JP2018176873A - アクスルの製造方法 - Google Patents

アクスルの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2018176873A
JP2018176873A JP2017075999A JP2017075999A JP2018176873A JP 2018176873 A JP2018176873 A JP 2018176873A JP 2017075999 A JP2017075999 A JP 2017075999A JP 2017075999 A JP2017075999 A JP 2017075999A JP 2018176873 A JP2018176873 A JP 2018176873A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axle
axle housing
brake flange
welding
arc
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017075999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6748017B2 (ja
Inventor
浩一 齊藤
Koichi Saito
浩一 齊藤
翔 繁野
Sho Shigeno
翔 繁野
柴田 聡
Satoshi Shibata
聡 柴田
慎吾 菅又
Shingo SUGAMATA
慎吾 菅又
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hino Motors Ltd
Original Assignee
Hino Motors Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hino Motors Ltd filed Critical Hino Motors Ltd
Priority to JP2017075999A priority Critical patent/JP6748017B2/ja
Publication of JP2018176873A publication Critical patent/JP2018176873A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6748017B2 publication Critical patent/JP6748017B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)
  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Abstract

【課題】アクスルハウジング及びブレーキフランジへの入熱量が増大するのを抑制しつつ、応力集中の発生を抑制する。
【解決手段】アクスルハウジング2と当該アクスルハウジング2の外周面に取り付けたブレーキフランジ3とをアーク溶接するブレーキフランジ溶接工程を備える。ブレーキフランジ溶接工程では、アクスルハウジング2とアーク溶接用トーチ12とをアクスルハウジング2の軸周り方向に相対的に移動させるとともに、アクスルハウジング2とアーク溶接用トーチ12とをアクスルハウジング2の軸方向に相対的に往復移動させて、アクスルハウジング2とブレーキフランジ3とをアーク溶接する。
【選択図】図4

Description

本発明は、アクスルの製造方法に関する。
一般的に、アクスルは、デファレンシャルと接続されるアクスルハウジングの端部にアクスルエンドが焼嵌めされた後に溶接され、アクスルハウジングの端部にブレーキフランジが焼嵌めされて溶接されることで、製造されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平05−330355号公報
ところで、ブレーキフランジが取り付けられるアクスルハウジングの取付部は小径化されており、アクスルによっては、取付部の基部にR状の段部が形成されたものがある。このようなアクスルでは、ブレーキフランジが段部に乗り上げないように、段部から離間した位置にアクスルエンドを取り付けている。段部からブレーキフランジまでの距離は、アクスルの種類、アクスルが搭載される車両の種類等によって変わるが、段部からブレーキフランジまでの距離が長いと、アクスルハウジングとブレーキフランジとを溶接した際に、段部が溶接金属で覆われない可能性がある。段部が溶接金属で覆われないと、段部に応力集中が発生して、アクスルの寿命低下を招く恐れがある。
このような問題に対して、アクスルハウジング及びブレーキフランジに対するアーク溶接用トーチの相対移動速度を遅く(低く)することで、アクスルハウジングの軸方向における溶接金属の幅を広げることが考えられる。
