JP2018172746A - 水蒸気処理方法および水蒸気処理装置 - Google Patents

水蒸気処理方法および水蒸気処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018172746A
JP2018172746A JP2017072409A JP2017072409A JP2018172746A JP 2018172746 A JP2018172746 A JP 2018172746A JP 2017072409 A JP2017072409 A JP 2017072409A JP 2017072409 A JP2017072409 A JP 2017072409A JP 2018172746 A JP2018172746 A JP 2018172746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealed container
gas
water vapor
plated steel
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017072409A
Other languages
English (en)
Inventor
雄樹 櫻庭
Takeki Sakuraba
雄樹 櫻庭
佐藤 敏明
Toshiaki Sato
敏明 佐藤
栗栖 義信
Yoshinobu Kurisu
義信 栗栖
中溝 浩行
Hiroyuki Nakamizo
浩行 中溝
中野 忠
Tadashi Nakano
忠 中野
山本 正樹
Masaki Yamamoto
正樹 山本
一郎 ▲高▼橋
一郎 ▲高▼橋
Ichiro Takahashi
義孝 湯倉
Yoshitaka YUKURA
義孝 湯倉
勉 太田
Tsutomu Ota
勉 太田
真一 梶本
Shinichi KAJIMOTO
真一 梶本
鈴木 昇
Noboru Suzuki
昇 鈴木
雅彦 土山
Masahiko TSUCHIYAMA
雅彦 土山
村井 裕輔
Hirosuke Murai
裕輔 村井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Krosaki Harima Corp
Nippon Steel Texeng Co Ltd
Original Assignee
Krosaki Harima Corp
Nisshin Koki Co Ltd
Nisshin Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Krosaki Harima Corp, Nisshin Koki Co Ltd, Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Krosaki Harima Corp
Priority to JP2017072409A priority Critical patent/JP2018172746A/ja
Publication of JP2018172746A publication Critical patent/JP2018172746A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating With Molten Metal (AREA)

Abstract

【課題】電気ヒータを用いる場合と比べてめっき鋼板等の被処理物を短時間で加熱して、黒色めっき鋼板等の生産効率を向上させることができる水蒸気処理方法を提供する。【解決手段】被処理物1を密閉容器10中で水蒸気と接触させる水蒸気処理方法であって、被処理物1が内部に配置された密閉容器10と、密閉容器10と所定の間隔を空けて密閉容器10を覆う外側容器11との間で密閉容器10をガスバーナ24で加熱し、被処理物1を加熱する被処理物加熱工程と、被処理物加熱工程の後に、密閉容器10内に水蒸気を導入し、水蒸気と、被処理物1とを接触させる水蒸気処理工程とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、めっき鋼板等の被処理物に水蒸気処理を行う水蒸気処理方法および水蒸気処理装置に関する。
建築物の屋根材や外装材、家電製品、自動車などの分野では、意匠性などの観点から黒色の外観を有する鋼板のニーズが高まっている。鋼板の表面を黒色化する方法としては、鋼板の表面に黒色塗料を塗布して黒色塗膜を形成する方法があるが、黒色塗膜を形成せずに、めっき鋼板の金属光沢および銀白色の色調を遮蔽して、めっき層そのものを酸化させて黒色化する方法が提案されている。例えば、特許文献1には、電気ヒータを備えた恒温器を用いて溶融Al、Mg含有Znめっき鋼板を加熱し、加熱されためっき鋼板を湿熱処理装置内に移して当該装置の内部で水蒸気と接触させて、黒色化した酸化皮膜を溶融Al、Mg含有Znめっき層に形成させる方法が記載されている。
