JP2018176443A - 樹脂接合体の製造方法、及び樹脂接合体 - Google Patents

樹脂接合体の製造方法、及び樹脂接合体 Download PDF

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Abstract

【課題】接触面の表面状態に依存せず、接合強度を母材強度同等にまで高めることが可能な樹脂接合体の製造方法、及び樹脂接合体を提供する。【解決手段】互いに接触する第1樹脂板1及び第2樹脂板2と、第1樹脂板1及び第2樹脂板2のいずれか一方の接触面に形成された凸部12と、第1樹脂板1及び第2樹脂板2のいずれか他方の接触面に形成され凸部12が挿入されている凹部22と、を備えた樹脂接合体100Aの製造方法である。この製造方法は、凸部12を凹部22に挿入した状態で超音波振動させたホーン52を第1樹脂板1、及び/若しくは、第2樹脂板2に押圧して、凸部12、及び/若しくは、凹部22を凸部12の挿入方向に垂直な方向に変形させて変形部4を形成し、凸部12及び凹部22を、変形部4を介して互いに係合させることを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、樹脂接合体の製造方法、及び樹脂接合体に関する。
樹脂部品の溶着の従来技術として、超音波によるスポット溶着方法が知られている。この従来技術は、2種の樹脂部品が重なり合った部分に超音波振動が印加されたホーンを適用し、部材と垂直な方向に圧力を加え、ホーン先端の凸形状部により樹脂材料に孔を開けながら溶かしていき、樹脂材料同士の溶着を行うものである。ホーンにより溶融された樹脂が2種の樹脂部品の両者に密着することで樹脂部品間の溶着強度が保たれ、且つシール性を得ることができる。
スポット溶着では、溶着時、樹脂2部品の境界がそのまま維持された状態で溶着されるのではなく、上側樹脂(ホーンが最初に刺し込まれた樹脂)が、ホーンに追従しながら下側樹脂に入り込んで溶着し、結果的にリング状の溶着部が形成される。
例えば、特許文献1では、互いに接触する2つの樹脂板の一方の接触面に凹部を形成し、超音波振動させたホーンを当該一方の樹脂板から凹部を貫通させて他方の樹脂板に刺し込み、凹部に形成された内部空間に溶融した樹脂を充填させることで接合強度を高める技術を開示している。
特公平6−53389号公報
しかし、特許文献1等の従来技術では、接合強度を母材強度同等にまで高めることは困難である。また、接合強度は、接触面の汚れや表面粗さなどの表面状態に依存してばらつきが発生しやすいという問題がある。特に、特許文献1において充填させた樹脂が樹脂板の表面状態により接合に寄与しなくなる場合がある。
そこで、本発明は、接触面の表面状態に依存せず、接合強度を母材強度同等にまで高めることが可能な樹脂接合体の製造方法、及び樹脂接合体を提供することを目的とする。
本発明の一態様における樹脂接合体の製造方法、及び樹脂接合体は、互いに接触する第1の樹脂部品及び第2の樹脂部品と、第1の樹脂部品及び第2の樹脂部品のいずれか一方の接触面に形成された凸部と、第1の樹脂部品及び第2の樹脂部品のいずれか他方の接触面に形成され凸部が挿入されている凹部と、を備えた樹脂接合体の製造方法である。この製造方法は、凸部を凹部に挿入した状態で超音波振動させたホーンを第1の樹脂部品、及び/若しくは、第2の樹脂部品に押圧して、凸部、及び/若しくは、凹部を凸部の挿入方向に垂直な方向に変形させて変形部を形成し、凸部及び凹部を、変形部を介して互いに係合させることを特徴とする。
上記態様であれば、凸部と凹部が変形部を介して互いに係合し、変形部が第1の樹脂部品と第2の樹脂部品とを互いに引き離す力に対するアンカーとなるので、凸部を形成する樹脂材料、及び/若しくは、凹部の周囲を形成する樹脂材料の強度(樹脂材料のせん断強度)に基づいて第1の樹脂部品と第2の樹脂部品とを確実に接合させることができる。したがって、接触面の表面状態に依存せず、第1の樹脂部品と第2の樹脂部品との接合強度を母材強度同等にまで高めることが可能となる。
