JP2009187347A - 情報処理装置およびそのcpu用冷却ファンの故障診断方法 - Google Patents

情報処理装置およびそのcpu用冷却ファンの故障診断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】回転数のフィードバック機能のない冷却ファンを用いても、特別の回路を追加することなしに冷却システムの異常あるいは故障の検出することが可能な情報処理装置およびそのCPU用冷却ファンの故障診断方法を提供する。
【解決手段】CPU冷却システムを備えた情報処理装置において、情報処理装置の電源起動後でOS起動前のBIOS画面等のCPUの負荷が一定に維持されているときにCPUを冷却する冷却ファンを所定の回転数で回転させながら所定の期間CPUの温度上昇データを温度センサで測定する。冷却ファンが正常な場合のCPUの温度上昇基準データを記憶手段から読み出して温度上昇測定データと比較することにより冷却ファンの故障または異常を診断する。
【選択図】図3

Description

本発明は、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」と略記する)などの電子機器に代表される情報処理装置およびそのCPU用冷却ファンの故障診断方法に関する。
近年、情報処理装置であるPCの分野においてはオペレーティングシステム(以下、「OS」と略記する)を始めとして、各種PC用アプリケーションソフトの高機能化が進んでおり、これに対応するためにCPU等の各種構成部品の高性能化が促進されている。これにともなって、構成部品であるCPU、チップセットといった半導体IC素子では、発熱量増大の問題が大きくなり、これらの半導体素子の放熱や冷却といった発熱対策が装置設計において重要になってきている。一般に、CPUやチップセットの発熱による温度上昇は周囲温度およびCPUやチップセットの動作負荷によって決まる。
特に、ノート型PCでは、各種構成部品を筐体内に高密度で配置せざるを得ず、放熱や冷却といった発熱対策の重要性が増してきている。発熱対策として、CPU、チップセットといった半導体素子のパッケージ表面には、多数のフィンが形成されたヒートシンクと称する銅やアルミニウム等の熱導伝性に優れる金属製ブロック部材が接触配置され、このフィンを空冷するためのファンが実装されている。ヒートシンクはCPU単独で用いるほか、大型化してCPUおよびチップセットを共通に冷却できるタイプが利用されることもある。
そして、冷却ファンを制御をするために、CPU等の発熱部材の温度を検知する温度センサが用いられる。CPUの温度センサは、CPUのパッケージ表面に直接接触させるかまたはCPUの直近に配置されている。この温度センサを用いて検知された温度データ情報に基づいて冷却ファンの制御が行われている。
PCは通常電源が投入されるとBIOS(Basic I/O System)によるPOST(Power On Self Test)処理と呼ばれる自己診断モードを経てOS(Operating System)が起動される。このPOST処理では、CPU、メモリ、I/O機器用バスの作動電圧、駆動パルスの周波数等のPCの動作チェックが行われる。また、POST後にユーザが特定キーを押すことによりBIOS設定を行うことができる。このBIOS設定で、CPUの温度を検知し、この検知温度に応じて冷却ファンの回転数を変更したり、CPUの動作スピードを変えて負荷を変更したりすることも可能である。
しかし、POST処理における自己診断モードや、上記BIOSの設定だけでCPUの冷却システムの異常あるいは故障を判断することは、CPUの負荷を特定しづらかったり、故障検知は比較的容易であってもGUIに慣れた普通のユーザには操作が難しい等の理由から使い勝手の悪いものとなっていた。このため、POST処理における自己診断モードとは別に、PCの冷却システムの異常あるいは故障を判断するための種々の診断方法や診断手段が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような冷却システムの異常あるいは故障の診断手段を備える情報処理装置の例を、従来の情報処理装置のCPU等の冷却システムの構成および処理手順を概略的に示す図7を用いて以下に簡単に説明する。図7のブロック図(a)および流れ図(b)から理解できるように、PC等に代表される従来の情報処理装置のCPU801のための冷却システムにおいては、CPU801の発熱部の温度を検知してCPU FAN804等により発熱部を冷却するための冷却システムの機能診断プログラムが準備されている。この診断プログラムは、発熱部温度を検出する第1の温度センス工程(ステップS803)と、発熱部に一定の冷却を行わせる工程(ステップS806)と、発熱部温度を検出する第2の温度センス工程(ステップS810)と、第1の温度センス工程(ステップS803)で検出した発熱部温度と第2の温度センス工程(ステップS810)で検出した発熱部温度が等しくないことを判定する工程(ステップS804)と、第2の温度センス工程(ステップS810)で検出した発熱部温度が、所定の範囲内にあるか否かを判定する工程(ステップS811)とを含んでいる。