JP2018173715A - 情報読取装置 - Google Patents

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Akihiro Sugiura
晃浩 杉浦
光司 鴻巣
Koji Konosu
光司 鴻巣
善広 山崎
Yoshihiro Yamazaki
善広 山崎
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Abstract

【課題】周囲環境等が変化する場合でも調整作業等を要することなくタッチ検出に関して必要な検出精度を維持し得る構成を提供する。【解決手段】情報コード等の読み取りを開始する際にタッチされるタッチ検出位置15に主センサ52が配置され、タッチ検出位置15と異なる位置に補助センサ53が配置されている。そして、主センサ52のカウント値及び補助センサ53のカウント値の差であるカウント変化量ΔNと所定の閾値ΔNthとの比較結果に基づいて、制御部40によりタッチ検出位置15へのタッチが検出されると、制御部40による読取処理が開始される。【選択図】図7

Description

本発明は、情報読取装置に関するものである。
QRコード(登録商標)などの情報コード及び文字情報等を含めた光学的情報を光学的に読み取る光学的情報読取装置やRFIDタグ及びICカード等を無線通信にて読み取る無線タグリーダ等の情報読取装置には、読み取りを開始する際に操作されるトリガスイッチが設けられる構成が多い。このような構成では、トリガスイッチとして機械式操作スイッチのような駆動部分を有するスイッチを採用すると、トリガスイッチの操作回数が多い運用では操作耐久寿命のためにトリガスイッチが故障してしまう場合がある。このような問題を解決するため、トリガスイッチとして静電容量方式の静電スイッチを採用することが考えられ、このような静電スイッチを採用した情報読取装置として、例えば、下記特許文献1に開示される手持ち式情報読取り装置が知られている。
特開平04−160580号公報
ところで、上述のようにトリガスイッチとして静電容量方式の静電スイッチを採用する構成では、静電スイッチに用いられる静電容量方式のセンサの検出値が周囲温度などの周囲環境等に起因してばらつく場合がある。そうすると、周囲環境等に起因した検出値のばらつきが大きくなるような場合、トリガスイッチとして必要な検出精度を維持するためには、その周囲環境等にあわせて静電容量方式のセンサの感度調整等の調整作業を行う必要がある。このため、利用される周囲環境等が変わるごとに上述のような調整作業を行っていると、作業効率が悪くなるという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、周囲環境等が変化する場合でも調整作業等を要することなくタッチ検出に関して必要な検出精度を維持し得る構成を提供することにある。
上記目的を達成するため、特許請求の範囲の請求項1に記載の発明は、
読取対象の情報を読み取り可能な情報読取部(23,40)を有し、当該情報読取部による読み取りを開始する際にタッチされるタッチ検出位置(15)が筐体(11)の外面(12)に設けられる情報読取装置(10)であって、
前記タッチ検出位置に配置される静電容量方式の主センサ(52)と、
前記タッチ検出位置と異なる位置に配置される静電容量方式の補助センサ(53)と、
前記主センサの検出値及び前記補助センサの検出値の差(ΔN)と所定の閾値(ΔNth)との比較結果に基づいて、前記タッチ検出位置へのタッチを検出可能な検出部(40)と、
を備え、
前記情報読取部は、前記検出部により前記タッチ検出位置へのタッチが検出されると、前記読み取りを開始することを特徴とする。
なお、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
請求項1の発明では、情報読取部による読み取りを開始する際にタッチされるタッチ検出位置に静電容量方式の主センサが配置され、上記タッチ検出位置と異なる位置に静電容量方式の補助センサが配置される。そして、主センサの検出値及び補助センサの検出値の差と所定の閾値との比較結果に基づいて、検出部によりタッチ検出位置へのタッチが検出されると、情報読取部による読み取りが開始される。
このような構成では、周囲環境等の変化に応じて主センサの検出値が変化する場合でも補助センサの検出値も同じ傾向で変化するので、主センサの検出値及び補助センサの検出値の差は、周囲環境等の変化に影響され難くなる。このように周囲環境等の変化に影響され難くなる検出値の差と上記所定の閾値とを比較するので、タッチ検出に関する周囲環境等の変化の影響を抑制することができる。一方、読み取りを開始する際にタッチ検出位置がタッチされると、主センサの検出値が補助センサの検出値に対して大きく変化するため、検出値の差に応じてタッチ検出位置へのタッチの有無を検出することができる。したがって、周囲環境等が変化する場合でも調整作業等を要することなくタッチ検出に関して必要な検出精度を維持することができる。
請求項2の発明では、補助センサは筐体内に配置されるため、タッチ検出位置にタッチする指等が補助センサに対して影響し難くなるので、タッチ検出に関する検出精度を高めることができる。
請求項3の発明では、主センサの浮遊容量と補助センサの浮遊容量との差を小さくするため、周囲環境等の変化に応じた主センサの検出値の変化と補助センサの検出値の変化との差も小さくなるので、検出値の差に対する周囲環境等の変化の影響がさらに抑制されて、タッチ検出に関する周囲環境等の変化の影響をより一層抑制することができる。