図1は、本実施形態の超音波溶着固定装置の例を示す模式図である。 図2は、第1実施形態の樹脂接合体を製造する際の第1樹脂板、第2樹脂板、及びホーンの配置を表す断面図である。 図3は、第1実施形態の樹脂接合体を製造する際のホーンを第1樹脂板に刺し込んだときの断面図である。 図4は、第1実施形態の樹脂接合体の断面図である。 図5は、第2実施形態の樹脂接合体を製造する際の第1樹脂板、第2樹脂板、及びホーンの配置を表す断面図である。 図6は、第2実施形態の樹脂接合体を製造する際のホーンを第1樹脂板及び第2樹脂板に刺し込んだときの断面図である。 図7は、第2実施形態の樹脂接合体の断面図である。 図8は、第3実施形態の樹脂接合体を製造する際の第1樹脂板、第2樹脂板、及びホーンの配置を表す断面図である。 図9は、第3実施形態の樹脂接合体の断面図である。 図10は、第4実施形態の樹脂接合体を製造する際の第1樹脂板、第2樹脂体、及びホーンの配置を表す断面図である。 図11は、第4実施形態の樹脂接合体の断面図である。 図12は、第4実施形態の樹脂接合体を製造する際のホーンの第1樹脂板及び第2樹脂板に対する位置決め範囲を示す断面図である。 図13は、第5実施形態の樹脂接合体の断面図である。 図14は、第5実施形態の樹脂接合体であって、ホーンを第1樹脂板に刺し込んだときの断面図である。 図15は、第6実施形態の樹脂接合体を製造する際の第1樹脂板、第2樹脂板、及びホーンの配置を表す断面図である。 図16は、第6実施形態の樹脂接合体の断面図である。 図17は、第7実施形態の樹脂接合体の第2樹脂板の製造工程(無理抜き前)を表す断面図である。 図18は、第7実施形態の樹脂接合体の第2樹脂板の製造工程(無理抜き後)を表す断面図である。 図19は、第8実施形態の樹脂接合体の第2樹脂板の製造工程(無理抜き前)を表す断面図である。 図20は、第8実施形態の樹脂接合体の第2樹脂板の製造工程(無理抜き後)を表す断面図である。 図21は、第9実施形態の樹脂接合体を製造する際の電子基板、及び電子素子の配置を表す断面図である。 図22は、第9実施形態の樹脂接合体の断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
[超音波溶着固定装置]
図1は、本実施形態の超音波溶着固定装置5の例を示す模式図である。本実施形態の超音波溶着固定装置5は、例えば第1樹脂板1(第1の樹脂部品)及び第2樹脂板2(第2の樹脂部品)を重ねた状態で、これらを溶着対象物として保持し、溶着対象物の所定位置にホーン52を差し込んで、溶着対象物を溶着固定するものである。
図1に示すように、超音波溶着固定装置5は、ホーン52を支持して超音波振動を印加する超音波振動部51と、溶着対象物を保持するホルダ53と、ホルダ53を水平方向(X方向)に移動させる第1スライダ56と、第1スライダ56を水平方向(Y方向:X方向と垂直な方向)に移動させる第2スライダ57と、を有する。
超音波振動部51は、図示しない支柱により支持され上下方向に移動可能となっている。超音波振動部51は、超音波振動を発生させ、これをホーン52に伝達する。
ホルダ53を移動させる第1スライダ56は、第2スライダ57上部に取り付けられX方向に延びるレール561上を移動することができる。第1スライダ56を移動させる第2スライダ57は、基台58に取り付けられY方向に延びるレール571上を移動することができる。
本実施形態の超音波溶着固定装置5によれば、溶着対象物の任意に位置において、ホーン52を差し込んで溶着対象物を溶着させることができる。
[第1実施形態]
図2は、第1実施形態の樹脂接合体100Aを製造する際の第1樹脂板1、第2樹脂板2、及びホーン52の配置を表す断面図である。図3は、第1実施形態の樹脂接合体100Aを製造する際のホーン52を第1樹脂板1に刺し込んだときの断面図である。図4は、第1実施形態の樹脂接合体100Aの断面図である。
第1実施形態の樹脂接合体100A(図4)は、第1樹脂板1(第1の樹脂部品)と、第2樹脂板2(第2の樹脂部品)が超音波振動させたホーン52を用いて第1樹脂板1の一部を変形させることで互いに接合したものである。
第1樹脂板1及び第2樹脂板2の素材としては、熱可塑性樹脂が好適であり、例えば、アクリル(Acrylic/PMMA)、ポリカーボネート(Polycarbonate)、エービーエス(ABS)、ポリスチレン(Polystyrene)、塩化ビニル(PVC)、ポリフェニレンオキサイド(PPO/Noryl)、ポリエーテルサルフォン(Polyethersulfone)、ポリサフルフォン(Polysulfone)等の非晶性樹脂を適用できる。また、ポリプロピレン(Polypropylene)、ポリエチレン(Polyethyrene)、ポリアセタール(POM/Polyacetal)、ポリアミドナイロン(Polyamide/Nylon)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリブチレンテレフタラート(PBT)、ポリフタルアミド(PPA)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等の半結晶性樹脂も適用できる。超音波溶着の適合性のため、第1樹脂板1及び第2樹脂板2は、同種材料を適用する必要があるが、非晶性樹脂であれば異種材料同士であっても溶着が可能な場合がある。
