JP2018168844A - ドレン除去装置及び蒸気タービン - Google Patents

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Abstract

【課題】メンテナンスコストを抑制可能であり、かつ、ドレン入口孔の寸法の管理が容易な蒸気タービンのドレン除去装置を提供する。
【解決手段】蒸気タービンのドレン除去装置は、静翼を保持する外輪部から軸方向に延在するとともに、周方向に沿って延在する第1環状部と、少なくとも部分的に前記第1環状部の内周側において前記周方向に沿って延在し、前記第1環状部に保持されるとともに、前記第1環状部の内周面とともに前記周方向に延在するドレンチャンネルを形成する外周面を有する第2環状部と、を備え、前記第2環状部には、前記ドレンチャンネルに連通するとともに前記第2環状部の内周面に開口する少なくとも1つのドレン入口孔が形成される。
【選択図】 図1

Description

本開示は、ドレン除去装置及びこれを備えた蒸気タービンに関する。
蒸気タービンにおいて、エロージョンの要因となり得るドレンを、蒸気タービンの外部に排出するための工夫がなされている。
例えば、特許文献1には、ロータ軸の周囲に形成される蒸気通路の外周側にドレンポケットが設けられた蒸気タービンが開示されている。この蒸気タービンにおいて、ドレンポケットは、最終段静翼を固定支持する翼根リングと、該翼根リングの外周側に設けられる内部車室との間においてリング状に設けられており、スリットを介して蒸気通路と連通可能になっている。そして、前述の翼根リング内周面近傍のドレンは、スリットを介してドレンポケットに集められ、ドレンポケットの下部に設けられた排出口から、自重により又は吸引されることにより排出されるようになっている。
また、特許文献2には、ノズルダイヤフラム外輪の側面と、該側面に取付けられたドレンキャッチャホルダーとにより構成されるドレンキャッチャーが設けられた蒸気タービンが開示されている。このドレンキャッチャーは、ノズルダイヤフラム外輪の側面と、ドレンキャッチャホルダーとの間において、全周に亘って形成される溝によって構成される。溝に飛び込んだドレンは、ドレンキャッチャホルダーにより形成される溝底に衝突した後、円周状の溝を伝って下半部に移動し、下半部に設けられた排出口からタービン外部へ排出されるようになっている。
特許第5653659号公報 実開昭60−34502号公報
ところで、上述のドレンキャッチャー等でドレンを捕捉する場合、高速のドレンがドレンキャッチャーに衝突することがあるため、ドレンキャッチャーにエロージョンが生じる場合がある。
この点、特許文献2に記載のドレンキャッチャーでは、ノズルダイヤフラム外輪の側面に取付けられたドレンキャッチャホルダーにより形成される溝底でドレンを受けるようになっている。このため、ドレンが衝突する溝底にエロージョンが生じた場合、ドレンキャッチャホルダーのみを交換可能であり、メンテナンスコストが抑制可能であると考えられる。しかしながら、特許文献2の構成では、ドレンを受け入れるドレンキャッチャーの開口部(ドレン入口孔)が、ノズルダイヤフラム外輪と、ドレンキャッチャホルダーとを含む複数の部材で形成されるため、これらの部材の製作公差やこれらの部材を締結する締結力の大きさ等によって開口部の寸法が影響を受ける可能性がある。
上述の事情に鑑みて、本発明の少なくとも一実施形態は、メンテナンスコストを抑制可能であり、かつ、ドレン入口孔の寸法の管理が容易なドレン除去装置及びこれを備えた蒸気タービンを提供することを目的とする。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る蒸気タービンのドレン除去装置は、
静翼を保持する外輪部から軸方向に延在するとともに、周方向に沿って延在する第1環状部と、
少なくとも部分的に前記第1環状部の内周側において前記周方向に沿って延在し、前記第1環状部に保持されるとともに、前記第1環状部の内周面とともに前記周方向に延在するドレンチャンネルを形成する外周面を有する第2環状部と、を備え、
前記第2環状部には、前記ドレンチャンネルに連通するとともに前記第2環状部の内周面に開口する少なくとも1つのドレン入口孔が形成されている。
上記(1)の構成では、ドレン除去装置は、第1環状部と、少なくとも部分的に第1環状部よりも内周側に位置しドレン入口孔が形成された第2環状部と、を備える。よって、ドレンが衝突しやすい第2環状部のみを耐エロージョン材料で形成することができ、あるいは、ドレン除去装置にエロージョンが生じたときに、第2環状部のみを交換可能であるので、蒸気タービンのメンテナンスコストを抑制することができる。また、上記(1)の構成では、ドレン入口孔は、第2環状部に形成されているので、第2環状部と他の部材によってドレン入口孔が形成される場合に比べて、ドレン入口孔の寸法の管理が容易である。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の構成において、前記第1環状部は前記外輪部に対して軸方向に締結可能に構成される。
上記(2)の構成によれば、第1環状部を外輪部に対して軸方向に締結することにより、ドレン除去装置を外輪に固定することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)の構成において、前記第2環状部は前記軸方向において前記外輪部と前記第1環状部との間に挟持される。
