JP2018179315A - 液体燃料燃焼装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃焼排気中の煤を除去する煤除去部を設けた液体燃料燃焼装置を提供する。【解決手段】液体燃料を燃焼させる燃焼部(4)と、その燃焼熱によって内部の湯水を加熱するための熱交換部と、燃焼排気を外部に排出するための排気通路を備えた液体燃料燃焼装置(1)であって、熱交換部は燃焼排気の顕熱を回収するための顕熱熱交換器(5)と、潜熱を回収するための潜熱熱交換器(9)とを有しており、排気通路の排気方向上流側に顕熱熱交換器、排気方向下流側に潜熱熱交換器が配置されている液体燃料燃焼装置(1)において、顕熱熱交換器と潜熱熱交換器との間の排気通路(11)に燃焼排気に含まれる煤を分離除去する煤除去部が設けられ、その煤除去部はサイクロン式遠心分離装置7で構成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、液体燃料燃焼装置に関し、特に潜熱熱交換器よりも燃焼排気流れ方向上流側において燃焼排気中の煤を除去する煤除去部を組み込んだ液体燃料燃焼装置に関するものである。
灯油や軽油等の液体燃料を燃焼させる燃焼部と、その燃焼熱によって内部の湯水を加熱するための熱交換部と、燃焼排気を外部に排出するための排気通路を備えた液体燃料燃焼装置においては、通常、前記熱交換部は燃焼排気の顕熱を回収するための顕熱熱交換器と、潜熱を回収するための潜熱熱交換器とを有しており、前記排気通路の排気方向上流側に前記顕熱熱交換器、排気方向下流側に前記潜熱熱交換器が配置されている。
前記潜熱熱交換器において、燃焼排気中の水蒸気が伝熱管やフィンの表面に結露して酸性のドレンとなり、そのドレンは中和剤を収容した中和器へ導入され、中和器において中和された後に排水される。
灯油や軽油等の液体燃料を燃焼させる場合、天然ガスなどを燃焼させるガスバーナーと比較すると燃焼排気に未燃炭素成分である煤が発生し易い。特に燃焼開始の着火時や燃焼終了時に不完全燃焼による煤の発生が多くなる。
燃焼装置において、燃焼排気中の灰や煤を除去する種々の技術が提案されている。特許文献1のハイブリッド温水装置においては、筒体の内部の燃焼室と、その筒体の外周側に配置した熱交換水路と、この熱交換水路の外周側に形成された排気通路と、燃焼室に固形燃料を供給するスクリューフィーダと、燃焼室の下部に火炎を形成する重油バーナーと、燃焼室に空気を供給する空気供給手段と、燃焼室内に設置したサイクロン式燃焼灰分離器と、この燃焼灰分離器の上端に接続された排気筒などを備えている。
排気通路の燃焼排気をサイクロン式燃焼灰分離器内へ導き、その燃焼灰分離器内で灰と煤を分離し、その燃焼灰を燃焼灰分離器の下端側の燃焼灰取出口から取り出し可能に構成されている。
液体燃料を燃焼させた燃焼排気には多くの煤が含まれているが、この煤の大部分は潜熱熱交換器においてドレンに混入し、その煤を含むドレンが中和器に導入されると、その煤が中和剤の表面に付着して中和器詰まりが発生し、中和器の機能が著しく低下する。
特許文献1のバイブリッド温水装置は、粒状の固形燃料を燃焼させることを前提とするものであるから、そのサイクロン式燃焼灰分離器を液体燃料を燃焼させる液体燃料燃焼装置に適用することは難しい。
本発明の目的は、燃焼排気中の煤を除去する煤除去部を設けた液体燃料燃焼装置を提供することである。
