JP2018170198A - エネルギー供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池ユニットを作動停止させることなく原燃料ガスの漏洩を検知することができるエネルギー供給システムを提供する。【解決手段】原燃料ガスを水蒸気改質する燃料処理装置8と水蒸気改質された原燃料ガス及び酸化剤ガスにより発電するセルスタック10とを備えた燃料電池ユニット2と、原燃料ガスの流量を計測するガスメータ6とを具備するエネルギー供給システムである。ガスメータ6は、原燃料ガスの流量を計測する流量計測部を備える。燃料電池ユニット2は、水ポンプ60、原燃料ガスブロア58、空気ブロア40及びこれを制御するためのユニット制御部と備える。原燃料ガスの漏洩を検知するときには、ユニット制御部は、原燃料ガスブロア58の作動を一時的に停止し、これにより、燃料電池ユニット2の運転を停止させることなく燃料処理装置への原燃料ガスの供給を一時的に停止する。【選択図】図1

Description

本発明は、原燃料ガスをガスメータを介して燃料電池ユニットに供給するエネルギー供給システムに関する。
近年、燃料電池ユニットを備えたエネルギー供給システムが実用に供されている。このエネルギー供給システムでは、燃料電池システムは、原燃料ガス(例えば、都市ガスなど)を水蒸気改質する燃料処理装置と、水蒸気改質された原燃料ガス及び酸化剤ガス(例えば、空気)の酸化及び還元により発電を行うセルスタックとを備え、原燃料ガスを燃料処理装置に供給する原燃料ガス流路にガスメータが配設されている。
このガスメータは、原燃料ガス流路を通して流れる原燃料ガスの流量を計測するが、使用上の安全性のために、エネルギー供給システムにおける原燃料ガスの漏洩を検知するための漏洩検知機能が装備されている。この漏洩検知機能は、一般的に、所定期間(例えば、30日)において、原燃料ガスの流量が基準漏洩値(例えば、3L/h)以下であると「漏洩なし」との判定し、この基準漏洩値を超えると「漏洩疑いあり」との判定を行っている。
ガスメータの代表的なものとして膜式ガスメータ、超音波式ガスメータがあり、膜式ガスメータでは、約1Lの単位体積毎に流量信号が生成され、この流量信号がメータ制御部に送給される。このために、例えば1時間にわたって流量信号が生成されないと、原燃料ガスの流量が基準漏洩値以下であることを確認でき、「漏洩なし」との判定を行うことができる。
また、超音波式ガスメータでは、所定時間間隔(例えば、2秒)間隔毎に瞬時流量を計測し、120秒毎に流量の平均値(平均流量)を算出し、この平均流量が基準漏洩値(例えば、1.5L/h)以下であるとき、積算カウンタ手段のカウント値を1つインクリメント(積算)している。そして、所定期間(例えば、30日)内にこの積算カウンタ手段の積算値が所定回数(例えば、10回)に達すると、「漏洩なし」と判定して積算カウンタのカウント値をリセットして再び漏洩有無の検知を繰り返し行い、この所定期間を経過したときに積算カウンタ手段の積算値が所定回数に達していないと、「漏洩疑いあり」との判定を行っている。
このような従来のガスメータでは、ガス機器としてガス調理コンロ、ガス湯沸し器などを想定し、このようなガス機器では、原燃料ガスを継続的(例えば、数日にわたって継続的に)使用することはなく、所定期間(例えば、30日)内に基準漏洩値以下になることがないということは漏洩以外に考えられず、このような場合に「漏洩疑いあり」と判定することにより、原燃料ガスの漏洩を精度よく検知することができる。
ところが、燃料電池ユニットを備えたエネルギー供給システムでは、この燃料電池システムにて継続的に発電が行われるために、原燃料ガスの漏洩が発生していなくてもこの所定期間にわたって燃料電池ユニットに原燃料ガスが供給され続けることがある。このような場合、原燃料ガスがガスメータを通して継続して流れ、その流量が基準漏洩値以下になることはなく、その結果、漏洩が生じていないにもかかわらず「漏洩疑いあり」との判定が行われ、漏洩の誤検知が生じることになる。
このようなことから、漏洩の誤検知を回避する方法として、上述した所定期間(例えば、30日)内に燃料電池ユニットを所定漏洩検知時間(例えば、24時間)にわたって運転停止し、原燃料ガスの流量を一時的に下げて漏洩検知を行っている(例えば、特許文献1参照)。例えば、膜式ガスメータであれば例えば1時間にわたって、また超音波式ガスメータでは例えば20分にわたって燃料電池ユニットへの原燃料ガスの供給停止を行うことにより漏洩検知は可能であるが、この漏洩検知中(燃料電池ユニットの作動停止中)に他のガス機器(例えば、ガス調理コンロ、ガス湯沸し器など)が使用されると、原燃料ガスの流量が増大して漏洩検知を行うことができなくなり、このようなために例えば24時間の長時間にわたって燃料電池ユニットを作動停止させている。
この漏洩検知のための燃料電池ユニットの作動停止を短時間に抑えるために、「漏洩なし」との判定後に燃料電池ユニットを作動させるようにしたものも提案されている(例えば、特許文献2参照)。このエネルギー供給システムでは、所定期間(例えば、30日)に近づいたときに積算カウンタ手段の積算値が所定回数(例えば、10回)に達したかの判断を行い、所定回数に達していない場合に燃料電池ユニットの作動を一時的に停止し、この停止状態において漏洩検知を行っている。そして、この漏洩検知を行って積算カウンタ手段の積算値が所定回数に達すると、「漏洩なし」と判定して積算カウンタのカウント値をリセットするとともに、燃料電池ユニットを作動させて発電運転を再開している。
特開2004−258767号公報 特開2012−216412号公報
しかしながら、このエネルギー供給システムにおいても、燃料電池ユニットが継続して行われた場合、原燃料ガスの流量が基準漏洩値以下となったことを積算カウンタ手段がカウントすることはなく、漏洩の有無を検知するためには、燃料電池ユニットを作動停止させてこの燃料電池ユニットへの原燃料ガスの供給を一時的に停止する必要がある。
本発明の目的は、燃料電池ユニットを作動停止させることなく原燃料ガスの漏洩を検知することができるエネルギー供給システムを提供することである。
本発明の請求項1に記載のエネルギー供給システムは、原燃料ガスを水蒸気改質する燃料処理装置と水蒸気改質された原燃料ガス及び酸化剤ガスの酸化及び還元により発電するセルスタックとを備えた燃料電池ユニットと、原燃料ガス流路を通して前記燃料処理装置に供給される原燃料ガスの流量を計測するガスメータとを具備し、
前記ガスメータは、原燃料ガス流路を通して供給される原燃料ガスの流量を計測する流量計測部と、原燃料ガス流路を遮断するための遮断弁と、前記遮断弁を制御するためのメータ制御部とを備え、
前記燃料電池ユニットは、改質用水を供給するための水供給手段、原燃料ガスを供給するための原燃料ガス供給手段及び酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給手段と、前記水供給手段、前記原燃料ガス供給手段及び前記酸化剤ガス供給手段を制御するためのユニット制御部とを更に備え、
