JP2018169053A - 熱交換器およびそれを用いた空気調和機 - Google Patents

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佑 廣崎
Yu Hirosaki
佑 廣崎
慎太郎 真田
Shintaro Sanada
慎太郎 真田
博俊 竹内
Hirotoshi Takeuchi
博俊 竹内
賢一 ▲高▼野
賢一 ▲高▼野
Kenichi Takano
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【課題】熱ロスと圧力損失を低減した熱交換器を提供すること。【解決手段】熱交換器5であって、一端部441Aがフィン430Aの一方から突出し、他端部442Aが他方から突出した複数の伝熱管440Aを備え、一方の伝熱管440Aの一端部441Aと、一方の伝熱管440Aと隣り合う他方の伝熱管440Aの他端部442Aとが接続部450Aによって接続されている。これにより、熱交換器内において冷媒の流れる向きが180度変えられるのを防ぎ、且つ、熱交換器内において隣接する冷媒流路を流れる冷媒間での熱交換を抑えることができ、圧力損失と熱ロスを低減できる。【選択図】図3

Description

本発明は、熱交換器およびそれを用いた空気調和機に関する。
空気調和機に搭載される室内熱交換器として、フィンチューブ型熱交換器が用いられるのが一般的である。
特許文献1には、フィンチューブ型熱交換器を内部に搭載した天井埋め込み型室内機が開示されている。この熱交換器は、1回以上折り曲げられて室内機の内部に設けられた送風機を囲むように配置されている。
また、特許文献2には、フィンチューブ型熱交換器を内部に搭載した上吹き型室外機が開示されている。この熱交換器は、1回以上折り曲げられて室外機の内部に設けられた圧縮機等を囲むように配置されている。
フィンチューブ型熱交換器は、U字状に180度折り曲げ加工された折り曲げ部を有する複数の伝熱管と、伝熱管と交差するアルミ製のフィンと、2つの伝熱管の端部同士を接続するベンド管とを備えて構成される。
熱交換器は、伝熱管の内部を循環する冷媒とフィンの間を通過する空気との間で熱交換させる。図9(B)及び図4を用いて従来の熱交換器400Zを説明する。熱交換器400Zの入口から流入した冷媒は、ヘアピン管410Zの直進部411Zの往路を直進しながら空気と熱交換して、折り曲げ部412Zに流入する。折り曲げ部412Zに流入した冷媒は、折り曲げ部412Zによって流れる向きを180度変えて伝熱管411Zの復路を直進しながら空気と熱交換して、ベンド管420Zに流入する。ベンド管420Zに流入した冷媒は、ベンド管420Zによって流れる向きを180度変えて他のヘアピン管410Zに流入する。このように、熱交換器400Zに内部において、冷媒は蛇行状の流路を流れている。このとき、以下の問題が生じる。
凝縮器内を流れる冷媒は、二相状態となる凝縮器の中間部分では温度変化はないが、単相状態となる凝縮器の入口側と凝縮器の出口側では温度変化が生じており、特にガス相となる入口側は温度変化が激しい。従来の熱交換器400Zは蛇行状の流路を持つ。そのため、従来の熱交換器400Zは、図4(A)に示すように、ヘアピン管410Zの直進部411Zの往路と復路が隣接して配置されている。凝縮器として用いられた場合、冷媒が最初に流入するヘアピン管410Zの直進部411Zの往路の入口の冷媒温度TZ1は、図4(B)に示すように熱交換器400Zに流入したばかりの高温のガス冷媒(図2のa)が流れるため高い温度を示す。冷媒が最初に流入するヘアピン管410Zの折り曲げ部412Zの冷媒温度TZ2は、冷媒は直進部411Zの往路で空気によって冷却されTZ1より低い温度を示す。直進部411Zの復路の出口の冷媒温度TZ3は、流れる冷媒が直進部411Zの復路で空気によって更に冷却されるため、TZ2より低い温度を示す。その結果、TZ1とTZ3との温度差がΔTZとなる。この温度差ΔTZが大きいと、その分直進部411Zの往路の入口を流れる冷媒と直進部411Zの復路の出口を流れる冷媒との間で熱交換してしまい、空気との熱交換量が減少する。つまり、従来の熱交換器400Zでは熱ロスが発生してしまう。