請求項1の液体燃料燃焼装置は、液体燃料を燃焼させる燃焼部と、その燃焼熱によって内部の湯水を加熱するための熱交換部と、燃焼排気を外部に排出するための排気通路を備えた液体燃料燃焼装置であって、前記熱交換部は燃焼排気の顕熱を回収するための顕熱熱交換器と、潜熱を回収するための潜熱熱交換器とを有しており、前記排気通路の排気方向上流側に前記顕熱熱交換器、排気方向下流側に前記潜熱熱交換器が配置されている液体燃料燃焼装置において、前記顕熱熱交換器と潜熱熱交換器との間の前記排気通路に燃焼排気に含まれる煤を分離除去する煤除去部が設けられていることを特徴としている。
上記の構成によれば、燃焼部において液体燃料を燃焼させると、その燃焼排気は顕熱熱交換器へ導入されてそこで顕熱が回収された後、潜熱熱交換器へ導入されて燃焼排気中の潜熱が回収される。前記顕熱熱交換器と潜熱熱交換器との間の前記排気通路に燃焼排気に含まれる煤を分離除去する煤除去部を設けたため、潜熱熱交換器よりも上流側において燃焼排気中の煤が煤除去部において除去され、その煤が除去された燃焼排気が潜熱熱交換器へ導入されるため、潜熱熱交換器に煤が導入されることはなく、潜熱熱交換器で発生するドレンに煤が混入することはない。そのため、ドレンに混入する煤による中和器詰まりが発生するのを確実に防止することができる。
また、前記顕熱熱交換器を通過して温度が低下した燃焼排気から前記煤除去部において煤を除去するように構成したため、前記煤除去部の耐久性を確保することができる。
また、前記顕熱熱交換器を通過して温度が低下した燃焼排気から前記煤除去部において煤を除去するように構成したため、前記煤除去部の耐久性を確保することができる。
請求項2の液体燃料燃焼装置は、請求項1の発明において、前記煤除去部は、サイクロン型遠心分離装置であることを特徴としている。
上記の構成によれば、前記煤除去部はサイクロン型遠心分離装置であるため、簡単な構成のサイクロン型遠心分離装置で燃焼排気中の煤を確実に除去することができる。
上記の構成によれば、前記煤除去部はサイクロン型遠心分離装置であるため、簡単な構成のサイクロン型遠心分離装置で燃焼排気中の煤を確実に除去することができる。
請求項3の液体燃料燃焼装置は、請求項1又は2の発明において、前記液体燃料燃焼装置は下方に向かって燃焼する逆燃焼式の燃焼装置であり、前記顕熱熱交換器は前記燃焼部の下方に配置され、前記顕熱熱交換器を下向きに通過した燃焼排気の方向を上向き方向に変更する排気方向変更部と、前記排気方向変更部と前記潜熱熱交換器とを接続する上向排気通路が設けられており、前記潜熱熱交換器は前記上向排気通路よりも上方に配設され、前記煤除去部は前記上向排気通路に設けられていることを特徴としている。
上記の構成によれば、逆燃焼式の燃焼部においては、液体燃料が下方に向かって燃焼し、その燃焼排気は、燃焼部の下方に配置された顕熱熱交換器へ導入され、その燃焼排気は
排気方向変更部において流れ方向を上向き方向に変更される。その後燃焼排気は上向排気通路内を上方へ流れて潜熱熱交換器へ導入される。
排気方向変更部において流れ方向を上向き方向に変更される。その後燃焼排気は上向排気通路内を上方へ流れて潜熱熱交換器へ導入される。
この上向排気通路には前記煤除去部が設けられているため、その煤除去部において煤が除去された燃焼排気は前記上向排気通路から潜熱熱交換器へ導入される。
前記上向排気通路は上下長の長い大きなボリュームを有する通路であるので、この上向排気通路内のスペースを有効活用して前記煤除去部を配設することができる。
前記上向排気通路は上下長の長い大きなボリュームを有する通路であるので、この上向排気通路内のスペースを有効活用して前記煤除去部を配設することができる。
請求項4の液体燃料燃焼装置は、請求項1〜3の何れか1項の発明において、前記上向排気通路には消音材が備えられて排気騒音の軽減を図る消音部が設けられていることを特徴としている。