しかしながら、アクスルハウジング及びブレーキフランジに対するアーク溶接用トーチの相対移動速度を遅くすると、アクスルハウジング及びブレーキフランジへの入熱量が過大となって、アクスルハウジングの歪みが増大するという問題がある。
そこで、本発明は、アクスルハウジング及びブレーキフランジへの入熱量が増大するのを抑制しつつ、応力集中の発生を抑制することができるアクスルの製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るアクスルの製造方法は、アクスルハウジングと当該アクスルハウジングの外周面に取り付けたブレーキフランジとをアーク溶接するブレーキフランジ溶接工程を備え、ブレーキフランジ溶接工程では、アクスルハウジングとアーク溶接用トーチとをアクスルハウジングの軸周り方向に相対的に移動させるとともに、アクスルハウジングとアーク溶接用トーチとをアクスルハウジングの軸方向に相対的に往復移動させて、アクスルハウジングとブレーキフランジとをアーク溶接する。
このアクスルの製造方法では、アクスルハウジングとアーク溶接用トーチとをアクスルハウジングの軸周り方向に相対的に移動させることで、アクスルハウジングとブレーキフランジとを全周溶接することができる。そして、アクスルハウジングとアーク溶接用トーチとをアクスルハウジングの軸方向に相対的に往復移動させることで、アーク溶接の溶接金属をアクスルハウジングの軸方向に広げることができる。これにより、応力集中が発生する位置まで溶接金属を広げて段部を溶接金属で覆うことができるため、応力集中の発生が抑制されたアクスルを製造することができる。しかも、アクスルハウジング及びブレーキフランジに対するアーク溶接用トーチの相対移動速度を遅くしなくても、広い範囲に溶接金属を形成することができる。これにより、アクスルハウジング及びブレーキフランジへの入熱量の増大を抑制できるため、アクスルハウジング及びブレーキフランジの歪みの増大を抑制することができる。
ブレーキフランジ溶接工程では、アクスルハウジングを軸周りに回転させるとともに、アーク溶接用トーチをアクスルハウジングの軸方向に往復移動させてもよい。このアクスルの製造方法では、アクスルハウジングを軸周りに回転させるとともに、アーク溶接用トーチをアクスルハウジングの軸方向に往復移動させることで、容易にアクスルハウジングとブレーキフランジとをアーク溶接することができる。
ブレーキフランジが取り付けられるアクスルハウジングの取付部は、アクスルハウジングの先端側に向かうに従い外周が小径化する段部と、段部に対するアクスルハウジングの先端側に位置して、アクスルハウジングの軸方向に沿って外周が同径となる同径部と、を有し、同径部の段部から離間した位置に、ブレーキフランジが取り付けられており、ブレーキフランジ溶接工程では、ブレーキフランジから段部に至るまでアーク溶接用トーチをアクスルハウジングの軸方向に往復移動させて、アクスルハウジングとブレーキフランジとをアーク溶接してもよい。このアクスルの製造方法では、同径部の段部から離間した位置に取り付けられているが、ブレーキフランジから段部に至るまでアーク溶接用トーチをアクスルハウジングの軸方向に往復移動させるため、段部を溶接金属で覆うことができる。これにより、段部に応力集中が発生するのを抑制することができる。
ところで、従来のアクスルの製造方法では、アクスルハウジングの端部を加熱膨張させてアクスルハウジングにアクスルエンドを嵌める焼嵌めを行う。すると、アクスルハウジングの端部が冷え固まる際に、アクスルエンドが自重で垂れ下がることでアクスルハウジングに歪みが生じ、アクスルエンドがアクスルハウジングの軸線に対して傾いた状態となる。なお、アクスルエンドがアクスルハウジングの軸線に対して傾くことを、アクスルエンドの振れともいう。その後、アクスルハウジングにブレーキフランジを焼嵌めするが、アクスルハウジングの歪によりアクスルハウジングに対してアクスルエンドが傾いた状態であるため、アクスルハウジングの軸線と、ブレーキフランジの軸線と、アクスルエンドの軸線と、がずれた状態となっている。また、ブレーキフランジの歪により、アクスルエンドに対するブレーキフランジの直角度が低下している。このため、後工程において、アクスルハウジング及びブレーキフランジの歪みを取り除くための大掛かりな機械加工を行う必要がある。
そこで、本発明は、更にこのような課題にも鑑み、ブレーキフランジ溶接工程の前に、アクスルハウジングの端部の外周面にブレーキフランジを常温圧入するブレーキフランジ圧入工程と、アクスルハウジングの端部の内周面にアクスルエンドを常温圧入するアクスルエンド圧入工程と、アクスルエンド圧入工程の後に、アクスルハウジングとアクスルエンドとをアーク溶接するアクスルエンド溶接工程と、を備えることが好ましい。
このアクスルの製造方法では、アクスルハウジングの端部の外周面にブレーキフランジを常温圧入するとともに、アクスルハウジングの端部の内周面にアクスルエンドを常温圧入するため、これらを焼嵌めする従来の方法に比べて、アクスルハウジング及びブレーキフランジに生じる歪みを抑制して、アクスルエンドの振れ及びブレーキフランジの直角度の低下を格段に抑制することができる。これにより、アクスルハウジングに生じた歪を取り除く機械加工を削減することができるため、アクスルの製造工程数を削減することができる。