そして、診断プログラムがCPU FANコントローラ803にアクセスしてCPU FAN804の回転数等の状態情報を読み取り、ステップS806で与えた制御条件通りに動作しているか判断する(ステップS207)。すなわち、第1の温度センス工程(ステップS803)で検出した発熱部温度と第2の温度センス工程(ステップS810)で検出した発熱部温度が等しいか、または、第2の温度センス工程(ステップS810)で検出した発熱部温度が、所定の範囲内にないときに、冷却システムの異常と判定するようにしたものである。この構成の、CPU温度制御機能の診断プログラムにより、まず第1に、温度センサの検出値が誤差を含んで出力される故障の検知を、1つの温度センサのみで実施することが可能となり、従来の温度センサを2つ使用する方法と比較してコスト的に優位となるとし、これに加えて第2に、冷却機能の故障検出を行うことができるようになり、製品の稼働信頼性を向上させることができるとしている。
特開2006−214840号公報
しかしながら、上述した従来の情報処理装置における冷却システムの異常あるいは故障の診断方法、診断手段では、診断プログラムがCPU FANコントローラ803にアクセスしてCPU FAN804の回転数等の状態情報を読み取り、制御条件通りに動作しているかどうかについて判断することを前提としており、冷却システムの異常あるいは故障を検出するには回転数のフィードバック機能を持ったCPU FAN804が必要となる。このため、PC等の情報処理装置には回転数のフィードバック機能を持った冷却ファンおよび、これに対応するように特別の回路を追加した冷却ファン制御手段とともに、冷却ファン制御用のプログラムが必要になり、PC等の情報処理装置の価格を上昇させる要因となっていた。
また、上述した従来の情報処理装置における冷却システムの異常あるいは故障の診断方法、診断手段では、実際の診断にあたって、周囲温度を温度センサにより検知して、その影響を考慮するようにはなっているが、PC等の情報処理装置で利用するアプリケーションプログラム等の動作条件の差によるCPUの負荷変動に基づく温度上昇までは考慮していない。このため、実際の情報処理装置の動作条件とは異なる状態で、冷却システムの異常あるいは故障の診断が行われることがあり、診断の精度および信頼性の点で課題を残していた。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、回転数のフィードバック機能のない冷却ファンを用いても、特別の回路を追加することなしに冷却システムの異常あるいは故障の検出することが可能な情報処理装置およびそのCPU用冷却ファンの故障診断方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明の情報処理装置は、CPUとCPUを冷却するCPU用冷却ファンとを有し、CPU用冷却ファンの故障診断機能を備えた情報処理装置であって、電源投入後でOS起動前においてCPUに一定の負荷がかかる所定期間にCPU用冷却ファンを所定の回転数で回転させたときのCPUの温度上昇データを測定する温度センサと、CPU用冷却ファンが正常な場合のCPUの所定期間における温度上昇基準データを記憶する記憶手段とを備え、記憶手段から読み出された温度上昇基準データと温度センサで測定された温度上昇測定データとを比較して、その差が所定値以上の場合、CPU用冷却ファンが故障であると診断することを特徴とする。
これにより、OS起動前の負荷が一定の期間で故障診断を実行し、回転数のフィードバック機能のない冷却ファンを用いても、効率的に冷却システムの異常あるいは故障の検出することが可能である。
本発明の情報処理装置は、CPUとCPUを冷却するCPU用冷却ファンとを有し、CPU用冷却ファンの故障診断機能を備えた情報処理装置であって、OS起動後に診断を開始し、診断を開始した時点でのCPUの温度を測定する温度センサと、診断を開始した時点でのCPUの温度に応じてCPUの動作モードを選択する手段と、動作モードでCPUを所定時間動作させてCPUの温度上昇データを温度センサにより測定する手段と、CPU用冷却ファンが正常な場合の動作モードにおけるCPUの温度上昇基準データを記憶する記憶手段とを備え、記憶手段から読み出された温度上昇基準データと温度センサで測定された温度上昇測定データとを比較して、その差が所定値以上の場合、CPU用冷却ファンが故障であると診断することを特徴とする。
これにより、OS起動後にユーザが種々のアプリケーションを利用して作業を開始後であっても、負荷が一定となる期間にそのときのCPU温度に最適な動作モードで故障診断を実行し、回転数のフィードバック機能のない冷却ファンを用いても、効率的に冷却システムの異常あるいは故障の検出することが可能である。
また本発明の情報処理装置は、動作モードは、CPU用冷却ファンの回転数、CPUの負荷および動作時間のうち少なくとも1つをそのパラメータとして持ってもよい。
これにより、動作モードのパラメータを適切に選択することにより、より高速で精度のよい故障診断が可能となる。
また本発明の情報処理装置は、動作モードは、CPU用冷却ファンの回転数およびCPUの負荷が所定よりも小さい低負荷動作モードと、CPU用冷却ファンの回転数およびCPUの負荷が所定よりも大きい高負荷動作モードとを少なくとも備え、診断を開始した時点でのCPUの温度が所定よりも低い場合は高負荷動作モードを、診断を開始した時点でのCPUの温度が所定よりも高い場合は低負荷動作モードを選択するようにしてもよい。
