JP2018173991A - 検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】成りすましによる不正認証を防ぐため、人物の顔の表面が肌などの生体であるか否かを高い精度で検知する検知装置を提供する。【解決手段】生体検知装置は1、顔検出部172と、判定部173と、を備える。顔検出部172は、人物を撮像した画像から人物の顔領域を検出する。判定部173は、赤外線帯域における波長域の光を用いて撮像した画像の、人物の顔領域に基づいて、人物の顔の表面が肌であるかを判定する。【選択図】図2

Description

本発明は、検知装置に関する。
カメラで撮像した顔画像を解析して、本人かどうかを認証する顔認証技術(以下、単に顔認証とする)が知られている。このような顔認証では、本人以外の人物が本人の写真などを用いて本人に成りすます不正認証の問題がある。また、このような成りすましによる不正認証を防ぐための様々な技術も知られている。
例えば、特許文献1には、姿勢の異なる複数の顔画像を用いて立体検知を行うことにより、写真などを用いた成りすましによる不正認証を防止する技術について記載されている。
特開2012−069133号公報
しかしながら、ある人物が精巧な変装マスクを被って他人に変装したような場合、この人物の顔は立体的なので上記立体検知の技術では不正認証を防止することができない。
また、近年の精巧な変装マスクでは人間の目視でも素顔であるか変装マスクを被っているか否か判別が困難な場合がある。例えば、空港の入国審査などでは、変装マスクを被った者がその変装マスクと同一写真の偽造パスポートを使って入国審査官の目視による照合を通過するケースがある。
この変装マスクの例に限らず、目視で肌と判別することが困難な変装用の物体(例えば、見た目が肌に似ているシート状の物体など)を用いても、同様に変装が可能である。このような事情から、人物の顔の表面が肌などの生体であるか否かを高い精度で検知する技術が望まれている。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、生体であるかどうかを高い精度で検知する検知装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る検知装置は、
人物を撮像した画像から前記人物の顔領域を検出する顔検出手段と、
赤外線帯域における波長域の光を用いて撮像した画像の、前記人物の顔領域に基づいて、前記人物の顔の表面が肌であるかを判定する判定手段と、
を備える。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係る検知方法は、
人物を撮像した画像から前記人物の顔領域を検出するステップと、
赤外線帯域における波長域の光を用いて撮像した画像の、前記人物の顔領域に基づいて、前記人物の顔の表面が肌であるかを判定するステップと、
を備える。
上記目的を達成するため、本発明の第3の観点に係るプログラムは、
コンピュータに、
人物を撮像した画像から前記人物の顔領域を検出するステップと、
赤外線帯域における波長域の光を用いて撮像した画像の、前記人物の顔領域に基づいて、前記人物の顔の表面が肌であるかを判定するステップと、
を実行させるためのプログラムである。
本発明によれば、肌などの生体であるかどうかを高い精度で検知することが可能となる。
人の肌とシリコン樹脂とに光を照射した際の、それぞれの反射光の輝度のスペクトルを示した図である。 各実施形態における生体検知装置の構成を示すブロック図である。 各実施形態における照明部の構造を示す図である。 各実施形態における撮像部の構造を示す図である。 赤外線画像の一例を示す図である。 図4Aに示す赤外線画像の各領域を示す図である。 生体検知処理の流れの一例を示すフローチャートである。 生体検知処理の画像取得処理を示すフローチャートである。 実施形態1の生体判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態2の生体判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態3の生体判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。 実施形態4の生体検知処理の流れの一例を示すフローチャートである。 赤外線画像の一例を示す図である。 図11Aに示す赤外線画像の各領域を示す図である。 実施形態4の生体判定処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1に係る生体検知装置1は、例えば、空港の入国審査場の入国ゲート近辺に設置される。生体検知装置1は、入国ゲートを通過しようとする人物の顔の表面が肌(生体)であるか、変装マスク等を被って顔の表面が覆われているかを判別し、顔の表面が肌でない場合にその旨を報知する機能を有する。
なお、生体検知装置1が、肌と特に区別したい変装マスクは、例えば、映画等で年齢の若い俳優が老人役を演じる特殊メイクで使用されるような精巧なマスクであり、目視では生体(例えば、人の肌)と判別することが困難である偽生体(例えば、シリコン樹脂)を用いて作製されたマスクである。そのため、人が目視により顔の表面が肌であるか、このような変装マスクを被っているか判断するのは困難である。
まず、生体検知装置1による生体検知の原理について説明する。図1は光を物体に照射した際の反射光の輝度のスペクトルを示した図である。この図において、実線は、人の肌に照射した光の反射光のスペクトルである。また、点線は、シリコン樹脂に照射した光の反射光のスペクトルである。なお、輝度は、測定された反射光の強さを示す(明るさの度合いを示す)。
この図において、1280nm近傍の波長域の光を肌に照射したときの反射光の輝度は、1180nm近傍および1500nm近傍の波長域の光を肌に照射したときの反射光の輝度より所定割合大きい。また、1180nm近傍の波長域の光を肌に照射したときの反射光の輝度は、1500nm近傍の波長域の光を肌に照射したときの反射光の輝度より所定割合大きい。生体検知装置1は、このような肌に特有の輝度スペクトルを利用して、1180nm近傍、1280nm近傍及び1500nm近傍の波長域の反射光のスペクトルの輝度を比較して顔の表面が肌である否かを検知する。
さらに、目視で肌と判別することが困難であるシリコン樹脂に対して、顔の表面が肌であることをより正確に検知できるように、肌とシリコン樹脂とでの反射光の輝度のスペクトルの相違を利用し、顔の表面が肌であるか否かを検知する。1180nm近傍の波長域の光をシリコン樹脂に照射したときの反射光の輝度は、1500nm近傍の波長域の光をシリコン樹脂に照射したときの反射光の輝度より小さい。これは、1180nm近傍の波長域でシリコン樹脂が光をよく吸収するため、反射光が弱まるからである。このため、シリコン樹脂の1180nm近傍と1500nm近傍との反射光の輝度の関係は、肌が示す関係とは異なる。従って、生体検知装置1は、1180nm近傍および1500nm近傍の肌とシリコン樹脂との反射光の輝度の関係の相違を利用して、顔の表面が肌であるかシリコン樹脂製のマスクで覆われているかを検知する。