ブレーキフランジ溶接工程及びアクスルエンド溶接工程では、電極を通電して発生させたアークにより溶融部を形成し、溶融部が硬化する前に、後行ワイヤを通電せずに溶融部に供給してもよい。通電していない後行ワイヤは加熱されていないため、硬化する前の溶融部に通電していない後行ワイヤを供給することで、冷たい後行ワイヤにより溶融部を冷却することができる。その結果、溶融部の熱収縮範囲が狭くなるとともに、アクスルハウジング及びブレーキフランジへの入熱量を小さく抑えることができるため、溶融部が冷却硬化する際の熱収縮を格段に抑えることができる。これにより、アクスルハウジング及びブレーキフランジに発生する歪みを大幅に抑制することができるため、アクスルエンドの振れ及びブレーキフランジの直角度の低下を格段に抑制することができる。これにより、アクスルハウジング及びブレーキフランジに生じた歪を取り除く機械加工を削減することができるため、アクスルの製造工程数を削減することができる。
本発明によれば、アクスルハウジング及びブレーキフランジへの入熱量が増大するのを抑制しつつ、応力集中の発生を抑制することができるアクスルの製造方法を提供することができる。
アクスルを示す正面図である。 図1の領域Aを拡大した図である。 アクスルの拡大分解図である。 ブレーキフランジ溶接工程を説明するための図である。 図4におけるアクスルハウジングに対する溶接用トーチの相対的な移動軌跡を示す図である。 ブレーキフランジ溶接工程及びアクスルエンド溶接工程における溶接方法を説明するための図である。 比較例1のブレーキフランジ溶接工程を説明するための図である。 図7におけるアクスルハウジングに対する溶接用トーチの相対的な移動軌跡を示す図である。 比較例2のアクスルエンド焼嵌め工程を説明するための図である。 比較例2のアクスルエンド焼嵌め工程及びブレーキフランジ焼嵌め工程を説明するための図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係るアクスルの製造方法は、リアアクスルを製造する方法である。本実施形態に係るアクスルの製造方法により製造されたアクスル1は、アクスルハウジング2の端部の外周面に、ブレーキフランジ3が圧入されており、アクスルハウジング2とブレーキフランジ3とがアーク溶接により全周溶接されている。ブレーキフランジ3は、ドラムブレーキ(不図示)を取り付けるためのリング状の部材であり、周方向に沿ってドラムブレーキを取り付けるための穴(不図示)が形成されている。また、アクスルハウジング2の端部の内周面にアクスルエンド4圧入されており、アクスルハウジング2とアクスルエンド4とがアーク溶接により全周溶接されている。
アクスルハウジング2の端部には、外周が小径化された取付部5が形成されている。取付部5は、ブレーキフランジ3が取り付けられる(圧入される)部位である。取付部5は、段部6と、同径部7と、により構成される。段部6は、取付部5の基端側に位置して、アクスルハウジング2の先端側に向かうに従い外周が小径化する部位である。段部6は、例えば、所定の曲率半径を有する凹曲面状(R状)に形成されている。同径部7は、ブレーキフランジ3が取り付けられる(圧入される)部位であって、段部6に対するアクスルハウジング2の先端側に位置して、アクスルハウジング2の軸方向の全域に亘って外周が同径となる部位である。
そして、ブレーキフランジ3は、同径部7の段部6から離間した位置に取り付けられており、アクスルハウジング2とブレーキフランジ3とを溶接している溶接金属8は、段部6を覆っている。
図3に示すように、本実施形態に係るアクスルの製造方法では、まず、取付部形成工程を行う。取付部形成工程では、アクスルハウジング2の端部に、外周が小径化された取付部5を形成する。すなわち、アクスルハウジング2の端部は円筒状に形成されており、この円筒状に形成されたアクスルハウジングの端部の外周面を切削することで、取付部5の段部6及び同径部7を形成する。このとき、同径部7の外径を、ブレーキフランジ3の内径よりも僅かに大きくする。なお、アクスルハウジング2の端部の切削は、例えば、一般的な切削機により行うことができる。
取付部形成工程が終了すると、次に、ブレーキフランジ圧入工程を行う。ブレーキフランジ圧入工程では、取付部5の外周面にブレーキフランジ3を常温圧入する。常温圧入するとは、焼嵌めのように加熱することなく常温で圧入することをいう。ここで、ブレーキフランジ3を段部6まで圧入すると、ブレーキフランジ3が段部6に乗り上げられて、ブレーキフランジ3及び段部6に応力集中が発生するとともに、その耐久性が低下する。そこで、ブレーキフランジ圧入工程では、ブレーキフランジ3は、同径部7の段部6から離間した位置まで、ブレーキフランジ3を圧入する。つまり、ブレーキフランジ3は、段部6までは圧入しない。段部6からブレーキフランジ3までの距離は、アクスル1の種類、アクスル1が搭載される車両の種類等によって変わる。なお、取付部5に対するブレーキフランジ3の圧入は、例えば、一般的なプレス機により行うことができる。
