JP2018169919A - 温度制御装置、及び、情報処理装置 - Google Patents

温度制御装置、及び、情報処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2018169919A
JP2018169919A JP2017068228A JP2017068228A JP2018169919A JP 2018169919 A JP2018169919 A JP 2018169919A JP 2017068228 A JP2017068228 A JP 2017068228A JP 2017068228 A JP2017068228 A JP 2017068228A JP 2018169919 A JP2018169919 A JP 2018169919A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
heating element
temperature control
information processing
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017068228A
Other languages
English (en)
Inventor
雅和 細田
Masakazu Hosoda
雅和 細田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Dynabook Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Client Solutions Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Client Solutions Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2017068228A priority Critical patent/JP2018169919A/ja
Publication of JP2018169919A publication Critical patent/JP2018169919A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Temperature (AREA)

Abstract

【課題】発熱体を有する情報処理装置が置かれている状況に適合した異常発熱に対応する処理を実現する。【解決手段】温度制御装置は、発熱体から第1の距離を隔てて設置された、第1温度検出部と、前記発熱体から、前記第1の距離よりも遠い第2の距離を隔てて設置された、第2温度検出部と、前記第1温度検出部で検出された第1温度と、前記第2温度検出部で検出された第2温度との温度差を算出する、算出部と、前記算出部で算出された前記温度差に基づいて、前記発熱体の制御を行う、温度制御部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、温度制御装置、及び、情報処理装置に関する。
様々な種類の情報処理装置が、広く一般に普及してきている。情報処理装置には、例えば、家庭用のパーソナルコンピュータや、個人が携帯をして持ち歩く携帯型情報端末、車両に搭載されて車両情報を記録するドライブレコーダなどがある。このような情報処理装置は、CPU(Central Processing Unit)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)など部品を内部に備えるが、これらの部品は情報処理装置の使用時に発熱体となり得る。このように発熱体となり得る部品は、主に、演算処理を行う演算処理装置であることが多いが、ハードディスクドライブやRAM(Random Access Memory)などの記憶装置や、通信モジュール、イメージセンサなども発熱体となり得る。
このように発熱体となり得る演算処理装置や記憶装置の部品は、過度に温度が上昇すると、部品自体が破損する恐れがあり、また、これら部品が原因で情報処理装置の正常動作を保証し得ないという問題が生ずる。このため、発熱体の近傍に温度センサなどの温度検出部を設け、この温度検出部が検出した温度が所定値より大きくなった場合には、情報処理装置をシャットダウンしたり、処理速度などのパフォーマンスを下げたりする対策も行われている。
しかしながら、情報処理装置の周囲環境温度は様々であり、発熱体の周囲の温度を検出するだけでは、発熱体を内在する情報処理装置が置かれている状況に基づいた適正な異常発熱に対応する処理を行うことが難しかった。
特開2015−125382号公報 特開2011−059739号公報
本実施形態の目的は、発熱体を有する情報処理装置が置かれている状況に適合し、異常発熱にも対応可能とした温度制御装置及び情報処理装置を提供することにある。