請求項4の発明では、主センサの表面積を補助センサの表面積よりも大きくするとともに、補助センサへの配線長を主センサへの配線長よりも長くすることで、主センサの浮遊容量と補助センサの浮遊容量との差を小さくする。これにより、検出値の差に対する周囲環境等の変化の影響を抑制しつつ主センサの表面積をより大きくできるため、タッチ検出位置にタッチしやすくなり、タッチ検出に関して利便性を高めることができる。
請求項5の発明では、主センサの表面積を補助センサの表面積よりも大きくするとともに、補助センサと周囲に位置するグランドとの隙間を主センサと周囲に位置するグランドとの隙間よりも狭くすることで、主センサの浮遊容量と補助センサの浮遊容量との差を小さくする。これにより、検出値の差に対する周囲環境等の変化の影響を抑制しつつ主センサの表面積をより大きくできるため、タッチ検出位置にタッチしやすくなり、タッチ検出に関して利便性を高めることができる。
請求項6の発明では、補助センサは、筐体の外面のうちタッチ検出位置が設けられる面に向けて筐体の内部側から組み付けられるように配置される。これにより、例えば、タッチ検出位置が設けられる面を下にするように情報読取装置を金属面等に載置した場合には主センサの検出値だけでなく補助センサの検出値も変化する。このため、上述のような情報読取装置の載置状態をそれぞれの検出値に基づいて検出することができる。
請求項7の発明では、補助センサは、筐体内にて当該筐体の外面から離れるように内部側に配置されるため、例えば、タッチ検出位置にタッチする指等が補助センサに対してより影響し難くなるので、タッチ検出に関する検出精度をより高めることができる。
請求項8の発明では、補助センサが、検出値の変化に基づいて温度を計測する温度センサとして流用される。補助センサは、主センサと異なり、タッチ検出位置にタッチする指等の影響を受けないため、補助センサの検出値が変化する場合には周囲温度の変化を想定できるので、補助センサを温度センサとして流用することができる。
請求項9の発明では、振動部が、読取対象に向けられる読取口が設けられる筐体の一方の端部から離れた他方の端部に配置される。これにより、振動部が振動するために読取対象に向けた読取口がぶれることもなく、振動部の振動に起因するノイズが読取口近傍に設けられる読取用のセンサ等に対して影響することを抑制することができる。
請求項10の発明では、情報読取部により閾値調整用媒体から読み取った調整情報に基づいて閾値調整部により上記所定の閾値が調整されるため、当該所定の閾値を情報読取部による読み取りに応じて容易に調整することができる。
請求項11の発明では、筐体は、2以上のケースが複数の係合箇所にて係合されることで構成されるため、ケースを固定するネジ部材等が不要となる。このため、異物混入を極力抑制すべき作業環境で情報読取装置を利用する場合でも、駆動部分がないタッチ検出位置部分に異物が溜まり難くなるだけでなく、脱落するようなケース固定用のネジ部材等もないので、異物混入防止を容易に図ることができる。
請求項12の発明では、筐体は、2以上のケースがネジ部材を利用して組み付けられることで構成され、ネジ部材を外面側から覆う被覆部が設けられる。このため、異物混入を極力抑制すべき作業環境で情報読取装置を利用する場合でも、駆動部分がないタッチ検出位置部分に異物が溜まり難くなるだけでなく、被覆部によってケース固定用のネジ部材等が脱落するようなこともないので、異物混入防止を容易に図ることができる。
請求項13の発明では、情報読取部は、所定の特徴部を有する光学的情報を撮像することで当該光学的情報を光学的に読み取る光学的情報読取部である。そして、撮像部の撮像視野に向けて光を照射可能な照射部は、撮像部により所定の特徴部が撮像されていると判定部により判定されると、所定の時間が経過するまで光を照射する。これにより、所定の特徴部を有する光学的情報に向けて読取口を向けるだけで、タッチ検出位置へのタッチ等の操作をすることなく照射部からの光が撮像部の撮像視野に向けて照射される。このため、その照射部からの光を利用することで、読取対象である光学的情報を撮像部の撮像視野内に容易に入れることができる。
請求項14の発明では、検出部によりタッチ検出位置へのタッチが検出されない状態であって上記所定の時間が経過する前では、判定部により上記所定の特徴部が撮像されていると判定されても情報読取部による読み取りが行われない。これにより、読取対象と異なる光学的情報の所定の特徴部が撮像されても、タッチ検出位置へタッチしない限りその光学的情報を読み取るための処理がなされることもないので、不要な読み取り処理を行うことなく読取対象を撮像視野に入れることができる。
本発明の第1実施形態に係る情報読取装置を概略的に示す斜視図である。 図2(A)は、図1の情報読取装置の平面図であり、図2(B)は、図1の情報読取装置の側面図である。 図1の情報読取装置の電気的構成を例示するブロック図である。 補助センサへの配線長と主センサへの配線長とを比較するための説明図である。 タッチ検出回路を説明するブロック図である。 カウント値と周囲温度との関係を示す説明図である。 カウント変化量の変化とタッチ検出位置へのタッチとの関係を説明する説明図である。 第1実施形態の第1変形例に係る情報読取装置において、補助センサ及びグランドパターンの隙間と主センサ及びグランドパターンの隙間と比較するための説明図である。 第1実施形態の第2変形例に係る情報読取装置において補助センサの位置を説明する説明図である。 第1実施形態の第3変形例に係る情報読取装置においてネジ部材に対する被覆部の状態を説明する説明図であり、図10(A)は、ザグリ部分を埋めるように被覆部が設けられる状態を示し、図10(B)は、ネジ部材の周囲の外面も含めて覆うように被覆部が設けられる状態を示す。 第2実施形態に係る情報読取装置の要部を示す説明図である。 第3実施形態に係る情報読取装置の要部を示す説明図である。 第3実施形態に係る情報読取装置において行われる読取処理の流れを例示するフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、本発明に係る情報読取装置を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1及び図2に示す情報読取装置10は、情報コード(バーコード及び二次元コード等)や文字情報等の光学的情報を撮像して光学的に読み取る携帯型の光学的情報読取装置として構成されている。