以下、この明細書では、溶融Al、Mg含有Znめっき鋼板を、単に「めっき鋼板」とも言うことがある。また、溶融Al、Mg含有Znめっき鋼板の溶融Al、Mg含有Znめっき層を、単に「めっき層」ということがある。さらに、溶融Al、Mg含有Znめっき鋼板の溶融Al、Mg含有Znめっき層を黒色化するために、密閉容器の内部で溶融Al、Mg含有Znめっき鋼板に水蒸気を接触させることを、単に「水蒸気処理」ともいう。
特許第5335159号公報
特許文献1に記載の方法では、電気ヒータを用いてめっき鋼板を加熱しているため、めっき鋼板を黒色化処理に適した温度に加熱するまでに長時間を要し、黒色めっき鋼板を効率よく生産することに難があった。
そこで、本願発明では、電気ヒータを用いる場合と比べてめっき鋼板等の被処理物を短時間で加熱して、黒色めっき鋼板等の生産効率を向上させることができる水蒸気処理方法および水蒸気処理装置を提供することを目的とする。
(1)被処理物を密閉容器中で水蒸気と接触させる水蒸気処理方法であって、前記被処理物が内部に配置された前記密閉容器と、当該密閉容器と所定の間隔を空けて当該密閉容器を覆う外側容器との間で当該密閉容器をガスバーナで加熱し、当該被処理物を加熱する被処理物加熱工程と、前記被処理物加熱工程の後に、前記密閉容器内に水蒸気を導入し、当該水蒸気と、前記被処理物とを接触させる水蒸気処理工程と、を備えることを特徴とする、水蒸気処理方法。
(2)前記被処理物加熱工程において、前記密閉容器内の雰囲気ガスを前記密閉容器内で攪拌しつつ対流させることを特徴とする、(1)に記載の、水蒸気処理方法。
(3)前記被処理物加熱工程における前記密閉容器内の雰囲気ガスは、大気よりも露点が低いガスであることを特徴とする、(1)または(2)に記載の、水蒸気処理方法。
(4)前記被処理物加熱工程における前記密閉容器内の雰囲気ガスは、大気よりも露点が低いガスであることを特徴とする、(1)乃至(3)のいずれか1つに記載の、水蒸気処理方法。
(5)被処理物を密閉容器中で水蒸気と接触させる水蒸気処理装置であって、前記被処理物を内部に配置可能な密閉容器と、前記密閉容器と所定の間隔を空けて当該密閉容器を覆う外側容器と、前記密閉容器と前記外側容器との間に形成された空間内で当該密閉容器を加熱することにより、当該密閉容器内の雰囲気ガスを加熱して前記被処理物を加熱するガスバーナと、前記密閉容器内に水蒸気を導入する水蒸気導入手段と、を備えることを特徴とする、水蒸気処理装置。
上記(1)、(5)の構成によれば、ガスバーナにより密閉容器が加熱され、密閉容器の加熱により密閉容器内の雰囲気ガスが加熱され、その加熱された雰囲気ガスが被処理物に接触することにより、被処理物が加熱される(被処理物加熱工程)。そして、その加熱された被処理物に水蒸気が接触することにより、水蒸気処理がなされる(水蒸気処理工程)。本構成では、被処理物を加熱するに際し、雰囲気ガスをガスバーナによって加熱するので、雰囲気ガスとの接触によって被処理物が水蒸気処理の種類(例えば黒色化処理)に応じて当該処理に適した温度となるように、雰囲気ガスを速やかに加熱することができる。詳しく説明すると、ガスバーナは、電気ヒータと比べて高い熱量を容易に発生させることができるため、電気ヒータと比べて、被処理物が例えば黒色化処理に適した温度となるように、雰囲気ガスを速やかに加熱することができる。したがって、電気ヒータを用いる場合と比べて、被処理物の黒色化にかかる時間を短縮することができる。また、ガスバーナにより密閉容器をその外側から加熱するので、密閉容器内の水蒸気がガスバーナと直接接触することが防止され、これにより、ガスバーナに腐食等の不具合が生じるのを防止することができる。
上記(2)の構成によれば、雰囲気ガスを撹拌しつつ対流させることにより、加熱された雰囲気ガスを被処理物の表面全体に行き渡らせることができるため、被処理物を効率よく短時間でムラ無く加熱することができ、しかも、被処理物の均一な加熱を行うことができる。
上記(3)の構成によれば、雰囲気ガスが大気よりも露点が低いガスであるので、被処理物加熱工程および水蒸気処理工程において、被処理物の表面に結露が生じるのをより良好に防止することができる。
上記(4)の構成によれば、雰囲気ガスが大気よりも酸素濃度が低いガス、または、窒素であるので、被処理物の水蒸気処理をより良好に行うことができる。詳しく説明すると、水蒸気処理(例えば黒色化処理)を行う際に雰囲気中に酸素が多く存在すると、十分に水蒸気反応(例えば黒色化)することが難しくなる。これは、酸素を多く含む雰囲気で水蒸気を被処理物に接触させた場合には、所定の色(例えば黒色)を呈する酸素欠乏型の酸化物の形成が抑制されるためと推察される。本構成では、雰囲気ガスが大気よりも酸素濃度が低いガス、または、窒素であるので、このような不都合が生じるのを防止することができる。