上記(3)の構成によれば、第2環状部は軸方向において外輪部と第1環状部との間に挟持されるので、第2環状部をより確実に保持することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(3)の何れかの構成において、前記ドレン入口孔は、軸方向に沿って延在するスリットである。
上記(4)の構成によれば、軸方向に沿って延在するスリットによりドレン入口孔が形成されるので、広い軸方向範囲に亘ってドレン入口孔を介してドレンを効率的に回収できる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(4)の何れかの構成において、前記第2環状部は、前記周方向に連なる複数のセクションを含む。
上記(5)の構成によれば、第2環状部は周方向に連なる複数のセクションを含むので、第2環状部が環状の1部材で構成される場合に比べて、第2環状部の交換が容易である。また、上記(5)の構成によれば、第2環状部は周方向に連なる複数のセクションを含むので、エロージョンが生じた場合には、該エロージョンが生じたセクションのみを交換すればよい。このため、蒸気タービンのメンテナンスコストを抑制できる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(5)の構成において、
前記複数のセクションは、
前記周方向における第1端面に溝が形成された第1セクションと、
前記周方向における第2端面が前記第1セクションの前記第1端面に対向するように、前記周方向において前記第1セクションに隣接して設けられる第2セクションと、
を含み、
前記第2セクションの前記第2端面は、前記第1セクションの前記溝の側壁面及び底面とともに前記ドレン入口孔を形成する。
上記(6)の構成によれば第1セクションの第1端面に加工された溝と、第1セクションに隣接する第2セクションの第2端面とにより、容易にドレン入口孔を形成することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(6)の構成において、
前記第2環状部は、前記第2環状部の中心軸周りに全周に亘って前記周方向に連続的に設けられ、
前記複数のセクションは、
前記第2環状部の上半領域を形成する複数の上半セクションと、
前記第2環状部の下半領域を形成する複数の下半セクションと、
を含み、
前記下半セクションの個数は、前記上半セクションの個数よりも多い。
上記(7)の構成によれば、ドレンが多く集まりやすい下半領域において第2環状部を形成する下半セクションの個数を、上半セクションの個数よりも多くしたので、下半領域においてより多くのドレン入口孔が形成される。よって、第2環状部に形成されたドレン入口孔を介してドレンを効果的に回収することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(7)の何れかの構成において、前記第2環状部は、前記第1環状部に対して前記軸方向において嵌合可能に構成される。
上記(8)の構成によれば、第2環状部が第1環状部に対して軸方向において嵌合可能に形成されるので、例えば、組立て時における第2環状部の第1環状部からの脱落を抑制でき、ドレン除去装置の組立て性が良好となる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(8)の構成において、前記第2環状部は、前記軸方向における両端部がそれぞれ前記第1環状部に嵌合するように構成される。
上記(9)の構成によれば、第2環状部は、軸方向における両端部がそれぞれ第1環状部に嵌合するので、例えば、組み立て時における第2環状部の第1環状部からの脱落をより確実に抑制することができ、ドレン除去装置の組立て性が良好となる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(9)の何れかの構成において、前記ドレン除去装置は、前記第1環状部と前記第2環状部とを締結するように径方向に沿って延在する締結部材をさらに備える。
上記(10)の構成によれば、第1環状部と第2環状部とは、径方向に沿って延在する締結部材によって、第1環状部と第2環状部とを確実に締結することができる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(10)の何れかの構成において、前記第2環状部の前記内周面は、前記軸方向において前記ドレン入口孔の少なくとも一方の側にて前記軸方向において前記ドレン入口孔に近づくに従い、前記外輪部の中心軸からの距離が大きくなるように傾いた傾斜部を含む。
上記(11)の構成によれば、第2環状部の内周面は、軸方向においてドレン入口孔に近づくにしたがい、外輪部の中心軸からの距離が大きくなるように傾いた傾斜部を含むので、ドレンに作用する遠心力を利用して、ドレンをドレン入口孔に導きやすくなる。これにより、ドレンを効果的に回収することができる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(11)の何れかの構成において、