この情報読取装置10は、上ケース11a及び下ケース11bが組み付けられて構成される筐体11によって外郭が形成され、この筐体11内に各種電気部品等からなる回路部20が収容されている。筐体11は、ABS樹脂等の合成樹脂からなる上ケース11a及び下ケース11bが組み付け時に外部に露出しないように筐体内部側に設けられる複数の係合箇所にて係合されることで、ネジ部材等の別部材を利用することなく構成されている。筐体11の長手方向一端側には読取口13が形成され、また長手方向他端側にはケーブル取付部14が形成されている。
筐体11は、上ケース11a側から把持した状態で読取対象に読取口13を向けやすくするため、図2(B)に示すように、長手方向中間部位が上側に凸となるように滑らかに湾曲している。また、上ケース11aの読取口13近傍の外面となる上面12には、タッチすべき範囲を明確にするために下方に僅かに凹ませたタッチ検出位置15が設けられている。また、筐体11は、把持した状態でタッチ検出位置15に対してタッチ操作しやすくするため、タッチ検出位置15よりもケーブル取付部14側となる把持部がタッチ検出位置15を含めた読取口13側となる読取部よりも幅が狭くなるように形成されている。
次に、情報読取装置10の電気的構成について、図面を参照して説明する。
図3に示すように、筐体11に収容される回路部20は、主に、照明光源21、受光センサ23、結像レンズ25等の光学系と、メモリ35、制御部40等のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系とを備えている。
光学系は、投光光学系と、受光光学系とに分かれている。投光光学系を構成する照明光源21は、照明光Lfを発光可能な照明手段として機能するもので、例えば、赤色のLEDとこのLEDの出射側に設けられるレンズとから構成されている。
受光光学系は、受光センサ23、結像レンズ25などによって構成されている。受光センサ23は、例えば、C−MOSやCCD等の固体撮像素子である受光素子を二次元に配列したエリアセンサとして構成されるものであり、略方形状の受光領域として受光面23aを有するように構成されている。この受光センサ23は、結像レンズ25を介して入射する入射光を受光面23aにて受光可能にプリント配線板(図示略)に実装されている。
結像レンズ25は、外部から読取口13を介して入射する入射光を集光して受光センサ23の受光面23aに像を結像可能な結像光学系として機能するものである。本実施形態では、照明光源21から照射された照明光Lfが情報コードCやこの情報コードCが付された読取対象Rにて反射するようになっており、この反射光Lrを結像レンズ25で集光し、受光センサ23の受光面23aにコード像を結像させている。
マイコン系は、増幅回路31、A/D変換回路33、メモリ35、アドレス発生回路36、同期信号発生回路38、制御部40、スイッチ部50、発光部43、ブザー44、バイブレータ45、通信インタフェース48等から構成されている。
光学系の受光センサ23から出力される画像信号(アナログ信号)は、増幅回路31に入力されることで所定ゲインで増幅され、その後、A/D変換回路33に入力されてアナログ信号からディジタル信号に変換される。そして、ディジタル化された画像信号、つまり画像データ(画像情報)は、ROM、RAMなどの公知の記憶媒体によって構成されたメモリ35に入力され、所定の格納領域に蓄積される。なお、同期信号発生回路38は、受光センサ23およびアドレス発生回路36に対する同期信号を発生可能に構成されており、またアドレス発生回路36は、この同期信号発生回路38から供給される同期信号に基づいて、メモリ35に格納される画像データの格納アドレスを発生可能に構成されている。
制御部40は、情報読取装置10全体を制御可能なマイコンで、CPU、システムバス、入出力インタフェース等からなるもので、メモリ35とともに情報処理装置を構成し得るもので情報処理機能を有する。制御部40は、メモリ35に記憶される情報コードの画像データを解析して当該情報コードに記録されたデータを公知の解読方法で解読する読取処理を行うように構成されている。なお、制御部40は、受光センサ23とともに、読取対象の情報を読み取り可能な「情報読取部」の一例に相当し得る。
また、制御部40は、内蔵された入出力インタフェースを介して種々の入出力装置と接続可能に構成されており、本実施形態の場合、発光部43、ブザー44、バイブレータ45、通信インタフェース48等が接続されている。これにより、例えば、発光部43の点灯、非点灯、ビープ音やアラーム音を発生可能なブザー44の鳴動のオンオフ、バイブレータ45の駆動制御、通信インタフェース48の制御等を可能にしている。