本願発明によれば、電気ヒータを用いる場合と比べてめっき鋼板等の被処理物を短時間で加熱して、黒色めっき鋼板等の生産効率を向上させることができる水蒸気処理方法および水蒸気処理装置を提供することができる。
本願発明に係る黒色めっき鋼板を製造する方法のフローチャートである。 本願発明に係る黒色めっき鋼板を製造する装置の模式図である。 本発明に係る黒色めっき鋼板を製造する装置の制御系を示す図である。
以下、本実施形態に係る水蒸気処理方法の一例として、めっき鋼板に水蒸気処理を施すことにより、黒色めっき鋼板を製造する方法を説明する。
[黒色めっき鋼板を製造する方法]
本願発明に係る黒色めっき鋼板を製造する方法は、AlおよびMgを含有する溶融Al、Mg含有Znめっき鋼板1(図2参照。以下、「めっき鋼板1」と称する)を密閉容器10の内部で水蒸気に接触させて黒色めっき鋼板を製造する方法である。
本願発明の方法は、図1のフローチャートに示されているように、密閉容器の内部に溶融Al、Mg含有Znめっき鋼板を配置した(積み込んだ)後、このめっき鋼板を加熱する第1工程(S110)と、密閉容器の内部の雰囲気ガスを排気して、密閉容器内部の気体圧力を70kPa以下にする第2工程(S120)と、密閉容器の内部に水蒸気を導入して所定の圧力の下、めっき層を黒色化する第3工程(S130)と、第3工程(S130)の後に密閉容器の内部の圧力をいったん大気圧に戻した後に、密閉容器内部の気体圧力を再び70kPa以下にする第4工程(S140)と、密閉容器内部のめっき鋼板を冷却する第5工程(S150)とを、この順番で行われる。なお、雰囲気ガスとは、密閉容器の内部に存在するガスを意味し、本願明細書に記載された大気、水蒸気、水素を含有する水蒸気、窒素ガスなどの総称である。第1工程(S110)は本発明の「被処理物加熱工程」に含まれ、第3工程(S130)は本発明の「水蒸気処理工程」に含まれる。また、以下の説明では、後述のガスバーナ24、温度調整機構20、21、撹拌装置70、各弁32、42、52、排気ポンプ(図示せず)等は、制御部90(図5参照)からの制御信号によってそれぞれの動作が制御されるものとする。
以下、各工程についてより詳しく説明する。
(第1工程)
第1工程(S110)では、ガスバーナを用いて密閉容器の内部に配置しためっき鋼板を加熱する。
本発明の水蒸気処理装置は、図2に示されるように、密閉容器10内にはめっき鋼板1が配置され、さらに、当該密閉容器10の外壁部から所定の間隔を隔てて外側容器11が密閉容器10を覆う二重容器15を形成している。また、外側容器11を覆う容器をさらに設けて、三重以上の多重容器を用いることも可能である。密閉容器10は、めっき鋼板1を配置する配置部12を内部に有し、雰囲気ガスの排気による内部の気体圧力の低下や水蒸気の導入、加熱、冷却などに耐えうる強度を有していればよい。図2に示される例では、密閉容器10は、底部フレーム8と、上部カバー9とを有している。底部フレーム8は、めっき鋼板1が配置される配置部12を備えている。また、上部カバー9は、天井面がドーム状に形成された上部カバー天井部13と、側面が円形筒状に形成された上部カバー縦壁部14とを有している。上部カバー9は、下部が開放される形状によって構成されている。外側容器11は、密閉容器10の上部カバー9を相似的に拡大したような形状を有している。密閉容器10は、その外部から内部への気体の流入が実質的に不可能な密閉状態と、外部から内部へのめっき鋼板の搬入が可能な開放状態との、いずれをもとることが可能に構成されている。密閉容器10は、後述する排気配管31、水蒸気供給配管41、ガス導入配管51およびドレン配管35などを接続可能な開口をその壁面または底面に有しており、これらの配管に設けられた開閉弁を閉じることで容器の内部を密閉状態にできるように構成されている。
めっき鋼板1は、基材鋼板と、基材鋼板の表面に形成された溶融Al、Mg含有Znめっき層とを有する。
基材鋼板の種類は特に限定されないが、例えば、低炭素鋼、中炭素鋼、高炭素鋼、および合金鋼などからなる鋼板を使用することができる。良好なプレス成形性が必要とされる場合は、低炭素Ti添加鋼および低炭素Nb添加鋼などの深絞り用鋼板が基材鋼板として好ましい。また、P、Si、Mnなどを添加した高強度鋼板を用いてもよい。
溶融Al、Mg含有Znめっき層は、水蒸気との接触により黒色化する組成を有していればよい。例えば、Alが0.1質量%以上60質量%以下、Mgが0.01質量%以上10質量%以下、Znが残部の組成を有するめっき層は、水蒸気との接触によって好適に黒色化することができる。
めっき鋼板1の形状は、黒色化すべき領域のめっき層が水蒸気と接触することができるのであれば、特に限定されない。例えば、めっき鋼板1の形状は、めっき層が平坦な形状(例えば、平板状)でもよいし、屈曲した形状(例えば、コイル状)であってもよい。