図2に示すように、第1樹脂板1には凸部12が形成され、第2樹脂板2には凹部22が形成されている。凸部12は、第1樹脂板1の第2樹脂板2との接触面11に形成されている。凹部22は、第2樹脂板2の第1樹脂板1との接触面21に開口部221を備えている。また、開口部221の内径は凸部12の外径に等しい、またはやや大きくなるように形成されている。凹部22には凸部12が挿入される。このため、凸部12の長さ及び凹部22の深さは、第1樹脂板1の接触面11と第2樹脂板2の接触面21を互いに接触させたときに凸部12の先端が凹部22の底面に接触するように設計される。
さらに凹部22には、深さ方向の途中位置から凹部22の内径を拡大させる拡径部222が形成されている。よって、図2に示すように、凹部22に凸部12を挿入すると凸部12の側面と拡径部222の内側側面の間に隙間223が形成される。
拡径部222は、凹部22の底部周辺の内側側面において全周に亘って形成する必要はなく、少なくとも周方向の一部に形成すればよい。このため、凹部22は、可動型(不図示)を用いて形成することができる。可動型は、例えば、外形が凸部12と同じ形態の収容形態と、凸部12の途中位置から拡径部222の外形に倣った部材が径方向(凸部12の挿入方向に垂直な方向)に突出する拡張形態をとるものが適用できる。そして、可動型を拡張形態にした状態で樹脂成型を行い、成型後、可動型を収容形態にして凹部22から可動型を取り出せばよい。
ホーン52は、第1樹脂板1(及び第2樹脂板2)に刺し込むボス部521と、リング状のドーム部522と、を有する。ボス部521は少なくとも先端部5211が円錐形となっており、本体5212が円柱形、若しくは先端に向かうにつれて外径が小さくなるテーパー形状となっている。そして、先端部5211の先端(頂点)が第1樹脂板1に押し付けられる。ドーム部522は、ボス部521を刺し込むことで第1樹脂板1の表面から溢れ出た樹脂材料をせき止めて樹脂溜り31(図3、図4)を形成する。なお、ボス部521及びドーム部522は、溶着対象物の形状、及び溶着形態に応じてその形状が設計される。
図2,図3に示すように、本実施形態の樹脂接合体100Aの製造工程としては、第1樹脂板1の接触面11と第2樹脂板2の接触面21とを互いに接触させ、且つ凸部12を凹部22に挿入させた状態で、超音波振動させたボス部521(ホーン52)を第1樹脂板1の上面(裏面)であって凸部12に対向する位置から押圧し(図2参照)、超音波振動により第1樹脂板1の樹脂材料を溶融させながらにボス部521の先端を凸部12の長さ方向の途中位置(例えば、ドーム部522が第1樹脂板1に接触する位置)まで進入させる。その際、第1樹脂板1(凸部12)が溶融した樹脂材料は、隙間223に延出して拡径部222の内側側面に密着し、残りの樹脂材料は第1樹脂板1の表面から溢れ出て、ドーム部522によりせき止められ樹脂溜り31を形成する。
図4に示すように、ホーン52を引き抜くことによって、溶融していた樹脂材料が凝固し、本実施形態の樹脂接合体100Aが形成される。このとき、ボス部521が抜かれた部分は溶融穴32(凸部12内の空洞)として残り、隙間223(図2)で凝固した樹脂材料は変形部4となる。
本実施形態の樹脂接合体100Aにおいては、凸部12が超音波溶融により径方向に変形し変形部4が形成された形となっている。変形部4は、凹部22内の拡径部222に入り込んでいる。よって、凸部12と凹部22は変形部4(及び拡径部222)によって、第1樹脂板1及び第2樹脂板2の厚み方向で互いに係合したオーバーハング構造を有している。したがって、樹脂接合体100Aにおいて、第1樹脂板1と第2樹脂板2を互いに離間する方向の力を印加しても、変形部4がアンカーとなり、凸部12の樹脂材料の強度に基づいた接合強度により接合を維持することができる。
[第1実施形態の効果]
本実施形態に係る樹脂接合体100Aの製造方法は、互いに接触する第1樹脂板1及び第2樹脂板2と、第1樹脂板1(及び第2樹脂板2のいずれか一方の)接触面11に形成された凸部12と、(第1樹脂板1及び)第2樹脂板2の(いずれか他方の)接触面21に形成され凸部12が挿入されている凹部22と、を備えた樹脂接合体100Aの製造方法である。この製造方法は、凸部12を凹部22に挿入した状態で超音波振動させたホーン52を第1樹脂板1(、及び/若しくは、第2樹脂板2)に押圧して、凸部12(、及び/若しくは、凹部22)を凸部12の挿入方向に垂直な方向(径方向)に変形させて変形部4を形成し、凸部12及び凹部22を、変形部4を介して互いに係合させることを特徴とする。