特に、本実施形態では、図2(A)に示すように、バイブレータ45は、タッチ検出位置15よりも把持部側であって、読取対象に向けられる読取口13が設けられる筐体11の一方の端部から離れたケーブル取付部14(他方の端部)の近傍に配置される。このバイブレータ45は、例えば、情報コードの読み取り成功時やタッチ検出位置15へのタッチ検出時に、制御部40により制御されて振動するように機能する。なお、バイブレータ45は、「振動部」の一例に相当し得る。
また、制御部40には、タッチ検出位置15に対するタッチ(接触)の有無に応じた信号を制御部40に出力するためのスイッチ部50が接続されている。制御部40は、スイッチ部50を利用してタッチ検出位置15に対するタッチの有無を検出する検出部として機能し、タッチ検出位置15に対するタッチが検出されると、上記読取処理を開始する。
スイッチ部50は、センサ基板51に実装される同じ特性の2つの静電容量方式のセンサ(以下、主センサ52、補助センサ53ともいう)と、タッチ検出回路60とを備えている。センサ基板51は、図2に示すように、主センサ52がタッチ検出位置15に対して上ケース11aの内面側から対向し、補助センサ53がタッチ検出位置15と異なる位置であって筐体11内にて主センサ52に対して筐体11の長手方向に直交する方向にずれるように、筐体11内に配置されている。これにより、主センサ52及び補助センサ53は、筐体11の外面のうちタッチ検出位置15が設けられる上ケース11aの上面12に向けて筐体11の内部側から組み付けられるように配置される。すなわち、タッチ検出位置15をタッチした場合に、タッチした指等の静電容量Cfが主センサ52に追加され、補助センサ53に追加されないように配置されている。また、上述のように補助センサ53が配置されることで、補助センサ53に対して、把持部を把持した手等の静電容量の影響を抑制することができるだけでなく、把持部を把持した手等の温度の影響を抑制することができる。
特に、本実施形態では、主センサ52の表面積をより大きくしつつ主センサ52の浮遊容量と補助センサ53の浮遊容量との差を小さくして両者を等しくするため、図4に示すように、主センサ52の表面積を補助センサ53の表面積よりも大きくするとともに、制御部40から補助センサ53への配線53aの配線長を制御部40から主センサ52への配線52aの配線長よりも長くしている。
タッチ検出回路60は、制御部40からのスイッチング信号CLKを受けて、主センサ52や補助センサ53の静電容量をカウント値に変換するための回路である。このタッチ検出回路60の機能について、図5を参照して詳述する。
タッチ検出回路60は、図5に示すように、スイッチング素子61と、回路保護用抵抗Roと、コンデンサC1と、放電抵抗R1と、比較器62とを備えている。電源Bからの電力供給により、センサ配線上の浮遊容量Coには電荷が蓄積されている。
主センサ52の静電容量を測定する場合には、上記スイッチング信号CLKに応じたスイッチング素子61のスイッチング動作に応じて、センサラインの接続を電源B側と比較器62側とでスイッチングさせる。比較器62側に接続されると、浮遊容量Coに蓄積された電荷がコンデンサC1に移動し、比較器62の負入力電圧V−が増加する。一方、電源側に接続が切り替わると、負入力電圧V−が放電抵抗R1により徐々に減少するとともに、浮遊容量Coには再び電荷が蓄積される。
このようなスイッチング素子61のスイッチング動作を繰り返すことにより、徐々に増加した負入力電圧V−が正入力電圧Vrefを超えると、比較器62の出力がHiからLoに切り替わり、制御部40は、スイッチング信号CLKの出力を停止する。制御部40は、比較器62の出力がHiからLoに切り替わるまでに要したスイッチング回数をカウントすることで、主センサ52の静電容量をカウント値に変換することができる。補助センサ53の静電容量も同様にしてカウント値に変換することができる。
そして、タッチ検出位置15がタッチされると、タッチした指等の静電容量Cfが主センサ52に追加されることで、センサ側の静電容量はCo+Cfとなり、蓄積される電荷量が増加する。このため、上述のようにスイッチングを繰り返すと、負入力電圧V−はタッチしていないときよりも早く正入力電圧Vrefを超えるため、スイッチング回数が少なくなりカウント値が小さくなる。
すなわち、主センサ52に関するカウント値は、タッチ検出位置15へのタッチの有無に応じて変動する。一方、タッチした指等の静電容量Cfは補助センサ53には追加されないので、タッチ検出位置15へのタッチに起因して補助センサ53に関するカウント値が変動することはない。
次に、上述のように構成されるタッチ検出回路60を利用した主センサ52及び補助センサ53の検出結果に基づいて、タッチ検出位置15へのタッチの有無を検出する方法について、詳述する。
主センサ52や補助センサ53は、図6に示すように、誘電率の温度特性等により周囲温度によって上記カウント値が変動する。より具体的には、周囲温度が高くなると誤ってタッチ検出位置15がタッチされたと判定されやすくなり、周囲温度が低くなるとタッチ検出位置15に確実にタッチしないとタッチ検出位置15へのタッチが検出され難くなる。このため、主センサ52に関するカウント値のみに基づいてタッチ検出位置15へのタッチの有無を検出する構成では、その周囲環境等にあわせて主センサ52の感度調整等の調整作業を行う必要がある。