また、第1工程(S110)において、めっき鋼板1は、露点が常にめっき鋼板温度未満であるガス(低水蒸気ガス)の存在下で加熱される。つまり、密閉容器10の内部に存在する雰囲気ガスは低水蒸気ガスである。めっき鋼板1の加熱作業を容易にする観点から、低水蒸気ガスは大気であってもよいが、めっき鋼板1の黒色化が可能な限りにおいて、窒素などの不活性ガスに置換してもよい。その他、大気よりも低露点の雰囲気に置換してもよい。なお、低水蒸気ガスは、密閉容器10に接続されたガス導入部50から密閉容器10内へ導入することができる。
第1工程(S110)におけるめっき鋼板1の加熱は、めっき層の表面温度が水蒸気との接触によってめっき層が黒色化される温度(以下、「黒色処理温度」ともいう。)に達するまで行われる。例えば、密閉容器10内に設置しためっき鋼板1の表面温度を温度計測部60で測定しながら黒色処理温度に達するまで加熱を行うようにするとよい。
黒色処理温度は、めっき層の組成(例えば、めっき層中のAlおよびMgの含有量)もしくは厚み、または必要とする明度などに応じて任意に設定することができる。
めっき鋼板1の加熱方法は、めっき層の表面を黒色処理温度にすることができるガスバーナが用いられる。図2に示される例では、複数のガスバーナ24が、外側容器11においてその周方向に沿って互いに間隔を隔てた位置に配置されている。各ガスバーナ24の火炎噴射ノズルは、密閉容器10に向かって火炎を噴射可能な姿勢で配置されている。これらのガスバーナ24は、火炎を噴射することにより、密閉容器10を外側容器11側から加熱し、これにより、密閉容器10内の雰囲気ガスを加熱し、この雰囲気ガスを介してめっき鋼板1を加熱する。したがって、ガスバーナ24は、火炎の噴射によって高い熱量を密閉容器10に与えることができるため、めっき鋼板1を速やかに加熱することができる。さらに、密閉容器10の外側に配置された外側容器11によって、加熱された密閉容器10からの輻射熱を外部に逃がさないようにすることができ、効率よく短時間のうちにめっき鋼板1を加熱することができる。
また、本発明の上記実施例では、密閉容器10にガスバー24の火炎を直接噴射しているが、密閉容器10の外壁面と外側容器11との間に形成された空間内であれば、ガスバーナ24をどのような位置に設けてもよく、火炎の噴射方向も密閉容器10に対する方向に限られるものではない。例えば、ガスバーナ24を、密閉容器10の外壁面と外側容器11との間に形成された空間内の底部フレーム8上に設置し、火炎を上方に噴射することも可能である。このような構成によれば、局所的に密閉容器10が加熱されることが防がれるともに、密閉容器10を比較的均一に加熱することが可能となる。
なお、密閉容器内の雰囲気ガスを加熱する際に、密閉容器10内に設けた循環ファン71などの撹拌装置70で密閉容器10内の雰囲気ガスを撹拌しつつ対流させると、さらに効率よく短時間でムラ無く加熱することができ、しかもめっき鋼板1を均一に加熱することが可能である。つまり、めっき鋼板1の加熱時間のより一層の短縮化を図りつつ、めっき鋼板1の均一な黒色化を確実に行うことができる。
(第2工程)
第2工程(S120)では、密閉容器10内の雰囲気ガスを、排気配管31を通じて排気し、密閉容器10内の気体の圧力を70kPa以下にする。例えば、密閉容器10外に設置した排気ポンプ(図示せず。)で、密閉容器10の中の雰囲気ガスを排出することで、密閉容器10内の気体の圧力を上記範囲にすることができる。第2工程(S120)においては、雰囲気ガスの排気を1回のみ行ってもよいし、密閉容器10内に残存する水蒸気以外の気体成分の量をより少なくするため、雰囲気ガスの排気と、ガス導入配管51からの低水蒸気ガスの導入を繰り返し行ってもよい。
本願発明の実施例では、第2工程(S120)で密閉容器10内の雰囲気ガスを排気して密閉容器10内の気体圧力を低くすることによって、後述する第3工程(S130)で導入される水蒸気を、めっき鋼板1の間の隙間にまで十分に行き渡らせることができる。これにより、黒色化すべきめっき層全体をより均一に水蒸気処理することができ、黒色化のムラを発生しにくくすることができる。また、第2工程(S120)における排気によって、第3工程(S130)で水蒸気を導入した後の密閉容器10内の酸素濃度を13%以下にすることができる。このような観点から、第2工程(S120)では、密閉容器10内の気体圧力を70kPa以下にすることが好ましく、さらに50kPa以下にすることがより好ましい。
(第3工程)
第3工程(S130)では、密閉容器10内に水蒸気を導入してめっき鋼板1のめっき層を黒色化する。すなわち、第3工程(S130)では、めっき鋼板1に対して、水蒸気処理を行う。
第3工程(S130)では、水蒸気処理中の密閉容器10内の雰囲気温度が105℃以上且つ水蒸気処理中の密閉容器10内の相対湿度が80%以上100%以下であることが好ましい。雰囲気温度を105℃以上とし、水蒸気の相対湿度を80%以上とすることで、黒色化をより短時間に行うことができる。なお、この明細書では、密閉容器の内部の雰囲気ガスの温度を「雰囲気温度」と称する。雰囲気温度は、密閉容器の内部に設けられたガス温度計測部(図示せず)により計測することができる。