また、上述した従来の熱交換器400Zは、ヘアピン管410Zの折り曲げ部412Zやベンド管420Z内部で冷媒の流れの向きが180度変えられるので、圧力損失が増大する。
特開2004−144429号公報 特開2004−076521号公報
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、熱ロスと圧力損失を低減した熱交換器を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載の発明は、フィンと、前記フィンを貫通する伝熱管とを有し、前記伝熱管は複数の冷媒流路を形成し、前記複数の冷媒流路のうち、隣接する冷媒流路は直列に連続するとともに、同じ方向に冷媒が流れるように形成されていることを特徴とする。この構成によれば、熱交換器内において冷媒の流れが180度変えられるのを防ぎ、且つ、熱交換器内において冷媒間での熱交換を低減することができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の熱交換器において、前記複数の冷媒流路は、一端と他端が近接して配置されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の熱交換器において、前記複数の冷媒流路のうち、隣接する冷媒流路は直列に連続するとともに、同じ方向に冷媒が流れるように形成されている順方向流路領域と、前記複数の冷媒流路のうち、隣接する冷媒流路は直列に連続するとともに、反対方向に冷媒が流れるように形成されている蛇行流路領域と、を有し、冷媒の入口側に前記順方向流路領域が設けられていることを特徴とする。この構成によれば、溶接箇所の増加を最低限に抑えつつ、熱交換器内入口側において冷媒間での熱交換を抑えることができる。
請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれか一つに記載の熱交換器において、冷媒の出口側に前記順方向流路領域が設けられていることを特徴とする。この構成によれば、溶接箇所の増加を最低限に抑えつつ、熱交換器内入口側及び出口側において冷媒間での熱交換を抑えることができる。
本発明によれば、熱ロスと圧力損失を低減した熱交換器を提供することができる。
本発明の実施形態に係る熱交換器が適用された空気調和機の構成を示す説明図である。 本発明の実施形態に係る熱交換器が適用された空気調和機の各部の冷媒の温度と圧力の状態を示すモリエル線図である。 (A)は、本発明の実施形態に係る熱交換器が適用された室内機の内部平面図であり、(B)は、当該熱交換器の内部に設けられた熱交換器の斜視図である。 (A)は、従来の熱交換器の断面概略図であり、(B)は、当該熱交換器の各部の冷媒の温度の状態を表すグラフである。 (A)は、本発明の実施形態に係る熱交換器の断面概略図であり、(B)は、当該熱交換器の各部の冷媒の温度の状態を表すグラフである。 本発明の第2の実施形態に係る熱交換器の斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る熱交換器の斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る熱交換器の斜視図である。 (A)は、従来の熱交換器が適用された室内機の内部平面図であり、(B)は、当該熱交換器の内部に設けられた熱交換器の斜視図である。