原燃料ガスの漏洩を検知するときには、前記ユニット制御部は、漏洩検知モード運転を設定し、前記漏洩検知モード運転においては、前記ユニット制御部は前記原燃料ガス供給手段の作動を一時的に停止し、これにより、前記燃料処理装置への原燃料ガスの供給を停止し、前記漏洩検知モード運転の終了後、前記ユニット制御部は前記原燃料ガス供給手段を作動させて前記燃料処理装置への原燃料ガスの供給を再開することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載のエネルギー供給システムでは、前記漏洩検知モード運転が設定されると、前記ユニット制御部は、前記セルスタックの発電出力が最低出力となるように前記原燃料ガス供給手段及び前記酸化剤ガス供給手段を制御することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載のエネルギー供給システムでは、前記ユニット制御部は、第1所定時間を計時する第1タイマ手段を含み、前記第1所定時間は、前記ガスメータの前記流量計測部により計測した計測流量に基づいて平均ガス流量を演算する平均流量測定時間であり、前記ユニット制御部が漏洩検知モード運転を設定すると、漏洩検知のための漏洩検知準備運転の後に前記第1タイマ手段が作動して計時を開始し、前記第1タイマ手段が前記第1所定時間を計時すると、前記ユニット制御部が前記漏洩検知モード運転を終了し、前記ユニット制御部は前記原燃料ガス供給手段を作動させて前記燃料処理装置への原燃料ガスの供給を再開することを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載のエネルギー供給システムでは、前記漏洩検知モード運転が設定された後の前記漏洩検知準備運転においては、前記ユニット制御部は、前記酸化剤ガス供給手段を作動停止させて酸化剤ガスの供給を停止し、前記セルスタック内の酸化剤ガスが消費された後に、前記ユニット制御部は、前記原燃料ガス供給手段及び前記水供給手段を作動停止させて前記燃料処理装置への原燃料ガス及び改質用水の供給を停止し、その後前記第1タイマ手段が作動されることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載のエネルギー供給システムでは、前記ユニット制御部の前記第1タイマ手段は、前記第1所定時間よりも長い第2所定時間を計時し、前記第1タイマ手段が前記第2所定時間を計時する間に前記ユニット制御部は前記漏洩検知モード運転を少なくとも1回実行することを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載のエネルギー供給システムでは、前記ガスメータの前記メータ制御部は、漏洩の有無を判定するための漏洩判定手段と、平均ガス流量を演算する平均流量測定時間である第1所定時間及び漏洩の有無を判定する基準期間である第1所定期間を計時する第2タイマ手段と、前記第1所定時間において原燃料ガスの流量が漏洩基準値以下であることの回数をカウントする積算カウンタ手段とを含み、前記第2タイマ手段が前記第1所定期間を計時するまでに前記積算カウンタ手段が所定カウント値をカウントすると前記漏洩判定手段は漏洩なしと判定し、前記第2タイマ手段が前記第1所定期間を計時したときに前記積算カウンタ手段のカウント値が前記所定カウント値未満であると、前記漏洩判定手段は漏洩疑いありと判定することを特徴とする。
また、本発明の請求項7に記載のエネルギー供給システムでは、前記ガスメータの前記メータ制御部及び前記燃料電池ユニットの前記ユニット制御部は、前記メータ制御部からの指令信号が前記ユニット制御部に送信される前記システム制御部を構成し、前記メータ制御部の前記第2タイマ手段は、前記第1所定期間よりも短い第2所定期間を計時し、前記第2タイマ手段が前記第2所定期間を計時したときに前記積算カウンタ手段のカウント値が前記所定カウント値未満である場合、前記ユニット制御部は、前記メータ制御部からの運転停止指令に基づいて、前記原燃料ガス供給手段、前記酸化剤ガス供給手段及び前記水供給手段を作動停止させて前記セルスタックの発電を停止し、前記セルスタックの運転停止状態において原燃料ガスの漏洩を検知することを特徴とする。
また、本発明の請求項8に記載のエネルギー供給システムでは、前記ガスメータの前記メータ制御部は、前記漏洩検知モード運転のリトライを行うためのリトライ信号を生成するリトライ信号生成手段を含み、前記第2タイマ手段は前記第1所定時間よりも長い第2所定時間を計時し、前記第2所定時間の間において原燃料ガスの流量が漏洩基準値を越えているとして前記積算カウンタがカウントしないときには、前記リトライ信号生成手段は前記リトライ信号を生成し、次の前記第2所定時間内において前記漏洩検知モード運転及びそのリトライ運転が実行されることを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載のエネルギー供給システムでは、前記ユニット制御部にて設定される前記漏洩検知モード運転の開始時刻は、前記ガスメータにて計測される原燃料ガスの流量に関する過去の原燃料ガス消費量データに基づき、単位時間当たりの原燃料ガスの消費量が将来における前記第2所定時間内で最も少なくなると予測される時刻に設定されることを特徴とする。
また、本発明の請求項10に記載のエネルギー供給システムでは、前記ユニット制御部にて設定される前記漏洩検知モード運転の開始時刻は、熱源部において原燃料ガスが燃焼する燃焼回数に関する過去の燃焼回数データに基づき、前記熱源部での単位時間当たりの原燃料ガスの予測燃焼回数が将来における前記第2所定期間内で最も少なくなると予測される時刻に設定されることを特徴とする。
更に、本発明の請求項11に記載のエネルギー供給システムでは、前記ユニット制御部にて設定される前記漏洩検知モード運転の開始時刻は、前記燃料電池ユニットからの発電出力を消費する電力負荷の電力消費に関する過去の電力消費データに基づき、前記電力負荷での単位時間当たりの予測消費電力が前記第2所定期間内で最も少なくなると予測される時刻に設定されることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載のエネルギー供給システムによれば、ガスメータは、原燃料ガス流路を通して供給される原燃料ガスの流量を計測する流量計測部と、遮断弁を制御するためのメータ制御部とを備え、また燃料電池ユニットは、原燃料ガスを水蒸気改質する燃料処理装置と、水蒸気改質された原燃料ガス及び酸化剤ガス(例えば、空気)の酸化及び還元により発電するセルスタックと、水供給手段、原燃料ガス及び酸化剤ガス供給手段を制御するためのユニット制御部と備えている。そして、原燃料ガスの漏洩を検知するときには、ユニット制御部は、漏洩検知モード運転を設定し、この漏洩検知モード運転においては、ユニット制御部は原燃料ガス供給手段の作動を一時的に停止し、この漏洩検知モード運転の終了後、ユニット制御部は原燃料ガス供給手段を作動させて原燃料ガスの供給を再開するので、燃料電池ユニットを作動停止させることなく原燃料ガスの漏洩を検知することができる。また、原燃料ガス供給手段を作動停止させるのみで燃料電池ユニットを作動停止させと同様に原燃料ガスの流れを少なくし(即ち、燃料電池ユニットで消費される分少なくなる)、これによって原燃料ガスの漏洩検知を行うことができる。例えば、超音波式ガスメータでは、原燃料ガスの供給を約120秒間にわたって停止させるのみでよく、このような時間にわたってセルスタックへの原燃料ガスの送給を停止しても悪影響を与えることもない。
また、本発明の請求項2に記載のエネルギー供給システムによれば、漏洩検知モード運転が設定されると、ユニット制御部はセルスタックの発電出力が最低出力(例えば、定格700Wの場合において例えば250W)となるように制御するので、原燃料ガスの供給を停止する際には、セルスタックの温度も幾分低く、原燃料ガスの供給流量も少ない運転状態とために、原燃料ガスの供給停止による影響を少なくすることができる。
また、本発明の請求項3に記載のエネルギー供給システムによれば、漏洩検知モード運転が設定されると、漏洩検知のための漏洩検知準備運転の後に第1タイマ手段が作動して計時を開始し、この第1タイマ手段が第1所定時間(例えば、120秒)を計時すると漏洩検知モード運転が終了して原燃料ガス供給手段の作動が開始されるので、この第1所定期間の間にわたって原燃料ガスの供給を停止することによって、原燃料ガスの漏洩を検知することができる。
また、本発明の請求項4に記載のエネルギー供給システムによれば、漏洩検知準備運転においては、酸化剤ガス供給手段が作動停止されて酸化剤ガスの供給が停止し、このセルスタック内の酸化剤ガスが消費された後に、原燃料ガス供給手段及び水供給手段が作動停止されて燃料処理装置への原燃料ガス及び改質用水の供給が停止され、このように供給停止することにより、原燃料ガスの供給停止中においてセルスタック内に酸化剤ガスは実質上存在せず、このようにすることにより、セルスタックのダメージを抑えながら原燃料ガスの漏洩検知を行うことができる。
