JP2018175832A - 液体搾出装置、これを具える減圧釜、バナナ含有ジャム状食品及びバナナ含有ジャム状食品入り餡の製造方法 - Google Patents

液体搾出装置、これを具える減圧釜、バナナ含有ジャム状食品及びバナナ含有ジャム状食品入り餡の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、減圧条件下でレモンやミカンなどの果汁等を搾り出すことのできる液体搾出装置、これを具える減圧釜、バナナ含有ジャム状食品及びバナナ含有ジャム状食品入り餡の製造方法を提供する。【解決手段】本発明に係る液体搾出装置10は、搾出液が流出可能な流出口33を有する容器20と、前記容器内を2つの区画21,24に隔て、前記容器内で移動可能である押し板と、前記押し板によって仕切られた一方の区画21に配備され、減圧条件下で膨出する膨出体50と、を具え、他方の区画24に搾出液82が搾り出される搾出原料80が配備される。【選択図】図2

Description

本発明は、レモンやミカンなどの柑橘類の果汁等の搾出液を搾り出すことのできる液体搾出装置に関するものであり、より具体的にはジャム状食品やジャム状食品入り餡を製造する際に、減圧や真空条件下で、これらに搾出液を搾り出して振り掛けることのできる液体搾出装置及びこれを具える減圧釜に関するものである。
ジャム状食品や餡類を減圧条件下で製造する方法が提案されている。特許文献1では、ジャム状食品原料を加熱、撹拌した後、減圧釜にて撹拌しつつ減圧を行なっている。減圧することでジャム状食品原料の温度が下がる。この減圧過程において、ジャム状食品原料の原料果実の糖類浸透が促進されて、粘度が上がる。
ジャム状食品原料の変色を防止し、香りを付けたり味のバランスを整えるために、レモン果汁などの果汁を添加することが望まれる。そこで、従来は、減圧工程で原料温度を下げた後、減圧釜の蓋を開けてレモン果汁を振り掛けている。このとき、レモン果汁がジャム状食品原料に均等に染み込むようブレードによる撹拌を行なっているが、均等な染み込みに長時間を要している。
特開2008−142048号公報
しかしながら、温度の下がったジャム状食品原料は粘度が高くなっているから、均等に撹拌することは難しく、レモン果汁が全体的に行き渡らないことがある。また、常圧で撹拌することにより、ジャム状食品原料が酸化し、変色してしまうこともある。
本発明は、減圧条件下でレモンやミカンなどの柑橘類の果汁等を搾り出すことのできる液体搾出装置、これを具える減圧釜、バナナ含有ジャム状食品及びバナナ含有ジャム状食品入り餡の製造方法を提供するものである。
本発明に係る液体搾出装置は、
搾出液が流出可能な流出口を有する容器と、
前記容器内を2つの区画に隔て、前記容器内で移動可能である押し板と、
前記押し板によって仕切られた一方の区画に配備され、減圧条件下で膨出する膨出体と、
を具え、
他方の区画に搾出液が搾り出される搾出原料が配備される。
前記膨出体は、弾性及び/又は伸縮性を具備する外殻に気体を封入して構成することができる。
前記膨出体は、外殻がゴム製のボールとすることができる。
前記容器は、蓋体が装着される円筒容器であって、
前記膨出体が配備される前記一方の区画側に一方の蓋体が装着され、
前記搾出原料が配備される前記他方の区画に他方の蓋体が装着され、
前記他方の蓋体に前記流出口が形成されていることが望ましい。
前記押し板は、取り出しのための指掛けが形成されていることが望ましい。
また、本発明の減圧釜は、
上記液体搾出装置が内装される減圧釜であって、開閉可能な釜蓋体を具え、
前記液体搾出装置は、前記釜蓋体の上部内側に、前記流出口を下方に向けて装着される。
前記液体搾取装置は、
前記釜蓋体は、前記釜蓋体から突出し、内周にネジ部の形成された筒状の開口を有しており、
前記液体搾取装置は、前記他方の区画の外周にネジ部が形成され、前記釜蓋体の外側から前記開口に螺合装着することができる。
前記液体搾取装置の前記容器は、前記一方の区画側端が開口しており、前記開口の外周にフランジ部を有し、
前記釜蓋体は、前記釜蓋体から突出し、外周にネジ部の形成された筒状の開口と、前記開口に螺合装着されるキャップを具え、