以下、本発明に係る好適な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通じて同じ要素には同じ符号を付して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る熱交換器が適用された空気調和機の構成を示す説明図である。図1に示すように、空気調和機1は、室内機2と室外機3とを備えている。室内機2には室内機用の熱交換器4が設けられ、室外機3には室外機用の熱交換器5の他に、圧縮機6、膨張弁7、四方弁8等が設けられている。以下、図1及び図2を用いて、空気調和機1の内部に循環する冷媒の暖房運転中及び冷房運転中の状態について説明する。
暖房運転時には、室外機3の圧縮機6から吐出した高温高圧のガス冷媒(図2のa)が四方弁8を介して室内機2の熱交換器4に流入する。熱交換器4(凝縮器)で空気と熱交換した高圧のガス冷媒は凝縮して液化(a→d)する。その後、高圧の液冷媒は、室外機3の膨張弁7を通過することによって減圧され、低温低圧の気液二相冷媒(図2のe)となり熱交換器5へ流入する。熱交換器5(蒸発器)で外気と熱交換した冷媒はガス化(e→f)する。その後、低圧のガス冷媒は、四方弁8を介して圧縮機6に吸入される。
冷房運転時には、室外機3の圧縮機6から吐出した高温高圧のガス冷媒(図2のa)が四方弁8を介して室外機3の熱交換器5に流入する。熱交換器5(凝縮器)で外気と熱交換した高圧のガス冷媒は凝縮して液化(a→d)する。その後、高圧の液冷媒は、室外機3の膨張弁7を通過することによって減圧され、低温低圧の気液二相冷媒(図2のe)となり、室内機2の熱交換器4へ流入する。熱交換器4(蒸発器)で空気と熱交換した冷媒はガス化(e→f)する。その後、低圧のガス冷媒は、四方弁8を介して圧縮機6に吸入される。
図2のモリエル線図は、横軸が比エンタルピー(kj・kg)、縦軸が圧力(MPa)であり、点CP(臨界点)より左側に実線で示しているのが飽和液線、点CP(臨界点)より右側に実線で示しているのが飽和蒸気線である。飽和液線は冷媒の過冷却液域と二相域を分け、飽和蒸気線は冷媒の二相域と過熱ガス域を分けている。破線で示しているのが等温線である。
暖房時の熱交換器4(凝縮器)内の冷媒の状態について詳しく説明する。熱交換器4には、圧縮機6から吐出した高温高圧のガス冷媒(図2のa)が四方弁8を介して流入する。熱交換器4(凝縮器)に流入した冷媒は、まず顕熱変化して圧力が一定のまま温度低下する(a→b)。その後、凝縮過程で潜熱変化して等温等圧のままガスから液へ状態変化する(b→c)。その後、再び顕熱変化して圧力が一定のまま温度低下して熱交換器5から流出する(c→d)。
このように、凝縮器の中間部分では等温等圧だが、入口側と出口側では温度変化が生じている。特に、入口側は出口側に比べて温度変化が激しい。
次に、従来の熱交換器400Zについて図9を用いて説明する。図9(A)は、従来の熱交換器400Zを搭載した室内機2を示す内部平面図であり、図9(B)は、従来の熱交換器400Zを示す斜視図である。室内機2は室内機筐体21の内部に遠心ファンである送風機22が設けられており、送風機22の外周を囲むように3回折り曲げられて形成された熱交換器400Zが配置されている。従来の熱交換器400Zは、ヘアピン状に180度折り曲げ加工された折り曲げ部412Zと折り曲げ部412Zの両端に連続する直進部411Zを有する複数のヘアピン管410Zと、ヘアピン管410Zと交差する複数のアルミ製のフィン430Zと、隣り合う2つのヘアピン管410Zの端部を接続するベンド管420Zとを備えて形成される。熱交換器400Zの冷媒流路の両端となるヘアピン管410Zの端部は、それぞれ機内配管470Zに接続される。機内配管470Zは室内機筐体21の外側に引き出され、室外機3と繋げられた図示しない連絡配管と接続する継手部460Zを備えている。