また、本発明の請求項5に記載のエネルギー供給システムによれば、ユニット制御部の第1タイマ手段は、第1所定時間(例えば、120秒)よりも長い第2所定時間(例えば、24時間)を計時し、第1タイマ手段が第2所定時間を計時する間に漏洩検知モード運転を少なくとも1回実行するので、1日に少なくとも1回は漏洩検知モード運転が行われ、30日間に少なくとも30回行われることになる。また、1日に例えば2回行った場合、30日間に60回行われるようになる。
また、本発明の請求項6に記載のエネルギー供給システムによれば、メータ制御部は、漏洩の有無を判定するための漏洩判定手段と、第1所定時間において原燃料ガスの流量が漏洩基準値以下であることの回数をカウントする積算カウンタ手段とを含み、第2タイマ手段が第1所定期間(例えば、30日)を計時するまでに積算カウンタ手段が所定カウント値(例えば、30回)をカウントする(例えば、合計60分間にわたって漏洩ない)と漏洩判定手段は漏洩なしと判定し、このようにすることにより、原燃料ガスの漏洩なしの状態を正確に検知することができる。
また、本発明の請求項7に記載のエネルギー供給システムによれば、ガスメータのメータ制御部及び燃料電池ユニットのユニット制御部は、メータ制御部からの指令信号がユニット制御部に送信されるシステム制御部を構成しているので、メータ制御部からユニット制御部へ指令信号を送ることにより、漏洩検知モード運転を制御することができる。メータ制御部の第2タイマ手段が第2所定期間(例えば26日)を計時したときに積算カウンタ手段のカウント値が所定カウント値(例えば、30回)未満である場合、メータ制御部からのユニット制御部に運転停止指令が送給され、この運転停止指令に基づいて、原燃料ガス供給手段、酸化剤ガス供給手段及び水供給手段が作動停止されてセルスタックの発電運転が停止される。従って、原燃料ガスの漏洩を短時間で判定する必要があるときには、セルスタックの発電を停止させて原燃料ガスの漏洩を検知するようになる。
また、本発明の請求項8に記載のエネルギー供給システムによれば、ガスメータのメータ制御部は、リトライ信号を生成するリトライ信号生成手段を含み、第2所定時間(例えば、24時間)の間において原燃料ガスの流量が漏洩基準値を越えているとして積算カウンタがカウントしないときには、リトライ信号生成手段はリトライ信号を生成し、次の第2所定時間内において漏洩検知モード運転及びそのリトライ運転が実行され、このようにして次の第2所定期間内において2回の漏洩検知モード運転が行われる。
また、本発明の請求項9に記載のエネルギー供給システムによれば、漏洩検知モード運転の開始時刻は、ガスメータにて計測される原燃料ガスの流量に関する過去の原燃料ガス消費量データに基づき設定されるので、他のガス機器により原燃料ガスの使用の可能性の低い時刻に設定することができる。
また、本発明の請求項10に記載のエネルギー供給システムによれば、漏洩検知モード運転の開始時刻は、熱源部において原燃料ガスが燃焼する燃焼回数に関する過去の燃焼回数データに基づき設定されるので、熱源部で燃焼する可能性の少ない時刻に設定することができる。
更に、本発明の請求項11に記載のエネルギー供給システムによれば、漏洩検知モード運転の開始時刻は、燃料電池ユニットからの発電出力を消費する電力負荷の電力消費に関する過去の電力消費データに基づき設定されるので、電力負荷での消費電力が少なくなる時刻に設定することができる。
本発明に従うエネルギー供給システムの第1の実施形態を示す簡略図。 図1のエネルギー供給システムのガスメータの構成を簡略的に示す断面図。 図1のエネルギー供給システムにおける燃料電池ユニットの制御系を示すブロック図。 図3の制御系における燃料電池ユニット側の漏洩検知モード運転の流れを示すフローチャート。 図1のエネルギー供給システムにおけるガスメータの制御系を示すブロック図。 図5の制御系におけるガスメータ側の漏洩検知の流れを示すフローチャート。 本発明に従うエネルギー供給システムの第2の実施形態を示す簡略図。 図7のエネルギー供給システムの発電運転の流れを示すフローチャート。 本発明に従うエネルギー供給システムにおけるガスメータの制御系を示すブロック図。 図9のエネルギー供給システムの運転の流れを示すフローチャート。
以下、添付図面を参照して、本発明に従うエネルギー供給システムについて説明する。まず、図1〜図6を参照して、第1の実施形態のエネルギー供給システムについて説明する。
図1において、図示のエネルギー供給システムは、原燃料ガスを用いて発電を行う燃料電池ユニット2と、この燃料電池ユニット2に原燃料ガスを導くための原燃料ガス供給流路4と、この原燃料ガス供給流路4に配設されたガスメータ6とを備え、このガスメータ6は、原燃料ガス供給流路4を通して供給される原燃料ガスの流量を計測する。
この燃料電池ユニット2は、原燃料ガスを水蒸気改質して燃料ガスを生成する燃料処理装置8と、水蒸気改質された燃料ガスを用いて発電するセルスタック10とを備え、このセルスタック10の燃料極12側に燃料ガスが送給され、その空気極14(酸素極を構成する)側に酸化剤ガスとしての空気が送給される。
燃料処理装置8は、脱硫器16、改質器18、変成器20及び選択酸化器22を備えている。脱硫器16は、原燃料ガスに含まれている硫黄成分を除去し、改質器18は原燃料ガスを後述するように水蒸気改質し、変成器20は、水蒸気改質された燃料ガスに含まれる一酸化炭素(CO)を除去し、また選択酸化器22は、一酸化炭素を選択酸化して二酸化炭素(CO)とし、かく反応させて燃料ガス中の一酸化炭素の濃度を下げ、このようにしてCO濃度の低い水素リッチの燃料ガス(「改質ガス」とも称する)を生成する。
これら脱硫器16、改質器18、変成器20及び選択酸化器22は、燃料ガス送給流路24にこの順に配設され、原燃料ガス供給流路4は、この脱硫器16に接続されている。また、燃料処理装置8は、改質用水を気化する蒸発器26を備え、この蒸発器26の上流側は水供給流路28を介して水供給源(例えば、水タンクなど)に接続され、その下流側は水蒸気送給流路30を介して、燃料ガス送給流路24における脱硫器16と改質器18との間の部位に接続されている。
この燃料処理装置8、具体的には選択酸化器22は、改質ガス送給流路32を介してセルスタック10の燃料極12の流入側に接続されている。このセルスタック10の空気極14の流入側は、空気送給流路34(酸化剤ガス送給流路を構成する)を介して余熱器36に接続され、この余熱器36は、空気供給流路38(酸化剤ガス供給流路を構成する)を介して酸化剤ガスブロアとしての空気ブロア40(酸化剤ガス供給手段を構成する)に接続されている。空気ブロア40は、その回転数によって空気供給流路38を通して供給される空気の供給流量を制御し、その回転数が大きくなる(又は小さくなる)と供給流量は増大する(減少する)。
セルスタック10の燃料極12の排出側は、反応燃料ガス排出流路42を介して改質器18の燃焼部44に接続され、この燃焼部44は、燃焼ガス流出流路46を介して蒸発器26に接続され、この蒸発器26は、燃焼ガス排気流路48を介して大気に開放されている。また、改質ガス送給流路32と反応燃料ガス排出流路42とがバイパス流路50を介して接続され、更に、この反応燃料ガス排出流路42には、燃焼用空気流路52が接続されている。
また、セルスタック10の空気極14の排出側は、反応空気流出流路53を介して余熱器54に接続され、この余熱器54は、反応空気排出流路56を介して燃焼ガス排気流路48に接続されている。