そこで、本実施形態では、制御部40は、主センサ52のカウント値及び補助センサ53のカウント値の差(以下、カウント変化量ΔNともいう)と所定の閾値ΔNthとの比較結果に基づいて、タッチ検出位置15へのタッチの有無を検出する。周囲環境等の変化に応じて主センサ52のカウント値が変化する場合でも補助センサ53のカウント値も同じ傾向で変化するので、カウント変化量ΔNは、周囲環境等の変化に影響され難くなる。このように周囲環境等の変化に影響され難くなるカウント変化量ΔNと上記所定の閾値ΔNthとを比較するので、タッチ検出に関する周囲環境等の変化の影響を抑制することができる。すなわち、補助センサ53のカウント値に応じて、主センサ52のカウント値を補正することができる。一方、読み取りを開始する際にタッチ検出位置15がタッチされると、図7に例示するように、主センサ52のカウント値が補助センサ53のカウント値に対して大きく変化する結果、カウント変化量ΔNが大きくなるため、カウント変化量ΔNに応じてタッチ検出位置15へのタッチの有無を検出することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る情報読取装置10では、情報コード等の読み取りを開始する際にタッチされるタッチ検出位置15に主センサ52が配置され、タッチ検出位置15と異なる位置に補助センサ53が配置されている。そして、主センサ52のカウント値(検出値)及び補助センサ53のカウント値(検出値)の差であるカウント変化量ΔNと所定の閾値ΔNthとの比較結果に基づいて、制御部40によりタッチ検出位置15へのタッチが検出されると、制御部40による読取処理が開始される。
このように周囲環境等の変化に影響され難くなるカウント変化量ΔNと所定の閾値ΔNthとを比較するので、周囲環境等が変化する場合でも調整作業等を要することなくタッチ検出に関して必要な検出精度を維持することができる。
さらに、補助センサ53は筐体11内に配置されるため、タッチ検出位置15にタッチする指等が補助センサ53に対して影響し難くなるので、タッチ検出に関する検出精度を高めることができる。
特に、主センサ52の表面積を補助センサ53の表面積よりも大きくするとともに、補助センサ53への配線53aの配線長を主センサ52への配線52aの配線長よりも長くすることで、主センサ52の浮遊容量と補助センサ53の浮遊容量との差を小さくして両者を等しくしている。これにより、カウント変化量ΔNに対する周囲環境等の変化の影響を抑制しつつ主センサ52の表面積をより大きくできるため、タッチ検出位置15にタッチしやすくなり、タッチ検出に関して利便性を高めることができる。
なお、本実施形態の第1変形例として、図8に示すように、主センサ52の表面積を補助センサ53の表面積よりも大きくするとともに、補助センサ53と周囲に位置するグランドパターン53bとの隙間Gbを主センサ52と周囲に位置するグランドパターン52bとの隙間Gaよりも狭くすることで、主センサ52の浮遊容量と補助センサ53の浮遊容量との差を小さくして両者を等しくしてもよい。このようにしても、カウント変化量ΔNに対する周囲環境等の変化の影響を抑制しつつ主センサ52の表面積をより大きくできるため、タッチ検出位置15にタッチしやすくなり、タッチ検出に関して利便性を高めることができる。
また、例えば、同一の静電特性となる同じ型番の主センサ52及び補助センサ53を採用することで、主センサ52の浮遊容量と補助センサ53の浮遊容量との差を小さくして両者を等しくするだけでも、周囲環境等の変化に応じた主センサ52のカウント値(検出値)の変化と補助センサ53のカウント値(検出値)の変化との差も小さくなるので、カウント変化量ΔNに対する周囲環境等の変化の影響がさらに抑制されて、タッチ検出に関する周囲環境等の変化の影響をより一層抑制することができる。
また、補助センサ53は、筐体11の外面のうちタッチ検出位置15が設けられる上ケース11aの上面12に向けて筐体11の内部側から組み付けられるように配置されている。これにより、例えば、タッチ検出位置15が設けられる上面12を下にするように情報読取装置10を金属面等に載置した場合には主センサ52のカウント値だけでなく補助センサ53のカウント値も変化する。このため、上述のような情報読取装置10の載置状態をそれぞれのカウント値に基づいて検出することができる。
なお、本実施形態の第2変形例として、図9に示すように、補助センサ53は、主センサ52と異なり、実装されるセンサ基板とともに、筐体11内にて当該筐体11の外面から離れるように内部側に配置されてもよい。これにより、タッチ検出位置15にタッチする指等が補助センサ53に対してより影響し難くなるので、タッチ検出に関する検出精度をより高めることができる。
また、補助センサ53が、図6に例示するように周囲温度の変化に応じてカウント値(検出値)が変化することを利用して、補助センサ53を、そのカウント値の変化に基づいて周囲温度を計測する温度センサとして流用することができる。補助センサ53は、主センサ52と異なり、タッチ検出位置15にタッチする指等の影響を受けないため、補助センサ53のカウント値が変化する場合には周囲温度の変化を想定できるので、補助センサ53を温度センサとして流用することができる。
また、バイブレータ45は、図2(A)に示すように、読取対象に向けられる読取口13が設けられる筐体11の一方の端部から離れた他方の端部に配置される。これにより、バイブレータ45が振動するために読取対象に向けた読取口13がぶれることもなく、バイブレータ45の振動に起因するノイズが読取口13近傍に設けられる読取用の受光センサ23等に対して影響することを抑制することができる。
また、筐体11は、上ケース11a及び下ケース11bが複数の係合箇所にて係合されることで構成されるため、上ケース11a及び下ケース11bを固定するネジ部材等が不要となる。このため、異物混入を極力抑制すべき作業環境、例えば、食品を扱う作業環境等で情報読取装置10を利用する場合でも、駆動部分がないタッチ検出位置15部分に異物が溜まり難くなるだけでなく、脱落するようなケース固定用のネジ部材等もないので、異物混入防止を容易に図ることができる。