上記の構成によれば、前記上向排気通路には排気騒音の軽減を図る消音部が設けられているため、サイクロン型遠心分離装置で燃焼排気の流速が増大したことで発生する高周波成分を多く含む排気騒音を前記消音部によって効果的に消音することができる。
上記の構成によれば、前記上向排気通路には排気騒音の軽減を図る消音部が設けられているため、サイクロン型遠心分離装置で燃焼排気の流速が増大したことで発生する高周波成分を多く含む排気騒音を前記消音部によって効果的に消音することができる。
本発明によれば、上記のような種々の作用効果が得られる。
以下、本発明を実施するための形態について図面に基づいて説明する。
図1〜図4に示すように、液体燃料燃焼装置1は、灯油や軽油等の液体燃料を燃焼させた燃焼熱で温水を作る給湯装置である。尚、図1の左右方向を左右方向として説明する。
図1〜図4に示すように、液体燃料燃焼装置1は、灯油や軽油等の液体燃料を燃焼させた燃焼熱で温水を作る給湯装置である。尚、図1の左右方向を左右方向として説明する。
この液体燃料燃焼装置1は、外装ケース2内に、送風ブロア3、燃焼部4(バーナー部) 、
顕熱熱交換器5(1次熱交換器)、底部通路ケース6、煤除去部としてのサイクロン式遠心分離装置7、消音部8、潜熱熱交換器9(2次熱交換器)、中和器10等を収容したものである。
顕熱熱交換器5(1次熱交換器)、底部通路ケース6、煤除去部としてのサイクロン式遠心分離装置7、消音部8、潜熱熱交換器9(2次熱交換器)、中和器10等を収容したものである。
燃焼部4で発生した燃焼ガスは、顕熱熱交換器5内に形成された下向き排気通路5aを下向きに流れ、次に底部通路ケース6内の水平排気通路6aを水平に右方へ流れ、次にサイクロン式遠心分離装置7と消音部8内の上向排気通路11を上向きに流れて潜熱熱交換器9へ導入され、潜熱熱交換器9の排気口9a及び外装ケース2の前面扉の排気口(図示略)から外部へ排出される。
燃焼部4は、噴霧ノズル4aから液体燃料を下向きに噴射させ、点火プラグ4bにより着火させて燃焼させるものである。噴霧ノズル4aは、顕熱熱交換器5の缶体5b上に載置された缶体4c内の上部に取付けられている。噴霧ノズル4aには、図示しない燃料タンクから燃料ポンプや電磁弁や配管などを介して液体燃料が供給される。
缶体4cの内部には、送風ブロア3から燃焼用空気が下向きに送給され、この燃焼用空気は噴霧ノズル4aの周囲及びその下方領域にわたって設けられた燃焼筒4d内に流入する。燃焼筒4dは、その周壁に複数の通気孔を有しており、この燃焼筒4d内において前記燃焼用空気を旋回流とし、噴霧された燃料と燃焼用空気との混合が促進される。
顕熱熱交換器5は、燃焼排気から顕熱を回収するもので、缶体5bの外周側に、複数の伝熱管5dをほぼ水平な螺旋状に複数回巻き付けたフィンアンドチューブ型熱交換器である。潜熱熱交換器9で温められた温水が顕熱熱交換器5の導入口5eに導入され、加熱された後導出口5fから導出される。
底部通路ケース6は水平排気通路6aを形成すると共に顕熱熱交換器5及び燃焼部4 を支持するものである。この底部通路ケース6は左右方向に細長い中空の直方体形状に形成されている。この底部通路ケース6の左端側部分の上面には顕熱熱交換器5の缶体5b の下端に連通する上流側上面開口6bが形成され、底部通路ケース6の右端側部分の前部の上面にはサイクロン式遠心分離装置7の下端に連通する下流側上面開口6cが形成されている。顕熱熱交換器5を下向きに通過した燃焼排気の方向を上向き方向に変更する排気方向変更部が底部通路ケース6で形成され、その排気方向変更部と潜熱熱交換器9は上向排気通路11によって接続され、潜熱熱交換器9は上向排気通路11よりも上方に配設され、煤除去部であるサイクロン式遠心分離装置7は前記上向排気通路11に設けられている。