この燃料電池ユニット2では、原燃料ガス供給流路4に燃料ガスブロア58(原燃料ガス供給手段を構成する)が配設され、水供給流路28に水ポンプ60(水供給手段を構成する)が配設され、また燃焼用空気流路52に燃焼用空気ブロア62が配設されている。燃料ガスブロア58は、その回転数によって原燃料ガス供給流路4を通して供給される原燃料ガスの供給流量を制御し、その回転数が大きくなる(又は小さくなる)と供給流量は増大する(減少する)。水ポンプ60は、その回転数によって水供給流路28を通して供給される改質用水の供給流量を制御し、その回転数が大きくなる(又は小さくなる)と供給流量は増大する(減少する)。また、燃焼用空気ブロア62は、その回転数によって燃焼用空気流路52を通して供給される燃焼用空気の供給流量を制御し、その回転数が大きくなる(又は小さくなる)と供給流量は増大する(減少する)。
セルスタック6には、これを冷却するための冷却手段64が設けられている。この冷却手段64は、冷却水を溜めるための冷却水タンク66と、この冷却水タンク66内の冷却水をセルスタック10を通して循環する冷却水循環流路68と、冷却水循環流路68に配設された冷却水ポンプ70とを備えている。冷却水ポンプ70が作動すると、冷却水タンク66内の冷却水が冷却水循環流路68及びセルスタック10を通して流れ、このように冷却水が流れることによって、セルスタック10が冷却される。
また、この冷却手段64に関連して、廃熱を温水として貯えるための貯湯装置72が配設されているとともに、冷却手段64の冷却水循環流路68に熱交換器74が配設されている。貯湯装置72は、温水を貯える貯湯タンク73と、貯湯タンク73の底部から熱交換器74を通してこの貯湯タンク73の上端部に延びる熱回収流路76と、熱回収流路76に配設された循環ポンプ78を備えている。
循環ポンプ78が作動されると、貯湯タンク73内の水がその底部から熱回収流路76を通して熱交換器74に流れ、この熱交換器74にて冷却水循環流路68を流れる冷却水と熱回収流路76を流れる水との間で熱交換され、この熱交換にて加温された温水が熱回収流路76を通して貯湯タンク73内の上端部に流入する。尚、この貯湯タンク73の底部には、水を補給するための水補給流路80が接続されているとともに、その上端部には、温水を出湯するための出湯流路82が接続されている。
また、このセルスタック10は発電出力ライン84を介してインバータ86に電気的に接続され、セルスタック10からの発電出力は、インバータ86にて直流電力から交流電力に変換され、変換された交流電力が発電電力送給ライン88を介して電力負荷(図示せず)(例えば、照明装置、冷蔵庫、テレビなど)に送給されて消費される。
このエネルギー供給システムにおいては、エネルギーの供給は次のように行われる。原燃料ガスは、原燃料ガス供給流路4を通して燃料処理装置8に供給され、ガスメータ6は、この原燃料ガス供給流路4を通して流れる原燃料ガスの供給流量を計測する。燃料処理装置8において、脱硫器16では、原燃料ガスに含まれている硫黄成分が除去され、改質器18では、水供給流路28を通して供給され蒸発器26にて蒸発された水蒸気を利用して原燃料ガスが水蒸気改質される。また、変成器20では、水蒸気改質された燃料ガスに含まれる一酸化炭素(CO)が除去され、選択酸化器22では、一酸化炭素を選択酸化して燃料ガス中の一酸化炭素の濃度を下げ、このようにして水蒸気改質された燃料ガス(改質ガス)が改質ガス送給流路32を通してセルスタック10の燃料極12側に送給される。
また、空気供給流路38を通して供給される空気(酸化剤ガス)は、予熱器36にて燃料ガス流出流路53を流れる燃焼ガスとの間の熱交換により加温され、この加温された空気がセルスタック10の空気極14側に送給される。
セルスタック10では、燃料極12側を流れる燃料ガスと空気極14側を流れる空気(空気に含まれる酸素)との反応により発電が行われ、この発電電力は、発電出力ライン84を介してインバータ86に送給され、このインバータ86にて交流電力に変換された後に電力負荷(図示せず)に送給される。
セルスタック6の燃料極12から排出された反応燃料ガスは、反応燃料ガス排出流路42を介して改質器18の燃焼部44に送給される。また、燃料ガス(改質ガス)の一部はバイパス流路50及び反応燃料ガス排出流路42に送給され、更に燃料用空気は燃料用空気流路52を通して反応燃料ガス排出流路42に送給され、これら改質ガス及び燃料用空気も反応ガスととともに燃焼部44に送給される。燃焼部44では、反応ガス(燃焼ガスが残留している)及び燃料ガスが燃焼用空気により燃焼され、この燃焼熱を利用して改質器18での水蒸気改質が行われる。
改質器18の燃焼部44からの燃焼ガスは、燃焼ガス流出流路46を通して蒸発器26に送給され、この蒸発器26にて燃焼ガスの熱を利用して改質用水が気化されて水蒸気となり、この水蒸気が水蒸気送給流路30を通して改質器18に送給される。一方、改質用水の気化に利用された燃焼ガスは、燃焼ガス排気流路48を通して大気に排出される。
次に、図2を参照して、ガスメータ6の構成について説明する。図示のガスメータ6は、原燃料ガス供給流路4ガスの適宜の箇所に設置され、この原燃料ガス供給流路4に接続されるガス流路92を備え、このガス流路92の上流側部に遮断弁94が配設されている。遮断弁94は、ガス流路92を遮断するためのものであり、ガス漏れなどが発生したときに閉状態となってこのガス流路92を遮断する。
ガス流路92の下流側部(具体的には、遮断弁94の下流側)には流量計測部96が配設されている。この流量計測部96は、超音波を利用した超音波流量センサ97を備え、この超音波流量センサ97は、ガス流路92の上流側と下流側とに配設された第1及び第2超音波センサ98,100から構成され、第1及び第2超音波センサ98,100は、超音波の送受波を行う。第1及び第2超音波センサ98,100は、互いに対向して配置され、超音波の進行方向とガス流路92の方向(具体的には、原燃料ガスの流れ方向)とが角度θで交差するように配設される。第1及び第2超音波センサ98,100の計測信号は、メータ制御部としてのメータ用コントローラ102に送給される。このガスメータ6は、更に、液晶表示装置などから構成される表示手段104を備えている。
第1及び第2超音波センサ98,100を用いた流量計測を概説すると、次の通りである。原燃料ガスの流れ方向に見て上流側に位置する第1超音波センサ98から下流側に位置する第2超音波センサ100に向けて超音波を送波したときの超音波の伝播時間t1と、これとは反対に、下流側に位置する第2超音波センサ100から上流側に位置する第1超音波センサ98に向けて超音波を送波したときの超音波の伝播時間t2とを用いて流量を計測する。例えば、第1及び第2超音波センサ98,100の間の距離をdとし、原燃料ガスの流速をvとし、音速をcとすると、次の式(1)及び式(2)が得られる。
(c+v・cosθ)t1=d ・・・(1)
(c−v・cosθ)t2=d ・・・(2)
これら式(1)及び式(2)から流速vを求めると、次の式(3)、
v=(d/2cosθ){(1/t1)−(1/t2)} ・・・(3)
で表すことができる。
そして、このように求めた式(3)を用いて原燃料ガスの流速vを求め、この流速vにガス流路92の断面積Sを乗じた値が原燃料ガスの瞬時流量qになる。即ち、原燃料ガスの瞬時流量qは、次の式(4)で表される。
q=v・S ・・・(4)
このガスメータ6では第1及び第2超音波センサ98,100をそれぞれ送波側として超音波パルスを1回ずつ送受波する動作が1組の動作になり、少なくとも1組の動作を行えば原燃料ガスの瞬時流量qを求めることができる。また、この瞬時流量qは間欠的に計測され、瞬時流量qを求めた時間間隔(例えば、2〜3秒)を演算した瞬時流量qに乗じることによって原燃料ガスの積算流量Qが求められる。このようにして求めた各時間間隔毎の積算流量Qを積算した値がガス流路92を通過した原燃料ガスの供給流量(原燃料ガスの使用量)となる。第1及び第2超音波センサ98,100を用いた計測方法の詳細については、特開2012−216412号公報を参照されたい。