なお、上ケース11a及び下ケース11bがネジ部材を利用して組み付けられることで筐体11が構成されるような場合には、本実施形態の第3変形例として、ネジ部材を外面側から覆う被覆部を設けてもよい。例えば、図10(A)に例示するように、ネジ部材16が締結されるザグリ部分17を接着剤等からなる被覆部18aにて埋めることで、ネジ部材16を外面側から覆ってもよい。また、図10(B)に例示するように、ネジ部材16が締結される部分を含めるように筐体11の外面全体又は一部をフィルム等からなる被覆部18bで覆ってもよい。これにより、異物混入を極力抑制すべき作業環境で情報読取装置10を利用する場合でも、駆動部分がないタッチ検出位置15部分に異物が溜まり難くなるだけでなく、被覆部(18a,18b)によってケース固定用のネジ部材16等が脱落するようなこともないので、異物混入防止を容易に図ることができる。
なお、上述のように異物混入防止を図り得る筐体11は、上ケース11a及び下ケース11bが組み付けられて構成されることに限らず、2以上のケースが同様にして組み付けられて構成されても上述のような効果を奏する。また、例えば、無線通信機能及び充電機能を備えることによりケーブル取付部14を廃止するように情報読取装置を構成することで、ケーブル等の汚れ付着部位をさらに無くして異物混入防止効果をさらに高めることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る情報読取装置について、図11を参照して説明する。
本第2実施形態では、所定の閾値ΔNthを調整するための情報コードを用意している点が主に上記第1実施形態と異なる。すなわち、例えば、タッチ検出の感度を、通常設定、鈍感設定、敏感設定の3種類で調整したい場合には、図11に例示するように、通常設定に関する調整情報が記録されたバーコードB1と、鈍感設定に関する調整情報が記録されたバーコードB2と、敏感設定に関する調整情報が記録されたバーコードB3とがそれぞれ表示される閾値調整用媒体70を用意する。
そして、利用者は、上記鈍感設定にしたい場合には、読取口13を閾値調整用媒体70のバーコードB2に向けてタッチ検出位置15をタッチ操作することで、バーコードB2に記憶される調整情報が読み取られ、制御部40によりその読み取られた調整情報に応じて所定の閾値ΔNthが上記鈍感設定となるように調整される。また、利用者は、上記敏感設定にしたい場合には、読取口13を閾値調整用媒体70のバーコードB3に向けてタッチ検出位置15をタッチ操作することで、バーコードB3に記憶される調整情報が読み取られ、制御部40によりその読み取られた調整情報に応じて所定の閾値ΔNthが上記敏感設定となるように調整される。また、利用者は、上記通常設定に戻したい場合には、読取口13を閾値調整用媒体70のバーコードB1に向けてタッチ検出位置15をタッチ操作することで、バーコードB1に記憶される調整情報が読み取られ、制御部40によりその読み取られた調整情報に応じて所定の閾値ΔNthが上記通常設定となるように調整される。
なお、上記通常設定としては、例えば、指がタッチ検出位置15から1mm程度離れた状態(手袋をした状態等)でもタッチ検出位置15へのタッチが検出可能な設定が想定される。また、上記鈍感設定としては、例えば、指がタッチ検出位置15に直接タッチしないとタッチ検出位置15へのタッチが検出されないような設定が想定される。また、上記敏感設定としては、例えば、指がタッチ検出位置15から2mm程度離れた状態(厚手の手袋をした状態等)でもタッチ検出位置15へのタッチが検出可能な設定が想定される。
このように、本実施形態では、閾値調整用媒体70に表示される各バーコードB1〜B3から読み取った調整情報に基づいて、閾値調整部として機能する制御部40により上記所定の閾値ΔNthが調整されるため、当該所定の閾値ΔNthを各バーコードB1〜B3の読み取りに応じて容易に調整することができる。すなわち、利用者がタッチ検出位置15のタッチ検出に関して自分の好みの検出感度に容易にあわせることができ、情報読取装置として利便性を高めることができる。
なお、調整情報が記録される情報コードは、バーコードに限らず、QRコード等、他の種別の情報コードであってもよい。また、調整情報が記録される情報コードは、上述したように3つ用意されることに限らず、その使用環境や利用者等に応じて、2つ用意されてもよいし、4つ以上用意されてもよい。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態に係る情報読取装置について、図12及び図13を参照して説明する。
本第3実施形態では、所定の特徴部を有する光学的情報に読取口が向けられると自動的に光が照射される点が主に上記第1実施形態と異なる。このため、第1実施形態と実質的に同様の構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
本実施形態において制御部40にてなされる読取処理では、図12に例示する撮像画像Pのように、例えば、所定の特徴部として予め登録されているQRコードQの3つの位置検出パターンFP1〜FP3が撮像されると、特別な操作を要することなく自動的に照明光源21から照明光Lfが照射される。すなわち、QRコードQに読取口13を向けるとそのQRコードQに向けて照明光Lfが照射される。