ブレーキフランジ圧入工程が終了すると、次に、ブレーキフランジ溶接工程を行う。ブレーキフランジ溶接工程では、アクスルハウジング2とアクスルハウジング2の取付部5に圧入された(取り付けられた)ブレーキフランジ3とをアーク溶接する。なお、アクスルハウジング2に対するブレーキフランジ3の溶接は、ブレーキフランジ3の内側及び外側の双方において行う。
図4及び図5に示すように、ブレーキフランジ溶接工程では、アクスルハウジング2と溶接装置11のアーク溶接用トーチ12とをアクスルハウジング2の軸周り方向(周方向)に相対的に移動させるとともに、アクスルハウジング2とアーク溶接用トーチ12とをアクスルハウジング2の軸方向に相対的に往復移動させて、アクスルハウジング2とブレーキフランジ3とをアーク溶接する。本実施形態では、アクスルハウジング2を軸周りに回転させるとともに、溶接装置11のアーク溶接用トーチ12をアクスルハウジング2の軸方向に往復移動させて、アクスルハウジング2とブレーキフランジ3とをアーク溶接する。
つまり、アクスルハウジング2を軸周りに回転させると、アーク溶接の溶接位置がアクスルハウジング2の軸周り方向に移動するため、アーク溶接の溶接金属8がアクスルハウジング2の軸周り方向に延びる。これにより、アクスルハウジング2とブレーキフランジ3とを全周溶接する。
また、アーク溶接用トーチ12をアクスルハウジング2の軸方向に往復移動させると、アーク溶接の溶接位置がアクスルハウジング2の軸方向に移動するため、アーク溶接の溶接金属8がアクスルハウジング2の軸方向に広がる。そして、本実施形態では、ブレーキフランジ3から段部6に至るまでアーク溶接用トーチ12をアクスルハウジング2の軸方向に往復移動させることで、アーク溶接の溶接金属8をアクスルハウジング2の軸方向に広げて、ブレーキフランジ3と段部6との間の領域と段部6とをアーク溶接の溶接金属8で覆う。
なお、アーク溶接用トーチ12をアクスルハウジング2の軸方向に往復移動させてアクスルハウジング2とブレーキフランジ3とをアーク溶接するのは、ブレーキフランジ3の車両内側のみでよい。
ここで、図6も参照して、ブレーキフランジ溶接工程における具体的な溶接方法について詳しく説明する。
ブレーキフランジ溶接工程では、アーク溶接の方法として、コールドタンデム溶接を行う。コールドタンデム溶接は、先行溶接ワイヤ及び後行フィラーワイヤの2本のワイヤを用いた溶接方法であって、先行溶接ワイヤを通電して発生させたアークにより開先に溶融部を形成し、この溶融部が硬化する前に後行フィラーワイヤを通電せずに溶融部に供給する溶接方法である。
図6に示すように、コールドタンデム溶接を行う溶接装置11は、アーク溶接用トーチ12と、フィラーワイヤ供給装置13と、連結部材14と、を備えている。
アーク溶接用トーチ12は、アーク溶接を行うものである。このアーク溶接用トーチ12は、第一ワイヤ送出装置15から送り出された消耗電極としての溶接ワイヤ16を母材の溶接位置に向けて送り出す。また、アーク溶接用トーチ12は、電源供給装置17から供給された溶接電流を溶接ワイヤ16に通電して、この溶接ワイヤ16と母材との間にアークを発生させる。溶接ワイヤ16としては、例えば、JIS Z3312 YGW12に準拠するソリッドワイヤを用いることができる。
フィラーワイヤ供給装置13は、第二ワイヤ送出装置18から送り出されたフィラーワイヤ19を、通電することなく、母材の溶接位置から近接した位置に送り出すものである。フィラーワイヤ19としては、例えば、JIS Z3312 YGW12に準拠するソリッドワイヤを用いることができる。
連結部材14は、溶接ワイヤ16による溶接位置とフィラーワイヤ19が送り出される位置とが所定の距離となるようにアーク溶接用トーチ12とフィラーワイヤ供給装置13との間隔を維持しつつ、アーク溶接用トーチ12とフィラーワイヤ供給装置13とを連結する装置である。連結部材14は、アーク溶接用トーチ12とフィラーワイヤ供給装置13とを脱着可能に連結してもよく、アーク溶接用トーチ12とフィラーワイヤ供給装置13とを固定的に連結してもよい。また、連結部材14は、アーク溶接用トーチ12とフィラーワイヤ供給装置13との間隔を固定としてもよく、アーク溶接用トーチ12とフィラーワイヤ供給装置13との間隔を可変としてもよい。
このように構成される溶接装置11は、連結部材14に連結されたアーク溶接用トーチ12及びフィラーワイヤ供給装置13が母材に対して相対的に移動する際に、当該移動方向において、フィラーワイヤ供給装置13がアーク溶接用トーチ12の後方に配置される。このため、フィラーワイヤ19が送り出される位置は、当該移動方向において、溶接ワイヤ16による溶接位置の後方となる。本実施形態では、アーク溶接用トーチ12及びフィラーワイヤ供給装置13が母材に対して相対的に移動する方向を、「進行方向」という。