上記製造方法により実現する本実施形態の樹脂接合体100Aは、互いに接触する第1樹脂板1及び第2樹脂板2と、第1樹脂板1(及び第2樹脂板2のいずれか一方)の接触面11に形成された凸部12と、(第1樹脂板1及び)第2樹脂板2(のいずれか他方)の接触面21に形成され凸部12が挿入されている凹部22と、凸部12を形成する樹脂材料(、及び/若しくは、凹部22を形成する樹脂材料)を超音波溶融により凸部12の挿入方向に垂直な方向(径方向)に変形させて形成された変形部4と、を備え、凸部12及び凹部22は、変形部4を介して互いに係合していることを特徴とする。
上記構成によれば、凸部12と凹部22が変形部4を介して互いに係合し、変形部4が第1樹脂板1と第2樹脂板2とを互いに引き離す力に対するアンカーとなるので、凸部12を形成する樹脂材料、及び/若しくは、凹部22の周囲を形成する樹脂材料の強度(樹脂材料のせん断強度)に基づいて第1樹脂板1と第2樹脂板2とを確実に接合させることができる。したがって、接触面11及び接触面21の表面状態に依存せず、接合強度を母材強度同等にまで高めることが可能となる。
また、本実施形態に係る樹脂接合体100Aの製造方法は、第1樹脂板1の接触面11に凸部12を備え、第2樹脂板2の接触面21に凹部22を備えるとともに凹部22において凹部22の開口部221よりも拡径させた拡径部222を備え、ホーン52を第1樹脂板1に押圧し第1樹脂板1の樹脂材料を溶融させながら凸部12の内側となる位置まで刺し込み、溶融させた第1樹脂板1の樹脂材料を拡径部222に入り込ませて凝固させて変形部4を形成することを特徴とする。
よって、本実施形態に係る樹脂接合体100Aでは、凹部22には、凹部22の開口部221よりも内径が大きな拡径部222が形成され、変形部4は、凸部12の側面から延出して拡径部222に入り込んでいる。これにより、凹部22(拡径部222)に係合する変形部4を容易に形成することができる。
なお、本実施形態では、第1の樹脂部品及び第2の樹脂部品の一方として第1樹脂板1に凸部12を形成し、他方として第2樹脂板2に凹部22を形成したが、第1樹脂板1に凹部22を形成し、第2樹脂板2に凸部12を形成し、第2樹脂板2からホーン52(ボス部521)を差し込んで図4と同様の形態としてもよい。また、変形部4が拡径部222に係合する構造を維持する限り、隙間223に必ずしも樹脂材料を完全に充填させる必要はない。
[第2実施形態]
図5は、第2実施形態の樹脂接合体100Bを製造する際の第1樹脂板1、第2樹脂板2、及びホーン52の配置を表す断面図である。図6は、第2実施形態の樹脂接合体100Bを製造する際のホーン52(ボス部521)を第1樹脂板1及び第2樹脂板2に刺し込んだときの断面図である。図7は、第2実施形態の樹脂接合体100Bの断面図である。
第2実施形態の樹脂接合体100Bの製造方法は、ホーン52を、凸部12に貫通させて第2樹脂板2の厚み方向の途中位置まで刺し込むことを特徴とする。よって、第2実施形態の樹脂接合体100Bでは、第1実施形態と同様に拡径部222及び変形部4が形成されるが、溶融穴32は、凸部12を貫通して第2樹脂板2の深さ方向の途中位置に底部を形成されている。
本実施形態では、ホーン52のボス部521の長さを第1実施形態よりも長く設計し、例えばボス部521の先端とドーム部522の下部の高さ方向の差が第1樹脂板1の厚みと凸部12の長さを足した寸法よりも大きくなるように設計されている。
図6に示すように、ドーム部522が第1樹脂板1に接触するまでボス部521を刺し込むことで、ボス部521の先端は、凸部12を貫通して第2樹脂板2の厚み方向の途中位置まで到達する。このとき、凸部12を形成している樹脂材料が溶融してボス部521が第2樹脂板2を溶融させた部分に移動する。
図7に示すように、ボス部521を引き抜くことにより溶融穴32が形成される。本実施形態においても変形部4によるオーバーハング構造が形成されるが、凸部12を形成する樹脂材料は、溶融穴32の底部において第2樹脂板2に超音波溶着した溶着部3を形成する。
本実施形態の樹脂接合体100Bは、第1実施形態同様の変形部4におけるせん断強度のみならず、溶着部3による溶着強度を有するので、第1実施形態よりも高い接合強度を得ることができる。
[第3実施形態]
図8は、第3実施形態の樹脂接合体100Cを製造する際の第1樹脂板1、第2樹脂板2、及びホーン52の配置を表す断面図である。図9は、第3実施形態の樹脂接合体100Cの断面図である。