前記液体搾出装置は、前記フランジ部が前記開口の上縁と前記キャップの間に挟まれて前記釜蓋体に装着され、前記キャップが前記容器の蓋体を構成することができる。
前記キャップは、覗き窓を具える構成とすることができる。
上記減圧釜を用いたバナナ含有ジャム状食品の製造方法であって、
前記減圧釜の内部に前記搾出原料としてレモンを入れた前記液体搾取装置を配置するステップ、
前記釜本体に砂糖類、バナナピューレ及び水を入れて、ジャム状食品原料を混合、撹拌するステップ、
前記釜蓋体を開けた状態で前記釜本体の内部に加熱蒸気を導入し、ジャム状食品原料を加熱するステップ、
砂糖類が溶けると、前記釜蓋体を閉じ、さらに加熱蒸気を導入して炊き込みするステップ、
前記ジャム状食品原料がジャム状に仕上がると、前記減圧釜内を減圧しつつ、加熱するステップ、及び、
前記ジャム状食品原料の撹拌を行ないながら、前記減圧釜内をさらに減圧し、加熱を停止することにより、前記ジャム状食品原料が前記撹拌に加えて再沸騰による自然撹拌されている状態で、前記液体搾出装置は、前記膨出体が膨張し、前記押し板が前記膨出体の押圧力を受けて前記搾出区画内の前記搾出原料を押し潰し、前記搾出原料から前記搾出液が搾り出されて前記流出口から放出されて前記ジャム状食品原料に振り掛けられるステップ、
を含んでいる。
また、本発明のバナナ含有ジャム状食品入り餡の製造方法は、
上記方法により製造されたバナナ含有ジャム状食品を、前記減圧釜内で所定時間減圧状態を維持するステップ、
前記減圧釜内部を常圧に戻すステップ、
前記釜蓋体を開放して、加熱蒸気を導入し、砂糖、水を入れ、生餡を数回に分けて投入するステップ、
前記釜本体に水飴を入れ、再度前記釜蓋体を閉じて加熱するステップ。
前記減圧釜の減圧を行ないながら、空気調整しつつ、所定温度を保ちながら炊き込むステップ、
前記減圧釜を真空状態にして温度を下げるステップ、及び、
前記減圧釜を常圧に戻しながら香料を添加し、撹拌を行なうステップ、
とを含んでいる。
本発明の液体搾出装置によれば、減圧状況下において、膨出体は内部の気体が膨張すると、膨出体は押し板を押し、他方の区画内の搾出原料を押し潰す。これにより、搾出原料から搾出液が流出し、搾り出された搾出液を流出口から外部に放出することができる。
ジャム状食品や餡類を製造する減圧釜に本発明の液体搾出装置を配備することで、減圧工程で自動的に搾出された搾出液をジャム状食品や餡の原料に振り掛けることができる。減圧状況下で原料は再沸騰するため、ブレードによる撹拌や沸騰による自然撹拌による相乗的な撹拌効果を得ることができる。このとき、撹拌を行ないつつ搾出液を振り掛けることで、搾出液が原料に添加され、短時間で均等に混ぜ込むことができる。本発明の減圧釜は、バナナ含有ジャム状食品やバナナ含有ジャム状食品入り餡の製造にとくに好適である。
減圧釜の内部確認用の窓部付きのキャップを装着する開口に本発明の液体搾出装置を装着することで、減圧釜に新たな構成を追加する必要はない。なお、内部確認用の窓は沸騰する原料の飛び跳ねが付着することがあるため、窓部は必須ではない。
図1は、本発明の一実施形態を示す液体搾出装置を一部断面して示す斜視図である。 図2は、減圧状況下における液体搾出装置を一部断面して示す斜視図である。 図3は、減圧釜の外観説明図である。 図4は、減圧釜の開口にフランジ付きの液体搾出装置を装着した状態を一部断面して示す斜視図である。 図5は、減圧釜の開口に液体搾出装置を螺合装着した状態を一部断面して示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に係る液体搾出装置10について、図面を参照しながら説明を行なう。
図1に示すように、本発明の液体搾出装置10は、容器20の内部に膨出体50と押し板40、搾出原料80を収容して構成される。
図示の実施形態では、容器20は上下が開口した円筒体である。容器20の上下の開口22,25は蓋体30,32によって塞がれている。蓋体30,32は、螺合装着により容器20に装着することができる。そして、容器20は、可動式の押し板40により、膨出体50が配置される膨出区画21と、搾出原料80が配置される搾出区画24に仕切られている。