このエネルギー供給システムでは、燃料電池システム2での原燃料ガスの消費が一時的(例えば、120秒)に停止され、この燃料供給停止状態(この状態では、燃料電池システム2での発電は一時的に停止するが、システムとしては作動状態に保たれている)おいて原燃料ガスの漏洩の検知を行うように、更に、次の構成されている。図1とともに図3を参照して、セルスタック10の燃料極12に燃料ガスが流入するのを防止するための燃料極側弁手段105が配設され、この燃料極側弁手段105は、改質ガス送給流路32に配設された流入側ガス開閉弁106と、反応ガス排出流路42に配設された流出側ガス開閉弁108とから構成されている。また、セルスタック10の空気極14に空気が流入するのを防止するための空気極側弁手段109が配設され、この空気極側弁手段109は、空気送給流路34に配設された流入側空気開閉弁110と、反応空気流出流路53に配設された流出側空気開閉弁112とから構成されている。更に、バイパス流路50にバイパス開閉弁114が配設され、燃料用空気流路52に燃焼空気開閉弁116が配設されている。
この燃料電池ユニット2は、図3に示す制御系により制御される。この燃料電池ユニット2は、セルスタック10の発電出力を検知するための発電出力検知手段120を備え、この発電出力検知手段120からの検知信号がユニット制御部としてのユニット用コントローラ122に送給される。
このユニット用コントローラ122は、例えばマイクロプロセッサなどから構成され、運転切替手段124、最低出力設定手段126、ユニット制御手段128、計時手段130、第1タイマ手段132及び第1メモリ手段134を含んでいる。運転切替手段124は、通常の発電運転と原燃料ガスの漏洩を検知するための漏洩検知モード運転との切替えを後述する如く行い、最低出力設定手段126は、セルスタック10の発電出力が最低出力状態(例えば、250W)となるように設定し、ユニット制御手段128は、燃料ガスブロア58、空気ブロア40、水ポンプ60、燃料極側弁手段105及び空気極側弁手段109などを後述する如く作動制御する。また、計時手段130は漏洩検知モード運転を開始する時刻を計時し、第1タイマ手段132は、原燃料ガスの供給を停止する所定時間(例えば、120秒)を計時する。更に、第1メモリ手段134には、セルスタック10の最低出力値(例えば、250W)、第1所定時間(例えば、120秒)、第2所定時間(例えば、24時間)及び漏洩検知モード運転開始時刻などが登録されている。
この燃料電池ユニット2の運転制御は、例えば、図4に示すフローチャートに沿って行われる。図1及び図3とともに図4を参照して、燃料電池ユニット2が発電運転され(ステップS1)、この発電運転中に漏洩検知モード運転の開始時刻(例えば、1日のうちでガス機器にて原燃料ガスを消費する可能性が非常に少ない時刻に設定される)になると、ステップS2からステップS3に進み、運転切替手段124は、通常の発電運転から漏洩検知モードの運転に切り替え、漏洩検知モード運転が開始される。
漏洩検知モード運転においては、まず漏洩検知準備運転が行われる(ステップS4)。この漏洩検知準備運転においては、まず、セルスタック10の発電出力が最低状態にあるかが判断される。発電出力検知手段120の検知出力が最低出力(例えば、250W)であると、ステップS4からステップS5に進むが、最低出力でない場合、ステップS5からステップS7に移る。この場合、最低出力設定手段126は最低出力信号を生成し、この最低出力信号に基づいて、ユニット制御手段128はセルスタック6の発電出力が最低出力となるように燃料ガスブロア58、空気ブロア40及び水ポンプ60を制御し、セルスタック10の発電出力が最低出力まで下がるとステップS6に進む。
ステップS6においては、ユニット制御手段128は流入側及び流出側空気開閉弁106,108を閉状態にし、次いで空気ブロア40を作動停止し(ステップS9)、このように制御することによって、セルスタック10の空気極14側への空気(空気中の酸素)の流入を防止する。そして、セルスタック10の空気極14側における空気中の酸素が消費されると、ステップS9に進み、ユニット制御手段128は、流入側及び流出側ガス開閉弁106、108を閉状態にし、セルスタック10の燃料極12への燃料ガスの流入を防止する。更に、ユニット制御手段128は、バイパス開閉弁114及び燃焼空気開閉弁116を閉状態にする(ステップS10)。
その後、燃料ガスブロア58の作動が停止され、これにより、燃料処理装置8への原燃料ガスの供給が停止される(ステップS11)。また、水ポンプ60が作動停止され、蒸発器26への改質用水の供給が停止される(ステップS12)。更に、燃焼用空気ブロア62が作動停止され、改質器18の燃焼部44への燃焼用空気の供給が停止される(ステップS13)。
このようにして空気、原燃料ガス及び改質用水が供給停止された状態にてガス漏洩検知が開始される(ステップS14)。第1タイマ手段132が計時を開始し(ステップS15)、この第1タイマ手段132が所定時間(例えば、120秒)を計時すると、ステップS16からステップS17に進み、第1タイマ手段132がリセットされ、ガス漏洩検知(漏洩検知モード運転)が終了する。第1タイマ手段132により計時する所定時間は、ガスメータ6により計測する計測流量に基づいて平均ガス流量を演算する平均流量測定時間(例えば、120秒)に設定される。このように原燃料ガスの供給を短い所定時間の間停止することにより、燃料電池ユニット2を作動停止することなく、後述するようにしてガス漏洩検知を行うことができる。
漏洩検知モード運転の終了後は、燃料電池ユニット2の発電運転が再開される。即ち、燃料ガスブロア58が作動され、原燃料ガスの供給が再開される(ステップS18)。燃焼用空気ブロア62が作動され、燃焼用空気の供給が再開される(ステップS19)。また、水ポンプ60が作動され、改質用水の供給が再開される(ステップS20)。更に、空気ブロア40が作動され、空気の供給が再開される(ステップS21)。
その後、流入側及び流出側のガス開閉弁106,108が開状態となり(ステップS22)、流入側及び流出側の空気開閉弁110,112が開状態となり(ステップS23)、更にバイパス開閉弁114及び燃焼空気開閉弁116が開状態となり(ステップS24)、このようにして元の発電運転状態に戻り、ステップS1に戻って燃料電池ユニット2の発電が再開される。
燃料電池ユニット2側の制御は、上述のように行われるが、ガスメータ6側の制御は、次のようにして行われる。図5を参照して、ガスメータ6の制御系について説明すると、メータ制御部としてのメータ用コントローラ102は、メータ制御手段142、平均流量演算手段144、暫定判定手段145、漏洩判定手段146、積算カウンタ手段148、第2タイマ手段150及び第2メモリ手段152を含んでいる。メータ制御手段142は、遮断弁94及び表示手段104を作動制御し、平均流量演算手段144は、超音波流量センサ97(第1及び第2超音波センサ98,100)からの検知信号に基づき上述したようにして所定時間(例えば、120秒)の原燃料ガスの平均流量を演算する。また、暫定判定手段145は、平均流量演算手段144により演算された平均流量値と基準漏洩値(例えば、1.5L/h)とを対比し、この平均流量値が基準漏洩値以下であると暫定的に「漏洩なし」と判定し、この基準漏洩値より大きいと暫定的に「漏洩疑いあり」と判定する。
また、積算カウンタ手段148は、暫定判定手段145が暫定的に「漏洩なし」と判定したときにそのカウント値を1つ加算し、漏洩判定手段146は、所定期間(例えば、30日)の間に積算カウンタ手段148のカウント値が30回に達すると「漏洩なし」と判定し、この所定期間経過したときにこのカウント値が30回未満であると「漏洩疑いあり」と判定する。
更に、第2タイマ手段150は、所定時間(120秒)を計時するとともに、この所定期間(30日)を計時する。また第2メモリ手段152には、平均流量を演算するときの所定時間、漏洩判定する際の所定期間、暫定的に漏洩判定するときの基準漏洩値(1.5L/h)及び「漏洩疑いあり」との判定するときの所定カウント値(30回)が登録されている。