これにより、診断開始時のCPUの温度の異常な上昇を防止することができるとともに、診断時間の短縮および診断結果の精度向上が可能となる。
また本発明の情報処理装置は、OS起動後の診断は、アイドリング期間またはスクリーンセーバ動作期間に開始することが望ましい。
これにより、CPU負荷が一定の状態で安定に故障診断を実行することができるとともに、故障診断によってユーザの利便性を損なうことがない。
本発明の情報処理装置のCPU用冷却ファンの故障診断方法は、情報処理装置に搭載されたCPUを冷却するCPU用冷却ファンの故障診断方法であって、情報処理装置の電源投入後でOS起動前においてCPUに一定の負荷がかかる所定期間にCPU用冷却ファンを所定の回転数で回転させてCPUの温度上昇データを温度センサにより測定するステップと、CPU用冷却ファンが正常な場合のCPUの所定期間における温度上昇基準データを記憶手段から読み出すステップと、記憶手段から読み出された温度上昇基準データと温度センサで測定された温度上昇測定データとを比較して、その差が所定値以上の場合、CPU用冷却ファンが故障であると診断するステップとを有することを特徴とする。
本発明の情報処理装置のCPU用冷却ファンの故障診断方法は、情報処理装置に搭載されたCPUを冷却するCPU用冷却ファンの故障診断方法であって、情報処理装置のOS起動後においてCPUに一定の負荷がかかる所定期間に診断を開始するステップと、診断を開始した時点でのCPUの温度を温度センサにより測定するステップと、診断を開始した時点でのCPUの温度に応じてCPUの動作モードを選択するステップと、動作モードでCPUを所定時間動作させてCPUの温度上昇データを温度センサにより測定するステップと、CPU用冷却ファンが正常な場合の動作モードにおけるCPUの温度上昇基準データを記憶手段から読み出すステップと、記憶手段から読み出された温度上昇基準データと温度センサで測定された温度上昇測定データとを比較して、その差が所定値以上の場合、CPU用冷却ファンが故障であると診断するステップとを有することを特徴とする。
本発明によれば、回転数のフィードバック機能のない冷却ファンを用いても、特別の回路を追加することなしに冷却システムの異常あるいは故障の検出することが可能な情報処理装置およびそのCPU用冷却ファンの故障診断方法を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳しく説明する。
図1は本発明の実施の形態における情報処理装置100の構成を概略的に示すブロック図、図2は図1に示した情報処理装置100のCPU112のためのCPU冷却システム200の構成を概略的に示すブロック図、図3は本発明の実施の形態における情報処理装置100に備わるCPU冷却システム200の診断プログラム動作時のCPU温度の時間変化を簡易的に示したグラフである。
(実施の形態1)
最初に、図1、図2を参照しながら、本発明の実施の形態1における情報処理装置100およびCPU冷却システム200の構成について説明する。
まず、図1において、本発明の実施の形態1における情報処理装置100は、ディスプレイ116およびキーボード等の入出力装置128が筐体と一体に備わるノート型PC、またはディスプレイ116や入出力装置128が個別部材としてケーブル等で接続されて備わるデスクトップ型PCが代表例であるが、本実施の形態の情報処理装置100はこれらに限定されることはない。情報処理装置100は、システムバス118に接続された半導体マイクロプロセッサ素子であるCPU112、ディスプレイ116のための表示処理情報を受け取るグラフィックスコントローラ114、システムメモリ120および入出力バスブリッジ122を含んでいる。そして、入出力バスブリッジ122は、入出力バス124をシステムバス118に結合して、あるバスから別のバスにデータ信号の中継または転送あるいはその両方を行う。ハードディスクドライブ(以下、「HDD」と略記する)等の不揮発性記憶手段126、キーボード、マウス、タッチパッドなどを含む入出力装置128などの周辺装置が、入出力バス124に接続されている。入出力バス124には、PC起動時のPOSTプログラムを含む、BIOS−ROM121が接続されている。BIOS−ROM121の内容は、CPU112のメモリアクセス制御の特別な領域に位置付けられており、そのため、CPU112は、スタートアップ時に自動的にアクセスできるようになっている。