続いて、生体検知装置1の構成について説明する。生体検知装置1は、図2に示すように、照明部11と、撮像部12と、スピーカ13と、ディスプレイ14と、操作部15と、外部記憶装置16と、制御部17と、を備える。
照明部11は、図3Aに示すように、各波長域の光源111(111A〜111C)と、光源111ごとのリレー112(112A〜112C)とを備え、制御部17からの指示に基づいて点灯、消灯が制御され、被写体である人物に光を照射する。光源111は、各波長域の赤外線LED(Light Emitting Diode)で構成される。光源111Aは118
0nm近傍の赤外線を照射し、光源111Bは1280nm近傍の赤外線を照射し、光源111Cは1500nm近傍の赤外線を照射する。光源111(111A〜111C)が照射する光のスペクトルはそれぞれ、1180nm、1280nm、1500nmのピークを有し、半値幅が90nm程度の略正規分布である。なお、光源111として、赤外線LEDの代わりにハロゲン光源と各波長域の赤外線を透過するフィルタとを用いて、各波長域の赤外線を照射するようにしてもよい。リレー112は、制御部17からの指示に基づいて光源111への電力供給のオン・オフを制御する。
撮像部12は、赤外線領域(1000nm〜1700nm)の波長域の画像を撮像するカメラであり、照明部11が照射した人物などの被写体を撮像する。撮像部12は、制御部17の制御の下、照明部11が1180nm近傍の赤外線を被写体に照射したタイミングで赤外線画像Aを撮像し、照明部11が1280nm近傍の赤外線を被写体に照射したタイミングで赤外線画像Bを撮像し、照明部11が1500nm近傍の赤外線を被写体に照射したタイミングで赤外線画像Cを撮像する。
ここで、撮像部12の構造について説明する。撮像部12は、図3Bに示すように、レンズ121と、シャッタ122と、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconducto
r device)イメージセンサ123と、を備える。
レンズ121は、入射された光を集光する。シャッタ122は、レンズ121に入射された光を撮影露光時間中のみ通過させ、それ以外の時間は光を遮る。また、CMOSイメージセンサ123は、レンズ121から入射した光を電気信号に変換することにより、対応する波長域の画像を作成する。具体的には、CMOSイメージセンサ123は、赤外線画像A〜Cを作成する。なお、CMOSイメージセンサ123の代わりにCCD(charge-coupled device)イメージセンサ等のイメージセンサを用いてもよい。
図2に戻り、スピーカ13は、制御部17の制御に基づいて、音声を出力する。ディスプレイ14は、制御部17の制御に基づいて、各種の情報を表示する。例えば、人物の顔の表面が肌でないことが検知された場合、制御部17の制御により、スピーカ13からはその旨を報知する警告音が出力され、ディスプレイ14には警告メッセージが表示される。
操作部15は、各種のボタン等を備え、ユーザが操作した際に、その操作に対応した信号を制御部17に出力する。
外部記憶装置16は、例えば、ハードディスクドライブ等であり、撮像部12が撮像した画像の一時的な記憶場所となったり、後述する生体検知処理で必要な各種のデータが記憶される。
制御部17は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、
RAM(Random Access Memory)などから構成され、生体検知装置1全体を制御する。制
御部17における制御処理は、具体的には、CPUが、RAMを作業領域として使用して各種データを一時的に記憶させながら、ROMに記憶されている制御プログラムを実行することにより行われる。制御部17は、機能的には、撮像制御部170と、画像取得部171と、顔検出部172と、判定部173と、検知部174と、報知部175を備える。
撮像制御部170は、照明部11の点灯・消灯や撮像部12の撮像動作を制御する。画像取得部171は、被写体の各波長域の画像(赤外線画像A〜C)を取得する。
顔検出部172は、撮像部12が撮像した画像を解析して、人物の顔領域を検出する。そして、顔検出部172は、顔領域から、顔特徴量(目、鼻、口等)の近傍に有り、肌の露出面積が比較的広い部分として、額領域と右頬領域と左頬領域とを検出する。
なお、撮像部12は、同一地点から異なるタイミングで人物の赤外線画像A〜Cを撮像する。このため、撮像部12が、静止した被写体(例えば、人物の顔)を撮影した場合、各赤外線画像A〜Cの画素位置のずれは生じない。しかし、撮像部12が、動いている被写体(例えば、人物の顔)を撮影した場合、顔検出部172が赤外線画像Aから検出した各領域と、異なるタイミングで撮像された他の画像(赤外線画像BおよびC)の各領域とは、画素位置のずれが生じる。この場合は、赤外線画像BおよびCの画像のずれを補正する必要がある。赤外線画像BおよびCの画像のずれを補正する方法は、時間差による画像のずれを適切に補正できる方法であれば特に限定されない。例えば、赤外線画像BおよびCに撮像された顔領域の顔特徴領域が赤外線画像Aに撮像された顔領域の顔特徴領域とずれている方向と長さをそれぞれ計測し、赤外線画像BおよびCに撮像された顔領域を、ずれた長さをずれている方向と逆向きにずらして補正する。
なお、顔検出部172による各領域の検知は、公知の検知手法が採用可能である。
例えば、顔検出部172は、赤外線画像Aにソーベルフィルタ処理を施して輪郭線を検出し、顔輪郭のパターンマッチングによって顔輪郭を抽出する。そして、顔検出部172は、抽出した顔輪郭の範囲で、上から眉の輪郭線、下から口下の輪郭線を検出し、顔の左右端、および、眉上、口下位置とで囲まれる領域を顔領域として検出する。そして、顔検出部172は、検出した顔領域のうちから、眼球に相当する黒点を目の位置として検出し、顔領域と目の位置から、一般的な顔の統計的データに基づいて、額領域、右頬領域、左頬領域を特定すればよい。なお、顔検出部172は、目、鼻、口等の顔の特徴量を公知の手法により検知し、これらの特徴量が検知された際に、その近傍の領域を額領域、右頬領域、左頬領域として特定してもよい。
ここで、上述した顔検出部172の処理について、具体例を挙げて説明する。例えば、顔検出部172の処理対象として、図4Aに示すような赤外線画像Aが与えられた場合を考える。この場合、顔検出部172は、図4Bに示すように、顔領域R1を検出する。また、顔検出部172は、顔領域R1から、額領域R2と右頬領域R3と左頬領域R4とを検出する。