第3実施形態の樹脂接合体100Cの製造方法は、第1樹脂板1の接触面11に凹部13を備えるとともに上面(接触面11の裏面)において凹部13が空洞となる突出部14を備え、第2樹脂板2の接触面21に凸部23を備える。そして、ホーン52を突出部14に押圧して凹部13の底面から貫通させて凸部23の内側となる位置まで刺し込んで凸部23及び突出部14を拡径させることで変形部4を形成することを特徴とする。
よって、第3実施形態の樹脂接合体100Cでは、第1樹脂板1の接触面11の裏面には突出部14が形成され、凹部13は、第1樹脂板1において突出部14に空洞を形成するように形成され、凸部23は、第2樹脂板2に形成され、突出部14及び凸部23を連通するとともに凸部23の途中位置で底部を有する溶融穴32が形成されている。そして、変形部4は、凸部23、凹部13、及び突出部14を径方向に拡径されることで、凸部23と凹部13を互いに係合している。
図8に示すように、凸部23の高さ、及び凹部13の深さは、第1樹脂板1の接触面11と第2樹脂板2の接触面21を互いに接触させたときに凸部23の先端が凹部13の底面に接触するように設計されている。
突出部14は、変形部4を形成しやすくするように、凹部13により薄肉な空洞構造にすることが望ましい。また、凹部13の内径は、凸部23の外径と等しいかやや小さな寸法に設計することが好適である。凸部23も変形部4を形成しやすくするように、ボス部521の外径よりもやや大きな寸法とし、ボス部521を刺し込むことで薄肉になるように設計することが好適である。
図9に示すように、樹脂接合体100Cにおいて、突出部14及び凸部23を連通するとともに凸部23の途中位置で底部を有する溶融穴32が形成され、溶融穴32の内壁は突出部14の樹脂材料が凸部23に超音波溶着した溶着部3となっている。変形部4は、凸部23、凹部13、及び突出部14を径方向に拡径させたものとなっている。
本実施形態において、ボス部521は、凸部23の高さ方向の途中位置(例えば、高さ方向で突出部14の根元に到達する位置)までで刺し込みを止めているので、突出部14の根元位置の外径はボス部521の刺し込みの前後で変化はない。よって、凸部23及び突出部14は、先端に向かうにつれて拡径するテーパー形状の変形部4を形成し、この変形部4がオーバーハング構造となり、第1樹脂板1と第2樹脂板2とを互いに引き離す力に対するアンカーとなっている。
本実施形態では、変形部4(凸部23、突出部14)における樹脂材料のせん断強度と、溶着部3による溶着強度により第1樹脂板1と第2樹脂板2の接合強度が得られており、接触面11及び接触面21の表面状態に依存しない接合強度を確保している。また、突出部14、凹部13、凸部23は可動型を用いずに形成できるので、製造コストを削減することができる。
[第4実施形態]
図10は、第4実施形態の樹脂接合体100Dを製造する際の第1樹脂板1、第2樹脂板2、及びホーン52(ボス部521)の配置を表す断面図である。図11は、第4実施形態の樹脂接合体100Dの断面図である。
第4実施形態の樹脂接合体100Dの製造方法は、ホーン52(ボス部521)の外径を、凸部23の外径よりも大きくしたことを特徴とする。よって、第4実施形態の樹脂接合体100Dは、変形部4は、凸部23、凹部13、及び突出部14を径方向に拡径させたオーバーハング構造を有する。また突出部14は、第3実施形態と異なり、厚肉の空洞構造となっている。
図11に示すように、ボス部521を第3実施形態と同様に刺し込む。本実施形態では、ボス部521の先端部5211のみを刺し込めば十分であるが、ボス部521の本体5212まで刺し込んでもよい。これにより、先端部5211のテーパー角度に倣って突出部14及び凸部23の先端が円錐形状となり、突出部14及び凸部23が径方向に拡径した変形部4が形成される。また、凸部23は、先端に向かうにつれて外径が大きくなるテーパー形状の外側側面と、先端に向かうにつれて内径が大きくなるテーパー形状の内側側面とが表裏一体となった皿型の形状を有し、内側側面には、突出部14の樹脂材料が超音波溶着した溶着部3が形成されている。
本実施形態は、第3実施形態と同様に、変形部4(凸部23、突出部14)の樹脂材料のせん断強度と溶着部3の溶着強度による接合強度を有しているが、第3実施形態よりも変形部4を径方向に大きく変形させることができるので、第3実施形態よりも樹脂材料のせん断強度に係る接合強度を高くすることができる。また、突出部14を厚肉に形成できるので、接合箇所の剛性を高めることができる。