潜熱熱交換器9は、外装ケース2内の最上位置に、燃焼部4と中和タンク10と消音部 8の上方に配設されている。この潜熱熱交換器9は、燃焼排気中の潜熱を回収して水を温める熱交換器である。
消音部8の燃焼排気出口8aから潜熱熱交換器9の燃焼排気導入室12に燃焼排気が導入され、その燃焼排気が潜熱熱交換器9内を通過して伝熱管9bとの間で熱交換する。潜熱熱交換器9において発生する酸性のドレンは、中和器10へ導入され、中和器10内の中和剤で中和された後に排水管で外部へ排水される。
消音部8の燃焼排気出口8aから潜熱熱交換器9の燃焼排気導入室12に燃焼排気が導入され、その燃焼排気が潜熱熱交換器9内を通過して伝熱管9bとの間で熱交換する。潜熱熱交換器9において発生する酸性のドレンは、中和器10へ導入され、中和器10内の中和剤で中和された後に排水管で外部へ排水される。
次に、燃焼排気に含まれる煤を遠心分離して回収するサイクロン式遠心分離装置7について、図1、図2、図5に基づいて説明する。
このサイクロン式遠心分離装置7は、顕熱熱交換器5と潜熱熱交換器9の間の排気通路
である上向き排気通路11の下半部に設けられている。
このサイクロン式遠心分離装置7は、顕熱熱交換器5と潜熱熱交換器9の間の排気通路
である上向き排気通路11の下半部に設けられている。
サイクロン式遠心分離装置7は、底部通路ケース6の右端側部分の上面に立設された角筒ケース13と、この角筒ケース13の内部の中心部に鉛直姿勢に組み込まれた部分円錐体14であって下方ほど小径となる部分円錐体14と、この部分円錐体14と角筒ケース13の間に配設された螺旋板15と、部分円錐体14の上部約2/3内の中心部に鉛直姿勢に配設された排気筒16と、底部通路ケース6内に配設され且つ部分円錐体14の下端から遠心分離された煤Cを回収する回収ボックス17等で構成されている。
前記螺旋板15は、下から上に向って右ネジ方向に螺旋旋回するような形状に形成され、
螺旋板15の外周縁は角筒ケース13の内面に接合され、螺旋板15の内周縁は部分円錐体14の外面に接合されている。
螺旋板15の外周縁は角筒ケース13の内面に接合され、螺旋板15の内周縁は部分円錐体14の外面に接合されている。
前記下流側上面開口6cから角筒ケース13内へ燃焼排気が導入され、その燃焼排気が角筒ケース13と部分円錐体14の間に螺旋板15により形成された螺旋通路7a内を流動しながら旋回流とされ、螺旋通路7aを旋回しながら上昇していき、部分円錐体14の上部に形成された複数の導入開口14aから部分円錐体14内に導入され、部分円錐体14内を旋回しながら下方へ流動し、燃焼排気中の煤は遠心力で分離されつつ部分円錐体14の内周面に沿って下方へ流動し、部分円錐体14の下端の円形開口14bから回収ボックス17内へ回収される。
前記送風ブロア3は送風量が多く、燃焼排気の流量も多いため、部分円錐体14内に強力な旋回流を形成して、煤除去性能を高めることができる。
部分円錐体14内の下部まで流動した燃焼排気は排気筒16の下端から排気筒16内へ導入されて、排気筒16内を上方へ流動して排気筒16の上端から消音部8へ導出される。
部分円錐体14内の下部まで流動した燃焼排気は排気筒16の下端から排気筒16内へ導入されて、排気筒16内を上方へ流動して排気筒16の上端から消音部8へ導出される。
回収ボックス17は、複数の案内部材17a,17bを介して左右方向へ水平にスライド可能に構成され、外装ケース2の右側面の下端近傍部に形成した開口部から外部へ取り出し可能に構成されている。上記の開口部を塞ぐ蓋板18は4本のビス18aで外装ケース2に固定され、この蓋板18は連結部材17cにより回収ボックス17に連結されている。それ故、4本のビス18aを外し、蓋板18と一体的に回収ボックス17を外部へ取り外すことができ、煤Cを除去した後再び図1の状態に装着することができる。