熱交換器400Zは、ヘアピン管410Zの内部を循環する冷媒とフィン間を通過する空気との間で熱交換を行う。熱交換器400Zの入口から流入した冷媒は、ヘアピン管410Zの直進部411Zの往路を直進しながら空気と熱交換して、折り曲げ部412Zに流入する。折り曲げ部412Zに流入した冷媒は折り曲げ部412Zによって流れる方向を180度変えられてヘアピン管410Zの直進部411Zの復路を直進しながら空気と熱交換して、ベンド管420Zに流入する。ベンド管420Zに流入した冷媒はベンド管420Zによって流れる方向を180度変えられて隣り合う他の伝熱管411Zに流入する。このように、熱交換器400Zに内部において、冷媒は蛇行状の冷媒流路を流れている。
次に、上記した従来の熱交換器400Zで発生する問題について図4を用いて説明する。
一つ目の問題点は、ヘアピン管410Zの折り曲げ部412Zやベンド管420Z内部で冷媒の流れる向きが180度変えられることによって圧力損失が増大してしまう点である。
前述したように、凝縮器内を流れる冷媒は、凝縮器の中間部分では等温等圧だが、凝縮器の入口側と凝縮器の出口側では温度変化が生じており、特に入口側は温度変化が激しい。従来の熱交換器400Zは蛇行状の流路を持つ。従来の熱交換器400Zは、図4(A)に示すように、ヘアピン管410Zの直進部411Zの往路と直進部411Zの復路が隣接して配置されている。図4(B)は、温度測定位置TZ1〜TZ3の温度変化と位置関係を示すグラフであり、横軸は温度測定位置TZ1〜TZ3が複数のフィン430Zの積層方向一方から突出した位置であるか積層方向他方から突出した位置であるかを示しており、縦軸は温度を示している。凝縮器として用いられた場合、伝熱管411Zの直進部411Zの往路の入口の冷媒温度TZ1は、図4(B)に示すように熱交換器400Zに流入したばかりの高温のガス冷媒(図2のa)が流れるため高い温度を示す。ヘアピン管410Zの折り曲げ部412Zの冷媒温度TZ2は、流れる冷媒が直進部411Zの往路で空気によって冷却されるためTZ1より低い温度を示す。直進部411Zの復路の出口の冷媒温度TZ3は、直進部411Zの復路で空気によって更に冷却されるため、TZ2より低い温度を示す。その結果、TZ1とTZ3との温度差がΔTZとなる。この温度差ΔTZが大きいと、その分直進部411Zの往路の入口を流れる冷媒と直進部411Zの復路の出口を流れる冷媒との間で熱交換してしまい、空気との熱交換量が減少する。つまり、熱交換器400Z内で熱ロスが多く発生してしまう。
そこで、本発明では、少なくとも熱交換器の入口側で蛇行状の流路ではなく略螺旋状の流路を形成する。これにより、熱交換器内において冷媒の流れる向きが180度変えられるのを防ぎ、且つ、熱交換器内において隣接する冷媒流路を流れる冷媒間での熱交換を抑えることができ、圧力損失と熱ロスを低減できる。
以下、図3及び図5を用いて本発明の第1の実施形態に係る熱交換器400A及びそれを備えた室内機2を説明する。ただし、図9の従来の熱交換器と共通する部分は、従来の熱交換器の説明で使用した符号の末尾“Z”を“A”に変えて同じ符号を用いることにより、前記従来の熱交換器400Zの説明を引用する。
図3に示すように、本発明の実施形態に係る熱交換器400Aは、従来の熱交換器400Zのヘアピン管410Zに相当する伝熱管440Aがヘアピン状に180度折り曲げ加工されておらず、複数のフィン430Aの積層方向に平行に伸びており、伝熱管440Aは、一端部441Aが複数のフィン430Aの一方から突出し、他端部442Aが複数のフィン430Aの他方から突出している。また、熱交換器400Aは伝熱管440Aは複数有し、一方の伝熱管440Aの一端部441Aと、一方の伝熱管440Aと隣り合う他方の伝熱管440Aの他端部442Aとが接続部450Aによって接続されている点が従来の熱交換器400Zと相違している。