本実施形態に係る温度制御装置は、発熱体から第1の距離を隔てて設置された、第1温度検出部と、前記発熱体から、前記第1の距離よりも遠い第2の距離を隔てて設置された、第2温度検出部と、前記第1温度検出部で検出された第1温度と、前記第2温度検出部で検出された第2温度との温度差を算出する、算出部と、前記算出部で算出された前記温度差に基づいて、前記発熱体の制御を行う、温度制御部と、を備える。
本実施形態に係る情報処理装置は、発熱体と、前記発熱体の温度制御を行う温度制御装置とを有する、情報処理装置であって、前記温度制御装置は、前記発熱体から第1の距離を隔てて設置された、第1温度検出部と、前記発熱体から、前記第1の距離よりも遠い第2の距離を隔てて設置された、第2温度検出部と、前記第1温度検出部で検出された第1温度と、前記第2温度検出部で検出された第2温度との温度差を算出する、算出部と、前記算出部で算出された前記温度差に基づいて、前記発熱体の制御を行う、制御部と、を備える。
本実施形態に係る情報処理装置の内部構成を説明するブロック図。 本実施形態に係る情報処理装置の制御部で実行される温度監視処理の内容を説明するフローチャートを示す図。 本実施形態に係る情報処理装置の記憶部に記憶される温度履歴情報テーブルの一例を示す図。 本実施形態に係る温度監視処理における基礎となる、温度情報と、この温度情報から推定される情報処理装置の状態との対応関係を表にして示す図。 本実施形態に係る情報処理装置の記憶部に記憶された温度履歴情報テーブルを用いて、発熱体の経年劣化を解析する例を説明する図。 本実施形態に係る情報処理装置の変形例を説明する、図1に対応するブロック図。 本実施形態に係る情報処理装置の制御部で実行される温度監視処理の変形例の内容を説明するフローチャートを示す図。
以下、図面を参照しながら、本実施形態に係る温度制御装置及び情報処理装置を説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行うこととする。
図1は、本実施形態に係る情報処理装置1の全体構成を説明するブロック図である。この図1に示すように、本実施形態に係る情報処理装置1は、動作に伴い熱を発する発熱体10と、この発熱体10の温度制御を行う温度制御装置20とを備えて構成されている。
具体的には、発熱体10は、この情報処理装置1の全体的な制御や種々の演算を行う装置であり、例えば、CPUやASICなどにより、構成されている。また、この発熱体10は、ハードディスクドライブやRAMなどの記憶装置などであってもよい。すなわち、本実施形態において発熱体とは、情報処理装置1の処理に伴い熱を発する種々の装置を意味している。
温度制御装置20は、第1温度検出部30と、第2温度検出部32と、制御部34とを備えて構成されている。本実施形態においては、第1温度検出部30と第2温度検出部32は、発熱体10と同一の基板40に設けられているが、必ずしも同一基板上である必要はない。制御部34も、基板40上に設けられてもよいし、別の基板に設けられてもよい。さらに、制御部34は、CPU等から構成された発熱体10と別体に構成されてもよいし、発熱体10自体により構成されてもよい。
第1温度検出部30は、発熱体10の近傍に設けられており、発熱体10周辺の温度を検出する。この第1温度検出部30は、例えば、温度センサにより構成されている。
第2温度検出部32は、情報処理装置1の外周部近傍に設けられており、この発熱体10を有する情報処理装置1の周囲環境温度を検出する。本実施形態においては、第2温度検出部32は、発熱体10が設置された基板40において、発熱体10から離れた位置の基板40上に設けられている。ここで、前記第2温度検出部32が設けられる、発熱体10から離れた位置とは、第2温度検出部32の物理的大きさや重さ、あるいは前記第1温度検出部30やその他の部品との相対的位置関係等を考慮して、技術的に適正、かつ有効な温度検出が行える、外部環境に近接した位置、という意味である。或いは、情報処理装置1が外部環境の温度を測定することが困難な小型機器の場合には、発熱体10から離れた位置とは、発熱体10と外気温度の中間の温度となり、かつ、発熱体10の温度に対して、十分な精度を持って、温度差が測定可能な距離離れた位置、という意味である。このような位置に第2温度検出部32を設置することにより、第2温度検出部32が、情報処理装置1の周囲環境温度を適正に検出できるようにしている。第2温度検出部32も、例えば、温度センサにより構成されている。
ここで、発熱体10と第1温度検出部30との間の距離を第1の距離とし、発熱体10と第2温度検出部32との間の距離を第2の距離とすると、第2の距離は、第1の距離よりも遠いと言える。すなわち、第1温度検出部30は、発熱体10から第1の距離を隔てて設置されており、第2温度検出部32は、この第1の距離よりも遠い第2の距離を隔てて設置されている。
