JP2018173068A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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猪久夫 小澤
Ikuo Ozawa
猪久夫 小澤
雅司 桑田
Masashi Kuwata
雅司 桑田
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Abstract

【課題】吸入空気圧センサおよび吸入空気量センサの両方を用いて、内燃機関を良好に制御することができる、内燃機関の制御装置を提供する。【解決手段】エンジン11の制御にインマニ圧センサ32によって検出されるインマニ圧を用いるかエアフロセンサ31によって検出される吸気量を用いるかを決定する際に、スロットル開度の変化が参照される。スロットル開度の変化が所定の基準以上である場合、インマニ圧センサ32によって検出されるインマニ圧をエンジン11の制御に用いることが決定される。スロットル開度の変化が基準未満である場合、エアフロセンサ31によって検出される吸気量をエンジン11の制御に用いることが決定される。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
車両のエンジンの制御では、エンジンの吸入空気量が検出されて、たとえば、その吸入空気量に基づいて燃料噴射量が決定される。
吸入空気量を検出する手法の代表的なものに、エンジンの吸気管における吸入空気流量を検出するエアフロセンサ(エアフロメータ)を用いる手法と、吸気管内の圧力(吸気圧)を検出する吸気圧センサを用いる手法とがある。エアフロセンサを用いる手法では、車両の定常走行時に高い精度で吸入空気量を検出できるが、吸気脈動が大きい状況下では検出誤差が大きくなる。そのため、3気筒エンジンの制御では、エアフロセンサの使用が避けられている。
特開平7−77090号公報
しかしながら、エアフロセンサを用いる手法と吸気圧センサを用いる手法との両方を上手く使うことができれば、エンジンの吸入空気量を精度よく検出することができ、エンジンを良好に制御することができる。
本発明の目的は、吸入空気圧センサおよび吸入空気量センサの両方を用いて、内燃機関を良好に制御することができる、内燃機関の制御装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る内燃機関の制御装置は、内燃機関の吸入空気圧を検出する吸入空気圧センサと、前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量センサと、スロットル開度の変化が所定の基準以上である場合、前記吸入空気圧センサによって検出される吸入空気圧を前記内燃機関の制御に用いることを決定し、スロットル開度の変化が前記基準未満である場合、前記吸入空気量センサによって検出される吸入空気量を前記内燃機関の制御に用いることを決定する決定手段とを含む。
この構成によれば、内燃機関の制御に吸入空気圧センサによって検出される吸入空気圧を用いるか吸入空気量センサによって検出される吸入空気量を用いるかを決定する際に、スロットル開度の変化が参照される。スロットル開度の変化が所定の基準以上である場合、吸入空気圧センサによって検出される吸入空気圧を内燃機関の制御に用いることが決定される。スロットル開度の変化が基準未満である場合、吸入空気量センサによって検出される吸入空気量を内燃機関の制御に用いることが決定される。
スロットル開度の変化が大きいときには、吸入空気量の変化よりも吸入空気圧の変化が早いので、吸入空気圧センサによって検出される吸入空気圧が内燃機関の制御に用いられることにより、その変化に対して応答性よく内燃機関を制御することができる。一方、スロットル開度の変化が小さい定常では、吸入空気量センサによって検出される吸入空気量の方が吸入空気圧から算出される吸入空気量よりも精度が高いので、吸入空気量センサによって検出される吸入空気量が内燃機関の制御に用いられることにより、高精度な制御が可能となる。その結果、低エミッション化および低燃費化を図ることができる。
よって、吸入空気圧センサおよび吸入空気量センサの両方を用いて、内燃機関を良好に制御することができる。
本発明によれば、吸入空気圧センサおよび吸入空気量センサの両方を用いて、内燃機関を良好に制御することができる。
本発明の一実施形態に係る制御装置が用いられるエンジンおよびその給排気系を示す図である。 決定処理の流れを示すフローチャートである。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<エンジンの給排気系>
図1は、本発明の一実施形態に係る制御装置が用いられるエンジン11およびその給排気系を示す図である。
エンジン11の各気筒の吸気ポートには、インテークマニホールド12が接続されている。インテークマニホールド12には、外気がエアクリーナ13、吸気管14およびスロットルバルブ15をこの順に通過して取り込まれる。
インテークマニホールド12から各気筒に吸入される空気は、たとえば、エンジン11に配設されたインジェクタ(燃料噴射弁)から各気筒内に直接噴射された燃料と混合され、所定空燃比の混合気とされる。そして、エンジン11の各気筒に設けられた点火プラグがスパークすることにより混合気が燃焼する。
燃焼後の排ガスは、各気筒からエキゾーストマニホールド16に排出される。エキゾーストマニホールド16には、排気管17が接続されており、排ガスは、エキゾーストマニホールド16および排気管17を通過し、排気管17の途中に設けられた三元触媒18で有害成分であるCO、HC、NOxが浄化されて大気中に排出される。
また、EGRシステム21が付随して設けられている。EGRシステム21は、EGR通路22およびEGRバルブ23を含む。EGR通路22は、たとえば、排気管17に接続され、その他端がインテークマニホールド12に接続されている。EGRバルブ23は、EGR通路22の途中に介在されている。EGRバルブ23が開かれると、エンジン11から排出される排ガスの一部がEGR通路22を流通し、EGR通路22からインテークマニホールド12を介してエンジン11に還流される。EGR通路22を流通する排ガスの流量は、EGRバルブ23の開度により調整することができる。