前記ドレン入口孔は、前記第2環状部の前記内周面と、前記第2環状部の内周側に位置する動翼のチップ面との間に設けられるシールフィンとオーバラップする軸方向範囲内又は該軸方向範囲よりも上流側において、前記第2環状部の前記内周面に形成される。
上記(12)の構成では、第2環状部の内周面と動翼のチップ面との間に設けられるシールフィンとオーバラップする軸方向範囲内又は該軸方向範囲よりも上流側にドレン入口孔が形成される。よって、ドレンチャンネルは、ドレン入口孔を介して、蒸気通路における動翼の直後の低圧領域よりも圧力が高い領域に連通するので、ドレンチャンネルから蒸気通路へのドレンの逆流が生じにくい。また、上記(12)の構成において、ドレン入口孔が軸方向においてシールフィン近傍に設けられる場合、該ドレン入口孔を介して、動翼の表面に溜まるドレンをドレンチャンネルに取り込みやすくなる。よって、上記(12)の構成によれば、ドレンを効果的に回収することができる。
(13)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(12)の何れかの構成において、前記ドレン入口孔は、前記第2環状部を貫通するように設けられる円筒孔である。
上記(13)の構成によれば、ドレン入口孔は、第2環状部を貫通する円筒孔であるので、ドリルなどにより第2環状部を加工することによりドレン入口孔を容易に形成することができる。
(14)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(13)の何れかの構成において、
前記ドレン入口孔は、前記軸方向から視たとき、前記第2環状部の前記内周面の法線方向に対する前記ドレン入口孔の傾斜角φが0°<φ≦45°となるように、前記法線方向に対して傾斜している。
上記(14)の構成によれば、ドレン入口孔は、軸方向から見たとき、第2環状部の内周面の法線方向に対する傾斜角が0°<φ≦45°となるように傾斜しているので、旋回成分を持つドレンを、ドレン入口孔を介してドレンチャンネルに導きやすくなる。これにより、ドレンを効果的に回収することができる。
(15)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(14)の何れかの構成において、
前記ドレン入口孔の総開口面積Ainletと、前記ドレンチャンネルの出口開口の総流路断面積Aexitとが、Ainlet<Aexitの関係を満たす。
上記(15)の構成によれば、ドレン入口孔の総開口面積Ainletと、ドレンチャンネルの出口開口の総流路断面積Aexitとが、Ainlet<Aexitの関係を満たすので、ドレンチャンネルの出口開口を低圧部に連通させたとき、ドレンチャンネル内の圧力を、蒸気タービンの蒸気通路よりも低く維持しやすくなる。これにより、ドレン入口孔を介してドレンチャンネルにドレンを吸引しやすくなり、ドレンを効果的に回収することができる。
(16)本発明の少なくとも一実施形態に係る蒸気タービンは、
静翼と、
前記静翼を保持する外輪部の下流側に設けられる上記(1)乃至(15)の何れかに記載のドレン除去装置と、
前記ドレン除去装置の前記第2環状部の内周側に設けられる動翼と、
を備える。
上記(16)の構成では、ドレン除去装置は、第1環状部と、少なくとも部分的に第1環状部よりも内周側に位置しドレン入口孔が形成された第2環状部と、を備える。よって、ドレンが衝突しやすい第2環状部のみを耐エロージョン材料で形成することができ、あるいは、ドレン除去装置にエロージョンが生じたときに、第2環状部のみを交換可能であるので、蒸気タービンのメンテナンスコストを抑制することができる。また、上記(16)の構成では、ドレン除去装置のドレン入口孔は、第2環状部に形成されているので、第2環状部と他の部材によってドレン入口孔が形成される場合に比べて、ドレン入口孔の寸法の管理が容易である。
(17)幾つかの実施形態では、上記(16)の構成において、前記ドレンチャンネルは、前記蒸気タービンの排気室に接続される復水器に連通している。
上記(17)の構成によれば、ドレンチャンネルは、低圧の復水器に連通しているので、ドレンチャンネル内部は復水器と同程度の低圧となる。よって、ドレン入口孔を介してドレンチャンネルにドレンを吸引しやすくなり、ドレンを効果的に回収することができる。
(18)幾つかの実施形態では、上記(16)又は(17)の構成において、前記動翼は、前記蒸気タービンの最終段動翼である。
上記(18)の構成によれば、ドレン量が比較的多い蒸気タービンの最終段動翼の外周側にドレン入口孔を有する第2環状部が設けられるので、蒸気タービンのドレンを効果的に回収することができる。
本発明の少なくとも一実施形態によれば、メンテナンスコストを抑制可能であり、かつ、ドレン入口孔の寸法の管理が容易なドレン除去装置及びこれを備えた蒸気タービンが提供される。
一実施形態に係る蒸気タービンの最終段動翼付近の軸方向に沿った断面図である。 一実施形態に係るドレン除去装置の軸方向に直交する方向に沿った概略断面図である。 図1に示す蒸気タービンのドレン除去装置周辺を示す拡大断面図である。 一実施形態に係る蒸気タービンのドレン除去装置周辺を示す拡大断面図である。 図1及び図3に示すドレン除去装置を構成するセクションの斜視図である。 図2に示すドレン除去装置の断面図の部分的な拡大図である。 図1及び図3に示すドレン除去装置の第2環状部を径方向内側から外側に見た図である。 一実施形態に係るドレン除去装置の第2環状部を径方向内側から外側に見た図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