そして、コールドタンデム溶接では、アクスルハウジング2を軸周りに回転させるとともに、溶接装置11のアーク溶接用トーチ12及びフィラーワイヤ供給装置13をアクスルハウジング2の軸方向に往復移動させる。そして、アーク溶接用トーチ12を、フィラーワイヤ供給装置13に先行して移動させ、フィラーワイヤ供給装置13を、アーク溶接用トーチに後行して移動させる。このため、アーク溶接用トーチ12から送り出される溶接ワイヤ16は、先行ワイヤとなり、フィラーワイヤ供給装置13から送り出されるフィラーワイヤ19は、後行ワイヤとなる。
このとき、フィラーワイヤ供給装置13に先行するアーク溶接用トーチ12において、溶接ワイヤ16に溶接電流を通電し、溶接ワイヤ16と母材であるアクスルハウジング2及びブレーキフランジ3との間にアーク21を発生させる。すると、母材であるアクスルハウジング2及びブレーキフランジ3に、溶接ワイヤ16が溶融した溶融部22が形成される。
溶融部22は、溶融池により構成されている。この溶融部22は、アーク21の下方において、アーク21からの圧力(アーク力)を受けて掘り下げられており、アーク力により最も掘り下げられた部分が溶融部22の底部22aとなる。また、溶融部22は、底部22aから遠ざかるに従いアーク力の影響が弱まり、次第に上昇して盛り上がる。このため、底部22aの進行方向後方に、溶融部22が盛り上がった盛り上がり部22bが形成される。なお、盛り上がり部22bは、硬化(凝固)される前の溶融金属で構成される部分である。そして、盛り上がり部22bが冷却硬化(凝固)されることで、アクスルハウジング2とブレーキフランジ3との接合箇所に溶接金属8の余盛が形成される。なお、この余盛は、ビードともいう。
一方、アーク溶接用トーチ12に後行するフィラーワイヤ供給装置13から、フィラーワイヤ19を通電せずに溶融部22の盛り上がり部22bに供給する。フィラーワイヤ19の供給位置の調整は、例えば、連結部材14によるアーク溶接用トーチ12とフィラーワイヤ供給装置13との間隔の調整や、フィラーワイヤ供給装置13の向きの調整などにより行うことができる。
フィラーワイヤ19を溶融部22の盛り上がり部22bに供給すると、フィラーワイヤ19が溶融部22の熱により溶融され、溶融部22に溶融金属が補充される。これにより、良好な溶融金属の余盛が形成される。
また、通電されていないフィラーワイヤ19は加熱されていないため、フィラーワイヤ19を溶融部22の盛り上がり部22bに供給すると、溶融部22の熱がフィラーワイヤ19に奪われ、溶融部22が冷却される。
ブレーキフランジ溶接工程が終了すると、次に、アクスルエンド圧入工程を行う。図1〜図3に示すように、アクスルエンド圧入工程では、アクスルハウジング2の端部の内周面にアクスルエンド4を圧入する。アクスルエンド4は、円筒状に形成されており、その外径を、アクスルハウジング2の端部の内径よりも僅かに大きくしておく。なお、アクスルハウジング2の端部に対するアクスルエンド4の圧入は、例えば、一般的なプレス機により行うことができる。
アクスルエンド圧入工程が終了すると、次に、アクスルエンド溶接工程を行う。アクスルエンド溶接工程では、アクスルハウジング2とアクスルハウジング2に圧入された(取り付けられた)アクスルエンド4とをアーク溶接する。アクスルエンド溶接工程では、アクスルハウジング2と溶接装置11のアーク溶接用トーチ12とをアクスルハウジング2の軸周り方向(周方向)に相対的に移動させて、アクスルハウジング2とアクスルエンド4とをアーク溶接する。本実施形態では、アクスルハウジング2を軸周りに回転させて、アクスルハウジング2とアクスルエンド4とを、コールドタンデム溶接によりアーク溶接する。アクスルエンド溶接工程におけるコールドタンデム溶接は、ブレーキフランジ溶接工程におけるコールドタンデム溶接と同様である。なお、アクスルエンド溶接工程では、ブレーキフランジ溶接工程のように、アクスルハウジング2とアーク溶接用トーチ12とをアクスルハウジング2の軸方向に相対的に往復移動させなくてもよい。
ここで、図7及び図8を参照して、比較例1のアクスルの製造方法について説明する。
図7及び図8に示すように、比較例1のアクスルの製造方法は、ブレーキフランジ溶接工程で、アクスルハウジング2とアーク溶接用トーチ12とをアクスルハウジング2の軸方向に相対的に往復移動させるだけで、アクスルハウジング2と溶接装置11のアーク溶接用トーチ12とをアクスルハウジング2の軸周り方向(周方向)に相対的に移動させずに、アクスルハウジング2とブレーキフランジ3とをアーク溶接する。
このため、比較例1のアクスルの製造方法では、段部6からブレーキフランジ3までの距離が長いと、アクスルハウジング2とブレーキフランジ3とを溶接した際に、段部6が溶接金属8で覆われない可能性がある。段部6が溶接金属で覆われないと、段部6に応力集中が発生して、アクスル1の寿命低下を招く恐れがある。