図2に戻り、判定部173は、赤外線画像A〜Cの間で、顔検出部172が特定した各領域(額領域、右頬領域、左頬領域)の輝度が、図1の斜線で示した各波長域の肌が示す関係を満たすか否かを判別する。
検知部174は、判定部173の判定結果から、人物の顔の表面が肌であるか否かを検知する。報知部175は、検知部174が顔の表面が肌でないと判定した場合に、スピーカ13やディスプレイ14を制御して、その旨を報知する。
続いて、生体検知装置1によって実行される生体検知処理について説明する。入国審査場の係員は、入国者である人物を入国ゲート近辺に設置してある生体検知装置1の撮像部12の画角内に誘導する。この際、係員は、生体検知装置1の操作部15を介して、処理の開始を指示する操作を行う。この操作に応答して、生体検知装置1の制御部17は、図5のフローチャートに示す生体検知処理を実行する。
なお、生体検知装置1に人感センサを備えさせ、人感センサが入国者を検知した際に、生体検知処理を実行してもよい。あるいは、撮像部12をライブビュー状態にしておき、制御部17が、人物が写ったと判定すると自動的に生体検知処理を実行してもよい。
また、変装マスクを被っているような人物の場合、撮像部12のレンズ等を見ると警戒する虞もあるため、例えば、撮像部12の前にマジックミラーなどを設置しておき、気付かれないように撮像して生体検知処理を開始してもよい。
図5の生体検知処理において、まず、撮像制御部170は、照明部11の光源111(111A〜111C)を点灯させるとともに、撮像部12を制御する。画像取得部171は、人物の各波長域の画像(赤外線画像A〜C)を取得する(ステップS11)。
ここで、画像取得処理の詳細について図6のフローチャートを参照して説明する。
まず、撮像制御部170は、今回の画像取得処理で未選択の光源111A〜111Cのうちから1つを選択する(ステップS111)。以下、ステップS111で選択した光源111を選択した光源111とも表記する。
続いて、撮像制御部170は、選択した光源111に対応するリレー112に対して電力供給するように指示をし、選択した光源111を点灯させる(ステップS112)。これにより、選択した光源111の波長域の光は、被写体に照射される。
続いて、画像取得部171は、選択した光源111から光が照射された被写体の赤外線画像を撮像する(ステップS113)。詳細には、シャッタ122を露光時間だけ開放し、レンズ121から入射した光をCMOSイメージセンサ123に通過させる。CMOSイメージセンサ123は、入射した光を電気信号に変換することにより、対応する波長域の画像を作成する。この撮像処理では、具体的には、選択された光源111からの光が照射された被写体の赤外線画像が得られる。赤外線画像の撮像が終了したら、撮像制御部170は、選択した光源111に対応するリレー112に対して電力供給を止めるよう指示をし、選択した光源111を消灯させる(ステップS114)。
続いて、撮像制御部170は、画像取得処理で、光源111A〜111Cの全てを選択したか否かを判別する(ステップS115)。
光源111A〜111Cの全てを選択していない場合(ステップS115;No)、ステップS111に処理は戻り、撮像制御部170は、未選択の光源111A〜111Cを選択して、選択された光源111からの光が照射された被写体を撮像する一連の処理を繰り返す。
一方、光源111A〜111Cの全てを選択した場合(ステップS115;Yes)、撮像制御部170は、ステップS11を終了する。
撮像制御部170がステップS11を行うことにより、1180nm近傍の波長域の光が照射された被写体が写る赤外線画像Aと、1280nm近傍の波長域の光が照射された被写体が写る赤外線画像Bと、1500nm近傍の波長域の光が照射された被写体が写る赤外線画像Cとが得られる。
図5に戻り、続いて、顔検出部172は、取得した赤外線画像A〜Cから、顔領域を検出するとともに、顔領域から額領域、右頬領域、左頬領域を検出する(ステップS12)。また、赤外線画像A〜Cは、異なるタイミングで撮像されているため、赤外線画像A〜C間で被写体(人物)がずれて写ることがある。赤外線画像A〜B間で被写体がずれて写っている場合は、時間差による画像のずれを適切に補正できる方法で、被写体のずれを修正する。
続いて、判定部173は、ステップS11で取得した赤外線画像A〜Cの間で各領域(額領域、右頬領域、左頬領域)の輝度を比較することにより、人物の顔の表面が肌であるか否かを判定する生体判定処理を実行する(ステップS13)。
ここで、生体判定処理の詳細について、図7のフローチャートを参照して説明する。
まず、判定部173は、検出した額領域、右頬領域、左頬領域のうちから今回の生体判定処理で未選択の領域を1つ選択する(ステップS131)。以下、ステップS131で選択した領域を選択領域とも表記する。
続いて、判定部173は、赤外線画像A〜Cのそれぞれについて、選択領域から1つの画素(例えば、選択領域の中心の画素)を選択し、その画素の輝度を測定する(ステップS132)。
続いて、判定部173は、赤外線画像A〜C間で、測定した輝度が、肌が示す関係を満たすか否かを判別する(ステップS133)。具体的には、判定部173は、赤外線画像Cから測定した輝度が、赤外線画像Aおよび赤外線画像Bから測定した輝度よりも所定割合低いか否かを判別する。これにより、人の肌と、図1に示す1180nm近傍の輝度が1500nm近傍の輝度より小さいシリコン樹脂と、を判別することが可能となる。
なお、より具体的には、ステップS133で判定部173は、以下の関係式(1)〜(3)を全て満たすか否かを判別すればよい。なお、関係式(1)〜(3)において、IAは赤外線画像Aから測定した輝度、IBは赤外線画像Bから測定した輝度、ICは赤外線画像Cから測定した輝度を示す。また、T1〜T3は係数であり、撮像条件等から生体検知に最適な数値が予め設定されている。
(1)IA>IC×T1
(2)IB>IC×T2
(3)IB>IA×T3
上記関係式(1)および(2)を満たせば、赤外線画像Cから測定した輝度が、赤外線画像Aおよび赤外線画像Bから測定した輝度よりも所定割合低いことになる。また、上記関係式(3)を満たせば、赤外線画像Aから測定した輝度が、赤外線画像Bから測定した輝度よりも所定割合低いことになる。
測定した輝度が、肌が示す関係を満たすと判別した場合(ステップS133;Yes)、判定部173は、赤外線画像A〜Cのそれぞれについて、ステップS132で測定した画素の周囲の8つの各画素の輝度を測定する(ステップS134)。
続いて、判定部173は、周囲の画素の全てにおいても、赤外線画像A〜C間で、測定した輝度が、肌が示す関係を満たすか否かを判別する(ステップS135)。