制御部34は、第1温度検出部30が検出した第1温度と、第2温度検出部32が検出した第2温度とに基づいて、温度差を算出し、この算出された温度差に基づいて、発熱体10の温度制御を行う。このため、この制御部34が、本実施形態における算出部と温度制御部とを構成するが、その詳しい処理内容については、後述する。
本実施形態に係る温度制御装置20においては、任意的な構成要素として、記憶部36と通知部38とを有している。本実施形態においては、記憶部36は、不揮発性メモリにより構成されており、例えば、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)、SDメモリカードなどにより実現されている。また、詳しくは後述するが、本実施形態においては、この記憶部36に、第1温度検出部30や第2温度検出部32が検出した温度情報が履歴情報として格納される。但し、これら温度情報を履歴情報として格納しない場合には、この記憶部36は省略することも可能である。
通知部38は、例えば、文字や画像を表示する表示画面や、音声を出力する音声出力装置、明滅可能なLED(Light Emitting Diode)等の発光体などにより構成されている。この通知部は、第2温度検出部32で検出された第2温度が所定の値より高い場合に、情報処理装置1の周囲環境温度が高いことをユーザに通知するために用いられる。また、情報処理装置1が無線ネットワークや有線ネットワークなどのネットワークによりサーバに接続されている場合には、通知部38は、第2温度検出部32で検出された第2温度が所定の値より高い場合に、その情報を、ネットワークを介してサーバに通知するようにしてもよい。このため、このような通知をユーザやサーバに行わない態様では、この通知部38は省略することも可能である。
なお、図1では、本実施形態を説明するために必要な構成要素を例示しているが、実際には、情報処理装置1は、その機能実現に必要な他の構成要素を備えて構成されている。例えば、情報処理装置1は、様々な情報を表示する表示部や、情報を補助的に記憶する補助記憶部、ユーザからの指示が入力される入力部などを、さらに備えて構成されている。
図2は、本実施形態に係る情報処理装置1で実行される温度監視処理を説明するフローチャートを示す図である。本実施形態においては、この温度監視処理は、制御部34が実行する処理であり、例えば、制御部34が記憶部36に格納されている温度監視処理プログラムを読み込んで実行することにより実現される処理である。また、本実施形態においては、この温度監視処理は、情報処理装置1の電源がオンになると、自動的に起動される処理である。
図2に示すように、制御部34は、第1温度検出部30から温度を検出して、これを第1温度とする(ステップS10)。続いて、制御部34は、第2温度検出部32から温度を検出して、これを第2温度とする(ステップS12)。次に、制御部34は、第1温度検出部30で検出された第1温度と、第2温度検出部32で検出された第2温度との温度差ΔTを算出する(ステップS14)。
次に、制御部34は、ステップS10からステップS14で取得した温度情報を、記憶部36に格納する(ステップS16)。図3は、記憶部36に格納される温度履歴情報テーブルTB10の一例を示す図であり、ステップS16では、ステップS10からステップS14で取得した温度情報を、この温度履歴情報テーブルTB10に順次格納していく。
この図3に示すように、制御部34は、温度差ΔTと、第1温度と、第2温度と、時刻情報とを、温度履歴情報テーブルTB10に格納する。時刻情報は、温度差ΔTを算出した際の第1温度及び第2温度を取得した時刻に関する情報である。すなわち、本実施形態に係る制御部34は、時計を内蔵しており、この内蔵されている時計に基づいて時刻情報を取得する。なお、時刻情報は、必ずしも格納すべき情報ではなく、付随的な情報である。また、温度差ΔTと第1温度と第2温度は、2つ記憶しておけば、他の1つは事後的に算出可能である。したがって、ステップS16においては、制御部34は、温度差ΔTと第1温度と第2温度のうちの少なくとも2つを温度履歴情報テーブルTB10に格納して記憶させれば足りる。
再び、図2に戻り、制御部34は、ステップS14で算出した温度差ΔTが、第1閾値Tth1より大きいか否かを判断する(ステップS18)。温度差ΔTが第1閾値Tth1より大きくない場合(ステップS18:No)、すなわち、温度差ΔTが第1閾値Tth1以下である場合には、制御部34は、第2温度が第2閾値Tth2より大きいか否かを判断する(ステップS20)。
第2温度が第2閾値Tth2より大きくない場合(ステップS20:No)、すなわち、第2温度が第2閾値Tth2以下である場合には、制御部34は、上述したステップS10からを繰り返す。すなわち、温度差ΔTに異常がなく、周囲環境温度も高温ではないので、情報処理装置1に通常動作を継続させる。