このガスメータ6の制御系による漏洩検知は、次のようにして行われる。図5ととともに図6を参照して、ガスメータ6による原燃料ガスの流量計測は常時行われ(ステップS31)、平均流量演算手段144は、直近2分間(120秒間)の平均流量を演算し(ステップS32)、演算した平均流量値が基準漏洩値以下であるかの判断が行われる(ステップS33)。
平均流量演算手段144により演算した平均流量値が基準漏洩値以下であると、暫定判定手段145は、暫定的に「漏洩なし」との判定を行い(ステップS34)、積算カウンタ手段148はカウント値を1つ加算する(ステップS35)。そして、この積算カウンタ手段148のカウント値が所定カウント値(30回)に達すると、漏洩判定手段146は、「漏洩なし」の判定を行い(ステップS37)、積算カウンタ手段148のカウント値がリセットされ(ステップS38)、その後ステップS31に戻る。
積算カウンタ手段148のカウント値が30回に達するということは、2分間(120秒間)にわたる原燃料ガスの流量が1.5L/h以下である測定結果が30回存在するということであり、このことは60分間(2分×30=60分)の原燃料ガスの流量が1.5L以下であり、この漏洩値は、一般的な漏洩判断の基準値(例えば、3L/h)よりも少なく、「漏洩なし」と判定することができる。
また、ステップS33において、平均流量演算手段144により演算した平均流量値が基準漏洩値を超えていると、原燃料ガスが流れているとして、暫定判定手段145は、暫定的に「漏洩疑いあり」との判定を行い(ステップS39)、その後ステップS40に進む。また、ステップS36にて積算カウンタ手段148のカウント値が所定カウント値(30回)に達していないと、ステップS36からステップS40に移る。
ステップS40においては、原燃料ガスの流量計測の開始から所定期間(30日)が経過したか、即ち第2タイマ手段150が所定期間を計時したかが判断され、所定期間が経過していないとステップS40からステップS31に戻って原燃料ガスの流量計測が行われる。また、所定期間が経過すると、所定期間が経過したときに所定カウント値に達しておらず、従って、漏洩判定手段146は、「漏洩疑いあり」との判定を行い(ステップS41)、この判定結果に基づきメータ制御手段142は、表示手段104を作動させて「漏洩疑いあり」の表示を行い、このようにして原燃料ガスの漏洩の有無を判定することができる。
この実施形態では、燃料電池ユニット2への原燃料ガスの供給は、上述したように一時的に第1所定時間(例えば、120秒)にわたって停止されるので、この第1の所定期間に対応するガスメータ6側の所定期間において他のガス機器を使用していない場合、原燃料ガスがこのガスメータ6を通して流れることはない。このような場合、1回/日の割合で積算カウンタ手段148のカウント値が積算され、所定期間(30日)の最後の日において積算カウンタ手段148のカウント値が所定カウント値(30回)となり、上述ようにして漏洩の有無を判定することができる。
ところが、漏洩検知モードの運転中にガス機器を使用すると、ガスメータ6を通して原燃料ガスが流れるために、積算カウンタ手段148のカウント値が積算されない日が生じるようになり、このような場合、原燃料ガスの漏洩が生じていないのに漏洩判定手段146は「漏洩疑いあり」との判定を行ってしまう。
そこで、上述した不都合を解消するために、漏洩検知モード運転を2回/日の割合で行うようにすることができ、3回以上/日の割合で行うようにしてもよい。例えば、2回/日の割合で行う場合、ガス機器の使用をほとんど行わない深夜、例えば午前1時前後と午前4時前後に行うようにすることができ、このように設定することにより、ガスメータ6側では、この所定期間において原燃料ガスの漏洩検知を行うことができる。
次に、図7及び図8を参照して、本発明に従うエネルギー供給システムの第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、燃料電池ユニット2のユニット用コントローラ122(ユニット制御部)とガスメータ6のメータ用コントローラ102(メータ制御部)とが独立し、ユニット用コントローラ122とメータ用コントローラ102との間に指令信号のやりとりはないが、この第2の実施形態では、メータ用コントローラ102からユニット用コントローラ122に指令信号が送給されるように構成されている。尚、以下の実施形態において、上述した第1の実施形態と実質上同一の部材には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
図7において、この第2の実施形態では、ガスメータ6Aのメータ用コントローラ102A及び燃料電池ユニット2Aのユニット用コントローラ122Aは、システム全体を制御するシステム制御部を構成し、このシステム制御部では、メータ用コントローラ102Aからユニット用コントローラ122Aに指令信号が送給されるように構成されている。
このことに関連して、メータ用コントローラ102Aは、第1の実施形態のメータ用コントローラの構成に加えて、燃料電池ユニット2Aの発電運転を停止するための運転停止指令を生成する運転停止信号生成手段(図示せず)と、燃料電池ユニット2Aの発電運転を再開するための運転再開指令を生成する運転再開信号生成手段を含み、その第2メモリ手段(図示せず)は、原燃料ガスの流量計測時間としての所定時間、基準漏洩値、所定カウント値、漏洩判定を行う際の基準期間となる所定期間、即ち第1所定期間(例えば、30日)に加えて、この第1所定期間よりも短い第2所定期間(例えば、26日)が登録される。この第2の実施形態におけるその他の構成は、上述した第1の実施形態と実質上同一でよい。
この第2の実施形態における原燃料ガスの漏洩検知は、例えば、図8に示すフローチャートに沿って行われる。システムの発電運転が上述したように行われ(ステップS51)、メータ用コントローラ102Aの第2タイマ手段(図示せず)が第2所定期間(26日)まで計時しないときには、ステップS52からステップS53に進み、漏洩検知モード運転開始時刻に達するまで上述した発電運転が行われる。そして、漏洩検知モード運転の開始時刻に達すると、ステップS53からステップS54に進み、漏洩検知モードの運転が行われる。この漏洩検知モード運転は、ユニット用コントローラ102Aの第1タイマ手段(図示せず)が第1所定時間(例えば、120秒)を計時まで行われ、この第1所定時間を計時すると、ステップS55からステップS56に進み、漏洩検知モード運転が終了し、ステップS51に戻る。このステップS53からステップS56までの実行内容は、図4に示す第1の実施形態のフローチャートにおけるステップS2からステップS24までの内容と同じである。
また、ステップS52において、26日経過したと判断されると、ステップS52からステップS57に移り、積算カウント手段(図示せず)のカウント値が所定カウント値(例えば、30回)に達しているかが判断され、所定カウント値に達しているとステップS51に戻る。
一方、このとき、所定カウント値に達していないと、ステップS58に進み、メータ用コントローラ102Aの運転停止信号生成手段(図示せず)は、運転停止指令を生成し(ステップS58)、この運転停止指令がメータ用コントローラ102Aからユニット用コントローラ122Aに送給される。かくすると、ユニット用コントローラ122Aのユニット制御手段(図示せず)は、この運転停止指令に基づいて燃料ガスブロア58、空気ブロア40、水ポンプ60などを作動停止して発電運転を停止する(ステップS59)。
かくすると、ユニット用コントローラ122Aの第1タイマ手段(図示せず)が第2所定時間(例えば、24時間)の計時を開始する(ステップS60)。この運転停止状態においては、原燃料ガスが燃料電池ユニット2Aにおいて消費されることがなく、この状態においてメータ制御部102Aは、原燃料ガスの漏洩検知を行うようになる。この漏洩検知は、メータ用コントローラ102Aの積算カウンタ手段(図示せず)のカウント値が所定カウント値(30回)に達するまで行われ、所定カウント値に達すると、ステップS61からステップS62に進み、メータ用コントローラ102Aの運転再開信号生成手段(図示せず)は運転再開指令を生成し、この運転再開指令がメータ用コントローラ102Aからユニット用コントローラ122Aに送給され、ユニット用コントローラ122Aは、かかる運転再開指令に基づいて発電運転を再開し、ステップS51に戻る。