また、図2に示すように、本発明の実施の形態1における情報処理装置100に備わるCPU冷却システム200は、CPU112を基幹部材として構成されている。既に背景技術において説明したように、本発明の実施の形態1における情報処理装置100に備わるCPU冷却システム200においても、半導体素子であるCPU112のパッケージ表面には、放熱面積を広げるための多数のフィンが形成されたヒートシンク201となる銅やアルミニウム等の熱導伝性に優れる金属製ブロック部材が接触配置され、このフィンを強制的に空冷するための冷却ファン203がヒートシンク201の上方に実装支持されている。そして、冷却ファン203の制御をするために、CPU112等の発熱部材の温度を検知する温度センサが用いられ、制御部202に温度センサで検知された温度データ情報が伝えられる。CPU112の温度センサには、CPU112に接触させるかまたは、CPU112の直近に配置される主センサとなる外部温度センサ204と、CPU112に内蔵形成されている副センサである内部温度センサ205の2種類が用いられている(以下、外部温度センサ、内部温度センサをまとめて温度センサ204、205とも記す)。この両温度センサで検知された温度データ情報に基づいて冷却ファン203の制御を制御部202が行っている。以下、説明の簡略化のために温度センサとしては外部温度センサ204を使用した場合について述べる。すなわち、温度センサ204は、CPU112の表面直近の温度データ情報を表す信号を制御部202に送り、制御部202は冷却ファン203を駆動し、必要とされるレベルでCPU112の冷却を行う。すなわち、制御部202は温度センサ204が検出したCPU112の表面温度が、上限温度を表す閾値レベルに達すると、冷却ファン203のスイッチをオンにするかまたは冷却ファン203の回転速度を上げるように冷却ファン203を制御しCPU冷却システム200を作動させる。PC等の情報処理装置100では、CPU112の温度を定期的に監視し、冷却ファン203の回転数とCPU負荷を細かく制御している。
一方、上述したようにBIOS−ROM121に保存されているPOST処理の自己診断プログラムだけでCPU112の温度やPCのCPU冷却システムの異常あるいは故障を判断することはユーザにとって使い勝手が悪い。そのため、本発明の実施の形態1における情報処理装置100には、POST処理の自己診断プログラムとは別にCPU冷却システム200の異常や故障の有無を判定するための診断プログラムを備えている。この診断プログラムはBIOS−ROM121に追記保存して用いることも可能であるし、携帯型の半導体フラッシュメモリのほか、HDDやフレキシブルディスクドライブ(以下、「FDD」と略記する)を始めとする不揮発性記憶手段126に保存して必要に応じて呼び出して用いることもできる。
本発明の実施の形態1における情報処理装置100に備わるCPU冷却システム200の異常や故障の有無を判定するための診断プログラムは基本診断処理プログラムおよび拡張診断処理プログラムからなっている。以下に、これらの診断プログラムの基礎となる構成および原理について、図3を用いて説明する。図3に示したグラフではCPU112に負荷をかけたときの発熱による温度変化を温度センサ204で検出して時間軸に対してプロットしている。
本発明の実施の形態1におけるPC等の情報処理装置100においては、電源投入直後のBIOS処理中に、ユーザが特定キーを押すことによりBIOS設定処理に入るが、上記特定キーとは別のキーを押すことによりCPU冷却システム200の基本診断処理プログラムを立ち上げることができる。図3において、周囲環境温度がTで、時刻tにユーザがCPU冷却システム200の基本診断処理プログラムを立ち上げて開始させると、CPU112は一定の負荷状態で所定の時間tdiagの間駆動される。このとき、CPU冷却システム200の冷却ファン203は所定の回転数で動作するので、温度センサ204で検出されるCPU112の温度は、図3に曲線Aで示したように変化して上昇し、温度Tに到達する。時刻tまで一定の負荷状態のCPU112の駆動状態が継続して、診断結果をディスプレイ116に表示し、ユーザに対処を促して基本診断処理プログラムは終了する。この後、ユーザがBIOS設定処理を終了させて、BIOS処理を経てシステムを初期化し、OSのプログラムを呼び出して起動させるために情報処理装置100をリブートする。しかし、冷却ファンが故障して回転していなかったり、所定の回転数で動作していなかったりした場合には、図3に曲線Bで示したように変化して異常な高温値Tまで上昇することが起こる。
したがって、CPU冷却システム200の基本診断処理プログラムは、CPU112に一定の負荷がかかる状態における冷却ファン正常動作時の温度上昇データ(図3の曲線A)を温度上昇基準データとしてあらかじめ不揮発性記憶手段126に記録保存しておき、実際の温度上昇データと比較することで、異常な温度上昇による冷却ファン203の故障を検出し、診断結果としてディスプレイ116に表示してユーザに知らせることができる。このとき、診断結果をディスプレイ116に表示するだけでなく、情報処理装置100が内蔵するスピーカ(図示せず)を用いて、警報音を出力して、ユーザに対処を促したり、情報処理装置100を強制的に停止処理するプログラムを動作させたりしてもよい。なお、上記温度上昇基準データはBIOS−ROM121にあらかじめ書き込んでおくようにしてもよい。また、温度上昇データはCPU112の周囲温度によって変化するので、周囲温度で補正するのが望ましい。温度上昇データを複数用意しておき、診断開始時の周囲環境温度Tによって、上記複数の温度上昇データから1つを選択するようにしてもよい。
図4は本発明の実施の形態1における情報処理装置100のCPU冷却システムの基本診断処理のプログラム動作手順の例を示すフローチャートである。図4を参照しながら、基本診断プログラムの処理手順を説明する。