このように、照明光Lfは、撮像されているQRコードQに照射されるので、自動的に照射される照明光Lfをみた利用者は、その照明光Lfが照射されるQRコードQが読み取り可能な状態であることを知得することができる。なお、制御部40は、受光センサ23とともに、所定の特徴部を有する光学的情報を撮像することで当該光学的情報を光学的に読み取る「光学的情報読取部」の一例に相当し得る。また、受光センサ23は、「撮像部」の一例に相当し、照明光源21は、受光センサ23の撮像視野に向けて光を照射可能な「照射部」の一例に相当し得る。
以下、本実施形態において、制御部40にて行われる読取処理について、図13に示すフローチャートを参照して詳述する。なお、本実施形態では、上記所定の特徴部として、QRコードQの3つの位置検出パターンFP1〜FP3が予め設定されてメモリ35に記憶されているものとする。
制御部40にて読取処理が開始されると、図13のステップS101に示す撮像処理がなされ、読取口13を介した撮像視野を撮像可能な状態となる。そして、撮像画像の明暗パターンから、メモリ35に予め記憶される所定の特徴部を抽出するように算出するための処理がなされる(S103)。そして、ステップS105の判定処理にて、所定の特徴部が検出されるか否かについて判定され、所定の特徴部が検出されない場合には(S105でNo)、ステップS111の判定処理に移行する。
一方、図12に例示するように、QRコードQが撮像されるために3つの位置検出パターンFP1〜FP3が撮像されて検出されると(S105でYes)、照明光Lfの点灯の有無を判断するためのタイマTmが設定される(S109)。なお、上記ステップS105の判定処理を行う制御部40は、「判定部」の一例に相当し得る。
続いて、ステップS111の判定処理にて、タイマTmが所定の時間Toを経過してタイムアウトしているか判定され、タイマTmが所定の時間Toを経過していなければ(S111でNo)、照明光源21から照明光Lfが照射されて点灯状態となる(S113)。
続いて、ステップS115に示す判定処理にて、タッチ検出位置15がタッチされるタッチ操作がなされているか否かについて判定される。そして、タッチ操作されていなければ(S115でNo)、上記ステップS101からの処理が繰り返される。そして、タッチ検出位置15がタッチされると(S115でYes)、撮像した3つの位置検出パターンFP1〜FP3を有するQRコードQをデコードして解読するための処理がなされる(S117)。
一方、タッチ検出位置15がタッチされることなくタイマTmが所定の時間Toを経過してタイムアウトになると(S111でYes)、再び消灯状態となり(S107)、上記ステップS101からの処理が繰り返される。
以上説明したように、本実施形態に係る情報読取装置10では、受光センサ23の撮像視野に向けて照明光Lfを照射可能な照明光源21は、受光センサ23により所定の特徴部が撮像されていると判定されると(S105でYes)、タイマTmが所定の時間Toを経過するまで照明光Lfを照射する(S113)。
これにより、所定の特徴部を有する光学的情報に向けて読取口13を向けるだけで、タッチ検出位置15へのタッチ等の操作をすることなく照明光源21からの照明光Lfが受光センサ23の撮像視野に向けて照射される。このため、その照明光源21からの照明光Lfを利用することで、読取対象である光学的情報を受光センサ23の撮像視野内に容易に入れることができる。
特に、タッチ検出位置15へのタッチが検出されない状態であって(S115でNo)、タイマTmが所定の時間Toを経過する前では(S111でNo)、上記所定の特徴部が撮像されていると判定されても撮像した光学的情報の読み取りが行われない。これにより、読取対象と異なる光学的情報の所定の特徴部が撮像されても、タッチ検出位置15へタッチしない限りその光学的情報を読み取るための処理がなされることもないので、不要な読み取り処理を行うことなく読取対象を撮像視野に入れることができる。すなわち、目的の読取対象の周囲に読取対象と異なる複数の情報コード等が存在していても、目的の読取対象に読取口13を向けた状態でタッチ検出位置15へのタッチ操作を行うことで、正確な読み取りが可能となる。
なお、受光センサ23による撮像範囲を示すマーカ光を照射する情報読取装置であれば、照明光源21による照明光Lfと同期させてマーカ光を照射してもよい。また、受光センサ23により所定の特徴部が撮像されていると判定されると、タイマTmが所定の時間Toを経過するまでマーカ光を照射して、タッチ検出位置15へのタッチ検出後に照明光源21により照明光Lfを照射するようにしてもよい。
また、所定の特徴部は、QRコードの3つの位置検出パターンFP1〜FP3に限らず、他の情報コードの特徴的パターン、例えば、バーコードのスタートキャラクタやストップキャラクタでもよい。また、所定の特徴部は、例えば、公知の記号認識処理機能(OCR)を利用することで光学的に読み取り可能な文字情報等に付加される所定の特徴的図形や特定の文字等であってもよい。
なお、所定の特徴部を有する光学的情報に読取口が向けられると自動的に光が照射される本実施形態の特徴的構成は、他の実施形態等にも適用することができる。
なお、本発明は上記各実施形態等に限定されるものではなく、例えば、以下のように具体化してもよい。
(1)本発明は、図5に示すようなタッチ検出回路60を利用することで検出される主センサ52のカウント値(検出値)と補助センサ53のカウント値(検出値)との差(カウント変化量ΔN)に基づいてタッチ検出位置15へのタッチの有無を検出する情報読取装置に適用されることに限らず、例えば、静電容量が増加するほど主センサの検出値や補助センサの検出値が増加するような構成であって両検出値の差に基づいてタッチ検出位置へのタッチの有無を検出する情報読取装置に適用されてもよい。