一方、第2温度が第2閾値Tth2より大きい場合(ステップS20:Yes)には、制御部34は、情報処理装置1のユーザに、周囲環境温度が予め定められている設計温度より高いことを通知部38により通知する(ステップS22)。通知部38が、例えば、表示画面で構成されている場合には警告メッセージを文字として表示する。また、通知部38が、例えば、音声出力装置で構成されている場合には、警告メッセージを音声で読み上げて通知する。さらに、通知部38が、例えば、LED等の発光体で構成されている場合には、発光体を点灯或いは明滅させることによりユーザに通知する。
尚、第1閾値Tth1、及び、第2閾値Tth2の設定は、情報処理装置1やCPU等の発熱体10の動作保証温度の範囲で設定してもよいし、それよりも安全サイドの温度基準に設定してもよい。また、第1閾値については、さらに、情報処理装置1における、ソフトウェアの暴走、機器異常、機器劣化などの内部的な異常の検出をも想定して、設定してもよい。
一方、ステップS18において、温度差ΔTが第1閾値Tth1より大きいと判断した場合(ステップS18:Yes)には、制御部34は、発熱体10の異常発熱に対応する処理を実行する(ステップS24)。すなわち、第1温度検出部30が検出した第1温度と、第2温度検出部32が検出した第2温度との間の温度勾配が大きくなったことから、発熱体10に何らかの異常が発生したと判断し、発熱体10を保護するための処理を行う。例えば、発熱体10を有する情報処理装置1をシャットダウンしてもよいし、或いは、発熱体10がCPU等で構成されているのであれば、処理速度を落とす、つまりパフォーマンスを下げる制御を行ってもよい。さらには、事後的な解析を可能とすべく、制御部34は、発熱体10を保護するための処理を行ったことを記録として格納するようにしてもよい。具体的には、制御部34は、異常が発生した際の時刻情報や、測定した第1温度、第2温度、温度差ΔTなどの温度情報を、制御部34自体に格納したり、記憶部36に格納したりして、保持するようにしてもよい。また、情報処理装置1が無線ネットワークや有線ネットワークなどのネットワークでサーバに接続されている場合には、制御部34は、これらの時刻情報や温度情報を、サーバに送信するようにしてもよい。
一般に、シャットダウンには、ソフトウェア的に情報処理装置1をシャットダウンする、ソフトウェアシャットダウンと、ハードウェア的に情報処理装置1をシャットダウンする、ハードウェアシャットダウンとがあるが、本実施形態に係るシャットダウンは、いずれのシャットダウンでもよい。情報処理装置1をシャットダウンした場合は、この温度監視処理は終了するが、発熱体10のパフォーマンスを下げた場合には、再び、この温度監視処理は最初の処理からを繰り返して監視を続けてもよい。
また、算出した温度差ΔTに基づいて、発熱体10の故障ないし劣化が疑われるような極度の異常が発生したと判断した場合には、制御部34は、情報処理装置1をシャットダウンし、極度の異常ではないと判断した場合には、パフォーマンスを下げる制御を行ってもよい。さらに、算出した温度差ΔTに基づいて、発熱体10の故障ないし劣化が疑われるような極度の異常を検知した場合には、制御部34は、情報処理装置1をシャットダウンするとともに、再起動を制限するような制御を行うこともできる。ここで、再起動の制限には、例えば、一定時間、情報処理装置1を起動できないようにすることや、再起動時の冒頭で第1温度検出部30の第1温度を検出して、第1温度が所定温度より高い場合には、再起動を認めないようにすることなどが、考えられる。
ステップS24における、発熱体10の異常発熱に対応する処理を実行するは、発熱体10や情報処理装置1の保護のみならず、情報処理装置1のユーザをやけどや怪我から保護する処理であると捉えることもでき、又は、情報処理装置1の周囲に存在するユーザの財産である物体を保護するための処理であると捉えることもできる。すなわち、発熱体10の発熱を起因とする、発煙や発火等を防止しして、ユーザ自身の保護やユーザ財産の保護を図るための処理であると考えることもできる。
図4は、上述した温度監視処理における情報処理装置1の状態を、温度差ΔTと第2温度とに基づいて分類した表を示す図である。この図4に示すように、第1温度検出部30が検出した第1温度と第2温度検出部32が検出した第2温度の差である温度差ΔTが、ゼロ度の場合、つまり両者に温度の差がない場合は、発熱体10が発熱しておらず、情報処理装置1は動作していない電源オフの状態であると推定できる。
一方、温度差ΔTが、ゼロ度より大きい値であり、且つ、第1閾値Tth1以下である場合には、発熱体10は適正な動作をしており、情報処理装置1は通常動作中であると推定できる。しかし、温度差ΔTが第1閾値Tth1より大きい場合には、発熱体10は異常発熱をしており、発熱体10若しくは情報処理装置1に何らかの異常が発生していると推定できる。