図5は、本発明の実施形態に係る熱交換器400A内部の冷媒の状態を示す。詳細には、温度測定位置TA1〜TA4の温度変化と位置関係を示すグラフであり、横軸は温度測定位置TA1〜TA4が複数のフィン430Aの積層方向一方から突出した位置であるか積層方向他方から突出した位置であるかを示しており、縦軸は温度を示している。凝縮器として用いられた場合、伝熱管440Aの一端部441A(TA1)では図5(B)に示すように熱交換器440Aに流入したばかりの高温のガス冷媒(図2のa)が流れるため高温を示す。伝熱管440Aの他端部442A(TA2)では、流れる冷媒は空気によって冷却されTA1より低い温度を示す。接続部450Aに流入した冷媒は空気と積極的に熱交換せずに次の伝熱管440Aの一端部441Aに流入する(TA3)。接続部450Aにおいて冷媒が空気と積極的に熱交換を行わないのは、接続部450Aにはフィン430A無く、伝熱面積が小さいためである。伝熱管440Aの一端部441A(TA3)の冷媒は、図5(B)に示すように最初に流入した伝熱管440Aの他端部442A(出口側)の冷媒とほぼ同じ温度を示す。伝熱管440Aの他端部442A(TA4)では、冷媒はさらに空気によって冷却されTA3より低い温度を示す。このとき、最初の伝熱管440Aの一端部441Aを流れる冷媒の温度TA1と、最初の伝熱管440Aに隣接する伝熱管440Aの一端部441Aを流れる冷媒の温度TA3との温度差はΔTAとなる。また、図5に示す通り、一方の伝熱管440Aを流れる冷媒の向きと、一方の伝熱管440Aと隣接する他方の伝熱管440Aを流れる冷媒の向きは同じ向きになる。言い換えると、熱交換器400Aは、複数の冷媒流路(伝熱管440A)を形成し、複数の冷媒流路のうち、隣接する冷媒流路は連続して直列に接続されるとともに、同じ方向に冷媒が流れるように形成されている。
従来の熱交換器400Zを流れる冷媒は、図4(A)に示すように、ヘアピン管410Zの直進部411Zの往路の入口から直進部411Zの復路の出口に至るまで直進部411Z(複数のフィン430Zの内部)で空気との熱交換を2度行っているので、温度差ΔTZが大きい。これに対して、本発明の実施形態に係る熱交換器400Aを流れる冷媒は、一方の伝熱管440Aの一端部441Aから一方の伝熱管440Aと隣接する他方の伝熱管440Aの他端部442Aに至るまでフィン430Aの内部で空気との熱交換を1度しか行っていないので、温度差ΔTAが温度差ΔTZに比べて小さい。その結果、最初の伝熱管440Aの一端部441Aを流れる冷媒と、最初の伝熱管440Aに隣接する伝熱管440Aの一端部441Aを流れる冷媒との間での熱交換を抑えることができ、つまり、熱ロスを抑制できる。
次に、図6を用いて本発明の第2の実施形態に係る熱交換器400Bを説明する。ただし、図3及び図9の熱交換器400A、400Zと共通する部分は、上述の説明で使用した符号の末尾“Z”や“A”から“B”に変えて同じ符号を用いることにより、前記実施形態の説明を援用する。
図6に示すように、本発明の実施形態に係る熱交換器400Bは、第1の実施形態に係る熱交換器400Aのように一端部441Bが複数のフィン430Bの一方から突出し、他端部442Bが複数のフィン430Aの他方から突出した伝熱管440Bを有し、一方の伝熱管440Bの一端部441Bと、一方の伝熱管440Bと隣り合う他方の伝熱管440Bの他端部442Bとが接続部450Bによって接続されて構成される順方向流路領域400B−1と、従来の熱交換器400Zのようにヘアピン状に180度折り曲げ加工された折り曲げ部412Bと折り曲げ部412Bの両端に連続する直進部411Bを有するヘアピン管410Bと、ヘアピン管410Bと交差する複数のアルミ製のフィン430Bと、隣り合う2つのヘアピン管410Bの端部を接続するベンド管420Bとを備えて構成される蛇行流路領域400B−2とを備えている点が第1の実施形態に係る熱交換器400Aと相違している。