周囲の画素においても輝度が、肌が示す関係を満たすと判別した場合(ステップS135;Yes)、判定部173は、人物の顔の表面が肌であると判定し(ステップS136)、生体判定処理は終了する。なお、上述した生体判定処理では、選択領域(額、右頬、左頬)の何れか一つの領域で1つの画素およびその周囲の8画素全てが、肌が示す関係を満たせば顔の表面が肌であると判定した。その理由は、通常変装マスクは顔全部を覆い隠すように被ることから、選択領域のうち何れか一つでも顔の表面が肌であることが分かれば、他の選択領域について生体判定処理を行わずとも変装マスクを被っていると判定できるからである。
一方、選択領域の1つの画素で輝度が、肌が示す関係を満たしていないと判別した場合(ステップS133;No)、又は、その周囲の画素で輝度が、肌が示す関係を満たしていないと判別した場合(ステップS135;No)、判定部173は、生体判定処理で、額領域、右頬領域、左頬領域の全てを選択したか否かを判別する(ステップS137)。
額領域、右頬領域、左頬領域の全てを選択していない場合(ステップS137;No)、ステップS131に処理は戻り、判定部173は、未選択の領域を選択して、その領域の画素の輝度が、肌が示す関係を満たすか否かを判別して顔の表面が肌であるか否かを判定する一連の処理を繰り返す。
一方、額領域、右頬領域、左頬領域の全てを選択した場合(ステップS137;Yes)、検知部174は、人物の顔の表面が肌でないと検知し(ステップS138)、生体判定処理は終了する。
図5に戻り、生体判定処理(ステップS13)が終了すると、検知部174は、生体判定処理で顔の表面が肌であると判定されたか否かを検知する(ステップS14)。顔の表面が肌である場合(ステップS14;Yes)、生体検知処理は終了する。
一方、顔の表面が肌でない場合(ステップS14;No)、報知部175は、スピーカ13およびディスプレイ14を制御して、その旨を報知する(ステップS15)。これにより、係員は、入国ゲートを通過しようとする人物の変装を見破ることができ、不法入国を防ぐことが可能となる。以上で生体検知処理は終了する。
このように、実施形態1に係る生体検知装置1は、複数の異なる波長域を照射した人物の画像を取得(撮像)し、取得した画像間での顔領域の輝度が、肌が示す関係を満たす場合に、人物の顔の表面が肌であると判別する。これにより、人の肌と、人の肌以外のもの(例えば、シリコン樹脂)とでの反射光の輝度のスペクトルの相違を利用し、高い精度で人の顔の表面が肌であるか否かの検知が可能となる。
また、実施形態1に係る生体検知装置1によれば、取得した画像の顔領域から肌の露出面積が比較的広い特徴領域(額領域、右頬領域、左頬領域)を検出し、特徴領域の輝度を用いて人の顔の表面が肌であるかの検知を行う。そのため、全ての顔領域について生体判定処理を行わなくて済むので生体検知の処理にかかる負荷が小さくなる。
また、実施形態1に係る生体検知装置1によれば、1つの画素の輝度だけでなく、その画素の周囲の画素の輝度も用いて、顔の表面が肌であるか否かを判別する。そのため、より高い精度で顔の表面が肌であるかの検知が可能となる。
また、実施形態1に係る生体検知装置1によれば、赤外線画像A〜Cのみを用いて顔の表面が肌であるか検知するため、比較的小さい負荷での顔の表面が肌であるかの検知が可能となる。
また、実施形態1に係る生体検知装置1の備える照明部11は、赤外線LEDの光源を用いているため、それぞれの波長域の中心波長にピークを有する赤外線を十分な光量で照射することができる。このため、高い精度で顔の表面が肌であるか否かの検知が可能となる。また、遠赤外線の放出が抑えられるため、被写体に放射熱が伝達されにくい。このため、変装して入国ゲートを通過しようとしている人が、放射熱により生体検知装置1の存在を察知することを防ぐことができる。
また、実施形態1に係る生体検知装置1の備える撮像部12は、赤外線領域(1000nm〜1700nm)の画像を撮像する赤外線カメラを用いることができる。このため、撮像部12は、一組のレンズ121と、シャッタ122と、CMOSイメージセンサ123と、から構成されるカメラを用いることができ、分光ミラーや波長域ごとのCMOSイメージセンサやフィルタを省くことができる。従って、撮像部12のサイズを小さくすることが可能であり、また、撮像部12のコストを抑えることができる。
また、実施形態1に係る生体検知装置1は、照明部11が照射した波長域ごとに撮像部12が赤外線画像A〜Cを撮像する。このため、3枚の赤外線画像を撮像する時間で赤外線画像A〜Cを得ることがでる。従って、短時間で赤外線画像A〜Cを得ることができる。具体的には、1枚の撮像時間を約0.15秒とすると、赤外線画像A〜Cは約0.5秒以内に得ることができる。
一方、赤外線画像A〜Cと同様の赤外線画像は、ハロゲンランプなどの赤外線波長域の光を被写体に照射し、ハイパースペクトルカメラ等を用いても撮像することができる。しかし、ハイパースペクトルカメラで赤外線画像を撮像するためには、撮像時間が長いため、入国ゲートでの審査の効率が低下する虞がある。また、ハイパースペクトルカメラは、分光ミラーや波長域ごとのCMOSイメージセンサやフィルタ必要であるため、高価であり、また、カメラのサイズの小型化も困難である。また、光源にハロゲンランプを用いるため、ハロゲンランプから放出される放射熱により、変装して入国ゲートを通過しようとしている人が、放射熱により生体検知装置の存在を察知する虞がある。
(実施形態2)
続いて、実施形態2に係る生体検知装置2について説明する。なお、図3に示すように、生体検知装置2の各部の構成は、実施形態1に係る生体検知装置1と実施的に同じであり、生体判定処理の内容のみが異なる。
生体検知装置2が実行する生体判定処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。なお、図7に示した生体判定処理と実質的に同内容のステップについては、適宜説明を簡略化する。また、図8の生体判定処理の開始タイミングは、図7と同じである。
生体判定処理が開始されると、まず、判定部173は、検出した額領域、右頬領域、左頬領域のうちから未選択の領域を選択し(ステップS201)、赤外線画像A〜Cのそれぞれについて、選択領域から1つの画素を選択し、その画素の輝度を測定し(ステップS202)、赤外線画像A〜C間で、測定した輝度が、肌が示す関係を満たすか否かを判別する(ステップS203)。
赤外線画像A〜C間で、輝度が、肌が示す関係を満たしていると判別した場合(ステップS203;Yes)、判定部173は、その選択領域の生体判定用のスコアを0と算出し(ステップS204)、ステップS206に処理は移る。