なお、情報処理装置1が複数の動作モードを有する場合には、動作モード毎に異なる第1閾値Tth1を設定するようにしてもよい。例えば、情報処理装置1が高速動作モードと低速動作モードの2つを有する場合には、高速動作モードにおける第1閾値Tth1を、低速動作モードにおける第1閾値Tth1よりも、高く設定してもよい。これにより、本来的に発熱量の大きい高速動作モードにおける発熱体10の動作継続性を優先できるようになる。
さらに、第2温度検出部32が検出した第2温度が第2閾値Tth2より大きい場合には、この情報処理装置1が置かれている周囲の環境温度が、この発熱体10の設計温度を超えるような高温であると推定できる。これらの推定の下、図2に示した温度監視処理は、情報処理装置1の温度監視を行い、発熱体10を保護する温度制御を実現している。なお、第2閾値Tth2は、定数ではなく、温度差ΔTに応じて変化する関数として設定することもできる。
図5は、記憶部36に記憶されている温度履歴情報テーブルTB10の利用態様を説明する図である。この図5に示すように、温度履歴情報テーブルTB10には過去の温度情報が蓄積されているため、情報処理装置1が正常に動作している状態の温度差ΔTはD1であると特定できる。そして、時間の経過とともに、温度差ΔTがD2、D3と次第に大きくなっていくことがあり得る。これは、例えば、発熱体10の劣化による抵抗値の増大などで、発熱体10が異常に発熱している状態であると推定できる。
一方、時間の経過とともに、温度差ΔTがD4、D5と次第に小さくなっていくこともあり得る。これは、例えば、発熱体10の内部回路の断線などで、発熱体10が正常に動作しなくなっている可能性があると推定できる。このように、記憶部36の温度履歴情報テーブルTB10に過去の温度の情報を記憶させておくことにより、事後的な解析に、発熱体10や情報処理装置1の動作状況を推定できるようになる。
この図5に示すグラフは、図1に示した通知部38に表示するようにしてもよいし、或いは、通知部38とは別個に設けられた表示画面に表示するようにしてもよい。また、同様の解析をユーザが行うために、記憶部36に記憶されている温度履歴情報テーブルTB10の温度情報そのものをユーザが見られるようにしてもよい。
以上のように、本実施形態に係る温度制御装置20によれば、第1温度検出部30が検出した第1温度と、第2温度検出部32が検出した第2温度の差である温度差ΔTに基づいて、発熱体10の状態を推定して温度制御を行うこととしたので、発熱体10を有する情報処理装置1の置かれている状況に適合した温度制御をすることができる。例えば、情報処理装置1の周囲環境温度が非常に低温である状況であっても、温度差ΔTに基づいて、発熱体10の異常を的確に検出できる。
すなわち、これまでは、第1温度検出部30が検出した第1温度が所定の温度より大きくなった場合に、発熱体10に異常が発生したと判断したが、これでは、周囲の環境温度が高くて第1温度が高くなっているのか、発熱体10自体に異常があって第1温度が高くなっているのか、峻別が困難であった。これに対し、本実施形態に係る温度制御装置20では、第1温度と第2温度との温度差ΔTに基づいて、発熱体10に異常が発生しているか否かを判断することとしたので、周囲の環境温度が高くて第1温度が高くなっている場合には温度差ΔTが大きくならず、発熱体10に異常がないと推定することが可能になる。逆に、周囲の環境温度が低いために第1温度はさほど高いとは言えない状況でも、温度差ΔTが大きくなっている場合には、発熱体10に異常がある可能性があるため、発熱体10を保護する処理を実行することができる。
さらに、本実施形態においては、温度差ΔTが第1閾値以下であり、発熱体10が正常に動作していると推定できる場合であっても、第2温度検出部32で検出した第2温度が第2閾値より大きい場合には、周囲の環境温度が高いと判断し、ユーザに通知を発することとしたので、温度差ΔTが大きくならずとも、第2温度が発熱体10に予め定められている使用環境温度を超えるような場合には、ユーザに注意を喚起することができる。
なお、上述した実施形態では、温度検出部として、第1温度検出部30と第2温度検出部32の2つを設けることを想定して説明をしたが、温度検出部の数は、2つに限らず、3つ、4つ…など、複数以上であれば本実施形態を実現できる。例えば、図6に示すように、基板40上に、2つの発熱体10a、10bが設置されており、これら2つの発熱体10a、10bに対して、2つの第1温度検出部30a、30bが設けられている。
このような構成においては、制御部34は、第1温度検出部30aが検出した第1温度と、第2温度検出部32が検出した第2温度との温度差ΔT1を算出し、第1温度検出部30bが検出した第1温度と、第2温度検出部32が検出した第2温度との温度差ΔT2を算出し、第1温度検出部30aが検出した第1温度と、第1温度検出部30bが検出した第1温度との温度差ΔT3を算出する。そして、これら算出した温度差ΔT1、ΔT2、ΔT3に基づいて、発熱体10a、10bの温度制御を行う。例えば、温度差ΔT1が第1閾値より大きい場合には、発熱体10aを保護するため、制御部34は情報処理装置1のシャットダウンを行う。或いは、温度差ΔT3が第3閾値より大きい場合には、発熱体10aと発熱体10bの一方に何らかの異常が発生したと推定できることから、制御部34は情報処理装置1のシャットダウンを行う。
