流出孔12dと流出パイプ52との間には、上述の挿入孔11aと伝熱管21との間と同様に隙間が設けられている。これにより、流出パイプ52を流出孔12dに挿入する際の作業性が向上される。
流入パイプ51が流入孔11dに挿入されるとともに、流出パイプ52が流出孔12dに挿入された後、流入孔11dの接続部及び流出孔12dの接続部を縮小させる。具体的には、図4(A)、(B)の接続部11bと同様に、接続部を縮管工具90によって縮小させて縮管部を形成し、縮管部の内周部を流入パイプ51、流出パイプ52の外周部に当接させる。これにより、流入パイプ51、流出パイプ52は、それぞれヘッダーパイプ11、ヘッダーパイプ12に仮固定される。
その後、伝熱管21、放熱フィン31、ヘッダーパイプ11、12、流入パイプ51、流出パイプ52を含む熱交換器1は、ろう付装置の加熱炉内で加熱される。これにより、クラッド材で形成された伝熱管21とヘッダーパイプ11、12との接続部分がろう付により溶着固定される。また、クラッド材で形成されたヘッダーパイプ11と流入パイプ51、ヘッダーパイプ12と流出パイプ52の各接続部がろう付により溶着固定される。
以上説明したように、本実施の形態に係る熱交換器1では、第1の管である伝熱管21を第2の管であるヘッダーパイプ11、12の挿入孔11a、12aに挿入した後に、ヘッダーパイプ11、12の接続部11b、12bを縮管して縮管部11c、12cを形成し、伝熱管21をヘッダーパイプ11、12に仮固定する。したがって、伝熱管21を挿入孔11a、12aに挿入する際、伝熱管21の外径とヘッダーパイプ11、12の挿入孔11a、12aの内径との間に隙間を設けることができるため、伝熱管21を挿入孔11a、12aに挿入する際の作業性を向上させることができる。また、加熱炉内でろう付を行う際、伝熱管21は、ヘッダーパイプ11、12に仮固定されているため、伝熱管21がヘッダーパイプ11、12から脱落することを防止し、接合性を向上させることができる。
また、本実施の形態では、第1の管としての流入パイプ51を第2の管としてのヘッダーパイプ11の流入孔11dに挿入した後に接続部を縮管して、流入パイプ51をヘッダーパイプ11に仮固定することとしている。これにより、流入パイプ51の外径とヘッダーパイプ11の流入孔11dの内径との間に隙間を設けることができるため、流入パイプ51を流入孔11dに挿入する際の作業性を向上させることができる。また、加熱炉内でろう付を行う際、流入パイプ51がヘッダーパイプ11に対して位置ずれしたり、脱落したりすることを防止できる。したがって、ヘッダーパイプ11と伝熱管21とのろう付、およびヘッダーパイプ11と流入パイプ51とのろう付を加熱炉内で同時に行うことが容易となる。
また、本実施の形態では、第1の管としての流出パイプ52を第2の管としてのヘッダーパイプ12の流出孔12dに挿入した後に流出孔の接続部を縮管して、流出パイプ52をヘッダーパイプ12に仮固定することとしている。これにより、流出パイプ52の外径とヘッダーパイプ12の流出孔12dの内径との間に隙間を設けることができるため、流出パイプ52を流出孔12dに挿入する際の作業性を向上させることができる。また、加熱炉内でろう付を行う際、流出パイプ52がヘッダーパイプ12に対して位置ずれしたり、脱落したりすることを防止できる。したがって、ヘッダーパイプ12と伝熱管21とのろう付、およびヘッダーパイプ12と流出パイプ52とのろう付を加熱炉内で同時に行うことが容易となる。