膨出区画21側の蓋体30は、容器20の上側の開口22を塞ぐ。なお、液体搾出装置10がたとえば後述する図3の減圧釜60の内部に収容される場合には、膨出区画21側の蓋体30は、膨出体50の飛び出しを抑えることができれば、パンチングメタルやメッシュ、孔の形成された板を採用することもできる。
搾出区画24側の蓋体32は、図1及び図2に示すように、容器20の下側の開口25と対向する箇所に搾出液82の流出口33を具える。図示の実施形態では、パンチングメタルが流出口33を構成している。なお、流出口33は蓋体32だけでなく、容器20の側面等に形成しても構わない。蓋体32は、容器20に溶接等により一体に構成することが望ましい。部品の脱落による原料への異物混入を防止するためである。
膨出体50は、気体を封入した伸縮性及び弾性を具備する外殻を有し、常圧下で膨出区画21に挿入され、減圧下で膨張する。図示の実施形態では、膨出体50は、入手容易なソフトテニスボールの如き球体であるが、外殻に伸縮性及び/又は弾性を具備すれば、風船の如きゴムボールや、押し板40方向に伸縮可能な蛇腹式の外殻であっても構わない。
搾出原料80は、搾出液82が搾り出される材料であって、たとえばレモン、ミカンなどの柑橘類や流体を染み込ませたスポンジなどを例示できる。図示の実施形態では搾出原料80はレモンである。
押し板40は、容器20内で膨出区画21と搾出区画24を仕切ると共に、容器20内で移動可能に配置される。そして、膨出体50の膨張による押圧力Pを受けて搾出区画24に移動し、搾出原料80を押し潰す。押し板40には、図1に示すように押し板40を取り出す際に指を掛けることのできる指掛け41を設けておくことが好適である。
上記構成の液体搾出装置10は、搾出区画24に搾出原料80が収容され、押し板40を介して膨出体50が収容される。そして、液体搾出装置10は、減圧釜60(図3参照)の内部に吊り下げ支持や、後述する図4、図5に示すように減圧釜60の内部と挿通するよう釜蓋体62に装着される。
この状態で、液体搾出装置10と挿通する空間に減圧を施すと、図2に示すように膨出体50が膨張し、押し板40を押圧力Pで押し込む。これにより、押し板40は搾出区画24を狭める方向に移動し、搾出区画24内の搾出原料80は、押し板40と蓋体32に挟まれて搾出液82が搾り出される。搾り出された搾出液82は、図に示すように流出口33から液体搾出装置10の外部に放出される。
その後、減圧が解かれると、膨出体50は縮小し、元の状態に戻る。
本発明の液体搾出装置10によれば、液体搾出装置10に特段操作を行なうことなく、減圧下に曝すだけで膨出体50が膨張し、搾出原料80から搾出液82を搾り出すことができる。従って、本発明の液体搾出装置10をたとえば減圧釜60に配置することで、減圧を解くことなく、減圧下でジャム状食品や餡の原料にレモン汁を振り掛けることができ、常圧に戻す際にレモン汁を深く染み込ませることができる。
図3は、減圧釜60の一例を示す外観説明図である。減圧釜60は、釜本体61と開閉可能な釜蓋体62を具え、釜蓋体62には減圧ポンプに接続される減圧ポンプ管71、外気を導入する空気導入バルブ72が接続されると共に、圧力・温度計73が装着されている。また、釜本体61には、加熱蒸気を導入する蒸気管74が接続される。また、減圧釜60の内部には、原料を撹拌・混合するブレード67が配置されている。
釜蓋体62には、減圧釜60の内部を視認するための窓部66が設けられている。窓部66は、釜蓋体62の開口63に窓部66を具えるキャップ65を螺合装着することで釜蓋体62に着脱可能に構成することができる。
上記構成の減圧釜60に装着するのに適した液体搾出装置10を図4及び図5に示す。なお、図1及び図2と同じ符号は同じ又は同等の部材を意味し、適宜説明を省略する。
図4の液体搾出装置10は、釜蓋体62の開口63の外周にネジ部64を有するキャップ65を螺合装着可能なタイプの減圧釜60に装着した実施形態である。
容器20は、膨出区画21側の開口22にフランジ部27が形成されており、搾出区画24側の開口25には直接又は内側へのネジ装着により流出口33が形成されている。
