JP2018176624A - エジェクタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エジェクタロッドの配置変更が容易で、安全かつ容易にエジェクタロッドを金型側エジェクタプレートに接続できるエジェクタ装置を提供する。【解決手段】エジェクタ装置(3)の装置側エジェクタプレート(7)には、エジェクタロッド(12)を取付ける複数箇所のロッド取付部(11)が設けられているが、これらに開閉弁(18)が介装されたエア供給管(19)を予め接続する。エジェクタロッド(12)がロッド取付部(11)に取付けられるとエジェクタロッド(12)にエアが供給できる。エジェクタロッド(12)は、先端部に、エアで駆動される係止部材(35)を備えた継手構造を設ける。この継手構造は金型(5)内の金型側エジェクタプレート(28)に設けられている継手部(29)に接続されるが、係止部材(35)をロック位置に駆動すると接続がロックされ、アンロック位置に駆動すると接続のロックが解除される。【選択図】 図1
Description
本発明は、金型から成形品を突き出すエジェクタ装置に関するものであり、より詳しくは、取付けられる金型の種類に応じて、金型内の金型側エジェクタプレートに連結されるエジェクタロッドの配置を変えることができるようになっているエジェクタ装置に関するものである。
射出成形機には、エジェクタ装置が設けられ金型において成形された成形品が突き出されるようになっている。エジェクタ装置は型締装置の型盤に取付けられている。例えば、横置きの射出成形機のトグル式型締装置の場合には可動盤に設けられ、竪型射出成形機のトグル式型締装置の場合には固定盤に設けられている。そしてこれらの型盤において、エジェクタ装置は金型が取付けられる面と反対側の面に設けられている。エジェクタ装置は装置側エジェクタプレートを備えており、これにエジェクタロッドが取付けられるようになっている。型盤にはエジェクタロッド用の貫通孔が複数箇所に空けられており、型盤に取付けられる金型の種類によって、任意の貫通孔を選択してエジェクタロッドを設けることができるようになっている。エジェクタロッドを所定の貫通孔に挿入して所定の操作をすると、その一方の端部が装置側エジェクタプレートに固定される。一方、金型には金型側エジェクタプレートが設けられ、金型側エジェクタプレートには成形品の突出し用のエジェクタピンが設けられている。装置側エジェクタプレートに固定されているエジェクタロッドの他方の端部を金型側エジェクタプレートに連結する。装置側エジェクタプレートを軸方向に駆動すると、エジェクタピンが駆動されて成形品が突出される。
射出成形機において金型を交換するとき、取付けられる金型によってはエジェクタロッドの配置を変更する必要がある。エジェクタロッドの配置を変更するには、エジェクタロッドを装置側エジェクタプレートから外して抜き、型盤に空けられている所望の貫通孔に再び挿入して装置側エジェクタプレートに固定する必要がある。このような作業は繁雑であるが、特許文献1には、エジェクタロッドの配置を容易に変更できるエジェクタ装置が記載されている。特許文献1に記載のエジェクタ装置においては、エジェクタロッドは、ベースロッドと着脱ロッドの2本から構成されるようになっている。ベースロッドは、装置側エジェクタプレートに予め複数箇所に固定され、型盤に空けられている貫通孔に挿通されている。これらのベースロッドは短いので貫通孔に収納された状態になり、装置側エジェクタプレートを駆動しても型盤の金型取付け面から突出すことはない。これらの複数本のベースロッドのうち、所定のベースロッドの先端に着脱ロッドを取付けるとエジェクタロッドが構成されることになる。型盤に取付ける金型を交換するとき、その金型に適するようにエジェクタロッドの配置を変更する必要がある。このとき特許文献1に記載のエジェクタ装置においては、エジェクタロッドを構成しているベースロッドと着脱ロッドのうち、着脱ロッドだけをベースロッドから取り外す。そしてこの着脱ロッドを他のベースロッドの先端に取付ける。そうすると実質的にエジェクタロッドの配置を変更したことになる。