また、第3工程(S130)における水蒸気処理中に、上記雰囲気温度を保つため、密閉容器10の内部を加熱してもよく、加熱方法は密閉容器の内部の温度が上記範囲に制御される限りにおいて特に限定されない。例えば、ガスバーナ24を使用してもよい。また、導入される水蒸気を加熱することで、密閉容器10の内部を加熱してもよい。
第3工程(S130)では、めっき鋼板1の黒色化のムラを防ぐため、密閉容器10の内部に水蒸気を導入した後または導入中の水蒸気処理中に、密閉容器10の内部の雰囲気ガスを撹拌部70によって撹拌してもよい。
また、水蒸気処理の処理時間は、めっき層の組成(たとえば、めっき層中のAlおよびMgの量)もしくは厚み、ならびに必要とする明度などに応じて任意に設定することができるが、水蒸気処理は24時間程度行うのが好ましい。
(第4工程)
第4工程(S140)では、密閉容器10の内部の圧力をいったん大気圧に戻した後に、密閉容器10の内部の雰囲気ガスを排気して、密閉容器の内部の気体圧力を70kPa以下にする。例えば、密閉容器10の内部の圧力をいったん大気圧に戻すためには、密閉容器に設けた大気圧開放弁(図示せず。)を開くことで行うことができる。また、密閉容器10内の気体圧力を70kPa以下とするためには、密閉容器外に設置した排気ポンプ(図示せず。)使用し、密閉容器10内の雰囲気ガスを、排気配管31を通じて排出することで密閉容器10内の圧力を低くすることができる。
(第5工程)
第5工程(S150)では、密閉容器10の内部に露点が常にめっき鋼板温度未満であるガス(低水蒸気ガス)をガス導入管51から導入してめっき鋼板1を冷却する。第5工程(S150)で導入されるガスは、加熱されていないことが好ましいが、必要に応じて、密閉容器10内の雰囲気温度よりも低温に加熱されていてもよい。
例えば、第5工程(S150)で導入される低水蒸気ガスは、大気、窒素ガス、または不活性ガスとすることができ、作業性を考慮すると、密閉容器10を大気開放して、大気を導入することが好ましい。
なお、密閉容器内の雰囲気ガスを冷却する際に、密閉容器10内に設けた循環ファン71などの撹拌装置70で雰囲気ガスを撹拌すると、効率よく短時間でムラ無く、めっき鋼板1を冷却することが可能である。
以下、本実施形態に係る水蒸気処理装置の一例として、めっき鋼板に水蒸気処理を施すことにより、黒色めっき鋼板を製造する装置を説明する。
[黒色めっき鋼板を製造する装置]
(装置の構成)
本願発明に係る水蒸気処理装置は、その一例を示す模式断面図である図2に示されているように、めっき鋼板1を取り出し可能に配置できる配置部12を有する密閉容器10と、ガスバーナ24と、密閉容器10の内部の雰囲気ガスを排気する排気調整機構30と、密閉容器10の内部に水蒸気を導入する導入水蒸気調整機構40とを有する。本発明の装置は、さらに、密閉容器10の内部に大気を含むガスを導入するガス導入部50や、密閉容器10の内部の圧力を大気圧に戻すための大気圧開放弁(図示せず。)を有していてもよい。本発明の装置は、さらに、めっき鋼板1の温度を測定する温度計測部60や密閉容器10内の圧力を測定する圧力計測部61、雰囲気ガスの温度を計測するガス温度計測部(図示せず)を有していてもよい。さらに、密閉容器10の内部の雰囲気ガスを撹拌する循環ファン71などの撹拌部70を有していてもよい。また、本発明の装置は、図3に示されているように、ガスバーナ24、排気調整機構30、導入水蒸気調整機構40、ガス導入部50、撹拌部70の他、各弁装置の開閉動作を制御して、黒色めっき鋼板1を製造させる制御部90を有していてもよい。また、ドレン配管35およびドレン弁36を有しているとき、制御部90はドレン弁36の動作を制御して、装置内部から外部へ水を排出させてもよい。
以下に、図2を参照して、本発明の装置の例示的な態様について詳しく説明する。
密閉容器10は、底部フレーム8と上部カバー9とが密閉されることにより構成されており、雰囲気ガスの排気による内部の気体の圧力の低下、水蒸気導入による内部圧力の上昇、加熱、冷却などに耐えうる強度を有している。
また、密閉容器10内にはめっき鋼板1が配置され、さらに、当該密閉容器10の外壁部から所定の間隔を隔てて外側容器11が密閉容器10を覆う二重容器15を形成している。また、外側容器11を覆う容器をさらに設けて、三重以上の多重容器を用いることも可能である。外側容器11には、ガスバーナ24が備えられ、ガスバーナ24により密閉容器10が加熱され、密閉容器10が加熱されることにより密閉容器10内の雰囲気ガスが加熱され、その加熱された雰囲気ガスがめっき鋼板1に接触することにより、めっき鋼板1が加熱されるように構成されている。
底部フレーム8には、水蒸気供給源から水蒸気を導入する水蒸気供給配管41と、密閉容器10内の雰囲気ガスや水蒸気などを排出するための排気配管31、ガス導入配管51、ドレン配管35が接続されており、これらの配管に設けられた開閉弁を閉じることで、密閉容器10の内部を密閉状態にできる。