これに対し、本実施形態のアクスルの製造方法では、アーク溶接用トーチ12をアクスルハウジング2の軸方向に往復移動させて、アクスルハウジング2とアーク溶接用トーチ12とをアクスルハウジング2の軸方向に相対的に往復移動させることで、アーク溶接の溶接金属8をアクスルハウジング2の軸方向に広げて段部6を溶接金属8で覆うことができる。具体的には、ブレーキフランジ3から段部6に至るまでアーク溶接用トーチ12をアクスルハウジング2の軸方向に往復移動させるため、段部6を溶接金属8で覆うことができる。これにより、段部6に応力集中が発生するのを抑制することができるため、応力集中の発生が抑制されたアクスル1を製造することができる。
しかも、アクスルハウジング2及びブレーキフランジ3に対するアーク溶接用トーチ12の相対移動速度を遅くしなくても、広い範囲に溶接金属8を形成することができる。これにより、アクスルハウジング2及びブレーキフランジ3への入熱量の増大を抑制できるため、アクスルハウジング2及びブレーキフランジ3の歪みの増大を抑制することができる。
ここで、図9及び図10を参照して、比較例2のアクスルの製造方法について説明する。
図9及び図10に示すように、比較例2のアクスルの製造方法は、アクスル101を製造する方法である。比較例2のアクスルの製造方法では、アクスルエンド焼嵌め工程、アクスルエンド溶接工程、ブレーキフランジ焼嵌め工程、及びブレーキフランジ溶接工程を、この順で行う。
アクスルエンド焼嵌め工程では、図9に示すように、アクスルハウジング102の端部にアクスルエンド104を焼嵌めする。つまり、アクスルハウジング102の端部を加熱膨張させて、アクスルハウジング102の内周面にアクスルエンド104を嵌める。すると、図10に示すように、アクスルハウジング102の端部が冷え固まる際に、アクスルエンド104が自重で垂れ下がることでアクスルハウジング102に歪みが生じ、アクスルエンド104がアクスルハウジング102の軸線に対して傾いた状態となる。なお、アクスルエンド104がアクスルハウジング102の軸線に対して傾くことを、アクスルエンド104の振れともいう。
アクスルエンド溶接工程では、アクスルハウジング102とアクスルエンド104とを通常のアーク溶接により溶接する。このとき、アクスルハウジング102及びアクスルエンド104は、アーク溶接により加熱されるため、その歪み量が大きくなる。
ブレーキフランジ焼嵌め工程では、図10に示すように、アクスルエンド104にブレーキフランジ103を焼嵌めする。つまり、ブレーキフランジ103を加熱膨張させて、アクスルエンド104の外周面にブレーキフランジ103を嵌める。すると、ブレーキフランジ103が冷え固まる際に、ブレーキフランジ103に歪みが生じ、アクスルエンド104に対するブレーキフランジ103の直角度が低下する。
ブレーキフランジ溶接工程では、アクスルエンド104とブレーキフランジ103とを通常のアーク溶接により溶接する。このとき、アクスルエンド104及びブレーキフランジ103は、アーク溶接により加熱されるため、その歪み量が大きくなる。
このように、比較例2のアクスルの製造方法では、アクスルハウジング102及びアクスルエンド104の歪によりアクスルハウジング102に対してアクスルエンド104が傾いた状態であるため、アクスルハウジング102の軸線と、ブレーキフランジ103の軸線と、アクスルエンド104の軸線と、がずれた状態となっている。また、ブレーキフランジ103及びアクスルエンド104の歪により、アクスルエンド104に対するブレーキフランジ103の直角度が低下している。このため、後工程において、アクスルハウジング102、ブレーキフランジ103及びアクスルエンド104の歪みを取り除くための大掛かりな機械加工を行う必要がある。
これに対し、本実施形態のアクスルの製造方法では、アクスルハウジング2の端部の外周面にブレーキフランジ3を常温圧入するとともに、アクスルハウジング2の端部の内周面にアクスルエンド4を常温圧入するため、これらを焼嵌めする比較例2に比べて、アクスルハウジング2及びブレーキフランジ3に生じる歪みを抑制して、アクスルエンド4の振れ及びブレーキフランジ3の直角度の低下を格段に抑制することができる。これにより、アクスルハウジング2及びブレーキフランジ3に生じた歪を取り除く機械加工を削減することができるため、アクスル1の製造工程数を削減することができる。
また、ブレーキフランジ溶接工程及びアクスルエンド溶接工程をコールドタンデム溶接により行うことで、冷たいフィラーワイヤ19により溶融部22を冷却することができる。その結果、溶融部22の熱収縮範囲が狭くなるとともに、アクスルハウジング2、ブレーキフランジ3及びアクスルエンド4への入熱量を小さく抑えることができるため、溶融部22が冷却硬化する際の熱収縮を格段に抑えることができる。これにより、アクスルハウジング2、ブレーキフランジ3及びアクスルエンド4に発生する歪みを大幅に抑制することができるため、アクスルエンド4の振れ及びブレーキフランジ3の直角度の低下を格段に抑制することができる。これにより、アクスルハウジング2、ブレーキフランジ3及びアクスルエンド4に生じた歪を取り除く機械加工を削減することができるため、アクスル1の製造工程数を削減することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