本実施の形態では、図4(A)、(B)に示すように、ヘッダーパイプ11、12の接続部11b、12bを縮管して縮管部11c、12cを形成する。これにより、縮管部11c、12cの内周部を伝熱管21の外周部に当接する位置まで縮管させることとしたが、これに限られない。例えば、図5(A)、(B)に示すように、縮管部11cの内周部が伝熱管21の外周部に当接した位置より、さらに縮管部11cを縮小させることとしてもよい。この場合、縮管部11cとともに伝熱管21が縮小されて、小径部21aが形成される。すなわち、第1の管である伝熱管21の小径部21aは、第2の管であるヘッダーパイプ11の縮管部11cと当接する。また、小径部21aの外形は、伝熱管21の外形より小さく形成される。これにより、伝熱管21とヘッダーパイプ11とが、より強固に仮固定されるので、仮固定状態での運搬時、加熱炉内での加熱時等に、伝熱管21がヘッダーパイプ11から脱落することを防止できる。また、縮管部12cも縮管部11cと同様に伝熱管21とともに縮小させて、より強固に仮固定することとしてもよい。
また、本実施の形態に係る流入パイプ51、流出パイプ52は、さらに別の配管部材に接続されることとしてもよい。例えば、図6に示すように、第2の管としての流入パイプ51の一方の端部を挿入孔として、第1の管としての中継パイプ53に接続し、他方の端部をヘッダーパイプ11に接続することとしてもよい。この場合、図7(A)に示すように、流入パイプ51の内周部と、流入パイプ51に挿入される中継パイプ53の外周部との間に隙間を設ける。そして、縮管部11c、12c等と同様に、流入パイプ51の端部を縮管工具90によって縮管させて縮管部51aを形成し、図7(B)に示すように、縮管部51aの内周部を中継パイプ53の外周部に当接させる。これにより、中継パイプ53は、流入パイプ51に仮固定されるため、加熱炉内で脱落することなく、中継パイプ53と流入パイプ51とをろう付固定することができる。また、縮管部51aは、図7(C)のように、流入パイプ51の端部でなく、中間部であってもよい。
また、上記の場合、流入パイプ51の挿入孔の内周部及び流入パイプ51に挿入される中継パイプ53の挿入部の外周部は、図8に示すように断面形状を楕円形としてもよい。この場合も、断面円形の場合と同様に、中継パイプ53を流入パイプ51に挿入する作業性を向上させるとともに、流入パイプ51の端部を縮管して縮管部51aを形成することで、中継パイプ53を流入パイプ51に仮固定して、ろう付の際、流入パイプ51から中継パイプ53が脱落することを防止できる。また、流入パイプ51と中継パイプ53の断面形状を楕円形とすることにより、中継パイプ53が流入パイプ51に対して回転することを防止できるので、中継パイプ53と流入パイプ51とを適正な位置で固定することができる。
また、流入パイプ51と中継パイプ53の断面形状が楕円形であるため、流入パイプ51、中継パイプ53の長手方向の中心軸を回転軸とする回転方向の位置合わせが不要となり、仮固定を容易に行うことができる。また、流入パイプ51と中継パイプ53の断面形状は、円形、楕円形に限られず、四角形、五角形等の多角形としてもよい。これにより、断面が楕円形の場合と同様に、中継パイプ53と流入パイプ51との回転方向の位置合わせを不要とし、仮固定を容易に行うことができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る熱交換器1について説明する。本実施の形態に係る熱交換器1では、図9(A)、(B)に示すように、伝熱管22が扁平形状である。また、熱交換器1は、伝熱管22と接続されるヘッダーパイプ13、14を備える。また、放熱フィン32として波形状のコルゲートフィンを備える。その他の構成は実施の形態1と同様であるので、同じ符号を付す。
次に、本発明の実施の形態2に係る熱交換器1について説明する。本実施の形態に係る熱交換器1では、図9(A)、(B)に示すように、伝熱管22が扁平形状である。また、熱交換器1は、伝熱管22と接続されるヘッダーパイプ13、14を備える。また、放熱フィン32として波形状のコルゲートフィンを備える。その他の構成は実施の形態1と同様であるので、同じ符号を付す。
伝熱管22の外形は、図10に示すように、断面扁平形状に形成される。これにより、伝熱管22周りの通風抵抗を低減し、熱交換効率を向上させることができる。また、伝熱管22の内部には、冷媒を流通させる貫通孔22aが形成されている。