底部フレーム8に設けられた配置部12には、めっき鋼板1が配置される。めっき鋼板1は、スペーサー2によって積層されてもよい。また、図2に示されているように、配置部12は、めっき鋼板1の上部から、めっき鋼板1の下部に流れてきた雰囲気ガスを、循環ファン71の近辺に吹き出すための貫通孔12Aを有しており、このような構成によって、密閉容器10の内部の気体がめっき鋼板1の金属帯間の隙間を通って循環するため、より均一に雰囲気ガスをめっき鋼板1に接触させることができる。
排気調整機構30は、排気配管31、排気弁32および排気ポンプ(図示しない。)を有している。排気配管31は、密閉容器10の内部と密閉容器10の外部とを連通するように底部フレーム8を貫通して設けられた配管である。例えば、密閉容器10の内部の雰囲気ガス(低水蒸気ガスなど)または水蒸気処理後の密閉容器内の雰囲気ガス(水蒸気ガスや発生した水素ガスなど)は、排気配管31を通って排気ポンプ(図示しない。)によって外部に排気される。なお、本願発明の実施例では、図2に示されているとおり、水蒸気処理中の密閉容器内の水蒸気量を調整するために、排気配管31は、下流側で3つの配管332、334、336に分岐(分岐点Aで分岐)している。3つの配管332、334、336は、それぞれ、20A、25A、80Aの管径を有しており、それぞれに排気弁332、334、336が設けられている。つまり、必要な密閉容器内の水蒸気量にもとづき、後述する制御部90によって排気弁32(排気弁332、334、336の総称)の開閉制御を行い、細かく正確な排気量調整が可能に構成されている。もちろん、本実施例に限定されるものではなく、排気管の管径や数は必要に応じて設定可能である。また、上述の第2工程および第4工程において、排気調整機構30は、雰囲気ガスを排気することによって密閉容器10内の気体の圧力を70kPa以下にできるように構成されている。
ドレン配管35は、密閉容器10の内部と密閉容器10の外部とを連通するように底部フレーム8を貫通して設けられた配管である。密閉容器10の内部の液体(結露水など)は、ドレン配管35を通って外部に排出される。
導入水蒸気調整機構40は、上流側で3つの配管432、434、436に分岐(分岐点Bで分岐)する水蒸気供給配管41を備えている。3つの配管332、334、336には、それぞれ、水蒸気供給弁422、424、426が設けられている。導入水蒸気調整機構40は、密閉容器10内に供給する水蒸気量を、水蒸気供給弁42(水蒸気供給弁422、424、426の総称)で調整するものである。また、水蒸気の供給をしないときは、水蒸気供給弁42は閉じられて、水蒸気供給配管41を通じた密閉容器10内への水蒸気の供給は遮断される。なお、本願発明の黒色めっき鋼板の製造装置では、水蒸気処理中の密閉容器10内への水蒸気量を調整するために、水蒸気供給配管41は、20A、25A、80Aの管径の異なる3つの配管432、434、436を備えている。つまり、必要な密閉容器内の水蒸気量にもとづき、水蒸気供給弁42の開閉制御を行い、細かく正確な導入水蒸気量の調整が可能に構成されている。もちろん、本実施例に限定されるものではなく、水蒸気供給配管41の管径や数は必要に応じて設定可能である。
ガス導入部50は、ガス導入配管51およびガス導入弁52を有している。ガス導入配管51は、密閉容器10の内部と、密閉容器10の外部または不図示のガス供給源とを連通するように、底部フレーム8を貫通して設けられた配管である。このガス導入部50は、例えば、第1工程(S110)や第5工程(S150)において、密閉容器10の内部に低水蒸気ガスを導入するために用いることができる。
温度計測部60は、めっき鋼板1の表面のうちそれぞれ異なる領域に当接して設置された複数の温度センサーであり、例えば、熱電対を用いてめっき鋼板1の温度を測定する。なお、めっき鋼板1をコイル状にした場合、コイルの板間に熱電対を挿入してもよい。
圧力測定部61は、密閉容器10の内部の圧力を測定するための圧力計である。この圧力計は、第1工程(S110)から第5工程(S150)の全ての工程を通じて圧力を測定可能である。
ガス温度計測部(図示せず)は、密閉容器10の内部の雰囲気ガスの温度を測定するための温度センサーであり、例えば熱電対を用いることができる。また、この温度センサーは1箇所のみ設けるのでなく、密閉容器10の内部の複数個所に設けて、適宜切り替えて用いてもよい。