なお、ベースロッドと着脱ロッドとは、印籠継手に類似した所定の継手構造によって接続されるようになっている。すなわちベースロッドの先端部には、その端面において軸方向に所定高さで立ち上がった小径の円柱部からなる雄型の継手が設けられ、着脱ロッドの先端部には軸方向の所定深さの有底穴が空けられた雌型の継手が設けられ、円柱部が挿入されるようになっている。ところで、円柱部には内部に弾性部材と、複数個の鋼球からなる係止部材とが埋め込まれている。そしてこれらの剛球は、円柱部の円柱面の所定の位置に空けられている複数個の小径の穴から、一部が露出している。つまり剛球は弾性部材により付勢されて、その一部が円柱部の円柱面より外側に突出している。弾性部材の付勢に抗して押し込むと剛球は円柱面から完全に隠れるようになっている。一方、有底穴にはその円周面の所定の位置に、拡径した環状溝が形成されている。この環状溝に円柱面から突出した剛球が収納されて係止されるようになっている。ベースロッドに着脱ロッドを接続するとき、円柱部が有底穴に挿入されるが、円柱面から突出している剛球が有底穴に当接する。強い力でさらに着脱ロッドを押し込むと、剛球が一時的に半径方向に押し込まれて円柱部に隠れる。そうすると剛球に妨げられることなく円柱部が有底穴に挿入される。円柱部が有底穴の奥まで差し込まれると、剛球が弾性体の付勢により半径方向に飛び出して環状溝に係合する。これによってしっかりとベースロッドと着脱ロッドとが接続される。ベースロッドから着脱ロッドを取り外すときには所定の力で着脱ロッドを引き抜く。そうすると、剛球が円柱部において一時的に半径方向に押し込まれ、円柱部が有底穴から抜き出すことができる。つまり着脱ロッドをベースロッドから取り外すことができる。
特許文献2には、エジェクタロッドを金型側エジェクタプレートに接続するとき、エジェクタロッドが金型側エジェクタプレートにしっかりと固定できる所定の係止機構が記載されている。特許文献2に記載の係止機構は、エジェクタロッドの先端部と、金型内に設けられている連結板とから構成されている。エジェクタロッドの先端部には、エジェクタロッドの端面から若干離間した円周面に、端面と並行な所定の係合溝が形成されている。金型において、金型側エジェクタプレートに連結板が設けられ、連結板は金型側エジェクタプレートと並行にスライド自在になっている。エジェクタロッドの先端部を金型側エジェクタプレートに当接させ、連結板をスライドする。そうすると連結板の所定の部分が係合溝に係合する。これによってエジェクタロッドが金型側エジェクタプレートにしっかりと固定されることになる。エジェクタロッドを金型側エジェクタプレートから外すときは、連結板をスライドして係合溝との係合を解除し、エジェクタロッドを金型側エジェクタプレートから離す。
特許文献1に記載のエジェクタ装置によれば、着脱ロッドをベースロッドから取り外し、これを他のベースロッドに接続するだけでエジェクタロッドの配置を変更できるので、射出成形機に取付ける金型を交換するときにエジェクタロッドの配置変更の作業時間が少なくなり優れている。また特許文献2に記載の係止機構は、連結板をスライドさせるだけでエジェクタロッドを確実に金型側エジェクタプレートに接続することができるので、接続が容易であり優れている。しかしながら、特許文献1に記載のエジェクタ装置も、特許文献2に記載の係止機構にも解決すべき課題が見受けられる。まず、特許文献1に記載のエジェクタ装置については、任意の箇所に着脱ロッドを取付けてエジェクタロッドを構成することができるように、予め全ての位置にベースロッドを設けておく必要がある。ベースロッドは重量が大きいので多数のベースロッドが取付けられるとエジェクタ装置の重量が大きくなり、エジェクタ装置が取付けられる可動盤や、ベッドに対して可動盤をスライドさせるスライド機構に負荷がかかるという問題がある。弾性部材の劣化の問題もある。特許文献1に記載の継手構造においては、係止部材である剛球を弾性部材によって付勢して、ロック状態が維持されるようになっている。この弾性部材はOリングからなり、劣化により付勢が弱くなることもある。そうするとロック状態を維持することができず、着脱ロッドがベースロッドから外れる虞がある。特許文献2に記載の係止機構については、エジェクタロッドを金型側エジェクタプレートに接続したり、接続を解除するときに連結板をスライドする必要がある。この操作は金型の近傍でしなければならず、作業は危険である。仮に、金型内に所定のアクチュエータを設けて、これによって連結板をスライドさせるようにすれば作業の危険は無くなるかも知れない。しかしながら、エジェクタロッドを金型側エジェクタプレートに当接させるのはエジェクタ装置側で実施し、連結板のスライドは金型側のアクチュエータで実施するので、これらが連携して動作するように制御する必要がある。そうすると制御が複雑になるという問題がある。