まず、幾つかの実施形態に係るドレン除去装置が適用される蒸気タービンについて説明する。
図1は、一実施形態に係る蒸気タービンの最終段動翼付近の軸方向に沿った断面図である。図1に示すように、蒸気タービン1は、ロータ2と、ロータ2の周囲に設けられた複数段の静翼4及び複数段の動翼6と、ロータ2及び動翼6を収容する内側ケーシング3と、を備えている。各段の静翼4は、ロータ2の周方向(以下、単に周方向と称する場合がある。)に沿って配列された複数の静翼4を含む。また、各段の動翼6は、周方向に沿って配列された複数の動翼6を含む。内側ケーシング3の外側には、外側ケーシング(不図示)が設けられている。
内側ケーシング3とロータ2の間において、ロータ2の軸方向(以下、単に軸方向と称する場合がある。)に沿って蒸気通路10が形成されている。複数段の静翼4と複数段の動翼6とは、蒸気通路10内において、軸方向に沿って交互に設けられている。
複数段の静翼4は、これら複数段の静翼4のうち、蒸気通路10内において上記流れの最も下流側に位置する最終段静翼5を含む。また、複数段の動翼6は、これら複数段の動翼6のうち、蒸気通路10内において上記流れの最も下流側に位置する最終段動翼7を含む。
各々の動翼6は、ロータ2の径方向(以下、単に径方向と称する場合がある。)に沿って延在するように、ロータ2の外周側に取付けられている。
各々の静翼4は、径方向に沿って延在するように、内側ケーシング3に取付けられた外輪部8に保持されており、該外輪部8を介して内側ケーシング3に支持されている。また、静翼4の内周側には、内輪部9が設けられている。
このような蒸気タービン1において、蒸気入口(不図示)から内側ケーシング3に蒸気が導入されると、蒸気は蒸気通路10を流れる。そして、蒸気通路10において静翼4を通過する際に膨張して増速された蒸気流れが、動翼6に対して仕事をしてロータ2を回転させるようになっている。
なお、内側ケーシング3内にて静翼4及び動翼6を通過した蒸気流れは、最終段動翼7の下流側に設けられたフローガイド12に案内されて排気室(不図示)に流入するようになっていてもよい。
また、排気室には復水器(不図示)が接続されており、排気室を通過した蒸気流れが該復水器に流入するようになっていてもよい。
蒸気タービン1は、蒸気通路10内のドレンを捕捉して回収するためのドレン除去装置20をさらに備えている。図1に示すように、ドレン除去装置20は、静翼4を保持する外輪部8の下流側、かつ、動翼6の外周側に設けられている。
なお、典型的には、ドレン除去装置20は、図1に示すように、最終段静翼5を保持する外輪部8の下流側、かつ、最終段動翼7の外周側に設けられるが、幾つかの実施形態では、ドレン除去装置20は、最終段静翼5よりも上流側の静翼4を保持する外輪部8の下流側、かつ、該静翼4の直後の動翼6の外周側に設けられていてもよい。
以下、図1〜図8を参照して、幾つかの実施形態に係るドレン除去装置20についてより詳細に説明する。これらの図において、同一の要素には同一の符号を付して示している。
図2は、一実施形態に係るドレン除去装置20の軸方向に直交する方向に沿った概略断面図であり、図1に示すドレン除去装置20のII−II断面である。図3は、図1に示す蒸気タービン1のドレン除去装置20周辺を示す拡大断面図であり、図4は、他の一実施形態に係る蒸気タービン1のドレン除去装置20周辺を示す拡大断面図である。
なお、図2において、図の簡略化のため、第1環状部30の一部(径方向における凹部36a(後述;図3参照)とドレンチャンネル22との間の部分)について図示を省略している。
図1及び図2に示すように、一実施形態に係るドレン除去装置20は、周方向に沿って延在する第1環状部30及び第2環状部40を備える。
第1環状部30は、静翼4を保持する外輪部8の下流側(即ち、蒸気通路10における蒸気流れ方向の下流側)において外輪部8から軸方向に延在するように設けられる。
幾つかの実施形態では、第1環状部30は外輪部8に対して軸方向に締結可能に構成される。例えば、図3及び図4に示す例示的な実施形態では、第1環状部30は、軸方向に延在するボルト62によって外輪部8に締結されている。
あるいは、幾つかの実施形態では、第1環状部30は、外輪部8から軸方向に延在するように、外輪部8と一体的に形成されていてもよい。
なお、第1環状部30には、図3及び図4に示すように、フローガイド12が接続されていてもよい。また、第1環状部30とフローガイド12とが一体的に形成されていてもよい。
第2環状部40は、第1環状部30の内周側において周方向に沿って延在するように設けられる。また、第2環状部40は、第1環状部30に保持されて、軸方向及び径方向の位置が維持されるようになっている。例えば、図3及び図4に示す例示的な実施形態では、第2環状部40は、軸方向において、外輪部8と第1環状部30との間に挟持されている。また、図3及び図4に示す例示的な実施形態では、第1環状部30と第2環状部40とは、径方向に沿って延在するボルト64(締結部材)によって締結されている。