まず、情報処理装置100の電源をONにすると(ステップS501)、情報処理装置100がBIOS−ROM121に格納されたPOST処理を開始しPOST処理中に、ユーザは特定キーを押すことにより基本診断処理プログラムを立ち上げて開始させる(ステップS502)。CPU冷却システム200の基本診断処理プログラムにより、CPU112は一定の負荷状態で所定の時間tdiagの間駆動されるが、このとき、CPU冷却システム200の冷却ファン203は所定の回転数で動作するので、温度センサ204で検出されるCPU112の温度は、図3に曲線Aで示したように変化して上昇し、温度Tに到達する。時刻tまで一定の負荷状態でCPU112の駆動が継続して、温度上昇データが測定され(ステップS503)、ディスプレイ116に表示される。次に、冷却ファン203が正常な場合の温度上昇基準データを不揮発性記憶手段126から読み出して(ステップS504)、ステップS503で測定された実際の温度上昇データと比較することでCPU112の温度の上昇が正常化どうかを判定する(ステップS505)。CPU112の温度の上昇が正常と判定されると(Yesの場合)、ここで、本発明の実施の形態1における情報処理装置100に備わるCPU冷却システム200の基本診断処理プログラムは終了する。この後、情報処理装置100をリブートして、BIOS処理を開始し(ステップS507)、BIOS処理終了後にOSを起動する(ステップS508)。以後のステップS509〜ステップS511までの処理は、通常のPC等の情報処理装置100を稼動させるための処理手順であり、本発明の内容とは直接の関係がないので省略する。
一方、ステップS505においてCPU112の温度の上昇が正常ではないと判定されると(Noの場合)、ステップS506に移行し冷却ファン203の動作が異常である旨をディスプレイ等に表示後に、ステップS511の情報処理装置100の電源を切断処理を行う。この電源を切断処理は手動で行ってもよいし、基本診断プログラムに自動的に行わせることも可能である。
なお、温度上昇基準データは、出荷時にあらかじめ記憶させておいてもよいし、初期設定時など、冷却ファン203が正常動作している間にユーザが登録するとしてもよい。例えば起動時の基本診断処理プログラムの一つの機能として、「温度上昇基準データの登録」メニューを用意しておく。ユーザがこのメニューを選択すると、所定の時間CPUに負荷をかける。そして負荷開始時の温度と所定時間経過までの温度変化が不揮発性記憶手段126に追記する。これにより実際の使用環境における正常動作時の温度上昇の基準データが登録できるので、より正確な故障診断を行うことができる。
(実施の形態2)
次に、図3に戻り、本発明の実施の形態2における情報処理装置100に備わるCPU冷却システム200の異常や故障の有無を判定するための拡張診断処理プログラムについて説明する。前述したように実施の形態1における基本診断処理プログラムはOS起動前のBIOS設定画面表示中のようなCPU112の負荷や温度がほぼ一定の条件での診断である。一方、実施の形態2における拡張診断処理プログラムはOS起動後にユーザが種々のアプリケーションを利用して作業を開始後に行う診断である。PCの場合は通常の家電機器等と異なり、ユーザの利用状況、すなわち利用するアプリケーションソフトによってCPU112の負荷が大きく変動する。したがって、OS起動後はCPU112の負荷と温度が時々刻々変化している。このような状況の中でも、冷却ファン203の異常を効率的にかつ精度よく診断するのが実施の形態2の拡張診断処理プログラムである。
CPU冷却システム200の拡張診断処理プログラムは、上述した基本診断処理プログラムと同様に、BIOS−ROM121に追記保存して用いることも可能であるが、携帯型の半導体フラッシュメモリのほか、HDDやFDDを始めとする不揮発性記憶手段126に保存して必要に応じて呼び出して用いることが基本である。ここでは、OS起動後に不揮発性記憶手段126に保存した拡張診断処理プログラムを呼び出して立ち上げ、CPU冷却システム200の拡張診断処理を行う場合の例を説明する。
拡張診断処理プログラムの起動は、ユーザの作業を極力妨げず、かつCPU112の負荷が安定している状態で行う必要がある。したがって情報処理装置100のアイドル動作時、スクリーンセーバ開始時等のタイミングでCPU112の温度が一定温度Tに保持され、負荷が一定の状態が望ましい。あるいは、定期的なタイミングを設定したり、前回のチェック日時に基づいて設定したりして実施することができる。また、緊急時等にはユーザが特定のキーを操作することにより、アプリケーションを強制終了し、拡張診断処理プログラムを起動することも可能である。
CPU112の温度が一定温度Tに保持されている状態で、時刻tにユーザがCPU冷却システム200の拡張診断処理プログラムを立ち上げて開始させると、CPU112は所定の負荷をかけた状態で所定の時間tex−diagの間駆動される。このとき、温度センサ204で検出されるCPU112の温度は、ほぼリニアな関係からなる固有の負荷曲線に基づいて温度上昇するが、冷却ファン203に異常や故障がない場合には、温度上昇が飽和して、図3の曲線Cのような変化を示して上昇し、飽和温度Tに到達する。一方、冷却ファン203が故障して停止していたり、所定の回転数で動作していなかったりした場合には、図3に曲線Dで示したように、飽和温度Tを越えて上昇し続けて時刻tで異常な高温値Tまで到達することになる。このような動作原理に基づいて、拡張診断処理プログラムは、冷却ファン203を所定の回転数で回転させておいてCPU112に所定の負荷をかけてその温度上昇を測定し、CPU冷却システム200の故障や異常の有無を判定する。最後に、診断結果をディスプレイ116に表示し、ユーザに注意喚起するとともに対処を促して拡張診断処理プログラムが終了する。