ヘッダーパイプ13、14は、上記実施の形態1に係るヘッダーパイプ11、12と同様に、熱交換器1に流体である冷媒を供給、排出する一対の配管部材である。図9(A)、(B)に示すように、ヘッダーパイプ13、14には、それぞれ複数の挿入孔13a、14aが形成されている。本実施の形態に係る挿入孔13a、14aは、伝熱管22を挿入可能とするため扁平形状に形成されている。
放熱フィン32は、図9(A)、(B)に示すように、隣り合う伝熱管22の間に配置された波形状のコルゲートフィンである。
以下、本実施の形態に係る熱交換器1のヘッダーパイプ13、14と伝熱管22との取り付けについて説明する。
まず、図11に示すように、ヘッダーパイプ13の各挿入孔13aに、それぞれ伝熱管22が挿入される。挿入孔13aの内周部と、伝熱管22の外周部との間には隙間が設けられており、伝熱管22を挿入孔13aに挿入する際の作業性を向上させている。
伝熱管22がヘッダーパイプ13の挿入孔13aに挿入された後、図12に示すように、ヘッダーパイプ13の挿入孔13a周辺の圧縮部13bを、圧縮工具91で挿入孔13aの貫通方向に圧縮する。これにより、圧縮部13bの厚みが薄くなるとともに、挿入孔13aの内周面が突出して、挿入孔13aが縮小される。そして、挿入孔13aの内周面が、挿入孔13aに挿入された伝熱管22の外周部に当接し、伝熱管22とヘッダーパイプ13とを仮固定する。
また、伝熱管22の挿入孔13aに挿入された側と反対側の端部は、図11に示すように、ヘッダーパイプ14に形成された挿入孔14aに挿入される。そして、図12に示すように、ヘッダーパイプ14の挿入孔14a周辺の圧縮部14bを、圧縮工具91で挿入孔14aの貫通方向に圧縮する。これにより、圧縮部14bの厚みが薄くなるとともに、挿入孔14aの内周面が突出して、挿入孔14aが縮小される。そして、挿入孔14aの内周面が、挿入孔14aに挿入された伝熱管22の外周部に当接し、伝熱管22とヘッダーパイプ14とを仮固定する。
その後、伝熱管22、ヘッダーパイプ13、14を含む熱交換器1をろう付装置の加熱炉内で過熱して、伝熱管22とヘッダーパイプ13、14との接続部をろう付により溶着固定する。
以上説明したように、本実施の形態に係る熱交換器1では、第1の管としての伝熱管22と、第2の管としてのヘッダーパイプ13、14の挿入孔13a、14aとの間に隙間を設けているため、伝熱管22を挿入孔13a、14aに挿入する際の作業性を向上させることができる。また、本実施の形態では、挿入孔13a、14aに伝熱管22を挿入させた後、圧縮部13b、14bを圧縮することにより、挿入孔13a、14aの内周面が伝熱管22の外周部に当接し、伝熱管22を仮固定する。これにより、加熱炉内でろう付を行う際、伝熱管22とヘッダーパイプ13、14を仮固定することができるので、ヘッダーパイプ13、14を伝熱管22に対して正確な位置にろう付することができる。
また、本実施の形態では、ヘッダーパイプ13、14の圧縮部13b、14bを圧縮して、挿入孔13a、14aを縮小することとしており、実施の形態1に係る接続部11b、12bに相当する接続部を形成していない。したがって、伝熱管22が扁平形状であり、縮管部を形成するために必要な長さの接続部を、バーリングによって形成できない場合でも、伝熱管22とヘッダーパイプ13、14を仮固定することができる。
また、本実施の形態では、図12のように各挿入孔13a、14aの近傍を圧縮部13b、14bとしてヘッダーパイプ13、14を圧縮して、挿入孔13a、14aを縮小させることとしたが、これに限られない。例えば、図13に示すように隣り合う挿入孔13aの中間位置を圧縮部13bとしてもよい。この場合、ヘッダーパイプ13の厚みを大きくするとともに、圧縮部13bの圧縮量を大きくすることで、挿入孔13aの内周面の突出量を大きくすることが好ましい。これにより、圧縮部13bが挿入孔13aから離れた位置であっても、挿入孔13aの内周面と伝熱管22の外周部とを当接させることができる。また、圧縮部13bの数を減らすことができるので、加工が容易になる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3に係る熱交換器1について説明する。本実施の形態に係る熱交換器1では、図14に示すように、ヘッダーパイプ13、14の圧縮部13b、14bが断面波形状に形成されている。その他の構成は実施の形態2と同様であるので、同じ符号を付す。
