JP2018172826A - 表面保護シート - Google Patents
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Abstract
Description
天然繊維としては、例えば、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒サルファイトパルプ(NBSP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)等の木材パルプ;他、麻、竹、藁、ケナフ、三椏、楮、木綿等の非木材パルプ;カチオン化パルプ、マーセル化パルプ等の変性パルプが挙げられ、これらの天然繊維は古紙原料由来の繊維であってもよい。
化学繊維としては、例えば、レーヨン、ビニロン、ナイロン、アクリル、ポリエステル等の合成繊維;ポリオレフィン等のミクロフィブリル化パルプ;金属繊維、炭素繊維等の無機繊維が挙げられる。
絶乾重量にして約5gの測定対象(表面保護シート)のシートを試料とし、この5gの試料について、抽出溶媒としてクロロホルムを用いて粘着性含有成分を含む樹脂分の抽出を行う。具体的には、試料に60mLのクロロホルムを添加して、これを高速溶媒抽出装置によって120℃で8分間抽出し、その抽出物を濾過して不要物を除きクロロホルム抽出液を回収した後、クロロホルムを留去し、樹脂分を含む乾固物を得る。また、抽出溶媒としてn−ヘキサンを用いた以外は前記と同様にして、測定対象(表面保護シート)を抽出源として、イソプレンゴムを含む乾固物を得る。次いでこの乾固物を、熱分解ガスクロマトグラフ質量分析法(熱分解GC−MS)によって分析し、その分析値に基づいて常法に従って、当該測定対象における粘着性含有成分(イソプレンゴム)の含有量を算出する。分析に供する熱分解GC−MSとしては、熱分解ユニットとして、フロンティアラボ(株)PY2020iD、GCMSユニットとして、アジレント・テクノロジー(株)GC7890A−MS5975Cをそれぞれ用いることができる。
測定対象(表面保護シート)の表面固有抵抗値は、JIS K6911に準じて測定する。測定には超絶縁抵抗計4329A(横河HEWLET−PACKARD製)を使用し、測定の際の印過電圧は1000Vとする。
前記(B)のレゾール型フェノール樹脂は、塩基性触媒の存在下にてフェノール類とアルデヒド類とを反応させて得られるフェノール樹脂である。
前記(C)の二次反応処理されたものとしては、例えばフェノール樹脂のアルカリ溶液にアルデヒド類を加え、該フェノール樹脂と反応させて、その分子量を制御した樹脂などが挙げられる。
また、前記(A)及び(B)の変性フェノール樹脂としては、例えばフェノール類及び/又はフェノール樹脂とアミン類とアルデヒド類とを反応させて得られるマンニッヒ反応物などが挙げられる。
同様に、フェノール樹脂の一部を形成する連続する2つのベンゼン骨格を結合するメチレン基であって、その位置が、該2つのベンゼン骨格に結合するそれぞれのフェノール性水酸基に対して一方がオルソ位、他方がパラ位であるメチレン基に係る炭素を「o,p−結合炭素」という。
また、フェノール樹脂の一部を形成する連続する2つのベンゼン骨格を結合するメチレン基であって、その位置が、該2つのベンゼン骨格に結合するそれぞれのフェノール性水酸基に対していずれもパラ位であるメチレン基に係る炭素を「p,p'−結合炭素」という。
尚、フェノール性水酸基に対するメチレン基のオルソ−オルソ結合率が40%未満であるフェノール樹脂のことを、以下、「ランダム型フェノール樹脂」と称する場合がある。
試料(フェノール樹脂)について、核磁気共鳴分光分析(NMR、日本電子株式会社製、JNM−LA400)を用いて13C−NMRスペクトル分析を行い、得られた結果から、o,o'−結合炭素、o,p−結合炭素、p,p'−結合炭素の積分値を用いて下記式(1)より算出する。尚、測定条件としては試料を重メタノールに溶解し、積算回数5000回で行う。
オルソ−オルソ結合率(%)=[o,o'−結合炭素の積分値/(o,o'−結合炭素の積分値+o,p−結合炭素の積分値+p,p'−結合炭素の積分値)]×100 (1)
前記(D)のハイオルソ型フェノール樹脂は、ノボラックフェノール樹脂でもよく、レゾールフェノール樹脂でもよい。ノボラックフェノール樹脂とは、フェノールとホルムアルデヒドの縮合反応の際に酸性触媒を用いたものであり、レゾールフェノール樹脂とは、該反応の際にアルカリ性触媒を用いたものである。