また、上述した実施形態の温度監視処理に加えて、発熱体10が動作保証温度の範囲内で動作するように、温度調整制御も行うようにしてもよい。すなわち、図7の温度監視処理のフローチャートに示すように、ステップS16とステップS18との間に、第1温度が動作保証温度の上限温度Tthxより高いか否かを判断する処理(ステップS17A)と、上限温度Tthxより高いと判断された場合に、温度調整制御を実行する処理(ステップS17B)を実行するようにしてもよい。
より具体的には、制御部34は、ステップS16における温度情報の格納処理の後、ステップS10で取得した第1温度が、発熱体10の動作保証温度Tthxより高いか否かを判断する(ステップS17A)。第1温度が動作保証温度Tthxよりも高いと判断した場合(ステップS17A:Yes)には、制御部34は、温度調整制御を実行する(ステップS17B)。具体的には、制御部34は、発熱体10を動作保証温度の範囲内で動作させるべく、発熱体10の動作速度を下げるスロットリングを行ったり、通信動作停止などの一部機能制限を行ったりする。そして、制御部34は、ステップS18の処理に移行する。
一方、ステップS17Aにおいて、第1温度が動作保証温度Tthxよりも高くないと判断した場合(ステップS17A:No)には、制御部34は、ステップS17Bを実行することなく、ステップS18の処理に移行する。このようにすることにより、上述した温度差ΔTによる発熱体10の温度制御のみならず、発熱体10自体の温度に基づく温度制御を行うことができ、より安全な発熱体10の保護を図ることができる。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規な装置および方法は、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明した装置および方法の形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
1:情報処理装置、10:発熱体、20:温度制御装置、30:第1温度検出部、32:第2温度検出部、34:制御部、36:記憶部、38:通知部

Claims (13)

  1. 発熱体から第1の距離を隔てて設置された、第1温度検出部と、
    前記発熱体から、前記第1の距離よりも遠い第2の距離を隔てて設置された、第2温度検出部と、
    前記第1温度検出部で検出された第1温度と、前記第2温度検出部で検出された第2温度との温度差を算出する、算出部と、
    前記算出部で算出された前記温度差に基づいて、前記発熱体の制御を行う、温度制御部と、
    を備える温度制御装置。
  2. 前記温度制御部は、前記温度差が第1閾値より大きい場合に、前記発熱体に異常発熱が発生していると判断して、前記発熱体を保護するための処理を行う、請求項1に記載の温度制御装置。
  3. 前記発熱体を保護するための処理は、前記発熱体を有する機器のシャットダウンである、請求項2に記載の温度制御装置。
  4. 前記発熱体を保護するための処理は、前記発熱体のパフォーマンスを下げる制御である、請求項2に記載の温度制御装置。
  5. 前記温度制御部は、前記温度差に基づいて前記発熱体に故障ないし劣化が生じたと判断した場合には、前記発熱体を有する情報処理装置をシャットダウンする、請求項1に記載の温度制御装置。
  6. 前記温度制御部は、前記温度差に基づいて前記発熱体に故障ないし劣化が生じたと判断した場合には、前記発熱体を有する情報処理装置をシャットダウンするとともに、前記シャットダウンした後の再起動を制限する、請求項1に記載の温度制御装置。
  7. 前記第2温度検出部で検出された温度が第2閾値より大きい場合に、周囲環境温度が高いことを通知する、通知部を、さらに備える請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の温度制御装置。
  8. 前記算出部が算出した前記温度差、前記温度差を算出した際の前記第1温度、及び、前記温度差を算出した際の前記第2温度のうちの少なくとも2つを記憶する、記憶部を、さらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の温度制御装置。
  9. 前記温度制御部は、前記算出部で算出された前記温度差に基づいて、前記発熱体の制御を行ったことを記録として格納する、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の温度制御装置。