次に、本発明の実施の形態3に係る熱交換器1について説明する。本実施の形態に係る熱交換器1では、図14に示すように、ヘッダーパイプ13、14の圧縮部13b、14bが断面波形状に形成されている。その他の構成は実施の形態2と同様であるので、同じ符号を付す。
本実施の形態に係る熱交換器1のヘッダーパイプ13、14は、図14に示すように、伝熱管22が挿入される複数の挿入孔13a、14aを備える。
ヘッダーパイプ13、14は、実施の形態2と同様に、挿入孔13a、14aの貫通方向に圧縮されて挿入孔13a、14aを縮小させる圧縮部13b、14bを備える。本実施形態に係る圧縮部13b、14bは、図14に示すように、挿入孔13a、14aの貫通方向に対して波形状に形成されている。
以下、本実施の形態に係る熱交換器1のヘッダーパイプ13、14と伝熱管22との取り付けについて説明する。
図14に示すように、各挿入孔13a、14aには、それぞれ伝熱管22が挿通される。挿入孔13a、14aの内周部と、伝熱管22の外周部との間には隙間が設けられており、伝熱管22を挿入孔13a、14aに挿入させる際の作業性を向上させている。
伝熱管22がヘッダーパイプ13、14の挿入孔13a、14aに挿入された後、図15に示すように、ヘッダーパイプ13、14の挿入孔13a、14a周辺の圧縮部13b、14bを、圧縮工具91で圧縮させる。これにより、波形状の圧縮部13b、14bが伸ばされるとともに、挿入孔13a、14aが縮小される。そして、縮小された挿入孔13a、14aの内周面が伝熱管22に当接し、伝熱管22とヘッダーパイプ13、14とを仮固定する。その後、伝熱管22、ヘッダーパイプ13、14を含む熱交換器1をろう付装置の加熱炉内で加熱して、伝熱管22とヘッダーパイプ13、14との接続部をろう付により溶着固定する。
以上説明したように、本実施の形態に係る熱交換器1では、第1の管としての伝熱管22とヘッダーパイプ13、14の挿入孔13a、14aとの間に隙間を設けているため、伝熱管22を挿入孔13a、14aに挿入する際の作業性を向上させることができる。また、本実施の形態では、挿入孔13aに伝熱管22を挿入させた後、圧縮部13b、14bを圧縮することにより、縮小された挿入孔13aの内周面で伝熱管22を仮固定する。これにより、圧縮部13b、14bの、圧縮前と圧縮後における挿入孔13aの内側寸法の差を大きくすることができるので、伝熱管22と挿入孔13aとの隙間を大きくしながら、より確実に伝熱管22とヘッダーパイプ13、14とを当接させて仮固定することができる。また、加熱炉内でろう付を行う際、伝熱管22に対してヘッダーパイプ13、14の位置を固定することができるので、ヘッダーパイプ13、14を伝熱管22に対して正確な位置にろう付することができる。また、圧縮された後の圧縮部13b、14bの厚みは、ヘッダーパイプ13、14の他の部分に比べて薄くされないので、圧縮部13b、14bの強度の低下を防止できる。
本実施の形態に係る圧縮部13b、14bは、図14の断面図に示すように、直線で構成される波形状に形成されることとしたが、これに限られない。例えば、図16に示すように、圧縮部13bは、曲線で構成される波形状に形成されることとしてもよい。また、圧縮部13bの波形状は、図16に示すように、ヘッダーパイプ13のいずれの面に凸部が形成されていてもよい。