ところでエアによって係止部材を操作して、ロック状態にしたりロック状態を解除することができるようになっている、所定の継手構造が周知である。この継手構造は、特許文献1に記載の継手構造に類似している。一方の雄型の継手には円柱部が設けられ、他方の雌型の継手には円柱部が挿入される有底穴が設けられている。円柱部には係止部材としての剛球が設けられているが、剛球はエアを供給すると円柱部内に隠れるようになっており、エアの供給を停止すると円柱部の表面にその一部が突出するようになっている。有底穴には剛球が入って係止状態になる環状溝が形成されている。従って、雄型の継手においてエアを供給して剛球を円柱部内に待避させ、この状態で円柱部を有底穴に挿入する。エアの供給を停止すると剛球の一部が円柱部から突出して環状溝に入る。これによって継手構造がロックされる。このような継手構造を、エジェクタロッドと金型側エジェクタプレートとに設けるようにすれば、前記した問題の多くは解決すると思われる。すなわち、エジェクタロッドの先端に雄型の継手を設け、金型内エジェクタプレートに雌型の継手を設けるようにする。そしてエジェクタロッドが取付けられているエジェクタ装置側でエアを供給するようにする。そうすると、エジェクタロッドを金型側エジェクタプレート方向に駆動する操作と、継手構造をロックするためのエアの供給は、エジェクタ装置側だけで実施すれば済む。また継手構造はエアによってロック状態が解除されるようになっているので、弾性部材等の劣化の心配もない。このようなエジェクタロッドは、配置したい場所だけ装置側エジェクタプレートに取付ければいいので、エジェクタ装置の重量が大きくなることもない。
しかしながら、このような継手構造を備えたエジェクタロッドを採用しても解決すべき問題が残る。具体的にはエア供給用の配管についてである。エアにより係止部材を操作するには、エジェクタロッド内に軸方向の穴であるエア供給路を設けるようにし、エジェクタロッドの端部を固定している装置側エジェクタプレートからエア供給用配管を接続するようにしなければならない。そうすると、型盤に取付けられる金型を交換してエジェクタロッドの配置を変更するとき、エジェクタロッドを装置側エジェクタプレートから取り外して、他の位置に取付けるたびにエア供給用配管を接続し直さなければならない。そうすると作業が繁雑であり問題がある。
本発明は、上記したような問題点を解決したエジェクタ装置を提供することを目的としており、具体的には、エジェクタロッドの配置の変更が容易であり、安全かつ容易にエジェクタロッドを金型側エジェクタプレートに接続することができるエジェクタ装置を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、エジェクタ装置を次のように構成する。エジェクタ装置に設けられている装置側エジェクタプレートには、エジェクタロッドを取付けることができる複数箇所のロッド取付部が設けられているが、これらに開閉弁が介装されたエア供給管を予め接続するようにする。エジェクタロッドがロッド取付部に取付けられるとエジェクタロッドにエアが供給できる。エジェクタロッドは、その先端部に、エアで駆動される係止部材を備えた継手構造が設けられている。この継手構造は金型内の金型側エジェクタプレートに設けられている継手部に接続され、エアを供給/停止すると継手構造と継手部との接続がアンロック/ロックされるようになっている。
かくして、請求項1記載の発明は、上記目的を達成するために、装置側エジェクタプレートを備え、型盤の金型取付面と反対側に取付けられるようになっているエジェクタ装置であって、前記装置側エジェクタプレートには、前記型盤に明けられている複数個のロッド挿通孔に対応してこれらと整合する位置に複数箇所のロッド取付部が設けられ、前記エジェクタロッドは、その先端部に円柱状の継手構造が設けられ、該継手構造が金型内の金型側エジェクタプレートに設けられている有底穴を備えた継手部に挿入されて接続されるようになっており、前記継手構造にはエアで駆動される所定の係止部材が設けられ、前記エジェクタロッドにエアが供給されると該係止部材が前記継手構造の円柱面内に収納されて、前記継手構造が前記継手部に対して挿入/退出可能になり、前記継手構造と前記継手部とが接続された状態でエアの供給が停止すると前記係止部材が前記継手構造の円柱面から突出して接続がロックされるようになっており、前記ロッド取付部のそれぞれには、開閉弁が介装されたエア供給管が接続されており、複数個の前記ロッド挿通孔から選択された任意の前記ロッド挿通孔において前記エジェクタロッドが挿通されて前記ロッド取付部に取付けられようになっていることを特徴とする、エジェクタ装置として構成される。