  10. 前記温度制御部は、前記算出部で算出された前記温度差に基づいて、前記発熱体の制御を行ったことを、ネットワークを介して接続されているサーバに送信する、請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の温度制御装置。
  11. 前記第1温度検出部は前記発熱体の近傍に設けられており、前記第2温度検出部は前記発熱体を有する機器の外周部近傍又は前記発熱体が設置された基板における前記発熱体から離れた位置に設けられている、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の温度制御装置。
  12. 前記温度制御部は、前記温度差が第1閾値より大きい場合に、前記発熱体に異常発熱が発生していると判断して、前記温度制御装置が設けられた情報処理装置のユーザを保護する処理、又は、前記情報処理装置の周囲に存在する物体を保護するための処理を行う、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の温度制御装置。
  13. 発熱体と、前記発熱体の温度制御を行う温度制御装置とを有する、情報処理装置であって、
    前記温度制御装置は、
    前記発熱体から第1の距離を隔てて設置された、第1温度検出部と、
    前記発熱体から、前記第1の距離よりも遠い第2の距離を隔てて設置された、第2温度検出部と、
    前記第1温度検出部で検出された第1温度と、前記第2温度検出部で検出された第2温度との温度差を算出する、算出部と、
    前記算出部で算出された前記温度差に基づいて、前記発熱体の制御を行う、制御部と、
    を備える情報処理装置。
JP2017068228A 2017-03-30 2017-03-30 温度制御装置、及び、情報処理装置 Pending JP2018169919A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017068228A JP2018169919A (ja) 2017-03-30 2017-03-30 温度制御装置、及び、情報処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017068228A JP2018169919A (ja) 2017-03-30 2017-03-30 温度制御装置、及び、情報処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018169919A true JP2018169919A (ja) 2018-11-01

Family

ID=64018846

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017068228A Pending JP2018169919A (ja) 2017-03-30 2017-03-30 温度制御装置、及び、情報処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018169919A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023075743A1 (en) * 2021-10-25 2023-05-04 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Thermal resistance determination

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01290249A (ja) * 1988-05-18 1989-11-22 Mitsubishi Electric Corp 半導体集積回路装置の熱的保護回路
JPH08211959A (ja) * 1995-02-08 1996-08-20 Nec Corp 情報処理システム
JP2003207395A (ja) * 2002-01-16 2003-07-25 Nippon Telegraph & Telephone East Corp 温度監視システム、温度検出装置、温度観測端末、温度調査端末、プログラム及び記録媒体
JP2005321983A (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Sony Corp 電子機器、バッテリーパック、電子機器の電源制御方法及びそのプログラム
JP2010152740A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Toshiba Corp 情報処理装置および冷却性能判定方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01290249A (ja) * 1988-05-18 1989-11-22 Mitsubishi Electric Corp 半導体集積回路装置の熱的保護回路