吸気管14には、エアフロセンサ31が設けられている。エアフロセンサ31は、たとえば、熱式エアフロメータであり、吸気管14を流れる吸入空気量(吸気量)を検出し、また、吸気管14内の吸入空気温度(吸気温)を検出する。
インテークマニホールド12には、インテークマニホールド12内の圧力(インマニ圧)を検出するインマニ圧センサ32が設けられている。
また、大気圧を検出する大気圧センサ33が設けられている。
エアフロセンサ31、インマニ圧センサ32および大気圧センサ33の各検出信号は、マイコン(マイクロコントローラユニット)を含む構成のECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)41に入力される。マイコンには、たとえば、CPU、ROMおよびRAM、データフラッシュ(フラッシュメモリ)などが内蔵されている。ECU41は、各種センサの検出信号から取得した情報などに基づいて、エンジン11の始動、停止および出力調整などのため、エンジン11に付随するインジェクタおよび点火プラグを制御し、また、スロットルバルブ15およびEGRバルブ23の開度を制御する。
<エンジン制御>
ECU41によるエンジン11の制御では、たとえば、エアフロセンサ31によって検出される吸気量またはインマニ圧センサ32によって検出されるインマニ圧に基づいて、目標空燃比が得られるように燃料噴射量が決定され、実空燃比が目標空燃比に一致するように燃料噴射量がフィードバック制御される。実空燃比は、エキゾーストマニホールド26またはその下流側に設けられたA/F(Air / Fuel ratio)センサにより検出される。
この制御にエアフロセンサ31によって検出される吸気量またはインマニ圧センサ32によって検出されるインマニ圧のいずれを用いるかを決定するため、ECU41により、図2に示される決定処理が実行される。
この決定処理では、まず、エアフロセンサ31によって検出される吸気量(エアフロセンサ値)を用いたエンジン11の制御中であるか否かが判別される(ステップS1)。
エアフロセンサ値を用いた制御中である場合(ステップS1のYES)、次に、スロットルバルブ15の開度であるスロットル開度が参照され、スロットル開度の変化が所定の基準以上であるか否かが判別される(ステップS2)。所定の基準は、たとえば、一定時間におけるスロットル開度の変化量が一定量以上であるという基準である。
スロットル開度の変化が基準以上である場合(ステップS2のYES)、エンジン制御に、インマニ圧センサ32によって検出されるインマニ圧が採用される(ステップS3)。そして、吸入空気流量計算ベースのエアフロセンサ値からインマニセンサ32によって検出されるインマニ圧へのなまし移行処理が行われて(ステップS4)、決定処理が終了される。
スロットル開度の変化が基準未満である場合には(ステップS2のNO)、エアフロセンサ値を用いたエンジン11の制御の継続が決定されて、決定処理が終了される。
一方、エアフロセンサ値を用いたエンジン11の制御中でない場合(ステップS1のNO)、つまりインマニ圧センサ32によって検出されるインマニ圧を用いたエンジン11の制御中である場合には、スロットル開度の変化が基準以上であるか否かが判定される(ステップS5)。
スロットル開度の変化が基準以上である場合(ステップS5のYES)、インマニ圧を用いたエンジン11の制御の継続が決定されて、決定処理が終了される。
スロットル開度の変化が基準未満である場合(ステップS5のNO)、エンジン制御には、エアフロセンサ31によって検出される吸気量が採用される(ステップS6)。そして、吸入空気流量計算ベースのインマニ圧センサ値からエアフロセンサ値へのなまし移行処理が行われて(ステップS7)、決定処理が終了される。
<作用効果>
以上のように、エンジン11の制御にインマニ圧センサ32によって検出されるインマニ圧を用いるかエアフロセンサ31によって検出される吸気量を用いるかを決定する際に、スロットル開度の変化が参照される。スロットル開度の変化が所定の基準以上である場合、インマニ圧センサ32によって検出されるインマニ圧をエンジン11の制御に用いることが決定される。スロットル開度の変化が基準未満である場合、エアフロセンサ31によって検出される吸気量をエンジン11の制御に用いることが決定される。
スロットル開度の変化が大きいときには、吸気量の変化よりもインマニ圧の変化が早いので、インマニ圧センサ32によって検出されるインマニ圧がエンジン11の制御に用いられることにより、その変化に対して応答性よくエンジン11を制御することができる。一方、スロットル開度の変化が小さい定常では、エアフロセンサ31によって検出される吸気量の方がインマニ圧から算出される吸気量よりも精度が高いので、エアフロセンサ31によって検出される吸気量がエンジン11の制御に用いられることにより、高精度な制御が可能となる。その結果、低エミッション化および低燃費化を図ることができる。
よって、インマニ圧センサ32およびエアフロセンサ31の両方を用いて、エンジン11を良好に制御することができる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもでき、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
11:エンジン(内燃機関)
15:スロットルバルブ
31:エアフロセンサ(吸入空気量センサ)
32:インマニ圧センサ(吸入空気圧センサ)
41:ECU(決定手段、制御装置)

Claims (1)

  1. 内燃機関の吸入空気圧を検出する吸入空気圧センサと、
    前記内燃機関の吸入空気量を検出する吸入空気量センサと、
    スロットル開度の変化が所定の基準以上である場合、前記吸入空気圧センサによって検出される吸入空気圧を前記内燃機関の制御に用いることを決定し、スロットル開度の変化が前記基準未満である場合、前記吸入空気量センサによって検出される吸入空気量を前記内燃機関の制御に用いることを決定する決定手段とを含む、内燃機関の制御装置。
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