図12は、第4実施形態の樹脂接合体100Dを製造する際のホーン52の第1樹脂板1及び第2樹脂板2に対する位置決め範囲を示す断面図である。本実施形態において、ボス部521の位置決めの有効範囲は、ボス部521の先端と凸部23の上端部とが平面視で重なる範囲となっている。ボス部521が当該範囲に配置される限り、図11に示すオーバーハング構造と同等の構造を形成することができる。したがって、本実施形態のように。ボス部521の外径を凸部23の外径よりも大きくすることで、ボス部521と溶着対象物との位置決めの範囲を広くとることができる。
[第5実施形態]
図13は、第5実施形態の樹脂接合体100Eを製造する際の第1樹脂板1、第2樹脂板2、及びホーン52(ドーム部522)の配置を表す断面図である。図14は、第5実施形態の樹脂接合体100Eの断面図である。
第5実施形態の樹脂接合体100Eの製造方法は、第1樹脂板1の接触面11に凹部15を備え、第2樹脂板2の接触面21に凸部24を備えるとともに、凸部24は、先端に向かうにつれて拡径するテーパー形状である。ホーン52(ドーム部522)は、凹部15の内径よりも大きな内径を有するリング形状である。そして、ホーン52を超音波振動させて平面視で凹部15が内側となるように第1樹脂板1に押圧し、第1樹脂板1の凹部15の周囲の樹脂材料を溶融させて凸部24の側面に密着させて凝固させることで変形部4を形成することを特徴とする。
よって、第5実施形態の樹脂接合体100Eでは、凹部15は、第1樹脂板1に形成され、凸部24は、第2樹脂板2に形成されるともに、先端に向かうほどに拡径するテーパー形状を有する。そして、変形部4は、第1樹脂板1の凹部15の周囲の樹脂材料を超音波溶融させて凸部24に密着するように形成され、凸部24と凹部15を互いに係合させている。
本実施形態において、ホーン52は、ボス部521(図2)を有さず、ドーム部522のみで形成されている。第2樹脂板2に形成された凸部24は、先端に向かうにつれて拡径するテーパー形状であるが、側面全周においてテーパー形状を有する必要はない。このため、凸部24は可動型を用いて形成することが可能である。
凸部24の断面形状は、円形が好適であるが、円形以外の断面形状として、三角形、四角形、その他の多角形も適用できる。凸部24の高さは、凹部15の深さと同じ寸法、または凹部15の深さよりはやや小さくなる寸法となるように形成され、凸部24を凹部15に挿入しても第1樹脂板1の接触面11と第2樹脂板2の接触面21が互いに接触するようにしている。
図13に示すように、凹部15に凸部24を挿入した場合、凹部15の内側側面と凸部24の側面との間には隙間151が形成されている。そして、図14に示すように、ドーム部522を第1樹脂板1の上面に押し付けると第1樹脂板1の凹部15の周囲の樹脂材料が溶融して隙間151に移動して凸部24の側面に密着する。この状態でホーン52を引き抜くと溶融した樹脂材料が凝固し、凹部15は、その内側側面が凸部24の側面形状に倣って形成された変形部4を有することになる。なお、ホーン52を引き抜くと、第1樹脂板1の裏面には、ドーム部522の外形に倣ったリング状の溝16が形成される。
本実施形態の樹脂接合体100Eでは、凸部24は先端に向かうにつれて拡径するテーパー形状を有し、これに変形部4が係合するオーバーハング構造となっており、変形部4及び凸部24が第1樹脂板1と第2樹脂板2とを互いに引き離す力に対するアンカーとなっている。したがって、本実施形態においても、接触面11及び接触面21の表面状態に関わらず第1樹脂板1と第2樹脂板2を確実に接合させることができる。
[第6実施形態]
図15は、第6実施形態の樹脂接合体100Fを製造する際の第1樹脂板1、第2樹脂板2、及びホーン52(ボス部521)の配置を表す断面図である。図16は、第6実施形態の樹脂接合体100Fの断面図である。
第6実施形態の樹脂接合体100Fの製造方法は、第5実施形態の樹脂接合体100Eを利用したものであり、変形部4を形成したのち、凸部24よりも外径の大きなホーン52(第2ホーン、ボス部521)を第1樹脂板1の凸部24に対向する位置から差し込んで凸部24及び凹部15を凸部24の挿入方向に垂直な方向(径方向)に変形させることを特徴とする。
よって、第6実施形態の樹脂接合体100Fでは、凹部15は、第1樹脂板1に形成され、凸部24は、第2樹脂板2に形成されるともに、先端に向かうほどに拡径するテーパー形状を有する。そして、変形部4は、第1樹脂板1の凹部15の周囲の樹脂材料を超音波溶融させて凸部24に密着するように形成されている。