また、本実施の形態に係る各圧縮部13b、14bは、図14の断面図に示すように、1つの凸部を有する波形状に形成されることとしたが、これに限られない。例えば、ヘッダーパイプ13の圧縮部13bは、図17に示すように、複数の凸部を有する波形状に形成されることとしてもよい。これにより、圧縮部13bの、圧縮前と圧縮後における挿入孔13aの内側寸法の差を大きくすることができるので、伝熱管22と挿入孔13aとの隙間を大きくしながら、より確実に伝熱管22とヘッダーパイプ13とを当接させて仮固定することができる。
1 熱交換器、11,12,13,14 ヘッダーパイプ、11a,12a,13a,14a 挿入孔、11b,12b 接続部、11c,12c 縮管部、11d 流入孔、12d 流出孔、13b,14b 圧縮部、21,22 伝熱管、21a 小径部、22a 貫通孔、31,32 放熱フィン、31a 貫通孔、51 流入パイプ、51a 縮管部、52 流出パイプ、53 中継パイプ、90 縮管工具、91 圧縮工具
Claims (8)
- 内部に流体を流通させる第1の管と、
前記第1の管が挿入された挿入孔を有する第2の管と、を備え、
前記第2の管は、
前記挿入孔の周縁から立設された接続部を有し、
前記接続部は、
内周部が、前記第1の管の外周部に当接する縮管部を有する、
熱交換器。 - 前記第1の管は、
前記縮管部と当接し、外径が前記第1の管の外径より小さい小径部を備える、
請求項1に記載の熱交換器。 - 前記挿入孔の内周部と、前記第1の管の前記挿入孔に挿入された挿入部の外周部は、
断面形状が、楕円形である、
請求項1又は2に記載の熱交換器。 - 内部に流体を流通させる第1の管と、
前記第1の管が挿入される挿入孔を有する第2の管と、を備え、
前記第2の管は、
前記挿入孔の貫通方向に圧縮されて、前記挿入孔の内周面と前記第1の管の外周部とを当接させる圧縮部を有する、
熱交換器。 - 前記挿入孔の内周面と、前記第1の管の前記挿入孔に挿入された挿入部の外周部は、
断面形状が、扁平形状である、
請求項4に記載の熱交換器。 - 前記圧縮部は、
前記挿入孔の貫通方向に対して波形状である、
請求項4又は5に記載の熱交換器。 - 内部に流体を流通させる第1の管を、第2の管の挿入孔に挿入する挿入工程と、
前記挿入孔の周縁から立設する接続部を縮管して、前記接続部の内周部と前記第1の管の外周部とを当接させる縮管工程と、
加熱炉内で、前記第1の管と前記第2の管とを溶着させる接続工程と、
を含む熱交換器の製造方法。 - 内部に流体を流通させる第1の管を、第2の管の挿入孔に挿入する挿入工程と、
前記第2の管を前記挿入孔の貫通方向に圧縮して、前記挿入孔の内周面と前記第1の管の外周部とを当接させる仮固定工程と、
加熱炉内で、前記第1の管と前記第2の管とを溶着させる接続工程と、
を含む熱交換器の製造方法。
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---|---|---|---|
JP2017078248A JP2018179387A (ja) | 2017-04-11 | 2017-04-11 | 熱交換器及び熱交換器の製造方法 |
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61108435A (ja) * | 1984-11-01 | 1986-05-27 | Showa Alum Corp | 熱交換器における熱交換管とヘツダプレ−トとの接合方法 |
JPH10314869A (ja) * | 1997-05-16 | 1998-12-02 | Kobe Steel Ltd | アルミニウム又はアルミニウム合金構造体及びその組立方法 |
JP2008008574A (ja) * | 2006-06-30 | 2008-01-17 | Denso Corp | 熱交換器 |
-
2017
- 2017-04-11 JP JP2017078248A patent/JP2018179387A/ja active Pending
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