容器20は、釜蓋体62の開口63からフランジ部27が開口縁に当たる位置まで挿入し、容器20に搾出原料80、押し板40及び膨出体50を入れる。そして、フランジ部27に窓部66を構成する耐圧性のガラス板を被せ、フランジ部27と窓部66を開口63の開口縁とキャップ65で挟むようにしてキャップ65を開口22に螺合装着すればよい。フランジ部27と窓部66、窓部66とキャップ65との間には適宜パッキン材を挿入する。なお、搾出原料80等は予め容器20に入れた状態で開口63にセットするようにしても構わない。本実施形態では、キャップ65及び窓部66が蓋体30を兼ねている。
上記により、釜蓋体62の開口63に液体搾出装置10を装着できる。
図5の液体搾出装置10は、釜蓋体62の開口63の内周にネジ部64を有するタイプの減圧釜60に装着した実施形態である。
容器20は、搾出区画24側の開口25の外周に釜蓋体62の開口63の内周ネジ部64に螺合するネジ部28を有する。搾出区画24側の開口25には直接又は内側へのネジ装着により流出口33が形成されている。
そして、搾出原料80、押し板40及び膨出体50を容器20に入れ、蓋体30を装着した液体搾出装置10を釜蓋体62の開口63の内周ネジ部64に螺合装着する。
上記により、釜蓋体62の開口63に液体搾出装置10を装着できる。
上記説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或いは範囲を限縮するように解すべきではない。また、本発明の各部構成は、上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
たとえば、容器20や蓋体30,32、押し板40、膨出体50、流出口33の形状、大きさ、構成は上記に限定されるものではない。また、減圧釜60は、真空釜であってもよく、さらには、加熱や撹拌は必須ではない。
加えて、本発明の液体搾出装置10は、レモン、ミカンなどの柑橘類だけでなく、種々の果物、野菜などの食品を搾出原料80として用いることができ、また、食品以外の工業用途において、着色剤、硬化剤等の搾出に用いることもできる。
図1及び図2を用いて説明した本発明の液体搾出装置10を使用し、以下の要領でバナナ含有ジャム状食品入り餡(所謂バナナ餡)を製造した。ジャム状食品とは、ジャム又はジャム状の食品を例示できる。ジャム状食品は、バナナ等の原料果実を含むことができるが、これに限定されるものではない。
まず、図3に示す減圧釜60の釜蓋体62に液体搾出装置10を吊り下げ装着した。液体搾出装置10は、膨出体50としてソフトテニスボールを採用し、搾出原料80はレモンを半分に切ったものを用いた。
釜本体61に砂糖類(砂糖や黒糖など)、バナナピューレ、水を入れて、ブレード67を回転させ、ジャム状食品原料を混合、撹拌した。
続いて、釜蓋体62を開けた状態で蒸気管74から加熱蒸気を導入し、ジャム状食品原料を加熱した。
砂糖類が溶けると、釜蓋体62を閉じ、さらに加熱蒸気を導入して炊き込みを行なった。
ジャム状食品原料がジャム状に仕上がると、減圧ポンプを作動させて、減圧ポンプ管71から釜本体61の内部の空気を吸引しつつ、空気導入バルブ72から空気を導入し、所定時間加熱を続けた。
そして、蒸気管74からの蒸気供給を止めて加熱を停止し、空気導入バルブ72を閉じて、減圧ポンプから減圧釜60の真空吸引を行なった。なお、ブレード67は回転したままである。
上記真空吸引により減圧釜60の内部が減圧されることで、液体搾出装置10は、図2に示すように膨出体50が膨張し、押し板40が膨出体50の押圧力Pを受けて搾出区画24内の搾出原料80(レモン)を押し潰し、搾出液82(レモン汁)が搾り出されて、流出口33からジャム状食品原料に振り掛けられた。なお、減圧釜60の内部が減圧されることで、ジャム状食品原料が再沸騰して自然撹拌され、ブレード67による撹拌と相乗し、効果的な撹拌が行なわれる。この状態で、搾出液82がジャム状食品原料に振り掛けられることにより、ジャム状食品原料に均等に搾出液82を混合することができる。