例えば、ブレーキフランジ溶接工程では、アクスルハウジングとアーク溶接用トーチとをアクスルハウジングの軸周り方向に相対的に移動させるとともに、アクスルハウジングとアーク溶接用トーチとをアクスルハウジングの軸方向に相対的に往復移動させることができれば、どの部材を移動させてもよい。
また、ブレーキフランジ溶接工程及びアクスルエンド溶接工程では、コールドタンデム溶接以外のアーク溶接を行うものとしてもよい。
また、各工程の順序は適宜入れ替えることができる。例えば、ブレーキフランジ圧入工程、アクスルエンド圧入工程、ブレーキフランジ溶接工程、及びアクスルエンド溶接工程の順に行うものとしてもよい。
1…アクスル、2…アクスルハウジング、3…ブレーキフランジ、4…アクスルエンド、5…取付部、6…段部、7…同径部、8…溶接金属、11…溶接装置、12…アーク溶接用トーチ、13…フィラーワイヤ供給装置、14…連結部材、15…第一ワイヤ送出装置、16…溶接ワイヤ、17…電源供給装置、18…第二ワイヤ送出装置、19…フィラーワイヤ(後行ワイヤ)、21…アーク、22…溶融部、22a…底部、22b…盛り上がり部、101…アクスル、102…アクスルハウジング、103…ブレーキフランジ、104…アクスルエンド。

Claims (5)

  1. アクスルハウジングと当該アクスルハウジングの外周面に取り付けたブレーキフランジとをアーク溶接するブレーキフランジ溶接工程を備え、
    前記ブレーキフランジ溶接工程では、前記アクスルハウジングとアーク溶接用トーチとを前記アクスルハウジングの軸周り方向に相対的に移動させるとともに、前記アクスルハウジングと前記アーク溶接用トーチとを前記アクスルハウジングの軸方向に相対的に往復移動させて、前記アクスルハウジングと前記ブレーキフランジとをアーク溶接する、
    アクスルの製造方法。
  2. 前記ブレーキフランジ溶接工程では、前記アクスルハウジングを軸周りに回転させるとともに、アーク溶接用トーチを前記アクスルハウジングの軸方向に往復移動させる、
    請求項1に記載のアクスルの製造方法。
  3. 前記ブレーキフランジが取り付けられる前記アクスルハウジングの取付部は、前記アクスルハウジングの先端側に向かうに従い外周が小径化する段部と、前記段部に対する前記アクスルハウジングの先端側に位置して、前記アクスルハウジングの軸方向に沿って外周が同径となる同径部と、を有し、
    前記同径部の前記段部から離間した位置に、前記ブレーキフランジが取り付けられており、
    前記ブレーキフランジ溶接工程では、前記ブレーキフランジから前記段部に至るまでアーク溶接用トーチを前記アクスルハウジングの軸方向に往復移動させて、前記アクスルハウジングと前記ブレーキフランジとをアーク溶接する、
    請求項1又は2に記載のアクスルの製造方法。
  4. 前記ブレーキフランジ溶接工程の前に、前記アクスルハウジングの端部の外周面にブレーキフランジを常温圧入するブレーキフランジ圧入工程と、
    前記アクスルハウジングの端部の内周面にアクスルエンドを常温圧入するアクスルエンド圧入工程と、
    前記アクスルエンド圧入工程の後に、前記アクスルハウジングと前記アクスルエンドとをアーク溶接するアクスルエンド溶接工程と、を備える、
    請求項1〜3の何れか一項に記載のアクスルの製造方法。
  5. 前記ブレーキフランジ溶接工程及び前記アクスルエンド溶接工程では、電極を通電して発生させたアークにより溶融部を形成し、前記溶融部が硬化する前に、後行ワイヤを通電せずに前記溶融部に供給する、
    請求項4に記載のアクスルの製造方法。
JP2017075999A 2017-04-06 2017-04-06 アクスルの製造方法 Active JP6748017B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017075999A JP6748017B2 (ja) 2017-04-06 2017-04-06 アクスルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017075999A JP6748017B2 (ja) 2017-04-06 2017-04-06 アクスルの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018176873A true JP2018176873A (ja) 2018-11-15
JP6748017B2 JP6748017B2 (ja) 2020-08-26

Family