したがって、CPU冷却システム200の拡張診断処理プログラムにおいても、CPU112に所定の負荷がかかる状態における冷却ファン正常動作時の温度上昇データ(図3の曲線C)をあらかじめ記録保存しておき、実際の温度上昇データの状態と比較することで、異常な温度上昇による冷却ファンの故障を検出し、診断結果をディスプレイ116に表示してユーザに知らせることができる。このとき、診断結果をディスプレイ116に表示するだけでなく、情報処理装置100が内蔵するスピーカ(図示せず)を用いて、警報音を出力して、ユーザに注意喚起するとともに対処を促したり、情報処理装置100を自動的に停止処理するプログラムを動作させたりしてもよい。
また、本発明の実施の形態2におけるPC等の情報処理装置100に備わるCPU冷却システム200の拡張診断処理プログラムにおいては、複数の動作モードを用意しておき、診断に最適な動作モードを選択するのが望ましい。拡張診断の場合は、実施の形態1の基本診断時と同様に周囲環境温度の影響もあるがPCの利用状況(利用するアプリケーション)によりCPU112の負荷が大きく変動するために拡張診断開始時のCPU112の温度に大きな差がある。そこで拡張診断開始時のCPU112の温度に基づいてこの動作モードを選択するようにしている。拡張診断時のCPU112の温度が高温のときはCPU112にかける負荷を低くし、CPU112の温度が低温のときはCPU112にかける負荷を高くすることが基本である。なお、CPU112にかける負荷を高くする場合は、それに応じて冷却ファンを高回転にしてもよい。このようにすることにより、拡張診断時にCPU112の過剰な温度上昇を防止するとともに、診断時間の短縮または診断結果の精度向上をはかり効率のよい診断を可能としている。
そして拡張診断の診断方法そのものは、基本診断の診断方法と同じであり、各動作モードに対応する冷却ファン203が正常に動作した場合のCPU112の温度上昇データをあらかじめ記憶しておき、この温度上昇データと拡張診断時に取得した温度上昇データとを比較することによって冷却ファン203の動作異常を診断する。
図5に本発明の実施の形態2における情報処理装置100に備わるCPU冷却システム200の拡張診断処理プログラム用データテーブルの例を示す。図5に示すように、拡張診断では低負荷動作モード、通常負荷動作モードおよび高負荷動作モードの3つの動作モードを備えている。図5には、上記3つの動作モードそれぞれに対するファン回転数、CPU負荷、CPU動作時間という3種類のパラメータのデータの例を示している。
まず図5において、例えば、低負荷動作モードでは、ファン回転数1200RPM、CPU負荷10%、CPU動作時間150秒という一定の負荷状態でCPU112を駆動させて拡張診断処理プログラムを実施する。通常負荷動作モードでは、ファン回転数1200RPM、CPU負荷25%、CPU動作時間100秒という一定の負荷状態でCPU112を駆動させて拡張診断処理プログラムを実施する。さらに、高負荷動作モードでは、ファン回転数1800RPM、CPU負荷50%、CPU動作時間50秒という一定の負荷状態でCPU112を駆動させて拡張診断処理プログラムを実施する。
拡張診断開始時のCPU112の温度と上記3つの動作モードとの関係は下記の通りである。すなわち、CPU112の温度が高温(例えば70℃以上)の場合は、冷却ファン203が異常状態の場合に、CPUに急激に高負荷をかけ過ぎると温度破壊する可能性があるので、CPU負荷を低く抑えた低負荷動作モードを選択する。一方、CPU112の温度が低温(例えば30℃以下)の場合は、診断時間を速めるために高負荷をかけて、それに応じて冷却ファン203の回転数も高回転に設定する。これにより、動作時間を短縮できる。CPU112の温度が通常(例えば30℃〜70℃)の場合は、上記2つのケースの間の値を設定する。これらの拡張診断処理プログラム用データテーブルを診断処理プログラムのメモリ領域に記録保存して拡張診断処理実行中に呼び出し、CPU112に所定の負荷がかかるように動作設定する。
なお、上述した一定の負荷の量とは、冷却ファン203が正常に回転していればCPU112の発熱による温度上昇が停止、若しくは温度が下降する程度に設定することが好ましい。また、図5に示した各パラメータの値は一つの例であって、CPU112や冷却ファンの能力、CPU冷却システム等によって最適な値を選定すればよい。
さらに、図5のようなデータテーブルではなく、ファン回転数、CPU負荷、CPU動作時間を考慮して図3における曲線Cを表すような論理式を求め、これを拡張診断処理プログラムに記憶させておけば、より詳しく診断処理を行うことが可能になる。また診断開始時の温度の影響を補正する方法については実施の形態1と同様な方法を用いればよい。