幾つかの実施形態では、図2に示すように、第1環状部30は、第1環状部30の上半領域を形成する上半部32Aと、第1環状部30の下半領域を形成する下半部32Bとを含む分割構造を有する。上半部32Aと下半部32Bとは、それぞれの下端部及び上端部に設けられたフランジ部34A,34Bにおいて、例えばボルト又は溶接等により、接合されている。
また、幾つかの実施形態では、図2に示すように、第2環状部40は、第1環状部30の内周側において、周状に連なる複数のセクション42を含む分割構造を有する。
図2に示す例において、第2環状部40は、第2環状部40の中心軸周りに全周に亘って周方向に連続的に設けられている。そして、第2環状部40を構成する複数のセクション42は、第2環状部40の上半領域を形成する複数の上半セクション42Aと、第2環状部40の下半領域を形成する複数の下半セクション42Bと、を含む。
図2〜図4に示すように、第1環状部30と第2環状部40との間には、周方向に延在するドレンチャンネル22が形成されている。ドレンチャンネル22は、第1環状部30の内周面34と、第2環状部40の外周面44とにより形成されている。
また、第2環状部40には、上述のドレンチャンネル22に連通するとともに、第2環状部40の内周面47に開口するドレン入口孔24が形成されている。
蒸気通路10内に存在するドレンは、例えば、ドレン入口孔24を介してドレンチャンネル22に飛び込んだり、あるいは、ドレン入口孔24前後の圧力差によって、ドレン入口孔24を介してドレンチャンネル22に吸引されたりすることにより、ドレンチャンネル22に取り込まれる。ドレンチャンネル22に取り込まれたドレンは、側方及び下方に設けられたドレンチャンネル22の出口開口26A,26Bを介して、蒸気タービン1の外部に排出されるようになっている。
ドレン入口孔24を介してドレンがドレンチャンネル22に飛び込んだり、あるいは吸引されたりするとき、該ドレンは、内周側に位置する第2環状部40(例えば内周面47等)に衝突しやすい。
この点、上述したドレン除去装置20は、第1環状部30と、少なくとも部分的に第1環状部30よりも内周側に位置する第2環状部40とを含むので、ドレンが衝突しやすい第2環状部40のみを耐エロージョン材料で形成することができる。あるいは、ドレン除去装置20にエロージョンが生じたときに、第1環状部30を交換せずに、第2環状部40のみを交換可能である。よって、蒸気タービン1のメンテナンスコストを抑制することができる。
また、仮に、第2環状部40と他の部材との間等にドレン入口孔が形成される場合、該ドレン入口孔の寸法は、ドレン入口孔を形成する部材(第2環状部40及び他の部材)の製作公差やこれらの部材を締結する締結力の大きさ等によって、ドレン入口孔の寸法が一定でなかったり、あるいは、該寸法が蒸気タービン1の運転中に変化したりしてしまう場合がある。
この点、上述したドレン除去装置20では、ドレン入口孔24は第2環状部40に形成されているので、ドレン入口孔24の寸法の管理が容易である。
幾つかの実施形態では、例えば図3及び図4に示すように、第2環状部40の内周面47と、第2環状部40の内周側に位置する動翼6のチップ面6aとの間に、シールフィン14が設けられていてもよい。このようなシールフィン14を設けることにより、動翼6と第2環状部40との間の隙間を通る蒸気の流量を低減して、蒸気タービン1の効率低下を抑制することができる。
シールフィン14は、図3及び図4に示すように、第2環状部40側に取付けられていてもよい。例えば、第2環状部40に、周方向に沿って延在するホルダ16が埋め込まれており、該ホルダ16によって、周方向に沿って延在するシールフィン14が保持されていてもよい。ホルダ16は、第2環状部40に設けられた溝60(図5参照)に嵌めこまれていてもよい。
なお、図4においては、図の簡略化のため、ホルダ16の図示が省略されているが、第2環状部40において、ドレン入口孔24が形成されている軸方向範囲において、周方向に沿ってホルダ16が埋め込まれている。そして、該ホルダ16によって、周方向に沿ってシールフィン14が保持されている。
あるいは、特に図示しないが、幾つかの実施形態では、シールフィン14は、動翼6のチップ面6aに設けられていてもよい。
幾つかの実施形態では、第2環状部40は、第1環状部30に対して軸方向において嵌合可能に構成される。
例えば、図3及び図4に示す例示的な実施形態では、第2環状部40は、軸方向の両端部において下流側向きに突出する突出部46a及び突出部46bを有し、第1環状部30は、第2環状部40の突出部46a及び突出部46bにそれぞれ係合可能な凹部36a及び凹部36bを有する。そして、突出部46aが凹部36aに対して嵌合するとともに、突出部46bが凹部36bに対して嵌合している。
このように、第2環状部40が第1環状部30に対して軸方向において嵌合可能であることにより、例えば、組立て時における第2環状部40の第1環状部30からの脱落を抑制でき、ドレン除去装置20の組立て性が良好となる。
図3及び図4に示す例示的な実施形態では、第2環状部40の内周面47は、軸方向においてドレン入口孔24の両側にて、軸方向においてドレン入口孔24に近づくに従い外輪部8の中心軸からの距離が大きくなるように傾いた傾斜部48a,48bを含む。すなわち、傾斜部48a,48bでは、軸方向においてドレン入口孔24に近づくに従い、径方向外側に近づく傾斜を有する。