一方、このようにして第1タイマ手段(図示せず)が第2所定時間(24時間)を計時すると、ステップS63からステップS64に進み、第1タイマ手段がリセットされる。このときには、燃料電池ユニット2Aの発電を停止したにもかかわらずガスメータ6Aを通して原燃料ガスが流れ続けており、他のガス機器については24時間継続して使用されることはなく、そのため原燃料ガスが漏洩している可能性が非常に高く、メータ用コントローラ102Aの漏洩判定手段(図示せず)は「漏洩疑いあり」の判定を行い(ステップS65)、この判定結果に基づき、ガスメータ6Aの表示手段(図示せず)が作動して漏洩疑いありの表示し(ステップS66)、メータ用コントローラ102Aの積算カウンタ手段(図示せず)のカウント値がリセットされ(ステップS67)、その後ステップS51に戻り、燃料電池ユニット2Aの発電運転が行われる。
次に、図9及び図10を参照して、本発明に従うエネルギー供給システムの第3の実施形態について説明する。この第3の実施形態では、上述した第2の実施形態のものに漏洩検知のリトライ機能が付加されている。
第3の実施形態におけるガスメータ6Bのメータ用コントローラ102Bは、メータ制御手段142、平均流量演算手段144、暫定判定手段145、漏洩判定手段146、積算カウンタ手段148、第2タイマ手段150及び第2メモリ手段152に加えて、第2の実施形態において説明した運転停止信号生成手段162及び運転再開信号生成手段164を備え、更にリトライ信号を生成するリトライ信号生成手段166を含んでいる。更に、このメータ用コントローラ102Bには、上述の第2の実施形態では説明していなかったが、メータ用コントローラ102Bからユニット用コントローラに各種指令を出力するための信号出力手段168が設けられている。
このことに関連して、メータ用コントローラ102Bの第2メモリ手段152には、第1所定時間(120秒)、第1所定期間(30日)、第2所定期間(26日)、基準漏洩値及び所定カウント値(30回)に加えて、ユニット用コントローラの第1メモリ手段(図示せず)に登録された第2所定時間(24時間)に対応する第2所定時間(24時間)が登録されている。また、ユニット用コントローラの第1メモリ手段には、漏洩検知モード運転を開始する運転開始時刻に加えてリトライ漏洩検知運転を開始するリトライ開始時刻が登録される。この第3の実施形態におけるエネルギー供給システムのその他の構成は、上述した第2の実施形態と実質上同一でよい。
この第3の実施形態における原燃料ガスの漏洩検知は、例えば、図10に示すフローチャートに沿って行われる。即ち、システムの発電運転が上述したように行われ(ステップS71)、メータ用コントローラ102Bの第2タイマ手段150が第2所定期間(26日)まで計時しないときには、ステップS72からステップS73に進み、漏洩検知モード運転開始時刻に達するまで、上述した発電運転が行われる。そして、漏洩検知モード運転の開始時刻に達すると、ステップS73からステップS74に進み、漏洩検知モードの運転が行われる。そして、この第1所定時間を計時すると、ステップS75からステップS76に進み、漏洩検知モード運転が終了し、これらステップS71からステップS76の実行内容は、図8に示す第2の実施形態におけるステップS51からステップS56の内容と同じである。
この漏洩検知モード運転において、積算カウンタ手段148のカウント値が1つ加算されると、ステップS77からステップS71に戻るが、カウント値が加算されない場合、ステップS77からステップS78に進み、リトライ漏洩検知運転の場合には、ステップS78からステップS71に戻る。
リトライ検知運転でない場合、リトライ信号生成手段166はリトライ信号を生成する(ステップS79)。このリトライ信号の生成は、この漏洩検知モード運転が終了した後に生成するようにしてもよいが、この漏洩検知モード運転を含むその日の終了時点で積算カウンタ手段148のカウント値が加算されていない場合に、このリトライ信号を生成するようにしてもよい。この場合、上述のその日の翌日に漏洩検知モード運転が行われるとともに、リトライ漏洩検知運転が行われる。即ち、リトライ漏洩検知運転の開始時刻になると、ステップS80からステップS74に戻り、リトライ漏洩検知運転(即ち、漏洩検知モード運転と同様の運転)が行われる。このようにリトライ漏洩検知運転を行うことにより、より確実に原燃料ガスの漏洩検知を行うことができる。
また、ステップS72において、第2所定期間(26日)経過したと判断されると、ステップS72からステップS81に移り、積算カウント手段(図示せず)のカウント値が所定カウント値(例えば、30回)に達しているかが判断され、所定カウント値に達しているとステップS71に戻る。
一方、このとき、所定カウント値に達していないと、ステップS82に進み、メータ用コントローラ102Bの運転停止信号生成手段162は、運転停止指令を生成し(ステップS82)、この運転停止指令がメータ用コントローラ102Bからユニット用コントローラに送給され、燃料電池ユニットの運転が停止され(ステップS83)、第1タイマ手段(図示せず)の第2所定時間(24時間)の計時が開始される(ステップS84)。
この運転停止状態において、メータ制御部102Bは、原燃料ガスの漏洩検知を行い、メータ用コントローラ102Bの積算カウンタ手段148のカウント値が所定カウント値(30回)に達すると、ステップS85からステップS86に進み、メータ用コントローラ102Bの運転再開信号生成手段164は運転再開指令を生成し、この運転再開指令がメータ用コントローラ102Bからユニット用コントローラに送給され、ユニット用コントローラは、かかる運転再開指令に基づいて発電運転を再開し、ステップS71に戻る。
一方、このようにして第1タイマ手段(図示せず)が第2所定時間(24時間)を計時すると、ステップS87からステップS88に進み、第1タイマ手段がリセットされ、その後ステップS89からステップS91が実行される。これらステップS81からステップS91の実行内容は、図8に示す第2の実施形態におけるステップS57からステップS67の内容と同じである。
尚、この第3の実施形態では、ユニット用コントローラ(図示せず)の第1メモリ手段(図示せず)に漏洩検知モード運転を開始する運転開始時刻とリトライ漏洩検知運転を開始するリトライ開始時刻とを登録しているが、メータ用コントローラ102Bからユニット用コントローラ122Bへの指令信号の送信を行うことができるために、このメータ用コントローラ102Bに計時手段を含めるとともに、その第2メモリ手段152に運転開始時刻及びリトライ開始時刻を登録し、運転開始時刻になると運転開始指令をユニットコントローラに送給し、またリトライ開始時刻になるとリトライ開始指令をユニットコントローラに送給するようにしてもよい。
原燃料ガスの漏洩検知を確実に行うためには、漏洩検知漏洩検知モード運転を開始する運転開始時刻、またリトライ漏洩検知運転を開始するリトライ開始時刻を次のように設定するのが望ましい。
原燃料ガスの流量に関連して設定するときには、ガスメータにて計測される原燃料ガスの流量に関する過去の原燃料ガス消費量データに基づき、単位時間当たりの原燃料ガスの消費量が将来における第2所定時間(即ち、1日の24時間)内で最も少なくなると予測される時刻に設定するのが望ましい。
また、原燃料ガスを用いて燃焼させて温水を生成する熱源部の作動に関連して設定するときには、この熱源部において原燃料ガスが燃焼する燃焼回数に関する過去の燃焼回数データに基づき、熱源部での単位時間当たりの原燃料ガスの予測燃焼回数が将来における第2所定期間内で最も少なくなると予測される時刻に設定するのが望ましい。