また、前記(D)のハイオルソ型フェノール樹脂に関し、前記フェノール系粘着性低下剤溶液(アルカリ溶液)における、ハイオルソ型フェノール樹脂の含有量は、前述した本発明の所定の効果をより確実に奏させるようにする観点から、好ましくは5〜50質量%、さらに好ましくは10〜40質量%である。
前記酸溶液としては、無機酸溶液及び有機酸溶液が挙げられるが、フェノール樹脂及び/又は変性フェノール樹脂を十分に溶解させる観点から、好ましくは無機酸溶液である。無機酸溶液としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸溶液等が好ましく、塩酸、硫酸又は硝酸がより好ましく、塩酸がさらに好ましい。
表面保護シートの繊維の供給源として、新聞及び雑誌を含む古紙原料を用いた。古紙原料を叩解して叩解度300mlc.s.f.のスラリーを調製し、これに下記の粘着性低下剤A〜Eのいずれかを所定量添加し、固形分濃度0.3質量%のパルプスラリーを得た。また別途、粘着性低下剤を使用せずに比較例1用のパルプスラリーを得た。得られたパルプスラリーを長網抄紙機により常法に従って湿式抄紙し、坪量45g/m2の紙からなる表面保護シートを得た。
各実施例及び比較例の表面保護シートにおいて、粘着性含有成分の含有量は0.2〜0.3質量%であり、また、前記イソプレンゴム占有率は10〜25質量%であった。
・)
・粘着性低下剤B:非フェノール系粘着性低下剤(ハリマ化成製、商品名「ハリアップPC100」)
・粘着性低下剤C:非フェノール系粘着性低下剤(日新化学研究所製、商品名「ハイタッチMP」)
・粘着性低下剤D:非フェノール系粘着性低下剤(油化産業製、商品名「ディタックDC3419」)
・粘着性低下剤E:非フェノール系粘着性低下剤(油化産業製、商品名「ソフトール3503」)
各実施例及び比較例の表面保護シートについて、下記方法により性能を評価した。その結果を下記表1に示す。尚、評価対象の各シートは、評価前にJIS P8111に準じて処理を行なった後、評価に供した。
評価対象の表面保護シートを7枚用意し、その7枚のシートと、該シートと平面視形状が同形状同寸法の11枚の保護対象たるクラウンガラス板(松浪硝子製S9111)とを、それらの厚み方向に交互に積層し、その積層物を、該厚み方向(積層方向)を垂直方向に一致させて平坦な床の上に載置し、温度23℃湿度50%RHの環境下に16時間放置した。その後、11枚の保護対象のうち最上部に位置するものを除き、残りの10枚の保護対象それぞれの表面(表面保護シートとの接触面)を目視で観察し、それら表面の全てに粘着異物が付着した跡を確認できなかった場合を◎(最高評価)、1〜2か所のみ目視で確認できる跡が確認できるが流水洗浄で除去可能だった場合を○、それ以外の場合を×とした。
縦150mm、横150mm、厚さ3mmの平面視正方形形状のアクリル板を2枚用意し、その2枚のアクリル板の間に、平面視において該アクリル板と同形状同寸法の評価対象の表面保護シートを介在配置させて積層物を得、該積層物を、一方のアクリル板を下方に向けたいわゆる平置きの状態で1時間静置する。1時間の静置後、平置きの状態の積層物を、アクリル板の面方向が垂直方向に一致するように起立させ、その起立状態の積層物から一方のアクリル板を外したときに、他方のアクリル板の表面上で表面保護シートが初期位置からずれずに付着したままの状態である場合を◎(最高評価)、表面保護シートと他方のアクリル板との間に隙間が生じるものの、該アクリル板の表面から脱落しない場合を○、他方のアクリル板の表面から脱落する場合を×とした。
Claims (5)
- 繊維を主体とし、保護対象の表面に接触させて使用する表面保護シートであって、
前記表面保護シート中の粘着性含有成分の粘着性を低下させ得る粘着性低下剤を含有し、該粘着性低下剤がフェノール系樹脂を含む表面保護シート。 - 表面固有抵抗値が1×1012Ω/□以上である請求項1に記載の表面保護シート。
- 前記繊維が古紙原料由来の繊維を含む請求項1又は2に記載の表面保護シート。
- 前記粘着性含有成分がイソプレンゴムを含む請求項1〜3のいずれか1項に記載の表面保護シート。
- 前記保護対象がガラスである請求項1〜4のいずれか1項に記載の表面保護シート。
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