第2環状部40の内周面47にこのような傾斜部48a,48bが設けられていることにより、該傾斜部48a,48b近傍のドレンに作用する遠心力を利用して、ドレンをドレン入口孔24に導きやすくなる。これにより、ドレンを効果的に回収することができる。
なお、上述の傾斜部48aは、図3及び図4に示すように、軸方向においてドレン入口孔24の両側に設けられていてもよく、あるいは、軸方向においてドレン入口孔24の一方の側のみに設けられていてもよい。
図3に示す例示的な実施形態では、ドレン入口孔24は、第2環状部40の内周面47と、第2環状部40の内周側に位置する動翼6のチップ面6aとの間に設けられる上述のシールフィン14とオーバラップする軸方向範囲よりも上流側に形成されている。
また、図4に示す例示的な実施形態では、ドレン入口孔24は、第2環状部40の内周面47と、第2環状部40の内周側に位置する動翼6のチップ面6aとの間に設けられる上述のシールフィン14とオーバラップする軸方向範囲内に形成されている。
これらの実施形態では、第2環状部40の内周面47と動翼6のチップ面6aとの間に設けられるシールフィン14とオーバラップする軸方向範囲内又は該軸方向範囲よりも上流側にドレン入口孔24が形成される。よって、ドレンチャンネル22は、ドレン入口孔24を介して、蒸気通路10における動翼6の直後の低圧領域よりも圧力が高い領域に連通する。よって、ドレンチャンネル22から蒸気通路10へのドレンの逆流が生じにくい。
また、図4に示す実施形態のように、ドレン入口孔24が軸方向においてシールフィン14とオーバラップする軸方向範囲内(すなわち軸方向におけるシールフィン14近傍)に設けられる場合、該ドレン入口孔24を介して、動翼6の表面に溜まるドレンをドレンチャンネルに取り込みやすくなる。これにより、ドレンを効果的に回収することができる。
上述したように、幾つかの実施形態では、第2環状部40は、周方向に連なる複数のセクション42(42A,42B)を含む(図2参照)。
この場合、第2環状部40が環状の単一部材で構成される場合に比べて、第2環状部40の交換が容易である。また、この場合、第2環状部40は周方向に連なる複数のセクション42を含むので、第2環状部40にエロージョンが生じた場合には、該エロージョンが生じたセクション42のみを交換すればよい。このため、蒸気タービン1のメンテナンスコストを抑制できる。
図5は、図1(及び図3)に示すドレン除去装置20を構成するセクション42の斜視図であり、図6は、図2に示すドレン除去装置20の断面図の部分的な拡大図である。また、図7は、図1(及び図3)に示すドレン除去装置20の第2環状部40を径方向内側から外側に見た図であり、図8は、他の一実施形態に係るドレン除去装置20の第2環状部40を径方向内側から外側に見た図である。
幾つかの実施形態において、ドレン除去装置20を構成するセクション42は、例えば、図5〜図7に示すように、周方向における両端面である第1端面52と、第2端面54(図6及び図7参照)と、を有する。セクション42の第1端面52には、底面56及び側壁面58を有する溝55が形成されている。
図6に示すように、周方向に並べられる複数のセクション42のうち、互いに隣接する第1セクション101及び第2セクション102に着目すると、第1セクション101及び第2セクション102は、第1セクション101の第1端面52と、第2セクション102の第2端面54とが対向するように設けられている。そして、第1セクションの第1端面52に設けられた溝55の側壁面58及び底面56と、第2セクションの第2端面54とによって、ドレン入口孔24が形成されている。
このように、第1セクション101の第1端面52に加工された溝55と、第1セクション101に隣接する第2セクション102の第2端面54とにより、容易にドレン入口孔24を形成することができる。
幾つかの実施形態では、ドレン入口孔24は、軸方向に沿って延在するスリットである。例えば、図5〜図7に示す例では、第1セクション101の第1端面52に形成された溝55は、軸方向に沿って延在する底面56と、周方向に沿って延在する側壁面58と、を有し、底面56の軸方向長さは、側壁面58の周方向長さよりも長い。第1セクション101の第1端面52に設けられた上述の溝55と、隣接する第2セクション102の第2端面54とにより形成されるドレン入口孔24は、軸方向に沿って延在するスリットである。
ドレン入口孔24が上述のような軸方向に沿って延在するスリットであれば、広い軸方向範囲に亘ってドレン入口孔24を介してドレンを効率的に回収できる。
幾つかの実施形態では、図2に示すように、第2環状部40は、第2環状部40の中心軸周りに全周に亘って周方向に連続的に設けられる。第2環状部40を構成する複数のセクション42は、第2環状部40の上半領域を形成する複数の上半セクション42Aと、第2環状部40の下半領域を形成する複数の下半セクション42Bと、を含む。これらのセクション42(上半セクション42A及び下半セクション42B)のうち、互いに隣接するセクション42は、上述する第1セクション101及び第2セクション102である。すなわち、各セクション42の第1端面52に形成された溝55の底面56及び側壁面58と、該セクション42に隣接するセクションの第2端面54とによって、ドレン入口孔24が形成されている。そして、下半セクション42Bの個数は、上半セクション42Aの個数よりも多い。なお、図2に示す例示的な実施形態では、第2環状部40は、6個の上半セクション42Aと、9個の下半セクション42Bとを含む。