順方向流路領域400B−1は、一方の伝熱管440Bを流れる冷媒の向きと、一方の伝熱管440Bと隣接する他方の伝熱管440Aを流れる冷媒の向きは同じ向きになる。言い換えると、順方向流路領域400B−1は、複数の冷媒流路(伝熱管440B)を形成し、複数の冷媒流路のうち、隣接する冷媒流路は連続して直列に接続されるとともに、同じ方向に冷媒が流れるように形成されている。一方、蛇行流路領域400B−2は、一方の伝熱管440Bを流れる冷媒の向きと、一方の伝熱管440Bと隣接する他方の伝熱管440Bを流れる冷媒の向きは逆の向きになる。言い換えると、蛇行流路領域400B−2は、複数の冷媒流路(伝熱管440B)を形成し、複数の冷媒流路のうち、隣接する冷媒流路は連続して直列に接続されるとともに、逆方向に冷媒が流れるように形成されている。
第1の実施形態に係る熱交換器400Aは、従来の熱交換器400Zと比較して伝熱管の溶接箇所が増えてしまう。そこで、凝縮器の中で冷媒の温度変化が激しい凝縮器の入口側を順方向流路領域400B−1とし、その他の部分を蛇行流路領域400B−2とすることで、溶接箇所の増加を最低限に抑えつつ、熱交換器内において冷媒間での熱交換を抑えることができ、熱ロスと圧力損失を低減できる。
次に、図7を用いて本発明の第3の実施形態に係る熱交換器500Cを説明する。熱交換器500Cは、空気調和機1の室外機3の内部に設けられた室外熱交換器5とし、このときの室外機3は、筐体の上面から空気を吹き出すいわゆるトップフロー型室外機を想定している。ただし、図3及び図9の熱交換器400A、400Zと共通する部分は、上述の説明で使用した符号の前段部分“400”から“500”に変えて、更に、末尾“Z”や“A”から“C”に変えて同じ符号を用いることにより、前記実施形態の説明を援用する。
図7に示すように、本発明の実施形態に係る熱交換器500Cは、第2の実施形態に係る熱交換器500Bのように一端部541Cが複数のフィン530Cの一方から突出し、他端部542Cが複数のフィン430Aの他方から突出した伝熱管540Cを有し、一方の伝熱管540Cの一端部541Cと、一方の伝熱管540Cと隣り合う他方の伝熱管540Cの他端部542Cとが接続部550Cによって接続されて構成される順方向流路領域500C−1と、ヘアピン状に180度折り曲げ加工された折り曲げ部512Cと折り曲げ部512Cの両端にする直進部511Cを有するヘアピン管510Cと、ヘアピン管510Cと交差するアルミ製のフィン530Cと、隣り合う2つのヘアピン管510Cの端部を接続するベンド管520Cと、を備えて構成される蛇行流路領域500C−2とを備えている。
トップフロー型室外機の場合、室外熱交換器5は、コの字状に曲げられて形成されることが多い。これは、略直方体の室外機の4つの側面のうち少なくとも1面は室外機内部の機械室にアクセスするためのスペースを用意する必要があるからである。当該スペースには図示しない着脱可能な筐体カバーが設けられる。残りの3面を空気吸込口として利用しようとすると、必然的に室外熱交換器5はコの字状に曲げられて形成される。
室外熱交換器5の全ての領域を第1の実施形態に係る熱交換器400Aのような順方向流路領域としてしまうと、室外機内部の機械室にアクセスするためのスペースが無くなってしまいメンテナンス性が極めて悪くなる。そこで、凝縮器の中で冷媒の温度変化が激しい凝縮器の入口側を順方向流路領域500C−1とし、その他の部分を蛇行流路領域500C−2とすることで、メンテナンス性の低下を抑えつつ、熱交換器内において冷媒間での熱交換を低減でき、熱ロスと圧力損失を低減できる。
次に、図8を用いて本発明の第4の実施形態に係る熱交換器400Dを説明する。ただし、図3及び図9の熱交換器400A、400Zと共通する部分は、上述の説明で使用した符号の末尾“Z”や“A”から“D”に変えて同じ符号を用いることにより、前記実施形態の説明を援用する。