図6は本発明の実施の形態2における情報処理装置100のCPU冷却システム200の拡張診断処理プログラムの動作手順の例を示すフローチャートである。図6を参照しながら、拡張診断処理プログラムの処理手順を説明する。ここでは、上述した拡張診断処理プログラムの内容の説明の場合と同様に、OS起動後に不揮発性記憶手段126に保存した拡張診断処理プログラムを呼び出して立ち上げ、CPU冷却システム200の拡張診断処理を行う場合の処理手順の例を説明する。
まず、アイドル時やスクリーンセーバ動作時のようなCPU112の負荷が一定に保持されている状態で、ユーザはCPU冷却システム200の拡張診断処理プログラムを立ち上げ、開始させる(ステップS700)。次に、その時点でのCPU112の温度Tを読み取り記録する(ステップS701)。続いて、例えば、図5に例示した中から診断におけるCPU動作モードを診断開始時のCPU112の温度Tに基づいて適宜選択し、診断処理を開始する(ステップS702)。CPU冷却システム200の拡張診断処理プログラムにより、CPU112は所定の負荷をかけた状態で所定の時間tex−diagの間駆動される。そして、ステップS703において選択された動作モードでのCPU112の実際の温度上昇データが測定され、ディスプレイ116に表示される。次に、実施の形態1と同様に冷却ファン203が正常な場合の温度上昇基準データを不揮発性記憶手段126から読み出し(ステップS704)、ステップS703で測定された実際の温度上昇データと比較することで、CPU112の温度の上昇が正常化どうかを判定する(ステップS705)。これら一連の手順は、実施の形態1とほぼ同様であるが、異なる点は不揮発性記憶手段126にはあらかじめ設定した複数の動作モードごとに異なる温度上昇基準データが記憶されている点である。CPU112の温度の上昇が正常と判定されると(Yesの場合)、拡張診断処理プログラムは終了する(ステップS707)。なお、図6には示していないが、さらに診断精度を上げるために図5に例示したような診断におけるCPU動作モードのほかの例を選択して、拡張診断処理(ステップS702〜ステップS706)を繰り返すこともできる。
以後のステップS708〜ステップS710までの処理は、通常のPC等の情報処理装置100を稼動させるための処理手順であり、本発明の内容とは直接の関係がなく、説明を省略する。一方、ステップS705においてCPU112の温度の上昇が正常ではないと判定されると(Noの場合)、ステップS706に移行し冷却ファン203の動作が異常である旨をディスプレイ等に表示後に、ステップS710の情報処理装置100の電源切断処理を行う。この電源切断処理は手動で行ってもよいし、拡張診断プログラムに強制切断を実行させることも可能である。
以上説明したように、本発明の実施の形態における情報処理装置100では、回転数のフィードバック機能のない冷却ファンを用いても、特別の回路を追加することなしにCPU冷却システムの異常あるいは故障の検出することが可能であり、情報処理装置の製品価格の上昇を抑えることができる。
なお、上記実施の形態では冷却ファン203が異常あるいは故障状態にあると判定された場合に、情報処理装置100の電源を切断する処理の例を説明したが、「スロットリング」といわれる、CPUの駆動周波数を下げた状態で使用する処理を行うことも可能である。「スロットリング」は冷却ファンが異常であったり故障したりしているときでも、冷却ファンを修理するまでのしばらくの間、情報処理装置100を安全に使用するのに有効である。なお、「スロットリング」処理には、CPU112の負荷にブレーキをかける機能であって、例えば、CPU112の温度が40℃になると冷却ファンの回転を開始したり、CPU112の温度が使用上限である105℃まで上昇したときに強制シャットダウン処理をしたりする等の機能が含まれる。
また、上記実施の形態では冷却ファン203の異常または故障を検出し、診断結果としてディスプレイ116にメッセージ表示たり、情報処理装置100が内蔵するスピーカを用いて警報音を出力したりしてユーザ修理を促したり、また、メッセージ表示に加えて情報処理装置100を自動的に強制停止処理するプログラムを動作させたりするユーザへの注意を促す手段を発動する例を説明したが、これらのほかに、不揮発性メモリに故障検知フラグを立てて、情報処理装置100を次回起動するときにメッセージを表示するようにしてもよい。
なお、実施の形態1で述べたように、温度上昇基準データはユーザが登録するとしてもよい。例えばOS起動後、ユーザが所定のキーを操作した場合、所定の時間CPU112に負荷をかける。そして負荷開始時の温度と所定時間経過までの温度変化を不揮発性記憶手段126に追記する。これにより実際の使用環境における正常動作時の温度上昇の基準データが登録できるので、より正確な故障診断を行うことができる。
本発明は、ノート型PCのみならず情報処理装置一般に幅広く適用可能である。
本発明の実施の形態における情報処理装置の構成を概略的に示すブロック図 図1に示した情報処理装置のCPUのためのCPU冷却システムの構成を概略的に示すブロック図 本発明の実施の形態における情報処理装置に備わるCPU冷却システムの診断プログラム動作時のCPU温度の時間変化を簡易的に示した図 本発明の実施の形態1における情報処理装置のCPU冷却システムの基本診断処理プログラムの動作手順の例を示すフローチャート 本発明の実施の形態2における情報処理装置に備わるCPU冷却システムの拡張診断処理用データテーブルの例を示す図 本発明の実施の形態2におけるPC等の情報処理装置のCPU冷却システムの拡張診断処理プログラムの動作手順の例を示すフローチャート 従来の情報処理装置のCPU等の冷却システムの構成および処理手順を概略的に示す図