このように、ドレンが多く集まりやすい下半領域において第2環状部40を形成する下半セクション42Bの個数を、上半領域における上半セクション42Aの個数よりも多くすることにより、下半領域においてより多くのドレン入口孔24が形成される。よって、第2環状部40に形成されたドレン入口孔24を介してドレンを効果的に回収することができる。
ドレン入口孔24は、軸方向から見たとき、第2環状部40の内周面47の法線方向に沿って(即ち径方向に沿って)設けられていてもよい。
あるいは、ドレン入口孔24は、例えば図6に示すように、軸方向から見たとき、第2環状部40の内周面47の法線方向(図6において直線Lnにより示される)に対して傾斜して設けられていてもよい。軸方向視したときのドレン入口孔24の上述の法線方向に対する傾斜の向きは、ロータ2(図1参照)の回転方向に対応した向きであってもよい。
幾つかの実施形態では、軸方向から見たとき、第2環状部の内周面47の法線方向に対するドレン入口孔24の傾斜角φ(図6参照)は、0°<φ≦45°を満たす。
このように、ドレン入口孔24を、上述の傾斜角φが0°<φ≦45°となるように傾斜させて設けることにより、旋回成分を持つドレンを、ドレン入口孔を介してドレンチャンネル22に導きやすくなる。これにより、ドレンを効果的に回収することができる。
幾つかの実施形態では、ドレン入口孔24の総開口面積Ainletと、ドレンチャンネル22の出口開口26A,26B(図2参照)の総流路断面積Aexitとが、Ainlet<Aexitの関係を満たす。
このように、ドレン入口孔24の総開口面積Ainletと、ドレンチャンネル22の出口開口26A,26Bの総流路断面積Aexitとが、Ainlet<Aexitの関係を満たせば、ドレンチャンネル22の出口開口26A,26Bを低圧部に連通させたとき、ドレンチャンネル22内の圧力を、蒸気タービン1の蒸気通路10よりも低く維持しやすくなる。これにより、ドレン入口孔24を介してドレンチャンネル22にドレンを吸引しやすくなり、ドレンを効果的に回収することができる。
上述の低圧部は、蒸気タービン1の排気室に接続される復水器であってもよい。すなわち、幾つかの実施形態では、ドレンチャンネル22は、上述の復水器に連通されていてもよい。
この場合、ドレンチャンネル22は、低圧の復水器に連通しているので、ドレンチャンネル22の内部は復水器と同程度の低圧となる。よって、ドレン入口孔24を介してドレンチャンネルにドレンを吸引しやすくなり、ドレンを効果的に回収することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図8に示すように、ドレン入口孔24は、第2環状部40を貫通するように設けられる円筒孔であってもよい。
このように、ドレン入口孔24が第2環状部40を貫通する円筒孔である場合、ドリルなどにより第2環状部40を加工することによりドレン入口孔24を容易に形成することができる。
図8に示す例示的な実施形態では、第2環状部40を構成するセクション42に、周方向に沿って配列されるように、1以上の円筒孔(ドレン入口孔24)が設けられている。これにより、第2環状部40には、周方向に沿って配列される複数の円筒孔(ドレン入口孔24)が形成されることとなる。
また、特に図示しないが、幾つかの実施形態では、ドレン入口孔24は、周方向に沿って連続して形成される溝であってもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
本明細書において、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
また、本明細書において、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
また、本明細書において、一の構成要素を「備える」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
1 蒸気タービン
2 ロータ
3 内側ケーシング
4 静翼
5 最終段静翼
6 動翼
6a チップ面
7 最終段動翼
8 外輪部
9 内輪部
10 蒸気通路
12 フローガイド
14 シールフィン
16 ホルダ
20 ドレン除去装置
22 ドレンチャンネル
24 ドレン入口孔
26A 出口開口
26B 出口開口
30 第1環状部
32A 上半部
32B 下半部
34 内周面
34A フランジ部
34B フランジ部
36a 凹部
36b 凹部
40 第2環状部
42 セクション
42A 上半セクション
42B 下半セクション
44 外周面
46a 突出部
46b 突出部
47 内周面
48a 傾斜部
48b 傾斜部
52 第1端面
54 第2端面
55 溝
56 底面
58 側壁面
60 溝
62 ボルト
64 ボルト
101 第1セクション
102 第2セクション

Claims (18)

  1. 静翼を保持する外輪部から軸方向に延在するとともに、周方向に沿って延在する第1環状部と、