一方、赤外線画像A〜C間で、輝度が、肌が示す関係を満たしていないと判別した場合(ステップS203;No)、判定部173は、赤外線画像A〜Cのそれぞれについて、ステップS202で測定した画素の周囲の各画素(例えば、測定した画素に隣接する8つの画素)の輝度を測定する。そして、判定部173は、周囲の各画素のうち、赤外線画像A〜C間の輝度が、肌が示す関係を満たさない割合を、その選択領域のスコアとして算出し(ステップS205)、ステップS206に処理は移る。例えば、周囲の8つの画素全てで赤外線画像A〜C間の輝度が、肌が示す関係を満たさない場合、スコアは1(8/8)と算出される。また、周囲の8つの画素のうち2つの画素で赤外線画像A〜C間の輝度が、肌が示す関係を満たさない場合、スコアは0.25(2/8)と算出される。
ステップS206で、判定部173は、額領域、右頬領域、左頬領域の全てを選択したか否かを判別する。額領域、右頬領域、左頬領域の全てを選択していない場合(ステップS206;No)、ステップS201に処理は戻る。
額領域、右頬領域、左頬領域の全てを選択した場合(ステップS206;Yes)、判定部173は、これらの各領域で算出したスコアの平均を最終スコアとして算出する(ステップS207)。そして、判定部173は、最終スコアが所定の閾値(例えば、0.5)以上であるか否かを判別する(ステップS208)。
最終スコアが閾値以上である場合(ステップS208;Yes)、検知部174は、人物の顔の表面が肌でないと検知する(ステップS209)。一方、最終スコアが閾値未満である場合(ステップS208;No)、判定部は、人物の顔の表面が肌であると判定する(ステップS210)。以上で生体判定処理は終了する。
このように、実施形態2の生体判定処理では、額領域、右頬領域、左頬領域のそれぞれから生体判定用のスコアを算出して、顔の表面が肌であるか否かを判定する。そのため、各領域(頬領域、右頬領域、左頬領域)の何れか1つで輝度が、生体が関係を満たさない場合に、顔の表面が肌でないと即時に判定する実施形態1の生体判定処理よりも、精度よく顔の表面が肌であるかを検知することが可能となる。
(実施形態3)
続いて、実施形態3に係る生体検知装置3について説明する。なお、図2に示すように、生体検知装置3の各部の構成は、実施形態1、2に係る生体検知装置1、2と実質的に同じであり、生体判定処理の内容のみが異なる。
生体検知装置3が実行する生体判定処理について、図9のフローチャートを用いて説明する。なお、図7に示した生体判定処理と実質的に同内容のステップについては、適宜説明を簡略化する。また、図9の生体判定処理の開始タイミングは、図7と同じである。
生体判定処理が開始されると、まず、判定部173は、生体の判定用に利用する生体候補カウンタと非生体候補カウンタとを0に初期化する(ステップS301)。
続いて、判定部173は、額領域、右頬領域、左頬領域のうちから1つ選択する(ステップS302)。そして、判定部173は、選択領域から、未選択の画素を1つ選択する(ステップS303)。以下、ステップS303で選択した画素を選択画素とも表記する。
続いて、判定部173は、赤外線画像A〜Cのそれぞれについて、選択画素の輝度を測定する(ステップS304)。そして、判定部173は、赤外線画像A〜C間で、測定した輝度が、肌が示す関係を満たすか否かを判別する(ステップS305)。
測定した輝度が、肌が示す関係を満たすと判別した場合(ステップS305;Yes)、判定部173は、生体候補カウンタに1を加算する(ステップS306)。また、測定した輝度が、肌が示す関係を満たさないと判別した場合(ステップS305;No)、判定部173は、非生体候補カウンタに1を加算する(ステップS307)。
続いて、判定部173は、選択領域の全ての画素を選択したか否かを判別する(ステップS308)。
全ての画素を選択していない場合(ステップS308;No)、ステップS303に処理は戻り、判定部173は、選択領域から1つの画素を選択し、その輝度に基づいて生体候補カウンタ又は非生体候補カウンタに1を加算する処理を繰り返す。
一方、全ての画素を選択した場合(ステップS308;Yes)、判定部173は、額領域、右頬領域、左頬領域の全てを選択したか否かを判別する(ステップS309)。額領域、右頬領域、左頬領域の全てを選択していない場合(ステップS309;No)、ステップS302に処理は戻る。
額領域、右頬領域、左頬領域の全てを選択した場合(ステップS309;Yes)、すなわち、額領域、右頬領域および左頬領域の全画素についてそれぞれ生体候補カウンタ又は非生体候補カウンタを加算し終えた後、判定部173は、生体候補カウンタが非生体候補カウンタの値よりも大きいか否かを判別する(ステップS310)。
生体候補カウンタの値の方が非生体候補カウンタの値よりも大きい場合(ステップS310;Yes)、検知部174は、顔の表面が肌であると検知する(ステップS311)。
一方、生体候補カウンタの値が非生体候補カウンタの値よりも大きくない場合(ステップS310;No)、検知部174は、顔の表面が肌でないと検知する(ステップS312)。以上で生体判定処理は終了する。
このように、実施形態3の生体判定処理では、額領域、右頬領域、左頬領域の全ての画素の輝度を用いて顔の表面が肌であるかを判定するため、より精度よく生体であるかを検知することが可能となる。
なお、図9の生体検知処理において、生体候補カウンタのみを用い、ステップS310において生体候補カウンタの値が所定値以上か否かにより生体検知を行ってもよい。例えば、所定値を額領域、右頬領域および左頬領域の全画素の8割の画素数の値に設定しておくことで、その全画素の80%以上が生体候補だった場合に顔の表面が肌であると判断することができる。
また、図9の生体検知処理では、選択画素の輝度が、肌が示す関係を満たす場合に(ステップS305;Yes)、ステップS306において生体候補カウンタに1を加算した。しかしながら、選択画素の輝度が、肌が示す関係を満たす場合に、実施形態1と同様にその周囲の画素についても肌が示す関係を満たすか否かを判定し、満たす場合のみ生体候補カウンタに1を加算してもよい。
(実施形態4)
続いて、実施形態4に係る生体検知装置4について説明する。なお、図2に示すように、生体検知装置4の各部の構成は、実施形態1に係る生体検知装置1と実質的に同じであり、生体検知処理および生体判定処理の内容のみが異なる。
生体検知装置4が実行する生体検知処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。なお、図5に示した生体検知処理と実質的に同内容のステップについては、適宜説明を省略する。
図10の生体検知処理において、まず、撮像制御部170は、照明部11の光源111(111A〜111C)を点灯させるとともに、撮像部12を制御する。画像取得部171は、人物の各波長域の画像(赤外線画像A〜C)を取得する(ステップS21)。
ここで、画像取得処理の詳細については、実施形態1で図6のフローチャートを参照して説明した処理と同様である。