また、上記した効果的な撹拌により、短時間で搾出液82をジャム状食品原料に混合できるから、変色や酸化を防止し、香り、風味が飛んでしまうことなく味付けや味のバランス調整を行なうことができる。
所定時間減圧状態を維持した後、減圧を止め、徐々に常圧に戻す工程で搾出液82をジャム状食品原料に深く染み込ませた後、釜蓋体62を開放して、蒸気管74から再度加熱蒸気を導入し、砂糖、水を入れ、生餡を数回に分けて投入する。そして、デンプンに酵素を作用させた非還元性糖類のマルトシルトレハロオースを主成分とする水飴(ハローデックス:登録商標)を入れ、再度釜蓋体62を閉じて95℃まで加熱する。
次に減圧を行ないながら、空気導入バルブ72を制御して空気調整しつつ、95℃を保ちながら所定時間炊き込む。そして、真空状態にして75℃まで温度を下げる。
最後に減圧から常圧に戻す際に、バナナ餡に香料を霧吹き状に添加し、香料を染み込ませる。そして、釜蓋体62を開けて、所定時間撹拌を行なうことにより、バナナ餡を製造することができる。
バナナは、とくに酸化や変色し易い原料であるが、上記のように本発明の液体搾出装置10を採用することで、減圧下で均等に変色を防ぐ搾出液82を混合できる。従って、得られたバナナ餡は、酸化や変色を抑え、香り、風味を深く残したものとすることができる。
また、ジャム状食品原料からバナナ餡の製造まで1つの減圧釜60で行なうことができ、詰め替え作業や製造途上の原料の保管の必要がない。従って、異物混入を防止できると共に保管による品質劣化も防ぐことができ、さらには、保管スペースも不要となるから、品質にすぐれたバナナ餡を効率的に製造することができる。
10 液体搾出装置
20 容器
21 膨出区画
24 搾出区画
30 蓋体
32 蓋体
33 流出口
40 押し板
50 膨出体
60 減圧釜
80 搾出原料
82 搾出液
また、本発明の減圧釜は、
上記液体搾出装置が内装される減圧釜であって、釜本体と開閉可能な釜蓋体を具え、
前記液体搾出装置は、前記釜蓋体の上部内側に、前記流出口を下方に向けて装着される。
記釜蓋体は、前記釜蓋体から突出し、内周にネジ部の形成された筒状の開口を有しており、
前記液体搾装置は、前記他方の区画の外周にネジ部が形成され、前記釜蓋体の外側から前記開口に螺合装着することができる。
前記液体搾装置の前記容器は、前記一方の区画側端が開口しており、前記開口の外周にフランジ部を有し、
前記釜蓋体は、前記釜蓋体から突出し、外周にネジ部の形成された筒状の開口と、前記開口に螺合装着されるキャップを具え、
前記液体搾出装置は、前記フランジ部が前記開口の上縁と前記キャップの間に挟まれて前記釜蓋体に装着され、前記キャップが前記容器の蓋体を構成することができる。
上記減圧釜を用いたバナナ含有ジャム状食品の製造方法であって、
前記減圧釜の内部に前記搾出原料としてレモンを入れた前記液体搾装置を配置するステップ、
前記釜本体に砂糖類、バナナピューレ及び水を入れて、ジャム状食品原料を混合、撹拌するステップ、
前記釜蓋体を開けた状態で前記釜本体の内部に加熱蒸気を導入し、ジャム状食品原料を加熱するステップ、
砂糖類が溶けると、前記釜蓋体を閉じ、さらに加熱蒸気を導入して炊き込みするステップ、
前記ジャム状食品原料がジャム状に仕上がると、前記減圧釜内を減圧しつつ、加熱するステップ、及び、
前記ジャム状食品原料の撹拌を行ないながら、前記減圧釜内をさらに減圧し、加熱を停止することにより、前記ジャム状食品原料が前記撹拌に加えて再沸騰による自然撹拌されている状態で、前記液体搾出装置は、前記膨出体が膨張し、前記押し板が前記膨出体の押圧力を受けて前記他方の区画内の前記搾出原料を押し潰し、前記搾出原料から前記搾出液が搾り出されて前記流出口から放出されて前記ジャム状食品原料に振り掛けられるステップ、
を含んでいる。

Claims (11)

  1. 搾出液が流出可能な流出口を有する容器と、
    前記容器内を2つの区画に隔て、前記容器内で移動可能である押し板と、
    前記押し板によって仕切られた一方の区画に配備され、減圧条件下で膨出する膨出体と、
    を具え、
    他方の区画に搾出液が搾り出される搾出原料が配備される、