符号の説明
100 情報処理装置
112,801 CPU
114 グラフィックスコントローラ
116 ディスプレイ
118 システムバス
120 システムメモリ
121 BIOS−ROM
122 入出力バスブリッジ
124 入出力バス
126 不揮発性記憶手段
128 入出力装置
200 CPU冷却システム
201 ヒートシンク
202 制御部
203 冷却ファン
204 外部温度センサ
205 内部温度センサ
803 CPU FANコントローラ
804 CPU FAN

Claims (7)

  1. CPUと前記CPUを冷却するCPU用冷却ファンとを有し、前記CPU用冷却ファンの故障診断機能を備えた情報処理装置であって、
    電源投入後でOS起動前において前記CPUに一定の負荷がかかる所定期間に前記CPU用冷却ファンを所定の回転数で回転させたときの前記CPUの温度上昇データを測定する温度センサと、
    前記CPU用冷却ファンが正常な場合の前記CPUの前記所定期間における温度上昇基準データを記憶する記憶手段とを備え、
    前記記憶手段から読み出された前記温度上昇基準データと前記温度センサで測定された温度上昇測定データとを比較して、その差が所定値以上の場合、前記CPU用冷却ファンが故障であると診断する情報処理装置。
  2. CPUと前記CPUを冷却するCPU用冷却ファンとを有し、前記CPU用冷却ファンの故障診断機能を備えた情報処理装置であって、
    OS起動後に診断を開始し、前記診断を開始した時点での前記CPUの温度を測定する温度センサと、
    前記診断を開始した時点での前記CPUの温度に応じて前記CPUの動作モードを選択する手段と、
    前記動作モードで前記CPUを所定時間動作させて前記CPUの温度上昇データを前記温度センサにより測定する手段と、
    前記CPU用冷却ファンが正常な場合の前記動作モードにおける前記CPUの温度上昇基準データを記憶する記憶手段とを備え、
    前記記憶手段から読み出された前記温度上昇基準データと前記温度センサで測定された温度上昇測定データとを比較して、その差が所定値以上の場合、前記CPU用冷却ファンが故障であると診断する情報処理装置。
  3. 前記動作モードは、前記CPU用冷却ファンの回転数、前記CPUの負荷および動作時間のうち少なくとも1つをそのパラメータとして持つ請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記動作モードは、前記CPU用冷却ファンの回転数および前記CPUの負荷が所定よりも小さい低負荷動作モードと、前記CPU用冷却ファンの回転数および前記CPUの負荷が所定よりも大きい高負荷動作モードとを少なくとも備え、前記診断を開始した時点での前記CPUの温度が所定よりも低い場合は前記高負荷動作モードを、前記診断を開始した時点での前記CPUの温度が所定よりも高い場合は前記低負荷動作モードを選択する請求項2記載の情報処理装置。
  5. OS起動後の診断は、アイドリング期間またはスクリーンセーバ動作期間に開始する請求項2記載の情報処理装置。
  6. 情報処理装置に搭載されたCPUを冷却するCPU用冷却ファンの故障診断方法であって、
    前記情報処理装置の電源投入後でOS起動前において前記CPUに一定の負荷がかかる所定期間に前記CPU用冷却ファンを所定の回転数で回転させて前記CPUの温度上昇データを温度センサにより測定するステップと、
    前記CPU用冷却ファンが正常な場合の前記CPUの前記所定期間における温度上昇基準データを記憶手段から読み出すステップと、
    前記記憶手段から読み出された前記温度上昇基準データと前記温度センサで測定された温度上昇測定データとを比較して、その差が所定値以上の場合、前記CPU用冷却ファンが故障であると診断するステップとを有する情報処理装置のCPU用冷却ファンの故障診断方法。
  7. 情報処理装置に搭載されたCPUを冷却するCPU用冷却ファンの故障診断方法であって、
    前記情報処理装置のOS起動後において前記CPUに一定の負荷がかかる所定期間に診断を開始するステップと、
    前記診断を開始した時点での前記CPUの温度を温度センサにより測定するステップと、
    前記診断を開始した時点での前記CPUの温度に応じて前記CPUの動作モードを選択するステップと、
    前記動作モードで前記CPUを所定時間動作させて前記CPUの温度上昇データを前記温度センサにより測定するステップと、
    前記CPU用冷却ファンが正常な場合の前記動作モードにおける前記CPUの温度上昇基準データを記憶手段から読み出すステップと、
    前記記憶手段から読み出された前記温度上昇基準データと前記温度センサで測定された温度上昇測定データとを比較して、その差が所定値以上の場合、前記CPU用冷却ファンが故障であると診断するステップとを有する情報処理装置のCPU用冷却ファンの故障診断方法。
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