撹拌部70は、底部フレーム8に配置された循環ファン71と、循環ファン71を回転駆動する駆動モーター72とを有している。駆動モーター72が循環ファン71を回転させると、水蒸気処理中の密閉容器10の内部の雰囲気ガスは、図2において矢印にて示すように、配置部12の側部から密閉容器10の内壁面との間の空隙に流入し、めっき鋼板1の外周面を通過して、めっき鋼板1の上部から金属帯間の隙間に流入する。そして、めっき鋼板1の下部から配置部12の内部に流出して、再び配置部12の側部から密閉容器10の内壁面との間の空隙に流入して密閉容器10の内部を循環する。このようにして、水蒸気処理中の密閉容器10の内部の雰囲気ガスは撹拌される。もちろん、撹拌部70は水蒸気処理中だけ使用されるものではなく、めっき鋼板1の加熱工程や冷却工程において使用してもよい。
(効果)
上記本願発明の方法によれば、密閉容器10をガスバーナ24で加熱することにより密閉容器10内の雰囲気ガスを速やかに加熱することができ、さらに加熱された雰囲気ガスがめっき鋼板1に接触することで、めっき鋼板1の温度を速やかに黒色処理温度まで上昇させることができる。また、従来の電気ヒータを用いてめっき鋼板1を加熱する場合に比べてめっき鋼板1の加熱時間を大幅に短縮することができ、黒色めっき鋼板の生産効率を大きく上昇させることができる。さらに、循環ファン71などの撹拌装置70による密閉容器10内の雰囲気ガスの撹拌および対流を、ガスバーナ24の加熱制御と並行して行うことにより、これらの動作による効果が相乗的に奏されて、めっき鋼板1の均一かつ迅速な加熱をより一層確実に行うことができる。これにより、黒色めっき鋼板の美観(ムラのない黒色外観)をより一層高めつつ、その製造時間の更なる短縮化を図ることができる。
本願発明の方法は、めっき鋼板を黒色処理温度まで速やかに加熱することができるので、黒色めっき鋼板の生産性を向上することができ、より一層の黒色めっき鋼板の普及に貢献することが期待される。
1 めっき鋼板
10 密閉容器
24 ガスバーナ

Claims (5)

  1. 被処理物を密閉容器中で水蒸気と接触させる水蒸気処理方法であって、
    前記被処理物が内部に配置された前記密閉容器と、当該密閉容器と所定の間隔を空けて当該密閉容器を覆う外側容器との間で当該密閉容器をガスバーナで加熱し、当該被処理物を加熱する被処理物加熱工程と、
    前記被処理物加熱工程の後に、前記密閉容器内に水蒸気を導入し、当該水蒸気と、前記被処理物とを接触させる水蒸気処理工程と、を備える
    ことを特徴とする、水蒸気処理方法。
  2. 前記被処理物加熱工程において、前記密閉容器内の雰囲気ガスを前記密閉容器内で攪拌しつつ対流させることを特徴とする、
    請求項1に記載の、水蒸気処理方法。
  3. 前記被処理物加熱工程における前記密閉容器内の雰囲気ガスは、大気よりも露点が低いガスであることを特徴とする、
    請求項1または2に記載の、水蒸気処理方法。
  4. 前記被処理物加熱工程における前記密閉容器内の雰囲気ガスは、大気よりも酸素濃度が低いガス、または、窒素ガスであることを特徴とする、
    請求項1乃至3のいずれか一項に記載の、水蒸気処理方法。
  5. 被処理物を密閉容器中で水蒸気と接触させる水蒸気処理装置であって、
    前記被処理物を内部に配置可能な密閉容器と、
    前記密閉容器と所定の間隔を空けて当該密閉容器を覆う外側容器と、
    前記密閉容器と前記外側容器との間に形成された空間内で当該密閉容器を加熱することにより、当該密閉容器内の雰囲気ガスを加熱して前記被処理物を加熱するガスバーナと、
    前記密閉容器内に水蒸気を導入する水蒸気導入手段と、を備える
    ことを特徴とする、水蒸気処理装置。
JP2017072409A 2017-03-31 2017-03-31 水蒸気処理方法および水蒸気処理装置 Pending JP2018172746A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017072409A JP2018172746A (ja) 2017-03-31 2017-03-31 水蒸気処理方法および水蒸気処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017072409A JP2018172746A (ja) 2017-03-31 2017-03-31 水蒸気処理方法および水蒸気処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018172746A true JP2018172746A (ja) 2018-11-08

Family

ID=64107176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017072409A Pending JP2018172746A (ja) 2017-03-31 2017-03-31 水蒸気処理方法および水蒸気処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018172746A (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09157756A (ja) * 1995-12-11 1997-06-17 Nisshin Steel Co Ltd 深絞り用ブルーイング冷延鋼帯の製造方法およびオープンコイル用焼鈍設備