更に、燃料電池ユニットの発電出力を消費する電力負荷における消費電力に関連して設定するときには、この電力負荷の電力消費に関する過去の電力消費データに基づき、電力負荷での単位時間当たりの予測消費電力が第2所定期間内で最も少なくなると予測される時刻に設定するのが望ましい。
以上、本発明に従うエネルギー供給システムの各種実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変更乃至修正が可能である。
2,2A 燃料電池ユニット
4 原燃料ガス供給流路
6,6A,6B ガスメータ
10 セルスタック
8 燃料処理装置
40 空気ブロア(酸化剤ガスブロア)
58 燃料ガスブロア
97 超音波流量センサ
102,102A,102B メータ用コントローラ(メータ制御部)
122,122A ユニット用コントローラ(ユニット制御部)
144 平均流量演算手段
145 暫定判定手段
146 漏洩判定手段
148 積算カウンタ手段
162 運転停止信号生成手段
164 運転再開信号生成手段
166 リトライ信号生成手段




Claims (11)

  1. 原燃料ガスを水蒸気改質する燃料処理装置と水蒸気改質された原燃料ガス及び酸化剤ガスの酸化及び還元により発電するセルスタックとを備えた燃料電池ユニットと、原燃料ガス流路を通して前記燃料処理装置に供給される原燃料ガスの流量を計測するガスメータとを具備し、
    前記ガスメータは、原燃料ガス流路を通して供給される原燃料ガスの流量を計測する流量計測部と、原燃料ガス流路を遮断するための遮断弁と、前記遮断弁を制御するためのメータ制御部とを備え、
    前記燃料電池ユニットは、改質用水を供給するための水供給手段、原燃料ガスを供給するための原燃料ガス供給手段及び酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給手段と、前記水供給手段、前記原燃料ガス供給手段及び前記酸化剤ガス供給手段を制御するためのユニット制御部とを更に備え、
    原燃料ガスの漏洩を検知するときには、前記ユニット制御部は、漏洩検知モード運転を設定し、前記漏洩検知モード運転においては、前記ユニット制御部は前記原燃料ガス供給手段の作動を一時的に停止し、これにより、前記燃料処理装置への原燃料ガスの供給を停止し、前記漏洩検知モード運転の終了後、前記ユニット制御部は前記原燃料ガス供給手段を作動させて前記燃料処理装置への原燃料ガスの供給を再開することを特徴とするエネルギー供給システム。
  2. 前記漏洩検知モード運転が設定されると、前記ユニット制御部は、前記セルスタックの発電出力が最低出力となるように前記原燃料ガス供給手段及び前記酸化剤ガス供給手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のエネルギー供給システム。
  3. 前記ユニット制御部は、第1所定時間を計時する第1タイマ手段を含み、前記第1所定時間は、前記ガスメータの前記流量計測部により計測した計測流量に基づいて平均ガス流量を演算する平均流量測定時間であり、前記ユニット制御部が漏洩検知モード運転を設定すると、漏洩検知のための漏洩検知準備運転の後に前記第1タイマ手段が作動して計時を開始し、前記第1タイマ手段が前記第1所定時間を計時すると、前記ユニット制御部が前記漏洩検知モード運転を終了し、前記ユニット制御部は前記原燃料ガス供給手段を作動させて前記燃料処理装置への原燃料ガスの供給を再開することを特徴とする請求項1又は2に記載のエネルギー供給システム。
  4. 前記漏洩検知モード運転が設定された後の前記漏洩検知準備運転においては、前記ユニット制御部は、前記酸化剤ガス供給手段を作動停止させて酸化剤ガスの供給を停止し、前記セルスタック内の酸化剤ガスが消費された後に、前記ユニット制御部は、前記原燃料ガス供給手段及び前記水供給手段を作動停止させて前記燃料処理装置への原燃料ガス及び改質用水の供給を停止し、その後前記第1タイマ手段が作動されることを特徴とする請求項3に記載のエネルギー供給システム。
  5. 前記ユニット制御部の前記第1タイマ手段は、前記第1所定時間よりも長い第2所定時間を計時し、前記第1タイマ手段が前記第2所定時間を計時する間に前記ユニット制御部は前記漏洩検知モード運転を少なくとも1回実行することを特徴とする請求項3又は4に記載のエネルギー供給システム。
  6. 前記ガスメータの前記メータ制御部は、漏洩の有無を判定するための漏洩判定手段と、平均ガス流量を演算する平均流量測定時間である第1所定時間及び漏洩の有無を判定する基準期間である第1所定期間を計時する第2タイマ手段と、前記第1所定時間において原燃料ガスの流量が漏洩基準値以下であることの回数をカウントする積算カウンタ手段とを含み、前記第2タイマ手段が前記第1所定期間を計時するまでに前記積算カウンタ手段が所定カウント値をカウントすると前記漏洩判定手段は漏洩なしと判定し、前記第2タイマ手段が前記第1所定期間を計時したときに前記積算カウンタ手段のカウント値が前記所定カウント値未満であると、前記漏洩判定手段は漏洩疑いありと判定することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のエネルギー供給システム。
  7. 前記ガスメータの前記メータ制御部及び前記燃料電池ユニットの前記ユニット制御部は、前記メータ制御部からの指令信号が前記ユニット制御部に送信される前記システム制御部を構成し、前記メータ制御部の前記第2タイマ手段は、前記第1所定期間よりも短い第2所定期間を計時し、前記第2タイマ手段が前記第2所定期間を計時したときに前記積算カウンタ手段のカウント値が前記所定カウント値未満である場合、前記ユニット制御部は、前記メータ制御部からの運転停止指令に基づいて、前記原燃料ガス供給手段、前記酸化剤ガス供給手段及び前記水供給手段を作動停止させて前記セルスタックの発電を停止し、前記セルスタックの運転停止状態において原燃料ガスの漏洩を検知することを特徴とする請求項6に記載のエネルギー供給システム。
  8. 前記ガスメータの前記メータ制御部は、前記漏洩検知モード運転のリトライを行うためのリトライ信号を生成するリトライ信号生成手段を含み、前記第2タイマ手段は前記第1所定時間よりも長い第2所定時間を計時し、前記第2所定時間の間において原燃料ガスの流量が漏洩基準値を越えているとして前記積算カウンタがカウントしないときには、前記リトライ信号生成手段は前記リトライ信号を生成し、次の前記第2所定時間内において前記漏洩検知モード運転及びそのリトライ運転が実行されることを特徴とする請求項7に記載のエネルギー供給システム。
  9. 前記ユニット制御部にて設定される前記漏洩検知モード運転の開始時刻は、前記ガスメータにて計測される原燃料ガスの流量に関する過去の原燃料ガス消費量データに基づき、単位時間当たりの原燃料ガスの消費量が将来における前記第2所定時間内で最も少なくなると予測される時刻に設定されることを特徴とする請求項6に記載のエネルギー供給システム。
  10. 前記ユニット制御部にて設定される前記漏洩検知モード運転の開始時刻は、熱源部において原燃料ガスが燃焼する燃焼回数に関する過去の燃焼回数データに基づき、前記熱源部での単位時間当たりの原燃料ガスの予測燃焼回数が将来における前記第2所定期間内で最も少なくなると予測される時刻に設定されることを特徴とする請求項6に記載のエネルギー供給システム。
  11. 前記ユニット制御部にて設定される前記漏洩検知モード運転の開始時刻は、前記燃料電池ユニットからの発電出力を消費する電力負荷の電力消費に関する過去の電力消費データに基づき、前記電力負荷での単位時間当たりの予測消費電力が前記第2所定期間内で最も少なくなると予測される時刻に設定されることを特徴とする請求項6に記載の原燃料ガスシステム。









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