撮像制御部170がステップS21を行うことにより、1180nm近傍の波長域の光が照射された被写体が写る赤外線画像Aと、1280nm近傍の波長域の光が照射された被写体が写る赤外線画像Bと、1500nm近傍の波長域の光が照射された被写体が写る赤外線画像Cとが得られる。
続いて、顔検出部172は、取得した赤外線画像A〜Cから、顔領域を検出する(ステップS22)。
ここで、顔検出部172の処理について、具体例を挙げて説明する。例えば、顔検出部172の処理対象として、図11Aに示すような赤外線画像A〜Cが与えられた場合を考える。この場合、顔検出部172は、図11Bに示すように、顔を含む領域Z1を検出する。
続いて、判定部173は、ステップS21で取得した赤外線画像A〜Cの間で顔領域の輝度を比較することにより、人物の顔の表面が肌であるか否かを判定する生体判定処理を実行する(ステップS23)。
続いて、生体判定処理について、図12のフローチャートを用いて説明する。なお、図7に示した生体判定処理と実質的に同内容のステップについては、適宜説明を簡略化する。
生体判定処理が開始されると、まず、判定部173は、生体候補カウンタ、顔領域カウンタを初期化する(ステップS401)。つぎに、顔を含む領域Z1を図11Bに示すように、n×mの格子の領域(Z11〜Znm)に分割する(ステップS402)。nおよびmは任意の値であり、例えば、n=256、m=256である。つぎに、分割した領域(Z11〜Znm)のうちから、選択していない領域を選択する(ステップS403)。
つぎに、この選択領域が顔領域であるか否かを判定する(ステップS404)。この判定は、公知の方法で顔の輪郭を特定し、選択領域が顔の輪郭の内側であるか外側であるか判定することにより行う。選択領域が顔の輪郭の内側である場合は、顔領域であると特定する。選択領域が顔の輪郭の外側である場合は、顔領域でないと特定する。
つぎに、選択領域が顔領域でない場合(ステップS404:No)、ステップS403に戻る。選択領域が顔領域である場合(ステップS404:Yes)、顔領域カウンタに1を加算する(ステップS405)。
つぎに、赤外線画像A〜Cのそれぞれについて、選択領域の輝度を測定し(ステップS406)、赤外線画像A〜C間で、測定した輝度が、肌が示す関係を満たすか否かを判別する(ステップS407)。
なお、より具体的には、ステップS407で判定部173は、以下の関係式(4)を満たすか否かを判別すればよい。なお、関係式(4)において、IAは赤外線画像Aから測定した輝度、IBは赤外線画像Bから測定した輝度、ICは赤外線画像Cから測定した輝度を示す。また、α、β、γ、Yは係数であり、撮像条件等から生体検知に最適な数値が予め設定されている。
(4)Y≦α×IA+β×IB+γ×IC
赤外線画像A〜C間で、輝度が、肌が示す関係を満たしていると判別した場合(ステップS407;Yes)、判定部173は、その選択領域の生体候補カウンタに1を加算する(ステップS408)。
一方、赤外線画像A〜C間で、輝度が、肌が示す関係を満たしていないと判別した場合(ステップS407;No)、ステップS409に処理は移る。
つぎに、判定部173は、ステップS402で分割した領域を全て選択したか否かを判定する(ステップS409)。分割した領域の全てを選択していない場合(ステップS409;No)、ステップS403に処理は戻る。
ステップS402で分割した領域の全てを選択した場合(ステップS409;Yes)、判定部173は、生体候補カウンタの値を顔領域カウンタの値で除した値PAが閾値以上であるか判定する(ステップS410)。なお、この閾値は、1以下の値であれば特に限定されないが、例えば、0.8である。
値PAが閾値以上である場合(ステップS410;Yes)、検知部174は、人物の顔の表面が肌であると判定する(ステップS411)。一方、値PAが閾値未満である場合(ステップS410;No)、判定部は、人物の顔の表面が肌でないと判定する(ステップS412)。以上で生体判定処理は終了する。
このように、実施形態4の生体判定処理は、顔領域を格子の領域に分割し、分割したそれぞれの領域が、肌が満たす関係を示すか否かを判定する。そして、顔領域全体のうち、生体であると判定された領域の割合が閾値以上であるか否かで、顔の表面が肌であるか否かを判定する。そのため、各領域(頬領域、右頬領域、左頬領域)の何れか1つで輝度が、生体が関係を満たさない場合に、顔の表面が肌でないと即時に判定する実施形態1の生体判定処理などよりも、精度よく顔の表面が肌であるかを検知することが可能となる。
(変形例)
なお、本発明は、上記各実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない部分での種々の変更は可能である。
また、図2に示した生体検知装置1〜4においては、照明部11や撮像部12などが全て一体であることを前提に説明したが、適宜別体にしてもよいことはもちろんである。例えば、照明部11、撮像部12、スピーカ13などをそれぞれ別にしておき、制御部17の機能を持つ装置(例えば、PCなど)と組み合わせることで生体検知装置1〜4を構成してもよい。あるいは、制御部17の機能を撮像部12に内蔵して、撮像部12の制御部が適宜照明部11やスピーカ13などと連携して生体検知装置1を構成してもよい。
また、上記各実施形態では、照明部11と撮像部12とを同期させて、赤外線画像A〜Cを撮像した。しかし、照明部11と撮像部12とを同期させずに、照明部11が任意の波長域の赤外線を被写体に照射し、撮像部12が撮像した赤外線画像を、いずれの波長域の赤外線が照射された被写体の赤外線画像であるか選別してもよい。具体的には、波長域ごとに反射率が異なるインジケータを赤外線画像の周辺部に写る場所(例えば、被写体の後ろの壁)に配置して赤外線画像を撮像する。照明部11から任意の波長域の赤外線を被写体とインジケータとに照射し、撮像部12は、被写体の赤外線画像を撮像する。制御部17は、撮像された赤外線画像の周辺部に写るインジケータの輝度から何れの波長域の赤外線が照射された赤外線画像であるか選別する。
また、上記各実施形態では、1180nm近傍の波長域の光を照射した被写体が写る画像(赤外線画像A)、1280nm近傍の波長域の光を照射した被写体が写る画像(赤外線画像B)、および、1500nm近傍の波長域の光を照射した被写体が写る画像(赤外線画像C)の輝度が、肌が示す関係を満たす場合に、顔の表面が肌であると判定した。しかし、他の波長域の画像を用いて顔の表面が肌であるかを判定してもよい。
また、上記各実施形態では、3つの各波長域の画像(赤外線画像A〜C)の輝度を用いて顔の表面が肌であるかを判定したが、2つの波長域の画像から顔の表面が肌であるか判定してもよく、4以上の波長域の画像から顔の表面が肌であるかを判定してもよい。