以上のように、本発明は、型盤の金型取付面と反対側に取付けられるようになっており、装置側エジェクタプレートには、型盤に明けられている複数個のロッド挿通孔に対応してこれらと整合する位置に複数箇所のロッド取付部が設けられているエジェクタ装置を対象としている。そしてエジェクタロッドは、その先端部に円柱状の継手構造が設けられ、該継手構造が金型内の金型側エジェクタプレートに設けられている有底穴を備えた継手部に挿入されて接続されるようになっている。そして継手構造にはエアで駆動される所定の係止部材が設けられ、エジェクタロッドにエアが供給されると該係止部材が継手構造の円柱面内に収納されて、継手構造が継手部に対して挿入/退出可能になり、継手構造と継手部とが接続された状態でエアの供給を停止すると係止部材が継手構造の円柱面から突出して接続がロックされるようになっている。そして本発明によると、ロッド取付部のそれぞれには、開閉弁が介装されたエア供給管が接続されており、複数個のロッド挿通孔から選択された任意のロッド挿通孔においてエジェクタロッドが挿通されてロッド取付部に取付けられようになっている。従って本発明によって、2点の優れた効果が得られる。すなわち第1の効果は、エジェクタロッドの金型側エジェクタプレートへのロック/ロック解除を、エジェクタ装置側の開閉弁によって操作できるので、安全が確保されると共に制御が容易である点である。エジェクタロッドを金型側エジェクタプレートに接続するには、装置側エジェクタプレートを駆動してエジェクタロッドを金型側エジェクタプレート方向に前進させ、そしてロックを解除状態にして継手構造を継手部に接続し、その後ロックする必要があるが、これらを全てエジェクタ装置側で実施できるからである。金型近傍での操作が不要であり、複数の装置を連携して制御する必要がない。第2の効果は、エジェクタロッドを容易に所望の配置に変更することができる点である。複数のロッド取付部には、それぞれ開閉弁が介装されたエア供給管が予め接続されているので、エア供給管が接続されているロッド取付部に対してエジェクタロッドを設けるようにするだけでエアの供給を受けることができ、係止部材を駆動できるようになるからである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。本実施の形態に係るエジェクタ装置3は、図1にはその一部しか示されていないが、射出成形機1の可動盤2に設けられている。可動盤2には可動側金型5が取付けられているが、可動盤2の可動側金型5の取付面と反対側の面に、エジェクタ装置3が設けられている。エジェクタ装置3は、装置側エジェクタプレート7を備えており、装置側エジェクタプレート7は図に示されていない駆動機構により可動側金型5方向に駆動されるようになっている。
図2には可動側金型5が取付けられていない状態の可動盤2の金型取付面が示されているが、可動盤2には複数個のロッド挿通孔9、9、…が明けられている。図1に示されているように、装置側エジェクプレート7には、これらのロッド挿通孔9、9、…のそれぞれに整合する位置にロッド取付部11、11、…が設けられている。従って、これらのロッド挿通孔9、9、…の中から任意のロッド挿通孔9を選択して、エジェクタロッド12を挿通し、所定の操作をすればエジェクタロッド12を装置側エジェクタプレート7に取付けられるようになっている。なお、図2において符号13、13、…は、可動盤2を挿通しているタイバー13、13、…である。
ロッド取付部11、11、…は、本実施の形態においては装置側エジェクタプレート7に明けられた貫通孔からなり、図3に示されているように、貫通孔の一方の側に雌ネジ11aが形成されている。エジェクタロッド12には、その基端部に雄ネジ14が形成されており、この雄ネジ14がロッド取付部11、11、…の雌ネジ11aに螺合して、エジェクタロッド12を取付けることができる。このようなロッド取付部11、11、…には、図1に示されているように、エア供給部16、16、…が設けられている。ただし本実施の形態においては、エア供給部16、16、…はロッド取付部11、11、…の全部ではなく、それらの一部に対してのみ設けられている。