ID=64280768

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017075999A Active JP6748017B2 (ja) 2017-04-06 2017-04-06 アクスルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6748017B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109466247A (zh) * 2018-11-30 2019-03-15 汽解放汽车有限公司 一种车桥桥壳总成
CN110280979A (zh) * 2019-07-26 2019-09-27 山东大学 一种重卡车桥的桥壳中段加工工艺及加工线
JP2021070343A (ja) * 2019-10-29 2021-05-06 プレス工業株式会社 アクスルケースのブレーキフランジ取付構造

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109466247A (zh) * 2018-11-30 2019-03-15 汽解放汽车有限公司 一种车桥桥壳总成
CN110280979A (zh) * 2019-07-26 2019-09-27 山东大学 一种重卡车桥的桥壳中段加工工艺及加工线
JP2021070343A (ja) * 2019-10-29 2021-05-06 プレス工業株式会社 アクスルケースのブレーキフランジ取付構造
JP7303725B2 (ja) 2019-10-29 2023-07-05 プレス工業株式会社 アクスルケースのブレーキフランジ取付構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP6748017B2 (ja) 2020-08-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018176873A (ja) アクスルの製造方法
JP2006289500A (ja) 電子ビーム又はレーザ溶接のための溶接プレップジョイント
JP4683673B1 (ja) 溶接給電用コンタクトチップ及びそれを用いた溶接トーチ
JP6328367B2 (ja) プロペラシャフトの製造方法及びプロペラシャフト
US5672286A (en) Method of welding aluminum drive shaft components
JP6446502B2 (ja) リアアクスルの製造方法
US6598778B2 (en) Aluminum-based metal link for vehicles and a method for producing same
JP2010207850A (ja) 溶接接合部材及び溶接接合方法
JP6430094B2 (ja) リアアクスルの製造方法
US9825432B2 (en) Spark plug for internal combustion engine and production method thereof
CN102574247A (zh) 不锈钢连接方法
JP6098150B2 (ja) アクスルハウジングの製造方法
JP2011047420A (ja) 溶接接合部品及び溶接接合方法
JP2017132467A (ja) プロペラシャフトの製造方法
JP2009255254A (ja) 圧入装置及びそれを用いた圧入方法
JP2021176644A (ja) 給電チップ、および溶接トーチ
KR101799797B1 (ko) 스터드 용접방법
JP2014014823A (ja) 溶接方法
JP2927866B2 (ja) 防振ゴム金具の製造方法
US20190047071A1 (en) Method for manufacturing component
KR101534499B1 (ko) 대구경 강관 용접방법
JP3989272B2 (ja) 管の挿口突部の形成方法および装置
CN114012264A (zh) 金属构件焊接方法及金属构件
JP2019204617A (ja) 点火プラグ
JP2014151692A (ja) アクスルハウジングおよびアクスルハウジングの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191003

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200804

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200806

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6748017

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250