また、上記各実施形態では、顔検出部172が顔領域から額領域、右頬領域、左頬領域を検出し、判定部173が各領域の輝度を画像間で比較して顔の表面が肌であるかを判定した。しかしながら、顔検出部172は、額領域、右頬領域、左頬領域の全てを検出する必要は無く、少なくとも1つの領域を検出すればよい。例えば、顔検出部172が額領域のみを検出し、判定部173が額領域の輝度のみを比較して顔の表面が肌であるかを判定してもよい。また、顔検出部172が額領域、右頬領域、左頬領域以外の特徴領域を検出して、その領域の輝度を用いて顔の表面が肌であるかを判定してもよい。また、顔検出部172が顔領域のみを検出し、判定部173が顔領域全体又はその一部の輝度を比較して顔の表面が肌であるかを判定してもよい。
また、撮像部12の位置や人物の撮像地点を固定し、画像内の特定範囲に必ず人物の顔が撮像されるようにした場合、判定部173がその特定範囲の輝度を比較して顔の表面が肌であるかを判定してもよい。この場合は、生体検知装置1〜4は、顔検出部172を備えなくともよい。
また、上記各実施形態では、顔の表面が肌であるかどうかを検知する場合について説明したが、肌であるかどうかの検知とともにシリコン樹脂等の偽生体であるかの検知をあわせて行ってもよい。この場合、例えば、偽生体の検知も行うための関係式を予め求めておき、生体判定処理において、各赤外線画像A〜Cの選択画素の輝度が、肌が示す関係を満たすか判定する際にあわせて上記求めておいた関係式により偽生体か否かも判定することにより、その画素が肌か偽生体かを検知することができる。このため、より精度よく顔の表面が肌であるか偽生体の変装マスクを被っているかを判定することができる。
また、上記各実施形態における生体検知装置1〜4においては、光源は、1180nm、1280nm、1500nmの波長域の赤外線LEDを用いたが、これらの赤外線LEDを、入手が容易な1200nm、1300nm、1450(1550)nmの波長域の赤外線LEDに変更してもよい。また、所望の波長域の光を照射できるものであれば特に限定されず、LED以外の光源を用いてもよい。例えば、ハロゲン光源と、複数のカットフィルタとを組み合わせて(例えば、1180±50nmの波長域の画像を得るには、1130nm以下の光をカットするカットフィルタと、1230nm以上の光をカットするカットフィルタと、を組み合わせ)て、各波長域の照明を得るようにしてもよい。
また、上記各実施形態においては、入国審査場に生体検知装置1〜4を設置する場合を例にとって説明したが、生体検知装置1〜4を設置する場所はこれに限るものではない。
要は、顔の表面が肌であるか否かの検知を行う必要がある場合に、この生体検知装置1〜4を設置して顔の表面が肌であるかの検知を行うことができる。例えば、出国審査場の出国ゲート近辺はもちろんのこと、企業や大規模レジャー施設などの入場ゲートなどにも生体検知装置1〜4を設置して使用してもよい。
また、上記各実施形態では、生体検知装置1〜4は、特にシリコン樹脂製の変装マスクに対して顔の表面が肌であるかを検知したが、本発明は、他の材質の変装マスクで肌を覆った場合に対して顔の表面が肌であるかの検知にも利用可能である。
例えば、樹脂製のマスクは1480〜1580nmの波長域の輝度が高いのに対し、人の肌ではこの波長域の輝度は低い。また、合成ゴム製のマスクは1480〜1580nmの波長域の輝度が、人の肌と比べて極めて低い。従って、このような肌と他の材質との差分を見ることによって、樹脂製や合成ゴム製のマスクに対して顔の表面が肌であるかをより高い精度で検知することも可能となる。
また、例えば、上記各実施形態に係る生体検知装置1〜4の動作を規定する動作プログラムを既存のパーソナルコンピュータや情報端末機器等に適用することで、当該パーソナルコンピュータ等を本発明に係る生体検知装置1〜4として機能させることも可能である。
また、このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optic
al Disk)、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し
てもよいし、インターネットなどの通信ネットワークを介して配布してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
(付記1)
第1の波長域の光が照射された被写体が写る第1の画像と、前記第1の波長域とは異なる第2の波長域の光が照射された前記被写体が写る第2の画像と、を取得する画像取得部と、
前記第1の画像に写る被写体の輝度と前記第2の画像に写る被写体の輝度とが示す関係が、生体が示す関係か否か判定する判定部と、
前記判定部が、前記生体が示す関係であると判定した場合、前記被写体が生体であると検知する検知部と、
を備える生体検知装置。
(付記2)
前記第1の波長域の光と前記第2の波長域の光とを前記被写体に照射する照明部と、
前記第1の画像と前記第2の画像とを撮像する撮像部と、
前記照明部の前記第1の波長域の光の照射と前記撮像部の前記第1の画像の撮像とを同期させ、前記照明部の前記第2の波長域の光の照射と前記撮像部の前記第2の画像の撮像とを同期させる撮像制御部と、
を備える付記1に記載の生体検知装置。
(付記3)
前記照明部は、前記第1の波長域の光を発光する赤外線LEDの光源と前記第2の波長域の光を発光する赤外線LEDの光源とを含み、
前記撮像部は、前記第1の画像と前記第2の画像とを撮像する1つの赤外線カメラで構成される、
付記2に記載の生体検知装置。
(付記4)
前記第1の波長域の光は、該光を照射した生体の画像中の輝度が、該光を照射した偽生体の画像中の輝度と同程度になる、波長域の光であり、
前記第2の波長域の光は、該光を照射した生体の画像中の輝度が、該光を照射した偽生体の画像中の輝度と20%以上異なる、波長域の光である、
付記1乃至3の何れかに記載の生体検知装置。
(付記5)
前記画像取得部は、前記第1の波長域および前記第2の波長域とは異なる第3の波長域の光が照射された被写体が写る第3の画像をさらに取得し、
前記判定部は、前記第1の画像に写る被写体の輝度と前記第2の画像に写る被写体の輝度と前記第3の画像に写る被写体の輝度とが示す関係が、生体が示す関係か否か判定する、
付記1乃至4の何れかに記載の生体検知装置。
(付記6)
前記第1の波長域は1180nm近傍、前記第2の波長域は1280nm近傍、および、前記第3の波長域は1500nm近傍であり、
前記判定部は、前記第2の画像に写る被写体の輝度が、前記第1の画像に写る被写体の輝度および前記第3の画像に写る被写体の輝度より所定割合大きい関係の場合、前記生体が示す関係であると判定する、
付記5に記載の生体検知装置。
(付記7)
前記画像取得部が取得した各画像から人物の顔領域を検出する顔検出部を備え、
前記判定部は、前記第2の画像に写る前記顔領域の輝度が、前記第1の画像に写る前記顔領域の輝度および前記第3の画像に写る前記顔領域の輝度より所定割合大きい関係の場合、前記生体が示す関係であると判定する、