図8に示すように、本発明の実施形態に係る熱交換器400Dは、第1の実施形態に係る熱交換器400Aのように一端部441Dが複数のフィン430Dの一方から突出し、他端部442Dが複数のフィン430Aの他方から突出した伝熱管440Dを有し、一方の伝熱管440Dの一端部441Dと、一方の伝熱管440Dと隣り合う他方の伝熱管440Dの他端部442Dとが接続部450Dによって接続されて構成される順方向流路領域400D−1を入口側に備え、従来の熱交換器400Zのようにヘアピン状に180度折り曲げ加工された折り曲げ部412Dと折り曲げ部412Dの両端に連続する直進部411Dを有するヘアピン管410Dと、ヘアピン管410Dと交差するアルミ製のフィン430Dと、隣り合う2つのヘアピン管410Dの端部を接続するベンド管420Dとを備えて構成される蛇行流路領域400D−2を順方向流路領域400D−1の隣に備えている点が第2の実施形態に係る熱交換器400Bと共通しているが、出口側に更に順方向流路領域400D−3を備えている点が相違している。
前述したように、凝縮器内を流れる冷媒は、凝縮器の中間部分では等温等圧だが、凝縮器の入口側と凝縮器の出口側では温度変化が生じている。第2の実施形態及び第3の実施形態は入口側の温度変化によって生じる熱ロスは低減できるが、出口側の温度変化によって生じる熱ロスは低減できない。そこで、凝縮器の中で冷媒の温度変化が生じる凝縮器の入口側及び出口側を順方向流路領域400D−1及び400D−3とし、その他の部分を蛇行流路領域400D−2とすることで、溶接個所の増加を最低限に抑えつつ、熱交換器内において冷媒間での熱交換を抑えることができ、熱ロスと圧力損失を低減できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1…空気調和機、2…室内機、3…室外機、4…室内熱交換器、5…室外熱交換器、6…圧縮機、7…膨張弁、8…四方弁、21…室内機筐体、22…送風機、400…熱交換器、410…ヘアピン管、411…直進部411、412…折り曲げ部、420…ベンド管、430…フィン、440…伝熱管、441…一端部、442…他端部、450…接続部、460…継手部、500…熱交換器、510…ヘアピン管、511…直進部、512…折り曲げ部、520…ベンド管、530…フィン、540…伝熱管、541…一端部、542…他端部、550…接続部

Claims (5)

  1. フィンと、
    前記フィンを貫通する伝熱管とを有し、
    前記伝熱管は複数の冷媒流路を形成し、
    前記複数の冷媒流路のうち、隣接する冷媒流路は連続して直列に接続するとともに、同じ方向に冷媒が流れるように形成されていることを特徴とする熱交換器。
  2. 前記複数の冷媒流路は、一端と他端が近接して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
  3. 前記複数の冷媒流路のうち、隣接する冷媒流路は直列に連続するとともに、同じ方向に冷媒が流れるように形成されている順方向流路領域と、
    前記複数の冷媒流路のうち、隣接する冷媒流路は直列に連続するとともに、反対方向に冷媒が流れるように形成されている蛇行流路領域と、を有し、
    冷媒の入口側に前記順方向流路領域が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の熱交換器。
  4. 冷媒の出口側に前記順方向流路領域が設けられている請求項1ないし3のいずれか一つに記載の熱交換器。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一つに記載の熱交換器を備えた空気調和機。
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