次に、消音部8について説明する。
図2に示すように、消音部8は、上向排気通路11の上半部に形成されている。この消音部8は、排気騒音やサイクロン式遠心分離装置7で発生する騒音の軽減を図るものである。この消音部8は、燃焼排気が複数回のUターンを繰り返す蛇行通路8bと、その蛇行通路8bの壁面に付設された合成樹脂発泡体やグラスウール等からなる消音材8cとで構成されている。前記サイクロン式遠心分離装置7の排気筒16の上端が蛇行通路8bの上流端に接続され、蛇行通路8bの下流端(燃焼排気出口8a)が燃焼排気導入室12に接続されている。
図2に示すように、消音部8は、上向排気通路11の上半部に形成されている。この消音部8は、排気騒音やサイクロン式遠心分離装置7で発生する騒音の軽減を図るものである。この消音部8は、燃焼排気が複数回のUターンを繰り返す蛇行通路8bと、その蛇行通路8bの壁面に付設された合成樹脂発泡体やグラスウール等からなる消音材8cとで構成されている。前記サイクロン式遠心分離装置7の排気筒16の上端が蛇行通路8bの上流端に接続され、蛇行通路8bの下流端(燃焼排気出口8a)が燃焼排気導入室12に接続されている。
次に、以上説明した液体燃料燃焼装置1の作用効果について説明する。
燃焼部3で発生した燃焼ガスは顕熱熱交換器5内を通過中に伝熱管5d内を流れる湯水を加熱し、その燃焼排気は上流側上面開口6bから底部通路ケース6内へ流入し、底部通路ケース6内の水平排気通路6aを流れて下流側上面開口6cからサイクロン式遠心分離装置7の角筒ケース13内へ導入され、角筒ケース13と部分円錐体14の間の螺旋通路 7a内を上昇中に旋回流とされ、その旋回状態の燃焼排気が部分円錐体14の導入開口14aから部分円錐体14内へ導入され、部分円錐体14内を旋回しながら下方へ流動し、燃焼排気中の煤は遠心力で分離されつつ部分円錐体14の内周面に沿って下方へ流動し、部分円錐体14の下端の円形開口14bから回収ボックス17内へ回収される。
前記送風ブロア3は送風量が多く、燃焼排気の流量も多いため、部分円錐体14内に強力な旋回流を形成して、煤除去性能を高めることができる。
燃焼部3で発生した燃焼ガスは顕熱熱交換器5内を通過中に伝熱管5d内を流れる湯水を加熱し、その燃焼排気は上流側上面開口6bから底部通路ケース6内へ流入し、底部通路ケース6内の水平排気通路6aを流れて下流側上面開口6cからサイクロン式遠心分離装置7の角筒ケース13内へ導入され、角筒ケース13と部分円錐体14の間の螺旋通路 7a内を上昇中に旋回流とされ、その旋回状態の燃焼排気が部分円錐体14の導入開口14aから部分円錐体14内へ導入され、部分円錐体14内を旋回しながら下方へ流動し、燃焼排気中の煤は遠心力で分離されつつ部分円錐体14の内周面に沿って下方へ流動し、部分円錐体14の下端の円形開口14bから回収ボックス17内へ回収される。
前記送風ブロア3は送風量が多く、燃焼排気の流量も多いため、部分円錐体14内に強力な旋回流を形成して、煤除去性能を高めることができる。
その後燃焼排気は排気筒16を通って消音部8へ導入され、消音部8において燃焼排気の圧力と温度が低下した状態になり、燃焼排気の排気騒音が消音される。
その圧力と温度が低下した燃焼排気は、潜熱熱交換器9へ導入され、そこで潜熱が回収された後、排気口から外部へ排出される。
その圧力と温度が低下した燃焼排気は、潜熱熱交換器9へ導入され、そこで潜熱が回収された後、排気口から外部へ排出される。