付記6に記載の生体検知装置。
(付記8)
前記顔検出部は、前記顔領域から特徴領域を検出し、
前記判定部は、前記第2の画像に写る前記特徴領域の輝度が、前記第1の画像に写る前記特徴領域の輝度および前記第3の画像に写る前記特徴領域の輝度より所定割合大きい関係の場合、前記生体が示す関係であると判定する、
付記7に記載の生体検知装置。
(付記9)
前記検知部が前記被写体を生体でないと検知した際に、該被写体が生体でない旨を報知する報知部をさらに備える、
付記1乃至8の何れかに記載の生体検知装置。
(付記10)
前記生体は、肌である、
付記1乃至9の何れかに記載の生体検知装置。
(付記11)
前記偽生体は、シリコン樹脂で構成される、
付記4に記載の生体検知装置。
(付記12)
第1の波長域の光が照射された被写体が写る第1の画像と、前記第1の波長域とは異なる第2の波長域の光が照射された前記被写体が写る第2の画像と、を取得する画像取得ステップと、
前記第1の画像に写る被写体の輝度と前記第2の画像に写る被写体の輝度とが示す関係が、生体が示す関係か否か判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて、生体が示す関係であると判定した場合、前記被写体が生体であると検知する検知ステップと、
を備える生体検知方法。
(付記13)
コンピュータを、
第1の波長域の光が照射された被写体が写る第1の画像と、前記第1の波長域とは異なる第2の波長域の光が照射された前記被写体が写る第2の画像と、を取得する画像取得部、
前記第1の画像に写る被写体の輝度と前記第2の画像に写る被写体の輝度とが示す関係が、生体が示す関係か否か判定する判定部、
前記判定部が、前記生体が示す関係であると判定した場合、前記被写体が生体であると検知する検知部、
として機能させるためのプログラムを格納する記録媒体。
1、2、3、4 生体検知装置
11 照明部
111(111A〜111C) 光源
112(112A〜112C) リレー
12 撮像部
121 レンズ
122 シャッタ
123 CMOSイメージセンサ
13 スピーカ
14 ディスプレイ
15 操作部
16 外部記憶装置
17 制御部
170 撮像制御部
171 画像取得部
172 顔検出部
173 判定部
174 検知部
175 報知部

Claims (19)

  1. 人物を撮像した画像から前記人物の顔領域を検出する顔検出手段と、
    赤外線帯域における波長域の光を用いて撮像した画像の、前記人物の顔領域に基づいて、前記人物の顔の表面が肌であるかを判定する判定手段と、
    を備える検知装置。
  2. 赤外線の光を前記人物に照射する照明部と、
    前記判定手段は、前記人物の顔領域に反射した赤外線の光に基づいて、前記人物の顔の表面が肌であるかを判定する請求項1に記載の検知装置。
  3. 前記顔検出手段は前記顔領域から特徴領域を検出し、
    前記判定手段は前記特徴領域が肌であるか否かを判定することを特徴とする請求項1または2に記載の検知装置。
  4. 赤外線帯域における波長域の光を用いて人物を撮像する画像取得手段をさらに備え、
    前記顔検出手段は、赤外線帯域における波長域の光を用いて撮像された前記人物の画像から前記人物の顔領域を検出する請求項1から3のいずれか1項に記載の検知装置。
  5. 赤外線帯域における少なくとも3つの異なる波長域で撮像された人物の画像を取得する画像取得手段をさらに備え、
    前記判定手段は、前記画像取得手段が取得した画像のうち3つの画像に基づいて、前記人物の顔領域が肌であるか否かを判定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の検知装置。
  6. 前記画像取得手段は、互いに異なる波長域における複数の人物の画像を撮像する複数の撮像手段と、
    同一地点から前記人物を撮像したように、前記複数の撮像手段が撮像した各画像を補正した画像を取得する画像補正手段と、を備えることを特徴とする請求項4または5に記載の検知装置。
  7. 前記判定手段は、互いに異なる波長域において撮像された複数の画像における輝度の分布が特定パターンの波形を示す場合、前記人物の顔領域が肌であると判定することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の検知装置。
  8. 前記人物と前記画像取得手段との間に設置されたマジックミラーをさらに備えたことを特徴とする請求項4から6のいずれか1項に記載の検知装置。
  9. 赤外線の光を人物に照射する照明部と、
    前記人物の顔領域に反射した赤外線の光を用いて前記人物を撮像する画像取得手段と、
    赤外線帯域における前記人物の顔領域の画像に基づいて、前記人物の顔領域が肌であるか否かを判定する判定手段と、
    前記人物と前記画像取得手段との間に設置されたマジックミラーとを備える検知装置。
  10. 前記画像取得手段が取得した前記人物の画像から前記人物の顔領域を検出する顔検出手段をさらに備えたことを特徴とする請求項9に記載の検知装置。
  11. 検出された前記人物の顔領域における赤外線帯域の画像に基づいて、前記人物の顔領域が肌でないと判定された場合に報知する報知手段とを備える請求項10に記載の検知装置。
  12. 前記報知手段は、前記人物の顔領域が肌でないと判定されると、警告メッセージを表示する請求項11に記載の検知装置。
  13. 前記報知手段は、前記人物の顔領域が肌でないと判定されると、警告音を出力する請求項11に記載の検知装置。
  14. 前記報知手段は、人物の顔領域が肌でないという旨を報知する請求項11から13のいずれか1項に記載の検知装置。
  15. 赤外線の光を人物に照射する照明部と、
    前記人物の顔領域に反射した赤外線の光を用いて前記人物を撮像する画像取得手段と、
    検出された前記人物の顔領域における赤外線帯域の画像に基づいて、前記人物の顔領域が肌でないと判定された場合に報知する報知手段を備える検知装置。
  16. 前記画像取得手段が取得した前記人物の画像から前記人物の顔領域を検出する顔検出手段をさらに備えたことを特徴とする請求項15に記載の検知装置。
  17. 前記報知手段は、前記人物の顔領域が肌でないと判定されると、警告メッセージを表示する請求項15または16に記載の検知装置。
  18. 前記報知手段は、前記人物の顔領域が肌でないと判定されると、警告音を出力する請求項15または16に記載の検知装置。
  19. 前記報知手段は人物の顔領域が肌でないという旨を報知する請求項16から18のいずれか1項に記載の検知装置。
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