具体的には図2において、符号17で示されている範囲のロッド挿通孔9、9、…に対応するロッド取付部11、11、…に対してのみエア供給部16、16、…が設けられている。可動盤2に取付けられる金型を交換するとき、金型の大きさや種類によってエジェクタロッド12、12、…の配置を変更する必要があるが、符号17の範囲のロッド挿通孔9、9、…の中から選択すれば概ね対応可能であるからである。符号17の範囲のロッド挿通孔9、9、…の中から任意のロッド挿通孔9、9、…を選択して、エジェクタロッド12、12、…を取付けるようにすれば、エア供給部16、16、…を介してエジェクタロッド12、12、…にエアが供給されることになる。なお、本実施の形態においては一部のロッド取付部11、11、…にのみエア供給部16、16、…が設けられているが、符号17の範囲だけでなく、全てのロッド取付部11、11、…についてエア供給部16、16、…を設けるようにしてもよい。このようにするとエジェクタロッド12、12、…の配置の変更の自由度はより大きくなり、取り付け可能な金型の種類がさらに多くなる。
ロッド取付部11、11、…に設けられているエア供給部16、16、…には、次のようにしてエアが供給されるようになっている。すなわちエアコンプレッサー等の図示されないエア供給装置には電磁弁51が介装されたエア本管50が接続され、このエア本管50が分岐部53に接続されている。分岐部53には開閉弁18、18、…が介装されたエア供給管19、19、…が接続され、これらがエア供給部16、16、…に接続されている。従って電磁弁51を開くと共に開閉弁18、18、…を開くと、図に示されていないエア供給装置によって対応するロッド取付部11、11、…にエアが供給されることになる。
エジェクタロッド12について説明する。本実施の形態に係るエジェクタロッド12は、図3に示されているように、装置側エジェクタプレート7のロッド取付部11、11、…に取付けられるようになっているベースロッド体21と、このベースロッド体21の前方にこれと一体的に接続されている先端部ロッド体22とから概略構成されている。ベースロッド体21には、前記したように端部には雄ネジ14が形成されてロッド取付部11の雌ネジに螺合するようになっている。ベースロッド部21は、軸方向に貫通するエア通路25が設けられ、エア供給部16から供給されたエアが先端部ロッド体22に供給されるようになっている。先端部ロッド体22は、前方が小径の円柱状に形成されている。この円柱状の部分が後で説明する金型側エジェクタプレート28側の継手部29に接続される接続部30になっており継手構造を構成している。先端部ロッド体22の接続部30には、剛球からなる係止部材35、35、…が設けられている。これらの係部材35、35、…は、接続部30の円柱面から所定高さだけ突出している。しかしながら、先端部ロッド体22にエアが供給されると係止部材35、35、…が接続部30内に待避して接続部30の円柱面に完全に収納される状態になる。
可動側金型5内には、図1に示されているように、従来の金型と同様に金型側エジェクタプレート28が設けられている。金型側エジェクタプレート28にはエジェクタピン45、45、…が設けられ、エジェクタピン45、45、…の先端は可動側金型5のキャビティ表面に露出している。従って、金型側エジェクタプレート28を軸方向に駆動するとエジェクタピン45、45、…によって成形品が突出されることになる。このような金型側エジェクタプレート28には、図3に示されているように、エジェクタロッド12に接続される継手部29、29、…が設けられている。本実施の形態において継手部29は、その外径がエジェクタロッド12と同径になっている。継手部29には、先端の端面から所定深さの有底穴47が明けられている。有底穴47の入口近傍は内径が小さくなっており、先端部ロッド体22の接続部30の円柱よりわずかに径が大きい。従って、係止部材35、35、…が待避した状態において接続部30の円柱を滑らかに有底穴47に挿入することができる。有底穴47は内部で内径が大きくなっており、それによって有底穴47の入口近傍において環状の段部48が形成されている。この段部48に剛球からなる係止部材35、35、…が係合することになる。