上記のように、潜熱熱交換器9よりも燃焼排気流れ方向上流側において、サイクロン式遠心分離装置7により燃焼排気中の煤の大部分が除去されるため、また、残りの煤は消音部8の蛇行通路の8bの壁面の消音材8cに付着して除去されるため、燃焼排気中の煤が潜熱熱交換器9へ流入することはなく、潜熱熱交換器9で発生するドレンに煤が混入することない。
そのため、煤による中和器詰まりが発生するのを確実に防止することができる。
そのため、煤による中和器詰まりが発生するのを確実に防止することができる。
次に、前記実施形態を部分的に変更する例について説明する。
1)サイクロン型遠心分離装置7における螺旋板15は必須のものではなく、燃焼排気を部分円錐体14の導入開口14aに導入する際の方向を接線方向とすることにより、部分円錐体14内に燃焼排気の旋回流を形成することができる。
1)サイクロン型遠心分離装置7における螺旋板15は必須のものではなく、燃焼排気を部分円錐体14の導入開口14aに導入する際の方向を接線方向とすることにより、部分円錐体14内に燃焼排気の旋回流を形成することができる。
2)前記液体燃料燃焼装置1は一例を示すものにすぎず、外装ケース2内に配置する機器の配置形態は前記実施形態のものに限定されるものではなく、顕熱熱交換器5と潜熱熱交換器9の間の排気通路11にサイクロン式遠心分離装置7を配置可能な配置形態であればよい。
3)その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施形態に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はその種の変更形態も包含するものである。
1 液体燃料燃焼装置
2 外装ケース
4 燃焼部
5 顕熱熱交換器
7 サイクロン型遠心分離装置(煤除去部)
8 消音部
8c 消音材
11 上向排気通路
2 外装ケース
4 燃焼部
5 顕熱熱交換器
7 サイクロン型遠心分離装置(煤除去部)
8 消音部
8c 消音材
11 上向排気通路
Claims (4)
- 液体燃料を燃焼させる燃焼部と、その燃焼熱によって内部の湯水を加熱するための熱交換部と、燃焼排気を外部に排出するための排気通路を備えた液体燃料燃焼装置であって、
前記熱交換部は燃焼排気の顕熱を回収するための顕熱熱交換器と、潜熱を回収するための潜熱熱交換器とを有しており、前記排気通路の排気方向上流側に前記顕熱熱交換器、排気方向下流側に前記潜熱熱交換器が配置されている液体燃料燃焼装置において、
前記顕熱熱交換器と潜熱熱交換器との間の前記排気通路に燃焼排気に含まれる煤を分離除去する煤除去部が設けられていることを特徴とする液体燃料燃焼装置。 - 前記煤除去部は、サイクロン型遠心分離装置であることを特徴とする請求項1に記載の液体燃料燃焼装置。
- 前記液体燃料燃焼装置は下方に向かって燃焼する逆燃焼式の燃焼装置であり、前記顕熱熱交換器は前記燃焼部の下方に配置され、前記顕熱熱交換器を下向きに通過した燃焼排気の方向を上向き方向に変更する排気方向変更部と、前記排気方向変更部と前記潜熱熱交換器とを接続する上向排気通路が設けられており、前記潜熱熱交換器は前記上向排気通路よりも上方に配設され、前記煤除去部は前記上向排気通路に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体燃料燃焼装置。
- 前記上向排気通路には消音材が備えられて排気騒音の軽減を図る消音部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の液体燃料燃焼装置。
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2017
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