JP2012132061A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Nisshin Steel Co Ltd ブルーイング金属帯の製造方法
JP6072952B1 (ja) * 2016-03-01 2017-02-01 日新製鋼株式会社 黒色めっき鋼板を製造する方法、黒色めっき鋼板を製造する装置および黒色めっき鋼板を製造するシステム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09157756A (ja) * 1995-12-11 1997-06-17 Nisshin Steel Co Ltd 深絞り用ブルーイング冷延鋼帯の製造方法およびオープンコイル用焼鈍設備
JP2012132061A (ja) * 2010-12-21 2012-07-12 Nisshin Steel Co Ltd ブルーイング金属帯の製造方法
JP6072952B1 (ja) * 2016-03-01 2017-02-01 日新製鋼株式会社 黒色めっき鋼板を製造する方法、黒色めっき鋼板を製造する装置および黒色めっき鋼板を製造するシステム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI688676B (zh) 製造黑色鍍覆鋼板的方法、製造黑色鍍覆鋼板的裝置以及製造黑色鍍覆鋼板的系統
JP4458107B2 (ja) 真空浸炭処理方法及び真空浸炭処理装置
CN205443427U (zh) 一种氮化炉
KR100727736B1 (ko) 상자소둔 열처리를 위한 모사장치 및 시험방법
WO2018135518A1 (ja) 黒色めっき鋼板の製造方法およびその製造装置
JP2012132061A (ja) ブルーイング金属帯の製造方法
JP6875918B2 (ja) 黒色めっき鋼板の製造装置および製造システム
JP2018172746A (ja) 水蒸気処理方法および水蒸気処理装置
JP6905375B2 (ja) 水蒸気処理方法および水蒸気処理装置
RU2367689C1 (ru) Способ термической безокислительной обработки изделий из сталей и сплавов и шахтная печь сопротивления для его реализации
CN112505286B (zh) 一种锌致液态金属裂纹形成条件的检测装置及方法
WO2018181685A1 (ja) 水蒸気処理製品の製造方法および製造装置
US1999757A (en) Method of producing diffusion alloy cases
KR102463338B1 (ko) 수증기 처리 제품의 제조 방법 및 제조 장치
JP2006245491A (ja) 基板熱処理装置および基板熱処理製造方法
JP2018150575A (ja) 水蒸気処理用の密閉容器
JPH093533A (ja) 熱処理用加熱室冷却装置
JP6905376B2 (ja) 水蒸気処理製品の製造方法および製造装置
CN206986233U (zh) 不锈钢真空光亮热处理炉
KR20190051414A (ko) 인덕션 레인지용 유도가열판 제조방법
RU2581535C1 (ru) Камерная печь для отжига рулонов листовой стали
RU2581535C9 (ru) Камерная печь для отжига рулонов листовой стали
JP2018150576A (ja) 水蒸気処理用の密閉容器
KR101365520B1 (ko) 방향성 전기강판의 열처리장치
KR20140074414A (ko) 중공히터를 이용한 플라즈마 가열 방식 가열로 시스템

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200303

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20200317

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20200317

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20200901

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201222

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210622