(2)本発明は、情報コードや文字情報等の光学的情報を光学的に読み取る光学的情報読取装置に適用されることに限らず、読み取りを開始する際にタッチされるタッチ検出位置が筐体の外面に設けられる他の機能を有する情報読取装置、例えば、タッチ検出位置へのタッチが検出されると無線通信による無線タグ等の読み取りを開始する情報読取装置に適用されてもよい。
10…情報読取装置
11…筐体
12…上面
13…読取口
15…タッチ検出位置
23…受光センサ(撮像部,情報読取部,光学的情報読取部)
40…制御部(情報読取部,光学的情報読取部,検出部,閾値調整部)
50…スイッチ部
52…主センサ
53…補助センサ
60…タッチ検出回路
ΔN…カウント変化量

Claims (14)

  1. 読取対象の情報を読み取り可能な情報読取部を有し、当該情報読取部による読み取りを開始する際にタッチされるタッチ検出位置が筐体の外面に設けられる情報読取装置であって、
    前記タッチ検出位置に配置される静電容量方式の主センサと、
    前記タッチ検出位置と異なる位置に配置される静電容量方式の補助センサと、
    前記主センサの検出値及び前記補助センサの検出値の差と所定の閾値との比較結果に基づいて、前記タッチ検出位置へのタッチを検出可能な検出部と、
    を備え、
    前記情報読取部は、前記検出部により前記タッチ検出位置へのタッチが検出されると、前記読み取りを開始することを特徴とする情報読取装置。
  2. 前記補助センサは、前記筐体内に配置されることを特徴とする請求項1に記載の情報読取装置。
  3. 前記主センサの浮遊容量と前記補助センサの浮遊容量との差を小さくしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報読取装置。
  4. 前記主センサの表面積を前記補助センサの表面積よりも大きくするとともに、前記補助センサへの配線長を前記主センサへの配線長よりも長くすることで、前記主センサの浮遊容量と前記補助センサの浮遊容量との差を小さくしたことを特徴とする請求項3に記載の情報読取装置。
  5. 前記主センサの表面積を前記補助センサの表面積よりも大きくするとともに、前記補助センサと周囲に位置するグランドとの隙間を前記主センサと周囲に位置するグランドとの隙間よりも狭くすることで、前記主センサの浮遊容量と前記補助センサの浮遊容量との差を小さくしたことを特徴とする請求項3に記載の情報読取装置。
  6. 前記補助センサは、前記筐体の外面のうち前記タッチ検出位置が設けられる面に向けて前記筐体の内部側から組み付けられるように配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の情報読取装置。
  7. 前記補助センサは、前記筐体内にて当該筐体の外面から離れるように内部側に配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の情報読取装置。
  8. 前記補助センサを、検出値の変化に基づいて温度を計測する温度センサとして流用することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の情報読取装置。
  9. 振動部を備え、
    前記振動部は、前記読取対象に向けられる読取口が設けられる前記筐体の一方の端部から離れた他方の端部に配置されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の情報読取装置。
  10. 前記所定の閾値を調整するための調整情報が記録される閾値調整用媒体が設けられ、
    前記情報読取部により前記閾値調整用媒体から読み取った前記調整情報に基づいて前記所定の閾値を調整する閾値調整部を備えることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の情報読取装置。
  11. 前記筐体は、2以上のケースが複数の係合箇所にて係合されることで構成されることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の情報読取装置。
  12. 前記筐体は、2以上のケースがネジ部材を利用して組み付けられることで構成され、前記ネジ部材を外面側から覆う被覆部が設けられることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の情報読取装置。
  13. 前記情報読取部は、所定の特徴部を有する光学的情報を撮像することで当該光学的情報を光学的に読み取る光学的情報読取部であり、
    読取口を介して前記光学的情報を撮像可能な撮像部と、
    前記撮像部の撮像視野に向けて光を照射可能な照射部と、
    前記撮像部により前記所定の特徴部が撮像されているか否かについて判定する判定部と、
    を備え、
    前記照射部は、前記判定部により前記所定の特徴部が撮像されていると判定されると、所定の時間が経過するまで光を照射することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の情報読取装置。
  14. 前記検出部により前記タッチ検出位置へのタッチが検出されない状態であって前記所定の時間が経過する前では、前記判定部により前記所定の特徴部が撮像されていると判定されても前記情報読取部による読み取りを行わないことを特徴とする請求項13に記載の情報読取装置。
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