JPH08211959A (ja) * 1995-02-08 1996-08-20 Nec Corp 情報処理システム
JP2003207395A (ja) * 2002-01-16 2003-07-25 Nippon Telegraph & Telephone East Corp 温度監視システム、温度検出装置、温度観測端末、温度調査端末、プログラム及び記録媒体
JP2005321983A (ja) * 2004-05-07 2005-11-17 Sony Corp 電子機器、バッテリーパック、電子機器の電源制御方法及びそのプログラム
JP2010152740A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Toshiba Corp 情報処理装置および冷却性能判定方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023075743A1 (en) * 2021-10-25 2023-05-04 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Thermal resistance determination

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6008070B1 (ja) 運用管理装置、運用管理方法、及び、運用管理プログラムが記録された記録媒体
US10488873B2 (en) Monitoring surface temperature of devices
US9516787B2 (en) Cooling device with temperature sensor failure detection
CN104236736B (zh) 用于测定电子装置的环境温度的方法和系统
JP2015010873A (ja) 温度測定装置及び温度測定方法
JP2013168107A (ja) 情報処理装置、異常検出方法、及び、プログラム
JP6651394B2 (ja) 半導体装置及び寿命予測方法
US20140300307A1 (en) Detecting faults in motors and drives
EP2856276B1 (en) Ambient and processor temperature difference comparison
US20130167132A1 (en) System, electronic device with firmware updating function and method therefor
JP2009187347A (ja) 情報処理装置およびそのcpu用冷却ファンの故障診断方法
JP2018169919A (ja) 温度制御装置、及び、情報処理装置
US8449173B1 (en) Method and system for thermal testing of computing system components
US11625082B2 (en) Computing system with a cooling function utilizing formula with algorithm
US9021242B2 (en) Boot determining method of electronic device having one or more storage disks in a low temperature environment
TWI597596B (zh) 具有溫度管理功能的電子裝置
CN113675824A (zh) 电机的过载保护方法和装置、存储介质及电子装置
JP2006010677A (ja) 情報処理装置の温度センサー装置
JP5699781B2 (ja) ファン故障通知装置およびその方法
JP2007257062A (ja) メモリエラー検出機能、メモリチップの温度検出機能を備えたメモリモジュール
JP6287434B2 (ja) 温度制御装置、温度制御方法、及び温度制御プログラム
JP5024966B2 (ja) 電子装置の障害監視装置、障害監視方法および障害監視プログラム
JP2020009398A (ja) 電子システムでのファンの制御方法
JP2011209146A (ja) 電子機器、異常判定プログラム及び異常判定方法
US9013207B2 (en) Method and apparatus for chip self deactivation

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20181030

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210413

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20211015