本実施の形態に係るエジェクタ装置3を備えた射出成形機1において、可動側金型5を取付ける方法を説明する。まず、可動側金型5を可動盤2に取付けるにあたり、この可動側金型5に適した配置でエジェクタロッド12、12、…を取付ける必要がある。可動盤2において、対応するロッド挿通孔9、9、…を選択し、エジェクタロッド12、12、…を挿入する。エジェクタロッド12を挿入すると、その端部が装置側エジェクタプレート7のロッド取付部11に当接する。エジェクタロッド12を所定の工具によって回転させ、エジェクタロッド12の端部に形成されている雄ネジ14を、ロッド取付部11に形成されている雌ネジ11aに螺合させてエジェクタロッド12を装置側エジェクタプレート7に取付ける。必要な本数のエジェクタロッド12、12、…を装置側エジェクタプレート7に取付けたら、装置側エジェクタプレート7を後退させ、エジェクタロッド12、12、…を可動盤2の金型取付面から待避させる。可動側金型5を可動盤2に取付け、固定する。
次のようにしてエジェクタロッド12、12、…を金型側エジェクタプレート28に連結する。まず、電磁弁51を開いてエアを供給できるようにしておき、対応する開閉弁18、18を開いて装置側エジェクタプレート7に取付けられているエジェクタロッド12、12、…にエアを供給する。エジェクタロッド12にエアが供給されると、鋼球からなる係止部材35、35は完全に接続部30の円柱面から隠れる。この状態で、つまりエアを供給している状態で、装置側エジェクタプレート7を軸方向に駆動する。そうするとエジェクタロッド12の先端部、つまり接続部30は、継手部29の有底穴47に収納される。完全に収納されたら、電磁弁51を閉じてエジェクタロッド12、12、…へのエアの供給を停止する。そうすると接続部30において係止部材35、35が突出する。係止部材35、35は有底穴47に形成されている段部48と係合する。これによって継手構造がロックされる。すなわちエジェクタロッド12、12、…が金型側エジェクタロッドに接続される。継手構造をアンロックして、エジェクタロッド12、12、…を金型側エジェクタプレート28から切り離すには、上で説明した手順と逆にすればよい。
1 射出成形機 2 可動盤
3 エジェクタ装置 5 可動側金型
7 装置側エジェクタプレート 9 ロッド挿通孔
11 ロッド取付部 12 エジェクタロッド
16 エア供給部 18 開閉弁
19 エア供給管 21 ベースロッド体
22 先端部ロッド体 28 金型側エジェクタプレート
29 継手部 30 接続部
35 係止部材 47 有底穴
48 段部 51 電磁弁
3 エジェクタ装置 5 可動側金型
7 装置側エジェクタプレート 9 ロッド挿通孔
11 ロッド取付部 12 エジェクタロッド
16 エア供給部 18 開閉弁
19 エア供給管 21 ベースロッド体
22 先端部ロッド体 28 金型側エジェクタプレート
29 継手部 30 接続部
35 係止部材 47 有底穴
48 段部 51 電磁弁
Claims (1)
- 装置側エジェクタプレートを備え、型盤の金型取付面と反対側に取付けられるようになっているエジェクタ装置であって、
前記装置側エジェクタプレートには、前記型盤に明けられている複数個のロッド挿通孔に対応してこれらと整合する位置に複数箇所のロッド取付部が設けられ、
前記エジェクタロッドは、その先端部に円柱状の継手構造が設けられ、該継手構造が金型内の金型側エジェクタプレートに設けられている有底穴を備えた継手部に挿入されて接続されるようになっており、
前記継手構造にはエアで駆動される所定の係止部材が設けられ、前記エジェクタロッドにエアが供給されると該係止部材が前記継手構造の円柱面内に収納されて、前記継手構造が前記継手部に対して挿入/退出可能になり、前記継手構造と前記継手部とが接続された状態でエアの供給が停止すると前記係止部材が前記継手構造の円柱面から突出して接続がロックされるようになっており、
前記ロッド取付部のそれぞれには、開閉弁が介装されたエア供給管が接続されており、複数個の前記ロッド挿通孔から選択された任意の前記ロッド挿通孔において前記エジェクタロッドが挿通されて前記ロッド取付部に取付けられようになっていることを特徴とする、エジェクタ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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2017
- 2017-04-19 JP JP2017082601A patent/JP2018176624A/ja active Pending
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