本実施形態において、凸部24は、先端に向かうにつれて外径が大きくなるテーパー形状の外側側面と、先端に向かうにつれて内径が大きくなるテーパー形状の内側側面とが表裏一体となった形状を有し、内側側面には、第1樹脂板1の樹脂材料が超音波溶着した溶着部3が形成されている。
本実施形態の樹脂接合体100Fにおいて、第5実施形態の樹脂接合体100Eに比べて、変形部4をさらに径方向に広げた形(凸部24のテーパー角が大きくなる)となるのみならず、凸部24の上面に第1樹脂板1の樹脂材料が超音波溶着した溶着部3を有する構造となっている。したがって、第5実施形態よりも樹脂材料のせん断強度に係る接合強度が高くなっており、且つ溶着部3による溶着強度も追加されるので、第5実施形態よりも高い接合強度にすることができる。
[第7,第8実施形態]
図17は、第7実施形態の樹脂接合体の第2樹脂板2の製造工程(無理抜き前)を表す断面図である。図18は、第7実施形態の樹脂接合体の第2樹脂板2の製造工程(無理抜き後)を表す断面図である。図19は、第8実施形態の樹脂接合体の第2樹脂板2の製造工程(無理抜き前)を表す断面図である。図20は、第8実施形態の樹脂接合体の第2樹脂板2の製造工程(無理抜き後)を表す断面図である。
第7実施形態及び第8実施形態は、第1実施形態または第2実施形態の変形例であり、第2樹脂板2が固定型6で形成可能な場合を表している。このような形態をとることにより、製造コストを削減することができる。
第7実施形態の樹脂接合体を構成する第2樹脂板2の凹部22は、いわゆるバルジ形状となる拡径部222を有しており、固定型6には、凹部22及び拡径部222の外形に倣って形成されたバルジ形状の突起61が形成されている。第8実施形態の樹脂接合体を構成する第2樹脂板2の凹部22は、凹部22の底部に向かうにつれて内径が大きくなるテーパー形状の拡径部222を有しており、固定型6には、凹部22及び拡径部222の外形に倣って形成されたテーパー形状の突起61が形成されている。いずれの実施形態においても、第2樹脂板2の樹脂材料は可撓性を有するので、第2樹脂板2の樹脂成型後において、第2樹脂板2の凹部22の開口部221を広げるように変形させながら、無理抜きで突起61を凹部22から抜き出すことで、固定型6から第2樹脂板2を取り出すことができる。
[第9実施形態]
図21は、第9実施形態の樹脂接合体100Gを製造する際の電子基板1A、及び電子素子2Aの配置を表す断面図である。図22は、第9実施形態の樹脂接合体100Gの断面図である。第9実施形態の樹脂接合体100Gは、第7実施形態の樹脂接合体を応用したもので、電子基板1A(第1の樹脂部品)と、電子基板1Aに搭載される電子素子2A(第2の樹脂部品)と、を備えたデバイス構造となっている。
本実施形態の樹脂接合体100Gは、電動車両等に搭載するインバータに適用することが好適である。電子素子2Aは、例えば電解コンデンサの周囲を樹脂で覆ったものであり、その接触面21(実装面)には複数の凹部22が形成され、当該凹部22には、バルジ型の拡径部222が形成されている。一方、電子基板1A(インバータケース)の凹部22に対向する位置には凸部12が形成され、凸部12が凹部22に挿入される形で電子素子2Aが電子基板1Aに実装される。
図示は省略するが、電子基板1A(インバータケース)の接触面11(実装面)には、電子素子2Aと電気的に接続する接続電極や配線が配置されている。また、電子素子2Aの外部には、内部にある電解コンデンサと、電子素子2Aに配置された接続電極と、を電気的に接続するための外部電極が配置され、接続電極と外部電極がワイヤー等により接続されている。
本実施形態においては、電子基板1Aの裏面において凸部12に対向する位置から超音波振動させたホーン52のボス部521(図2)を差し込み、ボス部521を凸部12の長さ方向の途中位置のところまで刺し込む。これにより、凸部12の樹脂材料が溶融して拡径部222に入り込んで密着する。そして、ボス部521を引き抜くことにより溶融穴32が形成されるとともに、溶融した樹脂材料が凝固して拡径部222に入り込んだ樹脂材料が変形部4となる。これにより、凸部12を備える電子基板1Aと凹部22を備える電子素子2Aが変形部4を介して互いに係合したオーバーハング構造となり、変形部4が電子基板1Aと電子素子2Aとを互いに引き離す力に対するアンカーとなる。したがって、接触面11及び接触面21の表面状態に関わらず、電子素子2Aを電子基板1Aに確実に実装することができる。