    ことを特徴とする液体搾出装置。
  2. 前記膨出体は、弾性及び/又は伸縮性を具備する外殻に気体を封入してなる、
    請求項1に記載の液体搾出装置。
  3. 前記膨出体は、外殻がゴム製のボールである、
    請求項2に記載の液体搾出装置。
  4. 前記容器は、蓋体が装着される円筒容器であって、
    前記膨出体が配備される前記一方の区画側に一方の蓋体が装着され、
    前記搾出原料が配備される前記他方の区画に他方の蓋体が装着され、
    前記他方の蓋体に前記流出口が形成されている、
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載の液体搾出装置。
  5. 前記押し板は、取り出しのための指掛けが形成されている、
    請求項1乃至請求項4の何れかに記載の液体搾出装置。
  6. 請求項1乃至請求項5の何れかに記載の液体搾出装置が内装される減圧釜であって、開閉可能な釜蓋体を具え、
    前記液体搾出装置は、前記釜蓋体の上部内側に、前記流出口を下方に向けて装着される、
    ことを特徴とする減圧釜。
  7. 前記液体搾取装置は、
    前記釜蓋体は、前記釜蓋体から突出し、内周にネジ部の形成された筒状の開口を有しており、
    前記液体搾取装置は、前記他方の区画の外周にネジ部が形成され、前記釜蓋体の外側から前記開口に螺合装着される、
    請求項6に記載の減圧釜。
  8. 前記液体搾取装置の前記容器は、前記一方の区画側端が開口しており、前記開口の外周にフランジ部を有し、
    前記釜蓋体は、前記釜蓋体から突出し、外周にネジ部の形成された筒状の開口と、前記開口に螺合装着されるキャップを具え、
    前記液体搾出装置は、前記フランジ部が前記開口の上縁と前記キャップの間に挟まれて前記釜蓋体に装着され、前記キャップが前記容器の蓋体を構成する、
    請求項6に記載の減圧釜。
  9. 前記キャップは、窓部を具える、
    請求項8に記載の減圧釜。
  10. 請求項6乃至請求項9に記載の減圧釜を用いたバナナ含有ジャム状食品の製造方法であって、
    前記減圧釜の内部に前記搾出原料としてレモンを入れた前記液体搾取装置を配置するステップ、
    前記釜本体に砂糖類、バナナピューレ及び水を入れて、ジャム状食品原料を混合、撹拌するステップ、
    前記釜蓋体を開けた状態で前記釜本体の内部に加熱蒸気を導入し、ジャム状食品原料を加熱するステップ、
    砂糖類が溶けると、前記釜蓋体を閉じ、さらに加熱蒸気を導入して炊き込みするステップ、
    前記ジャム状食品原料がジャム状に仕上がると、前記減圧釜内を減圧しつつ、加熱するステップ、及び、
    前記ジャム状食品原料の撹拌を行ないながら、前記減圧釜内をさらに減圧し、加熱を停止することにより、前記ジャム状食品原料が前記撹拌に加えて再沸騰による自然撹拌されている状態で、前記液体搾出装置は、前記膨出体が膨張し、前記押し板が前記膨出体の押圧力を受けて前記搾出区画内の前記搾出原料を押し潰し、前記搾出原料から前記搾出液が搾り出されて前記流出口から放出されて前記ジャム状食品原料に振り掛けられるステップ、
    を含んでいる、
    バナナ含有ジャム状食品の製造方法。
  11. 請求項10の方法により製造されたバナナ含有ジャム状食品を、前記減圧釜内で所定時間減圧状態を維持するステップ、
    前記減圧釜内部を常圧に戻すステップ、
    前記釜蓋体を開放して、加熱蒸気を導入し、砂糖、水を入れ、生餡を数回に分けて投入するステップ、
    前記釜本体に水飴を入れ、再度前記釜蓋体を閉じて加熱するステップ。
    前記減圧釜の減圧を行ないながら、空気調整しつつ、所定温度を保ちながら炊き込むステップ、
    前記減圧釜を真空状態にして温度を下げるステップ、及び、
    前記減圧釜を常圧に戻しながら香料を添加し、撹拌を行なうステップ、
    を含んでいる、バナナ含有ジャム状食品入り餡の製造方法。
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