    少なくとも部分的に前記第1環状部の内周側において前記周方向に沿って延在し、前記第1環状部に保持されるとともに、前記第1環状部の内周面とともに前記周方向に延在するドレンチャンネルを形成する外周面を有する第2環状部と、を備え、
    前記第2環状部には、前記ドレンチャンネルに連通するとともに前記第2環状部の内周面に開口する少なくとも1つのドレン入口孔が形成された
    ことを特徴とする蒸気タービンのドレン除去装置。
  2. 前記第1環状部は前記外輪部に対して軸方向に締結可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービンのドレン除去装置。
  3. 前記第2環状部は前記軸方向において前記外輪部と前記第1環状部との間に挟持されることを特徴とする請求項1または2に記載の蒸気タービンのドレン除去装置。
  4. 前記ドレン入口孔は、軸方向に沿って延在するスリットである
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の蒸気タービンのドレン除去装置。
  5. 前記第2環状部は、前記周方向に連なる複数のセクションを含むことを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の蒸気タービンのドレン除去装置。
  6. 前記複数のセクションは、
    前記周方向における第1端面に溝が形成された第1セクションと、
    前記周方向における第2端面が前記第1セクションの前記第1端面に対向するように、前記周方向において前記第1セクションに隣接して設けられる第2セクションと、
    を含み、
    前記第2セクションの前記第2端面は、前記第1セクションの前記溝の側壁面及び底面とともに前記ドレン入口孔を形成する
    ことを特徴とする請求項5に記載の蒸気タービンのドレン除去装置。
  7. 前記第2環状部は、前記第2環状部の中心軸周りに全周に亘って前記周方向に連続的に設けられ、
    前記複数のセクションは、
    前記第2環状部の上半領域を形成する複数の上半セクションと、
    前記第2環状部の下半領域を形成する複数の下半セクションと、
    を含み、
    前記下半セクションの個数は、前記上半セクションの個数よりも多い
    ことを特徴とする請求項6に記載の蒸気タービンのドレン除去装置。
  8. 前記第2環状部は、前記第1環状部に対して前記軸方向において嵌合可能に構成された請求項1乃至7の何れか一項に記載の蒸気タービンのドレン除去装置。
  9. 前記第2環状部は、前記軸方向における両端部がそれぞれ前記第1環状部に嵌合するように構成された
    ことを特徴とする請求項8に記載の蒸気タービンのドレン除去装置。
  10. 前記第1環状部と前記第2環状部とを締結するように径方向に沿って延在する締結部材をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の蒸気タービンのドレン除去装置。
  11. 前記第2環状部の前記内周面は、前記軸方向において前記ドレン入口孔の少なくとも一方の側にて前記軸方向において前記ドレン入口孔に近づくに従い、前記外輪部の中心軸からの距離が大きくなるように傾いた傾斜部を含むことを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記載の蒸気タービンのドレン除去装置。
  12. 前記ドレン入口孔は、前記第2環状部の前記内周面と、前記第2環状部の内周側に位置する動翼のチップ面との間に設けられるシールフィンとオーバラップする軸方向範囲内又は該軸方向範囲よりも上流側において、前記第2環状部の前記内周面に形成される
    ことを特徴とする請求項1乃至11の何れか一項に記載の蒸気タービンのドレン除去装置。
  13. 前記ドレン入口孔は、前記第2環状部を貫通するように設けられる円筒孔であることを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の蒸気タービンのドレン除去装置。
  14. 前記ドレン入口孔は、前記軸方向から視たとき、前記第2環状部の前記内周面の法線方向に対する前記ドレン入口孔の傾斜角φが0°<φ≦45°となるように、前記法線方向に対して傾斜している
    ことを特徴とする請求項1乃至13の何れか一項に記載の蒸気タービンのドレン除去装置。
  15. 前記ドレン入口孔の総開口面積Ainletと、前記ドレンチャンネルの出口開口の総流路断面積Aexitとが、Ainlet<Aexitの関係を満たす
    ことを特徴とする請求項1乃至14の何れか一項に記載の蒸気タービンのドレン除去装置。
  16. 静翼と、
    前記静翼を保持する外輪部の下流側に設けられる請求項1乃至15の何れか一項に記載のドレン除去装置と、
    前記ドレン除去装置の前記第2環状部の内周側に設けられる動翼と、
    を備えることを特徴とする蒸気タービン。
  17. 前記ドレンチャンネルは、前記蒸気タービンの排気室に接続される復水器に連通している
    ことを特徴とする請求項16に記載の蒸気タービン。
  18. 前記動翼は、前記蒸気タービンの最終段動翼であることを特徴する請求項16又は17に記載の蒸気タービン。
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