本実施形態の樹脂接合体を形成するための装置として、図1に示す超音波溶着固定装置5を挙げたが、これに限らず、例えば、ハンド部に自由に回転できる機構を備えたものやロボットアームなどあるいは稼働・回転テーブルなど、上記形成ができる設備であれば、構成は問わない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
100A 樹脂接合体
1 第1樹脂板
11 接触面
12 凸部
2 第2樹脂板
21 接触面
22 凹部
221 開口部
222 拡径部
4 変形部

Claims (10)

  1. 互いに接触する第1の樹脂部品及び第2の樹脂部品と、
    前記第1の樹脂部品及び前記第2の樹脂部品のいずれか一方の接触面に形成された凸部と、
    前記第1の樹脂部品及び前記第2の樹脂部品のいずれか他方の接触面に形成され前記凸部が挿入されている凹部と、を備えた樹脂接合体の製造方法であって、
    前記凸部を前記凹部に挿入した状態で超音波振動させたホーンを前記第1の樹脂部品、及び/若しくは、前記第2の樹脂部品に押圧して、前記凸部、及び/若しくは、前記凹部を前記凸部の挿入方向に垂直な方向に変形させて変形部を形成し、
    前記凸部及び前記凹部を、前記変形部を介して互いに係合させることを特徴とする樹脂接合体の製造方法。
  2. 前記第1の樹脂部品の前記接触面に前記凸部を備え、
    前記第2の樹脂部品の前記接触面に前記凹部を備えるとともに前記凹部において前記凹部の開口部よりも拡径させた拡径部を備え、
    前記ホーンを前記第1の樹脂部品に押圧し前記第1の樹脂部品の樹脂材料を溶融させながら前記凸部の内側となる位置まで刺し込み、溶融させた前記第1の樹脂部品の樹脂材料を前記拡径部に入り込ませて凝固させて前記変形部を形成することを特徴とする請求項1に記載の樹脂接合体の製造方法。
  3. 前記拡径部は、前記凹部の途中の深さ位置で拡径するバルジ形状、または前記凹部の底部に向かうにつれて拡径するテーパー形状を有することを特徴とする請求項2に記載の樹脂接合体の製造方法。
  4. 前記ホーンを、前記凸部に貫通させて前記第2の樹脂部品の厚み方向の途中位置まで刺し込むことを特徴とする請求項2に記載の樹脂接合体の製造方法。
  5. 前記第1の樹脂部品の前記接触面に前記凹部を備えるとともに当該接触面の裏面において前記凹部が空洞となる突出部を備え、
    前記第2に樹脂部品の前記接触面に前記凸部を備え、
    前記ホーンを前記突出部に押圧して前記凹部の底面から貫通させて前記凸部の内側となる位置まで刺し込んで前記凸部及び前記突出部を拡径させることで前記変形部を形成することを特徴とする請求項1に記載の樹脂接合体の製造方法。
  6. 前記ホーンの外径を、前記凸部の外径よりも大きくしたことを特徴とする請求項5に記載の樹脂接合体の製造方法。
  7. 前記第1の樹脂部品の前記接触面に前記凹部を備え、
    前記第2の樹脂部品の前記接触面に前記凸部を備えるとともに、前記凸部は、先端に向かうにつれて拡径するテーパー形状であり、
    前記ホーンは、前記凹部の内径よりも大きな内径を有するリング形状であり、
    前記ホーンを超音波振動させて平面視で前記凹部が内側となるように前記第1の樹脂部品に押圧し、前記第1の樹脂部品の前記凹部の周囲の樹脂材料を溶融させて前記凸部の側面に密着させて凝固させることで前記変形部を形成することを特徴とする請求項1に記載の樹脂接合体の製造方法。
  8. 前記変形部を形成したのち、前記凸部よりも外径の大きな第2ホーンを前記第1の樹脂部品の前記凸部に対向する位置から差し込んで前記凸部及び前記凹部を前記凸部の挿入方向に垂直な方向に変形させることを特徴とする請求項7に記載の樹脂接合体の製造方法。
  9. 前記第1の樹脂部品は、電子基板を構成し、前記第2の樹脂部品は電子素子を構成することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の樹脂接合体の製造方法。
  10. 互いに接触する第1の樹脂部品及び第2の樹脂部品と、
    前記第1の樹脂部品及び前記第2の樹脂部品のいずれか一方の接触面に形成された凸部と、
    前記第1の樹脂部品及び前記第2の樹脂部品のいずれか他方の接触面に形成され前記凸部が挿入されている凹部と、
    前記凸部を形成する樹脂材料、及び/若しくは、前記凹部を形成する樹脂材料を超音波溶融により前記凸部の挿入方向に垂直な方向に変形させて形成された変形部と、を備え、
    前記凸部及び前記凹部は、前記変形部を介して互いに係合していることを特徴とする樹脂接合体。
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